台本なしの男女の恋愛模様が展開される「恋愛リアリティーショー」は、若い世代を中心に根強い人気を誇っている。中でも有名なのは『あいのり』(FODほか)と『テラスハウス』(Netflixほか)。男女が“ラブワゴン”と称するピンクのワゴン車で世界各国をめぐりながら真実の愛を探す『あいのり』は、20年以上支持され続けている恋愛バラエティー番組。対して、シェアハウスで共同生活を送る男女の姿を追う『テラスハウス』(同)は、映画版も制作されたほどの人気コンテンツだ。似ているようで似ていない両番組だが、視聴者はどっちをより好んでいるのか!? 男女100人に「あいのり派」か「テラスハウス派」のどちらかを聞いてみた。

72票と、7割以上の支持を集めたのは『あいのり』。世界中を旅しながら恋愛をするというコンセプトから、
「旅という非日常の方が不測の事態が起こりやすい。そのときにどのように対処するかで異性からの見る目も変わり、見ている側としても感情を揺さぶられる」(30代/男性/個人事業主)
「旅先の国は異空間だからこそ、人間の本性が出ると思う。頼りがいがあったり、気が利いたり、個性が表れるため面白さが増す」(20代/女性/派遣社員)
「世界を旅しながら、いろんな壁を乗り越えていく中で恋愛に発展していくのが面白い」(20代/女性/専業主婦)
「旅の中で少しずつ気持ちの変化が現れるのが、見ていてドキドキする」(30代/男性/正社員)
など、非日常の空間で垣間見られる人間性が、恋愛に大きく影響すると視聴者は感じているようだ。
そのほかに、「ラブワゴンに一度乗ってみたい」(40代/男性/専業主夫)「自分も旅をしている気持ちになれるところが最高」(30代/女性/専業主婦)と、「自分だったら……と想像しながら楽しんでいる」(30代/女性/正社員)人も多い様子。また、「人間関係だけでなく、旅の途中の風景や文化も見ていて楽しめる」(20代/女性/パート・アルバイト)と、旅番組として、楽しんでいるとの声も多く寄せられた。
参加者についても、「テラスハウスの出演者たちは、もともと特殊な才能、職業、容姿が優れた人ばかりで、ある種ドラマのようだけど、他人事のように感じてしまう。あいのりの出演者たちは、職業や容姿を含め、より普通の人たちが多いので、共感しやすく、見ていてドキドキ感を味わえる」(30代/女性/無職)との声もあるように、歴代の参加者たちは属性もキャラクターも各人各様。それだけに、「テラスハウスと違って、おしゃれ感がないところが、むしろクセになっていい」(20代/女性/学生)「あいのりの自然な感じが好き。テラスハウスは作られたものという感じがしてしまい、個人的には苦手」(20代/女性/学生)との意見も多く、「自分と同じ立場の一般人がほとんどで、共感することが多い」(40代/男性/正社員)という点が、“あいのり派”をより増やす要因となったようだ。
なお、1999年のスタート当時「ちょうど青春時代だったこともあり、感情移入がしやすくとても共感できた」(30代/女性/正社員)「出ていた人たちの年齢が自分と近い分、親近感が湧いて面白味を感じた」(30代/女性/無職)など、当時テレビ版を視聴していた人が、懐かしさから“あいのり派”に1票を投じた様子もうかがえた。 対する『テラスハウス』派は28票。一つ屋根の下で、複数の男女が共同生活を送る姿を追う『テラスハウス』。
あいのり派からは「テラスハウスはオシャレすぎて見るのに気が引けてしまう」(20代/女性/パート・アルバイト)との声も聞かれたが、一方テラスハウス派は、
「おしゃれなシェアハウスに住んでいるところが現実離れしていて、逆に面白いと思う」(30代/女性/正社員)
「おしゃれな空間がまず良い。田舎者から見るとすごく憧れる。浮世離れしたシチュエーションがリアルと違って良い。とはいえ、恋愛模様や人間関係は一般人とあまり変わらないんだなとか思って見ている」(30代/女性/派遣社員)
「おしゃれで素敵な空間の中で、男女が生活を送るというところが好き。あいのりは旅なので、何となく不潔な印象を持ったことがあり、あまり見ていない」(20代/女性/正社員)
など、環境や出演者がスタイリッシュであることに、憧れや楽しさを感じている様子。また、「恋愛だけじゃなく、部屋の雰囲気や家具とかも参考にしている」(20代/女性/パート・アルバイト)といった声も。
ほかにもあいのりと比較して、「旅よりも、日常生活を見ている感覚が好き」(20代/女性/正社員)「異国の地で本物の恋愛感情が芽生えるとは思えない。日常の中で恋愛を見つけてほしい」(30代/男性/正社員)との思いから、テラスハウスを支持する声も散見された。出演者が“どこにでもいそう”だけど、“手の届かない男女”であることも、「番組に華がある」(40代/男性/正社員)と感じる要因かもしれない。
男女が共同生活を送るというコンセプトは両番組共通だが、テラスハウスは生活や恋愛におけるルールが特に設けられていないことから、「同性同士で情報を共有するシーンがあり、リアルな心情が見ていて面白い」(40代/男性/正社員)「テラスハウスの方が、人間のドス黒い部分が見られて、ケラケラ笑える。特に軽井沢編は必見」(20代/男性/正社員)「男女の心の移り変わりが現実的だったことと、安易にカップルが成立しないシビアな展開が好み」(40代/男性/正社員)など、よりリアルな人間模様を楽しんでいるという声も多く聞かれた。
ドラマや映画では見られない展開を楽しめる恋愛リアリティーショー。1月11日から、『あいのり』の地上波放送が始まったこともあり、今後とも目を離せなくなりそうだ。あいのり派
・「いろいろなハプニングがあって面白い」(40代/男性/個人事業主)
・「世界を旅しながら恋愛を成就させるというコンセプトが、非日常的でわくわくするので、断然あいのり派」(40代/女性/正社員)
・「出演していた方々と年齢的な距離感が近く、感情移入しやすい」(40代/男性/正社員)
・「あいのりは主に一般人同士の共同生活であるのに対し、テラスハウスは芸能人の卵が出演している番組なので、あいのりに比べ少し現実味がないように思えるため、あいのり派」(10代/男性/学生)
・「海外旅行しながらというのが一番良かった。楽しそうで自分も参加してみたい気持ちになったことを覚えている。テラスハウスもおしゃれな感じでよかったけど、演技、ドラマのように感じたので、あいのりの方が好き」(20代/女性/専業主婦)
・「基本的なことになってしまうが、カップルの成立率が全然違う。やっぱりある程度は成立しないと。男女比率の問題かな」(50代/男性/正社員)
・「生々しく、リアリティーがあるため。また、やや残酷とも感じるシステムも見ていて面白かった」(20代/女性/学生)
テラスハウス派
・「テラスハウスはおしゃれで大人の雰囲気だが、あいのりは青春を楽しんで旅をしているイメージ。テラスハウスの方が落ち着いて見ることができる」(10代/女性/学生)
・「単純に、複数人の男女が同じ屋根の下で生活したらどうなるのか、というカオスな実験めいた行為に興味があった」(20代/男性/学生)
・「海外を回るあいのりに比べて、主に国内が舞台となっているテラスハウスの方が、より身近に感じられる。また、スタジオのトークメンバーも面白い」(30代/男性/正社員)
・「テラスハウスは同居人たちの恋愛が、よりリアルに描かれている作品だと感じる。また、付き合った後などもメディアに取れ上げられ、話題になることも多いため、その後を追いかけていける点も魅力」(20代/男性/学生)
・「シェアハウスが舞台となっている点にリアリティーがあって、感情移入しやすいと思う」(40代/女性/専業主婦)
・「今どきの恋愛観が見ていておもしろい。どちらも自分の身には起こりえないシチュエーションなので客観的に見られていい」(20代/女性/パート・アルバイト)
【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2019年08月23日~2019年09月06日
■有効回答数:100サンプル