テレビ東京の“飯テロ”ドラマ、露骨な丸パクリにネタ元作者が怒りの告発「悔しくて寝れない」

 7月6日に放送された元AKBの板野友美出演のドラマ『愛しのナニワ飯』(テレビ東京系)が他の作品にそっくりだとして、パクられた作者を巻き込んでの騒動となっている。

『愛しのナニワ飯』は、〈テレビ局のADとして働く板野が、大阪への撮影の下見を命じられ、コーディネーター(甲本雅裕)とともに大阪の街へ。大阪グルメの名店を回っているうちに、東京に帰る終電を逃してしまい……〉という物語。ここ最近、地上波で見かける機会がめっきり減った板野にとって、甲本雅裕とのドラマW主演は気合の入る仕事だったに違いない。テレビ関係者が語る。

「松重豊の『孤独のグルメ』(テレビ東京)の大ヒット以降、民放各局では“飯テロ”と呼ばれる深夜のグルメドラマが大ブームになっており、今回の『愛しのナニワ飯』も深夜での連ドラ化を見据えたものでしょう。

 今年4月クールでも、西島秀俊と内野聖陽がW主演する『きのう何食べた?』(同)が話題になりましたし、朝ドラの主演女優の高畑充希も昨年、深夜枠でグルメドラマの『忘却のサチコ』(同)をやりました。ドラマは録画で視聴する人が多いので、今や放送時間は関係ありません。板野にとっては大きなチャンスだったはずです」(テレビ関係者)

 しかし、その内容はツッコミどころ満載だった。大阪のディープなグルメを紹介する漫画『ナニワめし暮らし』の作者のはたのさとしが、自分の作品に酷似しているとして、ツイッターで怒りの声を上げたのだ。

「出てくるグルメ、主人公が東京から来たとか私の漫画『ナニワめし暮らし』も同じで、タイトルも似てる…」

「タイトルやメニューが似ている為、担当編集さんから関係を聞かれましたが、関わっておりません」

「メニューがセイロンライス、ラジオ焼き、かすうどん、おでん入りお好み、串カツ、ちりとり鍋て…全部漫画ナニワめし暮らしに描いてます。そりゃ実際あるメニューだから被るかとあるかもだけど、そこまでそのままて…苦労してチョイスしたのよ」

 同様の感想を抱いたのは作者だけではなく、ネット上では、「コレ、ほとんど同じような内容の漫画を読んだ記憶がある」「ナニワめし暮らしが原作なのかな~と思ってたらパクリかよ……ひでぇドラマだな」「愛しのナニワめし…。これマジあかん案件やよな…。登場させた食べ物全部、ナニワめし暮らし と一緒という……」といった批判コメントが続出している。

 グルメドラマはすでに飽和状態に近いが、なぜここまで人気なのか? 前出のテレビ関係者はこう語る。

「第一の理由は視聴率が期待できるからですが、制作費が安く抑えられるのは大きな魅力です。グルメものは食べ物の“シズル感”で尺が稼げるため、撮影日数を短くできますし、オールロケなのでセットも不要。ロケで使われた店は宣伝になるので、店にお金を払わないケースも珍しくありません。また、グルメドラマは炎上の心配が無いのも、もてはやされる理由の1つです。上手く行けば、DVD化で大儲けできる可能性もあるので、2匹めのドジョウ狙いが後を絶たないのです」(同)

 はたのはその後、「熱演や熱いストーリー、見応えがありました。漫画との類似点云々については、何か前向きに進むよう思慮中で何も言えないのですが、関西グルメのユニークさや幅広さを知っていただくチャンスだと考えています」と、大人の態度を示したが、「悔しくて寝れない」とも述べており、心中は穏やかではないよう。

 主役の板野には何の罪もないが、連ドラ化の道は果てしなく険しそうだ。

ジャニーズWEST、『テレ東音楽祭』に「ひどい扱い」「クソ演出」とファン激怒のワケ

 6月26日に放送され、TOKIO・国分太一が総合MCを務めた『テレ東音楽祭2019』(テレビ東京)。ジャニーズ事務所からは10組のアーティストが参加したが、一部演出や音響設備をめぐって、ジャニーズファンからクレームが噴出する事態となった。

 同番組は2014年にスタート。今年のジャニーズ勢はV6、KinKi Kids、KAT-TUN、NEWS、関ジャニ∞、Hey!Say!JUMP、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King&Princeに加えて、デビュー20周年の嵐が初出演を果たした。番組のトップバッターはジャニーズWESTとA.B.C-Zで、まずはジャニーズWESTがお祭りソング「ズンドコパラダイス」で盛り上げた後、デビュー曲「ええじゃないか」を披露。続いて、A.B.C-Zは「JOYしたいキモチ」「Za ABC~5stars」の2曲を歌ったが、この4曲のパフォーマンス中には車で乗り付けた乃木坂46、King&Prince、AI、TRFらがスタジオ内に入っていく映像が度々挟み込まれていた。

「その後は出演者がステージ上に並ぶ中、ジャニーズWESTとA.B.C-Zが合同で1997年のSMAPのヒット曲『ダイナマイト』を熱唱。番組の幕開けにふさわしい賑やかな展開となりました。2組は過去にもオープニングから立て続けに登場しており、例えば昨年はA.B.C-ZがSMAPの『俺たちに明日はある』と持ち歌の『Future Light』を歌い、次にジャニーズWESTが近藤真彦のヒット曲『ミッドナイト・シャッフル』と、新曲の『スタートダッシュ!』をオープンカーに乗りながら歌唱。番組前半の出演はほぼ恒例になっているんです」(ジャニーズに詳しい記者)

 毎回、スタジオ内を移動して動き回ったりと、一味変わったパフォーマンスを披露しているジャニーズWESTとA.B.C-Z。そもそも、ファンは2組を“前座”的に扱っている番組に対し不満を抱いているようだが、今回は特に本人たちが映っていない時間もあったため、否定的な声が相次いだ。ネット上には「A.B.C-Zは入場曲扱いか……ちょっと雑過ぎない? 曲中はちゃんとメンバーをメインで映してほしいのに」「ジャニーズWESTの曲のときは、ほかのアーティストの紹介があるからカメラに映る時間が少ない。なんかモヤモヤする」といった落胆のコメントが上がるだけではなく、『テレ東音楽祭』アカウントのツイートに向けて、「クソ演出」「オープニングを任せてもらえるのはうれしいけど、ジャニーズWESTよりもほかの出演者の映像が長いのは何事? 毎年、扱いがひどすぎる」「ジャニーズWESTが歌っているところをきちんと映してほしかった。軽んじられているようで悲しい」「なんでジャニーズWESTが歌ってる時にほかのアーティストを映すの?」「A.B.C-Zだけがステージで歌ったというのも納得いかない。ジャニーズWESTの方がファンは5倍くらいいます」と、主にジャニーズWESTファンが批判を投稿していた。

 また、ジャニーズアーティストの登場シーンに関しては、KinKi Kidsの歌でも“トラブル”が発生。キンキといえば、堂本剛が17年6月に左耳に「突発性難聴」を発症し、その後も完治に至っておらず、右耳で聞こえる音を頼りに音楽活動を続けている状態だが……。

「1曲目の『フラワー』では、序盤の段階で剛が耳に装着しているヘッドホンに違和感を覚えた様子でした。歌い出し後、“違う”といったニュアンスのジェスチャーで、何らかの不具合をスタッフにアピール。堂本光一のソロパートになると、カメラが自分を捉えていないと思ったのか、手で『上げて』と指示を出す一幕も。その直後にハウリングが起こり、光一も思わず顔をしかめたんです。我慢できなかったのか、剛はサビに入るとヘッドホンを外して歌い始めました。そして、2曲目のバラード『薄荷キャンディー』の中盤で、剛はやや光一の方に体を向けて熱唱。最終的には左耳を手でおさえながら、音程は崩すことなく歌い上げました。剛だけでなく、光一も何度か耳元のイヤーモニターに触れていたため、現場の音響環境自体がよくなかったものとみられます」(同)

 こうした場面を見た視聴者の間では「ヘッドホンを外しても音程は外さない。プロ意識と歌唱力がスゴい」「キンキのこんな姿は見たくなかった……剛さん、可哀想」「『テレ東音楽祭』のスタッフ、剛くんの耳を労ってあげて」「剛さんのしんどそうな表情、久々に見た。今後に影響がないといいけど……」「光一さんの方を向いて歌ったのは、音がうまく聞こえなくて、タイミングとかを確認したのかな」と、剛の体調を心配する声が上がっている。

 一部ジャニーズファンの怒りを買ってしまったものの、視聴率は午後7時~10時54分の間で9.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマーク。昨年の8.8%を上回り、歴代最高を記録したというが、次回の開催にあたっては、演出面や音響装置の改善が必要となりそうだ。

『執事 西園寺の名推理2』銃弾を楽々とかわすスーパー執事、「あなたは一体、何者なの?」予告詐欺で謎は明かされず続編決定か

 上川隆也が完全無欠なスーパー執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の最終話が14日に放送され、平均視聴率6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.3ポイントダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 今は亡き婚約者・山崎美鈴(声:林原めぐみ)の妹の和歌子(観月ありさ)が、刑事の守屋彰俊(大高洋夫)の殺害事件で重要参考人として警察から追われていることを知った西園寺一(上川)は、資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)に促されて調査を開始。1年前にチェリストの高本が殺害された事件と関連があると踏み、刑事の丸山昭雄(佐藤二朗)に協力を仰いで当時の捜査資料に目を通します。

 自宅のチェロ保管室で、守屋と同じくベルトらしきもので絞殺されたという高本。その手には丸い模様がつき、これが犯人を特定する手がかりになるのではと睨んだ西園寺は、遺体の第一発見者である高本の娘・ひなの(西田圭李)と、そのひなのにチェロを教える音大講師で高本の兄弟子でもある柿崎友介(飯田基祐)を訪問。事件後、チェロ保管室のドアプレートが紛失するも、警察が取り合ってくれなかった、という証言をひなのから得ます。

 ドアプレートの件は警察によって揉み消され、守屋はそのことを捜査していたために殺されたのではないか。そう推測した西園寺は守屋の手帳を調べ、メモを頼りに彼が足繁く通った場所に向かいます。

 するとそこには、和歌子の姿が。守屋は美鈴が殺害された事件の担当刑事だったため、その場所に隠された捜査資料に真犯人の手がかりがあるのではと足を運んだのです。ところがそこへ、高本の殺害事件で揉み消しに関わった捜査一課の刑事・久保勇作(榊英雄)が現れ、銃口を向けられてしまうのです。

 しかし、そこへタイミングよく駆け付けた西園寺は、銃撃をすべてかわし、久保を追い詰めます。久保は弱みを握ることで自分の都合のいい駒にできるよう、高本殺しの犯人に協力してドアプレートを隠したことを語るも、その犯人の名前を明かす前にビル屋上の分電盤に触れて感電死してしまうのでした。

 事件の真相を探る重要な手がかりを失ってしまった、と思いきや、西園寺はすでに犯人を特定。高本が師匠から譲り受けたチェロの弓を奪うために殺害したことや、凶器がチェロを床に固定するベルト状の器具・エントピンストッパーであることなどから、柿崎が犯人だと指摘します。

 柿崎は、自分よりも才能があり、師匠に期待されながらもプロの道を諦めてしまった高本を殺したことを白状。これによって和歌子の容疑は晴れ、一件落着となりました。

 さて感想ですが、今回は事件自体は大したことがなく、怪しい人物もほぼ柿崎しかいなかったため、謎解きの楽しさはありませんでした。弟弟子がプロの道を諦めたから殺す、という動機はかなり弱いと思いますし、チェロ愛が強いのかと思いきやエントピンストッパーで殺してしまうという点には矛盾が感じられました。

 しかし、今回は何といっても、第1話から“謎の女”としてちょこちょこ登場していた和歌子と、それ以上に謎の深い西園寺の秘密が明かされる、というのがメインだったハズです。少なくとも予告動画では、和歌子が西園寺に銃を突き付けて「あなたは一体、何者なの?」と迫ったり、「今よりずっと寡黙だった」というナレーション付きで、どしゃぶりの雨に打たれる過去の西園寺の姿が映されるなどして、視聴者の期待を煽っていました。

 ところが、西園寺は銃口を向けられても過去の話はせず、雨に打たれるシーンなど出てこず、ほとんど予告詐欺に近い状態でした。また、美鈴に関しては、誰だかわからない女優の後ろ姿に林原めぐみの声がアテレコされた状態で登場し、その死の真相も明かされなかったため、終盤で西園寺が、愛する者を失った悲しみを和歌子や百合子と語り合う場面では、ちっとも感情移入できませんでした。

 恐らく続編ありきで制作されたのでしょうけど、肩透かし感があったことは否めません。謎解きモノとしては単純なストーリーばかりで、このドラマの最大のミステリーは西園寺の過去にあると思うのですが、それが最後まで明かされないというのは、ちょっとフェアじゃないと思います。

 また、回を追うごとに西園寺の“なんでもできる”感が際立っていましたけど、今回に至ってはマンションの上層階から平気で飛び降りたり、銃の弾道を完全に見切ってかわしたりと、もはや人間ではなくサイボーグと化していました。続編ではアイアンマンみたいに空を飛んだりするのではないかとちょっと心配です。シリーズ化するのであれば、常識の範囲内でのスーパー執事を見たいと思いますし、次は謎解き面でのレベルアップにも期待したいところです。

(文=大羽鴨乃)

三村マサカズのセクハラで女子アナの鬼門に!『モヤさま』後任アシスタントがなかなか決まらぬ内情

 4代目は女子アナでないかも?

 6月16日放送の『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京系、以下『モヤさま』)の代役アシスタントを女優の筧美和子が務めた。

 同番組は、3代目アシスタントを務めた福田典子アナが5月26日放送で卒業。4代目のアシスタントは、8月の放送で合流するため、それまでの期間は、代理のアシスタントが週替わりで登場することとなっている。

『モヤさま』といえば、さまぁ~ず三村マサカズのセクハラがたびたび話題となり、6月9日に代役を務めた元同局の大橋未歩も「尻トレーニング」で、その洗礼を浴びていたものだった。

「筧はド迫力ボディを売りにしていることもあり、三村に『女優さんですか?』と質問されると、ジャンプで返答。みずから積極的に胸を揺らしていました。また、トレーニングシーンではその“ボディライン”がこれでもかとアップになっていましたが、水着グラビア経験もある筧にとってはフツーのこと。“女子アナの恥じらい”を楽しみにしていた視聴者には物足りなかったようです」(テレビ誌ライター)

 そんななか、6月20日発売の「週刊新潮」(新潮社)が、4代目アシスタントに関する舞台裏を報じている。

「福田アナはまじめすぎる性格ゆえ、さまぁ~ずのセクハラ的な接し方に面食らっていたそう。カメラが回っていないときには会話がないことも多く、福田アナが泣いている姿をスタッフが目撃していたとも。そうした福田アナの姿を見ていた同僚アナにとって、『モヤさま』は登竜門ではなく鬼門になっているため、なかなか後任が決まらないのだとか」(週刊誌記者)

 事実、2代目アシスタントの狩野恵里アナは、ツイッターで卒業する福田アナに「悩んで悩んで人知れず泣いた日もたくさんあったろうと思います」「これからはNo pressureで毎週日曜思いっきり笑って楽しもう!」と励ましのメッセージまで送っていた。

 もしかすると、筧がそのままレギュラー出演する可能性もありそうだ。

『執事 西園寺の名推理2』スーパー執事が安楽椅子探偵となり活躍するも、ゲイの描き方が酷すぎる?

 上川隆也が完全無欠なスーパー執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第7話が7日に放送され、平均視聴率7.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.3ポイントダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)は、旧知の仲の衆議院議員・大川龍之介(古谷一行)の国家公安委員長就任を祝うため、自宅で晩さん会を開くことに。しかし、出張料理に来る予定のシェフ・友坂純一郎(内海光司)が殺人事件に巻き込まれ、身動きが取れなくなってしまいます。

 そこで執事の西園寺一(上川)が、現地にいる刑事の丸山昭雄(佐藤二朗)と電話連絡を取り、殺人事件の究明をしつつコース料理を作ることになります。

 その丸山の話によると、殺害されたのは料理評論家の桶川貞則(柏原収史)。事件当日、友人らを自宅に招いた樋川は、1人きりで散歩をしている途中に崖から転落。しかし、その真下の岩場に血だまりがあるものの、すぐ近くの川辺まで遺体が移動しているため、殺人事件として捜査を開始したとのことです。

 容疑者は樋川に招かれた客たちということになり、丸山が目をつけたのは、離婚寸前状態だった樋川の妻・恵(西尾まり)や、樋川と肉体関係はないものの不倫に近い関係になっていたグルメライターの西口真衣(岩井堂聖子)の女性陣だったのですが、彼女たちが犯人だという決定打は見つかりません。

 また、樋川の高校時代からの友人でカフェプロデューサーの天城圭介(斉藤陽一郎)に話を聞いたところ、樋川が新規事業を起こそうと画策していたことが判明します。

 西園寺に命じられ、樋川の部屋の中を捜索した丸山は、ある本の中からラベルにロシア語が書かれた薬を発見します。また、西園寺の指示によって殺害現場の川の下流を調べたところ、指輪を発見するのでした。

 その薬が骨肉腫患者用のものであることや、指輪の宝石が12月の誕生石であることを知った西園寺は、余命3カ月だった樋川が愛する人によって崖から落とされ、その恋人が犯人だとバレないように指輪を川に捨てたことを見抜きます。

 丸山は容疑者たちを集め、電話で西園寺にアシストされながら推理を展開。誕生石から犯人が天城であることを指摘します。天城は、樋川からプロポーズされたものの、仕事が忙しくそれどころではなかったために拒否をし、言い争いをした弾みで樋川を崖の上から落としてしまったことを白状し、一件落着となったのでした。

 今回は西園寺が殺人現場とは別の場所で推理する、いわゆる安楽椅子探偵として活躍する回となりました。そのため、丸山が犯人を言い当てる場面では、西園寺がキッチンでメイドに向かって「醤油をください」と言ったのを、丸山が推理の一部だと勘違いしてそのまま喋ってしまい、容疑者や後輩刑事たちがポカンとするといったコミカルなシチュエーションが生まれ、これまでにない面白みがありました。

 ただ、肝心の事件の背景、といいますか樋川の描き方が杜撰だったように思います。なぜ恵と結婚したのかわかりませんし、真衣に対して思わせぶりな態度を取っていた意味も不明です。世間体を気にしてのカムフラージュ的な説明がありましたが、余命3カ月の男がそんなことする必要があったのでしょうか。

 樋川が死の間際になっても、たとえ崖から突き落とされても天城のことを守るため、腕時計を壊してアリバイを確保してあげたり、川に指輪を流したりと、無償の愛を描こうとする演出に関しては、感動の押し売りといった感が否めませんでした。

 森の中で2人がイチャつくシーンについては、どこかゲイカップルを馬鹿にさえしているように感じたのですが、ここ最近のドラマは何がなんでもLGBT問題を組み入れなきゃいけないという決まり事でもあるんですかね。テーマとして扱っているドラマが乱立しているように思えてなりません。

 今回はストーリー以上に、元・光GENJIの内海が出演したことがネット上では話題になったみたいですね。第3話には佐藤アツヒロが出演していましたし、制作陣に当時のファンがいるのでしょうか。筆者はその世代ではないのでありがたみがわからなかったのですが、それよりも樋川役を演じた柏原を久しぶりに見て、「老けたなぁ~」というのが1番印象的でした。

 次回はいよいよ最終話となるのですが、18年前に亡くなった西園寺の婚約者・山崎美鈴(声:林原めぐみ)の妹・和歌子(観月ありさ)が西園寺と相対するとのことで、スーパー執事の謎のベールに包まれた過去が明らかになる回となるのではないでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。

(文=大羽鴨乃)

『執事 西園寺の名推理2』燕尾服姿で華麗に舞う執事侍がカッコ良すぎる! 浅利陽介の復帰でドラマに広がりが生まれる

 上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第6話が先月31日に放送され、平均視聴率7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.2ポイントアップとなりました。

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 今回の舞台は時代劇映画の撮影所。西園寺一(上川)は、亡くなった名優・城ノ内昌胤(西郷輝彦)から主役の座を受け継いだ、若手俳優の奈良橋蓮(佐藤寛太)が主演を務める映画『あだ花侍』の撮影を見学に訪れます。

 しかし、奈良橋を売り出すべく、出資者の天谷光俊(岡部たかし)が独裁者のように振る舞うため、城ノ内のことを慕っていた古参スタッフたちと険悪なムード。その一方で奈良橋は、何かと城ノ内と比較されることに対して不満を抱き、撮影所の所長・笹塚はるみ(有森也実)が両者の間に入ることで何とかバランスを取っている状態なのです。

 そんな中で始まった殺陣の撮影では、忍者役のベテラン俳優・赤城力(菅原大吉)が立ち位置を間違えて奈良橋とぶつかる凡ミス。これをわざとだと感じた奈良橋が激怒し、現場から立ち去ってしまいます。

 一方、浮かれ気分で自撮りしながら撮影所を歩き回っていた新人女優の滝口まりな(小倉優香)が、室内のセットで倒れている天谷を発見。背中に十文字槍が突き刺さり、絶命しているのでした。

 刑事の丸山昭雄(佐藤二朗)が現場に到着し、まりなが撮影した映像を調べたところ、忍者の格好をした人物が駆け足で移動している姿を発見。忍者のコスチュームは特注品で、現存するのは5人の俳優の分のみということで、赤城らに疑いの目が注がれます。

 そこで西園寺が殺陣シーンの再現を申し出た結果、赤城には本番中に82秒の空白の時間があり、その時に天谷から『あだ花侍』で使うお面を盗んだことが判明。記者発表の際、先代が大事にしていたそのお面を奈良橋がハンマーで叩き割り、新たな『あだ花侍』誕生のインパクトを狙った演出が予定されていたのですが、それを阻止しようとしての犯行だったのです。

 しかし赤城は、天谷の殺害に関しては否定。その一方で西園寺は、天谷の爪にチョークが付着していることや、槍が真上から突き刺さったことに着目します。そこから推理を発展させ、上下動する背景幕を利用して頭上から槍を落下させたトリックや、その落下地点に天谷を誘導するため、チョークでバミリ(役者の立ち位置を指示するT字のマーク)を描き、その上に翡翠のペンダントを置いたことを見抜くのでした。

 そして、その翡翠のペンダントの持ち主である笹塚が犯人であることが判明します。笹塚は、廃れ行く時代劇の文化を守るため、強引に改革を推し進める天谷を殺すに至ったというわけだったのです。

 笹塚や古参スタッフたちが時代劇に懸ける想いを知った奈良橋は、新たな『あだ花侍』像を築き上げることを決意。その姿を、幽霊として現れた城ノ内が優しく見守る姿が映ったところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、槍があんなに上手く突き刺さる? とか、天谷を誘導した翡翠の下にチョークでバミリを描いた意味は? とか、忍者のコスチュームなんて簡単に用意できるのでは? とか。謎解きに関してはいつものように疑問に思う点がいくつかありました。

 しかしそんなことよりも、今回の一番の見どころは、西園寺が燕尾服姿で殺陣を行うシーンだったのでしょう。実際、Twitter上でドラマのハッシュタグ検索をすると、そのシーンの感想で埋め尽くされています。忍者たちをバッタバッタと斬りまくる華麗な執事侍はインパクト大でカッコ良すぎました。

 そんな西園寺に憧れを抱く、“慎次くん”こと助手執事の澤田慎次(浅利陽介)が今回から復帰。浅利のスケジュールの都合で、第1話でケガを負って治療に専念していたという設定だったのですが、やはり慎次くんがいると西園寺のカッコ良さが引き立つだけでなく、ドラマに広がりが生まれますね。

 先代の城ノ内と比較されてもがき苦しむ奈良橋にそっと寄り添い、偉大な先輩をもったがゆえのつらい気持ちを共有しつつも、「でも、目指す先を迷わなくてもいいから楽でいい、ともいいますよね」と語った場面は、慎次くんだからこそ説得力がありました。へらへらした顔で西園寺に金魚の糞のようにくっついて回るだけの新米執事・松本松五郎(森永悠希)では味わいの出ないシーンだったと思います。

 次回は西園寺が料理に挑戦するということで、今回の殺陣とは違った魅力を発揮することでしょう。また、初回からちょくちょく現れる謎の女・山崎和歌子(観月ありさ)の存在も気になるところ。今回のラスト、衆議院議員の大川龍之介(古谷一行)と電話で“18年前の西園寺”について会話をするシーンがありましたが、今後のストーリーにどう関わってくるのでしょうか。次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『執事 西園寺の名推理2』の『三重密室』はタイトル詐欺? 『金田一少年の事件簿』を希釈したようなベッタベタなミステリーに

 上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第5話が24日に放送され、平均視聴率5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前回から0.3ポイントダウンとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 西園寺一(上川)は、山奥の別荘で行われる資産家・雫石幸造(山本龍二)と三日月弥生(黒川芽以)の婚約披露パーティーに参加。嵐に見舞われた夜、停電が起こり、幸造の叫び声が別荘中に響き渡ります。

 西園寺はすぐさま幸造の部屋へ駆けつけるも、ドアは施錠された状態。幸造の秘書・沢渡昇一(堀部圭亮)いわく、スペアキーはないとのことで、仕方なくドアをぶち破り室内へ侵入すると、クロスボウ(西洋式の弓)の矢が胸に刺さった幸造の遺体を発見します。

 部屋の中にカギが置いてあり、窓は施錠された状態。さらに、部屋まで行くには招待客たちが集まるロビーを通らなければならなかったため、西園寺はこれを三重の密室トリックだと解釈します。

 また、停電直後に部屋から杖をついた幸造が少しだけ姿を現したことや、普段は電子ロックがかかった保管庫に入っているクロスボウが、停電によって誰でも取り出せる状態になったことなどから、幸造が殺されたのは停電後だと推測して調査を開始します。

 そんな中、嵐のせいで道が塞がってしまい下山できなくなり、配電盤や電話線が何者かによって破壊され、携帯の電波が繋がらないという孤立状態に置かれてしまいます。

 奥様の伊集院百合子(吉行和子)が、幸造の叫び声を聞く前、窓の外から何者かが「ホワイトアウト(白夜)」と言う声が聞こえたという証言を得た西園寺は、招待客たちに何か心当たりがないか聴取します。

 すると、幸造が以前、ノルウェーのサーモン販売の利権を巡り、弥生の父・正隆(長谷川公彦)と争っていたことが発覚。その一方、幸造の弁護士・藤倉健介(村杉蝉之介)によれば、ホワイトアウトには金融用語で「白馬の騎士」という意味があり、敵対的買収を仕掛けられた会社の経営者が自身に友好的な第三者に買収してもらうことを指す言葉であるとのこと。さらに正隆が経済的に困窮した際、ホワイトアウトを名乗る人物に騙され、自殺に至った経緯を知るのでした。

 正隆についての情報を得るため、西園寺はモールス信号で刑事の丸山昭雄(佐藤二朗)とコンタクトをとり、正隆の自殺がろくに調査されなかったことを知ります。

 また、沢渡が以前、正隆の秘書をしていたことが発覚。事業に失敗して自殺しようとしたところを助けられた経緯があるのでした。

 その沢渡のズボンに百合の花粉が付着していることに気づいた西園寺は、別荘内で唯一、室内に百合の花が飾られている弥生の部屋に着目。その花瓶が通常は窓の前に置かれているハズが、少しずれた場所に置かれていること、その部屋がちょうど幸造の部屋の真下にあることに気づきます。

 沢渡は窓から身を乗り出し、上階に向かってクロスボウを構えて、「ホワイトアウト」と呼びかけ、顔を出した幸造を撃った、というのが事件の真相だったのです。

 また、沢渡は保管庫の電子ロックの解除番号を知っているため、停電が起こる前にクロスボウを取り出して幸造を殺害。その後、停電時に幸造になりすまして杖を突きながら少しだけ部屋の外へ姿を見せることで殺害時刻の予想をずらし、幸造の死体発見時に密かに窓のカギを締めることで密室状態を作り出していたことも判明します。

 沢渡は、幸造が正隆を自殺に見せかけて殺害し、弥生との結婚によって三日月家の資産を奪い取ろうとしたことが許せず犯行に至ったことや、正隆から弥生を守るように命じられていたことを告白。事件は解決するのでした。

 今回は、登場人物たちが特定の場所に閉じ込められてしまう、いわゆるクローズド・サークルものでした。本格ミステリーのド定番な設定なのですが、特に凝ったトリックもなかったため、ベッタベタな展開で終始してしまった印象です。

 そもそも今回の事件、クローズド・サークルにする意味ってあったんですかね。停電にするために配電盤を破壊したのは理解できるのですが、電話線を切った意味は? たとえば、時間が経つと完全に消化されてしまう毒薬を用いて、すぐに死亡解剖されたくない場合でしたらわかるんですけど、今回の事件ではまったく意味のない行動に思えました。

 また、今回のサブタイトル『呪いの三重密室トリック』は詐欺だと思います。三重というのは、それぞれが独立したトリックのことを指します。つまり、窓が施錠されるだけで1つの密室状態がつくられなければいけませんけど、そうはなりませんよね。

 狙いとしては、正隆に対する忠誠心と、弥生を陰で守る「白馬の騎士」的なキャラクターとして描くことで、視聴者が沢渡に同情するよう仕向けたかったのでしょう。ただ、幸造の殺害時のアリバイ確保のためロビーにいるよう命じた時は別として、弥生に対して常に冷たい態度をとっていた点が解せませんでした。“実は味方だった”というギャップで感動的にしたかったのでしょうけど、あまりその効果は得られなかったようですね。

 このあたりの犯人の心理描写を巧みに描き、ヒットとなったのがコミック『金田一少年の事件簿』(講談社)だと思うのですが、今回はトリックを含めて同作品を希釈したような印象を受けました。

 次回は時代劇映画の撮影現場が舞台。予告動画では西園寺が見事な殺陣を披露していますが、度肝を抜くようなトリックにも期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

高橋一生、森川葵との破局は“正解”だった? 『東京独身男子』出演で結婚観に変化も?

「ドラマは好調で、一時は主演として失格の烙印を押されそうになってましたが、ここでギリギリもちこたえた感がありますね。そういう意味では、彼女とも別れて正解だったのかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 テレビ朝日系で放送中の土曜ナイトドラマ『東京独身男子』で主演を務めている高橋一生。2018年10月期から今クールまで3期連続で連続ドラマの主演を務めるが、初主演だった『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)は平均視聴率6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大コケした。

「その頃ですかね、森川葵さんと破局したのは。もともと、彼女からの積極的なアプローチで付き合いだしたのですが、彼に結婚願望がないとわかると森川さんも自然と冷めていったようです。交際真っ只中のときは彼のことを『理想の王子様なんだ! 素敵すぎる!』と話してたんですけどね……。彼の仕草や話し方がどストライクだったようで、とにかく森川さんは一日でも早く結婚したかったそうですよ」(ファッション誌関係者)

 一方の高橋は、このドラマが始まる前の番宣でも、「自分は結婚できない男子」だと言っていた。

「あれはドラマにかこつけて言ってるのではなく、本当にそう思ってるみたいですよ。自分の母親も3回結婚してるのを見てますからね。結婚というものに対してあまり良い印象は持っていないようです。それを知って、共演の滝藤賢一さんは結婚の良いところを懇々と話しているようですよ(笑)」(芸能事務所関係者)

 果たしてドラマの撮影中に高橋の“結婚観”は変わるのだろうか――。

『執事 西園寺の名推理2』西園寺あらため「ちゃいおんじ」にギャップ萌えも、今シーズンでシリーズ終了の可能性?

 上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第4話が17日に放送され、平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回と変わらずでした。

(前回までのレビューはこちらから)

 ある日、資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)の家にテディベアを抱えた少女・森村夢(前野里奈)が訪問。「パパ」と呼ばれ懐かれた西園寺一(上川)は、すぐさま夢の素性を調べ、母親の絵美(黒川智花)が玩具メーカー・ホリートイの社員・広田典彦(少路勇介)を絞殺した容疑をかけられて逃走中であることを突き止めます。

 事件の調査を開始した西園寺は、絵美が『テディガール』なるものを盗み、それを取り返すべく広田が追い回していたことを知ります。そして、広田の素性を探るためホリートイを訪問し、社長夫人の堀井沙月(小沢真珠)と社員の川越仁志(黒田大輔)に面会したところ、『テディガール』がAI搭載の玩具だという情報を入手するのでした。

 さらに絵美は、数年前に300万円の借金を抱えていたものの、ある時期に一括返済したことが判明したため、『テディガール』によってその資金を作り出したのではないかと西園寺は臆測します。

 そんな中、伊集院家に不審者が侵入し、男たちを捕縛した西園寺は、彼らの服に付着したワラを手掛かりに岩木剛夫が所有する牧場を訪問。そこで獣医の菊間梢(宍戸美和公)に助けを求められ、牛の出産を手伝うことになります。

 無事に出産を終え、梢が住むログハウスを訪れた西園寺は、そこで広田の遺体の髪の毛に付着したのと同じ植物があることに気がつきます。さらにロボット掃除機の昨日の走行軌道を調べたところ、床に倒れた人型に沿うようにして走行することから、このログハウス内で広田が殺害されたのだと結論づけるのでした。

 調査を進めたところ、そのログハウスのオーナーは川越であることが発覚。また、岩木がかつて、生殖医療に携わる仕事をしていたことや、沙月の実兄であることが判明したため、西園寺は事件の真相をすべて見抜くのでした。

 沙月は、夫の愛人が妊娠したことで強烈に嫉妬心を抱き、夫の愛情を取り戻すべく、凍結していた精子と卵子を用いて人工授精するよう岩木に依頼。しかし、沙月の年齢では出産にリスクを伴うため、借金を抱えていた絵美に300万円の報酬で代理出産を依頼したのでした。

『テディガール』という暗号で呼ばれたお腹の子、つまり夢を出産した絵美は情が移ってしまったために逃走。しかし、広田の件で警察に追われたため、西園寺を「パパ」だと言い聞かせて、伊集院家に匿ってもらうよう夢を誘導したというわけだったのです。

 一方、絵美に違法な代理出産をさせたことで罪の意識に苛まれた広田が、警察に訴えると言い出したため、川越は彼を殺害。その罪を着せるため、広田の死体を絵美の家に運んだというわけだったのです。

 その後、事件に関わった沙月らは全員逮捕され、絵美と夢は無事に再会。一緒に暮らしていくことが決まり、一件落着となったのでした。

 今回は、舌足らずな夢から「ちゃいおんじ」と呼ばれ、かくれんぼに付き合わされるなど、子どもに翻弄される西園寺の珍しい姿が見られました。実は意外にも子どもが好きそうな一面が垣間見え、ギャップ萌えした視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。その一方、夢のことをまるで玩具のように扱おうとした沙月に対して、最後に叱責したシーンは胸がすく思いがしました。

 牛の出産を苦もなく手伝えたりと、今シーズンの西園寺は何でもこなせるパーフェクトぶりがネタ化されてきているように感じます。前シーズンにおいてコミカルな部分を担っていた、執事助手の澤田慎次(浅利陽介)の役柄までも背負わされているようです。

 今回からは一応、新米執事として松本松五郎(森永悠希)が相棒役を務めてますが、澤田と比べると役不足な感じが否めません。メイドの前田美佳(岡本玲)もいないですし、奥様役が八千草薫から吉行に代わった違和感も完全には拭えず、西園寺が孤軍奮闘といった印象。視聴率はこのままいけば前シーズンの全話平均6.9%に届かず、今回でシリーズ終了してしまう可能性もありそうです。

 今回の内容については、冒頭のシーンで奥様が掃除ロボットを見て驚く姿に、「何を今さら?」と思ったのですが、過去の走行ルートを確認できる機能によって本当の殺害場所を探り当てたのは意外性がありました。

 ただ、沙月が企てた代理出産の計画に、なぜ社員たちが巻き込まれたのか腑に落ちませんでした。川越が犯人という結末にも説得力がなく、視聴者の裏をかこうという強引さだけが感じられました。

 次回は、資産家の別荘で起こる密室殺人ということで、ベタな本格推理モノになってしまうような気がしないでもないですが、西園寺の名推理を期待したいと思います。
(文=大場鴨乃)

『執事 西園寺の名推理2』西園寺あらため「ちゃいおんじ」にギャップ萌えも、今シーズンでシリーズ終了の可能性?

 上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第4話が17日に放送され、平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回と変わらずでした。

(前回までのレビューはこちらから)

 ある日、資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)の家にテディベアを抱えた少女・森村夢(前野里奈)が訪問。「パパ」と呼ばれ懐かれた西園寺一(上川)は、すぐさま夢の素性を調べ、母親の絵美(黒川智花)が玩具メーカー・ホリートイの社員・広田典彦(少路勇介)を絞殺した容疑をかけられて逃走中であることを突き止めます。

 事件の調査を開始した西園寺は、絵美が『テディガール』なるものを盗み、それを取り返すべく広田が追い回していたことを知ります。そして、広田の素性を探るためホリートイを訪問し、社長夫人の堀井沙月(小沢真珠)と社員の川越仁志(黒田大輔)に面会したところ、『テディガール』がAI搭載の玩具だという情報を入手するのでした。

 さらに絵美は、数年前に300万円の借金を抱えていたものの、ある時期に一括返済したことが判明したため、『テディガール』によってその資金を作り出したのではないかと西園寺は臆測します。

 そんな中、伊集院家に不審者が侵入し、男たちを捕縛した西園寺は、彼らの服に付着したワラを手掛かりに岩木剛夫が所有する牧場を訪問。そこで獣医の菊間梢(宍戸美和公)に助けを求められ、牛の出産を手伝うことになります。

 無事に出産を終え、梢が住むログハウスを訪れた西園寺は、そこで広田の遺体の髪の毛に付着したのと同じ植物があることに気がつきます。さらにロボット掃除機の昨日の走行軌道を調べたところ、床に倒れた人型に沿うようにして走行することから、このログハウス内で広田が殺害されたのだと結論づけるのでした。

 調査を進めたところ、そのログハウスのオーナーは川越であることが発覚。また、岩木がかつて、生殖医療に携わる仕事をしていたことや、沙月の実兄であることが判明したため、西園寺は事件の真相をすべて見抜くのでした。

 沙月は、夫の愛人が妊娠したことで強烈に嫉妬心を抱き、夫の愛情を取り戻すべく、凍結していた精子と卵子を用いて人工授精するよう岩木に依頼。しかし、沙月の年齢では出産にリスクを伴うため、借金を抱えていた絵美に300万円の報酬で代理出産を依頼したのでした。

『テディガール』という暗号で呼ばれたお腹の子、つまり夢を出産した絵美は情が移ってしまったために逃走。しかし、広田の件で警察に追われたため、西園寺を「パパ」だと言い聞かせて、伊集院家に匿ってもらうよう夢を誘導したというわけだったのです。

 一方、絵美に違法な代理出産をさせたことで罪の意識に苛まれた広田が、警察に訴えると言い出したため、川越は彼を殺害。その罪を着せるため、広田の死体を絵美の家に運んだというわけだったのです。

 その後、事件に関わった沙月らは全員逮捕され、絵美と夢は無事に再会。一緒に暮らしていくことが決まり、一件落着となったのでした。

 今回は、舌足らずな夢から「ちゃいおんじ」と呼ばれ、かくれんぼに付き合わされるなど、子どもに翻弄される西園寺の珍しい姿が見られました。実は意外にも子どもが好きそうな一面が垣間見え、ギャップ萌えした視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。その一方、夢のことをまるで玩具のように扱おうとした沙月に対して、最後に叱責したシーンは胸がすく思いがしました。

 牛の出産を苦もなく手伝えたりと、今シーズンの西園寺は何でもこなせるパーフェクトぶりがネタ化されてきているように感じます。前シーズンにおいてコミカルな部分を担っていた、執事助手の澤田慎次(浅利陽介)の役柄までも背負わされているようです。

 今回からは一応、新米執事として松本松五郎(森永悠希)が相棒役を務めてますが、澤田と比べると役不足な感じが否めません。メイドの前田美佳(岡本玲)もいないですし、奥様役が八千草薫から吉行に代わった違和感も完全には拭えず、西園寺が孤軍奮闘といった印象。視聴率はこのままいけば前シーズンの全話平均6.9%に届かず、今回でシリーズ終了してしまう可能性もありそうです。

 今回の内容については、冒頭のシーンで奥様が掃除ロボットを見て驚く姿に、「何を今さら?」と思ったのですが、過去の走行ルートを確認できる機能によって本当の殺害場所を探り当てたのは意外性がありました。

 ただ、沙月が企てた代理出産の計画に、なぜ社員たちが巻き込まれたのか腑に落ちませんでした。川越が犯人という結末にも説得力がなく、視聴者の裏をかこうという強引さだけが感じられました。

 次回は、資産家の別荘で起こる密室殺人ということで、ベタな本格推理モノになってしまうような気がしないでもないですが、西園寺の名推理を期待したいと思います。
(文=大場鴨乃)