クロちゃんは賞味期限間近!? 「全力ポンコツ」パンサー尾形にブレークの兆し

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは、お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘だ。一時期あまり見かけなかった印象があるが、なぜか再び露出が増えている。

■『水ダウ』が生んだ新たなドッキリスター

 彼があらためて注目されたきっかけは、昨年10月3日に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の、「中継先に現れたヤバめ素人のさばき方で芸人の力量丸わかり説」だ。ニセのネット配信番組のリポーターとして都内の釣り堀にやって来た彼に、怪しげな中年男性が無言で接近。すると、尾形は「うお……」といきなり素に戻り、一気にパニックに。

 それでも男をカメラから遠ざけようと、息を切らしながら、「すみません、ちょっとあの今テレビやってまして」とたしなめるが効果はなく、最後は顔じゅう汗だくになりながら、「やめろ」「あっち行ってください」「怒るぞ、怒るよ」など、カメラを気にせず注意。スタジオの爆笑をさらっていた。

 その前後から『スクール革命!』(日本テレビ系)、『深夜でロンドンハーツ!』(テレビ朝日系)などでもおなじみだったが、この『水ダウ』を機に『人気芸能人にイタズラ!仰天ハプニング』『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)など、ドッキリ系のオファーが急増した。

■「全力ポンコツ」という新ジャンル

 尾形が「ポンコツ芸人」であることに異論はないが、そんなポンコツ芸人は性格的に2つに大別できる。まずは「良い人」。出川哲朗、狩野英孝、サバンナ八木真澄、ジャングルポケットおたけ、といった「お人よし」である。

 一方、底意地の悪さを前面に出すことで笑いを取るタイプもいる。例えばドランクドラゴン鈴木拓、三四郎・小宮浩信、コロコロチキチキペッパーズ・ナダル、そして安田大サーカス・クロちゃんなどだ。時に後者が炎上しやすいことは、周知の通りである。

 そんな中、尾形の場合は、性格の良し悪しというより、とにかく「テンパる」「目の前のこと以外、何も見えなくなる」ところが持ち味だ。

 20日放送の『水ダウ』でも、カーナビの音声を収録するというドッキリで、「1000キロ先右折です」「熊を先頭に10キロの渋滞です」「熊をひきました」といったありえないアナウンスを一生懸命読み上げていた。

 つまり彼は「全力投球ポンコツ」という、新たなジャンルを切り開いたのだ。ちなみに、この日の同番組の視聴率は10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)。裏番組の『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)は11.0%。北川景子を相手に大健闘だ。

■パンサー復活の起爆剤に?

 尾形が起用されているのは、「暑苦しい」芸人の枠が意外に少し空いていたことも考えられる。また、クロちゃんやナダルといった「悪意の塊」芸人に視聴者が少々、辟易している中、勘も鈍く、ただただ単細胞の尾形にあきれながら癒やされているところが大いにあるだろう。

 尾形のポンコツぶりは、パンサーの向井慧、菅良太郎によってたびたび暴露されており、「(尾形が)エピソードトークを3つしか持ってない」のに、それを雑誌の取材中に「100回ぐらい聞いている」とツッコミを入れたら激ギレされたなど、枚挙にいとまがない。果ては、そんな尾形を脱退させようという話まであったという。

 だが、今こうしてピンで呼ばれているのは尾形だ。一番足手まといだった男が、パンサー人気復活のキーマンとなるか? ただ彼の場合は、たまに見るぐらいがちょうどいいのかもしれない。

(文=都築雄一郎)

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半年で奇跡の大ブレーク! Mr.シャチホコ、和田アキ子復活のキーマンとなるか!?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのはMr.シャチホコ。和田アキ子の「しゃべり」モノマネで今、大ブレーク中の芸人である。

「あなたは何をされてる方なの?」「ほんで、今、何? キャメラ回ってんの?」「お兄ちゃんが……あっ、お兄ちゃんて加山雄三さんのことやねんけど」「私が気にしてたっていうよりも、周りがそう言うてただけだから」「まぁまぁ、それは別にいいんですけど」「〇〇(主に芸人)、お前、腕上げたな」……。

 声色やイントネーションはもちろん、彼女が言いそうな(もしくは聞いたことがある)細かい言葉の言い回しを連発。『アッコにおまかせ!』(TBS系)を見ているような錯覚さえ起きてしまう。

 芸歴わずか4年。以前は営業の仕事が多かったが、昨年後半から一気にテレビ出演が激増、半年でスターダムに躍り出た。当初出演していた『ウチのガヤがすみません!』のみならず、『THE 突破ファイル』『行列のできる法律相談所』(以上、日本テレビ系)、『水曜日のダウンタウン』『サタデープラス』(TBS系)、『潜在能力テスト』 (フジテレビ系)など枚挙にいとまがない。

■ものまねに「日常のしゃべり」を取り込む

「ものまね」と一口に言ってもさまざまな似せ方があるが、その主流が「誇張」、いわゆる「デフォルメ」である。コロッケの森進一、野口五郎、岩崎宏美などはその最たるものであろう。ちょっとした仕草を「最大化」して、別のエンタテインメントへと昇華する力業が笑いを呼んだものである。

 だが、その流れにくさびを打ったのが、かの青木隆治だった。ポルノグラフィティの「サウダージ」、徳永英明の「壊れかけのRadio」、そして美空ひばりの「愛燦燦」と、コメディ色を一切排除し、とにかく似せることだけを追求したのである。つまり、その人の「普通」を似せたのだ。

 シャチホコも、これまでデフォルメが多かったアッコのモノマネを、日常会話をただただマネることで人気を得たといえる。

■安定のフリートーク

 もちろん、しゃべりのモノマネであれば、原口あきまさによる高田純次、ホリの武田鉄矢、ミラクルひかるのYOU、福田彩乃の綾瀬はるかなど、先人は数多く存在するが、彼らはどちらかといえば「一発芸」、つまり“つかみ”の道具だった。だが、シャチホコの場合、アッコとして延々とトークすることができる。『サタプラ』ではスタジオにいた関ジャニ∞・丸山隆平、小島瑠璃子、小堺一機らを相手に5分以上も、和田でしゃべり続けていた。

■芸人によるモノマネの強み

 もはやバラエティに欠かせない存在になりつつあるシャチホコだが、同じく「モノマネ」で人気を得ているのが、チョコレートプラネットやガリットチュウ福島善成である。周知の通り、チョコプラ松尾駿はIKKOや坂上忍、長田庄平は和泉元彌、一方、福島は船越英一郎や元貴乃花親方をマネているが、彼らは純粋なモノマネ芸人よりも見る側のハードルも低く、芸人としてのトークスキルもある程度、確保できる。

 さらに「チェンジ・オブ・ペース」といってスタジオの流れを変えたいときに重宝される。その点、シャチホコはモノマネが本業だが、芸人と遜色ない活躍を見せてくれるので助かるというわけだ。

■”嫌われ”アッコの好感度アップなるか

 モノマネの世界でよくあるのが、モノマネされた本人が再ブレークを果たすという現象である。コロッケの美川憲一しかり、山田邦子の島倉千代子しかり、長州小力の長州力と、“ご本人”が再び注目されるきっかけを作った。

 さて、今回はどうか。1月22日放送の『ウチのガヤがすみません!』では、アッコとシャチホコが共演。アッコがひな壇を初体験し、シャチホコから「君は何をされてる方なの?」と聞かれるなど、イジられていた。

 さらに同じく1月27日の『アッコにおまかせ!』では、アッコ本人がカンニング竹山やNON STYLEなどから「シャチホコみたい」と言われ、「私や!」と返していた。

 近年の和田は、その高圧的な態度から“嫌われ者”に成り下がって久しいが、シャチホコの活躍によってイジられキャラになれば、好感度もアップするのではないか。そうなれば、例えばジョイントコンサートを開いたり、果てはアッコの紅白復活も見えてくる。わずか半年前まで「あなたは何をされてる方なの?」と言われかねなかったMr.シャチホコ。「完コピ」を武器に、モノマネ城の天守閣に立つことができるのか?

(文=都築雄一郎)

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半年で奇跡の大ブレーク! Mr.シャチホコ、和田アキ子復活のキーマンとなるか!?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのはMr.シャチホコ。和田アキ子の「しゃべり」モノマネで今、大ブレーク中の芸人である。

「あなたは何をされてる方なの?」「ほんで、今、何? キャメラ回ってんの?」「お兄ちゃんが……あっ、お兄ちゃんて加山雄三さんのことやねんけど」「私が気にしてたっていうよりも、周りがそう言うてただけだから」「まぁまぁ、それは別にいいんですけど」「〇〇(主に芸人)、お前、腕上げたな」……。

 声色やイントネーションはもちろん、彼女が言いそうな(もしくは聞いたことがある)細かい言葉の言い回しを連発。『アッコにおまかせ!』(TBS系)を見ているような錯覚さえ起きてしまう。

 芸歴わずか4年。以前は営業の仕事が多かったが、昨年後半から一気にテレビ出演が激増、半年でスターダムに躍り出た。当初出演していた『ウチのガヤがすみません!』のみならず、『THE 突破ファイル』『行列のできる法律相談所』(以上、日本テレビ系)、『水曜日のダウンタウン』『サタデープラス』(TBS系)、『潜在能力テスト』 (フジテレビ系)など枚挙にいとまがない。

■ものまねに「日常のしゃべり」を取り込む

「ものまね」と一口に言ってもさまざまな似せ方があるが、その主流が「誇張」、いわゆる「デフォルメ」である。コロッケの森進一、野口五郎、岩崎宏美などはその最たるものであろう。ちょっとした仕草を「最大化」して、別のエンタテインメントへと昇華する力業が笑いを呼んだものである。

 だが、その流れにくさびを打ったのが、かの青木隆治だった。ポルノグラフィティの「サウダージ」、徳永英明の「壊れかけのRadio」、そして美空ひばりの「愛燦燦」と、コメディ色を一切排除し、とにかく似せることだけを追求したのである。つまり、その人の「普通」を似せたのだ。

 シャチホコも、これまでデフォルメが多かったアッコのモノマネを、日常会話をただただマネることで人気を得たといえる。

■安定のフリートーク

 もちろん、しゃべりのモノマネであれば、原口あきまさによる高田純次、ホリの武田鉄矢、ミラクルひかるのYOU、福田彩乃の綾瀬はるかなど、先人は数多く存在するが、彼らはどちらかといえば「一発芸」、つまり“つかみ”の道具だった。だが、シャチホコの場合、アッコとして延々とトークすることができる。『サタプラ』ではスタジオにいた関ジャニ∞・丸山隆平、小島瑠璃子、小堺一機らを相手に5分以上も、和田でしゃべり続けていた。

■芸人によるモノマネの強み

 もはやバラエティに欠かせない存在になりつつあるシャチホコだが、同じく「モノマネ」で人気を得ているのが、チョコレートプラネットやガリットチュウ福島善成である。周知の通り、チョコプラ松尾駿はIKKOや坂上忍、長田庄平は和泉元彌、一方、福島は船越英一郎や元貴乃花親方をマネているが、彼らは純粋なモノマネ芸人よりも見る側のハードルも低く、芸人としてのトークスキルもある程度、確保できる。

 さらに「チェンジ・オブ・ペース」といってスタジオの流れを変えたいときに重宝される。その点、シャチホコはモノマネが本業だが、芸人と遜色ない活躍を見せてくれるので助かるというわけだ。

■”嫌われ”アッコの好感度アップなるか

 モノマネの世界でよくあるのが、モノマネされた本人が再ブレークを果たすという現象である。コロッケの美川憲一しかり、山田邦子の島倉千代子しかり、長州小力の長州力と、“ご本人”が再び注目されるきっかけを作った。

 さて、今回はどうか。1月22日放送の『ウチのガヤがすみません!』では、アッコとシャチホコが共演。アッコがひな壇を初体験し、シャチホコから「君は何をされてる方なの?」と聞かれるなど、イジられていた。

 さらに同じく1月27日の『アッコにおまかせ!』では、アッコ本人がカンニング竹山やNON STYLEなどから「シャチホコみたい」と言われ、「私や!」と返していた。

 近年の和田は、その高圧的な態度から“嫌われ者”に成り下がって久しいが、シャチホコの活躍によってイジられキャラになれば、好感度もアップするのではないか。そうなれば、例えばジョイントコンサートを開いたり、果てはアッコの紅白復活も見えてくる。わずか半年前まで「あなたは何をされてる方なの?」と言われかねなかったMr.シャチホコ。「完コピ」を武器に、モノマネ城の天守閣に立つことができるのか?

(文=都築雄一郎)

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吉岡里帆、峯田和伸、NHK桑子真帆アナ……“ポスト○○”を躍起になって探すメディアと、その犠牲者たち

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回は、雑誌・ネットメディアのタレントに対する「持ち上げぶり」について自己反省も含めて語ってみたい。最近、いろいろな媒体の記事で目にするのが「ポスト〇〇」という言葉である。例えば、「ポスト有働由美子は、NHKの桑子真帆アナ」という記事があった。

■桑子アナはポスト有働アナではない

 だが、桑子アナは有働アナとはまったくベクトルが違う。また、桑子アナは政治知識も薄く、有働アナほどの頭の回転もない。「かみ子アナ」と呼ばれるほど、かみ癖がある。『ブラタモリ』で注目されたが、ツッコミやボケも他の司会者ほどせず、ゆるくて安定感のあるタモリの横にいるから、彼女にもなんとなく「安心」を感じていただけである。

 さらにメディアは、どうしても水ト麻美アナの次を探したいようだ。その「ポスト水ト」は、同局の尾崎里紗アナや岩本乃蒼アナなどと主張する識者もいた。

 だが、尾崎アナは単に体形が似ているだけだ。もし、それで「ポスト」と言われるなら、本人にとってこれほど屈辱的なことはないだろう。

 また岩本アナが、ポスト水トアナに推されているという記事の論拠は、昨年の『24時間テレビ』のチャリティーマラソンで、ブルゾンちえみに伴走していたことがキッカケだというが、その後、彼女は推されるどころか『スッキリ』の司会の座をその水トアナに取って代わられ、またもうひとつのレギュラーだった『火曜サプライズ』も今年9月に降板。今のレギュラーは『news zero』の1本のみである。

 つまり、ポスト〇〇という記事は「希望的観測を(多分に)含む」ということに留意したほうがいいだろう。

■持ち上げられすぎて沈んだ面々

 さて、そんなメディアの持ち上げの犠牲者になったといえるのが吉岡里帆だ。彼女は2015年度下半期放送のNHK連続テレビ小説『あさが来た』で脚光を浴びた。

 そこでは、ヒロイン・あさ(波瑠)の信奉者となる「のぶちゃん」こと田村宜役を演じていたが、もし彼女が丸メガネをかけていなかったら、あそこまで人気が出ただろうか?

 メガネは女性のかわいさを2割増しにする。アレでテレビ関係者は勘違いしてしまったようだ。だが、いまや彼女の主演作はどうだ。『きみが心に棲みついた』(TBS系)は全話平均7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)は平均5.8%と、いずれもひとケタに終わっている。『ケンカツ』については、数ある出演オファーの中から、プロデューサーの熱心な説得で 彼女が自ら選んだという。この時代、生活保護というテーマにあえて踏み込んだ吉岡の心意気は買うが、それだけである。

 そもそも今の彼女には、あの笑顔の裏に「野心」が見え隠れしている。それが現代劇だと、どうしても前面に出てしまう。時代劇ぐらいがちょうどいい。

 甲子園がプロ野球選手の見本市のように、朝ドラは次のドラマスターの狩り場であるが、使い捨てられる墓場でもある。銀杏BOYZ峯田和伸は2017年度上半期の朝ドラ『ひよっこ』から『高嶺の花 』(日本テレビ系)に引き抜かれたが、「気持ち悪い」と叩かれた。同年度下半期の朝ドラ『わろてんか』のヒロイン・葵わかなは、『ブラックペアン』(TBS系)に早速起用され、新人看護師を演じていたが、たいして話題にならなかった。16年度下半期『べっぴんさん』ヒロインだった芳根京子も今や影が薄く、駅のコンビニNewDaysの看板で見かけるぐらいである。

 つまり、NHKを出て民放で活躍するためには、見えない壁があるということだ。有働アナもそうである。適材適所という言葉があるように、NHKにいるからこそ輝く人材だった。「NHKなのに、ちょっとはみ出している」ということが人気の源だったのに。このままニュース畑にいても、草野満代や膳場貴子といった諸先輩のように埋もれていく気がする。思い切ってバラエティに専念したほうがよっぽどいい。

■芸能事務所の異様なプッシュ

 タレントを推すのはメディア側だけではない。芸能プロダクションも同様だ。その最たる例 がオスカープロモーションである。例えば、ますだおかだ岡田圭右の娘・岡田結実がブレークしたのは16年、前の事務所インセントからオスカーに移籍したのがきっかけで、得意の過剰露出によって人気があるように錯覚させる、いわゆるゴリ押しが功を奏したともいえるのである。

 また12月4日、そんなオスカー恒例の晴れ着撮影会が行われ、岡田をはじめとして所属タレントが来年への抱負を語ったが、彼女以外の顔ぶれはといえば、宮本茉由、髙 橋ひかる、吉本実憂、小芝風花、是永瞳、玉田志織、井本彩花、川瀬莉子、藤田ニコル、本田望結という面々。

 その中で、顔と名前が一致するのは何人いるだろうか? 岡田、藤田、本田 は良しとして、高橋・小芝 ぐらいがギリではないだろうか。

 このうち宮本は『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)に、本田、小芝 、是永、井本はこれまでの『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(同)に出ている。つまり、いずれも米倉涼子のバーター。まだまだ先輩に頼らないとオファーが来ない、というのが現状である。

 なぜそこまでメディア、プロダクションともに人気者を生み出そうと躍起になるのか? それは個人的な印象でしかないが、絶対的スターだったSMAPの不在が潜在的にあるのではないかと考える。その喪失感が、彼らをゴリ押しへと駆り立てるのではないか。

 いずれにしても、「ポスト〇〇」だの「期待の新星」だの「ブレーク間近」といった記事を来年も目にするに違いない。本稿含めて。

(文=都築雄一郎)

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青木崇高『西郷どん』”ひさみちゅ”好演で「優香の旦那」から脱却! 

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 NHK大河ドラマ『西郷どん』。1年にわたって放送されてきた同作も、いよいよ来週16日に最終回を迎える。そんな中、鈴木亮平演じる主人公・西郷隆盛と同様、ひときわ存在感を放ったのが島津久光だ。演じているのは青木崇高。どうやら今、彼がキテいるらしい。

■ドラマチックでわかりやすい久光の人生

 まず、『西郷どん』について知らない視聴者のために説明しておこう。そもそも久光は薩摩藩主でも島津家当主でもなかったが、国父、つまり父親のように尊敬される人という立場で藩の実権を握っていた。

 だが、彼の人生は波瀾に満ちている。そもそもは、10代藩主・島津斉興(鹿賀丈史)と側室・由羅(小柳ルミ子)の子だ。一方、正室の子で、類いまれな才能を持った異母兄・斉彬(渡辺謙)に憧れ、その背中を追いかけているというわかりやすい構造。

 さらに加えて、そんな兄・斉彬公に重用され、どんどん出世していく西郷に嫉妬し、激しく嫌うという、これまたドラマになりやすい、もしくはいかにもマンガ的なバックグラウンドだ。

 片や、今作の西郷のパーソナリティーは最後まで謎であった。主君・斉彬の死を追って自害したいと必要以上に泣き叫んだかと思えば、やたら好戦的になったりして、脚本家が同じでも、演出家が変わるだけでこうも違うのかというくらいブレブレだった。

■青木のデフォルメ VS 鈴木亮平の体重の増減

 さて、翻って久光だ。そんなすんなり理解できる彼の生い立ちとともに、久光人気を加速させたのが、やはり青木のデフォルメと熱演だろう。「まなこ」と言ってしまいそうなその目力の強さ、気にならずにはいられない長い“もみあげ”、さらに何かにつけて顔を紅潮させるその瞬間湯沸かし器ぶり。

 セリフ回しも異彩を放っていた。どういうシチュエーションの話かは割愛するが、「酔うておられぬのなら、ないごてころころころころ考えを変えられるのじゃ!」「もうええって!無理無理無理! 一蔵帰っど! おいはもう帰る! 帰る帰る」(26話「西郷、京へ」)であるとか、 「異国異国異国異国異国の猿まねじゃったら馬でも鹿でもできっど」(41話「新しき国へ」)と、SNSが盛り上がりそうなリフレインを多発していた。

 対して鈴木は、体重増減させ、その時代時代の西郷を“演出”していたが、どうしてもほぼ毎回その体重にしか目がいかず、演技そのものの正当な評価ができなかったきらいがある。辛辣なことを言うようだが、体重を減らさなくても、西郷を生き切ることはできたはずである。

■「優香の旦那です」と言える気さくさ

 さて、青木といえば優香である。2016年6月の結婚以来、折に触れ仲の良さが伝わってくるが、最近はそんな夫婦話も、『火曜サプライズ』(日本テレビ系)などでするようになった。ロケ先では「優香の旦那」「優香のハートを射止めた男です」と一般人に吹いて回るなど、気さくな人柄を見せるが、知名度ではやや妻に劣ることを自覚している、ある種の割り切りと、そんな彼女を想う気持ちの強さがあるのだろう。また、彼は昨年からバラエティ初レギュラーとなる『セブンルール』(フジテレビ系)でYOUやオードリー若林正恭とMCを務めており、いい形で仕事をしている印象がある。

『西郷どん』はこれまで、医師との不倫で揺れた斉藤由貴の代役として南野陽子が緊急登板したり、奇人といわれた徳川十三代将軍・家定役のピース又吉直樹の怪演が話題を呼んだり、毎回スポットライトを浴びる役者が変わったが、最後まで注目されたのは、この青木崇高だったのではないだろうか。機は熟している。あともう一押し羽ばたける作品があれば、イケそうな気がする。

(文=都築雄一郎)

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CMゼロなのにレギュラーは12本! 東野幸治、業界好感度No.1の理由とは?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回は東野幸治を取り上げる。現在のレギュラー番組は12本。この本数は有吉弘行と同じだ。ただ有吉の場合は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『金曜☆ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)のようにパネラー扱いの番組もある中、東野はすべてMCだ。

 いま日本のバラエティ界における“最も怖い存在”が、坂上忍でもマツコ・デラックスでも、ましてや有吉でもなく、東野だとされる理由とは――。

■最強のオールラウンドプレーヤー

 それはまず、網羅している「守備範囲」の広さにある。例えば番組の「ジャンル」の広さ。トーク番組、医療番組、オールロケもの、さらには『ワイドナショー』(フジテレビ系)といったワイドショー番組まで多彩だ。

 また『本能Z』(CBC)は名古屋、『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)は関西と、担当番組が必ずしも東京だけに集中しているわけではないことにも注目だ。

 しかも、週替わりでMCを務めている『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)では、ひな壇に座ることもある。つまりは、とにかく「使い勝手」がいいのである。

 MCとしての立ち位置も、明石家さんまのように、キャラが前面に出るわけでもない。まさに「司会進行」という響きが似合う男なのである。

■CM業界では不人気なのに、テレビ業界では大人気

 そんな東野は、レギュラーが12本あるにもかかわらず、出演CMは現在ゼロ。レギュラー8本を抱えるマツコ・デラックスはCMにも多く出演しているように、「テレビでの人気」と「世間の好感度」は比例することが多い。だが、東野の場合は当てはまらない。つまりそれはどういうことかというと、世間の声に関係なく、とにかく彼と仕事をしたいテレビ業界人が非常にに多いということを示している。世間の好感度ではなく、業界好感度がNo.1というわけだ。

■沈む舟でも乗る覚悟

 タレントは出演番組を決めるとき、放送の時間帯や裏番組などを見極め、自分の見え方を気にする。だが、東野の出演番組歴を見ると、とにかく「短命」の番組が多いのだ。

 9月まで放送されていた『世界!極タウンに住んでみる』(フジテレビ系)。これは『めちゃ×2イケてるッ!』(同)のあとを受けて始まったものだが、わずか4カ月で打ち切られている。

 ほかにも『恋ボーイ恋ガール』(1999年、同)と『まかせて!!エキスパ』(2000年、同)は5カ月、『勉強してきましたクイズ ガリベン!』(08年、テレビ朝日系)は1年、 『チェック!ザ・No.1』(08年、TBS系) も5カ月、『世界HOTジャーナル』第2シリーズ(15年、フジテレビ系) は4カ月で打ち切られている。

 つまり、ほかのタレントが断るような、将来性があまり期待できない枠の番組をも引き受けているのだ。だが、それは彼なりの戦略だろう。番組は打ち切られても、そこで信頼を得ることで、次のオファーにつなげているのだ。

 結果、多くの場数を踏み、司会者としての力量を身につけていった。ちなみに『行列』も週替わりで雨上がり・宮迫、フット後藤と交代でMCを務めているが、東野の時はやはり安定感が違う。

 明石家さんまが今年の『27時間テレビ』(フジテレビ系)で、「われわれ古い芸人は、沈むとわかってる舟でも乗らなきゃいけない時がある」と語って話題を集めたが、東野はその典型的なタレントだろう。彼は、時折見せる冷たい性格から「白い悪魔」などと呼ばれているが、業界人にとっては頼れる悪魔でもあったのだ。

(文=都築雄一郎)

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「好きな芸人1位」は誤報がきっかけ? “好感度”に苦しめられるサンドウィッチマン

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのはサンドウィッチマンだ。先日、8月25・26日に放送される『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)の番組パーソナリティーに就任したことが伝えられた。 

 総合プロデューサーは今回の抜擢に際し、「若者からお年寄りまで全世代から愛されている“好きな芸人No.1”サンドウィッチマンのお2人に『24時間テレビ』の番組パーソナリティーとして盛り上げていただけるのは本当に心強いです」とコメントしているが、サンドと『24時間テレビ』の関わりは今までなかったわけではない。ほぼ毎年、仙台地区の募金担当を務めているのだ。だが今回は、裏を返せば「No.1」になったから初めて選ばれたというわけだ。また昨年は、募金額が約6億9,000万円(『24時間テレビ』ホームページより)と史上3番目に低かったことから、東北復興の象徴であるサンドを担ぎ出し、巻き返しを図りたいところなのでは? と、うがった見方もできる。

■好きな芸人ランキング1位は「誤報」がきっかけ?

 そんな2人は、今年6月4日発売の「日経エンタテインメント!』で、「一番好きな芸人」の1位に輝いた。調査開始以来、14年連続タイトルホルダーだった明石家さんまが陥落したことも衝撃だったが、なぜサンドが今年首位に立ったのか? その理由に、無類の仲の良さを挙げる者もいれば、ネタの面白さを細かく分析する者もいた。

 だが、それは以前から言われてきたことで、直接的な動機には結びつきにくい。ちなみに昨年のそれぞれの得票数は、1位のさんまが92票、2位のサンドは36票。そして今年は、さんまが103票と伸ばしているにもかかわらず、サンドは昨年の3倍近い104票も獲っているのだ。この急増の起爆剤はなんだったのか?

 そこで思い浮かぶのが、今年2月のある報道だ。

 一部ネットニュースが、彼らが7年前から、ライブの売り上げなどで得た総額約4億円を東日本大震災の復興支援のために寄付していると伝えたのだ。これはもともと、2月12日放送の『ビビット』(TBS系)で彼らを密着中、ナレーションで紹介されたことを受けての記事である。

『ビビット』は『サンデー・ジャポン』(同)のスタッフ(構成作家含む)などバラエティ班が一部に入っていることもあってなのか、情報の緻密さが他局よりほんのりと薄い。そこで、真相を知ってはいたが、聞こえのいい形で紹介してしまったのかもしれない。

 真相は周知の通り、2人の個人的な寄付も当然入っているが、彼らが開設した「東北魂義援金」に集められた累計も込みの額であったことを、伊達みきおが後日、自身のブログで訂正。「ニュースの書き方を見ると、我々二人で全てを寄付したみたいな捉え方をされてしまいそうな書き方が多いのが残念です」とつづった。すると今度は、「サンド伊達 寄付金報道『残念』」という見出しのニュースが出回った。

 これに対し、ネットユーザーの多くは煽情的な見出しを書きがちなネットニュースを「悪」とする一方で、律義なサンドに、さらに好感を持ったようだ

 すると、別の媒体が、2~3月にかけて、あらためてサンドの魅力を伝える記事を連発。「日経エンタ』の好きな芸人ランキングのネット調査は3月7~21日だったというから、この一連の顛末によって、サンドの名を挙げる者が多くなったとの見方もできる。

■芸能人をクズにもすれば神にもする諸刃の剣、SNS

 そんなサンドは10日放送の『踊る踊る踊る!さんま御殿 この夏超アツい美女&最強おバカ軍団暴走祭』(日本テレビ系)で、2位になったさんまと直接対面していたが、そこで「なぜか好感度が高い」「ロケの最中でも『一緒に写真撮って』と言われ、『ごめんなさい。今、カメラ回ってるんで』と言うと、『全然、好感度ないじゃん』と言われてしまう」と悩みを明かしていた。

 芸能界における震災復興のオピニオンリーダーというべきか、サンドは今、単なるお笑い芸人以外の肩書を背負っている。それに対し、ありがたさをかみしめているのと同時に、神のように祭り上げられることに窮屈さを感じているのも事実だろう。最近は、番組での立ち居振る舞いをあえて粗暴にしてみたり、少し言葉を鋭角にして発言している姿も見受けられる。

「称賛」か「制裁」か、どちらかになりがちなSNSの声。必要以上におとしめられて「休業」に追い込まれるタレントもかわいそうだが、あまり褒められるのも、それはそれで“いばらの道”なのかもしれない。

(文=都築雄一郎)

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NEWS増田の時代が到来!? メンバーの不祥事でテレビ出演増も、やっぱり”足りないもの”とは?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは、NEWSの増田貴久だ。4日、32歳になったばかりの彼だが、最近なぜかテレビでよく見かけるようになった。

6月28日『VS嵐』(フジテレビ系)

6月29日『ネタパレ』(フジテレビ系)

6月30日『ニノさんSP 赤面!自分クイズ』(日本テレビ系)

7月1日 『行列のできる法律相談所』(同)※VTR出演

7月2日 『PON!』(同)

7月2日 『しゃべくり×深イイ 合体SP』(同)

7月4日 『ヒルナンデス!』(同)

    『ソレダメ!~夏目前!ネバネバでパワーアップ&疲労回復SP~』(テレビ東京系)

 NEWSといえば、手越祐也は『世界の果てまでイッテQ!』、小山慶一郎は『news every.』(いずれも日本テレビ系)の出演によって、それぞれ認知度は抜群。加藤シゲアキは小説家として新たな支持層を開拓している。そんな中、立て続けに3人の、未成年少女との飲酒問題が発覚。ジャニーズ事務所は小山に謹慎(6/27に復帰)、加藤に厳重注意処分を下した。

 先月27日に発売されたNEWSのニューシングル「BLUE」は、手越がメインパーソナリティーを務める日テレ「2018 FIFA ワールドカップ」のテーマソングに起用され、通常ならメンバーそろって新曲のPRに駆り出されるところだが、直前に発覚したスキャンダルによって、なかなかアクセルが踏みにくい状況が続いている。

 つまり、増田に注目が集まっているというよりは、その責務を一人で担うために出ているというのが正解だろう。さらに、増田は今月12日から主演舞台『Only You ~ぼくらのROMEO&JULIET~』が始まる。その告知時期とも重なっているのだ。

■まっすーに足りないもの

 いずれにしても、増田にまたとないチャンスが巡ってきたわけである。そんな絶好の機会に、売れたいという気持ちを強烈にみなぎらせる「野心」、確実に存在感をアピールして決める「決定力」、人から「使ってみたい」と思わせる「吸引力」を発揮してこそ、スターたるゆえん。

 だが……。この1週間、増田をウォッチングしているが、今のところ残念ながら、そこまでのシーンは見られない。 

『しゃべくり×深イイ』では、2丁拳銃の小堀裕之が、子どもたちを前に、自分だけうなぎ弁当を完食する姿が映し出されていた。その様子を見た増田は、「(小堀の)家にうなぎのお弁当送ります」とやさしいコメント。

『VS嵐』にプラスワンゲストとして登場したときは、結局、嵐チームにほとんど貢献できないばかりか、足を引っ張る展開に。果ては5人の前で土下座していた。

『ヒルナンデス!』ではこんな一幕が。この日の同番組では、各地の花火大会や田舎暮らし、ガーデニングなど、さまざまな情報が紹介されていた。そのエンディングで増田は「田舎にも行きたい、花火も見たい」と興味津々。南原清隆から「その中からいま一番何がやりたい?」と聞かれると、なぜか彼は「羊羹食べたいです」。スタジオは一瞬、静まり返ってしまう。

 実は本編の中で、お中元として今、ピアノの鍵盤を模した羊羹が人気だということに触れられていた。増田の発言はこれを受けてのものだったのだが、やはり唐突だったよう。増田は「なんかすいません」と謝っていた。

  テレビマンをはじめ業界人は、「もってる」「もってない」という、まことしやかなウワサに左右されることが多い。歌唱力、天使の笑顔、スキャンダルとは無縁の清廉さと、起用にはもってこいのスペックを持っているにもかかわらず、増田が今いまいちブレークできないのは、この「もってなさ」が原因なのかもしれない。

 手越や加藤、小山がそれぞれの活路を見いだしていく中、増田だけ取り残されていくことに歯がゆさを感じているファンもいるだろう。だが、「変わらない」ことこそ、彼の魅力でもある。

 ただ惜しいと感じるのは、先に挙げた出演時のエピソードから見ても、増田はかなりの“天然”であるにもかかわらず、あの癒やしのビジュアルが邪魔をして、どうしてもそこまでツッコめない、イジれないという事態を引き起こしているということ。もっとイジッてもらえば新境地も開けるのだが……。いずれにしても、まっすーのますますの活躍を楽しみにしたい。

(文=都築雄一郎)

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“一人ぶっちゃけW杯”開催中! 元なでしこジャパン・丸山桂里奈がテレビに出まくるワケ

 

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは丸山桂里奈。言わずと知れた、なでしこジャパンの元FWだ。連日、熱い戦いが繰り広げられているサッカーW杯ロシア大会以上に、ひとり怒涛の快進撃を見せている。

 ここ最近の出演歴を拾ってみても、

6月12日『JUNK爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)

6月13日『スッキリ』『1周回って知らない話』(日本テレビ系)

6月15日『よんぱち』(TOKYO FM)

6月16日『メレンゲの気持ち』『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)『世界さまぁ~リゾート』(TBS系)

6月17日『サンデー・ジャポン』(TBS系)

6月18日『しゃべくり007』(日本テレビ系)『いきなりマリッジ』(AbemaTV)

6月19日『2018FIFAワールドカップ DAILY』(日本テレビ系)

6月20日『ザ・発言X あの言葉で人生が劇的に動いた!!』(同)

と、ほぼ毎日どこかで顔を見る。だが、そればかりではなく、彼女の話は必ずネットニュースに取り上げられている。「元カレ全員が裸の写真を持っている」「8股されたことがある」「役者、芸人、アスリート、サッカー関係の代理人と付き合ったことがある」などと暴露。ちなみに『サンジャポ』では、日本が3勝しなかったら「お尻出す」と宣言していた。

 もはや丸山の行くところに記者がついて回るという異常事態をもたらしている。人は誰しも他人に言えない秘密や、明かしたくない過去があるが、 彼女に限ってはもはや決壊したダムのように、日々爆弾発言を投下してくれている。

■女性スポーツタレントの歴史で初めての「珍獣」

 これまでも「ぶっちゃけタレント」は数多くいたが、彼女のセールスポイントは元スポーツ選手であることだ。しかも、2011年の女子W杯の優勝メンバーであり、国民栄誉賞という、誰もあらがえない、最高の栄誉を手にしていることだ。まずはそのギャップに、業界人は食いつく。

 さらに男性の元スポーツ選手には天然キャラも多いが、女性の場合は例えば陣内貴美子(バドミントン)、杉山愛(テニス)、高橋尚子(マラソン)、浅田真央(フィギュアスケート)と、どちらかというと清廉なタイプが多い。

 もちろん、たまに安藤美姫(フィギュア)や、北斗晶(プロレス)、松野明美(マラソン)といった特異なキャラクターもいるが、丸山に比べれば彼女たちが普通に見えるくらいだ。つまり、今までいなかったタイプの女性スポーツタレントという点も、起用が絶えない理由だろう。

■「ネタ切れ」は時間の問題?

 こうした「ぶっちゃけキャラ」というのは、あえて狙いにいくと見透かされるが、彼女はそこにウソがないことも業界人から好感を持たれる理由だろう。

 どんな大物MCが相手であっても臆することなく自分をさらけ出す、まさに「一人ぶっちゃけW杯」の丸山。だが、彼女の持ち味である「赤裸々トーク」は諸刃の剣。このまま放出し続けると、すぐにネタ切れするのは目に見えている。このバブルが終わらないうちに、次のキャラを模索したほうがよさそうだが、果たして1年後、彼女はどうなっているのだろうか?

(文=都築雄一郎)

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長嶋一茂、突然のブレークの裏に”ちょうどいい”ニ世タレント感?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは、ここのところ、やたらとテレビに出ている長嶋一茂だ。こうしたタレントの突然のブレークは視聴者にとって不可解なところが大きいが、一体どうしてそこまで起用されているのか? その背景と二度の転機をつまびらかにする。

■一茂、数字持ってる説

 一茂の起用は実際問題、数字に現れている。例えば……(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。

2月12日  『徹子の部屋』“石原良純&長嶋一茂~超有名一家の二世がコンビを結成!?”(テレビ朝日系)7.0%

2月27日 『火曜サプライズ』“長嶋一茂と地元五反田旅!アポなし史上No.1の大暴走&暴言連発!”13.0%

2月28日 『今夜くらべてみました』“トリオ THE 一茂と一茂坊ちゃまが面倒くさい男と女” 11.2%(日本テレビ系)

5月11日 『ダウンタウンなう』“長嶋一茂のボンボン伝説を徹底追及!自宅に二宮金次郎像!?妻&羽鳥慎一がガチクレーム”(フジテレビ系)9.7%

5月25日  『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』“旬な男・長嶋一茂はただのボンボンなのか?”(TBS系)14.1%

5月26日 『一茂&良純&ちさ子のザワつく父母会』“毒舌トリオが気になる話題に言いたい放題!”(テレビ朝日系)7.5% 

『徹子の部屋』『ザワつく父母会』は昼間の放送。その時間帯に7%取るのは至難の業なのだが、彼が出るとそれをやすやすとクリアしてくれる。

■最初の転機は『からくりTV』の終了と“落書き事件”

 一茂の代表番組といえば『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)だろう。98年から16年間、レギュラー出演し続けたが、2014年9月に番組は終了した。

 業界にいる肌感覚で言うと、一茂に対する期待値は、それ以前はそこまで高くはなかった。理由のひとつはまず、偉大なる父・茂雄の話をしたがらなかったということだ。スーパースターを父に持つ彼のエピソードはどの番組も渇望していたのだが、当時父との確執が表面化していたこともあり、業界側も触れられずにいたのだ。

 ちなみにこの確執とは、田園調布の長嶋邸に保管されていた茂雄ゆかりの品を一茂が無断で処分したり、茂雄の権利を独占するなど、何かとミスターに介入していたことから、父が息子に半ば絶縁を言い渡していた……といったことだ。

 だが、長寿番組のレギュラーの仕事がなくなるということは、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)なき今、鈴木紗理奈や雛形あきこらがゲスト出演に奔走しているように、タレントの生活にとっては大打撃。一茂が、『ワイドナショー』(フジテレビ系)に初めて出演したのはその年の年末のことだった。

 また、ちょうどこの時期、一茂が再注目されたのが、江角マキコの元マネジャーによる落書き事件だ。最終的には江角の芸能界引退と大騒動に発展したが、一茂にとっては、ひとつネタになる話が出来たということになる。

■二度目の転機は父との完全な決裂

 二度目の転機は16年ごろに発覚した、読売巨人ジャイアンツの「野球振興アドバイザー」の契約解除だ。彼は05年から「球団代表特別補佐」に任命され、スポークスマンとして活動しており、11年からは「野球振興アドバイザー」という肩書で、父・茂雄を名誉校長とする野球スクール「ジャイアンツアカデミー」でも子どもたちに指導していた。ところが16年ごろ、その任を解かれている。これは、父と完全に決裂したことを意味する。

 逆を言えば、それまでは何かとセンシティブだった茂雄の話が解禁できるようになったということになる。つまり起用する側も、すべて解禁してくれるようになった一茂をより気兼ねすることなく使えるようになったのだ。

■重宝される最後の理由

 さらに重宝される背景として、ここ最近、頻発する新・二世タレントのトラブル、スキャンダルも遠因にあるだろう。

 高畑裕太や、橋爪功の息子・遼、さらには坂口良子の娘・坂口杏里や石田純一の息子・壱成と、必ずしも良いイメージではとらえられていない。そんな中、すでに「二世タレント」としては大ベテランではあるが、取り立てて大きな問題を起こしたわけでもないという長期安心保証は、何にも代えがたい武器だ。また、それでいながら父子の確執や落書き事件といった、必ずしもイメージが真っ白、クリーンではないという点もまた、彼に新たに加わった魅力だろう。まさに向かうところ敵なし。一茂の快進撃はしばらく続きそうである。

(文=都築雄一郎)

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