加藤浩次、『めちゃイケ』終了で司会者一直線! その中でも唯一、芸人魂を見せる『スッキリ』での「大喜利」力

 今回は極楽とんぼ・加藤浩次を取り上げる。11日、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)でナインティナイン・岡村隆史が、メンバーに来年3月の番組終了を告げた。

 そのとき涙を見せたのは、たんぽぽ・川村エミコ、それに釣られて泣いた同じくたんぽぽ・白鳥久美子、そしてこの加藤の3人だけだった。ただ彼の場合は正確に言えば目を潤ませる程度だったが、ほかのオリジナルメンバーが一様に驚くだけだったことを考えれば、番組に対する愛着は他のメンバーよりあるのだと感じた。と同時に、不祥事を起こして以来、番組から遠ざかっている相方・山本圭壱を本格復帰させてやれないまま終わることへの悔恨の意味もあったろう。

 だが、『めちゃイケ』後が不安視されている多くのメンバーと違い、彼の仕事は、至って安泰だ。テレビ・ラジオ合わせてレギュラー6本。その中で『スーパーサッカー』(TBS系)は彼が司会を担当し始めてから16年目、『がっちりマンデー!!』(同)は13年目、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)も11年目と、いずれも安定した人気を誇っている。

 このように、今や「司会者」といった印象が強い加藤。『めちゃイケ』が終わった後は、さらにそのイメージが強くなると思われるが、唯一彼が「芸人」としての片鱗を見せる瞬間がある。それが『スッキリ』での「クイズッス」だ。毎朝ほぼ9時45分から始まるこのコーナー、スタジオのサブコン(サブコントロールルームの略で、映像や音声、照明の切り替えや調整を行う副調整室のこと)から芸能ニュースにまつわるクイズを出題する「謎の男」のほうが有名だが、実はそれに対する加藤の回答も、また秀逸なものがある。クイズが出されるのは、正確には朝10時前後だ。

 そこで今回は、加藤の大喜利回答を振り返っていきたい。笑いを書き起こすことほど寒いものはないが、お許しいただきたい。

 2013年1月22日、この日のゲストは、当時人気絶頂だった芹那。舌たらずな声で、「わたくし芹那は、芸能人がよくやる、あることをやらないんです。そのあることとはなんでしょう?」というクイズを出したが、それに対し加藤は「枕営業じゃない?」と真顔で回答。謎の男が慌てて火消しに入り「もちろんやっておりません!」と否定し、「彼ったらユニークなんだから」と笑わせる雰囲気に強引に持っていった。ちなみに答えは「変装」。

 16年7月15日、ダレノガレ明美からのクイズ。「ダメ男と付き合っていたことで、できるようになったこととは?」。それに対する加藤の答えは、「所得隠しでしょ」。正解は「携帯電話の削除メールを復活すること」だった。

 同年7月21日オンエアの同番組では、高橋英樹が、結婚する前に奥さんと約束した、絶対やってはいけないことを明かした。1つ目は「手を上げない」、2つ目は「政界を目指さない」。そして3つ目がクイズになっていた。それに対する加藤の答えは……「半円でポコッてなってるとこ、パーンと押さない」。それに対し謎の男はすかさず、「それ、越後製菓のCMだけですから」。正解は「歌で商売をしない(歌手にならない)」。

 17年3月6日の放送では、平井堅が登場。問題は「昔から桑田佳祐に憧れていた彼が、思い余って取った、変わった行動とは?」というもの。それに対する加藤の答えはというと、「轍(わだち)ばっかり歩いていた」。正解は「バーボンでうがいすること」。

 同年10月24日、「剛力彩芽が、母親と仲良しすぎて20歳を越えた今でも変わったことをしている。それは何?」→「ギャラ折半じゃない? どちらかが出ていてもギャラ折半」。正解は、電車を乗り継ぐたびに連絡する。

 そして先日の11月6日、子役・鈴木福が、小学校最後の自由研究で女子から気持ち悪がられた研究は?→「ビットコインの売買」。正解は「放屁の研究」。何を食べたらおならが出やすいのかなどを実験していたという。

 だが、このクイズコーナーは番組も後半のため“流している”、つまりそれほど力を入れていない回も見受けられる。またその場では笑えるが、あとで考えると何が面白かったのかわからない回もある。

 例えば、「L’Arc~en~Ciel・hydeが今ハマっていることは?」(13年7月4日)→「カラスを棒で殴るんでしょ」(正解は「そばつゆを自分で作る」)、「竹内涼真の、家族をちょっと困らせてしまうストレス解消法は?」(17年7月31日)→「あれかな? おはぎを脇に挟む、じゃない?」(正解は「家で全裸」)、「堺雅人がドーナツ店のアルバイトでクビになったのはなぜ?」(11月8日)→「正直にいくよシンプルに。レジから金盗んだんだろ」(正解は「店が好きすぎて無断で出勤」)、など、適当に答えるものも多い。

 それでも、大喜利とこの10年ほぼ毎日向き合っている加藤は、芸人の世界の中でも、きちんと「芸人をしている」のではないだろうか。最近は悪ふざけ回答が少なくなってきたが、このコーナーは、司会者の仮面をその時だけ外し、時に適当に、時にまあまあ面白く答える加藤浩次の素顔が垣間見える瞬間だ。
(文=都築雄一郎)

◆「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから◆

香取・草なぎ・稲垣の快進撃と、それでも3人を使えない「事務所ファースト」日テレの危機

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回は、香取慎吾・草なぎ剛・稲垣吾郎を取り上げてみたい。オフィシャルファンサイト「新しい地図」のオープン、その後発表された映画『クソ野郎と美しき世界』の来春公開、稲垣吾郎の『5時に夢中!』(TOKYO MX)の電撃生出演、「日本財団」アート展への香取のサプライズ登場など、SMAP時代には考えられなかった動きを見せている。

 ここからは、そんな3人の活躍に隠された裏事情と、それに対するテレビ局の思惑を明かしていこう。ここで報告だが、「元SMAP」という“くくり”も“肩書”も今の彼らの前では不要なので、3人のことを本稿ではファンクラブの名称である「NAKAMA」と、そのまま呼んでみる。

 

■映画の英語表記は世界公開の布石?

 NAKAMAが出演すると来春の映画だが、「新しい地図」のweb上では『THE BASTARD AND THE BEAUTIFUL WORLD』と英語名も併記されている。またファンサイトが海外向けにも開かれているということを加味すると、世界公開も視野に入れているのではないだろうか。

 そして、この映画がヒットし、興行収入ランキングの上位に食い込めば『王様のブランチ』(TBS系)などの情報番組で紹介せざるを得ないだろう。さらに、それが世界の映画祭に正式出品されるとなれば、日本のエンタテインメントにおけるニュースの1つになるので、何も触れないというのも不自然になってくる。

 

■稲垣、コメンテーターの新境地

 さて、今回の稲垣の『5時に~』出演は、テレビ事情に明るい者のアイディアだろう。

 さらに、香取の今後に関しては、これまでも関心の高かったアートの分野にさらに注力していくことができるが、稲垣の展開としては見えづらいものがあった。

 それはSMAP時代も同じで、5人いるからこそ彼が光っていたとも言える。批判を恐れず言えば、少し「浮いていること」が彼の持ち味だった。しかしグループが解体し、「いちタレント」として再出発を図る今、未知のフィールドで新たな魅力を発掘したいという狙いがあったのではないだろうか。

 とはいえ、もともと彼は文学にワイン、ゴルフ、音楽と、さまざまな分野に造詣が深い。『ゴロウ・デラックス』(TBS系)では、漫画家さいとう・たかをの300挺を超えるモデルガンに興奮するなどガンマニアとしても知られる。『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)でも映画批評コーナーを担当していた。つまり実は、コラムニスト、ひいてはコメンテーター向けなのだ。

 さらには、ナゾ多きプライベートに包まれていた彼が私生活を明かせば、ネットニュースの格好の話題になるだろう。そんな事情もあって「コメンテーター」として挑戦させたのではないだろうか。実際、デビュー当時、物件の入居審査が通りづらかったという番組中の発言も、さっそく記事になっていた。

 ただ、この日の視聴率に限らず、MXの数字は翌日出るビデオリサーチのデータには「ソノタ」という項目に分類・包括されてしまっているため、抽出することができないのだ。ちなみに前日、そして翌日の夕方5時の「ソノタ」の数字と比べても目立った差がなかった。

■ジャニーズ「忖度」テレビ局はどこか?

 そんな稲垣の話題に対し、対照的な扱いを見せた局がある。それが、フジテレビと日本テレビだ。

 フジは翌日、『とくダネ!』で稲垣が『5時に~』に出たことを冒頭に紹介。小倉智昭が「根強いファンが大勢いるからね」などと言及していた。

 対して日テレのワイドショー『スッキリ』は完全スルー。その後の情報番組『PON!』でも、嵐の新曲や映画に出演する生田斗真の話題は紹介したが、昨夕の稲垣の出演に関しては一切触れなかった。

 またフジでは、8月、退所を控える稲垣に『めざましテレビ』がインタビューしたり、10月4日の『おじゃMAP!!』では香取と草なぎが共演していた。

 しかし、NAKAMAの3人が日テレの画面に出る気配はまったくないどころか、そもそも「いないもの」とされている雰囲気だ。

 今回、民放テレビ局がどのくらいジャニーズタレントを出演させているか、その「人数」を計算してみた(10月27日~11月2日の1週間。番宣、ドラマ除く/グループメンバーの単独出演もカウント/1人のタレントが月~金の帯で出ていたら5人とする/同じタレントでも別番組に出ていたら1人とする/グループでの冠番組だった場合全員出演しているとする)。

 すると、フジテレビは計42人、次いで日本テレビは38人、テレビ朝日は36人、TBSが29人、テレビ東京は10人ということがわかった。

 この起用人数からすればジャニーズへの“忖度”はフジのほうが強くなってもおかしくないが、今、それをより実践しているのは、2位の日テレということになる。

 つまり日テレは「視聴者ファースト」ではなく、「事務所ファースト」ひいては「スポンサーファースト」とも言い換えられるのだ。それはかつてフジテレビが芸能事務所に包囲された黄金期に陥っていた機能不全と似ている。

 確かに最大の看板番組『24時間テレビ』にジャニーズを毎年起用しているくらいだから、退所組は“目の上のたんこぶ”なのだろう。

 テロップミスに、どの局よりも敏感で、どの局よりもロケの安全に気を配り、どの局よりも情報管理を徹底する超優等生・日テレ。もちろん最大のお得意様・ジャニーズ事務所との関係も永遠に続けていきたいのだろう。

 だが、もしNAKAMAの3人を他局が一斉に起用し始めたとき、民放最大の“忖度”局・日テレはどう対応していくのだろうか。まずは3人の新展開を楽しみに待ちたい。
(文=都築雄一郎)

◆「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから◆

香取・草なぎ・稲垣の快進撃と、それでも3人を使えない「事務所ファースト」日テレの危機

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回は、香取慎吾・草なぎ剛・稲垣吾郎を取り上げてみたい。オフィシャルファンサイト「新しい地図」のオープン、その後発表された映画『クソ野郎と美しき世界』の来春公開、稲垣吾郎の『5時に夢中!』(TOKYO MX)の電撃生出演、「日本財団」アート展への香取のサプライズ登場など、SMAP時代には考えられなかった動きを見せている。

 ここからは、そんな3人の活躍に隠された裏事情と、それに対するテレビ局の思惑を明かしていこう。ここで報告だが、「元SMAP」という“くくり”も“肩書”も今の彼らの前では不要なので、3人のことを本稿ではファンクラブの名称である「NAKAMA」と、そのまま呼んでみる。

 

■映画の英語表記は世界公開の布石?

 NAKAMAが出演すると来春の映画だが、「新しい地図」のweb上では『THE BASTARD AND THE BEAUTIFUL WORLD』と英語名も併記されている。またファンサイトが海外向けにも開かれているということを加味すると、世界公開も視野に入れているのではないだろうか。

 そして、この映画がヒットし、興行収入ランキングの上位に食い込めば『王様のブランチ』(TBS系)などの情報番組で紹介せざるを得ないだろう。さらに、それが世界の映画祭に正式出品されるとなれば、日本のエンタテインメントにおけるニュースの1つになるので、何も触れないというのも不自然になってくる。

 

■稲垣、コメンテーターの新境地

 さて、今回の稲垣の『5時に~』出演は、テレビ事情に明るい者のアイディアだろう。

 さらに、香取の今後に関しては、これまでも関心の高かったアートの分野にさらに注力していくことができるが、稲垣の展開としては見えづらいものがあった。

 それはSMAP時代も同じで、5人いるからこそ彼が光っていたとも言える。批判を恐れず言えば、少し「浮いていること」が彼の持ち味だった。しかしグループが解体し、「いちタレント」として再出発を図る今、未知のフィールドで新たな魅力を発掘したいという狙いがあったのではないだろうか。

 とはいえ、もともと彼は文学にワイン、ゴルフ、音楽と、さまざまな分野に造詣が深い。『ゴロウ・デラックス』(TBS系)では、漫画家さいとう・たかをの300挺を超えるモデルガンに興奮するなどガンマニアとしても知られる。『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)でも映画批評コーナーを担当していた。つまり実は、コラムニスト、ひいてはコメンテーター向けなのだ。

 さらには、ナゾ多きプライベートに包まれていた彼が私生活を明かせば、ネットニュースの格好の話題になるだろう。そんな事情もあって「コメンテーター」として挑戦させたのではないだろうか。実際、デビュー当時、物件の入居審査が通りづらかったという番組中の発言も、さっそく記事になっていた。

 ただ、この日の視聴率に限らず、MXの数字は翌日出るビデオリサーチのデータには「ソノタ」という項目に分類・包括されてしまっているため、抽出することができないのだ。ちなみに前日、そして翌日の夕方5時の「ソノタ」の数字と比べても目立った差がなかった。

■ジャニーズ「忖度」テレビ局はどこか?

 そんな稲垣の話題に対し、対照的な扱いを見せた局がある。それが、フジテレビと日本テレビだ。

 フジは翌日、『とくダネ!』で稲垣が『5時に~』に出たことを冒頭に紹介。小倉智昭が「根強いファンが大勢いるからね」などと言及していた。

 対して日テレのワイドショー『スッキリ』は完全スルー。その後の情報番組『PON!』でも、嵐の新曲や映画に出演する生田斗真の話題は紹介したが、昨夕の稲垣の出演に関しては一切触れなかった。

 またフジでは、8月、退所を控える稲垣に『めざましテレビ』がインタビューしたり、10月4日の『おじゃMAP!!』では香取と草なぎが共演していた。

 しかし、NAKAMAの3人が日テレの画面に出る気配はまったくないどころか、そもそも「いないもの」とされている雰囲気だ。

 今回、民放テレビ局がどのくらいジャニーズタレントを出演させているか、その「人数」を計算してみた(10月27日~11月2日の1週間。番宣、ドラマ除く/グループメンバーの単独出演もカウント/1人のタレントが月~金の帯で出ていたら5人とする/同じタレントでも別番組に出ていたら1人とする/グループでの冠番組だった場合全員出演しているとする)。

 すると、フジテレビは計42人、次いで日本テレビは38人、テレビ朝日は36人、TBSが29人、テレビ東京は10人ということがわかった。

 この起用人数からすればジャニーズへの“忖度”はフジのほうが強くなってもおかしくないが、今、それをより実践しているのは、2位の日テレということになる。

 つまり日テレは「視聴者ファースト」ではなく、「事務所ファースト」ひいては「スポンサーファースト」とも言い換えられるのだ。それはかつてフジテレビが芸能事務所に包囲された黄金期に陥っていた機能不全と似ている。

 確かに最大の看板番組『24時間テレビ』にジャニーズを毎年起用しているくらいだから、退所組は“目の上のたんこぶ”なのだろう。

 テロップミスに、どの局よりも敏感で、どの局よりもロケの安全に気を配り、どの局よりも情報管理を徹底する超優等生・日テレ。もちろん最大のお得意様・ジャニーズ事務所との関係も永遠に続けていきたいのだろう。

 だが、もしNAKAMAの3人を他局が一斉に起用し始めたとき、民放最大の“忖度”局・日テレはどう対応していくのだろうか。まずは3人の新展開を楽しみに待ちたい。
(文=都築雄一郎)

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強敵『ミヤネ屋』をついに撃破!『ゴゴスマ』司会・石井亮次アナの努力と憂鬱

強敵『ミヤネ屋』をついに撃破!『ゴゴスマ』司会・石井亮次アナの努力と憂鬱の画像1
CBCアナウンサー公式サイト「CBC Announcer's」より
どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  今回は、名古屋に本社を置くCBCテレビのアナウンサー・石井亮次を取り上げる。10月4日、彼が司会を務めるTBSお昼のワイドショー『ゴゴスマ ~GOGO Smile!~』が、裏の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の視聴率を初めて上回り、トップに躍り出たのだ。  この日の『ミヤネ屋』が4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)であるのに対し、『ゴゴスマ』は5.4%と僅差で勝利! 打倒『ミヤネ屋』を掲げてきた同番組にとっては、まさしく悲願だったであろう。  2013年から愛知・岐阜・三重の東海3県で放送されてきた『ゴゴスマ』が関東でオンエアされるようになったのは、15年4月。それまで長らく再放送枠だった昼2時過ぎからの強化策として、TBSが系列局の番組を「逆ネット」したのだ。しかし、これまでも東京キー局がローカル番組を購入し、やっぱり視聴率が良くないからと契約を打ち切る例は数知れず、今回もその二の舞いになるのではと危惧された。  仮にそうなっても、系列局に拒否する権限はない。苛烈を極める昼の荒波にもまれ、案の定、当初の『ゴゴスマ』は暗澹たる数字が続いた。手元に16年2月16日の視聴率データがあるが、『ミヤネ屋』が9.4%に対して『ゴゴスマ』は2.2%……。番組名の由来である「午後から笑顔」、そんな余裕のあることも言っていられない状態であったに違いない。  従来、ダイソーの便利グッズや子どもの部屋の収納術などを紹介し、昼間から生電話相談を行うような奥様向け番組だった『ゴゴスマ』が、政治を積極的に扱うようになってきたのは、去年4月。東京都・舛添要一前都知事の問題を連日取り上げるようになってから、数字が上向き始めた。もちろん関東中心の情報にシフト。最高視聴率が更新されるたびに、スタッフからの差し入れも豪勢になっていったと聞く。  さてこうして『ミヤネ屋』に勝利したのは、番組スタッフの尽力もあるが、躍進の一端は、やはり石井アナの努力もあるだろう。東大阪出身でバリバリの関西弁使いだが、それを一切封印し、スマートさを売りにした。さらに『ミヤネ屋』『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)を連日録画して研究。出演者イジリは宮根誠司から盗み、政治へのまなざしは羽鳥慎一から学び、1つの事象を連日にわたってグリグリ掘るしつこさは『直撃LIVE グッディ!』を参考にしているのかもしれない。  また、他のキャスターが、コメンテーターとの会話を2~3ラリーで終わらせるのに対し、石井アナは多いときは4~5ラリーまで続けるため、テンポがよい。そのラリー数は、『スッキリ』(日本テレビ系)MCの極楽とんぼ・加藤浩次と共通しているが、彼の場合は疑問に感じることを理解するために応酬をするのだが、石井アナはなんということもない会話を広げ、時には相手とボケ合戦を繰り広げたりする。特に木曜レギュラー・博多華丸とのやり取りは、漫才を見ているようですらある。  しかもコメンテーターが全員、石井アナに気を使わずに好き勝手にしゃべっているのも良い。むしろ何か言い間違いなどをした石井アナに、彼らのほうがツッコむくらいである。  だが、こうした「たたずまい」が受け入れられているのは、宮根というアクの強い人物が裏にいるからであろう。今まで通っていた『ミヤネ屋』という店の味がどうも合わなくなってきたので、気にも留めていなかったけど、ちょうど隣にあり、見た目は悪くなさそうな『ゴゴスマ』という店にしばらく通い続けているという考え方もできる。  もちろん、敵もただ手をこまねいているわけではない。セットを変え、時計表示など画面のレイアウトを変え、宮根自身も、人をおちょくるようなスタンスを極力排除するようになっている。いつか揺り戻しが来て、再び『ミヤネ屋』へ視聴者が流れることもあるだろう。  実はそんな石井アナ、金曜レギュラーのますだおかだ・増田英彦の紹介で、宮根と会ったことがあるという。そのとき彼は宮根に、「ボク、今フリーはどうですか?」と相談したらしい。すると宮根から「2年待て。2年たってバーンって知名度上げて、まだそんな気持ちあるんやったら、オレんとこ来い」と言われたそうだ。  もし石井アナが、宮根が所属しているテイクオフに入った場合、後輩が、フリー転身の恩人でもある宮根の真裏で番組を持つことは考えられないだろう。そもそも一度こうした話を宮根に持ちかけておいて、別の事務所に行けば心証が悪くなる。また、今はまだテレビ局のアナウンサーだが、フリーになれば視聴者の見方も厳しくなる。  このように、身の振り方に関して頭を悩ませることは多そうだが、将来のことは極力考えず突き進んでいってほしい。もちろんすでに関東ほか各地域で放送されている時点でフリーのような立場とも言えるのだが、いずれにしても大いに注目していきたい1人である。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

業界評バツグン! “オモシロおじさん”化した徳光和夫に再ブレークの予感

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  最近、周りで「徳光さんが面白い」という話をよく耳にする。もちろん徳光和夫のことだ。温厚そうな顔をしながら毒を吐き、これまでも業界やネットの掲示板などで「裏徳光」とか「毒光」などと呼ばれてきた。また大の巨人ファンで、それ以外の球団ファンに対しては、それこそ「人道にもとる」暴言を繰り返し、アンチ巨人の怒りを買ってきた。    だが、ここ数年の徳光は、肩の力が抜けて“オモシロおじさん”化している。雰囲気で言えば、一時期の板東英二のような感じである。 『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)では道中、徳光がバスの中で居眠りする姿が売りになっているが、つい先日はこんなことが起きた。  9月21日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、不倫の裁判にスマホのLINEやSuicaの乗車履歴などが証拠として持ち込まれるという話題になった際。司会の坂上忍が「いろんなものが証拠として残っちゃう中、徳光さんの時代はやりたい放題でしたよね」と徳光に水を向けると、「俺、ほとんど外国だから」と証拠隠滅を図るために海外で奮闘していたことを自ら暴露し、坂上を慌てさせていた。    9月24日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、豊田真由子衆院議員が謝罪会見で髪の毛をショートにするなどイメチェンして登場したことについて、司会の和田アキ子から話を振られると、「切った髪の毛を、元秘書の薄毛に足したらどうですか?」と、なぜか植毛をアドバイス。    このトンチンカンなコメントに、陣内智則から「徳光さん最近、怖いもん知らずですね」と言われていたが、なぜ徳光は怖いもの知らずになったのか?  まず、10年ほど前から『世界ウルルン滞在記』や『徳光和夫の感動再会!“逢いたい”』(ともにTBS系)、『The サンデーNEXT』(日本テレビ系)といった司会を務める番組が次々と終了し、自分の役目の終焉を実感したことが挙げられる。第一線から少し外れてセミリタイアに差し掛かり、心境が変化したのだ。    もちろん、彼の主な収入源はテレビ出演だが、あくせく働かなくても十分貯金はある。先ほど「最近、怖いもん知らずですね」と言った陣内に対し、その後、徳光が「余生だから」とポロッと小声で言っているのだが、もはや今さら好感度を追い求めることはしなくてもいいわけだ。  まさに人生の夕暮れ時というべきか、人も食べ物も腐りかけが一番おいしい。  もちろん老境に差し掛かっても、例えば古舘伊知郎のように、なんとか「現役感」を出してバッターボックスに立とうとする人もいる。小堺一機のように、完全にスキルばかりか声も枯れてしまう人もいる。久米宏のようにラジオに逃げ込む人もいる。タモリのように、それでもメインでの司会の仕事があり、自分のパーソナルな思いと建前とのバランスをいまだに保たなくてはならないタレントもいる。  しかし徳光の場合、メインの仕事が、テレビはテレビでもBSだったりするため、時間の流れや発言の厳しさも地上波に比べてゆるい。その脱力感が、独特の面白さを醸し出している。それでいてアナウンス技術は、基本的には滑舌が良く、コメントもしっかりしている。時々聞き取れないときもあるが、その不安定さもいい。    ただ「ブレーク」というのは2つある。業界の中だけでブレークするのと、本当に人気が出るという2パターンだ。  例えばベッキーは結局のところ業界内ブレークだったために、不倫であれだけバッシングを受けたところもある。斉藤由貴も、かつてアイドルだった彼女に胸ときめかせていた少年がCM業界やテレビ業界に入り、痩せてキレイになった彼女に一目会いたい「なつかしさ起用」だったわけだ(50代医師も、かつて斉藤のファンだったと告白。そういう意味では「なつかしさ不倫」だった)。  そんな中、徳光の場合は、最近の加藤一二三・九段やりゅうちぇる、それこそ以前の板東のように、予定調和のテレビを乱してもらうために呼ばれるワンポイント起用に終わるかもしれない。それでも今後、目が離せない存在であることは間違いない。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

業界評バツグン! “オモシロおじさん”化した徳光和夫に再ブレークの予感

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  最近、周りで「徳光さんが面白い」という話をよく耳にする。もちろん徳光和夫のことだ。温厚そうな顔をしながら毒を吐き、これまでも業界やネットの掲示板などで「裏徳光」とか「毒光」などと呼ばれてきた。また大の巨人ファンで、それ以外の球団ファンに対しては、それこそ「人道にもとる」暴言を繰り返し、アンチ巨人の怒りを買ってきた。    だが、ここ数年の徳光は、肩の力が抜けて“オモシロおじさん”化している。雰囲気で言えば、一時期の板東英二のような感じである。 『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)では道中、徳光がバスの中で居眠りする姿が売りになっているが、つい先日はこんなことが起きた。  9月21日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、不倫の裁判にスマホのLINEやSuicaの乗車履歴などが証拠として持ち込まれるという話題になった際。司会の坂上忍が「いろんなものが証拠として残っちゃう中、徳光さんの時代はやりたい放題でしたよね」と徳光に水を向けると、「俺、ほとんど外国だから」と証拠隠滅を図るために海外で奮闘していたことを自ら暴露し、坂上を慌てさせていた。    9月24日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、豊田真由子衆院議員が謝罪会見で髪の毛をショートにするなどイメチェンして登場したことについて、司会の和田アキ子から話を振られると、「切った髪の毛を、元秘書の薄毛に足したらどうですか?」と、なぜか植毛をアドバイス。    このトンチンカンなコメントに、陣内智則から「徳光さん最近、怖いもん知らずですね」と言われていたが、なぜ徳光は怖いもの知らずになったのか?  まず、10年ほど前から『世界ウルルン滞在記』や『徳光和夫の感動再会!“逢いたい”』(ともにTBS系)、『The サンデーNEXT』(日本テレビ系)といった司会を務める番組が次々と終了し、自分の役目の終焉を実感したことが挙げられる。第一線から少し外れてセミリタイアに差し掛かり、心境が変化したのだ。    もちろん、彼の主な収入源はテレビ出演だが、あくせく働かなくても十分貯金はある。先ほど「最近、怖いもん知らずですね」と言った陣内に対し、その後、徳光が「余生だから」とポロッと小声で言っているのだが、もはや今さら好感度を追い求めることはしなくてもいいわけだ。  まさに人生の夕暮れ時というべきか、人も食べ物も腐りかけが一番おいしい。  もちろん老境に差し掛かっても、例えば古舘伊知郎のように、なんとか「現役感」を出してバッターボックスに立とうとする人もいる。小堺一機のように、完全にスキルばかりか声も枯れてしまう人もいる。久米宏のようにラジオに逃げ込む人もいる。タモリのように、それでもメインでの司会の仕事があり、自分のパーソナルな思いと建前とのバランスをいまだに保たなくてはならないタレントもいる。  しかし徳光の場合、メインの仕事が、テレビはテレビでもBSだったりするため、時間の流れや発言の厳しさも地上波に比べてゆるい。その脱力感が、独特の面白さを醸し出している。それでいてアナウンス技術は、基本的には滑舌が良く、コメントもしっかりしている。時々聞き取れないときもあるが、その不安定さもいい。    ただ「ブレーク」というのは2つある。業界の中だけでブレークするのと、本当に人気が出るという2パターンだ。  例えばベッキーは結局のところ業界内ブレークだったために、不倫であれだけバッシングを受けたところもある。斉藤由貴も、かつてアイドルだった彼女に胸ときめかせていた少年がCM業界やテレビ業界に入り、痩せてキレイになった彼女に一目会いたい「なつかしさ起用」だったわけだ(50代医師も、かつて斉藤のファンだったと告白。そういう意味では「なつかしさ不倫」だった)。  そんな中、徳光の場合は、最近の加藤一二三・九段やりゅうちぇる、それこそ以前の板東のように、予定調和のテレビを乱してもらうために呼ばれるワンポイント起用に終わるかもしれない。それでも今後、目が離せない存在であることは間違いない。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

龍馬、高杉晋作、モーツァルト……「偉人」役がハマるジャニーズWEST・桐山照史、NHK大河出演に現実味?

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  9月9~10日に放送された『FNS27時間テレビ にほんのれきし』(フジテレビ系)。ここで関ジャニ∞・村上信五の仕切りぶりが注目されたが、もう1人、熱視線を浴びたジャニーズがいた。  それが、関西出身のグループ「ジャニーズWEST」の桐山照史(きりやま・あきと)だ。番組内で放送された時代劇『私たちの薩長同盟』では坂本龍馬を演じていたのだが、一体何が視聴者の関心を集めたのか?  それは、「幕末時代劇」への出演回数、さらには「偉人」を演じる多さだった。桐山はこれまで、先に述べた坂本だけではなく、高杉晋作、大同生命を創業した明治の実業家、そして果てはモーツァルトといった歴史上の人物ばかり演じているのだ。  なぜ桐山は「幕末映え」「偉人映え」するのだろうか? さまざまな観点から探ってみたい。 ■若かりし頃の高杉晋作を好演  桐山と時代劇との出会い――。それは、関西ジャニーズJr.だった5年前にさかのぼる。2012年1月2日に放送された『新春歴史スペシャル 知られざる幕末の志士 山田顕義物語』(TBS系)。主人公は、倒幕の志士であり、日本法律学校、のちの日本大学を創立した山田顕義。その青春時代を、時代劇初主演のHey!Say!JUMP・山田涼介が熱演した。桐山は、そんな主人公と切磋琢磨する、幕末の英雄・高杉晋作を演じている。 ■大同生命を設立した明治の実業家  3年後の15年、彼は念願のNHK朝ドラに抜擢された。波瑠がヒロインを務める『あさが来た』である。役どころは、あさ(波瑠)が嫁いだ両替屋「加野屋」の三男・白岡榮三郎。そのモデルは、のちに大同生命を設立し、初代社長に就いた明治の豪商・広岡久右衛門 (9代目)という実在の人物だ。  そもそも、なぜ彼が『あさが来た』に起用されたのか? この作品はNHK大阪の制作だが、彼は直前に『二十歳と一匹』というドラマに出演していることから、選ばれやすい環境にあった。また、作品は幕末から文明開化が時代背景となるため、和装も洋装も似合わなければいけないという条件が出演者にはあったが、その点、彼はどちらもしっくりきた。また、洋装といっても、モダンな感じの装いがハマッたのだ。 ■天才音楽家・モーツァルト  そんな桐山が演じてきた「偉人」の歴史に、9月24日から新たな1ページが加わる。なんと、天才音楽家・モーツァルトを演じるのだ。  彼が出演するのは、松本幸四郎による演出・主演舞台『アマデウス』。1982年の日本初演以来、毎回絶賛されてきた人気の作品だ。実に6年ぶりの再演であり、来年から「2代目松本白鸚」を襲名する幸四郎にとって、これが「松本幸四郎」として最後の『アマデウス』。そんな大作に桐山がなぜ? と一瞬思うが、今から2年前、同じWESTの神山智洋とともに主演した舞台『ブラッドブラザーズ』を、幸四郎は観劇しているという。そのころから桐山に一目置いていたのかもしれない。   ■外見とメンタルな部分が好影響?   では彼は、洋の東西を問わず、どうして偉人を演じることが多いのか?   彼は現代劇でも活躍はしている。08年にはドラマ『ごくせん 第3シリーズ』(日本テレビ系)でメインの生徒役を、また10年には月9ドラマ『流れ星』(フジテレビ系)で肝臓に重い病気を抱えている高校生役を、16年の『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(同)では、手柄を上司に横取りされてしまう新入社員を演じていた。    だが、彼には元来「太りやすい」という体質上の問題がある。つまり、油断すると体格や顔の肉づきがよくなってしまう傾向にあるのだ。そこで、どこか無骨な雰囲気を自然に醸し出すことができる。しかも着物を着ると、そのガタイのよさが逆に風格をもたらしてくれる。『私たちの薩長同盟』での坂本役がしっくりきたのも、そのせいなのかもしれない。  また一見、豪快で気さくな印象ながら、人一倍ナイーブでセンシティブな性格の持ち主といわれる。役にも、そうした自分のメンタルを投影しやすいのではないだろうか。さらには、Jr.時代からリーダー的存在であり、ジャニーズWESTとしてさらにステップアップしたいともがき苦しむ姿が、日本でいえば「幕末」、またヨーロッパでいえば絶対王政から資本主義社会に移り変わろうとする「中世」という混沌とした時代となじむのかもしれない。彼の父親が大の歴史好きということも、自然と役を引き寄せているのかもしれない。 ■夢のNHK大河出演へ  そんな彼が先日、スポーツ紙のインタビューでこんな抱負を語っている。「30歳まであと2年。明確なプランはないですが、いろんなことをやりたいんです。役者でいえば大河ドラマや1人舞台、ヒール役に挑戦したいですね」    大河は朝ドラと並ぶNHKの看板ドラマ。出てみたいと思うのは当然だろう。  ちなみに、来年の大河ドラマは幕末を舞台とした『西郷どん』だ。西郷隆盛役は鈴木亮平に決定しているが、まだ決まっていない配役も多い。  朝ドラから大河に抜擢されるケースは、これまでもある。『おひさま』に出た高良健吾は、4年後の『花燃ゆ』に高杉晋作として出演。松坂桃李は『梅ちゃん先生』に出た2年後に『軍師官兵衛』で黒田長政に抜擢されている。何より、14年の『花子とアン』で人気に火がついた鈴木亮平が4年後の18年に大河に選ばれているのだ。桐山も、『西郷どん』からなんらかのオファーが舞い込む可能性はある。    今後の桐山照史に、大いに注目したい。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

龍馬、高杉晋作、モーツァルト……「偉人」役がハマるジャニーズWEST・桐山照史、NHK大河出演に現実味?

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  9月9~10日に放送された『FNS27時間テレビ にほんのれきし』(フジテレビ系)。ここで関ジャニ∞・村上信五の仕切りぶりが注目されたが、もう1人、熱視線を浴びたジャニーズがいた。  それが、関西出身のグループ「ジャニーズWEST」の桐山照史(きりやま・あきと)だ。番組内で放送された時代劇『私たちの薩長同盟』では坂本龍馬を演じていたのだが、一体何が視聴者の関心を集めたのか?  それは、「幕末時代劇」への出演回数、さらには「偉人」を演じる多さだった。桐山はこれまで、先に述べた坂本だけではなく、高杉晋作、大同生命を創業した明治の実業家、そして果てはモーツァルトといった歴史上の人物ばかり演じているのだ。  なぜ桐山は「幕末映え」「偉人映え」するのだろうか? さまざまな観点から探ってみたい。 ■若かりし頃の高杉晋作を好演  桐山と時代劇との出会い――。それは、関西ジャニーズJr.だった5年前にさかのぼる。2012年1月2日に放送された『新春歴史スペシャル 知られざる幕末の志士 山田顕義物語』(TBS系)。主人公は、倒幕の志士であり、日本法律学校、のちの日本大学を創立した山田顕義。その青春時代を、時代劇初主演のHey!Say!JUMP・山田涼介が熱演した。桐山は、そんな主人公と切磋琢磨する、幕末の英雄・高杉晋作を演じている。 ■大同生命を設立した明治の実業家  3年後の15年、彼は念願のNHK朝ドラに抜擢された。波瑠がヒロインを務める『あさが来た』である。役どころは、あさ(波瑠)が嫁いだ両替屋「加野屋」の三男・白岡榮三郎。そのモデルは、のちに大同生命を設立し、初代社長に就いた明治の豪商・広岡久右衛門 (9代目)という実在の人物だ。  そもそも、なぜ彼が『あさが来た』に起用されたのか? この作品はNHK大阪の制作だが、彼は直前に『二十歳と一匹』というドラマに出演していることから、選ばれやすい環境にあった。また、作品は幕末から文明開化が時代背景となるため、和装も洋装も似合わなければいけないという条件が出演者にはあったが、その点、彼はどちらもしっくりきた。また、洋装といっても、モダンな感じの装いがハマッたのだ。 ■天才音楽家・モーツァルト  そんな桐山が演じてきた「偉人」の歴史に、9月24日から新たな1ページが加わる。なんと、天才音楽家・モーツァルトを演じるのだ。  彼が出演するのは、松本幸四郎による演出・主演舞台『アマデウス』。1982年の日本初演以来、毎回絶賛されてきた人気の作品だ。実に6年ぶりの再演であり、来年から「2代目松本白鸚」を襲名する幸四郎にとって、これが「松本幸四郎」として最後の『アマデウス』。そんな大作に桐山がなぜ? と一瞬思うが、今から2年前、同じWESTの神山智洋とともに主演した舞台『ブラッドブラザーズ』を、幸四郎は観劇しているという。そのころから桐山に一目置いていたのかもしれない。   ■外見とメンタルな部分が好影響?   では彼は、洋の東西を問わず、どうして偉人を演じることが多いのか?   彼は現代劇でも活躍はしている。08年にはドラマ『ごくせん 第3シリーズ』(日本テレビ系)でメインの生徒役を、また10年には月9ドラマ『流れ星』(フジテレビ系)で肝臓に重い病気を抱えている高校生役を、16年の『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(同)では、手柄を上司に横取りされてしまう新入社員を演じていた。    だが、彼には元来「太りやすい」という体質上の問題がある。つまり、油断すると体格や顔の肉づきがよくなってしまう傾向にあるのだ。そこで、どこか無骨な雰囲気を自然に醸し出すことができる。しかも着物を着ると、そのガタイのよさが逆に風格をもたらしてくれる。『私たちの薩長同盟』での坂本役がしっくりきたのも、そのせいなのかもしれない。  また一見、豪快で気さくな印象ながら、人一倍ナイーブでセンシティブな性格の持ち主といわれる。役にも、そうした自分のメンタルを投影しやすいのではないだろうか。さらには、Jr.時代からリーダー的存在であり、ジャニーズWESTとしてさらにステップアップしたいともがき苦しむ姿が、日本でいえば「幕末」、またヨーロッパでいえば絶対王政から資本主義社会に移り変わろうとする「中世」という混沌とした時代となじむのかもしれない。彼の父親が大の歴史好きということも、自然と役を引き寄せているのかもしれない。 ■夢のNHK大河出演へ  そんな彼が先日、スポーツ紙のインタビューでこんな抱負を語っている。「30歳まであと2年。明確なプランはないですが、いろんなことをやりたいんです。役者でいえば大河ドラマや1人舞台、ヒール役に挑戦したいですね」    大河は朝ドラと並ぶNHKの看板ドラマ。出てみたいと思うのは当然だろう。  ちなみに、来年の大河ドラマは幕末を舞台とした『西郷どん』だ。西郷隆盛役は鈴木亮平に決定しているが、まだ決まっていない配役も多い。  朝ドラから大河に抜擢されるケースは、これまでもある。『おひさま』に出た高良健吾は、4年後の『花燃ゆ』に高杉晋作として出演。松坂桃李は『梅ちゃん先生』に出た2年後に『軍師官兵衛』で黒田長政に抜擢されている。何より、14年の『花子とアン』で人気に火がついた鈴木亮平が4年後の18年に大河に選ばれているのだ。桐山も、『西郷どん』からなんらかのオファーが舞い込む可能性はある。    今後の桐山照史に、大いに注目したい。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

関ジャニ∞・丸山隆平は、なぜブレークできないのか? 不遇の歴史を徹底検証

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  今回は関ジャニ∞・丸山隆平を取り上げてみたい。グループのムードメーカーとしてメンバーを和ませ、またライブにおけるファンサービスは誰よりも一生懸命だ。まさに名字のごとく、みんなの心を丸くさせてくれる、ジャニーズタレントの中でも稀有な存在である。    だがテレビ業界では、彼の評価は残念ながら高くない。それは彼一人の責任ではないのだが、貧乏くじを引きやすいタイプなのかもしれない。  2012年、竹内結子主演の刑事ドラマ『ストロベリーナイト』(フジテレビ系)の湯田康平役で注目されると、翌13年の『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系)では、主演のTOKIO・長瀬智也に負けない“受け”の演技で評価を高めた。  その余勢を駆って、14年には『地獄先生ぬ~べ~』(同)に主演。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)の人気漫画で、ちょうど「ぬ~べ~世代」だった彼にとって思い入れのある作品だったのだが、ドラマがスタートしたあとの顛末は推して知るべし。原作ファンから「改悪」と大ブーイングが起きてしまったのだ。平均視聴率は10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)で終わった。  もちろん、これは丸山だけに責任があるわけではないが、もしもう少しいい形で終わっていたら、丸山へのドラマオファーは続いていただろう。以降、ドラマオファーはどの局からもかかってきていない。  ではバラエティはどうだろう? 『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)などを見ていてもわかるが、丸山はカメラが来ると必ず反応してくれる。こうした存在は、スタッフからすると非常にありがたい。  だが、グループを離れて一人になったとき、どのくらい魅力が伝わっているのだろうか? その試金石となったのが、15年から司会を務めている『サタデープラス』(MBS、TBS系列)だった。  毎週土曜朝に放送されているこの番組は、人々に必要な「お金」「健康」「心」の3つをプラスできることをさまざまな形で届けている情報番組。  だが最近、この3本柱が撤廃され、ただのワイドショーのような番組になってしまった。かつては「健康」というテーマにちなんで、さまざまな体操をスタジオでやっていたのだが、その影もない。    さらに丸山は、当初こそエンディングで一発ギャグをしていたのだが、お偉いさんから直々に「あれはやめたほうがいい」とアドバイスされ、封印したという。  もし彼の魅力を1つ消してしまうのであれば、スタッフは新たに1つ足すような努力、工夫をするべきなのに、あろうことか彼の魅力を殺してしまっている。    この番組では丸山のほかに小堺一機と小島瑠璃子がMCを務めているのだが、この3人の取り合わせは、見た感じは良いが、実は息が合っていない。それぞれが勝手に話している印象だ。  また丸山は、MCとしての実力に欠ける部分もある。8月19日のオンエアで、一発屋芸人のヒロシが富士山に登り、疲れからか投げやりな中継レポートをしていたときは、丸山より小島のほうがうまくフォローしていた。  つまり極論、丸山をメインに据えるからダメなのだ。ここは思い切って、小島・小堺というコンビを真ん中にして、3番目に丸山を置いたほうが、彼はもっと自由に立ち回れるはずだ。    ちなみに『サタプラ』の最高視聴率は2015年6月27日、大山のぶ代さんの認知症について放送したときの7.3%。それ以降、7%台をマークしたことは一度もない。最高視聴率が更新されないのは「伸びしろ」がないと見なされてしまい、あまり良い状態ではない。  そんな丸山に、俳優としての実力が試されるチャンスが再び巡ってきた。11月に、単独初主演映画『泥棒役者』が公開されるのだ。この興行成績次第では、またドラマ・映画製作者からの注目度も上がるはずだ。  だが、この撮影に関しても、ひと悶着があった。もともと清水富美加が出演予定だったのだが、彼女の「幸福の科学」への出家騒動のあおりを受け、急きょ石橋杏奈が代役を務めることになった。  こうして、「売れそうで売れない」「うまくいきそうでいかない」「なんだかツイてない」男・丸山隆平。だからこそファンは、彼をますます応援したくなるのだろう。とにかく目が離せない存在であることは確かだ。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

「永遠の5歳児」JUMP有岡大貴、ついに革命来たる?  “反則すぎる”二面性とは

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  全国ツアー真っ最中のHey!Say!JUMP。10月の札幌まで計8会場28公演を駆け抜け、冷夏で涼しい日本列島を、太陽よりも熱狂させている。    そんなライブの合間を縫って、バラエティにドラマと大忙しなのが有岡大貴だ。その天衣無縫な言動が魅力で、ファンからは「5歳児」と呼ばれている。  7月5日の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演した際、スタジオに不在だった山田涼介から彼の取り扱い説明書が紹介され、「いじらずに放っておいてください。すぐに懐に入ろうとするので面倒くさいです」というタレコミが入っていた。  確かに火曜レギュラーを務める『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のロケ中、演歌歌手・藤あや子から「超かわいいじゃない! 今日一日、息子になってくれる?」と意外なスカウトを持ちかけられるや「じゃあ、お母さんて呼んでいいんですか?」と即答。藤の心をわしづかみにしていた。その結果、食レポで微妙なコメントをしても、「わかる!」とあや子ママは手放しで息子を褒めていた。意外と主婦キラーなのかもしれない。    その『ヒルナンデス!』では毎回、名シーンを作ってくれる。特に注目なのが食レポの場面。エッグタルトのタルト生地をかじった有岡は味の感想を言おうとするも、「外側のね!……えー、なんでしょうね、外側のさ、わかってるでしょ!?」と、「タルト生地」という言葉が出てこず、最後は「わかってるでしょ」とコメント放棄。さらには、「ほどよい硬さ、甘味、風味、なめらかさ、さらにこのアンズ(中にアンズが入っている)がね、すべてが“肩を取り合って”」と言い間違える始末だ。  また、お宅訪問ではこんなひと幕も。中古マンションをリノベーションした家を訪れた有岡たち。壁には家主の遊び心で、雲の形をした鏡を何枚も取り付けてあったのだが、それを見た有岡は「どの鏡を見ればいいんすか?」と一言。アンジャッシュ渡部建に「好きなの見ろよ」とツッコまれていた。  他のタレントから「お前」などと呼び捨てにされるジャニタレは珍しい。同じJUMPのメンバー伊野尾慧は『メレンゲの気持ち』(同)でMCの久本雅美から「伊野尾」とか「エロ尾」などと呼ばれ、すっかりおなじみとなったが、有岡も『ヒルナンデス!』で共演者から「有岡!」とか「大貴!」などと、出来は悪いが憎めない、かわいい弟のようにいじられている。  だが今回、そんな有岡をおいそれと呼び捨てできない事態が起きてしまった。それが、ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)だ。大病院の息子で、医師になるしか道がなかったクールな医師・名取颯馬を好演している。  Hey!Say!JUMPによる「月9」参入は、現在のところ一進一退を繰り返している。中島裕翔は2015年の『デート~恋とはどんなものかしら~』で主演の長谷川博己のライバル役を演じ好評を博したが、山田涼介は『カインとアベル』で主演を果たすも平均視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という結果に終わっている。また、世間的な知名度を誇る伊野尾も、ドラマキャリアは順調に重ねてはいるが、そこまでの爆発力はない。  その中で、初回16.3%を記録し、今クールNo.1の好調ぶりが現在も伝えられている『コード・ブルー』に出演しているということは、有岡の知名度だけではなく10年目を迎えたJUMPのブランドも高める一助になっている。  JUMPがデビューした翌年に、1st seasonがスタート。『みんなのニュース』(同)の密着取材の中で有岡は放送開始当時のことに触れ、「高校のみんなで『コード・ブルー』の話題で盛り上がったりしていました。(高校の時からある作品に出ることについては)感慨深いですね」と語っていた。  考えてみればこの1st seasonと2nd seasonは、フライトドクター候補生だった山下智久らが主役だった。ということは7年ぶりに復活し、山下が後進を育成する側に立った今作の陰の主役は、実は有岡を始めとする4人の候補生ということになる。  つまり、近年低迷にあえぐ月9再生を託されたこの作品で、有岡の果たす責任は決して少なくないのだ。  バラエティでの「弟」的愛されキャラから一転、ドラマでは苦悩を抱え、クールな新人医師を演じるという、ファンからすれば反則すぎるこのギャップ。伊野尾の次の革命児は案外、有岡かもしれない。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから