CMゼロなのにレギュラーは12本! 東野幸治、業界好感度No.1の理由とは?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回は東野幸治を取り上げる。現在のレギュラー番組は12本。この本数は有吉弘行と同じだ。ただ有吉の場合は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『金曜☆ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)のようにパネラー扱いの番組もある中、東野はすべてMCだ。

 いま日本のバラエティ界における“最も怖い存在”が、坂上忍でもマツコ・デラックスでも、ましてや有吉でもなく、東野だとされる理由とは――。

■最強のオールラウンドプレーヤー

 それはまず、網羅している「守備範囲」の広さにある。例えば番組の「ジャンル」の広さ。トーク番組、医療番組、オールロケもの、さらには『ワイドナショー』(フジテレビ系)といったワイドショー番組まで多彩だ。

 また『本能Z』(CBC)は名古屋、『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)は関西と、担当番組が必ずしも東京だけに集中しているわけではないことにも注目だ。

 しかも、週替わりでMCを務めている『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)では、ひな壇に座ることもある。つまりは、とにかく「使い勝手」がいいのである。

 MCとしての立ち位置も、明石家さんまのように、キャラが前面に出るわけでもない。まさに「司会進行」という響きが似合う男なのである。

■CM業界では不人気なのに、テレビ業界では大人気

 そんな東野は、レギュラーが12本あるにもかかわらず、出演CMは現在ゼロ。レギュラー8本を抱えるマツコ・デラックスはCMにも多く出演しているように、「テレビでの人気」と「世間の好感度」は比例することが多い。だが、東野の場合は当てはまらない。つまりそれはどういうことかというと、世間の声に関係なく、とにかく彼と仕事をしたいテレビ業界人が非常にに多いということを示している。世間の好感度ではなく、業界好感度がNo.1というわけだ。

■沈む舟でも乗る覚悟

 タレントは出演番組を決めるとき、放送の時間帯や裏番組などを見極め、自分の見え方を気にする。だが、東野の出演番組歴を見ると、とにかく「短命」の番組が多いのだ。

 9月まで放送されていた『世界!極タウンに住んでみる』(フジテレビ系)。これは『めちゃ×2イケてるッ!』(同)のあとを受けて始まったものだが、わずか4カ月で打ち切られている。

 ほかにも『恋ボーイ恋ガール』(1999年、同)と『まかせて!!エキスパ』(2000年、同)は5カ月、『勉強してきましたクイズ ガリベン!』(08年、テレビ朝日系)は1年、 『チェック!ザ・No.1』(08年、TBS系) も5カ月、『世界HOTジャーナル』第2シリーズ(15年、フジテレビ系) は4カ月で打ち切られている。

 つまり、ほかのタレントが断るような、将来性があまり期待できない枠の番組をも引き受けているのだ。だが、それは彼なりの戦略だろう。番組は打ち切られても、そこで信頼を得ることで、次のオファーにつなげているのだ。

 結果、多くの場数を踏み、司会者としての力量を身につけていった。ちなみに『行列』も週替わりで雨上がり・宮迫、フット後藤と交代でMCを務めているが、東野の時はやはり安定感が違う。

 明石家さんまが今年の『27時間テレビ』(フジテレビ系)で、「われわれ古い芸人は、沈むとわかってる舟でも乗らなきゃいけない時がある」と語って話題を集めたが、東野はその典型的なタレントだろう。彼は、時折見せる冷たい性格から「白い悪魔」などと呼ばれているが、業界人にとっては頼れる悪魔でもあったのだ。

(文=都築雄一郎)

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「好きな芸人1位」は誤報がきっかけ? “好感度”に苦しめられるサンドウィッチマン

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのはサンドウィッチマンだ。先日、8月25・26日に放送される『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)の番組パーソナリティーに就任したことが伝えられた。 

 総合プロデューサーは今回の抜擢に際し、「若者からお年寄りまで全世代から愛されている“好きな芸人No.1”サンドウィッチマンのお2人に『24時間テレビ』の番組パーソナリティーとして盛り上げていただけるのは本当に心強いです」とコメントしているが、サンドと『24時間テレビ』の関わりは今までなかったわけではない。ほぼ毎年、仙台地区の募金担当を務めているのだ。だが今回は、裏を返せば「No.1」になったから初めて選ばれたというわけだ。また昨年は、募金額が約6億9,000万円(『24時間テレビ』ホームページより)と史上3番目に低かったことから、東北復興の象徴であるサンドを担ぎ出し、巻き返しを図りたいところなのでは? と、うがった見方もできる。

■好きな芸人ランキング1位は「誤報」がきっかけ?

 そんな2人は、今年6月4日発売の「日経エンタテインメント!』で、「一番好きな芸人」の1位に輝いた。調査開始以来、14年連続タイトルホルダーだった明石家さんまが陥落したことも衝撃だったが、なぜサンドが今年首位に立ったのか? その理由に、無類の仲の良さを挙げる者もいれば、ネタの面白さを細かく分析する者もいた。

 だが、それは以前から言われてきたことで、直接的な動機には結びつきにくい。ちなみに昨年のそれぞれの得票数は、1位のさんまが92票、2位のサンドは36票。そして今年は、さんまが103票と伸ばしているにもかかわらず、サンドは昨年の3倍近い104票も獲っているのだ。この急増の起爆剤はなんだったのか?

 そこで思い浮かぶのが、今年2月のある報道だ。

 一部ネットニュースが、彼らが7年前から、ライブの売り上げなどで得た総額約4億円を東日本大震災の復興支援のために寄付していると伝えたのだ。これはもともと、2月12日放送の『ビビット』(TBS系)で彼らを密着中、ナレーションで紹介されたことを受けての記事である。

『ビビット』は『サンデー・ジャポン』(同)のスタッフ(構成作家含む)などバラエティ班が一部に入っていることもあってなのか、情報の緻密さが他局よりほんのりと薄い。そこで、真相を知ってはいたが、聞こえのいい形で紹介してしまったのかもしれない。

 真相は周知の通り、2人の個人的な寄付も当然入っているが、彼らが開設した「東北魂義援金」に集められた累計も込みの額であったことを、伊達みきおが後日、自身のブログで訂正。「ニュースの書き方を見ると、我々二人で全てを寄付したみたいな捉え方をされてしまいそうな書き方が多いのが残念です」とつづった。すると今度は、「サンド伊達 寄付金報道『残念』」という見出しのニュースが出回った。

 これに対し、ネットユーザーの多くは煽情的な見出しを書きがちなネットニュースを「悪」とする一方で、律義なサンドに、さらに好感を持ったようだ

 すると、別の媒体が、2~3月にかけて、あらためてサンドの魅力を伝える記事を連発。「日経エンタ』の好きな芸人ランキングのネット調査は3月7~21日だったというから、この一連の顛末によって、サンドの名を挙げる者が多くなったとの見方もできる。

■芸能人をクズにもすれば神にもする諸刃の剣、SNS

 そんなサンドは10日放送の『踊る踊る踊る!さんま御殿 この夏超アツい美女&最強おバカ軍団暴走祭』(日本テレビ系)で、2位になったさんまと直接対面していたが、そこで「なぜか好感度が高い」「ロケの最中でも『一緒に写真撮って』と言われ、『ごめんなさい。今、カメラ回ってるんで』と言うと、『全然、好感度ないじゃん』と言われてしまう」と悩みを明かしていた。

 芸能界における震災復興のオピニオンリーダーというべきか、サンドは今、単なるお笑い芸人以外の肩書を背負っている。それに対し、ありがたさをかみしめているのと同時に、神のように祭り上げられることに窮屈さを感じているのも事実だろう。最近は、番組での立ち居振る舞いをあえて粗暴にしてみたり、少し言葉を鋭角にして発言している姿も見受けられる。

「称賛」か「制裁」か、どちらかになりがちなSNSの声。必要以上におとしめられて「休業」に追い込まれるタレントもかわいそうだが、あまり褒められるのも、それはそれで“いばらの道”なのかもしれない。

(文=都築雄一郎)

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NEWS増田の時代が到来!? メンバーの不祥事でテレビ出演増も、やっぱり”足りないもの”とは?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは、NEWSの増田貴久だ。4日、32歳になったばかりの彼だが、最近なぜかテレビでよく見かけるようになった。

6月28日『VS嵐』(フジテレビ系)

6月29日『ネタパレ』(フジテレビ系)

6月30日『ニノさんSP 赤面!自分クイズ』(日本テレビ系)

7月1日 『行列のできる法律相談所』(同)※VTR出演

7月2日 『PON!』(同)

7月2日 『しゃべくり×深イイ 合体SP』(同)

7月4日 『ヒルナンデス!』(同)

    『ソレダメ!~夏目前!ネバネバでパワーアップ&疲労回復SP~』(テレビ東京系)

 NEWSといえば、手越祐也は『世界の果てまでイッテQ!』、小山慶一郎は『news every.』(いずれも日本テレビ系)の出演によって、それぞれ認知度は抜群。加藤シゲアキは小説家として新たな支持層を開拓している。そんな中、立て続けに3人の、未成年少女との飲酒問題が発覚。ジャニーズ事務所は小山に謹慎(6/27に復帰)、加藤に厳重注意処分を下した。

 先月27日に発売されたNEWSのニューシングル「BLUE」は、手越がメインパーソナリティーを務める日テレ「2018 FIFA ワールドカップ」のテーマソングに起用され、通常ならメンバーそろって新曲のPRに駆り出されるところだが、直前に発覚したスキャンダルによって、なかなかアクセルが踏みにくい状況が続いている。

 つまり、増田に注目が集まっているというよりは、その責務を一人で担うために出ているというのが正解だろう。さらに、増田は今月12日から主演舞台『Only You ~ぼくらのROMEO&JULIET~』が始まる。その告知時期とも重なっているのだ。

■まっすーに足りないもの

 いずれにしても、増田にまたとないチャンスが巡ってきたわけである。そんな絶好の機会に、売れたいという気持ちを強烈にみなぎらせる「野心」、確実に存在感をアピールして決める「決定力」、人から「使ってみたい」と思わせる「吸引力」を発揮してこそ、スターたるゆえん。

 だが……。この1週間、増田をウォッチングしているが、今のところ残念ながら、そこまでのシーンは見られない。 

『しゃべくり×深イイ』では、2丁拳銃の小堀裕之が、子どもたちを前に、自分だけうなぎ弁当を完食する姿が映し出されていた。その様子を見た増田は、「(小堀の)家にうなぎのお弁当送ります」とやさしいコメント。

『VS嵐』にプラスワンゲストとして登場したときは、結局、嵐チームにほとんど貢献できないばかりか、足を引っ張る展開に。果ては5人の前で土下座していた。

『ヒルナンデス!』ではこんな一幕が。この日の同番組では、各地の花火大会や田舎暮らし、ガーデニングなど、さまざまな情報が紹介されていた。そのエンディングで増田は「田舎にも行きたい、花火も見たい」と興味津々。南原清隆から「その中からいま一番何がやりたい?」と聞かれると、なぜか彼は「羊羹食べたいです」。スタジオは一瞬、静まり返ってしまう。

 実は本編の中で、お中元として今、ピアノの鍵盤を模した羊羹が人気だということに触れられていた。増田の発言はこれを受けてのものだったのだが、やはり唐突だったよう。増田は「なんかすいません」と謝っていた。

  テレビマンをはじめ業界人は、「もってる」「もってない」という、まことしやかなウワサに左右されることが多い。歌唱力、天使の笑顔、スキャンダルとは無縁の清廉さと、起用にはもってこいのスペックを持っているにもかかわらず、増田が今いまいちブレークできないのは、この「もってなさ」が原因なのかもしれない。

 手越や加藤、小山がそれぞれの活路を見いだしていく中、増田だけ取り残されていくことに歯がゆさを感じているファンもいるだろう。だが、「変わらない」ことこそ、彼の魅力でもある。

 ただ惜しいと感じるのは、先に挙げた出演時のエピソードから見ても、増田はかなりの“天然”であるにもかかわらず、あの癒やしのビジュアルが邪魔をして、どうしてもそこまでツッコめない、イジれないという事態を引き起こしているということ。もっとイジッてもらえば新境地も開けるのだが……。いずれにしても、まっすーのますますの活躍を楽しみにしたい。

(文=都築雄一郎)

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“一人ぶっちゃけW杯”開催中! 元なでしこジャパン・丸山桂里奈がテレビに出まくるワケ

 

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは丸山桂里奈。言わずと知れた、なでしこジャパンの元FWだ。連日、熱い戦いが繰り広げられているサッカーW杯ロシア大会以上に、ひとり怒涛の快進撃を見せている。

 ここ最近の出演歴を拾ってみても、

6月12日『JUNK爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)

6月13日『スッキリ』『1周回って知らない話』(日本テレビ系)

6月15日『よんぱち』(TOKYO FM)

6月16日『メレンゲの気持ち』『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)『世界さまぁ~リゾート』(TBS系)

6月17日『サンデー・ジャポン』(TBS系)

6月18日『しゃべくり007』(日本テレビ系)『いきなりマリッジ』(AbemaTV)

6月19日『2018FIFAワールドカップ DAILY』(日本テレビ系)

6月20日『ザ・発言X あの言葉で人生が劇的に動いた!!』(同)

と、ほぼ毎日どこかで顔を見る。だが、そればかりではなく、彼女の話は必ずネットニュースに取り上げられている。「元カレ全員が裸の写真を持っている」「8股されたことがある」「役者、芸人、アスリート、サッカー関係の代理人と付き合ったことがある」などと暴露。ちなみに『サンジャポ』では、日本が3勝しなかったら「お尻出す」と宣言していた。

 もはや丸山の行くところに記者がついて回るという異常事態をもたらしている。人は誰しも他人に言えない秘密や、明かしたくない過去があるが、 彼女に限ってはもはや決壊したダムのように、日々爆弾発言を投下してくれている。

■女性スポーツタレントの歴史で初めての「珍獣」

 これまでも「ぶっちゃけタレント」は数多くいたが、彼女のセールスポイントは元スポーツ選手であることだ。しかも、2011年の女子W杯の優勝メンバーであり、国民栄誉賞という、誰もあらがえない、最高の栄誉を手にしていることだ。まずはそのギャップに、業界人は食いつく。

 さらに男性の元スポーツ選手には天然キャラも多いが、女性の場合は例えば陣内貴美子(バドミントン)、杉山愛(テニス)、高橋尚子(マラソン)、浅田真央(フィギュアスケート)と、どちらかというと清廉なタイプが多い。

 もちろん、たまに安藤美姫(フィギュア)や、北斗晶(プロレス)、松野明美(マラソン)といった特異なキャラクターもいるが、丸山に比べれば彼女たちが普通に見えるくらいだ。つまり、今までいなかったタイプの女性スポーツタレントという点も、起用が絶えない理由だろう。

■「ネタ切れ」は時間の問題?

 こうした「ぶっちゃけキャラ」というのは、あえて狙いにいくと見透かされるが、彼女はそこにウソがないことも業界人から好感を持たれる理由だろう。

 どんな大物MCが相手であっても臆することなく自分をさらけ出す、まさに「一人ぶっちゃけW杯」の丸山。だが、彼女の持ち味である「赤裸々トーク」は諸刃の剣。このまま放出し続けると、すぐにネタ切れするのは目に見えている。このバブルが終わらないうちに、次のキャラを模索したほうがよさそうだが、果たして1年後、彼女はどうなっているのだろうか?

(文=都築雄一郎)

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長嶋一茂、突然のブレークの裏に”ちょうどいい”ニ世タレント感?

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは、ここのところ、やたらとテレビに出ている長嶋一茂だ。こうしたタレントの突然のブレークは視聴者にとって不可解なところが大きいが、一体どうしてそこまで起用されているのか? その背景と二度の転機をつまびらかにする。

■一茂、数字持ってる説

 一茂の起用は実際問題、数字に現れている。例えば……(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。

2月12日  『徹子の部屋』“石原良純&長嶋一茂~超有名一家の二世がコンビを結成!?”(テレビ朝日系)7.0%

2月27日 『火曜サプライズ』“長嶋一茂と地元五反田旅!アポなし史上No.1の大暴走&暴言連発!”13.0%

2月28日 『今夜くらべてみました』“トリオ THE 一茂と一茂坊ちゃまが面倒くさい男と女” 11.2%(日本テレビ系)

5月11日 『ダウンタウンなう』“長嶋一茂のボンボン伝説を徹底追及!自宅に二宮金次郎像!?妻&羽鳥慎一がガチクレーム”(フジテレビ系)9.7%

5月25日  『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』“旬な男・長嶋一茂はただのボンボンなのか?”(TBS系)14.1%

5月26日 『一茂&良純&ちさ子のザワつく父母会』“毒舌トリオが気になる話題に言いたい放題!”(テレビ朝日系)7.5% 

『徹子の部屋』『ザワつく父母会』は昼間の放送。その時間帯に7%取るのは至難の業なのだが、彼が出るとそれをやすやすとクリアしてくれる。

■最初の転機は『からくりTV』の終了と“落書き事件”

 一茂の代表番組といえば『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)だろう。98年から16年間、レギュラー出演し続けたが、2014年9月に番組は終了した。

 業界にいる肌感覚で言うと、一茂に対する期待値は、それ以前はそこまで高くはなかった。理由のひとつはまず、偉大なる父・茂雄の話をしたがらなかったということだ。スーパースターを父に持つ彼のエピソードはどの番組も渇望していたのだが、当時父との確執が表面化していたこともあり、業界側も触れられずにいたのだ。

 ちなみにこの確執とは、田園調布の長嶋邸に保管されていた茂雄ゆかりの品を一茂が無断で処分したり、茂雄の権利を独占するなど、何かとミスターに介入していたことから、父が息子に半ば絶縁を言い渡していた……といったことだ。

 だが、長寿番組のレギュラーの仕事がなくなるということは、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)なき今、鈴木紗理奈や雛形あきこらがゲスト出演に奔走しているように、タレントの生活にとっては大打撃。一茂が、『ワイドナショー』(フジテレビ系)に初めて出演したのはその年の年末のことだった。

 また、ちょうどこの時期、一茂が再注目されたのが、江角マキコの元マネジャーによる落書き事件だ。最終的には江角の芸能界引退と大騒動に発展したが、一茂にとっては、ひとつネタになる話が出来たということになる。

■二度目の転機は父との完全な決裂

 二度目の転機は16年ごろに発覚した、読売巨人ジャイアンツの「野球振興アドバイザー」の契約解除だ。彼は05年から「球団代表特別補佐」に任命され、スポークスマンとして活動しており、11年からは「野球振興アドバイザー」という肩書で、父・茂雄を名誉校長とする野球スクール「ジャイアンツアカデミー」でも子どもたちに指導していた。ところが16年ごろ、その任を解かれている。これは、父と完全に決裂したことを意味する。

 逆を言えば、それまでは何かとセンシティブだった茂雄の話が解禁できるようになったということになる。つまり起用する側も、すべて解禁してくれるようになった一茂をより気兼ねすることなく使えるようになったのだ。

■重宝される最後の理由

 さらに重宝される背景として、ここ最近、頻発する新・二世タレントのトラブル、スキャンダルも遠因にあるだろう。

 高畑裕太や、橋爪功の息子・遼、さらには坂口良子の娘・坂口杏里や石田純一の息子・壱成と、必ずしも良いイメージではとらえられていない。そんな中、すでに「二世タレント」としては大ベテランではあるが、取り立てて大きな問題を起こしたわけでもないという長期安心保証は、何にも代えがたい武器だ。また、それでいながら父子の確執や落書き事件といった、必ずしもイメージが真っ白、クリーンではないという点もまた、彼に新たに加わった魅力だろう。まさに向かうところ敵なし。一茂の快進撃はしばらく続きそうである。

(文=都築雄一郎)

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テレ朝『じゅん散歩』に異変! 高田純次“テキトー封印”でシニアの星に? 

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのは高田純次だ。実は、平日朝に放送中の散歩番組『じゅん散歩』(テレビ朝日系)が今、50歳以上の視聴者から絶大な支持を集めている。「シニアの星」と言っても過言ではない、彼の異常人気の理由を追った。

 

■「主婦層」からの支持も抜群

 4月30日に放送された同番組の平均視聴率は7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と同時間帯1位。さらに、年齢別の視聴率では50歳以上の男性が6.9%、女性も6.8%と、これまた他局の裏番組を大きく引き離している。またこの日、職業別でいうと「主婦層」が7.1%と、これまた独走。こうしたシニア層からの追い風は、もちろんこの年代の在宅率が高いことも大前提だが、同局の『徹子の部屋』の50歳以上の視聴率より高い割合になる日もあるくらいだ。

 5月3日の平均視聴率は8.1%と絶好調。50歳以上の男性は7.1%。女性は7.8%と抜群の吸引力。高水準をキープしている背景はまず、前の番組である『羽鳥慎一モーニングショー』が好調ということが挙げられる。

 実は、この『モーニングショー』など民放各局のワイドショーに大差をつけていた裏の『あさイチ』(NHK)が、この4月から若干数字を落としているのである。金曜日は豪華ゲストによる人気トークコーナー「プレミアムトーク」の放送日なので10~11%はいくのだが、それ以外の日は9%前後。対する『モーニングショー』は7%後半から8.5%と、『あさイチ』にかなり肉薄しているのだ。つまり、ハイアベレージを保つ『モーニングショー』の流れで『じゅん散歩』も見るという波及効果を生み出している。

 

■純次の軽口が激減!?

 受け入れられている理由として考えられるのはもうひとつ、2015年の番組開始当初は頻繁に見られた、街を行き交う人へのイジりが、最近はあまり見られなくなっていることである。

 以前は、お店の主人が2代目と聞けば、「2代目はたいてい先代の店をつぶす」、人妻と出会えば「子作りするときは呼んでください」などと言って笑わせていた。だが、こうした彼の代名詞でもあったテキトーな軽口を極力排除することで、それに少なからず嫌悪感を持っていた視聴者も抵抗なく見られるようになっているのではないだろうか。

 だが、それでも高田の「芸人魂」が垣間見える部分がある。それが、お店を訪ねるときの挨拶だ。

「テレ朝の『じゅん散歩』でやってきた鶴田浩二ですけど」(5月18日・八丁堀)

「まぼろし探偵って者なんですけど。チェックしに来たんです」(同)

「『じゅん散歩』をやっている赤胴鈴之助ですが」(5月14日・京橋)

「『じゅん散歩』で来ました源義経という者なんですけど」(4月30日・鎌倉)

 このような自己紹介を、のれんをくぐるとき、店主と会ったとき、毎回、必ず言うのである。彼が口にする名前は、場合によっては、ある年代の者しか分からない人物ばかり。だが、これがオーバー50には懐かしいとさえ思えるのかもしれない。

 しかし実際には、年配であるお店の方々も、まったく笑わないことのほうが多い。それでも彼はこうした自己紹介をやめることはない。しかも、自己紹介とお店との関連性はほとんどない。まさに無意味の極致だが、これまでの冗談めいたイジりを封印する代わりに、こうしたことで自己主張しているのかもしれない。

 そういえばこの4月から、50年近く続いていた長寿ラジオコーナー『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』が、月~木の放送から、週1回の金曜日に縮小された。マムシさんも82歳。後継者として、中高年からの後ろ盾を手に入れた高田が引き継いでも面白いかもしれない。

(文=都築雄一郎)

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坂上忍、週レギュラー7本……「俳優出身司会者」が求められる理由とは?

 4月から新たに週レギュラーが2本増え「週7本」に。今やテレビ界に欠かせない顔となった坂上忍。彼はなぜ、ここまでテレビに求められるのか。そこには“役者”としての矜持と、番組を俯瞰するプロデュース的な視点にあった。

 坂上が児童劇団の老舗「劇団若草」に入ったのは3歳の時。以来、半世紀近く芸能界に身を置いているが、4月17日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)に出演した際、マツコ・デラックスから「若い子たち、坂上さんが役者だって知らない人いるよね」と指摘されていた。

 坂上の、役者としての仕事は、ここのところ、ほぼ皆無。ドラマ出演は一昨年、昨年ともに1本のみとなっている。

 それでも坂上は、そのマツコとの対談で、「こうなっても、ずっと役者の世界にお世話になってきた」と述べており、あくまで俳優としてバラエティに出ているというスタンスを変えていない。

■台本に忠実

 役者が司会業をするメリットを語る際の好例がある。1970年代、『アフタヌーンショー』(テレビ朝日系)の司会者として名を馳せ、レポーターから何度も言われる「そーなんですよ、川崎さん」の名フレーズでも有名になった川崎敬三(2015年没)。彼はもともと大映のニューフェイスとしてデビューした俳優だったが、次第に司会業にシフトした。

 その司会のスタイルは「番組の台本通りに、きっちり進行すること」だったという。同じく坂上も台本通りに忠実にスタジオを回すタイプ。さらに打ち合わせも入念に行い、台本への書き込みも積極的にすることはあまりにも有名だ。

 これはまさに、本読み、リハーサル、そして本番へと自分を役柄に染め上げていく俳優のアプローチそのもの。つまり坂上は、スタジオという舞台の上で、「司会者という役を演じている」のかもしれない。

 このように、情熱をとことん注ぐ姿勢は、台本にそれほど頼らず、己の力量だけで笑いをさらっていくタレント司会者とは一線を画すものだ。そこに、バラエティスタッフも新鮮さと気概を感じ、一緒に仕事をしてみたいというモチベーションが働くのだろう。

■関口宏との共通点

 役者上がりの司会者の代表格として、関口宏がいる。彼もかつてはドラマ『喜びも悲しみも幾歳月』(TBS系)といったホームドラマや『江戸を斬る』(同)などの時代劇にも出演していたが、そもそも出自は「親の七光り」。俳優に進んだのは、父親で名優・佐野周二の影響である。

 だが、息子の関口自身は残念ながら役者としての評価はそこまで高いものではなかった。実際に一時期、俳優の仕事が減り、その後の進路について悩んでいた時期もあったという。もし俳優として極めていれば、別の道に転身しようという気持ちも働かなかったはずだ。

 坂上も、同世代の俳優である阿部寛や香川照之のように演技力の高さで名声を博していれば、バラエティ進出には「目」が向かなかったのかもしれない。

■プロデューサー感覚

 関口宏と坂上の共通点はまだある。それは、番組を俯瞰するプロデューサー的目線だ。関口は、司会を務める『サンデーモーニング』(TBS系)が裏番組の『THE・サンデー』(日本テレビ系)に視聴率で迫られたとき、当時としては珍しかった女子大生キャスターを起用しようと提案、それが功を奏したと言われている。また1週間のニュースを振り返り、総ざらいするスタイルも関口発案だった。

 一方の坂上は、番組のVTRチェックをする際、わかりづらい場合は直すよう注文をつけるという。さらに3月5日の『バイキング』で「番組作り」をライフワークである競艇にたとえ、「エンジンだ、ボートだ、選手の特性だとかっていうデータとか経験値があるわけじゃん。で自分の働いた金を張るわけじゃないですか。番組作りも、その枠の時間帯とかカラーとか裏番組とかっていうのをいろんな中で、みんなで『ああでもない、こうでもない』って話して、『じゃあ、今週は、これでベット!』みたいな」と語っている。

 つまり彼は司会という肩書きを超え、番組作りにも積極的に関わっていることがうかがえる。また蛇足だが、坂上の時として物議を醸す発言も、関口と共通している。

■坂上の弱点

 ここまで活躍しながらも、まだ体力を含めてトータルで余力はあるという坂上。だが、3カ月後、必ず終わることに向かって努力するドラマの世界とは違い、バラエティが「終わらない」ことを目指して進む世界だということに今さらながら驚いているという。

 その過酷さに坂上は、フジテレビから見える景色を眺めながら「俺、いつまでここにいなきゃいけないんだろう」と思うこともあるのだとか。

 そんな彼を今のテレビ界で一番すごいと慕うマツコは、「坂上さんが(『バイキングを』)辞めるって言わなかったら(フジテレビは)辞める気ないと思うよ。数十年ぐらい続くかもよ」と言っていた。果たして坂上は、どこまで上り詰めるのだろうか。
(文=都築雄一郎)

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ガリットチュウ・福島善成が到達した「出オチ」「無言」という最強ポジション

 今回取り上げるのは、お笑いコンビ・ガリットチュウの福島善成だ。

 

■泥の97年デビュー組

 

 彼らのことを語るときに、9年前に出演した『アメトーーク!』(テレビ朝日系)は避けて通れない。彼らは番組の中で、「泥の97年デビュー組芸人」というくくりで登場。その中で福島は、「周りのスタッフから毎年『5年後売れるよ』と言われ続けて、13年たった」「休日が多いことを嫁が心配するため、休みなのに仕事に行くフリをする」といったエピソードを披露。翌年に放送された「Part2」では、雨上がり決死隊・宮迫博之が「やったらアカン企画なんです。羽ばたいてもらわないと」と、出演していた芸人たちに活を入れていたが、福島はその中で、奥様からの手紙に、こみあげるものをおさえていた。

 そんなガリットチュウを含め、「泥の97年デビュー組」の芸人は、若手時代こそテレビに多少なりとも出させてもらっていたものの、トークなり雰囲気なりリアクションなり、とりたてて決め手がなかったことから次第にテレビから遠ざかっていった。

 

■一時期はユーチューバーになったことも

 

 そんな福島は、デビュー当初から得意だったモノマネをやり続けながらも、数年前にはYouTubeからのブレークを狙って、家族全員で、ディズニーランドのアトクラクションを何個制覇できるか挑戦したり、自宅をDIYする動画をアップするも、なかなか鉱脈は見いだせずにいた。その「ネットでの売り方」が、結果的に、現在フォロワーが急増中のインスタグラムに流れていく。もちろんそのインスタを始めたきっかけは、盟友・くっきー(野生爆弾)からの助言もあったとされている。

 

■出オチでも許されるポジション

 

 そんな福島の姿をテレビで見かける機会は年に1~2回、日テレの各番組が集結する『DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり日テレ系人気番組NO.1決定戦』(日本テレビ系)の中に見かけるくらいだった。その尺、長くても“15秒”程度の、いわば「出オチ」だった。

 だが、船越英一郎、ダレノガレ明美、貴乃花親方と旬な芸能人のものまねをして注目を集めることによって、そうしたポジションをさらに確立。各番組からの「出オチ」でのオファーを得ることに成功したのだ。

 

■無言キャラという前代未聞の芸

 

 さらにトークではあまり評価がされない彼にとって好都合だったのが、言葉少なに答えることで知られた貴乃花親方のモノマネだった。顔の表情と服装だけで笑いが取れるのである。

 14日に放送された土曜スペシャル『たけしが行く!わがままオヤジ旅3 古都金沢…爆笑珍道中』(テレビ東京系)では、ビートたけしや國村隼、岸本加世子を前に、いつもの長いストールにスーツという親方スタイルで、何も言わずに突っ立っているだけで、笑いを誘っていた。

 そんな彼が受け入れられる土壌には、近年、芸人というくくりが多様化したことで、無理にトークで笑いを取らなくても許されるようになった背景もあろう。

 

■「換気」芸人

 

 テレビ業界には「チェンジ・オブ・ペース」という言葉がある。言葉のごとく「気分転換」、つまり空気を変えるといった意味合いだが、同じメンバーによる展開が続くことで硬直化しそうなスタジオの流れを変化させるべく、あえて作為的に登場することで、さらに場をもたせるやり方だ。この役割に福島がハマった。空気を換える男、福島善成。今後、どんな風を吹かせてくれるのか楽しみだ。
(文=都築雄一郎)

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ガリットチュウ・福島善成が到達した「出オチ」「無言」という最強ポジション

 今回取り上げるのは、お笑いコンビ・ガリットチュウの福島善成だ。

 

■泥の97年デビュー組

 

 彼らのことを語るときに、9年前に出演した『アメトーーク!』(テレビ朝日系)は避けて通れない。彼らは番組の中で、「泥の97年デビュー組芸人」というくくりで登場。その中で福島は、「周りのスタッフから毎年『5年後売れるよ』と言われ続けて、13年たった」「休日が多いことを嫁が心配するため、休みなのに仕事に行くフリをする」といったエピソードを披露。翌年に放送された「Part2」では、雨上がり決死隊・宮迫博之が「やったらアカン企画なんです。羽ばたいてもらわないと」と、出演していた芸人たちに活を入れていたが、福島はその中で、奥様からの手紙に、こみあげるものをおさえていた。

 そんなガリットチュウを含め、「泥の97年デビュー組」の芸人は、若手時代こそテレビに多少なりとも出させてもらっていたものの、トークなり雰囲気なりリアクションなり、とりたてて決め手がなかったことから次第にテレビから遠ざかっていった。

 

■一時期はユーチューバーになったことも

 

 そんな福島は、デビュー当初から得意だったモノマネをやり続けながらも、数年前にはYouTubeからのブレークを狙って、家族全員で、ディズニーランドのアトクラクションを何個制覇できるか挑戦したり、自宅をDIYする動画をアップするも、なかなか鉱脈は見いだせずにいた。その「ネットでの売り方」が、結果的に、現在フォロワーが急増中のインスタグラムに流れていく。もちろんそのインスタを始めたきっかけは、盟友・くっきー(野生爆弾)からの助言もあったとされている。

 

■出オチでも許されるポジション

 

 そんな福島の姿をテレビで見かける機会は年に1~2回、日テレの各番組が集結する『DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり日テレ系人気番組NO.1決定戦』(日本テレビ系)の中に見かけるくらいだった。その尺、長くても“15秒”程度の、いわば「出オチ」だった。

 だが、船越英一郎、ダレノガレ明美、貴乃花親方と旬な芸能人のものまねをして注目を集めることによって、そうしたポジションをさらに確立。各番組からの「出オチ」でのオファーを得ることに成功したのだ。

 

■無言キャラという前代未聞の芸

 

 さらにトークではあまり評価がされない彼にとって好都合だったのが、言葉少なに答えることで知られた貴乃花親方のモノマネだった。顔の表情と服装だけで笑いが取れるのである。

 14日に放送された土曜スペシャル『たけしが行く!わがままオヤジ旅3 古都金沢…爆笑珍道中』(テレビ東京系)では、ビートたけしや國村隼、岸本加世子を前に、いつもの長いストールにスーツという親方スタイルで、何も言わずに突っ立っているだけで、笑いを誘っていた。

 そんな彼が受け入れられる土壌には、近年、芸人というくくりが多様化したことで、無理にトークで笑いを取らなくても許されるようになった背景もあろう。

 

■「換気」芸人

 

 テレビ業界には「チェンジ・オブ・ペース」という言葉がある。言葉のごとく「気分転換」、つまり空気を変えるといった意味合いだが、同じメンバーによる展開が続くことで硬直化しそうなスタジオの流れを変化させるべく、あえて作為的に登場することで、さらに場をもたせるやり方だ。この役割に福島がハマった。空気を換える男、福島善成。今後、どんな風を吹かせてくれるのか楽しみだ。
(文=都築雄一郎)

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関ジャニ∞を救うのは森昌子!? ジリ貧『ペコジャニ∞!』で出演回が最高視聴率!

 19日放送の『ペコジャニ∞!』(TBS系)が8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)と、開始以来の「最高視聴率」を記録した。先週は4.7%だっただけに、3.4ポイントという驚異のジャンプアップ。いったい何があったのだろうか?

 この日は「卵料理」が大好きだという歌手・森昌子が、石塚英彦と卵料理対決。2日に一度は卵を食べるという森が「これさえあれば生きていけるんだよ~!」などと終始ハイテンションで、ロケ、さらにはスタジオと大いに盛り上げた。

 ちなみにこの日のエンディングでX JAPAN・Toshlが「カフェを一緒に開こう」と、関ジャニ∞メンバーに提案していた。これは当然、新企画の立ち上げを意味し、4月以降も番組が継続されることが確実となったわけだ。

 そんな、ここのところ立て続けにToshlを起用していた『ペコジャニ∞!』だったが、躍進の立役者は、まさかの森昌子だったということだ。

「森昌子が面白い」という声は、このところ業界でよく耳にする。彼女を見いだしたのは『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)だ。2016年6月にゲストで登場。そのときの視聴率は6.7%とそこまで高くはなかったが、そのはじけっぷりが評判を呼び、3カ月後にはナレーターとして起用されている。以降、バラエティオファーも急増中だ。

 彼女の「面白さ」は、前々からウワサされていた。自分の歌を演奏してくれるバンドマンの譜面をどこかに隠し、途中で演奏が止まったらどうなるか歌いながら確かめたり、地方公演が終わったあと、なぜか豆腐屋に立ち寄りコンニャクを購入。宿泊先のホテルのスタッフの布団にコンニャクを入れてイタズラするなど、バラエティの素質はあった。

 偏食家として知られる森。卵料理は先述の通り大好きだが、生卵はダメ。さらには生野菜も生魚も苦手で、例えばお寿司屋に行くとイクラしか食べられず、ウニは「ウニ~~」といった感じがするから嫌いだとか。

 ほかにも、料理は味見もしないらしい。理由は「食べた人が『美味しい、美味しい』と言ってくれるから」。韓国ドラマは早送りで鑑賞、それでも泣けるなど「ヘン」なところは、まだまだ隠し持っている。

 そんな森にスポットライトが当たるのも、時間の問題ではあった。ただ、それまで「しゃべれるオバサンタレント」枠として柴田理恵・磯野貴理子の“二強”時代があまりにも長かったこと、またその後は、高畑淳子、渡辺えり、キムラ緑子といった「しゃべれる女優」ブームが到来。森の出る隙がなかった。

 そうした流れもだいぶ落ち着いてきたことから、テレビ界が新しい適材を探していた。森はそれにうまく乗っかった感がある。これから彼女の時代が本格化するのか楽しみに待ちたい。(文=都築雄一郎)

 

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