白血病公表の池江璃花子 報道がぱったり減って日大の役目は?

 日本中がショックを受けた競泳女子・池江璃花子選手の白血病公表。池江は4月から日本大学に通う予定だが、日大が何とも微妙な状況に置かれている。

 日本一の学生数を誇る日大だが、2018年は散々な1年だった。世間をにぎわせたアメフトのタックル騒動では、問題がアメフト部にとどまらず、対応の遅さ、リスク管理、ガバナンス(組織統治)など、大学組織に問題があることが露呈。2019年度の志願者数は大きく減った。受験誌のライターが語る。

「入試の申し込みが始まる前は、『受験者が減るのを見越して、本来なら日大に届かない受験者が集まる』という楽観的な見方もありましたが、受験生の日大に対する拒否感は思った以上でした。法学部、文理学部、経済学部、国際関係学部、理工学部など、主要学部の志願者数は軒並み前年比の8割前後でした。東洋大学の志願者数が大幅に増えており、“日東駒専”を狙う受験生が日大を避け、大量に東洋大に流れたようです」(受験誌ライター)

 そんな日大の救世主が池江だった。昨年8月のアジア大会では6種目で優勝し、エントリーした8種目すべてでメダルを獲得。女子で初の大会MVPにも選出。東京五輪でもメダルが期待される池江の進学先は、関係者の注目の的だった。週刊誌のスポーツ担当記者がいう。

「池江の進学については、水泳が強い東洋、早稲田、日体大などで熾烈な争奪戦が繰り広げられましたが、池江が選んだのは日大でした。日本一のマンモス大学が誇る最高レベルの練習環境が決め手になったと言われています」(スポーツ担当記者)

 もはや公然のこととなっているが、大学にとって一流アスリートは大切な広告塔だ。池江自身もそのことは理解していたはずだ。しかし状況は変わった。世間の池江に対する関心はいささかも衰えていないが、報道できない事情があるという。

「一連の事件で大学の評価が地に落ちた日大ですが、池江が東京五輪で活躍して『日大』の名前が連呼されれば、一気に回復できるものと踏んでいたでしょう。しかし現在マスコミ各社は池江報道を控えています。病気を告白した当初は報道が殺到し、報道が池江一色になった時期もありましたが、徐々に風向きが変わりました。池江の状態を逐一報じると、『池江の負担になる』『病気を飯のタネにするな』と猛バッシングを受けるのは確実なので、一斉に報道を控えるようになったのです」(同上)

 日大は、池江の病気公表に伴い、すぐに、「一日も早いご回復を祈念するとともに、学業並びに競技復帰に向けて全面的に支援いたします」との声明を発表している。日大には医学部もあるだけに、他の大学以上のサポートが可能。今こそ総合大学の力を世に示せば、自ずと信頼回復の道は開けてきそうだ。

告発者を処分する恐怖政治の体操協会……メダル期待の村上茉愛にも暗雲か

 昨年、ワイドショーを大いに賑わせた女子体操のパワハラ騒動。日本体操協会が、収束しかけた騒動を蒸し返すという“悪手”を繰り出し、東京五輪の期待の星にまで影響が出そうだ。

 当時18歳の宮川紗江選手がパワハラ被害を訴えたのは、昨年8月のこと。自身のコーチに無期限登録抹消の処分が下された彼女は、処分の撤回を求めるとともに、日本体操協会の塚原光男・副会長と塚原千恵子・女子強化本部長からのパワハラを告発した。しかし第三者委員会が出した結論は、「パワハラはなかった」というものだった。週刊誌記者が語る。

「『第三者委員会』と呼べば聞こえはいいですが、メンバーの5人のうち1人は、塚原夫妻が運営する朝日生命体操クラブと近い人物でした。報告書の結論も、『配慮に欠けたり、不適切な点は多々あったが、パワハラには当たらない』と、煮え切らないものでした」(スポーツ担当記者)

 内容はともあれ、決着したかと思われたパワハラ騒動。ところが3月9日に体操協会が発表した調査報告書の内容には誰もが驚かされた。協会が宮川選手に反省文の提出を求めたのだ。その理由は、「塚原夫妻の名誉や信用を傷つけた」「協会の許可なく取材を受けた」「協会のパワハラ相談窓口を利用しなかった」といったもの。これについて、労働問題に詳しいジャーナリストはこう語る。

「こういった問題で最も大切なのは告発者の保護です。告発者が不利益を受けるようなら、ますます声を上げにくくなってしまうからです。しかし今回、体操協会は『パワハラはなかったんだから、騒動の責任を負って反省文を出せ』と迫りました(宮川は反省文を提出済み)。この一件が塚原夫妻の権力の絶大さを示していますし、この処分自体がパワハラですよ」

 しかも体操協会の“横暴”はこれにとどまらない。体操協会は、五輪メダリストの具志堅幸司、池谷幸雄の両氏に対しても、発言に問題があったとして処分を下した。東京五輪まではあと1年あまりだが、こうなると不安視されるのが、東京五輪でメダルが期待される村上茉愛選手だ。フリーのスポーツライターが語る。

「女子体操で久々のメダル獲得が期待されるのが、昨年の世界選手権では体操女子個人総合で日本勢初の銀メダルを取った村上茉愛ですが、彼女は『池谷幸雄体操倶楽部』の出身です。しかも実の父親が同クラブのコーチを務めており、兄弟も同クラブ出身の体操選手というバリバリの“池谷派”です。騒動の最中には、池谷が『村上にも(塚原夫妻から)引き抜きがあった』と発言したこともありました。塚原夫妻はまもなく協会から去りますが、パワハラ騒動では夫妻が絶対的な権力の持ち主であることが判明しましたし、村上が“妨害”を受けるようなことがなければよいのですが……」(スポーツライター)

 村上のあだ名は“ゴムまり娘”。そのしなやかさで、圧力など交わしてくれればよいが……。

告発者を処分する恐怖政治の体操協会……メダル期待の村上茉愛にも暗雲か

 昨年、ワイドショーを大いに賑わせた女子体操のパワハラ騒動。日本体操協会が、収束しかけた騒動を蒸し返すという“悪手”を繰り出し、東京五輪の期待の星にまで影響が出そうだ。

 当時18歳の宮川紗江選手がパワハラ被害を訴えたのは、昨年8月のこと。自身のコーチに無期限登録抹消の処分が下された彼女は、処分の撤回を求めるとともに、日本体操協会の塚原光男・副会長と塚原千恵子・女子強化本部長からのパワハラを告発した。しかし第三者委員会が出した結論は、「パワハラはなかった」というものだった。週刊誌記者が語る。

「『第三者委員会』と呼べば聞こえはいいですが、メンバーの5人のうち1人は、塚原夫妻が運営する朝日生命体操クラブと近い人物でした。報告書の結論も、『配慮に欠けたり、不適切な点は多々あったが、パワハラには当たらない』と、煮え切らないものでした」(スポーツ担当記者)

 内容はともあれ、決着したかと思われたパワハラ騒動。ところが3月9日に体操協会が発表した調査報告書の内容には誰もが驚かされた。協会が宮川選手に反省文の提出を求めたのだ。その理由は、「塚原夫妻の名誉や信用を傷つけた」「協会の許可なく取材を受けた」「協会のパワハラ相談窓口を利用しなかった」といったもの。これについて、労働問題に詳しいジャーナリストはこう語る。

「こういった問題で最も大切なのは告発者の保護です。告発者が不利益を受けるようなら、ますます声を上げにくくなってしまうからです。しかし今回、体操協会は『パワハラはなかったんだから、騒動の責任を負って反省文を出せ』と迫りました(宮川は反省文を提出済み)。この一件が塚原夫妻の権力の絶大さを示していますし、この処分自体がパワハラですよ」

 しかも体操協会の“横暴”はこれにとどまらない。体操協会は、五輪メダリストの具志堅幸司、池谷幸雄の両氏に対しても、発言に問題があったとして処分を下した。東京五輪まではあと1年あまりだが、こうなると不安視されるのが、東京五輪でメダルが期待される村上茉愛選手だ。フリーのスポーツライターが語る。

「女子体操で久々のメダル獲得が期待されるのが、昨年の世界選手権では体操女子個人総合で日本勢初の銀メダルを取った村上茉愛ですが、彼女は『池谷幸雄体操倶楽部』の出身です。しかも実の父親が同クラブのコーチを務めており、兄弟も同クラブ出身の体操選手というバリバリの“池谷派”です。騒動の最中には、池谷が『村上にも(塚原夫妻から)引き抜きがあった』と発言したこともありました。塚原夫妻はまもなく協会から去りますが、パワハラ騒動では夫妻が絶対的な権力の持ち主であることが判明しましたし、村上が“妨害”を受けるようなことがなければよいのですが……」(スポーツライター)

 村上のあだ名は“ゴムまり娘”。そのしなやかさで、圧力など交わしてくれればよいが……。

ラグビーW杯目前……日本代表は前回以上に外国人だらけ?

 2015年の“五郎丸フィーバー”から4年。今度のラグビーW杯は、日本が舞台となる。前回大会では、日本代表が強豪・南アフリカを撃破して“スポーツ史上最大の番狂わせ”と世界的な話題になり、ラグビーが大ブームになったが、今年のW杯では興醒め必至の事態が進行している。

 南ア撃破の余韻も残る16年、日本ラグビー界は新たな取り組みを始めた。それはスーパーリーグへの参戦だ。スーパーリーグはラグビーの国際的なリーグ戦で、16年からチーム数が拡大し、日本の参戦が決定。19年のW杯を見据え、日本代表強化のために作られたチーム「サンウルブズ」が参入した。フリーのスポーツライターが言う。

「W杯は国同士が戦う大会ですが、スーパーリーグはプロチーム同士が戦うリーグです。サンウルブズは、リーグ戦ではまだまだ下位に甘んじていますが、強豪チームと定期的に戦うことで、世界のレベルを体験できる機会が得られるのは、日本ラグビー界にとって間違いなく財産でしょう」(スポーツライター)

 ところが、そのサンウルブズに異変が起きている。2日に行われたサンウルブズの試合をテレビで見た40代の男性は、どちらが日本のチームがわからなかったという。

「私は年に数試合しかラグビーを見ないライトなラグビーファンですが、試合を見ると、グラウンドに日本人が全然見当たりません。試合途中でメンバー表が画面に映ると、スタメン選手はカタカナだらけで、名前が漢字の選手は数人しかいませんでした」(40代男性)

 同日の試合は、参戦4年目にしてアウェイで初勝利を上げる歴史的試合だったが、スタメンを確認すると、漢字の選手は4人だけ。ちなみに前節は3人、開幕戦に至っては、たった2人だ。カタカナ名の選手の中には、帰化している選手もいるので、「日本人が少ない」という言い方は不適切だが、日本のラグビー界は“日本人”で勝負することを諦めてしまったのか? スポーツライターが語る。

「非常にややこしいのですが、サンウルブズは『日本代表強化のために作られたチーム』ですが、『サンウルブズ=日本代表』ではありません。今年はW杯を控えているため、日本代表入りが確実視される主力メンバーは特別なスケジュールで動いているので、サンウルブズのメンバーがあのような事態になっているのです。ただ、そんなことを理解しているのは、熱心なラグビーファンだけでしょう。前回大会でも、外国出身選手が半数近くいることに対して批判的な声が上がりましたが、そろそろ本気を出して“自前”で勝負するようにしないと、『やっぱり日本人だけじゃ勝てないんだ』『日本人にはラグビーは無理なんだ』と思われることになるでしょう」(スポーツライター)

 生まれや肌の色、国籍にこだわることの下らなさは、テニスの大坂なおみの一連の騒動を見ても明らかだが、あまり目先の勝利にこだわりすぎると、大きなものを失うことになりそうだ。

「大迫、中途半端だって!」東京マラソンで判明した、世界との“絶望的な格差”

 3月3日に行われた東京マラソンで、日本記録保持者の大迫傑をはじめとした日本人勢が、海外のトップ選手たちに圧倒的な差を見せつけられて惨敗。東京五輪でのメダル獲得に向けて大号令がかかる男子マラソンだが、極めて厳しい現実が露呈するレースとなった。

 昨年の同大会では設楽啓太が16年ぶりに日本記録を更新し、10月のシカゴマラソンでは大迫傑がその記録をさらに更新するなど、期待が高まる日本の男子マラソン。今回の東京マラソンは、東京五輪とコースが重なる部分が多く、試金石となるレースだったが、結果は厳しいものとなった。箱根駅伝ほか、陸上関係の取材経験が豊富なスポーツライターが語る。

「今回の東京マラソンでは、ペースメーカーが日本記録を更新するペースでレースを引っ張りましたが、日本人には設定が速すぎましたね。大迫、佐藤悠基、神野大地、今井正人ら、箱根駅伝出身の日本人トップ選手たちがズルズルとペースメーカーから離されていく姿は、見たくない光景でした。結局、大迫は途中棄権し、日本人トップは優勝したエチオピア人選手から6分も遅れました。中継ではテレビカメラが先頭集団から遅れた日本人ばかり追い、アナウンサーが延々と『日本人トップは……』と叫んでいるのも虚しかったです」(スポーツライター)

 当日はスタート時の気温が約5度。小雨もシトシトと降り、良いコンディションではなかったが、週刊誌のスポーツ担当記者は「それは問題ではない」と語る。

「関係者の中には、『今日は気温が低すぎた』『本番(東京五輪のこと)は夏だから』という者もいましたが、マラソン界を席巻するケニアやエチオピア勢にとっては、冬のレースこそ“アウェー”です。そこで勝負できない日本人が、酷暑の地で生まれ育ったアフリカ勢に真夏のレースで勝つことがあり得るのでしょうか。かつて日本人選手が世界と戦えていた時代、月に1000km以上走る選手はザラでしたが、最近の選手はそこまで走り込みをしません。彼らは『最新の理論では……』『アフリカのトップ選手は……』と、一様に走り込みを否定しますが、それは結果を出してから言うことでしょう。結局、練習が足りないんですよ」(スポーツ担当記者)

 しかし、マスコミがマラソンに過剰な期待をかける状況は変わらない。テレビ関係者がいう。

「お正月の箱根駅伝が30%近くの視聴率を取るお化け番組になったことで、マラソンは金になることがわかりました。『日本記録を更新したら1億円』という巨大なニンジンをぶら下げたのも、そういった理由からです。TV局としては、視聴者を2時間以上くぎ付けにできるマラソンは最高のコンテンツ。メダル獲得の可能性が低いことは薄々気づいていても、期待感を煽り続けますよ」(テレビ関係者)

 サッカーの大迫(勇也)は「半端ない」だったが、マラソンの大迫は半端ない走りを見せられるのだろうか……。

「池江璃花子の体を使って……」“女帝”橋本聖子氏の失言にブチ切れる高橋大輔ファンと宇野昌磨ファン

 白血病を公表した競泳・池江璃花子選手の白血病公表をめぐり、場外戦が繰り広げられている。桜田義孝五輪相が「がっかりしている」と述べて大炎上したかと思えば、今度は橋本聖子参院議員の口からトンデモ発言が飛び出した。

 16日に行われた講演会で「私はオリンピックの神様が池江璃花子の体を使って、オリンピック、パラリンピックというものをもっと大きな視点で考えなさいと言ってきたのかなと思いました」とコメント。続けて「スポーツ界全体がガバナンス、コンプライアンスで悩んでいる場合じゃない、もっと前向きにしっかりやりなさいと、池江選手を使って、私たちに叱咤激励をしてくれているとさえ思いました」と語った。

 桜田氏の“がっかり発言”では、前後の文脈をカットしたマスコミにも批判の声が集中。そうした状況を鑑みて、報道陣は講演会後の橋本氏に発言の真意について説明を求めたが……。

 橋本氏は「スポーツ全体の問題として捉えてやっていくべきなんだ、ということを彼女の頑張りから私たちスポーツ界が教えられた、ということです」と返答。意味不明な理論に、ネット上では「桜田大臣の100倍ひどい」「脳筋にも程がある」「ヤバイ宗教みたい」と大ブーイングだ。

 とりわけ反発を強めるのが、フィギュアスケートファン。橋本氏は日本スケート連盟会長を長らく務める「女帝」。2014年には男子フィギュアの高橋大輔選手との“キス写真”が「週刊文春」(文藝春秋)で報じられ、大騒動となった。「ほろ酔いの橋本会長が高橋選手に強引にキス。首筋から舐め回していたという情報もある。本人は『スキンシップの一環』と主張していたが、とんでもない。写真を見る限り、高橋選手は露骨に嫌がっており、今の時代ならセクハラ認定されてもおかしくない」とは週刊誌記者。

 読者も目を背けたくなる赤面写真が流出してもなお、会長職に居座る橋本氏に、ファンは不満を募らせている。フィギュア担当記者の話。

「最近では“オキニ”が宇野昌磨に移ったようで、意味もなくベタベタ触る姿が目撃されています。高橋ファンと宇野ファンにとって、橋本氏は敵でしかない。その彼女が池江選手をめぐってやらかしたこのタイミングを見逃さず、ファンたちは集中砲火を浴びせています」

 ネット上では、橋本氏の辞職を求める署名活動もスタート。“大ちゃん”と“宇野くん”にちょっかいを出したツケが、今になって回ってきたようだ。

池江璃花子選手の白血病公表で“善意の攻撃” 民間療法を勧め、詳しい病状を知りたがる声も

競泳の池江璃花子選手が2月12日に白血病を公表し、各界から応援の声が上がっている。ただ、それが必ずしも当事者やそれを支える家族にとって有益かといえば、また別の話だ。

 公益財団法人日本骨髄バンクにはドナー登録に関する問い合わせや資料請求が殺到。日本水泳連盟には励ましや心配の電話やメールが相次ぎ、民間療法や漢方薬を熱心に薦める人もおり、連盟事務局は対応に追われているという。

 また、TwitterなどのSNS上では、スポーツ選手や芸能人などの著名人による池江選手への応援ツイートも相次いでいる。

 カンニング竹山は12日、Twitterで<池江さん、絶対に治る! 絶対に治ります!>とツイート。2006年に相方・中島忠幸さんを白血病で亡くしている竹山は、池江選手の白血病公表を他人事とは思えず、善意で<絶対に治る!>とエールを送ったのだろう。

 しかし、こういった応援や励ましは「善意の攻撃」であるとして、がん研究者の大須賀覚氏が12日、Twitterで警鐘を鳴らした。

<池江選手の報道を見ると、日本でがんを公表する難しさを感じます。公表すると患者は「善意の攻撃」を受けてしまいます。皆さんが心から良くなって欲しいと願う気持ちは分かります。しかし科学的根拠のない治療を勧められたり、「絶対に治る」のような根拠のない励ましは患者に負担となることもあります>
<皆さんのお気持ちは本当に良くわかります。ただ、とにかく励ましたり、治療を探してあげるのがするべきことではない場合が多いです>
<もちろん人と人との関係ですので、明確な正解はなく、がん患者によって受け取り方は違うこともあります。しかし、そう思う患者がいることを頭の片隅に入れておいてもらうと、大切な人に余計な負担をかけずにすむのではと思います。優しい思いが空回りしてしまわないように、知っておいてもらいたいです>

 また、写真家であり血液のがんで闘病中の幡野広志氏も12日、Twitterでこのように進言している。

<病気を公表したときに“可哀想”とか“残念”って感想をいってしまう人が少なくないけど、患者さんに“申し訳ない”という罪悪感を抱かせて、追いつめるだけだからやめたほうがいいよ。そして病気の報告は相談ではないので、根拠のないアドバイスもやめたほうがいいよ>
<じゃあなんて言えばいいんですか。ってよくいわれるんだけど、そもそもなんでなにかを言いたくなるのだろう。もう一度いうけど、病気の報告であって相談ではないのだ。気まずさを紛らわせようとしたり、患者さんではなく自分を納得させるための言葉はすべて止めた方がいい>

 

 一連の言葉を受け、Twitterでは「善意なのに」と困惑する声も見られる。しかし、一度冷静になって考えなければならない。「頑張れ」は負担を強いる言葉にもなり、「治るよ」に科学的根拠がなく、無責任な言葉になってしまう。そういった励ましによって勇気づけられる患者ばかりではなく、負担を感じる患者もいることを留意し、自分の発言に責任を持たなければならない。

 幡野氏は著書『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(PHP研究所)のなかでも、ブログでがんを公表してから<「優しい虐待」に悩まされた><代替医療という名のインチキ療法、食事両方、宗教の勧誘>を受けたと記している。疎遠だった知人から見舞いの電話もきたが、<安易な励ましと、その人の身の上話がもれなくセットでついていた>とも。

 がんが身近な病気であるにもかかわらず、我々はがん患者とどう接していいかわかっておらず、安易な励ましに走ってしまいがちだ。家族や友人などの身近な人であれ、スポーツ選手や芸能人などの著名人であれ、「自分の知っている人」が「がん」だと判明した時に、何としても回復して元気になってほしいと願い、「頑張れ」「治るよ」と励まし、エールを送りたくなる心境はわからなくはない。相手のためを思い、最善策を考えたり、親身にアドバイスを施したい気持ちは確かに善意なのかもしれない。

 だが冒頭で紹介したように、日本水泳連盟事務局に電話やメールで、民間療法や漢方薬を熱心に薦める人もいるそうで、職員にとってはいい迷惑だろう。また、水連幹部らによる記者会見では、一般市民から「どういう病状か」「2020年東京五輪には間に合うのか」といった問い合わせもあったと報告されており、池江選手の闘病や東京五輪を“自分事”のように捉えて無礼極まりない言動に出ている人もいるようだ。無責任な善意の押し付けや、興味本位の問い合わせは慎んでほしい。

大坂なおみ、GS連覇・世界ランク1位の快挙も暗雲が……日本国籍取得の“大きすぎるデメリット”とは?

 女子テニスのグランドスラム・全豪オープン女子シングルスで優勝し、世界ランク1位となった大坂なおみの国籍選択問題が注目を浴びている。

 現在、大坂は日本とアメリカの2つの国籍を持っているが、日本は二重国籍を認めていないため、22歳を迎える今年の10月16日までに、どちらかを選ばなければならないからだ。

「全豪で優勝した際にトロフィーの前で正座する姿が“日本人らしい”と話題になりましたが、対戦相手や審判にお辞儀をするのも日本人選手ならでは。毎日母親の作る和食を食べており、好きな食べ物はうなぎ、すし、焼き肉と、味覚も日本人に近い。一方で、彼女は現在アメリカに在住しており、英語が堪能。日本人としてツアーに参加していますが、昨年、全米オープンに優勝して以降、アメリカが興味を示してアプローチしているとの情報も出ているだけに、彼女がどういった選択をするのか気になるところです」(スポーツライター)

 国際オリンピック委員会(IOC)によって採択された「オリンピック憲章」には、国際大会で国の代表として戦った選手は、国籍を変更しても3年間は、別の国の代表としては出場できないルールがある。これにより、2018年のフェドカップの際に「日本代表」として出場している大坂は、日本代表以外で2020年の東京五輪に出場できない。しかし、日本国籍を選ぶことのデメリットも予想外に大きいのだという。

「現在、日清食品やヨネックスなど、彼女のスポンサーは日本企業が中心です。ですが、アメリカ人となれば世界的な企業がスポンサーにつくのは確実。昨年、『フォーブス』誌が発表した『世界で最も稼ぐ女性アスリート』ではトップ10のうち8人がテニス選手。しかも、3年連続首位になったアメリカのセリーナ・ウィリアムズは“産休”で試合にほとんど出ていなかったにもかかわらず、スポンサー収入だけで19億円以上稼いでいます。また、アメリカ国籍を放棄する場合には、『国籍離脱税』として財産の一部を収める必要がある。お金にこだわりはなさそうな大坂ですが、生涯獲得賞金約11億円を超えた彼女の税額はとんでもないことになりそうですから、頭を悩ませるかもしれません」(同)

 東京五輪で金メダルを獲る、大坂の姿を見たいが……。

大坂なおみの快挙に影を落とす“日清広告騒動”誤訳した朝日新聞の後始末

 先週末に大学入試センター試験が行われ、50数万人の受験生が試験に臨んだが、受験生なら不合格間違いなしの盛大なミスを朝日新聞がやらかした。

 先日の全豪オープンで優勝し、世界ランク1位に上り詰めた大坂なおみだが、それにケチをつけたのが日清食品の広告騒動だ。大坂を起用した同社のアニメ動画の肌の色が、実際より白く描かれていたこの問題。当初、朝日新聞はこのように報じた。

〈なぜ多くの人が騒いでいるのか分からない。この件についてはあまり関心が無いし、悪く言いたくない〉(1月25日付)

 このコメントは準決勝後の会見でメディアから見解を問われた大坂が、それに応えたもの。ところがその2日後、朝日はこのようなおわびを出した。

〈「騒ぐ人たちのことも理解はできる。この件についてはあまり気にしてこなかった。答えるのはきちんと調べてからにしたい」の誤りでした。大坂選手の英語での会見内容を、誤って訳しました〉(同27日付)

 まるで正反対の意味になってしまった大坂のコメント。フリーのスポーツライターは、今回のミスの“罪深さ”を、こう指摘する。

「ネットがこれだけ発達した今、アスリートの問題発言は選手生命に直結します。トップオブトップのアスリートともなると、スポンサーと百億円単位の契約を結ぶことも珍しくありませんが、アスリートに偏向発言や差別的な言動があった場合、スポンサーは契約条項により速やかに契約を解除できます。ですから、“肌の色”というセンシティブな問題で、誤訳など許されないのです。大坂は優勝後の会見で日本語でのコメントを求められ、これを拒否しました。これは日本語でコメントして、自分の意図とは異なる意味に伝わるリスクを避けたのでしょう」(スポーツライター)

 一度、発言が報じられて、騒動になってしまえば、後で「誤解でした」と言ってもなかなか通用しないのがネット時代の怖いところ。今回の誤訳騒動は、朝日にとって痛恨の失策だったと語るのは、新聞業界事情に詳しい週刊誌関係者だ。

「大坂が活躍し始めた当初は、アメリカ育ちで日本語も話せない彼女を日本人扱いすることに戸惑いもありました。しかしその後、彼女の独特のキャラクターが人気を呼び、今やテレビや新聞にとって大坂は救世主のような存在です。彼女はまだ21歳ですし、東京五輪でのメダルも期待できます。そんななか、もしここで大坂の機嫌を損ね、“出禁”にでもなったらダメージは甚大です。

 さらに問題の発端となった日清食品は、朝日にとって大事な広告主です。スポンサーが早期の事態の収拾を願っているのに、誤訳で火に油を注いでしまうとは……関係者は間違いなく、こってり絞られたはずです」

 致命的なミスを犯さぬためにも、やはり英語はしっかり勉強しておいたほうがよさそうだ。

ガチだった!“チョレイ”張本に水谷準が「調子に乗っている」と痛烈ダメ出し

 卓球ニッポンを代表する2人が火花を散らした。20日に閉幕した全日本選手権を制した水谷隼が、V10を達成。初決勝だった大島祐哉に4-2で勝利し、2年ぶりの優勝を果たした。

 一方、昨年覇者で大本命と目されていた世界ランク3位の張本智和は、準決勝で大島に敗退。前日、すでに水谷との決勝を意識し「昨年の優勝は勢い。でも今は、自分の方が実力は上」と言ってのけ、大島は眼中なしといった様子だった。

 しかし結果は大島の攻めの卓球にやられて、終戦後はベンチに座りこみ茫然自失。「負けたことを受け入れたくなかった。負けを考えると悔しい。だから、何も考えないで座っていた」と振り返ったが……。

 張本の慢心を見抜いていたのが、水谷だ。優勝後のインタビューで、張本について聞かれると「調子乗りすぎていたから」とバッサリ。続けて「試合前に『簡単に勝って来ます』とか言っていた。謙虚にいかないと物事うまくいかないと、彼が教えてくれた」と語った。

 さらに前日、張本が決勝に上がってきてほしい相手について、ダブルスペアの木造勇人を挙げたことに激怒したことを明かし「大島に『絶対に勝て』と言った。(結果、大島が勝ち)めっちゃ嬉しかった」とこぼした。

 暴露はなおも続く。水谷が全日本を引退すると聞いた張本は「僕のプレッシャーが凄くなるじゃないですか」と言ったそうで「結局、自分が優勝すると思っていた」と、天狗ぶりを明かした。

 現場取材した記者は「現場でも笑いも起きていましたが、あとで(水谷の話した内容を)すり合わせると、『なかなかきついこと言っているな』となった。よほど腹に据えかねていたのでしょう。話している時の水谷さんの目は笑っていませんでしたから」話す。

 一部スポーツ紙では「かわいい後輩だからこそのイジり」と表現していたが、実際は大マジのダメ出しだったようだ。