フィギュア王者ネイサン・チェン、あらゆるオタクを掴みかねない「多幸感」と「愛おしさ」

 前回、ジャニオタ的視点から、フィギュアスケート世界王者のネイサン・チェンの魅力を勝手に語らせていただいた。

 スケオタの皆さまからは、さぞかし「ジャニオタ、こっち来んな!」「ジャニタレなんぞと一緒にすんな!」といった罵詈雑言が浴びせられるだろうと覚悟の上で執筆したものだが、驚いたのは、笑って受け入れ(あるいは受け流し)てくださる方が多かったこと。

 ジャニオタ界隈では「ファンは担当(自分の愛するジャニーズタレント)に似る」と昔からよく言われるが、フィギュア界隈でも同様に、温厚で人格者のネイサンには温厚な性質のファンがつくのだろうか。

 Twitter上では、親切にも「髪形にも触れてほしい」(※石川テレビのキャラクター・石川さんに似てる説も)とか、「ネイサンはセルフコレオ(自身で振り付け)もできることを書き加えてほしい」「美女スケーターの水着姿に『いいね!』を欠かさないところも入れてほしかった!」などの補足情報もいただいた。最後のご指摘は、以前から「水着姿の『いいね!』が多い? なんだかんだ19歳だから?」などと気になっていたのだが、やはりそうなのか……。しかし、そんな「普通男子」のところがむしろ良い。インスタグラムで投稿されたザギトワ選手とのツーショットが、心なしかデレているように見えるのも、中学生男子的で趣深いではないか。

 さらに追加したいジャニオタ的萌えポイントは、20代直前の貴重な時間を追いかけられること。ネイサンは現在19歳で、誕生日は5月5日(子どもの日! 誕生日まで健全)。つまり、10代のネイサンを見られるのは、残りわずかなのだ。

 ジャニオタには、タレントが「高校を卒業するとき」「10代じゃなくなるとき」に特別な感慨を抱く人が結構いる。しかしいま、ジャニーズはデビュー組もJr.も高齢化が進み、昨年デビューしたばかりのKing&Princeですら1人除いて全員が20代である。ジャニーズにおいては、「“10代のスター”が刻々と大人の階段を上る瞬間」を見られることが近年ほぼなくなっているため、それをフィギュアという別世界の、それも外国人選手に感じられる日が来るとは、僥倖としか言いようがない。

 ジャニオタはまた、「特別な人の、特別じゃない、ごく普通の姿」を見るのが大好物である。その点、ネイサンのインスタグラムに投稿されている裏ピースする写真などは思春期男子のようだし、昨夏の京都で扇子を張り切って超高速で扇いでいる眼鏡ネイサンなどは、中学生男子の修学旅行のようでいじらしく、グッとくる。大好物のラーメンだけじゃなく、たこ焼きや浅草メンチに「いいね!」しているところなども、日本を満喫していて、愛おしい。

 さらに、「世界フィギュアスケート国別対抗戦」のエキシビションでアメリカ代表チームがDA PUMPの「U.S.A.」を踊ったとき。ジャニオタのよく使う、大きな顔写真うちわ的なもので各自が顔を隠しながら、縦一列に並んでグルグルとEXILE的な動きを披露して登場したが、前の人とカブってしまい、ネイサンはほとんど見えなくなってしまっていた。演技で見せるダンスはリズミカルで指先までしなやかで美しいのに、ひとたびワイルド系の動きになると、不慣れで不器用な感じという新鮮さ。まるで計算し尽されたように完璧ではないか(確実に計算じゃないのがわかるから、萌える)。

 そこから一転、「U.S.A.」のノリノリ具合は軽快で、ソロパートは美しく、最後に見せたリンクに寝そべって作る人文字で漏れ出た「ウフフ」的な笑顔には、完全に射抜かれた人が多かったろう。「世界王者」という特別な人――しかも、大学に通うためにコーチと離れて一人で練習し、動画をコーチに送って指導を受け、一人で考え、コーチも帯同せずに一人来日したネイサンが、「仲間とのひとときを普通に楽しむ」姿は、いつまででも見ていられるような多幸感に溢れている。

 ジャニオタは(というか、あらゆるオタクがそうだろうけれど)、「体調が悪くとも、ケガをしていても、つらい様子は見せずに自分の役割を全うすべく頑張る姿」を見ること、そして勝手に心配することが大好きだ。その点、フィギュアと勉強の両立で超多忙なネイサンは、以前もインフルエンザを患っていたし、今回の「国別対抗戦」では体調を崩し、胸やのどを押さえたり、咳をしたり、喉の痛みに耐えるためか飴を舐めたりしたため、「喉に飴が詰まらないか」とファンに心配されていた。一部では「吐いていた」「頻繁に鼻をかんでいた」とも言われている。

 しかし、そんな体調でもチームを応援し、合間に勉強もし、エキシビションもちゃんと盛り上げた挙げ句、表彰式のときには明らかに体調が悪そうな虚ろな目と緩慢な動きをしている様子を見てしまったら、興味を持たずにいられるオタクなどいないのではないか。

ネイサンを知るほどに募る罪悪感
 ただ一つだけネイサンの罪を挙げるとしたら、「沼」要素が多すぎるために、ファンは知れば知るほどインスタグラムや動画、Twitter、過去の雑誌なども遡って情報を集めたくなってしまい、結果的に多くの時間が奪われていくこと。

 ネイサン自身はタイムマネジメントの本をたくさん読み、スケートと勉強を両立させる超多忙な日々を送っており、関西の番組で「1秒も無駄にしないでご飯を食べる時も移動中も時間があれば勉強に使います」と語っているくらいなのに、ネイサンのそうした言動を追いかけるために、ファンは膨大な時間を潰しているという矛盾……。

 「自分も頑張らなきゃ」と背筋が伸びる思いと、「結果、何もしていない」罪悪感に苛まれつつ、せめてこうした時間を超多忙なネイサンにお分けできたら……と思うばかりだ。
(南山ヒロミ)

フィギュア王者ネイサン・チェン、身悶えせずにはいられないジャニオタ的“萌え要素”

 以前から、「ジャニーズ系美少年」と言われ、ジャニオタに人気のあるフィギュアスケートの宇野昌磨選手。その人気ぶりは、宇野選手の画像をTwitterのアイコンにするようなジャニオタが多数いることからもよくわかる。

 確かに、小柄で童顔、色白美肌、まあるい「美ほっぺ」、パッチリキラキラの目をした愛らしいルックスに加え、高い身体能力や、真面目で努力家、負けず嫌い、素直で正直で「天然」風味なところなどは、ジャニオタの好みど真ん中だろう。

 さらに、いま、一部のジャニオタの心をざわつかせているスターがいる。それは、アメリカの19歳、フィギュアスケート世界王者のネイサン・チェン選手だ。「このところ」といっても、2017~18年シーズンで「ISUグランプリファイナル」2連覇、17~19年で「全米フィギュアスケート選手権」3連覇、さらに今年3月に開催された「世界フィギュアスケート選手権」では、18年に続いて2連覇を果たすなど、その実力は以前からよく知られるところ。

 また、アメリカの名門・イェール大学で統計学を専攻し、将来は医大への進学を視野に入れ、スケートと学業を両立させていることも広く知られている。

 多種類の4回転ジャンプを跳ぶ技術の高さや、体操経験による体幹の強さ・ジャンプの軸のブレなさ、バレエ仕込みの足のつま先から指先まで美しい動き、細かく音を刻んで踊るリズム感の良さなどは、素人が語れる類いのものじゃない。

 しかし、ネイサンには知れば知るほどハマらずにいられない「沼」要素がてんこもりなのだ。

好感度が高すぎるにもほどがある経歴

 胸筋・背筋のバランスの良さや均整の取れた体つきから、スラリとした長身に見えるが、実は166センチという小柄ぶりは、ジャニオタ的理想のジャストサイズ。パッチリキラキラの目でなく、涼し気な目と、スラッとした鼻筋は、ジャングルポケット・太田博久に似ているとも言われ、王道ジャニーズ系ではないが、嫌いな人のいない清潔感溢れる顔立ちではないだろうか。

 ちなみに、練習着説もささやかれるほどシンプルな衣装が多く(本人はテレビ番組で否定)、競技中にはよく衣装がめくれて腹チラするが、その筋肉のつき方はいやらしくなく、しなやかスベスベかつ知性的で、「マッチョ嫌い」が多いジャニオタ的にベストな美しさだ。

 しかも、小柄で19歳という若さからは想像がつかないほど、落ち着いた低音の美ボイスである。ジャニーズでは近年、デビュー組からJr.に至るまで、どういうわけかしゃがれ声や高い声のタイプが圧倒的に多いだけに、「低音イケボ」のレア感には一発で心を持っていかれてしまう。頭の回転が速すぎて聞き取れない早口の英語も、大きな特徴だが、宇野選手など、母国語が英語でない人と話すときには、ゆっくりしゃべってくれるという親切ぶりも良い。

 さらに、父親は広西医科大学を卒業した後、渡米して博士号を取得した医科学分野の研究員で医療技術企業等のオーナーだとか、母親は医療系通訳者だとか言われており、5人きょうだいの末っ子で3歳からスケートを始め、ピアノやギターも弾けるなどという経歴・属性も眩いばかり。

 さぞ裕福な家庭で育ったのかと思いきや、最初は姉のスケート靴をおさがりで使っており、成長によって靴の新調が必要になった際は買うお金がなく、将来有望なスケーターを支援するマイケル・ワイス財団から奨学金援助を受けて、靴を購入したというエピソードもある。ちなみに、今は大学の寮で6人部屋暮らし中。好感度が高すぎるにもほどがある。

 しかも、並外れた頭脳と身体能力に加え、福祉の心も強く、競技で来日した際には、移動の合間をぬって多忙な日程の中、国立成育医療研究センターの慰問なども行っている。

 こうくると、「あまりに完璧すぎて、ちょっとなぁ……」などと難癖つけたくなるのが、オタク心というもの。しかしながら、心憎いことに、世界王者で頭脳明晰なのに、どこかヌケているネイサン。大事な場面で上着のチャックがなかなか上げられなかったり、演技中に衣装がめくれあがりすぎて、手で必死に押さえながら高速の美しいスピンを見せたりと、ヌケどころも絶妙だ。

ジャニオタには考えられない、奇跡的な楽しみ

 性格もまた、非常に控えめでシャイで、エキシビション終了後などに各国の代表選手が集うときは、華やかな女子選手とではなく、野郎たちの中に紛れて目立たない場所にいることが多い。「世界フィギュアスケート国別対抗戦」のときなども、あまりに普通の佇まいであることから、一般学生が部活帰りに紛れ込んだくらいに見えることもある。

 宇野選手のキス・アンド・クライ(演技後に選手とコーチが得点発表を待つ場)のとき、自分がカメラに抜かれたシーンでは、「自分じゃなく、あっち(得点発表待ちの宇野選手)を映してあげて」と両手でジェスチャーしてみせ、その人格者ぶりがTwitterで大いに話題になった(過去にもこうした場面は何度か見られる)。

 また、国別対抗戦のときには、パリピ的な“陽キャラ”集団のアメリカのチームメイトたちに囲まれながら、合間に隅っこでPCを開いて勉強している姿が話題になった。まるで、有名進学校の運動部員が定期試験直前に部活の大会に参加しているような光景である。

 しかも、ジャニオタ的には考えられない、奇跡的な楽しみは、インスタグラムの投稿で動向をチェックできること。「39秒前には起きて、『いいね』してる!」などとリアルタイムに知ることができるだけでも、ソワソワが止まらない。にもかかわらず、ナルシストな面が皆無であるために、ファンが見たいのはご本人の姿だというのに、投稿するのは本人が一切写っていない大好物のラーメンやバスケ、ナイキのスニーカーなどばかり。ほとんど一般高校生の日常のようでもある。しかも、大きな大会で輝かしい成績をあげた直後に、小犬の動画に「いいね」をしていることなどを知ったときには、誰もが身悶えせずにいられないだろう。

 聡明で人格者で、アメリカ的な紳士さ、スマートさと、東洋人的奥ゆかしさ、遠慮深さ、シャイさと、ヌケ具合を併せ持つ王者、ネイサン・チェン。フィクションのキャラですら、これ以上に加えられるギャップ・萌え要素が見つけられない完璧ぶりなのだ。
(南山ヒロミ)

なにわ男子の“無臭さ”と、ジャニーズJr.新トリオに香る“ジャニーさん臭”に思うこと

 4月1日放送の『HEY!HEY!NEO』(フジテレビ系)に登場した関西ジャニーズJr.・なにわ男子と、4月5日放送の『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)の少年忍者に、それぞれ大きな衝撃を受けた。

 前者での衝撃は、西畑大吾の語ったグループ結成秘話である。その内容は、ジャニーさんから「Youたち、なにわ男子だよ」と告げられたのではなく、「夜中にマネージャーさんからの一斉メールで」結成を知らされたというもの。「イメージしてたのと、全然違くて……」と西畑が言うと、隣の大西流星がすかさず補足する。

「ぼくたち、オフ時間でそれぞれが別のところにいたので、『どうしよう、どうしよう』と」

 この内容により、これまで覚えていた違和感の答え合わせができた気がした。その違和感とは、「ジャニーさんが作ってくれた」という彼らの言葉に反して、なにわ男子にジャニー臭がまったくしないこと。King&Prince同様、なにわ男子には“商売のうまさ”が滲み出ていて、おそらくジャニーさんの関与度合はは「誰かの案にハンコを押した」程度のものだろうと思っていたから。

 しかし「マネージャーからのメール」だと考えれば、大いに納得である。こうした推測を多くのファンがするだろうと察してか、しっかり者の大西が、名前についてこうも付け加える。

「不思議なことにジャニーさんが考えてくださったからか、すぐに馴染んでいくというか」

 平成も間もなく終わるいま、「ジャニーさんが作った」という保証のもとで、もっと商売上手の誰かがマネジメントをするというのは、King&Prince同様、本人たちにとっては一番幸せな形かもしれない。

 その一方、『ザ少年倶楽部』からは、これ以上なくジャニー臭がプンプン漂っていた。しかも、残酷で危険な方向に。

 このところ、ジャニーズJr.でジャニーさんがパフォーマンスに関して最も期待を寄せていそうに見えるのは、大人数グループの「少年忍者」から選抜した5人による「5忍者」だった。しかし最近は「5忍者」表記と、そのメンバーの一人でダンス隊長的な元木湧の姿をあまり見なくなっていた。そのため、5忍者から少年忍者に形態が戻っているのでは……という不安があった。

 ところが、少年忍者とした登場した『ザ少年倶楽部』は、5忍者の川崎皇輝&内村颯太がシンメで赤衣装、ヴァサイエガ渉と北川拓実と、新たにブランデンの3人がピンクジャケット+赤パンツでトリオ形態になっていた。おそらく、ジャニーさんの最大関心事はこのトリオで、川崎・内村シンメは“やぶひか的”役割(フレッシュな面々を引っ張る年長者、まとめ役)になりつつあるのではないか。

 気になるのは、5忍者の残るメンバー元木の所在である。驚いたことに、よく見ると、後列で黄色衣装を着た5人組の真ん中にいた。5忍者のメンバーで1人だけ明らかにポジションを下げられているのに、いつもと変わらず元気いっぱいの笑顔と、キレのあるダンスである。

 「1人だけ仲間外れにする」のは、絶対にやってはいけないこと。世の母親が、我が子に教える基本である。でも、そんなイケズをナチュラルに悪気なくする場所こそが、ジャニー最前線だ。

 それにしても、ジャニーさんの外国推しは凄まじい。新トリオに加わったブランデンといい、日本に遊びに来ていただけなのにステージのド真ん中に立ったキャメロンという少年もいた。しかし残念ながら、外国人枠はジャニオタウケが良いとは、ちょっと言い難い。先だっての“キャメロン事変”のときも、本人が悪いわけではないのに、「また出たよ」的な空気が漂ったことに、ジャニーさんはまったく気づかなかったのだろうか。気づかないのだろうな。

 中にはSexy Zone・マリウス葉のように、家柄の良さと聡明さで、ジャニーズがこれまでなし得なかった分野で頭角を現す例もある。また、SixTONES・ジェシーのように、抜群の面白さで仲間内人気の高い例もある。

 とはいえ、一般的な「オタ人気」はつきにくい。にもかかわらず、異常に外国人枠を推し続けることや、『ウエスト・サイド・ストーリー』を愛しすぎる理由の根底には、アメリカ育ちである自身の親近感というより、世代的・個人的な欧米コンプレックスがあるように思えてならない。翻って、ジャニーさんが「和の世界」に執着するのも、やはり欧米コンプレックスの強さの裏返しではないか。

 80代になっても変わらず持ち続ける、こうした“思い”の濃厚なエキスが、いま“歌うまJr.”の北川と、ヴァサイエガ、ブランデンという、まだ名前のないトリオに注がれている。
(南山ヒロミ)

 

ジャニーズJr.、主流化する「タッキー国」と弱まる「ジャニーさん国」に覚える不安

 ジャニーズ事務所に所属するグループの共演事情などから、「ジュリー派閥」「飯島派閥」などとファンが嘆いていた頃から、もう5年くらいがたつだろうか。

 あれからSMAP解散騒動があり、さまざまな不祥事やメンバーのグループ脱退・退所、活動休止等が今もなお続いている。いわゆる「派閥」がなくなった後に、ますます苦しくつらい状況になることなど、いったい誰が想像しただろうか。

 SMAP解散以降、現在に至るまで、事務所が一枚岩になるどころか、ますます小さく分裂している。そして、ジャニーズ事務所内の陣取り合戦の中で最小面積を管理しているのが、ジャニーさんに見えるのだ。

 ジャニーズ担当記者たちから最近たびたび耳にするのは、「ジャニーズJr.を事務所から勧められる」ことだ。しかも、面白いことに、それはSixTONESとTravis Japan、Snow Manの3組だけ。例えば、ジャニーさんがお気に入りの「美 少年」にオファーしても「この3つのグループの中からどうでしょう」と提案されるそうだ。この3つは、ジャニー社長が手放して、新事務所社長のタッキーに任せているグループだから「どれでもどうぞ」という扱いなのだろう。

 かつてはJr.全体がジャニーさんの陣地だったはず。しかし、今ではJr.国の中でも「タッキー陣地」が主流となり、ほかに「なにわ男子」を仕切っているという代理店がらみの独立国があり、ジャニーさんの国(というか、小島)にとどめているのは、美 少年と、5忍者+少年忍者、7MEN侍、そしてLilかんさいに見える。

 それを強く感じたのは、ここ数週の『まいど!ジャ~ニィ~』(BSフジ)だ。

 『ジャニーズKing&Princeアイランド』の魅力を探る出張ロケとして、スタジオで「Lilかんさい」とトークするのは、美 少年や7MEN侍、5忍者だけ。一方、Snow ManやTravis Japan、SixTONESは暗い階段の踊り場で立ち話をするという、謎の構成になっている。

 せめて明るいライトのもとで、パイプ椅子にでも座って話すわけにはいかなかったのか。こんな異常な格差を、悪気なくナチュラルにやってのけるのは、ジャニーさん以外考えられないのだが。

 しかし、世間的に見ると、雑誌の表紙を飾るなど華やかな“外仕事”が多いのは、圧倒的にタッキー国のほう。ジャニーさんの小さな島が幅を利かせている場所といえば、『ゴゴスマ~GoGo!Smile!~』(CBCテレビほか)の「ちょっと気の早い明日の運勢ランキング」が消滅してしまった今、たまにある『まいジャニ』、『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)のジャニーさん濃度高めの放送回のほか、なぜか「読売中高生新聞」くらいじゃないだろうか。

 新しい試みがたくさん始まっているジャニーズ。にもかかわらず、お茶の間的にはジャニーさんの色がどんどん薄れ、それが見られるのは極小規模の、特殊な会員向けの場所だけになりつつあることに、不安ばかりが広がるのは、なぜなのだろうか。
(南山ヒロミ)

ジャニーズJr.「美 少年」、木の実ナナが「女」を発揮し夢中になった浮所飛貴という少年

 『裸の少年』(テレビ朝日系)2月16日放送分で、衝撃の展開があった。そもそもの発端は、前週9日放送分の次回予告。

 ジャニーズJr.「美 少年」の藤井直樹、浮所飛貴、佐藤龍我の3人の出演で、ゲストは大御所女優・木の実ナナである。短い予告の中で、木の実ナナは藤井と浮所と手をつないで歩き、飲食店内で興奮した様子を見せつつ、浮所の腕をつかんでしなだれかかっていた。

 この予告だけで「お、おう……」と圧倒されてしまった。御年72歳の大女優でありつつ、まだ「美 少年」という言葉の似合う齢の男子たちにグイグイ食いつくお達者ぶり。しかも、3人の中で特に浮所を気に入っているらしいことも、短時間の予告だけで十分にわかった。

 この浮所というセレクトに、大女優が今も「おばあちゃん」ではなく立派に「女」なのだということも感じられた。すごいなあ、と感心するとともに、大丈夫かなあ、とちょっと不安にもなる。短い予告だけでも、あんなに浮所にベッタリで、やりたい放題だったのだから、本編はさらにすごいのではないかと期待や不安が高まる。と思ったら、案の定、この予告映像はファンの間で物議を醸していたらしく、16日放送分の内容に注目が集まっていた。

 さて、16日放送分に話を戻そう。この日は、木の実が40年以上住んでいるという下北沢グルメを案内してくれた。サムギョプサルも肉巻きおにぎりも、うどんも、どれもおいしそう。それはともかくとして、本編では、予告編で流れた藤井・浮所との手つなぎシーンのほか、木の実の上着を持ってあげる浮所や、体をいたわって背中に手を添えてあげる藤井などの優しい姿が見られた。

 しかし、どんな状況でそうなったのか不明だった、注目の「浮所にしなだれかかるシーン」は、なぜかカットに。それで尺が足りなくなったのか、替わりに過去の放送回がダイジェストで数本分放送された。まるで不祥事で逮捕された芸能人が映り込んでしまったシーンを慌ててカットしたかのような対応ではないか。

 おそらく件のシーンについてファンからの非難・批判・苦情が多数あり、そうした声を配慮して、一部「お蔵入り」になったのだろう。しかし、予告編で流れたものが本編でカットされてしまうと、余計に「なぜそんな状況になっていたのか」が気になるものである。さらに、放送されていない、もっとすごいものがあったんじゃないかとすら思えてくる。

 もう一つ、ついでに気になるのは、どういうわけか「美 少年」の足長ベビーフェイス・龍我にはほとんど絡みがなかったこと。龍我は食べ物に「おいしい~」と、うれしそうにリアクションしたり、木の実の話を真剣に聞いたりしているのに、あまり視界に入っていないようだ。それを本人は感じているらしく、終始ニコニコしているものの、一人だけ遠慮気味にちょっと後ろを歩く姿が不憫で可愛らしい。龍我の醸し出す無邪気な「赤ちゃん」感は、木の実の「女」の部分には、まったく引っかかってこなかったのだろうか。それとも、「ナナちゃん、龍我にだけは手出ししてはいけないYO!」という、別の筋からの何らかの指示があったのだろうか、などという妄想も膨らんでくる。

 ちなみに、木の実は「人生に影響を与えた大物芸能人」というエピソードで、『あぶない刑事』(日本テレビ系)の舘ひろし&柴田恭兵コンビの名前を挙げ、舞台挨拶での映像を紹介していた。そのときも、自分の真横に立っている浅野温子はスルーして、舘と柴田とだけ親しげだったのを見ると、根っから悪気なくナチュラルに「好きなもの」と「興味ないもの」を分別するタイプなのだろう。

 それにしても、年齢は軽々と超えるのに、性別は絶対に超えることのない動物的感覚の強さと、「女」度の高さを見せつけてくれた大女優・木の実ナナ。そのギラギラ感が、いつまでも輝いている理由なのだろうと感心した。そして、そんなおばあさんの心を瞬時につかみ、夢中にさせてしまう高校生男子・浮所飛貴。恐ろしい子……!
(南山ヒロミ)

関西ジャニーズJr.・なにわ男子、甘い洋菓子セットのような「全員可愛い」に感じる疑問点

 東京のジャニーズJr.たちに比べて、テレビの露出がどうしても少なくなる関西ジャニーズJr.。だが、出演番組も所属人数も少ないからこそ、『まいど!ジャーニィ~』(BSフジ、日曜9時半~)では、まだ小学生の幼い子からアラサーの室龍太まで、まるでファミリーのような絡みを見られる楽しみがある。

 年長者の層が厚くないこと、さらに室や向井康二など本人たちの「面白兄さん・優しい兄さん」という資質、その双方により、東京Jr.たちに比べて、関西のちびっこたちは実に伸び伸びしているように見える。まだ幼児のように見える一方で、おじいちゃんのような貫禄もある伊藤篤志・翔真兄弟といった強烈なちびっこJr.を、お兄さん方が膝に乗せたり、かまったりするのは丸ごと可愛い図だ。

 また、ジャニーズ事務所に入ったばかりの頃には、おっとりしたしゃべりと動きと小ささが赤ちゃんのようだった大西風雅が、徐々に思春期を迎え、ローテンションで不愛想な様子をのぞかせる一方で、同世代とヤンチャにハシャいでいる素顔や、室などお兄さんたちに対する毒舌がさく裂したり、甘えたりするツンデレ具合が見られるのも一興だ。

 ところで、いま関西で、というよりもジャニーズ事務所全体として絶賛猛プッシュ中なのが、西畑大吾、大西流星、道枝駿佑、長尾謙杜、高橋恭平、大橋和也、藤原丈一郎の7人からなる「なにわ男子」である。デビュー前のJr.ユニットだというのに、2月3日には『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演。さらに、エンターテインメントのバックステージを描くフジテレビ系『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で2月8日放送分から3カ月の密着が特集されることも発表されている。

 この7人、全員が見た目も華やかで、人気もあって「売れそう」感がある一方で、「本当にジャニーさんが作ったのか」という疑問がどうにも拭えなかった。もちろん「ジャニーさんが作った」ことになっているのだが、ジャニーさんは最終決定のハンコを押した程度の関わりなんじゃないかと思えてならない。

 なぜなら「全員が可愛い」からだ。なにわ男子は、個性はもちろんバラバラでスター候補生ばかりの雰囲気だが、ぱっと見の印象が、綺麗な化粧箱に入った甘い洋菓子セットのようである。でも、もともとジャニーさんセンスといえば、甘い洋菓子の隣に、なぜか平然と箸休め的にガリを置いて、「お寿司の横じゃなくてお菓子の横になぜ?」「ガリの汁がお菓子に沁みちゃうじゃん!」的なハラハラ感を与えてることが多いように思うのだ。おまけに、「男子」というワードが、どうにもジャニーさんっぽくない。

 それに対して、「美 少年」や「HiHi Jets」「5忍者」「7MEN侍」は、ジャニーさんセンスでしかない。と思ったら、1月22日に発売された「Myojo」(集英社)3月号と、2月3日放送分の『まいど!ジャーニィ~』において、新しい関西ジャニーズJr.のユニット「Lilかんさい(リトルかんさい)」がお披露目された。メンバーは、西村拓哉、大西風雅、島崎斗亜、當間琉巧、岡崎彪太郎の5人で、もともとファンの間で「ちび5」と呼ばれていた14~15歳の少年たちだ。

 正統派で華のある島崎と、色白美肌でイケメン俳優のような雰囲気も持つ活発で明るい西村、ツンデレ思春期真っただ中の大西、しっかり者で頭の回転が速く個性的ルックスの當間、男っぽい顔立ちながらおっとり不思議感もある岡崎と、バランスが実に面白い。名前もソフトなジャニーさんっぽい。

 しかも、『まいジャニ』のパフォーマンスを見て驚いたのだが、歌が安定していて、すでにハモリもできて、仕上がっているのだ。東京Jr.の「5忍者」といい、この「Lilかんさい」といい、なぜか今、中高生世代のパフォーマンスの完成度が高まっている。これも「2020」に向けての仕込みなのだろうか。
(南山ヒロミ)

KAT-TUN・上田竜也、キャラ作りは「嫌なんすよね」と否定した姿に思う“迷走の変遷”

 未成年との飲酒など、度重なる複数の問題発覚により、小山慶一郎、加藤シゲアキ、手越祐也らの立場が危うくなっている昨今。そんなNEWSメンバーの中で、唯一スキャンダルと無縁で、クリーンな増田貴久の「救済策」なのか、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)にゲスト出演するなど、ようやく増田の個人としてのプッシュが始まったように見える。

 また、スキャンダルなどの醜聞があるわけではないのに、KAT-TUNの個人売りも加速しているのか、上田竜也が『炎の体育会TV』(TBS系)にレギュラー出演しているだけでなく、日テレ系深夜枠の連続ドラマ『節約ロック』にも主演中で、さらに番宣でバラエティ番組などに出演する機会も増えている。そして、主演舞台『ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット』も発表されたばかりだ。

 上田にとっては今が非常に大切な時期。だからこそ、背中を押したい(いや、バチンと強く叩いてやりたい)と思ってしまう残念な場面がバラエティ番組で見られた。

 それは、上田がゲスト出演した、嵐・二宮和也の番組『ニノさん』(日本テレビ系、2月3日放送)だ。企画は「ニノミヤ サブマリン」と題して、芸能界という大海原の深海に潜み、なかなか浮上することができない「深海芸能人」を応援しようというもの。そこでは、月収5,000円というロシア人タレント・小原ブラスが登場し、バラエティ番組などに呼ばれる際、「日本語ペラペラだともう(オーディションで)採用されないんですよね」「自分に嘘をついて生きています」などとして、「外国人」を求められて演じている苦悩を告白した。

 この告白が最も刺さってくるのは、上田じゃないだろうか……そう思い、上田の表情の変化を凝視してしまったジャニオタは多かったのではないだろうか。なぜなら、上田こそが「自分に嘘をついてきたキャラ」であることを、ジャニオタの多くは知っているからだ。

 2013年12月25日の『ザ少年倶楽部プレミアム』(BSプレミアム)において、これまで上田が設定してきたキャラについて、「まず試したのが、ROCKキャラ」「続いて試したのが、不思議キャラ」として「妖精が見える」頃などと総ざらいされていた。

 だからこそ、『ニノさん』のこの企画は、そんな「自分に嘘をついてきた」上田のために用意されたものなのだろうと思い、否が応でも期待が高まる。にもかかわらず、上田は真っすぐな目でこう言うのだった。

「ウソついてて、悲しくなんないの? そのまま出せばいいと思いますけどね。嘘つかないで。キャラ演じないで」「後悔しません? 俺、嫌なんすよね。なんか自分が……」

 あれ? もしかして自身のキャラ設定遍歴のことを完全に忘れちゃっているのだろうか。いや、今でこそ「熱く硬派なヤンキー」キャラで売っているが、上田はもともとバカじゃない(と信じている)。自身の迷いや苦悩を乗り越え、「硬派ヤンキー」にたどり着いた今だからこそ、「ウソをついてきた自分」の過去を否定するのではなく、責めるのでもなく、弱さを丸ごと愛してあげて良いと思うのだ。

 おそらく、上田のそういった変遷のことはまったく知らず、興味もないであろう二宮は、「お前、『マネーの虎』みたい」というあっさりしたツッコミで締めていた。でも、上田がそこで勇気を出して、「実は自分も、かつて妖精が見えてたんすよ」と告白したら? 二宮はもっと上田に興味を持ったはずだし、番組はもっと別の深まり方をしたのではないかと思う。

 なんなら今の「ヤンキーキャラ」「櫻井リスペクト芸人」もキャラに見えなくもないし、いろいろ深掘りできる要素があるはずなのに。そこには番組のリサーチャーの仕事の甘さも起因しているが、推されている今だからこそ、上田は受け身ではなく、もっと自分から発信すべきときなんじゃないだろうか。

 人数が多すぎて、一度にプッシュできるタレントは限られてしまうジャニーズ事務所。自分にチャンスが巡ってきたときに、与えられたチャンスをモノにできる人と、できない人とがいる。今、チャンスは確実に上田のもとにきている。それを大いに自覚して、もう一歩踏み出す勇気をもってほしいものだ。
(南山ヒロミ)

ジャニーズJr.の北川拓実と「5忍者」に燃え上がる、ジャニーさんの舞台への情熱

 世間的なジャニーズのイメージといえば、「イケメン」だろう。基本的には「可愛ければ全て良し」と思っているが、一方で、圧倒的なパフォーマンス力を持つジャニーズを見ると、「こういうのをずっと待っていたんだ」と胸が高鳴る。

 今、全てのデビュー組とジャニーズJr.の中で、それを最も感じさせるのが「5忍者」だ。5忍者にあって他グループにないものは、間違いなく「歌唱力」である。正確に言うと、「北川拓実の歌唱力」だ。さらに、北川を軸とした、ヴァサイェガ渉、川崎皇輝、内村颯太、元木湧の4人も歌とダンスのバランスが良い。

 ダンスがうまいグループはそれなりにたくさんあるが、ジャニーズにボイトレのシステムがないこともあってか、歌は個人の才能に委ねられてしまう面が多い。それだけに、音程を外しまくっていても、周囲の声や楽器を聞けずに一人よがりになっていても、単に「高音が出るだけ」「声量があるだけ」で、“歌うま”とされているジャニーズの、いかに多いことか。音程はさほど外さないものの、声質が悪かったり、歌い方や表現に個性がなく「単なるカラオケ」でしかなかったりする人も多い。

 「音の正確さ」「声を張り上げなくとも、柔らかく遠くまで響く恵まれた声」「リズム感」を持ち合わせ、なおかつ心のこもった歌い方ができる表現力あるジャニーズは、デビュー組を含めて極めて稀である。仕事のBGMとしてダラダラ流している『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)でも、毎回、北川の歌声が聞こえると、出だしだけでハッとして顔を上げてしまう。

 そんな「極めて稀」な存在が来たことによって、ユニットとしてパフォーマンスの方向性が明確に見えたのだろう。ダンスのうまいJr.が多い大人数ユニット「少年忍者」から、北川をはじめとする5人が選抜され「5忍者」が作られたように思う。

 ジャニーさんのお気に入りというと、郷ひろみから始まって今井翼や中山優馬、Sexy Zone・佐藤勝利に至るまでの「太くてキリッとした眉と強い目ヂカラ系」の顔と、滝沢秀明やHey!Say!JUMP・中島裕翔などの「黒目率の高いわんこ系」のビジュアルをどうしてもイメージしてしまう。しかし、このところの「5忍者」に対する入れ込み方を見ると、「ちゃんと顔だけじゃなく、歌も聞いていたんだな」「ダンスも見ていたんだな」とホッとする。

 いや、もちろん美しさ、可愛さは正義だとは思う。だが、「人の心を打つパフォーマンス」をきちんと評価していたことに、ジャニーさんの舞台に対する情熱をあらためて感じるのだ。ダンスに関しては、彼らよりもはるかに高い技術で、きっちり美しく揃えることができるグループはたくさんある。しかし、少年期のダンスは、正確にきっちり揃えるよりも、野心メラメラ、大きな表現で「誰よりも自分を見て!」のシャカリキさが見える方が美しい。

 そんな意味でも、「5忍者」のパフォーマンスはすごい。テレビで見ても全体的に相当仕上がっている印象だが、ステージで生で見ると歌声に圧倒される。

 『ザ少年倶楽部』で「5忍者」が披露する曲には、V6の「kEEP oN.」やKinKiKidsの「Misty」など、歌唱力メンバーのいるグループの曲が多いことや、北川ソロによる“一人祭り”状態でパフォーマンスされる「与作」も、北川の歌声によりジャニーさんの創作意欲が高まりまくっている証しだろう。

 そこで今、ぜひとも挑戦してみてほしいのが、諸事情により消滅&門外不出になってしまったNYCの曲である。「よく遊びよく学べ」など、一部楽曲はジャニーズJr.に歌われているが、NYCの魅力といえば、犬のワルツ「ワンダフルキューピット」やお祭りの歌「ハイナ」などの、ヘンテコな曲を可愛い全力笑顔で歌い、キレキレのダンスで本気で踊ること。

 山田涼介、知念侑李、中山優馬のドルドルしい華やかな雰囲気とはちょっと異なるものの、「5忍者」の高い歌唱力とやる気に満ち溢れた瑞々しいダンスで披露してくれたら、ジャニーさんの過去に置き忘れた思いも、NYCファンも浮かばれるのではないだろうか。
(南山ヒロミ)

Snow Manサプライズ増員で披露された、滝沢秀明の“ジャニーイズム”と“ジャニー忖度”

 タッキーこと滝沢秀明が、ジャニーズ事務所の100%子会社である新会社「株式会社ジャニーズアイランド」の代表取締役に就任。社長就任第1弾として、ジャニーズJr.内ユニットのSixTONES、Snow Man、Travis Japanという3組による横浜アリーナ単独公演のプロデュースを手掛けることが発表された。

 しかし、それよりも大いに話題を集めたのは、6人組のSnow Manに新メンバー3名として、関西ジャニーズJr.の向井康二、宇宙Sixの目黒蓮、さらに現在中学3年生の村上真都ラウールが加入すると発表されたこと。

 もともと「ジャニーさんにセンスが最も近い」とファンの間でささやかれてきたタッキーだが、良くも悪くも、こんな形で「ジャニーイズム」を早々に披露するとは。なぜこれが「ジャニーイズム」かは、ジャニオタならすぐにピンとくる人が多いだろう。

 一つには、6人組としてすでにパフォーマンスもバランスも成熟しているように見えるユニットに、必要性があるのかわからない「サプライズ」として新メンバーを加えたこと。

 関西ジャニーズJr.として人気あるメンバー・向井の加入は、ファンからすれば「また人気者を東京にとられてしまう」思いがあるだろう。そして、宇宙Sixとの兼任になる目黒についても、「結局はSnow Manでの活動が優先されることになるだろう」との不安がファンにあるだろう。

 さまざまなファンの悲しみや不安を呼ぶ「悲劇的人事」は、ジャニーさんの得意技。しかも、「お気に入りユニット(タッキーにとってはSnow Man)に、新しく見つけたお気に入り(ラウール)を加える」というサプライズ人事は、まさにジャニーさん譲りだ。

 例えるなら、YouTubeの「ジャニーズJr.チャンネル」の1月5日公開「Sexy美少年サプライズゲスト登場 あけおめことよろです!」(現在は「Sexy美少年」から、「美 少年」に改名)において、突然、カリフォルニア在住の9歳児・キャメロンくんを出演させているのと、ソックリの手法なのだ。

 加えて、タッキー流には、当然ながらジャニーさんにはない要素がある。それは「ジャニーさん忖度」だ。

 例えば、今回発表されたJr.たちの横浜アリーナ単独公演の出演者に、ジャニーさんがいま溺愛している「美 少年」や、信頼を寄せている「HiHi Jets」、高いパフォーマンス力に夢中の「5忍者」+「少年忍者」、楽器もアクロバットもできる器用な「7MEN侍」などは入っていない。つまり、昨夏の『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭りSUMMER STATION』に出演したメンバーたちは、ジャニーさん個人の大切な宝箱にしまわれていて、タッキーには手出しできない「治外法権」にあるということだろう。

 ちなみに、ラウールは、入所時から一気に背が伸び、大人っぽくなり、ダンスやアクロバットなどで高いパフォーマンスを披露していたものの、「少年忍者」から「5忍者」が作られる際に選抜落ちしてしまっていた。

 「5忍者」は、ジャニーズ離れ、アイドル離れした、高い歌唱力の北川拓実を中心に、ダンスも歌もうまいメンバーで構成されている。それだけに、もしかしたら歌唱力がいまひとつだったのかな……などと勝手に想像していた。しかし、ジャニーさん選抜を外れた途端に、タッキー選抜に大抜てきされるとは。

 あらためて「タッキーイズム」がいかに「ジャニーイズム」を継承しているかを痛感するとともに、「ファンファースト」ではなく「ジャニーさんファースト」なんじゃないかという不安も出てくる。

 とはいえ、いままさに変わろうとしているジャニーズ事務所に、タッキーは間違いなく新しい息吹を吹き込んでくれるで存在ではある。これからプロデューサーとして見せてくれる新たな「滝沢革命」に、一抹の不安はありつつも、大いに期待したい。
(南山ヒロミ)

Snow Manサプライズ増員で披露された、滝沢秀明の“ジャニーイズム”と“ジャニー忖度”

 タッキーこと滝沢秀明が、ジャニーズ事務所の100%子会社である新会社「株式会社ジャニーズアイランド」の代表取締役に就任。社長就任第1弾として、ジャニーズJr.内ユニットのSixTONES、Snow Man、Travis Japanという3組による横浜アリーナ単独公演のプロデュースを手掛けることが発表された。

 しかし、それよりも大いに話題を集めたのは、6人組のSnow Manに新メンバー3名として、関西ジャニーズJr.の向井康二、宇宙Sixの目黒蓮、さらに現在中学3年生の村上真都ラウールが加入すると発表されたこと。

 もともと「ジャニーさんにセンスが最も近い」とファンの間でささやかれてきたタッキーだが、良くも悪くも、こんな形で「ジャニーイズム」を早々に披露するとは。なぜこれが「ジャニーイズム」かは、ジャニオタならすぐにピンとくる人が多いだろう。

 一つには、6人組としてすでにパフォーマンスもバランスも成熟しているように見えるユニットに、必要性があるのかわからない「サプライズ」として新メンバーを加えたこと。

 関西ジャニーズJr.として人気あるメンバー・向井の加入は、ファンからすれば「また人気者を東京にとられてしまう」思いがあるだろう。そして、宇宙Sixとの兼任になる目黒についても、「結局はSnow Manでの活動が優先されることになるだろう」との不安がファンにあるだろう。

 さまざまなファンの悲しみや不安を呼ぶ「悲劇的人事」は、ジャニーさんの得意技。しかも、「お気に入りユニット(タッキーにとってはSnow Man)に、新しく見つけたお気に入り(ラウール)を加える」というサプライズ人事は、まさにジャニーさん譲りだ。

 例えるなら、YouTubeの「ジャニーズJr.チャンネル」の1月5日公開「Sexy美少年サプライズゲスト登場 あけおめことよろです!」(現在は「Sexy美少年」から、「美 少年」に改名)において、突然、カリフォルニア在住の9歳児・キャメロンくんを出演させているのと、ソックリの手法なのだ。

 加えて、タッキー流には、当然ながらジャニーさんにはない要素がある。それは「ジャニーさん忖度」だ。

 例えば、今回発表されたJr.たちの横浜アリーナ単独公演の出演者に、ジャニーさんがいま溺愛している「美 少年」や、信頼を寄せている「HiHi Jets」、高いパフォーマンス力に夢中の「5忍者」+「少年忍者」、楽器もアクロバットもできる器用な「7MEN侍」などは入っていない。つまり、昨夏の『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭りSUMMER STATION』に出演したメンバーたちは、ジャニーさん個人の大切な宝箱にしまわれていて、タッキーには手出しできない「治外法権」にあるということだろう。

 ちなみに、ラウールは、入所時から一気に背が伸び、大人っぽくなり、ダンスやアクロバットなどで高いパフォーマンスを披露していたものの、「少年忍者」から「5忍者」が作られる際に選抜落ちしてしまっていた。

 「5忍者」は、ジャニーズ離れ、アイドル離れした、高い歌唱力の北川拓実を中心に、ダンスも歌もうまいメンバーで構成されている。それだけに、もしかしたら歌唱力がいまひとつだったのかな……などと勝手に想像していた。しかし、ジャニーさん選抜を外れた途端に、タッキー選抜に大抜てきされるとは。

 あらためて「タッキーイズム」がいかに「ジャニーイズム」を継承しているかを痛感するとともに、「ファンファースト」ではなく「ジャニーさんファースト」なんじゃないかという不安も出てくる。

 とはいえ、いままさに変わろうとしているジャニーズ事務所に、タッキーは間違いなく新しい息吹を吹き込んでくれるで存在ではある。これからプロデューサーとして見せてくれる新たな「滝沢革命」に、一抹の不安はありつつも、大いに期待したい。
(南山ヒロミ)