『音楽の日2019』中居×嵐共演よりグッときた、KinKi Kidsを聞く安住紳一郎アナの姿

 ジャニオタ的見どころが満載だった、7月13日放送の『音楽の日2019』(TBS系)。

 特に注目となったのは、嵐の初登場。というのも、中居正広が司会を務めた2009年の『NHK紅白歌合戦』を除き、中居と嵐の絡みがしっかりと見られるのは『うたばん』(TBS系)以来のこと。この番組恒例だった中居×大野智の「下剋上コント」が久しぶりに見られたことには、ジャニオタ以外の世間も大いに沸いた。

 そして、もう一つの大きな柱となったのは、言うまでもなく滝沢秀明氏のジャニーズJr.プロデュース企画だ。滝沢氏による故・ジャニー喜多川氏への追悼の手紙を中居が代読した後、Snow Manのパフォーマンスと、HiHi Jetsによるローラースケートでの「心臓破りの坂」上り、Snow Man+HiHi Jetsらによる「腹筋太鼓」が披露された。

 「腹筋太鼓」といえば、舞台『滝沢歌舞伎』の名物であり、上裸で寝そべり、腹筋を見せながら太鼓を打ち鳴らすというもの。本来は舞台に足を運ぶ人だけが、その迫力を間近で体感できる「有料コンテンツ」なわけだが、それをテレビの前で無料で見られるというのは、出血大サービスの試みである。

 実際、Twitterのトレンドにも「腹筋太鼓」がランクイン。ジャニーズファンの間でかなりの盛り上がりを見せたわけだが、その一方で、世間一般の引いた目で考えてみると、気になってしまうことがたくさんあった。

 なにせジャニーズJr.だけの企画で15分9秒。この長尺を、世間的にはわからない人たちに割き、Perfumeなどの有名アーティストは第2部に回されている。しかも、同じジャニーズ事務所のA.B.C-ZとジャニーズWESTは、なぜか恒例の第2部行き。第2部には、総合司会の中居も安住紳一郎アナウンサーもいない。ちなみに、この2組はテレビ東京でレギュラー番組を持っているにもかかわらず、『テレ東音楽祭』(テレビ東京系)では毎年、スタジオではなく駐車場や通路でパフォーマンスするという憂き目にも遭っている。

 まるで法事でよく知らない親戚が大量に集まるときに、その家の子どもたちがスリッパ出しをしたり、用意や片付けをする合間に、台所の隅で残り物を食べさせられるような冷遇ぶりだ。

 よく知らない一般人が『音楽の日』を見たら、まさかSnow ManらがデビューしていないジャニーズJr.で、A.B.C-ZやジャニーズWESTの方がデビュー組だとは思わないのではないか。そして、営業力抜群の滝沢氏がJr.を率いていく限り、こうしたデビュー組との逆転現象は、今後ますます進むのだろうことを、あらためて感じてしまった。

 また、「腹筋太鼓」を先輩方が見守る図が、まるで授業参観日のようで、非常にシュールで面白かったことも話題になっていた。そんな中でも、気になって仕方なかったのは、一番ノリノリで、なんなら仲間に入ってみたそうだったKAT-TUN・上田竜也と、まるで全員が我が子であるかのように誇らしげに手を叩いて「身内感」をアピールするA.B.C-Z・河合郁人。滝沢氏の勢力が広がる中、その右腕のようにJr.たちをまとめる河合の事務所内地位が、今、かつてない高みに来ている気がする。

ところで、個人的に一番グッときてしまったのは、KinKi Kidsと中居の絡み。KinKi Kidsを「元KANZAI BOYA」とイジる中居、SMAPのバックをした頃の思い出を語る堂本光一、中居の手の叩き方が古いとイジる堂本剛の3人の様子を見ていると、大量のジャニーズが出演しているにもかかわらず、ここだけが中居の「ホーム」なのではないかと感じてしまった。

何より驚いたのは、KinKi Kidsが「Hey!みんな元気かい?」を歌うとき、中居の傍らで安住が泣きそうになっていたこと。ネット上では、「安住さん泣きそう」「安住さん泣きそうな顔してるのはなぜ?」「泣きそうな安住さんを見て泣きそうになってる」「安住アナも泣きそうですよね? 中居くんの心情を思ってのことなのかな?」といった反応が相次いだ。

実は安住は意外にも涙もろいタチで、『2017年レコード大賞』で、つばきファクトリーが最優秀新人賞を受賞したときの涙につられ、もらい泣きしたことが話題になった過去があるほど。

 しかし、今回の場合は、一体どんな涙だったのか。剛の突発性難聴など、さまざまな事情を抱えつつも二人が心を合わせてギターを弾き、楽しそうに演奏する姿に心打たれたのか。それとも、ジャニー氏の逝去に、誰よりショックを受けている一人のはずなのに、涙を流すこともできない中居の心情を慮ってのことか。あるいはそんな悲しみの中で笑顔を見せる3人の平和そうな姿に対してなのか。それとも、KinKi Kidsの楽曲と声が醸し出す、切ない青春のニオイに胸がいっぱいになったのか。

 真相は明かされないが、唇を震わせながら泣きそうになるのをこらえ、わざとおどけてみせる安住の顔に、うっかりもらい泣きしそうになった。
(南山ヒロミ)

『音楽の日2019』中居×嵐共演よりグッときた、KinKi Kidsを聞く安住紳一郎アナの姿

 ジャニオタ的見どころが満載だった、7月13日放送の『音楽の日2019』(TBS系)。

 特に注目となったのは、嵐の初登場。というのも、中居正広が司会を務めた2009年の『NHK紅白歌合戦』を除き、中居と嵐の絡みがしっかりと見られるのは『うたばん』(TBS系)以来のこと。この番組恒例だった中居×大野智の「下剋上コント」が久しぶりに見られたことには、ジャニオタ以外の世間も大いに沸いた。

 そして、もう一つの大きな柱となったのは、言うまでもなく滝沢秀明氏のジャニーズJr.プロデュース企画だ。滝沢氏による故・ジャニー喜多川氏への追悼の手紙を中居が代読した後、Snow Manのパフォーマンスと、HiHi Jetsによるローラースケートでの「心臓破りの坂」上り、Snow Man+HiHi Jetsらによる「腹筋太鼓」が披露された。

 「腹筋太鼓」といえば、舞台『滝沢歌舞伎』の名物であり、上裸で寝そべり、腹筋を見せながら太鼓を打ち鳴らすというもの。本来は舞台に足を運ぶ人だけが、その迫力を間近で体感できる「有料コンテンツ」なわけだが、それをテレビの前で無料で見られるというのは、出血大サービスの試みである。

 実際、Twitterのトレンドにも「腹筋太鼓」がランクイン。ジャニーズファンの間でかなりの盛り上がりを見せたわけだが、その一方で、世間一般の引いた目で考えてみると、気になってしまうことがたくさんあった。

 なにせジャニーズJr.だけの企画で15分9秒。この長尺を、世間的にはわからない人たちに割き、Perfumeなどの有名アーティストは第2部に回されている。しかも、同じジャニーズ事務所のA.B.C-ZとジャニーズWESTは、なぜか恒例の第2部行き。第2部には、総合司会の中居も安住紳一郎アナウンサーもいない。ちなみに、この2組はテレビ東京でレギュラー番組を持っているにもかかわらず、『テレ東音楽祭』(テレビ東京系)では毎年、スタジオではなく駐車場や通路でパフォーマンスするという憂き目にも遭っている。

 まるで法事でよく知らない親戚が大量に集まるときに、その家の子どもたちがスリッパ出しをしたり、用意や片付けをする合間に、台所の隅で残り物を食べさせられるような冷遇ぶりだ。

 よく知らない一般人が『音楽の日』を見たら、まさかSnow ManらがデビューしていないジャニーズJr.で、A.B.C-ZやジャニーズWESTの方がデビュー組だとは思わないのではないか。そして、営業力抜群の滝沢氏がJr.を率いていく限り、こうしたデビュー組との逆転現象は、今後ますます進むのだろうことを、あらためて感じてしまった。

 また、「腹筋太鼓」を先輩方が見守る図が、まるで授業参観日のようで、非常にシュールで面白かったことも話題になっていた。そんな中でも、気になって仕方なかったのは、一番ノリノリで、なんなら仲間に入ってみたそうだったKAT-TUN・上田竜也と、まるで全員が我が子であるかのように誇らしげに手を叩いて「身内感」をアピールするA.B.C-Z・河合郁人。滝沢氏の勢力が広がる中、その右腕のようにJr.たちをまとめる河合の事務所内地位が、今、かつてない高みに来ている気がする。

ところで、個人的に一番グッときてしまったのは、KinKi Kidsと中居の絡み。KinKi Kidsを「元KANZAI BOYA」とイジる中居、SMAPのバックをした頃の思い出を語る堂本光一、中居の手の叩き方が古いとイジる堂本剛の3人の様子を見ていると、大量のジャニーズが出演しているにもかかわらず、ここだけが中居の「ホーム」なのではないかと感じてしまった。

何より驚いたのは、KinKi Kidsが「Hey!みんな元気かい?」を歌うとき、中居の傍らで安住が泣きそうになっていたこと。ネット上では、「安住さん泣きそう」「安住さん泣きそうな顔してるのはなぜ?」「泣きそうな安住さんを見て泣きそうになってる」「安住アナも泣きそうですよね? 中居くんの心情を思ってのことなのかな?」といった反応が相次いだ。

実は安住は意外にも涙もろいタチで、『2017年レコード大賞』で、つばきファクトリーが最優秀新人賞を受賞したときの涙につられ、もらい泣きしたことが話題になった過去があるほど。

 しかし、今回の場合は、一体どんな涙だったのか。剛の突発性難聴など、さまざまな事情を抱えつつも二人が心を合わせてギターを弾き、楽しそうに演奏する姿に心打たれたのか。それとも、ジャニー氏の逝去に、誰よりショックを受けている一人のはずなのに、涙を流すこともできない中居の心情を慮ってのことか。あるいはそんな悲しみの中で笑顔を見せる3人の平和そうな姿に対してなのか。それとも、KinKi Kidsの楽曲と声が醸し出す、切ない青春のニオイに胸がいっぱいになったのか。

 真相は明かされないが、唇を震わせながら泣きそうになるのをこらえ、わざとおどけてみせる安住の顔に、うっかりもらい泣きしそうになった。
(南山ヒロミ)

嵐・松本潤、ジャニー社長の容態報告のウラに見えたジュリー副社長の“意思表示”

 7月1日、嵐がグループ初の展覧会『ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会』の初日を迎え、会見を開いた。その中で、松本潤が「ボクたちからご報告させていただきたく思いまして」と中央に立って切り出し、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が6月18日にくも膜下出血で救急搬送されたことを報告した。

 一部メディアが「重篤な状態」と報じ、ネット上では死亡説まで流れたジャニー社長の容態。日頃からジャニーズ事務所と昵懇のメディアもほとんどが状況を知らされず、そのため秘密裏に識者からのコメント集めなどに奔走。番組や記事の準備をしつつ、何らかの情報発表を待つ状態が続いていた。そしてファンは、雑誌記事やネットのうわさに不安を抱きつつ、ひたすらに健在であることを祈るばかり。

 そんな折、ジャニー社長の容態について初めて正式な発表がされた。しかし、その発表が意外にも嵐の口から、それも「イベントに関する取材の場」だったことについて、ネット上には次のようなコメントが続出していた。

「なぜ嵐が? なぜ松潤?」「ジャニーさんの病状を松潤が伝えるの? 普通は会社の人が出てきて言うもんじゃないの?」「くも膜下出血だったことを、なぜ副社長でもなく松潤が伝えるんだ」「なんで松潤、ひいては嵐だったんだろう。表に出ているタレントでは、ヒガシやマッチが立場上・年齢上適任だと思うけれど」

 近藤真彦の名が挙がるのは、確かにそのとおりだと思う。SMAP解散のきっかけとなったとされる、「週刊文春」(文藝春秋)のメリー喜多川副社長の独占インタビューにおいて、記者に向かって「誰が一番上?」と問い質し、「近藤真彦」と答えさせ、さらに呼びつけた飯島三智氏にもわざわざ同じ質問をして「近藤真彦です」と言わせていたのは、誰もが忘れられない衝撃的なやりとりだった。

 しかし、こうした場で嵐が発表すること、それも「イベントの会見の場」というのが、いかにも一般芸能事務所の常識とはかけ離れた、オリジナリティー溢れるジャニーズ事務所らしい。ここには当然ながら、ジャニーズ事務所を今後、藤島ジュリー景子副社長が引き継いでいくという意思表示が見える。そして、その「顔」としての役割を、松本を中心とした嵐の面々が――2020年をもってグループとしての活動休止が決まっているものの――引き続き担っていくことも、ここに改めて表明されたように思った。

 余談だが、松本の報告の中で、「ジャニー喜多川が緊急搬送されました」「報告を受けて僕らは翌日19日、5人でジャニーさんのもとにお見舞いに行きました」「この話で暗い会見になるのはジャニーも望んでいないと思いますので、明るく楽しくやりたいと思います」と、ジャニーさんの呼称が次々に変わり、最終的に呼び捨てになっていたことについても、ネット上ではこんな反応が見られた。

 「『ジャニーさん』でしょ。呼び捨てしないで」「ジャニーって、呼び捨てかよ」「途中からジャニーさんを呼び捨てしてて笑った」

 松本としてはおそらく、事務所を代表して正式な報告をするにあたり、「ジャニー喜多川」とフルネームの呼び捨てで語り始めたはずだ。それが、「僕ら」との関係で普段の「ジャニーさん」呼びが口から出て、最終的に「身内」として、敬称を省略しつつ親しみも込めて「ジャニー」になったのだろう。

 しかし、「身内」として報告するのであれば、一貫して「ジャニー喜多川」のフルネーム呼び、それがまだるっこしいのなら「喜多川」で良いのではないかとも思うのだが……。

 ともあれ、詳しい病状については依然として不安が残るものの、今は入院治療中であることがわかったジャニー社長。その発表に、ファンはひとまず胸をなでおろしたことだろう。ジャニーさんの回復を心より祈るばかりだ。
(南山ヒロミ)

嵐・松本潤、ジャニー社長の容態報告のウラに見えたジュリー副社長の“意思表示”

 7月1日、嵐がグループ初の展覧会『ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会』の初日を迎え、会見を開いた。その中で、松本潤が「ボクたちからご報告させていただきたく思いまして」と中央に立って切り出し、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が6月18日にくも膜下出血で救急搬送されたことを報告した。

 一部メディアが「重篤な状態」と報じ、ネット上では死亡説まで流れたジャニー社長の容態。日頃からジャニーズ事務所と昵懇のメディアもほとんどが状況を知らされず、そのため秘密裏に識者からのコメント集めなどに奔走。番組や記事の準備をしつつ、何らかの情報発表を待つ状態が続いていた。そしてファンは、雑誌記事やネットのうわさに不安を抱きつつ、ひたすらに健在であることを祈るばかり。

 そんな折、ジャニー社長の容態について初めて正式な発表がされた。しかし、その発表が意外にも嵐の口から、それも「イベントに関する取材の場」だったことについて、ネット上には次のようなコメントが続出していた。

「なぜ嵐が? なぜ松潤?」「ジャニーさんの病状を松潤が伝えるの? 普通は会社の人が出てきて言うもんじゃないの?」「くも膜下出血だったことを、なぜ副社長でもなく松潤が伝えるんだ」「なんで松潤、ひいては嵐だったんだろう。表に出ているタレントでは、ヒガシやマッチが立場上・年齢上適任だと思うけれど」

 近藤真彦の名が挙がるのは、確かにそのとおりだと思う。SMAP解散のきっかけとなったとされる、「週刊文春」(文藝春秋)のメリー喜多川副社長の独占インタビューにおいて、記者に向かって「誰が一番上?」と問い質し、「近藤真彦」と答えさせ、さらに呼びつけた飯島三智氏にもわざわざ同じ質問をして「近藤真彦です」と言わせていたのは、誰もが忘れられない衝撃的なやりとりだった。

 しかし、こうした場で嵐が発表すること、それも「イベントの会見の場」というのが、いかにも一般芸能事務所の常識とはかけ離れた、オリジナリティー溢れるジャニーズ事務所らしい。ここには当然ながら、ジャニーズ事務所を今後、藤島ジュリー景子副社長が引き継いでいくという意思表示が見える。そして、その「顔」としての役割を、松本を中心とした嵐の面々が――2020年をもってグループとしての活動休止が決まっているものの――引き続き担っていくことも、ここに改めて表明されたように思った。

 余談だが、松本の報告の中で、「ジャニー喜多川が緊急搬送されました」「報告を受けて僕らは翌日19日、5人でジャニーさんのもとにお見舞いに行きました」「この話で暗い会見になるのはジャニーも望んでいないと思いますので、明るく楽しくやりたいと思います」と、ジャニーさんの呼称が次々に変わり、最終的に呼び捨てになっていたことについても、ネット上ではこんな反応が見られた。

 「『ジャニーさん』でしょ。呼び捨てしないで」「ジャニーって、呼び捨てかよ」「途中からジャニーさんを呼び捨てしてて笑った」

 松本としてはおそらく、事務所を代表して正式な報告をするにあたり、「ジャニー喜多川」とフルネームの呼び捨てで語り始めたはずだ。それが、「僕ら」との関係で普段の「ジャニーさん」呼びが口から出て、最終的に「身内」として、敬称を省略しつつ親しみも込めて「ジャニー」になったのだろう。

 しかし、「身内」として報告するのであれば、一貫して「ジャニー喜多川」のフルネーム呼び、それがまだるっこしいのなら「喜多川」で良いのではないかとも思うのだが……。

 ともあれ、詳しい病状については依然として不安が残るものの、今は入院治療中であることがわかったジャニー社長。その発表に、ファンはひとまず胸をなでおろしたことだろう。ジャニーさんの回復を心より祈るばかりだ。
(南山ヒロミ)

ジャニーさんだけ“嬉ション状態”! ジェシー、岩崎大昇、ヴァサイエガ渉に歌わせたい曲

 小柄な美少年、不良、坊主頭、ハーフ(あるいは外国)、野球、複雑な生い立ち、貧乏、生意気、おしゃべり上手、うどん、ホタテの貝柱、ハンバーガー、オロナミンC、ファミレス……ジャニーさんの好きなモノをジャニオタに聞いたら、瞬く間に上記のような例を挙げるだろう。

 個人名を挙げるなら、KinKi Kids・堂本剛や中山優馬、「YOUは特別カッコいいよ」の“人間国宝”Sexy Zone・佐藤勝利などなど。しかし、ジャニーさんの好きな人の原点を考えるとき、田原俊彦と郷ひろみの二人を忘れてはいけない。

 というか、ジャニーさんは彼らを失った後もずっと忘れられず、喪失感や寂しさを引きずり続けているんだろうと感じることが多々ある。

 例えば、現在のジャニーズでトシちゃんを思い出させるのは、SixTONESのジェシーと、美 少年の岩崎大昇だ。いずれも色白で、ちょっと細め(小さめ?)の垂れ目に、大きめの口、存在感ある鼻という「ハーフ顔」(ジェシーはハーフそのものだが)が、トシちゃんと共通している。

 性質的には、岩崎の方はおおらかで明るく親しみやすいところが共通しているように思うし、ジェシーの突き抜けたバカ明るさときたら、トシちゃんの大口を開けて屈託なく笑う「AHAHAHAHA~!」を思い出すことがあるほどだ。岩崎には「ハッとして!Good」が似合いそうだし、ついでに言うと、ジェシーには尊敬する先輩・堂本剛がいるKinKi Kidsの曲や、アメリカの曲、しっとり辛気臭いバラードなんかじゃなく、彼の突き抜けた明るさ・ハイテンションな魅力を存分に生かす方向で、トシちゃんの「NINJIN娘」をぜひ一度歌ってみてほしいしいと思っている。

 ちなみに、トシちゃんと顔は似ても似つかないが、トシちゃんの「脚長」要素に対するジャニーさんの執着心は、美 少年の佐藤龍我に引き継がれているように思う。彼の得意とする、高く足を蹴り上げる動きは、さぞかしジャニーさんから「YOUカッコイイよ!」と言われているに違いない。

 そして、郷ひろみ方向の好みに関しては、優馬や勝利など、キリリとした太眉と強い目ヂカラのタイプに脈々と明白に引き継がれている。しかし、それらに加えて、最近の『ザ少年倶楽部』(BSプラミアム)を見ていて、気づいたことがある。今までまったく感じなかったのだが、意外なところに郷の面影を漂わせる少年がいた。イラン人のハーフで少年忍者のメンバー、ヴァサイエガ渉である。

 兄・ヴァサイエガ光もかつてはジャニーズJr.だったが、弟・渉はというと、いつも『ザ少年倶楽部』などでお菓子の話ばかりする無邪気さの一方、幼い頃からダンスもアクロバットも歌もできるスキルの高いエリートJr.として抜きんでていた。

 ずっと小さいイメージがあった彼も、もう高校1年生。体つきはいまだに華奢で小柄で、目も相変わらずキラキラだが、細い顔の頬骨がやや張り出し、顔の彫りが深くなり、眉毛がグンと太くなってきている。おまけに5月3日放送分の同番組出演時には、太い眉が強調されるオンザ眉毛の前髪に、くせ毛が際立つ全体に丸いラインの髪形が、「男の子女の子」のときの郷ソックリになっていた。

 ヴァサイエガにはよく似合っていて可愛いのだが、一般の高校性男子で、こんな髪形をしている子は一度も見たことがない。もしかしてジャニーさんに画像など見せられ、「YOUはこの髪にした方が良いよ」などと言われたんじゃないかと、うすら寒い気持ちになるくらいである。

 そんなわけで、いつか『ザ少年倶楽部』でジェシーの「NINJIN娘」と、岩崎大昇の「ハッとして!Good」、ヴァサイエガ渉の「男の子女の子」をやってみてくれないだろうか。おそらくほとんどのジャニオタは呆気にとられ、沈黙するだろうが、ジャニーさんだけは嬉ション状態になること必至だ。
(南山ヒロミ)

 

ジャニーさんだけ“嬉ション状態”! ジェシー、岩崎大昇、ヴァサイエガ渉に歌わせたい曲

 小柄な美少年、不良、坊主頭、ハーフ(あるいは外国)、野球、複雑な生い立ち、貧乏、生意気、おしゃべり上手、うどん、ホタテの貝柱、ハンバーガー、オロナミンC、ファミレス……ジャニーさんの好きなモノをジャニオタに聞いたら、瞬く間に上記のような例を挙げるだろう。

 個人名を挙げるなら、KinKi Kids・堂本剛や中山優馬、「YOUは特別カッコいいよ」の“人間国宝”Sexy Zone・佐藤勝利などなど。しかし、ジャニーさんの好きな人の原点を考えるとき、田原俊彦と郷ひろみの二人を忘れてはいけない。

 というか、ジャニーさんは彼らを失った後もずっと忘れられず、喪失感や寂しさを引きずり続けているんだろうと感じることが多々ある。

 例えば、現在のジャニーズでトシちゃんを思い出させるのは、SixTONESのジェシーと、美 少年の岩崎大昇だ。いずれも色白で、ちょっと細め(小さめ?)の垂れ目に、大きめの口、存在感ある鼻という「ハーフ顔」(ジェシーはハーフそのものだが)が、トシちゃんと共通している。

 性質的には、岩崎の方はおおらかで明るく親しみやすいところが共通しているように思うし、ジェシーの突き抜けたバカ明るさときたら、トシちゃんの大口を開けて屈託なく笑う「AHAHAHAHA~!」を思い出すことがあるほどだ。岩崎には「ハッとして!Good」が似合いそうだし、ついでに言うと、ジェシーには尊敬する先輩・堂本剛がいるKinKi Kidsの曲や、アメリカの曲、しっとり辛気臭いバラードなんかじゃなく、彼の突き抜けた明るさ・ハイテンションな魅力を存分に生かす方向で、トシちゃんの「NINJIN娘」をぜひ一度歌ってみてほしいしいと思っている。

 ちなみに、トシちゃんと顔は似ても似つかないが、トシちゃんの「脚長」要素に対するジャニーさんの執着心は、美 少年の佐藤龍我に引き継がれているように思う。彼の得意とする、高く足を蹴り上げる動きは、さぞかしジャニーさんから「YOUカッコイイよ!」と言われているに違いない。

 そして、郷ひろみ方向の好みに関しては、優馬や勝利など、キリリとした太眉と強い目ヂカラのタイプに脈々と明白に引き継がれている。しかし、それらに加えて、最近の『ザ少年倶楽部』(BSプラミアム)を見ていて、気づいたことがある。今までまったく感じなかったのだが、意外なところに郷の面影を漂わせる少年がいた。イラン人のハーフで少年忍者のメンバー、ヴァサイエガ渉である。

 兄・ヴァサイエガ光もかつてはジャニーズJr.だったが、弟・渉はというと、いつも『ザ少年倶楽部』などでお菓子の話ばかりする無邪気さの一方、幼い頃からダンスもアクロバットも歌もできるスキルの高いエリートJr.として抜きんでていた。

 ずっと小さいイメージがあった彼も、もう高校1年生。体つきはいまだに華奢で小柄で、目も相変わらずキラキラだが、細い顔の頬骨がやや張り出し、顔の彫りが深くなり、眉毛がグンと太くなってきている。おまけに5月3日放送分の同番組出演時には、太い眉が強調されるオンザ眉毛の前髪に、くせ毛が際立つ全体に丸いラインの髪形が、「男の子女の子」のときの郷ソックリになっていた。

 ヴァサイエガにはよく似合っていて可愛いのだが、一般の高校性男子で、こんな髪形をしている子は一度も見たことがない。もしかしてジャニーさんに画像など見せられ、「YOUはこの髪にした方が良いよ」などと言われたんじゃないかと、うすら寒い気持ちになるくらいである。

 そんなわけで、いつか『ザ少年倶楽部』でジェシーの「NINJIN娘」と、岩崎大昇の「ハッとして!Good」、ヴァサイエガ渉の「男の子女の子」をやってみてくれないだろうか。おそらくほとんどのジャニオタは呆気にとられ、沈黙するだろうが、ジャニーさんだけは嬉ション状態になること必至だ。
(南山ヒロミ)

 

Hey!Say!JUMP、「こんなはずじゃなかった」と言わざる得ないジャニーズでの不思議な立場

 平成の時代が終わり、5月1日から「令和」の時代がスタートした。投資家の世界では、昨年夏~秋頃から印刷関連など元号関連銘柄が注目されるなどの動きがあり、世の中全体が改元に向かって大いに盛り上がっていくものと思われたが……。

 ジャニオタ的に「こんなはずじゃなかった」と言わざるを得ないのは、Hey!Say!JUMPの扱いである。「平成」をグループ名に冠する主だったものといえば、Hey!Say!JUMPとコンビ芸人・平成ノブシコブシくらい。さぞかし改元関連で引っ張りだこになるだろうと思われたのに、改元特番で見かけることもなければ、そもそもグループ全体でテレビに出ることがほとんどない。

 グループの冠番組は、隔週で出演する『リトルトーキョーライフ』(テレビ東京系)も、山田涼介・知念侑李・八乙女光の3人が出演する人気番組『スクール革命!』(日本テレビ系)も関東ローカル放送のみ。おまけに、『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系)も、もともとは関東ローカルだ。これらの番組が放送されない地方在住で、ドラマやCM、バラエティ出演がないメンバーのファンにとっては、『めざましテレビ』(フジテレビ系)レギュラーの伊野尾慧が披露するプライベート写真コーナー「伊野尾ピクチャー」くらいでしか、テレビでメンバーの“生存確認”ができないかもしれない。

 改元関連でHey!Say!JUMPのやったことといえば、スポーツ新聞に取り上げられた、メンバー個人が舞台などの会見で語った改元に関するコメントと、雑誌の表紙をちょこっと飾った程度。一方で、ジャニーズアンチ媒体には、ジャニーズにまったく関心も知識もなさそうな識者などに「今後大変なのはHey!Say!JUMPでしょうね」などと語られたりと、踏んだり蹴ったりだ。

 ファンクラブ会員数はジャニーズ事務所全体でも嵐、関ジャニ∞に次いで3位。CDやDVD売上もトップクラスのはずだが、テレビでHey!Say!JUMPというグループを見ることはまったくない。にもかかわらず、他グループやベテランJr.などがテレビ番組で“苦労話”をするときは、Hey!Say!JUMPが引き合いに出されてばかりいる。そして、Hey!Say!JUMPの個人仕事が決まるたび、それがSPドラマ1本であっても、他グループのファンから呪詛を盛大に浴びせられ、こうした展開にはメンバーもファンも、いい加減慣れっこになっているのではないか。

 「キラキラで、先輩方から羨ましがられるポジション」は、Sexy ZoneからKing&Princeに世代交代した感があるが、「他グループなどから恨み言を言われるポジション」だけは10年以上もの長きにわたってHey!Say!JUMPの独占市場となっているのだ。つくづく不思議なグループである。


 「推され」と言われるわりに、グループ全体の露出は関東ローカル番組しかなく、周りには妬まれ恨まれ続け、露出が期待された「改元」関連ですらどこにも誰にも呼ばれることのないHey!Say!JUMP。

 と思ったら、ようやく「令和突入記念スペシャル」なるものが行われた。しかし、それは自らの冠番組『いただきハイジャンプ』(5月4日放送分)で、深夜の遊園地にメンバーと平成ノブシコブシが緊急招集されるというもの。まさかとは思ったが、誰も祝ってくれないから、「自分で自分の誕生日会を開いてしまった」パターンなのだ。

 しかも、間の悪いことに、天気は雨。深夜の暗い遊園地のテント下に地味に集い、ノブシコブシを含めた10人でじゃんけんをして、負けた1名がバンジージャンプをやるという、とてつもなく地味な企画。しいていえば、メンバーにもスタッフにもファンにも人気のある有岡大貴がバンジーを引き当てたことが、盛り上がり的にラッキーだった程度で、何とも地味なスペシャルだ。

 でも、そんな扱いがまた、実にHey!Say!JUMPらしく、ときには「ゆとり」と揶揄されてきた、おっとりのほほんとした、脱力感あふれる魅力を大いに引き出した番組ともいえる。

 デビュー12年目で全員がアラサーに差し掛かるグループでありながら、いつまでも“同じ場所”にいて、中高生女子などの若いファンを新規獲得し続け、ジャニオタたちが「あのとき、ちょっとどうかしてた」と自身の「黒歴史」を振り返って語る、熱狂度のど真ん中に居続けるHey!Say!JUMP。

 かつては「嵐のようになりたい」とよく語っていた彼らだが、嵐になる気配はまったく見えず、日々そこから遠ざかっている感もある。でも、「国民的」にならず、一般層や“お茶の間”向けにもならず、同じ場所にいながら先鋭的なオタクを常に狂わせ続けるという特殊性は、すでに彼らが確立した唯一無二の場所なのではないだろうか。
(南山ヒロミ)

ジャニーさん&ジュリーさんよりも「冷静かつ客観的」にJr.を采配する、タッキー社長の剛腕

 初代の宮沢りえから始まり、一色紗英、蒼井優、夏帆、川口春奈、 山本舞香など、代々「リハウスガール」として美少女を輩出して きた三井不動産「リハウス」のCM。ところが、4月26日からスタートした新CMでは、「リハウスしようか~息子の独立~」篇として、鶴田真由の息子役にHiHi Jets・作間龍斗が出演し、話題となっている。

 長年続いてきたリハウスガールのCMだが、昨年は父・笹野高史、母・酒井和歌子、娘・蓮佛美沙子のファミリーものになり、 さらに今回はこれまでの「美少女」枠に、男子、それもジャニーズJr.が納まったわけだ。

 しかも、この大きなニュースの直後、翌27日には、HiHi Jets・高橋優斗がWOWOWで今夏放送の『連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー』第3話「罪深き女」に犯人役として出演することも発表された。WOWOWといえば、滝沢秀明が芸能界を引退するにあたり、最後にドラマ主演する場として選んだ、縁ある場所。そのドラマ『孤高のメス』の宣伝を兼ねた取材には、数多の媒体が駆駆けつけ、今は現場を離れて管理職になっているような歴代担当者たちも挨拶に訪れていた。

 このつながりを効果的に利用した売り込み。さらに、これまでの歴史を変えるリハウスCMへの売り込みと、Jr.の育成・マネジメントを手がけるタッキー社長の剛腕ぶりが、早々に発揮されている。

 それにしても、意外なのは、タッキー社長のプロデュースの仕方だ 。

 タッキーは「ミニジャニーさん」と言われるように、ジャニーさんの考えや作りたいもの、見せたいものを深く理解している一方で、理屈よりも感覚的なところや、特定のユニットやメンバーを「偏愛」するところまでジャニーさんに似ていると思われてきた。

 そのため、タッキーがJr.たちの育成・プロデュースを行う新会社「ジャニーズ・アイランド」社長に就任したときには、タッキーが信頼を寄せるJr.ユニット・SnowManばかりが推されるのではないかと、SnowMan ファンは喜び、その他ファンは不安視する面もあった。

 しかし、『滝沢歌舞伎』などを見る限り、SnowManメンバーの扱いの差も非常に大きく、例えば、コミュ力が高くて親しみやすく、タッキーのお気に入りの深澤辰哉や、バレエ経験者ゆえの美しいダンスなどが評価されているジャニー社長のお気に入りの岩本照などは、大きな役を与えられる一方、上智大学院卒の阿部亮平などは、ちびっこJr.よりセリフが少ないなどの状況で、ファンから不満の声が上がっていた時期もあった。

 ところがフタを開けてみると、個人的偏愛ではなく、意外なほどに 適材適所にJr.たちを売り込んでいる。

 リハウスの物語性あるCMには、ジャニジャニしくない、黙っていればクールビューティの塩顔長身イケメン・作間を配置。 また、ドラマには加藤シゲアキ主演ドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)出演枠を争うオ ーデイションドラマ『標への道』(同)でいちばん演技がうまいという声も多かった高橋を配置。さらに『ZIP!』(同)の「流行ニュース キテルネ!」コーナーにSnowMan・阿部亮平が新加入。SnowManの新加入メンバーの村上真都ラウ ールには、スタイルの良さを生かして、ファッションショーのモデ ルをさせるなど、ひとり一人の特性を見て、その強みを最大限に生かせる方法で売り込んでいるのだ。

 そう思うと、太眉・目ヂカラ系と、黒目がちワンコ系に対しては 盲目的なまでに執着して愛するジャニーさんより、また、 学歴コンプレックスによるといわれる「なんちゃって高学歴ジャニ ーズ推し」のジュリーさんよりも、よほど冷静かつ客観的に思える 。それでいて、King&Princeや関西ジャニーズJr.・なにわ皇子プロデュース担当者のような商売上手臭もさほどない。

 もはやデビュー組のファンが羨ましくなるほどのタッキー采配。な んなら、デビュー組のほうの面倒も、お願いできませんかね?
(南山ヒロミ)

「ジャニーここにあり」を強く印象付ける、映画『少年たち』の果てしない不思議と狂気【ネタバレ】

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が初製作・総指揮を執り、ジャニーズJr.のメンバー53名が出演する映画『少年たち』。一言でいって、「ジャニーエキス」濃縮還元100%の作品だった。

 以下はネタバレとなるため、未見の方はご注意を。

 舞台は、さまざまな事情を抱える少年たちが収監された少年刑務所。少年たちは喧嘩をしたり、絆を育んだり、暴力的な看守長の支配下からの脱走を企てたりする(超ざっくりのあらすじ)。

 それにしても、ジャニーさんは昔から公私共に、不良や貧乏、母子家庭が大好き。少年だけの世界にこだわり続けるのも、根底には「母親」や「母性」に対する強烈な不信感があるからではないかと、この作品を見てあらためて思わされた。

 また、不治の“『ウエスト・サイド・ストーリー』大好き病”を患っているため、少年たちが唐突に喧嘩したり、シリアスな場面で唐突に踊り、歌いだしたりするのは、いつものご愛嬌。「ミュージカル」と呼ぶにはいささかチープな作りは、テレビ朝日で2017年夏に放送されていた、プールやかき氷屋で脈絡なく少年たちが歌い踊る『KINGステーション』にも似ている。

 「総勢53名のJr.が出演」と謳うが、基本的にはSixTONES、Snow Manを中心として、そのほかはTravis Japanの宮近海斗や、なにわ男子の西畑大吾と大西流星、Lilかんさいの島崎斗亜、少年忍者の川崎皇輝など、お気に入りのJr.が目立つパートに登場するのみ。メイン格のJr.は舞台経験者が多いことがアダとなって、映像作品にはしっくりこない芝居の大きさが、なかなかに不思議な雰囲気を醸し出していた。

 とはいえ、出演者たちに罪はない。彼らは一生懸命指示されたことに従うだけで、物語を果てしなく脈絡なくおかしくしているのは、ほかの誰でもない、ジャニーさんだ。

 少年をあっさり殺すのは、ジャニーさんならではの悪趣味ぶり健在といった感じなものの、回想シーンのみの出演で、登場→即死亡を遂げるのが7MEN侍・中村嶺亜というところに、凄まじいジャニー臭を感じる。

 かつて、シンメの相手が退所してしまい、Mr.KINGの3人と一緒に4人で『ジャニーズ銀座』に出演したかと思えば、一人そこから外されたり、ユニットに入れず「フリーランス」になったりした嶺亜。そして、自ら『炎の体育会TV』(TBS系)出演者などを中心に運動神経の良いJr.たちに声をかけてスケボーを教え、ともに練習し、それが認められて新ユニット「7MEN侍」が結成された。

 自らの努力と戦略による出世物語は、ここでは語りつくせないほどだが、にもかかわらず、オイシイ役とはいえ、やっぱり「即死亡」する。ジャニーさんにとって、「中村嶺亜」はいつでもちょっと気になり、ちょっとイケズしたくなる存在なのだろうか。

 また、最大限におかしかったのは、室龍太の存在。病で死んだはずなのに、爽やかな夏空の下で、関西Jr.たちがキラキラに「Happy」などと歌い踊っていると、ラスト方で室がピンピンして登場する。

 不思議さを醸し出す存在として、看守長を演じる関ジャニ∞・横山裕のことも忘れてはいけない。横山の演技や役作りは、『左目探偵EYE』(日本テレビ系)で演じていた役とほぼ同じだが、いつの間にか良い人になったり、5年で急速に老けたり、突然死んだような様子を見せたりする。しかも、刑務所を110年間見守ってきた“創設者”みたいな扱いを受けていた。

 この件を推測するに、プロによる脚本上では当初まともな人物説明だったのに、ジャニーさんが強引に手を加えたことで、誤解が生まれたのではないだろうか。

 また、肝心の脱獄計画も、わざわざ頭の回る田中樹を「情報屋」として配置しながら、全く機能させていない。「情報屋」と役割が完全に被ってしまった、松村北斗演じる頭脳担当の「ダイケン」(大学検定の意)も、わざわざ碁石を持ち出して、大層な作戦を練ったように見せかけておきながら、ただ“バラバラに散るだけ”という計画の単純さが、またジャニー流。

 これも、おそらくもともとの脚本ではもう少し意味のある作戦があったのだろうが、ジャニーさんにとっては興味のない面倒くさい話として、端折られたのではないか。ともあれ、そんなチンプンカンプンな「雑」具合が、「ジャニーここにあり」を強く印象付ける。ジャニー的世界は、意味なんか真面目に考えちゃいけない。「感じること」が大切なのだ。

 もう一つ、ジャニー流をすさまじく感じたのは、京本大我の死の描き方。屋上から落ちるシーンでフラッシュバックするのは、ドラマ『人間・失格~たとえばぼくが死んだら~』(TBS系)でKinKi Kids・堂本剛が死ぬ、悲しすぎるシーンである。もしかしてジャニーさんもこのシーンを思い出して、涙とヨダレを垂らしながら見ていたのではないかなどと、妄想が膨らんでしまう。

 極めつけは、5年後に刑務所跡地に作られたホテルでのショー。現在お気に入りのHiHi Jetsや美 少年、少年忍者たちは、ここで初めて登場する。このシーンだけが急に浮き立つほどクリアで美しい高画質になるのもおかしいし、なぜか何度も大写しになるのがHiHi Jets・猪狩蒼弥というのも味わい深い。

 ちなみに、SixTONESとSnow Manの面々は「出所」して、ショーを見に来ているという設定だ。実際のジャニーズ事務所でも、タッキー管轄になったSixTONESやSnow Man、Travis JapanなどのJr.はジャニー管轄から卒業=「出所」した形になっている。つまり、この映画が実質、彼らのジャニー管轄からの卒業式であり、刑務所からの出所が描くものは「ジャニー=刑務所」からの出所ということなのか。

 さらに怖いのは、一時的に日本へ遊びに来ていた間、唐突にプッシュされまくったキャメロンが、映画のクライマックスでソロを歌い上げたことと、最終カットの集合写真ではメインキャストたちを差し置いて、キャメロン+ヴァサイエガ渉+ブランデンが“どセンター”を占めていたこと。おそらく、彼らこそジャニーさんが未来を託す子どもたちで、「2020年構想」の中心なのだろう。

 それにしても感心せずにいられなかったのは、こんな随所に狂気と笑いが散りばめられている映画を、ファンは笑いもせず、ざわつきもしないこと。応援上映ではツッコミの声があちこちから飛んだようだが、一般上映では、慎み深く静かに鑑賞する。そんな狂気慣れしたジャニオタの感性というか耐性は、すでに高いステージに到達していることを確信した映画だった。
(南山ヒロミ)

 

「ジャニーここにあり」を強く印象付ける、映画『少年たち』の果てしない不思議と狂気【ネタバレ】

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が初製作・総指揮を執り、ジャニーズJr.のメンバー53名が出演する映画『少年たち』。一言でいって、「ジャニーエキス」濃縮還元100%の作品だった。

 以下はネタバレとなるため、未見の方はご注意を。

 舞台は、さまざまな事情を抱える少年たちが収監された少年刑務所。少年たちは喧嘩をしたり、絆を育んだり、暴力的な看守長の支配下からの脱走を企てたりする(超ざっくりのあらすじ)。

 それにしても、ジャニーさんは昔から公私共に、不良や貧乏、母子家庭が大好き。少年だけの世界にこだわり続けるのも、根底には「母親」や「母性」に対する強烈な不信感があるからではないかと、この作品を見てあらためて思わされた。

 また、不治の“『ウエスト・サイド・ストーリー』大好き病”を患っているため、少年たちが唐突に喧嘩したり、シリアスな場面で唐突に踊り、歌いだしたりするのは、いつものご愛嬌。「ミュージカル」と呼ぶにはいささかチープな作りは、テレビ朝日で2017年夏に放送されていた、プールやかき氷屋で脈絡なく少年たちが歌い踊る『KINGステーション』にも似ている。

 「総勢53名のJr.が出演」と謳うが、基本的にはSixTONES、Snow Manを中心として、そのほかはTravis Japanの宮近海斗や、なにわ男子の西畑大吾と大西流星、Lilかんさいの島崎斗亜、少年忍者の川崎皇輝など、お気に入りのJr.が目立つパートに登場するのみ。メイン格のJr.は舞台経験者が多いことがアダとなって、映像作品にはしっくりこない芝居の大きさが、なかなかに不思議な雰囲気を醸し出していた。

 とはいえ、出演者たちに罪はない。彼らは一生懸命指示されたことに従うだけで、物語を果てしなく脈絡なくおかしくしているのは、ほかの誰でもない、ジャニーさんだ。

 少年をあっさり殺すのは、ジャニーさんならではの悪趣味ぶり健在といった感じなものの、回想シーンのみの出演で、登場→即死亡を遂げるのが7MEN侍・中村嶺亜というところに、凄まじいジャニー臭を感じる。

 かつて、シンメの相手が退所してしまい、Mr.KINGの3人と一緒に4人で『ジャニーズ銀座』に出演したかと思えば、一人そこから外されたり、ユニットに入れず「フリーランス」になったりした嶺亜。そして、自ら『炎の体育会TV』(TBS系)出演者などを中心に運動神経の良いJr.たちに声をかけてスケボーを教え、ともに練習し、それが認められて新ユニット「7MEN侍」が結成された。

 自らの努力と戦略による出世物語は、ここでは語りつくせないほどだが、にもかかわらず、オイシイ役とはいえ、やっぱり「即死亡」する。ジャニーさんにとって、「中村嶺亜」はいつでもちょっと気になり、ちょっとイケズしたくなる存在なのだろうか。

 また、最大限におかしかったのは、室龍太の存在。病で死んだはずなのに、爽やかな夏空の下で、関西Jr.たちがキラキラに「Happy」などと歌い踊っていると、ラスト方で室がピンピンして登場する。

 不思議さを醸し出す存在として、看守長を演じる関ジャニ∞・横山裕のことも忘れてはいけない。横山の演技や役作りは、『左目探偵EYE』(日本テレビ系)で演じていた役とほぼ同じだが、いつの間にか良い人になったり、5年で急速に老けたり、突然死んだような様子を見せたりする。しかも、刑務所を110年間見守ってきた“創設者”みたいな扱いを受けていた。

 この件を推測するに、プロによる脚本上では当初まともな人物説明だったのに、ジャニーさんが強引に手を加えたことで、誤解が生まれたのではないだろうか。

 また、肝心の脱獄計画も、わざわざ頭の回る田中樹を「情報屋」として配置しながら、全く機能させていない。「情報屋」と役割が完全に被ってしまった、松村北斗演じる頭脳担当の「ダイケン」(大学検定の意)も、わざわざ碁石を持ち出して、大層な作戦を練ったように見せかけておきながら、ただ“バラバラに散るだけ”という計画の単純さが、またジャニー流。

 これも、おそらくもともとの脚本ではもう少し意味のある作戦があったのだろうが、ジャニーさんにとっては興味のない面倒くさい話として、端折られたのではないか。ともあれ、そんなチンプンカンプンな「雑」具合が、「ジャニーここにあり」を強く印象付ける。ジャニー的世界は、意味なんか真面目に考えちゃいけない。「感じること」が大切なのだ。

 もう一つ、ジャニー流をすさまじく感じたのは、京本大我の死の描き方。屋上から落ちるシーンでフラッシュバックするのは、ドラマ『人間・失格~たとえばぼくが死んだら~』(TBS系)でKinKi Kids・堂本剛が死ぬ、悲しすぎるシーンである。もしかしてジャニーさんもこのシーンを思い出して、涙とヨダレを垂らしながら見ていたのではないかなどと、妄想が膨らんでしまう。

 極めつけは、5年後に刑務所跡地に作られたホテルでのショー。現在お気に入りのHiHi Jetsや美 少年、少年忍者たちは、ここで初めて登場する。このシーンだけが急に浮き立つほどクリアで美しい高画質になるのもおかしいし、なぜか何度も大写しになるのがHiHi Jets・猪狩蒼弥というのも味わい深い。

 ちなみに、SixTONESとSnow Manの面々は「出所」して、ショーを見に来ているという設定だ。実際のジャニーズ事務所でも、タッキー管轄になったSixTONESやSnow Man、Travis JapanなどのJr.はジャニー管轄から卒業=「出所」した形になっている。つまり、この映画が実質、彼らのジャニー管轄からの卒業式であり、刑務所からの出所が描くものは「ジャニー=刑務所」からの出所ということなのか。

 さらに怖いのは、一時的に日本へ遊びに来ていた間、唐突にプッシュされまくったキャメロンが、映画のクライマックスでソロを歌い上げたことと、最終カットの集合写真ではメインキャストたちを差し置いて、キャメロン+ヴァサイエガ渉+ブランデンが“どセンター”を占めていたこと。おそらく、彼らこそジャニーさんが未来を託す子どもたちで、「2020年構想」の中心なのだろう。

 それにしても感心せずにいられなかったのは、こんな随所に狂気と笑いが散りばめられている映画を、ファンは笑いもせず、ざわつきもしないこと。応援上映ではツッコミの声があちこちから飛んだようだが、一般上映では、慎み深く静かに鑑賞する。そんな狂気慣れしたジャニオタの感性というか耐性は、すでに高いステージに到達していることを確信した映画だった。
(南山ヒロミ)