“ジャニーさん濃縮エキス”が頂点に! テレ朝『KINGステーション』で舞う水着Jr.たち

 7月から放送がスタートした、ジャニーズJr.のMr.KINGがMCを務める新番組『KINGステーション』(テレビ朝日系)。番組HPの説明文には、<この夏おススメのスポットやグルメなどをミュージカル風に紹介!!>とあり、スポットやグルメはともかく、なんだ、「ミュージカル風」って。「♪こ~のぉ~パンケ~~キはぁ~~」とか、「♪ん~ん~、おい~すぃ~、ララ~~インスタ映え〜」なスタイルでKINGが食レポしたりするのだろうか。

 期待と不安(不安成分やや高め)で見た、7月2日の第1回放送。テレ朝からの生放送で行われ、オープニングは

平野紫耀「タイトルにステーションがついてますからね」
永瀬廉「報道ステーション、ミュージックステーション、サマーステーション、そして!」
高橋海人「KINGステーション!!」
平野「よいしょっ!」

という掛け合いでスタート。画面の隅には、<ミュージカルバラエティ>と書いてある。そして、3人が向かったのは、テレ朝の「サブ(副調整室)」。「それではみなさーん、お願いしまーす!」との高橋の合図で、いきなり音楽が流れ出す。そこで待ち構えていたのは、HiHi Jetと東京B少年のメンバーたち。そこにKINGが加わり、「スペースジャーニー」という曲をひと下り歌い始める。なんだこれ。これが、<ミュージカルバラエティ>ってことか?

 続いてのロケVTRは、原宿にある人気台湾系かき氷店で3人が人気メニューを紹介。しかし、「めっちゃええやん!」と永瀬がリアクションをすると、いきなりカメラがパン。するとそこに、またHiHI Jetと東京B少年、それからジャニーズJr.の面々がニッコリズラリ。「♪ええじゃないか ええじゃないか」と、ジャニーズWESTの「ええじゃないか」のサビを歌い踊り、また何事もなかったように、KINGのレポート→Sexy Zone「スキすぎて」を歌う→またレポート、食レポ→Kis-My-Ft2「キ・ス・ウ・マ・イ」……。

 この、見ててちょっと顔が赤くなってきそうな演出は、まさに、ジャニーズど真ん中。ジャニーさんの世界が30分に凝縮された番組にしか見えない。昨年TBSで放送されたMr.KINGの特番のときみたいに、<企画・ジャニー喜多川>のクレジットを探してしまった(それはなかったが)。そもそも、メインの出演者は「今、最も注目されている3組」というより、「ジャニーさんが注目している3組」だろう。テレ朝の夏イベント関連番組のため、EXシアターで開催されるジャニーズJr.の公演『~君たちが~KING’S TREASURE』でメインを張る3組でもある。

 テレ朝といえば、昨年『ミュージックステーション』でJr.総出演状態の「HiHi JET」のパフォーマンスを放送したり、KINGや東京B少年をJr.でありながらも単独アーティストとして扱うなど、今、最も“ジャニーさん色”の濃いものが見られる局。もともと旧社屋にはレッスン場があったそうだし、開始当初の『Mステ』に光GENJIが毎週出演したりなど、昔から仲良しだったのだろう。この番組も、その延長なのかもしれない。とにかく、「ジャニーさんのやりたい放題」感を満喫できる番組だ。

 そして、その「ジャニーさん濃縮エキス感」が、放送2回目でいきなり頂点に達してしまった。

 この日のテーマは、<水着でミュージカル>。もうその響きだけで細かい説明はいらなさそうだが、東京サマーランドのプールで、水着姿のKING、HiHi Jet、東京B少年が、キャッキャウフフと歌って踊って遊んで食べて、はしゃぎ回る濃密な30分。一応、サマーランドのアトラクションやフードも紹介されるが、メインは、それではしゃぐJr.たちの笑顔(しかも水に濡れたり)。かつての『SUMMARY』やタッキー&翼の10周年コンサートで見られた、大量の海パンJr.演出をちょっと思い出させる。

 この内容、土曜の午後4時という注目度が低い隙間のような時間帯でよかったのかもしれない。むしろ深夜だと、ダラダラとテレビを見てる人に“見つかって”しまった可能性がある。

 雑誌では、フレッシュな顔ぶれがハワイに行って水着で弾けるグラビアなど、“ファン得”でありながら“ジャニーさん得”であるような企画が毎年ある。「その様子を記録したオフショットがきっとあるに違いない……」と、勝手に妄想していたが、8日の放送は、それをちょっと見られたような気がした。ジャニーさんからの秘密のお裾分けを、お中元として勝手に受け止め、ものすごく贅沢な気分だ。

 放送2回目で早くもこの域に到達してしまった、この番組。この先も、ますます“暴走”“やりたい放題”を期待したい。ちなみに3回目は、また生放送だそうです。
(太田サトル)

 

“ジャニーさん濃縮エキス”が頂点に! テレ朝『KINGステーション』で舞う水着Jr.たち

 7月から放送がスタートした、ジャニーズJr.のMr.KINGがMCを務める新番組『KINGステーション』(テレビ朝日系)。番組HPの説明文には、<この夏おススメのスポットやグルメなどをミュージカル風に紹介!!>とあり、スポットやグルメはともかく、なんだ、「ミュージカル風」って。「♪こ~のぉ~パンケ~~キはぁ~~」とか、「♪ん~ん~、おい~すぃ~、ララ~~インスタ映え〜」なスタイルでKINGが食レポしたりするのだろうか。

 期待と不安(不安成分やや高め)で見た、7月2日の第1回放送。テレ朝からの生放送で行われ、オープニングは

平野紫耀「タイトルにステーションがついてますからね」
永瀬廉「報道ステーション、ミュージックステーション、サマーステーション、そして!」
高橋海人「KINGステーション!!」
平野「よいしょっ!」

という掛け合いでスタート。画面の隅には、<ミュージカルバラエティ>と書いてある。そして、3人が向かったのは、テレ朝の「サブ(副調整室)」。「それではみなさーん、お願いしまーす!」との高橋の合図で、いきなり音楽が流れ出す。そこで待ち構えていたのは、HiHi Jetと東京B少年のメンバーたち。そこにKINGが加わり、「スペースジャーニー」という曲をひと下り歌い始める。なんだこれ。これが、<ミュージカルバラエティ>ってことか?

 続いてのロケVTRは、原宿にある人気台湾系かき氷店で3人が人気メニューを紹介。しかし、「めっちゃええやん!」と永瀬がリアクションをすると、いきなりカメラがパン。するとそこに、またHiHI Jetと東京B少年、それからジャニーズJr.の面々がニッコリズラリ。「♪ええじゃないか ええじゃないか」と、ジャニーズWESTの「ええじゃないか」のサビを歌い踊り、また何事もなかったように、KINGのレポート→Sexy Zone「スキすぎて」を歌う→またレポート、食レポ→Kis-My-Ft2「キ・ス・ウ・マ・イ」……。

 この、見ててちょっと顔が赤くなってきそうな演出は、まさに、ジャニーズど真ん中。ジャニーさんの世界が30分に凝縮された番組にしか見えない。昨年TBSで放送されたMr.KINGの特番のときみたいに、<企画・ジャニー喜多川>のクレジットを探してしまった(それはなかったが)。そもそも、メインの出演者は「今、最も注目されている3組」というより、「ジャニーさんが注目している3組」だろう。テレ朝の夏イベント関連番組のため、EXシアターで開催されるジャニーズJr.の公演『~君たちが~KING’S TREASURE』でメインを張る3組でもある。

 テレ朝といえば、昨年『ミュージックステーション』でJr.総出演状態の「HiHi JET」のパフォーマンスを放送したり、KINGや東京B少年をJr.でありながらも単独アーティストとして扱うなど、今、最も“ジャニーさん色”の濃いものが見られる局。もともと旧社屋にはレッスン場があったそうだし、開始当初の『Mステ』に光GENJIが毎週出演したりなど、昔から仲良しだったのだろう。この番組も、その延長なのかもしれない。とにかく、「ジャニーさんのやりたい放題」感を満喫できる番組だ。

 そして、その「ジャニーさん濃縮エキス感」が、放送2回目でいきなり頂点に達してしまった。

 この日のテーマは、<水着でミュージカル>。もうその響きだけで細かい説明はいらなさそうだが、東京サマーランドのプールで、水着姿のKING、HiHi Jet、東京B少年が、キャッキャウフフと歌って踊って遊んで食べて、はしゃぎ回る濃密な30分。一応、サマーランドのアトラクションやフードも紹介されるが、メインは、それではしゃぐJr.たちの笑顔(しかも水に濡れたり)。かつての『SUMMARY』やタッキー&翼の10周年コンサートで見られた、大量の海パンJr.演出をちょっと思い出させる。

 この内容、土曜の午後4時という注目度が低い隙間のような時間帯でよかったのかもしれない。むしろ深夜だと、ダラダラとテレビを見てる人に“見つかって”しまった可能性がある。

 雑誌では、フレッシュな顔ぶれがハワイに行って水着で弾けるグラビアなど、“ファン得”でありながら“ジャニーさん得”であるような企画が毎年ある。「その様子を記録したオフショットがきっとあるに違いない……」と、勝手に妄想していたが、8日の放送は、それをちょっと見られたような気がした。ジャニーさんからの秘密のお裾分けを、お中元として勝手に受け止め、ものすごく贅沢な気分だ。

 放送2回目で早くもこの域に到達してしまった、この番組。この先も、ますます“暴走”“やりたい放題”を期待したい。ちなみに3回目は、また生放送だそうです。
(太田サトル)

 

ジャニーズファン的目線から感じた、“ハロプロ現場”の素敵な魅力と摩訶不思議なところ

 「ジャニーズとハロプロを兼任しているファンが結構いる」と聞き、ハロプロ関連の番組をチェックしたり、コンサートに足を運んだりするようになって数カ月。

 実際に『モーニング娘。’17コンサートツアー春~THE INSPIRATION!~』『カントリー・ガールズコンサートツアー2017春~ももちイズム~』『こぶしファクトリーライブツアー2017春~PROGRESSIVE~』『こぶしファクトリー 4thシングル「シャララ!やれるはずさ/エエジャナイカ ニンジャナイカ」発売記念イベント』の現場に足を運んでみて、ジャニオタ的目線から感じた、“ハロプロ現場”の魅力や不思議について取り上げてみたいと思う。

 まずありがたいのは、グループ差があるとはいえ、全体的にジャニーズに比べると、チケットが入手しやすいこと。

 しかも、握手会つきライブのサービス満点具合はすごい。まずジャニーズの場合、握手会はほとんどないし、一方でAKB48グループなどは大量のCDを買えば少しでも長く接触できるという例がある。にもかかわらず、ハロプロのCDリリースイベントでは、1枚買うだけでメンバー全員が握手してくれるという大盤振る舞いだ。

 また、こぶしファクトリー の発売記念イベントで驚いたのは、会場に入るや、大きなゴミ袋を渡されたこと。ライブハウスやショッピングモールのイベント会場のため、「荷物置き用かな。親切だな」と思ったが、そうではなかった。ゴミ袋に自分の荷物を入れ、時計やブレスレット、指輪等も全て外して入れて、袋の口をしばり、足元に置く。そして、握手会のときにはズラリと並ぶスーツ姿のスタッフに渡し、握手が済んだら受け取るというシステムなのだ。スーツ姿の大人たちがゴミ袋を次々に回収・返却する光景は、結構シュールである。

 客層は、グループによって少しずつ異なり、モーニング娘。は若い女の子も多め。カントリー・ガールズはおとなしい雰囲気で、こぶしファクトリーは、なぜか外国人が多めだった。こぶしファクトリーの場合、もしかして「ドスコイ!ケンキョにダイタン」とか「エエジャナイカニンジャ」とかの曲から、相撲や忍者などの日本的な要素が魅力になっているのかもしれない。

 パフォーマンスは、グループ差や個人差があるとはいえ、全体的に歌もダンスもクオリティが高く、明らかに「穴」になるようなメンバーはいない。生歌の迫力は、テレビで見るのとは大きな差がある。モーニング娘。17の最新シングル「BRAND NEW MORNING」などは、テレビで聞いたときには「ビックリするほどヘンな曲」と思ったのに、ステージで見たときのかっこよさときたら。まるで甲子園で常勝の強豪校のような「強そう」感があった。ファンサービス的なことを全然しないのも「強豪校」っぽい。

 また、カントリー・ガールズは、歌声も良いが、何より「ももち」こと嗣永桃子の統率力のもと、少数精鋭で繰り広げられる吉本新喜劇のような練りに練られたコントとトーク力の高さが素晴らしい(※ちなみに、ももち卒業後、3人のメンバーはハロプロの他グループに移籍し、カントリー・ガールズの活動と兼任することが発表されている)。

 こぶしファクトリーの場合は、野太くこぶしを効かせられる歌唱力の高さが大きな魅力だが、はたしてそれが「エエジャナイカ ニンジャナイカ」とかの妙な歌で生かされるのかどうかは、ちょっとわからない。

 ファンの楽しみ方も、ジャニオタと大きく異なる点がある。

 まずペンライトの使い方。ジャニーズのようなツアーごとのオリジナルペンライトと違い、色が変えられるブレード型を持っているのだが、贔屓のメンバーカラーで固定している人はともかく、ソロパートのメンバーごとに正確に色を変える“職人技”には、ただただ感心。

 一方、特にモーニング娘。ファンの場合は、メンバーと同じダンスを全身で踊るファンが多く、最初から最後まで汗だくで踊りまくっているのだが、あまりに忙しそうな様子に「ホントにステージ見てる?」と疑問を感じるときもあった。ジャニーズの場合は、ファンの振りマネは基本的に手だけ、もしくはせいぜい上半身だけのことが多い。全身で踊ったら、周りから確実に白い目で見られるだろう。

 また、ファンの声の出し方、コールの仕方なども全然違う。

 こぶしファクトリーの現場では、メンバーが会場での注意事項をアナウンスする間、一文ごとに、「はいっ!」と一斉に太い声で返事していた。幼稚園の先生と幼児たちのようでちょっと微笑ましい。しかし、誰にでも返事するわけではなく、会場スタッフのアナウンスには、ただ拍手をするだけだった。

 ジャニーズの場合、人気メンバーの決めゼリフで静まり返り、直後に「きゃああああ~!」と絶叫するのがお約束。そしてコールは、あくまで「歌の邪魔をしない」が基本で、例えばKis-My-Ft2なら、始まる前や曲の間奏で「Everybody Go!」「キスマイGo!」とか、Hey!Say!JUMPなら間奏部分で「JUMP! JUMP! Hey!Say!JUMP!」とコールするようになっている。だが、ハロプロの場合、ソロを歌っている間中、大きな声で「は~まちゃん! は~まちゃん!」「れ~いれい! れ~いれい!」などと、メンバーの愛称をコールしまくる。贔屓の歌が聞こえなくてもいいのだろうか。同じことをジャニーズの現場でやると、これまた白い目で見られるだろう。

 ちなみに、ハロプロファンは結構、紳士的だというのも印象的だった。押し合いへし合いや、争い事などはほとんどない。それどころか、ライブハウスやイベント会場では、女性専用コーナーがあり、普通の場所にも女性が紛れていると席を譲ってくれる人がたくさんいた。

 ジャニーズの現場はこれまでいくつも行ったが、ファン同士の「譲り合い」の精神が見られる穏やかで優しく平和な会場は、中山優馬ソロと、KinKi Kidsくらいだったように思う(中山優馬の場合、ファンがみんなニコニコ見守っている。KinKiの場合、やはりファンが2人を静かに見守り、銀テープなどの落下物は独占せず、周囲の人に分けてくれる人もいる)。

 「現場」の回数が多くて、チケットもそこそこ取れて、全て生歌で、近い距離から楽しめる。ジャニーズの現場に慣れたジャニオタだからこそ、いろいろと「良いなあ」「羨ましいなあ」と思えることが盛りだくさんのハロプロ現場だった。
(田幸和歌子)

ジャニーズファン的目線から感じた、“ハロプロ現場”の素敵な魅力と摩訶不思議なところ

 「ジャニーズとハロプロを兼任しているファンが結構いる」と聞き、ハロプロ関連の番組をチェックしたり、コンサートに足を運んだりするようになって数カ月。

 実際に『モーニング娘。’17コンサートツアー春~THE INSPIRATION!~』『カントリー・ガールズコンサートツアー2017春~ももちイズム~』『こぶしファクトリーライブツアー2017春~PROGRESSIVE~』『こぶしファクトリー 4thシングル「シャララ!やれるはずさ/エエジャナイカ ニンジャナイカ」発売記念イベント』の現場に足を運んでみて、ジャニオタ的目線から感じた、“ハロプロ現場”の魅力や不思議について取り上げてみたいと思う。

 まずありがたいのは、グループ差があるとはいえ、全体的にジャニーズに比べると、チケットが入手しやすいこと。

 しかも、握手会つきライブのサービス満点具合はすごい。まずジャニーズの場合、握手会はほとんどないし、一方でAKB48グループなどは大量のCDを買えば少しでも長く接触できるという例がある。にもかかわらず、ハロプロのCDリリースイベントでは、1枚買うだけでメンバー全員が握手してくれるという大盤振る舞いだ。

 また、こぶしファクトリー の発売記念イベントで驚いたのは、会場に入るや、大きなゴミ袋を渡されたこと。ライブハウスやショッピングモールのイベント会場のため、「荷物置き用かな。親切だな」と思ったが、そうではなかった。ゴミ袋に自分の荷物を入れ、時計やブレスレット、指輪等も全て外して入れて、袋の口をしばり、足元に置く。そして、握手会のときにはズラリと並ぶスーツ姿のスタッフに渡し、握手が済んだら受け取るというシステムなのだ。スーツ姿の大人たちがゴミ袋を次々に回収・返却する光景は、結構シュールである。

 客層は、グループによって少しずつ異なり、モーニング娘。は若い女の子も多め。カントリー・ガールズはおとなしい雰囲気で、こぶしファクトリーは、なぜか外国人が多めだった。こぶしファクトリーの場合、もしかして「ドスコイ!ケンキョにダイタン」とか「エエジャナイカニンジャ」とかの曲から、相撲や忍者などの日本的な要素が魅力になっているのかもしれない。

 パフォーマンスは、グループ差や個人差があるとはいえ、全体的に歌もダンスもクオリティが高く、明らかに「穴」になるようなメンバーはいない。生歌の迫力は、テレビで見るのとは大きな差がある。モーニング娘。17の最新シングル「BRAND NEW MORNING」などは、テレビで聞いたときには「ビックリするほどヘンな曲」と思ったのに、ステージで見たときのかっこよさときたら。まるで甲子園で常勝の強豪校のような「強そう」感があった。ファンサービス的なことを全然しないのも「強豪校」っぽい。

 また、カントリー・ガールズは、歌声も良いが、何より「ももち」こと嗣永桃子の統率力のもと、少数精鋭で繰り広げられる吉本新喜劇のような練りに練られたコントとトーク力の高さが素晴らしい(※ちなみに、ももち卒業後、3人のメンバーはハロプロの他グループに移籍し、カントリー・ガールズの活動と兼任することが発表されている)。

 こぶしファクトリーの場合は、野太くこぶしを効かせられる歌唱力の高さが大きな魅力だが、はたしてそれが「エエジャナイカ ニンジャナイカ」とかの妙な歌で生かされるのかどうかは、ちょっとわからない。

 ファンの楽しみ方も、ジャニオタと大きく異なる点がある。

 まずペンライトの使い方。ジャニーズのようなツアーごとのオリジナルペンライトと違い、色が変えられるブレード型を持っているのだが、贔屓のメンバーカラーで固定している人はともかく、ソロパートのメンバーごとに正確に色を変える“職人技”には、ただただ感心。

 一方、特にモーニング娘。ファンの場合は、メンバーと同じダンスを全身で踊るファンが多く、最初から最後まで汗だくで踊りまくっているのだが、あまりに忙しそうな様子に「ホントにステージ見てる?」と疑問を感じるときもあった。ジャニーズの場合は、ファンの振りマネは基本的に手だけ、もしくはせいぜい上半身だけのことが多い。全身で踊ったら、周りから確実に白い目で見られるだろう。

 また、ファンの声の出し方、コールの仕方なども全然違う。

 こぶしファクトリーの現場では、メンバーが会場での注意事項をアナウンスする間、一文ごとに、「はいっ!」と一斉に太い声で返事していた。幼稚園の先生と幼児たちのようでちょっと微笑ましい。しかし、誰にでも返事するわけではなく、会場スタッフのアナウンスには、ただ拍手をするだけだった。

 ジャニーズの場合、人気メンバーの決めゼリフで静まり返り、直後に「きゃああああ~!」と絶叫するのがお約束。そしてコールは、あくまで「歌の邪魔をしない」が基本で、例えばKis-My-Ft2なら、始まる前や曲の間奏で「Everybody Go!」「キスマイGo!」とか、Hey!Say!JUMPなら間奏部分で「JUMP! JUMP! Hey!Say!JUMP!」とコールするようになっている。だが、ハロプロの場合、ソロを歌っている間中、大きな声で「は~まちゃん! は~まちゃん!」「れ~いれい! れ~いれい!」などと、メンバーの愛称をコールしまくる。贔屓の歌が聞こえなくてもいいのだろうか。同じことをジャニーズの現場でやると、これまた白い目で見られるだろう。

 ちなみに、ハロプロファンは結構、紳士的だというのも印象的だった。押し合いへし合いや、争い事などはほとんどない。それどころか、ライブハウスやイベント会場では、女性専用コーナーがあり、普通の場所にも女性が紛れていると席を譲ってくれる人がたくさんいた。

 ジャニーズの現場はこれまでいくつも行ったが、ファン同士の「譲り合い」の精神が見られる穏やかで優しく平和な会場は、中山優馬ソロと、KinKi Kidsくらいだったように思う(中山優馬の場合、ファンがみんなニコニコ見守っている。KinKiの場合、やはりファンが2人を静かに見守り、銀テープなどの落下物は独占せず、周囲の人に分けてくれる人もいる)。

 「現場」の回数が多くて、チケットもそこそこ取れて、全て生歌で、近い距離から楽しめる。ジャニーズの現場に慣れたジャニオタだからこそ、いろいろと「良いなあ」「羨ましいなあ」と思えることが盛りだくさんのハロプロ現場だった。
(田幸和歌子)

「大丈夫なのか」「問題では」とジャニオタの脳を刺激する、滝沢秀明『こどもつかい』

 今回ツッコませていただくのは、ジャニーズ王道中の王道の存在、「殿」であり、「タッキー」こと滝沢秀明の初主演映画『こどもつかい』。

 そもそもタッキーが映画「初主演」というのが非常に意外な気もするが、デビュー前からドラマでブレークし、2005年には『義経』で、当時としてはNHK大河ドラマ史上最年少主演。その後は『滝沢歌舞伎』等、舞台中心で活動しているだけに、映画にはあまり縁がなかったのだろう。

 『滝沢歌舞伎2017』には、映画の宣伝を兼ねたコーナーで、劇場内のあちこちから子どもの笑い声が響き渡るなどの演出があり、それは結構怖かったのだが、タッキー主演でHey!Say!JUMP・有岡大貴も出演することから、作品は中高生や若いカップル向けなのだろうと予想していた。

 しかし、予想は甘かった。実際、『こどもつかい』は、中高生などが「そこそこ楽しめる映画」なんかじゃない。満点星5つとして評価するなら、おそらく「1か5」だらけ、「3」などは、ほとんどいないのではないかと思うほど、極端で、キョーレツで、珍妙な作品なのである。

 以下、ネタバレありなので、ご注意を。

 まずタッキーの整った顔による「真顔」と個性的なコスチューム+特殊メイク、そしてキレのある動き、加工されたボイスが醸し出す「異世界」感には、圧倒されるばかりだ。その「浮世離れ感」は、作品としても役柄としても合っている。

 映画の中では、強い体幹によるお得意のフライングもマント姿で惜しみなく披露しているのだが、「これ、舞台から持ち出してしまって良かったの?」ともったいなく思えるほどで、タッキーの魅力や特技がたっぷり詰まっている。ただ、舞台の演目で見ると、神秘的で美しく、妖しく、悲しく、ときに恐ろしくも不気味でもあるものが、映像で見ると、あら不思議。すごく面白い。

 キャラクターは『チャーリーとチョコレート工場』のジョニー・デップにも似ているし、『チャイルド・プレイ』のチャッキー的な部分もあるし、演出はところどころドリフのコントのようでもある。

 特に、タッキーと有岡2人だけのシーンが終盤にあるのだが、カウンターを挟んで真顔で交わされるブラックジョークのようなやりとり(※ヒント「ティッシュ」がからむ)には、本気で吹き出しそうになってしまった。

 おまけに、数々の事件の発端となった「トニー」の秘密……多くは語れないが、どうしても連想してしまうものがある。キャラクターの名前も、性質も、何かといろいろ問題だと思う。大丈夫なのだろうか。

 この映画を普通の親子やカップルがどんな思いで見るのか、正直気になるものの、ジャニオタ、特に舞台などに足を運ぶ機会もあるディープなジャニオタなら、まず確実に楽しめると思う。余談だが、自分はリピートしてしまうかもしれないと感じている。

 「怖い」という口コミも「コメディ」という口コミも両方あるが、舞台挨拶で有岡が語った言葉「恐怖と笑いは紙一重だと思うんですよねえ」は、実はかなり真理である。
(田幸和歌子)

細眉&化粧顔の亀梨和也『ボク、運命の人です。』に見た、日テレ土ドラの不思議「現象」

 今回ツッコませていただくのは、土曜ドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)。

 KAT-TUN・亀梨和也×山下智久の共演が発表された際に、歓喜した女性は多かったはず。なにせ2人のドラマ共演は、『野ブタ。をプロデュース』(2005年、同)以来。30代以上の女性であれば、この共演に胸が高鳴るのは当然だろう。もしかしたら、ジャニーズに日頃興味のない「非ジャニオタ」の女性たちが、ジャニーズに色めき立った最後の瞬間が、この2人によるユニット「修二と彰」だったかもしれないと思うほど、その瞬間的なきらめきは強烈だった。

 さらに、脚本家は『プロポーズ大作戦』(07、フジテレビ系)の金子茂樹。10年前に三上博史扮する妖精に手助けしてもらった山Pが、今度は「神」になってしまったという縁も楽しい。内容などはどうあれ、絶対に作品を見守ろうと思った。

 だが、あまりにも期待が大きかったためか、序盤は「あれ? なんか違う……」と感じてしまうこともあった。

 山Pのダルそうで、抑揚のない不思議ちゃんしゃべりは、『野ブタ』の彰を思い出させるものだったし、亀梨の頑張りも微笑ましい。しかし、いやに細眉で化粧感のあるサラリーマン・亀梨と、短髪具合が逆にオネエ感を漂わせている山Pの風貌に、おそらく多くの視聴者も時の流れを感じたことだろう。「そりゃそうだよな」という思いと、「でも、2人ともいつもこんな感じだっけ?」という違和感があった。しかし、その違和感は、ドラマが進むにつれてどんどん薄くなっていった。

 さらに、5月26日放送分『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した「亀と山P」を見て、驚いた。肩の力を抜き、ユルく、しかし、キラキラ笑顔でアイドルしてみせる姿は、ドラマが始まる前に期待していた、いまだに忘れられない『野ブタ』の頃の2人だったからだ。

 そして、気づいた。どういうわけか、日テレドラマでは、ときどきこういうおかしなことが起こるということを。

 普段のテレビ番組における亀梨は、『ボク、運命の人です。』序盤で見せたような、細眉&メイク顔ではない。そして、ドラマの放送回が進むとともに、どんどんナチュラルに顔は変わっていった。

 実は同じく日テレ土曜ドラマで、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演の『理想の息子』(12年)『金田一少年の事件簿N』(14年)でも、やはり序盤は馴染んでいない不自然な髪形やメイク顔が気になったが、回が進むとともにナチュラルになっていき、後半はかなり良いビジュアルに仕上がっていたのだ。

 思えば、日テレ土曜ドラマといえば、嵐・大野智の『怪物くん』(10年)や亀梨の『妖怪人間ベム』(11年)、関ジャニ∞・丸山隆平の『地獄先生ぬ~べ~』などを作ってきた枠。もしかして、二次元キャラクターを演じるにあたり「本人」「ジャニーズ」を遠ざけようと、ドラマスタート時に、メイクや髪を盛り盛りにして作り込みすぎて、違和感ある見た目になってしまっているのではないだろうか。

 単なる妄想、言いがかりかもしれないが、序盤よりもずっと見やすくなっている亀と山P。どうせなら、『ミュージックステーション』に登場したビジュアルで、ドラマも最初から見たかった。
(田幸和歌子)

細眉&化粧顔の亀梨和也『ボク、運命の人です。』に見た、日テレ土ドラの不思議「現象」

 今回ツッコませていただくのは、土曜ドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)。

 KAT-TUN・亀梨和也×山下智久の共演が発表された際に、歓喜した女性は多かったはず。なにせ2人のドラマ共演は、『野ブタ。をプロデュース』(2005年、同)以来。30代以上の女性であれば、この共演に胸が高鳴るのは当然だろう。もしかしたら、ジャニーズに日頃興味のない「非ジャニオタ」の女性たちが、ジャニーズに色めき立った最後の瞬間が、この2人によるユニット「修二と彰」だったかもしれないと思うほど、その瞬間的なきらめきは強烈だった。

 さらに、脚本家は『プロポーズ大作戦』(07、フジテレビ系)の金子茂樹。10年前に三上博史扮する妖精に手助けしてもらった山Pが、今度は「神」になってしまったという縁も楽しい。内容などはどうあれ、絶対に作品を見守ろうと思った。

 だが、あまりにも期待が大きかったためか、序盤は「あれ? なんか違う……」と感じてしまうこともあった。

 山Pのダルそうで、抑揚のない不思議ちゃんしゃべりは、『野ブタ』の彰を思い出させるものだったし、亀梨の頑張りも微笑ましい。しかし、いやに細眉で化粧感のあるサラリーマン・亀梨と、短髪具合が逆にオネエ感を漂わせている山Pの風貌に、おそらく多くの視聴者も時の流れを感じたことだろう。「そりゃそうだよな」という思いと、「でも、2人ともいつもこんな感じだっけ?」という違和感があった。しかし、その違和感は、ドラマが進むにつれてどんどん薄くなっていった。

 さらに、5月26日放送分『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した「亀と山P」を見て、驚いた。肩の力を抜き、ユルく、しかし、キラキラ笑顔でアイドルしてみせる姿は、ドラマが始まる前に期待していた、いまだに忘れられない『野ブタ』の頃の2人だったからだ。

 そして、気づいた。どういうわけか、日テレドラマでは、ときどきこういうおかしなことが起こるということを。

 普段のテレビ番組における亀梨は、『ボク、運命の人です。』序盤で見せたような、細眉&メイク顔ではない。そして、ドラマの放送回が進むとともに、どんどんナチュラルに顔は変わっていった。

 実は同じく日テレ土曜ドラマで、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演の『理想の息子』(12年)『金田一少年の事件簿N』(14年)でも、やはり序盤は馴染んでいない不自然な髪形やメイク顔が気になったが、回が進むとともにナチュラルになっていき、後半はかなり良いビジュアルに仕上がっていたのだ。

 思えば、日テレ土曜ドラマといえば、嵐・大野智の『怪物くん』(10年)や亀梨の『妖怪人間ベム』(11年)、関ジャニ∞・丸山隆平の『地獄先生ぬ~べ~』などを作ってきた枠。もしかして、二次元キャラクターを演じるにあたり「本人」「ジャニーズ」を遠ざけようと、ドラマスタート時に、メイクや髪を盛り盛りにして作り込みすぎて、違和感ある見た目になってしまっているのではないだろうか。

 単なる妄想、言いがかりかもしれないが、序盤よりもずっと見やすくなっている亀と山P。どうせなら、『ミュージックステーション』に登場したビジュアルで、ドラマも最初から見たかった。
(田幸和歌子)

亀と山P『Mステ』で“ジャニーさん感”特盛り演出と、王道ジャニーズらしさに安心した

 5月26 日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)。番組開始まで、とても心配だった。もちろん、ゲストの「亀と山P」のことだ。

 放送前日、KAT‐TUNの元メンバー、田中聖が大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕された。2015年に元メンバー・田口淳之介の脱退と退所を生放送で発表した時の、亀梨の硬い表情と体の震え、あの姿が頭をよぎった。「昨日、僕たちのかつてのメンバー……」などと切り出して、また、あんな悲痛な亀梨を見ることになるのだろうか、と。

 まず、放送開始前の予告ミニ番組『ミニステ』で、「『ミュージックステーション』、今夜は亀と山Pのお2人」と紹介され登場した。「よろしくお願いしまーす」と、笑顔で手を振っている。若干硬い笑顔のように見えなくもないが、とりあえず良かったと思った。

 今回は、12年前の楽曲「青春アミーゴ」を、そのアンサーソングである「逆転レボルシオン」とともに披露するのだが、当時のパフォーマンスをJr.と再現することも、見どころの1つとして予告されていた。

 12年前の出演では、2人の主演ドラマ『野ブタをプロデュース。』(日本テレビ系)に出ていたHey!Say!JUMP・中島裕翔が、2人の間で舞い踊るポジションについたり、Hey!Say!JUMP・山田涼介やKis-My-Ft2、A.B.C-Zのメンバーがバックで踊っていたため、今回は、どんなJr.がつくのかと、いろいろ予想していた。Mr.KINGやPrinceか、はたまた東京B少年にHiHi JET? 裕翔のポジションは、B少年に新加入した金指一世くん? ドラマで活躍中の道枝駿佑くんとか? などなど、勝手に妄想していたが、今回は、SnowMan、SixTONESが中心に集められていた。そこに、中高生のJr.が加わるような構成だ。

 このJr.構成は、結果としてゴージャスだった。パフォーマンス前に亀梨が、「これぞジャニーズといった感じの」と言った通り、ダンスだけでなくアクロバットもあり、チビッコJr.による体全体を使った「ス」「キ」の人文字もあり、「これぞジャニーズ」というか「これぞジャニーさん」といった感じの、特盛パフォーマンスだった。

 近年の『Mステ』における、特にジャニーズJr.が出演する際のパフォーマンスは、ジャニーさんが「ぜひ皆様にお見せしたいもの」をお茶の間に届けてくれているような印象を、勝手に抱いている。「大変な時だからこそ」素敵なパフォーマンスをお見せする、的な心遣いを感じるのだ。

 そもそも、今回の亀と山Pだって、2人の黒いスーツ衣装を見たジャニーさんが「YOUたち、黒すぎだヨ」と、テレビ朝日の受付にあった赤い花を、2人の胸ポケットに差したという。つまり、ジャニーさんはスタジオまで来ていたわけで、そりゃあ、渾身の“特盛”演出なわけだ。

 2人のパフォーマンスも、とにかく「アイドル」なのが印象的だ。『うたコン』(NHK)や『バズリズム』(日本テレビ系)のパフォーマンスを見ていると、肩の力が抜けた雰囲気で、笑顔で肩を組んだり、親指で顔を指し示したりと、とにかく2人が王道のアイドルポップソングで「ジャニーズアイドル」をしている。別に、ハチマキ&短パンなどのような、記号的にわかりやすい「ダサいジャニーズ」ではなく、自然にジャニーズアイドル感を出してくるところが、高度なシャレなのかな、と思った。「亀と山P」なんてユニット名をわざわざ付けただけに、「亀と山P」が、それぞれ「亀」と「山P」という存在を巧みに演じているようにも見える。

 笑ってもらうのではなく、サラッと「俺たち、アイドルですよ」と示す自然さ。セル完全体と戦う前、「おだやかな状態でのスーパーサイヤ人」にたどり着いた悟空と悟飯親子のような雰囲気ともいえるかもしれない(わかるでしょうか)。

 スペシャルユニットだからこそ、そして、この2人だからこそできる、力の抜けた余裕あるパフォーマンス。「ああ、まだまだ全然大丈夫」、なんだかそんな気がした。何に対して大丈夫なんだかは、自分でもいまいちよくわからないが。
(太田サトル)

亀と山P『Mステ』で“ジャニーさん感”特盛り演出と、王道ジャニーズらしさに安心した

 5月26 日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)。番組開始まで、とても心配だった。もちろん、ゲストの「亀と山P」のことだ。

 放送前日、KAT‐TUNの元メンバー、田中聖が大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕された。2015年に元メンバー・田口淳之介の脱退と退所を生放送で発表した時の、亀梨の硬い表情と体の震え、あの姿が頭をよぎった。「昨日、僕たちのかつてのメンバー……」などと切り出して、また、あんな悲痛な亀梨を見ることになるのだろうか、と。

 まず、放送開始前の予告ミニ番組『ミニステ』で、「『ミュージックステーション』、今夜は亀と山Pのお2人」と紹介され登場した。「よろしくお願いしまーす」と、笑顔で手を振っている。若干硬い笑顔のように見えなくもないが、とりあえず良かったと思った。

 今回は、12年前の楽曲「青春アミーゴ」を、そのアンサーソングである「逆転レボルシオン」とともに披露するのだが、当時のパフォーマンスをJr.と再現することも、見どころの1つとして予告されていた。

 12年前の出演では、2人の主演ドラマ『野ブタをプロデュース。』(日本テレビ系)に出ていたHey!Say!JUMP・中島裕翔が、2人の間で舞い踊るポジションについたり、Hey!Say!JUMP・山田涼介やKis-My-Ft2、A.B.C-Zのメンバーがバックで踊っていたため、今回は、どんなJr.がつくのかと、いろいろ予想していた。Mr.KINGやPrinceか、はたまた東京B少年にHiHi JET? 裕翔のポジションは、B少年に新加入した金指一世くん? ドラマで活躍中の道枝駿佑くんとか? などなど、勝手に妄想していたが、今回は、SnowMan、SixTONESが中心に集められていた。そこに、中高生のJr.が加わるような構成だ。

 このJr.構成は、結果としてゴージャスだった。パフォーマンス前に亀梨が、「これぞジャニーズといった感じの」と言った通り、ダンスだけでなくアクロバットもあり、チビッコJr.による体全体を使った「ス」「キ」の人文字もあり、「これぞジャニーズ」というか「これぞジャニーさん」といった感じの、特盛パフォーマンスだった。

 近年の『Mステ』における、特にジャニーズJr.が出演する際のパフォーマンスは、ジャニーさんが「ぜひ皆様にお見せしたいもの」をお茶の間に届けてくれているような印象を、勝手に抱いている。「大変な時だからこそ」素敵なパフォーマンスをお見せする、的な心遣いを感じるのだ。

 そもそも、今回の亀と山Pだって、2人の黒いスーツ衣装を見たジャニーさんが「YOUたち、黒すぎだヨ」と、テレビ朝日の受付にあった赤い花を、2人の胸ポケットに差したという。つまり、ジャニーさんはスタジオまで来ていたわけで、そりゃあ、渾身の“特盛”演出なわけだ。

 2人のパフォーマンスも、とにかく「アイドル」なのが印象的だ。『うたコン』(NHK)や『バズリズム』(日本テレビ系)のパフォーマンスを見ていると、肩の力が抜けた雰囲気で、笑顔で肩を組んだり、親指で顔を指し示したりと、とにかく2人が王道のアイドルポップソングで「ジャニーズアイドル」をしている。別に、ハチマキ&短パンなどのような、記号的にわかりやすい「ダサいジャニーズ」ではなく、自然にジャニーズアイドル感を出してくるところが、高度なシャレなのかな、と思った。「亀と山P」なんてユニット名をわざわざ付けただけに、「亀と山P」が、それぞれ「亀」と「山P」という存在を巧みに演じているようにも見える。

 笑ってもらうのではなく、サラッと「俺たち、アイドルですよ」と示す自然さ。セル完全体と戦う前、「おだやかな状態でのスーパーサイヤ人」にたどり着いた悟空と悟飯親子のような雰囲気ともいえるかもしれない(わかるでしょうか)。

 スペシャルユニットだからこそ、そして、この2人だからこそできる、力の抜けた余裕あるパフォーマンス。「ああ、まだまだ全然大丈夫」、なんだかそんな気がした。何に対して大丈夫なんだかは、自分でもいまいちよくわからないが。
(太田サトル)

『ABChanZOO』の「ラブホテル」テーマで味わった、A.B.C-Z5人それぞれの奥深さ

 今回ツッコませていただくのは、4月22日放送の『ABChanZOO』(テレビ東京)から「学校では絶対に教えない“義務じゃない教育”ラブホテル経済学」。

 そもそも「ラブホテル」というテーマがOKになるジャニーズグループは、A.B.C-Zを除くと、TOKIOと関ジャニ∞、ギリギリKis-My-Ft2くらいではないだろうか。とはいえ、塚田僚一、河合郁人、橋本良亮はともかく、心配なのは、「真面目でお上品」イメージの戸塚祥太と五関晃一だ。

 講師は、「これまで訪れたラブホテルは3000軒以上、宿泊は100泊以上」というラブホテル評論家の日向琴子氏。まず冒頭で切り込んだのは、やっぱり河合だ。

「3000軒? ちょっといいですか? 誰と?」。半分は取材、「半分はプライベートで」という返事にニヤニヤしたのは、河合と、驚いたことに後ろの席に座っていた五関だった。河合が続けて「そもそもラブホテルって儲かるものなんですかね?」と聞くと、五関もやっぱりニヤニヤ。

 また、「風営法」「旅館業法」のラブホテルの違いについて、風営法のほうは「SMルーム、回転ベッドなどHなモノを置いてOK」という説明をする際、先生がチラリと顔の向きを変えると、戸塚が言う。

「なんでSMルームの時、俺のこと見たんですか」

 ラブホテルの3大利用客は誰か、というクイズでは「普通のカップル」「不倫カップル」のほかにもうひとつ「男同士とか」と答える河合。ジャニーズが言うのは、ちょっとどうかと思うが、続けて真顔の戸塚が言う。「ご無沙汰のカップル」。さらに、「○○○○」というクイズの伏せ字を見た橋本が、「4文字ですよね? ※●△×(放送されず)」と真顔で言い、先生に「それ言って、大丈夫?」と聞かれてしまう(※正解は「大人の遊び(プロとの遊び)」)。

 そんな中、「ラブホテルの女子会プラン」にはさまざまなものがある、という話題で、それまであまり言葉を発していなかった塚田が言う。

「あれもいいかもしれないですね。ジャニーズのコンサートを見て、ラブホテル(に泊まる)。地方とかも行ったりするんで、宿泊が大変っていうのも聞いたりするので」

 その発言を、先生は「ファンのこともよくわかってる」と評価し、次のように言う。

「遠征先は必ず宿不足になるんですって。で、ラブホテルに泊まってカラオケもできます。予習復習をホテルでやってる女の子も実際います」

 お茶の間では「芸人」扱いされがちな塚ちゃんだが、実は意外と「常識人」であることが発覚してしまうのも、「『えびちゃんズー』あるある」のひとつである。

 

 そして、最も盛り上がったのが、「儲かりそうなラブホテルの名前を考える」コーナーだ。

・河合「ファーストタッチ」→評価:いいが、ダサい。
・塚田「サマーバケーション」→評価:儲からない。夏しか使えない。
・戸塚「ディカプリオ」→評価:なんかデカそう。いろんな権利が関わってきそうでダメ。
・五関「あそこ」→評価:もうあるから儲からない。

 名前が発表される度、河合が「アキャキャキャ」と馬のいななきのように高笑いしたり、周囲がニヤニヤしたりする中、しかし橋本だけは笑わず下を向いている。まるでカンニングでもしているような真剣な表情で。そこで掲げた回答は……。

ほっかいどう…じゃがボッキル
千葉…らっか性者
おきなわ…ラフ天

 実は、課題へあまりに深く没頭し、真剣かつ貪欲に多数の回答を考えていたために、他人の回答など耳に入ってこなかったのだった。呆れるほどの集中力である。

 ちなみに、先生がオススメするラブホテルの名前は、「インパクトがあること」「女子目線でオシャレ」ということで、実在のラブホ名として「ローズリップス」「やんちゃな子猫」「サンタのお家」が挙げられた。

 これを受け、河合が果物名を取り入れるのはどうかというと、先生は「あるね」と言い、実在のラブホ「バナナとドーナツ」を挙げた。「それ、完全に狙いにいってますね」(橋本)「贅沢な遠足のおやつですね」(河合)というコメントに続き、真剣な顔で考えていた戸塚が言う。

「バナナとドーナツとミルクだと、完璧ですよね?」

 戸塚の下ネタはかなり意外だったが、もっと意外だったのは、涙を拭きながら一番笑っていたのが五関だったこと。また、戸塚は料金設定をいきなりほぼ正解し、「さすがピンク(メンバーカラー)」と自分で言っていた。

 それぞれ、これまで知らなかった意外な面がたくさん発見された『ABChanZOO』。A.B.C-Zの奥の深さを毎回感じさせられる素晴らしい番組だと、あらためて思った。
(田幸和歌子)