なにわ男子が、国民的アイドルになる道のりは「険しい」――SMAPや嵐のパターンは通用しないワケ

 2023年の『24時間テレビ 愛は地球を救う46』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーに選ばれた、なにわ男子。

 昨年のメインパーソナリティーは、YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」メンバー4人(嵐・二宮和也、KAT-TUN・中丸雄一、Hey!Say!JUMP・山田涼介、Sexy Zone・菊池風磨)だったが、なにわ男子はそうそうたる先輩たちの後を受け、この大役に抜てきされたのだ。

 説明するまでもなく、歴代数々のジャニーズタレントが担ってきた同番組のメインパーソナリティーは、日テレに「今年の顔」と認められただけでなく、事務所に「ジャニーズの看板」としてプッシュされている存在ともいえる。そのため、春頃から、ファンの間で「今年のメインパーソナリティーは誰が、どのグループが選ばれるのか?」と話題になることも、もはや風物詩といえるだろう。

 ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害報道の影響で、今年の『24時間テレビ』からジャニーズが外されるのではないかと一部で懸念されていたようだが、そんな中でのなにわ男子起用発表に、ホッとしたファンも多いのではないだろうか。

SMAPに嵐……爆発的に売れた大先輩の黄金パターンはもう通用しない

 前記の通り、『24時間テレビ』メインパーソナリティーを務めるということは、ジャニーズの看板の証し。デビュー時期が先のSnow Man、SixTONESも担当していない中での抜てきというのも、事務所の期待値の高さがうかがえる。

 すでに国民的アイドルとして確固たる地位を築いていた嵐は、グループとしての活動再開がまだ見えず、一方、現在活動中のグループでは、Hey!Say!JUMP、Sexy Zone、King & Princeあたりが、イメージ的には正統派風ジャニーズであり、次期看板と目されたグループだが、Hey!Say!JUMPは年内にいよいよ全員30代突入、Sexy Zoneはアイドルというよりオシャレ路線に移行、キンプリは5月にメンバーが一斉に3人脱退という状況にある。

 そうなると、若手かつ正統派ジャニーズアイドル“らしさ”を継承する次世代アイドルグループとして、なにわ男子が事務所にプッシュされるのはよく理解できる。

 とはいえ、なにわ男子メンバーの一般的な知名度、識別度はまだまだ低い。ここから、「国民的アイドルグループ」になるためにはどうすればよいのか。

 これまで爆発的に売れた大先輩たちのパターンからすると、なによりもまず「がんばりましょう」(SMAP)や「Love so Sweet」(嵐)など、誰でも知っているようなヒット曲を生み出せるかは大きい。

 また木村拓哉の『あすなろ白書』(フジテレビ系)しかり、嵐・松本潤の『花より男子』(TBS系)しかり、メンバー出演のドラマや映画がヒットすることも、国民的アイドルになるためには重要な要素。

 このように、曲とドラマ・映画がいずれも大ヒットし、同じ規模の“当たり”がある程度続くと、ファン層以外への認知度が高まるだろう。

 次はバラエティ番組だ。特定のメンバーに興味を持ったお茶の間層が、グループのバラエティを見るうちに、ほかのメンバーやグループ自体の魅力や個性に気づく。これがうまくハマれば、一気に各メンバーやグループの好感度も爆上がりする。

 この黄金パターンに、なにわ男子のこれまでの活動を照らし合わせてみよう。デビュー曲「初心LOVE(うぶらぶ)」は初日でハーフミリオン、初週売り上げ70万枚という大ヒットを記録している。メンバー7人それぞれの活動もめざましく、道枝駿佑は『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)、長尾謙杜は『どうする家康』(NHK)と、話題作への出演も多い。

 しかし、なにわ男子を国民的アイドルというにはまだまだ小粒感があるのは、彼らがどうこうという以前に、2023年の今日、これまでのブレークの方程式が通用しない時代であることの証左なのではないだろうか。

 多様性の時代と言われて久しい中、世代を超えて聞かれる国民的ヒット曲は生まれにくい状況にあり、たとえCDセールスが好調でも、積極的に複数買いをしてくれる熱量の高いファンに支えられた部分が大きく、一般層はショップでCDを買い求める機会自体、めっきり減っている。

 ドラマの好みも細分化され、現在テレビ局は、世帯より個人視聴率のほうを重視。そもそもテレビを見ない層がますます拡大している。それにバラエティも、ファン以外への訴求力が弱い番組が増えている印象がある。

 昭和の頃のように、雑誌やテレビ局、レコード会社などが一体となって「次のスターはこの人!」といったムーブメントを起こすような時代ではないことは誰もが知っている。序盤で書いたように、若手で正統派の“らしさ”を持ったグループが少なくなっているとはいえ、ジャニーズというくくりになると、第一線で活躍するグループはまだまだたくさん存在するし、近年はジャニーズJr.も地上波ゴールデン番組に出演したり、ファッション誌の表紙を飾ることも多い。その分、なかなか世間に「これがなにわ男子か」と“識別”してもらえなくなるのは必然の状況だろう。

 さらには、滝沢秀明氏の新会社「TOBE」、他事務所からもボーイズグループが次々にデビューし、男性アイドル界はもはや群雄割拠状態。おまけに世の中のジャニーズへの風当たりが強い状況もまだまだ続きそうなだけに、なにわ男子が「国民的アイドル」として無条件に親しんでもらうまでの道のりは、かなり険しいだろう。

 ちょっと視点を変えてみよう。

 これまでの正攻法が通用しない今の時代、なにわ男子が国民的アイドルになるためにはどうすればいいのか。

 まず知名度を急上昇させるには、大物に“見つかる”のも一つの手だ。ジャスティン・ビーバーに見つかったことで一気に世界的知名度を獲得したピコ太郎パターン。今だと、メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手や、史上最年少で名人を獲得した棋士・藤井聡太七冠など、国民的スターのフェイバリットになれれば、一気になにわ男子の名前が国内外に広まるはず。

 しかし、この方法では、ただ“見つかる”のを待つしかない。能動的に動くとしたら、例えば、ポケモンやマリオ的なゲームキャラクターとして、広い層に認知されるという方法。ジャニーズタレントは、すでにいろいろなアプリやゲームに登場しているが、まだまだファン向けのものが大半だ。実在のアイドルの育成ゲームの成功事例はないだけに、この分野に本格参入してみるのはどうだろう。

 さらには最近では新しい学校のリーダーズのように、リリースから時間のたった曲が、TikTokで突如バズるパターンだってある。

 もちろんすべて狙ってできるものではないし、運の要素がかなりのウエイトを占める。

 いっそ、先輩たちが総出で「次はなにわ男子!」と、外野から“ゴリ押し”などとは呼ばせない気迫で全力アピールしていくのも面白いかもしれない。こういう時だからこそ、事務所が一丸となって、力技で国民的アイドルをつくり上げる。そんな開き直りの姿勢が「こんなの前代未聞だ!」となり、意外にも話題を呼ぶような気がするのは自分だけだろうか。

 そんな中飛び出した、ニュースサイト「文春オンライン」による西畑大吾の熱愛スクープ。冒頭で触れたように、「次はなにわ男子!」と幅広い層にアピールできる絶好の機会『24時間テレビ』の放送が近づく中、まさかこのタイミングでスキャンダルとは。なにわ男子は国民的アイドルになるため、このピンチを乗り越えることができるのか。

Sexy Zone、SMAP、TOKIO……椎名林檎のジャニーズ提供楽曲に見る共通点とは?

 菊池風磨主演の7月期連続ドラマ『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌であるSexy Zoneの新曲「本音と建前」は、椎名林檎の書き下ろし曲だ。

 椎名林檎・東京事変が所属する音楽事務所「黒猫堂」のホームページには、「sexy zone 此処に在りらむ」と題された林檎のコメントが記載されている。

 これは、「初めてのご注文、ありがとうございます」という書き出しの文章で、メンバー4人の声を「こちらの煩悩を駆り立てる罪な銘器揃い」と評し、その魅力を余すことなく詰め込みたいと感じたとつづり、さらには4人のそれぞれの魅力について、丁寧に紹介されている。

 かくしてでき上がった楽曲「本音と建前」は、「食材を買い溜めし過ぎて、開けるたび中から品物が落ちてくる冷蔵庫みたくなっちゃった」とのこと。つまり同曲は、林檎が感じる4人の魅力――「銘器」の良さを存分に引き出し、可能な限りパンパンに詰め込んだものだというふうに受け取れる。

 シングルのリリースこそ9月20日とやや先ではあるが、放送中のドラマではすでにオンエアされている「本音と建て前」。Sexy Zoneメンバーが“椎名林檎”の世界観に丸ごと飛び込み、しかしそれでいて、“椎名林檎”に飲み込まれてもいない。同曲には、“椎名林檎”と“Sexy Zone”のせめぎ合いが感じられ、「パンパンの冷蔵庫」の意味が理解できた気がした。

TOKIO「雨傘」SMAP「真夏の脱獄者」「華麗なる逆襲」――椎名林檎のジャニーズ提供曲のこれまで

 言うまでもなく林檎がジャニーズのグループに楽曲を提供するのはこれが初ではない。

 彼女が初めてジャニーズに楽曲を提供したのは2008年リリースのTOKIOのシングル「雨傘」。リズムもメロディも複雑な構成で、しかもキーの幅も広い楽曲を、当時ヴォーカルを務めていた長瀬智也は見事に歌いこなした。ちなみにカップリングの「渦中の男」も、林檎が作詞作曲を担当している(いずれも編曲は東京事変)。

 12年には、SMAPに「真夏の脱獄者」を提供。アルバム『GIFT of SMAP』収録の同曲は、ファンキーなイントロから始まり、SMAPが得意とするソウルフルな魅力が前面に押し出された作品だ。また、15年リリースのシングル「華麗なる逆襲」も、林檎が作詞作曲を担当しており、ゴージャスな雰囲気を持つポップチューンだと話題を集めた。

椎名林檎にとってのジャニーズNo. 1楽曲は少年隊「stripe blue」

 林檎が手掛けたジャニーズ楽曲について考えるとき、思い出す一曲がある。それは少年隊の5thシングル「stripe blue」だ。

 というのも、『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の特番でジャニーズ名曲特集が組まれた際、コメント出演した林檎はジャニーズNo. 1楽曲として、「stripe blue 」を挙げていた。錦織一清、東山紀之、植草一秀は、歌詞や振り付け、歌い分けなどにおいて、それぞれ異なった解釈を行っており、三者三様の個性を際立たせながら、それでいて三位一体の輝きを放っている点を評価していたのだ。

 この「stripe blue」に対する評価は、彼女がジャニーズに曲を書く際、常に意識していることなのではないか。「雨傘」では、ヴォーカリスト・長瀬、そして曲を演奏するTOKIOメンバーそれぞれの演奏の個性が発揮されながらも、楽曲としてのまとまりに秀でていたし、SMAPの「真夏の脱獄者」に関しては、林檎本人が、「stripe blue」を念頭に置いたとも語っていた(そもそもSMAPは、メンバーの個性の際立ち方においては、ジャニーズ屈指のグループだったが)。

 そして、林檎は今回、Sexy Zoneの「本音と建前」でも、同じことをしようとしているように思う。冒頭に示した通り、林檎はSexy Zone4人のメンバーの声の個性を大きな魅力として感じているし、これは少年隊を評価するコメントとも通ずるものがあるからだ。

 また林檎は『関ジャム』で、ジャニーズは古典を含め、あるゆる分野への基礎、型がしっかりとあり、それをプロジェクトごとに違いを楽しませることができる点を“強み”として挙げていた。

 その「違い」とは、王子様路線の王道アイドルソングだったり、イケイケ路線のダンサブル楽曲、はたまた統一感のある群舞や華麗なアクロバットを見せる方向のものだったり、さまざまあると思うが、その解像度をわかりやすく際立たせてくれるのが椎名林檎楽曲なのかもしれない。

 Sexy Zoneは、Sexy時代を創り出したり、Mildが地球の裏側でWildにひっくり返ったりするデビュー曲「Sexy Zone」(11年)に始まり、曲中に“俳句”を盛り込んだ2ndシングル「Ladyダイヤモンド」、真夏とクリスマスを融合させた3rdシングル「Sexy Summerに雪が降る」、そして“ドバイ”を舞台にした5thシングル「バィバィDuバィ〜See you again〜」など、デビュー当初は、ある意味で“ジャニーズにしかない”、ときには“トンチキ”と評される発想の曲を歌うグループという印象が強かった。

 一方で、「Knock! Knock!! Knock!!!」(デビューシングル「Sexy Zone」初回盤D収録)や「IF YOU WANNA DANCE」(12年発売の1stアルバム『one Sexy Zone』収録)など、実はデビュー当初から、王道のジャニーズソングとは一線を画す、いろんな曲調の楽曲にチャレンジしてきた。

 その後、メンバーの成長に伴うように、大人の男らしさを強調する楽曲なども増え始め、15年の「カラフルEyes」(10thシングル)では、これまでとは雰囲気の異なるスタイリッシュでソウルフルな楽曲に挑戦し、新たなステージへとシフトチェンジ。

 さらにその流れを発展させ、完成させたのが昨年6月リリースの8thアルバム『ザ・ハイライト』だ。世界的な流行でもあるシティ・ポップ色の強い楽曲群で、ビジュアルイメージも含め、完成度の高さが魅力の一枚となった。

 これまでさまざまなジャンルの楽曲を歌ってきたSexy Zone。「本音と建前」は、大人な雰囲気を持つジャジーな旋律が印象的なインパクトの強い一曲だが、林檎が彼らの表現してきた世界観を統合し、可視化させた作品ともいえるかもしれない。きっとSexy Zoneの新たな魅力が、誰の目にもわかりやすく映るだろう。加えて、メンバーそれぞれの個性を一つに集約させながらも、それぞれの魅力にブーストをかけるのが林檎曲の持つ力であると考えると、同曲は、今後のSexy Zoneの方向性をさらに進化させる“転機”となるかもしれない。

「ジェネリックジャニーズ」と呼ばれるTOBE、滝沢秀明氏に期待する“誰も見たことないエンタメ”

 元V6・三宅健、元King&Prince・平野紫耀&神宮寺勇太という人気の元ジャニーズタレントが合流、そしてIMPACTorsあらため「IMP.」も加わることになり、ますますその存在感が増す、“タッキー”こと滝沢秀明氏率いる「TOBE」。

 タッキーのもとに元ジャニーズが続々集結してきていること、また公開されたオーディション動画に少年ばかりが参加していたことなどから、一部ネット上で「ジャニーズ2号店」はたまた「ジェネリックジャニーズ」と呼ばれているようだが、今後、その「2号店」が、どんな展開を見せるのかは、非常に楽しみなところだ。今回、そんな「どうなるTOBE!?」を考えてみたい。

 TOBEはジャニーズではない。しかし、世間から、“ジャニーズ的”なものを期待される部分は大きいはずだ。だから「ジェネリックジャニーズ」と呼ばれているのだろうが、であれば、大胆に開き直って、正面から“そのまんま”を打ち出すのはどうか。「質は同等です」と言わんばかりに。

 『TOBE歌舞伎』『TOBE演舞城』『TOBE銀座』『TOBEワールド』という舞台をやります……そんな発表をして、世間を笑わせたら「勝ち」な気もする。

 また、シブがき隊や光GENJIなど、現存しない過去のレジェンドグループのテイストを、TOBEなりの形で令和の世に再生させるのはどうか。なんなら、そういったレジェンドを招聘しても面白い。TOBEがジャニーズの『ジュラシック・パーク』となるのも見てみたいものだ。

 もう一つ付け加えるならば、TOBEがオーディションで獲得した少年たちのパフォーマンスも、本家・ジャニーズと見比べながら楽しめそうだと期待している。

 なぜTOBEにジャニーズ的なものを期待してしまうのかといえば、現在、ジャニーズ事務所が、ジャニー喜多川前社長の“色”をなくそうとしているからだ。

 言わずもがな、社会問題化した性加害報道により、例えばジャニーさんの死後、舞台のクレジットには「エターナル・プロデューサー」として同氏の名前が記載されていたが、今では外されるという対応が取られている。

 しかし、ジャニーさんが創り出す独特の世界観を求めるファンは、きっと多い。その飢えを、TOBEが満たしてくれる可能性はあるのではないか。ジャニーさんが表現してきた世界観の理解、その表現力において、タッキーに期待できる部分は大きいと思うのだ。

ジャニーズ、TOBE、新しい地図の“攻防戦”を期待してしまうワケ

 そんなタッキーだが、彼はプロレス好きとして知られている。その点を踏まえると、TOBE設立は、プロレス界における新団体設立のようなものなのかもしれない。プロレスの新団体が、古巣ではできなかったスタイルの試合を打ちだしていくように、タッキーがTOBEという新団体ならではの“興行”を打ち出していきたいと思っていたとしたら……世間に“ジャニーズ的”なものを求められるのは、なんとも皮肉な話だ。

 とはいえ、TOBEとプロレス新団体の類似性を考えた場合、叶うことなら団体同士の対立をエンタメとして見せるムーブにも期待してしまう。それこそ本家・ジャニーズのステージに、TOBEが「そのチャンピオンベルト(そんなものはないけど)を賭けて勝負しろ!」と乱入する……そんな掟破りの衝撃展開は、ちょっと見てみたい。

 どうせなら「新しい地図」にも参戦してもらい、三つ巴の攻防戦になったら、なおさらワクワクする。どうやって競い合うかはさておき、勝った団体が、何かしらの楽曲や舞台の権利を保有できるといった展開があれば……それこそ誰も見たことのないエンタメになるかもしれない。しかし、もともと3者は、同じ夢を目指してきた仲間同士。ベストを尽くして競い合った後は、薩長同盟よろしく、手を取り合う未来があってほしい。

 筆者がこんな妄想をするのは、ジャニーズ、TOBE、新しい地図の共演は現状、ほぼ不可能とみられるから。競い合い切磋琢磨し成長する――それこそ本家・ジャニーズがずっと目指してきたことを、3者が実現してくれないかと祈ってしまうのだ。

 そうなると間を取り持つ存在、令和の坂本龍馬は誰になるのか。さらなる妄想が膨らみそうだ。

Snow Man・目黒蓮はなぜ大ブレークしたのか? 背景にある「宇宙Six」時代を振り返る

 宇宙Six――今なおじわじわくる、素敵なユニット名だなぁと思う。

 かつてSnow Man・目黒蓮が所属していたジャニーズJr.ユニット、宇宙Six。近年、目黒のファンになった人の中には、「実際の活動は知らないけれど、その存在自体は知っている」という人も少なくないと思う。

 そんな宇宙Sixでの活動をリアルタイムで追っていたジャニーズファンは、目黒が昨今、ジャニーズのトップアイドルへと駆け上がっていくさまをどう見ているのだろう。昨年出演した連続ドラマ『silent』(フジテレビ系)で脚光を浴び、現在放送中の主演ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)の評判も良いという状況に、驚愕しつつも感慨深くなっているように思う。

 今回は宇宙Six時代の目黒を振り返るとともに、なぜ彼がブレークしたのかについて考えてみたい。

 まずは、宇宙Sixをざっくりおさらい。宇宙Sixは、目黒を含む6人組ユニット。結成は2016年。They武道(これもまた気になるネーミングだが、それはまた別の機会に)の山本亮太、江田剛、林翔太に、目黒、松本幸大、原嘉孝らを加え、新たに結成されたユニットである。なお、目黒は宇宙Sixの最年少メンバーだった。

 ジャニーズJr.の舞台に“宇宙的”なテーマが採用されたり、デビュー組の楽曲の世界観が宇宙規模のスケール感だったり、MVが唐突に宇宙設定だったり……ジャニー(喜多川)さんにとって「宇宙」は重要というか、ワクワク度が高まる大好物なモチーフの一つなのだろう。そんな中、どストレートに「宇宙」と名付けられた宇宙Six。それだけジャニーさんに期待をかけられていたのか、それとも、グループ結成時、ちょうどジャニーさんの宇宙熱がより一層高まっていたタイミングだったのか、名づけの背景は、今となってはわからない。

 ただ宇宙Sixは、嵐のバックダンサーとして活躍する実力派として知られていた一方、いわゆるCDデビュー候補のユニット扱いではなかった。

 宇宙Sixにおける目黒も、そのルックスやパフォーマンスに魅了されるファンの数がじわじわと増えてはいた。とはいえ、やはりジャニーズJr.の最前線で活躍するような顔ぶれに比べると、まだまだ控えめな存在だった。

 にもかかわらず、突如Snow Manの新メンバーとして抜てきされたとあって、ジャニーズファンからは「なぜ目黒!?」という声も少なくなかったと記憶している。同時期にSnow Manに加入したラウールも、少年忍者時代、同じような存在だったのかもしれない。滝沢秀明氏(現TOBE代表)は、スポットライトの当たっていないJr.に伸びしろを見いだし、ピックアップする目を持っていたのだろうか。

 その後、目黒は宇宙SixとSnow Manの兼任という形に。しかしJr.の活動はなかなか忙しく、舞台出演にデビュー組のツアーのバックと、兼任は相当ハードだったと思われる。結局、Snow ManのCDデビューに伴い、目黒は宇宙Sixを卒業。同メンバー・山本の契約解除を経て、ユニットは解散してしまう。

 それにしてもなぜ目黒は、これほどの人気を獲得できたのか。

 まずは、その甘く端正なルックスが理由の一つだろう。彼は、いわゆる“ジャニーズ”的な美少年とはまた違った、わかりやすいイケメンだ。ジャニーズに興味のない編集者が、Snow Manの取材に参加した後、「目黒くんがかっこよかった」と語っていたという話を耳にしたことがある。

 目黒は、ダンスや歌のパフォーマンスにより、ジャニーズファンをズブズブハマらせる“沼”系のアイドルではなく、そのジャニーズ感の薄さが良いように作用し、初見の人を本能レベルで魅了するタイプのアイドルなのだろう。それは、彼の武器の一つだと思う。「FINE BOYS」(日之出出版)の専属モデルになったことで、「かっこいい」と人気が加速したのも理解できるし、デビュー後に単独表紙を務めた号が即完売したことは、“目黒伝説”の大きなステップになった。

 そうこうするうち、「目黒はすごい」という空気が生まれ、グループの人気と相まって、さらに上昇気流に乗った。そして昨年、『silent』とNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』が立て続けに放送され、ファンの裾野が拡大したことが、現在の不動の人気につながったという流れだろう。

目黒蓮、いまもなお抱き続ける「宇宙Six」への熱い思い

 それにしても、宇宙Sixのメンバーもファンも、目黒がこれほどまでに活躍するとは、想像していなかったのではないか。もしかしたら、目黒本人もそうだったかもしれない。

 しかし、ただ単に「ルックスが良かったから」だけでは、この“目黒伝説”は説明がつかない気もする。ルックスの良さを超える彼の魅力とは何かと考えたとき、彼の“熱さ”を思い出した。

 目黒はSnow ManのCDデビューが発表された19年夏のコンサート『ジャニーズJr.8・8祭り〜東京ドームから始まる〜』で、宇宙Sixとして最後のステージに立った。その際、彼は感極まって「宇宙最高ー!」と叫び、ユニットへの愛をジャニーズファンに知らしめた。

 また今年3月放送の『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)で、「脱出島」に参戦した際は、元宇宙Sixのメンバー・原嘉孝をパートナーに選び、その盟友ぶりが視聴者の間で好評を博したことも記憶に新しい。そう、目黒は、宇宙Sixという現在は存在しない古巣ユニットへの思いをずっと持ち続けている熱い男。それこそが、目黒の一番の魅力といえるかもしれない。

 たらればの話でしかないが、目黒がSnow Manメンバーじゃない世界線を想像してみる。彼がもし、今もなお宇宙Sixのメンバーだったとしたら、今のような輝きを放てていただろうか。宇宙Sixから巣立つという経験をしたからこそ、これほどまでの存在になれたという気がしなくもない。

 宇宙Six時代に、彼が磨けば光る原石であると気づいていたファンは、現在、最高級の宝石になった目黒を誇らしく思うのか、それとも遠くに行ってしまったと少し寂しく感じているのか。ちょっと聞いてみたくなった。

元光GENJI・内海光司&佐藤アツヒロ、平家派――おじさんジャニーズが活気づく現象に思うこと

 夏の大型音楽特番の先陣を切って、6月28日に放送された『テレ東音楽祭2023夏』(テレビ東京系)。総合MC・国分太一のもと、多くのジャニーズタレントが出演し、パフォーマンスを披露した。

 今回の大きな目玉の一つは、現在「U&S」というユニットとしても活動する元光GENJIの内海光司と佐藤アツヒロが初出演、さらにあの“平家派”も一部再集結し、揃って光GENJIの曲をパフォーマンスするという企画だった。

 「U&S」は、光GENJIのデビュー35周年を記念して昨年結成されたユニット。名前は言うまでもなく2人のイニシャルだ。アツヒロに関しては、時折『ジャニーズカウントダウンライブ』や『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)などに出演し、当時と変わらぬローラースケートでのパフォーマンスを披露しており、その姿を目にすることもあった。一方の内海は、舞台出演が活動の中心で、音楽番組などには登場しない――舞台を見ない者にとっては、ある意味「生けるレジェンド」と化していたような印象だ。

 しかし、今年に入って、内海はU&Sとして、1月に『Love music』(フジテレビ系)、4月には中山優馬とジャニーズJr.の番組『@YUMA HOUSE』(BSJapanext)に出演。そして5月放送の『ザ少年倶楽部』に登場し、Go!Go!kidsにローラースケートを直接指導して、一緒に「勇気100%」をパフォーマンスしていた。このように、内海は(アツヒロ含めだが)、にわかに「よく見る大先輩」になってきている。Go!Go!kids世代にとっては、光GENJIのメンバーは、もはや歴史上の偉人ぐらいの感覚ではないだろうか。

 また、「あの“平家派”」と言われても、ピンとこない方もいると思うので、こちらも念のため少し説明。

 平家派とは光GENJIのシングル「剣の舞」のバックを務めるために結成されたジャニーズJr.のユニットで、名前の由来はそのまま、GENJI(源氏)に対しての平家だ。国分をはじめ、城島茂、そして20th Centuryの坂本昌行、長野博、井ノ原快彦らも平家派の一員だった(ちなみに山口達也氏も)。彼らは時折集結してパフォーマンスを披露しており、2011年には平家派でのコンサートも実現した。

『テレ東音楽祭』はジャニーズ社内の楽しい宴会のように見えた

 そんなU&Sと平家派は『テレ東音楽祭』でどんな様子だったかというと、みんなニコニコしていて、とにかく楽しそうだった。特に平家派の面々は、テレビでの遊び方、魅せ方をよく知っているだけに、ローラーでの殺陣シーンでは、オーバー気味の演技で斬り合ったり、顔芸を披露したりなど、大はしゃぎ。ここだけ同窓会というか、和気あいあいとした空気に包まれていた。

 そんなふうに、彼らが場の空気を温め、番組後半は、北山宏光が卒業間近のKis-My-Ft2やNEWS、関ジャニ∞、.ENDRECHERI.、そして20thCenturyと、中堅以上のジャニーズが続々登場し、それをTravis JapanやHiHi Jetsたち若手が応援していた。

 どこか、社内の楽しい宴会を配信してくれているように見えなくもなかった。大先輩の芸を若手が無理やり見せられ、盛り上げなくてはいけないといった嫌な空気も感じない。それは井ノ原や国分をはじめとするおじさんジャニーズの醸し出す空気あってのものだろう。

 それにしても、おじさんジャニーズが活気づくこの状況は、一体何なのだろうか。

 近藤真彦、中居正広、長瀬智也、森田剛、三宅健。40代以上の大物ジャニーズの退所がここ数年続いている。嵐だってグループとしては活動休止中だ。

 新陳代謝を図り、タレントがどんどんフレッシュになっていくことはもちろん大事。だけど、ジャニーズが、これほどまで多くの国民に愛されるようになったのは、やっぱりこの世代が人気バラエティやドラマ、映画に次々出演し、人気の裾野を拡大してきた実績あってのもの。

 多くの男性アイドルグループが台頭し、また今年春からは、創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題が取り沙汰され、事務所の体力が削られる中、それでも所属タレントたちは、アイドルとしてステージに立ち、ファンを楽しませなければいけない。そんな時、やはり頼りになるのは、経験を重ねたおじさんジャニーズ、そして彼らの匠の技(パフォーマンスも話芸も)だ。

 平家派、とりわけ井ノ原のお茶の間での好感度の高さは、最大の武器である。一時代を築き上げた、今残るおじさんジャニーズたちを、“頑張るおじさん”として、老害感を出さずに、うまく世間にアピールしていく。その役割は、ヒガシ(東山紀之)やKinKi Kidsという“ど真ん中”の王子様ジャニーズにはできない役割だろう。

 そして若手にもその背中を見せ伝統継承を行う「保存会」的役割を担う部分もあるだろう(関連企業である株式会社TOKIOももちろん一役買う)。

 突如として内海にスポットライトが当たったのだって、危機的状況の中、事務所が何かないか何かないかと模索していたところ、蔵の中から「こんなお宝が!」と見つけられた感が、どこかにある(前半に書いた通り、舞台で活躍していたわけですが)。

 シニアジャニーズたちの精力的な活躍、そしてまだまだ「ほかにもっとお宝なかったか?」という発掘作業が続けば、OBの電撃復帰だってあるかもしれない。彼らが、事務所の窮地を救う展開になったら、それはそれで胸アツだ。

サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント

平野紫耀の身体能力、神宮寺勇太の空手……元キンプリ「海外進出」の武器になりそうなもの

「King&Princeから脱退する3人のこれからを、大胆予測してもらえませんか?」

 確か5月の前半、サイゾーウーマン編集部からこんなむちゃぶりをされた。それがわかれば、苦労しない(笑)。そんなわけでしばらく放置していたわけだが、今回、ついに筆を執ることにした。

 5月22日、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太がキンプリから脱退。平野と神宮寺は同日ジャニーズ事務所を退所、岸も9月には離れるという。キンプリは、永瀬廉と高橋海人の2人体制で再スタートを切った。

 実際、脱退した3人の行く末については、多くの人が気になるところだ。6月後半には、平野と神宮寺が、滝沢秀明氏の立ち上げた新事務所「TOBE」とエージェント契約を結び、岸も続くようだという週刊誌報道があり、さらに平野が滝沢氏プロデュースのもと新曲を準備中とも伝えられた。

 いずれも真偽のほどは定かではなく、それより注目したいのは、本人たちの言葉。ジャニーズ時代、平野は最後のブログでジャニー(喜多川)さんに向け、こう謝っていた。

<ジャニーさんごめんねー! 目標届かなかった!!!>

 わざわざジャニーさんの名前を出し、謝罪しているところを見るに、平野は目標を叶えられなかったことが、相当悔しかったのだと思う。次のステップは、その目標――平野ら脱退組が口にしていた「海外進出」を実現するためのものと考えられる。

 これまで日本の芸能界では、辞めジャニが大々的な活動をするのは、なかなか難しい部分があった。しかし、山下智久、赤西仁、田口淳之介など、辞めジャニが海外の映像作品に出演し、活躍するパターンはすでに存在する。平野らの「海外進出」も十分あり得るだろう。

平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が「AMAZING!」なトリオになりそうなワケ

 ここで思い出されるのが、神宮寺の特技・空手だ。ジャニーズJr.時代、テレビ番組や先輩のコンサートで、空手の型をよく披露していた。また、平野は、キンプリの冠番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)で類いまれなる身体能力を次々と発揮。初挑戦の瓦割りでは、あえて高難易度の技に挑み、見事すべての瓦を割り、パンチングマシン対決では288キロという規格外の数字を記録、さらに、マイケル・ジャクソンの必殺技「ゼロ・グラビティ」に挑戦したときには、マイケルの前傾角度超えを果たしていた。

 日本の武道・空手は海外ウケ抜群だろうし、平野の身体能力は、言葉の違いを超えて称賛されるはず。2人は、とにかく明るい安村のようなお笑い芸人とはまた違う、海外の人のハートをがっちりつかむパフォーマーとしての可能性を感じさせる。アメリカで、2人に「YOUたち、かっこいいよ!」という言葉が飛ぶ光景まで目に浮かんでくる。

 では、9月末に退所予定の岸はどうだろう? キンプリ脱退後も『ザ!鉄腕!DASH!!』(同)に継続出演し、米作りに取り組む岸だが、SDGs意識の高い海外では、この米づくりキャラを生かせそう。なんとも「AMAZING!」なトリオになる未来が見える。

 週刊誌では、3人は滝沢氏のサポートのもと、再スタートを切ると報道されているが、その彼にこそ海外にアピールできる武器がある……“歌舞伎”だ。

 滝沢氏プロデュースの歌舞伎舞台でメインを張る3人は、それはさぞカッコいいことだろう。海外公演でも好評を得そうだ。しかし、『滝沢歌舞伎』シリーズは、Snow Man主演で、今春でいったんファイナルを迎えたとはいえ、そのコンテンツごとジャニーズ事務所に残してきた形だけに、名前や演目などは変える必要はあるだろう。『TOBE歌舞伎』とか『ケンタッキー歌舞伎』とかになってしまうのか。

 そうなると、元SMAP・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾のユニット「新しい地図」のような名称を3人につけたほうがいい気がする。そのグループ名はどうなるのか……「新加勢大周」方式や、「リアル」「真・シン」といったワードをつけるのはベタすぎるし、角が立ちそうだから、「クイーン&プリンセス」なんてのはどうだ。いやいや、パチモン感甚だしい。

 紫耀・勇太・優太の頭文字で「SYY」……90年代前半を席巻したビーイングのグループみたいだな。王家に対抗する市民で「シチズン」……これもなんだかピンとこないし、そもそも時計メーカーだ。王家を超える存在……「エンペラー(皇帝)」とか……どうですか、タッキー。

滝沢秀明氏といえば、プロレス好きだが……

 一方、滝沢氏の大好きなプロレスを3人の活動に取り入れてみるというのも、OBを含むこれまでのジャニーズでは前例がないし、海外ウケも良さそうだ。滝沢氏が特に好きだというメキシコ独自のプロレス「ルチャ・リブレ」は、覆面で戦うのが特徴だが、3人がマスクスタイルでリングに登場する様子を妄想すると、なかなか楽しい。

 平野は空中殺法、神宮寺は空手技、岸は……謎特技「足をつること」で、相手を油断・心配させ、“ハメ技”に導く。岸は人柄の良さでも対戦相手を油断させられそうだし、英語も得意だというので、マイクパフォーマンスもいけるはず。そして試合後は3人が、マスクを外すという“お約束”を設け、その素のイケメンぶりに会場が沸くのもいい。

 そんなわけで、平野と神宮寺、そして秋以降の岸……3人の本格的な再活動を、妄想とともに楽しみに待ちたいと思います。

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なにわ男子は全員泣き崩れ……ジャニーズのデビュー発表に「サプライズとドラマ」を期待するファン心

「次のデビューはどのグループになるのか?」

 それは、今も昔もジャニーズファンにとって最大級の関心事だ。いつ? メンバーは? 何人組? 既存のグループで? サプライズ人事はある? デビュー曲は? などなど……。特にジャニーズJr.のファンは、応援しているJr.がデビューできるか否かは何よりも気になることだし、一方でデビュー組のファンも、新たなライバルとなる存在の出現は気がかりだろう(もしかしたら、担降りしたくなることだってあるかもしれない)。

 そんな中、6月下旬にヌルッと出てきた、関西ジャニーズJr.内ユニット「Aぇ!group」(以下、Aぇ)のデビュー決定報道。Aぇが次期デビューの有力候補の一角であるといううわさは、かねてより見聞きにする機会は多かったので、それ自体はまあ「ほうほう」という感じだ。

 しかし、ジャニーズのデビュー発表というのは、やっぱりこう、ズドンとド派手なもの、そしてファンにとってもタレントにとっても、サプライズであってほしいという気持ちがある。

 ここで、各グループのデビュー発表を振り返ってみたい。

 ハワイ・ホノルル沖のクルーザー上でデビュー会見を行った嵐。コンサートの最中、「茶封筒」に入れられたCDデビュー決定の報を受け取り、ファンと一緒に驚いたKis-My-Ft2。帝国劇場での会見でデビューを発表し、その後、同劇場で行われた舞台で、早速デビュー曲「Sexy Zone」を歌ったSexy Zone。大みそかの『ジャニーズカウントダウンライブ』の生放送中、本人らが手書きの紙を掲げてデビューが決まったことを伝えたジャニーズWEST(発表時は「ジャニーズWEST4」)。ユニバーサルミュージックの新社屋にて、サプライズで招かれたファン200人とともにデビューを知ったKing & Prince。そしてコンサート中、スクリーン上にCDデビュー日が突然映し出され、全員が泣き崩れたなにわ男子……ジャニーズは、グループのデビュー発表時、こうした数々のドラマチックな演出を行ってきたのだ。

 仮に、Aぇのデビュー報道が事実で、この先、豪華なデビュー会見が開催されたとしても、ジャニーズファンに「もう知ってるし」という微妙な空気で受け止められてしまう可能性は否めない。「おめでとう!」と言うタイミングも難しくなりそうだ。

 このように、デビュー報道は、ジャニーズファンの興を削いでしまった感もあるが、一方で、ジャニー喜多川氏(2019年死去)の性加害問題により、事務所への風当たりが強い中、仮に上記のようなド派手なデビュー発表をしたら、世間の反応はどうだったのか……とも考えてしまう。

 「こんなときに」と猛反発を食らい、大炎上してしまうことも想定できなくはないし、そもそも新たなデビュー自体が“許されない”という空気になることも予想できる。そう考えると、もしAぇのデビュー決定が報道通りだった場合、これによってワンクッション置けたことは、結果的によかったのではないか。

 というか、あくまで妄想だが、あの報道が、「意図的に情報を先出しし、世間の反応をうかがう」というジャニーズの戦略だったとしたら……。万が一、ネガティブな反応のほうが強ければ、正式発表の前に、デビューの延期や仕切り直しなど、いくらでも対応できるだろう。

 とはいえ、現在、事務所に立ち込めるネガティブな空気を、派手なデビュー発表で吹き飛ばし、新生ジャニーズを印象づけるというやり方だってある。どちらにせよ、それはふたを開けてみなければわからないだけに、あのデビュー報道がよかったのか悪かったのかは、現状、何とも言えないのかもしれない。

Aぇ!groupは今のジャニーズに「ちょうどいい」――次のデビュー組に選ばれた理由は?

 ところで、報道が正しかった場合、なぜAぇが次のデビュー組に選ばれたのだろう。ファンの数の目安となりそうなSNSでの盛り上がりやYouTubeチャンネルの再生数などを見ると、Aぇの人気や実績は、Jr.ユニット内で頭ひとつ抜きん出ており、デビューが回ってくるのもきわめて順当、文句のつけようがないのは事実だ。

 一方で、「メンバーの平均年齢が高い」「ジャニーさん臭が比較的薄め」といった理由を掲げる報道も目にした。確かに、ジャニーさんの報道が過熱するいま、未成年の男子を彷彿とさせる「少年」「Lil(リトル)」「Boys」「Kids」というワードがグループ名についていないのも、世間の印象的にはいいのかもしれない。

 人気はトップクラスで、年齢が高めで、かつ「少年」感薄め――Aぇは現在のジャニーズにとって、いろいろと「ちょうどいい」存在なのだろう。

 果たして、Aぇのデビュー報道の行方はどうなるのか。ジャニーズファンの間では、7月16、17日に京セラドームで開催される『All Johnnys’Jr.2023 わっしょいCAMP!in Dome』で正式発表と見る向きもあるが、Aぇのメンバーを再編成する、あるいはまったく違うグループのデビューという可能性も残されている。できればサプライズ度高めの発表に期待したい。

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『ドキュメンタル』シーズン12、“永遠の悪ガキ”近藤真彦の居場所はここにあった!

 マッチさんが『ドキュメンタル』にやって来る――。

 この一文だけでもう面白い、そんなパワーイベントが実現した。あのマッチさんこと近藤真彦が、『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』のシーズン12(5月26日よりPrime Videoで独占配信)に出演したのである。大物芸能人であるマッチさんが参戦するとあって、ほかの出場者も「なんでマッチ!?」「マッチ、出てくれるの!?」となることは間違いない。今回は、マッチさんの初『ドキュメンタル』を振り返ってみたい。

 最初に『ドキュメンタル』とはどんな番組かをおさらいしよう。

 同番組は、Amazonプライム(Prime Video)で配信される「極限の笑わせ合いバトル」(公式より)。参加者たちは密室で、設定された制限時間のもと、あの手この手で互いを笑わせ合う。企画者のダウンタウン・松本人志に「笑った」と判断された出演者は、その回数や度合いに準じ、イエロー、オレンジ、レッドカードを出され、最終的にレッドが出たら退場。最後までの残った人が優勝となり、賞金は1000万円。視聴者は、参加者の繰り出すネタやハプニングに笑いつつも、果たして誰が勝つのか、誰が最初に笑ってしまうのか、固唾を呑んで見守るというのが、この『ドキュメンタル』だ。

 なお、通常同番組の参加者は芸人のみだが、シーズン12は、芸人以外の出場者も参加する「UNLIMITED」としての扱いで開催され、ISSA(DA PUMP)、カンニング竹山、長州力、藤本敏史(FUJIWARA)、三浦翔平、若狭勝(弁護士)、そして近藤真彦の計7名が参戦。芸人、アーティスト、格闘家、俳優、弁護士、そしてレーサー……異種バトルにもほどがある幅の広さだった。

これこそがマッチさんだ! 『ドキュメンタル』参戦の決意表明

 出場者に対し、自分以外の誰が参戦するか、事前に知らされないという『ドキュメンタル』。マッチさんが入室したときのほかの出場者は、ほぼ全員が驚きの表情を見せ、「ええーっ!?」と声を上げた。藤本は「実在してるんですね」とも漏らしていた。

 このリアクション、確かに“わかる”。バラエティになじみ深いタレントや俳優、アスリートとはまた違う「レジェンド」、いろいろあって近年メディア露出がほぼない「元ジャニーズ」、ほかの芸能人出場者たちよりも当然芸歴も長い「大先輩」。そりゃ驚くはずだ。視聴者側とほぼ同じくらい、出場者も驚いたのではないだろうか。

 事前に収録された出場にあたっての“決意表明VTR”の中で、マッチさんは自信満々にこう語った。

「5分や10分でみんなが万が一笑い転げちゃった場合は、残りの何時間どうすんの?」

 これはつまり、“オレが笑わせて、あっという間に終わらせちゃうよ”という先制パンチだ。そして、マッチさんは続けて、

「一撃で倒しにいく」
「全員倒しにいこうかと思ってます」

と、イキリまくる。このオレ様感、ジャイアニック感、そいつが俺のやり方感――これこそがマッチさんだ! 一番野郎だ! と大興奮したのは筆者だけだろうか。

 しかし、である。開始早々、思いもよらぬ意外性と想像以上の破壊力をもって放たれた若狭弁護士の連続攻撃に、マッチさん、いきなり表情が崩れまくり、悶絶しながら笑いをこらえているではないか……! 

 絶対笑ってるよ、マッチさん! とハラハラしながら見守っていると、マッチさんはそれをごまかすかのように、うろうろしては水を飲んだり、ギターをかき鳴らしてみたり、意味もなく「暑い、暑い」と言ったり……「5分10分で笑い転げ」かけてるのは、マッチさん自身じゃないか! 松本や共演者たちも疑惑の目で見ているぞ! とツッコまずにはいられない展開が続いた。

 そんなマッチさんが豪語した「一撃必殺」とは何なのか。

 メイン会場からいったん姿を消したマッチさん。何か仕込みに行ったに違いない。しばらくたって戻って来ると、スパンコールをあしらったデニムのノースリーブと短パン、さらにバンダナとデビュー当時風のヅラ姿で登場。そして、

「マッチでーす……」

 いまだかつて、こんな乾いたトーンかつテンション低めの「マッチでーす」を聞いたこと、あるだろうか。たぶん、ない。

 実はマッチさん、冒頭で「マッチでーす!」は自分で言ったことがないと明かしていた。あくまで片岡鶴太郎をはじめとするモノマネタレントがやっているだけのネタであり、つまり木村拓哉の「ちょ、待てよ」と同じカテゴリーのものというわけだ。

 しかしこの冒頭の「自分で『マッチでーす!』と言ったことない」発言は、マッチさんなりの“フリ”だった。

 マッチ(令和)がマッチ(初期型)のコスプレをしている、そして「マッチでーす」と言った――このインパクトで一撃必殺を狙っていたんだと思う。しかし、この渾身のコスプレ、残念ながらややウケに終わってしまった感がある。玉ねぎに向かって「黒柳さーん!」と呼びかけていたのは、まあまあウケていたが。

 その後も大ピンチの連続のマッチさん、どう見ても今回、最弱だ。たのきんトリオといえば、トシちゃん(田原俊彦)のバカ笑いのインパクトが強かったけれど、もともとバラエティやコントが大好きなマッチさんは、ゲラだったかもしれないなと思った。

 そんなマッチさん、思わぬところでクリーンヒットを放つ。

 早々に退場してしまいそうな気配に、「すぐ退場したらどうするんですか?」と問われると、わりと真顔で一言、

「お話を聞きます」

と言ったのだ。これが何人かのツボに入った。狙い通りにはいかず、思わぬところで笑いを取る。それがマッチさんだ。

 果たしてマッチさん、生き残れたのかどうかは割愛しておくが、結局、「マッチが出るの!?」 という登場時の衝撃と、初期コスプレがすべて――ある意味「出オチ」だったのかもしれない。

ジャニーズ退所の自虐ネタに走らなかったのは、近藤真彦のプライドか?

 とはいえ、アイドルウォッチャーとして、今回の『ドキュメンタル』はあらためて近藤真彦の魅力を十分に感じさせるものだった。

 あの開始前のビッグマウスこそ、若い頃に大御所から気に入られた理由だったはずだ。ジャニーズ時代の後半は、そこが後輩ファンに煙たがられることもあったが、マッチさん、デビュー40年を超えても、本質は全然変わっていないんだなと、感慨深かった。

 そして、ジャニーズ事務所を辞める原因となった騒動など、マッチさんのような存在の人がやれば、確実に笑いを取れそうな自虐ネタに走らなかった点もよかった。「マッチでーす(低テンション)」が、マッチさん的に最大の自虐だったのだろうか。だとすれば、この線引きは、関係者の意向というより、マッチさんのプライドだったのかもしれない。

 終了後、「今度こそ一撃で!」と吠えていたマッチさん。こうした幾つになっても変わらぬ“マッチ節”が、周りからウザがられず、いじってもらえる環境でこそ、彼の魅力は輝く。永遠の悪ガキの居場所は、ここにあったのかもしれない。

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Sexy Zoneの歴史とは、苦難の歴史である――「意地でも連続1位死守」への困惑

 6月7日、Sexy Zoneニューアルバム『Chapter II』が発売された。

 シングル、アルバムともに、デビュー以来「オリコン週間ランキング」連続1位記録を更新中なだけに、その売り上げと順位が気になるところだが、5月に発売された最新シングル「Cream」では、あわや記録ストップの危機に瀕し、追加特典が急きょ発表されたことも記憶に新しい。

 「Cream」は、初日(2日付)こそデイリーで首位に輝いたが、3日~6日付までの間、1位を獲得したのはTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの新曲「16BOOSTERZ」だった。

 セクゾ、ピンチ! である。「2011年のデビュー以来の連続1位記録が、ついに途絶えてしまうのか!?」と心がざわついた。

 そんな中、6日に所属レコード会社から、「Cream」の3形態同時予約購入特典に、オンラインファンミーティングが追加されること、対象店舗での購入で告知ポスターが当たる抽選会を実施することが発表された。ファンミーティング参加のためのシリアルコード登録期間は7日いっぱい、抽選会もまた7日のみで実施され、1枚購入につき1回参加できるという。

 レコード会社が、初動集計での逆転1位を獲りに来ているということは、誰の目にも明らかだ。追加特典の発表で、Sexy Zoneのファン=“セクラバ”の間にも「本当にヤバいのか」という空気が漂っていた。

 このデイリーチャートの動向からの特典追加に、セクラバはすごく頑張ったのだろう。SNSでは「追いCream」報告が相次ぎ、ウィークリーチャートが発表されると、21万枚超を売り上げた「Cream」が見事1位を獲得。連続1位記録も更新される結果となった。

 意地でも1位を獲る――そういう姿勢はもちろん大切なことだと思う。しかし、それはときにファン、もしかしたらメンバーにも負荷がかかることもあるだろう。

 思えばSexy Zoneの歴史とは、苦難の歴史でもあった。11年11月16日発売のデビュー曲「Sexy Zone」をめぐる騒動がその始まりだ。

 オリコンのデイリーチャートで、AKB48の派生ユニット・Not yetに1位を獲られ、2位スタートだったSexy Zone。初回限定盤4種+通常盤の5形態での発売に加え、フラゲ日にあたる15日には、ラゾーナ川崎で握手会を含めた即売イベントを実施したにもかかわらず……である。

 この結果を受け、関係者は、(これはやばい……)という空気に包まれたのかもしれない。所属レコード会社の公式サイト上では、週末2日間の緊急握手会の開催と、グッズ抽選会の実施が告知された。しかもこの握手会にはA.B.C-ZとKis-My-Ft2のメンバーも緊急参加し、2グループのファンも駆けつけたというから驚きだ。こうしたなりふり構わぬ手法により、Sexy Zoneはどうにかウィークリーチャートで1位を獲得することができたのである。

 この長時間にわたる突発的なイベントにより、当時、まだ小学生だった最年少のマリウス葉は「さすがに眠そうだった」というレポートも目にした。ファンからは、握手会商法も含め、「そこまでしなければならないのか」という批判の声が上がっていたものだ。

打倒ミスチルで気合を入れすぎた? 「君にHITOMEBORE」はCD等20種展開!

 また、8thシングル「君にHITOMEBORE」でも、ファンを困惑させる商法が炸裂した。同じくシングル初動連続1位記録を持つMr.Childrenと同週のリリースということで、レコード会社が気合を入れすぎてしまったか、初回限定盤4種、通常盤、Sexy Zone Shop盤が3種という、CD8形態での展開を実施。

 これだけでも“すごすぎる”のだが、表題曲の音源と待受画像や特別映像などが収録された「ミュージックカード」A・Bの2タイプが、待受画像の絵柄違い6種類ずつ計12種類、300円という安価で販売されたのだ。Sexy Zoneは、CDとミュージックカード合わせてなんと実質20種類という発売形態でミスチルを圧倒、合計30万枚を超える初週売り上げを記録し、初週1位を獲得した。

 なお、その後、ミュージックカードは、購入者のダウンロード率の低さや、まとめ買いのしやすい販売形式そのものが疑問視され、楽曲の売り上げ枚数に合算されなくなり、時代の徒花のようにその役割を終えた。近年の「追いデレラ」(※)や、Snow ManとSixTONES同時デビューでの売り上げ合戦のような現象の際にこれがあったら、どんなエグい数字を叩き出していたことだろうか……。
※King&Princeから、平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太が脱退する5月22日を前に、デビューシングル「シンデレラガール」のミリオンセラーを達成させようと、ファンの間で広まった運動

 Sexy Zoneの苦難は、CD売り上げの1位死守だけではない。とにかくSexy Zoneはデビュー後の数年間、なにかにつけて「こねくり回される」ことが多いグループだった。これはジャニー喜多川前社長が提唱した、Sexy Boyz結成などの「Sexy Family」構想や(後年、美 少年が一時期、「Sexy美少年」というグループ名になったこともその名残だろうか)、大型ユニット「Twenty Twenty」との連動なども影響してのものだと思うが、Sexy Zoneはメンバー編成の変動が激しく、ファンを(メンバーをも?)混乱させた。

 例えば4thシングル「Real Sexy!」のMVやステージでのパフォーマンスでは、佐藤勝利・中島健人・菊池風磨の3人と、松島聡・マリウス葉の2人が、衣装も含め、なんとなく2分割されたような編成に。年長3人側には岩橋玄樹や神宮寺勇太、岸優太といった“目立つ”ジャニーズJr.が、“目立つ”ポジションに配置され、見ようによっては、年少2人よりも“目立つ”という異例の事態が発生していたのだ。

 これもまた、Jr.を含めた「Sexy Family」としての見せ方だったのかもしれないが、やはりこの格差やJr.目立たせすぎ問題は、ファンから批判の声も多かった。そして7thシングル「男 never give up」から、Sexy Zoneはしばらくの間、正式に佐藤・中島・菊池の3人体制での活動に突入するなど、ますますファンの混乱を招く売り出し方をしていた。

 先に触れた1位死守のための苦闘に加え、ジャニーさんの思い付きによるメンバー編成の変動に振り回され続けたメンバーたち。やはりSexy Zoneの歴史は、苦難の歴史と言わざるを得ない。

Sexy Zone、ニューアルバム『Chapter II』にもさまざまな特典が

 そんな紆余曲折アリアリの歴史を経て、古巣のポニー・キャニオンから巣立ち、現在はジャニーズとユニバーサルミュージックがタッグを組んで新設したレーベル「Top J Records」で、22年末に脱退したマリウスを除く4人で活動を続けるSexy Zone。

 「Cream」の購入特典追加の一報を受けたとき、「ピンチの時にはやはりこうなるのか」と、過去の記憶がふと頭をよぎった。

 なお、『Chapter II』は、初回A・B+通常盤の3形態に加え、カードやクリアファイルなどの予約特典、グッズの抽選プレゼントやライブ会場販売分への開場限定特典など、さまざまな特典がすでに用意されている。

 オリコンでの初日セールスは、11.5万枚で1位となった。このまま安泰なのか、シングルに続き、念には念を入れて追加特典が投入されたりするのか。アイドルウォッチャーとして、非常に気になるところだ。

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A.B.C-Z・塚田僚一休養――ニコニコ元気なだけではない“塚ちゃん”という人を考える

<A.B.C-Z・塚田僚一 体調不良で活動休止>

 こんなに悲しい字ヅラ、なかなかない気がする。だって、「金髪、筋肉、塚ちゃんです!」のあの塚ちゃんが……ジャニーズ内どころか、芸能界でも有数の“元気印”の塚ちゃんが、まさかの体調不良だなんて。

 ジャニーズ事務所からの発表によると、塚ちゃんは疲労が蓄積し、精神的に不安定な状態が続いていたため、このたび休養に入ることになったという。本人からの

「私、塚田僚一は2ヶ月前ぐらいから気持ちの浮き沈みが激しく不安定になってしまい、心療内科の先生や事務所のサポートもいただいていたのですが、気持ちがいっぱいいっぱいになり許容範囲を超えてしまいました」

といったコメントも発表された。

 ファンだけでなく、KAT-TUN・上田竜也が自身のインスタグラムで「#塚田ゆっくり体調治してな」のハッシュタグをつけて投稿するなど、ジャニーズの仲間はじめ、多くの人が塚ちゃんの回復を祈っている。まずはゆっくり休養して、真の意味で明るく元気な塚ちゃんスマイルで戻ってきてほしい。

A.B.C-Z・塚田僚一のやさしさは“ガチ”

 塚ちゃんには、運動能力がずば抜けていて、いつもニコニコしていて、時折すっとんきょうなことを言うイメージがあるが、それ以上に特筆すべきなのは、とにかく“やさしい”ところではないだろうか。

 記憶にある塚ちゃんの“やさしい”エピソードをいくつか記してみたい。

・後輩におごりまくって、お金がどんどんなくなり、家賃が払えなくなってしまった

・同様に、後輩にお年玉を配りまくり、お母さんからお金を借りることになった

・洋服もすぐに後輩にあげてしまう

・ほかのジャニーズグループがCDをリリースすると、自腹で購入(目撃情報多数)

・街なかでジャニーズファンと遭遇した際の対応が良い(目撃情報多数)

・プライベートで災害被災地のボランティア活動をしていたことがある

・保護犬を引き取り、ウィンくんと名付けて溺愛している

 ちょっとググってみるだけで、ほかにも塚ちゃんの“やさしい”エピソードがたくさん出てきた。これはたぶん、“ガチ”なのだろう。「塚田会」という塚ちゃんを慕うジャニーズの面々によるグループが結成されている点からも、その人柄のよさはうかがい知れる。

 しかし、その一方で、塚ちゃんはバラエティ番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系、2022年3月終了)のレギュラー出演者であり、“アウト軍団”の一員だった。これはつまり、「金髪、筋肉、塚ちゃんです!」のニコニコ塚ちゃんは、単にやさしくていい人ではなく、“アウト”の要素を持っているというわけである。

 同番組の2021年6月の放送回では、塚ちゃんがテレビでの露出が減っているのではないかという指摘を肯定し、ほかのメンバーとの差別化を図ろうとしたものの、どうしたらいいのかわからなくなり、とりあえずトレードマークの金髪をロングに伸ばしているところだと告白。スタジオを笑わせていたが、今思えば彼の中で明らかに迷走が始まっていたように思う。なお同回ではA.B.C-Zのバックを務めるなど、共演経験も多い7 MEN 侍・佐々木大光が、塚ちゃんを一言で表すと「サイコパス」と発言していた。

 やはり、普段の明るい笑顔の下で、決してファンに悟られないよう、内側にたくさんの“闇”を抱え込んでいたのかもしれない。それがまさに「許容範囲を超えた」結果、休養に至ってしまったのだろう。

A.B.C-Z・塚田僚一の裏キャラ「塚だぁくねす」とは?

 ところで塚ちゃんには、裏キャラのような位置づけの「塚だぁくねす」というキャラが存在する。もともと舞台で生まれたものだが、いつも元気な塚ちゃんの内面に潜む闇の部分が具現化されたという設定で、スピンオフ的な曲も生まれた人気キャラ(ちなみに塚ちゃんのお兄さんなんだそう)だ。

 そう、塚ちゃんはもともと“ニコニコ元気”と“だぁくねす”という二面性を併せ持つ存在だった。しかし、闇が光より勝ってしまったというか、疲れによって、闇を笑いへと変換できなくなってしまったように感じるのだ。

 それならば、やっぱり休むしかない。だけど、塚ちゃんはきっとどこかで、「休んでいる間に自分の居場所がなくなってしまうんじゃないか」「人気がなくなってしまうんじゃないか」という不安とも戦っているのではないか。そのような心配は無用とばかり、「塚ちゃんの居場所はちゃんとあるよ」と思わせてあげること――それこそが、ファンやメンバーの大切な役割だと思っている。

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