タッキーこと滝沢秀明が、ジャニーズ事務所の100%子会社である新会社「株式会社ジャニーズアイランド」の代表取締役に就任。社長就任第1弾として、ジャニーズJr.内ユニットのSixTONES、Snow Man、Travis Japanという3組による横浜アリーナ単独公演のプロデュースを手掛けることが発表された。
しかし、それよりも大いに話題を集めたのは、6人組のSnow Manに新メンバー3名として、関西ジャニーズJr.の向井康二、宇宙Sixの目黒蓮、さらに現在中学3年生の村上真都ラウールが加入すると発表されたこと。
もともと「ジャニーさんにセンスが最も近い」とファンの間でささやかれてきたタッキーだが、良くも悪くも、こんな形で「ジャニーイズム」を早々に披露するとは。なぜこれが「ジャニーイズム」かは、ジャニオタならすぐにピンとくる人が多いだろう。
一つには、6人組としてすでにパフォーマンスもバランスも成熟しているように見えるユニットに、必要性があるのかわからない「サプライズ」として新メンバーを加えたこと。
関西ジャニーズJr.として人気あるメンバー・向井の加入は、ファンからすれば「また人気者を東京にとられてしまう」思いがあるだろう。そして、宇宙Sixとの兼任になる目黒についても、「結局はSnow Manでの活動が優先されることになるだろう」との不安がファンにあるだろう。
さまざまなファンの悲しみや不安を呼ぶ「悲劇的人事」は、ジャニーさんの得意技。しかも、「お気に入りユニット(タッキーにとってはSnow Man)に、新しく見つけたお気に入り(ラウール)を加える」というサプライズ人事は、まさにジャニーさん譲りだ。
例えるなら、YouTubeの「ジャニーズJr.チャンネル」の1月5日公開「Sexy美少年サプライズゲスト登場 あけおめことよろです!」(現在は「Sexy美少年」から、「美 少年」に改名)において、突然、カリフォルニア在住の9歳児・キャメロンくんを出演させているのと、ソックリの手法なのだ。
加えて、タッキー流には、当然ながらジャニーさんにはない要素がある。それは「ジャニーさん忖度」だ。
例えば、今回発表されたJr.たちの横浜アリーナ単独公演の出演者に、ジャニーさんがいま溺愛している「美 少年」や、信頼を寄せている「HiHi Jets」、高いパフォーマンス力に夢中の「5忍者」+「少年忍者」、楽器もアクロバットもできる器用な「7MEN侍」などは入っていない。つまり、昨夏の『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭りSUMMER STATION』に出演したメンバーたちは、ジャニーさん個人の大切な宝箱にしまわれていて、タッキーには手出しできない「治外法権」にあるということだろう。
ちなみに、ラウールは、入所時から一気に背が伸び、大人っぽくなり、ダンスやアクロバットなどで高いパフォーマンスを披露していたものの、「少年忍者」から「5忍者」が作られる際に選抜落ちしてしまっていた。
「5忍者」は、ジャニーズ離れ、アイドル離れした、高い歌唱力の北川拓実を中心に、ダンスも歌もうまいメンバーで構成されている。それだけに、もしかしたら歌唱力がいまひとつだったのかな……などと勝手に想像していた。しかし、ジャニーさん選抜を外れた途端に、タッキー選抜に大抜てきされるとは。
あらためて「タッキーイズム」がいかに「ジャニーイズム」を継承しているかを痛感するとともに、「ファンファースト」ではなく「ジャニーさんファースト」なんじゃないかという不安も出てくる。
とはいえ、いままさに変わろうとしているジャニーズ事務所に、タッキーは間違いなく新しい息吹を吹き込んでくれるで存在ではある。これからプロデューサーとして見せてくれる新たな「滝沢革命」に、一抹の不安はありつつも、大いに期待したい。
(南山ヒロミ)