J1湘南・曹監督にパワハラ疑惑! バカ売れした”チームDVD”では激怒シーンに賞賛の声も

 サッカーJ1の湘南ベルマーレの曹貴裁監督にパワハラ疑惑が浮上。Jリーグきっての名将の醜聞にチームが揺れている。

 パワハラは、日本サッカー協会への匿名の通報によって発覚した。これを受けてJリーグは調査に乗り出しを決定。湘南は監督をチームの指揮から外すことを決め、代行監督を立てて今後のリーグ戦に臨む。週刊誌のスポーツ担当記者がいう。

「曹監督はプロサッカー選手を経て指導者の道を歩み、湘南の監督は今年で8年目です。その間には2度のJ2降格を経験していますが、それでもクビを切られなかったことが評価の高さの現れでしょう。湘南はJ1の中でも運営費が非常に少ないチームですが、曹監督は戦力的に見劣りする選手たちを徹底的に鍛え上げ、とにかく走りまくるサッカーを実践し、昨年にはルヴァンカップを制しました」(スポーツ担当記者)

 イニエスタ、ポドルスキー、ビジャ(いずれも神戸)、F・トーレス(鳥栖)といった世界的なスターに大金をはたくチームもあるなか、財政力で見劣るチームの選手たちが必死に汗をかき、勝利をもぎ取ろうという姿勢は好感が持てる。

 報道では、曹監督の態度が原因で複数の選手が練習に出て来られなくなったり、負けた試合の後に激しい言葉を浴びせられたりと、パワハラの一端が明かされており、これは非難されてしかるべきだが、そういったパワハラと表裏一体の熱い指導が、ついこの間まで賞賛の対象だったのも事実だ。フリーのスポーツライターはいう。

「湘南について今年、話題になったのがチームDVDです。湘南は毎年『イヤーDVD』を発売していますが、その2018年版のDVD『NONSTOP FOOTBALLの真実 第5章 -2018覚悟-』にはローカールームの映像が収められており、激しい口論の様子も収録されていて、一時は品切れになるなど、異例の大ヒットとなりました。その中には曹監督が激怒するシーンも含まれており、そうなると“熱意なのかパワハラなのか”の線引きがいよいよ難しくなります。

 プロ野球界では、広島カープの緒方孝市監督が選手を平手打ちしたことが問題になりましたが、こちらは厳重注意処分で終わりました。他のチームの監督も大なり小なり似たようなことをしているわけで、あまり細かく突っつくと“パンドラの箱”を開けることになりますよ」(スポーツライター)

 これが中学や高校の部活動なら問答無用でアウトだが、今回のケースは、サッカーに人生を賭けたプロの話。イエローカードなのかレッドカードなのか、Jリーグは難しい判断を迫られることになりそうだ。

16億円はお買い得!? メルカリ「鹿島アントラーズ買収」の舞台裏

 メルカリがサッカーJ1チームの鹿島アントラーズを買収した。なぜ、シーズン途中のタイミングで買収をしたのか、時系列で探ってみた。

 まず、メルカリは鹿島買収をリリースする5日前、2019年6月期の個別業績で約104億円の特別損失を計上すると発表している。これは、グローバル企業へと変貌を遂げるために進出した米子会社の株式価値が著しく下落したためだ。

 日本ではヤフオク!に代わり、あっという間に個人と個人(C to C)の取引市場を席巻したメルカリだが、米国には古くからガレージセールやフリーマーケット文化が根付いている。もちろん、ヤフオク!やメルカリのようなネット取引もあるが、受け渡しは手渡しで、かつ地域内での売買が多い。メルカリの得意とする広範囲でのマッチングを利用するユーザーは 、オークション形式であるeBayを好んでいる。

 そういった背景もあり、米国では思ったような成長曲線を描けず、株価が下がってしまった。そこに、2月に日本でサービスを開始したメルペイの広告宣伝費もかさんでくる。結果、18年の上場時の高い評価がウソのように、現在は黄色信号が点滅する企業とされてしまっていた。そんな中でリリースしたのが、鹿島の買収だ。

 しかし、メルカリは鹿島の買収によって、現在の負のスパイラルから抜け出せるのだろうか?

「今回、日本製鉄が鹿島を手放したのは、企業間取引(B to B)を主とする企業に、プロスポーツは不要だからでしょう。B to Bであれば、広告で企業価値を高める必要もありませんから。ゆえに、鹿島は日本製鉄におんぶに抱っこだったわけではない。ヴィッセル神戸のように、親会社から多くの広告宣伝費をもらっていないのに、昨季は4億円の利益を出した。そんなチームを16億円で買えたのですから、メルカリからすればお買い得すぎです。さらに、メルカリのシステムとスポーツは整合性もある。おそらく鹿島と連携して、スタジアムでの支払いをメルペイにしたり、メルカリのシステムを使ってオフィシャルグッズの販売を展開するのではないでしょうか」(サッカーライター)

  では、メルカリの鹿島買収は、Win-Winの関係になるのだろうか?

「神戸のように、サッカーに素人のオーナーが現場に口を出さなければ、問題ないと思いますよ(笑)。あとは、鹿島の独特の2つの文化をどうするかがキーでしょう。ひとつは、何がなんでも勝つ、というチームの文化。相手へのリスペクトやフェアプレーよりも勝利。プロビンチャ(地方都市のクラブ)ならではの、いい意味で閉鎖的な雰囲気に、都会の風を入れないことはポイントでしょう。もうひとつが、ゴール裏のコアサポーターです。Jリーグで最も先鋭化されている鹿島サポーターが、新規顧客獲得時にネックになる恐れはあると思います」(同)

 メルカリが物言わぬ株主として振る舞い、一方でスタジアムではITを駆使し、かつプロスポーツのスタンダードを取り入れた快適な空間を作り上げれば、今回の買収は間違いなくWin-Winになるだろう。

 それよりも今回の件で一番驚いたのは、Jリーグで最も多くのタイトルを獲得しているチームの価値が、たったの16億円だったということ。茨城、しかも特急電車も止まらない立地ゆえの金額ということか……。

(文=TV Jorunal編集部)

レアル・ マドリード移籍の久保建英は、中田英寿を超えられるのか? 森本貴幸&宮市亮との違いとは――

 18歳を前に、欧州3大リーグに移籍した日本人選手は2人いる。

 イタリア・セリエAに移籍した森本貴幸とイングランド・プレミアリーグに移籍した宮市亮だ。日本サッカー界最高のセンターフォワードとウイングといわれた2人だが、まったくと言っていいほど活躍ができず現在に至る。

 そんな困難なリーグ、スペイン・リーガエスパニョーラの中でもビッグクラブであるレアル・マドリードに移籍した久保建英が存在感を発揮している。リーグ開幕前のドイツ遠征に臨む24人に選出されたのだ。つまり、久保はBチームではなく、リーグ戦でベンチ入りする可能性がある。

 なぜ久保は、森本や宮市と違って、存在感を発揮できているのか? サッカーライターに訊いた。

「森本も宮市も、Jリーグで優勝争いに絡んだり、日本代表に選出されてトーナメント大会で活躍したわけではない。一方の久保は、FC東京1年目こそ森本同様に若手スターとしてドリブルなどが注目されましたが、2年目からは守備も覚え、優勝争いへの原動力となった。チームや自身が相手に警戒された中でも活躍できるかどうか? これはサッカー選手としての真価が問われますが、Jリーグでそれを経験できたのは大きい。また、日本代表としてコパ・アメリカでも活躍しましたし、若手ではありますが、海外移籍のプロセスとしては中田英寿氏同様、満を持してという感じですね」

 実際に久保は移籍直後にバイエルン・ミュンヘン戦とアトレティコ・マドリード戦の2試合に後半から出場し、「お客様」ではなく戦力であることをプレーで示した。結果、ドイツ遠征のメンバーに選出された。

 しかし、そんな久保も、数年にわたって活躍できるかどうかは未知数のようだ。

「今の日本人の海外組は、ドイツやオランダ、ベルギーが主戦場です。日本のメディアはスターを作りたがるために持ち上げて報道しますが、バイエルン・ミュンヘンを除けば、ステップアップのリーグです。レベルがワンランク上がるセリエA、プレミアリーグ、リーガエスパニョーラで成功したといえる選手はほとんどいない。それが数年となると、なおさらです。たとえば、レスター時代に活躍を見せた岡崎慎司も、2年足らずで尻すぼみとなってしまった。インテル・ミラノ時代の長友佑都は岡崎以上に安定したキャリアを送りましたが、他クラブからの争奪戦が起きたわけではない。それが現実です」(同)

 過去に欧州3大リーグで圧倒的なパフォーマンスを見せたのは、ペルージャとローマ時代の中田英寿くらいだろう。中田はセリエA移籍後の3年間、世界のトッププレーヤーという認識をされていた。その中田を久保は超えられるか? 日本サッカーの歴史が塗り替えられようとしている。

(文=TV Journal編集部)

大学サッカーの重鎮が告発! 「Jリーグはブラック企業」の真意とは?

「11人の群れ」というサイトに掲載された流通経済大学サッカー部・中野雄二監督のインタビューが、指導者界隈で「よくぞ言った」と話題になっている。

 中野監督といえば、数多くのタイトルを流経大にもたらし、浦和レッズの宇賀神友弥や、若くして日本代表にも選出された川崎フロンターレの守田英正など、多くのJリーガーも輩出している。

 そんな中野監督が、「Jリーグはブラック企業だ」とバッサリと切り捨てているのだ。特に警鐘を鳴らしているのは、Jリーグの拡大路線について(https://www.j-football-e.net/2019/07/22/nakano-yuji-4/)。

 実はJ3がスタートした当時、筆者は「相次ぐ“元Jリーガー”逮捕に見る、大卒“低年俸”選手『3年以内に放出』の現実」(参照記事)と題し、「今まではプロになれる枠は限られていたが、チーム数が増えることで簡単にJリーガーになれてしまう。JFAやJリーグが何か手を打たないと、大変なことになる」と言及していたのだが、中野監督も同様の声を上げている。

 中野監督いわく、J3があることで、大学生もJリーガーというブランドに夢を見てJ3チームに入る。今季ブレイクした大分トリニータの藤本憲明のように、J3からJ1に上がり、活躍できる選手も、1000人に1人はいるからだ。

 しかし、それは10年に1人いるかいないかの可能性だし、大分はもともとJ1を経験しているというバックボーンもある。地域クラブからスタートしたJ2やJ3チームにとって、J1は夢のまた夢。たとえば、茨城県にはJ1強豪の鹿島アントラーズとJ2の水戸ホーリーホックという2つのクラブがあるが、地域にも行政にも「水戸をJ1に」などという気概はない。茨城全体の人口や経済力から致し方ない部分もある。

 そういった実情を大学生は見てみないふりをし、月給10万円でも契約してしまう。プロの金額とはとてもいえないし、生活できるはずもない。そして、月給10万円の価値しか見いだされていない選手だから、すぐにクビを切られてしまう。

 であるならば、就職して社会人としてサッカーを続けるほうが収入も安定する。中野監督自身も「サッカーに関わりたくて教員になった」と語っているように、本来は収入面も考慮してチームと契約するのが、社会に出るということでもある。

 だが、そういった厳しい言葉よりも、Jリーグが用意したJ3という甘い言葉に選手たちは惑わされてしまう。だからこそ、中野監督は「Jリーグはブラック企業だ」と日本サッカー協会の田嶋幸三会長に訴えたのだろう。

 この状況を、Jリーグ側はどのように思っているのだろうか? サッカー関係者に訊くと「なんとも思ってないでしょうね。だって、これって、J3の創設が決まった時から言われていることですよ」と苦笑い。やはり、Jリーグはブラック企業のようだ。

(文=TV Journal編集部)

セレ女「チャント動画」批判から見えた、時代遅れのJリーグ”ゴール裏文化”

 

 Jリーグファンの間で、とある動画がバズッた。

 それは、セレッソ大阪のユニホームを着た女性4人組が、ブルーノ・メンデスのチャント(応援歌)を楽しそうに歌っている動画だ。9日15時現在で100万回以上も再生され、中毒者が続出。Yahoo!トップニュースにほとんど取り上げられることのないJリーグにとって最高のコンテンツとなったわけだが、一部のコアサポーターからは批判的なコメントが集まっている。

「戦場であるゴール裏で自撮りしながら応援するなんてけしからん」というストレートなものから、「セレッソは緩くていいね。ウチではありえないし、やめてね」といった皮肉めいたものまである。

 なぜこのようなコメントが噴出したのか? サッカーライターに訊いた。

「日本サッカー界ではよく『Jリーグは最初の10年で選手がプロ化し、次の10年で指導者がプロ化した。次の10年で必要なのはフロントのプロ化だ』といわれるが、日本のサポーターも変わらなければいけない部分があると思います。今のJリーグのゴール裏サポーターの応援は、Jリーグが開幕した1993年から2000年ごろにかけて作られたスタイルです。若くて血気盛んな一部のグループが応援をリードし、試合中に飛んで跳ねて歌い続ける海外のスタイルが踏襲されている。でも、お手本にしていた海外も変わりつつあります。たとえばプレミアリーグは、サポーターが先鋭化し、フーリガン化したことで、サポーターへの監視を強めました。結果、ゴール裏はコアサポーターのものではなくなりました。しかし、くだんの動画へのコメントにあるように、 日本の先鋭化したサポーターたちは、今の場を失いたくないし、変えたくないのでしょう」

 プレミアリーグはフーリガン対策として、90年代に立見席を廃止し、前席指定席の椅子席へ変更。それと共にチケット価格も上げ、結果的にガラの悪い労働者階級はスタジアムから去り、スタジアムの雰囲気は一変した。ゴール裏は皆のものになった。

 そして、現在はハイライトシーンで総立ちし、たまに歌うスタイルに変わり、戦場ではなく、夢の劇場と呼ばれるようになった。呼応するようにファミリー層も増え、さらに接待でも使われるスタジアムになり、収容率99.9%の世界でも最も観客が多いリーグの一つに成長した。

 一方のJリーグだが、2015年にサポーターの差別問題が連発した時(参照記事)から、ゴール裏は何も変わっていないように思われる。くだんの動画との対比で、別のクラブのゴール裏の動画がアップされたが、相手選手に対し、「死ねよ、おい」といった罵詈雑言が飛んでいた。それを「熱いゴール裏だからこそ」と思っているサポーターがいるから恐ろしい。

 ゴール裏を“戦場”とする先鋭化された選民意識を持つサポーターが減らない限り、Jリーグがプレミアリーグのように成長することはない。そう思う半面、セレッソ大阪のゴール裏に未来も感じた。

(文=TV Journal編集部)

セレ女「チャント動画」批判から見えた、時代遅れのJリーグ”ゴール裏文化”

 

 Jリーグファンの間で、とある動画がバズッた。

 それは、セレッソ大阪のユニホームを着た女性4人組が、ブルーノ・メンデスのチャント(応援歌)を楽しそうに歌っている動画だ。9日15時現在で100万回以上も再生され、中毒者が続出。Yahoo!トップニュースにほとんど取り上げられることのないJリーグにとって最高のコンテンツとなったわけだが、一部のコアサポーターからは批判的なコメントが集まっている。

「戦場であるゴール裏で自撮りしながら応援するなんてけしからん」というストレートなものから、「セレッソは緩くていいね。ウチではありえないし、やめてね」といった皮肉めいたものまである。

 なぜこのようなコメントが噴出したのか? サッカーライターに訊いた。

「日本サッカー界ではよく『Jリーグは最初の10年で選手がプロ化し、次の10年で指導者がプロ化した。次の10年で必要なのはフロントのプロ化だ』といわれるが、日本のサポーターも変わらなければいけない部分があると思います。今のJリーグのゴール裏サポーターの応援は、Jリーグが開幕した1993年から2000年ごろにかけて作られたスタイルです。若くて血気盛んな一部のグループが応援をリードし、試合中に飛んで跳ねて歌い続ける海外のスタイルが踏襲されている。でも、お手本にしていた海外も変わりつつあります。たとえばプレミアリーグは、サポーターが先鋭化し、フーリガン化したことで、サポーターへの監視を強めました。結果、ゴール裏はコアサポーターのものではなくなりました。しかし、くだんの動画へのコメントにあるように、 日本の先鋭化したサポーターたちは、今の場を失いたくないし、変えたくないのでしょう」

 プレミアリーグはフーリガン対策として、90年代に立見席を廃止し、前席指定席の椅子席へ変更。それと共にチケット価格も上げ、結果的にガラの悪い労働者階級はスタジアムから去り、スタジアムの雰囲気は一変した。ゴール裏は皆のものになった。

 そして、現在はハイライトシーンで総立ちし、たまに歌うスタイルに変わり、戦場ではなく、夢の劇場と呼ばれるようになった。呼応するようにファミリー層も増え、さらに接待でも使われるスタジアムになり、収容率99.9%の世界でも最も観客が多いリーグの一つに成長した。

 一方のJリーグだが、2015年にサポーターの差別問題が連発した時(参照記事)から、ゴール裏は何も変わっていないように思われる。くだんの動画との対比で、別のクラブのゴール裏の動画がアップされたが、相手選手に対し、「死ねよ、おい」といった罵詈雑言が飛んでいた。それを「熱いゴール裏だからこそ」と思っているサポーターがいるから恐ろしい。

 ゴール裏を“戦場”とする先鋭化された選民意識を持つサポーターが減らない限り、Jリーグがプレミアリーグのように成長することはない。そう思う半面、セレッソ大阪のゴール裏に未来も感じた。

(文=TV Journal編集部)

バルサ、鹿島の安部裕葵に正式オファーの裏に何が? レアル入りした久保やスポンサー楽天との関係は!?

 サッカーJ1鹿島アントラーズに所属する日本代表MFの安部裕葵が、スペイン1部リーグの強豪FCバルセロナから正式な獲得要請を受けていると、3日付の朝日新聞が報じている。

 弱冠20歳の安部はプロ3年目ながら、今シーズンからエースナンバーの背番号10を背負う期待のホープ。鋭いドリブル突破と多彩なテクニックが持ち味で、6月14日から開催中の南米選手権を戦う代表メンバーにも初選出。同月17日に行われたチリ戦で、初出場を果たした。報道によると、バルサは今夏の獲得を目指しており、設定されている違約金以上の金額を鹿島に支払う意向だという。移籍が実現した場合、安部はまず3部リーグに属するバルサのBチームに加わることになる。

「欧州リーグが終了して間もないこの時期は、さまざま移籍情報が飛び交い、現地のスポーツメディアは連日のようにそれを報じます。しかし、そのほとんどは選手の代理人が移籍交渉を有利に進めるためにメディアへリークしたインチキな情報。日本のメディアも現地発の移籍報道を引用して報じたりしますが、信用してはいけません。ただ、今回の報道に限っては、朝日が鹿島の関係筋から得たネタのようなので、信憑性が高いと思いますよ」(サッカーライター)

 もし移籍が実現すれば、先頃同じくスペイン1部のレアル・マドリードに移籍した18歳の久保建英に続く快挙。バルサとレアルといえばスペインリーグの両巨頭で、世界でも一、二を争うメガクラブ。そんなクラブに、日本人の若手選手が相次いで移籍を果たすとは、何とも夢のある話だ。しかし、幼少時代からバルサの下部組織に所属して、スペインでも天才の名を欲しいままにしてきた久保に比べて、安部の国際的な知名度はほぼないと言っていい。

「本当に安部の実力をわかった上で獲得のオファーを出したのかと、バルサのスタンスに懐疑的な声も聞かれます。もちろん、安部の素質に疑いはありません。しかし、同程度の若手はヨーロッパや南米にも多くいるだろうし、もっと言えばアジアの選手を獲得するよりリスクも少ないはず。そこまでして日本人にこだわる必要はないだろうとは、確かに思いますね。その裏には、久保のレアル移籍が関係しているのではないかと、ネット上で囁かれています」(同)

 久保は10歳からバルサの下部組織でプレーしていたのだが、クラブが18歳未満の外国人選手獲得・登録違反を犯したため公式戦に出場できなくなり、14歳で退団を余儀なくされた。帰国後はFC東京に加入したが、18歳になったらバルサに復帰するというのが規定路線だった。だが、蓋を開けてみれば、レアルへの移籍。1億円を超える年俸、入団2年目からのトップチーム昇格の確約など、久保側が求めた条件をレアルが飲んで、バルサが拒否したことが、大どんでん返しの理由だった。

「バルサとしては、下部組織で育成した金の卵を宿敵にかっさらわれた格好で、屈辱だったはず。久保を獲り逃したことで、サポーターからの突き上げもあったでしょう。そうした面子の問題もあり、意固地になって日本人選手を獲得しようとしているのではないでしょうか。そして、もう1つ考えられるのは、スポンサーである楽天との絡みです」(同)

 バルサと楽天は、単なるスポンサー以上の関係にある。同社の三木谷浩史会長兼社長がオーナーを務めるヴィッセル神戸に、バルサのレジェンド的プレーヤーでもあるアンドレス・イニエスタが移籍したのも、両者の親密な関係があったからこそ。

「その三木谷氏がバルサに、日本人選手を獲得して欲しいと、強く要望したのかもしれません。スポンサーである楽天の経営者としては、日本人の安部がバルサに在籍してくれれば、宣伝効果も絶大ですからね。また、神戸のオーナーとしても、バルサが日本人選手を獲得することはメリットにつながります。なぜなら、仮に安部が入団したとしても、世界的な選手ばかりが揃うバルサのようなチームに、20歳の若手が割って入るのはまず不可能。となると、他のチームにレンタルに出して、研鑽を積ませることになります。そのとき、レンタル先が神戸になるかもしれず、三木谷氏としては有望な日本人若手選手を獲得できるわけです。実は久保がバルサ入りを拒否したのは、この可能性を憂慮したからだとも言われています」(同)

  海外挑戦に前向きだという安部だけに、バルサにどのような思惑があろうとも、サッカーファンとしては移籍を実現させて欲しいものだ。

サッカー女子W杯なでしこベスト16敗退で”女子リーグ”の完全プロ化に黄信号か

 現在開催中のサッカー女子W杯の決勝トーナメント1回戦で、日本がオランダに1対2で惜敗。3大会連続での決勝進出が夢と消え、女子リーグの完全プロ化構想の雲行きが怪しくなってきた。

 2011年のドイツ大会で優勝して“なでしこブーム”を起こしてから8年。今回のW杯は、なでしこJAPANにとってとりわけ重要な大会だった。W杯ではBEST16止まりの男子に対し、女子代表は2大会連続で決勝に進んでおり、ドイツ大会では澤穂希がMVP&得点王を獲得。格としては女子の方が上だが、人気の差は歴然としており、プロ化のためには強烈な印象を与えておく必要があったのだ。フリーのスポーツライターがいう。

「女子のプロ化構想はこれまで何度も持ち上がりましたが、今年4月に日本サッカー協会の田嶋幸三会長の口から、『2021年、22年を目処にプロ化したい』と、具体的な話が出ました。ただその為には、どれだけ集客能力があるかを精査しなくてはいけません。

 W杯優勝直後には5000人以上の観客を集めることもあった女子リーグですが、現在は1000人入るかどうかといったところ。再び女子サッカーを盛り上げるには、最低でもW杯で表彰台に上る必要がありました」(スポーツライター)

 結果的に終戦となった決勝トーナメント1回戦は、試合開始が明け方の日本時間の午前4時。また、同時期に男子代表が南米選手権に出場し、そちらに話題を持っていかれるなど、話題を集めるのに厳しい条件が重なったが、テレビ関係者はまったく別の観点から、今回のなでしこJAPANを分析する。

「2011年のなでしこJAPANが話題になった最大の理由は、もちろん優勝したからですが、川澄奈穂美、鮫島彩、丸山桂里奈など、容姿が整った選手が多かったこともブームを後押しした大きな要因です。今回のなでしこJAPANにはフォトジェニックな選手がおらず、突出したスターもいないため、テレビ的に扱いにくい状況がありました。

 シビアな現実ですが、男子アスリートが実力勝負なのに対し、女子アスリートには“実力+容姿”が求められます。そのあたりも、今回のなでしこJAPANが盛り上がりに欠けた大きな要因でしょう」(テレビ関係者)

 日本女子サッカーが前進するためには、リーグのプロ化は絶対条件だが、観客席がガラガラではプロの名が泣く。もう1度世界一を目指すのか、ズルズルと弱体化してしまうのか、大きな分岐点に差し掛かっているようだ。

W杯ベスト16敗退も、語られるのは美談ばかり……なでしこジャパンはなぜ批判されないのか?

 なでしこジャパンのFIFA女子ワールドカップ2019は、決勝トーナメント1回戦で終焉となった。11年大会で初優勝、15年大会でも準優勝を果たしていたのにもかかわらず、今大会はまさかのベスト16止まり。

 そんな、なでしこジャパンに対し、世論は温かい。

 理由は2つある。ひとつは、オランダ戦の長谷川唯の同点ゴールが、バルセロナやマンチェスー・ シティといった一流クラブを彷彿とさせる、“バレエのような”美しいゴールだったから。英・BBCが「今大会ベストゴールのひとつでは?」と称賛すれば、カタールのスポーツ専門局・beIN Sportsも「美しいチームワークゴール」と呼応している。

 さらに、元オランダ代表選手が、内容ではなでしこが勝っており、「(オランダは)勝つには値しなかった」と語っている。これは2つ目の理由にもつながるが、オランダの決勝点が微妙な判定から生まれたからだろう。

 88分、熊谷紗希が腕でシュートブロックしたということでPKを取られた。これが決勝ゴールとなり、日本は1回戦で消えることになるのだが、多くのメディアでは「ハンドリングではない」「女子サッカーの審判のレベルは低い」と日本を擁護する声のほうが多い。

 実際、なでしこの敗戦はアンラッキーだったからなのだろうか? サッカーライターに聞いた。

「指摘されているように、女子サッカーの審判のレベルは男子より低い。熊谷が取られたハンドリングも、すべての審判がハンドとするジャッジではない。ですが、ハンドとされても仕方がない部分もある。熊谷に、腕を後ろに組んだり、リスクを回避する動きはなかった。この試合のビデオ・アシスタント・ レフェリー(VAR)は男性の審判でしたが、ミスジャッジと指摘しなかったのは、主審によって判断が分かれるため、女性レフェリーの判定を尊重したのだと思います。反省すべきは、この試合でもコーナーキックから失点したこと。とにかく、高倉麻子監督のチームはセットプレーの守備が弱い。そして、ケガ人も多すぎる。これはアンラッキーだったからとはいえません」

 もちろん、海外メディアが敗退国の戦い方を称賛することはある。だが、今回は国内の世論も温かいから驚きだ。高倉監督解任論は出ておらず、選手たちへのバッシングもない。優勝、準優勝と続いていた国が、16強で敗れたのにもかかわらず、である。なぜなのだろうか?

「一番の理由は、女子サッカーがそこまで注目されていないからです。以前なら、澤穂希、宮間あやなど有名選手がいて、川澄奈穂美も大会でブレークした。ですが、一般的には今大会の選手名はほとんど知られていない。バッシングするよりも、“感動をありがとう”路線の記事のほうが読者に読まれるのでしょう。さらには、日本サッカー協会の田嶋幸三会長がロシアW杯時に掲げた“オールジャパン” と同じように、高倉監督は初の女性監督。その“オールレディース” を田嶋会長が気に入っている節もある。そのへんの空気感もあり、サッカー協会周りの番記者も批判しないので、ネガティブな記事が少ないのだと思います」(同)

 28日現在 、各ポータルサイトのスポーツトップを見ても、なでしこの名前は出てこない。勝ち続けなければ、選手名を覚えてすらもらえず、批判記事すら上がらない。なでしこジャパンの選手たちは、この現状を胸に刻むべきだろう。

(文=TV Journal編集部)

サッカーメディアは選手に甘すぎ? コパ・アメリカの“戦犯”上田綺世を擁護する声に違和感……

 ブラジルが待つ決勝トーナメントに進むことなく、20年ぶりの出場となった日本の「コパ・アメリカ」は終戦した。

 コパ・アメリカへの入りは最悪だった。初戦のチリ戦は0-4での敗北。スコアほど内容が悪かったわけではないが、前半終了間際に先制点を奪われ、後半攻勢に出たところで無駄な2失点を喫するというのは、“子どものサッカー”と酷評されても仕方がない。初戦のチリ戦を見たほとんどのサッカーフリークたちが、日本代表のコパ・アメリカでの惨敗を予想しただろう。

 だが、2戦目で優勝候補ウルグアイに対し、日本は真っ向勝負で2-2の引き分けと善戦する。グループリーグのベストマッチに入る内容で、一気に風向きが変わった。多くの南米メディアが日本の決勝トーナメント進出を予想し始め、それに呼応するかのように「南米大陸ではない招待国がコパ・アメリカに参加するのはいかがなものか?」という、そもそも論が巻き起こる。それほど、日本がコパ・アメリカの台風の目になることが予想されたのだ。

 しかし、3戦目のエクアドルを崩し切れず、1-1の引き分けに終わってしまう。勝てば文句なしの決勝トーナメント進出で、相手は開催国で優勝候補のブラジルとの対戦という歴史的シチュエーションを考えれば、悔やんでも悔やみきれない引き分けでの終戦といえる。

 そんなファンの期待を裏切る情けない結末に、戦犯探しが始まっている。真っ先に名前が挙がっているのは、法政大学所属ながら日本代表に選出された弱冠20歳の上田綺世(あやせ) だ。

 上田は、チリ戦での決定機3回に続き、エクアドル戦でも2回の決定機を外し、かつ大会を通じた6回のシュートチャンスで枠にいったシュートが1回しかなかった。これは、ストライカーとして致命的である。

 上田に批判が高まるのを予期してか、育成年代の選手たちを取材する安藤隆人氏はチリ戦後、Twitterに「なんでこんなに上田綺世が叩かれているんだ?  あれだけチャンスに顔出せるのは、彼の予備動作、周りの状況を把握する力が成せる技。もちろんストライカーならば決め切って欲しいが、シュートに至るまでの動きをもっと観て欲しい。彼は学習能力が高い。だからこそ今日の感覚を次に生かしてくれるはず」とツイートしている。

 上田が叩かれるのはお門違いなのだろうか? サッカー関係者に訊いた。

「FWは絶対に得点を獲らなければいけないということはありません。ただ、あれだけのシュートチャンスを逃して、結果、チームが勝てなければ、その責任は当然選手にもある。本田圭佑がいまだにトップレベルにいられるのは 、得点やアシストでチームを勝利に導けるから。上田もアタッカーのポジションにいるのであれば、ゴールに関わることが求められるのは当然で、できなければ批判されます。日本のメディアはフロントや審判は簡単に批判しますが、取材対象者となる選手に甘すぎると思います」

「予備動作、周りの状況を把握する力が成せる技」が日本屈指の才能と言われ続けた柳沢敦も、ピークで迎えた2006年のワールドカップドイツ大会のクロアチア戦で決定機を外し、日本を勝利に導けなかった。その十字架からか、その後、日本代表で活躍することはなかった。若き日から勝利に導くプレッシャーを与えることで、海外のストライカーは成長している。罵詈雑言を飛ばす必要はないが、甘すぎるのもいかがなものだろうか?

(文=TV Journal編集部)