神戸・ポドルスキも清水・デュークも大困惑! Jリーグ“シミュレーション容認文化”の時代錯誤

 Jリーグ加入直後こそ苦しんだものの、徐々にフィットし、12試合で5得点とまずまずの結果を残しているヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキ。だが、とある日本人Jリーガーたちの慣習に、いまだに違和感を拭えないようだ。

 それは、シミュレーションである。

 先週25日に行われた天皇杯準々決勝の鹿島アントラーズ戦。コーナーキックのポジション取りで鹿島の小笠原満男につかまれたため、ポドルスキは「つかまれているよ」と両手を広げて主審にアピールする。そして、主審が目を向けた瞬間に、小笠原がポドルスキの手の脇から手を出して、味方ゴールキーパーの顔に触れた。

 スローリプレイを見ないと、ポドルスキの腕がゴールキーパーの顔に当たったように見え、主審もポドルスキに警告を与えた。しかし、実際は小笠原の右手が当たっている。つまり、えん罪で警告を受けてしまったのだ。

 この小笠原の行為に対し、試合後、ポドルスキは「Yellow card funny moments in Japan…(日本で不思議なイエローカードをもらった)」とツイート。

 同様に清水エスパルスのミッチェル・デュークも、14日に行われたJ1リーグ第29節のジュビロ磐田との静岡ダービー後、味方の松原后が高橋祥平を押し倒したということで受けたレッドカードに対し、「I can’t stand play acting had to play second half a man down!(私は演技に我慢ならない)」とツイートしている。

 日本人選手たちは、相手のシミュレーション・演技に言及することはあまりないが、なぜ外国人選手たちは怒りを覚えるのか? サッカーライターに聞いた。

「欧米、特に欧州ではシミュレーションに厳しい目があります。例えば、ウルグアイ代表のルイス・スアレスですが、南米でプレーしているときは、シミュレーションなどに言及されることはありませんが、欧州リーグではメディアやファンに『演技が多い』とバッサリ切り捨てられています。しかし、日本では、そういった風潮がなく、むしろシミュレーションもプロフェッショナルな技術の一部とされている。小笠原は演技をしたり、相手を挑発することが多い選手ですが、それをたしなめる報道がされることはない。欧州ではありえない風潮が、外国人選手たちをイラ立たせているのかもしれません」

 独ブンデスリーガでは、選手たちが自らのファウルを自己申告することが増えている。イングランドプレミアリーグでは、試合後に映像確認ができれば、シミュレーションに2試合の出場停止処分が科されることになった。

 フェアプレーに進む欧州とは対極的に、相手を陥れる行為が散見されるJリーグ。日本人ファンは、韓国や中国を「フェアプレーがないカンフーサッカー」と揶揄しているが、日本もさして変わらないのが実情のようだ。
(文=TV Journal編集部)

日本も韓国もボロボロ……アジア枠拡大による“サッカーW杯興ざめ”リスクが現実味

 国際サッカー連盟(FIFA)は今年5月、 2026年FIFAワールドカップにおける出場枠を「32」 から「48」に拡大することを決めた。アジア枠は現行の「4. 5」から「8」に増加する。 日本の立場からすればワールドカップ出場の可能性が高まる良いニ ュースだといえるが、その一方でヨーロッパは「13」→「16」 、南米は「4.5」→「6」と微増にとどまり、 相対的に出場枠は狭まることになった。それだけに、 この決定についてサッカーファンの間では、 大会のレベル低下を招くとの懸念が多い。

 実際、その不安は現実味を帯びてきている。

 日本代表は、10月10日のハイチ戦で大苦戦を強いられた。 ギリギリで3-3のドローに持ち込んだものの、 2点を先制しながら逆転を許した試合結果については、 ハリルホジッチ監督も「私が率いてきた日本代表の中で、 最もひどい試合」「恥をさらしてしまった」と嘆いていた。

 お隣・韓国も低迷が止まらない。 ロシアワールドカップ最終予選では7年ぶりに中国に敗れるなど、 あわや予選敗退の危機に陥っていた。 なんとかワールドカップ出場こそ決めたものの、 10月7日と10日にロシア、モロッコと戦った親善試合では2- 4、1-3で敗北。合計7失点の連敗を喫したシン・ テヨン監督が帰国した際には、 仁川空港にサッカーファンらが押しかけ、「 韓国サッカーは死亡した」 と書かれた横断幕を掲げるなどして抗議デモも行われていた。

 それだけに韓国では、「日本と韓国が“アジアの盟主” として君臨する時代は終わった」と報じるメディアも少なくない。

 このようにアジア勢の不振が続く一方で、 過去2回のワールドカップで決勝と準決勝に進出したオランダと、 南米王者のチリは、ロシア行きを逃している。 こうした状況を見るに、 アジア枠拡大によってワールドカップの質が下がることは免れない ように思える。

 しかし、FIFAは、こうした状況を予見していたはずだ。事実、 14年のブラジルワールドカップで、 アジア勢は1勝も挙げられていない。 それでもFIFAが出場枠拡大に踏み切った裏には、 金と政治が絡んでいるように見える。何しろ、FIFAによれば、 拡大に伴う放映権料の増加などによって、6億4,000万ドル( 約730億円)の収益増が見込めるのだという。

 15年の汚職スキャンダル以降、2年連続で赤字を計上しており、 16年の損失額が3億6,900万ドル(約420億円) にも上ったFIFAが、利益確保に走るのも無理はないだろう。

 また、FIFAに加盟する211協会のうち、約64% に当たる135の協会はワールドカップ出場経験がない。 インファンティーノ会長は「 ワールドカップ出場のチャンスが増え、 より多くの国が出場を夢見ることができる」と語っているが、 その裏には、自身の影響力を強める狙いもあるのだろう。 ヨーロッパのクラブが加盟する欧州クラブ協会(ECA) 関係者も「この決断は、 スポーツ的な理由よりも政治的な理由で下されたと理解している」 と批判する。

 出場枠拡大によって、 アジア勢がワールドカップで恥をかかなければいいが、果たして… …。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・不振の韓国サッカー界で“ヒディンク再就任” 騒動が国政監査にまで発展!? 炎上の背景とは
http://s-korea.jp/archives/22439
・日本はもはや韓国サッカーをライバルとは思わない【 スポーツソウル・コラム】
http://s-korea.jp/archives/21830?zo

日本も韓国もボロボロ……アジア枠拡大による“サッカーW杯興ざめ”リスクが現実味

 国際サッカー連盟(FIFA)は今年5月、 2026年FIFAワールドカップにおける出場枠を「32」 から「48」に拡大することを決めた。アジア枠は現行の「4. 5」から「8」に増加する。 日本の立場からすればワールドカップ出場の可能性が高まる良いニ ュースだといえるが、その一方でヨーロッパは「13」→「16」 、南米は「4.5」→「6」と微増にとどまり、 相対的に出場枠は狭まることになった。それだけに、 この決定についてサッカーファンの間では、 大会のレベル低下を招くとの懸念が多い。

 実際、その不安は現実味を帯びてきている。

 日本代表は、10月10日のハイチ戦で大苦戦を強いられた。 ギリギリで3-3のドローに持ち込んだものの、 2点を先制しながら逆転を許した試合結果については、 ハリルホジッチ監督も「私が率いてきた日本代表の中で、 最もひどい試合」「恥をさらしてしまった」と嘆いていた。

 お隣・韓国も低迷が止まらない。 ロシアワールドカップ最終予選では7年ぶりに中国に敗れるなど、 あわや予選敗退の危機に陥っていた。 なんとかワールドカップ出場こそ決めたものの、 10月7日と10日にロシア、モロッコと戦った親善試合では2- 4、1-3で敗北。合計7失点の連敗を喫したシン・ テヨン監督が帰国した際には、 仁川空港にサッカーファンらが押しかけ、「 韓国サッカーは死亡した」 と書かれた横断幕を掲げるなどして抗議デモも行われていた。

 それだけに韓国では、「日本と韓国が“アジアの盟主” として君臨する時代は終わった」と報じるメディアも少なくない。

 このようにアジア勢の不振が続く一方で、 過去2回のワールドカップで決勝と準決勝に進出したオランダと、 南米王者のチリは、ロシア行きを逃している。 こうした状況を見るに、 アジア枠拡大によってワールドカップの質が下がることは免れない ように思える。

 しかし、FIFAは、こうした状況を予見していたはずだ。事実、 14年のブラジルワールドカップで、 アジア勢は1勝も挙げられていない。 それでもFIFAが出場枠拡大に踏み切った裏には、 金と政治が絡んでいるように見える。何しろ、FIFAによれば、 拡大に伴う放映権料の増加などによって、6億4,000万ドル( 約730億円)の収益増が見込めるのだという。

 15年の汚職スキャンダル以降、2年連続で赤字を計上しており、 16年の損失額が3億6,900万ドル(約420億円) にも上ったFIFAが、利益確保に走るのも無理はないだろう。

 また、FIFAに加盟する211協会のうち、約64% に当たる135の協会はワールドカップ出場経験がない。 インファンティーノ会長は「 ワールドカップ出場のチャンスが増え、 より多くの国が出場を夢見ることができる」と語っているが、 その裏には、自身の影響力を強める狙いもあるのだろう。 ヨーロッパのクラブが加盟する欧州クラブ協会(ECA) 関係者も「この決断は、 スポーツ的な理由よりも政治的な理由で下されたと理解している」 と批判する。

 出場枠拡大によって、 アジア勢がワールドカップで恥をかかなければいいが、果たして… …。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・不振の韓国サッカー界で“ヒディンク再就任” 騒動が国政監査にまで発展!? 炎上の背景とは
http://s-korea.jp/archives/22439
・日本はもはや韓国サッカーをライバルとは思わない【 スポーツソウル・コラム】
http://s-korea.jp/archives/21830?zo

サッカー広島×川崎F戦で、またまた“発言問題”が……パトリックのツイートにJリーグ「沈黙」の理由とは?

 先週土曜日に行われたJ1リーグ第30節のサンフレッチェ広島×川崎フロンターレ戦後に、またまた“発言問題”が起きた。

 試合後、広島のパトリックが「川崎フロンターレ勝利おめでとうございます。でもディフェンスの奈良選手に言いたいです。『お前らJ2行きだ』なんて言われたくないです。あなたにはもっといろいろと学んでほしいです。広島というクラブをリスペクトして下さい。」と、川崎の奈良竜樹選手を名指しで批判するツイートを投稿したのだ。

 両クラブには、例えば鹿島アントラーズと浦和レッズのような深い遺恨はない。また川崎は優勝争いの真っ最中で、広島は残留争い。その力関係そのままに、試合は3-0で川崎が勝利しており、エキサイトするような展開にもならなかった。フル出場した奈良とは対照的に、パトリックは2点を追う残り25分のみの出場と、両者が関わった時間も短い。

 そんな中でいったい何があったのか? 試合を取材したライターに聞いた。

「77分にパトリックとの競り合いで、谷口が痛んだんです。その時にパトリックが『早く外に出ろ』的なアクションで、主審と倒れている谷口のところに向かいました。負けているから早く試合を再開したい気持ちはわかるのですが、主審から『あなたは関係ないから向こうに行きなさい』と突き放されました。この時に、奈良も『あっちいけ』というジェスチャーをしたのですが、さらに何かを言い放ったようで、主審がたしなめ、広島の選手も奈良に『やめようよ』と制しました。この奈良のアクションの後、パトリックが詰め寄ったので、ここで何かあったのでしょう。それを物語るように、アディショナルタイムにも競り合った後に、パトリックが奈良に手を差し出す場面がありましたが、奈良は手を振り払っていました」

 パトリックは日本への帰化を検討しているという報道も出たように、日本語は理解できている。日本に馴染もうとする真面目な一面がある一方で、試合中エキサイトする場面は多々あり、カードを掲出されることも多い。

 奈良も将来を嘱望されている選手ではあるが、カードをもらうことやファウルアピールが多い。この試合でも、ファウル行為ではない接触で二度とも起き上がらずにファウルアピールしていた。

 パトリックのアクションで奈良に火がつき、さらなるリアクションを返してパトリックをエキサイトさせた。その遺恨が試合後も解消されず、冒頭のツイートとなったようだが、現在は削除されていることを考えても、どちらか一方が全面的に悪というわけではなさそうだ。

 挑発的行為ではあるが、厳しい対応がとられる差別的発言ではなかったため、この件でJリーグ規律委員会が動くことはないだろう。残ったのは、“真相はやぶの中”という後味の悪さだけである。
(文=TV Journal編集部)

サッカー広島×川崎F戦で、またまた“発言問題”が……パトリックのツイートにJリーグ「沈黙」の理由とは?

 先週土曜日に行われたJ1リーグ第30節のサンフレッチェ広島×川崎フロンターレ戦後に、またまた“発言問題”が起きた。

 試合後、広島のパトリックが「川崎フロンターレ勝利おめでとうございます。でもディフェンスの奈良選手に言いたいです。『お前らJ2行きだ』なんて言われたくないです。あなたにはもっといろいろと学んでほしいです。広島というクラブをリスペクトして下さい。」と、川崎の奈良竜樹選手を名指しで批判するツイートを投稿したのだ。

 両クラブには、例えば鹿島アントラーズと浦和レッズのような深い遺恨はない。また川崎は優勝争いの真っ最中で、広島は残留争い。その力関係そのままに、試合は3-0で川崎が勝利しており、エキサイトするような展開にもならなかった。フル出場した奈良とは対照的に、パトリックは2点を追う残り25分のみの出場と、両者が関わった時間も短い。

 そんな中でいったい何があったのか? 試合を取材したライターに聞いた。

「77分にパトリックとの競り合いで、谷口が痛んだんです。その時にパトリックが『早く外に出ろ』的なアクションで、主審と倒れている谷口のところに向かいました。負けているから早く試合を再開したい気持ちはわかるのですが、主審から『あなたは関係ないから向こうに行きなさい』と突き放されました。この時に、奈良も『あっちいけ』というジェスチャーをしたのですが、さらに何かを言い放ったようで、主審がたしなめ、広島の選手も奈良に『やめようよ』と制しました。この奈良のアクションの後、パトリックが詰め寄ったので、ここで何かあったのでしょう。それを物語るように、アディショナルタイムにも競り合った後に、パトリックが奈良に手を差し出す場面がありましたが、奈良は手を振り払っていました」

 パトリックは日本への帰化を検討しているという報道も出たように、日本語は理解できている。日本に馴染もうとする真面目な一面がある一方で、試合中エキサイトする場面は多々あり、カードを掲出されることも多い。

 奈良も将来を嘱望されている選手ではあるが、カードをもらうことやファウルアピールが多い。この試合でも、ファウル行為ではない接触で二度とも起き上がらずにファウルアピールしていた。

 パトリックのアクションで奈良に火がつき、さらなるリアクションを返してパトリックをエキサイトさせた。その遺恨が試合後も解消されず、冒頭のツイートとなったようだが、現在は削除されていることを考えても、どちらか一方が全面的に悪というわけではなさそうだ。

 挑発的行為ではあるが、厳しい対応がとられる差別的発言ではなかったため、この件でJリーグ規律委員会が動くことはないだろう。残ったのは、“真相はやぶの中”という後味の悪さだけである。
(文=TV Journal編集部)

サッカー広島×川崎F戦で、またまた“発言問題”が……パトリックのツイートにJリーグ「沈黙」の理由とは?

サッカー広島×川崎F戦で、またまた発言問題が……パトリックのツイートにJリーグ「沈黙」の理由とは?の画像1
サンフレッチェ広島オフィシャルサイトより
 先週土曜日に行われたJ1リーグ第30節のサンフレッチェ広島×川崎フロンターレ戦後に、またまた“発言問題”が起きた。  試合後、広島のパトリックが「川崎フロンターレ勝利おめでとうございます。でもディフェンスの奈良選手に言いたいです。『お前らJ2行きだ』なんて言われたくないです。あなたにはもっといろいろと学んでほしいです。広島というクラブをリスペクトして下さい。」と、川崎の奈良竜樹選手を名指しで批判するツイートを投稿したのだ。  両クラブには、例えば鹿島アントラーズと浦和レッズのような深い遺恨はない。また川崎は優勝争いの真っ最中で、広島は残留争い。その力関係そのままに、試合は3-0で川崎が勝利しており、エキサイトするような展開にもならなかった。フル出場した奈良とは対照的に、パトリックは2点を追う残り25分のみの出場と、両者が関わった時間も短い。  そんな中でいったい何があったのか? 試合を取材したライターに聞いた。 「77分にパトリックとの競り合いで、谷口が痛んだんです。その時にパトリックが『早く外に出ろ』的なアクションで、主審と倒れている谷口のところに向かいました。負けているから早く試合を再開したい気持ちはわかるのですが、主審から『あなたは関係ないから向こうに行きなさい』と突き放されました。この時に、奈良も『あっちいけ』というジェスチャーをしたのですが、さらに何かを言い放ったようで、主審がたしなめ、広島の選手も奈良に『やめようよ』と制しました。この奈良のアクションの後、パトリックが詰め寄ったので、ここで何かあったのでしょう。それを物語るように、アディショナルタイムにも競り合った後に、パトリックが奈良に手を差し出す場面がありましたが、奈良は手を振り払っていました」  パトリックは日本への帰化を検討しているという報道も出たように、日本語は理解できている。日本に馴染もうとする真面目な一面がある一方で、試合中エキサイトする場面は多々あり、カードを掲出されることも多い。  奈良も将来を嘱望されている選手ではあるが、カードをもらうことやファウルアピールが多い。この試合でも、ファウル行為ではない接触で二度とも起き上がらずにファウルアピールしていた。  パトリックのアクションで奈良に火がつき、さらなるリアクションを返してパトリックをエキサイトさせた。その遺恨が試合後も解消されず、冒頭のツイートとなったようだが、現在は削除されていることを考えても、どちらか一方が全面的に悪というわけではなさそうだ。  挑発的行為ではあるが、厳しい対応がとられる差別的発言ではなかったため、この件でJリーグ規律委員会が動くことはないだろう。残ったのは、“真相はやぶの中”という後味の悪さだけである。 (文=TV Journal編集部)

サッカー広島×川崎F戦で、またまた“発言問題”が……パトリックのツイートにJリーグ「沈黙」の理由とは?

サッカー広島×川崎F戦で、またまた発言問題が……パトリックのツイートにJリーグ「沈黙」の理由とは?の画像1
サンフレッチェ広島オフィシャルサイトより
 先週土曜日に行われたJ1リーグ第30節のサンフレッチェ広島×川崎フロンターレ戦後に、またまた“発言問題”が起きた。  試合後、広島のパトリックが「川崎フロンターレ勝利おめでとうございます。でもディフェンスの奈良選手に言いたいです。『お前らJ2行きだ』なんて言われたくないです。あなたにはもっといろいろと学んでほしいです。広島というクラブをリスペクトして下さい。」と、川崎の奈良竜樹選手を名指しで批判するツイートを投稿したのだ。  両クラブには、例えば鹿島アントラーズと浦和レッズのような深い遺恨はない。また川崎は優勝争いの真っ最中で、広島は残留争い。その力関係そのままに、試合は3-0で川崎が勝利しており、エキサイトするような展開にもならなかった。フル出場した奈良とは対照的に、パトリックは2点を追う残り25分のみの出場と、両者が関わった時間も短い。  そんな中でいったい何があったのか? 試合を取材したライターに聞いた。 「77分にパトリックとの競り合いで、谷口が痛んだんです。その時にパトリックが『早く外に出ろ』的なアクションで、主審と倒れている谷口のところに向かいました。負けているから早く試合を再開したい気持ちはわかるのですが、主審から『あなたは関係ないから向こうに行きなさい』と突き放されました。この時に、奈良も『あっちいけ』というジェスチャーをしたのですが、さらに何かを言い放ったようで、主審がたしなめ、広島の選手も奈良に『やめようよ』と制しました。この奈良のアクションの後、パトリックが詰め寄ったので、ここで何かあったのでしょう。それを物語るように、アディショナルタイムにも競り合った後に、パトリックが奈良に手を差し出す場面がありましたが、奈良は手を振り払っていました」  パトリックは日本への帰化を検討しているという報道も出たように、日本語は理解できている。日本に馴染もうとする真面目な一面がある一方で、試合中エキサイトする場面は多々あり、カードを掲出されることも多い。  奈良も将来を嘱望されている選手ではあるが、カードをもらうことやファウルアピールが多い。この試合でも、ファウル行為ではない接触で二度とも起き上がらずにファウルアピールしていた。  パトリックのアクションで奈良に火がつき、さらなるリアクションを返してパトリックをエキサイトさせた。その遺恨が試合後も解消されず、冒頭のツイートとなったようだが、現在は削除されていることを考えても、どちらか一方が全面的に悪というわけではなさそうだ。  挑発的行為ではあるが、厳しい対応がとられる差別的発言ではなかったため、この件でJリーグ規律委員会が動くことはないだろう。残ったのは、“真相はやぶの中”という後味の悪さだけである。 (文=TV Journal編集部)

ハイチに苦戦ドローも……香川真司「なんの意味がある試合なのか」発言の真意とは?

ハイチに苦戦ドローの一方……香川真司「なんの意味がある試合なのか」発言の真意とは? の画像1
 サッカー日本代表・香川真司のニュージーランド戦後のコメントが物議を醸している。それは「相手のインテンシティー(プレー強度)もそんなに高くなかったですし、やっぱりW杯を見据えるという意味で正直、こういうレベルはたぶんないと思うので(中略)なんの意味のある試合なのか」というコメントだ。  これに対し、ネットでは「香川の言う通り」というコメントもあれば、「状況を考えろ」と諭すコメントも上がっている。  というのも、現在、アジア以外は最終予選の真っただ中。その中で対戦相手を選ぶとなると、W杯の出場権争いをしていないチームになる。  この後の11月にW杯出場プレーオフを控えているオセアニアのニュージーランドと中南米カリブ海で出場できなかったハイチは、その中でいえばマシなレベルである。そういった背景を踏まえ、「ならば、Jリーグ外人選抜と試合をすればいい」という声もある。それも十分に理解できるが、そうなると国際Aマッチの代表戦ではなくなるため、海外組を招集できない。  状況から考察すると、香川のコメントは的外れに聞こえる。実際、一部のライターたちからは、香川のコメントに対し、「意味のない試合なんてない」「ニュージーランドに2-1というギリギリでの勝利後に、よくこんなコメントを言えるな」と批判的な声も上がっていた。だが、この意見に、とある代理人は苦言を呈する。 「香川をはじめとする欧州組にとって、代表戦のための長時間の飛行機移動はコンディションを落とす可能性が高い。それでも、強豪国相手の試合だったり、チームのコンビネーションを深めるためであれば、皆、喜んで欧州から日本に行きます。ですが、今回の相手は明らかに格下。さらに、ハリルホジッチ監督のチームは、アギーレ前監督やザッケローニ元 監督とは違って、コンビネーションをそこまで必要としない。そうなると、今回の試合の意味はほとんどない。それでもレギュラーが確定していない現状では、欧州組は招集を断れない。そういった背景があることも、理解してほしいと思います」  昨日 行われたハイチ戦も、ニュージーランド戦同様、日本代表はパッとしなかった。後半終了間際になん とか3-3に追いついたが、「コンビネーションや連動性やお互いの意思疎通という意味では、なかなか感じられなかった」と香川が振り返ったように、チームとしての上積みは感じられない。つまり、チームとしても意味のない試合になってしまった。  W杯を控えた大事なこの時期、いま一度、国際親善試合の意味を考えてほしいものだ。 (文=TV Journal編集部)

ハイチに苦戦ドローも……香川真司「なんの意味がある試合なのか」発言の真意とは?

ハイチに苦戦ドローの一方……香川真司「なんの意味がある試合なのか」発言の真意とは? の画像1
 サッカー日本代表・香川真司のニュージーランド戦後のコメントが物議を醸している。それは「相手のインテンシティー(プレー強度)もそんなに高くなかったですし、やっぱりW杯を見据えるという意味で正直、こういうレベルはたぶんないと思うので(中略)なんの意味のある試合なのか」というコメントだ。  これに対し、ネットでは「香川の言う通り」というコメントもあれば、「状況を考えろ」と諭すコメントも上がっている。  というのも、現在、アジア以外は最終予選の真っただ中。その中で対戦相手を選ぶとなると、W杯の出場権争いをしていないチームになる。  この後の11月にW杯出場プレーオフを控えているオセアニアのニュージーランドと中南米カリブ海で出場できなかったハイチは、その中でいえばマシなレベルである。そういった背景を踏まえ、「ならば、Jリーグ外人選抜と試合をすればいい」という声もある。それも十分に理解できるが、そうなると国際Aマッチの代表戦ではなくなるため、海外組を招集できない。  状況から考察すると、香川のコメントは的外れに聞こえる。実際、一部のライターたちからは、香川のコメントに対し、「意味のない試合なんてない」「ニュージーランドに2-1というギリギリでの勝利後に、よくこんなコメントを言えるな」と批判的な声も上がっていた。だが、この意見に、とある代理人は苦言を呈する。 「香川をはじめとする欧州組にとって、代表戦のための長時間の飛行機移動はコンディションを落とす可能性が高い。それでも、強豪国相手の試合だったり、チームのコンビネーションを深めるためであれば、皆、喜んで欧州から日本に行きます。ですが、今回の相手は明らかに格下。さらに、ハリルホジッチ監督のチームは、アギーレ前監督やザッケローニ元 監督とは違って、コンビネーションをそこまで必要としない。そうなると、今回の試合の意味はほとんどない。それでもレギュラーが確定していない現状では、欧州組は招集を断れない。そういった背景があることも、理解してほしいと思います」  昨日 行われたハイチ戦も、ニュージーランド戦同様、日本代表はパッとしなかった。後半終了間際になん とか3-3に追いついたが、「コンビネーションや連動性やお互いの意思疎通という意味では、なかなか感じられなかった」と香川が振り返ったように、チームとしての上積みは感じられない。つまり、チームとしても意味のない試合になってしまった。  W杯を控えた大事なこの時期、いま一度、国際親善試合の意味を考えてほしいものだ。 (文=TV Journal編集部)

「客も入らない、強化にもならない……」サポーターにも見抜かれた日本サッカー協会の“ホーム偏重主義”

「客も入らない、強化にもならない……」サポーターにも見抜かれた日本サッカー協会のホーム偏重主義の画像1
公益財団法人日本サッカー協会 公式サイトより
 サッカー日本代表は「キリンチャレンジカップ2017」で、6日にニュージーランド代表、10日にハイチ代表と対戦。アジア最終予選を勝ち抜き、W杯出場を決めた日本にとって、本番へ向けての強化試合という位置付けの2連戦だったが、ニュージーランド戦が2-1の辛勝、ハイチ戦が3-3の引き分けと、パッとしない結果に終わった。  だが、試合内容もさることながら、日本サッカー協会(JFA)のマッチメイクにも批判が集まっている。日本がFIFAランキング40位であるのに対し、ニュージーランドが113位、ハイチが48位といずれも格下で、これでは強化につながらないという批判である。 「でも、結果を見れば、日本にとって決して弱すぎる相手ではなかったですよね。図らずも、ランキングにふさしい妥当なマッチメイクになってしまいました(笑)。まあ、それは冗談として、本来は強豪国との試合を組んで強化を図りたいところなのですが、今回はなかなか難しかった事情もあるんです。1つは、欧州と南米は最終予選が佳境を迎えており、スケジュール的に厳しかったこと。そして、もう1つはFIFAのレギュレーションの問題です。これで、アフリカ勢とも試合が組めなくなった」(サッカーライター)  インターナショナルマッチウィークには、代表の試合を2試合組むことが可能なのだが、アフリカではこの時期に最終予選が1試合しか組まれていないので、理論上は日本と試合をすることができる。だが、ここで障害となるのが、前述のレギュレーション。  インターナショナルマッチウィークに2試合を行う場合、ともに同じ連盟下の会場で開催されなければならないのだ。日本が一方の試合をホームで開催した場合、もう一方の試合は同じアジアサッカー連盟(AFC)に属する国の会場で行わなければならない。つまり、ホームで1試合を行う日本がもう1試合をアフリカへ遠征して戦うことはできないし、最終予選の最中、アフリカのチームを日本に呼ぶことも現実的ではなく、レギュレーション上も問題がある。そうした限られた選択肢の中で、最善の対戦相手として選ばれたのがニュージーランドとハイチだった。では、JFAが代表の強化のために手を尽くしたのかといえば、必ずしもそうではない。 「韓国はW杯出場決定が日本よりも後だったにもかかわらず、ロシア、モロッコと強化試合を行いました。ロシアは自国開催なので予選を免除されている上、強化へのモチベーションも高い。モロッコもアフリカの中堅国で、強化にはうってつけです。もっとも、韓国は2試合ともコテンパンにやられましたが、それでも現在の世界との差を測ることができ、貴重な経験を得たはず。なぜ韓国にできて、日本にできないのかというと、日本はホーム開催にこだわるからです。今回、韓国が戦った場所は欧州連盟(UEFA)圏内のロシアとスイスというアウェーだった。これに対し、JFAが日本国内で試合を開催したがるのは、入場料収入や放映権料といった多額の収入が見込めるから。つまり、強化よりも興行のほうが大事というわけです」(同)  海外のアウェーで試合を開催しても、強豪国でない日本の試合に多くの入場者など見込めないし、時差のせいで日本のゴールデンタイムに試合を中継できないため、放映権料も下がってしまう。 「日本はW杯出場国の中で最弱国の1つですが、協会の予算規模は世界でもトップクラス。育成や強化にはカネが必要だし、興行的な側面を一概に否定するつもりはありませんが、目の前に迫ったW杯本番に向けての強化よりも優先させるのは本末転倒でしょう。それにホームばかりで戦っていると、日本代表の本当の実力が測りにくくなってしまうんです。観客の手前負けられないので、格下ばかりとマッチメイクしてしまいがちだし、強豪国を呼べたとしても、日本までの移動距離が長いため、相手のコンディションが整わず真剣勝負になりにくい。そんな試合ばかりに勝っても、本当の実力とは言えないですよね。日本代表に最も足りないのは、アウェーでの試合経験なんです」(同)  サポーターは、これまでホームゲームのヌルい勝利を見せられ、“黄金の中盤”だの“ベスト8間違いなし”だのと、威勢のいい謳い文句でさんざん期待させられた揚げ句、W杯本番で惨敗を喫してしまうという醜態を幾度となく目の当たりにさせられてきた。また、今回のハイチ戦ではチケットの売れ行き不振という事態も招いており、興行ありきのマッチメイクも、実はサポーターにはすでに見透かされ始めている。W杯開催まで1年を切った今、“ホーム偏重主義”は直ちに改められるべきではないか。