
厳しい選考を突破した調査員が覆面状態で風俗店を利用し、プレイ料金に対しての満足度を採点するという趣旨から、『風俗業界のミシュラン』との異名を取る風俗情報サイト「kaku-butsu(カクブツ)」をご存知だろうか?
2月22日公開の「明日に向かって勃て」では、そのkaku-butsuが新たに開発したネット予約システム「kakaka(カカカ)」のリリース記念として、kaku-butsuの風俗コンシェルジュである渡辺氏と、kaku-butsuの運営元であるソフト・オン・デマンド株式会社の代表取締役社長である野本氏との対談(記事はこちらから)をお送りしたのだが、この度、渡辺氏が風俗業界にかかわる様々な人物と共に、風俗業界の現状やkakakaの持つ可能性について語る企画としてシリーズ化することが決定したので、第二回目となる今回は、日本一の歓楽街として名高い新宿・歌舞伎町の人気デリヘル「新宿ナイトヴィーナス」の経営者・鈴木氏を招き、創業当時の風俗業界や、kakakaの導入について語っていただいた。
筆者 今回は創業17年のデリヘル「新宿ナイトヴィーナス」の経営者である鈴木さんに来ていただきました。

コンシェルジュ渡辺 普段から風俗を利用されている方はご存知かと思いますが、風俗店の栄枯盛衰のスパンというのは一般企業に比べても非常に短く、17年も営業を続けるというのは、とても稀有な例です。大手グループが運営する店舗ならともかく、単店で17年というのは偉業としか言いようがないことですよ。開業当時は今のように派遣型が主流になる前の時代だったと思うのですが。

鈴木 受付を通さない、スタッフの顔が見えない状態で利用するという部分に対して怪しいイメージを持たれているというのはありましたね。実際、当時のアジア系の悪質店なんかはデリヘル形態が多かったですから。年配のお客さんなんかは、まだまだ受付型の方が信用できるっていうイメージが強いんじゃないですかね。
コンシェルジュ渡辺 老舗デリヘルならではの苦労などはありますか?
鈴木 うーん、昔から使っていただいているお客さんが「最近、性欲や勃ちのほうがちょっと……」ってなって風俗遊びを引退していくことはありますけど、それは苦労とは違うし、あんまり苦労はないですかね……。
コンシェルジュ渡辺 当時はHPを持っていない風俗店も多かったかと思います。
鈴木 そうですね、お客さんも雑誌や新聞などの紙媒体で店探しをする方が多かった時代です。ウチの広告も半分ぐらいは紙媒体で、もう半分が風俗サイトっていう感じでしたね。

コンシェルジュ渡辺 それから徐々にネットの比重が多くなってという感じなのですね。ちなみに、kaku-butsuが発足したときにはどんな感想を抱きましたか。「勝手に点数なんか付けやがって、ふざけんなよ」というような怒りはありませんでしたか?
鈴木 うーん、ちょうど良質なキャストが多くなった時期とkaku-butsuが発足したタイミングとが重なって、最初から目立つ位置に掲載されていたので、そういうのはなかったですかね。実際に低い点数を付けられたこともありましたけど、目立っている恩恵の方が多かったし、まぁいいかっていう。そのおかげで繁盛した部分もありましたし。
コンシェルジュ渡辺 キャストさんの面接もご自身で行っているということですが、良質なキャストを発掘する秘訣はありますか。17年もやり続けていると、対面した瞬間に人気の出る女性だと分かったりするものなのでしょうか?
鈴木 そうですね、流石に対面した瞬間ではないですが、やっぱり挨拶がしっかりしているとか脱いだ靴をちゃんと並べるとか、当たり前のことが当たり前にできる女の子は人気が出る場合が多いです。細かいところでいうと、インターホンがなって応対したときにカメラ越しに会釈するとか、トイレを使った後に綺麗にして帰るとか、言い方を変えれば、どうしたら良い人間に見られるかということを把握して、やり過ぎない程度に実践できているということですよね。
コンシェルジュ渡辺 やはり当たり前のことって大事なんですね。ちなみに、この都道府県出身のキャストは良い女の子が多いみたいなことはありますか?
鈴木 「この都道府県出身」という県民性的な意味合いではなく、「この都道府県の風俗店の出身」という意味合いならば傾向はありますね。人気の出る地方でいうと、僕の中では圧倒的に九州です。特に福岡、熊本、大分あたりなんですけど、そのエリアの店舗は単純に教育がきちんとしてますね。風俗嬢としてのキャリアの最初に九州の店舗を経験しているキャストは、ある程度どこに行っても通用する場合が多いと思います。ちょっと強引に県民性の話に持っていくならば、男尊女卑の強かった時代の名残が今でもあるとされている地方なので、そういった気風の中で男性に尽くすような気質が育まれ、それが対男性のサービス業においてプラスに働いているのかもしれません。
コンシェルジュ渡辺 そういわれてみると、東京の人気嬢には九州出身の女性が多いような気がしますね。自分の風俗経験を振り返ってみても、九州出身の女性と遊んだときに不愉快な思いをした記憶がありません。逆に、この都道府県の風俗店出身の女性はちょっと……というのはありますか?
鈴木 逆は●●(西日本の某都市)ですかね。嫌な気持ちになる人もいるかもしれないので詳しくは言いませんが、料金システムが少し特殊で、キャストが自分の市場価値を実際よりも高く見積もってしまいがちなんですよね。勘違いしたまま東京に来て、現実を知ってモチベーションを落としてしまうというか……。
コンシェルジュ渡辺 たしかに、●●出身の女性が東京の店舗で活躍されている例はそこまで聞きませんね。人口を考えたら多くてもおかしくはないはずなのですが。ちなみに、面接に関する裏話などはありますか?
鈴木 兄がスタッフの面接、妹がキャストの面接を受けに来るとかはウチだけじゃなく他の店でもあると思います。あとは姉妹ですかね。「姉妹と3Pできます!」みたいに売り出されている場合もありますが、表向きには公表していないけれど実は姉妹で在籍しているというパターンもありますよ。
コンシェルジュ渡辺 他の店舗の動向や業界の流行りなどを気にすることはありますか?
鈴木 昔は殆どなかったんですけど、最近は意識的に他店のことを気にするようにしています。新大久保のウルトラプラチナムさん勢いあるなぁ~とか、恵比寿のアロマファンタジーさんのHPデザイン参考になるなぁ~とか、そんな感じで色々と盗める部分は盗んでいきたいなと。
渡辺 悪質店や詐欺に関する流行りの情報なども入ってきていますか?
鈴木 それなりに聞きますよ。最近だと金髪外国人系の悪質店の話を頻繁に聞きます。写真や源氏名は欧米人なのに、呼んでみたらアジア系で、しかもほとんどサービスもしてもらえずに終了というパターンですね。手法自体は昔からあるのですが、最近になってまた流行ってきている印象があります。
あとは、チェンジやキャンセルをされること前提でキャストを派遣して、正規のプレイ料金ではなくチェンジ料金やキャンセル料金で小銭を稼ぐことが目的の店も最近は存在しているようです。

コンシェルジュ渡辺 歌舞伎町のキャッチが有名店の名前を騙って客引きをしている例も未だにありますね。私は実際に「ナイトヴィーナスです」と名乗られたことがあります。ちなみに、kakakaを開発した理由のひとつとして、悪質な店舗に騙されてほしくないというものがあります。
鈴木 そうですよね、kakakaなら間にkaku-butsuが入っているので安心して使えますよね。やっぱり初めて使う店舗、初めて会う女の子に対してはお客さんも不安が大きいと思いますから。
コンシェルジュ渡辺 そしてkakakaには風俗ユーザー向け機能の他に、店舗の内勤スタッフさんやドライバーさん、キャストさん向けの出勤管理・予約管理システムとしての側面もあります。ナイトヴィーナスさんには現在のところ、内勤スタッフさん向けの管理システムとしてご利用していただいています。
鈴木 そうですね、まだまだ導入した直後なので100%使いこなせているわけではないですけど、少しづつやり方を覚えている段階です。
コンシェルジュ渡辺 ちなみに、これだけ長くやられている店舗が新しい試みを導入した理由はどういったところなのでしょうか。長年やってきた管理方法を変えるということに抵抗はありませんでしたか?
鈴木 今まではホワイトボードを使って出勤や予約の管理をしていたんですけど、その手間が煩わしかったんですよ。導入の理由としては単純に、その煩わしさを感じずに出勤や予約の管理できる方法があるっていうことならば一度乗ってみようかなというところが大きかったですね。今はまだ以前の癖でホワイトボード見ちゃったりするんですけど、やっぱり連絡先やら利用履歴やらを手作業で管理しなくてよくなったのは便利ですね。これを使いこなせるようになれば労力を他のことに傾けられますし、予約出勤の管理以外のところでも店舗を良くしていけるかなと。
コンシェルジュ渡辺 改善してほしい点などがありましたら今後の参考としてお聞かせ願いたいです。
鈴木 風俗業界では通話専用の電話としてガラケーを使っている人も多いので、そこで使えないということについては何らかの対応策が欲しいかなと思いますね。あとは、kakakaのシステムの中での日付の切り替わる時間と、店舗の営業時間としての日付の切り替わる時間のズレとか、お客さんが連絡先として海外の電話番号を入力すると表示されなくなったりするところなどですかね。今は海外からのお客さんも多くなってきているので。
コンシェルジュ渡辺 ありがとうございます。ユーザーの方々からは、店舗に電話をする必要がないという部分で高評価をいただくことが多いのですが、そこは店舗側としてはいかがでしょうか。
鈴木 そうですね、店舗側としても忙しい時期なんかは電話の対応に追われて他の仕事が追いつかなくなったり、それで記憶がこんがらがったりしますので、そこは助かりますね。予約内容を文字情報で確認できるので、料金やコースなんかを間違う心配もないですし。電話のみでやり取りしていると、言った言わないで揉めたりすることもありますからね。
コンシェルジュ渡辺 スタッフさんだけではなく、キャストさんも自分の出勤スケジュールや予約の有無などを簡単に確認できるようになっているので、将来的にはそちらの機能もお使いいただければと思っています。
鈴木 そうですね、そっちも導入すれば、より便利になるかなと思います。
コンシェルジュ渡辺 本日は誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
鈴木 こちらこそありがとうございました。

「新宿ナイトヴィーナス」
2019年3月現在で創業から17年という、デリヘルとしては異例ともいえる歴史の長さを誇る新宿の人気店。優れた容姿のみならず、女優のような華やかな雰囲気や丁寧な接客なども備えた質の高いキャストが多く在籍しており、kaku-butsuのランキングでも常に上位に位置している。













