萱野俊人と巡る【超・人間学】――「化石人類から見える人間の根源」(前編)

――人間はどこから来たのか 人間は何者か 人間はどこに行くのか――。最先端の知見を有する学識者と“人間”について語り合う。

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(写真/永峰拓也)

今月のゲスト
更科 功[分子古生物学者]

本号よりスタートした萱野稔人の対談企画。第1回ゲストは『絶滅の人類史』などのベストセラーで知られる分子古生物学者の更科功氏。“人類の進化”という観点から、人間の根源に迫る。

人類の定義

萱野 この対談連載では「人間とは何か」という問いについて、さまざまなゲストを招いて探求していこうと考えています。その第1回ゲストとして更科功先生に来ていただきました。更科先生の人類史における研究から、“人間の根源”といえるようなところを掘り起こしてお伺いしていきたいと思います。

更科 私の話に出てくる人類は700万年前からの話ですから、よく言えば“根源”といえるのかもしれませんが、どこまで現代の話につながるか、ちょっと心もとないですね(笑)。

萱野 更科先生は自身の研究を踏まえて「人間とは何か」と問われたら、どのようにお答えになりますか?

更科 まず、“人間”が指すものを明確にしたいと思います。それが“人類”というくくりであれば、約700万年前にチンパンジーと人類の共通祖先から系統が分かれた後、私たちホモ・サピエンスに至るまで進化してきた系統に属する生物のことになります。今のところ最古の人類として知られているのが、チンパンジーと人類が分岐した直後の種と考えられているサヘラントロプス・チャデンシスです。このほか、ネアンデルタール人などを含めて25種ぐらいの人類の化石が見つかっています。より狭義の“人間”ということであれば、その最後の種で現在まで唯一生き残っている人類の私たちホモ・サピエンスということなりますね。

萱野 今回は“人類”というくくりから、お話をお伺いしたいと思います。

【五所純子/ドラッグ・フェミニズム】幻覚との共存を劇薬でもちこたえるユカのハーフミラールーム

――覚醒剤、コカイン、大麻、向精神薬……クスリに溺れる女たちを嗤うのはたやすい。だが、彼女らの声に耳を澄ませば、セックスやジェンダーをめぐる社会の歪みが見えてくる。これは、文筆家・五所純子による“女とドラッグ”のルポであり、まったく新しい女性論である。

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街中でカメラを向けると、人目を気にせず、アイドルのようなポージングを次々と繰りだしたユカ。(写真/草野庸子)

 カメラを向けられて彼女は豹変した。細い手足に力がみなぎった。横断歩道を急ぐ人たちがふりかえって奇異の目をよこしても意に介さず、ついにカメラしか視野にない様子で、みずからのイメージを盛大につくりあげて差し出した。駅前広場の花壇には可憐なペチュニアが色とりどりに生い茂り、つい先ほどまでの彼女は白やピンクの小ぶりな花がいかにも似合っていたが、季節性の頭痛に苦しむみたいに垂れて咲いたヒマワリのほうへと向かい、満面の笑みで回ってみせる。カメラだけを見ていた。カメラの背後にある無数の目は存在しないも同然だった。

「体重を40キロ台にしたいんですけど、なかなか増えないです。すぐ疲れちゃうし、似合う服も限られるんですよね」

 小さな体躯でふにゃふにゃと甘やかな声で話すユカは、ハムスターやウサギのように人間の庇護欲を刺激し、愛玩されるアニメキャラクターのようにどこか現実離れした質感をもっている。つるんと明白な話しぶりで、自分を憐れんだり他人を疑ったりといった感情的な奥行きをもたせない。それがかえっていじらしい。彼女はいまに自足していて、多くを望まず高みを目指さず、聞き分けのいい充足感を口にする。けれど、急に寒くなる。視界良好で進んでいた話が、突如として靄が立ちこめたように不鮮明になるのだ。「家族仲はいいです」と始まった話がふいに、「父はなんの仕事をしてるんだろう。うーん、わかんないです」「父が暴力をふるうことがあるんです。最初は母だけだったんですけど、私も殴られてしまって」とぶつかる。「援交してました。でも私、危ない目に遭ったことがないんです。もうほんとに奇跡的に」と話を続けていくと、「一度、妊娠しました。母に嘘をついて手術させてもらいました」と出てくる。彼女はハーフミラーで仕切られた部屋で息をしている。内は明るい、外は暗い。見たくないものは外の暗がりにそっと追いやる。すると、ここは平和。私だけの平和が反射して浮き上がる。ワン・ウェイ・ミラー、一方通行性の鏡の世界だ。

「はい、家族は父と母と私の3人です。家族仲はいいです。埼玉のベッドタウンにある団地に暮らしています。私の部屋は四畳半で、机とベッドとぬいぐるみを置いています。高校で美術科に通って美大に進んだんですけど、美大生ってみんなアクが強いから私は上手に交友関係が築けなくて、なんとなく休学して辞めちゃいました。その頃に学童保育のアルバイトを始めて、私は子どもが好きなんだなって気づいて、いまは保育士になるために短大の保育科に通ってます。23歳です。薬の服用は高校生から、手首を切ったのを両親に見つかっちゃって、母にメンタルクリニックに連れていかれました。はい、内心ほっとしました。病気になりたかったわけじゃなくて、自分のよくわかんない状態に名前がついたら整理できる気がしたし、薬で対処できるならそれがいいなと思って。自律神経失調症とパニック障害でした。バスとか電車とか人が多いところにいると自分がいなくなる気がして泣いちゃうんです。薬はずっと飲んでて、病名もだんだん増えて、5年前に統合失調症と双極性障害と、あといくつか病名を言われましたけど忘れました。病院でもらう薬もドラッグストアで買う薬もいっぱい飲んできて、去年は薬で自殺未遂しちゃって、それから処方を減らされました。最近はロラゼパムとオランザピンを中心に、多くて1日20錠くらいです。え、手首を切ったきっかけですか? 父が暴力をふるうことがあるんです。はい、お母さんが殴られるのを小さい頃から見てました。中学のときに私も殴られてびっくりしたんですけど、なーんだ私も殴られるんだ、と思っただけです。お母さんは私と一緒に怒られてくれます。あ、それはないです。私って物に当たれないんですよ。ぬいぐるみとか見るとかわいくて撫でちゃうし、ガラスとか割れると怖いから触りたくないじゃないですか。人に当たるなんてもっとできないです。たぶん自分以外を傷つけたら罪悪感で潰れちゃいます」

お花見デートはアウト? セーフ?――『赤江珠緒』は冷たい芝生の上に

『赤江珠緒』

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「FRIDAY」(講談社)5月3日号にて、フリーアナウンサー・赤江珠緒とお笑いコンビ博多華丸・大吉のツッコミ担当・博多大吉との“お花見デート”が掲載された。赤江は「FRIDAY」の発売前日、自身のラジオ番組にて“事実有根”ではあるが、恋愛関係はないとコメント。“事実有根”って、響きがなんかエロいよね。

 数年前、春先に公園を散歩していたら、突如現れたドーベルマンみたいな黒い犬に追いかけまわされたことがある。飼い主が、うっかりリードを手から離してしまったがゆえの悲劇だ。

 一方、「FRIDAY」(講談社)5月3日号に掲載されたフリーアナウンサー・赤江珠緒とお笑いコンビ博多華丸・大吉のツッコミ担当・博多大吉による“お花見デート”報道を見るにつけ、同じ春先の公園でありながら、起きていることの差がありすぎて、我ながら情けない気持ちになってくる。ただその反面、40過ぎた男女でも「こんな胸キュンなシチュエーションがあるんだ!」とウキウキしてしまったのも事実だ。

 この“お花見デート”報道、互いに既婚者である赤江と大吉が、2人きりでランチをしたあと、公園で散歩をし、あまつさえ芝生の上で一緒に寝転ぶなど仲むつまじい様子だったというものだ。赤江は、自身がメインパーソナリティを務めるTBSラジオ『たまむすび』の今後に関して、共演者である大吉に相談をしていた流れでのことと弁明。世間やメディアでは「既婚者同士のこの行為はアウトか? セーフか?」などという議論がまき起こっている。

 個人的には、アウトだろうとセーフだろうとどっちでもいいという“野球拳”的スタンスだが、出ている意見をまとめてみると、女性はおおむね「アウト」。男性は、自分がやる分には「これくらいいいじゃない」であり、「でも彼女や嫁にやられたらイヤ」というのが正直なところではないだろうか。

お花見デートはアウト? セーフ?――『赤江珠緒』は冷たい芝生の上に

『赤江珠緒』

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「FRIDAY」(講談社)5月3日号にて、フリーアナウンサー・赤江珠緒とお笑いコンビ博多華丸・大吉のツッコミ担当・博多大吉との“お花見デート”が掲載された。赤江は「FRIDAY」の発売前日、自身のラジオ番組にて“事実有根”ではあるが、恋愛関係はないとコメント。“事実有根”って、響きがなんかエロいよね。

 数年前、春先に公園を散歩していたら、突如現れたドーベルマンみたいな黒い犬に追いかけまわされたことがある。飼い主が、うっかりリードを手から離してしまったがゆえの悲劇だ。

 一方、「FRIDAY」(講談社)5月3日号に掲載されたフリーアナウンサー・赤江珠緒とお笑いコンビ博多華丸・大吉のツッコミ担当・博多大吉による“お花見デート”報道を見るにつけ、同じ春先の公園でありながら、起きていることの差がありすぎて、我ながら情けない気持ちになってくる。ただその反面、40過ぎた男女でも「こんな胸キュンなシチュエーションがあるんだ!」とウキウキしてしまったのも事実だ。

 この“お花見デート”報道、互いに既婚者である赤江と大吉が、2人きりでランチをしたあと、公園で散歩をし、あまつさえ芝生の上で一緒に寝転ぶなど仲むつまじい様子だったというものだ。赤江は、自身がメインパーソナリティを務めるTBSラジオ『たまむすび』の今後に関して、共演者である大吉に相談をしていた流れでのことと弁明。世間やメディアでは「既婚者同士のこの行為はアウトか? セーフか?」などという議論がまき起こっている。

 個人的には、アウトだろうとセーフだろうとどっちでもいいという“野球拳”的スタンスだが、出ている意見をまとめてみると、女性はおおむね「アウト」。男性は、自分がやる分には「これくらいいいじゃない」であり、「でも彼女や嫁にやられたらイヤ」というのが正直なところではないだろうか。

【山田佳奈実】負けず嫌いで野心を秘めた美少女は、ダンスがお得意

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

――今、ひそかに注目を集め始めている弱冠19歳の美しき才媛、山田佳奈実。努力を惜しまぬまっすぐな瞳に、今にも吸い込まれそう!

【山田佳奈実】負けず嫌いで野心を秘めた美少女は、ダンスがお得意の画像1
(写真/西田周平)

「私、負けず嫌いなんです」――凛とした佇まいから澄んだキレイな瞳は視線を外さず、彼女はまっすぐに言った。まだ19歳とは思えない大人びた表情で。

 女優・山田佳奈実。2歳から始めたというダンスでは、数々のコンテストで入賞を果たし、中学生の頃から雑誌モデルを中心に芸能活動をスタートさせた。2017年には映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』に、翌年にはジョン・ウー監督、福山雅治主演の映画『マンハント』にダンスガール役で出演。映画やドラマはもちろん、アーティストのミュージックビデオへの出演もこなし、特技であるダンスを生かした仕事で活躍の場を広げてきた。

「ダンスはこれまで私の最大の武器でしたが、今年高校も無事に卒業できたので、本格的に女優業に取り組んでいきたいと思っています」と、抱負を述べると、彼女は笑顔でこう続ける。
「ダンスをやっていた頃に、最初はコンテストに出場することができませんでした。本当にツラくて何度も泣きましたけど……もう二度とそういう思いをしないためにも、努力は惜しみません!」

『名探偵コナンと平成』著者・さやわか氏インタビュー!“平成の写し鏡”としての『名探偵コナン』

――今年4月、「『名探偵コナン』を読み解くと、平成の日本人の姿が見いだせる」と掲げた新書『名探偵コナンと平成』が刊行された。明日公開の記事にも登場してもらう同書の著者であるさやわか氏に『名探偵コナン』が表象する時代性について、話を聞いた。

『名探偵コナンと平成』著者・さやわか氏インタビュー!平成の写し鏡としての『名探偵コナン』の画像1
『名探偵コナンと平成』(コアマガジン/さやわか)

 サブカルチャーを通じた時代批評には、『サザエさんの〈昭和〉』(柏書房)という優れた先行事例があります。では、「平成史を語れる作品は何か?」と考えたときにたどり着いたのが『名探偵コナン』でした。というのも、『名探偵コナン』は第1話で「これは平成の話である」と明示しており、その点でも特殊な作品といえます。この事実はネット上でツッコミ要素としてしか扱われませんが、むしろその意味をとらえ直すことこそが批評の役割です。

 また、近年の劇場版『名探偵コナン』はパッチワークのようないびつな作品になっています。もはや人が死ぬ必然性もないのに殺人事件が起こり、謎解きパートでは海外ドラマ『シャーロック』を意識したような先進的な映像演出を使い、劇場版お決まりの寸劇や派手なアクションシーンを必ず盛り込むような作劇をしている。ハリウッド的作品とはまったく構造が異なっているにもかかわらず、本作がヒットして日本のエンタメ業界の中心になっているというのは、非常に興味深いです。

 そこで改めて『名探偵コナン』を見返してみると、社会反映論としてキレイに読み取れる作品であることに気づきました。

 例えば連載当初、主人公のコナンはヒロインに対して「女の子だから守らなきゃ」と言います。それは非常にパターナリズム的で、現代ではジェンダー的観点からの批判につながります。しかし、近年ではむしろヒロインが主人公を守るほど強い女性として描かれるようになっていく。また、巻数を経て登場した女性人気の高い安室透というキャラは、普通に家事をこなす男性として描写されます。このように『名探偵コナン』は連載を続けていく中で、自然と時代性を反映し、読者もそれを支持するようになっていきます。

 青山剛昌さんは自身の強みを「ラブコメ」と語っているように、物語の趨勢よりも人間ドラマを描きたいという作家です。そして、ラブコメや人間ドラマを描くのであれば、必然的に男女の性差や個々の人間性の違いを扱うことになります。それが、期せずして現在のダイバーシティを重視する社会の風潮を反映する形になっている。

【五所純子/ドラッグ・フェミニズム】ラッパー・なかむらみなみが抱く麻薬で壊れた母の肖像(後編)

――覚醒剤、コカイン、大麻、向精神薬……クスリに溺れる女たちを嗤うのはたやすい。だが、彼女らの声に耳を澄ませば、セックスやジェンダーをめぐる社会の歪みが見えてくる。これは、文筆家・五所純子による“女とドラッグ”のルポであり、まったく新しい女性論である。

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辻堂の美しいビーチで砂混じりの冷たい潮風を受けながらはしゃぐ、なかむらみなみ。(写真/草野庸子)

「私は薬に嫉妬してたのかもしれないです。母は依存するもののために生きるようになって、私や弟をかえりみなくなりました。もうお母さんは私たちを育てるのをやめたのかなって」

 どこかで信じてた。あなたは私を守っているのだと。私13歳、あなた33歳。冬の寒い日、あなたは私と弟を連れて飲み会に出かけた。主催者は羽振りがよく、会の終わりにタクシー券をドライバーにばらまき、女性たちを帰した。私たちの乗ったタクシーは運転が荒くて、吐き気を催した私は「窓開けていいですか」と言った。冷たくあしらったドライバーにあなたは怒った。「娘が気分悪いって言ってんだろ。ちゃんとやれ」。降りる頃には、もうあなたは錯乱状態だった。「料金は先にいただいてます」と言うドライバーに、「まだ払ってねぇだろ。ナメてんのか」と後部座席からドライバーを蹴り上げた。車外に飛んでいった眼鏡を弟が追いかけ、暴れるあなたの体を私が押さえ、ドライバーは通報していた。あなたは私のために怒っているのだと思っていた。でも、あなたの怒りと私はさほど関係ないのかもしれない。そう気づいたのはいつだっただろう。

「母を連行するパトカーが川沿いに走っていくのを見送りました。事件はすぐ示談になったので母は帰ってきたけど、祖父母が回復を願って母を施設に入れました。親戚たちは厄介払いできたと内心喜んだかもしれません。

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母が施設に入れられてから、辻堂神社の奉納太鼓を叩くようになった。(写真/草野庸子)

 私と弟は親戚たちと暮らしはじめました。弟はよくそこに行っていたので可愛がられましたけど、私は“ずっと典子といた娘”ということで印象が悪かったみたいです。がらっと生活が変わりました。1日の時間割が決められて、それが守れなかった翌日の朝食はかならず変な味がしました。親戚のひとりが私のごはんに洗剤を入れてたんです。その親戚は認知症で言動がおかしくなっていたんですけど、当時は誰もそれに気づいてなくて、逆に私が精神病だと疑われて、入院させられたことが数回あります。誰にも信じてもらえないのはつらかったし、統合失調症とか躁鬱病とか言われると、ほんとに病んでいく気がしましたよ」

 それでも私は強かった。子どもが想像するよりも、世界にはたくさんの親がいる。まだアパート暮らしだった頃、家から遠のくあなたに代わるように、大人たちがかわるがわる家に入ってきた。ここはあなたの地元、縁もゆかりもありすぎる狭い土地。町内の人たちは壊れゆくあなたに気づいていた。放置された幼い私たちを案じていた。食事をくれる人、話し相手になってくれる人、安全を確認していく人、みんなが少しずつ私たちを育ててくれた。

 最初に気づいてくれたのは、あなたと同じ走り屋だったサオリ。さすがに元レディースはドスが利いていて、叱られるときは怖かった。はじめてのブラジャーも、はじめての月経も、私はサオリにだけ打ち明けた。あなたにはもう私の体のことを知られたくなかった。サオリは自分が薬を食ってたクチだから、あなたを見捨てられなかったんだろうね。知ってる? サオリは死んだよ。私がくやしいのは、サオリの死を知らされなかったこと。「ごめんね。あたしたち典子と縁切ってたから、みなみを葬儀に呼ぶわけにいかなかったんだ」って、元レディースの人たちに言われた。あなたは付き合いで薬をはじめたのかもしれない。薬を続けるために必要になった付き合いもあったと思う。でも、薬のせいで切れてた付き合いもあった。依存症って人間関係が極端になるんだと思うよ。

親戚に厄介払いされてホームレスになった

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小学生時代、母の噂を聞いた親たちが、みなみとの付き合いを子どもに禁じた。(写真/草野庸子)

「私が生きてこれたのは夢を見つけたからです。それは町のおかげ。とくに神社。8歳のとき、同級生について行くと、太鼓の音が聞こえてきた。辻堂神社の奉納太鼓を子どもに教える教室でした。私たちはいつも神様に見守られているから、神様に失礼がないように暮らさなきゃいけない。奉納太鼓は一年一度のお祭りで神様をここにお呼びするためのもので、お囃子を奏でて、甚句を歌って、御神輿を担いで、神様に捧げる。それが感謝の示しでもあるんだ。そう神社で教わって、毎日のめり込むように太鼓を叩きました。祭りの最終日だけは喧嘩囃子といって、鳴らし方や歌い方や踊り方の決まりが外されて、自分の思うように最大限の力を尽くして表現します。私はそれが楽しくて嬉しくてしょうがなくて、死ぬまで力いっぱい表現しようと思いました。私を見てほしい。私を認めてほしい。そう願う相手が、お母さんから神様に移ったんでしょうね。私の依存は神様かも、ですね」

 神社を中心とした地回りの人たちは厳格だ。その厳しさが新鮮だった。話しかけられたら返事をするということも、靴を脱いだら揃えるということも、私は知らなかった。もしかしたら私は野蛮人のように映っていたのかもしれない。言葉遣いや礼儀作法を一から教わった。小学校でも同じことを言われたはずなのに、私は聞く気になれなかった。学校は尊敬できなかったから。林間学校のとき、保険証を持ってこいと言われて、私はちゃんと持っていったのに、担任は「こんなの見たことありません」と言った。私の保険証はひとり親家庭用のピンク色で、みんなの白いやつと違ったからだろう。学校は無知だった。私を、私とあなたを、理解しようとしなかった。やがて同級生も私と喋らなくなった。あなたの噂を聞いた親たちが、私との付き合いを子どもに禁じたそうだ。あなたは怒っていた。いつも怒っていた。怒っている人は傷ついている。

「神社があったから、家の生活を我慢できてました。でも19歳のとき、尼寺に入るか、家を出るか、どちらか選べと親戚から迫られました。どこから探してきたのか、和歌山の尼寺に行けって。母の昔の交友関係のトラブルに私が巻き込まれたりしたので、私のことも厄介払いしようとしたのかも。友達の家を転々として、流れ着いたのが町田の公園にあったホームレスのコミュニティでした。若い人もいたし、音楽やってる人が多くて、居心地がよかった。その人たちが組んだイベントで私は弾き語りをして、それを見ていたkamuiさんに声をかけられたのがTENG GANG STARRの始まりでした。kamuiさんは私にラップをやるように勧めて、パソコンとかスピーカーを持ってきてくれました。

 たまに神社のついでに家に寄って、お祖父ちゃんにだけ会ってました。お祖父ちゃんはずっと味方でいてくれて、『がんばるんだよ』って、こっそり手のひらに一万円札を握らせてくれたり。今は一応、家に戻ってますけど、帰ったり帰らなかったりです。

 お父さんの家には中学のときに、法事で行ったことがあります。表札を見たら一也の隣に美保とあって、父が再婚したのを知りました。もう2つ名前が並んでて、子どももいるんだってわかりました。私より少し年下で、私そっくりで超かわいかったですよ。『お父さんのところに来るか』って言われたけど、行けなかったですね。『典子はたぶん早死にするよ。お前はあいつに頼らないで、自分の好きなことをやれよ』と父は言って、無責任な人だなって思いました」

依存症回復支援施設から母が娘に宛てた手紙

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最近、施設から届いた母の手紙には、夢が書かれていた。(写真/草野庸子)

 あなたから手紙が届いていることは知っていた。施設に入ったあなたは面会も電話も禁じられて、でも手紙だって、施設のチェックを通さなければいけない。はじめて届いたのは入所から5年たった頃だった。あなたが書いた文字はミミズがのたうつようで判読できなかった。たぶん薬をやめれてなかったんだろうね。あなたの文字は情けなくもあったし、あなたらしく奮ってもいたし、そんなふうに感じる自分を私は笑い飛ばしたかった。文字が読めるようになってくると、会いたい、会いたい、会いたい、そればかり書かれていた。でも私はあなたの刺激剤でしかない。あなたは私に会うと叫んだり暴れたりしてしまうから、会いに行けない。手紙の書き方は難しかった。あなたを煽っても抑えてもいけなくて、とにかく前向きなことを書いてみたけど、施設の治療方針に合わなかったみたいで手紙は戻ってきた。私は書くのをやめた。

 私が20歳になったとき、「成人おめでとう。いっしょにお酒が飲みたかったです」とあなたは書いてきた。勝手だなって。一緒に飲めるものなら飲みたいに決まってる。けど、あなたと私のつながりは、もうお酒じゃなくていいんじゃないかな。

「一度、家族会でお母さんに会いました。母は薬をやめて100キロ以上に太ってました。家族会は、ある程度回復してきた入所者の方たちと、その家族が集まります。家族がひとりひとり自分の話をするんですけど、ほとんどが入所者の親で、子どもは私だけだったので浮いてました。『依存してる人は、家族よりも依存しているものを優先しています。私はそれでいいと思ってます。なぜなら、私は自分がいちばん好きで、自分の夢をもっていて、そんな自分を表現して生きていくと決めたからです。お母さんにもそうしてほしいと思っています。私はお母さんを応援するので、お母さんも私を応援してください』。私がスピーチするとみんな黙りこんで、私はますます浮いちゃって。それきり家族会には行ってません。どれくらい伝わったかわかんないけど、手紙で書けなかったことをお母さんの前で言えてよかったです」

 お前らがいなかったらウチはみんなみたいに遊べてたのに。あなたはいつも言ってた。その言葉は小さな私をとことん傷つけた。でも、今はちょっとわかる。私、子どもに太鼓教えるだけでも手こずってるのに、毎日毎日泣いてすがりつかれたら、振り払いたくもなると思う。それに私、拾った石を売ってしのいだりしたんだけど、ろくな食費にもならなくて、こんなんじゃ子ども食べさせられないなって。あなたは私たちのために身を削って働いて、疲れたんだよね。

 あなたはいずれ帰ってくる。この家に、この町に、帰ってくる。町の人があなたを受け入れるのか、正直わかんない。私だってあなたと暮らせるか、わかんない。そのことを考えると、いつももやもやする。でも、私が蝶番になるしかないんだと思ってる。今度は私があなたの親になるのだろう。自信ないけどね。

「この前、母から手紙がきました。それが見ちがえるくらい立派な手紙なんですよ。字まちがってますけどね。夢がありました。読みます」

 23才のお誕生日おめでとう。元気にしてますか? ウチは美波にすごくすごく合いたいです。美波がどんな大人になったのか。髪の毛はまだ長いのかな? 彼氏はいるのかな? とかいろいろ考えています。ラップもやってるみたいだね。おばあちゃんから聞きました。楽しいですか? 一度聞いてみたいな。忙しいと思うけど、こっちに合いに来てくれるとうれしいです。ウチはダイエットして12キロやせました。まだまだ目標体重には届かないけどがんばってます。ここを出たらウチはトラックの運転手になりたいと思ってます。そして大型免許をとって、ダンプの運ちゃんになるのがウチの夢です。美波は夢がありますか? おたがい夢に向かってがんばりましょう。お手紙のお返し待ってます。また手紙書きます。またね。

(つづく)

※なかむらみなみさんを除き、人物の名称はすべて仮名です。

(写真/草野庸子)

五所純子(ごしょ・じゅんこ)
1979年生まれ。文筆家。映画や文芸を中心に執筆。著書に『スカトロジー・フルーツ』(天然文庫)、共著に『1990年代論』(河出書房新社)、『心が疲れたときに観る映画』(立東舎)がある。

以前の連載記事は下記のリンクから読むことができます
【第一回】ダンサー・君島かれんの野良知性
【第二回】ゴミ収集員【真弓】の物語(前編)
【第三回】ゴミ収集員【真弓】の物語(後編)
【第四回】【向精神薬】をパステルに包む彼女
【第五回】【解離症】の中で得た金と薬と3人の神
【第六回】【ラッパー・なかむらみなみ】麻薬で壊れた母の肖像(前編)

夢を与え続けてくれるアイドル『後藤真希』――いつかゴマキと朝帰りッ

『後藤真希』

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「週刊文春」(文藝春秋)3月21日号にて、元モーニング娘。・後藤真希の夫が、後藤の不倫相手を訴えたことが報じられた。被告は後藤の元彼で「DV夫との離婚を望んでいた」と主張。衝撃的な話題だが、同時期にピエール瀧の逮捕があり、持っていかれた感はある。

 アイドルとは、我々庶民に夢を与えてくれる存在でなくてはならない。そういう意味で後藤真希は、今や二児の母親でありながら、夢を与え続けてくれる稀有な存在だ。

「いやいや、元彼との不倫がバレて、ドロ沼裁判中じゃないか」という声もあるだろう。しかし私から言わせれば、まさにこの状況こそ、夢に溢れているではないかと。「夢がMORI MORI」ではないかという話である。

 ひとつずつ紐解いていこう。まず、そもそも結婚な。剛力彩芽をはじめとする「お相手は一般人です」としながら、実際は社長だ、富豪だという、夢も希望もあったもんじゃない昨今の芸能界恋愛事情において、ゴマキの旦那ってのはゴリゴリの一般人なんでしょ。職業も内装関系で。もうね、そういうのが欲しいの、こっちとしては。「ひょっとしたら僕もアイドルと……」みたいな希望が。日々の忙しさですっかり忘れていたが、ゴマキは4~5年前から、小さいが確かな希望を我々に与えてくれていたのである。この事実を大事に噛みしめてさえいれば残りの人生、たとえ独り身のままだったとしても乗り越えていけそうな気がする。

 そして、さらに輪をかけているのが、不倫相手である元彼の存在だ。知り合ったきっかけがオンラインゲームのチャットなんでしょ。「モー娘。では誰が好き?」「ゴマキ」「私がゴマキ」なんてやりとりもしていたらしいじゃない。よかったよ、正直に「ゴマキ」って答えてくれて。私みたいなサブカルをこじらせた人間などは「王道を好きになるのは恥」とばかりに「飯田圭織」などと答えて、台無しになっていた可能性がある。やはり人間、素直が一番だ。しかもあれでしょ、この元彼ってのは地方に住んでいて、ある日ゴマキから会いに来たっていうじゃない。モー娘。の一時代が終わりかけた頃、「会いに行けるアイドル」をコンセプトに勢力を増したのがAKB48だったわけだが、それよりも早く「会いに来るアイドル」を実践していたゴマキは、さすがとしか言いようがない。だいたいね、ファンのほうから会いに行けちゃうからいろんな問題が起こるわけで、「アクションを起こすのはアイドルから。ファンは常に受け身で」というオールドスタイルが一番安全なのである。

 それにしても、すでに各所で報じられている通り、ゴマキが裁判所に提出したという陳述書の生々しさよ。映画館のカップルシートでイチャついたり、何回肉体関係を持ったかなどが詳細に書かれており、読んでいるだけでちょっと勃ちそうだ。裁判が朝早かった場合、関係者の何人かは半勃ちなのではなかろうか。もはや「チン述書」としてもいいぐらいだ。ただ、私が目から鱗だったのは「カップルシートでそういうことしていいんだ」ということである。いや、くっついたり、手をつなぐくらいはアリかなとは思ってたよ。でも今回のは、雰囲気から察するに、限りなくBに近いAというか。ぶっちゃけペッティングでしょ。結構みんなやってるものなの? 映画館で。少なくとも私は現場を見たことがない。まあ、私がほとんど映画を観に行かないからかもしれないが。確か最後に行ったのは『さらば あぶない刑事』だったか。余計なお世話かもしれないが、これキッカケでカップルシートでのBが横行するかもしれないので「上映中のBはお控えください」という注意喚起をしたほうがいいのではないだろうか。

 話が逸れたが、今回の騒動から我々が学ぶべきことは、別にゴマキじゃなくても結構普通に起こりうるシチュエーションだぞということだ。結婚した元カノや同級生に再会し、旦那のDVや離婚を考えている旨を告げられれば、私とて同じような行動をとるだろう。というか、そういうことが起きてほしいという願望すらある。カップルシートでのBも辞さない。ただ、一見イケそうなシチュエーションでも、現実はそう簡単ではないということをゴマキが身をもって教えてくれたのだ。夢を与えてくれるアイドルに現実まで叩きつけられては、襟を正さずにはいられない(股間を膨らませながら)。

 まあ、真相はわからないが、とりあえず訴えられた元彼の心労はなかなかのものだろう。彼にしてみれば、助けようと思っていた女が、気づけば敵対するはずだった旦那の側に立っているのである。なんだか乾くるみの小説みたいな展開だが、ゴマキとの逢瀬は「夢のような時間」であり、現在の状況は「悪夢のような時間」であるという、夢というのは、必ずしも「いい夢」ばかりではないのだなということを痛感せざるを得ない。

 そして、ここまでさんざん夢だ夢だと言っといて、急に現実的な話をするのもなんなのだが、今回の顛末を元彼目線で小説にしたら結構売れるのではないだろうか。たぶん、幻冬舎の箕輪厚介あたりはもう動いているぞ。どうするサイゾー? タイトルは『愛のバカやろう』とかで。

西国分寺哀(にしこくぶんじ・あい)
現役のモー娘。メンバーは一人も知らない40代独身男性。すでにOBだが、鞘師も最近まで「鞘氏」とみんなで敬っているのかと思っていた。

【宮本茉由】美人バー店員役で注目! 目立つのは苦手な文学少女が語る強い意志とは!?

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――小日向文世からワインをかけられる秘書役や、美人なバー店員役を演じる今年、最注目の女優! でも、学生時代はダサかった?

【宮本茉由】美人バー店員役で注目! 目立つのは苦手な文学少女が語る強い意志とは!?の画像1
(写真/宮下祐介)

「友達から恋愛相談されることもあるけど、男の子からの相談のほうが、同じ女の子についてのことなので答えやすいですよね。ある意味、3人の男性からいろいろと相談される今回の役は合っているのかも」

 そう語るのは、4月から始まった土曜ナイトドラマ『東京独身男子』(テレビ朝日系・毎週土曜夜23時15分~放送)で、主演の高橋一生らが通うクラブバーの店員で、彼らの恋を見守る“恋愛相談役”を演じている、女優の宮本茉由。

 学生時代から「CanCam」(小学館)のモデルとして活躍をしてきた彼女だが、当時の学生生活について聞くと少し意外なエピソードが返ってきた。

「学部によっては“パリピ”も多かったんですが、私のいた国文学科は本当にみんな真面目。私も普段はメガネ、マスク、バックパックみたいな、地味な格好が多かったですね。だから、大教室の講義で他学部の子が、『このクラスに宮本茉由ちゃんいるんだって!』とか、話している声が後ろから聞こえてくると、『こんなダサい格好でバレたらまずい』と、冷や汗をかいたこともありました」

 もともと文学好きのインドア派のため、リーダー役などは苦手。しかし、持ち前の華やかな存在感ゆえ、なにかと周りから引き立てられる機会も多かったという。

「小学校の運動会で騎馬戦の大将に選ばれ、当時好きだった男の子と一騎打ちになったんですが、力押しで勝ってしまったことがありました……。性格的にいうと、本当はファッションショーでもあまりグイグイ立ち振る舞えず、つい気恥ずかしくなっちゃうぐらい、目立つのは苦手なんですけどね」

 また、昨年は『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)に出演し、小日向文世にワインを頭からかけられるシーンがネットなどで話題になったため、周りから“ワインの子”と呼ばれることも増えたとか。

「でも、今年は“ワインの子”から“宮本茉由”に、逆に『この子ってワインの子だったんだ』と思ってもらえるように、女優として演技力を確立する土台づくりの1年にしたいです」

 控えめな文学少女の一面ものぞかせるが、女優としての歩みに迷いはない。

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

(文/伊藤 綾)
(写真/宮下祐介)

宮本茉由(みやもと・まゆ)
1995年5月9日秋田県生まれ、東京都育ち。2016年9月に「第1回ミス美しい20代コンテスト」で審査員特別賞を受賞し、同年12月に「CanCam」(小学館)専属モデルに抜擢される。4月から始まった土曜ナイトドラマ『東京独身男子』(テレビ朝日系)に絶賛出演中。

日本のおバカYouTuberがかわいく見えちゃう?――海外のお騒がせインフルエンサー列伝

――前記事で言及したインフルエンサー以外にも、世間を騒がせているSNS世代の有名人6名を紹介!
(※フォロワー数は4月8日現在)

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●全米を震撼させた裏口入学
オリヴィア・ジェイド(米国)
フォロワー数:インスタグラム/約140万人
YouTube/約190万人

今年の3月、不正な手段で子どもを一流大学に入学させていたとして『フルハウス』に出演していたロリ・ロックリンが逮捕されたが、その愛娘で現在19歳のオリヴィア・ジェイドはインフルエンサー。入学当初「大学に入ったらスポーツの試合を見に行ったり、遊んだりしたい。勉強はあんまり興味がない」と、語る動画を投稿したことで炎上したが、裏口入学が発覚したのでまた炎上。

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●昔の人種差別動画のせいでピンチ
ピューディパイ(スウェーデン)
フォロワー数:インスタグラム/約1600万人
YouTube/約9200万人

YouTubeのチャンネル登録者数世界第2位のゲーム実況者。その影響力は絶大で、17年に反ユダヤ主義的な動画を投稿したことで「YouTube Red」(当時)の配信をキャンセルさせられるも、新たな広告主がすぐに見つかったほど。しかし、ニュージーランドのモスク襲撃事件の犯人がピューディパイのチャンネル登録を勧めていたため、現在「奴のYouTubeチャンネルを削除しろ」と、署名運動が行われている。

日本のおバカYouTuberがかわいく見えちゃう?――海外のお騒がせインフルエンサー列伝の画像3

●ついに「地球平面説」信者に!?
ローガン・ポール(米国)
フォロワー数:インスタグラム/約1600万人
YouTube/約1800万人

富士の樹海で遺体を撮影して世界中から批判されたローガン・ポールだが、事件後もネズミの死体をスタンガンで撃ったりと、動画投稿は続け、昨年の年収は16億円。3月には地球平面説を信じるコミュニティに潜入し、嘲笑する動画を公開したところ、1週間後にツイッターで「信者たちに強盗に入られた」と、何者かからの襲撃被害にあったことを報告していた。

日本のおバカYouTuberがかわいく見えちゃう?――海外のお騒がせインフルエンサー列伝の画像4

●実は黒人ではありませんでした
エマ・ホールバーグ(スウェーデン)
フォロワー数:インスタグラム/28万人
YouTube/約3万人

見た目は黒人系の女性だが、実は彼女、とあるツイッターの投稿によって濃いめのファンデーションを塗った白人女性ということが発覚。黒人になりすまして利益を得る「black fishing」だと、批判の声が上がった。ただ、本人は「肌の色が理由で広告やスポンサーシップ契約を得たことはないし、そうした仕事もすべて私のファッションセンスやメイクのスキルを買われて得たもの」と反論し、今も写真を投稿している。

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●第2のFyre Festivalが発生?
タナ・モンゴー(米国)
フォロワー数:インスタグラム/約300万人
YouTube/約400万人

ラッパーとしても活動するタナ・モンゴーは、世界中のYouTuberが集結する「VidCon」というイベントと同じ時期に、彼女自身の名を冠した「TanaCon」という、別のイベントを開催。しかし、人が集まりすぎて炎天下の会場外に長蛇の列ができてしまい、参加者からの批判が殺到。また、VIPチケットを購入した者には記念品の入ったギフトバッグが提供されたのだが、中に入っていたのはシールとコンドームだけだった。

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●PRするからタダでホテルに泊まらせて
エル・ダービー(英国)
フォロワー数:インスタグラム/15万人
YouTube/約20万人

当時、YouTubeで約9万人のフォロワーを持っていた彼女は、とあるホテルに「PRするからタダで宿泊させてほしい」とメールを送るが、オーナーはブチ切れ。彼女からのメールを晒して宿泊を拒否。逆ギレしたエルはホテルを非難する動画を公開し、炎上。騒動がきっかけでエルのフォロワー数は20万人近くに増え、焼け太ることができたが、ホテルから「宣伝費」として、およそ7億円の請求書を送りつけられた。