NGT事件に見る、ビジネスモデルの限界。”会いに行けるアイドル”が招いた悲劇

1901_ngt48.jpg『世界の人へ(Type-A)(DVD付)(特典なし)』(アリオラジャパン)

 男ならば憧れの女優や歌手と仲良くなりたいと思うもの。「恋人になったら」と夢を持つこともあろうが、所詮は夢のまた夢。妄想だけで終わる。それが「スター」の存在である。星のように遠くで美しく輝いて人々を魅了しても、決して手の届かない存在。今の芸能界に本当の「スター」と呼ばれる人はほとんどいない。現役を続けなおかつ映画で主演を務める吉永小百合(73)ぐらいしか思い浮かばない。今もストイックなまでの女優人生は変わらず、私生活の顔が伝わってこない。子供はなく夫と2人の生活だが、実態は伝わってこない。映画記者が話す。

「スターは私生活を徹底してベールに包むことで、神秘性を増す。吉永はそれを貫き通し続けている唯一の女優。夫婦で街を歩いている写真だけ撮ってもスクープだと言われているほどです」

 文字通りのスター女優もいれば、NGT48のようなアイドルも同じ芸能人。が、実態は大きく異なる。NGTは「会いに行けるアイドル」のキャッチで売り出した手の届くところにいるアイドル。2015年に、AKB48の7組目の姉妹グループとして新潟を拠点にスタート。新潟に専用劇場を開設し、東北地方も含め北陸地方出身者が主なメンバー。ファンも地元の人が中心だ。徐々に人気は広がり、いよいよ東京進出も目前に迫っていた矢先に事件は起きた。メンバー一期生の山口真帆(23)は青森県出身。「明日のスターを夢見て」新潟までやってきた。住まいは運営者が借り上げたマンションだが、そのマンションでファンに襲われたのだ。昨年12月8日夜、山口が帰宅した自宅マンションの玄関先で待ち伏せていたファンの男2人が声を掛けたところ、大声を出したために口を手でふさいだ。駆けつけた警官に暴行容疑で逮捕されるも、不起訴となり12月末に釈放された。事件は公表されなかったことで、山口が行動に出た。事件発生から1カ月後、「SHOWROOM」の生配信で事件の全貌を涙ながらに訴えた。芸能関係者が話す。

「SNSなどの配信がある時代なので昔なら闇に葬られていた話でも、自ら発信することで公にすることができる。山口も運営側が適切な対応をしなかったことで、自ら恐怖を訴えて社会に告発。運営側の今後の対応を求めたのでしょう」(芸能関係者)

 告発の中で山口がもっとも疑念を抱いていたのが、「男はなぜ山口の自宅を知っていたのか、帰宅時間がなぜわかったのか」の二点にあった。自宅に関しては東京と違い狭い街。しかも地元の劇場が活動。自宅を知るのは簡単なことだが、帰宅時間まではそうわからない。そこで浮上したのが「メンバーが教えた」という話だった。山口も疑惑を持っている。

「漫才師でも仲が悪いと言われる世界。グループはもちろん、50人もの組織になれば派閥もできるし、お互い人気を巡ってライバル関係にある子に対して、足の引っ張り合いぐらいはやる」(芸能プロ関係者)

 山口は帰宅時間を教えた犯人を「メンバーの子」と特定した。運営側は調査中としているだけで、未だに真相を明らかにしていない。今後の対策も明確ではないが、むしろ根本的な問題はNGTのようなグループのあり方。「会いに行けるアイドル」として売り出して成功したが、ここにきて弊害が現実のものになったのが今回の事件。実際、犯人の1人は山口と同じマンションでしかも真ん前の部屋に住んでいた。こんなことができてしまうのが、地方アイドルの悲劇でもある。

「俗に“太いファン”と呼ばれ、コンサートには最前列でかかさず応援する。グッズやCDも買ってくれる。運営側にとっては一番の上客。大事に扱はなければならない。襲った犯人グループは特定されているといえ、不起訴処分。今後、コンサート会場から締め出しをすれば、彼らの行動がさらに暴徒化する恐れもある」(芸能関係者)

 運営側がタレントの管理をするといっても、限界がある。「会いに行けるアイドル」商法の大きなリスクだ。従来のスターのように手の届かない存在であれば、ここまでファンは夢中にならないし、人気は出なかったはず。ファンに近づければファンは夢中になる。それは過去の例が物語っている。

「ビジネスモデルとなったAKBのメンバーの中にもファンとの交際が明るみになった子がいる。ファンは誰もが会いに行けるだけでなく、“より仲良くなりたい”と思うのも無理はない。だからアピールしようとお金を使って応援に来る。対応策はますます難しくなる」(音楽関係者)

 秋元康が作り上げた新たなアイドルビジネスは個人の写真集がバカ売れするなど、確実に化学反応を起こしている。事務所側にとってはタレントの卵のなかから大化けをする子の誕生を待っている。今や一大芸能ビジネスとなっているグループアイドル商法。今回は軽度の事件だったが、芸能史を見てもファンの暴走が激化したケースは少なくない。社会的な問題に発展する可能性もある。そろそろ考え直す時期に来ている。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

【五所純子/ドラッグ・フェミニズム】すべてを傷痕に変えたくて……ロアは向精神薬をパステルに包む

――覚醒剤、コカイン、大麻、向精神薬……クスリに溺れる女たちを嗤うのはたやすい。だが、彼女らの声に耳を澄ませば、セックスやジェンダーをめぐる社会の歪みが見えてくる。これは、文筆家・五所純子による“女とドラッグ”のルポであり、まったく新しい女性論である。

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ロアがくりかえしたリストカットの傷痕(上)と、彼女が服用しているさまざまな向精神薬(下)。(写真/草野庸子)

 犯罪被害者という人はいない。事件に巻き込まれたひとりの人がいるだけだ。彼女は被害者として報道された。「なんだ、ヤリマンじゃん」。周囲から誹られ無視された。彼女は恋愛をしていた。警察が来てからの記憶は混乱している。

 夏の夜、半袖から伸びた腕は傷だらけ。偶発的な不慮の跡でなく、意思を刻んだ規則的な傷痕に、見る者は痛み入る。血の色を浮かべて回復しきれない肉のどぎつさに恐縮するような、ミミズみたいに赤く腫れ上がった皮膚の厚かましさにあきれるような、傷の迫力に圧される。

「人を傷つけたくないから、自分を切りました」

 小学生のとき、初めてやった。家でカッターを取り、致命傷にならないように手首を避け、傷が人目に触れないよう二の腕を切った。

 がちゃがちゃと衝突する皿の音や、どすどすと回る掃除機の音が、ロアに響いている。母は鬱憤を物に当てつけ、ときおり怒鳴っては、一転して子に謝った。

 父は洋品店を営み、借金を膨らませた。事業縮小や経営破綻を恥じる父は、なかなか店を畳まない。ロアのお年玉は音もなく盗まれた。

 父母は金にまつわる喧嘩をくりかえして離婚した。ロアと兄は母子家庭で育った。昼はスーパーの品出し、夜はスナックのホステス、働きづめの母は留守がちで、思春期の兄は妹をよく殴りよく蹴った。

「くだらない理由です。ゲームで敵が倒せなくていらいらするとか。でも私のリストカットをたしなめたのは兄だけで、見て見ぬふりの父母より心配してくれてると思いました。中学になると私もいらいらが止まらなくなって、授業の合間にトイレで切りました。誰かに見つけてほしかったけど、誰にも見つかりたくなくて、血はトイレットペーパーで拭いて流してました」

 リストカットは、ストレスが生む自傷という行為であり、身体を使ったストレスの表現だ。ストレスの発露が、スポーツクラブでの自転車漕ぎなら健康だと、路上での軽トラック横転なら非行だと評価される。心身に起きたネガティブな変化を人に見せないという規範が強いほど、発散の場は隠される。人を巻き込んではいけないという倫理が強いほど、道具は自分に限られる。

 目に見えない緊張でちぎれそうな彼女は、自分自身をちぎって緊張を形にする。目に見えないものは不安だ。目に見えないものは形象化することで安らぐ。歌も、絵画も、文章も、写真も、数字も、貨幣も、刺青も、傷痕も。ロアは傷痕を「自分が痛がった印」とも「日々の楽しかったことの印」とも言う。忘れたくないことが詰め込まれている、ポエムやインスタみたいに。

「傷痕が薄れると、思い出が消えていくみたいで嫌でした」

●セックスしまくれば薬は増えなかった

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中学時代、ストレスを感じるたびに髪色を変えたというロア。取材時の髪は赤かった。(写真/草野庸子)

「私ってツッコミどころ満載なんでしょうね」

 髪を染める大胆不敵な子。そのくせ生徒会に所属する真面目な子。しょっちゅう保健室に行く病弱な子。人はロアの印象を定められずに恐れるのかもしれない。ロアはよく髪色を変えた。自由自在な変化は上級生の目に生意気に映り、廊下で「死ねよ」と囁かれた。今でも見知らぬ人に「なんだ、おまえ」と正体を問われる。「おっとり、マイペース」と通知表に書かれるロアは、気づけば複雑な立場に追いやられている。わからないものは恐いから早く手中におさめたい。だから、先を急いで誤解する、相手を小さくして叩く、力まかせにねじ伏せる。

「復讐はしません。『人に嫌なことをしたら自分に返ってくる』と母がよく言ってて、それが呪文になってます。というか、私はぼうっとしてて、やり返せないんです。3年前に検査して、後天的な発達障害だとわかりました。それと、IQが54しかなくて、知的障害の4度【註:障害の程度は4区分あり、1度が最重度、4度が軽度を意味する】に認定されたんです」

 反撃を封じる悪しき呪文が母の口癖なら、病名とIQ値と障害度数は困難を解き明かす良き呪文になった。彼女は54という数字を大切そうに口にする。

 初めて精神科を受診したのは14歳、スクールカウンセラーから勧められた。医師は患者が成人するまで病名をつけない方針だったため、IBS(過敏性腸症候群)、パニック障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が指摘されるにとどまった。処方されたのはドグマチールという定型抗精神病薬。自分はうつ病だったとロアは考えている。

 副作用の吐気と眠気に襲われ、学校を休んだ。ずる休みだと噂が立ち、無理して学校へ行くと過呼吸を起こし、悪循環に陥った。「腕を切りたくなったら寝なさい」と医師から言われた。

 友達はチャットやmixiに見つけた。「はじめまして」「どこに住んでるんですか」「何歳ですか」、他愛ない質問から共通点を探る。「最近、太っちゃった。薬の副作用がつらくて」「何飲んでるの。私も飲んでる」。共通語にできるほど向精神薬が普及した時代の子どもたち。チャットで知り合った女子の話からリストカットに興味をもつ。mixiのリストカットのコミュニティに流れる。「また切った」「どうしたの」、悩みを相談しあう。

 この時期、ロアはmixiで出会った男性とセックスをくりかえしていた。

「誰でもよかったんです。相手の名前を全然おぼえてないんですよね。これも自傷行為でした。私、人の家に行くのがすごい好きで、自分の家に帰りたくなくて、セックスしまくってれば薬が増えることがなかったので」

●メイドになりたい女子を搾取するメイド姿の男

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14歳のとき、性犯罪事件に巻き込まれ、その被害者として報道されたこともある。(写真/草野庸子)

 ひとつのブログが彼女を虜にした。レースとフリルとリボンにいろどられた妖しい乙女たち。ゴスロリ調で女児が描かれたイラストとともに、メイド服やセーラー服に身を包んだ男の写真もあった。“男の娘”の先駆け、一部の女子たちの人気を集めていた。

「絵がうまいなって。あとメイド服とか高くて買えなかったから、すごく憧れました。掲示板にコメントを書きこんだら、『会おうよ』ってすぐ連絡が来ました。中学3年のときです」

 メイドになりたい女子は、メイド姿の男に認められたかった。まるで被服心理学。ペアルックというより双子コーデ。白い羊の大集団で低まる自尊感情は、黒い羊の少数精鋭に飛び込んで高める。ゴスロリの様式的な猟奇性はSMやリストカットと親和性が高く、温かい受け皿のようだった。しだいにロアの傷痕は、ストレスの発露か、ファッションの装飾か、見分けがつかなくなっていく。

 船橋に住む27歳の男だった。渋谷駅ハチ公前で待ち合わせ、道玄坂のファミレスでパンケーキを奢ってもらった。「にゃんにゃんしようよ」という言い回しがわからないまま頷いた。円山町のラブホテルに向かう道すがら、セックスの意味だと察した。

「初めて好きになった人としたセックスでした。彼を独り占めしたいって気持ちはあったけど、他の女の子とも仲がいいのは掲示板を見てわかってました。彼は女性不信で、目に見えるものでしか愛情がわからないと言ったんです。『目に見えるものって何?』『お金』『そんなの、できない』『やっぱり。お前も他の女と一緒じゃん』。そう言われるとカチンときて」

 男の提示額は20万円。恋人に会うのに資金が必要。子ども相手に恋愛商法。恋愛という大義名分はことごとく搾取を正当化させてしまう。「中学生 バイト」と検索すると「中学生でもできる住み込みバイト」が表示された。全裸の写真を送るように言われ、暴力団関係かといぶかった。待ち合わせに指定された品川駅に行くと、電話で次から次へと場所を移動させられた。最後に辿り着いたのはホテルで、使い走りの男が待っていた。シースルーの衣装でポーズをとらされ、何枚も写真を撮られた。セックスをしている間、男性が感じやすい方法を指南された。演習と試験を兼ねた面接、淡々と終わった。一度だけ、肌が綺麗だと褒められた。

「危ない仕事だと思ったのでやめました。すぐに断るとやばそうだったので、その場では『やります』って言って、家に帰ってから『やっぱりやめます』って連絡しました。どういう仕事が待ってたのか、結局わかりません」

●売春してブログの男に貢いだ14歳の女子生徒

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向精神薬を手放せないロアは、数年前、発達障害でもあることが判明した。(写真/草野庸子)

 すぐに援交掲示板をあたり、7人の買春者から計18万円を得た。

「1人、安くて3万、高くて7万。ドラマや映画では10万とか20万と描かれていたので、実際は安いなって驚きました。ふりかえって値段をつけるなら、10万とかつけたいです。自分のためには1円も使いませんでした。少しでも早く彼に会いたかったので」

 金は細かく渡した。金があれば男は優しかった。だからまた、と奮起する。ロアがどのように金を用意したか、男は一度も尋ねなかった。

「イイオジサンかワルイオジサンか、文面でわかります。タメ口とか絵文字の人は避けてました。だから危ない目にあったことないです。けど1回だけ、絵文字を使う人に連絡しちゃって。クリスマスに彼と会いたくて、早くお金を用意したくて焦ってました」

 彼女が独自に身につけた経験則は、予防線として弱すぎた。車に乗り、運転中の男にフェラチオをさせられ、後悔がちらついた。「車停めてくるから待ってて」と男の家の前で降ろされ、ずいぶん待たされた。森林公園のはずれ、クリスマス直前、冬の夜。よく見ると、その家はがらんどうのモデルルームだった。

「メールを送ったらエラーで返ってきました。つらすぎて、ブログの彼と話したくて電話しました。何度かけても出てもらえなくて、疲れ果てて」

 この1回をきっかけに、ロアは売春をやめた。手元に電車賃しか残っていなかったロアは、クリスマスにブログの男に会えなかった。そのまま中学を卒業して春休み、警察が家に来た。

「とっさに全部しゃべっちゃって、だんだんそれが正しいのかわからなくなって。私が警察署に呼ばれている間、保釈中だったんでしょうか、彼のブログが更新されてました。それから私は薬もリストカットも増えました」

 14歳の女子生徒とみだらな行為をしたとして、青少年保護育成条例違反でブログの男は裁かれ、のちに金銭強要の余罪も追求された。ロアは未成年の証人として衝立越しに法廷に立った。けれど、自分が証人だったのか被疑者だったのか、彼女はいまもわからないでいる。

 現在ロアは、月6万円の障害年金と、アルバイトで生計を立てている。病気で動けないことが多く、仕事は長く続けられない。「『大丈夫?』って気軽に言いあえる優しい関係」を求めて、シェアハウスやポリアモリーを実践するが、ときどき性愛で揉めてしまう。目的と方法がなかなか一致してくれない。

 これまで30種以上の向精神薬を試してきた。マイスリーはラリる。リスパダールは二度と飲みたくない。デパケンはやっと出会えた相性のよい薬だ。薬が好きなわけじゃない。薬を食わないと生きていけない。(つづく)

※人物の名称は仮名です。

(写真/草野庸子)

五所純子(ごしょ・じゅんこ)
1979年生まれ。文筆家。映画や文芸を中心に執筆。著書に『スカトロジー・フルーツ』(天然文庫)、共著に『1990年代論』(河出書房新社)、『心が疲れたときに観る映画』(立東舎)がある。

以前の連載記事は下記のリンクから読むことができます
【第一回】ダンサー・君島かれんの野良知性
【第二回】ゴミ収集員【真弓】の物語(前編)
【第三回】ゴミ収集員【真弓】の物語(後編)

竹内涼真のゴシップで損したのは誰か? 熱愛報道の解読法

1812_takeuchi.jpg『竹内涼真写真集「Ryoma Takeuchi」』(マガジンハウス)

 芸能界は共演をきっかけに交際に発展するケースが圧倒的に多い。特に役者同志はドラマや映画と言う数カ月の間、同じ現場で顔を合わせることから、恋愛関係に発展するのも極自然な流れ。対照的に歌手は歌番組くらいしか顔を合わせる機会がないこともあり、歌手同士が恋愛関係になることは少ない。

「昔、女性誌のプラン会議で、ドラマで共演している男と女を組み合わせてプランを出す記者がよくいた。共演という接点があるから無理やりにでも熱愛報道にしやすかった。でも、それが“当たり”の確率は高かったものです(笑)」(女性誌記者)

 もっとも、共演だけで「熱愛報道」とするには無理が多く、信憑性に欠ける面も多々あり、「週刊誌は嘘ばかり書く」と女優から非難されることも多々あった。そこで登場したのが写真誌。決定的な2人のデート現場を撮り、熱愛と報道したのだが、それも時代の流れとともに「食事をしていただけで熱愛とは」と反発が増え、今では「泊まり」をもって熱愛とする報道に切り替わった。ホテルやそれぞれの自宅等での宿泊なら世間も納得する。男と女が同じ部屋で一晩過ごせば「2人は男女の関係」と見る。これが簡単そうで難しい。なによりも取材する側は人と時間が必要。熱愛報道がめっきり減った原因でもあるが、年末になり久しぶりに旬な俳優の熱愛が報じられた。

 人気イケメン俳優・竹内涼真(25)と女優の吉谷綾子(27)の「半同棲」現場をフライデーが捉えた。定点観測した2人の熱愛現場は、外ではタクシー以外にツーショットになることはなく、その厳重警戒ぶりまでリアルに記事にしている。熱愛の決定的な証拠も完璧。竹内のマンションに通う吉谷の姿が全てを物語っていた。

「これぞ写真誌の真骨頂というスクープ。半同棲というタイトルを入れ、事務所に否定されないために、かなりの頻度で張り込み2人の行動をチェック。さらに要所を写真に撮る。これだけ揃えば、事務所は否定できない」(元写真誌カメラマン)

 事務所も「仲のいい友達の1人です」と苦しい弁明をするしかなかった。

 半同棲の現場が竹内の高級マンションというのもミソ。「本来、男が女の部屋に通うほうが多い。男は特にお泊りセットがいらないので、気楽に部屋の出入りができる。警戒心の強い人だと、女性を連れ込む専用の部屋を借りたり、共同で部屋を借り、連れ込み専用に使っていた人もいた」(元アイドル)

 今回は竹内のマンションに吉谷が通っていたが、これは現段階での2人の格差を象徴しているという。

「以前、人気上昇の最中、高橋一生(38)が無名のタレントを部屋に招き入れた現場を撮られたのもしかり。彼女の存在が世間に知れたら人気に左右することを分かっている。例えば、ジャニーズのアイドルの熱愛現場は大半が男の部屋であるように、彼女の部屋に通うほうがばれやすいし、言い訳もしにくい。男のほうが芸能界では人気も格も現段階では上であることが、付き合い方を見ればわかる」(芸能関係者)

 部屋に通わせる竹内と通う吉谷。今後の展開も興味深い。竹内は昨年もモデルとの熱愛が発覚したが、その後のイベントで「心配かけました」と謝罪。その後、破局している。

「健全な大人が恋をするのは当たり前。発覚したからと謝罪するのはあまり例もないし、謝罪する必要もない。謝罪した背景には、女性人気が離れるのを恐れていることがある。で、すぐに別れてファンを安心させる。本人の意志よりも事務所によって別れさせられたという見方が強い。竹内はアイドル俳優としての人気が先行しているから恋愛を禁止せざるを得ない。事務所の方針なら今回も別れさせられるのでは」(芸能関係者)

 一方の吉谷―。女優一筋として映画からドラマまで数多くの作品に出演している。女優としては脇役ばかりであまり目立たないが、自らオーディションで合格した「ビズリーチ」のCMでは、「あのショートヘアのクール美女は誰」と話題になっていた。竹内との熱愛でその名は一躍、全国区。今後、さらになる注目が集まるのは必定。演劇関係者が話す。

「吉谷は小栗旬、綾野剛、木村文乃らが所属する事務所の所属。この事務所は映画プロデューサーが立ち上げたもので、本格的な俳優を育てている。スキャンダルなどが発覚しても仕事にはなんの影響もない。今、業界でも注目されている新しい形の事務所です」

 竹内にはマイナスに作用する可能性も秘めた恋愛だが、吉谷にとってはかすり傷にもならない。ドラマ制作者は「認知されたことで吉谷への仕事のオファーは確実に増える。吉田羊のような存在感溢れる女優になる可能性も秘めている」と太鼓判を押す。

 恋愛発覚を活かすも殺すも俳優の器量次第ということだ。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

飲む麻薬か?ストロングゼロもかすむ成分!――アメリカを震撼させた酒「フォー・ロコ」のヤバさ

――前記事「吉澤ひとみもとろサーモンも飲み込まれた!――コスパ最狂のタブー過ぎる酒? ストロング系チューハイレビュー」では国内で販売されているストロング系チューハイを取り上げたが、当然ながら海外にも「ストロングゼロっぽい酒」はあり、中でもアメリカで販売されているモルト飲料は予想の斜め上を行っていた。

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アメリカのパリピたちから絶大な支持を受ける「フォー・ロコ」。(写真/Getty Images)

 日本中を席巻しているストロング系チューハイ(以下、ストロング系)の波は海外でも注目されており、ネット上にはそれらを紹介する外国人の動画も数多くある。そんな中、とある動画を見ていて気になったのが「ストロング系はまさしく“日本版Four Loko”である」というセリフ。「Four Loko(以下、フォー・ロコ)」とは一体……?

 調べてみたところ、北米・中南米・アジアの一部で販売されている缶入りの「アルコール麦芽飲料」とのこと。そして、そのアルコール度数はなんと最大14%!海外にもストロング系っぽい酒は存在するのだ。

 フォー・ロコは2005年にオハイオ州立大学の学生たちによって開発され、その名はアルコール、カフェイン、タウリン、そしてガラナの4つの成分が含まれていたことに由来する。

「カフェインとアルコールなんか混ぜて大丈夫なのか?」と思ってしまうが、前出のドクター・クラレ氏いわく「アルコールとカフェインの相性は非常に良く、エナジードリンクの秘密の成分として1%未満の少量(表示義務がない)アルコールが添加されているものも多い」という。さらに「カフェインを体内に取り入れることによって体温と血圧が上昇し、血管が拡張します。そこへアルコールが入り込むと身体は元気になったと“錯覚”するのです。ストロング系にコーヒーを混ぜたらすごい効果が期待できるかもしれませんね」とのことだ。

 ドクター・クラレ氏の説明を聞くと、どう考えてもヤバそうな酒だが、案の定10年には全米各地の大学などでフォー・ロコの乱用による急性アルコール中毒が多発、死者までもが出る事態となった。結果、行政の指導が入ることとなり、フォー・ロコの販売元はカフェイン、タウリン、ガラナを主成分から除外すると発表した。これを受け、発表直後から“規制前”の商品を大量購入する動きが起こり、ブラックマーケットが形成されたという。

【独占インタビュー】お騒がせラッパーRYKEYが激白! 血まみれインスタライブの真相と新作『MZEE』で歌ったストリートの闇

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 ラッパーのRYKEYが最新アルバム『MZEE』を自身の誕生日である12月12日にリリースした。が、本作が発売される10日前から、RYKEYはネット上でもっともホットなキーワードだった。それは、彼が12月2日に血まみれでインスタライブをしたからだ。怒りで取り乱したRYKEYはさまざまな固有名詞を出してしまったため、さまざまな憶測が広がったのである。『MZEE』発売直前に敢行した今回のインタビューでは、“炎上の先輩”である〈9SARI GROUP〉代表・漢 a.k.a GAMI立会いのもと、血まみれインスタライブのその後、最新アルバム、さらにRYKEYという人物の本質に迫った。(取材・文/宮崎敬太)

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右:RYKEY(リッキー)/1987年、東京都八王子市で日本人の父とケニア人の母との間に生まれる。中学2年生のときに、地元のギャング「八王子クリップス」のメンバーとなり、17歳でラップを始める。2008年にプロデューサーのJIGGと出会い、楽曲制作をスタート。15年に『Pretty Jones』『Amon Karona』といったアルバムをリリースするが、その後、約1年にわたって服役することに。17年冬に再始動し、『John Andersen』を発売。そして今年12月12日、4thアルバム『MZEE』を発表した。客演としてKANDYTOWNの故・YUSHIとDony Joint、DOGMA、Cz TIGER、漢、道、仏師、JAZEE MINORが参加。 左:漢 a.k.a. GAMI(かん)/1978年生まれ、新宿出身のラッパー。レーベル〈9SARI GROUP〉代表。2000年代前半にラップ・クルーMSCを率いて新宿ストリートのドラッグ、セックス、バイオレンスを歌い、頭角を現した。05年にフリースタイルバトル大会「UMB」を設立し、MCバトル番組『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)では初代モンスターを務めた。また、15年出版の自伝『ヒップホップ・ドリーム』(河出書房新社)がベストセラーとなり、18年に同名のソロ・アルバムを発表した。

一人の人間として申し訳ないと思っている

 なんで毎回アルバムを出す前に何か起こすわけ?

RYKEY (妻・紅蘭の)妊娠とか婚約とかね。でも、本当にいつも偶然なんです。

 こう続くと、RYKEYが売名してると思うヤツらは絶対出てくるでしょ。でも、こいつはこういうことが起こってしまう星の下にいる人間なんですよ。それに、そもそも今回みたいなことは現場で普通に起こることだし。

RYKEY うん、昔から変わんないっすよ。ずっとこういう感じ。少なくとも俺にとってのヒップホップはモメ事も込みっていうか。俺は昔からこういうのが普通で、逆にこれしか知らない。今回の件もこんな大ごとになると思ってなかった。

 だけど、感情的になってインスタライブやって、事件と関係ない人の名前を出すのはやめてほしいよね。っていうか、普通に俺と関係性があるヤツばっかだし。少しは俺の気持ちと立場を考えてほしいもんだよ(笑)。レーベル(9SARI GROUP)とか関係ないのに、なぜかRYKEYとセットで見られちゃう俺のヤバさっていうか……。いろいろ出てきた固有名詞に関しては、全部インスタライブのコメント欄に出てきた名前を読んで、それに反応しちゃったんでしょ?

RYKEY そうっすね。でも、本当にめちゃくちゃ興奮してたし、完全に泥酔してたんで、よく覚えてないんですよ。

 「ANARCHYなんて関係ねぇから」ってのは、こいつ的に「ANARCHYは事件と関係ない」ってニュアンスだったんだろうけど、見てる人にはそれが全然伝わらなくて、「ANARCHYが黒幕」って思われて炎上した。

RYKEY でも、俺からしたら「こんなんで驚いちゃって、ネットの人たちとか、みんな大丈夫なの?」って感じですけどね。ヒップホップはみんなと仲良しこよしするもんじゃないから。実際、唾奇なんかとはもう普通に話してて、「ちょっと酔っ払ってましたね、RYKEY君」みたいなので終わってますし。ヒップホップをわかってるヤツらは、みんなそういう感じですよ。でも、ヒップホップ以前に、事件と全然関係ない人たちの名前を出しちゃったのは、一人の人間として本当に申し訳ないと思ってます。

 じゃあ、あとはBAD HOPとANARCHYに連絡して「ゴメンね」みたいになれば、誤解も正されるんじゃないですか? それで炎上も終わりです。

トラブルの数だけ音源がある

ーーそもそも、お2人はどうやってつながったんですか?

 4年くらい前にRYKEYが、悪知恵が働くストリートのいろんな人たちのツテをたどって俺に近づいてきたんですよ。当時はこいつの言葉ひとつで動く部隊がいてね。そいつらのパワープレイみたいな感じで寄ってきたんだけど、なんかよくわからないうちに、俺とRYKEYは個人的に仲良くなってた。今となっては疫病神みたいなもんですけど(笑)。

RYKEY 何がどうなって、誰と誰がどう絡んでいるか、俺もよくわからないんですよね。ストリートは奥深いんですよ。

ーーそういう複雑な環境が関係しているのかわかりませんが、今回のアルバム『MZEE』は自己を確立するための重要性を歌った作品ですね。

RYKEY このアルバムの歌詞をRYKEYが書いてると思わないでほしい。深すぎるっしょ?

 深いっていうか、何言ってるか意味わかんねぇから(笑)。解説すると、こいつのラップはいつも誰かが乗り移ってるんですよ。確かにRYKEYが歌っているんだけど、第三者の自分が語り出すような感覚でやってる。こいつの身体にはアフリカ大陸の血が流れてるから、その呪術的な感覚がラップに出ちゃってる。過去作のタイトルも人の名前だったりするじゃない? 毎回いろんな人の感情が乗り移ってる半劇場型の作品なのね。でも、リアルに暴力事件が起きたりもして、その体験も歌詞にはなってる。そこがこいつのメンドくさいところで。当事者にとってはいつも問題作だし、聴いてる人は真相がわからないっていう。

RYKEY 漢君ならわかると思うけど、レコーディングしてると何かが降りてくる瞬間があるんですよ。それに任せて人生を思い出してるような感じ。

 俺の場合、レコーディングは基本的にいつもフリースタイルなんですよ。それを2小節か4小節ずつ録っていく。鎖のスタジオができてからは、ほぼそういう感じでやってて。今年出したアルバム『ヒップホップ・ドリーム』もそうやって作ってるんです。こいつの場合は、まだ紙に書いてる感じだけど、感覚はかなり俺に近い。そういう部分とか犯罪のことをラップするのは、俺の影響だと思う。さらに、韻も踏まずにラップしていいことをBOSS THE MCから学んで、ラッパーが歌っていいことをSALUから学んだ(笑)。

ーーTHA BLUE HERBのBOSSさんとも交流があるんですか?

 いや、一方的にリスペクトしてるだけ。ほかにも鬼とかいろいろな人に影響を受けてるんですよ。そうやって歌詞を書いて、ぶっ飛んでたり良いテンションのときにスタジオに来てラップする、みたいな感じ。

RYKEY できるだけ直感的にしたくて。それが一番間違いないから。今回の出来事を知った人が『MZEE』なり過去作なりを聴いたら、何か感じることはあると思うんすよ。SNSとかで勝手にギャーギャー騒いでる連中も、まず音源を聴いてほしい。聴かずにとやかくいうヤツはただのヘイターってことです。

ーー直感的に制作をしているにもかかわらず、今作の「zero」のように高度な言葉遊びをした歌詞が生まれるのは面白いですね。あの曲での「ゼロ」は、「何もないこと」に加えて「お金の桁を増やすこと」のメタファーにもなっている。

 たまたまですよ(笑)。でも、それがいつまで続くかってことが大事、本当に。RYKEYの場合、そういうのを勉強じゃなく、経験から学んでる。それこそが“MZEE(ムゼー)”なんだろ?

RYKEY 間違いないっす。俺はトラブルの数だけ音源がある。今回の「intro」でも言ってるけど、“MZEE”って成熟した人間を指すケニアの言葉なんです。ただ、正確に表現できる日本語はない。成熟した人間とは、自分が何者か知っているヤツ。俺は俺でしかないし、お前はお前でしかないというニュアンスもある。このテーマでやろうと思ったのは、『ヒップホップ・ドリーム』の「分岐点」を聴いてから。漢君がCDをくれたときの俺は懲役が終わったばっかりで、個性を社会に殺されてた。そんなときにに「分岐点」を聴いたんで、マジ泣きまくった。自分の人生を包み隠さず吐くことのカッコよさっていうのを改めて悟っちゃったんです。

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「RYKEYとセットで見られちゃう俺のヤバさ」について話すMC漢。

暗い過去を背負い、はばかりながら生きている

ーー今回のアルバムでは「aborigine」でお2人は共演していますね。

RYKEY 仲間たちと一緒に上がっていきたいという曲です。言葉がなくても伝わるっていうのがテーマになってます。

 アボリジニはオーストラリアの原住民のこと。そいつらは言葉じゃなくて、テレパシーだけでなんでも通じ合ってたっていわれてる民族なんだよな。

RYKEY 俺の1ヴァース目「俺の見てる景色はいつも交差 理屈抜きじゃリアルなホラー」っていうのは、まさに俺のいる場所の真実なんですよ。漢君は「チクタク時が刻む中 空高く散ってった あいつはなんの合図も挨拶もないまま うんともすんとも言わなくなっちまった」と歌ってるけど、ストリートで生きてるとそういうことも当たり前に起こる。あと、「think about」で歌ったけど、俺は昔、覚醒剤を売ってて、これまで何人も中毒者にしてきた。なのに、俺は大物俳優の娘と結婚するとか。

 嫌ってるヤツがこいつの幸せな姿なんか見たら、殺したくなると思いますよ(笑)。

RYKEY だから、俺ははばかりながら生きてるんですよ。実際、今回みたいに集団でヤラれたり、カッコ悪いこともたくさんあった。でも、俺のラップに非公開はない。包み隠さずすべてを言葉で吐けるヤツがヒップホップだし、“MZEE”なんですよ。こうしてラップすることで、似た境遇のヤツらに自分も生きてていいんだって思ってもらいたい。だから、音楽にこの身を捧げてる。そして、俺は死んだヤツの思いも一緒に背負って生きてるんです。

 今回のアルバムは身を削ってるヤツが、身を削って死んだヤツのために歌ってるんです。「aborigine」もそういう歌ですね。

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「これまで何人も中毒者にしてきた」と語るRYKEY。

ーーKANDYTOWNのYUSHIさん(2015年に他界した紅蘭の弟)が「romantic city」に参加しているのも驚きました。

RYKEY YUSHIはその曲で、「音楽は遊びじゃないんで食らわすって思い出してくれ」って言ってますよね。今回のアルバムは本当に人生を削ってる人としかやりたくなかったんですよ。あと、義理の両親にも聴いてもらいたくて。その曲を聴いて、義理の母は泣いてくれた。YUSHIのことは死ぬ前に知ってて、会ったことなかったけど、いつか必ずやる運命だと思ってた。

 DONY JOINT(KANDYTOWN)とはどういう経緯でやることになったの?

RYKEY あいつとYUSHIは子どもの頃からの付き合いで、一番仲が良かったんですよ。最初は俺とYUSHIのタイマンでやろうと思ってたけど、KANDYTOWNのヤツにも入ってもらったからDONYに声をかけました。家も近いんですよ。

破壊と再生を体現するカルマ

ーーアルバム『MZEE』を踏まえてお話を聞いて、RYKEYさんの考えるヒップホップがどういうものか少しわかった気がします。

 つまり、ヒップホップはサラリーマンにもヤクザにもなれないヤツがやる、最後の道なんですよ。だからこそ、嘘ついちゃいけない。ストリートにいなくても本気でヒップホップをやってるヤツは、みんなそういう覚悟でやってる。

RYKEY そうすね。俺はみんなにもっと本能的になってほしいんですよ。さっきも言ったけど、ヒップホップに非公開はないから。なのに、あのインスタライブの後、何個か仕事がなくなった。意味わかんねぇよ……。まあ、俺と関わりたくないならそれはそれでいいけど、お前ら芸能人かよって思う。

 例えば、最近のラッパーはインスタに写真を載せるために高い服を借りたりするんですよ。丘サーファーじゃないんだからさ、とは思うよね。俺なんてこんなパーカーしか着てないけど、間違いない音源を出せば信じてくれるヤツらがいる。そいつらと一緒に上がっていきたい。

RYKEY 俺みたいに生意気言ってるヤツは結果が求められる。『MZEE』には、そんなヤツの人生が落とし込めたと思う。だからこそ、今回の騒動が気になったヤツには聴いてもらいたいんだ。

 『MZEE』はウチのスタジオで録ったんですよ。最近は機材が発達してるから宅録するヤツも多い。オートチューンとかも流行ってるし。もちろんそこは否定しないけど、俺はラップするためのスタジオで制作する良さがあると思ってて。場から生まれるものがあるというか。『MZEE』はそういう意味で、すごく“ラップしてる”アルバムだと思うね。

RYKEY そうそうそうそう。それが“MZEE”なんですよ。自分と自分の近くにいる人たちと共有したものを、すべて落とし込みました。

 本来のヒップホップを忘れんなよ、みたいなね。RYKEYはもともと俺の生徒みたいなもんだったけど、今は逆に先生でもある。俺自身も教えてもらうことがある内容でしたよ。

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RYKEYがあのインスタライブや新作について熱っぽく語るのに対して、漢は冷静に切り返してく。

ーーアルバムには「daddy」という曲もありますが、そろそろお子さんが生まれるそうですね。

RYKEY うん。12月25日のクリスマスが予定日なんですよ。

 そう言えばこいつ、この前「子ども生まれるから、俺はもう早く死にたい」とか言ってたんですよ。「自分の遺伝子は残したから、もう悔いはない」的な。カマキリかっていうさ。その発想は本気で理解できなかったけど、やっぱりこいつの中には、我々とは違うアフリカ大陸の血が流れてるんだなって思うことで、自分を無理やり納得させた(笑)。

RYKEY カルマってそういうもんかなって。破壊と再生を体現するというか。最近コメント欄でも「死なないでね」とか「もう死にそう」とかいっぱい言われる。不思議ですよね。

 全然不思議じゃねぇよ(笑)。俺ですら普通に「RYKEY、殺されるんじゃないかな」って思うから。だから、絡みたくないってアーティストが多いのかもしれないけど、結局、RYKEYっていうのはこういうヤツなんですよ。

●インフォ

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RYKEY『MZEE』
(マンハッタンレコード)
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King&Prince活躍の陰で、退所者続出! ジャニーズ事務所の世知辛い内情

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 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が(87)プロデュースする「ジャニーズ King&Prince アイランド」が12月6日、日比谷「帝国劇場」で開幕した。来年1月23日までのロング公演はすでにチケットは完売という人気。

「本来、映画や舞台が始まるとき、スポーツ紙を使って宣伝するのが通例だが、開幕翌日のスポーツ紙全紙に大きく載ったのはすでに完売しているという記事。宣伝というより、ジャニーズ人気の凄さを世間にアピールする意味合いが強い」(スポーツ紙記者)

 さらに今回は別な意図もあったという。

「前日発売の“週刊文春”にジャニーズJr.のメンバー7人が事務所を同時に退所したという報道。ジャニーズ事務所でも前例のない事件です。一応、事務所は7人の退所をファンクラブ会員サイトで発表していますが、新聞報道は一切なし。会員向けの発表なら帝劇の公演も“チケット完売“をお知らせするほうが親切。要は退所の話を公演人気で打ち消したと言われています」(前出)

 元SMAP3人の退所以後、未成年女子に対するわいせつ行為で辞めた山口達也は当然としても、“関ジャニ∞”の渋谷すばる。“タッキ―&翼”の今井翼と相次いで退所者が出ているなか、同じグループの7人が一斉に退所。

 ニュース価値としてはこちらのほうが大きいが、そこは、マスコミ操縦に長けたジャニーズ。最近も熱愛発覚を巡り「あれっ?」という話があった。“Hey!Say!JUMP“の有岡大貴が女優の松岡茉優との熱愛を一部スポーツ紙のスクープとして大きく取り上げられた。関係者の話として2年前から交際しているという話だけで、具体的な交際の様子などはなし。不思議なことに交際話よりも2人の履歴や活動状況を詳細に記事にしている。なんとも奇妙な熱愛発覚記事。

 種明かしはいつもの通り単純明快。後日発売の「女性セブン」が2人は同じマンションに住み時間差で帰宅する様子を伝えている。半同棲のような生活をしているのが交際の事実。芸能デスクが解説する。

「よくあるガス抜き。女性誌の報道を和らげるために爽やかな交際を印象づける。今どきそんなやり方がまかり通っている。それに応じるスポーツ紙があるのも問題ですが(笑)。
セブンの報道後はセブンの話が事実として流れています。ネットが発達した時代に、週刊誌の発売前にスポーツ紙でガス抜きするやり方がもう通用する時代ではないと思う」

 ジャニーズの熱愛報道は尽きない時代。恋愛程度で神経質になるより、むしろ退所者が続出する現状の方が問題だ。現在、ジャニーズにはデビューを待ちレッスンに明け暮れるジュニアが300人近くいるという。このなかから、デビューを果たし、スターアイドルになるのは限られている。大変な競争率だが、本人よりも10代からレッスンに通わせている熱心な親御さんたちの心配も募るばかり。

「待っていてデビューできればいいが、今のジュニアの人数からすれば、デビューの可能性はかなり低い。大半は10代の子たち。辞めるなら早めに決断して学校なり別な道に進むほうが賢明。事務所もタダでレッスンさせているので、責任はないし、辞める者を止めることはできない。結果、早々に事務所を辞める者が続出しているのではないかと思います」(芸能関係者)

 来年からはジャニー社長に代わり、タレント活動を引退してプロデュース業に専念する滝沢秀明の存在も少なからず影響してくるとの見方もされている。

「レッスン料無料は大手プロならどこもやっていることですが、役者や歌手、芸人は個人の力量次第。年齢を重ねてもデビューできる可能性があるが、アイドルを目指すジャニーズでは、年齢的なことも気になる。デビューしたときには20歳を超えていたのでは、その分アイドルとしての寿命も短かくなる」(音楽関係者)

 現状でもデビューに漕ぎつけるまでかなりの難関なのに、滝沢がプロデュースすることでデビューはさらに狭き門になる可能性も出てきている。芸能関係者が話す。

「来年からジャニー氏の姪でメリー喜多川副社長の娘・藤島ジュリー景子氏が社長として事務所を仕切る。彼女は、すでに百人以上いる現役のグループのマネージメントで手一杯の状態。これ以上、ジュニアからデビューさせる状態ではない。滝沢が推すジュニアを景子氏が受け入れるかどうか、その辺りも来年からの問題点になるのでは」

 帝劇という大舞台で華やかにデビューを飾るアイドルもいれば、その陰で静かに退所していくアイドルもいる。今後はジュニアの格差対策も必要になってくるだろう。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

英語力を気にする意外な一面にギャップ萌え――【ダレノガレ】は突然に

『ダレノガレ明美』

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日本テレビ系『行列のできる法律相談所』にて「ハリウッド女優を目指し渡米する」と発表したダレノガレ明美。その後、自身の英語力のなさを理由に断念したと報じられるも、本人は延期と主張。ただ、世間はそうは見てくれませんから~! 断念!!(波田陽区で)

 今年8月、「ハリウッド女優を目指して渡米する」と宣言したダレノガレ明美。来年にも活動の拠点を移すぐらいの言いっぷりだったが、そのわずか2カ月後「日本メガネベストドレッサー賞」の表彰式にて「英語が追いつかないから、5年後、10年後くらいになるかも」とあっさり撤回。その軽はずみな言動に世間も呆れ気味だ。ちなみに「賞もらうほどメガネかけてたっけ?」と思うかもれないが、今回はサングラス部門での受賞である。なんかそういうところは、すでにハリウッド女優っぽいからあなどれない。

 最近では、藤田ニコルが“おバカキャラ”から“お姉さんキャラ”への路線変更を進めており、おそらく彼女も同じ方向性を目指していたと思われる。しっとりとした、大人の雰囲気に変わりつつあったのは確かだ。そこでもうひとつハクをつける意味での「ハリウッド女優」だったのだろう。きっかけが映画『オーシャンズ8』を観てというのが少々バカっぽいが。まあ、若者が語る夢なんてのは、得てしてそんないい加減なものである。

 意外だったのが、そこまでカマしておいて「英語力を気にするんだ」といった慎重な面があったことだ。てっきり「話せないけどなんとかなるっしょ」みたいなノリかと思っていただけに、そのギャップにはいささか萌えた。そして、萌えたと同時に安心した。時に大衆は無謀な挑戦の末のサクセスストーリーを望むが、実際はかなりリスキーだからだ。

貴乃花親方・景子夫妻が2019年のメディアを席巻!? 離婚劇の背景にあるしたたかな野望

1812_takanohana.jpg『貴乃花「角界追放劇」の全真相』(宝島社)

 弟子の貴ノ岩を巡る暴行事件をきっかけにおよそ2年間に渡りメディアを賑わせてきた花田光司こと貴乃花親方(46)。勝ち目のない孤独な戦いと言われていたが、相撲協会理事の座を剥奪されたのをきっかけに、貴乃花部屋は消滅し、親方廃業。奈落の底に落ちるように相撲協会から転げ落ちた。今の肩書きは元親方で無職。追い打ちをかけるように、長年連れ添ってきた元フジテレビアナの河野景子(54)との離婚も貴乃花自らの口で明らかにした。それも部屋の移籍を余儀なくされたかつての弟子・貴景勝関が初優勝した九州場所が終わった直後という皮肉。「部屋を続けていれば、初めての優勝力士誕生と沸き、貴乃花部屋が注目されたのに」という声も今となっては虚しく響く。

 離婚は現役時代の取組を彷彿とさせるような“速攻”の告白だった。朝の情報番組「スッキリ!」に生出演して離婚を報告。さらに「週刊文春」誌上でも離婚に至った経緯を告白した。

「一連の告白が文春で行われたように、以前から文春とは懇意にしている関係でしょう。日テレとは今後、タレントとして活動する拠点とする何らかの約束ができていて、その関係で離婚告白もしたそうです」(相撲担当記者)

 離婚は意外にも貴乃花から一方的に通達され、景子さんも知らぬ間だったという。

 告白によれば、「円満な夫婦なら離婚なんてしません。気づけば、円満ではなくなっていたということです」

 実直でまっすぐな元相撲取り。芸能人が決まって言う「円満に離婚しました」とは言わないところは感心されているが、離婚の要因はズバリ、景子夫人との確執。

 親方夫人として以外の活動によるすれ違いと、長男・優一氏(25)の教育方針を巡る対立を上げている。スポーツ紙記者が話す。

「貴ノ岩の一連の騒動の時に影さえ見えなかったのが景子夫人。普通なら親方夫人として弟子の事件でもあり、マスコミに追われる親方をサポートするのが夫人の役割。それが姿さえ見なかった。実は、親方は部屋に住みながら夫人は別に部屋を借り、通いで親方夫人をしていた。騒ぎが拡大して、巻き込まれたくないと思ったのか、景子さんはさらに足が遠のいていた。元々、不仲が伝えられていた夫婦関係はますます冷めていったようです」

 貴乃花と景子さんは1995年に結婚。その年に貴乃花は横綱に昇進。景子さんはいきなり横綱夫人となった。フジ関係者が回顧する。

「上智大学卒業の才媛でアナウンサー時代から目立つ存在でした。上昇志向も強く、いずれ静かに家庭に入るようなタイプではなく、自分から動いてなにかをするとは思っていました。一時、都内の歯科医との交際が伝えられ、セレブ夫人になるかと思っていましたが、やがて破局。その後に知り合ったのが貴乃花関。8歳年上の河野のほうが恋愛でも主導権を取り、結婚に漕ぎつけた。貴乃花なら先の見通しも明るいと判断したのでしょう」

 思惑通り横綱夫人から親方夫人に上り詰めた。時には部屋で甲斐甲斐しく弟子の面倒を見る姿がメディアでも報じられ、「素晴らしい親方夫人ぶり」と映っていた。貴乃花親方も協会内で頭角を表し世間の人気も後押し。ゆくゆくは相撲協会理事長夫人の座も手の届くところまできていたが、貴ノ岩の騒動ですべて水の泡となった。梯子を外された形の景子夫人。「気を見るに敏」な夫人はすでに2016年に個人事務所「河野景子のことばアカデミー」を設立。講演やタレント活動をするべく、万が一に備えて動いていたのだ。

「理事をクビになった段階で貴乃花の出世の目を諦めたのでしょう。次は自分が出て活動する番と、1回50万といわれる講演をコンスタントにこなしています。息子の優一も彼女がサポートして、靴職人では食べられない息子をなんとしてもタレントにするつもりのようです。離婚したことで、河野自身も今後はタレント活動を再開。テレビに出る方向のようです。来年の参院選出馬も囁かれていますが、彼女ならなまじありえない話ではない。人一倍気の強い人。このままおとなしくするはずがない」(テレビ関係者)

 すでに古巣のフジテレビの幹部が「可能性がない話ではない」と河野復帰に含みを持たせた発言をしている。テレビ記者もこう話す。

「キリのいい来春の改編期になんらかの番組に復帰する可能性はある。貴乃花も本格的にタレント活動をする話もあり、離婚した2人がテレビで火花を散らすこともあるのでは」

 貴乃花の母・藤田紀子。兄の花田虎士。さらに虎士の元妻・美恵子さん。そして貴乃花と景子さん。来年は元貴乃花一家がテレビ界を席巻することになりそうだ。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。