<p> 日本人にとって、“最も身近な外国”の1つといえるアメリカ。『glee/グリー』『トワイライト』『アメリカン・アイドル』といった映画やドラマ、オーディション番組のみならず、ヤングアダルト小説やアイドルまで、ジャンルの壁を越えて「アメリカの思春期」を表現した膨大なポップカルチャーの変遷を追っている一冊が『ヤング・アダルトU.S.A.』だ。</p>
「サイジョの本棚」カテゴリーアーカイブ
自分という他者、ゴミ屋敷の主となった母――私たちは“身近な他人”とどう付き合うべきか
<p> 日に日に夜が長くなる秋、どろっと濃くて重たい、その分読み応えもずっしりと詰まった4冊を紹介したい。</p>
楽しさ、孤独、不自由さ……疑似家族の繊細かつユニークな日々を丁寧に描いた3作品
向田邦子×水羊羹、色川武大×氷いちご。作家の偏愛がおかしくも小気味よい『ひんやりと、甘味 』
「10年続く店は1割」の飲食業界で、豆腐メンタルの一人旅で。静かに道を拓いた人間に迫る
<p> 私たちは死んだら、どんな段階を踏んで棺に収められ、どのように焼かれ、弔われていくのか。誰もが関わる業界でありながら、その実際はあまりにも知られていない。『葬送の仕事師たち』は、そんな日本の葬送業に携わるさまざまな職種――葬儀社のスタッフや、遺体を生前の姿に近づける復元師、火葬場技術員――に取材したノンフィクションだ。</p> <p> 時に理解のない人々から心ない言葉を吐かれることもある葬送業という仕事。著者が冷静に描写する、事故や闘病で緑や黒色になった肌の色を元に近づけるエンバーマーの技や、火葬場で「ご遺体を綺麗に焼いてあげるための」手順は、どれも熟練した高度な技術と遺族の前で遺体と向き合う精神力が必要とされ、真剣に取り組まなければ決して長くは続けられないものだ。</p>
男・女らしさや恋愛のフォーマットから解き放たれることで得られる、生きやすさと強さ
“吉原の女帝”の半生に見る、清濁どちらも受け入れてきた人間の強み
「女はかわいい方が得」という刷り込みの、“かわいい”の曖昧さを探る
『映画系女子がゆく!』が示した、イタさも錯乱も内包する「女」という生き物の面白さ
<p> 「元日本経済新聞記者が人気AV女優だった!」と、週刊誌にスキャンダラスに書き立てられたのは去年のこと。『身体を売ったらサヨウナラ』は、平均以上のお嬢様として育ち、慶應大学、東大大学院、日本経済新聞社へと進みながら、同時進行で女子高生時代にブルセラショップで稼ぎ、銀座のクラブで稼ぎ、AV女優を経た鈴木涼美氏のエッセイ集だ。</p> <p> 冒頭で「シャネルに囲まれて独りぼっちで夜を過ごすのは嫌だし、だけどどんなに働いてもシャネル1つ買えないのはもっと嫌だし、高い服を着たいし高い商品でありたいし、愛してくれないと嫌で、愛してくれるだけじゃ嫌なのだ」と吐く彼女による、『pink』(岡崎京子、マガジンハウス)、『ハッピー・マニア』(安野モモコ、祥伝社)を思わせるような、都会と愛と消費の日々がつづられる。</p>