テイラー・スウィフト、前レコード会社に激怒! 過去作めぐる“泥仕合”でJビーバーまで炎上

 6月末に露呈した、歌手テイラー・スウィフトと、ジャスティン・ビーバーら一流アーティストたちを手がけてきた敏腕マネジャー、スクーター・ブラウンの対立。テイラーが昨年まで所属していたレコード会社「ビッグ・マシーン・レーベル・グループ」(以下、BMLG)をスクーターが買収し、同社が所有する全アーティストの原盤権を買い取ったのだ。テイラーは昨年ユニバーサル・ミュージック・グループに移籍し、今年8月にはアルバム『Lover』を発売したのだが、それ以前にレコーディングした曲の原盤権はBMLGが所有しており、スクーターはそれを手に入れたことになる。

 もともとテイラーは自作曲の原盤権獲得に努めてきたが、それがかなわないばかりか、ジャスティンやカニエ・ウェストら自分とトラブルを起こしてきたアーティストをマネジメントしてきたスクーターが原盤権を獲たことにショックを受け、SNSで自分の気持ちをぶちまけたのだ(既報)

 テイラーはその後、買収された作品すべてを再レコーディングすると宣言。スクーターは「買収したことに悪意はない」と主張したものの、テイラーのほうが弱者だと思う人が多く、スクーターへの風当たりは強くなった。

 このようにスクーターを目の敵にしているテイラーが、またもや「スクーターから、ひどいイジメを受けている」と告発した。

 今回、テイラーが告発したスクーターからのいじめとは、「11月24日に開催される『アメリカン・ミュージック・アワード』(以下、AMA)で、過去のヒットメドレーを歌うことを、スクーターとBMLGのCEOに阻止された」こと。テイラーは14日、Tumblrで「(過去10年で最も輝かしい功績を残したアーティストに贈られる)特別賞を受賞することになったのに、彼らは原盤権に関する契約を盾に、AMAでのパフォーマンスを阻止した!」と怒りを爆発させたのだ。

 テイラーは、AMAだけでなく、動画ストリーミングサービス「Netflix」で配信予定のドキュメンタリー番組でも、過去のヒット曲やパフォーマンス映像の使用を阻止され、許可する条件として、買収した作品の再レコーディングの中止、また今後は一切この話題を持ち出さないよう要求されたと激白。「彼らのメッセージ明確よ。『いい子になって口を閉じろ、さもなければ罰するぞ』」「これは間違っている! みんなの助けがほしい!」と呼びかけたのだ。

 これにファンは素早く反応。「#IStandWithTaylor(テイラーと共に)」というハッシュタグをつけ、Twitterやインスタグラムなど、さまざまなSNSでテイラーを応援する運動が開始された。

 翌15日、BMLGは「10年もの間、パートナーとして共に行動してきたテイラーが昨日Tumblrへ投稿した、“虚像の情報”に基づいた告発にショックを受けた」「AMAでパフォーマンスさせないなんて言ってないし、Netflixのドキュメンタリーに関しても妨害なんてしていない。そもそも我々には、彼女にパフォーマンスさせないという権利などない」と反論した上で、自分たちは話し合いにより歩み寄りたいのに、テイラーが応じないと非難した。

 これに対して、テイラーの代理人であるツリー・ペインはTwitterですぐに反論。BMLGから送られてきたというメールの一部を掲載して「テイラーの主張が正しい」と証明し、「ちなみにBMLGはテイラーに未払いのロイヤリティ、790万ドル(約8億6000万円)があります」と暴露したのだ。

 今回のテイラーの告発も、前回同様、数多くのセレブが支持。テイラーの大親友であるセレーナ・ゴメスは、「この件でコメントして報復されたとしても構わない」と前置きした上で、「彼らは強欲で、言葉巧みに権力を振りかざす。人間としてひどいことをしている」とスクーターたちを非難。

 一方、セレーナの元カレとして有名なジャスティンは14日、インスタ・ストーリーに「今日は僕にとってつらい日なんだけど、大変なのはきみだけじゃないんだよと伝えたくて。がんばれ」というメッセージを公開。テイラーのファンは「テイラーを励まそうとしてるの? 何様?」「10月に“他人のいざこざはオレのいざこざじゃないし、関係ない”と言ってたくせに! 首突っ込むな!」と炎上している。その後、ジャスティンは、BMLG側の反論報道を再びストーリーに投稿し、スクーターへの支持を表明。

 その後、ジャスティンのメッセージは誰へ宛てたものだったのか、もしかしてセレーナへのメッセージだったんじゃないか、などと一部のファンが推察を開始。「お願いだから、セレーナのことはもうあきらめて!」「そもそもジャスティンとセレーナが別れたのも、スクーターの仕業なのでは?」などと話が飛躍し、ネット上は大騒ぎとなっている。

 テイラーとスクーター側の感情の行き違いに加えて、音楽業界の構造的問題を含んでいるこの騒動。解決には、まだまだ時間がかかりそうである。

【最も怖いホラー映画・10選】『IT』だけじゃない、米カルチャーメディアで高評価作品!(後編)

 欧米では一昔前まで、夜が長くなってくるハロウィンから冬にかけてホラー映画を見るのが定番だったが、現在では季節に関係なくホラー映画が公開されるようになり、ここ数年は空前のホラー映画ブームが到来。今年はホラー映画の当たり年ともいわれている。

【最も怖いホラー映画・10選】前編はこちら

 しかしホラーといっても、サイコスリラー系、幽霊系、殺人鬼系、モンスター系、ゾンビ系、ドール(人形)ホラーなど、ジャンルが細かく分かれている。画で恐怖を植え付けるスプラッタものや、反対に精神的に怖がらせるものもあり、実に奥が深いジャンルなのだ。

 今回はアメリカのカルチャーサイトのランキングを参考に、「最も怖いホラー映画」10作を選出した。なお、誰もが知る往年の名作ホラーがランキング上位を占めることもあり、今回は2015年以降に公開されたものを対象とした。

最も怖いホラー映画6:『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17)

 ホラー小説の巨匠スティーブン・キングの代表作で、90年にテレビドラマ化された『IT』を、ホラー映画『MAMA』で知られるアンディ・ムスキエティ監督が映画化。

 平和かつ静かな街で、児童失踪事件が相次いで発生。内気な少年の弟もある日、おびただしい血痕を残して消息を絶ってしまう。自分を責める少年の前に、何の前触れもなく“それ”は現れる。恐怖を感じるたびに“それ”は姿を現す。“それ”が見える少年たちと共に“それ”に立ち向かおうとするのだが、彼らをさらなる恐怖が待ち構えていた……。

 欧米ではピエロ恐怖症というものがあり、本作のポスターを見ただけで恐怖心を感じる人が続出。北米の興行収入は、大ヒット映画『シックス・センス』を超える3億2,748万ドル(約360億円)で、ホラー映画史上ナンバーワンの大ヒットを記録した。

 少年たちが最も恐れているものと対峙し、そして、彼らが団結して“それ”に向かう描写は見ごたえ十分で、ホラー版『スタンド・バイ・ミー』と高く評価されている。現在、27年後を描いた続編『IT/THE END “それ”が見えたら、終わり』が公開中。

最も怖いホラー映画7:『ワイルドリング 覚醒する少女』(18)

 『ワイルドイング 覚醒する少女』の主人公は、「部屋の外に出ると、人間を食べる野獣ワイルドリングに襲われる」と脅され、森の山小屋の一室に閉じ込められて育った少女。しかし彼女を育ててくれた“パパ”は彼女が初潮を迎えた頃からおかしくなり、拳銃自殺を図る。山小屋から救出された少女は女性保安官に引き取られたのだが、本格的に思春期を迎え、本来の姿へと覚醒してしまう。

 少女が狼女のようなワイルドリングへと変貌した姿は恐怖。プレミア上映したカルチャーイベント「サウス・バイ・サウスウエスト」では、好評を得た。米紙「ニューヨーク・ポスト」は、「巧みに描かれた作品」「(少女役を演じた)ベル・パウリーの表情豊かな顔が印象的だった」と高く評価した。

最も怖いホラー映画8:『ヘレディタリー/継承』(18)

 家長である祖母の死後、ありとあらゆる恐怖に見舞われる一家を描いたファミリーホラー。カルト系にも属する、とにかく不気味なホラー映画だ。

 母を亡くし、喪失感を拭えずにいる中年女性アニー。夫や子どもたちと日常を取り戻そうとするが、娘は徘徊や動物虐待などの異常行動を見せ始め、家の中でも聞き慣れない音や、不可解な光などが襲ってくる。そして、息子が取り返しのつかない事件を起こしてしまい……。

 とにかく役者の演技力が素晴らしく、最初から最後まで恐怖心をあおる。ラストに登場するカルト集団も不気味だが、子役たちの恐怖演技、そして異常現象などの描写が見事だ。悪霊、心霊現象とトラウマになる恐怖シーンが満載で、ホラー映画ファンの欲求を十分に満たしてくれる。

 本作は、サンダンス映画祭でプレミア上映された直後から大絶賛され、「ロッテン・トマト」の批評家支持率も89%と高評価を獲得。米紙「USA Today」では、「現代ホラーの頂点」と称された。また、ホラー映画専門誌が主催する映画賞「ファンゴリア・チェーンソー・アワード2018」では最優秀賞、監督賞、女優賞などの6部門で受賞している。

 表情豊かなオスカー俳優ニコラス・ケイジが主演した、“愛する妻を惨殺したカルト集団への復讐”を描いたリベンジホラー。

 妻を殺され怒り狂った男は、オリジナルの最強武器を作り、復讐に向かう。そこにはカルトが雇った謎のバイク軍団が待ち構えていた。軍団は人間とはいえないようなモンスターばかりだが、男は狂気をむき出しにして立ち向かっていく……。

 ホラーというジャンルだが、バイオレンスアクション満載の本作。監督は、『ランボー/怒りの脱出』などを手がけた、故ジョルジ・パン・コスマトス監督の息子パノス。父親譲りのキレのあるバイオレンス描写は圧巻だ。感情豊かなニコラスの演技には文句のつけようがなく、彼の主演作『バンパイア・キッス』(89)、『ウィッカーマン』(06)、『ゴーストライダー』(07)と似たようなものだろうと油断していると、強烈なパンチを食らうことになるだろう。ちなみに、ニコラスはこの作品で『ファンゴリア・チェーンソー・アワード2019』の最優秀男優賞を受賞している。

 「ロッテン・トマト」で批評家支持率91%を獲得している本作は、カンヌ映画祭、サンダンス映画祭などでも高く評価されている。

最も怖いホラー映画10:『ラ・ヨローナ~泣く女~』(19)

 中南米に古くから伝わる怪談を題材にしたホラー映画。

 夫に浮気され、夫が一番愛している我が子を溺死させ、自分も入水自殺したヨローナ。彼女は悪霊となり、水のあるところに出没しては、自分の泣き声を聞いた子どもたちを溺死させてきた。我が子を連れ去られまいと必死になる母親に対し、ヨローナは執拗なまでにつきまとい、子どもたちを殺そうとする。そのヨローナと神父が対峙するのだが……。

 神父は『アナベル 死霊館の人形』(14)に登場したペレズ神父で、同じくトニー・アメンドーラが演じている。そのため『死霊館』シリーズの1作品という位置付けがなされている。なお本作の監督は『死霊館 エンフィールド事件』を手がけたジェームズ・ワン。母親役のリンダ・カーデリーニは、今年の「MTVムービー& TVアワード」恐怖演技賞にノミネートされるなど、迫真の演技が評価されている。

 緊張感が続く、いわゆる正統派ホラー。悪魔払いのシーンも迫力と臨場感があると話題になっており、恐怖でドキドキしたい人へおすすめしたい作品だ。

【最も怖いホラー映画・10選】『IT』だけじゃない、米カルチャーメディアで高評価作品!(後編)

 欧米では一昔前まで、夜が長くなってくるハロウィンから冬にかけてホラー映画を見るのが定番だったが、現在では季節に関係なくホラー映画が公開されるようになり、ここ数年は空前のホラー映画ブームが到来。今年はホラー映画の当たり年ともいわれている。

【最も怖いホラー映画・10選】前編はこちら

 しかしホラーといっても、サイコスリラー系、幽霊系、殺人鬼系、モンスター系、ゾンビ系、ドール(人形)ホラーなど、ジャンルが細かく分かれている。画で恐怖を植え付けるスプラッタものや、反対に精神的に怖がらせるものもあり、実に奥が深いジャンルなのだ。

 今回はアメリカのカルチャーサイトのランキングを参考に、「最も怖いホラー映画」10作を選出した。なお、誰もが知る往年の名作ホラーがランキング上位を占めることもあり、今回は2015年以降に公開されたものを対象とした。

最も怖いホラー映画6:『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17)

 ホラー小説の巨匠スティーブン・キングの代表作で、90年にテレビドラマ化された『IT』を、ホラー映画『MAMA』で知られるアンディ・ムスキエティ監督が映画化。

 平和かつ静かな街で、児童失踪事件が相次いで発生。内気な少年の弟もある日、おびただしい血痕を残して消息を絶ってしまう。自分を責める少年の前に、何の前触れもなく“それ”は現れる。恐怖を感じるたびに“それ”は姿を現す。“それ”が見える少年たちと共に“それ”に立ち向かおうとするのだが、彼らをさらなる恐怖が待ち構えていた……。

 欧米ではピエロ恐怖症というものがあり、本作のポスターを見ただけで恐怖心を感じる人が続出。北米の興行収入は、大ヒット映画『シックス・センス』を超える3億2,748万ドル(約360億円)で、ホラー映画史上ナンバーワンの大ヒットを記録した。

 少年たちが最も恐れているものと対峙し、そして、彼らが団結して“それ”に向かう描写は見ごたえ十分で、ホラー版『スタンド・バイ・ミー』と高く評価されている。現在、27年後を描いた続編『IT/THE END “それ”が見えたら、終わり』が公開中。

最も怖いホラー映画7:『ワイルドリング 覚醒する少女』(18)

 『ワイルドイング 覚醒する少女』の主人公は、「部屋の外に出ると、人間を食べる野獣ワイルドリングに襲われる」と脅され、森の山小屋の一室に閉じ込められて育った少女。しかし彼女を育ててくれた“パパ”は彼女が初潮を迎えた頃からおかしくなり、拳銃自殺を図る。山小屋から救出された少女は女性保安官に引き取られたのだが、本格的に思春期を迎え、本来の姿へと覚醒してしまう。

 少女が狼女のようなワイルドリングへと変貌した姿は恐怖。プレミア上映したカルチャーイベント「サウス・バイ・サウスウエスト」では、好評を得た。米紙「ニューヨーク・ポスト」は、「巧みに描かれた作品」「(少女役を演じた)ベル・パウリーの表情豊かな顔が印象的だった」と高く評価した。

最も怖いホラー映画8:『ヘレディタリー/継承』(18)

 家長である祖母の死後、ありとあらゆる恐怖に見舞われる一家を描いたファミリーホラー。カルト系にも属する、とにかく不気味なホラー映画だ。

 母を亡くし、喪失感を拭えずにいる中年女性アニー。夫や子どもたちと日常を取り戻そうとするが、娘は徘徊や動物虐待などの異常行動を見せ始め、家の中でも聞き慣れない音や、不可解な光などが襲ってくる。そして、息子が取り返しのつかない事件を起こしてしまい……。

 とにかく役者の演技力が素晴らしく、最初から最後まで恐怖心をあおる。ラストに登場するカルト集団も不気味だが、子役たちの恐怖演技、そして異常現象などの描写が見事だ。悪霊、心霊現象とトラウマになる恐怖シーンが満載で、ホラー映画ファンの欲求を十分に満たしてくれる。

 本作は、サンダンス映画祭でプレミア上映された直後から大絶賛され、「ロッテン・トマト」の批評家支持率も89%と高評価を獲得。米紙「USA Today」では、「現代ホラーの頂点」と称された。また、ホラー映画専門誌が主催する映画賞「ファンゴリア・チェーンソー・アワード2018」では最優秀賞、監督賞、女優賞などの6部門で受賞している。

 表情豊かなオスカー俳優ニコラス・ケイジが主演した、“愛する妻を惨殺したカルト集団への復讐”を描いたリベンジホラー。

 妻を殺され怒り狂った男は、オリジナルの最強武器を作り、復讐に向かう。そこにはカルトが雇った謎のバイク軍団が待ち構えていた。軍団は人間とはいえないようなモンスターばかりだが、男は狂気をむき出しにして立ち向かっていく……。

 ホラーというジャンルだが、バイオレンスアクション満載の本作。監督は、『ランボー/怒りの脱出』などを手がけた、故ジョルジ・パン・コスマトス監督の息子パノス。父親譲りのキレのあるバイオレンス描写は圧巻だ。感情豊かなニコラスの演技には文句のつけようがなく、彼の主演作『バンパイア・キッス』(89)、『ウィッカーマン』(06)、『ゴーストライダー』(07)と似たようなものだろうと油断していると、強烈なパンチを食らうことになるだろう。ちなみに、ニコラスはこの作品で『ファンゴリア・チェーンソー・アワード2019』の最優秀男優賞を受賞している。

 「ロッテン・トマト」で批評家支持率91%を獲得している本作は、カンヌ映画祭、サンダンス映画祭などでも高く評価されている。

最も怖いホラー映画10:『ラ・ヨローナ~泣く女~』(19)

 中南米に古くから伝わる怪談を題材にしたホラー映画。

 夫に浮気され、夫が一番愛している我が子を溺死させ、自分も入水自殺したヨローナ。彼女は悪霊となり、水のあるところに出没しては、自分の泣き声を聞いた子どもたちを溺死させてきた。我が子を連れ去られまいと必死になる母親に対し、ヨローナは執拗なまでにつきまとい、子どもたちを殺そうとする。そのヨローナと神父が対峙するのだが……。

 神父は『アナベル 死霊館の人形』(14)に登場したペレズ神父で、同じくトニー・アメンドーラが演じている。そのため『死霊館』シリーズの1作品という位置付けがなされている。なお本作の監督は『死霊館 エンフィールド事件』を手がけたジェームズ・ワン。母親役のリンダ・カーデリーニは、今年の「MTVムービー& TVアワード」恐怖演技賞にノミネートされるなど、迫真の演技が評価されている。

 緊張感が続く、いわゆる正統派ホラー。悪魔払いのシーンも迫力と臨場感があると話題になっており、恐怖でドキドキしたい人へおすすめしたい作品だ。

【最も怖いホラー映画・10選】米メディア絶賛! 『ゴースト・ストーリーズ』ほか(前編)

 日本ではお盆のある暑い夏に背筋が凍るようなホラー映画を見るのが定番となっているが、欧米では一昔前まで、夜が長くなってくるハロウィンから冬にかけて見るのが定番だった。現在では季節に関係なくホラー映画が公開されるようになり、ここ数年は空前のホラー映画ブームが到来。今年はホラー映画の当たり年ともいわれている。

 今年最も話題になった作品は、8月に全米公開された『IT/THE END “それ”が見えたら、終わり。』。日本でも今月1日から全国公開され、8日には前作の『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』(17)が、日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』にて地上波初放送となった。R-15に該当するシーンは編集されたものの、「日本でもとうとうR指定ホラーが地上波で放送される時代が来たのか!」とホラー映画ファンを喜ばせた。

 一口にホラーといっても、サイコスリラー系、幽霊系、殺人鬼系、モンスター系、ゾンビ系、ドール(人形)ホラーなど、ジャンルが細かく分かれている。画で恐怖を植え付けるスプラッタものや、反対に精神的に怖がらせるものもあり、実に奥が深いジャンルなのだ。

 今回はアメリカのカルチャーサイトのランキングを参考に、「最も怖いホラー映画」10作を選出した。なお、誰もが知る往年の名作ホラーがランキング上位を占めることもあり、今回は2015年以降に公開されたものを対象とした。

最も怖いホラー映画1:『ブレア・ウィッチ』(16)

 20年前に6万ドル(約650万円)という低予算で制作された、ホラーの名作『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)。「ブレアの魔女(ブレア・ウィッチ)伝説を検証するために森に入った学生3人。彼らが消息を絶ってから1年後に森の中で発見された、恐怖の映像の数々を編集した」という設定で撮影されたモキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)ホラーの先駆けであり、撮影者と鑑賞者が同じ視点を持つPOV(Point of view)という手法も相まって世界的な大ヒットとなった。翌年『ブレアウィッチ2』(00)が公開されたが、正統な続編は16年公開の『ブレア・ウィッチ』である。

 『ブレア・ウィッチ』は、「前作で消息を絶った学生の弟が、姉を捜すために森に入る」ところから始まり、ドローンやGPSなどの最新機器を使いながら、森に挑む姿を追う。本作も臨場感あふれるPOVモキュメンタリーだが、はてしなく続く暗闇が舞台であることから恐怖度はアップ。POVならではの手ブレは前回以上に激しく、突然驚かせるお化け屋敷的な描写も多い。

 ホラー映画の多くがそうであるように“評価は賛否両論”だが、米カルチャーサイト「Vanity Fair」などが、「ノンフィクションかフィクションかわからない状態だった『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』よりも確実に怖さは増している」と評価。アメリカのホラージャンル専門サイトの「Bloody Disgusting」は「本作品はホラー界に革命を起こした」と絶賛し、「2016年度ベスト・ホラー映画」に選出した。

最も怖いホラー映画2:『死霊館 エンフィールド事件』(16)

 実在するアメリカの心霊研究家ウォーレン夫妻が、実際に扱った事件を描く大ヒットシリーズ『死霊館』(13)の2作目。手がけるのはサイコスリラー/ホラーのヒットメーカー、ジェームズ・ワン監督。ウォーレン夫妻も、前作同様、感情豊かな演技が売りのヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンが演じている。役者は演技派ぞろいで、老人の霊に憑依された子役の演技力は抜群。

 『死霊館 エンフィールド事件』の舞台は、1977年のロンドン近郊の街。「史上最長期間続いたポルターガイスト現象」として有名なエンフィールド事件の、身の毛もよだつような怪奇現象の数々を描いている。シリーズとしては、前回よりも人間ドラマがしっかりと描かれているため、絶望感や恐怖感が一層味わえる。

 大手映画批評サイト「ロッテン・トマト」では、批評家支持率80%、観客支持率81%と、高く評価されている。米業界紙「Hollywood Reporter」は、「前作も素晴らしかったが、本作はさらにレベルを上げてきた」と監督を大絶賛。多数のスピンオフ作品を持つが、シリーズの中でも最高傑作だという声が多い。

 苦手な人が多い、ドール(人形)ホラー。『チャイルド・プレイ』シリーズや『死霊館』シリーズのアナベルなどが有名だが、『ザ・ボーイ』は、「人形に魂が宿る」タイプではない、新感覚のドールホラーなのだ。

 主人公は、新天地での生活を始めるため田舎に越してきた若い女性。大きな洋館で老夫婦と暮らす、8歳の少年の世話するシッターの職を得たのだが、その少年は人形。老父婦から「世話をするにあたり絶対に破ってはならない10のルール」を言い渡されたが、彼女は洋館に一人きりになると人形を人間のように扱うのがバカらしくなり、ルールを次々と破ってしまう……。

 不気味なカットや怪奇現象を多用しながら物語は進み、最後には予想外の展開が。誰も考えもつかなかった結末なため、あぜんとする観客が続出した。ホラー作品なのにいろいろな問題を考えさせられる、という声まで上がった。

 あまりにも結末が衝撃的なため賛否両論となっているが、米にカルチャーサイト「The Wrap」は、「この恐怖のドールホラーは、ぞっとするのに、クレバーな造りを持つ」と絶賛。新しい人形ホラーの形を作った点では高く評価されている。

最も怖いホラー映画4:『ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談』(17)

 『ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談』は、イギリス各地でニセ超能力者やニセ霊能者のウソを暴いていたオカルト否定派心理学者フィリップ・グッドマン教授が主人公。尊敬する学者から調査依頼された3つの超常現象のタネを暴こうと現地に向かう。しかし、否定できないさまざまな現象に見舞われ、教授は戸惑う。その現象はつながりを見せ、ラストには思いもよらぬ「事実」が明らかになる。

 本作は、もともと舞台演劇作品であるため、ほかのホラー映画とは一味違う。突然に驚かせるような演出も多いが、やみくもに怖がらせるのではなく、ゾッとする感覚が味わえるのだ。

 イギリスのメディアは本作を高く評価しており、大手タブロイド紙「The Guardian」は「イングランド伝統の中で、身の毛がよだつ超常現象を語るアンソロジー」だと大絶賛している。

最も怖いホラー映画5:『ハッピー・デス・デイ』(17)

 『ハッピー・デス・デイ』は、目を覚ますたびに、殺される運命にある誕生日を繰り返す、新感覚のタイムループ・ホラー。

 主人公の女子大生は誕生日の朝、見知らぬ男子学生のベッドの上で、携帯電話の着信音により目覚める。ワガママ放題をして1日を過ごした彼女は、既婚者である教授との不倫を楽しみ、誕生日パーティに繰り出すのだが、その道中にお面をつけた人物に殺されてしまう。殺された瞬間、彼女は携帯電話の着信音で目覚める。すると、なんと殺された日の朝に戻っており、彼女は殺される運命にある1日をまた過ごす。殺されては誕生日の朝に戻る状態が続く彼女は、精神的に追い詰められていく。誕生日の朝を共に迎える男子学生に、事情を打ち明ける。半信半疑だった彼は「繰り返しループしているのには意味があるのでは?」と言い、彼女を殺す犯人を探し出して運命を変える手伝いをする。

 本作の監督は、『パラノーマル・アクティビティ 呪いの印』を手がけたクリストファー・ランドン。もともとはミーガン・フォックスが演じる予定だった主人公をジェシカ・ローテが演じ、「表情豊かなジェシカのほうがホラー向き」と言われるほどの当たり役となった。

 チャラい女子大生が主人公というのはB級ホラーに多いのだが、内容はしっかりしており、最初から最後まで飽きがこない。ストーリー展開も速く、サスペンス要素も満載だ。好評につき続編『ハッピー・デス・デイ 2U』が製作され、今年公開されている。

――残り5作、後編は11月17日公開!

「刑務所に入ってたけど、なにか質問ある?」元女囚が立てた掲示板、話題はメイク事情?

syukannsi

 ネットの掲示板を読んだり投稿してますか? かくいう私はネット掲示板が大好きで、ハマると気付けば四六時中ずっと見てしまいます。何か面白いことがあれば掲示板。何か面白くないことがあっても、掲示板。面白いことないかな? と退屈しても掲示板。自分よりひどい目にあってる人がいないかな? と思っても掲示板。なぜなら、掲示板にはどんな話題も転がっていて、日常的なことから、それこそ思いもつかなかったようなこと、探せばなんでもあります。

 日本の掲示板でさえ数えきれないほどの情報があふれていますが、海外の掲示板も面白い。「Reddit(レディット)」という、2005年にアメリカで創設されたソーシャルニュース・掲示板サイトは、英語圏最大級の規模で、日本の掲示板とほぼ同じく、利用者が自由にトピック立て、コメントすることができるもの。なんでもありで、日本では聞けない刺激的な話題もてんこ盛りです。そんな面白い数あるトピックの中から、今日紹介したいのは、アメリカの元女性囚人による、リアルな刑務所生活にまつわるもの。

 日本のムショ話もさることながら、海外の刑務所もすごいんです。映画などでイメージしていた刑務所は、怖くて野蛮なイメージがありますが、実際の刑務所はどうなのでしょうか!?  トピックのコメントを抜粋し、抄訳して紹介します。

元ドラッグ中毒女性「刑務所に入ってたけど、なにか質問ある?」

【トピック主】
 私は21歳のときに刑務所に入った。刑務所に入るとまず最初に、何の中毒(中毒者)なのか聞かれる。酒か精神薬に依存してると言えば、抗不安薬を毎日投与されるんだ。捕まって最初の2週間、刑務所の薬物依存治療エリアにいた頃は穏やかだった。収監者の間で口ゲンカがちょっと起こったりしたけど、「私たちは中毒者なだけで犯罪者じゃない。みんなで一緒に中毒を克服していくんだ」みたいな、ちょっとした仲間意識があったから。

 この治療エリアには、共同シャワーエリアと、ベッドが4つ並んだ部屋が並ぶ就寝エリアがある。シャワールームが1人ずつ区切られてたから、そこで結構、女同士でいちゃいちゃしてる連中もいて、中にはすっごく変なこともあった。電動シェーバーを使い回ししてるんだよ。シェーバーは各寝台に1つあるのに、わざわざその古い電気シェーバーを求めて列ができることもある。それで足の毛や陰毛の処理をしているんだろうけど、中にはシェーバーを反対に持って刃のない方をエッチなことに使ってる人もいた。超絶きもい。シェーバーで、だなんて思いついたこともないわ。

 電子レンジとか給湯器もあったから、カップ麺もホットミルクもコーヒーも作れたりした。切手つきのはがきとペンももらうことができて、家族に手紙が書けたし、お願いすればトイレットペーパーやシャンプー、石けんや歯磨き粉ももらえた。監視カメラの回る間であれば庭の散歩もできて、ヨガクラスもあったし、フィットネス、ジムも、図書館もあった。

 でも2週間後、警備が最大に厳しい刑務所に移動に。一部屋につき寝台は1つで、ほとんどの時間は施錠されてて、ハイテクな建物だった。コミュニティルームに行けば数時間テレビを見ることはできたけど、お湯は使えなくなった。収監前に罰金を払わなかった人は、幼児殺人者と同じ部屋に閉じ込められて、その部屋の人たちはみんなから敬遠されてたよ。ある日、1人の幼児殺人者が、私が食べてないオートミールを頂戴と言ったことで、みんなにボコボコにされた。鉄のドアのフレームに顔を思いっきりぶつけてる女の子もいたり、喧嘩もいっぱい。ここは、本当にひどい環境だった。

 ちょっと長くなっちゃったから、もうやめるけど、質問があればなんでも答えるよ。

<コメント1>
 刑務所では冷静を保ったり、問題を起こしそうな人と距離を置くのは簡単じゃないと思う。囚人同士のケンカに巻き込まれないように、なにか心がけてた?

<トピック主>
 攻撃的な囚人にずーっと囲まれて過ごすのは、本当に最悪だったよ。刑務所に行って最初の食事中、私のテーブルで1人の女が別の女を攻撃しだしたのを覚えてる。本当にあっと言う間にケンカが起こって、私はまだ座ったままだったから、ほかの子が私を引っ張って引き離してくれたの。

 その後にわかったんだけど、ケンカとまったく関係ない子がターゲットになっちゃって、顔を殴られて目の周りの骨が折れたかなんかで、救助に運ばれるまで床に倒れこんで、のたうち回って泣き叫んでた。それ以降、ケンカした女たちのことはもう見てない。誰も私にケンカをふっかけたりしなかったよ。そんなふうにする理由もなかったし。

 私はずーっと独房にこもってて、独房の外に出ることが許される時間でも絵を描いたり、すっごく長い手紙を書いて過ごしてた。良くも悪くも、誰かのことを話したりしなかった。とにかくポジティブでいるように心がけて、話すよりも聞く方に徹してた。本当は、すっごく不安で憔悴してたのに、監獄では「スマイル」っていうあだ名をつけられたよ。

<コメント2>
 独房から出るのは、どんな時?

<トピック主>
 食事の時。でもその時間が、一番ケンカが起きやすいんだよね。

<コメント3>
 カミソリといえば、俺が刑務所で見た一番奇妙だった光景は、1人の男がカミソリで全身の毛を剃りながら、まつ毛まで剃ってたこと。なんでそんなことしてたんだろう。

<コメント4>
 化粧したりとか、ムダ毛の処理って、女の子にとっては大事だよね。私は精神科に入院してたことがあるけど、そこでは化粧とかムダ毛処理をしなきゃいけなかったもん。でも、毎日できてなかった人もいるけどね。

<コメント5>
 精神病で入院していたことがあるけど、逆の状況を見たよ。精神病に入院してた女の子は、みんな化粧することも、髪の毛を下ろしたりすることすら許されてなかった。自尊心を高めるみたいなことがその理由だったけど、女の子は全然幸せそうじゃなかった。

 でも黒人の子だけ美容院に行くことが許されてた。彼女たちは白人の子よりも髪の毛の手入れが必要だからね。黒人の子たちが美容院から戻ってきて前よりキレイになってるのを見ても、白人の子たちは文句ひとつ言うことも許されてなかった。精神病棟はめちゃくちゃだったよ。

<トピック主>
 私が精神科に入院したときは、看護婦さんは私に、出かけるときにメイクなんか必要ないとか言ってたよ。失礼だなって思った。そのときは絶望の真っただ中だったけど、メイクしたり、日常のそういう行為って、普通の感覚を思い出すのにすごく大事だし、日々がんばろうって思える力になったな。

<コメント6>
 どうして罰金をくらったの?

<トピック主>
 違うよ。罰金はくらってない。私が言ってるのは、罰金をちゃんと払ってない人は、精神病持ちの暴力的な囚人とか、殺人者、強姦犯と同じエリアに入れられるってこと。最初に、セキュリティが一番厳しいところに入れられるのは、喧嘩っ早いとか、そうゆうのを観察されるため。だから、その間は閉じ込められることもないけど、セラピーとかもない。ひどい環境だよ。刑務所を出て、すぐ再犯するのも全然驚かないな。だって、改善できることって、もっとあるのに、みんなそんなこと全然話さないし。

 いかがでしたでしょうか。精神科に入院していた人のコメントもいくつか出てきましたが、海外の精神科も興味深いですね。黒人女性は美容院が許されるとか、白人は許されないとか、メイクをするのはOKか否か。一番盛り上がっているのは、外見にまつわるテーマだったようです。欧米の精神科に限らず、日本でも同じように施設によって化粧の扱いは異なるのでしょうか? そんな疑問も、きっと掲示板を探れば解決しそうです!

 海外の掲示板は利用者数の多さもあってか、刺激的な内容がゴロゴロ。また面白いトピックができたら、紹介していきますね。
(抄訳・構成/藤子留美加)