かつてはドラマやバラエティ番組が次々と大ヒットを飛ばし、7年連続で年間視聴率3冠王を獲得するなど黄金時代を迎えていたフジテレビ。だが、2010年代に入ると凋落の一途を辿り、2015年には週間平均視聴率でテレビ東京に負けるという大惨事に。そして現在に至るわけだが、2022年もフジにとっては厳しい年になりそうだと言われている。
「フジは1月から50歳以上の早期退職希望者を募集して…
かつてはドラマやバラエティ番組が次々と大ヒットを飛ばし、7年連続で年間視聴率3冠王を獲得するなど黄金時代を迎えていたフジテレビ。だが、2010年代に入ると凋落の一途を辿り、2015年には週間平均視聴率でテレビ東京に負けるという大惨事に。そして現在に至るわけだが、2022年もフジにとっては厳しい年になりそうだと言われている。
「フジは1月から50歳以上の早期退職希望者を募集して…
長澤まさみ主演の映画『コンフィデンスマン JP 英雄編』が大ヒット上映中だ。
同作は、金の亡者たちから金をだまし取る詐欺師たちの物語を描き、長澤のほかに東出昌大、小日向文世がメインを組む。
過去2作はそれぞれ興収29億円、38億円を記録しているが、今作はそれを上回るペースとなっている。
1月23日に都内で行われた大ヒット御礼舞台あいさつに登壇…
1月14日に封切られた長澤まさみ主演の映画『コンフィデンスマンJP英雄編』が、公開初週の土日2日間の興行収入ランキングで初登場1位を記録し、好調なスタートを切った。
これぞ、まさしく一発逆転というべきかーー。昨年4月期に長澤まさみ主演でオンエアされた連続ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の映画版「ロマンス編」が、よもやのヒットを飛ばしている。
同作はコンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤)を主人公に、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人が、さまざまな業界を舞台に、欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取るストーリー。
ドラマ版は当時低迷していた“月9”枠で、満を持して放送されたものの、ただの1度も2ケタ台に乗せることができず、平均視聴率は8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と爆死。にもかかわらず、最終回を前に映画化がアナウンスされ、“自爆行為”として世の失笑すら買っていた。
その映画版はドラマ版から11カ月の月日をへて、5月17日に公開されたが、初週の土日2日間で動員28万4,000人、興行収入3億8,600万円を挙げ、「週末観客動員数ランキング」(興行通信社調べ)で堂々の首位スタート。「週間観客動員数ランキング」(同)でも初登場から2週連続トップに立つなど絶好調。9日までの動員は169万人、興収は22億円を突破し、その勢いはまだまだ衰えておらず、早くも映画版第2弾の制作が決まった。
連ドラが大コケしながらも、映画版はヒットするという稀有なケースとなった背景には何があったのだろうか?
「『コンフィデンスマンJP』の脚本家は、フジ系の『リーガル・ハイ』シリーズ、『デート~恋とはどんなものかしら~』、映画『ミックス。』などで知られる古沢良太氏です。随所にコメディ要素が散りばめられた古沢氏の作品のファンは多いのですが、好き嫌いがハッキリ分かれます。特に、ドラマ版『コンフィデンスマンJP』は古沢ファンからは絶大な支持を受けましたが、コメディ要素満載だったこともあり、敬遠した視聴者も多かったのでしょう。また、『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(2017年10月期)、『海月姫』(昨年1月期)が2作連続で視聴率6%台に沈むなど、“月9”ドラマの人気が、まさに底で、その枠自体が数字をもっていない時期だったという不運もありました。それがなければ、2ケタ台には乗せていたと思われます。皮肉なことに、“月9”は『コンフィデンスマンJP』が放送された次クールの同7月期から2ケタ台を続けています。復活の兆しをつくったのが同作であり、映画版がヒットしたのもふしぎではありませんよ」(テレビ誌関係者)
こうなると、映画版のみならず、ドラマ版の続編も期待感が高まりそうだが、果たしてどうなのか?
「映画が封切りになった直後の5月18日、フジはスペシャルドラマ『コンフィデンスマンJP 運勢編』をオンエアし、10.3%と上々の視聴率を残しました。この結果で、フジのドラマ制作班も連ドラ続編に意欲をもったといいます。ただ、映画の続編も制作しなければなりませんので、長澤や、脇役で超売れっ子である小日向のスケジュール調整も簡単ではないでしょう。しかし、映画がヒットしたことで、長澤も気分はいいはず。第2弾映画の公開と前後する形で、連ドラの続編が実現する可能性は十分あるでしょう」(同)
連ドラ続編にこぎつけるようなことがあれば、ぜひとも爆死した前回のリベンジを果たしてほしいものだ。
まさかの大ドンデン返しと、見事な伏線回収に、視聴者の満足度は非常に高かったようだが、視聴率は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)とやや物足りない成績に終わった、長澤まさみ主演のフジテレビ月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の6月11日に放送された最終回。
第9話で、映画化が発表されたが、第1話の9.4%を最後まで上回ることなく、一度も2ケタに届くことがなかったことから、映画化に不安の声が早くも聞こえてくる。
「確かに10%超えはかなわず、全話平均も8%台とピリッとしませんでしたが、同作品はタイムシフト視聴率(録画視聴率)が非常に高く、総合視聴率では常に14〜15%を記録していました。動画配信サイト『TVer』や『FOD』などの見逃し配信ランキングでも常に上位で人気は高く、ネットには『楽しめるドラマだった』といった好意的な評価が溢れていたんです」(放送担当記者)
というから、固定ファンをつかむことには一定の成功を収めていたと見て良さそうだ。
「最近は、月9ブランドの失墜から、有力俳優陣が月9に出たがらず、今回も長澤の担ぎ出しには苦労し、“映画化込みの企画”ということで、なんとかクビを縦に振らせた経緯がありました。長澤としても、3月に敏腕マネジャーが退社して初の仕事ということもあり、プレッシャーも大きかったはず。この結果には、ホッと胸をなでおろしていることでしょう。公開は来年の春といわれていますが、フジは、この映画を当てて『踊る大捜査線』以来のヒットシリーズにしたいという思いがある。話題作りにと色気コスプレ満載の作品になるようですが、長澤もノリノリだそうですね」(フジ関係者)
ドラマからの映画化というと、フジには2015年に苦い経験がある。ダンス&ボーカルグループのあるメンバーを主演にしたドラマは、放送前から「映画化決定」を打ち出してスタートしたものの、蓋を開けたら2%台という歴史的な低視聴率。放送後に、映画化の白紙撤回が発表されたのだ。
「ドラマと同時に、映画の制作もスタートしていただけに、大きな損失となったし、何よりフジのドラマのイメージを大きく損ないました。今回も、はじめから映画化は決まっていましたが、9話での発表となったのは、このトラウマがあったからでしょう」(同)
そういえば、同メンバーと長澤は同郷で、一時、恋の噂もあったが……。ともあれ、イキイキとした長澤の演技がまた見られる日が楽しみだ。
『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)、6月11日放送の最終話「コンフィデンスマン編」。
詐欺に嫌気がさしたボクちゃん(東出昌大)は、ダー子(長澤まさみ)とリチャード(小日向文世)の元から去る。引っ越し屋の仕事を始めたボクちゃんは、新入りの従業員・鉢巻秀男(佐藤隆太)と出会う。半年前、鉢巻は結婚詐欺に遭っており、金をだまし取ったのがダー子とリチャードという疑惑が浮上。憤ったボクちゃんはダー子たちが隠れ住むホテルの一室に鉢巻を連れて行く。そこで鉢巻は本性をあらわし、引き連れてきたマフィアとともにダー子たち3人を監禁。鉢巻の真の目的は、中国系マフィアであった父親・孫秀波(麿赤兒)が騙し取られた15億円をダー子たちから取り戻すことだった。
以上が最終話のつかみ。ラストには大どんでん返しが待っており、SNSでもネットニュースでも「すごい!」「騙された!」などの絶賛の声が相次いだ。
しかし、本当に賞賛に値する最終回と言えるのだろうか? 喜んでいるのは作品のファンだけではないのか? 最終回で初めて見た視聴者でもついていける内容だったのか?
「目に見えるものが真実とは限らない」という本作のコンセプトになぞらえ、最終話「コンフィデンスマン編」を批判的な目線で振り返りたい。
(これまでのレビューはこちらから)
賞賛されたラストのどんでん返しをネタバレすると、「最終話は第1話よりも前の物語でした」という時系列のトリック。【毎話ダー子たちの食事を配膳する外国人男性がマフィアの中にいた】や、【ボクちゃんの脱退の回数が1話の時より少ない(1話が400回目の脱退・最終話が398回目の脱退)】などの伏線が張り巡らされていた。
1話から本作を見て来た私は、素敵なファンサービスだと感じた。しかし、冷静に考えれば、最終話で初めて見た人にとっても面白い内容なのか疑問に思った。
そこで「コンフィデンスマン 初めて見た」で検索し、好意的なツイートを数えてみると15件前後。「コンフィデンスマン」だけで検索すればこの一週間で1万件近いツイートがあるのに比べ、初めて見た人のリアクションは薄いように思える。また、継続視聴していたファンのツイートの中にも、「中だるみを感じた」などの批判的な意見もある。
原因は、絶賛されたどんでん返しのために伏線を配置する故に、無理にストーリーを押し進めてしまったせいだと考えられる。
ラストでダー子たちは鉢巻からも15億円を騙し取るのであるが、「鉢巻秀男がファザコンだから銀行口座のパスワードは父親の言いつけ通りのものにしているだろう」と臆測だけで詐欺に及ぶのは、雑な計画と言える。また、最初から鉢巻を騙すつもりだったという後明かしも唐突過ぎる。一応、前フリとしてあったホテルの部屋番号が各話と違うという映像的伏線も、最終話だけを見た人にとっては「何のこっちゃ」という話である。
ストーリーの面白さというより、ウォーリーを探せ的な面白さに寄せ過ぎたように思う。同じウォーリー的な楽しみで言えば、映画『サスペリア PART2』(1975年)の方が巧妙なので是非見てほしい。室内に隠れた殺人犯が意外な場所で一瞬映るという映像的伏線は見事だ。犯人捜しの物語で、犯人がチラッと映るのはストーリー上、意味を成している。
本作に話を戻すと、初めて見た人にとっては鉢巻を騙す物語なのに、「実は最終話は第1話の直前の物語でした」と言われても、「だから何?」という感想しか湧かないだろう。
内輪盛り上がり的なノリが一因で嫌われたテレビ局が、内輪盛り上がりで物語を終結させた。その結果、視聴率は、9話から0.3%ダウンの9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。最終話まで2ケタに届くことはなかった。映画化の決定で再度注目されたのだから、初めて本作を見る人までファンにするガッツキがほしかった。作品の良さを語り合う相手を増やすこともまた、継続視聴した人に対するファンサービスだと私は思う。
最終話を酷評してしまったが、本作が名作であることに変わりはない。
Blu-ray&DVD-BOXが9月19日に発売されるだけでなく、「FODプレミアム」で全話見逃し配信されている。しかし全話見るのは時間と根気が必要。そこで、個人的にお薦めできる三つの回を紹介したい。
【3位】第9話「スポーツ編」
小池徹平扮するIT社長にニセのバスケチームを売りつけるまでの一話。
巧妙な伏線が見所の回ではあるが、スポーツアクションが多く、『SLAM DUNK』(集英社)などの名作のパロディも楽しめて、疲れていても見易い一作となっている。
【2位】第3話「美術商編」
石黒賢演じる美術商の毒舌ぶりが痛快で、『リーガル・ハイ』(同)の古美門弁護士が好きな人には必見の回。美術商のバックグラウンドとキャラクター造詣がしっかりしていたため、美術商の転落後を描いた1シーンはグッとくる。脚本家・古沢良太の作るキャラとセリフの面白さを堪能できる一話。
【1位】第7話「家族編」
コンゲームが本来持つべき、騙し合いや裏切りをコミカルに楽しむことができる。スリルあり、笑いありなのに、ラストは家族愛に泣かされる。そしてベタなストーリーというわけでもない。エンターテインメントのあるべき姿を提示した珠玉の一作。基本設定さえ押さえておけば、この一話だけ見ても十分楽しむことができる。
他にも第1話は登場人物とストーリーの設定をおさらいできるし、批判はしたものの最終話も全話見た人にとって楽しめる作りにはなっている。
映画の公開前におさらいするも良し。リアルタイムで見れなかったから見るも良し。酷評しておいて言うのも掌クルクル過ぎるが、実に楽しい3カ月間を『コンフィデンスマンJP』に与えてもらった。
『コンフィデンスマンJP』の後作品として控えるのは、7月期『絶対零度』、10月期は海外ドラマ『SUITS』のリバイバルとウワサされている。共に刑事ドラマと弁護士ドラマで、あらすじやコンセプトを見る限り海外ドラマの事件モノにテイストを寄せるようだ。
過去には『ガリレオ』や『コード・ブルー』などのシリーズも放映された枠ではあるが、恋愛ドラマのイメージが強い月9の路線変更に勝算はあるのだろうか?
個人的には海外ドラマの亜流には勝算がないと踏んでいる。
路線変更には、低視聴率を恐れぬ“チャレンジ精神”。もしくは見向きもされない期間を我慢する“忍耐力”が必要だからだ。
TBSの『半沢直樹』と『逃げるは恥だが役に立つ』にはチャレンジ精神があった。当時ヒットになりにくいとされた業界モノと恋愛モノ。しかし、それぞれ時代劇要素や社会派要素をエッセンスとして足して、面白いと思わせようとする気概を感じた。
一方、忍耐力が垣間見えるのはテレビ朝日。「見飽きた」「ダサい」などと言われてきた事件モノを、手を替え品を替え放映し続け、ノウハウを蓄積して『相棒』などのヒットシリーズを生み出した。また忍耐力が若手育成にも作用しているのか、若手スタッフが手掛けた『おっさんずラブ』がブームに至っている。
近年の視聴者の目は肥えていると言われるが、一番の所以は、画面越しでも作り手の思惑を見抜く感受性にあると思う。制作者の熱意も感じ取れれば、方針の迷走や不安すら見抜いてしまう。小手先のテクニックだけで、現代の視聴者を「面白いよ」と騙すことはできない。
最後に、私個人の話になるが、幼少期は『北の国から』を見て友達のいない期間を乗り越え、苦学生時代はトレンディドラマを見て、実感できないバブルを感じとった。フジテレビの番組が温かかったから、暗い青春時代を明るく生きることができた。
かつて視聴者の気持ちに寄り添っていたフジテレビのこれからを見守りつつ、何気ない一日でも「楽しかった」と言わせてくれるテレビの未来に期待をしたい。
(文=許婚亭ちん宝)
『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)、6月11日放送の最終話「コンフィデンスマン編」。
詐欺に嫌気がさしたボクちゃん(東出昌大)は、ダー子(長澤まさみ)とリチャード(小日向文世)の元から去る。引っ越し屋の仕事を始めたボクちゃんは、新入りの従業員・鉢巻秀男(佐藤隆太)と出会う。半年前、鉢巻は結婚詐欺に遭っており、金をだまし取ったのがダー子とリチャードという疑惑が浮上。憤ったボクちゃんはダー子たちが隠れ住むホテルの一室に鉢巻を連れて行く。そこで鉢巻は本性をあらわし、引き連れてきたマフィアとともにダー子たち3人を監禁。鉢巻の真の目的は、中国系マフィアであった父親・孫秀波(麿赤兒)が騙し取られた15億円をダー子たちから取り戻すことだった。
以上が最終話のつかみ。ラストには大どんでん返しが待っており、SNSでもネットニュースでも「すごい!」「騙された!」などの絶賛の声が相次いだ。
しかし、本当に賞賛に値する最終回と言えるのだろうか? 喜んでいるのは作品のファンだけではないのか? 最終回で初めて見た視聴者でもついていける内容だったのか?
「目に見えるものが真実とは限らない」という本作のコンセプトになぞらえ、最終話「コンフィデンスマン編」を批判的な目線で振り返りたい。
(これまでのレビューはこちらから)
賞賛されたラストのどんでん返しをネタバレすると、「最終話は第1話よりも前の物語でした」という時系列のトリック。【毎話ダー子たちの食事を配膳する外国人男性がマフィアの中にいた】や、【ボクちゃんの脱退の回数が1話の時より少ない(1話が400回目の脱退・最終話が398回目の脱退)】などの伏線が張り巡らされていた。
1話から本作を見て来た私は、素敵なファンサービスだと感じた。しかし、冷静に考えれば、最終話で初めて見た人にとっても面白い内容なのか疑問に思った。
そこで「コンフィデンスマン 初めて見た」で検索し、好意的なツイートを数えてみると15件前後。「コンフィデンスマン」だけで検索すればこの一週間で1万件近いツイートがあるのに比べ、初めて見た人のリアクションは薄いように思える。また、継続視聴していたファンのツイートの中にも、「中だるみを感じた」などの批判的な意見もある。
原因は、絶賛されたどんでん返しのために伏線を配置する故に、無理にストーリーを押し進めてしまったせいだと考えられる。
ラストでダー子たちは鉢巻からも15億円を騙し取るのであるが、「鉢巻秀男がファザコンだから銀行口座のパスワードは父親の言いつけ通りのものにしているだろう」と臆測だけで詐欺に及ぶのは、雑な計画と言える。また、最初から鉢巻を騙すつもりだったという後明かしも唐突過ぎる。一応、前フリとしてあったホテルの部屋番号が各話と違うという映像的伏線も、最終話だけを見た人にとっては「何のこっちゃ」という話である。
ストーリーの面白さというより、ウォーリーを探せ的な面白さに寄せ過ぎたように思う。同じウォーリー的な楽しみで言えば、映画『サスペリア PART2』(1975年)の方が巧妙なので是非見てほしい。室内に隠れた殺人犯が意外な場所で一瞬映るという映像的伏線は見事だ。犯人捜しの物語で、犯人がチラッと映るのはストーリー上、意味を成している。
本作に話を戻すと、初めて見た人にとっては鉢巻を騙す物語なのに、「実は最終話は第1話の直前の物語でした」と言われても、「だから何?」という感想しか湧かないだろう。
内輪盛り上がり的なノリが一因で嫌われたテレビ局が、内輪盛り上がりで物語を終結させた。その結果、視聴率は、9話から0.3%ダウンの9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。最終話まで2ケタに届くことはなかった。映画化の決定で再度注目されたのだから、初めて本作を見る人までファンにするガッツキがほしかった。作品の良さを語り合う相手を増やすこともまた、継続視聴した人に対するファンサービスだと私は思う。
最終話を酷評してしまったが、本作が名作であることに変わりはない。
Blu-ray&DVD-BOXが9月19日に発売されるだけでなく、「FODプレミアム」で全話見逃し配信されている。しかし全話見るのは時間と根気が必要。そこで、個人的にお薦めできる三つの回を紹介したい。
【3位】第9話「スポーツ編」
小池徹平扮するIT社長にニセのバスケチームを売りつけるまでの一話。
巧妙な伏線が見所の回ではあるが、スポーツアクションが多く、『SLAM DUNK』(集英社)などの名作のパロディも楽しめて、疲れていても見易い一作となっている。
【2位】第3話「美術商編」
石黒賢演じる美術商の毒舌ぶりが痛快で、『リーガル・ハイ』(同)の古美門弁護士が好きな人には必見の回。美術商のバックグラウンドとキャラクター造詣がしっかりしていたため、美術商の転落後を描いた1シーンはグッとくる。脚本家・古沢良太の作るキャラとセリフの面白さを堪能できる一話。
【1位】第7話「家族編」
コンゲームが本来持つべき、騙し合いや裏切りをコミカルに楽しむことができる。スリルあり、笑いありなのに、ラストは家族愛に泣かされる。そしてベタなストーリーというわけでもない。エンターテインメントのあるべき姿を提示した珠玉の一作。基本設定さえ押さえておけば、この一話だけ見ても十分楽しむことができる。
他にも第1話は登場人物とストーリーの設定をおさらいできるし、批判はしたものの最終話も全話見た人にとって楽しめる作りにはなっている。
映画の公開前におさらいするも良し。リアルタイムで見れなかったから見るも良し。酷評しておいて言うのも掌クルクル過ぎるが、実に楽しい3カ月間を『コンフィデンスマンJP』に与えてもらった。
『コンフィデンスマンJP』の後作品として控えるのは、7月期『絶対零度』、10月期は海外ドラマ『SUITS』のリバイバルとウワサされている。共に刑事ドラマと弁護士ドラマで、あらすじやコンセプトを見る限り海外ドラマの事件モノにテイストを寄せるようだ。
過去には『ガリレオ』や『コード・ブルー』などのシリーズも放映された枠ではあるが、恋愛ドラマのイメージが強い月9の路線変更に勝算はあるのだろうか?
個人的には海外ドラマの亜流には勝算がないと踏んでいる。
路線変更には、低視聴率を恐れぬ“チャレンジ精神”。もしくは見向きもされない期間を我慢する“忍耐力”が必要だからだ。
TBSの『半沢直樹』と『逃げるは恥だが役に立つ』にはチャレンジ精神があった。当時ヒットになりにくいとされた業界モノと恋愛モノ。しかし、それぞれ時代劇要素や社会派要素をエッセンスとして足して、面白いと思わせようとする気概を感じた。
一方、忍耐力が垣間見えるのはテレビ朝日。「見飽きた」「ダサい」などと言われてきた事件モノを、手を替え品を替え放映し続け、ノウハウを蓄積して『相棒』などのヒットシリーズを生み出した。また忍耐力が若手育成にも作用しているのか、若手スタッフが手掛けた『おっさんずラブ』がブームに至っている。
近年の視聴者の目は肥えていると言われるが、一番の所以は、画面越しでも作り手の思惑を見抜く感受性にあると思う。制作者の熱意も感じ取れれば、方針の迷走や不安すら見抜いてしまう。小手先のテクニックだけで、現代の視聴者を「面白いよ」と騙すことはできない。
最後に、私個人の話になるが、幼少期は『北の国から』を見て友達のいない期間を乗り越え、苦学生時代はトレンディドラマを見て、実感できないバブルを感じとった。フジテレビの番組が温かかったから、暗い青春時代を明るく生きることができた。
かつて視聴者の気持ちに寄り添っていたフジテレビのこれからを見守りつつ、何気ない一日でも「楽しかった」と言わせてくれるテレビの未来に期待をしたい。
(文=許婚亭ちん宝)
『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)6月4日放送の第9話は「スポーツ編」。最終回目前にして自己最高の視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。前週から1.2ポイントもアップした。
映画化も発表され、止まらぬ勢いを見せた。第9話のあらすじは以下の通り。
IT企業経営者・桂公彦(小池徹平)。彼はスポーツチームを買収しては自分の好き勝手に編成し、弱くなったら売却。それを繰り返し、スポーツファンたちから恨まれていた。ダー子(長澤まさみ)たちはニセモノのバスケットのクラブチームを桂に売りつけ、3年契約7.5憶円を騙し取ろうと企む。
『スラムダンク』(集英社)などからのパロディが目を引く回であったが、伏線を巧みに駆使し、笑いと感動を生み出していた。そのテクニックに触れながら、第9話「スポーツ編」を振り返りたい。
(これまでのレビューはこちらから)
伏線の使い方の前に、キャラクターとキャスティングの話からしたい。
今回のメインゲストはIT経営者の桂を演じた小池徹平。一見、頼りなさそうな小池が経営者という役柄はミスキャストのように思えるが、小池が演じたからこそ良かった。
世の中のIT企業経営者は鼻につくイメージの人間が多い。容姿・器量・人格が破綻しているにもかかわらず、美女や煌びやかな日常を満喫している(そうでない人もいるが)。
その身の丈に合わない振る舞いが、鼻についてしまう理由。童顔な小池の身の丈に合わない生意気な振る舞いは、悪目立ちするIT経営者像とマッチしていた。
この身の丈に合わない感じは、物語にも大きく作用している。小池扮する桂は、学生時代は運動音痴でパッとしない存在。恋した女子は皆、運動部のキャプテンの彼女になってしまう。経営者となり美女との結婚生活を手に入れたが、妻はサッカー選手に寝取られる。スポーツへのコンプレックスが金儲けの原動力となり、プロチームの支配欲求にまで転じる。
浮かばれない青春を送っていた者は、大人になってからコンプレックスを埋めようと躍起になる。そんな人間の愚かしさが桂の憎らしさの一因となっていた。しかしその憎らしさの正体は、共感であるようにも思える。
誰しもが完璧な青春など手に入れられない。一流の大学や企業に入った元ガリ勉君が同窓会で調子こいてリア充ぶったり、パッとしなかった女子が彼氏を得た途端「男ってさ~」と、すべてをわかったようなことを言い出したりする。スポーツ選手が引退後に勉強や経営に目覚めたり、勉強も運動も恋愛もソツなくこなした者は自分の普通さを想い悩み、変わったことをしようとする。
身近な人にも自分自身にも、桂の痛々しさは当てはまるところがあるのではないか。桂という男は万人が共感できる悪役だったのかもしれない。だからこそ、ラストで桂がプロチームを金儲けの道具でなく真剣に育てようとする心境の変化に感動できた。人生とは青春の穴埋め作業なのかもしれないと思わされた1時間だった。
「スポーツ編」ということで、野球になぞらえて9話で使われた脚本術を紹介したい。
前置きとして野球には“見せ球”という投球術がある。「速球を投げる前にわざと遅い球を放り、速球をより速く見せる」などがそれに当たる。
違和感のある球を見せて、渾身の球でアウトを取りにいく。その作法は、脚本で言うところの“伏線”と似ている。
バスケチームにいたダー子達の仲間、五十嵐(小手伸也)が秘密兵器と呼ばれ続け、その活躍を心待ちにさせる。いよいよ活躍!……という場面で、16秒で交代を余儀なくされ足を引っ張るだけとなる。普通に登場させて失敗させるよりも、秘密兵器という前フリを見せ続けたおかげで笑いの振れ幅は大きくなる。
ギャグシーンだけでなく、伏線は物語の大きな引っ張りにも使われていた。物語の序盤、桂が魅力的なプロチームの見学中に突然帰宅。そして桂は弱小チームと契約を結ぶ。突然の帰宅という違和感が伏線となり、謎が解けるまでチャンネルを変えられなくなる。
物語の終盤、その伏線がヒントとなり、チームの買収と弱体化が、わざと赤字部門を出すという会社の税金対策であると同時に、桂のスポーツへの復讐になるという真実を浮き彫りにする。
余談だが刑事ドラマやミステリーの視聴率が安定するのは、伏線の賜物。誰が何のためにどんなトリックで殺人に至るのか、伏線を散りばめながら視聴者をラストシーンまで誘導できる。
そして、ネットでも話題となった、『スラムダンク』や『ROOKIES』(ともに集英社)などの名作コミックのパロディ。これは“クセ球”に置き換えられる。クセ球は、ストレートであるがブレる球であるため、バットの芯に当たりにくい特性を持つムービングファストボールなどを指す。
第9話も、ストレートにやれば、視聴者に「つまらない!」と打ち返される場面で、パロディを使った。不良たちが更生する場面ではドラマ『ROOKIES』(TBS系)の主題歌を流し、「バスケがしたいです」と『スラムダンク』の名言を言わせる。普通の熱血スポ根シーンのはずが、パロディという一クセだけで、元ネタを知る者の喜びに変わり、笑いにもなる。
また「バスケがしたいです」や「左手は添えるだけ」などの元ネタを知らないという前提で、冒頭に提示しておく配慮は見事だった。知らない人にとっては伏線となり、知っている人にとってはパロディとなる。
伏線とパロディの使い方が見事だったからこそ、9話の視聴率は上昇するに至ったのではないだろうか。
■最終回、初の2ケタ視聴率となるか!?
11日には、15分拡大で最終話「コンフィデンスマン編」が放映される。結婚詐欺を題材に、ダー子たちが別のコンフィデンスマンと戦いを繰り広げるようだ。予告によれば、ダー子たちが命の危機が訪れる! ただ、映画化を発表してしまったため、死なないことは明らかなのだが……。
本レビューも次で最後と寂しさを感じつつ、本作の一ファンとして、最終話「コンフィデンスマン編」の有終の美を期待したい。
(文=許婚亭ちん宝)
『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)6月4日放送の第9話は「スポーツ編」。最終回目前にして自己最高の視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。前週から1.2ポイントもアップした。
映画化も発表され、止まらぬ勢いを見せた。第9話のあらすじは以下の通り。
IT企業経営者・桂公彦(小池徹平)。彼はスポーツチームを買収しては自分の好き勝手に編成し、弱くなったら売却。それを繰り返し、スポーツファンたちから恨まれていた。ダー子(長澤まさみ)たちはニセモノのバスケットのクラブチームを桂に売りつけ、3年契約7.5憶円を騙し取ろうと企む。
『スラムダンク』(集英社)などからのパロディが目を引く回であったが、伏線を巧みに駆使し、笑いと感動を生み出していた。そのテクニックに触れながら、第9話「スポーツ編」を振り返りたい。
(これまでのレビューはこちらから)
伏線の使い方の前に、キャラクターとキャスティングの話からしたい。
今回のメインゲストはIT経営者の桂を演じた小池徹平。一見、頼りなさそうな小池が経営者という役柄はミスキャストのように思えるが、小池が演じたからこそ良かった。
世の中のIT企業経営者は鼻につくイメージの人間が多い。容姿・器量・人格が破綻しているにもかかわらず、美女や煌びやかな日常を満喫している(そうでない人もいるが)。
その身の丈に合わない振る舞いが、鼻についてしまう理由。童顔な小池の身の丈に合わない生意気な振る舞いは、悪目立ちするIT経営者像とマッチしていた。
この身の丈に合わない感じは、物語にも大きく作用している。小池扮する桂は、学生時代は運動音痴でパッとしない存在。恋した女子は皆、運動部のキャプテンの彼女になってしまう。経営者となり美女との結婚生活を手に入れたが、妻はサッカー選手に寝取られる。スポーツへのコンプレックスが金儲けの原動力となり、プロチームの支配欲求にまで転じる。
浮かばれない青春を送っていた者は、大人になってからコンプレックスを埋めようと躍起になる。そんな人間の愚かしさが桂の憎らしさの一因となっていた。しかしその憎らしさの正体は、共感であるようにも思える。
誰しもが完璧な青春など手に入れられない。一流の大学や企業に入った元ガリ勉君が同窓会で調子こいてリア充ぶったり、パッとしなかった女子が彼氏を得た途端「男ってさ~」と、すべてをわかったようなことを言い出したりする。スポーツ選手が引退後に勉強や経営に目覚めたり、勉強も運動も恋愛もソツなくこなした者は自分の普通さを想い悩み、変わったことをしようとする。
身近な人にも自分自身にも、桂の痛々しさは当てはまるところがあるのではないか。桂という男は万人が共感できる悪役だったのかもしれない。だからこそ、ラストで桂がプロチームを金儲けの道具でなく真剣に育てようとする心境の変化に感動できた。人生とは青春の穴埋め作業なのかもしれないと思わされた1時間だった。
「スポーツ編」ということで、野球になぞらえて9話で使われた脚本術を紹介したい。
前置きとして野球には“見せ球”という投球術がある。「速球を投げる前にわざと遅い球を放り、速球をより速く見せる」などがそれに当たる。
違和感のある球を見せて、渾身の球でアウトを取りにいく。その作法は、脚本で言うところの“伏線”と似ている。
バスケチームにいたダー子達の仲間、五十嵐(小手伸也)が秘密兵器と呼ばれ続け、その活躍を心待ちにさせる。いよいよ活躍!……という場面で、16秒で交代を余儀なくされ足を引っ張るだけとなる。普通に登場させて失敗させるよりも、秘密兵器という前フリを見せ続けたおかげで笑いの振れ幅は大きくなる。
ギャグシーンだけでなく、伏線は物語の大きな引っ張りにも使われていた。物語の序盤、桂が魅力的なプロチームの見学中に突然帰宅。そして桂は弱小チームと契約を結ぶ。突然の帰宅という違和感が伏線となり、謎が解けるまでチャンネルを変えられなくなる。
物語の終盤、その伏線がヒントとなり、チームの買収と弱体化が、わざと赤字部門を出すという会社の税金対策であると同時に、桂のスポーツへの復讐になるという真実を浮き彫りにする。
余談だが刑事ドラマやミステリーの視聴率が安定するのは、伏線の賜物。誰が何のためにどんなトリックで殺人に至るのか、伏線を散りばめながら視聴者をラストシーンまで誘導できる。
そして、ネットでも話題となった、『スラムダンク』や『ROOKIES』(ともに集英社)などの名作コミックのパロディ。これは“クセ球”に置き換えられる。クセ球は、ストレートであるがブレる球であるため、バットの芯に当たりにくい特性を持つムービングファストボールなどを指す。
第9話も、ストレートにやれば、視聴者に「つまらない!」と打ち返される場面で、パロディを使った。不良たちが更生する場面ではドラマ『ROOKIES』(TBS系)の主題歌を流し、「バスケがしたいです」と『スラムダンク』の名言を言わせる。普通の熱血スポ根シーンのはずが、パロディという一クセだけで、元ネタを知る者の喜びに変わり、笑いにもなる。
また「バスケがしたいです」や「左手は添えるだけ」などの元ネタを知らないという前提で、冒頭に提示しておく配慮は見事だった。知らない人にとっては伏線となり、知っている人にとってはパロディとなる。
伏線とパロディの使い方が見事だったからこそ、9話の視聴率は上昇するに至ったのではないだろうか。
■最終回、初の2ケタ視聴率となるか!?
11日には、15分拡大で最終話「コンフィデンスマン編」が放映される。結婚詐欺を題材に、ダー子たちが別のコンフィデンスマンと戦いを繰り広げるようだ。予告によれば、ダー子たちが命の危機が訪れる! ただ、映画化を発表してしまったため、死なないことは明らかなのだが……。
本レビューも次で最後と寂しさを感じつつ、本作の一ファンとして、最終話「コンフィデンスマン編」の有終の美を期待したい。
(文=許婚亭ちん宝)
現在、フジテレビ系で放送されている月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』が映画化されることが、6月4日放送の第9話で明らかになった。
公式Twitterでも、「#コンフィデンスマンJP 映画化決定 続報を待たれよ!!」とアナウンスされており、1万を超えるリツイートや2万5,000ものいいね!のほか、リプライ欄には「もう毎回楽しみで! 映画公開待ち遠しい~」といった視聴者からの歓喜の声や「映画化するのは嬉しいけど、まさか騙されてるってことないよね(笑)?」と映画化を疑う人も現れている。
公式SNSでは一様に喜びの声が上がっている状態。しかし、実際のところネットでの反応はあまりよくないという。
「9話の放送後に映画化がニュースになっていましたが、その記事のコメント欄は『映画化って必要!?』との声がほとんど。『ここ最近の月9にしては面白かったけど、この程度で映画化はかなりリスク高いのでは?』『ドラマ見てたけど、わざわざ映画館に行って見たいとは思わない』『ドラマ自体は面白いけど、映画化レベルじゃない。スペシャルドラマでいいじゃん』といった声のほか、『コード・ブルー』や『昼顔』(ともにフジテレビ系)といった人気ドラマを次々と映画化させているフジテレビに対し、『安易に映画化しすぎ!』と苦言を呈する人も出てきていました」(放送作家)
また、映画でもドラマ同様、脚本を古沢良太氏が担当すると思われるのだが、これに対しても心配する声が上がっているという。
「古沢氏オリジナル脚本の作品はいくつもの映画賞を受賞しており、一定の評価はありますが、最近の『エイプリルフールズ』(2015)や『ミックス。』(17)といった作品は映画批評家や映画好きの著名人などから雑誌やラジオでよく酷評されています。また、古沢氏脚本の映画だからと見に行ったという人たちからも、映画レビューサイトなどで『つまらない!』『ご都合主義過ぎて笑えた』『話が薄っぺらい』といった酷評が目立つ。興行収入も『エイプリルフールズ』9.2億円、『ミックス。』は14.9億円と、豪華な出演者をそろえている割には、振るわなかった。そのため『大丈夫か?』と心配する人も多くいるようですね」(同)
このような心配する声が上がっているにもかかわらず、それでも映画化するフジテレビ。その理由を広告代理店勤務の人物は、こう明かす。
「現在、広告料が一番高いのは日本テレビ。特にバラエティ番組の枠が企業から人気がある状態。その一方で、フジテレビの広告料は民放キー局の中でももっとも安く設定しているのですが、『フジテレビか~……』と企業は全然見向きもせず、日テレの広告料の高さに躊躇した企業が『仕方ないよね……フジテレビに出すよ……』とポツンポツンと現れるぐらいです。そんな感じで、広告収入が年々減っているフジテレビは、人気が出たり話題になったドラマを映画化させてブランド力を付け、シリーズ化して稼ぎたいという考えがあるんだと思います。しかし、最近ではフジテレビ系映画でヒットしているのはアニメ『ONE PIECE』ぐらいで、過去の『踊る大捜査線』シリーズみたいなヒット作品は皆無の状態。その状態でよく映画化するなと、正直思いますよね(笑)」
世間の心配する声なんて聞いていられないのが、フジテレビの現状のよう。せっかく評価も高いドラマだけに、映画化で失敗、シリーズ化できず……ということにならないようにしてほしいものだ。
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