太田光代の「もう別れたいんですよ」発言が“偽らざる本音”と思えた理由

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「もう別れたいんですよ」太田光代
『踊る!さんま御殿!!』(5月16日、日本テレビ系)

 芸能人がテレビでする発言は、本音とは限らない。自分のキャラを立たせるために、思ってもいないことを言ったり、「みんなが同じ意見では面白くないから」とバランスを取るために、あえて共演者とは逆の意見を言うこともあるだろう。しかし、これは個人のその都度の判断でしかないが、時折「偽らざる本音では?」と思える発言がある。

 5月16日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)は、「有名人夫を転がす妻たち」が集合。その名の通り、有名人の妻が出演して、夫の知られざる一面を語り合っていた。「夫がストレスすぎてもう無理!」というお題では、スピードワゴン・井戸田潤の妻でモデル・蜂谷晏海がこんなエピソードを披露。井戸田は手が汚れる料理を嫌い、そういう料理を見ると食欲がなくなってしまうそうだ。手の汚れくらい、拭けば済むだろうと言いたいところだが、蜂谷は「だから、私が食べさせてあげる」と愚痴のふりをしたノロケを展開した。

 そんな中、1人トーンが違ったのが、爆笑問題・太田光の妻で、芸能事務所タイタンの社長・太田光代(以下、光代社長)。編集の都合でカットされていた可能性も否めないが、蜂谷のような「夫はこんなに手がかかるが、私が面倒を見てやっている」というエピソードトークはなく、その代わりに「もう別れたいんですよ」とさらって言ってのけたのだ。

 光代社長は3月20日放送の『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)においても、「別れたい」と発言しており、テレビで言えるくらいだから、光代社長は本気で別れるつもりはないと思う人もいるだろう。実際、スタジオは笑いに包まれていたのだが、私にはこれが本音に聞こえた。

爆笑問題のために土下座も――光代社長が太田光を愛しているからこそ?

 光代社長といえば、不義理を働いて仕事を干された爆笑問題のために、自分が芸能界を引退し、事務所タイタンを立ち上げて成功させ、芸能事務所以外の事業にも乗り出すなど、かなり優秀な女性実業家である。

 しかし、事務所を立ち上げた当初は困難が多く、「爆笑問題の漫才を見てください」とテレビ局の人に土下座して頼んだり、今だったら問題になるだろうが、爆笑問題をテレビに出す代わりに“見返り”を求められたこともあると、テレビで話していたと記憶する。また太田が問題発言をした場合、謝罪して回るのも光代社長というだけに、売れた後も何かと苦労がついて回ったのだと思う。

 なぜそんな大変なことができたのかといえば、ひとえに太田への愛があるからだろう。売れた男性芸能人が、それまで支えてくれた糟糠の妻を捨てて、モデルや女優と結婚するケースは珍しくないが、光代社長は週刊誌の対談で「そんなことになったら、太田にすべてを捨ててもらい、イチからその人とやり直してもらう」と言っていたのを読んだ覚えがある。彼女はずっと太田を愛し続けているのだろう。

 芸人としては大成した太田だが、夫としては光代社長の合格点に達していない。食事に誘っても断られるなど、「かまってくれない」エピソードを、かつてはテレビでよく披露していた。

 “かまってほしい妻とかまわない夫”というエピソードは、ある意味、テレビウケがいいのではないだろうか。視聴者の中にも“かまわれない妻”は大勢いるはずなので、共感を呼ぶし、「うちだけではない」と安堵感も与えることができるからだ。

 しかし、『さんま御殿』での光代社長はそういうエピソードを語らず、「だって、もう……何にも言ってくれないし、もちろん愛情表現もないし。ありがとうもないし。何にもですよ」「もう疲れました」「思い入れがないわけですよ、私たち。旅行も行かないし、ハワイも行ったことがない。太田がお家が大好きだから。思い出がいっぱいあれば、それを頼りにやっていけると思うんだけど……」と冷静に夫婦関係を分析していた。

 これは見方を変えると、“もはや夫に文句すら言う気力も残っていない”ということであり、光代社長の関心事は太田から別の何かに移ってしまったように感じられる。

 周りを見ていると、女性は相手に文句を言っているうちは離婚しない、本当に離婚するときは、誰にも言わずにスパッと実行する傾向があるように感じるが、太田も文句を言われているうちが華だったのかもしれない。太田には、“一緒にいるんだから、好きってことだ”という昭和のオトコが言いそうな言い訳はせず、大切な妻ときちんと向き合うことをおすすめしたい。

メルカリに詐欺商品が!? 5万円のロエベのバッグが“偽物”と気づいたワケ

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 以前、ジュエリー友達のMちゃんが「ロエベのパズルバッグが欲しい!」と言っていたんですよ。どんなアイテムか気になって、GINZA SIXのロエベの店舗で実物を見てみたのですが、これが可愛い! 一瞬でハートを奪われ、鏡の前で矯めつ眇めつしていたのですが、40万9,200円という価格に撃沈しました。ウーン、お高い……。

 Mちゃんいわく、「ロエベはどんどん値上がりしてる」とのこと。彼女がこのパズルバッグを見かけたときには30万円くらいだったというのです。ぐへえ……えぐい値上げだわ……。

 それならば「フリマアプリはどうだろう?」と提案してみた私。Mちゃんと食事中にメルカリを開いて商品をチェックしたところ、なななななんと、パズルバッグがめちゃんこ出品されていました。しかも、5万円前後! 私が興奮しながら、「5万円であるよ!!」と言うと、Mちゃんは渋い顔をしながらこう言いました。

「それ……偽物だと思う。出品者の評価欄見てみて」

 え? 評価欄? 見ると、どの出品者も評価はゼロ。でも、購入時のレシートも袋も写真に載っているのに詐欺なの??? Mちゃんによれば、商品画像に使われているのはネットの“拾い画”で、購入すると実物とはかけ離れたものが届くとのこと。えええええ~~~~~!?!?!?

 すっかり意気消沈してアプリを閉じた私でしたが、中には本物を出品している人もいるだろうと思い、その日の夜にまたメルカリを開いてみました。5万円くらいのものは偽物とジャッジするとして……10万円以上のものは、本物じゃないのかなあ。

 すると、15万円くらいで出品されているパズルバッグを発見! 商品説明欄には「質屋に持っていったらこの値段だったので、お安く売ります」と書いてあります。すでに「レシートをもっとよく見せてもらえませんか?」とのコメントも届いていました。

 ぐむむむ……これは掘り出し物ではないのかね? 悩んでいるうちに売れてしまうのでは? 私はすごく焦ってきました。ええい、ポチってやろうか……。だって、本物の可能性が高いじゃない! すると、また新たに「レシートをもっとよく見せてほしいです」とのコメントが寄せられました。

 ちなみに、この出品者も評価はゼロでしたが、ほかにファンデーションなどの化粧品も売っていて、“素人らしい”雰囲気だったんです。

 メルカリユーザーの中には、ラクマと同時に利用している人も多いため、この人ももしかしたらラクマをやっているかもしれないと思い、メルカリを閉じてラクマのアプリを開いた私。すると、まったく同じ写真、しかも5万円で出されている商品があったものの、明らかに出品者はメルカリで見つけた人とは別人。こ、これは……やはり詐欺?

 急に怖くなり、ポチるのをやめ、1日待ってメルカリで見たバッグのページを開こうとしたら、出品ページは消えていました。やっぱり、偽物だったのかも……。このことをTwitterでつぶやいたところ、「メルカリは、偽物だったら返金されますよ!」と教えてくれた方がいました。

 その方は昔、届いたバッグが偽物で、相手は「返金しない!」の一点張りだったそうなんですが、事務局に問い合わせたところ、お金が返ってきたといいます。ほえ~~~~~~! にしても、この方は運がよかったんだろうなあと思います。「商品をすり替えられた!」と出品者に言われたら、こちらの無実を証明するのが難しいですもん。

 それに、メルカリは対応してくれたみたいですが、ラクマなら絶対無理。「当人同士で話し合って」と言われて終わりです。そう考えると、ブランド品を買うのは、メルカリのほうがまだ安心なのかもしれません。今回の件で、ブランドもの、特に人気のアイテムをフリマアプリで買う際は十分に注意が必要なのだと学びましたよ、トホホ……。

電子書籍『“買い物狂い”の散財日記~千葉N子のリアルな家計簿大公開~』発売中!

 2020年3月から連載中の人気コラム『“買い物狂い”の散財日記』が、ここでしか読めない書き下ろしエピソードを大量に収録して初の書籍化! 

 “買い物狂い”の千葉N子氏が、日々の散財ぶりはもちろん、フリマアプリの活用法や通販サイト利用時の注意点など、知っておけば必ず得をする買い物術から失敗話までを赤裸々に綴ります。さらに、“買い物狂い”のひと月の散財リストや1年の散財額も大公開! 物欲が刺激されること間違いなしの一冊です。

発売元:サイゾー
発売日:2022年9月1日
価格:950円(税込み)

<ご購入はこちらから!>
Amazon Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B0BCVH3VSZ

タワマンで暮らすママ友のSNS投稿にモヤモヤ……私とのファミレスランチは“なかったこと”に?

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

タワマンで暮らすママ友のSNS投稿にモヤモヤ……私とのファミレスランチは“なかったこと”に?

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

 ママ友とSNS上でつながり、交流しているという人は少なくないだろう。それがきっかけでより仲が深まることもある一方、 中には投稿への「いいね!」欲しさに、自慢が過ぎてしまうママもいるなどして、ママ友の間に不穏な空気が漂うケースも あるようだ。

今回は、キラキラしたママアカウントを見て落ち込んでしまうというあるお母さんの話 を取り上げる。

飲食店勤務の彼氏とでき婚……コロナで収入がピンチ

 飲食店のパートタイマーとして働いている由香里さん(仮名・35歳)は、5歳になる男児のママ。夫は何度か転職を繰り返した影響からか、収入は同年代の平均を下回るという。

「新卒採用時に、100社近くエントリーしたのですが、結局内定がもらえたのはチェーン系の飲食店だけでした。入社してみると、同期は自分が卒業した大学より、偏差値的には下の大学を出た人ばかり。たいしたキャリアにもならないし、早く転職しようと思っていました 」

 由香里さんは数年後、IT企業に転職したが、毎晩終電近くまで働かされるという過酷な職場で、結局、体調を崩してしまい退職した。

「その時に付き合っていたのが、最初の職場で出会った今の夫。彼は飲食業界を中心に転職を繰り返しており、その会社もすでに3社目でした。当時チーフマネージャーに昇格し、バイトのシフトを組んだり、採用面接をしたりと、業務が一気に増えたんですが、ほとんど昇給せず、異業種に転職しようかと話していたんです。そんな折、私が妊娠し、結婚することになったものの 、結局、夫はずるずると飲食の仕事を続けています」

 その後、由香里さん夫婦は、新型コロナウイルスという未曽有のパンデミックの影響をもろに受けた。

「夫が勤めていた飲食店は休業しなければならず、本社が経営していた業務用スーパーなどに応援へ行っていました。ほかにも、勤務していた店舗で弁当販売を始めたり、バー営業をするなどして、なんとか危機を乗り越えたんです。私は息子の育児に奔走しながら、夫の仕事に気を揉むという状況で、かなりストレスフルな日々を過ごしていました 」

 そんなある日、大学時代の同級生・奈央子さん(仮名・35歳)から連絡があった。

「奈央子は大学時代、同じサークルに入っていた友達です。コロナ禍で外出ができなくなった時、奈央子主催で仲が良かったメンバーとオンライン飲み会をして、再会。画面越しですが、懐かしい話題で盛り上がり、とても楽しい時間でしたね」

 奈央子さんは、由香里さんと同じ沿線に住んでいたため、オンライン飲み会をきっかけに、直接会うようになったそうだ。

「奈央子は、息子と同い年の男の子を育児中でした。子ども同士も仲良くなり、よく公園で遊ぶようになったので、会う機会が増えていったんです」

 奈央子さんは大学を卒業すると、テレビCMを流すような有名企業に入社。そこで知り合った年上の男性と結婚して、沿線のターミナル駅でタワマンを買ったそうだ。

「奈央子の会社はインセンティブ制度だそうで、30代でも年収は800万円台。この前、会った時には『同業他社からいい条件で引き抜きの話があった』とも言っていました。夫婦で同じ企業に勤めているので、うちより生活にかなり余裕があるのは想像できます」

 由香里さんは現在、育児中心の生活だが、パートタイマーとして働き、その収入を家計の足しにしているという。しかし、生活は決して楽ではなく、夫は退職金もないため、夫婦で貯金を心がけているそうだ。 
 
 由香里さんは、そんな奈央子さんの境遇をうらやましいと思いながらも、割り切って付き合わなければいけないと思っていたとのこと。 しかし子連れで頻繁に会うようになってから、彼女のSNS投稿が気になりだしたという。

「奈央子は地方の優秀な高校出身。一緒にスキー旅行をした時、高校時代に作ったという学校名入りのTシャツを着ていたのを覚えています。その頃からステータスのあるものが好きな子という印象でしたね。よく遊んでいる人たちは、起業したり、会計士になったりという華々しい経歴の人ばかりで……高級焼肉店などで会食している様子をSNSに上げていたんです」

 奈央子さんのSNSを見るたびに、由香里さんはモヤっとしてしまうという。

「奈央子はSNSに、日々の出来事を頻繁にアップしています。でも、経済界の有名人や政治家などに仕事で会ったり、高級ショップのレセプションに行ったり、裕福そうなママ友と子連れで遊んだ際のエピソードや写真は必ず投稿するのに、近所のファミレスで私とランチしていることには一切触れない。子どもを育てながら、パートで働いている身分の私は、そういう華やかな交流やイベントの投稿を見るたび、『同じ大学を出ているのに……』と切なくなるし、私と会っているのは隠したいことなんだなってモヤモヤするんです 」

 由香里さんは、現在、子連れで交流している大学の同級生に、奈央子さんのSNS投稿をどう感じているのか聞いてみたそうだ。

「友達に 『SNSで交友関係や仕事をひけらかしているのが気になっていた』と言われ、『あぁ私だけじゃなかった』とホッとしました。よくママ友ルールとして『自慢話はNG』というものがありますが、確かにその通りかも……実際、奈央子は私たちのグループの中で、ちょっと距離を置かれつつありますから 」

 学生時代など、ある一定期間を同じ場所で過ごした間柄というのは、つい「みんな同じ」と思ってしまいがちだ。しかし、就職や結婚などで、生活水準や環境は変わるものだけに、いつまでも「みんな同じ」というわけではない。

 ブランドアイテムのように、わかりやすい自慢ならば、興味がない場合スルーできる。しかし、SNSを通して可視化される華やかな交友関係や、責任のある仕事を任されている姿を見せつけられるのは、お金で買えるブランド物よりもつらいのではないだろうか。

 今は女性の社会進出が進み、子どもがいてもバリバリ仕事をするというのも普通となってきた。しかし、子育て中のママの中には、さまざまな事情により、そうしたくてもできない人が相変わらず多い。バリバリ働きたいけれど、軽作業のパートタイマーや専業主婦をしているという話はよく耳にするものだ。

 今回のケースだが、奈央子さんが個人のSNSアカウントの内容を制限する必要はないと思う。由香里さんも気を病むのなら、奈央子さんのアカウントをミュートすべきだろう。SNSでのトラブルは、見ないことで解決することもある。同じママという立場でも、置かれる状況は千差万別。自分の心が病まないように工夫することも手ではないだろうか。

 しかし一方で、もし奈央子さんが由香里さんらと今後も仲良くしたいという場合、少しだけ相手が自分のSNSを見たときにどう思うか(特にママ友によってSNS投稿の扱いを変える点)を考えてみるのもアリなのかもしれない。仕事での成果や社会的地位のある人との交流のみを上げていると、周りからはどうしても「自慢」と捉えかねられない。SNSの投稿内容は、大なり小なりママ友付き合いに影響をもたらすもののように思う。

中学受験で第1志望に合格も、GW明けから「不登校」に――犯人探しに奔走した母の答え

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 ゴールデンウィーク(GW)明けは、“不登校”が増える季節。進級・進学などによる新しい環境で、頑張りすぎて疲れ切ってしまうという子どもは少なくない。特に、中学受験を経験した子どもの環境は“劇変”するだけに、親は我が子の様子をより注意深く観察しておく必要がある。

 2年前のGW明けから娘が不登校に陥ったという百合子さん(仮名)は、遠くを見つめながら話し出した。

「美咲(仮名)が志望校に合格し、真新しい制服に袖を通して、一緒に校門をくぐった入学式は、もう遠い昔のことのようです……」

 美咲さんは中堅校と呼ばれているA学園の中学3年生。中1の頃から不登校気味といえる状態にある。

「我が家の中学受験は、決して親主導の受験ではなく、美咲が『やってみたい』と言い出したことでした。もちろん、『やるからには!』と私も3年間できる限りのことはしたつもりです。第1志望校のA学園に合格した時は本当にうれしかったですね。美咲と主人と手を取り合って『努力は裏切らない!』と喜び合ったんですが……」

 美咲さんに異変が起こったのは、入学直後のGW明けだった。

「朝、美咲をどんなに起こしても起きてこないんですよ。我が家からA学園まではバスと電車で1時間ほどかかるんですが、バスに乗り遅れると、私が駅まで送るはめになるので、今度は私が仕事に遅刻してしまう。もう、必死で起こしていましたね。どうにかこうにか着替えさせて、バスに乗せるんですが、途中で『気持ち悪くなった』とかで帰ってくることが増えていきました」

 そうこうしているうちに、美咲さんは朝が来るたびに腹痛を起こし、登校できるような状態ではなくなったそうだ。

「不思議なんですよね。制服を着ると、途端におなかが痛くなるみたいで。最初は『遅刻してもいいから、行きなさい!』と登校を強制していましたが、徐々に、『これはもう行けるような状態じゃないな』と、私のほうが次第に観念したような感じでしたね」

 もちろん百合子さんは担任の先生、学校カウンセラー、各科のドクターと、考えられるあらゆる専門家に頼ったそうだ。

「内科的には異常なしと言われ、学校からも特に対人関係で問題となるようなことはないと言われ……。メンタルクリニックのドクターからは『様子を見ましょう』とだけ。美咲に聞いても、本人にも理由がわからないみたいで、本当に途方に暮れました」

 このような場合、親は子どもの将来を案じ、どうにか「王道」と呼ばれるレールに戻そうと躍起になることが多い。百合子さんも最初はそうだったという。

「せっかく第1志望校のA学園に入れたんですよ。私だったら、勉強はともかく、青春を目一杯エンジョイするのになって、歯がゆい気持ちでした。正直、学費もバカにはなりませんし、『この子はどうして、不登校になってしまったんだろう』って、“犯人探し”ばかりをやっていましたね」

 筆者は、主に中高一貫校の親御さんから「子どもが親の思うように動いてくれない」という相談に多く接している。不登校もその一つだが、個人的にはこう思う。

「動けないのは、子ども自身が自分の人生について考えているモヤモヤした時期だから」

 「いじめ」はまた別問題として、本人にも理由がわからない場合は「自我を育む期間中」のように感じることが多い。

 中学受験は、たとえ子どもが「やりたい」と言い出しても、親が将来を見据えて敷いたレールに、我が子を乗せる行為。ハッキリいえば、そのことに子どもの意思は関係ない(もちろん、驚異的にIQが高く、自ら将来を見据えて難関私立を目指す子もいるので例外はある)。

 子どもは中学入学後、本格的な思春期に突入していくが、繊細な子ほど、一度立ち止まって、水面下で深く静かに、自分自身の道を模索しているように思うのだ。

 無論、親の焦りは相当だ。日本では新卒採用制度がいまだ根強く、それを逃すと、セカンドチャンスはほぼないに等しい。我が子に中学受験を体験させようとする親は、子どもの将来を案じている傾向があるだけに、その分“ドロップアウト”を過剰なまでに恐れるのだ。

 しかし、結論をいうのであれば、こういう時こそ「急がば回れ」が有効のような気がしてならない。本人も何を悩んでいるのかすらわからない、けれど体がその環境に拒否反応を起こす場合、解決には時間がかかり、しかも、その答えは子どもが自分自身で獲得するしかないからだ。

 百合子さんも、不登校の根源=犯人探しに奔走し、どうにかして登校させる方法を見つけ出すことに尽力していたが、途中で方針転換をしたという。

「りんこさんに相談して思い直したんです。本人にも学校に行けない理由がわからないのに、別の人間である私にわかるわけないよなって。だったら、本人が答えを見つけて、再び歩み出せるようになるまでは、何も言わず見守ろうと決意しました」

 以降、百合子さん夫婦は何事もないかのように、ごく普通に仕事に行き、3人で食卓を囲み、夜は決まった時間に寝るというルーティンを続けた。その間、ほとんど教室には入れなかったという美咲さんだが、今年に入ってうれしい変化があったという。

「美咲が『留学してみたい』と言い出したんです。ここ最近は、午後から体調が良くなることもあって、教室には入れないものの、ネイティブの先生がいる部屋へは不思議と入ることができるようになっていました。そこに通学しているような感じだったんですが、ネイティブの先生から、『留学試験を受けてみたら』と言われたそうなんです。それで、美咲も『留学を目指したい』とやる気を見せるようになり、本当にうれしく思っています。中学に入って、初めて自分から『こうしたい』と言ってくれたので」

 私立中高一貫校のメリットの一つに、たいていの学校で海外の学校への扉が開いている点が挙げられる。長期だけではなく、1学期間のターム留学制度が整っている学校も多い。A学園も国際教育に熱心な学校なので、美咲さんの決断を応援し、「試験をクリアできるように」と全力でサポートしてくれている最中だそうだ。

「りんこさんは、『犯人探しには意味がない』と言ってくれましたが、私は大いに反省しました。美咲に『自分で受験するって言ったんじゃない!』と言いながら、実は、私が無自覚に自分の希望を押しつけすぎたのかなって……。美咲にとって“親のための受験”になってしまい、第1志望の合格後に燃え尽きたのかもしれません。この留学試験に受かるのかはわかりませんし、受かっても、本当にうまくいくかはわかりません。でも親としては、見守るだけだと腹をくくっています」

 美咲さんは、今現在、9月から始まるターム留学を目指して人が変わったように勉強しているとのことだ。

ベッキーはいつ許されるのか? 過去の不倫イジリに笑顔で応じる彼女に思うこと

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「無理もしていない」ベッキー
『ぽかぽか』(5月10日、フジテレビ系)

 5月10日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ系)にゲスト出演したベッキー。2019年に結婚し、現在2児の母である彼女は、今年3月で39歳になったという。

 ベッキーは番組で、昔は“無理していた”というエピソードを披露。 スケジュールがハードすぎて疲れているにもかかわらず、「玄関開けたら、ベッキー」と、自分に“元気な私をキープすること” を課していたと明かした。

 ベッキーいわく、「14歳でデビューして、いつも元気だね、偉いねって言われたことによって、元気でいることが正しいことなんだって思っちゃって」とのこと。当時は「でも、無理もしていない」という認識で、「今考えると頑張ってはいたかな」と振り返っていた。

 芸歴が長いため、“昔の自分”を振り返ることもネタの一つにはなるだろう。でも、気の毒だなぁと思ったのが、いまだに他人から“過去のネガティブな出来事”を突かれる ことだ。

 ベッキーは自分の性格を「暗くはないけど、傷つきやすい」と 分析。「夫にもこんな傷つきやすいと思わなかった、こんなネガティブだと思わなかった」と言われるそうだ。それを受け、番組MCの一人であるハライチ・岩井勇気は、「あの時からですか? 昔からですか?」と聞き返す。「あの時」とは、明言されていないものの、ベッキーの不倫騒動を指すのだろう。昔のことを蒸し返されたベッキーは「全然大丈夫だし、みんなも気を使わないで」と観覧客に呼びかけ、笑いに変えてみせた。

 ベッキーはあえて明るく、過去のネガティブな出来事に触れる ことで、世間に“タブーのないベッキー”を印象付けたかったのかもしれないし、岩井も事前の打ち合わせでベッキーサイドに 「不倫の話に触れてもいい」と確認を取っていたのかもしれない。

 が、生放送のどさくさに紛れて、岩井が過去の話を蒸し返したのだとしたら、ベッキーが気の毒だなと思ってしまう。彼女の不倫が「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたのは2016年と7年も前の話だ。もちろん褒められた話ではないものの、社会的な制裁も受けたし、今は結婚して、夫とお子さんと共に新しい人生を歩んでいる。一体いつになったら、彼女は“許される”のだろうか。

 不倫といえば、俳優・渡辺謙は女優・南果歩との結婚中に、ニューヨークで一般女性との手つなぎ不倫デートを「文春」に撮られた。南とは離婚したが、「女性セブン」23年1月19・26日号(小学館)によると、渡辺は報じられた一般女性と何年も同居しており、年内に再々婚する予定だそうだ。もし渡辺が番組にゲストで来たとしたら、岩井は「あの時」のことを尋ねるのか。おそらくしないだろう。日本を代表する俳優に、そんな失礼なことを聞くとは思えない。

 もし本当に不倫が悪とみなされ、その事実が露見した芸能人は一様にテレビの世界から消えるというのならわかりやすいが、実際のところ、ペナルティが科せられるか否かは“人による”といえる。

 渡辺は不倫がバレても特におとがめはなく、NHK大河ドラマ『西郷どん』に出演。しかし、女優・斉藤由貴は一般男性との不倫を「文春」に撮られたことで、同ドラマの出演を辞退している。 男性はペナルティが科せられない(もしくは軽い)が、女性は降板という重いペナルティを科せられ、 “反省している”姿を見せないと、世間に受け入れられない――芸能人の不倫にはそんな傾向があるのかもしれない。

 女性であるベッキーもまた、一時期活動を休止するというペナルティを負い、今もなお、当時の話をイジられる憂き目に遭っているわけだが、彼女の 場合、本人の振る舞いからしても、他人に“言われやすい”面があるような気がする。

 上述した通り、ベッキーはろくに睡眠が取れないようなスケジュールの時でも、「玄関開けたら、ベッキー」とスイッチをオンにし、元気に振る舞っていたという。本人は「無理もしていない」という認識だったと話していたが、テレビの彼女から、“空元気”“偽ポジティブ”を感じていた人は、私だけではあるまい。そして現在、過去の不倫を突かれても、笑顔で応じる彼女を見ると、やはり同じような印象を抱いてしまうのだ。

 ベッキーは「傷つきやすい」と自己分析するが、傷つきやすい人ほど傷ついていることを知られるのが恥ずかしく、本当はダメージを受けているのに、大丈夫なふりをしてしまうこともあるのではないだろうか。

 ベッキーが無理をして大丈夫なフリをしても、他人、特に仕事関係の人は彼女の繊細な心の内までは理解しようとしない。そのため、「不倫の話をしてもOKなんだ」とみなし、今後も番組に出るたび、昔の話が蒸し返され、彼女が傷つくという構図がエンドレスに続く可能性はゼロではないと思う。

 ベッキーは現在、「別に無理しているつもりはない」と思っているかもしれない。しかし、 無理しているかどうかは、その時にはわからないことが多い。精神的な消耗の解消には睡眠を取ることが効果的だという。小さいお子さんがいるので難しい部分もあるだろうが、ともかく睡眠を取り、心を休ませて いただきたいものだ。

メルカリで対応に困ったコメントとは? 「どうしても欲しい」「発送前ならなんとかして」

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 前回、エルメスの「トゥアレグバングル」が売れて、千葉N子のジュエリー特売会は終わったと思っていたんだけど……ついこの間、「モアサイト」がメルカリで売れたので、その備忘録を書こうと思います。

 ところで、皆さん、モアサナイトって知っていますか? モアサナイトとは、宇宙から降ってきた隕石から発見された鉱物。1893年、アメリカのアリゾナ州でフランスの化学者アンリ・モアッサン氏によって発見されました。

 そう、この子は、地球上で天然に産出されることはごくまれで、隕石の中から出てくる珍しい子なのです。非常に硬度が高く、ダイヤのような美しさから、宝石としての価値を見出され、チャールズ&コルバード社によって人工的に生産されるようになったのだとか。今では、ダイヤモンドを上回る輝きといわれており、アメリカをはじめ、世界中でジワジワと人気が出ている石です。

 私もその昔、「ダイヤよりもきれいですって!? パッと見ではダイヤと変わらないですって~~~~~!? それなのにお値段は10分の1以下! これは買うっきゃない!!」そう思い立ち、モアサナイトのルース10カラット(でかければでかいほうがいいと思ったのよね)を10万円で購入したのです。ところが……。

 この石を愛してやまないジュエリーブランド・アベリに持って行って加工してもらおうとしたら、「アベリでは取り扱いがない石なので、承れません」なーんて言われちゃって、仕方なく懇意にしている宝石店に連絡したら、加工賃27万円と言われてしまったのよ!

 アベリさんで作ってもらえないならなんの意味もない……。私はべこべこに凹み、その後、モアサナイトのルースを宝石箱の奥深くにしまい込んだってわけ。

 それから数年。メルカリに初めは5万円で出品したものの、全然売れなかったので3万5,980円まで徐々に値下げしていったのよ。それでも売れなかったので、「しょうがない、リングにでもするか」と思っていました。

 そんなある日のことです。不意に「この石はまだありますか」とのコメントが届きました。「ありますよ」と返信すると、その人はすぐに決済してくれたんです。「値下げして」と言ってこない取引なんて久しぶり……。まあ、売れたのはいいことだと思って梱包し、さっさと発送してから数時間後、ほかの商品にこんな問い合わせのコメントが入りました。

「あの10カラットのモアサナイトが欲しいです」
「販売価格よりも高くなってもかまいません!! どうしても欲しいんです!!」

 そ、そんなこと言われたって、もう売っちゃいましたよ……。対応に困りつつ、すでに商品を購入者の元へ発送した旨を伝えると、以下のように返事が届きました。

「発送前ならなんとかしてもらえるかなと思っていたのですが……すみません。またモアサナイトを出すことになったらよろしくお願いします」

 くうう~~~、もう少し早くこの人がモアサナイトにコメントしていれば、もしかしたら購入してくれた人と競り合いになり、値段を吊り上げても高く売れていたかもしれない……! その昔、あたしゃアメリカの人気テレビドラマシリーズ『ミステリーゾーン』のDVD全巻をめぐり、競りをして通常よりも4万円も高く買ったことがあるのよ……。

 それにしても、数年間見向きもされなかったモアサナイトが、なぜこんな大人気になったのかしら……? 売れたのはうれしい一方、不思議でならないわ?

電子書籍『“買い物狂い”の散財日記~千葉N子のリアルな家計簿大公開~』発売中!

 2020年3月から連載中の人気コラム『“買い物狂い”の散財日記』が、ここでしか読めない書き下ろしエピソードを大量に収録して初の書籍化! 

 “買い物狂い”の千葉N子氏が、日々の散財ぶりはもちろん、フリマアプリの活用法や通販サイト利用時の注意点など、知っておけば必ず得をする買い物術から失敗話までを赤裸々に綴ります。さらに、“買い物狂い”のひと月の散財リストや1年の散財額も大公開! 物欲が刺激されること間違いなしの一冊です。

発売元:サイゾー
発売日:2022年9月1日
価格:950円(税込み)

<ご購入はこちらから!>
Amazon Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B0BCVH3VSZ

胃痛を訴えていた父の意外な死因とは? 「もし……」を考えるときりがない

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 宮坂志満さん(仮名・60)は自宅で父が急死し、刑事による事情聴取と捜査員による家じゅうの捜索を数時間受けることになった。

子どものように「私をひとりで置いていかないで」と泣いた

 父の遺体は、検死のために運び出された。

「これも事件性がないか、死因を調べるためということでした。問題がなければ返されるとのことでしたが、早くてもその日遅く、もしかすると翌日になるかもしれないと言うんです」

 父の遺体が帰って来なければ、通夜や葬儀の段取りもできない。携帯も押収されていたので、そこに登録されている親戚や友人に父の死を知らせることもできない。もちろん、父をゆっくりと偲ぶ気持ちにもなれない、宙ぶらりんな状態のまま待機するしかなかった。

 母も、つい昨日まであんなに元気だった父も、自分をひとり置いていなくなってしまった。子どものように、「行かないで。私をひとりにしないでよ」と言いながらただ泣いた。宮坂さんの胸に空いた穴は大きくなっていき、体を吹き抜ける風は強くなっていった。

意外だった父の死因

 検死が終わったと連絡が来たのは、夜になってからだ。検死の書類や押収されていた携帯電話、通帳を引き取りに、警察まで出向かなければならない。遺体はそのときに葬儀社が引き取り、霊安室に安置してもらうように言われた。

「警察で待っている間、事件を起こした家族を引き取りに来ているような、落ち着かない気分でした。警察ではとても故人を悼むという感じにはなれなせんね。父がベッドに倒れ込んでいたときに、救急車を呼ばなかったのはとにかく私の判断ミスだと自分を責めていました。せめて病院で亡くなっていれば、こんなことはなかったでしょうから」

 それだけに、宮坂さんが気になっていたのが父の死因だ。検死結果を聞いて、宮坂さんと娘は意外な思いで顔を見合わせた。

「死因は心臓でした。これまで父は心臓トラブルなどまったくなかったし、もしかしたら脳かと疑っていたくらいでしたので、心臓が原因だとは思いもしませんでした。最後も『胃が痛い』と言っていましたし。でも娘いわく、『胃が痛いと言っていたのは、本当は心臓が痛かったのを、胃痛だと思い込んでいたんじゃない?』と。ここのところ、時々胃の痛みを訴えていたのも、心臓の不調だったのかもしれません」

 もしあのとき、救急車を呼んでいても、本人が胃と言っていたら、病院でもまず胃を検査しただろう。だから、最終的にはやはり間に合わなかったかもしれない。もし管につながれて、生命だけ維持するようなことになったら、もっとつらかっただろう。まさしくピンピンコロリだったのだから、あれでよかったのかもしれない。気休めだとわかっていながら、自分を慰めてみたりもする。

 死亡推定時刻は、宮坂さんがドアの外から父の様子を伺った時間の少し後だった。あのとき、ドアを開けて確認していたら――「もし……していれば」を考えるときりがない。父が眠ったような表情だったのが、せめてもの救いだ。

火葬が追い付かない

 霊安室に安置された父は、部屋で亡くなっていたときと同じ表情で、口も開いたままだった。警察で検死されるとき、もはや父は“モノ”だったのかなと思う。病院なら、何らかの処置をしてから出してくれたはずだ。せめて口くらい閉じてあげてほしかった。

 「多死社会」を象徴するように、今年に入って火葬場が追い付かないくらい、亡くなる人が多いと葬儀社の担当者は言った。一時期は、2週間待ちだったという。父も、火葬まで6日も待たされることになった。

「首都圏の端っこにあるうちの市でも、こんな状態です。そういえば、都内の友人のところも1週間待ちだと言っていましたが、混んでいたのは都内だけではなかったようです。母のときは、1日置いて通夜、葬儀ができていたことを考えれば、多死社会がこれほど進行しているんだと実感しました。コロナが猛威を振るっていたときは別枠で火葬していたので、一般の人はこれほど待たなかったそうです。これから私たち世代が亡くなる頃は、いったいどうなるんだろうと思いました」

 そのうえ霊安室を使うのに、1泊1万5,000円取られたと苦笑する。10日待てば、霊安室だけで15万円だ。6日で済んだのはまだ幸運だった。自宅に置くこともできないことを考えると言い値を受け入れるしかないとはいえ、あまりの金額にため息が出る。

続きは5月7日公開

コロチキ・ナダルは、“時代”に守られている――先輩への失礼な発言が笑いになるワケ

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「余裕のC4で」コロコロチキチキペッパーズ・ナダル
『あちこちオードリー』(4月19日、テレビ東京系)

 多くの人は、嫉妬とは「自分より優れた人に向けられる感情」 だと思っているのではないだろうか。しかし、心理学では、嫉妬というのは「自分より劣っていると思っている人に、ラッキーが起きた時にもたらされる感情」としている。ということは、人を下に見る癖がある人ほど、嫉妬の感情に苦しむことになるといえるだろう。

 人を下に見ないほうがいいに越したことはないが、言うは易く行うは難し。社会人になれば、上司や先輩、部下や後輩という上下のある人間関係に組み込まれることになるし、取引先も丁重に扱うべきところもあれば、それほど気を使わなくていいところもある。自分より上か下かを意識して行動しなければ、「失礼なヤツ」ないしは「要領が悪いヤツ」 とみなされてしまうこともあるので、上下関係をはかることは、社会人として必要な能力の一つだといえる。

 しかし、一般的にいえば、やはり人を下に見ることは「恥ずかしいこと」なので、誰もが自分はそんな感情はみじんも持ち合わせていないかのように振る舞うはずだ。だからこそ、「人を下に見ている」ことを隠さない、コロコロチキチキペッパーズ・ナダルのような芸人に遭遇すると、思わず笑ってしまうのではないだろうか。

 芸能界は、 上下関係の厳しい世界といわれるが、ナダルは先輩にも悪意なく、さらっと上から目線で失礼なことを言ってしまう。それゆえに「クズ芸人」と呼ばれている。

 4月19日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)によると、ナダルは劇場を中心に活動し、テレビには出ていない先輩に対して「すごいですね、満席にして。知名度ないのに」と言ったり、やはり先輩である宮川大輔、蛍原徹、ケンドーコバヤシがユニットを組んでコントをしたときは、彼らに対して「すごかったですよ、ウケかけてましたね」と暗にウケていないことを指摘してしまう。当然、先輩には怒られたそうだが、これが笑い話になるのは、 ナダルが時代に守られている部分があるからなのではないか。

 ひと昔前なら、先輩を怒らせたら、本人の活動に制限がかかったかもしれない。しかし、今の時代、いくら後輩が失礼だからといって、先輩が過度の制裁を加え、その話がひとたび世に出れば、 SNSで拡散されて先輩のほうがヤバいヤツとみなされかねない。

 となると、ナダルに対して本当に腹を立てている先輩は、ナダルと距離を置くことで意思表明をするだろうから、ナダルの「先輩に対して失礼」という一面は特にとがめられることがなく、彼のオリジナルな芸として成立する。「先輩の言うことは絶対」と考える若い世代も減っているだけに、悪意なく先輩に失礼なことを言ってしまうナダルを「面白い」と受け止める人も相当数いるだろう。

 そんなナダルは、番組内で「(仕事で)やる気が出ない時どうしてますか?」と共演者に疑問を投げかけていたが、隣に座るホラン千秋や、MCのオードリー・若林正恭と話していくうちに、「仕事のスケールが小さかったら、やる気が出ないってことだよね」と言い当てられてしまう。

 例えば、相方の西野創人によると、ナダルは同番組プロデューサー・佐久間宣行氏のYouTubeチャンネルに出演した際、「(テレビじゃなく、)YouTubeだし」と、やる気を見せず猫背だったが、300万回再生されている人気チャンネルと聞くと、背筋が伸びたそうだ。

 ホランは、ナダルのやる気について「(仕事を)上に見ているか、下に見ているか(でやる気が違う)ってことですよね」とまとめ、ナダルは「そうですね」とあっさり認めていた。そういった 発言を平然としてしまうあたりがナダルなのだが、その分、彼は「下に見る」視線を自分にも向けており、それがクズになりすぎないストッパーになっているように思う。

 同番組で、ナダルはNSC(吉本総合芸能学院)時代、「余裕のC4」だったと自嘲気味に話していた。どういうことかというと、NSCのクラスは優秀な順にA、B、Cと分けられており、さらにCは4つに分類され、その中でも一番下のC4に、ナダルは所属していたとのこと。にもかかわらず、Aクラスのコンビに「お前ら、ネタ変えた?」と上から目線で指導していたそうだ。

 何を面白いと感じるかどうかは個人の感覚が決めるので、クラスが上だから面白いとか、売れるというわけではないだろうが、 もしナダルが入学当初からAクラスで現在に至り、先輩に対して失礼な口の利き方をすると、それは単に調子に乗っている嫌なヤツになるが、「人や仕事を上下に見る自分も、実は一番下のクラスだった」ことで、失礼さが中和されるように感じられるのだ。

 プロレスラー時代、ヒールだった北斗晶が『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、「悪役はトク」と話していたことがある。怖いイメージがついているので、ちょっとでも丁寧に接すると「本当はいい人」と思われるからだそうだ。ナダルも同じで、「クズ芸人」というキャラが定着することで、かえって「本当はいい人」と言われる可能性も高まるのではないだろうか。

 「クズ芸人」と呼ばれながらも、クズになりすぎず、かつ「本当はいい人」と世間に認識される可能性を持つナダルは、今後のタレント活動も安泰だろう。 一方で、最もアブナいのは、ナダルを「面白い」と思っている一般人ではないか。

 自分のこともままならない一番下のクラスのナダルが、一番上のクラスの人を下に見て、あれこれ言うのが「面白い」。そういった感覚を持つ人は、自身もまた 「人を下に見ている」からのように思えてならないのだ。人を下に見れば見るほど、嫉妬の業火に焼かれやすい。そのことをどうかお忘れなく――。

水谷豊が『相棒』の杉下右京になる、はるか前……トンチキ青春映画で演じた“汗臭い童貞”役の魅力とは?

エンタメ批評界の「ひとり隙間産業」佃野デボラが、見逃せない“味”なコンテンツ、略して「味コン」をプレゼンする不定期連載(※このコラムはネタバレを含みます)。

【今回の「味コン」!!】
『相棒』“右京さん”の五十余年前、18歳の水谷豊がボンクラ童貞野郎を演じた『新・高校生ブルース』

 今年3月、『相棒 season21』(テレビ朝日系)が好評のうちに幕を閉じた。2000年のシリーズ開始から23年もの間続くこの人気作品の効果で、水谷豊=「杉下右京」というイメージを抱く視聴者は多い。

 一方、筆者のような昭和のテレビっ子からすると『熱中時代・教師編』シリーズ(1978〜89年/日本テレビ系)の「北野先生」が強く印象に残る。また、各社から配信され、いまだに根強い人気を誇る『傷だらけの天使』(74~75年/日本テレビ系)で水谷が演じた、主人公・修(萩原健一)の舎弟「亨(アキラ)」を愛するファンも少なくないだろう。

 とりもなおさず、俳優・水谷豊にとって74年、78年、そして00年は、長年世間から愛される「当たり役」に出会った重要年ということになるが、その少し以前、ブレーク前夜の70年も彼にとって枢要な年であったという説を、筆者は唱えたい。

 『マグマ大使』第9話(66~67年/フジテレビ系)にて14歳でドラマデビューを果たし、『青春の海』(67年)で映画デビューを飾った水谷。そこから数年の間は、オーディションで勝ち取った初主演作『バンパイヤ』(68~69年/フジテレビ系)を除けば、鳴かず飛ばずの日々が続いた。今回は、そんな水谷が70年、18歳の時に出演して爪痕を残した……かもしれない映画『新・高校生ブルース』を紹介したい。

 本作は、主人公の椎名(内田喜郎)と、その幼なじみの京子(関根恵子/現・高橋惠子)を中心に、高校生の性と恋を描いたトンチキ青春映画である。水谷が演じる「おかちん」こと岡田は、「しい公」こと椎名、和島(菅野直行)とともに仲良し童貞トリオを組んでいる。街角でのナンパ作戦は失敗に終わり、女性への劣情と、優等生面して“やることやってる”キザなクラスメイト・館山(木下清)へのひがみをたぎらせる3人は、学園祭までに童貞を捨てるという約束を交わし、「フラレタリア同盟」を結成する。

「ナンパ! アタック! レッツゴー!」
「チッキショ〜! 館山の野郎うまいことやりやがって! ぶったまげたな」
「おおかた今ごろ、猛烈キッスのボインモミモミってとこだぜ?」
「俺たちはフラれっぱなしのプロレタリア、つまりフラレタリアというわけだ」
「そうだ! 俺たちは、モテる奴らからどんどん女を搾取されてる、フラレタリア階級だ!」

 汗臭い昭和ワードと、オリジナリティあふれるトンチキ語の洪水にクラクラさせられる、これはある種ドラッグ・ムービーと言っていいかもしれない。そして本作の「ボンクラ童貞高校生」の遺伝子は、のちの『グローイング・アップ 』(78年)、『アメリカン・パイ』(99年)、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07年)など、海外の人気作品にも受け継がれて…………ねえわ!

 令和の倫理規範やコンプライアンスに照らし合わせると、完全にアウトな表現や台詞のオンパレードなので、万が一、本稿を読んで視聴する読者がおられ、気分が悪くなった場合は、ただちに視聴をおやめください。本稿ではひとつ、日本映画における比較歴史社会学の見地から論じさせていただくとして……。

 とにかくこの「フラレタリア同盟」の3人、高校生の分際で酒は飲むわタバコは吸うわ、キャバレーでぼったくられた末に、支払いが足りなくてボコられたり、ジャンケンで勝った者に、負けた2人がトルコ風呂(84年にソープランドに改称)をおごろうとしたりと、無茶苦茶だ。かといって彼らは、不良というわけでもない。性欲旺盛な、普通の男子高校生3人組なのである。「おかちん」の女性の好みについての、「フェイ・ダナウェイみたいな、どことなく白痴めいた女性」という説明もヒドい。

 「おかちん」と「しい公」は2人して、クラスのマドンナ・京子に惚れてしまうのだが、最終的におかちんは「あいつを幸せにしてやれるのは、しい公しかいない」と恋路を譲る。そして、夜の新宿で淫乱姐さんに拾われて「強チン」され、童貞を喪失するのだった。こうした「お人好しキャラ」においてこそ輝く魅力は、その後、水谷が発揮し続けた役者としての妙味につながっているような気が、しないでもない。加えて、「フラレタリア同盟」のほかの2人がいかにも“セリフセリフした台詞”を発するのに対して、水谷だけが割と自然な芝居をして、自分だけの「味」を持っており、弱冠18歳にして名優の片鱗を見せている。

水谷豊は『新・高校生ブルース』を最後に、あやうく俳優を引退するところだった

 ところが、本作を撮り終えるや水谷豊は、大学受験のために一度俳優を辞めてしまう。そして受験に失敗して家出、自分探しの旅へと赴くのだった。2年のブランクを経て俳優に返り咲き、『太陽にほえろ!』(72〜86年/日本テレビ系)第1話の犯人役で注目を浴びた後、出演作を重ねていく。そして74年に『傷だらけの天使』に出演。その後の活躍は多くの人の知るところだ。

 つまり『新・高校生ブルース』は、水谷の俳優人生の曲がり角に立てられた道標のような作品とは言えまいか。あそこで俳優を完全に引退してしまわずに、本当によかった。あやうく最後に演じた役が、汗臭い「フラレタリア同盟」の一員ということになってしまうところだった。あの時の「おかちん」があってこそ、現在の「右京さん」があるというものだ。

 さて、そんな水谷にとって重要作である本作の結末はというと……。それまで「トルコ風呂」「強姦未遂」「売春未遂」etc.の物騒なエピソードや、京子が海岸でヒラヒラ舞い踊って「しい公」の夢精を表現した爆笑イメージシーンなどを畳みかけた揚げ句、とんでもない肩透かしに終わる。

 やけのやんぱちになって、トルコ風呂で「筆おろし」を試みるしい公を京子は引き留め、誰もいない夜の学校へと彼をいざなう。そして服を脱ぎ、「どうしても我慢ができないのなら、私を抱いて」と告げる。

 「聞いたわ。フラレタリア同盟のこと」。全裸の関根恵子がまっすぐな眼差しでトンチキ・ワードを発する姿に、爆笑を抑えられない。そして、つい10分前のシーンでは「イライラしてどうしようもないんだ。女を見るとみんな裸に見えちゃって。カーッと強姦したくなり、思いとどまるのがやっとなんだ」と鼻の穴を膨らませていたしい公が、なぜか急に神妙な顔をして、大学生になるまではプラトニックな関係のままでいようと誓う。

 そして学園祭当日。京子が出場するテニスの試合を応援するしい公の、多幸感にあふれるモノローグで、物語は閉じる。

「(フラレタリア同盟の中で)俺だけついに童貞のままだけど、右や左に飛び交うボールを追っているうちに、すごく幸せだなって感じちゃって」

 いったい何をキメたんだ、しい公。どうしたんだ、その「賢者モード」は。さらにモノローグは、こう続く。

「というのは、空も晴れていたし、岡田も和島もサナエ(三笠すみれ)もみんないいヤツで、そのうえ京子のヤツがグッと冴えてるもんだから、俺はうれしくなって、もう少しで涙を流すところだった。きっと、ホットドッグにカラシをつけすぎたせいに違いない」

 ……と、なんか知らんがフツーの青春映画みたいにまとめちゃって、ハツラツとスマッシュを打つ京子のスローモーションで「完」ときたもんだ。無茶苦茶な暴れ太鼓を狂ったようにドンガラガッシャーンと打ちまくった揚げ句、最後シンバルを「シャンッ!」とやって一礼、みたいな終わり方がジワジワくる。

 『新・高校生ブルース』と題しているが、この作品のどこに「ブルース」があるのかも、当然わからずじまいだ。内容が記憶に残らないので、年1ぐらいの頻度で見返しても、その都度新鮮に楽しめる。実際、筆者がそうだった。最後まで見終えて、満足するか後悔するかはさておき、水谷豊ファンなら押さえておきたい一作といえよう。

メルカリに出品したら「ひどい写真」とコメントが……私の取った行動とは?

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 最近、フリマアプリでジュエリーを売りまくっている女はこちらです。なぜって、金欠だからに決まってるじゃないのよ~~~~~!!!!

 「メルカリ」や「ラクマ」でジュエリーを少しでも高く売るコツはなにかというと、「ジュエリー」「保証書」「箱」の3点セットで出品すること。保証書や箱があると、「この商品は本物」という証ですから、より売れやすくなるのです。特にハイブランドの商品は偽物も数多く出回っているので、保証書と箱を付けることは必須条件です。

 ちなみに、私が今回売りたいのは、エルメスの「トゥアレグバングル」! その昔、YouTuberのkanakoさんがこのトゥアレグバングルをしていて、「素敵~~~~~!!」と叫び、一生懸命調べて購入したものです。当時は新品未使用品を20万5,000円で購入したのですが、これはいくらになるかねえ……。というのも、この商品は“難アリ”商品なのです。

 それは去年のこと……。トゥアレグバングルとシルバーの指輪をして温泉に出かけたのですが、帰ってくると、なんとトゥアレグバングルもシルバーの指輪も真っ黒になっていたんです。「フンギャ~~~~~~!」と叫びながら急いでシルバー製品の手入れ方法をネットで検索すると、「重曹で洗うと良い」という情報をゲットしたので、帰宅するなり沸騰した重曹水の中に漬け、ごしごし洗ったんですよ。

 その結果、バングルは確かにシルバーの輝きを取り戻したのですが、ぷかぷかと黒い線のようなものが浮かび始めました……。「なにこれ? 汚れ?」と思いながら、バングルを見てみると……トゥアレグバングル特有の黒い彫りが「べろ~~~~ん」と剥けているではありませんか! 重曹水から取り出してみると、トゥアレグバングルは銀色のぺかぺかしたバングルになっていました……。こ、これはまずい。

 私はすぐさま、なじみのジュエリー店へ電話をかけることに。すると、「黒い彫りを入れればいいんですね。大丈夫ですよ」と言われました。ほ~~~~~~~~っ。

 というわけで、私のトゥアレグバングルは“お直し済”のものなんです。ね、いわくつきだって言ったワケがわかったでしょ? フリマアプリで出品するにあたり、とりあえず、トゥアレグバングルの相場を調べると、大体中古品は16万5000~18万円くらいで取引されていることが判明。フンフン、じゃあ、16万5000円で出品してみるか。

 なお、最近メルカリに商品を出品したら「ひどい写真すぎて笑っちゃいました」とのコメントをもらった私。自分に写真のセンスがないことはわかっているので、カメラが好きなステディにお願いして、写真を撮ってもらうことにしました。

 「バングルのエルメスの文字が見えるように撮って〜」とリクエストすると、「頑張ってみる」とステディ。そうして撮ってもらった写真を見ると、「エルメス」の刻印がくっきり! ブラボ~~~~~!!!!

 私にしては珍しく、購入証明書と箱もあったので、これをつけて出品したところ、ものの数秒で売れました! す、すごいわ、最高記録じゃないかしら……。やっぱりジュエリーを少しでも高く売りたければ、保証書と箱はもちろん、商品の状態がよくわかる綺麗な写真も必須ってことね。

 そんなわけで、金策に成功した私は、平穏な日常を取り戻すことができましたとさ。めでたし、めでたし……。

電子書籍『“買い物狂い”の散財日記~千葉N子のリアルな家計簿大公開~』発売中!

 2020年3月から連載中の人気コラム『“買い物狂い”の散財日記』が、ここでしか読めない書き下ろしエピソードを大量に収録して初の書籍化! 

 “買い物狂い”の千葉N子氏が、日々の散財ぶりはもちろん、フリマアプリの活用法や通販サイト利用時の注意点など、知っておけば必ず得をする買い物術から失敗話までを赤裸々に綴ります。さらに、“買い物狂い”のひと月の散財リストや1年の散財額も大公開! 物欲が刺激されること間違いなしの一冊です。

発売元:サイゾー
発売日:2022年9月1日
価格:950円(税込み)

<ご購入はこちらから!>
Amazon Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B0BCVH3VSZ