マイナンバーカード「マイナポイント」登録の手伝いで4,000円ゲットも……思わぬ“ハプニング発生”で、一瞬でチャラになったワケ

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 その日、千葉N子は「ないないないない!!!!」と大騒ぎしていました。液晶ペンタブレットの付属のタッチペンが見当たらなかったのです。ステディ宅にはあるはずがないことに気付き、「まあ、うちにあるでしょー」と思ったものの見つからず。というか、我が部屋は現在、足の踏み場もないほどに散らかっており、もはや地層のように服やらティッシュやらが散らばっていたので(夜中に鼻をかんでそのままポイするため)、ペンもどこかに埋もれてしまったのかも……という感じでした。

 とりあえず見えるところは探したものの、一向に見つかりません。思わぬハプニング発生に、私は「あーあー、ペンを持ち歩いてるからこういうことになるのよ。新しいペンを買うっきゃないわ」と、メルカリを開きました。困った時のメルカリ。メルカリ様ならきっと、私が愛用している有名ペンタブメーカー「ワコム」のペンもあるはず。

 実際にアプリで検索してみると、ワコムのペンは多数出品されていたのですが、どのペンが私の液タブに対応しているのかはさっぱりわかりませんでした。ここで嫌な記憶がよみがえります。その昔、私はフリマアプリでPSVRのコントローラーを買ったのですが、旧タイプのもので全然使えず、出品者とやりあった末に涙をのんだのでした。

 うーん、やっぱり対応機種がしっかりわかっていないのにフリマアプリで購入するのは危険か……。私はそう思い直し、Amazonを開きました。Amazonなら、購入履歴から液タブの商品ページを見れば、関連商品で対応しているペンも出てきそう。ていうか、もういっそのこと液タブごと買っちゃう? 今はステディの家と我が家を液タブとパソコンを持って行き来してるけど、重くて大変なのよねえ。購入したタブレットは6万6,000円くらいだったと思うけど……。

 そう思いながら、購入履歴から液タブを検索した私は目を見張りました。なななななんと、液タブが7万1,458円になっていたのです。私が購入したときより5,000円くらい高くなってる! やりやがったわね~~~~!!!!

 でも、確かに良い液タブなんですよ。商品名は「【Amazon.co.jp限定】ワコム 液タブ 液晶ペンタブレット Wacom Cintiq 16 FHD ブラック アマゾンオリジナルデータ特典付き DTK1660K1D」。液タブはこれで2台目なのですが、1台目はもっとどでかいサイズのもので、ノートパソコンに取り付けて使う……ということができなかったんです。一方、この液タブはそれなりに軽く、薄く、大きさもちょうどよく、ノートパソコンとしても使えるのでとても重宝していました。

 だけど、Amazon。あんた、足元見てるわねえ……。高評価レビューがいっぱいついたから「そろそろ値上げしてみっか」とでも思ったのかしら。いやらしい会社ねえ……!! うーん、6万円なら考えないこともなかったけど、7万円と言われると、液タブ本体まで買うのはちょっと……。

 その時です。「ペンセット」という商品を見つけ、液タブのほかに、「ワコム Wacom Pro Pen slim (Pro Pen 2シリーズ)ブラック KP301E00DZ」というアイテムがついてくることがわかりました。同時にこのペンは私が持ってる液タブと互換性があることも判明。ペンだけで単品で購入すると、7,918円。なかなかお高い……。

 先日、母と父のマイナポイント(マイナンバーカードに登録したキャッシュレス決済サービスを使って支払い、もしくはチャージをすると、最大5,000円のポイントが還元される付与されるキャンペーンのこと。私はPayPayを登録したんですが、2万円のチャージで即5,000円をゲットできました)の登録を手伝ったときに手間賃として4,000円もらったんだけど、このペンタブ買ったらそのお金も一瞬で吹っ飛ぶじゃないのよ……。しかも、36歳にもなって年老いた両親からお小遣いをふんだくってることが全国の読者にバレたじゃないの。

 しかし、背は腹にかえられぬ。へたくそな絵といえども、絵を描かなければ千葉N子ではないのだ。しょうがあるまい。このペン買いますッ!!!!

 そしてペンを決済し、悠々と茶を飲んでいたのですが、飲んだ茶を片付けようと部屋を横切った際、足の裏に妙な衝撃を感じ、次の瞬間「ドン」と大きな地響きを立てながら転びました。痛みに顔をしかめながら見てみると、私が踏んだのはなんと探していた液タブのペン……! お前、そんなところにいたのかあ!!!!!! ちくしょう。8,000円も無駄遣いしちまった~~~~~!!!!!!!!!!! 

 それもこれも私の部屋が汚いせい。今度から1週間に1回くらいは片付けよう……と思いました。ふと足の裏を見てみると、白い粉と髪の毛がついていたよ。こんなのステディには言えない……!!!!

■今回の出費
「ワコム Wacom Pro Pen slim (Pro Pen 2シリーズ)ブラック KP301E00DZ」7,918円

人気YouTuber・東海オンエア、メンバー6人の運勢ランキング発表! 第1位は「好感度高い」りょう、最下位は「トラブルの原因」アリ!?

 いい運勢も悪い運勢も、すべては「顔」に表れている!? 顔立ちや表情から性格、気質、才能を見抜く「観相学」を用いた占いを行う岡井浄幸氏に、今ノリにノッている芸能人の運勢を徹底鑑定してもらいました!

人気YouTuber・東海オンエア、今後の活躍が期待できるメンバーは誰!?

 競争の激しいYouTube業界の中で安定した人気を誇る、6人組YouTuber・東海オンエア。7月1日、メインチャンネルの総再生時間が10億時間を突破するなど、まさにノリにノッているYouTuberだといえます。そんなメンバー一人ひとりの運勢も、きっと上昇中のはず! ということで今回は、岡井先生に「今後ますます活躍が期待できそうな東海オンエアメンバー」を、ランキング形式で発表してもらいました。

第1位:りょう

 りょうさんの顔の特徴は、額が上下左右に広いこと。額が光り輝いていることから、明るく社交的であり、運気がとても良いことが見てとれます。顔全体にもハリとツヤがあり、心身ともに充実しているようですね。

 太くて濃い眉や肉付きの良い鼻、さらに、大きく肉厚の耳からも、意思が強くて活力にあふれ、聡明で行動力がある方だとわかります。人に対する思いやりも、かなり細かいところまで行き届く方で、多くの人から信頼されるでしょう。エネルギッシュでいつも一生懸命なので、好感度も高いのでは。安定した人生が長く続くものとうかがえます。

第2位:てつや

 てつやさんは、強い信念を持った目と、大きく厚めの唇が素晴らしいですね。感性が鋭く、何事にも力を尽くして成果を上げる方だとお見受けいたしました。特に唇からは、かなり自己主張も強いことがわかります。しかも、それを悟られないように見せる頭の良さが際立っていて、あまり感情を表に出さないところが、さらに彼の魅力を増幅させているようです。

 基本的には計画性を持って、損得勘定をしてから行動に移さない冷静さがあるのですが、それを感じさせないミステリアスな魅力も彼の持ち味。これまでの人生には紆余曲折もあったと思うのですが、眉をもう少し濃く太くしっかりさせることで、今後は特に健康運や金運に恵まれ、さらに運気が上がるものと思います。

第3位:としみつ

 としみつさんのお顔で特に目立つ良いところは、まっすぐ通った肉づきの良い鼻。育ちの良さや人の良さが表れていて、直感力が鋭く楽天的でありながら、聡明で行動力もあることがわかります。スケールの大きなことを実行する力を持っているはず。心が広く、常に自分のことより周りへの気遣いができ、周囲の声や意見なども聞き漏らさないので、多くのファンから慕われる人間的魅力がありますね。

 ただし、眉が薄く短めなので、神経質な面もあり、まだまだ本来の自分を出し切れていないのでは。もう少し眉を太く長めに作ることで、これからの人生が安定した力強いものとなり、年を重ねれば重ねるほど、さらなる能力を発揮できるでしょう。

第4位:虫眼鏡

 虫眼鏡さんは、一見控えめでおとなしそうに見えるのですが、直観力が鋭く、常にスケールの大きなことを考えているのが特徴。実はグループの中心で活躍したいと考えていて、積極的で負けず嫌い、活動的な方だとお見受けいたします。

 優れた感性を持っていますが、考え方や物の見方が極端な面も。論理的に考えることをあまり好まないため、理想にのみ走りやすい部分も見受けられますが、金運・財運には大いに恵まれる方ですね。

 額や耳の形からは、あらゆる情報を取り入れ、常に大きな野望を持ち、頭脳明晰で行動力のある方であるにもかかわらず、主張力や発信力に欠ける面が見られます。特に唇の口角ラインを上げるなど、表情に変化をもたらすことで、30代半ばで運命を好転させることができるでしょう。

第5位:ゆめまる

 ゆめまるさんは、顔の輪郭から「牛顔」と呼ばれるお顔で、頼りになるリーダータイプです。パワーと決断力があるものの、唇が薄くて小さめなので、少し主張力がない方なのでは。一方、目の形からは冷静な判断ができるロマンチストで、周りの人に対して夢を与えられる存在だとわかります。

 また、なんといっても素晴らしいところは鼻。健康でスタミナがあり、あまり欲がなく、それでいて金運・財運には大いに恵まれる方なのですが、鼻頭にあるホクロが気になるところ。無理をするとスタミナ不足になるか、金運に影響が出るかもしれないので、そこに注意を向けてほしいです。いずれにしても、大器晩成型の方なので、年を重ねれば重ねるほど運気がパワーアップして、何事も成果を上げられるでしょう。

第6位:しばゆー

 しばゆーさんは頭の回転が速く、知識が豊富で、抜群のフットワークとおしゃべりのテクニックがあることが、お顔からわかります。常に一目置かれるタイプで、トップになるよりもサポートする役目のほうが、格別に力を発揮できるでしょう。

 現実を見るよりも野望やロマンを追い求め、それに対する信念と粘り強さを持っているのですが、融通がきかず、持論を曲げないところが、あらゆる方向へのトラブルの原因になっているように見受けられます。

 さまざまな才能をお持ちであるにもかかわらず、運命の起伏が激しく、波乱が多い傾向にあるので、眉を常に濃く長めに描くと気持ちが切り替わり、運命が好転するはずです。

岡井浄幸(おかい・じょうこう)
共立女子大学家政学部食物学科卒業後、明治乳業中央研究所、財団法人国際科学振興財団などを経て、2006年より「嘉祥流観相学会」導主である藤木相元氏に師事し、修行開始。07年には、高野山真言宗にて得度。現在、一般社団法人「嘉祥流観相学会」代表理事・大導師として、観相学、姓名学、開運脳メイクのアドバイス、およびアドバイザーを養成中。企業などでの講演、テレビ、ラジオ等にゲスト出演等を行う。

のぶみ氏の絵本が書店に置かれる危うさとは? 「子どもは親を選んで生まれる」と主張する医師との関係を繙く

 絵本作家・のぶみ氏が、東京オリンピック・パラリンピック文化プログラム「MAZEKOZEアイランドツアー」に参加していると判明し、ネット上で批判の声が噴出。8月22日にはオンライン配信イベントを行う予定だが、7月20日に公式サイトにて「のぶみさんご本人のご意思により出演は辞退されました」と発表されている。

 のぶみ氏はこれまで、『ママがおばけになっちゃった!』『まけずぎらいキティ』(ともに講談社)など、数々の絵本作品を発表しているが、その内容が読者の間で物議を醸すことも少なくない。また、『子どもは親を選んで生まれてくる』(日本教文社)などの著書を持つ池川明医師と関係があることに対し、問題視する向きもある。

 サイゾーウーマンの連載「スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコの“教祖様”注意報」では、スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコ氏が、のぶみ氏を取り巻く人物を繙き、「誰もが手に取れる『絵本コーナー』にのぶみさんの本が置かれることへの不安」を訴えていた。ネット上で話題になっている今、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)


 誰にでも、心が弱ってしまう時はあります。救いを求める先が、信頼できる家族や友人ではないこともあるでしょう。「こうすれば幸せになる」と語りかける心理カウンセラー、スピリチュアリスト、霊能力者。彼らを見ていると、「私を救ってくれそう」「この人たちのようになれるかも」と、次第にそんな気持ちが膨らみ……ちょっと待って! それ、本当に信じて大丈夫? スピリチュアルウォッチャー・黒猫ドラネコが、無責任なことばかり言っている“教祖様”を、鋭い爪でひっかきます。

 今月26日、何かとお騒がせな絵本作家・のぶみさんが、サンマーク出版より新作絵本『うまれるまえにきーめた』を発売します。Amazonの商品説明には「ママのお腹へと行く前に、一人ひとり、やりたいことを決めるのです」とありました。のぶみさんご本人が自身のSNSなどで内容を小出しにして宣伝していましたが、生まれる前の子どもが“神様”に促され、自分が欲しい才能や、人生のあらすじを紙に書かせる(でも「ほとんどのじんせいが そのとおりにならない」と言われる)という、摩訶不思議な内容でした。

 のぶみさんは2017年にも『このママにきーめた!』(同)という絵本を出版しており、その中には「ねぇ、どうしてママをえらんだのか、しってる?」「ようし! ぼく、このママにきーめた!」といった子どものセリフが出てきます。また、あとがきには「おなかのなかの記憶がある子どもたちに会って描いた絵本です」とも書かれており、「子どもの証言」を作品に落とし込んでいることがうかがえます。

 のぶみさんといえば、元暴走族の総長で33回も逮捕された(自称)という、絵本作家としても、社会人としても異色の経歴の持ち主。昨年、「あたしおかあさんだから」という歌の歌詞で“自己犠牲”の母親像を礼讃して、ネットを大炎上させました。この時、『このママにきーめた!』をはじめとした他の作品についても疑問の声が上がり、それ以来、嫌悪感を抱く人が増えたようです。よせばいいのに、のぶみさんはたびたび“アンチ”に応戦。しかも「弁護士に相談した」などと、33回の逮捕で学んだのであろう、社会通念上の善悪の規範をチラつかせてくるとか。

 “のぶみアンチ”な方々は、一体彼の何を警戒しているのか。気になった私は、Twitter上で交流のある、のぶみさんを「危険視する」方々から話を聞きました。

「SNSでの支離滅裂な発言、つじつまの合わない経歴、母親を馬鹿にして描いていることを疑問視しています。彼を売り出したメディアや、のぶみさんを起用する公的機関にも責任があると思います」(女性、子育て経験なし)

「命への尊厳とそれを描く技量が欠けているため、子どもに対して暴力的な作用をするのではないでしょうか。無害なふりをして、他の絵本の横に並んでいる恐ろしさがあります」(女性、子育て経験あり)

「作者本人がSNSで講演会開催を熱望したり、10冊や100冊単位で買うようにファンに呼び掛けていることに違和感を覚えます。一部の母親たちを“信者”のように慕わせ、母親たちも『私がのぶみさんを助けなきゃ』と共依存しているように見え、まるで“カルト”のようです」(女性、子育て経験あり)

 このような批判を浴びながらも、のぶみさん自身が“教祖様”さながらに、自身のコミュニティ内でひたすら宣伝を繰り返している点は、私も気になるところです。

 新刊『うまれるまえにきーめた』は、のぶみさん自らが100人の子どもから聞いた「産まれる前の記憶」を、作品に反映させているとのこと。これは「胎内記憶」と呼ばれ、誕生後にその記憶を話す子どももいるそうです。前述の『このママにきーめた!』も、「おなかのなかの記憶がある子どもたちに会って描いた絵本」というあとがきからわかるように、「胎内記憶」に基づいた物語だと考えられます。

 この話題では、日本における胎内記憶の第一人者として多数の著書を世に出し、「日本胎内記憶教育協会」なる団体の代表を務める、池川明医師にも触れなければなりません。池川医師の著書を見ると、『ママのおなかをえらんできたよ。』(リヨン社)『だから、ママのところに来たんだよ』(総合法令出版)『子どもは親を選んで生まれてくる』(日本教文社)といった具合で、「子は親を選ぶ」と主張されています。

 「日本メンタルサービス研究所」の公式サイトに掲載されている池川医師のインタビューでは、保育園で0~6歳の子どもにアンケートを取ったところ、「3歳までで限って言えばだいたい40%位のお子さんに、記憶があるのではないかと思います」とした上で、「『お父さんお母さんを選んできた』って言う子が2割います」と断言しています。また、“流産”についても「子ども達に聞いた」話として、「家族が幸せになるために流産する」「『このお母さんはこのレベルじゃだめだから、一気に成長させてやるか』って、(子どもが)命を賭ける」(すべて原文ママ)などと語っていました。

 これらの空想が、“医師による”ケアだとすれば、すごく乱暴ではありませんか。医師ならば本来、流産しないためにはどうしたらよいか伝えるべきだと思いますが、「あなたに子どもが生まれないのは、選ばれなかったから」「流産してもしょうがない。だって子どもが試練を与えたのだから」などと言われるとしたら、“医学”そのものを疑ってしまいそうです。「胎内記憶」の危うさは、科学的な根拠が皆無だと思われる点と、不妊や流産で悩む人が、いたずらにつらい気持ちを背負わされてしまう可能性があることだと考えます。

 昨年、心理カウンセラーの心屋仁之助氏が、虐待の連鎖に悩む相談者に「キミの娘さん、叩かれるために生まれたのよ」と言い放って騒動になりました。心屋氏もまた、池川医師の提唱する説を信じていることがブログなどからわかり、スピリチュアルや自己啓発界隈には、「胎内記憶」が蔓延していると言えるでしょう。「胎内記憶」は心屋氏のように、都合よく虐待を肯定するための説にさえもなりうるのです。

 「胎内記憶」を唱える界隈では、炎上をものともせず新刊を出し続けるのぶみさんが“広告塔”となり、池川医師の支持者を集める構図が出来上がっています。2人は頻繁にコラボ企画や公演を行っており、“協力関係”であることは明白。誰もが手に取れる「絵本コーナー」にのぶみさんの本が置かれることへの不安は、どうしても拭えません。

 妊娠・出産など、生命の神秘を感じさせるものとスピリチュアルは常に密接です。「お空の上からママを見てた」「お母さんを選んで生まれた」「パパとママを喜ばせるためにやって来た」――。まだ空想と現実の区別がつかない子どもたちの無邪気な言葉を利用して、思想を流布したい大人がいることは、紛れもない事実です。絵本という一見何の害もなく、手に取りやすいイラスト入りの書籍で“教祖様”たちの思想を子どもにまで広げ、“スピリチュアルビジネス”を拡大させようと画策しているなら……。書店や保育関係者にも、慎重なご判断をお願いしたいものです。

※2019年7月24日初出の記事に、再編集を加えています。

海外通販サイト「マッチズファッション」が超神対応! 人気ブランドの服が他ショップより1万円安く買えたワケ【初回15%オフクーポン紹介もアリ】

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

「N子、最近そのひらひらしたベストにハマってるの?」

 ある日、スーパーの帰りに母が言いました。そ! あたくし、今年の夏は「SU PARIS(ス・パリス)」というブランドにハマってるんざんす!! このブランドは、おフランスのブランド。トルコ語の「Su」はトルコ語で水を意味しており、パリのシックな要素とオスマンのインスピレーションを融合したデザインが特徴なんだって。

 ここの服は、なんといってもすっごーい着心地がいいのです!! 100%綿なので洗えるし、さらっさらのガーゼ生地なので、着ているのに着ていないみたい! 真夏にこそ、使えるアイテムなのです!! とはいえ、「SU PARIS」のガウンは、セレクトショップ「L'Appartement(アパルトモン)」で売っていたのですが、軒並みソールドアウト。私はフリマアプリで計12万円を投入し、ガウン2枚とチュニック3枚を手に入れたのですが、燃え盛る「SU PARIS熱」は冷めず、日々、SU PARISを検索しては、お値打ちな商品を探していました。

 そんなある日、「SU PARIS ガウン」ではなく、「SU PARIS」でネット検索してみたところ、まったく見たことのないサイトに出会いました。それは「MATCHSFASHION(マッチズファッション)」という通販サイト。どうやらヨーロッパで売られている商品を輸入できるサイトらしい。「Farfetch(ファーフェッチ)」みたいなサイトってことね。

 見ると、私の欲しかった商品は3万5,315円となっています。アパルトモンでは4万円オーバーの商品が3万5,000円!! 私はすぐに飛びつき、会計を終えました。フー!! やっぱ直輸入って安く済むのねえ。なんてお得なのかしら!

 しかし、その1分後のことです。「詐欺サイトっていうのもこの世にはあるらしいけど、このサイトは大丈夫なのかね……?」と思い直し、私は「MATCHSFASHION」で検索をかけてみることに。そして、その次の瞬間です。私の目玉はビヨヨヨヨヨ~~~ンと飛び出しました。なんと、「初回購入は15%オフ」というタイトルの記事を見つけたのです。ぬぬぬぬあんだって~~~~!?!?!?!?!?

 見ると、紹介を受けてメールアドレスを登録すれば、15%オフクーポンが発行されるとのこと。そんなこと言ったって、あたしゃそんなもの知らなかったわよ!!!!!! この事実に私はブルブルと震え、慌ててキャンセルして買いなおそうと思ったのですが、もうすでにカスタマーサービスの時間は過ぎていました。

 FAQのページを見ると、「発送前ならキャンセルの旨をメールか電話で伝えればキャンセルできる」とのこと。明日になったらキャンセルしよう。私はそう頭に念じてその日眠りについたのです。ところが……。

 朝起きて、スマホを確認すると「発送しました」の通知が。ぐわわわわあ~~~~ん!!!!!!!! あ、あんたねえ、どこの世界に夜中の1時に発送するサイトがあるのよ!! って、向こうはヨーロッパだった~~~!!!!!!!! とにかく、この窮状を話すしかあるまいと私はダメ元で電話をかけてみました。すると……。「Thank you for calling」って海外に繋がった~~~~!!!!

「Do you speak Japanese……?」

 私は恐る恐るそう話しかけると、向こうは「話せません」とものすごい早い英語で言ってきました。コノヤロウ~~~~~~!!!! カスタマーセンターが日本語対応不可ってどうゆうこっちゃねん!!!! 

 私は電話をガチャ切りし、今度は泣く泣くメールをしてみることに。「15%オフクーポンを使い損ねたので、15%引きにしてほしい」というどう考えても無理なお願いを書いて送信。ぶっちゃけ、そんなこと無理だと思うし、たぶん「一度返品して、もう一度クーポンを入れて買え」といわれるだろうなあと思っていたものの、数時間後、返ってきたメールには以下のように書かれていました。

「大変恐れ入りますが既に弊社より商品が発送されている場合に関しましては、システム上価格調整を行う事が出来兼ねます。

 ただし商品を受領され、返品せずにご使用頂けるとの確約のご連絡を再度弊社へ頂けましたら差額分を返金させて頂きます」

 えええええええ~~~~~!!!! マジすか~~~~~!!!! 聞きました!? このすんばらしい対応!! あたしゃ、一瞬で「MATCHSFASHION」が好きになっちゃったわよ。ちなみに「MATCHSFASHION」は、海外から商品が届きますが、返品送料は無料。ラベルを貼って、業者に取りに来てもらえばいいんだって。なんて神対応なんだ~~~!!!!

 そんなわけで、3万5,000円の品が3万円くらいで購入できました! なーんてすんばらしいんでしょう!! 興味のある方は、この下のリンクから飛んで15%オフクーポンをゲットしてみてください。

【初回15%オフクーポンはこちらから】

 あたしが紹介したということで、あたしもまた15%オフで購入できちゃうらしいの! 嗚呼、クーポンが手に入ったら、またもや「SU PARIS」のワンピースを購入しちゃう予感だわ……。

■今回の出費
「SU PARIS」のガウン 3万5,315円→初回購入で15%引きの3万17円

亡くなった父へ、娘が抱く後悔と自責……「父の言葉をいいように解釈して、苦しみから逃れてる」と語る胸中

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 井波千明さん(仮名・56)の母親は仲の良かった夫の死後、夫が浮気しているという幻覚に苦しめられた。両親は隣県で暮らしていたが、父親にガンが見つかり、両親は井波さん宅に滞在して治療に通った。治療終了後いったん実家に戻ったが、母親は肺の病気が悪化したため、母親だけ井波さんと同じマンションの上階で暮らすこととなった。寂しがる母親のために、父親は実家とマンションを行き来していた。

▼前回▼

父ちゃんに何があっても、悔やまんでいいよ

 しばらく実家で過ごしていた父親が、久しぶりに母親が暮らすマンションにやって来た。ある日の夕方、父親は珍しく井波さんに「痰切りがほしい」と薬を求めた。

「金曜だったので、私は『じゃあ週明けに病院に行こうね』と言って、私は自宅に戻りました。その夜中、母の様子を見に行ったんですが、母の額に手を当てて『なんともないな』と思って、また戻りました。ところがその後、午前3時くらいに母から電話がかかってきたんです。『父ちゃんの様子がおかしい』って。すぐに行ったんですが、父は私に微笑みかけてくれるものの、しゃべることはできません。なぜ母の様子を見に行ったときに、父の様子も確認しなかったのか……悔やんでも悔やみきれません」

 父親はすぐに病院に運ばれて、肺炎と診断された。しゃべれるようになった父親は、優しく「もう安全地に来たから大丈夫」とにっこり笑ったという。担当医からは、「軽い肺炎だから心配ないだろう」と言われたので、駆け付けて来ていた弟も家に戻った。

 しかし、その夜中「急変した」と連絡が来た。

「それから半年、父は亡くなるまで意識が戻ることはありませんでした。寝たきりで胃ろうをしたり、透析をしたり……私はただ父が痛いとか、つらいとか感じてないことだけを祈りました」

 井波さんが何より後悔をしたのは、「痰切りがほしい」と言った父親の言葉を気に留めなかったことだった。

 しかし、井波さんを救ってくれたのもまた、父親の言葉だった。

「父がこうなる少し前、私にしみじみ話してくれたことがあります。『じいちゃんが亡くなったとき、父ちゃんは、じいちゃんから『調子が悪い』と言われたけど、仕事があったから『ちょっと我慢してて』と言って、すぐに病院に連れていかなかった。もし父ちゃんに何があっても、まったく悔やまんでいいよ』と。父は優しいから、余計にじいちゃんの死を苦しんだんでしょう。そんな話を聞いていながら、なぜあのとき痰切りを用意しなかったのか、自分にあきれます。でもこれで苦しんだら、父の思いに反する……と、いいように解釈して、苦しみから逃れているんです」

 子煩悩だった父親は、子どもたちにおいしいものを食べさせるのが好きだった――と、井波さんは父親との記憶を手繰り寄せるように、「不思議なことがあるんです」と話し出した。

「父は食べるものに困る時代に育ったせいか、私や弟においしいものをたくさん食べさせてくれました。旅行や着るものにはまったく興味がなかったようで大した思い出はありませんが、エビやカニや新鮮なお刺身などごちそうの思い出はたくさんあります」

 父親が亡くなって、まだ四十九日も済んでいないころ、井波さんは最寄りのバス停でバスを待っていた。

「そこに、知らないおじさんが自転車で通りかかって、『近くの浜で獲った』と、荷物カゴの中にあるワタリガニを見せてくれたんです」

 それは季節ごとに父親が食べさせてくれていたカニだった。

「『うちの父が好きなカニです』とつぶやいたら、『これをやるから、お父さんに食べさせてくれ』と言って、カニをくれたんです」

 井波さんはあっけにとられながらもそのカニを受け取り、茹でたカニを父親の仏前に供えた。

「そのあと、皆でありがたくいただきました。父は亡くなってからも、私たちにカニを食べさせてくれようとしたのかなと思っています」

 なのに――と井波さんは悔やむ。

「父は私たちにおいしいものを食べさせようと必死だったのに、私は父の食事制限の方に必死でした。親を長生きさせるために必死になるより、親が一瞬でも幸せに生きられるよう必死になればよかった。父の好きなものを思う存分食べさせてあげればよかった」

 父親には糖尿病と循環器系の病があり、カロリーと塩分が制限されていた。塩辛いものが大好きだったのに、「梅干しはダメ」と怒って禁止していた。

「そういうときに、『オレは梅干しを食べ過ぎないよう、見て味わって、匂いを嗅いで味わって、最後に食べて味わって、1個で3回味わってるんだ』と言っていたのが忘れられません。長生きしてほしいなんて欲張らずに、のんびり一緒にお茶を飲んでいるだけでよかったのに……」

――続きは8月1日後悔

 

やっぱりPTAは全然公平じゃない! 「特典」や「お得な情報」は隠される?

この春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が、ついに現実のものに。「PTAは任意なんでしょ? 加入しなければいいのに」と思っていたけど、子どもの学校は「加入率100%」……!? 早くも謎ルールに面食らった母が、PTA活動の不可解な仕組みや事件をつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼

PTA自動加入、委員になり3カ月経過

 コロナ禍が収束しないまま7月を迎え、夏休みが近づいている。任期1年であるPTAの校外委員の活動も、4分の1はクリアしたことになるが、まだまだ先は長い(しかも下校指導担当なので、来年4月上旬も活動があるはず……)。

 校外委員は例年、地域の夏祭りでパトロールを行っているが、今年も新型コロナの影響で夏祭りは中止。平日夕方のパトロールも、夏休み期間中はやらなくてよいし、来年度入学する新1年生(つまり現在年長児の子どもたち)に対して行う下校指導も動き出すにはまだ早いため、一番平和な時期なのかもしれない。

というわけで、子どもの小学校入学と同時に自動的にPTA加入させられ、校外委員になり、PTAの内情に少しばかり触れることとなったこの3カ月の間で、気になった点をいくつか挙げてみたい。

事前の話と違うルールに戸惑う

 たとえば、PTAの「委員」や「役員」を選出する時のルール。我が子が通う小学校のPTAでは、子ども1人につき1回は「委員」か「役員」を引き受けることになっている。それぞれの任期は委員が1年、役員は2年だ。
 
 事前に全員に知らされていること、入会してからわかったことを整理してみた。

【事前に全員に知らされていること】
・委員は1~5年生までで、子ども1人につき1回
・6年は卒業対策委員のみ
・役員をやりたい人は、自ら本部に連絡

【知らされていないこと】
・役員は、子の人数にかかわらず、家庭で1回やればクリア
・運動会などの行事では役員席があり、我が子の時は前方で見られる

 知らされていることのうち、気になったのは「委員は1~5年生までで、子ども1人につき1回」。5年生までに“役”を消化することを余儀なくされるため、5年生の4月の保護者懇談会では、担任の先生が名簿を見ながら、欠席者も含め「まだ委員(や役員)をやっていない人」をピックアップし、何かしらの委員に選出されるという、えげつないことが行われるという。先生たち、PTAが任意加入だと知らないのかな……。

 次に気になった点は「6年は卒業対策委員のみ」。いわゆる「卒対」を数名選出するのみで、そのほかの委員活動はしなくてよいらしい。6年生が委員活動から外れる理由は、中学受験などで忙しくなるとして委員を嫌がる親が多いためだという。

 実際、今年度のPTA委員も4・5年生の親が多い。また1~3年生は、各クラスで選出する委員の人数が決まっているのに対して、4・5年生だとクラスにより人数にばらつきがある。5年1組は1人だけ、5年2組は10人とか。1~3年で人数を絞る理由は何だろう。

任期2年の役員をやれば、「あとは全部免除」

 事前に知らされていないが、重要なことがある。それが、「役員は、在籍する子の人数にかかわらず、家庭で1回やればクリア」という点だ。

「役員」の任期は委員よりも1年長い2年だが、委員が「子ども1人につき1回」であるのに対して、役員は「1家庭につき1回」でよいという。一度役員になれば、その後は子どもが何人いても、委員も役員もやらなくてよい。

 たとえば、子どもが3人いる家庭なら、委員だと合計で3年(任期1年×3回)やることになるが、役員だったら2年(任期2年×2回)で済む。

 また、見逃せないのは「運動会などの行事では役員席がある」ことだ。実際に運動会で役員専用テントが設けられていたように、役員は優先的に前列で参観できるという「特典」的なものがある。行事当日は受付だの警備だので動き回るという労働条件付きだが、自分の子の時には確実に前列に行ける。ゆえに、「あえて」役員に立候補する保護者も一定数いるとのことだ。

 が、どういうわけか、役員にまつわるこれらのある意味「お得な情報」は、事前資料に明記されていない。つまり情報戦? 有利不利が発生? PTAはやっぱり全然公平じゃない。

 ちなみに、PTA会議室には、パソコン、印刷機、シュレッターといった機材のほか、冷蔵庫が常備され、小さい子を連れてくる役員や委員もいるからか、絵本も数種類置かれている。

 役員の人たちは、PTA会議室で作業をすることも多いそうで、「ほとんど毎日、役員の誰かが会議室に来ている」とのこと。学校で過ごす子どもの様子がチラッと見えることもあったりするという。学校側から見れば、「ほとんど毎日、保護者の誰かが学校に滞在している」ことにもなる。

 確かに、PTA会議室にいた「役員」の人たち(全員女性)は、作業をしつつ、校庭で子どもたちが運動会で披露するソーラン節の練習をしている様子を窓から眺め、雑談を交わしていた。なんだか、10代の頃の放課後の教室や部室を思い出す。うん、こういうのって確かに楽しいよね。時間に余裕があって、そこに嫌な相手がいない限りは。不覚にもノスタルジーのようなものを感じてしまった。

 PTA委員になって3カ月。活動内容や仕組みには気になることもかなりあるが、PTA活動を「大変だけど楽しい」「意義がある」「やってよかった」と感じている人もいるのかもしれない。残りの9カ月で私のPTAを見る目は変わっていくのだろうか。

車に監禁されて離婚届にサイン! それでも、元夫との共同養育がうまくいっているワケとは?

『子どもを連れて、逃げました。』(晶文社)で、子どもを連れて夫と別れたシングルマザーの声を集めた西牟田靖が、子どもと会えなくなってしまった母親の声を聞くシリーズ「わが子から引き離された母たち」。おなかを痛めて産んだわが子と生き別れになる――という目に遭った女性たちがいる。離婚後、親権を得る女性が9割となった現代においてもだ。離婚件数が多くなり、むしろ増えているのかもしれない。わずかな再会のとき、母親たちは何を思うのか? そもそもなぜ別れたのか? わが子と再会できているのか? 何を望みにして生きているのか?

【連載】第4回 平川美月さん(仮名・42)の話(後編)

 ほぼ1週間ごとに、元夫と自分の家を行き来させて娘を育てている平川美月さん。日本でこうした育て方をする人は、まだまれだ。なぜこうした育て方をするに至ったのか? 今回はその後編。共同養育に至るまでの経緯を聞いた。

前編はこちら

車に監禁されて離婚届にサイン

――ひとりで家を出たことで、お子さんと会えなくなったんですか?

 引き離されることは、全然頭になかったです。長野県駒ヶ根市にある元夫・Bの実家を出るときに、「1週間以内にアパートを決めるから、それまで娘を見ててほしい」と言ったら、「いいよ」って約束してもらえたので。

――具体的に、その1週間は、どのように娘さんと関わっていたんですか

 午後4時ごろ、保育園にお迎えに行って、Bと義母の家に立ち寄っていました。2人が外出しているその時間に、着替えとか荷物とか、連絡帳の書き込みとか。翌日の保育園の準備をしたり、娘と夕飯を一緒に食べたりした後、家を出ていました。

――プレハブを出てアパートに移り住んでからは?

 保育園が終わると娘をアパートに連れてきて、一緒に過ごした後、Bの実家に返していました。週の半分は、夕食後に、あとの半分は夜になる前に返していました。私が夜の仕事をする間はBの実家に預けるという、共同養育をやっていたんです。

――そのまま、そのやり方を維持することにはならなかったのですか?

 ならなかったですね。というのも、アパートを借りて1週間後、Bから連絡があったんです。「書いてほしいものがあるから、印鑑持ってきて」って言われて、指定のコンビニの駐車場に行ったら、車の中に閉じ込められて、「離婚届に署名・捺印するまでは絶対帰さない」とBに言われたんです。

――それ、完全にトラップですね。

 書類を確認すると、親権者の欄にはBの名前がすでに記してありました。それで、「せめて1日考えさせて」って答えました。すると、「絶対にダメだ」って。

――それで結局、離婚届に署名・捺印はしたんですか?

 最後は私が折れて、サインしました。ただ、その前から「一緒に育てていく」という方針をお互い確認していたので、「親権が向こうでも影響はないかな」って思ってましたし、そのとき、一刻も早く監禁状態から脱したかったんです。

――離婚が成立したんですね。で、その後はどうなりましたか?

 別居して2カ月ぐらいたったころから、Bから「戻ってこいよ」と、しばしば連絡がありました。その都度、「いや戻らない」「いや戻ってこい」というやりとりを繰り返しました。しまいに、彼の連絡は脅迫めいたものになっていきました。

――離婚が成立しているのに、未練がましいですね。

 それで私、弁護士に相談したんです。「元夫がストーカーみたいになっています。どうすればいいでしょうか?」って。そのとき弁護士が提案してきたのが、親権者変更の申し立てでした。

――その後は、弁護士経由での連絡ですか?

 そうです。だからその前に、Bへメールで通告したんです。「月曜に調停を申し立てるので、今後は、弁護士に連絡してもらえますか?」と。

――Bさんの反応はどうでしたか?

 メールをした金曜日、私は娘と一緒にいたんです。もちろん私はBの元に娘を送り届けるつもりでした。でもBは、娘をそのまま奪われると思って、かなり焦ったのでしょう。Bから警察に通報されました。

――調停が始まる前に、娘さんを取り返そうと思ったんですね。

 調停の3日前ですから、間違いないです。それで、メールした金曜日の午後のうちに、突然、警察が来たんです。「誘拐だということで、お父さんが娘さんを探されていますけど、娘さんはいらっしゃいますか?」って、玄関先で言われました。突然だったのでびっくりしましたし、怖かった。それでも何とか「います」とドア越しに答えました。すると、警察に、「今日、娘さんを返さないと、お母さんが逮捕されます。そうなると本当に会えなくなってしまうから、いったん返してください」と通告されました。

――従わざるを得ないですよね。

 そうなんです……。それで、弁護士と一緒に警察署に出向いて、話し合いをすることになりました。3歳(当時)の娘は、そのときの状況の深刻さがわからない。「明日からママにしばらく会えないよ。バイバイなんだよ」と伝えたとき、娘はずっと不思議そうな顔をしてました。いつもなら「また明日ね!」とパパに引き渡した娘に笑ってバイバイをするのに、私はボロ泣き。それでも娘は、これからもずっと私のアパートに来られると信じていたはず。別れるとき、「ママまたね」って手を振ってくれましたから。

――その後、調停で戦うんですよね。

 ところが私、いったん取り下げてしまったんですよ。警察署で、弁護士に「無理やりにでも娘さんを大泣きさせてでも『パパのとこに行かない』と言わせて」と言われて。でも、そんなことできなかった。娘と引き離された後、弁護士はなんて言ったと思います? 「あんな人と結婚するからですよ」って投げやりに言うんです。その後、すぐに解任しました。正直、心が折れてしまったんです。

――法の知識はあっても、気持ちのわからない人だったんですね。残念。

 その後、弁護士.comというサイトで見つけたのが、E弁護士でした。彼女は、DVという言葉が社会に知られる前から、DV被害に遭ったお母さんをしっかり守ってきた先生。E先生とは、結局、5年にわたる長き戦いを繰り広げることになりました。娘が連れていかれて2カ月後から始まった、親権者変更と面会交流の調停でした。

――その間、会えずに苦しかったでしょう?

 それがですね、実は保育園でこっそり会っていたんです。引き離されて3週間後かな。電話相談を受けてくれた弁護士に、「面会交流が決まる前? ならば会ってはいけないという規則はないです。どんどん会いに行ってください」って言われて。

――保育園の反応はどうでしたか?

 「お母さんたちの送り迎えが落ち着いた後の10分間なら」という条件で、黙認してくれることになりました。引き離されたことを伝えると、一緒に泣いてくれた園長先生と担任の先生だったので、気持ちをわかってくださいました。

――毎朝10分間の面会ですか?

 そうです。再会したときは、引き離されてまだ3週間しかたってなかったのに「なんでママ、ここにいるの?」って、すごく不思議そうな顔をされました。10分して、「ママこれからお仕事だから行くね。また明日も来るよ」って約束して、去ろうとすると、泣かれてしまいました。

――聞いていてつらいです。

 娘に泣かれるのがつらくて、もう行かないほうがいいかなと一瞬思ったんですけど、泣けるだけ(自分のことを思ってくれるなら)いいのかなとか、いろいろ自分に言い聞かせて保育園に通ってましたね。それで、だんだん慣れてくると笑顔で「バイバイ」って言うようになってきたんです。

――調停には影響しましたか?

 保育園に会いに行ってることを、調停委員や裁判官に言ったところ、好意的に捉えてくれました。「そうした実績があるから、多めの面会交流が必要でしょう」って。一方、E先生は、Bに対して「共同養育の約束を破って連れていったのは権利の乱用。少しは譲歩しなさい」と話を持っていってくれました。

――そうやって実績を作って、回数を増やしていったんですね。

 そうです。それで、その次の調停のときに、週末月2回(午前10時~午後5時、2週間後に宿泊)となりました。その代わり、「保育園への登園を控えるように」という裁判官からの条件をのみました。ちなみに、養育費の金額も決まりました。いまも同額の〇万円(数万円、と表記する?)払い続けていますが。

――その後の調停は?

「親権変更を取り下げるから、面会を月3回に拡充してください」と押しました。するとB側の弁護士が「3回だと予定が決めづらいから、月4回にしましょう」と言ってくれて、毎週の面会交流が実現。そのうち泊まりは月に1回と決まりました。

――Bさんは邪魔してこなかったですか?

 夏休みなど長期休暇の面会不履行が続いたり、理不尽な断られ方をしたりしました。でもグッとこらえて、それらを証拠として、こつこつと積み上げていきました。それが重なって履行勧告を2回やって、さらに損害賠償請求へと発展しました。

――証拠を積み上げていくうちに、局面が変わっていったりしましたか?

 そうですね。娘が小学1年生、7歳だったときの調査官調査の実施に結びつきました。それは、私と一緒にいるときとBと一緒にいるときの2日間4時間ずつ、実施されました。

――その結果はどうでしたか?

 「お母さんと一緒にいるときのほうが、ちゃんと自分の意見も話すし、楽しそう」と書かれました。一方、「父親といるときは、娘さんが父親(B)に『これさあ』とか言って、一生懸命共有しようとするけども、父親はそのことに気がつけていない。このままだと、将来、父親は娘に見放されてしまう」と記されてしまった。

――ずいぶん態度が違っていたんですね。

 しかも娘は調査官調査の中で、カレンダーを指さしながら「この日からこの日まではパパの家、ここからここまではママの家にいたい」という具合に意思表示をしたんですよ。それが1週間交代の共同養育につながっていくわけです。

――それは娘さんの意思なのですか?

 「外国では、2つのおうちで子どもたちが過ごしているんだよ」と私が娘に話していたのが影響したのかもしれません。「パパとママはケンカをした。今はあなたが誰と暮らすかをパパが決めているけど、本当だったら決めるのはあなただよね。あなたが決めるのを、パパとママがお手伝いしたいの」って話していました。

――子どもの意思を尊重していますね。裁判所でも、そうしたんですか?

 はい。裁判所のおじさんたちと話をするということも、調停の2カ月ぐらい前から娘に話しました。「裁判所は、自分の気持ちをちゃんと言っていい場所なんだよ。ママがあなたを守ってあげたいから、ママと一緒に、そういう話をおじさんたちにしてみよう」って。

――なぜ、そこまでしたのでしょうか?

 この子は一生、自分の気持ちを我慢する子になっちゃうのではないかと心配だった。同居親の機嫌をうかがうような子どもには、なってほしくなかったからです。

――裁判所での結果はどうでしたか?

 損害賠償は私が勝ってBが負けました。再調停はなかった。「これ以上、面会交流を減らせと言っても、受け付けてもらえない。主張が全部通らない」ということがわかって、Bが折れたんです。

――裁判所が、そこまでの判断をしてくれるんですね。驚きました。

 担当してくれたE先生いわく、「最初の時点で月4回の面会交流というのを債権債務にしたこと、それが何より大きかったと。さらに証拠や実績を積み重ねてきた。だからこそ、ここまで来られたんだよ」と。

――では、1週置き交代の完全な共同養育は、どのように実現したんですか?

 娘が小学2年生だった2018年10月に裁判が結審、その翌月の11月から始まりました。というのも、娘をBの実家の玄関前まで連れていったとき、「やだやだ」と言って、娘は入りたがらなかったんです。なのでインターフォン越しに伝えました。「娘の気が乗らないみたいだから、もう一日様子を見させてくれませんか?」と。

――Bさんは、かなり怒ったのでは?

 それどころか、「じゃあ、わかりました。明日まで待っています」と、すんなり応じたんです。しかも、そういったことが3回続いたんですよ。

――野球でいえば、まさにスリーアウトですね。

 その日の夜、E先生と相手方の弁護士さんが協議をして、「娘さんの希望通り、1カ月間試験的に1週間交代という形で行ってみましょう。ただし、この期間のことを親権変更に持ち出さないことが条件」という内容で急きょ、合意書を作成しました。

――こうして、完全な形の共同養育になったんですね。ちなみに、それはいつからですか?

 2018年の11月に裁判が終わって、翌12月から共同養育が始まっています。そのとき私のアパートは小学校から1キロの地点、Bの実家は学校から北2.5キロでした。

――夫婦同士が話し合って1週間ごとに決めたと思っていたので、すごく意外でした。

 Bが自分から率先して進めていたら、こういう形にはならないです。一方で、彼は長いものに巻かれやすい体質の人だから、裁判所や弁護士という絶対権力には従うんです。でも、もしかしたら、娘のことを考えられるようにはなってくれたのかな。

――週替わりでそれぞれの家に行って、娘さんは混乱したりしませんか?

 子どもは柔軟なので、持ち物を個々の家にそろえておけば、何の問題もなしです。忘れ物したとき、「取りに行かなきゃいけない」って不満を言うぐらいかな。

(西牟田靖)

「自分よりやせてるか・太ってるか」ジャッジ地獄/どういう「おばさん」でありたい?/男の弱音って……【サイ女の本棚】

ここはサイゾーウーマン編集部の一角。ライター保田と編集部員A子が、ブックレビューで取り上げる本について雑談中。いま気になるタイトルは?

◎ブックライター・保田 アラサーのライター。書評「サイジョの本棚」担当 で、一度本屋に入ったら数時間は出てこない。海外文学からマンガまで読む雑食派。とはいっても、「女性の生き方」にまつわる本がどうしても気になるお年頃。趣味(アイドルオタク)にも本気。。

◎編集部・A子 2人の子どもを持つアラフォー。出産前は本屋に足しげく通っていたのに、いまは食洗器・ロボット掃除機・電気圧力鍋を使っても本屋に行く暇がない。気になる本をネットでポチるだけの日々。読書時間が区切りやすい、短編集ばかりに手を出してしまっているのが悩み。

弱音を吐いたら、なめられる?

編集A さて、次の記事で取り上げる本はどれにしようか? そういえば、ジェンダーを特集した「週刊東洋経済」(東洋経済新報社)6月12日号の売れ行きが思わしくなかったんだって。

保田 そのメイン読者層である中高年男性って、「男らしさ」が刷り込まれすぎてて、そもそも男性性の何が問題なのか、わからない人も多いんじゃないかな。

編集A でも、ジェンダーの問題に向き合うことは、男性の救いにもなるはず。無意識に「男らしさ」に縛られて、自分の首を絞めているような男性っているじゃない。もはや“呪い”といってもいいよ。

保田 あっ、『牧師、閉鎖病棟に入る。』(沼田和也、実業之日本社)っていうエッセイで、まさにそんな状況が描かれてるよ。著者は牧師で、幼稚園も運営していた男性なんだけど、経営のストレスなどが重なって対人トラブルを起こし、精神科の閉鎖病棟で過ごすことになる。そこで治療を受けながらさまざまな患者と触れ合って、「男らしい」人生観が変わっていく経過が丁寧に書かれてるんだ。

編集A 近年は『さよなら、男社会』(尹雄大、亜紀書房)、『さよなら、俺たち』(清田隆之、スタンド・ブックス)など、日本社会に巣くう“ホモソーシャル”に切り込んだエッセイも多いよね。男性が不要な呪いに気づくのはいいけど、「男だってつらい!」の大合唱になると、女性としては違和感ありありになっちゃう。

保田 でもこの本は、そのあたりを自覚しているかも。著者は日本国内の自殺者は男性の割合が多い、という統計を引用しながら「これをもってして『女性よりも男性のほうが苦しんでいる』とするのは早計である」「男らしさを内面化してしまった男性は、(わたしもそうであったが、)そもそも自分が死にたい、ああ死ぬなと思うほどに追い詰められるまで、自分が苦しいということすら自覚できない」と自身の療養時を振り返りながら考察していて、一理あるなって。

編集A ちょっと言葉が悪いけど“素直に弱音を吐いたら、なめられる”みたいな意識は、確実に男性に強いよね。

保田 そうなんだよね。「今は誰にでも『今は調子が悪い』といえる」「ひどく傷ついた時は一人で抱え込むことは絶対しないという知恵」を得たとつづられていて、それって、もう義務教育に組み込んでもいいくらい基本的な生きる技術では……と思ったよ。あと、同じ患者として出会った少年たちへの視線が温かくて、つい彼らの将来に思いをはせてしまう。「男らしさ」だけでなく、閉鎖病棟の在り方や、精神疾患を持つ人に抱きがちな偏見を解いてくれる本でもあると思う。

編集A 自分で自分に呪いをかけるのは、女性にもあること。特に多いのは、「やせていなくては」問題。

保田 あるね! でも、「そもそもなぜやせないといけないと思ってるのか?」と根本に立ち返らせてくれる本が、『ファットガールをめぐる13の物語』(モナ・アワド著、加藤有佳織・日野原慶訳、書肆侃侃房)。自他共に認める“ファットガール”だったエリザベスが、少女から社会人になるまでを13編に切り取った連作短編集で、いくつかの仕事や恋愛を経ながらダイエットに成功して結婚して……。

編集A 2016年のギラー賞(カナダの権威ある文学賞)にノミネートされた本なんだね。そのあらすじを聞くと「太った子が見事ダイエットに成功してハッピーエンド!」な話っぽいけど……。

保田 ちょっと違うんだ。主人公エリザベスは、自分自身に「太っている女=人から軽く扱われても仕方ない存在」っていう“呪い”をかけているように私は読んだ。少女時代の友達付き合いや恋愛に彼女の自尊心の低さが垣間見えるんだけど、やせたら高まるのかっていうと、これが全然回復しない。むしろ周りの女性に対して、「自分よりやせてるか/太ってるか」「何を食べているか」のジャッジ地獄にはまってたり、「太っているのに幸福を手に入れた(ように見える)女」の存在が心に引っかかって仕方なかったり。

編集A 最近は「ボディポジティブ」といって、ありのままの体を愛そうという考え方もあるよね。その第一歩は「他人の目を意識する限り、自分の体は居心地が悪い」って認識することだと思う。

保田 そうなの。思い通りにならない自分の体と向き合いながら、延々傷つき続ける主人公を見てると、そもそも人によって太りやすさもやせやすさも違うのに「太ってる=自己管理できてない」と一律に捉える世界のほうがおかしくない? って思わされるんだよ。

編集A 標準体重って、あくまで標準であって、個人の適正体重とは違う場合もあるっていうもんね。

保田 太ってたけど、気の合う親友とマックフルーリー食べながらぐだぐだ笑い合ってた学生時代への嫌悪まじりの憧憬が、年を重ねるごとに甘く輝いていくさまがすごく切ない。多様性を認められる時代だからこそ、どういう体を目指すのかという問題は現代を生きる私たちにとって極めてリアル。あと、余談だけど、試着室のシーンが頻出しているのが楽しい。

編集A 確かに試着室って、「自分の理想の外見」と「現実の容姿」が交錯する象徴的な場所かも。

保田 決して全部が深刻な話ではなくて、試着室での店員の強引な「すっごくお似合いですよー(似合ってない)」の攻防戦とか、「わかるわー」ってくすっと笑えるシーンもたくさんあるので、ぜひ読んでほしいよ!

編集A 体の問題も深刻だけど、女性共有の呪いは「おばさんになってはいけない」だよね。あからさまに言う人は少なくなってるけど、あらゆる方向から巧妙に何重にも刷り込まれてると感じるよ。

保田 そんな意識にストレートに疑義を投げ込んでくるのが『我は、おばさん』(岡田育、集英社)です!

編集A 『「オバサン」はなぜ嫌われるか』(田中ひかる、光集英社)、『おばさん未満』(酒井順子、集英社)などおばさんを真正面から取り上げた本はあるけど、これは最新版ね!

保田 この本は、本来は「中年の女性」という意味合いにすぎない「おばさん」という言葉に付着している侮蔑の意味合いと向き合いつつ、さっぱりと負のイメージを取り除いて、小説や漫画、映画からバラエティー豊かな中年女性像を提示してくれる。母や妻としてだけではない、ただの「中年女性」を描いた魅力的な作品ってたくさんあったんだな、って気づいたよ。

編集A いわば「おばさん像・古今東西カルチャーツアー」なんだね。この本は興味のあるパートから読めそうだし、次に触れたい作品を新たに知ることもできそうでいいな。

保田 さらに、著者の「どういうおばさんでありたいか」の表明でもある。岡田氏の描く、上の世代と下の世代をつなぐシスターフッドの中継地点としての「おばさん」像、私は素直に格好いいと思えたし、読後は「年を取るのも悪くない」って感じることができたよ。

(保田夏子)

牧師であり幼稚園園長でもあった著者が、医師の判断で精神科の閉鎖病棟に入院することになる。「あなたはありのままでいいんですよ」と語ってきた著者が、“ありのままでは生きられない人”と過ごした3カ月を中心に、その後までをつづるエッセイ。

「宇宙はわたしたちに冷たい。理由はわかっている」自分が太っていることを気にしている主人公エリザベス。彼女の高校~成人期までを、連作短編形式で描いた小説集。年を取っても、彼氏がいてもいなくても、太っていてももやせていても、彼女の体のサイズへの意識が途絶えることはない。太っていた彼女は、結婚後にダイエットに取り組み、やせていくが……。

「おばさん」という呼称について侮蔑語ではなく、本来の中年女性の総称として再定義を促すカルチャーエッセイ。「おばさん」が、これまでカルチャーでどのように描かれてきたか、「誰がお手本で、誰が反面教師なのか」を探る。『更級日記』『若草物語』から『乳と卵』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』まで、古今東西の文学・エンタメ作品をひもとき、著者が目指す「おばさん」像を描き出す。

義母との関係や夫のDVに耐えられず、子どもを置いてプレハブ小屋へ避難! 28歳で再婚した女性の告白 

『子どもを連れて、逃げました。』(晶文社)で、子どもを連れて夫と別れたシングルマザーの声を集めた西牟田靖が、子どもと会えなくなってしまった母親の声を聞くシリーズ「わが子から引き離された母たち」。おなかを痛めて産んだわが子と生き別れになる――という目に遭った女性たちがいる。離婚後、親権を得る女性が9割となった現代においてもだ。離婚件数が多くなり、むしろ増えているのかもしれない。わずかな再会のとき、母親たちは何を思うのか? そもそもなぜ別れたのか? わが子と再会できているのか? 何を望みにして生きているのか?

第4回 平川美月さん(仮名・42)の話(前編)

「『2つの家を行き来してて、子どもが混乱しませんか?』ってよく聞かれます。だけど、むしろ楽しんでます。子どもは柔軟ですから」

 1週間ごとに、元夫と自分の家を行き来させて娘を育てている平川美月さん。日本でこうした育て方をする人は、まだまれだ。なぜこうした育て方をするに至ったのか? 今回はその前編。別居に至るまでを記す。

祖母から母、母から娘へストレスの連鎖

――生い立ちから教えてください。

 両親のほかに兄がいます。父は光ケーブルの敷設や無線通信のアンテナ設置を担当するエンジニアでした。転勤続きで、私が生まれたとき、家族は都内近郊に住んでいました。4歳のときに長野県佐久市へ、そして小学5年生のとき、父の実家がある県内の駒ヶ根市に引っ越しました。

――父親の実家に住むことで、家族の関係性は変わりましたか?

 実家にひとりで住んでいた祖母と同居することになったため、関係性は変わりました。そのころ、祖母は祖父の看病に追われていて、病院通いの毎日。看病のストレスから、祖母は同居後、母につらく当たるようになっていきました。

――嫁姑問題によくある話だと聞きますね。

 母は母で、それまで都会の社宅でマイペースで生きてきたのに、祖母との同居で、息苦しくなってしまった。ストレスを抱えた母が、今度は、私につらく当たるようになりました。

――お母さんがおばあさんの、美月さんがお母さんのそれぞれストレスのはけ口にされちゃったんですね。それはつらい。それで、お母さんからは、どんなふうに当たられたんですか?

 高校の野球部のマネジャーを「大変だから辞めたい」って言ったとき、「(同野球部で活躍していた)お兄ちゃんの顔に泥を塗って!」と罵倒されました。私の生活態度が気に入らないと、大切にしていた友達やその親に電話して、無理やり関係を切られたこともありました。

――それはひどい。だったら反発したくなりますね。

 2〜3日家に帰らないこともしばしばでした。働くのが好きだったので、居酒屋の厨房やコンビニ、マクドナルドでバイトに励んだりもしていました。

――就職から結婚するまでの間はどうだったのですか?

 高校を卒業した後、コンピューターの専門学校に2年通い、CADでの図面作りなどを習ったんです。就職はCADの技術を生かして、電気工事会社。その後はレンズメーカーに転職しました。一度目の結婚はレンズ会社にいるとき。お相手は、専門学校時代から付き合っていた先輩のAです。

――現在、共同養育しているのは、その彼との間にできたお子さんですか?

 違います。Aはお金遣いが荒かったので、妊娠する前に25歳のとき、2年ほどで離婚しました。そのタイミングで会社も辞めました。というのも、レンズメーカーはAに紹介された会社だったので、いづらくなってしまって……。

――今のお子さんが生まれるまでのことを教えてもらえますか?

 Aと離婚した後、水商売をしていました。再婚相手は、その店のお客さんだったBです。解体業のグループのひとりで、いつもふざけている、いじられキャラ。面白い人だなって思いました。

 女の子たちとアフターで一緒にカラオケに行ったり飲みに行ったりするうちに、Bと個人的に仲良くなっていきました。ちゃんとした交際のプロセスがあったわけじゃなくて、気がついたら「じゃあアパートを借りるから」ってBに言われていました。

――美月さんへの相談もなしに、Bさんが同棲を決めたんですね!

 黙って自主的に動くようなところが職人ぽくて格好いい、包容力がある人だって、Bのこと思っちゃった。いま思えばほれていて何も見えなくなっていたんでしょうね。

――そうして同棲が始まったんですね。

 同棲するタイミングで、Bは引っ越し会社に転職しています。それだけじゃないですよ。同棲して1年ぐらいたったとき、突然、同棲の解消を突きつけられたんです。「俺、長男だから実家に戻らなきゃいけない。だから、このアパートは解約する」って。Bのお父さんががんになって余命いくばくもない状態だったんです。

――同棲に転職、そして実家での同居。彼はいろいろ勝手に進めるんですね。

 最後の時間を父親となるべく長くいたいというのは理解できました。でも、解約するほどのことなのかなとも思ったんですよ。アパートがあった場所からBの実家までは車で15分ぐらいですから「通えばいいんじゃない?」って言いました。聞き入れてくれませんでしたけど。

――Bさんの実家での同居を承諾したのは、いつですか?

 ほどなく義父が亡くなってしまって、お葬式に参列したんです。そのときですよ。Bにプロポーズらしい言葉をかけられたのは。「お母さんがひとりになっちゃうから、ここの家で暮らしていこう」って。28歳のときでした。

――お葬式でのプロポーズ! 強引ですね。

 当時、むしろ「頼もしい」って思いました。「実家のことを、それだけ真剣に考えてるんだ。だったらそれに付き合ってもいいかな」って。

――何も条件は出さなかったんですか?

 出しました。「30歳までは水商売は続けたい。そのことをあなたのお母さんが理解してくれるなら、一緒に住んでもいい」って。するとBは、「そのことは、もうお母さんに言ってあるから大丈夫」と言うんです。

――実際、Bさんはお義母さんに話していたんですか?

 それが、言ってなかったんです。同居してしばらくたったとき、義母に言われました。「あんた、いつまで夜の仕事なんかやってるの?」って。それでBに問いただしたら、「何の話?」って。

――約束を破ったんですか!

 それだけではありません。もうひとつ嫌だったのは、日曜に妹さん一家が来ることでした。夫婦は子ども2人を実家に預けて、日中出かけるんです。

 私が義母の立場だったら、面倒を見てあげたいし、ご飯を食べさせたり、お風呂に入らせてあげたいって思うのかもしれない。でも、そうなると私が耐えられない。毎週、私が子どもの世話をしたり、みんなが帰った後にドロドロの風呂なんて入れないって思ったんです。

――Bさんだけでなく、家族ぐるみで、利用されているじゃないですか。

 そうなんです。だから私、我慢できなくて。Bに言ったんです。「実家から出てアパートで暮らさない? あなたひとりでお母さんに会いに行ってあげればいいじゃない?」と。すると「アパートには引っ越さない。消防団をやってるし」とか言って渋るんです。

――関係性がズレていきそうですね。

 「付き合いきれない」って思いました。それで私、ひとりで家を出てアパートを借りたんですよ。車で15分ほどの距離のところに。同居したのは、結局4カ月だけでした。

――別居したんですね。Bさんは謝ってきたりしたんですか?

 それが半年の間、何の連絡もしてきませんでした。半年たって、久々に連絡が来たんですが、それは「お父さんの一周忌をやるけど来る? 来たくなかったら来なくてもいいよ」というメールでした。文面を目にして、私、完全に気持ちが冷めてしまいました。

――なんのねぎらいもないんですね。

 だけど、お義父さんが別に悪いわけではないし、行かないのも申し訳ないので、一周忌には行ったんですよ。それでそのとき、今後についてBと話して、「次、ダメだったら離婚する」という条件で、アパートでBと同居することにしたんです。

――同居してからは?

 ちょうど私が30歳になったとき、妊娠がわかりました。するとBは、それを機に引っ越し会社を辞めて独立しました。

――妊娠を機に仕事を替えたのは、Bさんなりの決意表明ですか? 出産後はお義母さんとの関係はどうなったんですか?

 週末に、お義母さんの家に子どもを見せに行くじゃないですか。すると「もういいじゃん。帰るのめんどくさいから、泊まっていこう」ってBに言われて、ずるずると水曜までいたりするようになったんです。Bは子育てを全然手伝ってくれないけど、義母が子育てを手伝ってくれるから、少し楽ができる――というのもあって。

――そういうのが習慣化して、結局また、Bさんの実家でお義母さんとの同居が始まったわけですね。でも、美月さんの実家で暮らしてもよかったのでは?

 母との関係がね……。それに義母は、もうすでに孫を何人も育てて慣れているし、元気で体力もあったので。

――そこから、なぜ、子どもと別れることになってしまったんですか?

 Bの資金繰り、要は仕事がうまく回ってなかったんです。彼の実家で同居を始めた後、家賃が浮いているはずなのに、督促状が来る。しかも国保が未払いになっていて、保険証が切れてることがわかった。なのに彼は「自営業だから収入は流動的。だから、決まった額を家には入れられない」って開き直るんです。

――筋を通さないんですね。

 義母が息子のお金のなさに気がついて、支払い用のお金を補填するようになりました。なのに、Bはそのお金を全部使っちゃって、義母とケンカするようになったんです。すると義母に言われました。「日中、子どもを預けて、美月さんが働きに行きなさい」と。

――Bさんの意見はどうでしたか?

「おまえが子どもを保育園に預けて、昼間働きに出たりなんかしたら、まるで俺が稼いでないみたいに思われるじゃん」って。

――えっ! 理解できません。

 Bには田舎の見栄があって、周りの知り合いのように、独立して商売をやれるようになったことが、すごくうれしかったみたいなんです。だから、稼いでいるように、周りからは思われたかった。

――もっと正直になればいいのに。

 その間、Bと義母はお金のことでずっとケンカしてるわけですね。私は私でBのお金にだらしない部分に対しての不信感が拭えなかったし、自分で稼いでいないと不安で仕方なかった。そうしたことからズレが生じて、ケンカが増えていきました。

――ケンカがエスカレートしたのですか?

 はい。それでそのうち、Bに殴られるようになりました。また、娘を抱っこしているときに後ろから蹴りを入れられたり、ペットボトルを投げつけられたり、ガラスを割られたり、暴れられたりしました。

――完全にアウトだ。DVですよ、それ。

 だけど、暴力を振るった直後、世の中で一番自分がかわいそうな人っていうぐらい、毎回、Bは反省するんですよ。その気持ちに偽りはない。だから、つい情が惑わされるんですよね。ひとりにさせたらいけないのかな、とか。その都度、ためらってしまって。

――よく耐えましたね。でも、それも限界が来たということですか?

 そうです。何回か繰り返した後、娘が3歳のときのことでした。保育園に入園した直後の日中に、Bとかなり激しいケンカをしたんです。義母は私たち2人がもめたことを知っていました。

――ケンカの後、夜、一緒に食卓を囲みますよね?

 だから私、気持ちが全然落ち着かなくて。「今日もまた、一緒に食卓を囲むなんて、もう耐えられない」と思って、「今日、家を出るから」ってBに言ったんです。

――娘さんを連れていこうとは思わなかった?

 それは無理でした。とりあえずの仮住まいが、建設現場にあるプレハブだったので。

(後編へつづく)

「Yahoo!ショッピング」で“無在庫転売ヤー”に遭遇! 購入を無断キャンセルされ「個人情報を抜かれる」危険も……!?

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 言うまでもないから今まで言ってこなかったんだけど、あたしのステディって最高なのです。毎日おいしいパスタを作ってくれて、おやつまで用意してくれて、そのおかげであたしの体はムッチムチになっちゃったけど、それでも彼は毎日のように「可愛い」「可愛い」と私を褒めて抱きしめてくれるのです。

 スキーに行った時も、彼は転びまくる私を心配してくれて「N子ちゃん、俺の体を好きに使ってくれ!」と言って横に転んで私の杖代わりになってくれたし、私が女友達と遊んだ時には合流して、まったくお酒を飲まないのに多めにお金を払ってくれたの。こんな素敵な彼氏、ほかにいないわよね!

 そんなわけで、なにかステディに恩返しがしたくて、私はちょっとしたプレゼントを考えていました。1万円前後でステディが喜んでくれるもの、なんかないかねえ。

 候補に挙がったのは、キーケース。この間、ステディと一緒に雑貨屋が併設された喫茶店に行った際、ステディはキーケースを見ながら「そろそろ買い替えたい」と言っていたのです。私ったらなんて観察眼の鋭い女なんでしょう?

 目の奥にはもうすでにステディの笑顔が浮かびます。「N子ちゃん! キミはこんなにも僕を愛してくれるんだね! 世界中でキミくらいしか気づく人はいないよ。僕がキーケースを欲しがっていたことなんてね。これもすべて愛のなせる業さ。もう離さないよ、マイスイートハニー!」

 ほほほ。そうだわ、ステディはベンツの小物が好きだから、ベンツの純正のキーケースにしよう!!

 思い立ったが吉日。私は猛然とベンツの純正キーケースをネットで探し始めました。ところがどっこい、純正のキーケースというと、鍵を覆うカバーみたいなものしか売っていませんでした。ステディが今使っているキーケースには、家の鍵などもじゃらじゃら付いているので、これじゃ物足りないよねえ……。その後、執念の検索の結果、「購入品紹介」をしているとあるブログを発見。そのキーケースは、家の鍵も付けられそうな大きさでした。よっしゃ、ここからがあたいの検索能力の見せどころよお!!!!

 私はすぐにそのキーケースをネットの画像検索にかけ、商品番号まで突きとめました。ここまでやれれば、あとは商品番号を検索窓に打ち込んで、どの通販サイトで販売されているか調べるだけ。そんなわけで、「Yahoo!ショッピング」に件の商品が売られていることが判明しました。お値段は1万279円で、送料が880円。さらに、PayPayボーナスが1,000円ちょっと付与される模様。よし、GOだ!!!! 私はすぐにカートに商品をダンクシュートしました。ところが……。

 ふいに出品者情報が気になって見てみると、評価2.27。低い、低すぎる。レビュー件数15件で評価2.27って……あんた一体なにをしたのよ……。毎度、商品に陰毛でもついているわけ……? 私は恐る恐る「ストア情報」をチェックしてみました。すると……

「無断キャンセルの無在庫転売ヤー 最悪の店なのでここでは買わないことを強くお勧めします」

「メルカリ転売ヤーと同じ方式で別サイト同時展開販売してるか、欠品扱いキャンセルで個人情報を抜いてると思われる」

「最悪のストアです。何の連絡もなく一方的に注文をキャンセルをしてきた上、再度同商品名で検索をかけると、このストアは同商品を1.5倍の価格で再出品しているという有様。商品を販売する上での最低限のモラルも持ち合わせて居ないようですね。(中略)皆様は、この悪質な業者に翻弄されないようご注意を」      

 うひい……。どうやらこのショップは、在庫がない商品を販売しているとのこと。どの人も「いきなりキャンセルされた」と書いています。ぐむむむ……てことは、あたいのキーケースも無在庫ってことォ!? とはいえ、中には無事に購入している人もいたし、とりあえずダメ元で購入するわ……?

 しかし、翌朝にこんなメールが届いていました。

「【Yahooショッピング】ご注文キャンセルのお知らせ」

 WHAT!?!?!?!?!? コノヤロウ、「すみません、在庫を切らしてしまって商品がありません」というならまだしも、しれーっと無言でキャンセルかよ!!!!!!!! 頭にきたので私も辛らつなレビューを書き込んでやろうかと思いましたが、“商品を購入していないのでレビューが投稿できない”という設定になっていました。チックショー!! 無在庫転売ヤーめ!! 皆様も、商品を購入しようとしたショップに低評価が多くつけられていた場合は、くれぐれもお気をつけください。