『鳥人間コンテスト』事故が起きても番組が続く理由――「打ち切り」の基準を弁護士に聞く

 人力飛行機の滞空距離や飛行時間を競う『鳥人間コンテスト』が、今年3年ぶりに有観客開催された。8月31日午後7時からは、日本テレビ系でその模様が放送されている。

 「空を飛ぶ」という夢に向かい、ひたむきに努力する人々の姿が胸を打つ人気番組だが、感動の舞台裏では、悲惨な事故がたびたび起こってきた。

 特に大きな騒動となったのは、2007年の大会。ある大学のチームでパイロットを務めた女性が、機体の破損によって約10メートルの高さから湖面に落下。その衝撃によって「脳脊髄液減少症」という後遺症を患う事故が起こり、女性は大学や大会運営に関わった読売テレビなどを訴えるに至った。こうした事故が起こったにもかかわらず、『鳥人間コンテスト』は現在も続いている。

 その一方、番組収録中の事故によって打ち切りとなった番組は少なくない。例えば20年10月には、バラエティ番組『でんじろうのTHE実験』(フジテレビ系)にて、お笑い芸人のトレンディエンジェル・斎藤司がロケ中に背骨の圧迫骨折など、全治3カ月のケガを負っていたことが発覚。ネット上では、番組側に対する批判の声が噴出し、翌21年2月にレギュラー放送が打ち切られることとなった。

 このように、重大な事故が起こっても「打ち切られない番組」と「打ち切られる番組」があるのは、一体なぜなのか? サイゾーウーマンでは、17年にアディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士を取材し、「事故の起きたバラエティー番組が打ち切りになる基準」について聞いていた。『鳥人間コンテスト』の放送に合わせて、同記事を再掲する。
(編集部)


「ドラマのこのシーンってありえるの?」「バラエティーのあのやり方ってコンプライアンス的にどうなの?」……テレビを見ていて感じた疑問を弁護士に聞いてみる、テレビ好きのための法律相談所。

<今回の番組>
『衝撃のアノ人に会ってみた!』(日本テレビ系/3月23日)

<今回の疑問>
事故の起きたバラエティー番組が打ち切りになる基準は?

 3月23日に放送された『衝撃のアノ人に会ってみた!』(日本テレビ系)に、過去の『鳥人間コンテスト』(同)で話題になったパイロットたちが出演し、再び注目を浴びた。今年の夏で40回目を迎える『鳥人間コンテスト』だが、感動の舞台の裏では悲惨な事故も起きている。

 2006年大会には東京工業大学のチームの機体が崖に衝突し、パイロットが踵骨の粉砕骨折と顔面裂傷し、その後遺症が残るという大事故、翌年07年大会では、パイロットとして参加した女性が滑走中に機体が破損、約10メートルの高さから湖面に落下し、その衝撃の影響と思われる「脳脊髄液減少症」という後遺症を患うという事故が起きた。

 女性は、制作の読売テレビと事故当時在籍していた大学、人力飛行機を制作したサークル顧問や責任者相手に損害賠償を求める提訴をしている。通常、このような事故が続けば、番組は打ち切りになってもおかしくはない。なぜ「鳥人間コンテスト」は打ち切りにならないのだろうか? アディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士に話を聞いた。

「『番組で事故が発生した場合は、番組を打ち切らなければならない』と定める法律はありません。どのような場合に番組を打ち切るかは各放送局の裁量に委ねられています。もっとも、各放送局は、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送基準や犯罪の成否などを総合的に考慮して打ち切るかどうかを検討します。

 まず、BPOは表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する第三者機関です。主に、視聴者などから問題があると指摘された番組・放送を検証して、局に意見や見解を伝え、放送界の自律と放送の質の向上を促す役割を担っています。

 そこで定められた放送基準には、(1)人命を軽視するような取り扱いはしない。(2)放送内容は、放送時間に応じて視聴者の生活状態を考慮し、不快な感じを与えないようにする。(3)人心に動揺や不安を与えるおそれのある内容のものは慎重に取り扱う、などがあります。これに抵触する場合は、放送局に対して、勧告、見解、意見の通知を行います。なお、放送局に命令、指示など強制力をもって義務を課す権限はありませんので、各放送局がBPOの判断をもとに検討して、自主的な判断を下します」(岩沙弁護士、カッコ内以下同)

 ただし、番組内容によっては刑事責任を追及される場合もあると、岩沙弁護士は述べる。

「番組中の事故で出演者がけがをしたような場合、放送局側に注意義務違反が認められれば、業務上過失致傷罪などが成立する可能性があります。『鳥人間コンテスト』についても、放送局は、放送基準、刑事事件との関係、世論やスポンサーの意向などを総合考慮して打ち切らないと判断したのだと思います」

 では、収録中に事故が起きた番組でも、続行された番組と打ち切りになった番組があるのはなぜなのだろうか? 15年には女性アイドルグループ「3B Junior」のメンバーがレギュラー番組の収録中に、ヘリウムガスを吸引し意識不明になる事故が起き、その後番組は打ち切りとなった。同年3月には、お笑いタレントの出川哲朗が『謎解きバトルTORE!』(日本テレビ系)の収録中にセットの崖から落下し右足を骨折する事態が生じたが、番組はその後も継続されている。

「前述の通り、放送局は、放送基準、刑事事件との関係、世論やスポンサーの意向などを総合考慮して判断しますので、何を重要視して続行か否かを判断したかは明らかではありません。もっとも、一度大きな事故を起こしてしまった以上は、被害者のため、再発防止のためにも番組をすぐに打ち切った方が、放送局のイメージを損なわずに済むのかなと個人的には考えています」

 バラエティー番組における事故はこれまでに何度も起きている。事故になるほどの企画や演出を、視聴者は本当に求めているのだろうか?

アディーレ法律事務所

※2017年4月2日初出の記事に追記、編集を加えています。

ダウンタウン浜田のモノマネを…貴乃花の独擅場『ドキュメンタル11』の成功と失敗

 8月17日に大人気シリーズ「HITOSHI MATSUMOTO Presentsドキュメンタル」のシーズン11が配信された。ご存じだとは思うが、ダウンタウン松本人志発案によるAmazon Original番組で、松本さんに選ばれた10人の芸人たちが参加費100万円を持参し、優勝賞金1000万円と芸人としてのプライドを掛けて戦いを繰り広げるという「密室笑わせ合いサバイバル」番組である。続きを読む

お気に入りのブランド・リエスのスカートに一目惚れも……買い物狂いの“物欲”が一気に消失したワケ

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 仙台に友人・S子と出かけた私。今回、狙うものは「ステディとデートするときに着る服」! あたしゃねえ、数々のおしゃれの本を読んで気づいたのよ。それは、「自分の好みの服は選ぶべきじゃない」ということ。ポイントは「どう見られたいのか」を意識することだってね!!

 つまり、どういうことかと申しますと、例えば、私が好きなものはジーンズやMA-1、穴の開いたパンツなど、ハードでロックなものなんですよ。でも、一方で「きれいなお姉さん」と思われたいわけ。そのためにはどうしたらいいのか。

 その答えは、「きれいなお姉さんが着ていそうな服を着る」ということなのです……! 客観的に見て、きれいなお姉さんが着てそうだなあと思う服を選ぶ、これが買い物で一番大事なことだと気づいたの!!

 そんなわけで、早速「きれいなお姉さんが着ていそうな服探し」が始まりました。お気に入りのブランドの中から、まずは「GALLARDAGALANTE(ガリャルダガランテ)」をささ~っと拝見。うーん、私のアンテナにひっかかるものはなーし!!

 お次は「Spick and Span(スピック&スパン)」! このブランドでは、茶色のトップスを試着したものの、いまいちビビッと来なかったので、購入は見送ることにしました。

 続いて我々は「Liesse(リエス)」へと向かいました。リエスは、定番の形の服をいつも販売しているイメージ。リエスのお得意のドルマンニットに去年ドハマりし、3着も買いましたが、今年も例のドルマンニットが出ていました。

 でもねえ、もうさすがにこの形には飽きたのよねえ。とはいえ、材質が違えば、シルエットも違うのかしら、と眺めていると、店員のお姉さんが話しかけてきました。

店員「よかったら試着してみませんか?」

 そうねえ、なにか試着してみようかしら……。すると、背後でS子が試着室から出てきました。早っ!

 いつの間に試着してたの!? S子はドット柄のロングスカートを履いていました。あら可愛い! 私はすぐにそのスカートに目を奪われました。S子は服を見る目があるんですよねえ。柄や雰囲気に流されず、シルエットで洋服を選ぶのです。今回のスカートも「落ち感が素敵だよねえ」と言っていました。ウンウン、落ち感! そうよ、そこがいいと思った、私も!!

「私もあのスカートを試着してもいいですか!?」

 すっかり一目ぼれしてしまった私が鼻息を荒くして言うと、店員さんは「もちろんです」と、件のスカートを持ってきてくれました。わーいわーい! 私もきれいなお姉さんの仲間入りだーい!! ところが、スカートをはこうとすると、腹がつっかえて苦しいのなんの。ぐ、ぐええええ……。こんなスカートはいていたら、し、死んじゃう……!!

S子「ああ、きれいだね! 似合ってるよ!」

「そ、そう……?」

店員「とってもお似合いですよ!」                           

 ふふふふ、へへへ……。今、あたしは白鳥になった気分よ。水の上では華麗にたたずんでいるけれど、水中では必死に水をかいているの。ぐむむむむ、腹がいてえええええ!

 そんなわけで、あえなくスカートは断念。すると、店員さんがニコニコしながらほかのスカートを持ってきました。

店員「こちらもおすすめですよ!」

 ひいいい。こっちはファスナータイプやんけええ! こんなの絶対に入らないどころか、ファスナーがぶっ壊れるわよ……!! 嗚呼、なんだってあたしゃこんなに太ってしまったのかねえ。太って洋服が入らなくて、物欲が一気になくなるなんて……。お財布的にはOKだけど、悲しいわ……?

60歳で会社を退職後、ボランティアで喜びを感じる――依頼する高齢者が「母の姿とも重なる」

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 松野佳彦さん(仮名・60)の母・初枝さん(仮名・84)は北陸で一人暮らしをしている。松野さんは毎日、初枝さんに電話をかけ、絵手紙も毎月送るなど、「所詮、自己満足」と自嘲しながらも初枝さんを気にかけてきた。会話が続かなくなり毎日の電話をやめたが、なお一人暮らしのさびしさから初枝さんが「今日も誰ともしゃべらなかった」と訴えるのがつらく、「自分を悲劇の主人公にしているのではないか」とまで感じるようになってきた。

▼前編はこちら

母親に「近くに来ないか」と移り住むよう提案したが……

 頭では、「それはつらいね」「さびしいよね」と初枝さんに共感する言葉をかけてあげればいいんだろうとわかっていても、「照れもあってその一言がどうしても出ない」と苦笑する。最近は、初枝さんの声を聞いて“安否確認”したら、妻にバトンタッチするようにしたという。

 嫁と姑ではあるが、それくらいの関係のほうが、初枝さんのさびしさに共感やいたわりの言葉をかけやすいと感じている。「女の人のコミュニケーション能力には脱帽ですよ」と言うが、素直に認められる松野さんも素敵だ。

 離れていても、そんな息子夫婦がいる初枝さんは幸せだ。そう伝えると、「実は呼び寄せも提案した」と明かしてくれた。

「そんなに毎日さびしいのなら、近くに来ないかとは言ったんですが、それは嫌だと断られました。ときどき遊びに行くくらいならいいけれど、親戚も友達もいない、知らない土地に移り住むのは、やはり抵抗があるようです」

 初枝さんが断ったことに、ホッとした部分もあるというのが正直な気持ちだ。いざ初枝さんを近くに呼んだところで、都会に慣れなくて心細い初枝さんをどこまで支えられるのか、自信はない。毎日の電話でさえ負担になったのに、近くに住むとお互い無理をするのも見えていたし、初枝さんも松野さんに過大な期待や依存をしてしまうことも考えられる。

 期待に応えられなかったときの初枝さんの落胆もその分大きくなるに違いない。そうなるとお互いに不幸だ。

 「少なくとも、今よりハッピーではいられないだろうと思っていながら、母に呼び寄せを提案してみたのも、一応言うべきことは言ったという既成事実をつくりたかっただけなのかもしれません。これも自己満足ですね」と笑うのも、いかにも松野さんらしい。

 松野さんは、最近会社を退職した。再雇用制度を利用せずに、会社からはきっぱり離れた。初枝さんに何かあればすぐに行けるようにしておきたいという気持ちもあったが、初枝さんの様子を見ていて、これからの長い老後を自分はどう送るのか、会社から離れてゆっくり考えたいという思いも強くなったのだという。

 自由になった時間を、これまで取り組めなかった趣味の音楽や絵画に使うほか、地元の助け合いグループに入って、有償ボランティアもはじめた。

「少額ではありますが、ちゃんとお金をもらって、地域で困っている人の役に立っているという喜びを感じています。これは会社にいたころには味わえなかった新鮮な体験でした」

 依頼者の多くが、高齢者だという。庭の草むしりや剪定、電球の交換や家具の移動など、小さなことだが、自分ではできなくなった高齢者から感謝されて、逆に松野さんのほうが恐縮してしまうくらいだ。

「リタイアした自分でも、このグループでは最年少。『松野さんは若いから』とおだてられていますが、それもまんざらではないですね。私を指名して待ってくれている方もいます。作業している間の世間話が楽しみで、私たちを呼んでいるのかなと思うこともあります。母の姿とも重なる部分も多く、自分もいずれこうやって老いていくんだと実感します」

 松野さんはさらに介護ヘルパーの資格を取得することも考えはじめた。まだ60歳になったばかりだ。老いる自分を受け入れるための準備期間は、まだまだたっぷりある。準備しなくても老いは待ってくれないのだけれど。

経験談を募集しています

 親の老化や介護にまつわる悩みや経験をお待ちしております。お聞かせいただいた話をもとに記事を作成いたします。こちらのフォームにご記入ください。(詳細は電話やSkypeなど通話アプリを利用しての取材)

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ママ友の夫を「モラハラ認定」! 「私だったら離婚しちゃう」発言で、カラオケランチ会の場が凍った

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

 気心の知れた女友達で集まり、仕事や家庭、恋愛の悩みなどをぶっちゃけ合うのはなんとも楽しいものだが、子どもありきの関係であるママ同士になると、良かれと思ってアドバイスしたことでも、相手の気に障ってしまうケースが珍しくないようだ。今回は、夫の愚痴をめぐるママ友の“暗黙のルール”について、あるお母さんの話を取り上げる。

リモートワークが普及……夫の在宅時間が増えてストレス!

 都内にある生命保険の会社に勤務している潤子さん(仮名・40歳)は、関東圏にある保育園に、5歳の男児と3歳の女児を通わせている。

「コロナでリモートワークの日が増え、夫と家にいる時間が長くなったことで、ストレスを溜めているママ友は多いんです。私も週2回は完全リモートワークになり、夫も都内の感染者数が多い時期は、ほぼリモートワークなのですが……確かにこの状態って、夫に不満を抱きやすいんですよね」

 その理由の一つは、夫の在宅時間が増えても、保育園への送り迎えや家事など、妻側の負担がこれまでと変わらないからだという。

「夫は夕方、オンライン会議に参加することが多いので、それを抜け出してまで保育園のお迎えに行くのは無理とわかるんですが……。たまに代わりに行ってもらって、後日『家にいるんなら、もっと育児やってよ』と言うと、『この前、迎えに行ったのに』と反論してくるのも腹が立ちます。一度行っただけでも、育児にすごく協力をしているように言うんですよ」

 このようなママの悩みは、リモートワークの普及によって、全国的に増えたのではないだろうか。これまで、在宅時間が長い妻側が、家事や育児の多くを担ってきた場合、たとえ夫の在宅時間が増えても、その比重は変わらないというケースは多い。育児においては、母親じゃなければ子どもが寝つけなかったり、お風呂に入りたがらず、いわば代わりが利かないこともあるだろうが、そんな時に夫が視界に入ると、「なぜ私だけ?」と不満は溜まる一方だろう。

「仲の良いママさんは、うちと同じく2児の育児をしている人が多いんです。幼児が2人いると、本当に目が離せないし、毎日が慌ただしく過ぎていきます。そんな中、この前、カラオケボックスを使ったランチママ会をしたんですが、子どもが大きな声を出したり、騒ぎまわっても周りを気にしなくていいので、本当に楽でした。みんな2児のママたちだったから、子育ての話も気兼ねなくできて楽しかったのですが……あるママさんの発言にイラっとしてしまったんですよね」

 潤子さんの親しいママ友の1人だという奈央さん(仮名・40歳)。彼女も5歳になる男の子と3歳になる女の子を育児中だ。

「同じ年齢の2人の子どもを育てていて、私たちも同い年。しかも好きなミュージシャンが一緒と、何かと共通点が多く、すぐ仲良くなったんです。ほかのママ友より育児の悩みも相談しやすく感じていました」

 潤子さんは以前、奈央さんと子連れでランチをした時に、「ほかのママには話していない」という夫婦事情を聞いたという。

「実は奈央さんの旦那さんはバツイチだというんです。6~7歳上らしく、ほかのパパさんよりは落ち着いた雰囲気でした。どうやら前の奥さんとの間には子どもはおらず、奈央さんとはデキ婚だったみたいで、ちょっと“略奪”みたいなことも匂わせていましたね……」

 ママ同士の会話では、よく「夫の愚痴」が話題に上がるが、年齢差や出会いなどは、親しくならないと語らない場合も多い。

「奈央さんの旦那さんは、あまり家事をやらなかったようなのですが、子どもが産まれてから変わったそう。赤ちゃんのお世話だけでなく、買い出しに行ったり、掃除や洗濯をしたりと、育児も家事も積極的になったといいます。ちょっと『自慢かな?』と思っちゃったんですけど(笑)。私が、『夫はリモートワークが増えたのに、お皿も洗ってくれない。乾いた洗濯物を取り込んだり、片づけることもしてくれない』と愚痴ると、『信じられない』『ひどすぎるね、旦那さん』と驚いていました」

 奈央さんは、カラオケボックスでのランチ会の際も、ママ友の夫の愚痴に、鋭く切り込んだという。

「あるママの旦那さんが、シンクに洗い物が溜まっているのを見て『汚い家だな』って言ったらしいんです。自分はやらないのに、水回りや玄関の掃除にうるさいそうで、汚れているとその都度、注意してくるっていう話でした。周りのみんなは、『それはムカつくよね』『うちも水回りのこと、結構言ってくる』なんて同調していたんですが、奈央さんは『そんな旦那、モラハラじゃん。私だったら離婚しちゃう』と強い口調でぴしゃり。彼女は自分の考えが絶対なタイプなんですが、『夫の育て方間違えたね』とまで言っていたのでびっくりしました。そこまで言わなくてもいいのに……って、周りもドン引きしましたよ」

 場の空気が凍り、そのママも「困惑した表情をしていた」と振り返る潤子さん。

「ちょっとした夫の愚痴をこぼされたからって、ママ友の夫、ましてやママ友自身を悪く言うのって、たとえ内心そう思っててもしちゃいけないですよ。そもそも、昔からの親友ってわけでもないのに……これって暗黙のルールじゃないですか?」

 ママ友間での「夫の愚痴」は難しいものだ。本心から愚痴っている場合ももちろんあるが、場を盛り上げるためのネタにしていたり、「わざとへりくだってのろけている」可能性も考えられる。

 今回の「夫に『汚い家』と言われた」という愚痴は、のろけているわけではなさそうだが、どこまで本気で腹を立てているかは、本人にしかわからない。ママ友にちょっと愚痴れば解消されるレベルの怒りだった可能性もある。

 そんな中、奈央さんの「私だったら離婚しちゃう」発言は、そのママにとってきつい言葉だっただろう。そもそも、夫という存在は、生活を共にするパートナーであり人生の伴侶でもある。簡単に別れることは、もちろんできない。

 ママ友から、夫婦の育児・家事分担の愚痴が出た場合、自分の意見を強く主張したり、アドバイスするのは避けたほうが賢明だ。「夫婦共働きなのか否か」「夫婦それぞれの雇用形態は」「どちらが多く生活費を負担しているのか」など、相手の家庭事情がわからない中、よそのお宅の育児・家事分担に口を出すのは難しいだろう。

 今回のケースでは、「旦那さんが口うるさい」という問題もあったが、すぐにモラハラに直結するわけではなく、ほかの面では優しかったり、ママのほうも言い返している可能性があり、それが夫婦の当たり前のコミュニケーションになっているケースも多い(もちろん夫が妻に対して貶める言動を取るのは、見直されるべきであるが)。

 それなのに、自分たち夫婦のケースや、主観だけで、ママ友のパートナーである夫を全否定するのは、やはり「大NG事項」といえる。奈央さんがママ友の夫を「あり得ない」と感じるのは、彼女自身の根本的な価値観が「夫婦間で家事・育児の分担に偏りがあるのは許せない」というもので、また夫が家事・育児に積極的だからである。その前提が共有されていない中でママ友に口を出すのはよくないだろう。

 そもそも、自分の夫を悪く言われたら、気分が良くない人のほうが大半である。奈央さんのような「自分が絶対」というタイプには極力、夫婦や家庭の話はしないというのも、暗黙のママ友のルールなのかもしれない。

ハチミツ二郎、現役の“劇場トリ芸人”は「伝説の1日」をどう見たか?

 多くの芸人からリスペクトを集める東京ダイナマイト・ハチミツ二郎が、自らの手でその芸人人生を書き綴った自伝『マイ・ウェイ』を刊行した。プライベートも含めて赤裸々に記した同書の中では、所属事務所を転々としてきた芸歴についても振り返っている。自前の芸能事務所から始まり、劇場のトリをつとめる漫才師になるまでの、大いなる艱難辛苦があった。東京NSC1期の同期であり、デビュー当時からハチミツ二郎を知る…

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迷宮に迷い込んだ女性を追う映画『彼女のいない部屋』と『Zola ゾラ』の魅力

 8月26日より『彼女のいない部屋』と『Zola ゾラ』が公開されている。この2作は本来まったく関連のない映画であるが、迷宮(あるいは悪夢)に迷い込んだ女性の物語という意味では共通している。具体的なそれぞれの魅力を紹…

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キングオブコントの決勝にはどうしたらいける?元「うしろシティ」金子が出す解法

「おもしろいものを作る」を目標に日々切磋琢磨している若手芸人。当然彼らが同業者のYouTubeを見るとき、その目線は厳しくなる。そんな芸人間で流行る動画は、掛け値なしにおもしろいと言っていい。この企画は現役の芸人をゲストに呼び、「芸人が一番おすすめしたいYouTube動画」を紹介してもらう対談企画である。

 今回のプレゼンターは芸歴11年目、芸人Aさん。

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「アタオ」に似てるブランド「ハースケジュール」の実体が謎すぎる!? お財布ポシェットを購入してみた結果……

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 私、千葉N子はひそかにバッグブランド「ATAO(アタオ)」のファンなんですが、アタオの商品を取り扱うハンドバッグ専門サイト「erutuoc(エルトゥーク)」の楽天市場店で、ATAOそっくりのバッグを出しているブランド見つけました。

 その名も「Her Schedule(ハースケジュール)」。このブランドの「お財布ポシェット」がすごく良さそうなんです。ハースケジュールはほかにもさまざまな商品を展開しているのですが、特に長財布はアタオの看板商品である「limo(リモ)」シリーズの長財布のデザインとほぼ一緒。

 あまりに似ているので、「ひょっとして、ハースケジュールはアタオの姉妹ブランド?」と不思議に思い、Googleの検索窓に「ATAO  Her Schedule」と打ち込み検索を開始。すると今年の5月、アタオを展開するスタジオアタオグループの公式サイトに掲載された「【重要】オンラインサイトリニューアルのお知らせ!」という見出しの記事に、以下の注意書きがなされているのを発見しました。

 「最後にお詫びがございます。現在のATAO公式サイトとエルトゥークで展開しております 『her schedule(ハースケジュール)』というブランドは、ATAOやスタジオアタオとは関係ございません。 今後もアタプラ(※アタオを含む、スタジオアタオグループが展開するブランドを集積したモール型のECサイトのこと)及びスタジオアタオのショップで取り扱う予定はございませんのでご留意くださいませ」

 えええええ? ってことはなに、パクリブランドってこと??? でも、それにしては、エルトゥークでは現在もハースケジュールの商品が堂々と販売されていますし、この文章を読む限り、アタオ公式サイトでも過去に取り扱っていたみたい。さすがに両ブランドがまったくの無関係とは思えないし、あそこまでデザインが似ていたら、アタオも訴えると思うんだけど……。

 試しに、Googleの検索窓に「Her Schedule」と入力したところ、「Her Schedule パクリ」というワードが検索候補の上位に表示されました。やっぱりみんな気になっているようですが、検索しても、核心を突く記事は見つかりません。

 わかったことといえば、今年2月にアタオのオンラインショップのドメインが「atao-shop.jp」から「herschedule.com」へ変更され、その際にハースケジュールのアイテムの取り扱いを順次開始したこと。

 そして、5月から段階的にアタプラのリニューアルが始まったようです。つまり、一時的に商品を扱っていたけど、スタジオアタオグループのショップでは扱わなくなったということ? 社内で内部分裂でもあったのかしら……?

 でも、“疑惑”があるとはいえ、私はハースケジュールのお財布ポシェットが欲しい。「特許出願中」というその商品は、お財布として使えるほか、カギやスマホをしまうポケットもあり、収納力抜群で機能性が高く、とても使い勝手が良さそうなのです。価格は3万8,500円……。けっこういい値段しますよね。

 レビューが1件でもあればいいのですが、エルトゥーク楽天市場店では、レビューはゼロ……。でもなあ、エルトゥークで販売されているってことは、めちゃくちゃ粗悪品ってわけではないと思うんだよなあ。これがメルカリやラクマなどのフリマアプリならいざ知らず、ちゃんとアタオの商品も取り扱っていますからね。それに、もしあまりにもひどい商品だったなら、「★1」のレビューが何件あってもおかしくないだろうし……。

 というわけで、悩んだ末にポシェットの購入を決意。8月1日に注文し、2日分の出荷に間に合いました。届いた実物を見てみると……おお! 写真で見た通り、ちゃんとした作りで使い勝手も良さそう! こうなると、なおさらハースケジュールというブランドの実体が気になります。どこを探しても、運営元の会社情報も出てこないし。ウーン、謎は深まるばかりなり……。

■今回の出費
ハースケジュール「お財布ポシェット」 3万8,500円

「バチェロレッテ・ミニ」でパンサー菅が“恋愛トラウマ”を見せなかったプロ意識

 今やアマゾンプライムで人気コンテンツとなった「バチェラーシリーズ」。

 才色兼備な独身男性の元に集まった女性たちが、バチェラーの心を勝ち取る為、数カ月にわたり、ゴージャスでロマンチックなデートをしながら生き残りをかけたバトルを繰り広げていくのが「バチェラー・ジャパン」、またその男女逆転版、独身女性が真実の愛を求めるのが「バチェロレッテ・ジャパン」だ。

 そして「…

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