リサイクルショップで一目惚れした3万円のブルゾン……フリマアプリの相場価格を調べ驚がく

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 前回、「mizuiro ind(ミズイロインド)」というブランドのMA-1を買った話をしたじゃないですか。

 でも、あの後結局キャンセルし、別のアイテムを購入したものの、頭の中にはずーっとあのジャケットがこびりついていたのです。公式サイトではもう取り扱いがなかったため、「イミテーションレザージップブルゾン」と商品名でネット検索したところ、なんと、楽天でも売られていたことが判明! しかも、割引になっていて、私が選ばなかったブラウンのほうが1着売れ残っていたんですよ! フォ~~~~~!! まるで私を待っていたかのようです。

 しかし、色味が明るいことが気になりました。はて……私が店頭で実物を見たときには、かなり渋い黒に近い茶色だった気がするんだけど……。なんでこんな明るく映っているんだ? もしや、別物……? 一度考え出したら疑問点が次から次へと湧き上がり、「買ってみて確かめるしかない」と思いましたが、最近クレジットカードの「ボーナス払い」でばかり買い物をしているだけに、なんとなく躊躇してしまって、購入には至らなかったのです……。

 それから、約半月。映画を見に北上まで行こう! という話になって出かけた際、転機は訪れました。なんと、以前訪れたmizuiro indのアイテムを扱うセレクトショップが「全品40%オフ」セールを行うというのです。ひゃっほー!

 というわけで、そのお店が入っているショッピングモール「PAL」に到着した私は、目当てのそのお店へ直行。でも、結論から先に申し上げますと、そのジャケットはセール対象ではありませんでした。申し訳なさそうに「これはセールにはならないんです……」と言う店員さんに、「また来ます」と言い残し、私は店を後にしました。

 うーむ、こうなったら、ネットで買ったほうがいい気がする。そこで、その場でスマホを駆使し商品を捜索の末、通販サイト「ZOZOTOWN」にてお買い上げ! そして、買い物を終えたステディと合流し、「あのジャケット、ネットで買うことにした」と報告すると、「え、そうなんだ……あのジャケットねえ」と曇り顔。さらに、「僕はいらないと思うなあ」とも一言。

 この言葉を受けて、私は再びスマホでZOZOTOWNを開きに、注文をキャンセル。はあ……あたしゃ、なんて迷惑な客なんだろうね。でも、いざキャンセルすると、むくむくと「やっぱり欲しい」という気になってきます。たまらず、もう一度購入! でも購入すると、急に不安になってきてキャンセル……という流れを4回ほど繰り返しました。

リサイクルショップで新品同様のジャケットと運命の出会い! そのお値段は……

 その後、ステディが大好きなリサイクルショップ「万SAI堂」に行き、ぷらぷら~っと店内を見て回っていたとき、可愛いジャケットに一目惚れしました。それは、「uniform experiment(ユニフォームエクスペリメント)」というブランドのミリタリーブルゾン。新品同様のキレイさで、羽織ってみるとサイズ感もバッチリでした。こ、これは運命の出会い!?

 すると、ステディが駆け寄ってきて「わ、可愛いブルゾン! これめっちゃいいじゃん!!」と褒めちぎってきます。えへへ……そう言われると、悪い気はせんわい。タグをちらりと見ると、お値段は3万円。古着で3万って、たっ、高い……。

 でも、モノはとてもいいものだし……と悩んでいる私に、「値段を調べてみようよ」とステディ。その言葉に従って調査した結果、フリマアプリでの相場は古着が1.5~3万円ほど、新品は10万円台で取引されていました。縫製もしっかりしてるし、リバーシブルだし……う~む。

 「PALで見たブルゾンよりいい?」と聞いてみると、「全然いい、ダンチでしょ!」とステディ。それならば買うわ! あたし、これ買います!!

 こうして、mizuiro indのMA-1に別れを告げ、uniform experimentのブルゾンをゲットした私。こうして思いがけない出会いがあるから、リサイクルショップも侮れないわ!

■今回の出費
uniform experiment「ミリタリーブルゾン」 3万円

電子書籍『“買い物狂い”の散財日記2~借金300万でも尽きない物欲~』発売中!

 昨年9月に販売した電子書籍『“買い物狂い”の散財日記~千葉N子のリアルな家計簿大公開~』の続編となる『“買い物狂い”の散財日記2~借金300万でも尽きない物欲~』がこのたび発売いたしました。

 日々の散財っぷりはもちろん、Amazonで買えるおすすめ商品、さらに数あるコレクションの中から、“一軍ジュエリー”も写真つきで公開! 

 また、夫や家族、友人との面白おかしいやりとりなど、買い物時の出来事がユーモアたっぷりにつづられており、気持ちのいい買い物っぷりは、読む人に爽快感を与えてくれるはずです。Amazon Kindleストアでの独占販売となりますので、千葉N子ファンの皆様は、ぜひご一読ください。

発売元:サイゾー
発売日:2023年6月30日
価格:950円(税込み)

<ご購入はこちらから!>
Amazon Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B0C9QRTMYM

亀梨和也にメロメロ、関西ジャニーズJr.に大感動! 『わっしょいCAMP』『サマパラ』参戦レポ

 サイゾーウーマン編集部員が週替わりで近況をつづっていく「編集部コラム」。半径1メートルの身近な話からジャニーズや芸能ニュースのネタまで縦横無尽に話題が飛び出します! 

 みなさんこんばんは、編集部のM子です。夜はだいぶ涼しくなりましたし、今日からは9月突入ということで、夏の終わりを感じている人も多いことでしょう。私のジャニオタとしての夏の思い出は、言わずもがな、東西ジャニーズJr.200名が集結したコンサート『ALL Johnnys' Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome』(以下、『わっしょいCAMP』)と、関西ジャニーズJr.7名による『Summer Paradise 2023 ~関西だし魂味~』(以下、『サマパラ』)です。今回は「参戦レポ」というほど中身はありませんが、いちジャニオタが感じたことをつづっていきたいと思います。
 
 まず、『わっしょいCAMP』は、開催が発表された時点で、次期デビュー候補と目されてきたHiHi Jets、美 少年、Aぇ! groupの3組に、なんらかの発表があるのでは……とファンの期待が高まっていましたが、8月20日の最終公演は、何もないまま、あっさりと終演。
 
 Snow Man、SixTONESがデビュー発表をした4年前の『ジャニーズJr.8・8祭り ~東京ドームから始まる~』のように、会場内が阿鼻叫喚となり地獄絵図に――なんてことはなかったので、ある意味平和に終わったものの、「ひょっとしたら……」と期待していた分、肩透かしを食らった感は否めませんでした。

 終始ソワソワしながら見ていたため、オタク的には100%楽しめたとは言い難いのですが、でも、アンコールの「明日に向かって」で、グループの垣根を越えてわちゃわちゃするJr.たちの姿を見ていたら、そんなことはどうでもよくなり、「この子たちの未来に幸あれ!」と願わずにはいられなくなりましたよ。
 
 私は一塁側のスタンド席で見ていたのですが、終演後、いそいそと荷物をまとめていると、隣の席の友人が「ほら!」と、アリーナのPA席にいた今回の演出担当、KAT-TUN・亀梨和也がスタッフを引き連れて目の前を通り過ぎていくのを教えてくれました。実は亀梨担でもある私は思わず立ち上がり、「お疲れ様でした」の意を込め、気づけば胸の前で小さく拍手。
 
 対して、オタクたちの視線を背中に受けながら、振り返ることなく、前を向いたまま右手でピースを作り会場を後にした彼。「くぅ~! かっこいい~!」と痺れ、Jr.を見に行ったはずが、亀梨くんにメロメロになった『わっしょいCAMP』オーラスでした(笑)。

『Summer Paradise』で感じた、関西Jr.の“気概”

 それから数日後、友人に誘われて関ジュの『サマパラ』を見に行ったんですが、これが思いのほか楽しかったんですよ。出演者は、Lil かんさい(以下、りとかん)・嶋崎斗亜と當間琉巧、Boys be(以下、ボイビ)から伊藤篤志、池川侑希弥、角紳太郎、AmBitious(以下、アンビ)の真弓孟之と永岡蓮王の7人で、この春から『まいど!ジャーニィ~』(BSフジ)のレギュラーになったメンバーです。

 7人での『サマパラ』開催は、SNS上でネガティブな声が多かったのも事実。というのも、大阪・松竹座ではそれ以外のメンバーが舞台『One ANOTHER』に出演しているため、私も当初は「なんでバラバラに公演するの(涙)」と否定的だったんです。が、いざライブが始まれば、そんなマイナスな感情はどこへやら。
 
 りとかんの2人を筆頭に「関ジュは自分たちが盛り上げていく」という気概を感じる、熱のこもったパフォーマンスに大感動! また、篤志の圧倒的センター感や、14歳ながら色気ダダ漏れの侑希弥、角くんのアイドル性の高さなど、特にボイビの成長ぶり(何様って感じですが……)にも驚かされました。アンビの2人も、しっかりとそれぞれの個性を発揮していましたよ。

 5万5,000人規模の東京ドームを経て、キャパ2,500人のTDCホールでの公演だったので、会場がかなり狭く感じ、肉眼でしっかり表情が見えたことも、満足度が高かった理由の一つかもしれません。

 ジャニーズ事務所は今、ジャニー喜多川前社長の性加害問題で揺れているところではありますが、この夏の経験を糧に、Jr.たちには今後大きく羽ばたいてほしいと思う次第です。

一青窈、子どもの写真入り年賀状で「光浦靖子を傷つけた」発言が失礼だと感じたワケ

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「私は無邪気に傷つけていたんだなと思って」一青窈
『24時間テレビ 愛は地球を救う46』深夜コーナー「上田と女が朝まで吠える夜」(8月27日、日本テレビ系)

 「親しき中にも礼儀あり」ということわざがあるように、人と人とが付き合う時に“気遣い”や“気配り”は欠かせない。その一方で、それが相手をイラつかせることになることもある――。8月27日放送『24時間テレビ 愛は地球を救う46』(日本テレビ系)の深夜コーナー「上田と女が朝まで吠える夜」を見て、そんなことを思った。

 同企画は、毎週水曜日のよる9時本放送同様に、くりぃむしちゅー・上田晋也が司会で、多数の女性ゲストがテーマに沿ったエピソードトークを披露するが、今回は、普段より多くの女性ゲストが集められていた。

 「明日のために葬りたい 女たちの黒歴史」というテーマでは、歌手・一青窈がこんなエピソードを披露した。

 タレント・清水ミチコ、オアシズ・光浦靖子と親しくしていた一青は、2人に近況報告もかねて、3人の子どもが映った年賀状を送っていた。しかし、光浦が「人のリア充みたいなのを見ると、ちょっと胸が痛い」といったことを書いていたのを読んで、「私は無邪気に傷つけていたんだなと思って」「カナダに留学されて、疎遠になってしまって。怒っていらっしゃるのかな」と、自分の年賀状が原因で関係性が悪くなってしまったと思っているようだった。

 光浦の相方である大久保佳代子 は、「大丈夫、あの人、人の子ども大好きで、人の子どもの卒園式とかよく行ってましたから。大丈夫だと思います。自分の子だと思ってかわいがってましたから」と即フォロー。清水も「絶対ないよ」と援護射撃し、「しかも(一青が送って来た年賀状に載っていた子どもとの写真は)面白写真なんだもんね。リア充の人たちは面白写真撮らないから」とやんわり、“おまえもリア充じゃないからな”と、かるーく一青を落として、オチをつけた。

 一青の明かしたエピソードって、「気を使いすぎて、かえって失礼なことをしてしまう」の典型ではないだろうか。

 一青にはまるで悪気はないのだろうが、このエピソード、実はものすごく失礼なことを言っている気がする。「リア充を見ると、胸が痛い」と書いていたという光浦に、3人の子どもの写真入り年賀状を送ったことで「私は無邪気に傷つけていたんだなと思って」と言っていたが、これって見方を変えると「子どもがいる私はリア充、独身で子どものいない光浦さんは非リア充」と決めつけているも同然ではなかろうか。

  一青が「子どもがいる私はリア充だ」と思うのは自由だし、それだけ満ち足りた生活を送っている証拠だから喜ばしいことだが、一青の思うリア充と、光浦の思うリア充が一致するとは限らない。それに、もし光浦が「リア充とは子どもがいる人」と認識し、そういう人を見るのは「胸が痛い」と思っているとしたら、お子さんのいる清水とはそもそも付き合わないはず なので、彼女が「子持ち=リア充」と思っていない可能性のほうが高いのではないだろうか。

 なぜ光浦が、子持ちに引け目を感じていると思われてしまうのか。それは彼女が、女芸人の「モテない」「結婚できない」といった自虐ネタがウケていた時代に売れた人だからだろう。 それゆえに、なんとなく実生活でも「モテない」「結婚できない」こと、ひいては「子どもがいないこと」に悩んでいるというイメージがついてしまったのだと思う。

 しかし、失恋の曲ばかり作るミュージシャンが、実生活で失恋しまくっているとは限らないように、テレビやラジオで話したこと、原稿に書いたことが、光浦の本心とは言い切れないはずだ。

 もし「リア充を見ると、胸が痛い」が本心だとしても、 光浦の言う「リア充」が何かを正確につかんでいるのは、相方である大久保や清水など、付き合いが相当長いもしくは深い人だけだろう。失礼ながら、一青はまだそのレベルに達するほど親しい間柄とは言えないようだ。

 それなのに、自分のリア充基準で「私は無邪気に傷つけていたんだなと思って」と決めつけた揚げ句、「カナダに留学されて、疎遠になってしまって。怒っていらっしゃるのかな」とテレビで言ってしまったら、光浦を“一青の幸せに嫉妬して、関係を絶った狭量な人”のように 感じる視聴者も出てくるだろう。

 幸い、相方である大久保、清水という芸達者な2人がフォローしてくれたから、光浦のイメージが低下することはないと思われるが、もし適切なフォローがなければ、とんだもらい事故だったのではないか。

 一青は、番組内で20年以上前からファンだという叶姉妹と会いたいとリクエストし、めでたくご対面となった。しかし、一青はファンだという割に、2人を喜ばせる質問ができない。「どこのスパが一番よかったか」「語学はどうやって習得したか」と質問するが、会話はあまり広がらなかった。

 それに対し、タレント・重盛さと美はうまい。「インスタをフォローさせていただいているんですけど」と名乗った上で、「何も入らないちっちゃい鞄シリーズが好きで」とインスタ内の“定番企画”に触れたところ、2人は表情をほころばせていたし、会話も弾んだように感じた。

 なぜ一青との会話は素っ気なかったのに、重森の時は盛り上がったのか。それは重森が「叶姉妹のこと」に触れたからではないだろうか。どこのスパがいいとか、語学の勉強法は叶姉妹でなくてもコメントできる。けれど、「何も入らない小さなバッグシリーズ」は叶姉妹のオリジナルネタなので、彼女たちでないと答えられない。だからこそ、叶姉妹もコメントに力が入ったように思う。

 光浦にも叶姉妹にも気を使っているけれど、結果的に一青の言動がどこかズレていたり、失礼になってしまうのは、一青の物の見方が自分中心だからではないだろうか。これは自分の色で勝負していくアーティストにとっては大事なことだが、一歩間違うと「自分勝手な人、勘違いな人」になってしまう。

 バラエティ番組のトークは周りを見つつ、バランスを保つ(誰かを悪者にしない、時には自分が笑われ役を引き受ける)ことが必要なので、そもそも、アーティストにはあまり向かない、というか、出演するとイメージダウンになってしまう気がする。「餅は餅屋」ということわざがあるが、音楽に専念することをおすすめしたい。

百貨店で3万円超えの出費! 買い物狂いの財布の紐が緩んだ、ベテラン店員の一言とは?

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 私、東京に行けることが決まったんですよ! ブラッボ~~~~~!! 東京行きよ、東京行き!!!! 聖地の「Kataoka」に行けるのよ~~~~~!!!! 私は大好きなジュエリーブランド・Kataokaさんの「宣伝大使」を自称して、日夜、ブランドの素晴らしさを皆に伝えているわけなんですが、最もKataokaさんに貢献できることと言ったら――そう、商品を買うこと!!!!!!!!!!

 ってなわけで、聖地巡礼をするにあたり、服も新調して気合を入れなければと思った私は、岩手・北上市を訪れました。ここには「さくら野百貨店」があり、「PAL」というイオン系列のショッピングモールがあるのです。

 まずはPALへ。ここには「mizuiro」というブランドのアイテムを扱っているセレクトショップがあります。モノトーンの服が多くて、とってもシャレているの。店主さんも言っていたわ。国内生産だから、ほかのブランドよりもコストパフォーマンスが高いって。

 私は何度か服を買っているのですが、今回も「おや!?」とビビっときたものがありました。それはブラックのMA‐1。ずっと欲しいと思っていたのよ、私。いざ羽織ってみると、お尻の部分がたるんとしていて、シルエットがもう最高。ちなみにお値段は、約3万円円でした。いいかも、いいかも……!

 しかし、問題だったのは、色。店主さんが気を利かせて茶色を持ってきてくれたんだけど、その色でめちゃくちゃ迷ってしまったのよ~~~~~! ステディを呼んで意見を求めたところ、「黒のほうが合わせやすい」と言うのだけど、私も店主さんも「でも、髪色が茶色だから、茶色のほうが合うと思う……」って感じだったのよね。ウーン、意見が割れると買いにくい……。

ベテラン店員さんが「このスカートは総ゴムだから大丈夫よ」とゴリ押し!

 私は一旦保留にして、さくら野百貨店へ。「Cour Carré an(クールカレアン)」というお店が入ってるんだけど、ここの服をたらら~っと見ていたら、爽やかなボーダーのトップスを見つけました。おお、かわゆい……!!

 すぐに試着させてもらうと、シルエットがたっぷりしていて、体のラインを拾わず、最高でした。うんうん、これはいいものだ。これは買いましょう!

 そう思って試着室を出ると、ベテランの店員さんが「これもぜひ着てみてちょうだいっ!」とスカートを差し出してきました。そして私が「だいたい15号サイズの服を着ているので、普通のスカートは入らないんですよ~」と言うと、「あら!? このスカートは総ゴムだから大丈夫よ、絶対大丈夫!」とゴリ押ししてきます。とりあえず着てみたところ、確かに入るではありませんか! こ、これは何号なのかしら……?

 着替え終えた私に、店員さんはニコニコしながら「これ9号なのよ! 11号もあるし、ブラックもあるわ! どう?」と追い打ちをかけます。しかも、「今なら50%オフよ!」とも一言。50%オフ、それは惹かれるかも! でも、家に黒のスカートはあるんだけどなあ、まあでも、2着くらい持っていてもいいかあ……。

 そんなわけで、財布の紐が緩んだ私が会計へと向かうと、

店員さん「お会計3万4,000円です」

 WHAT!?!?!?!?!? ってことは、「MA-1」買えたじゃんよお~~~~~!! ちょっと悲しかったので、その後、mizuiroさんのオンラインショップに突撃し、MA‐1もゲット! はあはあ、結局6万円以上散財してしまった……ガクっ!!

■今回の出費
Cour Carré an「タンクトップとスカート」 約3万4,000円

Mizuiro「MA-1」約3万円
合計 約6万4,000円

電子書籍『“買い物狂い”の散財日記2~借金300万でも尽きない物欲~』発売中!

 昨年9月に販売した電子書籍『“買い物狂い”の散財日記~千葉N子のリアルな家計簿大公開~』の続編となる『“買い物狂い”の散財日記2~借金300万でも尽きない物欲~』がこのたび発売いたしました。

 日々の散財っぷりはもちろん、Amazonで買えるおすすめ商品、さらに数あるコレクションの中から、“一軍ジュエリー”も写真つきで公開! 

 また、夫や家族、友人との面白おかしいやりとりなど、買い物時の出来事がユーモアたっぷりにつづられており、気持ちのいい買い物っぷりは、読む人に爽快感を与えてくれるはずです。Amazon Kindleストアでの独占販売となりますので、千葉N子ファンの皆様は、ぜひご一読ください。

発売元:サイゾー
発売日:2023年6月30日
価格:950円(税込み)

<ご購入はこちらから!>
Amazon Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B0C9QRTMYM

義母が老人ホームに入り一安心? 月の費用20万円強、全国展開する大手で「こんなはずじゃなかった」わけ

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

義母のホーム探しが簡単だった理由

 峰まゆみさん(仮名・63)の夫の母親、令子さん(仮名・91)は、夫を見送ったあと長く一人で暮らしていたが、10年ほど前に峰さん家族近くのアパートに転居した。一人暮らしではあったが、峰さん夫婦がこまめに様子を見に行くことができる距離だったので、互いに安心していた。ところがここ数年は体調を悪くして入院することが増え、峰さんは令子さんがこれ以上一人暮らしを続けるのは難しいのではないかと考えるようになた。

「私も夫も60歳を過ぎ、健康に不安を感じるようになりました。先日は私も腰を圧迫骨折してしまい、老老介護予備軍だと実感したんです」

 自宅で転倒して入院した令子さんを、もう自宅アパートに戻すのは無理だと考えて施設探しを始めた。当初は、リハビリや医療ケアを受けながら自宅に戻ることを目指す「介護老人保健施設(老健)」を当たっていたが、リハビリの時間が少ないことがわかった。

「週に2回、それも20分しかしてくれないというんです。それに老健は長期入所はできず、3カ月とか6カ月で出されるのでは、結局また一から施設探しをしないといけなくなります。だったらいっそのこと、有料老人ホームを探そうと思ったんです」

 ホーム探しは、予想以上に簡単だった。というのも、峰さんの住む市の近辺に、有料老人ホームは3カ所しかなかったのだ。

「ホーム探しで、選択肢が多くて迷うというのは都会の人だけ。ぜい沢な悩みだと思います。それも3カ所あったホームのうち、2カ所は満室で、空きがあるのは1つだけだったので、悩むまでもなくそこに決めるしかありませんでした」

 そのホームは、以前令子さんとパンフレットを見ていたことがあった。看取りまでしてくれるというので、「入るならここね」と令子さんが言っていたのが決め手になった。全国展開している大手の有料老人ホームだ。

「費用は月に20万円強です。前払い金はいらなかったので、安いほうだとは思います。それでも義母の年金では足りないので、貯金を取り崩しています。義母も90過ぎているので、100歳まで生きても、何とか足りるでしょう」

 これで一安心、のはずだった。

選んだ老人ホーム。こんなはずじゃなかった

「ところが、そのホームに入ってみるとリハビリはまったくありませんでした。リハビリもないのに、義母の状態が改善するわけがありません。食事のときだけ車いすで食堂に行っていますが、あとはすぐに部屋に戻って、ベッドに横になる。これでは筋力が落ちるばかりです」

 食事もあまりおいしくないらしい。

「見学時に試食したときは、そんなに悪くないと思ったんですが……。いろんなことにやる気が失せてしまい、しかも動かないので、食事もおいしくないのでしょうね」

 それでもホームにいれば、近くに職員がいるので安心だ。一人暮らしのときはちょっとしたことでも電話で呼び出されていたので、気持ちが全然違う。コロナの感染拡大もあって、たびたび面会に行かなくてすむようになったことも、峰さん夫婦にとっては解放感が大きかった。

「もう携帯電話も必要ないので解約してしまいました。何かあればホームから呼ばれるでしょうが、その時はその時。通院する際の付き添いは必要になりますが、今はホームに訪問医が来てくれているので、それで十分足りています」

 それに義母は夫の親だし、と峰さんは淡々と語る。

――後編(9月10日公開)につづく

 

ママ友から、USJへの合同旅行に誘われて……「どう断ったらいい?」内気ママの憂鬱

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係は、価値観や環境の違いからさまざまなすれ違いが起きやすい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、ママ友トラブルの解決策を考える。

 コロナ禍が落ち着いた今年の夏休み期間、レジャー施設や観光地がかつてのような盛況を見せ、ファミリー層の外出が復活したことを実感させる。同時にママ友と子連れでお出かけする機会が増えたというママも多いだろうが、今回は、「夏休みにやたらと外出に誘ってくママ友の対応に困った」というお母さんの声を取り上げる。

夫は単身赴任、小学生と園児のワンオペ育児をするママ

 涼子さん(仮名・40歳)は、首都圏で小学3年生の娘と保育園の年長である息子の育児をしている。夫は、北陸地方に単身赴任中のため、自動車メーカーの総務部に事務として勤務しながら、ワンオペ育児で2人の子どもの面倒をみているそうだ。

「夫は、観光地などに展開しているホテルチェーンで働いています。コロナ禍の影響で、観光業が下火になった時も変わらず勤務していました。そして、旅行が活発になった今年、地方のホテルへ支配人として転勤に。観光業なので、こっちに戻って来られるのは平日のみなんですが、子どもは学校や保育園があるので、家族で外出することはほとんどなく、もっぱら家で過ごしています」

 涼子さんの娘の陽菜乃ちゃん(仮名・9歳)は人見知りをする性格だが、保育園の頃から仲の良い彩奈ちゃん(仮名・9歳)とは、休みの日もお互いの家に行き来して過ごしている。

「彩奈ちゃんのママの望美さん(仮名・39)は、地域の祭りの手伝いを自ら申し出たりするなど、すごく社交的な性格でママ友も多い。でもここ数年は、娘同士の仲が良いので、私たち親子とばかり一緒に過ごしているんです」

 涼子さんは、外出するとなると、1人で陽菜乃ちゃんと年長の男の子の世話をしなければならないため、通院など以外では、遠出はしないという。しかし、望美さん親子と一緒だと、ある程度自由に動けるため、助かっているそうだ。

「娘同士の仲が良いので、望美さんがどこかへ買い物や遊びに行く時には、うちにも声をかけてくれるんです。公園で遊ぶ以外にも、ママ友と数人で子連れ飲み会をやったり、キッザニアに行ったりもしました。娘も息子も『また行きたい』と大喜びしてましたね。こちらが子ども2人で、向こうは1人なのもあって、望美さんに負担をかけてしまうのではと気を使ってしまうんです。でも望美さんは『私は子ども好きだから気にしないで』と言って、また誘ってくれます」

 さまざまな行動制限が撤廃された今年の夏は、望美さんからキャンプのお誘いがあったという。

「望美さんは、かつて飲料メーカーの配達員をしていたことから、その時のお客さんや同僚など、とにかく知り合いが多い。今年の夏は、当時から付き合いのあるママ友家族とキャンプへ行くと聞いていたんですが、うちも一緒にどうかと誘われたんです。私はアウトドアが苦手だし、単身赴任中の夫も参加できないのでやんわり断ったものの、望美さんは『男手がないとキャンプは行けないと思うから、複数の家族で行けるのはいい機会だよ』と何度も誘ってきました」

 涼子さんが行くのを渋ったのには、ほかにも理由があった。

「望美さんは、私がキャンプに来るほかのママとも仲良くなれると思っているんです。そのママとは、夏祭りで一度、会ったきり。子どもも娘とは別の小学校に通っています。なのに望美さんは『すごくいい人だから安心して』『子どもたちもすぐ仲良くなれると思う』と……。『知らない人とキャンプに行くのは抵抗ある』とは言いづらくて困ってしまいました。最終的には、どうしてもずらせない予定が入ったと嘘をついたのですが、モヤモヤしてしまって」

「一緒にUSJへ行こう」ママ友からの誘いをどうやって断ったらいいのか?

 そんな折、今度は望美さんから、連休などを使ってユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に行かないかと誘ってきたそうだ。

「早割りだと宿泊代が安くなるプランがあるらしくて、一緒に行こうと言ってきました。でも以前、望美さん親子と東京ディズニーランドに行った時、もう彼女と大型テーマパークに行くのは嫌だなと思う出来事があったんです」

 望美さんから「子どもが中学生になるとパスポート代が高くなるから、今のうちに行こうよ」と誘われ、ディズニーランドに行くことになったという。

「望美さんの作ったスケジュールは分刻みで、どのアトラクションに乗るとか、食べる店もすべて決めてあったんです。本当はもっとゆっくりしたかったのにと、疲れ果ててしまいました。なので、USJでもそうなるかと思うと避けたくて。しかも望美さんが言うには、彼女と仲の良いママ友も興味を持っているらしく、『みんなでコテージを借りて泊まろう』と計画しているんです。やっぱりよく知らない人と泊まるのは嫌だなぁと思ってしまいますし、自分だけ断るのも気まずくて」

 涼子さんいわく、望美さんには普段からお世話になっており、下の子の世話で手いっぱいの時には、陽菜乃ちゃんと彩奈ちゃんが一緒に通っているスイミングスクールの送迎を引き受けてくれることもあるとのこと。

「そういうのもあって、お誘いを断り続けるのも気まずく、悩んでいます。これからも仲良くはしたいのですが、そういう場合、どうやって断ればよいのか……」

 ママ友付き合いは、人によってさまざま。学校行事やPTA委員など、必要に迫られた時のみ連絡を取るだけの相手や、子ども同士が同じお稽古に通い、毎週のように顔を会わせる相手や、また親子ともども仲が良くて一緒に旅行などにも行くような相手など、人それぞれ接し方は違うだろう。とはいえ、お互いの認識が異なってしまうこともある。

 今回の望美さんは、もともと社交的なタイプだが、子ども同士の仲が良い涼子さんのことは、かなり親密なママ友と思っているのではないか。そのため、長い時間を共にするテーマパークやキャンプに行こうと提案してくるのだろう。しかし、相手に気を使ってしまう内気タイプの涼子さんは、望美さんに対してそこまでの気持ちはないのだろうと感じた。

 ただの知り合い程度の関係ならば、涼子さん側からスパッと一緒に出掛けるような付き合いを辞めてしまえばいいが、ママ友となると、子ども同士の関係が第一なのでそれはできない。となると、ある程度、自分の中でルールを作り、「1泊など宿泊を伴う外出は難しい」「レジャー施設は苦手なので行きたくない」と、これは決定事項であるとして、相手に伝えてみてはどうだろうか。

 その際に、ワンオペや夫がいないことを理由にすると、逆に相手が「私が手伝う」と言って、断りづらくなる状況になりかねないので、あくまで「自分が行きたくない」と思う理由を伝えたほうがいいといえる。

 もしもそれで、関係が気まずくなってしまったら、今度は、涼子さんから誘ってみてはどうだろうか。相手からの誘いを受ける側だから、自分の行きたい場所に行けないし、自分の思う通りに過ごせない。望美さんも誘われる側になった時、「ママ友からのお誘いは断りづらい」と気づいてくれるかもしれない。

『らんまん』が描かない、神木隆之介演じる主人公のクズ史実! 病死した長女と“現地妻”への理解できない言動とは?

天才植物学者・牧野富太郎をモデルにしたNHKの連続テレビ小説『らんまん』。どうやら牧野はドラマでは描かれないヤバいエピソードを持つ人物のようで……。「牧野富太郎の私生活はクズの中のクズ。横綱級のクズだったといえるでしょう」と語るのは、『本当は怖い世界史』(三笠書房)などの著作を持つ歴史エッセイストの堀江宏樹氏。同氏が朝ドラ『らんまん』主人公の史実をひもとく!

▼前回

植物学者から一転、クラシック音楽の指揮者に?

 「新進気鋭の植物学者・牧野富太郎」。故郷・土佐(現在の高知県)でその称号を保持するには、莫大な金がかかりました。牧野からのあいつぐ送金要請に、彼の実家で、土佐・佐川町に江戸時代から続いていた造り酒屋「岸屋」は耐えきれなくなって、ついに破産。

 牧野は財産整理の名目で、ふるさとに帰ることになりました。

 本来なら人目を忍ぶ、失意の帰郷となるはずですが、牧野は「東京帰りの若き名士」として振る舞おうとしています。土佐でもなぜか超一流の豪華旅館「延命軒」に宿泊し、部屋代だけでも80円を蕩尽したとされます。当時の80円は現在の価格なら80万円ほど。

 東京の「妻」――実際には結婚もしていない状態で、2人も子どもを授かった「愛人」寿衛は牧野の作った借金で貧苦にあえぎ、10円(=約10万円)も返済できなかったのに……。

 土佐随一のハイカラなインテリを自称している牧野は、植物同様、クラシック音楽が好きだったようです。しかし、当地で牧野がたまたま耳にした音楽教師のリズム感が「ダメだ、なっていない」と感じてしまい、みずから西洋音楽の勉強をはじめ、オルガンなどの楽器も私費で購入、土佐初のクラシックコンサートも私費で開催、指揮者としてタクト(指揮棒)を振り回し……いったい何がやりたいの、あなたの夢は植物学者じゃなかったの……と溜息をつくしかない、にわか芸術活動に没頭しはじめます。

 一度、これだ! と思えば理性が働かず、欲望のまま、借金してまで際限なく浪費を繰り返す牧野ですが、なにより理解できないのは、この時期、東京に残してきた寿衛からは、何度も窮状を訴える手紙を受け取っていたにもかかわらず、ただの一度も返事を書かなかったことです。

病死した長女の死すら忘れるノンキさ

 牧野との関係を両親から反対されたことがきっかけで実家と絶縁している上に、牧野不在のまま、次女・おかよを一人で出産せねばならなかった寿衛は産後の肥立ちが悪く、病気がち。幼い長女はずっと深刻な病気で、生まれたばかりの次女まで体調不良。おまけに牧野の親戚筋にあたる若い男が家に居候しており、彼の世話までしなくてはなりません。

 寿衛は、借金取りから「旦那さんは遊んでばかりでいいですねぇ~」などと毎日のようにイヤミをいわれたそうです。

 土佐で豪遊を繰り返す牧野とはうらはらに、東京の家族が体調不良なのは、彼らにはまともな送金がなく、極端に貧乏であるがゆえ。栄養すらまともに摂れていないからなのですが、その元凶たる牧野が帰ってこないのを不憫にも恋しがり、「父ちゃん、父ちゃん」と言いながら長女・おそのは、4歳で病死してしまいました。

 長女の凶報を聞いた牧野は、さすがに土佐から東京に戻ってきたそうですが、この時のことを80代になってから振り返った牧野は、やはり長女の死など忘れてしまったかのように、“クラシック音楽の普及活動に携わっているうち、土佐での日々は夢のように過ぎてしまった……”などとノンキに回想しているのでした。

 実際は「夢のように」どころか、いろいろなことがあったはずです。

牧野と離婚後、最初の妻は……

 最初の妻・猶とは離婚し、「岸屋」番頭の和之介と再婚させることにして、牧野は「10石(=現在の価格で約10万円)」だけを元・オーナーとして受け取り、後は猶たちの好きにさせました。

 岸屋の再建を、地元で、まずは醤油づくりから目指した猶と和之介ですが、残念ながら失敗。悪いうわさを立てられたので土佐にいられなくなり、静岡の焼津に引っ越してから、小さなお店をやっていたようです。しかし、それでも猶は牧野に送金しつづける日々を過ごしたそうで、それだけ、牧野という男にすさまじい魅力があったからなのでしょうか。

 ほとぼりが冷めた頃、ひっそりと土佐に帰郷した猶たちは当地で亡くなり、牧野の祖母の墓の近くに葬られているそうです。牧野富太郎という男にさえ関わらなければ、猶はもっと幸せな人生を送れたのではないでしょうか。

 いや、一方的に離縁されてもなお、惚れていられるような運命の男に出会えただけでも、猶は女として幸福だったのでしょうか。男女の問題に正解はありませんが、想像するだけで複雑な気持ちになってしまいます。

 離縁された猶から、寿衛のその後に目を向けてみましょう。

 ついに牧野が猶と離婚したので、彼と正式に結婚できることになった寿衛なのですが、ここで彼女が牧野を捨て、次女を連れて実家に戻る決心をしなかったのは、理解しがたいと思う読者も多いでしょう。

 いくら彼女が牧野に岡惚れしていたとしても、長女が病気になり、そのまま亡くなってしまったにもかかわらず、それを見殺しにしたといってもよい牧野と正式に結婚してしまうという選択は、現代のわれわれにはなかなか納得しづらいものがありますね。

 明治時代に定められた民法では、結婚後の女性は、法律上の無能力者だとされたので、離婚の意思を夫に申し出ても、拒まれた場合、調定を受けることすら叶いません。しかし、寿衛は次女が生まれた時点でも、牧野の東京の現地妻にすぎず、牧野の正式な妻は土佐の猶という女性であり続けたので、「実家に帰らせていただきます」といえば、寿衛は牧野との関係を断ち切れたはずなのです。しかし、寿衛は牧野に執着してしまったのでした。

渋谷円山町で経営した店とは?

 牧野はのちに自伝を残していますが、55歳の若さで早死するまで、彼に尽くし続けた、妻・寿衛の死因については沈黙しています。しかし、状況証拠から寿衛が子宮がんだったことはおそらく間違いなく、13人もの子ども(成人したのは7人だけ)を産んだ彼女が、子宮の病気で亡くなってしまったことについて、伏せておきたい気持ちもなんとなく想像できますが……。

 牧野の妻として、寿衛の生活は最後まで苦労続きでした。しかし、50代になってから、現代風にいえば、「宴会場つきラブホテル」というような営業形態のお店を、渋谷の色街として知られた荒木山(現在の円山町)で経営し、玄人女性に仲間入りするとは、寿衛自身も想像さえしていなかったと思われます。

――次回、そんな寿衛のお話がつづきます。

小6初夏から中学受験は遅すぎる? 娘が伝統私立校に“駆け込み”で合格できたワケ

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学受験は小学3年生の2月から準備を始めるのが一般的。しかし中には、6年生から参入するご家庭もある。この遅れて中学受験に参加することを、業界用語で「駆け込み受験」と呼ぶ。一般論ではあるが、駆け込み受験はハンデありきのスタートになりがちだ。

 中学受験は、難関校になればなるほど、入試で学習指導要領を逸脱した問題を出す。受験生は、そうした問題を解くための学力を付けなければならないわけだが、駆け込み受験組はその準備期間がほかの受験生より圧倒的に短い。ハンデ戦とわかった上で参入するには、当然それ相応の理由と覚悟が必要だ。

 しかし、「早いうちから中学受験の準備をしていれば、もっと楽ができたかもしれませんが、『どうしても合格したい!』という意志があれば、乗り越えられるものだとも思います」と語るのは、現在、中学3年生の心美さん(仮名)の母、美保さん(仮名)である。

 心美さんが中学受験を決意し、中学受験塾に入塾したのは6年生の初夏のことだった。

「うちは子どもが3人いまして、私立中学なんて贅沢なことはまったく考えていなかったんです。でも、『この道しかない!』と腹をくくって受験を決めました」

 心美さんはもともと、学校が大好きな元気いっぱいの少女だったそうだが、その学校生活は6年生で一変したという。クラス替えが行われ、新しい担任のもと新学期がスタートしたものの、すぐにコロナ禍が発生した。

「緊急事態宣言で、しばらくの間、休校だったこともあり、クラスのまとまりはなかったと思います。その後、登校が再開されたのですが、心美のクラスメイトがどうやらコロナに感染したといううわさが流れて……。誰だって、なりたくてなる人はいないのに、その時の学校の対応は本当にひどいものでした。学年集会の席上、学年主任の先生が『この学年でコロナに感染した児童がいます』と発言したというんです」

 この発表を受け、子どもたち、そして親たちは“犯人捜し”をするかのように、その日の欠席者の把握に努めたらしく、結果的に欠席していた心美ちゃんのクラスメイトが“ターゲット”になったそうだ。

「その子が本当にコロナだったのかもわかりません。でも、結果として、その日以来、学校に来られなくなったんですね。どうも、子ども同士のLINEグループの中で、仲間外れのような扱いを受けてしまったようで……。心美には、それが理不尽にも恐怖にも感じる一件になったようで、まったく関係ない部外者ではあるのですが、心美まで学校に行くのを嫌がるようになったんです」

 コロナ禍でなくても、特定の子を仲間外しにするのは、小中学生の女の子同士の中ではよくある話かもしれない。しかし、心美ちゃんのように優しく、繊細な心を持つ子は、他人の痛みまで自分事のように受け止めてしまうことがある。

「心美は心ない発表をした学校の先生にも、意地悪をしたクラスメイトにも不信感しかなく、『この人たちと同じ空間にいたくない』と言いだしたんです。私も、コロナ禍を言い訳に、ロクに授業もしないばかりか、学級崩壊状態になっているクラスをどうにかしようという心意気もない学校には絶望していました。このまま地域の公立中学に入学しても、同じメンバーなのかと思うと、心美が完全な不登校に陥る可能性を否定できなかったんです」

 そんな中、美保さんは学生時代の友人から久しぶりに連絡をもらう。

「お互い、近況報告をしているうちに、彼女の娘が私立のS学院に通っていることがわかりました。その頃、メディアでは盛んに『コロナ禍における私立中高一貫校のオンライン授業』が報道されていまして、『公立とは全然違うんだぁ……』とうらやましく思っていたんです。S学院も生徒全員がタブレット端末で授業を受けており、1日たりとも授業がなかった日はないって聞かされました。『やっぱり、報道されている通りなんだ!』と感心しましたね」

 美保さんが、心美さんの学校であった出来事を打ち明けると、友人はこんなことを教えてくれたそうだ。

「S学院の担任の先生は、オンライン授業中、生徒全員の顔をパソコン画面に映し出し、一人ひとりが笑顔でいるかどうか、表情が暗い子はいないかを毎日確認してくれているそうなんです」

 美保さんの友人いわく、娘のオンライン授業の様子を少し離れたところで聞いていたところ、先生が懸命に生徒たちを元気づけようとしてくれているのが手に取るようにわかり、先生もつらいのに、本当にありがたくて、涙が出たとのこと。緊急事態宣言が明けて通常登校に戻った際、クラスはすでに一致団結しており、「この学校を選んで良かったなぁと心から思ったわ」とも言っていたそうだ。

 その友人の娘さんも小学校の時、いじめが原因で少しの間、不登校を経験。そこで、駆け込み受験をしてS学院に入学したという経緯があったといい、美保さんの心は一気に中学受験へ傾くことになる。

「友人に『小6からでも、頑張れば、まだ間に合う!』と励まされて、やっぱり、我が子には『学校、大好き!』『友達、大好き!』って環境にいてほしいって思ったんです。それで、心美にも中学受験を強く勧めました」

 それからほどなくして、心美さんはその友人の娘さんから、直接S学院のことを聞く機会を持ち、一気にS学院のファンになったという。

「S学院は難関校ではありませんが、校風の良さを誇る伝統校です。塾からも『小6の今からでは、相当厳しい!』と言われたんですが、心美は『絶対に頑張る!』と言いまして、その日から、猛勉強がスタートしました。塾の先生にも『そういうことなら、応援する』と言われ、系列の個別塾にも行くように。毎日、相当ハードでしたが、友人の娘さんにも、なんとS学院の先生にも応援メッセージをいただくことができて……最後は気合で合格をもぎ取ったようなものですね。合格を報告した際、塾の先生が本当に驚いておられましたから(笑)」

 心美さんは入学後、S学院が大切にしている「他者貢献」という精神のもと、ボランティアをする部活に入り、充実した毎日を過ごしているという。

 美保さんがニコニコしながら、心美さんの中学受験をこう振り返った。

「もう少し早めに受験に取り組んでいたら、もしかしたら、もっと偏差値の高い学校に行けたかもしれません。親って、欲深い生き物ですよね(笑)。でも、S学院に入って、毎日、楽しそうに通う心美を見ると、これが正解だったと思うんですよ。受験という目標がなかったら、心美は今も不登校だったかもしれませんから……。唯一の誤算は、心美の姿を見た下の子2人も『中学受験する!』と言っていることですかね。私、もっと働かないといけなくなりました(笑)」

 受験にはそれなりの準備期間が必要だが、心美さんのように、短期間でも気持ち次第で「大願成就」となるケースも過去、数多く見てきた。人生は「意志あるところに道は開ける」という言葉通りなのかもしれない――美保さんの話を聞いて、そんなことを思った。

ジャンポケ・斉藤慎二の不倫報道で、自分の“見る目のなさ”を自覚したアラサー女子

サイゾーウーマン編集部員が週替わりで近況をつづっていく「編集部コラム」。半径1メートルの身近な話からジャニーズや芸能ニュースのネタまで縦横無尽に話題が飛び出します! 

 皆さんこんばんは、サイ女編集部のY子です! 先日、自分の“男を見る目のなさ”を痛感する出来事があり、非常にショックを受けている今日この頃です。というのも、私、20代前半くらいから「お笑い芸人だったらジャンポケ・斉藤と結婚したい!」と周囲に豪語するほど、お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二のことが、恋愛対象として好きだったんですよ。

 2017年に結婚を発表した際には、残念な気持ちもありましたが「どうかお幸せに」と心の中でポツリ。愛妻家な彼をテレビで見ては、「奥さんを大切にね」と親のような目線で見守っていました。

 ところがどっこい、なんと不倫が報じられてしまったではありませんか! 週刊誌によると、福岡県のキャバクラで働く嬢と関係を持ってしまったとか。しかも、妻の出身地にあるお店だったそう。

 えっ、あなた愛妻家じゃなかったの!? 愛妻家の皮をかぶった強欲男だったのかい!? と衝撃を受けたのですが、実はこれと同じ衝撃、3年ほど前にも受けていまして……。

 私は20代前半くらいから「俳優だったら東出くんと結婚したい!」と周囲に豪語するほど、東出昌大のことが好きで、彼が杏さんと結婚した際には「どうかお幸せに」とつぶやき、愛妻家ぶりを見れば「奥さんを大切にね」と親目線で……という具合だったんです。

 しかし、20年に不倫が発覚し、大騒動となったのは皆さんご存じですよね。今後は「私が好きになった芸能人、みんな不倫する説」を密かに検証していく所存でございます。

 ちなみに、ABEMAで『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』という番組が配信されているのですが、東出くんは旅の同行者として出演中。海外で女の子をナンパして楽しそうに笑っている彼を見ると「君はもう好きに生きてくれ」と思うのでした。

宗教2世の私が、信者の親からもらった手紙――「話し合ったら最後」と思っていた父と和解できたワケ

「『カルト』と呼ばれる新興宗教の信者である両親の元に生まれた私は、子どもの頃からずっと(うさんくせぇ……)と思ってきた」――サイゾーウーマンで昨年、短期連載された「となりの脱会くん」。その筆者である「脱会くん」ことライター・DJ2世は、いまだかつてないほど「宗教2世」問題がクローズアップされたこの1年、自分が2世信者としての苦しみをどう乗り越えたかを、あらためて振り返ってみたという。無断で宗教を脱会してから、断絶していた親と、どう和解したのか。今回、寄稿いただいた。

(前編はこちら)

カルト宗教の信者である親から、ポストに怪文書が!

 親との対決が差し迫る頃、一人暮らしの自分の家のポストに1通の手紙が入っていた。差出人を見ると、父親の名前があり、私は覚悟を決めて封を開けた。父親は昔から言いたいことを私に直接言わず、手紙にしたためて一方的に自分語りをする習性があった。中には便箋が5枚ほど入っていた。父からの反撃である。

 読んで気分はよりどん底に。善意100%で書かれたものであろうが、「宗教2世であることがつらい」と言っている子どもに、宗教の道理で励ます文章をよこすとは……。やはりこの人たちとは分かり合えない。話し合ったら最後、もう二度と顔を合わせることはないだろうと覚悟を固めた。

ついに直接対決! オイラの人生はどうなっちまうんだい?

 ついに下宿先に父親がやって来た。話し合いなんていつぶりだろう。久しぶりに会ったが父親はまったく変わっていない。顔を合わせた瞬間から、涙をずっとこらえていたが、話し始めると同時にあふれてしまった。状況を聞かれた私は、ずっと宗教を信じてこなかったこと、宗教と触れている時間がずっと苦痛だったこと、限界を迎えて脱会してしまったこと、脱会してからもずっと生きづらいということを伝えた。

「そうか〜、大変だったね」

 父親の返答は意外にも穏やかだった。

「お前が霊的なものを求めていると思っていたから、今までそうしてきた。そんなことを考えていたなんて知らなかった。申し訳ない。これからできるだけ埋め合わせはさせてほしい」

 父親が言うには、信仰心の強い2人の子どもなのだから、息子もそんな家庭を望んで産まれてきてくれた存在なのだと信じて疑わなかったとのこと(何だそれ)。それが違うのだとわかれば、信仰を強制することはしない。その言葉を裏付けるように、それからは、お互いの思想に関して触れることなく、いち親子として接していくことになった。

 衝撃だったのが、うちの親はこんなにもちゃんと話し合いができるのだということ。てっきり宗教を否定したら、ブチギレて会話が成り立たなくなると思い込んでいた。親の中の優先度が「宗教<子ども」だとは考えてもいなかった。自分の不安をよそに、話し合いはスムーズに進み、あっけなく終わった。直接話すと意外と大丈夫だった。

 父親の言う「埋め合わせ」をどうしていくのがいいのか、お互いよくわからず、とりあえず定期的に一緒に晩ごはんを食べたり、一緒に映画を見に行くようになった。そうするとあら不思議、急速に自分のメンタルが安定していくのを感じた。深く落ち込むこともなくなり、周りの友達と比べることも急にしなくなった。何というか、生活に最低限度の自己肯定感を手に入れたような感覚があって、こんなに単純だったのかというぐらい、人生が驚くほど良い方向に進み始めたのである。

 それから大学を卒業して社会人になり、今や宗教で悩んでいた過去は遠い昔のことになりつつある。おかげで徐々にやりたいことが見え始め、そこから初めて自分の人生を歩めるようになった気がしている。あの時、親にヒステリックなメールを送ったこと(前編のURL)が、自分の長い宗教への苦悩をあっさり終わらせてしまったのだ。

 また、話し合いをしてから、親も少しずつ変わっていった節があった。それまで自分の理想を子どもに投影していたが、ようやく「子どもには子どもの人生がある」ということを理解したのだと思う。親自身の未熟さというものにも気づけた。確かに世に言う子育て法はたくさん出回っているけど、2世の子育て法なんてどこにもないものね。

 今でも親と話していると<この人やっぱりやべ〜>と思うことはたくさんあるが、お互いの考え方には干渉しないと決めているので口出ししない。また親も、宗教的にはてなマークが浮かぶようなことを私がしても、極力言わないようにしてくれている。いまだに昔送りつけてきた怪文書を見ると血が沸騰するような感覚になるし、物心のつく前から、子どもに思想を強制するなんてやはり恐ろしいなと思うが、まあ私と親はあのときお互いある程度納得のいく“及第点”を見つけられたということだ。

宗教が介在する人間関係は特殊――私にとっての「苦しみ」の根っこ

 私が気づいたのは、物心ついた頃から苦しんできた自分の悩みは、宗教によって生じた親子のすれ違いだったのだということ。

 親は宗教のせいで私が信仰を望んでいるとずっと勘違いをしていたし、私は宗教のせいで親に話が通じるはずがないと思い込んでいた。我々親子はあの瞬間まで、本当の意味でのコミュニケーションを取ってこなかったことを痛感させられた。

 宗教が介在する人間関係というのは、こと日本ではやはり特殊で、信仰という強いつながりがある一方、宗教抜きで、いち人間同士として接するのを怠ってしまうことは多いように思う。たとえそれが親子の仲であっても、である。2世の親たちへ、子どもは信仰がなくてもあなたの子どもなのよ! 大事にしてくださいね!

 それまで私は、悩みを取り払うためにいろいろなことをやってみた。例えば、カウンセラーに相談してみたり、SNSで謎の「宗教2世アンチ垢」を作って延々と愚痴を吐いてみたり……しかし心が晴れることはほとんどなかった。

 そんな紆余曲折を経て、結局、親との話し合いであっさり解決してしまったのは自分の中でかなり驚きだった。また何より親が“話し合えるタイプ”だったことは、とても運が良かったと感じている。

 もちろん皆が同じ方法で解決できるとはまったく思わない。だが、「信者である親に話が通じるはずがない」という思い込みを、思い切って一度捨ててみることで、親子関係に何か新たな変化が訪れる可能性もあるということを、ここで伝えたい。

 また、解決することは難しくても、親の言動に対し、「これは宗教による思い込みではないか」という視点を持つことで、より俯瞰して自分の悩みを見ることができ、気持ちが軽くなる人はいるのではないか……。そんなささやかな願いを込めて、この記事を書かせていただいた。やはりメディアでは教団や被害者のショッキングなエピソードを伝えがち。こんな地味な体験談はなかなか見かけないが、何か悩んでいる人のヒントになれば幸いである。