中学受験全落ちで公立に進学、難関大合格後も続く“悪夢”――彼が選んだ就職先とは?

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 今年も中学受験が終了した。「合否」はまさに「天国と地獄」だが、第1志望校の合格者は3人に1人と言われている世界なので、涙をのんだご家庭のほうが圧倒的に多いのだ。

 中学受験生は12歳なので、些細なことで調子を崩し、本番で実力が発揮できないケースもある。受験し続けても、なかなか合格が得られないというご家庭も取り立てて珍しいものではない。しかし、12歳で「不合格」というレッテルを貼られ続けられた子の心の痛みは想像を絶する。

 英太君(仮名・現大学4年生)も壮絶な苦しみを背負った1人だった。

「僕は親に無理矢理、中学受験塾というものに入れられたんです。母親主導だったと思いますが、ウチは両親揃って中学受験の経験はないんですよ。多分、母はどこからか『地元の公立中に行かせるより、中学受験をさせたほうが、将来的に“うまみ”がある』という情報を仕入れてきたんだと思います(笑)」

 今では、こんなふうに屈託なく話してくれる英太君だが、中学受験のことを冷静に振り返ることができるようになったのは、つい最近だという。

「僕は小学5年生の秋に入塾したので、中学受験生としてはかなり出遅れていました。したがって塾でも最下位クラス。偏差値も最初は40台前半。小学校の成績は良かったほうなので、正直この結果には驚きました」

 英太君は元来の負けず嫌いな性格もあって、本人なりに受験勉強を一生懸命頑張り、6年秋には偏差値を55まで伸ばすことに成功したそうだ。

「入塾当初は、中学に公立と私立があるなんてことすら知りませんでしたから、何をやらされているのかも意味不明だったんです。でも、徐々に受験生らしくなったようで、6年秋にはZ学園に入学する気満々になっていました」

 Z学園は偏差値60超えの超人気校である。中学受験の標準的なパターンとしては、Z学園を第1志望校とするならば、押さえ校として数校を受験しておき、万全な受験日程を組むのがセオリーだ。

 当然、英太君自身もZ学園を軸に、併願校数校を受験するものと思い込んでいたという。

 ところが、実際に受験したのはZ学園3回とT学園3回。T学園もZ学園以上の高偏差値を誇る人気校である。

「親がそこしか受験を認めなかったんです。塾の先生には『玉砕させる気ですか?』と言われたようですが、『偏差値60超えの学校以外、行かせる意味がない』と突っぱねたとか……」

 6年秋、英太君の平均偏差値は53あたり。彼は、業界用語で「特攻受験」と呼ばれる過酷な受験に臨むことになった。

「Z学園とT学園を3回ずつ受けて、案の定、全滅です。両親は『ダメなら公立に行けばいいだけ』と聞く耳を持ちませんでしたが、僕には悔しさしか残らなかったです……」

 合格発表時、特攻受験に挑んだ“小さな戦士”の目に映ったのは「番号のない掲示板」のみ。英太君の気持ちを思うと胸が痛む。

 結局、彼は地元公立中学に進学した。

「塾の祝勝会にも当然、行けませんでしたし、公立中でも『なんで、オマエ、ここいるの?』って言われているようで肩身が狭かったですね……。しかも、Z学園は僕の家から近くなので、そこの生徒をよく目にするんですよ。それも、結構メンタルにきました」

 救いは、受験勉強のアドバンテージがあったようで、公立中学では、そこまで苦労せずとも、常にトップクラスにいられたことだという。

「まあ、ほどほどに部活も楽しんで、高校受験の塾にも行って……結果的に、推薦で学区トップと言われる高校へも入ることができました。でも、何ですかね……何やっても、虚しさが抜けないっていうか。うまく説明できないですけど」

 その虚しさを抱えたまま高校生活に突入したという英太君。折に触れて「全落ち」という結果に終わった中学受験のことを思い出す日々を過ごした。

「夢に出るんですよ。合格者の掲示板を前に、自分の番号を探すんですけど、前後の番号はあるのに、自分のだけがないっていう夢。どこだ? どこだ? ってずっと探している夢です。もちろん、いつまでもそんなことに囚われていても仕方ないことだってわかっています。だから絶対、Z学園の奴らよりもいい大学に入ってやる! と思って、大学受験の予備校にも真面目に通っていました」

 努力が実り、現役で見事、難関大学の切符を手にした英太君。ようやく、中学受験の呪縛から離れられると思ったそうだが、悪夢はその後も続いているそうだ。

「就活を前に、いろいろ考えました。僕はなぜ、中学受験で不合格しか手にできなかった自分を、ずっと気にしているんだろう? って。それで、ある結論に達したんです。これは“忘れ物”なんじゃないかって。この“忘れ物”を取りに行くには、どうしたらいいのかって。そう考えて、自分の進路を決断したわけです」

英太君の選んだ道はこれだった。

“中学受験業界への就職”

「僕のように、中学受験で迷子になってしまう子をなくしたいんです。不合格も悪いことばかりではない、その後を頑張るモチベーションにもなり得るというのは、僕が身を持って体験したことですが、こういう経験を語ることで、救える子もいるんじゃないかって思っています」

 まるで就職面接で志望動機を語るように、その思いを伝えてくれた英太君。最後に一言だけ、

「僕自身、この業界に身を置くことで“忘れ物”を取り戻せるんじゃないかって期待しています」

と付け足した。

 英太君が、彼の言う“忘れ物”を取り戻せることを祈るばかりだが、彼の話を聞いていて切なくなった。

 12歳はまだまだ子どもだ。中学受験では、親の言いなりになるしかない部分も相当大きい。けれど、頑張るのは子ども自身なのである。せめて、受験校は子どもと納得いく話し合いの末に決定してほしいものだ。思うような結果が出ないこともあろうが、その場合でも、子どもの頑張りを心から称え、ねぎらうことが大切だと思う。

 今年度の受験生には、英太君のような“忘れ物”をした子はいないことを願っている。

貴乃花と河野景子の娘・白河れいに勧めたい「個性のなさ」が生きるあの仕事

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「お手紙を送りました」白河れい
『踊る!さんま御殿!!』(2月7日、日本テレビ系)

 親が一生涯困らないほどの財産を残してくれるとか、世襲制の仕事で身分が安定しているのならいいが、そこまでではないのなら、有名人の子どもというのは案外生きづらさを背負っているのではないかと思ってしまう。

 例えば、平成の大横綱で、元貴乃花親方の貴乃花光司氏と元フジテレビ女子アナでタレントの河野景子の長男・花田優一。彼は相撲の道を選ばず、靴職人としてメディアに登場したものの、いつしかタレントや歌手、画家としても活動を始め、現在、迷走気味。別の道であれ、偉大すぎる父を追い越そうともがき苦しんでいるように見える。

 では、相撲の道に進んでいればよかったかといえば、そうとも言えないだろう。各界でもまた、偉大な父の存在は、優一を苦しめたはずだ。

 彼は歌舞伎俳優・中村橋之助と幼稚園からの大親友だそう。『歌舞伎 家と血と藝』(中川右介著、講談社現代新書)に詳しいが、歌舞伎俳優にとって大事なのは家柄。市川家など名門の家に生まれた子どもにはいい役がつき、片岡愛之助のように一般家庭出身で歌舞伎界入りした人は、苦労は避けられない世界だという。そう考えると、橋之助は梨園の名門・成駒屋の長男であるため、いい役がつく可能性は高い。

 しかし、優一の父親や叔父、祖父が属した角界はそうはいかない。お父さんがどんなに強くても、子ども自身が土俵の上で結果を残せなければ、上には上がれない。貴乃花氏の残した成績から考えると、仮に優一が角界に入って横綱になれたとしても「だって、あのお父さんの子どもなんだから、当然だよ」「お父さん以上に活躍してほしかった」と言われ、正当な評価は得られないのではないか 。

 そんなわけで、私は優一 にやや同情的なのだが、今度は貴乃花氏と河野の次女で、優一の妹である白河れいが芸能界入りした。

 本人は親に内緒で芸能界入りしたと言っており、2月7日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)でも、「母にも言わない状態で、今の事務所に所属して」「父とも数年会ってなくて、連絡をあまり取っていなかったので(デビューしたことを言わなかった)」「あとでお手紙を送りました」と説明。

 しかし、新人ながら、母親の古巣であるフジテレビの新番組『ぽかぽか』でいきなりレギュラーの座を獲得したことを考えると、いろいろな“お口添え”があったのではないかと想像するほうが自然だろう。

 そんな白河だが、『さんま御殿』を見るに、私には“大物二世”以外の彼女の特徴が見えなかった。 例えば、「コンプレックスに負けるなSP 有名人の密かな弱点とは」というトークテーマのもと、白河は「私は肩幅がすごい広くて、それがコンプレックスです」と告白。「そのおかげで、顔が小さく見えると言われることもあり、コンプレックスは武器になる」とオチをつけたので、うまく自身のアピールにつなげられたとも言えるが、特にインパクトがある話ではないだけに、 視聴者の印象にあまり残らないのではないだろうか。

 デビューしたばかりの新人だから、すべてがぎこちないのは当たり前なのかもしれない。けれど、あまり個性がないというか、フリートークがうまくないように感じるのだ。こう書くと、白河を下げているようだが、私はそこに、彼女が輝ける道を見た。世の中には個性がありすぎては務まらない仕事がある。そう、女子アナだ。

 きらびやかな経歴や見た目で視聴者の興味を引く一方、個性がそれほど強くないので出演者の邪魔をしない存在――そんな白河は、女子アナに向くと思う 。それに、芸能人に二世は多いが、女子アナの世界ではほぼ聞いたことがないため、「日本初の親子女子アナ」として話題を呼ぶのではないか。

 女子アナが書いた本を読むと、彼女たちにはどういうわけか、節目の時に手紙を書く傾向があることに気づく。白河も通信手段が発達した今の時代に、父親にあえて手紙を送るあたり、その女子アナ遺伝子が引き継がれているといえそうだ。

 芸能人のような華やかさがありつつも、会社員としての安定も約束されている職業である点も、世襲ではない二世には魅力的だと思う。白河自身は女優の道に進むと話しているそうだが、まだ20歳と若いのだから 、将来の仕事を一つに決めずに、いろいろなことに挑戦していただきたいものだ。

メルカリやラクマで「新品」財布を買う、ベストタイミングは「1~3月」?

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 さ、財布がねえ……。いや、大きいものなら持っているの。財布とバッグが一体化した“お財布ポーチ”ってやつ。でもさあ、小さなバッグには入らんのよ。「小さなバッグを持っている女は可愛い」という雑誌の記事を読んで、いくつかバッグを買ったんだけど、どれも財布が入らなかったわけ。

 そこで、ポイントが6,000円分貯まっているZOZOTOWNで良さそうな財布を探すことに。ZOZOって、買い物狂いとしては悩ましい通販サイトだわ。だって、買い物をすればするだけポイントががっつり貯まるし、有効期限が短いから、また買い物をするという無限ループに陥るんだもの……。

 そう思いながら、「1万円くらいのものなら買ってもいいか」と商品を検索してみたものの、やっぱり1万円では自分のテンションが上がらず。ならば、いつものように「高いもの順」で見てみようと検索条件を変更したところ、出てくるわ、出てくるわ、高いアイテムが。

 可愛いと思った商品は、えーっと、5万円……!? 手頃な財布を探しに来たはずなのに、どんどん沼にハマっていく私。横にいたステディに「私の高いもの順に見る癖ってまずいと思う?」と聞くと、「まずいね、すごくまずい」と一言。やっぱりそうよねえ……。でも、やめられないの。だって、値段が高いだけで、いいものだっていう説得力が増す気がするんだもの!

 そんなわけで、検索を続けていると、いくつか「おっ!」というものに出会いました。私が気になったのは「ANYA HINDMARCH(アニヤ・ハインドマーチ)」の「Zany Mini Tri-Fold Wallet アニヤハインドマーチ ザニー ミニ 三つ折り財布」(4万1,800円)と、「HIROKO HAYASHI (ヒロコハヤシ)」の「LEO(レオ)マルチ財布 黒」(3万1,900円)。どちらも聞いたことがないブランドでしたが、数々の財布を見てきた私にはピンときたのです……!

 ステディに「どっちがいい?」と意見を求めたところ、「僕は男の子だから実用的なヒロコハヤシのお財布がいいかな。アニヤのほうは、デザインがポップで値段のようには見えないから」と言われました。ふうむ、そうねえ。ところで、この2つの財布はフリマアプリには出とるんかいな……? 

 興味本位でメルカリやラクマをのぞいてみたところ、ありました、ありました! ヒロコハヤシさんのほうは残念ながら売り切れていたため購入はできませんでしたが、2つとも定価より1万円くらい安く出品されていました。

 「フリマアプリに出てる財布って、中古だし、どうせ汚いんでしょ?」と思われる方は、「未使用に近い」「新品」の条件で検索するのがおすすめ。「長財布を持っていて、これはサブ的に使っていたんだけど、結局使わなかった」という理由で売りに出されていることがよくあります。

 特にクリスマスやバレンタイン、ホワイトデーが過ぎた1~3月頃は、「プレゼントでもらったものの、使わなかった」と、ほぼ新品での出品も増える時期ですから、財布の購入を検討中の方は、一度、フリマアプリも覗いてみてください。タイミングによっては、お得にゲットできるかもしれませんよ~!

電子書籍『“買い物狂い”の散財日記~千葉N子のリアルな家計簿大公開~』発売中!

 2020年3月から連載中の人気コラム『“買い物狂い”の散財日記』が、ここでしか読めない書き下ろしエピソードを大量に収録して初の書籍化! 

 “買い物狂い”の千葉N子氏が、日々の散財ぶりはもちろん、フリマアプリの活用法や通販サイト利用時の注意点など、知っておけば必ず得をする買い物術から失敗話までを赤裸々に綴ります。さらに、“買い物狂い”のひと月の散財リストや1年の散財額も大公開! 物欲が刺激されること間違いなしの一冊です。

発売元:サイゾー
発売日:2022年9月1日
価格:950円(税込み)

<ご購入はこちらから!>
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メルカリのクレジットカード「メルカード」、負債500万円なのに審査はたった5秒で終了!

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 メルカリを見ていると、「ギャ~~~!!」というものに出くわしますよねぇ(いい意味で)。いつものようにメルカリパトロールをしていると、また心ときめくアイテムに出会いました。「ミカジュエリー」というブランドのパールとパライバトルマリンのなんとも可愛らしい「Electric Ring」という商品で、お値段、24万7,000円! くう~~~、お高い!!

 と、そのときです。「メルカードなら実質23万5,120円」という数字が目に飛び込んできました。はて、メルカード? そういえば、メルカリがクレジットカードを作ったってどこかで目にしたような……。調べてみると、確かにメルカードはメルカリが発行しているクレジットカードでした。メルカリでの買い物で、最大4%のポイントバックがあるみたい。こ、これはアツいぞ……!!

 というわけで、すぐさま申し込み! 住所や氏名を打ち込み、送信ボタンを押すと、ものの5秒ほどで「審査が完了しました」という通知が届きました。は、早っ! 早すぎで思わず「キミ、ちゃんと審査してる?」「私は500万円の負債を背負った女なのよ?」と心の中でツッコんでしまいましたが、なにはともあれ、カードができたので、あとは買い物をするだけ! ちゃっちゃと届けよ、メルカード! と思っていたのですが……。

 なんと、カードは普通郵便で送られてくるらしく、最短でも4日かかるそうな……。って、おいおい、クレジットカードを普通郵便で配送って、安全面的に大丈夫なの?

 なお、調べてみたところ、メルカードには、表面に番号が書いていないようで、アプリを開き、スマホのカメラでカードを読み取って初期設定を行ってからでないと使えないことがわかりました。つまり、自分のメルカリアカウントと紐づけないと、使用できないみたい。それならまあ、安心だわ。

 そうこうしていると、リングの出品者さんからコメントが。値下げ交渉をしてみたところ、「5,000円引きだったら対応する」とのことです。5,000円引きかあ……。定価25万円のところ、24万7,000円で売られており、安くなっても、24万2,000円。ぐむむ……。

 でも、気になってミカジュエリーのインスタグラムをのぞいてみると、そこには件のリングも載っていて、たくさん寄せられているコメントの中には、値段についての質問もありました。そうだよね、みんな気になるよね。「みんなが欲しがっている」と思うと、つい「じゃ、私も!」と手を挙げたくなるのが私、千葉N子という女。うん、欲しい! 喉から手が出るほど欲しい!! もうこうなったら、メルカードが届く前に買っっちゃう!?!?!? 

 結局、我慢ができなかった私は、24万2,000円でリングを購入。せっかくカードを作ったけど、まあ、ポイントバックがあるから、今後はお得にお買い物できるわけだし、オールオッケーよ!

■今回の出費
ミカジュエリー「Electric Ring 」 24万2,000円

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「金を返さないまま死んだら成仏できないぞ」病院での取り立てで社長逮捕……闇金王国がついに崩壊へ!

 こんにちは、元闇金事務員、自称「元闇金おばさん」のるり子です。

 2010年、出資法と貸金業法が改正されたことにより、行政や警察による取り締まりも厳しくなりました。それにもかかわらず、うちの会社は高利での貸付や強めの取り立てを継続したため、ついていけない社員が次々と退職してしまったのです。

 その筆頭は佐藤さんで、体をかけてまではできないと、至極当然なことを理由に退職されました。入社してから現在まで、秘かに抱いていた私の恋心も、ここに終了。最強タッグのパートナーである藤原さんも、その後に続き、それからまもなく小田さんや伊東部長まで退職してしまいます。そのままなし崩しの状態に落ち入り、まるで会社の事業に見切りをつけたように営業社員の退職が相次ぎ、一時期は愛子さんと私、それに社長の3人で事務所を運営した時期もありました。

 新規貸付は行わずに、ひたすら決済を待つ後ろ向きの営業スタイルで、不渡り時には社長一人で対応されます。今まで受け持っていた仕事のほか、登記書類の作成や現場の確認なども任されるようになったため、お給料は上がったものの、常に不機嫌な顔でピリピリしている社長と過ごす時間が苦痛でなりませんでした。

 退職者の穴埋めをするべく、就職情報誌で募集をかけると、中学校からの同級生だという20代前半の男性2名が採用されることになりました。人事は社長の独断で、私が口出しをするわけにはいきませんが、どう見ても営業向きではないタイプなため不安になります。

 2人ともに体格が良く、パンチパーマをかけているので、はっきり言えばヤクザにしか見えないのです。体に入れ墨も入れており、親指の付け根にある点で描かれた三角形は、服役経験を誇示するためと聞いてあきれました。10代の頃には暴走族をやっていたらしく、その時代の逮捕歴が、親指の付け根に反映されているそうです。

 彼らの前職は、10日で3割という暴利で金を貸すヤクザ系の闇金融業者の一員で、今でいう半グレの人といったところでしょうか。前勤務先の顧客リストを持ち出してきており、入社直後から新規の貸付先を多数獲得してみせましたが、筋悪客(信用状態の悪い先のこと)ばかりで、社員の質に合わせて客層も変わっていきました。

「きっと近いうちに、なにか大きなトラブルが起きる」

 社員の出入りに伴い、自然と湧き出る不吉な胸騒ぎを抱えながら日常業務をこなしていくと、その予感は意外と早くに的中することになりました。彼らが入社してから3カ月ほど経過したところだったでしょうか。心臓を悪くして緊急入院している間に、やむなく不渡りを出してしまった電気工事屋の債権を回収するべく病院まで取り立てにいき、そこで事件を起こしてしまったのです。

「どうせ死ぬなら借りた金を返してから死んでくれ」
「ウチの金を返さないまま死んだら成仏できないぞ」

 見舞客を装って難なく病室に入った2人は、病床につく社長の耳元で脅迫的な物言いを繰り返しました。

「今、いくら持っているんだ? 財布を出してみろ」

 ベッド脇にある私物入れから財布を取り出させて、嫌がる債務者の手を振り払って財布の中に手を突っ込み、病院代として持っていた8万円の現金を抜き取ってしまったのです。すぐに2人は病院を後にしましたが、隣のベッドを使う患者がやりとりの一部始終を見ており、警察に相談するよう社長に進言したことで事件が発覚。財布に手を入れる時、揉みあいの中で社長の手首をつかんだようで、そこが赤黒く痣となっていたことから強盗致傷の容疑で捜査が開始されてしまいます。

「警察だ。そのまま動かないで。なにも触るなよ」

 翌日、事務所を開けてまもなく、警察の強制捜査が入りました。捜査員の中には、女性の姿もあり、皆一様に「捜査」と書かれたえんじ色の腕章をつけています。事務所に入ってくるなり、3人1組の体制で社員2人を取り囲んだ捜査員は、それぞれの氏名を確認した後、その場で逮捕状を読み上げました。

「これからね、強盗致傷の容疑でね、あなたたちに出ている逮捕状を執行しますね。時間はね、午前8時50分ね。何か言いたいことは、ありますか?」
「強盗致傷って、なんだよ? ウチは、貸した金を返してもらっただけだ」
「あなたの話も、後でゆっくり聞きますからね。それではね、手を出していただけますか」

 語尾に「ね」をつける癖のある捜査員が2人に対する逮捕状を読み上げると、すぐに手錠がはめられ、あっという間に連行されていきました。

「これから強制捜査を開始しますので、協力してください」

 数人の刑事が社長室に入ると、私と愛子さんは経理部で、女性捜査員のコンビに両脇を挟まれました。身分証明書を確認された後、台帳や現金、預金通帳などの保管場所を指差した写真を撮られて、その中身を全部出すように指示されます。

 手許の現金を数え、通帳や手形小切手の詳細を書きとった女性捜査員は、それらを警視庁と書かれた封筒に詰めていきました。事件の発端となった電気工事屋の関係書類だけは、別の箱に集められて、厳重に封印されていたことを覚えています。

「貸金業規制法と出資法違反の容疑で、あなたを逮捕します」

 それからまもなく、年配の捜査員によって社長に対する逮捕状が読み上げられると、その場で手錠がはめられました。手錠姿で俯きながら連行される社長の哀愁漂う姿を見て、自然と涙があふれ出たことを思い出します。

「もしかして、私たちも逮捕されるんですか?」
「それはないと思いますけど、あなたたちからも話を聞かないといけないから、警察署までは同行してもらいます。すぐに出かける準備をしてください」

 みんなが別々の警察署に連行されたことで、取り調べ中も不安な気持ちでいっぱいでしたが、その日の夜に帰宅を許されて安堵しました。すぐに愛子さんに電話をかけると、今しがた解放されたそうで、事務所で落ち合おうと提案されます。

「大変だったわね。私たちまで連れて行かれるとは思わなかったわよ」
「はい、びっくりしました。社長、すぐに帰ってきますよね?」
「どうかしら。顧問の弁護士先生とは面識あるから、明日確認してみるわね。ねえ、おなかすいてない? 少し片づけたら、食事に行きましょうよ」
「そういえば、お昼を食べ損ねました。かつ丼とか、出前でも取ってくれるのかと思ったけど、取調室は飲食禁止みたいで」

 廃棄するべく、社員2人の机上に残された食べかけの総菜パンを手に取ると、朝に食べたきり何も食べていないことを思い出しました。軽く掃除を済ませて、事務所近くの中華料理店に入り、お酒を飲みながら食事を取ります。食事中は、もっぱら取り調べの話題で、担当の刑事に聞かれたことを照合しました。

「金利のことと取り立てのことが中心だったけど、ヤクザ関係の話をしつこく聞かれて困ったわよ。名前と顔は知っているけど、どこの組の人かなんて、1人もわからないから」
「そうですよね。私は、社長との関係を勘繰られて、なにか預かっているものはないか執拗に聞かれました」
「へえ、そんなのあり得ない話よね。るりちゃんは、若いから仕方ないか」
「彼氏もできたことないのに、社長の愛人だなんて、ひどい話ですよ」

 いつもよりお酒が進みましたが、ドラマのような1日を過ごして興奮していたらしく、少しも酔うことはありません。先のことを考えると夜も眠れず、そのまま朝を迎えてテレビをつけると、しばらくして見覚えのあるビルが映し出されました。

 昨日、会社に強制捜査が入り、社長たちが逮捕されたことが報道されていたのです。それによると当該事件のほか、某指定暴力団の企業舎弟であると警視庁に疑われているそうで、さらに詳しい調査が進められるとのこと。それが事実だとしても驚きはありませんが、そうなれば私自身も暴力団関係者になってしまう気がして、とても嫌な気持ちになりました。

 正直に言えば、もう退職したい。そんな気持ちにもなりましたが、愛子さんだけを残して辞めるわけにもいきません。社長が帰ってくるまでの間は、細かいことを気にしないようにして、通常通り朝一番の出勤を続けることに決めました。

※本記事は、事実を元に再構成しています
(著=るり子、監修=伊東ゆう)

山本圭壱と結婚した西野未姫が、「超年上婚は得なし」という決めつけを覆したワケ

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「メンタルもすごい落ち着きました」西野未姫
『あちこちオードリー』(2月1日、テレビ東京系)

 「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」。この日本国憲法第24条第1項は有名だが、実際問題、わが子や親せきの子などが結婚するとなると、その相手について、一言口を挟みたくなるのが人情というものではないだろうか。

 元AKB48・西野未姫(23)が、31歳年上のお笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱(54)と結婚した。もし私の親しい間柄の若い子が、西野と同じように超年上の男性と結婚したいといったら、「やめておけ」と言ったと思う。

 私には、周囲の反対を押し切って、年の差婚をした友人が何人かいるが、結婚して何年かたつと、彼女たちはたいてい「老いが我慢ならない」と言い出す。50代のうちはまだ若いものの、もっと年を取ると、夫側の見た目や性的な能力はどうしても衰える。

 性格も頑固になったり、怒りっぽくなったりと扱いづらくなることも珍しくない。年を取っているから、介護だって始まるのが早い。自然の摂理からいえば、亡くなるのは超年上夫のほうが早いはずで、莫大なお金を残してくれるのならともかく、そうでないのなら、超年上夫との結婚には得はないと思ってしまうからだ。

 しかし、2月1日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)を見て、超年上婚でも、ネガティブな決めつけはよくないな、西野はいい結婚をしたんだなと感じた。

 同番組で、西野は山本との結婚までのいきさつを語っていた。極楽とんぼが売れている頃にまだ生まれていなかった西野は、山本のことをほとんど知らなかったそうだ。山本は西野に地道なアプローチを繰り返し、例えば、西野が使っているLINEスタンプを自分も買って返信するなどしていたそうだが、彼女は「何なんだろう、このオジサン」と思っていたという。しかし、山本に経済的余裕があることに加え、西野の仕事を気に掛けてもらっているうちに、彼に対して、居心地の良さを感じるようになったそうだ。

 それでも、西野の友達は「やめなよ!」と交際に猛反対。そんなとき、西野は「軍団山本の会」に招かれる。ロンドンブーツ1号2号・田村淳、品川庄司・庄司智春、ココリコ・遠藤章造、ペナルティ・ヒデがメンバーで、西野はまだ山本と交際を決めたわけでもないのに「姉さん」呼びされ、今すぐ結婚するかのような空気になったそう。しかし、西野は驚きつつも、「山本さんがこんな後輩に愛されている姿を見て、スゴイな」と思ったそう。こうして交際が始まるが、西野いわく、2人で過ごす毎日が楽しく、「この人と結婚するのは確かだ」と感じられたという。

 そんな西野の話を受け、番組司会のオードリー・若林正恭は「最近、すごいいい顔になったよね」と言っていたが、私も同じことを思った。たいぶ前のことになるが、バラエテイ番組で目立とうと思ったのだろう、西野が空回りしている姿を何度か見たことがある。しゃべる時に顔周りで手をひらひらさせ、クセのあるしゃべり方をしていた。それでウケていればいいのだが、誰かの二番煎じのようで笑いは取れず、本人が焦ってさらに空回りして、見ていられなかった記憶がある。

 同番組の共演者・今田耕司も、西野の頑張りにモロさを感じていたようで、「そんなに頑張らんでも……」「今日収録終わって、家に帰ったら落ち込むんちゃうかな」「体形も安定しない。あれ、だいたいタレントさんの病んでるときのバロメーター」と心配していたそうだ。

 一方の西野も、自身が病んでいたことを認め、「(山本と結婚して)顔が優しくなったねとか、柔らくなったねって言われるようになって、メンタルもすごい落ち着きました」と言っていた。

 芸能界のような人気商売は、「他人にウケたい」もしくは「他人にウケる自信がある」人の集まりといえる。その分、他人の評価や世論に敏感でないと務まらないのだろうが、かといって敏感すぎると自分のメンタルが壊れてしまう。お金なら働けばどうにかなるかもしれないが、いくら大金を積んでもメンタルの安定は手に入らないことから考えると、西野は結婚で、ものすごい宝を得たのではないか。

 ひと昔前なら、お金を持っている人と結婚した女性芸能人こそが「勝ち組」という空気があったが、今はそういう玉の輿に乗った女性がもてはやされる時代でもないだろう。メンタルが安定すると、生活のささいなことでも幸福を感じられるようになるので幸福感が増し、それが仕事にもいい影響を及ぼすような気がする。

 新婚時代の幸福がずっと続かないのが結婚生活の機微といえる。あまり長続きはしないように思うが、それで離婚したとしても、後ろ指を指される時代でもない。誰かを陥れるような、心がささくれるニュースばかりの昨今、西野には“幸せキャラ”として輝いてほしい。

メルカリで危うくアカウント利用停止に! カルティエの時計欲しさに問い合わせたところ……

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 はあああん、欲しい、欲しいのよ、純金の腕時計。「カルティエ」の「パンテール」! この衝動に突き動かされるようになってからは、毎日フリマアプリを開いている私です。だってね、定価でなんて絶対買えないわよ。定価ならダイヤなしバージョンで300万オーバー。ダイヤがついていたらいくらだっけ……3000万円くらいするんでないかしら? そう、とんでもなく高価なのよ、カルティエのパンテールってヤツァ。

 そんなある日のこと。パンテールのダイヤなしバージョンと、ダイヤありバージョンの2点がメルカリに出品されていることに気づきました。ダイヤなしにはすでにコメントがついていて、「値下げ可能ですか?」という質問に、「これが最安値で、これから値上げする予定です」との回答がありました。そのお値段、158万円。うーむ、十分に高え……。

 ダイヤありも158万円で売られていたのですが、購入希望者の「140万円が予算です」という主張に対し、出品者は「145万円ならお譲りします」と返信しています。でも、気になったのは「純正ですか? アフターダイヤ(後から付け足したダイヤのこと)ですか?」という問いに、「カルティエでオーバーホールしてもらってることからお察しください」と言葉を濁していたこと。

 オーバーホールとは、時計のすべての部品を分解して洗浄し、油の注入やパッキンの交換など必要なメンテナンスを行うことを指します。この文言を見たら、「純正なの?」って思っちゃうよねえ。でも、カルティエでは、アフターダイヤでも問題なくオーバーホールしてもらえるんですよ。ソースは私! この間、カルティエでオーバーホールしてもらったもん。

 なので、ちょっとモヤモヤしつつ、事の成り行きを見守っておりました。そりゃあね、私も値下げ交渉に参戦できたらいいんだけど、クレジットカードに145万円分も残枠がないのよ。一応、200万円分利用可能なカードは持ってるんだけど、使いまくっていて、残枠は30万円ほど。はは、はははははは……これ全部リボ払いよ。リボ払いで500万円よ? もはや笑っちゃうわよね。

 でも、カードを2枚使ったらなんとか払えると思い、メルカリ事務局に問い合わせた結果、「カード枠を作って出直してください」といった旨の回答がありました。そう、メルカリでは1つの商品に対し、支払いページを複数出品することはそもそも禁止されているため、複数のカードを使用して支払いをすることができないんです。

 そういえばその昔、65万円のリングを購入する際、カードの枠が足りず、出品者さんに「金額を分割して出品してほしい」ってメッセージを送ったところ、事務局によってアカウントが一時利用停止になったっけ……。事務局に問い合わせてみてよかったー! 危ない、危ない……。

 アカウントが使えなくなると、狙っていた商品が誰かに買われてしまうリスクもありますから、みなさんも十分にご注意くださいね。ちなみに、当然今回はカード2枚で決済できなかったため、購入は控えましたよ。えっへん!

電子書籍『“買い物狂い”の散財日記~千葉N子のリアルな家計簿大公開~』発売中!

 2020年3月から連載中の人気コラム『“買い物狂い”の散財日記』が、ここでしか読めない書き下ろしエピソードを大量に収録して初の書籍化! 

 “買い物狂い”の千葉N子氏が、日々の散財ぶりはもちろん、フリマアプリの活用法や通販サイト利用時の注意点など、知っておけば必ず得をする買い物術から失敗話までを赤裸々に綴ります。さらに、“買い物狂い”のひと月の散財リストや1年の散財額も大公開! 物欲が刺激されること間違いなしの一冊です。

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【プウ美ねえさんのお悩み相談】「ブラとショーツ揃えないで」彼氏の“変わった性癖”に応えたい

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「生活の中に突然降ってわいたようなエロスとは何か?」

 私がお付き合いをしている男性はちょっと変わった?性癖をしています。交際を初めてちょっとしてから、「もしできたらブラとショーツを揃えないでほしい」と言われて、“??????”頭の中ははてなだらけに。

 生活の中に突然降ってわいたようなエロスが大好物だそうで、ブラとショーツが揃っているような気合を感じるのが嫌だそうです。彼は優しいので無理強いはされていません。私も彼の期待に応えたいと思って、いろいろ考えるようになりました。

 だらしのない格好をしてみたり、化粧もばっちりではないほうがより“そそる”はずとやってみたりしていますが、ほかに何かいいアイデアはありませんでしょうか?彼を驚かせたいです。
(私さん、29歳)

 【プウ美ねえさんの回答】
 彼の喜びに協力したいという私さん、とてもお優しいですね。降ってわいたようなエロスにときめく気持ちはよくわかります。セックスはお膳立てされすぎるとイベント自体がニセモノのように感じたり、完璧に遂行しなければというプレッシャーが生まれてのびのび楽しめなかったりするものです。

 やりたいことを単刀直入に聞くのもひとつの手です。異性愛者同士にはなんとなくセックスの基本型があるので、自分の趣味を隠したり遠慮して言わないひともいることでしょう。男性ゲイの場合はタチ・ウケの役割や、お尻を使う・使わないなど組み合わせがたくさんありますから、事前の申告が必要です。とくにおねえさんは足舐めが大好きなので、いやがられないようにそのつど聞くようにしています。そうしないとセックス途中で引いたり引かれたりして、気まずくなる事故がおきかねません。この紳士的な事前協議の習慣は、ぜひノンケにも取り入れてほしいものです。

 いっぽうで、なにもかも明確にしすぎるとお楽しみ感が薄れるのも事実です。用意されていないラフさを演出する、というのは大変むずかしいものです。フェティシストはそういう作為に敏感です。また「こうしたほうがいい?ああしたほうがいい?」としつこく聞くと、かえって萎えさせる危険があります。おねえさんもお相手に「どんな靴下で踏んだらいい?」「足は臭くする?それとも洗う?」などと細かく聞かれると、この人自身が興奮しているわけではないんだな…と孤独を感じてしまいます。プロのかたなら設定の遊びと割り切って楽しめますが、心を通わせたい相手となるとモヤモヤしそうです。

 【今月のエプロンメモ】
とりあえずは指定どおり、上下揃いの下着を避けて、ときどき「どんなふうにするのが一番好きか、お互いに言い合おうね」とさりげなくリサーチする程度でよいのではないでしょうか。「あなたの喜ぶことが私は嬉しいんだよ」と言葉で伝えて安心してもらうことも、とても大切です。

<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。

【プウ美ねえさんのお悩み相談】「ツイ廃をやめたい」仕事中もついついTwitter、中毒状態を脱する方法は?

『大奥』が描く“社会のグロテスクさ”と、NHKドラマ版が際立たせる女性将軍の生き様

 NHKドラマ10で放映されている『大奥』が話題である。

 ある伝染病がきっかけで男女逆転した江戸幕府を、家光の代から幕末まで描いた物語である。『きのう何食べた?』などで知られる漫画家・よしながふみによる原作は、最終巻刊行後に日本SF大賞を受賞するなど、SF作品としても評価が高い。

 原作は全19巻と長大だ。原作のどのエピソードがドラマ化されるのか、全貌は未だ明ら…

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『ブラッシュアップライフ』『100よか』…今期一番の期待作は? 冬ドラマ序盤ランキング

 民放ゴールデン・プライム帯の冬ドラマは、一番早くスタートした『警視庁アウトサイダー』が4話まで進み、また最後発組の『スタンドUPスタート』が2話まで進んだので、このタイミングで恒例の民放連ドラ「序盤ランキング」を行いたい。

 今回もまた序盤までの内容から、今後も楽しく観られそうな「期待作」と、放送前の期待や初回の内容に反して……な出来だった「ガッカリ作」を3作ずつピックアップ…

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