目頭切開、豊胸手術のウワサがある“有名レイヤー”ぶっちゃけます! カジュアルに“整形”するオンナたちの事情

 コロナ渦の影響で人と極力会わない生活が続き、さらに“マスク必須”の外出になったことで、最近、整形をする人が増えているそうです。

 外出自粛が解除されてから、私もボトックスを打ちに某クリニックへ行きましたが、いつも以上に人が多かったです。しかも、「コロナ渦で売り上げが落ちてしまったので、お安くします!」とキャンペーンをやっていて、気になっていた施術がなんと70%オフに! それだけでもすごいのに、「今ならセットでつけちゃいます!」という甘い言葉に誘われて、サクッと頬に糸を入れる施術もしちゃいましたよ……。もうアラフォーなので、頬のたるみとか気になっちゃうんですよね〜。いくつになっても綺麗でいたいんだから、このぐらいいいでしょう!

 ……と、私がカジュアルに「ボトックス打った」「頬に糸入れた」と明かしてしまうのは、コスプレイヤーに整形をしている人が多く、ほとんど抵抗がないからです。歯列矯正やヒアルロン酸注入など、「どこからが整形?」という疑問もありますが、大人気コスプレイヤーのえなこさんでも「コンプレックスだった歯並びを治しました」と公表するほど、“普通のこと”なんですよね。

 中には、「総額700万の整形」を公表して話題になった、コスプレイヤーでAV女優の高嶋めいみさん(明治ちゃん)という方もいます。えなこさんもめいみさんも、ネットで検索すれば“Before→After”の写真がすぐに出てきますが、Afterの画像を見ると、いきいきとした表情になっているように感じます。一方で、やはり隠したいコスプレイヤーさんもいるようで……。

豊胸で“巨乳コスプレイヤー”の地位を確立した猛者

 本人は整形を公言していませんが、界隈で“暗黙の了解”となっているのは、巨乳コスプレイヤーとして有名なSさん。目頭切開、二重整形、さらに豊胸手術もしているとウワサです。バストに関しては、もともと大きかったんですけどね。やっぱり“売り”が必要なんでしょうか。

 私は昔から彼女のことを知っていて、「一生懸命アイプチで二重にしているな〜」という印象だったのですが、ある日、不自然な目になっていたんですよね。いろいろと察しつつ、「あ〜あ……」と閉口したのを覚えています。しかも、整形を隠すように暗めのアイシャドウを入れていたこともあって、しばらくその“変化”には触れられなかったですね。

 それと、Twitterでよくマニアックな美容情報を発信している有名コスプレイヤー・Uさんは、ヒアルロン酸をシワに打って若々しさをキープするのに忙しいようです。が、本人はこれに触れたことがありません。スキンケアやサプリメントで美貌を保っているのか、全部ヒアルロン酸のおかげなのか、そこはちょっと考えないでおきましょう。

 彼女と仲のいいコスプレイヤー・Tさんは、インスタグラムで「○○クリニックでヒアルロン酸を打ってきました」とPRしていたんですけどね(笑)。まるで“ヒアルロン酸しか打ってない”ようなTさんですが、彼女も目頭切開をやっていると言われています。いやはや、整形って結構バレるもんですね。

 ちゃんと言っておくと、私的に整形は「全然アリ」です。でも、一つ疑問がありませんか? 「コスプレって趣味なのに、なんで整形までするの?」って。そこには、コスプレイヤーならではややこしい理由があるのですが、それはまた次回に。

「私、騙された……?」海外コスメショップで商品購入も一切返信ナシ! 詐欺なのか、コロナの影響なのかわからず不安の日々

「私、騙された……?」海外コスメショップで商品購入も一切返信ナシ! 詐欺なのか、コロナの影響なのかわからず不安の日々の画像1


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 時を遡ること1年前。美容に詳しい友達に、「これよかったら使ってみて~」と、「プラセンタエクストラクトゲル」(ヒトプラセンタジェル)なるものをもらったんですよ。全部英語で書いてあってなんだか怪しい感じ。でも、友だちが言うには「すごく良くて、通販で取り寄せてるんだよね~」とのこと。

 ムム、もしや私をネズミ講的な何かに勧誘しようとしてる!? この商品をあたいは20人に紹介しなくちゃならんとか、そういうこと!? 一瞬、身構えた私でしたが、彼女はそのゲルを私に渡すと、すぐにほかの話をはじめました。

 私のスキンケアと言えば、980円くらいの大容量のポンプ式化粧水を、ばしゃばしゃ顔に塗って終了。その昔、一念発起して、(私にとっては)たっかい美容液や化粧水、乳液などを2万円くらい使って買いそろえたこともありましたが、いまいち効果を感じずに終わったのです。なので、そのゲルも「気休め程度でしょ~」と思っていたのですが……。

 その晩、ヒトプラセンタジェルを顔に塗ると、「はああああん!!」と私は思わず叫びました(心の中でね)。友達は「臭い」って言っていたけど、すごくいい匂い! まるでクレオパトラになった気分なんですよ! 花から抽出したエキスを塗りたくってるみたい! でもって、このジェル。すごく早く肌に浸透してさらさらになるのです。今まで乳液のベトベト感が大の苦手だった私は感動しました。この世にこんな良い美容液(?)があったとは! ってね。毎日塗っている間にあっという間に使い果たし、私は「ヒトプラセンタジェル」を求めて、通販で探すことにしました。

 どうやらこのジェルは海外で売っているものらしく、日本未発売。調べていくと、「通販最安値はココ!」という怪しい記事がやたらと「オオサカ堂」というサイトを推していました。文章がちょろっとあって、「オオサカ堂はココ!」とリンクがあって、また文章が出てくるミルフィーユ形式の記事。こういう記事にあたいは何度、引っかかってきたのだろう。脂肪が溶ける薬や脚が細くなるジェル。買ったよ、買ったとも。極めつけには「金持ちになるネックレス」というのも買ったっけ……。よく考えたら、金持ちになるネックレスを持ってるヤツはすでに金持ちになっているはずなんだから、そんなネックレス売るはずがないのにさ……。

 そんなわけで私はこの「オオサカ堂」にも騙されるんじゃないか、という気がしていたのです。サイトに飛んだら、商品販売ページには「値段交渉する」っていうボタンもあるし、怪しい~~~!! 「偽サイト」「詐欺」で調べると、「クレジットカードで購入できるか」を調べればいい、と書いてありました。私はすぐに「支払い方法」について見てみることに。すると……

「ただいまクレジットカード決済ができません。銀行振り込みをご利用ください」

 こ、こりゃ偽サイトじゃ~~~~~!! 騙す気満々だわ~~~!!

 しかし、さらに「オオサカ堂 詐欺」で検索すると、意外にも「オオサカ堂は普通に届きますよ!」という声ばかり。こ、これも誰かに書かせてるんじゃないの~~? と最初は懐疑的でしたが、さすがに1件も「騙された」と書いている人がいないので、これは本物なのか……? と思い直し始めました。

 ここなら送料も入れて5本で4,802円……。よし、イチかバチか買ってみよう! そして、私は初の海外輸入商品購入デビューを果たしたのです。

 それからはあっという間でした。すぐにオオサカ堂からメッセージが届き、あっという間に発送してくれました。一週間ほどでこちらに到着。商品もまさに私が欲しかった「ヒトプラセンタジェル」でした。なーんだ、普通の通販みたいに簡単じゃん! そうだよね、たった5,000円のために詐欺サイトなんてわざわざ作らないよね? 誰かが「詐欺サイトだ!」って言えば、すぐにうわさが広まっちゃうもん!

 この成功体験に気をよくした私……。ええ、それから年月は流れ、今年の3月に事件は起きたのです。

 ヒトプラセンタジェルが少なくなってきた私は、また輸入代行会社に頼むことに。そのとき、色気を出した私は、「最安値」を求めて、ネットサーフィンすることにしたのです。たどり着いたのは、「インドコ●メショップ」という通販サイト。なんと、ヒトプラセンタジェルが10本で6,050円!! や、安い、1本605円だよ!!

 これに気をよくした私は、ちゃちゃっと「インドコ●メショップ 詐欺」で検索し、怪しい記事が出てこないことを確認すると、銀行振り込みでお金を支払いました。しかし……

 注文は3月25日。現在4月20日。商品の発送通知はまったくきません……。その間、3回ほどメールもしました。3回日本語で尋ねたものの、何の返信もなし。「もしかして言語がわからないのかな……?」と思い、4回目はGoogle翻訳で必死に翻訳して英語で送ったものの、返信はありません。

 ど、ど、どうなってるんだーーー!!!!!! 注文した翌日に届いたメールには、「コロナの影響で配送が遅れる」とは書いてありました。執念深い私は、「インド 状況」で調べてみましたよ。

 すると、インドは全国民13億人に完全封鎖命令。封鎖期間中は自宅から出ることが全面的に禁止される、と書いてありました。Oh……大変だ。

 そんなわけで、現在はインドコ●メショップが詐欺なのか、コロナの影響で遅れているだけなのかさっぱりわからない状況です。この状況を逆手にとって、詐欺のサイトが出てこなきゃいいですけどね……。今なら「コロナの影響で配送が遅れています」って言われたら、みんな信じちゃうよなぁ。

【追伸】
 もう諦めてオオサカ堂から買いなおすか~と思っていた6月6日。ついに「発送しました」のメールが来ました。どうやら本当にコロナの影響で発送が遅れていたようです。助かった~~~!!!

“神待ち”で出会った15歳の少女を「引き取って育てる」――孤独な青年が起こした「未成年者誘拐」事件

 殺人、暴行、わいせつ、薬物、窃盗……毎日毎日、事件がセンセーショナルに報じられる中、大きな話題になるわけでもなく、犯した罪をひっそりと裁かれていく人たちがいます。彼らは一体、どうして罪を犯してしまったのか。これからの生活で、どうやって罪を償っていくのか。傍聴席に座り、静かに(時に荒々しく)語られる被告の言葉に耳を傾けると、“人生”という名のドラマが見えてきます――。

【#009号法廷】

罪状:未成年者誘拐
被告人:O太(25歳)

<事件の概要>

 いわゆる“神待ち”(家出した少女が、その日の食事や宿を無償で提供してくれる男性=神をインターネットで探すこと)をしていた15歳の少女とTwitterで知り合い、ひとり暮らしする自宅に数日間泊めていたO太。少女は無事に保護されたものの、母親が被害届を出し、逮捕された。O太の動機は「ひとり暮らしを始めて、寂しかったので」。

被告が少女の母親に発した「普通じゃない」言葉

 大学時代に統合失調症を発症し入院、退院後は自立を目指して3年間グループホームで生活していたO太。非正規とはいえ就労できたため、ひとり暮らしを始めたそう。ただ、孤独感から「女性と暮らしたい」欲が湧き、Twitterで“神待ち”少女を探してみることに。O太が連絡してから6日後にリプライを送ってきた少女と運良く(悪く?)つながってしまったそうです。

 朝早く出勤するO太は、少女を自宅に泊めている間、寝ているところを起こさないよう支度したり、職場から「おはようございます」とTwitterのDMを送っていたりしたそう。わいせつ行為どころか、扱いにはかなり気を配っていたことがわかります。

 しかし、O太は自責の念に耐えられず、逮捕当日、電話で警察に相談していたとか。ファミレスで警察官と落ち合い、一緒に帰宅したところ、少女はスマホ片手にベッドでリラックスしており、さらに「自分で(ここまで)来ました」と主張。少女は保護されましたが、O太の留守中には、少女と母親がLINEでやりとりしていたこともわかっており、ずいぶん自由に過ごしていたようです。

 “どこにでもいる素朴な青年”という感じの被告。ドラマなどとは違い、生で見ると拍子抜けするぐらい“普通”な被告人は多いですが、彼はその中でも特に普通。「さっき寄ったコンビニの店員」だと言われても、納得してしまうほどです。情状証人として登場した父親の弁論も「子どもの頃から優しくて人のいい子でした。拾ったお金を交番に届けたり……」「病気でも真面目に勤務していました」「今後は二度と(犯罪を)繰り返さないよう見守っていきたい」と、ほぼ常套句でしたね。それだけに、O太の「寂しかった」という動機が、とても身近に感じられます。

 ただ、少女の母親に「娘さんを引き取って育てるつもり」といったメッセージを送っていたり、少女と暮らす前提で「家賃の一部を(少女の母親に)負担してもらい、フラットな付き合いをするつもり」と考えていたことが明らかになると、「ちょっと普通じゃないな」とも思いました。O太は思い込みが激しいタイプなのでしょうか。

 それにしても、気になるのは少女の母親です。家にオトコを連れ込んで、娘の居場所を奪っていたことが明らかになり、それだけでもひどいのに、他人の家から「お母さん心配しないで、大丈夫」とLINEをしてきた娘の心情を、どこまで理解していたのでしょうか? 本当に娘を心配していたら、もっと早く通報していたと思うのですが……。もちろん、保護者には監督責任があるわけで、むしろこの母親を証人として呼んでほしかったところです。

 O太が最後に「(神待ち少女を招き入れても)寂しさを埋められるものではなかった」と言っていたのは、ある種“救い”だったと思います。成人が未成年と2人きり、個室で一晩過ごすといった「みだらな性行為又はわいせつな行為」を疑われるようなことをすると、少女が被害を訴えた場合「青少年保護育成条例違反」になる可能性が出てきます。これでO太が「少女で寂しさを埋めることができる」と感じてしまえば、また同じことを繰り返していたでしょう。

 こんな世の中ですが、O太がきちんと罪を償ったあとは、少しずつでいいから実社会に慣れて、寂しさを自身で埋められるようになってほしいものです。

メルカリで「転売ヤー」と大バトル! 8万円から11万2,000円に商品価格が跳ね上がった魔の10分間


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 今、私ははらわたが煮えくり返っています。「許せん!! 許せん!!」と言いながら、スマホを握りしめています。現在、出品者からのコメント待ちなのですが、この出品者が許せないのです。

 事の発端は、いつものようにフリマアラート。私が喉から手が出るほど欲しかったDVDセット(今はもう非売品)が出品されたのです。うおおおおお、と内心叫びながら見にいくと、価格は15万円となっていました。

「え、ちょ……高すぎだろ……」

 その瞬間、私はまずドン引きしました。このDVDセット、たった数日前、6万5,000円で売られていたんですよ……? もう非売品なので、あまり市場に出てこないものの、それでもだいたい5~8万円くらいで取引されているのです。15万円ってふっかけすぎじゃない……?

 商品ページを詳しく見ると、「価格相談に乗ります」と書かれていました。うーん、価格相談かあ……。私のカードの残り利用枠は7万7,000円……。たぶん無理だろうなあ。でも、聞くだけ聞いてみるか……。

私「あのう、7万5,000円は難しいでしょうか?」

出品者「ギリギリ8万円までと考えていました」

 え!! マジで? 8万円まで下げてくれるの!?

私「お支払したいのはやまやまなのですが、カード利用枠が残り7万7,000円しかなくて……」

出品者「ぼくも急いでないので、2週間様子を見てみて、売れなかったら7万7,000円でいいですよ」

私「違うカードで試してみたいので、8万円にお値下げお願いできますか?」

 よし、なんとか買えそうだ!! 私が勢いよく部屋中のカードを探し回っていたときでした。出品者からコメントが来ました。

出品者「お互いに無理はやめましょう。ぼくもできるだけ高く売りたいので、10万円以上で買ってくれる人がいいんです」

 ぬあにいいいいいいいい!?!?!? あ、あんたさっき8万円でいいっていったやんけ!!!!!! おのれ、色気を出しおったな!?

 うぐぐぐ……と顔を引きつらせながら、出品者の名前を見ていた時でした。

「あれ……この名前、なんか見たことあるぞ……?」と私は眉をひそめました。

 最近、見た……。どこで見た? 記憶の底から、フリマアプリが浮かび上がってきます。そうそう……こんなアイコンを見たんだ……。そのとき、私の脳裏に鮮やかに数日前の出来事が思い浮かびました。

「お値下げ可能ですか?」

 そう、DVDセットの価格交渉をしていたやつだ!! 私は、数日前出品されたと同時に購入されてしまったDVDセットの商品ページを見に行きました。すると……。

 10万円をふっかけてきたあの出品者が「6万円にしてほしい」と値引き交渉をしているではありませんか。そして、DVDセットは価格交渉の末、6万5,000円で彼の手に……。

 お、おのれ、なにが10万円だ!! あんた、ねぎりにねぎって6万5,000円で買ってるんじゃねえかよおおおお!!!!

 しかも、何が許せないって、そのDVDセットを購入してからまだ数日しかたってないんですよ。そのDVDセットは85巻もあるので、普通に考えたら見終わるわけがないのです。ということは、ですよ!

 この人、絶対DVDを見ていない!! 最初から転売目的で購入しやがったなああああああ!!!!

 まことのファンに謝れ!! そこにひれ伏せい!! しかし、どんなに私が憤怒の表情をしようとも、彼には届きません。しかも、敵は一人ではありませんでした。この我々のやりとりを見ていたほかの人が、こんなコメントを挟んできたのです。

「10万円で購入したいです」

 くああああああああああ!!!!!!!! まさに巌流島で佐々木小次郎と真剣を手に向き合っている最中に、後ろから伏兵にぶさーっと切りこまれた気分だよ……。私は目を血走らせながら、ぶるぶると震え、伏兵をなぎ倒しました。

私「私は10万5,000円出します!!」

 ああ……バカバカバカ!! これじゃ転売ヤーが高笑いするだけじゃないか!!

 さらに価格が高騰すると踏んだのか、転売ヤーの男はだんまりを決め込みました。このまま価格が上がっていったら……、あたしゃどうするんだ!?

 確かに欲しい商品ですが、その商品に思い入れのない転売ヤーから高値で買うかと思うと、暗澹とした気分です。とはいえ、欲しいものは欲しい……。この機会を逃したら、もう幻となってしまうかもしれないDVDセット……。

 今、まさに私は頭を抱えながらスマホを握っています。ていうか、別のカードで買うとか言ってるけど、私……200万円も利用枠のあったカードを全部使って、別のカードに手を出すってマジでやばいやつでしかないんだが……。私に明日はあるのか!?

 ~その後~

 結局、札束の殴り合いをした結果、11万2,000円で私が購入することになりました。たった10分間で3万2,000円も跳ね上がった……。うう、切られた腹が痛い。

認知症の夫に“熟年離婚”つきつけたワケ……「怒鳴られても言い返さない」貞淑な妻の反乱

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 新型コロナウイルスの感染を防ぐため、多くの介護施設では家族の面会をストップした。緊急事態宣言が解除され、面会が可能になった施設も増えてきているが、まだ全面的に解禁というわけにはいかないだろう。親が自分のことを忘れてしまうのではないか。認知症が悪化するのではないか……。不安に思いつつも、今は親の命の方が大切だと、なんとかこの時期を乗り切ろうとしている子どもは少なくない。

夫婦で認知症に、二人暮らしはもう無理

 井波千明さん(仮名・55)もそんな一人だ。井波さんの義父母・勇三さん(仮名・88)と茂子さん(仮名・86)は、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入っており、この2カ月ほど面会がかなわないでいる。

 サ高住に入居するまで、井波さんの義父母は、同じ県内だが車で2時間ほどかかる場所に住んでいた。夫の実家に行くのは年に2回くらい。飛行機を利用しないと行き来できない場所に住んでいる義兄が実家に帰る頻度とたいして変わらなかった。

 義父母が井波さんの家から近いサ高住に入居したのは、2年前のことだ。

 5年ほど前、勇三さんが認知症になり、その後茂子さんも物忘れが目立つようになった。茂子さんが初期の認知症と診断されてからも、訪問介護サービスを利用しながら二人暮らしを続けていたのだが、茂子さんの様子が急激におかしくなった。

「義父母が認知症になってからは、月2回くらい様子を見に行くようにしていたんですが、義母が2週間前とは激変していました。フラフラして歩けないし、表情もなくなっていた。すぐにかかりつけの病院に連れていったんですが、認知症が進行しているだけだろうと言われました。でもその後さらに状態が悪化して、翌月には立つこともできなくなったんです」

 そこで総合病院で検査してもらったところ、「硬膜下血腫」という診断が下りた。頭蓋骨の内側にある硬膜と脳の間に出血が起こり、そこに血液がたまる病気で、血腫が脳を強く圧迫してさまざまな症状が引き起こされる。幸い、茂子さんは手術を受けて、症状はかなり改善した。

「でもこれをきっかけに、義父母が二人で暮らすのはもう無理だろうと、夫と義兄の意見が一致しました。それで、私たちの家の近くで施設を探すことにしたんです」

 義兄は転勤が多く、しかもバツイチ独身だ。以前から井波さんは、実質的に義父母の面倒をみるのは自分しかいないと覚悟をしていたという。介護がはじまる前は、義父母と頻繁に会っていたわけではなかったが、関係はずっと良好だった。

「先日も、サ高住のスタッフから『実の娘さんですよね』と言われたくらいです。結婚して25年以上もたつと、まあそんなものですよ」

 義父母と夫兄弟の仲も良かった。

「特に義父は子煩悩だったと思います。教育熱心で、厳しいけれど、愛情もたっぷり注いで育てたようです。義母が言うには、夫も義兄も義父に反抗することもなく、大きくなったそうです」

 勇三さんは井波さんにも優しかった。井波さんが言うことは、何でも受け入れてくれたという。

「今でも義父と話すのは、私の癒やしになっています。私が面会に行くと、他愛ない話をしてくれて、帰ろうとすると『来てくれてありがとう。また来てね』と言ってくれる。それだけでも、毎回幸せな気持ちになります」

 その一方で、勇三さんは茂子さんに対しては、完全な亭主関白だった。

「私と話すときとはまるで別人でした。義母を怒鳴りつける姿も、何度も見ました。義母は、義父がどんなに怒っても、言い返すことは決してありませんでした。でも、心の中では反発していたんだと思うんです」

反旗を翻した義母

 井波さんが茂子さんの心中をそう推測するのには、理由がある。サ高住に二人が入居するときのことだ。

「二人部屋があったので、そこに入ってもらおうとしたんですが、義母は頑なに義父との同室を拒んだんです。別室だと料金も割高になるのに、どうしても別室がいいと。そこまで言うならと、同じ階の別室にすることを提案したら、それもイヤだと言うんです」

 茂子さんは結局、勇三さんとは別の階に入った。

 そのうえ、サ高住に併設されたデイサービスに行くのも、勇三さんと同じ日には行きたくないと言い、それぞれ別の日に利用することになった。

「でも、週に1回だけはなんとか同じ日に利用してもらって、せめてそこで少しでも夫婦の接点を持ってもらうよう、スタッフが努力してくれています」

 最晩年の夫婦に起きた、妻の乱――。

 茂子さんの心中を理解できるという女性は少なくないのではないだろうか。これも、夫の定年後、退職金をもらってから夫に三行半を突きつける熟年離婚のひとつの形、ともいえるかもしれない。

 何十年も我慢するなんて、とても無理と思うか、それと何十年も先にある希望を持って今耐えるのか……。もちろん、逆のパターンもあることも忘れてはなるまい。

 

『鬼滅の刃』パロディAVが炎上、「1日9万円」の激安ギャラ!? “コスプレAV”業界の裏側を暴露!

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 突然ですが、みなさんアダルトビデオは見ますか? エロコスプレ写真集を売っている身で「私はAV見たことありません」と言っても誰も信じてくれないでしょうから、今回は堂々と「コスプレAV」の裏事情をぶっちゃけていこうかと思います。

 AVメーカーといえば、「マジックミラー号」などでおなじみの業界大手・ソフトオンデマンド(SOD)を思い浮かべる方が多いかもしれません。実は、コスプレAV業界にも“大手”があるんです。コスプレ好きなら知らない人はいないだろう老舗、その名もトータル・メディア・エージェンシー(TMA)というメーカーです。

『鬼滅の刃』パロディAVに異常な情熱を注ぐ「TMA」

 AVを“実用的に”使いたいとき、さっさと行為シーンまですっ飛ばしませんか? そもそも、ストーリー部分を作り込む制作会社も少ないですが、TMAは異常なほど(褒めてます)、ハイクオリティな衣装と小道具、撮影セットで作り込んでくるんです。なんなら、ドラマがメインといっても過言ではない。

 逆に、肝心のエロ部分は「特典映像か?」という扱いで、AVメーカーとしてあるまじきバランスではあるものの、一部のコアなファンに愛されているメーカーです。専属のAV男優さんがゲーム会社の元社員だったり、作中に登場する小道具のイラストを担当していたりと、“オタク”が制作している点も、ウケがいい一つの理由だと思います。

 そんなTMA、話題の漫画やアニメ、ゲームにすぐ食いつくことでも有名。本家の作品が大ブレークした頃には、すでにTMAがパロディAVをリリースしているという素早さです。昨年11月には、大人気漫画『鬼滅の刃』(集英社)のパロディAV『鬼詰めのオメコ(キツめのオメコ)』を発売していますが、『鬼滅の刃』が『ONE PIECE』(同)を抜いて2019年の「年間コミック売上ランキング」で第1位になったと騒がれたのも、ちょうど11月ごろ。TMAはこれを見越したかのように、満を持して『鬼詰めのオメコ』を発表したわけです。

 しかし、タイミングが良すぎたためか、作品の純粋なファンから「ふざけんな!」「不愉快!」と叩かれまくり、炎上していました(そりゃそうだ)。一方で、TMAファンの間では、「鬼となり、チ○ポを求め彷徨うようになってしまった妹の衝動を抑えるために精液を飲ませる」「呼吸法を駆使して股間に息を注ぎ込み、人間に戻すため奮闘する」という、原作へのリスペクトを感じるぶっ飛んだストーリーに歓喜の声が上がりました。ハイクオリティなコスプレも健在で、AV女優さんも可愛らしく、「演技がすばらしい」と評されていましたね。

 ちなみにですが、コスプレAVに出演する女優さんには主に3つのパターンがあります。

1)“元コスプレイヤー”をウリにして、本物のコスプレイヤーがAVに出演するパターン
2)普通のAV女優にコスプレをさせて、AVに出演させるパターン
3)「元コスプレイヤー○○ちゃんデビュー!」と箔をつけたり、あらかじめファンを獲得しておくため、これからデビュー予定のAV女優にコスプレイヤー活動をさせるパターン

 聞くところによると、コスプレAVに出演する女優さんには、やはりアニメ好きなファンがつきやすいそう。そのため、2や3のパターンであっても、もともとオタク趣味を持つ、コスプレに興味がある人が選ばれやすいそうです。

 しかしながら、コスプレAVは「ギャラがすごく安い」ともっぱらのウワサ。現役のコスプレイヤーさんへ「1日9〜15万くらいで」とオファーしたメーカーがあったらしく、Twitterで晒されていたこともありましたね。そのせいか、コスプレAV女優として名を上げてから、普通のコスプレイヤーへ逆戻りし、撮影会や写真集、イベントで稼いでいる方がいるほどです。

 それと、仲良くなった撮影スタジオの方に聞いた話ですが、某着エロコスプレDVD(ほぼAV)を制作している会社は、「海外でグラビア撮影しよう」という話で、契約書に判を押させているとか。しかし、海外に来てみたらどんどん服を脱がされ、拒否をしても「撮影にかかった費用、全部払えるの?」と脅されて、泣く泣く撮影に応じた子もいると聞きました。

 すべての会社がここまで悪質だとは思いませんが、やっぱり「好きなこと」をチラつかせて、搾取してくる悪い人はいます。現役コスプレイヤーのみなさんは、どうかお気をつけくださいませ。

ニセ天皇、米国を騒がす! 「LIFE」「ニューズウィーク」登場で、皇室は大ピンチ!【日本のアウト皇室史】

 皇室が特別な存在であることを日本中が改めて再認識する機会となった、平成から令和への改元。「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「天皇」のエピソードを教えてもらいます!

――前回に引き続き今回も、稀代の“ニセ”天皇、熊沢寛道についてお話をうかがいます。ニセ北朝の子孫である明治天皇が、天皇家の正統は北朝ではなく南朝だと宣言してしまった明治末期。南朝の正統後継者を(家系図はちょっと怪しいけれど)自称する熊沢一族は、このチャンスをモノにすることができたのでしょうか? 

堀江宏樹(以下、堀江) それについては、のちの熊沢天皇こと熊沢寛道が自身の「回顧録」で、面白いことを書いています。

 前回も触れましたが、明治末期、要約すれば「南朝の子孫であるわれわれを特別扱いしてください」という請願を政府に行った熊沢大然(くまざわ・ひろしか)には、「貴家(=熊沢家)を南朝の正統と、帝国古跡調査会と明治天皇ご本人が認めた」などと内大臣・徳大寺実則(とくだいじ・さねつね)からの伝言が、届けられたというのです。それも、内大臣府に勤める書記官・宮本基氏なる人物から届けられたとまで具体的に書かれています。……ただ、これ、熊沢寛道ひとりしか言っていないことなのですね(笑)。つまりアリバイというか確証が取れないのです。

――つまり、ウソということですか……?

堀江 はい。ウソだと思います。ちなみに内大臣が熊沢家の正統性を当時の宮中関係者が確信した理由の中には、熊沢家に代々伝わる、”南朝の御神宝”の存在があったというのです

――なんですかそれ?

堀江 「回顧録」では”御神宝”と呼ばれているのですが、熊沢寛道の主張によれば、ある寺に預け、そこで大事に守り伝えていたものなのだそうです。しかし寛道の祖父の代に、ある人物の謀略によって盗まれ、水戸の竹内家に保管されることになってしまった、というのです。

 この水戸の竹内家、オカルト好きな方々には有名なファミリーですね。「キリストの遺書」とか色々お持ちだったとされています。キリストの遺書は、第二次世界大戦の空襲で燃えてしまって、今は写ししかなくなっていたのですけども。

――ものすごく怪しい話になってきましたね(笑)。

堀江 ウソがウソを呼ぶ例ですね。しかし熊沢寛道によれば、熊沢家の待遇問題……つまり、皇族になるとか、場合によっては天皇位を譲られるとか、そういう話が宮中で検討され始めたそうですよ。しかしその矢先、明治天皇が崩御なさったので、話がウヤムヤになってしまったというのです。あくまで熊沢寛道の主張ですけどね。まぁ、実際のところは徳大寺侍従長がすべてを見抜き、彼のところで熊沢家からの請願書はストップしたのではないかと僕は考えます。

 ちなみに、熊沢大然はそれでも凝りず、大正元年(1912年)にも請願書をもう一度出しています。その時も、はかばかしい成果はありませんでしたが、大正4年(1915年)、熊沢大然は突然倒れ、帰らぬ人となってしまったのでした。大然の意志を引き継いだのが「熊沢天皇」こと熊沢寛道だったのです。

――ついに熊沢寛道が、熊沢家の代表として国と渡り合うときが来たのですね……。

堀江 いやいや、そうなるにはまだ時間があります(笑)。熊沢一族を取り巻く環境は急速に悪化していました。まず華族までを巻き込んだ請願書提出運動などによって、資金繰りが悪化したのでしょう。さらには、当局から危険人物として監視されはじめてしまったということもありました。

 ちなみに熊沢寛道が、熊沢大然の養子になったのは明治41年(1908年)のこと。同時期に、しかも何度も請願書を送りつけてきたのは熊沢一族の中で、熊沢大然だけではありませんでした。

 たとえば熊沢大然の実弟・与十三郎(彼は熊沢一族内で分家、その当主となっていた)も、大正14年(1925年)に内大臣府宛てに「天皇家と同じ菊の御紋を使いたいのだが、許可してくれませんか」というような手紙を送りつけ、それに内大臣府が「当府(=内大臣府)に於て回答すべき限に非ざる」という文面の手紙で回答したことがありました。

 冷静に読んで、「ウチが答えるべき問題ではない(=出直せ)」ということで、否定しか感じられない文面ですが、「NOとは言われていないので、可能性はあるんだ!!」と熊沢家の面々は喜び、これは内々の許可では? お墨付きを得たのでは? と受け取ってさえいたようです。

――女子から曖昧な断られ方をしても、気づけない男子みたいな……。しかし、こういうストーキングみたいな迫り方をされても、お役人は困りますよね。

堀江 まぁ、いろいろあって、熊沢寛道自身は第二次世界大戦後まで、具体的な行動を起こすことはありませんでした。要するに時代が悪いし、資金もなかったのでしょう。そして、敗戦を迎えます。

――戦後、日本の政治形態はガラッと変わってしまいましたね。

堀江 ここでついに、熊沢寛道が歴史の表舞台に現れる時がやってきました。熊沢寛道はなんと駐日アメリカ軍のトップである、ダグラス・マッカーサーに手紙を書いて、日本を敗北させた北朝である現皇室に代わり、熊沢家による南朝の再興を請願しているのです! そして自分はその南朝の天皇にふさわしい、と。彼は「天皇の戦争責任」を追及することにしたようですね。残念ながら、あるいは当然ながら、マッカーサーおよびGHQは熊沢寛道の熱意を無視し続けました。

 ところがGHQの誰かが、来日中のアメリカの有名写真雑誌「LIFE」の記者の誰かにポロッと「天皇を自称するヤツがいるんだよ~」的な情報を漏らしてしまったようです。来日中のアメリカ人記者たちは熊沢寛道の雑貨屋を訪問、写真撮影とインタビューを試みたのでした。彼にとっては「報われた」と感じた瞬間だったことでしょう。

 「LIFE」には2ページの写真入りのインタビュー記事が載りました。ほかにも「ニューズウィーク」(1946年11月4日号)には「皇位要求者」との見出しで、熊沢天皇の記事が載りました。いずれも英文です。

 面白いことにその直後、熊沢の主張を無視し続けてきたGHQの態度が激変したのでした。熊沢のもとには、「本当にあなたは南朝の正統後継者なのか?」というGHQの使者が来訪しています。GHQは天皇の地位と伝統を戦後日本でどう扱ったらいいのかを、悩んでいました。下手すれば天皇制はなくなっていたかもしれない、皇室にとっては危機の時期ですね。GHQの中では、天皇家の交代という可能性もあった……ということですね。

 熊沢天皇のチャンスは、皇室のピンチです。皇室はどうやってこの未曾有の危機を乗り越えたのでしょうか。次回につづきます。

海外ブランドは「S」なのか「M」なのか……買い物狂い、メルカリの「サイズ表記」問題に切り込む!


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 「マリハ」のワンピース。それは私の憧れ……。去年の夏、雑誌で「この夏はちょっと奮発してマリハのワンピースを買いました♪」というコメントとともに、おしゃれなマダムの写真が載っていたんですよ。マリハは、「女性が装うときのときめきを形に」という想いから生まれた「花鳥風月」をテーマにしたジュエリー&ウェアブランド。誌面には、避暑地で大きな帽子を被り、マリハのワンピースを着ているマダムの姿が。ああ、こんなふうな40代になりたい!!

 そのとき、私は「マリハのワンピース欲しい、フンガー!」となって一生懸命ネットで調べました。しかし、時は8月。マリハのワンピースはどこも完売していて手に入らなかったのです。あれから時は流れ……。

 ある日、いつものようにだらだらしながらYouTube動画を見ていたら、ピコンと携帯に通知が入りました。

「ご予約の商品が届きました」

 ん……? 予約の商品……? はて。まったく身に覚えがないんだが。それはZOZOTOWNからの通知。何か買ったっけ? と思い、見に行くと……それは「マリハのワンピース」でした。

 ああ、そうだった! 3月くらいにマリハのワンピースを偶然見つけて、予約したんだった!

 私が予約したのは「草原の虹のドレス」というもの。黒とラベンダーの二色があり、散々迷った末にラベンダーのほうをチョイスしたのです、が……。商品ページを見に行ってみると、黒のほうは完売していましたが、ラベンダーのほうはまだ購入可能になっていました。その瞬間、「私、もしかしてチョイスミスった!?」と急に怖くなりました。黒が完売、と聞くと、とたんに黒のほうがよく思えてくるから不思議です……。なんだか急に黒のほうが欲しかったような気持ちになり、私は「草原の虹のドレス・ブラック」を求めて、いろんなサイトを見に行きました。しかし、完売、完売、完売、完売の嵐!! そんな~~!!

 洋服ジプシーがたどり着く、最後の聖地、フリマアプリ。私はついにフリマアプリへと足を踏み入れました。ごくりと、唾を飲み込み「草原の虹のドレス」で検索をかけてみました。すると……あった!!

 去年のものにはなるのですが、着用回数1回の美品を発見! Mサイズと書かれています。うーん、Mサイズねえ……それなら38かな?

 しかし、フリマアプリで何度も失敗している私は「即決はしてはいけない」ということを学んでいました。焦って買っていいことなし。商品を購入するときは、サイズ感をしっかり確かめ、色合いなどをしっかり確認し(この間、ホワイトだと思って購入したTシャツは薄ピンク色でした)、着用回数だけで判断せず、シミや穴などがないか聞かなければならないのである!

 まずは、ほかの商品も見てみることに。すると、36サイズの商品を「M」と表記している人もいれば、38サイズを「S」と表記している人もいることがわかりました。これですよ、これ!

 出品者が「Mサイズ」のカテゴリーに入れていたからといって、目当ての38サイズかどうかはわからないのです。とくにインポート商品は本当に注意が必要です! 海外ではSサイズだけど、日本ではLサイズくらいの着用感、というのはよくある話です! 出品物もMサイズのほうが売れやすいので、実際のサイズが「S」でも「Mくらいの着用感だよな」と出品者さんが独自の判断で「M」のカテゴリーに入れることはよくあることなのです。

 ああ……聞きたい。このブラックのワンピースが38サイズか聞きたい……でも。私は唸りました。コメント欄に「こちらのワンピースは38サイズですか?」と聞くことは簡単です。しかし、その行為はほかの人たちを刺激する行為でもあるのです。私のコメントは、「いいね」をしているほかの人たちにも届きます。すると、「はい、38サイズですよ!」と出品者さんが答えた瞬間に買われてしまうこともあるのです。それはなんとしても避けたい……。

 迷った揚げ句、私はブラックのワンピース以外の出品物にコメントを残すことにしました。その出品者さんが出していた商品をじっくりと見て、これなら買ってもいいかも、と思った商品に質問してみることにしたのです。

「こちらとマリハのワンピースの購入を検討しているのですが、マリハのワンピースのサイズは38でしょうか?」

 すると、すぐに返事が返ってきました。ワンピースは私が欲しい38サイズ! その瞬間、「一刻もはやく購入したい欲」がむくむくと沸いてきました。フリマアプリを眺めていると、出品者さんが出されている価格のちょい下くらいでマリハのワンピースが売れています。ハイシーズンになったら、あっという間に売れてしまうでしょう。いや、オシャレな人ならもう夏物のワンピースのチェックに入っているかもしれない……!

 普段の私なら、きっとポチっていました。絶対ポチっていました。でも、明日まで待てばラベンダーの同じ形のワンピースが届くのです。それを着てみて、サイズ感を確かめてから買うべきじゃない……?

 「どうせ入るからいいよ!」と何度も何度も悪魔が囁きましたが、「まったく伸びない綿素材」「胸の部分が苦しい」というほかサイトの商品レビューを穴があくほど眺め、ぐっとこらえました。

 明日になれば……! 明日になれば買えばいいんだから……!

 それまでマリハのブラックワンピースが残っていることを天に祈り、私は眠りについたのです……。

 翌日。マリハのワンピースが家に届きました。おおはしゃぎで鏡の前で着ると……、

「…………」

 鏡の前には、ピッチピチのワンピース姿のでかい豚が立っていました。きつい。胸がパツパツ。二の腕もムチムチ。というか、私が着ると、すごく強い人みたいに見えるのはなぜ……?

 そう、マリハのワンピースは私には壊滅的に似合わなかったのです……。昨日フリマアプリで購入していたらと思うと、ゾッとします。あたしゃ2万6,500円を捨てるところだったよ……。安く、希少な商品が手に入るフリマアプリですが、そのお祭り騒ぎ(自分の中のテンション)に釣られて高額商品もポンと買ってしまうのが怖いところです。皆さんも、フリマアプリの魔物にとらわれぬよう、気を付けてくださいね……。

メルカリで買った「Bランク」のシャネルのバッグに「ほつれ」が……リペアに挑戦し、一瞬で30万円を無価値にする女


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 因縁のシャネルのツイードのバッグ(連載第13回参照)が家に届く日になりました。その日、私は朝っぱらから部屋の中をウロウロし、妻のお産を待つ旦那のような気分でバッグを待っていました。うちの子は可愛いのか!? それともブスなのか!?

 ヤマト運輸さんのトラックの音が聞こえると、私は飛ぶように階段を降り、荷物を受け取りました。さぁさぁさぁ、切った張ったがこの世界。中途半端はいただけないねえ。ひとたび場にあがったからには白黒はっきり、ようござんすか。ようござんすか。よござんすね!!!!

 いざ、開封!!

「…………」

 おや? 私はゆっくりと手にとり、バッグを舐めるように見まわしました。

 うん、キレイ。キレイ!! 確かにツイード部分の糸が飛び出しているけど、キレイだわ! 

 届いたシャネルのバッグは、後ろ側の糸が少々飛び出しているのと、シャネルの文字の周りの色がゆがんでいる以外はとてもきれいな状態でした。ほ~、こりゃいい買い物したかもしんない! しかし、この糸が飛び出している部分があるせいで、中古感が出るなあ。この糸、切ってもらうわけにはいかんのかしら?

 調べてみると、シャネルの場合、中古で購入したものでも正規品であれば、修理してもらえるらしいのです。しかし、さらにその評判を見てみると……

「シャネルのリペアは想像以上に雑」と書かれた記事を見つけました。シャネルのバッグを直営店で修理してもらっても、コピー品と勘違いされるような仕上がりになる場合がある、というのです。特に人気アイテムの「マトラッセ」は、糊で貼ったような状態で戻ってくることもあるのだとか。「本当に直営店で修理しましたか?」と聞かれることもある……と、なぁに~~~!?!?

 さらに、内側の革をはがした場合、本体に示されているシリアルナンバーやブティックシールもはがれる……という恐ろしいことも書かれていました。シャネルが本物かどうかの確認は、ギャランティーカードとシリアルナンバーが一緒かどうかで判断するので、修理で番号が消えると査定価格が1割は変わるそうです。う~ん、なんてこったい。

 私がしてほしいのは、飛び出ている糸をカットするだけなんだよ……。それなのに、シャネルに持ち込んで高い修理費用をとられ、そのうえ、雑な直しをされたら目も当てられないよ……。

 そのとき、ふと私が愛用しているイオンのバッグ修理のお店のことを思い出しました。あそこなら、ちょこちょこっと糸を切ってくれるんじゃないかしら?

 そこで早速、電話で問い合わせてみることに。なにせ今回お願いしたいのは、30万円もする高級バッグ。断られる可能性も大です。ひやひやしながらスマホを握っていると、いつもリペアをしてくれるおばちゃんの声が聞こえてきました。

「あ~、糸ね。糸切るだけならすぐできますよ。簡単簡単。持ってきてくださ~い」

 え……?

「簡単ですよ、糸切るだけでしょ? ツイードの傷んだところの。あはは」

 あははって……そ、そんなに簡単なの……? あまりにも「簡単・簡単」と連呼されるので、拍子抜けした私……。そんな簡単なら、私もできるのではないか……?

 私はバッグを手に悩みました。確かにこの飛び出てる糸をちょんちょんと切るだけなら、あたいにもできると思う。お店で2,000円とられるなら、自分で切っちゃおうかな~!!

 嗚呼……。時を戻せるなら、あのときの自分をメリケンサックをつけたこぶしでぶん殴りたい……。

 こうして私は、30万円のバッグに100円のハサミを入れてしまったのです……。

「このツイードの糸が飛び出ているところを切って……。それからこのほつれている糸を切って……。あれ?」

 バッグの補修(?)をし始めて数分。私は違和感に気づきました。なんか……やればやるほど、変になっている気がするのです……。切ってはいけない糸を切った気がするのは私だけ……?

 どう見てもバッグが「キレイ」になっているとは言えない状況……。例えるならそう、お母さんが切った子どもの前髪みたいな……なんかこう、素人が切った感のある表面というか……。表面がざんばらといいますか……。

 こ、こりゃ大変なことをしてしまったかもしれない!!!!!!

 私はぶるぶる震えながら手術を続けました。「これだけ失敗してしまったんだから、今やめるわけにはいかない……!」と、そんな気持ちで……。

 30分ほど格闘し、震える手で「シャネル 修理」について検索していると、さきほど見たページの下の方にこんな文面を見つけました。

「シャネルのバッグでこのようなことになりそうなら、修理には出さず、ボロボロのまま持っていきましょう。本物かどうかを確認してもらえれば、ちゃんと査定に反映されます。もし使う場合も、リペアは直営店がオススメです」

 NOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!

 皆さん……。もしシャネルのバッグを中古で買った場合は自分でリペアなど考えてはいけませんよ……ふふ。もはや私は笑うしかありません……自分のバカさ加減を……へへ。

「第2のユニクロ」ワークマンの落とし穴……「コロナ禍でも好調」とはやし立てるのは危険なワケ

--ファッションライター・南充浩氏が、いま話題のファッションニュースに斬り込む!

 新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあり、4月に出された非常事態宣言が全面解除されました。

 コロナ禍によって全国的に休業となった大型商業施設や百貨店。当然、多くのアパレルブランドも約2カ月まったく売上高が望めない状態が続きました。このため、4月度のアパレル各社の月次売上速報は「軒並み大幅減少」でしたが、ワークマンの既存店売上高は前期比5.7%の増収で(ちなみに4月時点での店舗数は868店舗、客単価は前期比2.2%減)、世間をアッと驚かせたのです。今回はワークマンの増収の理由について考えてみたいと思います。

ワークマン増収は「しまむらの落ち込みが少なかった」のと同じ理由?

 アパレル企業は数多くありますが、上場している企業は母数の割にあまり多くありません。そのため、月次速報を公開している企業も同様に、あまり多くないのですが、各社とも、4月度の売上速報は惨憺たる有様でした。その中で前年比増だった企業が2社あります。それは今回取り上げるワークマンと子ども服・用品の西松屋。西松屋の既存店は、売上高が前期比2.1%増となりました。

 なぜこの2社がコロナ禍で前年比増だったのか。それは、これまで「苦戦」「失速」「凋落」と言われて続けてきた、しまむらが、比較的落ち込みが少なかった理由と共通しています。

 しまむらの4月既存店は前期比28.1%減で踏みとどまっていたのですが、その背景には、休業店舗が5月7日時点で、全1432店中たったの26店だったことに起因します。例えば、ユニクロは、約820店中、4月は最大で311店が休業、299店で営業時短を実施し、まともに稼働していたのは約250店しかなかったため、4月度売上高56.5%減。またユナイテッドアローズは、全242店中、4月8日から179店を休業、順次休業店は増え、「4月末時点の営業店舗はアウトレット1店舗のみ」(広報担当者)とあって、ほぼ営業停止状態に。結果的に、4月度売上高は同62.4%減と落ち込みました。またアダストリアは4月8日から国内約1240店中半数が休業、4月末時点では全店休業となり、4月既存店売上は同67.8%減でした。

 このように、休業店舗数を比較すると、しまむらが圧倒的に少ないことがわかります。しまむらは、商業施設より主にロードサイドに出店をしているため、店を閉めなくてもよかったというわけです。

 これと同じことが、ワークマンと西松屋にも言えます。ワークマンも西松屋も、メインは、ロードサイド路面店で、都心百貨店やファッションビルにはほとんど出店していません。ですから、東京都や大阪府を対象とした非常事態宣言による休業の影響を最も受けにくかったと言えます。

 筆者は関西の郊外に住んでいますが、最寄り駅の隣駅から歩いて数分のところに小規模なワークマンの路面店があり、ここは4月も、5月の連休もずっと営業をしていました。おそらくほかの郊外路面店も同様だったと考えられます。

 ワークマンが、コロナ禍で増収したもう一つの理由は、実店舗のほとんどが直営店ではなく、フランチャイズ店という独自のシステムに隠されています。ワークマンは、2020年3月期時点で、868店舗中、実に96.1%がフランチャイズ店で、前期比で8.5%増となっています。要するにほぼ全店がフランチャイズ店です。

 ワークマンはその高機能性と低価格によって「第2のユニクロ」と呼ばれることがありますが、ほとんどが直営店であるユニクロとは運営システムがまったく違い、コンビニや携帯電話ショップと同様のシステムを採用しているのです。

 ワークマンの運営システムの場合、同社の売上高は、フランチャイズ店に納品した時点で成立します。もっとわかりやすく言うと、フランチャイズ店店頭の売上高は、この月次売上高速報には反映されていないのです。おわかりでしょうか? ユニクロをはじめ、アダストリア、ユナイテッドアローズ、しまむらなどもそうなのですが、直営店が主体の企業の月次売上高速報は、店頭での売れ行きを反映している一方、ワークマンの月次速報は、フランチャイズ店店頭の売上高を反映していません。実際に4月のフランチャイズ各店の売上高がどうだったかというのは不明というわけです。

 近隣の店頭を見て回った感覚でいうと、すごく売れているわけでもないし、すごく売れていないわけでもないというふうに感じました。ただ、4月の非常事態宣言以降、工事現場もある程度は作業を中断していたため、3月までに比べると作業員の需要は低下したのではないかと思われます。また飲食店や居酒屋も休業していた店が多いので、そういう厨房需要も、4月・5月は減ったのではないかと考えられるのです。

 ワークマンの商品が「低価格高機能」というのはれっきとした事実ですし、消費者がそれを支持しているのも確かでしょう。しかし、「ほとんどの店舗がフランチャイズ店」というワークマンの運営システムを考えると、「ワークマン=好調」と簡単に判断してはいけないようにも感じます。

 通常の洋服店とは異なるワークマン独自の販売システムとして「2~3年同じ商品を売り続ける」という部分がよくクローズアップされますが、それは、「一度買ったら、すぐには買い換えない」「追加購入も同じ商品」というワーキングユニフォームの消費傾向を踏まえ、ワークマンもそれに合わせて「商品サイクルを長くしている」とともに、実は「フランチャイズ店ならでは」の事情も絡んでいるのです。

 直営店であれば、商品が売れ残っても、シーズンごとに引き上げて、本社が入れ替えれば済みますが、フランチャイズ店の場合、コンビニ同様、店が独自に商品を仕入れたことになりますから、本社の一存でシーズンごとに総入れ替えするというわけにはいきませんし、それをやると、逆に本社は返品を食らい、損失を被ります。ですから、ある程度、長期間かけてフランチャイズ店の店頭で商品を消化させたほうが経営的には良いということになるのです。

 そんな背景がありつつも、ワークマンの決算資料には、フランチャイズ店の店頭消化の進捗は出ていません。おそらく、年間を通じて、どこかの時点でその数字を加味して調整されるのでしょうが、月次速報を鵜呑みにして「好調」とはやし立てるのは、やはり世間にミスリードさせてしまう危険性が高いと言えます。
(南充浩)