メルカリで購入前に「写真検索」をすべき理由――買って後悔した、「トッズ」のバッグをめぐる戦い(前編)

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 田舎者あるある。「買い物のほとんどが通販なのでよく失敗する」。

 そう、私はまさにコレ。しかも、「あはー、2,000円失敗しちゃったあ☆」ならまだあきらめもつきますが、私の場合、「あはー、40万円失敗しちゃったあ☆」なので、頭を抱えてうずくまるしかありません。読者の皆様に誤解を招かないようにお伝えしたいのですが、私はなにも「高額で買ったものをフリマアプリで半額で売る神様」になりたいわけじゃないんですよ。毎回、血反吐を吐きながら「こんちくしょー! カードの引き落としにお金が足りないから、半額でもいいから返してくれェ!」と投げ売りしているのです。そんな私なので、通販した商品がすぐに手元に届かず、20日も30日も待たされるようだと、その商品の形、重さ、大きさ、ほかの人のレビューなどをネットで繰り返し調べて、このギャンブルの勝敗を占うようになります。

 ついこの間、海外ファッション通販サイト・バイマで、トッズの「Dスタイリングバッグ」を購入しましたが(第11回参照)、商品はイタリアから輸入されるとのことで、到着するまで結構待つことになりました。その間、私は「トッズ」のDスタイリングバッグについて調べまくっていたのですが……。調査の結果、どうも私の購入した「スモール」というサイズは、サイズ展開の中では中くらいの位置。どちらかというと大きめだということがわかりました。その瞬間、騒然となったのは千葉N子の脳内デスク。

部長「おい、キミ! サイズ感はちゃんと確かめたのかね!?」

部下「は! スモールと書いてあったので、小さいものとばかり……」

部長「ばかもん! 私は、『モテる女はカバンが小さい』というコラムを読んで、小さいバッグを買いたまえとキミにお願いしたんじゃないか! 至急、サイズ感を調べなおしたまえッ!」

 もう部長はカンカンです(部下も私だけど)。トッズのDスタイリングは、「マイクロ」「ミニ」「スモール」「ミディアム」とサイズ展開されており、スモールは幅33cm、高さ19cm、マチ15cm。ミニは長さ28cm、マチ13cmくらいで、どう考えても、私が欲しかったサイズ感はミニ。私が読んだ「小さなバッグがモテる」の記事で紹介されていたバッグも、みんな25cm前後でした。……最悪だ。

 脳内で部長と部下が揉めに揉め、頭が白髪だらけになりそうなほど悩み、私はバイヤーさんに連絡をしてみることにしました。

「あの……私、スモールとミニのサイズ感を間違えていたみたいで……スモールの33cmというのはちょっと大きすぎると思うのです。あんしんプラスに入っているのですが、キャンセルは可能でしょうか?」

 バイマには「あんしんプラス」というオプションがあり、商品代金の1.47%を支払うことで、商品に初期不良があった際に交換品を手配してもらえる“初期不良補償制度”や、本物か怪しい時に無料で鑑定してもらえる“本物保証制度”など、いくつかのサービスがつきます。そのなかに、“返品保証制度”というものもあり、届いた商品のイメージが違い、もし気に入らなかった場合は、商品代金がポイントという形で付与されるようになっていると聞いていたのです。

 しかし、バイヤーさんからの答えは以下のモノでした。

「申し訳ないのですが、こちらのバッグは返品交換の対象商品ではありません。まだ商品がイタリアにあればキャンセル手続きができたのですが、すでに日本の税関手続きをしている途中です。ただ、イタリアへの返送料等をお支払していただければ、キャンセル手続きも可能です。その場合は2万3,000円になります」

 もともとバイマは一度購入するとキャンセルができないようになっているので、出品者さんは本当に優しい方でした。すべては己のせい……。そう、よく考えもせずに「スモールだから小さいんだい!」と思って購入した私が悪いのです。私は悩んだ末、やっぱり大きいバッグは使わないだろうな……と思い、2万3,000円を払うことにしました。

 くそお……(自分のせいだけど)2万3,000円も失ったからには、取り返してやるうううう! 私の中のギャンブラーの血が「このままじゃすまされねえ……」と騒ぎ始めました。2万3,000円をなんとかして取り戻したい。そうだ! フリマアプリで2万3,000円分お得に買い物すればいいんだ!

 すぐに私はフリマアプリを開き、「トッズ D バッグ」で検索をかけ始めました。おお、あるある。可愛いバッグがいっぱいあるじゃない! いつものように高いもの順で見ていくと、「トッズ 銀座三越」と書かれたバッグを発見しました。19万で購入後、数回使っただけのお品。お値段7万2,000円也。

 これを買えば、2万3,000円を足しても、9万5,000円。わははは、10万円の儲けなり!! 私はまたしてもあまりよく考えずにポチりました。16万円のローンがなくなったことにより、気持ちがめちゃくちゃ大きくなっていたのです。

 しかし、購入し、「はー、買ってやったぜ!」と思った後でした。ふと、「写真から似た商品を探す」という項目が目に入りました。ん……? なんだこれ?

 メルカリには「写真から似た商品を探す」という機能があり、似ているものを画像検索してピックアップしてくれるらしいのです。興味本位でボタンを押してみると、画像が解析され、あっという間に私が購入したバッグと同じ形のトッズのバッグが出てきました。もう売れていましたが、そのお値段、2万7,000円……。え、2万7,000円……? ちょっと待って……、私。このバッグの相場ってこんなもんなの……?

 急に不安になり、そのバッグと同じ形のバッグをネットで探し回ると、かなり昔のバッグだったことが判明。ほかのサイトでも3万円前後で売られていました……なんてこったい。でも、いいよね……? このバッグの色味と雰囲気が気に入ったんだし。私のバッグはきっときれいさ……。

 私はそうやって自分を納得させたのですが、このトッズのバッグをめぐる事件はまだまだ始まりにすぎなかったのです……。

 次回に続く。

高齢者住宅で女たちの大ゲンカ勃発! “ボスババ”と義母が取っ組み合い、仲良しグループ終焉のワケ

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。前回は、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)への入居をきっかけに起こった、“老妻の反乱”を紹介した。

(前回:「怒鳴られても言い返さない」貞淑な妻の反乱

 井波千明さん(仮名・55)の義父、勇三さん(仮名・88)は認知症が進行し、義母の茂子さん(仮名・86)は初期の認知症に加え、硬膜下血腫の手術も受けた。二人暮らしを続けるのが難しくなったことから、井波さんの家から近いサ高住に入居した。しかし、同じ部屋に入るどころか、同じ階の別室に入るのもイヤだという茂子さんの頑強な抵抗により、二人は別の階で暮らしている。

天敵「ボスババ」と取っ組み合いの大ゲンカ

 ところが、入居してからちょっとした“事件”が起こった。

 入居してまもなく、井波さんがサ高住の茂子さんの部屋を訪ねたところ、友達が遊びに来ていたことがあった。井波さんは「もうお友達ができたんだ」と喜んでいたという。

 このサ高住では、食事のときの座席が決められていて、毎日同じグループで話をしながら食事をしている。茂子さんはそのグループで仲良しの友達ができたようだった。

「それが義母に話を聞くと、グループにボス的な女性がいるらしくて、食事が配膳されると、いつも目配せして食事を友達から奪うというんです。義母はその行為が許せなかったようで、文句を言ったことからケンカがはじまり、スタッフから私に連絡が来るほどの関係になってしまいました。解決策として、スタッフが席替えをしようかと義母に相談したところ、義母は『私が悪いわけではないので、席は替わらない』と譲らなかったそうです。相手も同じようなことを言ったので、『じゃあ、今度ケンカしたら席替えしますよ』と警告されたのに、それでもまた取っ組み合いに近いケンカをしてしまったんです」

 とうとう、茂子さんと“ボスババ”は、二人ともグループ席から離れた一人席にされてしまった。

 そんな事件があった後に、井波さんは娘を連れて茂子さんのもとを訪ねた。井波さんの娘には障害がある。すると、ボスババは井波さんの娘を指差して、「これがあの人の孫よ」と周りの入居者たちに陰口を言ったというのだ。

「スタッフも『井波さんのお母さんが悪くないのは私たちもわかっています。相手の方が、これまでも何度も問題を起こしている、癖のある方なんです』と言っていました。その通り、ボスババはあきれるほど人間的に欠陥のある人のようです。そんな人に真っ向からケンカを挑む義母って……」

 意外だった。井波さんはこれまで茂子さんのことをシャイで控えめな女性だと思っていたが、実は正義感に燃えた熱い人だったんだと見直した。

 それでも、茂子さんに嫌な思いをさせまいと、それからは茂子さんのいるフロアには娘を連れて行かないようにしている。「老人集団って、小さな子どもの社会みたいですね」とため息をつく。

 ちなみに、このサ高住を選ぶ決め手となったのは、庭に野菜や花を育てるスペースがあったことだった。井波さん夫婦は、義父母が部屋に閉じこもることなく、この園芸スペースで少しでも活動的に過ごしてもらいたいと考えたのだ。

 しかしその園芸スペースでも、茂子さんの“天敵”ボスババがよく活動しているため、茂子さんは決して近づこうとはしない。「こんなはずじゃなかった」と井波さんは苦笑する。

 それまで何十年も、一切口答えすることなく夫に仕えてきた茂子さんは、終の棲家となるサ高住に入居してはじめて夫を断固拒否し、ボスババに対しても決して妥協しようとしなかった。

 「小さな子どもの社会のようだ」と井波さんは感想をもらしたが、茂子さんは、“長いものには巻かれろ”といった、いわゆる大人の対応をすることを一切拒否したといえる。

 茂子さんは、人生の最後くらい「イヤなものはイヤ」と自己主張しようと思ったのだろうか。それとも、認知症によって、茂子さんの本来の姿が明らかになったのか。

 井波さんにも本当のところはわからないというが、茂子さんの武勇伝はなんとも痛快だった。そのように生きられるなら、人生が楽になるだろうとうらやましく思う人は多いのではないだろうか。

 それにしても、終の棲家でも女どうしの人間関係に悩まされるとは……。そんなボスがいるのなら、イヤな夫の方がまだマシかも?

西川きよしは、なぜこれほどまで面白いのか? 千鳥、中川家、テンダラー、藤井隆らとの「団体芸」の妙

テレビ・芸能ウォッチャー界のはみ出し者、佃野デボラが「下から目線」であらゆる「人」「もの」「こと」をホメゴロシます。

【今回のホメゴロシ!】伝説の漫才師が変容の末にたどり着いた境地……西川きよしの“見守られ芸”

 ここ数年、西川きよしから目が離せない。レギュラー番組『ごごナマ・おいしい金曜日』(NHK総合)は特に要注意物件で、「おじいちゃんが家でテレビを見ながらつぶやく感想」となんら変わらぬ素直すぎる発言が5発中4発、逆に、予想の斜め上をいく放送事故寸前のアッパーな言動が5発中1発というロシアンルーレットばりのスリルがあり、「何をしでかすか見張っていないとまずい」という意味で目が離せない。

 特筆すべきは同番組でトークゲストを招く回。きよしのはりきりスイッチが入り、テンションゲージが最高位までいってしまうので、ロシアンルーレットの「当たり」が出やすい。人気俳優を招いた回で驚異的な枚数のFAXが届けば「確定申告じゃないですか」、オーディションに4回落ちたエピソードを話せば「自動車学校でもそんなに落ちませんよ」といった亜空間ボケを披露したり、ゲストが子育てエピソードを話せば「子どもって、そういうところありますよねえ」となぜか子どものいない近田雄一アナウンサー(2020年3月までMC)に振ってデリケートな問題に抵触し、メインMCのテンダラー・浜本広晃に「(近田アナには)子どもいませんて」と小声でいなされたりなど、いろいろ大変だ。

 伝説の漫才師「横山やすし・西川きよし」として一時代を築き、吉本興業所属の芸人としては(桑原和男など新喜劇俳優を除き)笑福亭仁鶴に次いで2番目に古参となる西川きよし。昭和の時代には数々の大人気バラエティ番組でメインMCを張り、関西での抜群の知名度を武器に参議院議員を3期務め、名声を欲しいままにしてきた。「破天荒な相方に苦労させられた努力の人」期に始まり、「ヘレンおおきに」「息子(次男)がロックやってますねん」「娘が結婚して離婚しましてん」「息子(長男)が新喜劇に入りましてん」を包括する「“浪速のロイヤルファミリー”の長」期を経て、ここ7〜8年で一気に「ハラハラ見守られるおじいちゃん」期へと変容していったのが興味深い。

 「全盛期の切れ味は見る影もない」という状態になっても出演番組がなくならない。このレアケースは、長年第一線で活躍し、ドル箱として貢献してきた「やすきよ」のきよしに対する吉本興業からの「特別年金制度」のようなものかもしれない。また、どれだけ下の後輩にも自分から楽屋へ挨拶しにいき、番組内でイジられても「今日は面白くしてくれてありがとう」と礼を言うことを忘れないという、バカ真面目で奇矯なほどに寛容な人となりと、大ベテランなのに「(ヘレンが許す範囲で)イジってくれてOK」の空気を作り出したことも多分に影響しているのだろう。

 大阪のローカル番組や舞台できよしと長らく共演を重ね、親近感の強い中川家や千鳥などの後輩がこすり倒す「西川きよしのすべらない話」の効果も大きい。『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ)でCM明けにクレーンカメラが回ってきたら、きよしが「大阪最高!」とコールする段取りだったのに、直前まで隣席の千鳥にきよしが漏らしていた問わず語り「緊張するわ〜」に引っ張られ、CM明けコールが「緊張するわ〜」になってしまった話(千鳥・ノブ談)や、営業先で一緒になった際「久しぶりやなあ、元気?」と声をかけてきたきよしが、2時間後には先ほどの挨拶を忘れ、再び「元気やった?」と目ん玉ひん剥きながらガッツポーズで言ってきた話(中川家・礼二談)、空港できよしと鉢合わせた際、手に野菜ジュースを持っていることを忘れて話に夢中になりロビーの床に全部こぼしていた話(中川家・剛談)、そのエピソードトークを気に入ったきよしがバラエティ番組本番中、剛に対し「ほらお兄ちゃん、あの、空港で僕がジュース全部こぼした話して」と、あらすじとオチを全部言うかたちでのムチャ振りをしてきた話(中川家・礼二談)など、きよしのド天然エピソードは枚挙にいとまがない。そして、この熟達した「イジり手」「語り部」たちがテレビ界における現在のきよしの命綱となっていることは間違いない。

 話をきよしのレギュラー番組『ごごナマ・おいしい金曜日』に戻すが、この番組の歴代MCたちの「猛獣使い」ぶりにも目を見張る。19年3月までMCを務めていた藤井隆の、大御所であるきよしに最大限の敬意を払いつつも、きよしがトークにおける“徘徊”を始めれば「はい、おじいちゃんそっちじゃないですよ。こっちね」ときっちり軌道修正する手腕には唸ったものだ。19年4月のリニューアルからレギュラーとなった浜本は、藤井とはまた毛色の違う「猛獣使い」だが、こちらはあくまでも「芸人 対 芸人」のスタンスを貫きつつ、きよしの天然ボケを拾いツッコむ自然さと取捨選択の妙(拾えばケガする場合は大胆にスルー)が目を引く。また、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言以降、2カ月の間リモート出演となったきよしに、番組冒頭で「今週はお家でどのように過ごしましたか?」とスタジオからヒアリングし「塗り絵をしたり、パズルをしたり、本を3冊読んだりしました」「ラジオ体操を毎日しています。25日間かけてやっと間違えずにできるようになりました」などというきよしの答えに笑顔でうなずく岩槻里子アナウンサーなどは、もうベテランヘルパーさんの風情である。

 現在の西川きよしと彼を取り巻く状況はある意味、超高齢化社会の理想的なロールモデルと言えるのかもしれない。「お年寄りに優しく」などという歯の浮く金看板ではなく、年少者が年配者に敬意を払いつつも、決して腫れ物扱いせず、現役としてできるサポートをしながら自然なかたちで彼らの居場所を作る。年配者の側も、現役時代と形は違えど「今できるスタイルでの社会参加」を果たし、年配者と年少者が快適に共存できるシステムを……って、何をこの連載で真面目に語り出してるんだおい。まあ、とにかく西川きよしを含む「団体芸」は面白いということだ。今後もハラハラ見守りながら注目していきたい。

“豊胸の名医”Sクリニックの激安手術で大失敗! “整形”という沼で見た、女たちのマウント合戦

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 前回、コスプレ業界内で整形のウワサがある人たちをぶっちゃけましたが、今回は「なぜ整形するの?」という疑問にお答えします。あくまで“趣味”としてやっていることに、我々コスプレイヤーはなぜお金と時間をかけるのでしょうか?

 まず、ひとくちに「コスプレイヤー」といっても、いくつか種類があります。作品やキャラクターが好きで、趣味の一環としてコスプレを楽しむ人から、自分の写真集を作ってイベント等で自主販売する人、コンパニオンやグラビア的な仕事も引き受けて“商売”にしている人などさまざま。中でも、コスプレを商売にしている人たちは「商業レイヤー」と呼ばれており、この人たちの整形率が圧倒的に高いです。

 私自身の経験からして、商業レイヤーには“ヒエラルキー”があります。わかりやすい基準となるのは、「写真集の売り上げ」「撮影会の集客率」「イベントでできるカメラマンの列」「SNSのフォロワー数」で、多ければ多いほどヒエラルキーが上になります。キャバクラやホストでも整形する人はいますが、彼らは見た目だけでなく、“接客”で自分の魅力を売り込み、のし上がっていくことができますよね。しかし、コスプレイヤーはほぼ外見でレベルが決まってしまうので、見た目に執着する人が多いんです。「キレイになりたい」という思い以外に、ほかのレイヤーにマウントを取るためだったり、より多くの企業から声をかけてもらうために整形する人も、少なからずいると思います。

 また、コスプレイヤーは写真のレタッチを自分で行う場合が大半です。見えちゃいけないもの(乳首やムダ毛など)を消す作業のほか、毛穴やニキビ跡をぼかしたり、人によっては輪郭や目の大きさを修整する場合もあります。こうやって、自分の“欠点”と向き合う作業を続けていると、「シミをレーザーで取りたい!」とか「二重幅を広げて目を大きくしたい!」とか、そんな欲求がたまってくるんです。写真をイジりすぎて、イベント会場で「実物と大違い!」と思われるのも嫌ですし。コスプレイヤーの場合、修整した写真の自分に、金をつぎ込んで近づけていく作業が整形だといえるでしょう。

「豊胸の名医」Sクリニックの手術で大失敗!

 何人かの商業レイヤーさんと仲良くしていた頃、飲み会でカジュアルに美容情報の交換をしていました。「ハイドロキノンを乳首とマ〇コに塗りたいけど、何%から始めればいいの?」「ホクロを1個500円で消してくれる激安皮膚科があるよ」とか、マニアックな内容も多いです。

 そんなコスプレイヤー御用達の美容整形外科といえば、激安と有名なSクリニック。本当に激安なので、私もSクリニックで豊胸手術をしましたが、これが大失敗……。その施術を担当したN医師は、今ではSクリニックの“ナンバー2”といわれていて、「豊胸の名医」と有名に。しかし、私の手術を担当した時は駆け出しだったのか、もはや実験台になってしまったようです。胸には手術の時にできたアザが残っているので、CMでN医師を見ると暗い気持ちになります(泣)。

 ほかにも、Sクリニックで豊胸手術をして失敗したレイヤーさんを知っているので、安さに飛びつかないほうがいいですよ。失敗した後に知りましたが、豊胸なら、院長が健康に関するさまざまな著書を出している、Nクリニックが評判いいです。……私も今度行ってみようかな(笑)。

 ちなみに、院長がコスプレイヤーで、「目指せ!修整なしでもキレイなコスプレイヤー」というキャッチコピーを掲げている美容整形外科もありました。コスプレイヤー専門グッズを扱う店にも、鼻を高くするための「鼻プチ」や、輪郭をシャープにできる「リフトアップテープ」、目頭切開をしたような見た目になる「スリットアイ」という商品が販売されています。こうした商品を普段から使用し、コンプレックスが解消された顔に見慣れてくると、思い切って整形をするコスプレイヤーが多いのでしょう。コスプレ業界と美容整形外科は、非常に近い関係にあるのです。

 それにしても、外見で人のレベルを分けるコスプレ業界って、ルッキズムが批判される現代において、なかなか時代遅れだと感じます。周りの評価に惑わされて、“整形の沼”にハマらないようにしてくださいね。

GHQも呆れるニセ天皇の嘘八百! それでも野望を捨てぬ熊沢天皇に最強のブレーン現る!?【日本のアウト皇室史】

 皇室が特別な存在であることを日本中が改めて再認識する機会となった、平成から令和への改元。「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「天皇」のエピソードを教えてもらいます!

――前回までは、内大臣府には相手にされなかったニセ天皇こと「熊沢天皇」が、アメリカの雑誌で大々的に取り上げられ風向きが変わってきた、というお話をしていただきました。しかし、GHQが熊沢天皇の「我こそ真の天皇」という主張を本気にしたというのは驚いてしまいますよね……。

堀江宏樹(以下、堀江) まぁ、信じたかどうかはわかりません。GHQは天皇制の廃止をも画策していましたから、熊沢天皇をなんらかのカタチで使えると踏んだだけかもしれません。

 しかし、熊沢の嘆願を無視していたGHQが、がぜん興味を示しだしたのは事実です。ただ、GHQは合理主義でした。GHQの使者は「あなたが南朝の正統後継者であることを示す文物はないのか?」という、熊沢にとってはイタいところを突いたといいます。しかし、熊沢はまったく焦りませんでした。使者に対面する際、熊沢に同席していた親戚(=熊沢の妹の夫が嫁ぎ先)の浅井作左衛門の証言があります。

 浅井の証言によると、福島の“ある寺”に“南朝の御神宝”を全部保管してあったが、彼の祖父の代に寺の坊さんに裏切られ、外部の者がお宝を(“キリストの遺書”などを保管していた、と主張したことでオカルト関係で有名な)水戸の竹内家に持っていってしまった……などといったことを熊沢がスラスラ答えていたそうなんですよ。

――なめらかなトークはともかく、ものすごく苦しい言い訳ですよね(笑)。

堀江 今、寺の名前はど忘れしたけど、調べればわかる! とも言っていたそうです(笑)。

 熊沢寛道は寺に入っていた時期があったのだとか。つまり僧侶として活動していた過去もあったようで。この時に鍛えられたのが、誰に対しても臆することなく、堂々としゃべれるトーク力だったようですね。しかし「熊沢信者」相手ならともかく、これではあまりに内容が薄い。聞く人が聞けば、ウソを言っているのはバレバレでした。GHQは早々と熊沢天皇に興味を失います。

 さて、1946年(昭和21年)から1954年(昭和29年)にかけて、昭和天皇は全国津々浦々を巡幸、敗戦にうちひしがれた人々を励まして回るという前代未聞の大旅行を決行しています。この時の民衆の姿を見て、いかに天皇が日本の人々から必要とされているかを痛感したGHQは、天皇制廃止も、天皇家の交代もあってはならないことだとして、熊沢家の主張を退けるに至ったのでした。

 敗戦によって天皇の権威は地に落ちたように思われました。しかしまるで不死鳥のように、自らの行動によって天皇のカリスマは復活していったのです。

――戦後、天皇の存在は「国民統合のシンボル」となりましたが、その適格者であることを昭和天皇は身を以て証明なさったのですね。

堀江 そうです。しかし熊沢天皇が昭和天皇の全国巡幸を追いかけ、対面を迫るようなことがありました。まぁ、全部断られるのですけれど。

 こうした天皇家に近づこうという活動にも資金が要ります。熊沢寛道は自分の持っていた土地を地価の3分の1程度で売り飛ばして、活動資金を得たなどと言っていましたが、実際は熊沢一族に泣きついて、金を借りていたようです。

――「天皇宣言」をしたばっかりに、どんどん大変なことになっていっているのがわかります……。

堀江 昭和24~25年ごろ、困窮した熊沢寛道が、親戚の熊沢栄一郎に金の無心に現れた時、「君は悪いやつらに利用されている。熊沢天皇などと自称して回られても困るんだ。たいがいにせい!」などと怒られ、なんの反論もできない姿を親戚の家の子に目撃されています(『天皇の暗号』)。

 それでも仲間は現れました。正統の天皇を自称する熊沢の主張に、もともと先祖が南朝に仕える武士だったという吉田長蔵(よしだ・ちょうぞう)という、歴史好きのインテリが感化されてしまい、熊沢天皇のブレーンとして活動を共にするようになっていたのです。天皇を訴えるという大それた行いは、吉田の入れ知恵でした。

――吉田は熊沢を利用したのか、それとも逆に熊沢に利用されていたのか……。

堀江 吉田長蔵は、学問的に熊沢の主張のあやふやな部分を補強して回ったりしていました。後には熊沢の名前で論文を書いて発表したり、自分の名義では『熊沢天皇の真相』などの著書も書いています。まあ、吉田長蔵の文筆家としての活動は、「熊沢天皇のブレーン」という肩書あってのことでしたから、持ちつ持たれつの共犯関係だったのかもしれません。

 しかし、メディアに露出していったことがきっかけで、仲間を装った思わぬ「刺客」が現れることもありました。

――それって、もしかして有名人にすりよって、自分が有名になろうとする悪い人のことじゃ?

堀江 当たりです。熊沢は友だち(フレンド)のフリをした敵(エネミー)こと、フレネミー作戦に引っかかってしまったのですね。

 昭和23年(1948年)11月、熊沢のもとを「弁護士・法学博士」の肩書を持つ瀧川政次郎なる人物が尋ねてきました。この時、瀧川は熊沢の主張は「日本史の大問題」などと言い、「いずれ(南朝の宮廷があった)吉野へもご一緒しましょう」と言って去ったそうです。それから約1年後、実際に熊沢寛道と瀧川政次郎は吉野(奈良県)へ旅行することになります。そして、瀧川によるルポ記事『熊沢天皇吉野巡幸記』が「文藝春秋」(昭和25年1月号)に掲載されたのでした。これは熊沢天皇にとっては、非常にイタい、問題の記事となります。

――どんな記事だったのでしょうか。次回につづきます。

ユニクロ「エアリズム」だけじゃない? 「無印良品」「グンゼ」の夏用インナーが期待されるワケ

――ファッションライター・南充浩氏が、いま話題のファッションニュースに斬り込む!

 新型コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言が解除されると、直後から梅雨入りし、本格的な暑さが到来しました。アパレル業界では、3~5月、苦しい状況が続きました。3月、大型商業施設は営業していましたが、後半からは週末休業や営業時間短縮などが始まったばかりでなく、新型コロナに対する世間の不安が表面化しており、消費者の洋服の購買意欲が停滞。4月、5月は、施設の完全休業が相次ぎ、服を売ること自体ができなくなったのです。

 そんなわけでアパレル業界では、春物商戦が完全にすっ飛んで、いきなり夏物商戦が始まったという印象です。とはいえ、先日まで報道や多くの人々の関心事が新型コロナ一辺倒だったため、各ブランドの夏の新商品や広告はあまり話題になっていない状況です。そもそも、メーカーの展示会や発表会も新型コロナの影響で中止になっていたので、どんな新商品があるのかも、あまり周知されていないのは致し方ないかもしれません。となると、自粛が終わったとはいえ、商品の売れ行きは伸びなさそうです。

 そんな中、今回は夏用の肌着について考えてみたいと思います。マスクをしていると顔の周りに熱がこもるため、今までの夏よりも、いっそう暑さを感じることになるでしょう。注目の機能としては「接触冷感」ではないかと思います。肌に触れると一瞬「ヒヤッ」と感じる機能です。しかし、「接触冷感」とは、決して生地自体が冷たいとか、温度を下げるという「冷却」機能ではありません。あくまでも皮膚に触れたら「冷たい」と感じさせる機能で、言ってみればメンソールみたいなものなのです。

 各社の保温肌着に見られる「発熱」機能の逆バージョンとなる本当の意味での「冷却」機能を持った繊維というのは、まだ一般的ではありません。本来、その機能を持った素材のアイテムを大々的に販売できれば、大ヒット間違いなしと言えるのですが、現状かなわないので、「接触冷感機能」を使用することになったのだと考えられます。

 また、すでに夏向けの肌着では「吸水速乾機能」は当たり前、そこに消臭・防臭機能が付加された商品もだいぶ普及していますから、新しい機能を付け加えるとすれば「接触冷感」あたりが手頃だったという面もあるのでしょう。

 さて、では夏用肌着の各社の動向を見ていきましょう。定価が1,000円以下の商品の場合、今夏は、新型コロナで各社の販促が出遅れざるを得なかったため、これまでの知名度や販売実績に鑑みて、ユニクロの「エアリズム」が圧倒的に優位ではないでしょうか。「エアリズム」は、男性用は、汗をすばやく吸収・拡散、女性用は湿気をすばやく吸い取り、ムレやべたつきを抑制する機能性素材が用いられていることで知られていますが、値段にも注目。6月11日から「ユニクロ誕生感謝祭」が開始され、一部トップス類は、定価990円(税抜き)から、790円(税抜き)に期間限定値下げされていますので、コスパも圧倒的に高くなっています。4月、5月とほとんど実店舗が稼働できなかったため、ユニクロは6月以降も頻繁に値下げ攻勢をかけ、在庫を消化しようとすると思われます。

 また昨夏は、ゾゾが「エアリズム」と同価格帯のPB肌着「ゾゾエアー」を展開、「ベントクール」という機能性素材を使用して、話題になっていました。この素材は、水分を吸収すると、瞬時に生地の編み目が広がり通気性の良さがアップするという機能性があります。スポーツ向けのユニフォームなどにも使われているので、素材メーカーからは期待の声が聞こえましたが、それほど売れ行きは伸びず、ゾゾのPB自体が大幅縮小に。

 一方、無印良品の夏用肌着は要注目。今夏、一度試してみたいと思っているのが「綿でさらっとインナー」です。吸水速乾の機能性肌着は通常、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維を使用しますが、無印は綿100%。というのも、綿の含有率が高い肌着はポリエステルやナイロンなどの合繊製機能性肌着に比べて、汗を吸うとベタッと張りつく不快感が長く続くものなのです。しかし無印は、生地を構成する綿糸の外側と中心部分の密度を変えることで、速乾性を高めたとのこと。果たしてこの肌着は通常の綿主体の肌着に比べるとどれだけ肌離れが良いのか興味をそそります。なお、今年3月から、同アイテムは、990円(税込み、以前は1,290円)に定価が下がったのも見逃せません。「エアリズム」の定価も990円ですがこちらは税別なので、税込み990円の無印良品のほうが少し安くてお得感があります。

 では、1,000円オーバーの商品となると、グンゼの夏用肌着が期待大。メンズだと「ボディワイルド」の「エアーズ」、レディースだと「キレイラボ」の「クール」で採用されているのですが、これらはカットオフ(切りっぱなし)&完全無縫製が特徴です。首、袖口、裾がカットオフになった商品は、「エアリズムシームレス」をはじめ、各社から2~3年前から発売されていますが、この「エアーズ」「クール」はカットオフだけでなく、袖と胴体の取り付け部分も縫製ではなく圧着されており、縫い目がまったくありません。これにより着心地が良くなり、特に夏には快適なのです。

 また素材についてですが、「エアーズ」のトップスの組成はポリエステル85%・ポリウレタン15%となっており、一度着用してみましたが、綿の含有率が高い肌着に比べると、汗を吸い込んでも肌に密着しないところが非常に良い点だと感じました。一方、「クール」でも、合繊主体の素材は、特に接触冷感/吸汗速乾性が高いことをアピールしています。ちなみに「エアーズ」「クール」ともにトップスは定価2,000円(税別)前後なので、「エアリズム」や「綿でさらっとインナー」に比べると価格は高め。値引きセールのときに買うのがオススメです。

 しかし、繰り返しになりますが、今挙げた「綿でさらっとインナー」にせよ「エアーズ」にせよ「クール」にせよ、新型コロナの影響で販促や広告活動が不十分になってしまったまま夏商戦を迎えているので、売れ行きという点ではあまり期待できなさそう。ありきたりですが、今夏の機能性肌着は「エアリズム」一人勝ちになってしまうのではないかと思われますが、果たしてどうでしょうか。
(南充浩)

『ザ・ノンフィクション』にも登場、“子宮系女子”の教祖様が始めた「新・スピリチュアル商法」の危険度

弱った心に入り込む、甘い言葉やラクに稼げそうな情報――。ネット上には、無責任な理論で集客しては人を食い物にするような、スピリチュアリスト、霊能者、民間資格カウンセラーなどがあふれています。彼らを信じ込んでしまえば、価値観や金銭感覚をゆがめられるのはあっという間。友人や家族を失ってからでは、もう遅い! 「スピリチュアルウォッチャー」黒猫ドラネコが、現代社会にのさばる怪しい“教祖様”を眼光鋭く分析します。

 なんと、節目の第20回を迎えました。連載が続くということは、“教祖様”が健在ということでもあるので残念ですが……。そこで今回は、原点回帰して「子宮系女子」の現状について触れたいと思います。

 当コラムではおなじみですが、ネット上では話題になるたび「なんだそれ?」「知らないほうがよかった」などと酷評される、子宮系女子。“婦人科専門の霊能者”を自称するスピリチュアルブロガー・子宮委員長はるをあがめる人たちのことです。

■『ザ・ノンフィクション』にも“子宮系女子”が登場

 5月31日、フジテレビ系のドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』にて、9人の大家族・西山家が取り上げられました。夫1人・妻2人と連れ子からなる一家として登場し、ネット上でも話題に。家族の形はそれぞれなのでいいとして、物議を醸していたのは、夫の「インスピレーション書道」と、放送後、ネットユーザーに見つかった妻のスピリチュアルめいたブログでした。そのブログに度々登場する人物こそ、「子宮委員長はる」です。

 西山夫妻3人は2018年4月、スピリチュアリスト・happyが主催したイベント「第2回シンデレラプロジェクト」にて、結婚式を挙げています。お笑い芸人のなだぎ武さん、タレントの小林麻耶さんらも登壇し、信者たちを熱狂させたこのイベントでは、盛大な「子宮委員長引退式」も行われていました。

 これに乗じて、子宮委員長はるは「引退記念グッズ」を売りさばき、その後は「八木さや」と名前を変え、長崎県壱岐市(壱岐島)に豪邸を建てて隠居。……のはずが、案の定、“教祖様”として活動を再開します。子宮委員長時代も、依頼者の名前だけで性器を鑑定した「御まん託」という紙を4万9,000円~販売していましたが(マジで何それ?)、結局、それと似た情報商材「自分ビジネス講座」のDVDを販売。名前を変えてもなお、スピ系ビジネスを展開しているんです。さらには、自身のブログで「壱岐市長選に出て、いずれ総理大臣になる」とまで豪語。その壱岐市長選が、今年4月12日に行われました。

■壱岐市長選、出馬しなかった八木さやの“意味深”発言

 任期満了に伴う壱岐市長選は、4月5日に公示。我々ウォッチャーはワクワクしつつ見守りましたが、出馬したのは現職の白川博一氏と、無所属の森俊介氏2人だけでした。あれだけブログで「市に税金を納められる人を増やします」「移住者を1000人増やし、5年後には10000人増やします」「(壱岐市が)日本全国、世界中のモデルになればいい」と息巻いていた八木さやはどこへ!? 不出馬の理由は、4月13日更新のブログで明らかになります。

「今、わたしの住む壱岐島では 市長選挙が終わったところ。わたしは行かなかったんですけどね。(中略)男の競い合いには、参加することなかれ、って感じ。怪我する。でも、うすら巻き込まれるっていう…2人の候補者がいたんだけど、手加減なくなじられるという惨事。傷ついてたんだけど、まぁ、わたしが両者の視界に入ってるってことですよね」(4月13日「緊急宣言!無料自分ビジネス講座、復習ダイジェスト始めるよ!」より、原文ママ)

 女性というだけで立候補を妨げられたのだとしたら気の毒ですが、正直なところ、詳しい理由はわかりません。ただ、一つ確実に言えることは、今回4選を果たした白川氏は、18年10月に行われたhappy主催のスピリチュアルイベント「縄文祭」に思いがけず加担する形となり、市議会で問題視されるなど、散々な思いをしています。そんな現職に肉薄したのが、無所属新人の森氏。私は彼の支持者から、「八木さやのスピ商法を把握した上で選挙に臨んでいる」との情報をもらっています。それだけ、スピ系ブロガーの動向を注視し、敏感になっている市民が多いということでしょう。

 そんな森氏のブログには、「『森さんの出馬のバックに、スピリチュアルをビジネスにされている方々がいるという噂を聞いたのですが、本当でしょうか?』という内容の問い合わせを複数いただきました」(2月4日「壱岐市長選挙に関する、デマについて。」より)と書かれています。「噂はまったくの事実無根」とした上で、happyと八木さやの実名を出し「これまでにお会いしたことも、会話や連絡のやり取りをしたことも、一度もありません。もちろん政治的なつながりも一切ありません」と強調していました。スピイベントに巻き込まれて窮地に立たされた白川氏と、教祖様との関わりを疑われた森氏……ひょっとして、これが八木さやの言う「男の競い合い」なのでしょうか?

 ちなみに、先ほどの八木さやのブログには続きがあります。「選挙は絶対行かない。息吸っただけで身が汚れる。ま、選挙に行ったことないんですけどね。選挙バージンです。惚れ込んだ人が出たら行くけど」とのこと。ええ~あんた、選挙行ったことないのに「市長になる!」とか言ってたんかい? てか、昨年末に気の早い子宮系女子たちが「八木総理大臣訪米準備会」まで開き、八木さやをサンディエゴに招いたというのに……。そこまでやっておいて、信者が誰も「市長選には出ないの?」と聞かないところも不思議です。

■「そういえば、霊能力を持っている」と言いだす信者たち

 そんな八木さやの人気商品といえば、1万人以上が購入したと“自称”する「自分ビジネス講座」のDVD。この正体は、スピリチュアル商法のノウハウが詰まった情報商材であることは、以前もコラムで触れました。一体誰が買うんだよと思いますが、八木さやの信者には至高のバイブルのよう。ブログで「自分ビジネス」のタグをつけて、起業宣言している人をチラホラ見かけます(どう多く見積もっても、1万人も出てこないのはご愛嬌)。

 ある40代女性の「自分ビジネス」受講者は、ブログで“霊感”によって「人の未来を読む」というビジネスを開始。実はこれ、八木さやが「霊能力を使える人を増やす」と言って昨年から始めた「霊能力開花プログラム」の結果です。この女性だけでなく、ほかの信者も次々と「そういえば、私も霊能力を持っている」「実は昔からそんな感覚があった」などと言いだし、誰もかれもが霊感を使ったビジネスを始めているのです。新型コロナ騒動のさなかでも異様な盛り上がりを見せており、もはや「消費者庁? そんなもんしらねー! 全員かかって来いや!」状態。こっちがハラハラしますわ。

 八木さやが信者をその気にさせ、「自分ビジネス講座」を参考にして起業させること、すなわち自分の商売の“地固め”をしているのなら、かなりうまい手です。さらに、起業した信者たちが稼いだ金を、また自分に使ってもらおうとしているのか、八木さやは自身がプロデュースした化粧品や財布、アクセサリーチャームなど、多彩な高額商品を販売。中でも秀逸だった新商品は、「壱岐メロン」です。

 もともと、野菜作りがしたいために、壱岐市へ移住したという八木さや。そんな彼女は現在、壱岐市の有機栽培農家とタッグを組み、野菜や果物を世界中に出荷しようともくろんでいるよう。これにはさすがの信者も「指がポチり(購入)にいかない」など、ブログで葛藤をつづっていました。それでも、「やっぱりさやちゃんのエネルギーを感じたい」とかなんとか、思い切って購入する人も。届いたメロンを取り出すときに感情があふれて、涙した人までいるというから驚きです(多分、農家の方が作ったメロンですよソレ)。

■「子宮メソッド」を焼き直し、新しいビジネスを開始

 いま個人的に気になっているのは、八木さやが「サプリメントと栄養学と水素発生器にはまってる」などとブログにつづり、いよいよ信者の健康に影響を及ぼさんとしていることです。八木さやの友人たちは、彼女から水素発生器やサプリをプレゼントされたらしく、「その効果がすごい」と驚いていました。

 とはいえ、水素の効能は医学的根拠に乏しく、女優の藤原紀香さんが水素発生器を結婚式の引き出物にしたことで、ネットがざわついたこともありました。さらにご存じの通り、サプリは「栄養補助食品」ですから、飲んで速効「効果がすごい」と実感できないはずです。そんなことを知ってか知らずか、八木さやは3月24日にブログで「予防のためにあれこれサプリとかを買うなら、自分ビジネス講座買うほうがよっぽど予防だわ」と、サプリをディスってましたね(正直だな)。それが、一体どういう風の吹き回しか……お友達を巻き込む新ビジネスでも思いついたのでしょうか?

 先月中旬には「自分メディカル講座」なる新たなスピビジネスを展開し始めているのですが、6月10日のブログでは、子宮メソッドをバージョンアップさせたものが「自分メディカル」だとつづっています。「メディカル」とは明確に「医療」を意味するので、“ブロガー”が売り出すのは問題だと思うのですが…… 。「魂の欲求である子宮の声に従って生きると、幸運が舞い込む」「抑圧感情が溜まると子宮筋腫になる」「旦那さんの出世や昇給は子宮(女性器)の力」を唱えるのが子宮メソッドなので、おのずと彼女の新ビジネスがどんなものかわかるでしょう。

 それにしても、消費者の感情を揺さぶるという点で、やはりスピリチュアル系ブロガー界隈で八木さやは別格。4月16日には、ブログで自宅前に神社を建てると宣言し、ウォッチャーたちを苦笑いさせましたが、子宮系女子の狭いコミュニティ内で彼女を慕う人たちは、どこまでついていけるのでしょうか? 次は一体何を売り出すのか――そろそろ夏がやってくるので、おいしいスイカぐらいにしてほしいものです。

メルカリで鬼のような出品者が大量発生中!? 安物でも「値下げ交渉、購入意思のないいいねNG」に涙……「金持ちケンカせず」は本当だった?

 
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 「モテる女は小さなカバンを持つ」って前々から言われているじゃないですか。なんとなく小さなカバンを持っていたほうが可愛い気もするけど、その明確な理由が知りたいと思って検索をかけまくってみたんですよ。すると、小さなカバンを持ったほうがモテる理由は、以下のように書かれていました。

・中にゴミが入ってなさそう(大きなカバンのようにポイポイゴミや噛んだガムなどを入れられなさそう。スペースが限られているからゴミを貯め込まなそう)

・身軽(「ロッカーに預ける?」など心配しなくていい。必要なものは現地調達できる)

・厳選アイテムを持ち歩いてそう/部屋もキレイそう(小さなスペースの場合、断捨離する必要があるので、厳選したアイテムだけを入れてそう)

・スタイルがよく見える(重い荷物を必死に持っている子は滑稽)

 おのれ、好き勝手に言いよってからに!!!! 大きなカバンだから「噛んだガムのカスが入ってそう」とかどんな偏見だよ!! 「必要なものは現地調達♪」って毎回スマホしか入らないバッグでやってきて、あれもこれもお前に買わせる女が可愛いのかよ!! お前のために、お菓子や充電ケーブルを持ってきてくれる重いバッグの子を「滑稽」とは何様じゃ!!

 はあはあ……。重いバッグ女代表の私は、力の限り叫びましたよ。でもさあ、世のトレンドは小さいカバンなのよね。あたいも「小さいカバンが欲しい」と思って検索をかけたんだもの……。でも、小さいカバンってみんな、中に何を入れているんだろう。

 絶対に譲れないのは、財布、スマホ、化粧ポーチ、Wi-Fiのルーター。この4つは入れたいのですが、化粧ポーチ、これが鬼門。私の化粧ポーチは常にフルメークができるくらいの巨大サイズなのです。これを減らすしかないよなあ。さらに情報を集めていると、YouTubeに「小さいバッグデビュー」した人の動画が上がっていました。

「私、バッグがすごく大きかったんですけど。小さいバッグに変えてみることにしました! 化粧ポーチはこの巾着袋に入れています! ポーチに入れちゃうと、あれこれ入れちゃうので、この小さい巾着袋がぴったりなんです。かさばらないし、軽いですし!」

 そ、そうか、巾着袋!! 影響を受けやすい私はすぐにこの言葉に飛びつきました。巾着袋が欲しい!! 買おう、今すぐに!! 私はすぐにフリマアプリを開きました。「巾着」で検索すると、出てくる出てくるいろんな巾着袋! お値段も300~3,000円くらいと手ごろ! これならすぐに買えるわ~♪ 私は鼻歌を歌いながら、巾着袋を探し始めました。

 ところが、巾着袋にいいねをつけていたところ、「え……」と思うようなことが頻発しました。なんというか……癖の強い人をちらほら見かけるのです。

 まずは、「購入意思のないイイネは迷惑です! いいねをつけるならコメントをください!」という人。これ、困る~~!! だって、即決はできないけど、いいなと思ったものって「いいね」したいですもん! いくつか購入候補を検討していたり、今はお金がないけど数カ月後に買えるかもしれない……という人もいると思うんだけどなあ……。

 次に「お値下げ交渉される方。ご自身のプロフィールに『値下げ不可』と書かれている方には絶対に値引きしません」という人。私には直接関係ないのですが、「なんの張り合い!? 笑」と思ってしまいました。自分は値下げしないくせに値下げ交渉をする人が許せないんですかね……。とはいえ、値段のつけ方っていろんな人がいると思うんですよ。最初から値下げ交渉されることを見込んで高くつける人もいるでしょうし、逆に購入してもらいたい価格ギリギリでつける人もいると思いますし……。

 最後に「コメント逃げする方はブロックします。2時間以内にコメントを返してください」という人。2時間以内にコメント返さなきゃブロック、とか言われたら、緊張します!

 不思議なことに、高額の商品を売り買いしている人は温厚な人が多いのですが、価格が500円未満とかになってくるとすごく殺伐としてくる印象なんですよね……。金持ちケンカせず、ってヤツなの……? 100円をめぐって、ものすごい値下げ交渉をしている人も見ましたし(500円のものを「400円にしてもらえませんか?」とコメントがあり、出品者が「450円ならいいです」と返信すると、質問者は「430円なら買います」と食い下がる……という攻防)、もはや金額よりも、何がなんでも値下げしてほしい人VSムカつくから売りたくない出品者の図が垣間見えた気がしました。

 結局、私が購入したかった巾着袋は出品者さんの癖が強すぎて購入を断念しました。その出品者さんは「買う気もないのにコメントしないでください。不愉快です」と書かれていました。巾着袋のサイズを聞きたかったのですが、大きかったら購入しないので、これも「不愉快です」と言われそうで怖かったので……。うーん。フリマアプリって、安いものが簡単に買えるアプリだと思っていましたが、安いもののほうが買うのが大変、という側面があるのかもしれません。

フリマサイトの同一商品、買うなら「メルカリ」より「ラクマ」を! 買い物狂いがクーポン利用の裏技を伝授!

 
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 フリマアプリにおいて、「あ~! この商品欲しかった~! もうちょっと早く見つければなあ」と思うことはあるあるですが、「あ~! この商品、なんで売れないんだよぉ。早く売れてくれよぉ」と思う人っているんでしょうか。自分が出品者じゃない限り、その商品が売れ残ろうが気になりませんよね……?

 しかし、私はいま、「あ~! 早く売れてくれよぉ」と思いながら、とある商品を眺めています。

 その商品とは、大好きなジュエリーショップ「アベリ」のダイヤモンドブレスレット。私が25万円(それでも10%オフ価格)で購入したブレスレットが、11万8,000円で出品されている、例の商品ですよ(記事参照)。

 よせばいいのに、私は「アベリ」でフリマアラートをかけているので、アベリの商品は出品されたと同時に知ることになります。このブレスレットが出品されたときには、私はぶるぶると震え、親の仇でも見るような憤怒の顔でフリマアプリを見に行ったものです。

 くそう、10万円以上もお得にブレスレットを買うラッキーガールはどこのどいつよ!! と、そのときは「即売れ」するものだと思っていたのですが……。あれから1カ月。ブレスレットはまだ売れずにいます。

「今日は売れたかしら……!? ああ……売れてない」

 たとえるならば、死刑宣告を待つ囚人のような気持ちで毎日を送っているのです。ブレスレットが売れていないと知ったときの私の気持ちは、うれしさ半分、悲しさ半分。いや、ちょっとだけうれしいからタチが悪い。そう、「うれしい」ということは、金さえあれば私が買う気があるということなのですから……。

 昨日も私は「ジュエリー 予備」とか「ブレスレット なくす」で検索をかけまくっていました。お気に入りのジュエリーをなくした人のコメントを読み、25万のブレスレットを落としたときのことを想像し、「はあ……」と深いため息をつく私。

 ブレスレットを落としたら、もうあたしゃ生きていけないよ……。心臓に杭を打たれる気分だよ……。そんなことを思っているうちに「ジュエリー 予備」で検索をかけたくなり、すぐさまネットで検索し、バッグや服は同じものを何枚も買うという人のコメントを何度も読み(ジュエリーで予備を買う人のコメントは1件しか見つかりませんでした)、「そうだよね、金さえあれば予備を買っておくべきだよね」と納得。それでもやっぱり11万8,000円は高いんじゃなかろうかと思い直し、「ここで買ったら、ブレスレットをなくさなかったときに12万円も損するんだぞ!!」と己に言い聞かせるために、またもジュエリーをなくした人のブログや掲示板を見に行くという……。気が付けば4時間くらいネットサーフィンしていました。4時間もネットの海をさ迷っていると、人間の思考はだんだん凶暴になっていきます。

「こんなに悩むくらいなら買っちまったほうがマシだ!!」

 そして、「27万円の価値のあるブレスレットを何にも知らないあんぽんたんが12万円で買うなんて許せないわ! キー!!」という衝動に駆られるようになりました。買いたい!! あのブレスレットは誰にも買わせやしないわ!! 私が買うのよ――!!

 買うと決めたら一刻も早く買いたい買い物狂いな私は、早速、メルカリ、ラクマ、ヤフオクなどの情報を集めはじめました。ヤフオクでは12万円、メルカリでは12万2,800円、ラクマでは11万8,000円で売られていました。出品手数料の関係で価格が変わっているようです。

 ちなみに、出品者プロフィールを見ると「価格交渉はお受け致しかねます」とのこと。ほかの出品物にコメントしている方もいましたが、価格についてのコメントにはノーコメントでした。

 買うなら、ラクマが一番お安い……。ラクマは月に何度かクーポンを発行しているので、できれば5%オフ期間に買いたいと思った私は、次にいつオフクーポンが発行されるのか調べてみることに。その結果、2020年3月~4月のクーポン状況は以下のようになっていました。

配布日 利用期限 内容 利用条件
4月15日(水) 4月16日(木)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上
4月8日(水) 4月9日(木)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上
4月2日(木) 4月4日(土)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上
3月24日(火) 3月25日(水)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上
3月19日(木) 3月21日(土)23:59 3%OFFクーポン×5枚 ※商品価格300円以上
3月16(月) 3月17日(火)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上
3月13日(金) 3月14日(土)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上
3月10日(火) 3月11日(水)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上
3月5日(木)  3月7日(土)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上
3月2日(月) 3月3日(火)23:59 5%OFFクーポン×5枚 ※商品価格3,000円以上

 

 去年までは、月に1~2回ほど発行だったようですが、2020年に入ってからは1月に4回、2月に6回、3月に6回、4月に3回と、毎週クーポンが出ていました。水曜日の12時以降がねらい目な印象です。

 次のクーポンが出るまで、それまでブレスレットが残っていたら買う……。残っていなかったら私の負けだ。今回はやっとそんなふうに自分を納得させることができました。

 それにしても、ラクマの5%オフクーポン券は高額商品を買うときにはマストアイテムだなあと再度思います。メルカリもたまにクーポンを発行してくれますが、割引は1,000円が上限なのがほとんどなのです。その点、ラクマの場合は上限額がないので、20万円以上の買い物の場合は1万円引き。私が欲しいブレスレットも6,000円引きになるのです。

 メルカリで出品されていた商品がラクマで売られていることもあるので、高額で手が出ないメルカリ商品はラクマで検索したり、出品者さんに「ほかサイトでも売っているんですか?」と聞いてみるとよいと思います。

 ちなみに「ラクマで買いたいです!」などとコメントすると、速攻で運営からペナルティが入るので要注意です! 私は「ラ○○で出していますか?」とか「○○マで出していますか?」とありとあらゆる隠語を試した結果、一度垢バンをくらっております!! みなさまもお気をつけて!!

ママ友LINEの“子ども自慢”にうんざり! 「かわいいでしょ」とタイムラインに写真連投、「スルーしづらい」と苦悩

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 ネットではよく、子どものいない人が、子どもの写真入り年賀状や、子どもに関するSNS投稿について、「自慢をされているようで嫌だ」と吐露するシーンを見かける。一方、ママ友付き合いの中では、ともに子持ちであることから、そういった行為は「特に気にならない」人がほとんどなのではないかと思いきや、ママ友からの過剰な「自慢」に、困惑するケースがあるようだ。

LINEのタイムラインに連投、「いいね!」が欲しいママ

 留美子さん(仮名)は、都内にある幼稚園に3歳になる女児を通わせている。同じ園のママ友Sさんが、LINEのタイムライン投稿に反応を求めてくることが気に障るそうだ。

「Sさんの娘とうちの子は仲が良いので、個人的にもLINEでメッセージのやりとりをしています。Sさんは、まだ30代になったばかりで、ママ友グループの中では一番年下なのですが、LINEを使いこなしており、よくタイムラインに写真を投稿をしているんです。休みになると、車で観光地やテーマパークに行ったとか、Sさんと仲が良いという男友達と、Sさんの夫、娘の4人で出かけたとか。そういった写真が大量にアップされています」

 LINEのタイムラインは、Twitterやインスタグラム、Facebookと比べると、利用者は少ないように思えるが「ママ友とのグループチャットで、タイムラインの投稿が話題に上がることがある」と留美子さん。

「タイムラインの投稿は非表示にできるのですが、Sさんは幼稚園の夏まつりや、子どもたちも一緒にみんなでランチに出かけた写真などもアップするんです。それがグループチャットで話題になるため、気になって見てしまいます」

 Sさんはグループチャットで「タイムラインに載せたけど、この前の休みに〇〇に出かけたんだ」とアピールしてくるそうだ。

「『みんな見てるよね』とチェックされているようで、なんだかなぁと思ってしまいます。Sさんの投稿には、同じ園に通っているママ友以外からも、いつも『いいね!』が大量についています。正直、私は『いいね!』する心理がわからないので、同じ感覚のママさんと、『Sさんの投稿って、なんであんなに「いいね!」がつくの?』と話題にしたこともあるんです。どうやらSさんは、ママ友含め、みんなの投稿に全部『いいね!』をつけているらしく、そのお返しのような感じで、みんなSさんの投稿にも『いいね!』しているのではないかと。別のママ友が『Sさんの投稿はスルーしづらい』と漏らしていましたよ……」

 子どもの写真や遊んだ記録をタイムラインにアップすることが、イコール自慢というわけではないと思うと話す留美子さんだが、Sさんの場合、「自慢ポイント」をあらかじめ誇示して、周りにそれを認めさせようとしてくるのが面倒だと、ため息を吐く。

「Sさんは、娘の画像を上げると、必ず『かわいいでしょ?』という言葉を添えるんです。それに対して『将来が楽しみだね』や『すごい美人になりそう』っていうコメントがつくんですが、私は半分お世辞だと思いますよ。なかには『Sさんと娘さん似てるね』と言う人もいて、Sさんは大喜びしているみたい。Sさんは子ども自慢を通して、自分も褒めてもらいたい、女性として見られたいという気持ちが強いのかなって感じますね」

 都内にある認可保育園に、3歳になる息子を通わせている琴美さん(仮名)は、地域の支援センターが企画したイベントで知り合った、男児のママAさんとの付き合いに疲れているという。

「Aさんとは、ベビーマッサージのイベントで出会ったんです。同じくらいの月齢の子どもを持つ、同い年のママだったので意気投合しました。その時に知り合ったママたちとは、今も定期的に集まったり、子ども食堂や図書館で会ったりと、ご近所付き合いをしています。Aさんは、料理が趣味で面倒見がよいタイプ。よく『ご飯を食べにおいでよ』って家に誘ってくれるんです」

 しかし、Aさんの言葉の端々に、「ん?」と思うことが増えたと琴美さんは言う。

「Aさん夫婦は、有名大学を出ていて、一緒に観光関連の仕事をしているらしいのですが、Aさんがふと『よい遺伝子だと、子どもも優秀になる』と言ったことがあるんです。ほかにも、Aさんとは保活の情報交換をしていて、向こうは希望通りの園に入れたのですが、『うちの子は、保育園の中でも特に良い子で、保育士さんからいつも「かわいくて一番好き」って言われるの』と、自分の子どもがいかにすごいかという発言をよく口にしています」

 そんなAさんは、ママ友のグループチャットでも、浮いてしまっているそうだ。

「グループチャットで、息をするように『うちの子のほうが上』というニュアンスの発言をするんです。子どもだけでなく自分の自慢をすることもありますよ。以前、居酒屋で子連れ飲み会を企画したとき、Aさんが参加予定だったにもかかわらず、直前で『とっても大事なプロジェクトが入ったんです』と、さも自分は仕事ができるとアピールするようなメッセージとともに、欠席の連絡がきました。自己評価が高い人は、周りも自分のことを認めて当たり前という態度なので、付き合いづらいですね」

 琴美さんとAさんの息子は、保育園は別々だが、小学校は同じ学区なので同級生になる予定だという。

「Aさんの自慢グセは、どうも無意識の様子。グループチャットには、別の小学校に進学予定のママもいるんですが、意識的にAさんとあまり関わりならないようにしているようです。私は今後も付き合いが続くので憂鬱ですよ」

 そんな琴美さんは、Aさんが以前タイムラインに投稿したある内容に、どうしても納得できなかったという。

「Aさんは『プールではしゃいでいた息子を注意した年配女性に、「うちの子は悪くない」と反論して、言い争いになった』『息子は悪くないから、言い返した。子どもを守るのが親の役目』というようなことを書いていました。以前公園で、Aさんの息子がうちの子に、水をかけてきたことがあったんですが、『それくらい大丈夫でしょ』と言われたことを思い出しましたね。プールでどんな状況だったのか、詳しくはわからないものの、Aさんの息子は、相手が嫌がっていても面白がってちょっかいを出すタイプなので、周りに迷惑をかけていたんじゃないかと。それでも、Aさんはみんなから『あなたは悪くない』という同意が欲しいんだろうなって思いました。息子自慢はまだいいですけど、このままじゃモンペ化してしまいますよ」

 ママ友内で上に立ちたいという思惑も見え隠れしている子ども自慢。適度にスルーする能力を身につけるのが、一番の対処法かもしれないが……。