メルカリで定価3万円の“あまり履いていない靴”が3,000円に! 買ってわかった“欠点”とは?

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 最近、フリマアプリと距離を取っている千葉N子です、こんにちは。以前はフリマアラートなどをまめにかけて、「お得な情報を逃さないぞ!」とばかりにフリマアプリに張り付いていた私なのですが、もう散財できるお金がないのですよ……ほほほ。

 だって、考えてもみてごらんなさい。商品を高いモノ順に見てしまう癖がついてしまった私。フリマアプリといえど、買い物するのは50~60万円のものも。そんな生活、いつまでも続けられるわけなーい!! ええ、今年、250万円の金をマイバースデーにつぎ込んでしまった私は、ついに銀行のフリーローンに手を出しました。

 リボ払いだと金利15%のところ、銀行なら金利が5%なので、かなり節約になるのですが、100万円借りた、という事実は変わらないので、私はもはや「あら、お安くなってる! 買おうかしら!!」なーんてことはできねえんですよ……。

 そんなある日のこと。メルカリから通知が届きました。アラートは切ったはずだけど? そう思いアプリを開いてみると、昔私がフォローした方が新たに商品を出品したとのこと。そうそう、この方、モノトーンのおしゃれなものを出品しているのよね。私が以前購入した黒いバッグもヘビロテしてるし、いい出品者さんなのよ。

 とりあえず、何を出品したのか見てみると、靴ということが判明。「25~26cmの方用の……」って、それ、まんま私じゃないの! 私、足のサイズが25~25.5cmなんざます!! その靴は定価3万円で、「あまり履いていないけれど、靴の後ろにソールを貼って、剥がしたから底面がちょっと汚いです」みたいなことが書かれていました。

 お値段は、聞いてびっくり3,000円と大幅値下げ! フリマアプリでの買い物はもうやめようと思った私ですが、3,000円なら博打したっていいじゃないのよと思い直し、即決! 光の速さでその靴をゲットしました。ふぉふぉふぉふぉ……私ったら買い物上手ゥ!!

 数日後、件の靴が家に届きました。実際見てみた感想は、ウン、いいじゃない! 革の感じも素敵だし、アプリで見た通りのデザイン。欠点は特に見当たらないし、うん、買ってよかった~~~!!

 しかし、問題もありました。出品者さんの言っていた通り、底面が汚いのです。たしかにソールを貼って剥がしたあとが……。ウーン、張ったまま、そのままにしてくれたらよかったのになあ。ま、いいや。貼り直してもらえば!

 楽観的に考えた私は、靴を持って近所の靴屋さんに飛び込みました。

「すいませーん、これの裏張りお願いしまーす!」

 すると、店員さんが現れ、靴をしげしげと見つめ、こう言いました。

店員「5,500円になります」

 ご、5,500円~~~~~!? あ、あたし、その靴を3,000円で買ったざますよ? そ、それなのに……裏張りのほうがよっぽど高いなんてえええええ~~~~~!!

 そんなわけで涙をのんで支払いを済ませ、裏張り加工を依頼しました。靴自体はかなり安く買えたけど、裏張り加工でトータル8,500円……。これ、新品の靴が買える値段なのではないのかね……?

■今回の出費
靴 3,000円
裏張り 5,500円
合計 8,500円

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90歳直前で亡くなった父……ピンピンコロリの大往生でも、喪失感に襲われたワケ

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 ピンピンコロリを願っても、そんな死に方ができるのは数パーセントの幸運な人だけだ、とこれまで書いてきたが、それができたとして、果たして本当に幸運なのか。家族にとっては、親との別れを覚悟する時間があることもまた幸せだと言えるのではないだろうか。

元気だった父との急な別れ

 「胸に穴が空いたよう」という比喩はよく使われるが、宮坂志満さん(仮名・60)はまさに自分がその状態だと感じている。文字通り、体の中心部に大きな穴がぽっかり開いて、そこを強風がビュービュー吹き抜けていくようだ。

 宮坂さんは、2週間前に父親を亡くした。90歳になる直前だった。母はすでに亡く、十三回忌も済ませたところだった。母が亡くなったときは、長く患っていたこともあり、肩の荷が下りたという思いこそあれ、これほどの喪失感に襲われることはなかったという。

「90歳近くまで長生きしてくれて、本来なら大往生で悔いはないと満足すべきなのでしょうが、あまりに別れが急すぎて、心の準備ができていませんでした」

 父はがんの手術歴はあったが、それも5年以上前のことだ。頭もしっかりしていて、大好きな囲碁を打ちに週の半分は近くの公民館に、自分で車を運転して出かけていた。

「腰が痛むので100メートルほどの距離でも歩けないといって、近くの公民館でも車を運転していくんです。事故を起こさないか心配で、90歳になったら電動のシルバーカートを買って、運転を辞めてもらうように説得するつもりでした。カタログも取り寄せていて、どのタイミングで言いだそうかと考えていたところだったんです」

 「年を取ると、酒くらいしか楽しみがない」と、毎晩の晩酌も欠かさなかった。朝早く起きる父は、自分の朝食を作るついでに、宮坂さんの分も作ってくれていたし、掃除や洗濯も自分でできていた。もちろん、介護保険は使ったことがない。昼食や夕食の支度は、隣に住む宮坂さんがしていたが、好き嫌いもなく食欲も旺盛だった。

「もうすぐ90歳になろうとする人とは思えないくらい、矍鑠(かくしゃく)としていました。ただここのところ、時々『胃が痛む』とは言っていました。胃の手術をしたときの担当医から頓服の胃薬をもらっていて、それを飲めば治まっていたので、胃の不調もそう重く受け止めていなかったんです」

晩酌の途中で体調が急変

 その日も父はいつもと変わらず、昼食後囲碁を打ちに出かけ、夕方には焼酎のお湯割りを飲んでいた。酒の肴は鯖の西京漬け焼き。宮坂さんが用意していたものだ。こうして毎晩のように青魚を食べているので、栄養状態も抜群に良いと、主治医から太鼓判を押されていたくらいだった。

 宮坂さんが午後6時頃、庭に出ると、父の家の居間の電気が消えていた。飲むといつも6時半くらいには寝てしまう父だが、さすがに早い。具合でも悪いのかと思い、父のところに行ってみると、コップには並々と焼酎が注がれたままになっている。床には、スリッパと漬物の容器が散乱していた。

「倒れたんだと思いました。飲みすぎて、足がふらついて倒れそうになることはよくあったのですが、お酒の途中で寝室に戻ろうとしたということは、急に具合が悪くなったんだろうと思い、すぐに寝室に様子を見に行きました」

 宮坂さんが父の寝室に入ると、父はベッドに倒れ込むようにして臥せっていた。布団もかけていない。「具合悪いの?」と聞くと「ウーン」としか答えない。「救急車を呼ぶ?」と聞くと、「いらない」と言うように手を振った。

 言葉が出ないことが気になった宮坂さんはすぐに隣の自宅に戻り、夫と、たまたま里帰りしていた娘に「おじいちゃんが倒れている」と告げ、様子がおかしいことを相談した。娘は医師ではないが医療職だ。娘と共に再び父のもとに向かった。

「すると今度は、ちゃんと布団をかけて、こちらを向いて寝ていたんです。娘が『どこが、どんな感じ?』と聞くと『胃が痛い』と答えました。言葉が出たし、胃痛ならいつものことなのでちょっと安心しました。娘が頓服を飲んだか聞くと『飲んだ』と答えたので、娘と話して、今晩は様子を見ていいだろうと判断したんです。明日まだ具合が悪いようなら、病院に連れて行けばいいだろうと思っていました」

 それでも父のことが気になった宮坂さんは、もう一度午後10時少し前に父の寝室を覗きに行った。ただ、寝ているところを起こすのも悪いと思い、ドアの外から異変がなさそうか室内の様子をうかがうにとどめた。大げさに騒がれるのが嫌いな父を配慮したつもりだった。

 寝室は静かだった。異変は感じず、寝ていると思った宮坂さんは自宅に戻った。その夜は、不思議なほどぐっすり眠れたという。

続きは4月23日公開

「マッチングアプリでの浮気」を告白されドン引き! 距離感がおかしいママ友との付き合い方

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

 ママ友に、どこまでプライベートな話をするかという問題はなかなか難しい。何度か食事をしたり、お互いの家を行き来するようになり、仲が深まると、ママ友間で、自分や夫の職業、経済事情、家庭内のゴタゴタといったプライベートな話題が飛び交うことも珍しくない。今回は、プライベートを包み隠さず伝えてくるママ友に脅威を感じたというあるママのエピソードを取り上げる。

コロナ禍で飲食店がピンチ! 店に食べに来てくれるママ友と親しくなったが……

都内に暮らす知美さん(仮名・40歳)は、4月から小学1年生になる男児のママ。実家は蕎麦屋を営んでおり、彼女の夫が店を継いだ。

「コロナ禍をきっかけに、高齢の両親から夫が店を引き継ぎました。短縮営業中は、知り合いの店が出していたテイクアウト弁当の販売を手伝っていたんですが、そこで知り合ったのが佑子さん(仮名・34歳)。彼女は年下ですが、3人の子どものママで、上が中1、真ん中がうちの子と同じ歳で、一番下の子はまだ3歳。佑子さんの母親が、自宅で子ども向けのピアノ教室を開いていて、普段はその手伝いをしているそうです。3人の子育ては大変そうだな……と思ったのと、ママ友ができるかもと期待したのもあって、『よかったら、お子さんと一緒に実家の蕎麦屋へ来ませんか?』と声をかけたことから、交流が始まりました」

 佑子さんは、コロナ禍で客足が遠のいていた実家の蕎麦屋によく来店してくれたそうで、「ありがたかった」と知美さん。

「佑子さんは家で教室をやっているので、顔が広いんです。彼女の紹介でうちに食べに来てくれたママさんもいて、本当に感謝しています。子ども同士も仲が良くなり、親しいママ友ができたと喜んでいたのですが……ただ、佑子さんはいつからか、うちの蕎麦屋を身内の店のように感じ始めたのか、昼営業が終わってもだらだら居座っていて……一応お客さんですし、『帰ってください』ともいえず、困っていました」

ママ友の浮気のアリバイ工作に利用され……

 知美さんは、佑子さんが昔からの友達のような口調で話しかけてくるのが、次第に気になりだした。

「佑子さんは最初、私に対して『〇〇ですよね』と丁寧な言葉遣いだったんですが、ある時、うちの両親が『いつも来てくれてありがとう』『知美はママ友がいなかったけれど、佑子さんと仲良くなれてよかった』というようなことを言ってから、だんだん、馴れ馴れしい話し方に変わっていったんです。いきなり距離を詰めてきたなと驚きました」

 さらに佑子さんは、「夫との仲はどう? お店で一緒だと窮屈じゃない?」と、知美さんのプライベートにもずかずか踏み込むようになったそうだ。

「私は、友人が少ないタイプ。ごく親しい昔からの友人とママ友は別だと考えていました。でも、佑子さんは社交的で、誰とでも仲良くしたいタイプらしく、夫や家庭の不満を私に愚痴るようになったんです。しかも彼女、結構奔放な人で……ある時、『このマッチングアプリ、知ってる? 知美さんもやってみない?』と勧めてきました。そんなこと言われても既婚者だし、使うつもりはなかったので、 興味がないことを伝えたのですが、『暇つぶしになる』『メッセージのやりとりだけなら浮気にならない』と聞く耳を持たなくて……」

 佑子さんは、マッチングアプリで遊んでいることに少なからず罪悪感を抱いており、「自分の味方を増やしたいと考えているのではないか」と、知美さんは推察する。

「佑子さんは、自らマッチングアプリの話題を出しては、『どう思う?』みたいな感じで、私に意見を求めてくるんです。否定すると『そうかな』と機嫌が悪くなるので、『そうですね』と言って受け流していました。それが最近になって、佑子さんはマッチングアプリで知り合った男性と親しくなったそう。そういう話を私にしてくるのもドン引きですが、彼女は自分を正当化するためなのか、夫の愚痴や批判をさらに口にするようになっていて……それを聞かされるのも正直かなりつらいです」
 
 その後も、佑子さんの行動はどんどんエスカレートしていった。

「あとでわかったのですが、佑子さんはアプリで知り合った男性と会う際、旦那さんに、うちの店に行くと嘘をついていたそうです。まるでアリバイ工作に協力しているみたいで、気分が悪いですよ……」

 知美さんは今、佑子さんと距離を置くようにしたいと思っている。

「とりあえず、自分からはもう誘わないですね。佑子さんは日常の出来事を、まるで日記のようにLINEしてくるんですが、それも随時返信したりせず、まとめて既読をつけ、『最近、忙しくてスマホがチェックできない』と伝えるつもりです」

 また、知美さんは今後、店にママ友を呼ばないと決めたそうだ。

「佑子さんの態度が馴れ馴れしくなったのは、店によく来るようになり、私の身内のような感覚になったからだと思うんですよね。もしママ友が来ても、あくまでお客さんとして扱おうと決めました。やっぱり、友達とママ友は別物だと思うんですよね。あくまで子どもを介した付き合いなので、ごくプライベートな話をするのはマナー違反だと思うんですが……」

 ママ友はほしいけれど、積極的に付き合うのは苦手――そういうママは多いのではないだろうか。ママ友は、学校や職場などの同じコミュニティで過ごした経験がないため、価値観も年齢もバラバラな場合がほとんど。たまたま知り合ったママ友と、子どもを抜きにしても仲良くなれるなんてことは、実はかなり稀だと思う。

 しかし、中には、ママ友と密な関係を築きたい人も存在する。例えば、日常の出来事を頻繁にLINEしたり、悩み事を何でも共有したり、頻繁に家へ遊びに行こうとしたり……まるで、学生時代の親友のような付き合いを相手に求めるタイプだ。これは筆者の所感だが、こういうタイプは、ママ友が困っていることにまで考えが及ばず、お誘いも自分主体で、「私が行きたい場所」を提案することが多い。そんな自分中心のママ友に振り回されたことがある人もいるのではないだろうか。

ママ友付き合いと一口にいえど、人によって、相手とどういう距離感で接したいかは異なるはず。だからこそ、相手に合わせるのではなく、自分から「これ以上は、入ってこないでほしい」という境界線をはっきり提示したほうがいい。空気を読まない相手には、「それは無理」とはっきり伝えなければ理解してもらえないように思う。

 よく「夫の職業や年収を聞いてくるママ友に困っている」という話を耳にする。これも、言いたくないのなら、あいまいに答えずに「そういう話はしない」ときっぱり断るべきだろう。最初に、「ママ友だけど、友達ではない」という姿勢を相手に見せることは、心情的につらいものがあるけれど、付き合いが始まってから、ずけずけとなんでも聞いてこられるよりは楽なはずだ。

 今回のケースは、知美さんが佑子さんをママ友であると同時に、店の客と認識していたがため、強い物言いができなかったことが、2人の関係性に悪影響を及ぼしてしまった。ただ見方を変えれば、お店という場所なのだから、身内のように居座る佑子さんに対して、きっぱりと「もう閉店時間なので」と伝え、「距離感を見誤らないでほしい」という意思表示をしてもよかったのではないだろうか。

 新生活が始まり、また新たなママ友付き合いがスタートする中、「何事も最初が肝心」という意識で、ストレスを感じないママ友との距離感をつかんでほしいものだ。

中学受験、偏差値50に届かない息子を「小6秋に強制退塾」させた親の後悔

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学受験は小学生が受ける入試。いま取り組んでいる勉強が、自分の人生とどうつながっていくのかと俯瞰的に考えられる子のほうが圧倒的に少ない。

 ゆえに、自主的に頑張るというよりも、親に言われて「そういうものか」と受験に突き進んでいる子のほうが多いだろう。つまり、中学受験は「やる/やらない」に始まり、「どの学校を受けるか」「どの学校に進学するのか」まで、親の考え方次第でいかようにも変わってしまうものだ。

 もし、参入を考えているのであれば、親は中学受験情勢、我が子の特性、家族を取り巻く環境なども十分に考察した上で、中学受験をする“覚悟”を持ったほうがいいと思う。というのも、中学受験は昨今、大盛況ではあるものの、たいていの場合、その道は山あり谷あり。理想通りには事が進まないケースがほとんどである。親自身が理想と現実に乖離があることを冷静に認識し、子どもと伴走していかなければならない世界といえるだろう。

 そんな中、覚悟を決められていない親は、中学受験の方針がブレ、子どもを振り回してしまうことになるのだ。

 今回は、この点を理解しないまま中学受験に参入し、後悔している人の例を挙げてみたい。

「もし、あの時に戻れたら、今頃は違った道があったんですかね……」と、元中学受験生の母である佐和子さん(仮名)は重い口を開いた。

 佐和子さんには悟志くん(仮名)という20代前半の息子がいる。彼は単発のバイトはしているものの、基本的には「自宅警備員」(佐和子さん談)状態だという。

「息子の小学校時代のクラスは学級崩壊状態でした。学区中学にもいいうわさはなく、ママ友の子は、みんな中学受験で私立進学を目指していたんです。それで、息子にも慌てて、中学受験をさせようとしました」

 佐和子さんも夫も地方出身者で、高校までは公立の学校で過ごしていたという。つまり、中学受験がどういうものであるのかという肌感覚を知らないまま、周りに流されるように参入したケースに当たる。

「5年生の夏から進学塾に入れたんですが、塾の先生に『今からでは相当厳しい』と言われ、びっくりしました。最初はそれこそ、偏差値は30台でしたね」

 それでも、悟志くんは塾での勉強が気に入り、徐々に偏差値も上昇。偏差値50に届くほどの急成長ぶりを見せたという。

「私は『悟志はすごく頑張っている!』と感心していたのですが、主人は不満があるようでした。『偏差値50にも届かないのは、塾の教え方が悪い!』と言っては、塾にクレームを入れるようになったんです」

 偏差値というのは、受験生の分母によって変わるもの。中学受験は全員が受けるものではなく、学習能力が高い子たちが受けるものであるため、偏差値は低く出がち。高校、大学受験の偏差値と比較すると、誤った考えを招きかねない。

「最初は塾の先生も、主人に『皆が勉強を頑張っているので、中学受験の偏差値はみるみる上がるものではない』『そんな中、悟志くんは本当によくやっている』と丁寧に説明してくださったんですが……。主人がまったく納得せず、クレームを入れ続けるものですから、あちらもだんだんと売り言葉に買い言葉みたいになり、大揉めに。そしてある日、主人は突然、塾に電話して『退塾』を申し入れたんです。6年秋のことでした」

 塾は客商売ということもあるが、子どもたちの頑張りを最も近くで見ているだけに、通常、親が退塾を申し出ても、思い留まるよう説得するケースが大半。しかし、悟志くんはなぜか引き留められることもなく、中学受験はそのまま“強制終了”になったそうだ。

「主人は、『このまま受験をしたとしてもたいした学校に入れない。こんな塾に金をつぎ込み、ロクでもない学校に金を払い続けるなんてことはできない! 高校受験で頑張ればいい!』と言って聞きませんでした」

 当の悟志くんは、もともとおとなしい性格で、口数も少ないためか、母親の佐和子さんにもその本心はつかめないまま、学区公立中学に進学。

 そして、特に問題もないまま、県立高校に進学し、学校推薦を使って私立の中堅大学に入学した。しかし、大学を卒業したものの、就職活動は一切せず、現在に至るという。

「もちろん、コロナ禍の影響もあるんでしょうが、一番の原因は中学受験の“強制終了”なのでは? っていう疑念が拭えないんです。息子のチャレンジする気持ちを根こそぎ奪った気がしてしまって」

 佐和子さんが言うには、悟志くんは中学、高校時代、特に懸命に勉強に打ち込んでいたわけではなく、受験時も「この内申なら、○○高校は受かる」「この評定平均なら、○○大学は無試験で入れる」といった具合に、受動的に進学先を決めたそうだ。

 つまり、悟志くんは努力の末に何かを成し遂げる経験が乏しいわけだが、佐和子さんは「そもそもチャレンジすること自体がムダという先入観があるのでは?」と考えており、それを植え付けてしまった責任を感じている。

「主人は悟志に対して『もうほっておけ!』の一言。でも、こうなったのは私たち夫婦が、中学受験を中途半端に終わらせたからなのかな? と思うと、後悔しかないです」

 中学受験は“親子の受験”なので、親の戦略ありきの世界。親はコーチ役となり、子どもと苦楽を共にしながら、寄り添っていくものである。

 しかし、理想通りに進まないことに腹を立てて、子どもに「強制的に何かをやらせる(または、やらせない)」という手段を取る親も実際、多く存在している。悟志くんの父親のように、子どもの成績が上がらないということに激怒した親が、退塾を申し出るケースも稀ではない。

 このタイプの親たちは、仕事と子育てを同列に考えがち。勝ち負け、あるいは数字だけで物事を判断したり、成果をすぐに求めたりする傾向があるのだ。

 なぜそうなってしまうのかといえば、子育てや教育は、単純でも簡単でもないことに思いが至らないからであるが、怖いのは、親の暴走が、かなり後になって子どもの人生に悪影響を及ぼす点だ。

 中学受験は、確かに偏差値という“数字”に振り回されがちではあるが、子育ては“数字”に左右されてはいけない。中学受験に参入する際は、このことはぜひ、頭に入れておいていただきたいと願っている。

『アメトーーク!』野田クリスタルが先輩に可愛がってもらえない本当の理由とは?

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「行くか!」マヂカルラブリー・野田クリスタル
『アメトーーク!』(3月30日、テレビ朝日系)

 3月30日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のテーマは「先輩に可愛がってもらえない芸人」。これは2011年に、麒麟・川島明の発案で行われた企画だが、メンバーチェンジをしての第2弾ということらしい。

 「これって、今の時代に大丈夫なのだろうか」というのが、私の最初の感想だった。

 前回の「先輩に可愛がってもらえない芸人」には、その下敷きとなるような「たいこ持ち芸人」(08年放送)という企画があった。同回に出演した芸人たちは、必死になってネタを作るより、先輩に可愛がってもらうほうが早く売れると考え、カラオケなどで先輩を喜ばせるテクニックを披露していた。

 つまり「先輩に可愛がってもらえない芸人」には、“それゆえに売れるチャンスを逃している”というニュアンスが含まれているように思うのだが、それは一歩間違うと「芸人として成功するためには、先輩の誘いは絶対に断れない、先輩の言うことは絶対」ということにつながり、今の若者にはハラスメントを正当化しているように感じられるのではないか。

 また、10年以上前であれば、芸人が「先輩に可愛がってもらえない」とボヤくことは、自虐的で面白かったかもしれないが、現代の若者には、「でも『アメトーーク!』に出られるくらい売れてるじゃん」と冷めた目で見られてしまうように思う。そのため、今回の企画は、失敗するのではと思って番組を見ていたが、結果から言うと、非常に今っぽくて面白かった。

 芸人たちは、なぜ先輩に可愛がってもらえないかを自己分析する。パンサー・菅良太郎は「圧倒的に可愛げがない」、マヂカルラブリー・野田クリスタルは「芸歴の前半がトガりすぎてた」「仕事終わって飲みに行って、オンナ呼ぶみたいな、ああいう流れがつまんねーなと思ってて」と、先輩に自らなじもうとしなかった時代があったと告白していた。

 その後、実際に先輩芸人のFUJIWARA・藤本敏史(フジモン)から、控室で飲みに誘われた際、彼らがどういった対応をするかを検証するVTRが流されたが、それを見ていると、なんとなく「誘われない理由」がわかった気がする。

 菅は、フジモンに「メシ行こうってなったのに、全然言ってこない」と言われた際、「あ、自分から(誘うべき)?」と敬語を使わずに返答。また「菅は俺と飲んでいて、楽しいんかな?」と聞かれると、「そりゃ、もうゲラで」と答えていたが、これはフジモンが求めている返しではないと思う。

 おそらく、後輩を食事に誘う先輩は、後輩から「ぜひ食事をご一緒したい」「先輩と飲むのは楽しいです」というような尊敬の念を含んだ素直な言葉を期待しているのではないか。菅はそういう可愛げのある言葉を発しないので、フジモンの誘いに迷惑しているようにも見える。これでは、先輩が「誘うのは控えよう」と思ってしまうだろう。

 一方の野田も、なかなか面倒だと思う。フジモンから「飲みに行く?」と誘われても、「行くか!」と一度断った後、「ちょっと2人は(ダメ)」「今日はダメで」と、かなりはっきり断っていた。本当に予定があったのかもしれないが、あの話の持って行き方では「とにかく、フジモンと飲みに行きたくないため、適当に答えている」と受け止められる可能性があり、やはり先輩は尻込みすると思う。

 野田といえば、筋トレをしていることを公言している。野田自身は、マッチョ化することで可愛げが出て、先輩に誘われやすくなると思ったそうだが、麒麟・川島に「マッチョは(食べる物に制限があるから)メシに連れて行きにくい」と言われていた。野田は「唐揚げとか全然大丈夫」と反論するものの、実際に食べるのかというと「食べない時もある」と明かしている。川島から「それがつまらない」と指摘されると、野田は「それは仕方ないじゃないですか」と言い返していた。つまり野田は「先輩に誘われたい」というものの、だからといって、先輩に全部合わせて、食べたくないものでも食べるというように、自分を曲げることはしたくないわけだ。

 こうした菅や野田のスタンスは、きょうびのテレビ的に非常によかったのではないだろうか。

 もし菅と野田の2人が、心から先輩に誘われたいと願い、礼儀や受け答えなどもきちんとしているのに誘われないのだとしたら、先輩が後輩をいじめている、もしくは2人が嫌われ者のように見えてしまうかもしれない。

 けれど、菅や野田は「口では誘われたいと言っているけれど、本当は誘われたくないかのように思えるような態度を取る」のだから、先輩に誘われないことは実はラッキーなわけで、番組がハラスメントを正当化しているような印象は一切受けなかった。むしろ、先輩からの誘いを面倒だと感じている若い世代の視聴者は、先輩を前にしても、おべっかを使わない菅、自分の意見を曲げない野田を見て、「よくやった」と溜飲を下げたのではないだろうか。

 今回の出演メンバー、総じてちょっとクセがあるというか、先輩の下手に出て、可愛げある後輩を演じることに抵抗があるメンバーのように、私には見えた。しかし、今や先輩に媚びて仕事をもらう時代でもないだろう。無理に先輩に合わせず、自分の道を突き進んでほしい。

1歳半過ぎても発語なし、もしや発達障害……ママ友からのアドバイスに胸が苦しくなった

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

 初めての育児の場合、誰でも子どもの発達を周りと比べてしまうものだ。今はネットで簡単に情報が手に入るため、「自分の子は発達が遅いのではないか……」と、人知れず悩みを抱えてしまうママもいるのではないだろうか。

今回は、子どもの発育具合に不安を覚えたあるお母さんの「周りに言われたくない苦悩」を取り上げる。

◎1歳半の息子は発語ナシ、ママ友の子は2語文を話すのに……

 地方で野菜の袋詰めなど軽作業のパートをしている雅美さん(仮名・31歳)は、先日1歳半を迎えた男児のママ。夫は船員として働いているため、長い時には3カ月ほど家を空けることがあるという。

「夫は国内の荷物を運ぶ貨物船で働いています。まとまった休みは1カ月ほど取れるのですが、船員不足のため休暇が長く取れない時も。私のほうは週4勤務で、息子は0歳の頃から保育園に預けています。本当は息子と長く一緒にいたかったのですが、ワンオペ育児はつらいので、保育園に入るために働いている感じですね。仕事がない平日は、地元にある地域センターの乳幼児が集まる時間帯に子どもを連れて行っていました」

 地域センターでは、同じ月齢の男児のママである桃花さん(仮名・31歳)と親しくなった。

「桃花さんは私のパート先の経営者と、親戚だったんです。彼女は専業主婦で、幼稚園に入れるまでは自宅育児予定。私の夫が長期間不在なのを知っているので、『働きながらワンオペで子育てするなんて大変だね……』と親身になって話を聞いてくれました。いつからか地域センター以外でも会うようになりました」

 桃花さんと子連れで頻繁に会うようになってから、雅美さんは息子の大介くん(仮名)の発達が気になりだしたという。

「うちの子は1歳過ぎてからすぐ歩けるようになり、保育園の園庭でもよく走り回っていると先生から聞きます。ただ、桃花さんの息子の翔太くん(仮名)と比べると、大介は発語が遅い気がしてきたんです。翔太くんはまだ1歳半なのに『ママ、ワンワン』と2語文を話すこともあって……気にしすぎなのかもしれないのですが、うちの子はまだ『ううー』とか、喃語しか話さないので、だんだん不安になってきました。でも桃花さんは『男の子は言葉が遅いから、気にしなくていいよ』って言ってくれたんです」

雅美さんは、大介君の発語がないことを心配して保育士に相談した。

「保育士さんからは、『まだ1歳半なので大丈夫ですよ』って言われました。2歳児検診で指摘されたら、病院などで診てもらえばいいとのことで。うちの地域では赤ちゃんの発達についての専門医もいない。『もしも、言語の遅れが発達障害だったらどうしようか……』と悩んでいました」

◎ママ友の家で見つけたフラッシュカード……うちの子の発語が遅いのを指摘された?
 そんな中、雅美さんは桃花さんの家に遊びに行った際、気まずい思いをしたという。

「桃花さんは、早期教育をしている幼稚園を希望し、2歳からのプレの入学に向けて、園選びをするなど、子どもの教育に熱心なタイプ。家に遊びに行った時に、絵が描いてあるカードがあったので、何気なく触ったら、『それはフラッシュカードといって、言葉を覚えるためのカードなの。でも早い時期からやっていないと効果がないから、大介君もやったほうがいいよ』と勧めてきたんです。もちろん悪気はないでしょうが、口では『発語が遅くても気にしないで大丈夫』と言っていたのに……なんとなく大介の言葉が遅いのを指摘されたみたいでモヤっとしました」

 桃花さんの何気ない一言が気になったと言う雅美さん。その後、職場である衝撃的な出来事が起こる。

「桃花さんが彼女の親戚に、大介の発語がまだないという話をしたようなんです。ある日、職場にいる桃花さんの親戚の女性から、『ちょっと話があるのだけれど』と呼び出され、『〇〇市の小児科の先生は、子どもの発達に詳しいよ』と教えてくれて……。『うちの子は発達障害ではありません』とも言えず、『そうなのですね』とだけ答えました。もう少し様子を見て、やはり発語がない場合は、何よりも大介のために専門の病院を受診しなければと考えていましたが、今の段階で、大介が発達障害と決めつけられたようなアドバイスに、胸が苦しくなりました」

 雅美さんは、桃花さんに「もしかして、大介の発語の話をした?」とLINEで訊ねたという。

「桃花さんからは、『〇〇さん(親戚の女性)は、子どもを3人育てていて病院にも詳しいから聞いてみた』『“うちの子は言葉より先に手が出てしまう”と悩んでいる知り合いのママさんにも、その先生を勧めた』と返信がありました。うちの子は言葉が出ないので、嫌なことがあると『う~う~』とうなることはありますが、友達を叩いたりなどのトラブルはまだないのに……。桃花さんは翔太くんと大介の発達具合を比べていたのだなと思うと、モヤモヤしました。ほかの家庭の子どもの発達具合に首を突っ込みすぎるのは、ママ友のルール違反ではないでしょうか」

◎ママ友ウォッチャーが解説!
発達に関する余計なアドバイスは厳禁

 育児の悩みは、明確な正解があるわけではないので、ママたちは常に「これで大丈夫なのだろうか」と迷うものだ。ネットや育児雑誌に書いてあることと、子どもの様子が違うと、より不安を感じてしまうし、最近は、発達障害に関する情報があふれているため、「もしかしたら自分の子どももそうかも……」と当てはめ、悩んでいるママは多い。

しかし、実際にママ友から子どもを「発達障害の症状がありそう」と言われて、良い気持ちがする人は皆無だろう。一方、安易に「大丈夫」と励まされることも嫌だという意見も少なくない。身内が障害の可能性を不安視するのは自然だが、他人が首を突っ込んであれこれ言うのはよろしくないと思う。

今回のケースの場合、雅美さん自身は、子どもの発語が遅いことを気にしてはいるが、まだ様子を見ようと考えていた。桃花さんのように勝手に親戚に相談し、さらにその人が雅美さんに病院を紹介するというのは絶対にやめるべき行為だったのではないか。

ただ、桃花さんが言っていたように、“言葉の発達が遅いために手が出てしまう”など、ほかの子に危害を加えることがある場合は、話は別だろう。もしそのことにママが気づいてなければ、直接ではなく、保育園の先生などを通して、やんわりと伝えてもらうのもアリだと思う。

ただ、繰り返しになるが、やはり発達に関することは、ママ同士、首を突っ込みすぎない――余計なアドバイスは厳禁というのが暗黙のルールといえる。

133万円のジュエリー購入に夫が猛反対! 夫婦仲を揺るがしたリングとは?

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 ある日、1通のLINEが届き、私を狂わせました。それはジュエリー友達のRちゃんからのメッセージ。

「これ、一昨年買ったんだけど、一目惚れだったの~」

 そして、送られてきた写真を見た瞬間、私の心臓が高鳴ったのです。か、可愛ええ~~~~~! それは、パリ発のブランド「Boucheron(ブシュロン)」の「エリソン」という、はりねずみがモチーフになっているリングでした。

 ほ、欲しい……! エリソンのリング!! そうしてすぐに公式サイトを開きましたが、リングは在庫がないのか「問い合わせ」状態となっており、ショッピングカートには入りませんでした。そのことをRちゃんに報告すると、

「私も買う時、もう生産終了だって言われて、日本にはないからフランスから送ってもらったんだ。最初はネックレスのほうに一目惚れしたんだけど、ネックレスも国内在庫1点だったの」

 ぬぬぬぬあにい~~~~~!?!?!? 「貴重」「生産終了」「デッドストック」といわれると、なにがなんでも欲しくなる私は、猛然とパソコンのキーボードを叩き、ネットの海を大捜索。

 その結果、私のお目当てであるホワイトゴールドのタイプは、ラージサイズであれば在庫がある様子。ラージねえ……Rちゃんが持っているスモールに比べると、ハリネズミの存在感がアップして、お裁縫に使う指ぬき感が……。

 それでも、実物は可愛いかもしれないと購入を考えてみたのですが、ほかの友達に「これどう思う?」と相談したところ、「21gのリングはかなり重いよ?」と、斜め上の回答が返ってきました。

 おお……、重さなんて考えてみたことなかった……。そうか、21gのリングって重いのか。私の持っているあのリングより重いの……?

 私の手持ちのリングの中で一番重そうなのが、「quarant'otto(クアラントット)」の白鳥リング。そこで、重さを量ってみると、結果は7.8g。かっるぅ~~~~~! 全然かっるぅ~~~~~!! そこで、すでにエリソンリングのスモールを持っているRちゃんに重さを聞いたところ、8gであることが判明。う~ん、やっぱり私が欲しいのはスモールだわ。

 というわけで、今度は海外ファッション通販サイト「BUYMA(バイマ)」に飛び、サイズがあるかどうか問い合わせた結果、海外在住のパーソナルショッパー(出品者)から、オーダーで半年かかるけど、133万円で購入可能だと言われました。公式サイトでは109万なのに、なんかモヤモヤするなぁ……。

 そして、私がウンウン悩んでいると、ステディが横からこう言いました。

「いらないよ、N子ちゃん」

 ファッ!? また出たな、「いらないよ」マンめ! あたしゃ散財したくて散財したくてしょうがないのよ! 「そんな余裕あるの?」と問いかけてくるステディですが、そんなわけないわよ、ないない! 通帳には80万円入ってるけど、月末にはリボ払い分で0円になる計算。先月は80万、その前も120万支払ってるんだもの、金があるわけないじゃないっ!

ステディ「僕はね、N子ちゃんがこのリングを買って返済がキツくなって、『10万円貸して』とか言う日が来るのが目に見えているんだよ。それって僕、大事にされてないなあって思うんだ」

 ぐ、ぐぬぬ……。

ステディ「僕のことを大事に思うなら、買わないで」

 そんなわけで、購入を反対された私。今、エリソンリングがきっかけで、家庭内は膠着状態なのであります。ステディを裏切ってまで買っちゃったら……「この女、本物のバカだ」とあきれてちょうだい!

【後日談】
 リングを購入するかどうか悩んでいた私の元に、親切な方から「メルカリにエリソンリングが出品されている」との情報が寄せられました。お値段、65万円。定価より40万円も安くなっているけど、安いなら安いだけありがたい……。そう思い値下げ交渉してみると、62万円まで値引きしてくれることに。そうとなれば買うっきゃない! こうして私は、無事にリングをゲット。あのままだったら、133万円で購入して、夫婦間にヒビが入るところだったわ。でも、ピンチは脱したけど、これでまた節約生活を送らなければ……。

■今回の出費
ブシュロン「エリソンリング」 62万円

 

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『夕暮れに、手をつなぐ』脚本家・北川悦吏子の過去作『ロンバケ』を伝説の「企画書」とともに味わう

エンタメ批評界の「ひとり隙間産業」佃野デボラが、見逃せない“味”なコンテンツ、略して「味コン」をプレゼンする不定期連載。

【今回の「味コン」!!】
「夢ノート」のような「原案」も発掘。脚本家・北川悦吏子による27年前の大ヒットドラマ『ロングバケーション』

 “恋愛の神様”こと北川悦吏子大先生が脚本を担当したドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)が3月21日をもって放送終了し、「夕暮れロス」が止まらない。無論、「止まらない」の主語は筆者ではなく、北川大先生なのだが。

 大先生といえば、常にTwitterで《褒めて! 讃えて!》を叫んでおり、脚本家界きっての「欲しがり屋さん」として広く知られる。Twitterの検索窓に「from:halu1224 褒めて」と入れてみると、大先生の「称賛欲しがりツイート」がザクザク出てくるので、気になった方はぜひ検索してみていただきたい。

「夕暮れロス」からの「ロンバケ、すごかったな〜!」。数珠つなぎの自画自賛

《しばらく、夕暮れロスだった。》
《夕暮れーのない、火曜日が来る。淋しい。》
《#夕暮れ思い出 こんなハッシュタグないよね。関係者がこれでつぶやかないかなって。》

 最終回から1週間以上がたち、『夕暮れに、手をつなぐ』への称賛コメントの潮も引いた今日この頃。大先生の「ロス」は相当なもののようで、ホーム画面を見てみると、こうした、ファンやスタッフに目くばせするようなツイートが並んでいる。そんな状況下、1996年の大ヒットドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)が、「Tver」その他各社から順次配信中であることは、大先生を大いに慰めているに違いない。

 『夕暮れに、手をつなぐ』が終盤に差しかかるあたりから、『ロンバケ』がらみの「褒めて!」ツイートがにわかに増えだした大先生。96年当時の思い出を語り始めたり、キングコング・西野亮廣が『ロンバケ』の瀬名役・木村拓哉について語ったvoicyを引用したりと、「過去の栄光も褒めて!」という切なる思いが行間からあふれ出している。

 このように、「『ロンバケ』への賛辞ちょうだいキャンペーン」真っ盛りの大先生だが、26日夜には、

《こんなもの、見つけた(ハート型エクスクラメーションマーク)ロンバケの裏側》

と、ご機嫌でツイートし、YouTubeにアップされた当時のメイキング番組『ロンバケの裏側』(※正式な番組タイトルは『ドラマの裏側 VOL.7 一行の台詞から…』)へのリンクを貼っていた。しかし、何を思ったか翌朝にはこのツイートを削除。そしてなぜか翌々日の28日夜に、

《私、若くて野暮くて、一生懸命で、いい気^_^。若気の至り。27年前かあ。あなたの27年後は病気でけっこう大変だけど、でもそんなに悪くもないよ、いいこともあるよって、教えてあげたい^_^。てか、まだ書いてんの?って言いそう、27年前の私。》

と、『ロンバケ』から27年の後も(大先生が思う)脚本家の“第一線”で活躍している自分にうっとりしながら、文言を変えてツイートし、再び『ロンバケの裏側』のリンクを貼り直している。

 一応“業界人”である大先生が、公式によるものではない、違法アップロード動画へのリンクを貼るのはいかがなものかとも思うが、「こまけえこたぁ気にしない」、その“剛気”こそが、北川大先生の真価というものだ。ところで、この『ロンバケの裏側』、実は大先生の“ファン”の間ではちょっとした“お宝映像”として知られているのだ。

 件の『ロンバケの裏側』には、「地雷を踏む」という言い回しの“発明者”は自分であると鼻高々に語る、若かりし大先生のインタビューをはじめ、制作の裏話が収められているのだが、見逃してはならないのが、『ロングバケーション』が実現に至る数年前から温めていたという、大先生自らワープロで作成した「企画書」が大写しになる場面だ。そこには、以下のように記されている。

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『Best Freinds』(仮)
〜ひとりじゃないってば〜

『男と女だから、いい友達になれるってことだってあるんだ』
◇一途な女と、遊び人男の、ハートフルストーリー◇

相沢南は、正攻法な女の子。
好きな男の人にはいつも、一途。
会計事務所をやっている恋人の、涼とは、もう一年半のつきあい。そろそろ、プロポーズされるかな…という期待に胸を膨らませている。

ある日、南は、涼に、会社から愛のファックスを送る。
(※南は、住宅会社、xxホームに勤めるOL。時には、システムキッチンの窓を飾ったり、モデルハウスの受付なども、やったりする。)

「今日、〇〇(場所)で×時に待ってるからね。涼ちゃんへ。あなたのミナミより。P.S I LOVE YOU」なんて書いて、涼の事務所にファックスする。

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(※原則すべて原文ママ)

 これが、かの、社会現象にもなったトレンディドラマ『ロングバケーション』の企画書であると、にわかには信じがたい。まるで中学生が書いた漫画のアイデア、あるいは「夢ノート」のような内容ではないか。さらに、タイトルの綴りは間違っているわ、「『正攻法な女の子』ってどういう日本語よ?」と頭を抱えるわ、近年作にも通ずる「仕事描写のグダグダさ」がこの時点で見て取れるわで、“北川大先生マニア”にとっては、たまらない内容だ。

 ましてや、ヒロインの名前が「南」であること以外、舞台設定も人物造形もあらすじも、何ひとつ『ロンバケ』と重ならない。これはつまり、「完成品」の『ロンバケ』に至るまでに、同作を担当した亀山千広プロデューサーの「テコ入れ」によって相当な“ブラッシュアップ”がなされたと考えられる。

 さらに驚くことに、遡って12日夜の投稿で大先生は、「南(山口智子)が花嫁衣装のまま爆走して、息を切らして瀬名(木村拓哉)の部屋に駆け込んでくる」という第1話冒頭シーンについて、うれしげにこう語っている。

《あの出だしは、やはり賛否両論ありました。作り手の中でね。もうちょっと普通なOLさんの話とかにしたらどうでしょう?と言われた記憶が。視聴者も見やすいですよ、と。覚えてるってことは、胸に刺さったんですよね。その言葉。それもそうだろうなあ、と。でも、あれがやりたかったんだと思います。》

 あれれ? 話が食い違いやしませんか大先生。「企画書」を読む限り、最初にこのドラマを《普通なOLさんの話》に設定していたのは大先生ですよね……? 27年の歳月を経ると、ここまで記憶に“補正”がかかるものなのでしょうか?

 さて、北川大先生の「輝かしい過去の栄光」である、最高視聴率36.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したこの『ロングバケーション』。96年制作ゆえの「時代感」と「古臭さ」はあるものの、『半分、青い。』(2018年/NHK総合)、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(2021年/日本テレビ系)、『夕暮れに、手をつなぐ』といった近年の「依代三部作」に比べれば、大先生による登場人物への自己投影は控えめで、大分見やすい作りとなっている。おそらく亀山Pの「舵取り」と「導き」が相当に効いているのだろう。

 とはいえ、「サバサバ」と「ガサツ」を履き違えたヒロイン・南の人物造形、南が粗暴な言動を繰り出して相手の反応を見る「試し行為」、大先生と家族(ここでは実兄)の思い出を作劇に組み込んだ、有名な「スーパーボール」のシーンなど、のちの「北川作品あるある」に通ずる“メソッド”の萌芽が感じられて趣深い。

 あれから27年。すっかり“大御所”となった北川大先生の近年作には、プロデューサーによる「制御」が効いていないのではないかと感じられるものが多い。大先生とドラマプロデューサーの「パワーバランスの変化」に想いを馳せながら、在りし日の『ロンバケ』を見てみるのもいいだろう。ドラマのスタート地点である、《Best Freinds(仮)》の「企画書」の文面を反芻しながら鑑賞するのも一興だ。

※《》内はすべて原文ママ。

竹内由恵アナ、三浦瑠璃氏に通ずる視聴者を“イライラさせる”という才能

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

<今回の有名人>
「天然で」竹内由恵アナ
『あちこちオードリー』(3月22日、テレビ東京系)

 20代の頃は局アナとして名前を売って人気を獲得し、やがて寿退社。 その後はフリーに転身して、家庭とのバランスを取りながら仕事を行う。女子アナがそんな生き方をしている時代があった。

 結婚すれば、夫の稼ぎもあるため、毎日テレビに出るようなあくせくした働き方をする必要はなくなり、ある程度自由に仕事ができるようになる。 高い知名度ゆえに講演会を頼まれたり、女性誌から連載を依頼され、夫婦関係や子育てについて書くなど、これまでとは違った仕事も増えるだろう。特に後者は、新たなファン層を獲得することにもつながり、仕事の幅を広げるチャンスになる。

 しかし、もはや、この“売り方”は現在、ほとんど実行不可能といえるだろう。まず、テレビを見る人が少なくなっているので、誰もが知っている“人気女子アナ”が育ちにくい。そうなると、マスコミも彼女たちを扱わなくなり、世間の女子アナへの注目度自体が低くなってしまう。女性誌も休刊が相次いでいるため、テレビから女性誌へという“異動”も難しくなっている。そんな女子アナ受難の時代にフリーになると、どうしても苦労ばかりが予想されるものだ。

 3月22日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した元テレビ朝日のエースアナ・竹内由恵。医師と結婚しテレ朝を退社。夫の勤務地・静岡に移住した竹内アナは、フリーとなり、肩書をアナウンサーからタレントへと改めたそうだ。

 「できるだけバラエティ番組に呼んでいただきたい」という竹内アナは、同番組のアンケートを3回書き直し、マネジャー陣と1時間くらい打ち合わせをしたという。加えて共演者のラジオ、YouTubeチャンネル、有料配信サイトもチェックするなど、“勉強”を怠らない。

 竹内アナいわく「テレビはできる人、面白い人、頑張る人でできている」とのことで、「自分は(できる人、面白い人の)どっちでもないな」と思ったため、「頑張る人って枠もあると思う」という結論に至ったそうだ。体を張るロケも辞さないといい、ローションまみれになる仕事もOKと話していた。

 芸能界で生き残りたいという意気込みをひしひしと感じたが、肩書はアナウンサーのままでいったほうがいいのではないだろうか。なぜなら、超狭き門であるキー局アナウンサー出身者はごく少数である一方、タレントは無数にいる。自分の肩書をタレントにすると、その分、ライバルも一気に増えてしまうからだ。「元局アナの中で一番できる人、 面白い人」を目指すほうが、トップを獲りやすいのではないか。

 それに、竹内アナや周りの人は、彼女の大いなる才能に気づいていないように思う。

 時代によって、タレント に求められるものは違ってくるが、今の時代、人をいかに“イライラさせるか”が重要視されていると感じる。視聴者は人をイライラさせるタレントに引き寄せられ、そのイライラをネットに書き込む。すると次第に「あの人は人をイライラさせるらしい」と話題になっていく。今は、こうして人気者が生まれる時代のように思うのだ。その代表格は、国際政治学者・三浦瑠麗氏ではないだろうか。

 三浦氏の発言を一言で表すなら「根拠なく、自信たっぷり」といえる。『ワイドナショー』(フジテレビ系)が、アンジャッシュ・渡部建のテレビ復帰が進まないという話題を扱った際、三浦氏は「自分の傷つきを他人に投影するの、よくない」とコメントしていた。

 まわりくどい、わかりにくい言い方をするのも三浦氏の特徴だが、私はこの発言を「夫に不倫された妻が、渡部のスキャンダルをきっかけにそのとき受けた屈辱と心の傷を 思い出し、だから『許さない』と怒っている」と解釈した。しかし、渡部の復帰がうまくいかないのは、世の不倫された妻のせいではなく、スポンサーの許可が下りないからではないだろうか。

 正面切って渡部を擁護する人がいないので、三浦氏があえてそちら側に回った可能性は否めないものの、「世の不倫された妻のせいで、渡部が復帰できない」と言わんばかりの発言に「違いますけど?」とイライラした人もいたはずだ。

 また三浦氏は、安倍晋三元首相の国葬の際、シースルーのスケスケ喪服を着て話題になったが、国葬という歴史的な行事に、人をイライラさせる要素をぶっこんでくるのが三浦氏のすごいところといえるだろう。

 三浦氏ほどではないが、竹内アナも割と人をイラッとさせることが多い。現在、静岡在住の竹内アナが、2022年5月26日放送の『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)に出演した際のこと。「静岡から番組があると東京に来させてもらって、子どももいるので、なかなか今までのようには仕事ができないと知人に相談したら、『そんなことない、都落ちだなんて思わないで』って言ってきたんですよ。思ってねーし」と発言していた。

 しかし、別の話題の際には「伊勢丹で服を買って配送依頼書を書く際に、住所書こうと思ったんですけど、静岡県って書くのが、なんかちょっと、一瞬ためらいました」と 話し、同番組司会の上田晋也に「都落ちだと思ってんじゃねーか」とツッコまれていたのだ。

 「静岡に住んでいることは恥ずかしい」いう気持ちが垣間見える言い方には、やはりイライラさせられるが、彼女の秀逸なところは、それが“ほどよい”イライラである点ではないだろうか。

 一昔前のバラエティ番組は、今よりもっと毒のある発言が求められていたと思う。例えば、「都落ちだと思わないで」と言ってきた知人に対し、「お前なんて〇〇に住んでいるくせに」と言い返すくらいの過激さが必要だったが、 今の時代、ここまで言うと、静岡だけでなく、〇〇に住んでいる人もコケにしたことになり、竹内アナの敵が多くなりすぎてしまうのだ。その点、「思ってねーし」で留めた竹内アナは、視聴者に“ほどよい”イライラを与えたのではないか。

 『あちこちオードリー』で竹内アナは、学生時代の自分のことを「たまに言う一言でクラス全員が笑ったり」「(狙って笑わせたわけではなく)天然で」と分析していた。彼女は天然ゆえに人をイライラさせるけれど、だからこそ、後味がそう悪くならず、彼女自身も叩かれすぎないという稀有な才能を持っているような気がする。この能力を生かさない手はないだろう。

 過激さが敬遠される一方、それでもある程度、悪役や憎まれ役が必要であるバラエティ番組において、竹内アナの“ほどよい”イライラは、「いいネタを提供した、いい仕事をした」と評価されるように思うのだ。

 なお竹内アナは、『あちこちオードリー』放送後から約1週間後の3月28日に、第2子妊娠を発表した。もしローションぬるぬる仕事なんてやっていたら、おなかの子どもにどんな悪影響があるかわからず、番組に苦情が殺到することだろう。当分、体を張る仕事はあきらめて、天然ボケならぬ天然イライラを極めていただきたいものだ。

【プウ美ねえさんのお悩み相談】洋服を捨てられない! 古くなった衣類はどうすればいい?

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「『部屋着にできる』と思うと捨てられません」
 プウ美おねえさん、こんにちは。お悩み相談、毎回たのしく拝見してます。

 わたしは洋服が捨てられなくて、少し困っています。以前は古くなった衣類は「脱がされたときに見られたら恥ずかしい」という基準で捨てていたのですが、最近はそういったロマンスはおろか、外出じたい滅多にしなくなり、「部屋着にできる」と思うと捨てられません。

 服を買うのは好きなので、溜まっていく一方です。おねえさんはどうされていますか。
(炊飯器パン太郎さん、50前後)

【プウ美ねえさんの回答】
 物価や税金がどんどん高くなる今、むやみに物を捨てる風潮にぎもんを感じています。物にはパワーあります。もし流通がとだえて町から商品が消えたりしたら、物を持つ人とそうでない人、どちらに生きる力があるか想像してごらんなさい。 本や趣味の道具や、思い出の品は心の潤いになりましょう。服は寒さを防いでくれましょう、ほどいて掃除にも使えましょう。おねえさんは増やさず、死蔵させず、一度買ったらボロボロになるまで使う派です。

 とはいえ、 二軍以下の服を手放してスッキリしたい気持ちもよくわかります。それには「いつか着るかも…」という可能性を断てばよいのです。まずはリメイクしましょう。出番の減った服は、バラバラの布地にほどいてしまうのです。おねえさんはこれでずいぶん楽しみました。浴衣はフンドシに、Tシャツはブリーフに、など生まれ変わらせると服の命をまっとうさせた気がして、次に汚れたりほつれたりした時は躊躇なく手放せます。創作意欲がわかない場合も、ハギレの形なら罪悪感なく捨てられます。やわらかい素材の服は、そのままクッションや抱き枕のあんこにしてしまいましょう。黙っていれば中身は誰にもバレません。もうひとつは、割れた食器などと古服を一緒にまとめて、わざと目につく場所に置く方法です。いちどゴミ扱いすると愛着が薄れて、捨てやすくなりますよ。それでも「もったいない…」と思うなら、最後の手段はウェット&メッシープレイです。同好の仲間と、服を着たまま泥や墨汁やカラースライムにまみれてごらんなさい。それでしか得られない開放感が味わえますし、服は捨てるしかなくなりますので、一石二鳥です。

【今月のエプロンメモ】
仕事や人づきあいで忙しい人が、多くの物を管理するのはたいへんなことです。あきらめて不要品に埋もれるか、捨てるしかありません。時間と心の余裕がある人には、ぜひ工作や手芸をすすめたいものです。呪いの人形のように所持が危険な物はべつとして、すべての物は工夫しだいで価値が生まれますから。

<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。

【プウ美ねえさんのお悩み相談】「ツイ廃をやめたい」仕事中もついついTwitter、中毒状態を脱する方法は?