フランス女性はステイタスを「腹」でアピール!? 貴婦人の“戦闘服”、知られざるファッション事情【ヴェルサイユの女たち】

サイゾーウーマンで「日本のアウト皇室史」を連載中の歴史エッセイスト・堀江宏樹さんが、今回は「ヴェルサイユの貴婦人」をテーマに知られざるエピソードを解説! 常識では理解できない破天荒な生活をお届けします。

――今回は妃殿下シリーズ、初の海外版です。

堀江宏樹氏(以下、堀江) 僕が原案・考証で参加している漫画『ラ・マキユーズ ヴェルサイユの化粧師』(KADOKAWA)のコミック第1巻発売を記念し、知られざるヴェルサイユの貴婦人ライフをテーマにお話していきます! 突然ですが、18世紀後半のフランス・ヴェルサイユ宮殿にトイレはいくつあったか、ご存じですか?

――えーっと、10個くらいはあったのではないですか?

堀江 正解はたった2つです。マリー・アントワネット王妃と、フランス国王ルイ16世の専用トイレ。他の人はみんな、おまる使用です(アルフレッド.フランクリン『排出する都市パリ』悠書館)。そして、おまるの中身の処理だけでなく、ご主人のお尻を拭くのも召使いたちの役目でした。

――ヒエッ……そんなウワサもありますが、本当だったのですね。

堀江 ヴェルサイユ宮殿には奇怪なルールが数多ありました。アントワネットが逃げ出したくなるのも当然に思える、おかしなルールです。

 それにしても、自分のお尻も拭かない貴婦人たちなのに、メイクだけは主に自力で行っていた……と聞くと、ちょっと違和感ありませんか?

――そうですよねぇ。お尻は自分でやるから、面倒なメイクのほうを召使いにやってもらいたいです。化粧がダルくなかったんですか?

堀江 僕なりに考えた時、当時の化粧品は、現代日本とは比較にならないくらい、シンプルだったことが理由ではないかと思ったのです。
18世紀フランスの化粧品にはまだ、白粉(おしろい)と口紅くらいしかラインナップがありません。それも白粉といえば、鉛に酢の入った高温の蒸気を当て、変質させた鉛白(えんぱく)が主成分で用いられているシロモノで、これは毒。中毒になり、病みわずらってから死に至ることもあったとか。

――そんな危険を犯してまで化粧をしていたのですね……。怖い。

堀江 20世紀になるまで、その手の明らかに危ない成分を化粧の材料として使ってはいけないという薬事法はありませんでしたから。そして、こういう白粉は厚く塗るか、薄く塗るかくらいしかチョイスがなく、メイクのテクニックも何もないのです。だから、化粧師として独立した仕事はないのですわ。

――それはラクでいいなと思ってしまいました(笑)。マリー・アントワネットをはじめ、多くの貴婦人たちは莫大な金額を投じ、自らの美しさを演出しようとしていたのですよね? その手の分野へのアントワネット王妃の浪費は一種の伝説になっていますから……。

堀江 ちなみにアントワネットの浪費が、当時のフランスの国家予算に占めた割合は最大で1%。フランス王国を某・物置のCMに例えると(笑)、アントワネットが100人乗ったらさすがに大丈夫ではないのだけれど、その数字は想像よりずいぶん少なかったという人もいるでしょうね。

――でも、お化粧にそこまでお金は使ってなさそうですし、美しさに浪費しようにも使いみちがなさそうな……。残るは、ファッションですか?

堀江 アントワネットのドレスはヨーロッパ中の上流階級にとって、憧れでした。18世紀後半、ドレスのデザイン見本を着せられ、各地に送り込まれたマネキン人形は、「パンドラ」と呼ばれていましたけれど、それがアントワネットに似せて作られたものだったのです。文字通りのファッション・アイコンですよね。

 そんな彼女の存在はフランス王国のブランド・イメージを決定づける宣伝塔で、宣伝費が国家予算の1%と考えれば、むしろ優秀ではないかとも考えられるのです。一方、国家予算の1%も「キレイになるため」使ってしまうアントワネットは、ファッション・マニアの度が過ぎていると考える人もいて当然ではありますが。

――ファッション・アイコンですか。もし化粧品やメイクテクがいろいろあったら、そっちのオタクになっていたかも。

堀江 実はアントワネットはメカニックな時計が好きだったり、オタク気質の女性ではありました。意外でしょうけど、数学が好きで、フランス王妃になってからも3人も数学者を雇っていましたし。

 でも彼女がいくら出費したくても、当時の化粧品の水準はしれていますからね。しかし、そういうところに、現代日本の進んだ化粧技術をもった誰かが現れたとしたら……と発想したストーリーが、僕が原案・監修を務めている『ラ・マキユーズ ヴェルサイユの化粧師』です。

――ファッションとメイクときたら、ヘアスタイルが気になりますね。どんな髪形がヴェルサイユではやったのですか?

堀江 そうですね。アントワネットのヘアスタイルで有名なのが、戦艦のミニチュアを頭に載せた「ア・ラ・ベル・プル(美しきメンドリ風)」という髪形ではないでしょうか。

 こちらを考案したのが、天才ヘアメイクアップ・アーティストのレオナール・オーティエという人物で、『ラ・マキユーズ』にも登場します。史実では、3人いた兄弟と共同で活動していたようですね。

――こ、これは……。小林幸子の新作パフォーマンスといわれても納得しそう。さすが天才ヘアメイクアップ・アーティスト、人並み外れた感性の持ち主だったのでしょうね。

堀江 髪形=自分の主張という考えは現代にもありますが、18世紀後半のフランス貴族社会ではよりダイレクトなメッセージ性が喜ばれたようです。フランスの軍艦が活躍したのを祝うために、頭の上に軍艦のミニチュアを載せてしまう……とかね(笑)。

 複雑な髪形を瞬時に作り上げるレオナールの手さばきはあまりに軽やかで、ほかの同業者の追随を許さなかったといわれます。セットに使われたのは「髪粉」。しかし成分は、小麦粉です。

 ヘアワックスが当時はないので、水で濡らした髪に小麦粉をまぶし、それをコテ(現代でいえば棒状のヘアアイロン)にまきつけて熱を加える。ガチガチに固まった髪の束を、今度は毛先から逆方向に梳で解いて、ボリュームを出す。それを素早くまとめ上げ、戦艦などを載せて出来上がり! というわけでした。こういうことを毎回していたのです。

――小麦粉って、本当にパンの材料になるあの小麦粉ですか?

堀江 そうなんです。フランス革命の前は、凶作が続いて小麦の収穫量が減っているのに……、そりゃ庶民には怒られますよね。よくわからないことにフランスの王族・貴族はお金をかけすぎました。

 意外といえば、貴婦人のドレス。『ラ・マキユーズ』はフィクションなんですけど、衣服のデザインもここは譲れないという部分があって、構造的な部分からお話することもありました。たとえば……ロココ時代の貴婦人のドレスで一番高価だったパーツってどこかわかりますか?

――どこだろう。ボタンに宝石を使ったと聞いたことがありますが……?

堀江 しかし、正解はおなかの部分で、「ストマッカー」と呼ばれるパーツでした。貴婦人にとってドレスは他人に自分のステイタスを誇示するツールで、一種の戦闘着。ストマッカーは実物を見ればわかるように、高価なレースや絹のリボンなど、てんこ盛りなのでした。

――金太郎の前掛けみたいな、このわずかな面積の部分ですか?

堀江 そう! でもなぜストマッカーを使うのかには理由がありました。ヴェルサイユ時代のドレスについては、往年の浜崎あゆみが『NHK紅白歌合戦』で着ていたアレを念頭に、「バルーンスカートのドレス」などとわれわれは言っていますが、正式名称は“ローブ・ア・ラ・フランセーズ”。直訳すれば、フランス風ローブです。

 ローブとは、いわゆるガウンですね。ローブを羽織っても、胸~おなかの部分は空いてしまって下着が見えるので、この部分を隠すべく、あてがわれたのが例のストマッカーという別売り部品だったのです。

――別売りなんですね。

堀江 思えば着物の帯みたいなものですね。帯が往々にして最も高価ですけれど、そこも少し似ているかも。ちなみにストマッカーは、ローブにピン留めしなくちゃいけません(笑)。しかもヴェルサイユのエチケットには、「太陽王」ことルイ14世時代以来、貴婦人は1日3回、ドレスを総替えしなくてはならないというものがありました。

 こういうルールが山のようにあり、その煩雑さがイヤがられ、ヴェルサイユにはもともと少なめだった貴婦人の姿は時代とともに消えていき、マリー・アントワネットの時代には儀式やイベントの時以外、男性貴族の姿さえマバラになるほどに過疎化が進んでいたのです。

――3回も着物を着替えると思うと、それはうんざりしますね。髪の毛も小麦粉で固めなきゃいけないし、聞いてるだけで同情しちゃいます。

堀江 過疎化の結果、18世紀後半、貴族たちの拠点はすでにヴェルサイユではなく、気楽に暮らせるパリになりました。ヴェルサイユの化粧師と言っておきながら、『ラ・マキユーズ』の物語がパリで始まるのはそういう理由です(笑)。

 そして「貴族の女は腹で勝負!」といわんがばかりのストマッカーの流行も、よりナチュラルな衣服を愛するようになる後年のアントワネットの趣味の変化もあって、1780年以降は下火になっていきました。

――華美なファッションから、リアルクローズに変化していくんですか。想像もしたことがないヴェルサイユの実態ばかりです。

堀江 このように、まったく知られていない興味深い逸話がヴェルサイユがらみにはたくさんありますね。というわけで『ラ・マキユーズ ヴェルサイユの化粧師』、何卒、よろしくお願いいたします。

通販サイト「Farfetch(ファーフェッチ)」で買った海外のオシャレバッグに驚きの事実! 「70、75、80」の数字が示す意外なもの


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 最近、海外製品にハマっている私。「日本のものって好きじゃないのよね~。やっぱイタリア製でしょ!」とかいう外国かぶれの女にはなるまいと思っていたのですが、なぜか「このデザイン素敵!」と一目ぼれする商品がことごとくインポート商品なのです。

 あ、先に申し上げておきますと、私の『好み』は以下のようなものになります。

(1)サイズ展開が豊富。あたしの放漫なボディでもゆとりがあるサイズ感

(2)デザインがごつい。Tシャツならロックテイスト。ジュエリーなら存在感のあるデザイン

(3)デザインが大胆

 ジュエリーで言うと、日本製のものは繊細なデザインが多いんですよね。華奢で儚くて繊細なモノ。一時期はそんなお姫様みたいなデザインも好きだったのですが、一周回って今はシルバー製のごついリングやバングルがしたいお年頃。で、洋服はゆったりと着れて、抜け感があるものが好み。そうなると、インポート商品の方が圧倒的にビビッと来るアイテムがあるのでした。

 そんなわけで、私は「Farfetch(ファーフェッチ)」という通販サイトにたどり着きました。このサイトは海外のブランドの商品を取り扱っているサイトです。サイトは日本語で作られていますし、購入もめちゃくちゃ楽! しかも配送がとても速く、イタリアからでも4~5日で届けてくれます。

 その日もファーフェッチでウィンドウショッピングを楽しんでいました。そのとき、目に入ってきたチェーンバッグに私はがしっと胸を掴まれました。なんとも可愛いデニムのチェーンバッグ!!!!

 何を隠そう、私はデニム商品が大大大好きなのです。でも、全身デニムの女なんて「70年代かな?」と思われそうなので、普段はデニムはジーンズでしか取り入れていません。しかし、この小さなポシェットなら、面積が小さいのでさりげなく持てそう! しかも値段もギリ10万円以内でカードの残り枠でなんとか買えそう!! こりゃ全力ギュパー案件ですわ!!!!!!

 しかし、問題はサイズ。そのバッグには「70、75、80」を選ぶボタンがありました。え、これなんの数字なのかね……?

 そのバッグはチェーンバッグだったので、チェーンのサイズ……? としか思えない。チェーンの長さが80cm? 試しに測ってみたのですが、かなり短い。ほほー、これは斜め掛けはできないタイプで、肩にかけて使うものなのね?

 んー、ちょっとめんどくさいけど、まあいいか。じゃあ、一番長いヤツにしましょう。そうしてバッグを購入。

 そのときふと、このバッグのブランドの公式サイトだったらいくらで売っているのだろう、と意地悪なことを思い立ち、そのブランドのサイトに飛んでみることにしました。すると……。

 チェーンバッグだと思っていたそのバッグを、なにやら腰に巻いている写真があるではなりませんか。そのチェーンバッグは2Wayで、なんとウエストポーチとしても使えるらしい。……ってことは、あの怪しげなサイズ感はウエストのサイズではないのか!?!?!?

 私は慌ててファーフェッチのカスタマーセンターに電話をかけ、今さら「あの数字はなんの数字なんですか!?」と聞きました。するとカスタマーセンターの人も「おそらく……ウエストのサイズですね……。ベルトの長さだと思います」とのこと。私はウエストのサイズが74cmなので、80cmならギリいけるレベル。そんなわけで80cmをお願いして電話を切ったのでした。

 にしてもさあ、海外の人、細すぎでないかい? 全長80cmのベルトなんて見たことないのだが? 全長80cmならギリ74cmはベルトを締められるかもしれないけど、モデルさんがつけていたバッグは70cmのやつだったんですよ。てことは、モデルさんはウエスト63cmくらい? なんちゅー細さだ……。

 私は「このバッグを購入する層はものすごくオシャンティで食生活に気を付けるモデル級の人たちなのだ」と合点し、眠りにつきました。それから一週間後……。

 ついにバッグが手元に届きました。思った通りのめちゃくちゃ可愛いバッグ!! チェーンの長さも斜め掛けにぴったりでまさに理想のバッグでした!! ひゃっほー!! いい買い物したわあ!! さーてと、腰にも巻いてみますかね。

 しかし、ベルトを実際に巻いてみると、めちゃくちゃ長いではありませんか。80cmというのは一体なんだったの!? と思うくらい長い。長すぎる。しかも、日本のベルトのようにベルトループ(というのかな?)がついていないので、ベルトをしたあとの中途半端に飛び出したベルト部分がだらーんと垂れてめちゃくちゃカッコ悪い!!!!!! な、な、なんじゃこらあああああああ!!!!!! おい、カスタマーセンターの担当者! なにが「ウエストサイズの全長です」だよ!!

 そんなわけでおおむね良い買い物だったのですが、ウエストポーチとしてはたぶん使わないだろうなあ……と思いながらベルト部分をしまいました。ま、ウエストポーチをしている女子なんてなかなかいないからいいんだッ……フン!(負け惜しみ)

我に帰った頃には時すでに遅し……デート中にも買い物を我慢できず、男性にドン引きされたワケ


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 どこもかしこもセール! セール! セール! そんな中、私の大好きな「ベイクルーズ」という通販サイトもファイナルセールを実施し始めました。先週買ったばかりのリングが9万円から8万円になったりと、「このヤロウ!!」と思ったこともありましたが、腹いせ(?)に20%オフのTシャツを2枚買ったのでよしとしました。せっかくのセールだからまだまだなにか買いたいわ。いいものはないかしら? と探していると……。

 おや? と思うフラットシューズを発見しました。定価3万5,200円が50%オフの1万7,600円。レビューもめちゃくちゃ良く、「とても柔らかくて履きやすい」「高級感のある革」「シンプルで合わせやすい「スタイルがよく見える」と絶賛の嵐。

 いつものごとく、この商品を目にする瞬間までは1秒たりとも「ローファーが欲しい」なんて思ったことはないのに、一瞬にして「ローファー欲しい、フンガー!」状態になった私。よく考えれば、50%オフといえど、1万7,600円は大金ですよ。しかし、そのローファーは39サイズが1足だけしか残っておらず、私は39サイズなのです。

 この偶然がまるで「シンデレラ! さあ、これはあなたのための靴よ!」なんて脳内に聞こえてくるわけで。「64㎏・35歳の女はシンデレラじゃないだろ、どう見ても」というツッコミはまったく耳に入ってこないわけで。ボクはこの靴が欲しくなってしまったわけで……。

 次の瞬間。私はカートにスポーンと靴をインし、いつものごとくリボ払いで購入したのでした。

 それから数日後。家に靴が届きました。ドキドキしながら袋から出すと、ウンウン見た目は良い感じ! 革も上質な感じで素敵です。問題は靴のサイズ。足に入れた瞬間は「ぴったりだ!」と思ったのですが、歩いてみると、すぽんすぽんと浮きまくる……。ウーン、こりゃちょっと大きいのかもしれない……。靴下を履いて再度トライもしたのですが、今度は足の指の先っぽが痛くなってしまいました。ウーン、靴選びって難しい……。

 結局、1,500円の送料を払って返品することに。くっそー、安く買おうと思って、逆に損しちまった……と私はがっくりと肩を落としました。

 翌週は婚活サイトで知り合った人とデートでした。相手の男性がまったくしゃべらない人だったので、私は聞かれていないことまでぺらぺらとしゃべり、時を過ごしました。喫茶店を出て、ふらふらとイオンモールを歩いていると、ふいに靴屋が目に入りました。

 本当に何気なく靴屋に入ったのですが、その店には「クイーンサイズ」なるコーナーがありました。25cm以上の方用なのだそう。シンデレラじゃなくあたしゃクイーンだったのね……、と思いつつ、その棚を眺めていると、数々のローファーが置いてありました。

 普段なら特になんとも思わないのですが、私は数日前、「ローファー・ロスト」(買うはずだったローファーをゲットできなかった)に遭ったばかりだったので、「あたしにシンデレラフィットするローファーはあるのかしら?」という気分になり、片っ端から試着することに。

 すると、そのコーナーの靴が自分の足に合う合う!! このローファーも! こっちのローファーも!と、足を入れているうちにどれも欲しくなってしまいました。

 あーもう、どれもいただくわッ!! 私はクイーン。我慢なんてしませんことよッ!! なんていったって、私は1万7,600円払うつもりだったのがチャラになったばかりなんだものッ!!

 この考え、マジでよく考えると謎ですよね……。1万7,600円稼いだわけでもなく、「支払うはずのお金」がなくなったというだけなのに……。なんだか「1万7,600円は浮いた金だから使ってもいい」みたいな感覚になってしまうという……。

 そんなわけで会計に2足の靴を持っていった私。

「お会計、3万5,800円です~!」と言われ、カードで支払い、外に出た瞬間にはたと我に返りました。

 こ、今月もカードの残り枠全額つかっちまった~~~~~!!!!!!!!

 外に出ると、婚活アプリで知り合った人が外で待っていて、私が2足も靴を買ったことを知ると「すごいね」とドン引いていました。えへへ……この金銭感覚を直さない限り、あたしに幸せはこない気がするわ……?

パクリ元「塚田農場」をモンテローザが超えた!? 「山内農場」は“人の褌で相撲”のたくましい居酒屋だった

 酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。 今回は、「塚田農場」を丸パクリしたとしか思えない「鶏炭火焼 山内農場」で泥酔してきました。

モンテローザ4軒目:鶏炭火焼 山内農場

 山内農場は、2012年にオープン。当時大ブームだった、地鶏炭火焼を看板メニューに掲げる「塚田農場」を丸ごと拝借したような、やや高級路線の居酒屋です。

 本家の塚田農場は、お店に訪れるたびに名刺がもらえて、課長から部長……などと、役職が上がり肩書が変わっていく「昇進システム」で居酒屋シーンに新風を吹き込んだ気鋭の酒場。会社では昇進できなくても塚田ならすぐに出世欲が満たせるとばかりに、サラリーマンたちが夜な夜な集い、ミニスカ和装の女性店員による“神対応”接客に鼻を伸ばしました。

 山内農場は、そんな塚田農場のコンセプトをそのまんま模倣。堂々と「農場」を名乗り、「塚田農場かと思ったら山内農場に入っちゃった!」という、うっかりサラリーマンたちをカモにしてきました。

 しかし、やがて塚田農場の「昇進システム」が飽きられはじめ、強気な価格設定から客離れが起こり経営が低迷。山内農場も、“塚田のおこぼれ”だけで集客するのは厳しくなってきました。それでも山内農場は駅前などの好立地に店を構え、コロナ禍ではテイクアウトメニューを半額にしてSNSでバズらせるなど、踏ん張りを見せています。さて、そんな山内農場にはどんな素敵なところがあるのか。胃袋も財布も満足する、最強の飲み方を考えてきました。

酒は芋焼酎ボトル(900ml)がお得

 まずは、酒から。キリン一番搾りの中ジョッキ500円(税抜、以下同)、角ハイボール460円、サワー類480円……と、どれも絶妙な高さ。会計を気にせず酔いたいなら、焼酎のボトルを入れたほうが手っ取り早いです。

 山内農場は九州料理がメインなので、九州の焼酎ボトルが多数並びますが、おなじみの黒霧島は、900mlで2,880円とやや高い。しかし、一番安そうな山内農場オリジナル麦焼酎のボトルは1本1,180円ですが、容量が500mlと量が少ない……。

 そんな決め手に欠ける中、味も良くて値段もお得だと感じた焼酎は、うすにごり芋焼酎黙雷(900ml、1,980円)。Amazonだと1,342円で販売されているので、価格が原価と大きく変わりません。

 山内農場の“九州推し”は、焼酎だけではなくサワー類でも発揮されます。「9種類の九州サワー」、「8種類だけど九州ハイボール」、「九州モヒート」(すべて460円)と銘打ったオリジナルアルコールが並びますが、九州は沖縄を入れて8県なのに、無理やり9種類のサワーを作ろうとして、鹿児島のサワーを2つも用意している不思議さ。

 また、九州ハイボールは「8種類だけど……」と言い訳のような枕言葉がついてますが、もともと8県なんだから、別にいいのでは? しかも、そこまで「9種類」にこだわっているのに、九州モヒートは長崎と大分の2種類しかないといった間抜けな感じが気になりました。

 次に料理を。博多の明太子、もつ鍋、大分のとり天、熊本のからし蓮根、鹿児島のさつま揚げ……と、九州の郷土料理が揃いますが、インドカレーからトムヤンクンまでなんでもアリのアジア料理屋みたい……。せめて博多料理だけに絞るなど、専門性を高めたほうが信用できる気がしました。本家の塚田農場も、宮崎県日南市、鹿児島県霧島市と産地直結の料理を出していますよね。

 お店一押しは、鶏炭火焼と黒豚炭火焼(1,180円)、鶏もも焼き(1,280円)。味は悪くないのですが、千円以上払ってまでは……というクオリティ。これらの千円超えメニューを選ぶなら、カリッとジューシーな若鶏のから揚げ(580円)を2つ頼んだ方が、よほど満足度が高いでしょう。

 また、鶏料理に自信があるオーラを出しつつも、1本280円(!)の鶏ささみ串が、パサパサで残念だったことも記録しておきます。

 個人的には、山内農場を複数の人数で利用するなら “鍋物”一択です。

 しかし、系列店の魚民では1人前798円のもつ鍋が、山内農場は1人前880円。どうせ仕入先が同じなのに(臆測ですが)、わざわざ魚民よりも割高で食べるのはバカらしいので、ここは、山内農場にしかない筑豊ホルモン焼(880円)を……。

 ホルモン焼とは、福岡県田川市のご当地グルメの「ホルモン鍋」で、ホルモンと、キャベツやもやし、玉ねぎニラなどを、麦味噌ベースの旨辛ダレと一緒に“炒め煮”する料理。煮込めば煮込むほど野菜の旨みが溶け出し、コク深いスープになります。野菜は100円〜追加が可能で、野菜不足も補えます。

 複数で飲むなら、このホルモン焼をシェアしつつ、焼酎ボトルを飲めば会計的にベストかな……と。むしろ、山内農場は1人飲みでは良さが享受できない気がします。

 さて、塚田農場を大雑把にパクった山内農場ですが、実際に利用している人たちを見ていると、パクリ云々などには無関心、好立地で入りやすく、半個室でそれなりの料理が食べられるという理由で繁盛しているようです。直近では、鳥取県米子市の駅前に新規オープンさせるなど、出店のエリアも広げ、GoToイートの利用者も増えています。

 人の褌で相撲を取るようなマネをしながら、いつの間にか塚田農場を差し置いて、いっぱしの居酒屋として全国に君臨しているところ、本当にたくましいです!

山内農場:総合評価

味 ★★★☆☆
品数 ★★★★☆
雰囲気 ★★★☆☆
コスパ ★☆☆☆☆
また行きたい度 ★☆☆☆☆

10万円の入場券、55万円のカラオケ大会……“金”が飛び交うスピリチュアルイベント「シンデレラ・プロジェクト」潜入レポ

弱った心に入り込む、甘い言葉やラクに稼げそうな情報――。ネット上には、無責任な理論で集客しては人を食い物にするようなスピリチュアリスト、霊能者、民間資格カウンセラーなどがあふれています。彼らを信じ込んでしまえば、価値観や金銭感覚をゆがめられるのはあっという間。友人や家族を失ってからでは、もう遅い! 「スピリチュアルウォッチャー」黒猫ドラネコが、現代社会にのさばる怪しい“教祖様”を眼光鋭く分析します。

 怪しいスピリチュアル界隈でその名を轟かせる、“スピ界の文化祭”的イベントこと「シンデレラ・プロジェクト」。自称スピリチュアリスト・happyが主宰し、今年の開催で3回目となりました。そんな今回は、10月6~7日の2日間、幕張メッセのイベントホールで盛大に開催。前回もお知らせした通り、このイベントに潜入してきましたので、現場の様子をお伝えしたいと思います。

【前編】小林麻耶も参加の一大スピリチュアルイベント「シンデレラ・プロジェクト」、幕張メッセで開催の危険度とは? 教祖様の正体に迫る

新型コロナ対策はバッチリだったけど……

 まずは、このご時世なので、新型コロナウイルスの感染対策は大丈夫だったのか気になりますよね。しかし、そこはさすがの幕張メッセ。多数のスタッフが会場前に配置され、イベント参加者にマスクの着用やソーシャルディスタンスを呼びかけるなどの対応をしていました。入場前には、千葉市が運用する「コロナ追跡サービス」への登録と、検温やアルコール消毒などが義務付けられており、新型コロナ対策は万全だったといえるでしょう。

 会場内に入ると、座席は隣のお客さんと2席分離されていて、アリーナ席の簡易椅子もきちんと距離が置かれていました。私の席は2階中央付近で、3階は出演者席という構成。ここまでしっかり幕張メッセ側の準備がされていたからこそ、イベント自体のずさんさが浮き彫りになります。

 特に、時間にルーズ。タイムスケジュールは常に遅れ、2日目は「リハーサルの都合」とかで30分以上も開演を待たされました。その結果、両日とも終了が1時間以上も押すことに。入場料がかかる大規模イベントで、こんな事態は個人的に初めてでした。ただ、ほかの観客は気にする様子もなく、文字通り“時間を忘れて”楽しんだ様子。アリーナ席で1枚2万5,000円~10万円という高額なチケット代を払っていたので、「楽しまなきゃ損」と思っていたのかもしれませんが……。

 さて、happyいわく5,000人(見た感じは2,000~3,000人)が会場に集まり、オンラインでも多数の人が見守る中、1日目のイベントがスタート。オープニングでは、happyがダンサーを従えてオリジナル曲を熱唱しながら、さっそうと登場します。その後、彼女が「私たちは瞑想集団」と口にすると、会場は暗転。突然、会場全体で“瞑想タイム”が始まったので焦りましたが、そういえばhappyは、インスタライブでよく「オンライン瞑想」を行っているので、彼女のファンは慣れっこなのでしょう。なんの違和感もなく、厳かなBGMが流れる真っ暗な会場の中で目を閉じる集団……「さすが、スピリチュアルイベント」とうなりました。

 続けてhappyは、今回のテーマ「今この瞬間に全てを集め、魂たちよ狂い咲け」を高らかに宣言。「ファン参加型イベント」「あなたが主役」とうたっていることもあり、ステージには15歳から60代後半までの“happyファン”が登場し、一生懸命にモデルを演じたり、踊ったりしていました。その姿は、まさに「狂い咲き」という表現がぴったりです。

 参加者が思い思いの格好で登場するファッションショーでは、出演する方々の「さえなかった頃の写真」がスクリーンに映し出されたあと、その本人がきらびやかな衣装をまとって登場する演出が特に印象的でした。さらには、がん患者の方、闘病中の方、手術を控えた方、不登校の学生、自殺願望のある若者といった具合に、つらい境遇にある人も続々と登場。司会を務めるhappyが「こんなことがあったのよね?」と苦しんだエピソードを出演者から引き出した後、華麗に変身した姿でランウェイを歩く……。2日間で何度もこういった流れがありました。つまりこれは、「私はこんなに変われたんだよ」のお披露目会。その言葉に続くのは、「happyちゃんに出会って」なのでしょう。

 もちろん、ステージに立つ方々の笑顔は素敵でした。ただ、どこかさめた見方をしてしまうのは、出演者は“自らお金を払ってそこに立っている”という事実です。6人限定で出演できる「富豪カラオケ」というカラオケ大会が行われたのですが、参加者の中には、55万円を支払って出場権を買ったという猛者もいて、ステージで気持ちよさそうに歌っていました。決して安くない対価を払い、出番が終わればみんな号泣、感無量……。「夢がかなった!」「happyちゃんありがとう!」といった言葉がステージ上を飛び交い、観客も目頭を押さえて嗚咽をこらえながら、温かい拍手を送る。さすがにこの光景には、違和感を覚えます。

 なお、2日間ともイベントの終盤にはhappyに近しい関係者や、本人がプロデュースした商品などの宣伝、いわゆる「協賛ステージ」が組み込まれていました。2日目は、happyが初めてプロデュースしたという洋服ブランドのファッションショーが行われ、ここだけ“本物のモデル”が登場。ファンがランウェイを歩いていた時とは、どう見ても全然違うステージになっていました。会場後方には、試着ブースまで設けられていて、休憩時間は大混雑。happyが新たに立ち上げた化粧品ブランドの紹介ステージも、わざわざスライドを使ってその効果を解説するなど、まるでセミナーのよう。このイベントは「あなたが主役」では決してなく、主役は絶対的に「happy」であり、彼女の「商品宣伝の場」がメインだったというわけです。

 そして、「シンデレラ・プロジェクト」最大の見どころが、2日目の終盤に登場した、子宮系女子の開祖である元・子宮委員長の八木さや。派手な白いドレスをまとい、自身をイメージしたオリジナルの民謡(?)を低い声で歌い上げました。happyもピンクのドレスに着替えて登場し、2人で歌いながら見つめ合って涙ぐむと、客席も涙、涙(なんで……?)。歌い終わると、2人は「やばかったね! ぶわーってなった!」などと、キャッキャと大はしゃぎしていました。

 今年8月に離婚を発表した八木さやは、愛人とも死別、前々夫には縁を切られたとのこと。しかし、このイベントで前々夫が育てている自身の子どもと再会を果たしたのです。客席から元気に手を振る6歳の息子さんがスクリーンに映ると、会場は大盛り上がり。その流れで、「重大発表があるんです」とhappyが切りだし、八木さやは「壱岐島の男性と入籍に向けて準備を進めている」と公表。つまり、実子が見つめるステージ上で、再婚の話を堂々としたわけです。happyと八木さやは「『シンデレラ・プロジェクト』のたびに結婚と離婚を繰り返している」などと言って笑い、客席も大歓声。2日間を通して最も盛り上がった場面でしたが、私には理解しがたい世界としか言いようがありません。

 happyと八木さやのトークでは、お互い「相当嫌われている」などと言いつつ、「風当たりが強くなるほど丈夫な窓ができる」(happy)「守ってくれる人たちも分厚くなってくれる。それを経験してほしい」(八木)などと、持論を展開。自身に批判が飛んでいることを自覚した上で、会場に来たファンに向けて「守ってほしい」と呼びかけているだけでは? と感じざるを得ません。そこはもう、立派な自己啓発セミナーでした。

潜入取材でわかった、「シンデレラ・プロジェクト」の目的

 ちなみに、今回のイベントで一番カオスだったのは、2日目のフィナーレ。全出演者がステージに登場し、なぜか槇原敬之の「僕が一番欲しかったもの」(2004年)を大合唱。その後、激しい曲調の洋楽が流れ始めたかと思うと、数百人がぎゅうぎゅう詰めでランウェイに立って激しく踊ったり、抱擁をしたりと大忙しで、興奮したアリーナ席の客も手を伸ばし、自撮りをし、叫びながら踊り……。happyは「世界一元気な場所じゃないですか!」なんてご満悦でしたが、そこはただの「密」な場所でしかありません。幕張メッセ側の感染予防対策が、最後の最後ですべてムダに。悪いのは当然、この演出でゴーサインを出した主宰者・happyです。

 このフィナーレで、happyは締めの言葉として、観客や裏方スタッフに感謝を述べつつ、「最後まで走り抜けた自分にありがとうを言いたい」とコメント。やはり、「シンデレラ・プロジェクト」はhappyが主役となった、「信者ビジネスの祭典」でしかありませんでした。この感想が、私から消えることは一生ないでしょう。

10万のバングルが2万も安く買えたのに……あとからゾッとした、海外通販の怖~い話


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 海外かぶれの女にだけはなるまい、と思っていましたが、最近「私、日本のブランドより海外ブランドが好きなのよね~」とか言っちゃう系のウザイ女になりつつあります。といっても、海外のサイトをガンガン見ているわけではなく、あくまでも日本のセレクトショップブランドで買い物をしているというだけの話なんですけどね。

 体型が海外サイズ(?)な私にとって、海外の商品ってすごく魅力的。38サイズでもけっこうゆったりと作られているので着やすいですし、Tシャツに至っては「XSサイズ」でも日本のM~Lくらいのサイズ感なので、「この服、入るかなあ……」というストレスを感じることなく買うことができます。

 ただ、デメリットもあるにはあります。それは――価格が高いこと。私が購入しているサイトは、ひらひらしたトップスだけで4万9,000円とかしやがるのです。ちょっと高すぎやしないかい!?

 そんなある日のこと、いつものようにそのインポートブランドのサイトを見ていた時のことでした。私の瞳がとあるスナップ写真に釘付けになりました。

 スナップ写真に映り込む、バングルを2個重ね付けしたモデルさん。その手元がめちゃくちゃかっこよかったのです……。モデルさんはボリュームのあるバングルをしていたのですが、夏場の半袖の時期にはむしろこのくらい大きなアクセサリーのほうがインパクトがあって素敵だということに気付きました。なるほど、夏はシルバーアクセサリーの時期ってよく耳にしていたけど、こーゆうことなのね!? 夏はボリュームのあるシルバーアクセを身に着けたほうがさまになるってゆーことなのね!?

 目から鱗がぽろぽろ落ちた私は、すぐにこのバングルの購入ページに飛びました。シルバーなら5万円くらいで買えるだろうと踏んでいたのですが……なんとこのバングル、10万8,900円もしました。

 高あ……。衝動買いするにはちょっと……いや、かなり抵抗がある……。

 しかし、私は一度欲しいと思うとそれが頭から離れなくなる女。一度は「やめとこう」と思ったのですが、2時間後にはバングルのページに舞い戻ってしまいました。そういえば、このバングルを売っているブランドから直接買ったらいくらか安くなるのかなあ……。ちょっと調べてみるか……。

 ふとした思い付きから、バングルのブランドを調べると、簡単に海外のページを見ることができました。そして、その海外サイトでは「ファイナルセール」を開催中。私が欲しかったバングルが805ドルで売られていました。え、これって安くなってるってこと!? ……って、805ドルっておいくら?

 ドルと円が毎日変動していることは知っていましたが、1ドル何円かすら知らない私はとりあえず、「805ドル 円」で検索。すると、8万7,000円ほどと出てきました。8万7,000円って2万円も安いじゃないの!!

 めちゃくちゃ嬉しくなった私は、勢いでその海外サイトから通販することに。大丈夫。Google先生がいればきっと大丈夫!! ……だよね?

 とりあえず、自動翻訳機能を「ON」にして、カートにバングルをイン。そして会計ページへと飛びました。指示を元に住所を打ちこみ、ペイパルでクレジット決済して完了! あら、あっという間だったわ? 海外通販って意外とカンタ―ン!!

 しかし、それから1時間後のことでした。動画を見ながらまったりしていたところに、不審な英語のアドレスからメールがきました。あ、怪しい……。まさか私のメールアドレスが勝手に流されてる……? いや、それだけならいいけど、あれがダミーサイトでカード情報抜きとられたとしたら目も当てられないよ……。ガクブルしながら、メールを開くと、こんなことが書かれていました。

 

「Hi there,
Thanks so much for shopping with Garmentory!
Can you please pass along your address in this format in English,
Street Address:
City:
State/Province:
Postal Code:
Once we hear back we can get this updated and shipped out right away!」

 

 えーと、英語でアドレスを書いてくれ……? で合ってる……? てっきり住所は、そのまま日本語でいいのかと思い、がっつり漢字で入力しましたが、英語にしなければいなかったようです。慌てて記入し直し、「send address」と書いて送ると、「これから発送準備にかかります!」というメールが来ました。ホッ……。

 それから10日ほどで手元にバングルが届きました。海外通販って意外とみんなやっているのかなあ。送料は3,000円くらい取られたけど、結果的にかなりお得になったわあ。

 とはいえ、通販サイトは騙そうとしているサイトもあるので、見極めが大切だとは思います。日本語で書いてあるサイトだと「なんとなく日本語が怪しい」「サイト名を聞いたことがない」と鼻が利くものですが、英語で書いてあるとなんかよくわからずに「お得!」と飛びついてしまいがちですからね……。今回は良いサイトに当たったから良いですが、「ファイナルセール!」ってよく考えたらかなり怪しい響きだよなと思いました。みなさんも、海外サイトをご利用の際は、くれぐれもご注意くださいね。

定価10万のエルメスが6万も値下げ! メルカリで買った4万の「Hベルト」に思わぬ落とし穴


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 最近、私の“エルメスババア化”が止りません。その昔、「バーキンを買う女なんてバカみたい。バーキンは重いし(ネットの情報)、肩が凝るし、あんなのは車で送り迎えをされる超金持ちの女しか買っちゃいけないのよ。100万円もかけてそんなバッグを購入するなんてアホみたいだわ」と思っていた私ですが、今100万円が手元にあったら、あっちゅーまにバーキン買ってますね、ハイ。どんなに重かろうが、「この重さこそバーキン! ほほほ、腕の筋力をつけることもできて一石二鳥ざんす」とか言いながら、ズンズン街を歩いていると思います。

 そう、エルメスのモノを身に着けると、テンションの上がり方がハンパないのです。気分の上がる服や小物って意外と見つけるのが難しくて、買ったその日はテンションが上がっても、数カ月もたった頃には「ああ、着たい服がない」と思ったり、買ったアクセサリーを着けても気分が上がらなかったり、「ときめき」を持続するのってすごく難しいなあと思うのですが、エルメスは別。

 エルメスの商品はスカーフにしろ、ジュエリーにしろ、買った後の幸福感がいつまでも残るのです。そんなわけで、気が付けば私は「エルメスは一生もの!」と友達に吹聴しまくるエルメスババアとなっていました。

 その日、私は手ごろなTシャツを探してメルカリを見ていました。可愛いTシャツが見つかり、お値段も3,700円と良心的。これは良い買い物をしたわ~とホクホクしながら、サイトを閉じようとしたとき、ふと「この出品者さんってほかにどんなものを出しているんだろう」と気になりました。

 フリマアプリに出品されているのは、その出品者さんが今まで選んできたものたち。なので、セレクトショップのように、出品物にはその出品者さんの好みが如実に表れます。私の場合、「この人の服のセンス、いいなあ」と思ったときには、ほかの出品物も見るようにしているのですが、すると「お、これもステキ!」と思うものが見つかる場合が多いんです。

 どんなものがあるかな~と思い、ふらりとページを開いたそのときでした。私は、とあるベルトに目が吸い寄せられました。

 それは「H」の金のバックルの黒いベルト。こ、これは……エルメス!?

 商品ページを読むと、それはまさしくエルメスでした。価格は4万5,000円。うーん、決して安くはないけれども……エルメスだからなあ。定価はけっこうするのかなあ。数分前まで、一瞬も「ベルトが欲しい」と思ったことがなかったというのに、エルメスのベルトを見た瞬間に買いたい欲がビビ―ン!! と出てくるとは……。これぞエルメスの魔力。

 ほどなく、エルメスのHベルトは10万8,900円ということがわかりました。じゅうまんはっせんきゅうひゃくえん!!!!!!!!

 その瞬間、私の買い物欲が爆上がりしたの言うまでもありません。このベルトを購入したら6万円くらいお得!?!? こ、これは全力ギュパーだわああ!!!!!!!!

 そんなわけで私はほぼなにも考えず、衝動買いでエルメスのベルトをゲットすることに。6万円も安く買っちゃったお買い物上手な私、ルンルン♪ なんていったって、エルメスの商品は一生もの!

 今までメルカリでは何度も「これ、イメージと違う!」と泣かされてきた私ですが、エルメスの商品なら大丈夫だという確信がありました。先日、失敗したと思ったエルメスのバングルも(連載第56回参照)、何度も着けているうちに「この重量感がいいかも……」と思い直したくらいなのです。

 数日後、ベルトが家に届きました。ウンウン、やっぱりイメージ通り!! 金のバックルの高級感もさすがだし、黒革もかっこいいわあ。さ、鏡の前でファッションショーしよーっと!!

 シャツワンピをさっと羽織り、ベルトを巻こうとした時でした。

「ん……?」

 私は不思議な気持ちになり、腹回りを見ました。あれ……、ベルトの長さ……短くない……?

 ベルトが、どう考えても短いのです。長さが足りない。穴がきついとかいう問題ですらない。慌ててぎゅーっと腹をひっこめてベルトをしようとしたものの、どうあがいても最後の穴にさえ届かない!!!! ウソでしょ~~~~!!!!!!!!!!

 なんなの!? エルメスは痩せている女子用にしかベルトを出していないの!? そんなバカな話ある!?!?!?!?

 驚いてエルメスのサイトを見に行った私は、さらに仰天しました。エルメスのベルトにはサイズ展開があり、表記サイズ60の場合、ベルト穴は約57.5~62.5cm(3穴約2.5cm間隔)までしかないそうなのです。オーマイガー!!!!!!!!

 ベルトにサイズがあるなんて知らなかったよ……、あたいの知っているベルトは、イオンのベルトコーナーにいっぱい吊るされているヤツさ……そこに吊るしてあるベルトはみんなフリーサイズだったんだ……。

 ああ……このベルト……どうしようかね……。これを機にダイエットしようかなあとも思いましたが、ウエスト80cmの女が62.5cmまで減らすって可能なのでしょうか(号泣)。

ママ友LINEで物議を醸す、小学校の“暗黙ルール”! 上履きや絵の具セットは自由だけど「うちだけ違うのは嫌」!?

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 子どもを持つママたちが、意外にも翻弄されがちなのが学校の独自ルール。古くから、シャープペンやねり消しの使用禁止など、明確な理由が不明なルールが数々存在している。現代でも、そのような独自のルールが存在し、しかも半ば“暗黙の了解”のようになっているケースもあるという。さらに昨今では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新たなルールが次々と生まれているとのこと。今回は、そんな見えづらいルールや新しい規則に不満を募らせるママたちの声を紹介する。

自由なはずなのに「学校推薦の上履き」で統一!? 2,300円は高すぎる!

 都内にある公立小学校に息子を通わせている加奈子さん(仮名)は、入学時に購入しなければならない道具の多さに驚いたという。

「入学前に、上履きや体操服、お道具箱など購入しました。小学校からの案内では、上履きは原則、どのようなものでも大丈夫と言われていましたが、学区内にある学校推薦の個人商店で購入するのが暗黙の了解になっていたんです」

 加奈子さんは、「学校推薦の上履きは、市場価格より高く感じる」と語る。

「ママ友にグループチャットで『学校推薦の個人商店で買う人がほとんどみたいだけど、別にほかのところで買ってもいいんだよね?』と確認したところ、上の学年の子どもを持つママが、『個人商店で売っているもの以外を履いていると、目立つかも』と言うんです……。今年は、コロナの影響で学校見学もなく、他学年の下駄箱を確認することもできず……。結局、推薦された上履きを購入したのですが、値段が2,300円もして驚きました。イオンなどで売っている上履きなら1,000円程度に買えるので、なんとなく腑に落ちなかったですね」

 また、授業で使用する絵の具セットについても同じ問題にぶち当たったという。

「今年はコロナの影響から、学校の備品が使えないという理由で、本来であればまだ購入しなくてもいい絵の具セットを今の段階で購入することになったんです。表向きには『どのメーカーのものでもいい』ということでしたが、息子が振込用紙付きの絵の具セットのちらしを持って帰ってきたので、『学校で一括購入するんじゃないの?』と思ってしまいましたね。ママ友にも、グループチャットで『ほかの絵の具セットを買う?』って聞いてみたんです。でもやっぱり、『ほかの子と違って目立ったら嫌だから』という理由で、みんな学校から持ってきたちらしの絵の具セットを選ぶ、と。やっぱりこの絵の具セットも、ほかで買うより値段はお高めでしたね。ママ友とチャットで、『最初はお金がかかるよね』と送り合っています」

 学校で使う用具は、学校で一括購入するケースもあるが、表向きには、「好きなものを選べる」としているため、各家庭ごとに振り込んでもらう形式を採ることもあるようだ。これが保護者の負担になっているという。

「うちの学校はその都度、振込用紙を使って入金したり、直接、店に買いに行かねばならないので、本当に手間なんですよね……。結局、ほとんどの家が学校から薦められたものを選ぶのなら、一括購入で、引き落としにしてもらえれば、親も楽だと思うんです」

 小学校に通う子どもを持つママたちは、「今は、楽天などのネットショップで、安価な用具を買えるので、もっと自由に選ばせてもらいたい」と思う半面、やはり「自分の子どもだけ違うものを持つのは不安」と悩んでしまうようだ。

「逆に、学校側がお店を紹介してくれないのも、悩みのタネになりやすい。例えば、算数のノートは『縦型』、定規は『15センチ以内で余計なデザインが入っていないもの』などと細かい決まりがあるのですが、なかなか見つけられないんです。そんなとき、ママ友とのグループチャットにSOSを出すと、『シンプルな定規は100円ショップに売ってるよ』と教えてもらえる。手軽に情報交換ができるのはいいですよね。自分だけだったら、もっと悩んでいたかもしれないので、こういうときはママ友のグループチャットがあってよかったって思います」
 

 今年は、コロナ禍の影響で、子どもたちは学校でも新しい生活様式を強いられているそうだ。その感染予防対策は、個々の事情に沿ったものではなく、周りに合わせるしかないため、ママたちを悩ませているという。

 都内に住む千佳さん(仮名)は、中学1年生になる男児と、小学4年生の娘、そして小学校に入学したばかりの娘の3人を育てている。

「今年は、息子の中学の入学式が、体育館ではなく校庭で実施されました。また小学校も中学校も、長い期間休校措置になったりと大変でしたね」

 コロナ禍において、制服のある中学校や高校では、これまでにないルールが実施されるようになったという。

「今、中学校は、コロナ対策として、毎日洗えるようにと、ジャージで登校することになっています。写真撮影の際や、洗濯しても天候によって乾かなかった時などは、制服を着用してもよいのですが、ほぼみんなジャージで登校しているので、うちだけ制服でというのは考えられない。『入学したばかりなのに制服も着る機会もなくかわいそう』と、ママ友とグループチャットで話しています」

 小学校でも、いろいろなルールが新設されたという。千佳さんは、1年生になる娘から、学校生活の話が出ないのが気になった。グループチャットで話題に上げると、子どもたちは現在常にマスクをしているため、お互いの顔がわかりづらい環境にあるとのこと。名前に関しても、もともと防犯のために学校内でしか名札を付けていないため、互いに覚えられずにいるようだこれらのことから「友達ができにくいのではないか」という話になったという。

「娘に聞いたら、『給食は机を離したまま、マスクは外すけれど前を向いたまま無言で食べる』っていうんです。これだと入学したばかりの1年生は仲良くもなれないですよね……」

 学校のような集団生活でのコロナ感染予防対策は、果たしてどこまで行えばよいのか、いまだ明確な指針はない。そのため、過剰になりすぎても仕方がないのだろう。

「体育の授業はマスクを外して行うのですが、先生に『声を出したら体育を中止します』と言われたんだとか。それはさすがにかわいそうですよねぇ。あるママ友は、グループチャットで『給食中、ほんのちょっとしゃべっただけで先生に怒られたらしくて、子どもが怖がっている』『うちの子、クラスで浮いちゃってないかな』と漏らしてましたよ。今年入学したばかりのママや子どもたちは、特に苦労が多いですね」

 学校生活において、ママたちが一番気になっているのは、自分の子だけ浮いてしまわないか……ということではないだろうか。ルールが多ければ多いほど悩みは増すが、その半面、「自由」と言われても悩んでしまう面もあるようだ。集団生活で協調性を育むことは大事だが、学校側にとっても、ママ側にとっても、もう少し柔軟な対応ができるような環境になってほしいと願わずにいられない。

老いた母親と息子の屈折した愛情ーー「孝行息子」と評判だった男たちの暴走

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。「『母親と一緒にいつのが子どもの幸せ』ある娘を介護する親、『子どもと離れられない』と語る言葉の先」で、息子を手放すことができなかった母親について触れた。

 井波千明さん(仮名・55)の友人の義母は、障害のある息子を施設に入れるも、1年もたたないうちに退所させて自宅に戻した。自分たちが老いて、いなくなったあとも一人で生きていけるように、と施設に入れたが、山奥にある施設での集団生活を中途で不憫に思ったのだ。そんな母親の思いとは裏腹に、息子は親しくなった入所者やスタッフと泣いて別れを惜しんでいた。施設スタッフから友人は、「お母さんが息子さんから離れられないと、難しいですね」と言われたという。

 「『突然大声を上げて怒り出す 』要介護4の父と生活保護の兄……30代女性が背負った“家族”と“介護”の現実」では、中村万里江さん(仮名・35)の母親が、一時期引きこもっていたものの、今は関西で生活保護を受けて暮らしている兄を心配し、家に戻したいと言い出した。母親の過剰な支援により、兄をまたダメにしてしまうことを恐れた中村さんは、「兄を家に戻すなら、もう二度とかかわらない」と反対したが、中村さんの判断は賢明だったと言えるだろう。

母と息子の屈折した愛情

 高齢者施設を運営する人たちからは、子ども、特に息子と老いた母親の関係について、さまざまな声が聞かれる。

「施設にいる母親が毎日『息子が会いに来てくれない』と嘆いているのに、息子が来ると『私は大丈夫、心配しないでいいからね』と明るくふるまう。そして翌日にはまた『息子が会いに来てくれない』と繰り返す」と高齢者施設の職員。

 逆に、息子の母親への思いに戸惑うことも少なくないという。ある医師は、「お母さんのことが大好きな息子さんから『胃ろうでも、点滴でもいいから、とにかくお母さんを長生きさせてほしい』と哀願される」と嘆息する。

 一方でこんな例もある。「マスコミにもよく登場するある男性は、毎月のように海外に出張されて、超多忙ななかでも、出張帰りには必ずお母さまの顔を見にいらっしゃいます。こちらが頭が下がるほど、親孝行な息子さんは多い」とホームの生活相談員はいう。このホームはかなり高額な利用料で有名だ。

 かと思うと、こんな痛ましいニュースもあった。新型コロナウイルス感染拡大により、特別養護老人ホームに入所している母親と面会ができなくなったため、「親孝行がしたい」と90代の母親を引き取った息子が、ホーム退去の翌日母親を殺して自殺した。母親がホームに入所中、息子は毎日のように見舞いに行き、朝から晩まで付き添っていて、「孝行息子」と評判だったという。

 こうした「評判の孝行息子」が、何かのきっかけで、この事件のように親を殺してしまったり、虐待したりと、濃い愛情がまったく逆方向に暴走してしまうということも少なくないというのだ。

 ある介護サービス提供事業所の幹部は、「母と息子、二人で暮らしている場合は特に、お母さんに虐待によるアザや傷がないか注意して観察するようにしている」と明かす。

 母との関係に息苦しさを抱えていた娘たちが声をあげはじめて久しい。「母娘はわかりあえる」というのはもはや幻想だと、世の中の人たちも気づき出したが、老いた母親と息子の屈折した感情はまだ表面化していないようだ。

 今回は、そんな息子と母親の関係を、姉として危惧する糸野圭子さん(仮名・53)に話を聞いた。

 糸野さんは、母親(81)がいる実家に顔を出すことが少なくなった。新型コロナウイルスのせいではない。車で15分ほどの距離なので、行こうと思えばいつでも行けるし、そのつもりで今住んでいるマンションも実家の近くに買ったのだ。

 父親が健在だったころまでは、実家には頻繁に通っていた。それが一変したのは、父親が病気になり、弟(50)が実家に戻ってきてからだ。

「弟は離島が好きで、若いころから離島の民宿でアルバイトをしながらダイビングやサーフィンをするような生活を送っていました。大学も中退していますし、親が紹介した仕事についても長続きせず、両親にも心配をかけてばかり。だから、実家からは遠いし、不安定な仕事だけれど、好きなことを続けながら生活できるのならひとまずそれでもいいだろうと、親も半ばあきらめていたんです」

 そして弟はその地で結婚。30代半ばになっていた。仕事はまだアルバイトで、収入も少なかったものの、相手の女性は地元の人で、妻の両親に援助してもらいながら妻の実家で暮らしていたので、生活はまずまず安定していたようだった。2人の子どもにも恵まれた。

「といっても、私は弟の結婚式に出席したくらいで、ほとんど連絡することもありませんでした。学生時代からよく問題を起こしていた弟とは、仲も悪く、会っても話すことがありません」

 ところが7年ほど前、糸野さんの父親に末期がんが見つかった。

――後編は、11月8日公開

 

転売ヤーを避けたのに……正規ルートで買った「エルメス」のHバングルに難点が! 見落としがちな“ポイント”とは?


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 千葉N子の今年のマイブーム――それは「エルメス」。たぶん、フリマアプリをやっていなければ、一生購入することもなかっただろう、このエルメスというブランドに私は夢中になっています。

 小心者の私は、もともと高級感のあるお店に入るのがとても苦手。デパートの1階に入っているような、ふかふかのカーペットの敷かれたお店には、「貧乏人は来るな」というバリアが張られている気がして、今まで近づこうとしたことすらありませんでした。

 なのに!! なのにです!! 嗚呼、フリマアプリを開けば、庶民の私も簡単にエルメスのバッグやスカーフを見ることができてしまう……!! 私はいつの間にかエルメス大好き人間になり、エルメスの商品を中古でコツコツと集めるようになってしまいました……。

 そんな私がいま、最も欲しい商品は、エルメスの「トゥアレグバングル」というバングル。

 そのシルバーバングルがめちゃくちゃ気に入ってしまい、なんとか購入できないものかと悪戦苦闘したのですが、トゥアレグバングルは希少ゆえにどこも転売価格。転売ヤーからは絶対買わねえと心に決めていた私は、なにかほかに良いバングルがないかと探し回っていたのです(連載第50回参照)。

 そんなある日のこと。トゥアレグバングルではないものの、同じHの形のバングルを見つけました。うおお……、Hの形のバングルって、ほかにも種類があるのかあ……。一度もエルメスの店舗に行ったことのない私。目から鱗がぽろぽろ落ちました。シンプルなシルバーのバングルで、使い勝手がよさそうだし、これは……もしかしたらトゥアレグバングル超えの使い勝手が良いアイテムなんじゃないのかね……?

 私はスマホに画像を表示させながら、クローゼットの中にある服に1枚1枚バングルを当ててみました。ウンウン、シンプルな服にぴったり。模様があるトゥアレグバングルは服を選びそうだけど、シンプルなシルバーのバングルなら、柄物の服でも喧嘩しなそうだわ? もしかして良いものを見つけちゃったかもしれない!

 しかも、このバングルを検索してみたところ、ほかのどこにも同商品が売っていませんでした。海外ファッション通販サイト「BAYMA」には同モデルがあったものの、女性向けのサイズは売っていませんでした。

 20万円超えの商品だったので、正直トゥアレグバングルも買えてしまいます。しかし、トゥアレグバングルは転売価格。なんかこう、許せない。トゥアレグバングルは欲しかったけど……今はこの希少なシルバーバングルが欲しい……気がする。

 買おう!! 絶対こっちのほうが正解な気がする!!

 そんなわけで私は20万円を支払い、このシルバーバングルを手に入れることにしたのです(分割手数料を入れて総額25万円)。

 数日後、シルバーバングルが家に届きました。ドキドキしながら開封し、ご対面~~~~!!!! ……って、あれ……。

 私はそのシルバーバングルをまじまじと眺めました。こりゃあ……思ったよりかなりごついぞ……?

 そう、そのシルバーバングルは良くも悪くも、めちゃくちゃずっしり。「ちょっとちょっと、こんなにシルバーをたっぷりと使わなくてもいいんじゃないですか、エルメスさん」と言いたくなるほど重くてごついバングルだったのです。

 恐る恐る装着してみると……重い……。左手に重りでもつけたかのようです。鏡に映る手元はかっこいいのですが、なにせ重い。私は不安に駆られ、バングルをつけた腕の写真を撮り、友人に送ってみました。「このバングル、どう思う?」と。

 すると、友人からは「デカ~~~。すごいインパクトやなあ」「強そう」というコメントを頂きました。うわ~~~~ん、私別に強そうな女になりたいわけじゃないよお!! あたしゃ、都会的でスマートな女に見られたいんだよぉ!!

私「これ、失敗かなあ……?」
友達「うーん、シンプルすぎるから、彫り物でもしたらどうだろ? 彫ってくれるところ探してあげようか?」

 ……って、それトゥアレグバングルの偽物みたいになるやんけー!! てか、もう適当に彫り物入れたらエルメスのブランド力も台無しやんけー!!

 はは……。今回もまたフリマアプリで大失敗してしまいました……。バングルを買うときに重さも調べるべきなんて知らなかったよ……トホホ。あまりに悲しかったせいか、「もうトゥアレグバングル買わなきゃ気が済まん!!」という気になり、さらに20万円支払ってトゥアレグバングルも買ってしまいました……。嗚呼、息を吸って吐くように今月も40万円以上使っちまったあ……ははは。