ママ友LINEで「それってモラハラじゃない?」と指摘され……家事をしない夫の愚痴に「私なら耐えられない」、上から目線にイライラ爆発

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 コロナ禍におけるリモートワークの定着により、共働きの夫婦が一緒に過ごす時間は明らかに長くなった。これにより夫婦のストレスが増えることもあるようで、「よその夫婦はどうなのか」と気にするママも少なくないのかもしれない。しかし、他人の家庭に口を出すことは、あらぬ波紋を呼ぶこともある。今回は、ママ友から夫を「モラハラ」と言われたと悩む2人のママの声を紹介する。

夫の口癖は「バカ」! ママ友から「モラハラだ」と指摘され……

 6歳になる女児を育児中の由香子さん(仮名)は、語彙が増えてきた娘が、夫の言葉をマネすることに困っているという。

「夫は、すぐにカッとなって、私のことを『バカ』と言うんです。口癖のようで、例えば子どものおもちゃが壊れたと時も、私が夫に『これ、直して』と言っただけで、『バカ。お前がやれよ』と……。最近は、子どもが『バカ』とか『うるせえな』とか、夫のマネするようになったので、叱るようにしています」

 由香子さんは、「夫が実家に帰った時も、義母に向かって『バカなんだから、言うこと聞けよ』と言っていました。私にだけの態度ではないので、夫には多分悪気はないんです」と語る。

「でも、ママ友にこの話をしたら『それってモラハラっていうんだよ』って、真顔で心配されました。確かに、傷つくこともあるけれど、夫は休みの日は子どもを風呂に入れたり、一緒に公園で遊んだりと面倒も見ているし、いいところもたくさんあるんです。『モラハラ』と言われると、『それは違うんじゃ』と思ってしまって……」

 この一件以降、ママ友が由香子さんの夫に目を光らせるようになったのか、LINEで返信に困るメッセージを送って来ることがあるそうだ。

「夫は喫煙者なのですが、最近は吸えないところが増えたため、保育園の運動会が終わった後、灰皿が置いてあるタバコ屋さんの前まで一人で行ったんです。それを仲の良いママ友が見ていたらしく、『パパを公園のそばで見かけたけれど、一緒に帰らないの? 』って、わざわざメッセージを送ってきて。『煙草吸ってたの』というのも気が引けるし、『ちょっと私が急いでいたんだ』と返信してごまかしました」

 このように、自分の夫の行動がほかの家庭から非常識に思われていることに、由香子さんは戸惑いを覚えるそうだ。

「グループチャットで、運動会の親子競技の話題になったんです。パパが子どもと競技に参加する家が多く、うちは夫がそういうのが苦手なため、『私が出るよ』と送ったら、あるママから『パパが出ないの?』と返信が来ました。なんとなく、ママたちの間で夫の話題が出るのが億劫に感じてしまいます」

 ママ友とは、家族ぐるみの付き合いになることが多いが、「夫や夫婦仲についての詮索はやめてほしい」と由香子さんは言う。

「そういえば保育園に入ったばかりの頃、特に仲が良かったママ友と、個別で『〇〇ちゃんのパパは若いよね』というメッセージを送っていました。今思えば、他人の夫が気になるということは、向こうもうちのことを見ているってことなんですよね……」

 保育園や小学校での付き合いは数年にもわたる。ママ友の夫の愚痴がモラハラを感じさせるものであれば、積極的に向き合わなければと思う人もいるだろうが、当のママ友がそれを疎ましく感じてしまうこともあるようだ。由香子さんの話は、ママ友同士の距離感はどうあるべきかを、あらためて考えさせるものだった。

 最近は、手芸や絵を描くことなど、自分の趣味をネットで発表する人が増えた。特に日常生活を描いたエッセイ漫画は、SNSで話題となって拡散されることが多い。なかには普通の主婦から漫画家としてデビューした人もいるなど、エッセイ漫画を描くことは、人気のクリエーター活動ともいえる。

 美香子さん(仮名)は、小学校1年生になる女児と4歳になる男児を育てている専業主婦。ママ友Mさんがエッセイ漫画をSNSで発表しており、よく読んでいるというが、その内容が気になるそうだ。

「Mさんが描いているのは、子どもたちのことをネタにした漫画。『ただの趣味』というのですが、SNSのフォロワー数が多く、熱心なファンもいるようで、収入も得ているそうです」

 しかし、美香子さんにとってMさんの漫画は、決して「面白い」だけのものではないようだ。

「基本的には育児漫画なのですが、『休日は夫が子どもの面倒を見て、ご飯も作ってくれた! 最高の夫!!』とか、いわゆるのろけ話が多いんです。なんでもMさんの夫は、起業して在宅で仕事しているそうで、家事や育児は主に夫が行っているとか。一方で、Mさんは『友達と飲みに行って終電逃しちゃった』みたいな生活をしていると、漫画に描いていました。Mさんは『漫画どうだった? 』とよく聞いてくるので、『面白かった』と返信していますが、本心では、夫が育児に積極的でうらやましいなって気持ちでいっぱいなんです」

 在宅時間が長いコロナ禍において、ほかの家庭が家事や育児を夫婦間でどう分担しているのかは、ママたちにとって気になる事柄なのかもしれない。

「うちは夫がリモートワークのシステムを作るエンジニアをしている関係で、春先からずっと仕事が忙しいんです。在宅できない作業もあるため、夫は出社しています。平日は夫の家事や育児はほぼゼロ。私がやっています」

 夫からは家事について文句を言われることもあるという。

「私がゴミの分別を間違えた時は、『こんなこともできないの』と言われました。あと掃除についても口うるさいですね。『専業主婦って知ってる? ぴかぴかになるまで床も水拭きするんだよ』って。確かに夫の実家に行った時は、窓ガラスもきれいに拭き掃除されていました」

 家事をしない、しかも文句ばかりの夫を持つ美香子さんは、Mさんの漫画を読むと、その境遇の違いに落ち込むという。

「私がママ友とのグループチャットに、『夫が一切家事を手伝ってくれないのに文句が多くてつらい』というメッセージを送ったら、Mさんに『それって、モラハラじゃない? 私だったら耐えられない。主夫と結婚してよかった』って言われたんですよ。Mさんはもともと他人の話をすぐに自分の話にすり替えるところがあるんですが、これにはさすがにあきれましたし、イライラしました。仲の良いママ友に個別で『Mさんって、家事とか育児とか全然やっていないよね』と送ると、『うらやましいけど、いつか子どもがおかしいって気づくよ』って返信が来て、胸がスッキリしましたね」

 「それってモラハラじゃない?」たとえ親切心からでも、よその家庭に対して物を言うのは、相手を傷つけたり苛立たせる可能性もあり、ママ友トラブルの発端にもなりかねない。ママ友の夫の愚痴は、何よりも「聞いてあげること」が大事なのだと思わされた。

『おちょやん』浪花千栄子のリアル人生は「汚点」だらけ!? NHK朝ドラ化は「不可能」なワケ

国民的ドラマといわれるNHKの朝の連続テレビ小説、通称「朝ドラ」。ヒロインがさまざまざな苦難にめげず成長していく物語が根幹にあるドラマだが、どうやら今期の朝ドラは怪しいようで……? 歴史エッセイスト・堀江宏樹氏が、朝ドラ『おちょやん』のヒロイン・浪花千栄子の実像を、自伝『水のように』(六芸書房、1965/現在は朝日新聞出版刊)からひもとく! 前回はこちら

前回までのあらすじ

 ダメな父親の元を飛び出して、豚のエサを貪り食べていたところを保護されたり、9歳で大阪・道頓堀の芝居茶屋での労働者として売り飛ばされた「おちょやん」こと浪花千栄子さん。その後、自殺未遂を図るなど苦難ばかりが続きます。

 芝居茶屋での地獄の「おちょやん」生活に見切りをつけ、ダメ父に紹介されたご家庭での女中奉公にジョブチェンジした浪花さんですが、給料がまったく支払われないことに不審を抱きます。勤務先のご家庭にこわごわ聞くと、給与は全額前払いで、ダメ父の手にすでに渡っていたという衝撃の事実が判明! 浪花さんは女中を辞め、衝動的に京都へ向かう列車に乗っていたのでしたーー。

ダメ夫が不倫相手を妊娠させて離婚

 京都の職業安定所で紹介されたのは、いわゆるキャフェーの女給でした。つまり、浪花さんがおキレイだったということでしょうね。

 男性相手のお給仕の仕事で、当初、本当はすけべな店ではないかと浪花さんは警戒していたようですが、そういうわけでもないと知ってからは安心したそうです(笑)。

 キャフェーでは劇団関係者と出会って、劇団の若手女優として、ついで若手映画女優として芸能活動を開始するのですが、どこでも挫折の連続。給与を未払いにされたり、それはさんざんでした。

 若い頃の写真を見たら、どこかボーイッシュな顔立ちにせよ、美人だと思いますよ。しかし、こういう失敗の連続が、彼女に「私は年相応の美女の役など演じるに値しない」と思わせてしまったのかもしれません。

 23歳の時、喜劇役者で脚本家の2代目渋谷天外と結婚しますが、これまたクズ男。金に汚く、家ではDV、家の外には女、女、女。結婚後の浪花さんは渋谷天外作品で、他の女優に断られた役を演じる「便利屋」として主に活動しています。しかし、渋谷が劇団の若い女優に手を出し、彼女を孕ませた時点で、結婚生活は破綻します。

 20代から40代までという、女の人生で一番大事な20年を捧げた渋谷に、浪花さんはこんな裏切られ方をされてしまうのです。

「相手から『僕を信じてくれ』とかいわれたら、関係は黄信号。」

 そんな名言が自伝『水のように』には登場します。ダメ男とわかっていても、浪花さんは情が深いので振り払えないのでしょうか。

 さて、女優として円熟期の浪花さんの足あとを追うとしたら、映画を見ることをおすすめします。”アマプラ”にはなかったですが、DVDのレンタルは比較的容易でした。しかし『暖簾』『夫婦善哉』『近松物語』などなど見てみたところ、彼女が演じているのは実年齢より30歳以上の老け役ばかり。

 つまり、老け役専門の“ババア女優”なんですが、どうしてそんな道を歩んでしまったのでしょうか。

 顔立ちは美人なんだから、本当なら主役を狙ってもおかしくはないのに……。もしかして、浪花さんには「負け癖」がついてしまっていたのかもしれません。「女優、女優、女優、勝つか負けるかよ!」的な戦いに挑んでいくだけの、気力がなかったのかもしれません。

 30代の浪花さんを悩ませたのは、こうしたつらい過去によって、「悲しみのときには素直に泣ける神経と、楽しいときはくったくなく笑える神経」が自分から失われているという事実でした。当たり前のように笑って、泣ける自分が失われてしまっていたのですね。それを「修養」によって取り戻そうと努めなくてはならないほどだったそうです。

 そして女性の人生で大事な役割を演じるであろう、父親と夫という二人の男性から、浪花さんは酷い目に遭いました。こういうのって、自己肯定感を大きく左右するんですよね。

 浪花さんはこういう女性ですから、離婚もダメージがでかく、またもや自殺しようとしてたら(何回自殺未遂のシーン出てくるねん! というレベル)、かなり年下の名女優・京マチ子さん(1924〜2019)から「死んだらだめ。あなたが生きて女優として成功して、元・夫を見返してやるしかないのよ」などと諭され、生きる気力を回復。

 あとは名脇役として出世、現金をためて、京都に奇跡的に見つけた良い土地に旅館「竹生(ちくぶ)」を建て、自宅を併設。もし女優業がうまくいかなくなっても、なんとか生きていけるように……と保険をかけました。これで初めて、人生で安心を手に入れることができたのだそうです。

 朝ドラの『おちょやん』も、最終的には本業(力をより入れているという意味で)は旅館の女将、芸能活動はパートタイム女優として活動する浪花さんが描かれていくはずです。とある新興宗教に入った、みたいなところはカットされるかな、とは思いますが(笑)。

 以上、駆け足で見ていっただけでも、『水のように』に書かれた浪花さんのリアルなヤバさ、つらさ、ご実感いただけましたでしょうか。「私の記憶はドス黒い汚点」と書いているとおり、こりゃホントに「ドス黒い汚点」の連続だ、朝ドラの原案にもならないな……と思いました。

 『水のように』のカバーは浪花さん本人の装丁で、愛らしい千代紙が使ってあるのですが、それも「惨めだった子ども時代に捧げたく思った」という趣旨のコメントがあって、「ヒエッ」と胸を突かれる思いになりました。

 崩壊家庭、児童労働、ブラックすぎる職場、繰り返される自殺未遂、夫のDV、離婚、負け癖……そんな女の物語。これをどうして朝ドラにしようとしたのか。夜10時から水野美紀さん主演でやるべき内容ではないのか……などとも思ってしまいました。

 ハートブレーキングな「ドス黒い汚点」の連続が、いかにハートウォーミングな家族の物語に仕立て直されていくのか。『おちょやん』、これは必見ですがなー!

『おちょやん』浪花千栄子のリアル人生は「汚点」だらけ!? NHK朝ドラ化は「不可能」なワケ

国民的ドラマといわれるNHKの朝の連続テレビ小説、通称「朝ドラ」。ヒロインがさまざまざな苦難にめげず成長していく物語が根幹にあるドラマだが、どうやら今期の朝ドラは怪しいようで……? 歴史エッセイスト・堀江宏樹氏が、朝ドラ『おちょやん』のヒロイン・浪花千栄子の実像を、自伝『水のように』(六芸書房、1965/現在は朝日新聞出版刊)からひもとく! 前回はこちら

前回までのあらすじ

 ダメな父親の元を飛び出して、豚のエサを貪り食べていたところを保護されたり、9歳で大阪・道頓堀の芝居茶屋での労働者として売り飛ばされた「おちょやん」こと浪花千栄子さん。その後、自殺未遂を図るなど苦難ばかりが続きます。

 芝居茶屋での地獄の「おちょやん」生活に見切りをつけ、ダメ父に紹介されたご家庭での女中奉公にジョブチェンジした浪花さんですが、給料がまったく支払われないことに不審を抱きます。勤務先のご家庭にこわごわ聞くと、給与は全額前払いで、ダメ父の手にすでに渡っていたという衝撃の事実が判明! 浪花さんは女中を辞め、衝動的に京都へ向かう列車に乗っていたのでしたーー。

ダメ夫が不倫相手を妊娠させて離婚

 京都の職業安定所で紹介されたのは、いわゆるキャフェーの女給でした。つまり、浪花さんがおキレイだったということでしょうね。

 男性相手のお給仕の仕事で、当初、本当はすけべな店ではないかと浪花さんは警戒していたようですが、そういうわけでもないと知ってからは安心したそうです(笑)。

 キャフェーでは劇団関係者と出会って、劇団の若手女優として、ついで若手映画女優として芸能活動を開始するのですが、どこでも挫折の連続。給与を未払いにされたり、それはさんざんでした。

 若い頃の写真を見たら、どこかボーイッシュな顔立ちにせよ、美人だと思いますよ。しかし、こういう失敗の連続が、彼女に「私は年相応の美女の役など演じるに値しない」と思わせてしまったのかもしれません。

 23歳の時、喜劇役者で脚本家の2代目渋谷天外と結婚しますが、これまたクズ男。金に汚く、家ではDV、家の外には女、女、女。結婚後の浪花さんは渋谷天外作品で、他の女優に断られた役を演じる「便利屋」として主に活動しています。しかし、渋谷が劇団の若い女優に手を出し、彼女を孕ませた時点で、結婚生活は破綻します。

 20代から40代までという、女の人生で一番大事な20年を捧げた渋谷に、浪花さんはこんな裏切られ方をされてしまうのです。

「相手から『僕を信じてくれ』とかいわれたら、関係は黄信号。」

 そんな名言が自伝『水のように』には登場します。ダメ男とわかっていても、浪花さんは情が深いので振り払えないのでしょうか。

 さて、女優として円熟期の浪花さんの足あとを追うとしたら、映画を見ることをおすすめします。”アマプラ”にはなかったですが、DVDのレンタルは比較的容易でした。しかし『暖簾』『夫婦善哉』『近松物語』などなど見てみたところ、彼女が演じているのは実年齢より30歳以上の老け役ばかり。

 つまり、老け役専門の“ババア女優”なんですが、どうしてそんな道を歩んでしまったのでしょうか。

 顔立ちは美人なんだから、本当なら主役を狙ってもおかしくはないのに……。もしかして、浪花さんには「負け癖」がついてしまっていたのかもしれません。「女優、女優、女優、勝つか負けるかよ!」的な戦いに挑んでいくだけの、気力がなかったのかもしれません。

 30代の浪花さんを悩ませたのは、こうしたつらい過去によって、「悲しみのときには素直に泣ける神経と、楽しいときはくったくなく笑える神経」が自分から失われているという事実でした。当たり前のように笑って、泣ける自分が失われてしまっていたのですね。それを「修養」によって取り戻そうと努めなくてはならないほどだったそうです。

 そして女性の人生で大事な役割を演じるであろう、父親と夫という二人の男性から、浪花さんは酷い目に遭いました。こういうのって、自己肯定感を大きく左右するんですよね。

 浪花さんはこういう女性ですから、離婚もダメージがでかく、またもや自殺しようとしてたら(何回自殺未遂のシーン出てくるねん! というレベル)、かなり年下の名女優・京マチ子さん(1924〜2019)から「死んだらだめ。あなたが生きて女優として成功して、元・夫を見返してやるしかないのよ」などと諭され、生きる気力を回復。

 あとは名脇役として出世、現金をためて、京都に奇跡的に見つけた良い土地に旅館「竹生(ちくぶ)」を建て、自宅を併設。もし女優業がうまくいかなくなっても、なんとか生きていけるように……と保険をかけました。これで初めて、人生で安心を手に入れることができたのだそうです。

 朝ドラの『おちょやん』も、最終的には本業(力をより入れているという意味で)は旅館の女将、芸能活動はパートタイム女優として活動する浪花さんが描かれていくはずです。とある新興宗教に入った、みたいなところはカットされるかな、とは思いますが(笑)。

 以上、駆け足で見ていっただけでも、『水のように』に書かれた浪花さんのリアルなヤバさ、つらさ、ご実感いただけましたでしょうか。「私の記憶はドス黒い汚点」と書いているとおり、こりゃホントに「ドス黒い汚点」の連続だ、朝ドラの原案にもならないな……と思いました。

 『水のように』のカバーは浪花さん本人の装丁で、愛らしい千代紙が使ってあるのですが、それも「惨めだった子ども時代に捧げたく思った」という趣旨のコメントがあって、「ヒエッ」と胸を突かれる思いになりました。

 崩壊家庭、児童労働、ブラックすぎる職場、繰り返される自殺未遂、夫のDV、離婚、負け癖……そんな女の物語。これをどうして朝ドラにしようとしたのか。夜10時から水野美紀さん主演でやるべき内容ではないのか……などとも思ってしまいました。

 ハートブレーキングな「ドス黒い汚点」の連続が、いかにハートウォーミングな家族の物語に仕立て直されていくのか。『おちょやん』、これは必見ですがなー!

「笑笑」で飲むなら「チャーシューエッグ」一択! モンテローザで“後悔しない”飲み方、みつけました

 酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、魚民、白木屋と並ぶモンテの代表的“居楽屋”「笑笑」で泥酔してきました。

モンテローザ6軒目:「笑笑」

 1999年1月に白木屋、魚民に続いてモンテローザの新業態としてオープンした笑笑。「女性に人気のバルなどワンランク上の専門店の料理を低価格で」「ワインやサワー、カクテルなどを木造りの和空間で楽しめる」というコンセプト(とはいえ、ラインナップが魚民とややかぶっていて、大きく差別化できていないようですが……)。

 笑笑といえば、2017年に「わらわら九大学研都市駅店」の店長が月80時間以上の地獄の時間外労働で、過労死してしまった件が思い出されます。当時店長のいとこが、過労死を告発する漫画をインターネット上で発表し大きな話題になりました。遺族はモンテローザの対応に煮え切らない思いを抱えていたと報じられたのを見て、なんともやりきれない気持ちになりましたね……。

 さて、気を取り直して笑笑の良いところを探していきたいと思います。

 まずはアルコールから。特徴としては、完熟マンゴーやパインなどの果実サワー(458円、税抜/以下同)や、三ケ日みかんや白いちごなどの果実酒(450円)、モヒートなどのカクテル(398円)などコンセプト通り、女性ウケを狙ったアルコール類が多く揃っています。

 ほかのアルコールは、生ビール中ジョッキ398円、ホッピーセット488円(中198円)、ジムビームハイボール398円、すりおろしレモンサワー398円、ウーロンハイ398円、グラスワイン298円、白鶴1合298円……と、激安ではないけど、チェーン居酒屋ではよくある価格帯。

 ここは、1時間600円の飲み放題(店舗による)の利用がちょうどいいのかな……と。サワー2杯以上で元が取れます。ジムビームハイボール、サワー、ワイン、カクテルなどが飲み放題、さらにビール類なども飲み放題にしたければ+200円です。2時間1,200円、3時間1,700円の飲み放題も用意されてます。ただ、飲み放題とはいえお通し代400円がかかり、さらに1人300円以上の料理2品以上の注文が条件なので、結局安くても2,000円近くの会計にはなってしまうのですが……。

 手っ取り早く酔いたければ、フランジアのワインボトル998円もまあまあのお手頃価格。コンビニ格安ワインの代表格なので、庶民に愛されている安心の味です。

 続いて料理を。笑笑は魚民と似ていて、肉料理やアヒージョなどのバル風メニュー、海鮮類、唐揚げ、たこやき、ラーメン、もつ煮、スイーツ……と、とにかく幅広いメニューが用意されています。

 しかし、残念ながら味はどれもいまひとつ……。メニューを眺めても、選択肢はたくさんあるのに「食べたい!」と思える品がないのが残念です。

 そんな中、どうにか突破口の1品を見つけました。チャーシューエッグ(398円)です。

 チャーシューエッグは、千切りキャベツの上に目玉焼き2個とチャーシュー3枚が乗った極めてシンプルな1品。家でも作れそうなチープな見た目と、見た目を裏切らないシンプルな味ですが、とろりと広がる黄身と付属のたれをキャベツにからめると、いわゆる「こういうのでいいんだよ」的な、いい酒のアテになりました。

 牛肉のタリアータ(980円)みたいな背伸びしたメニューに金を払って舌が満足できないより、目玉焼きをツマミにした方がストレスがないのです。

 また、笑笑のオムソバ(498円)もアタリの1品。焼きそばを玉子で巻いてマヨネーズとソースをかけた、超ベタな居酒屋ツマミですが、ソース×マヨネーズの組み合わせがマズいわけなく、具がないブヨブヨの焼きそばも、むしろそのジャンクさが、笑笑の安っぽい味のサワーと相性抜群です。もう一品欲しければ、ツマミ最安値の国産キムチ(198円)を。普通のキムチですが、この値段なら満足です。

 ただ、魚民ではわりと満足度が高かった縞ほっけ炙り焼が398円と安価だったので挑戦してみると、ガッカリ……。小ぶりで身もパサパサでした。

 結論、笑笑は魚民同様、古の居酒屋メニューに安定感がありました。

 冒頭でも述べましたが、笑笑のコンセプトは「女性に人気のバルなどワンランク上の専門店の料理を低価格で」。果実サワーやアヒージョ、スイーツなどを用意しているのは素晴らしいと思いますが、どうもその努力が木を見て森を見ずというか、根本的にズレている気がするのです。

 そもそも、「笑笑」という名前の店で、感度の高い女子たちが飲もうと思うでしょうか?

 よほどバルに憧れているのか、かつては「BARU&DINING 笑笑」というバル業態の店舗も存在しましたが、いつの間にか大量閉店……潰れてました。バルに全振りしてもこの結果なのですから、ただの「笑笑」に女性を呼び込むのは至難の業でしょう。飲み会や合コン利用も狙っているのでしょうが、もし自分が幹事なら、大切な出会いの席を笑笑でセッティングするのは勇気がいります。

 ちなみに、笑笑の皿にはローマ字表記で「Wara Wara」と印字されたものがあるのですが、一体どういうセンスなのでしょうか……?

 とはいえ、人にはジャンクな味で飲みたい夜もある。無理して若い層に迎合したりせず、身の丈にあったベタな居酒屋メニューで勝負(ついでに席料も廃止)したほうが、ニーズに合っている気がします。また目玉焼きを食べに行きますね!

笑笑:総合評価

味 ★☆☆☆☆
品数 ★★★★☆
雰囲気 ★☆☆☆☆
コスパ ★☆☆☆☆
また行きたい度 ★☆☆☆☆

VIO脱毛を決意した買い物狂い、エステサロンの“ミス”で本末転倒!? 1回1万9,000円の効果やいかに


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 最近、彼氏ができた千葉N子。彼氏ができてからというもの、自分の中で美容に対する向上心が爆上がりしています。昔はウン十万の指輪をしながら、その指は指毛ボーボーだったりして、妹に「姉ちゃん、指毛くらい剃りなよ! 指輪が泣いてるよ!?」とか言われましたがね。

 もうそんな昔の私じゃないのよ! あたい、脱毛します!!

 私が住んでいるのはド田舎なので、脱毛なんて難しいんじゃないかなと思っていたのですが、調べるとエステ店がちゃーんとありました。外観は普通の一軒家のようだけど……改築してやっているようです。とりあえず私がやりたいのは、指毛の脱毛。あと、わきの脱毛。それとVIOラインもやりたい。あ、そうだ、膝もだわ!

 この間、初めてのお泊まりをした際、「ハッ!? 私の膝、じょりっとしてる!! これはいかん!!」と青くなりましたからね。もう毛という毛を根絶やしにしてつるっつる美ボディを手に入れてやるのです。

 思い立ったが吉日。私はすぐにエステ店に電話をかけました。やりたい部位について話すと「VIOはどんな形になさいますか?」と聞かれました。あー、あれね。ノリをはっつけたような形にするとか、そういうのよね? そうだなあ。私、どうせ手入れなんかしないからまったく毛がなくていいのよね。

「あ、じゃあつるっつるにしてください」

 すると、電話口のお姉さんは「えっ……」と一瞬黙ったあと、「わかりました。全部ですね」と頷きました。私が住むのは田舎町。つるっつるにしてくれ、なんてオーダーする女はいないのかもしれません。

 施術当日、私はエステ店を訪れました。問診票などを書いていると、お姉さんが「シェーバーをお預かりしていいですか?」と聞いてきます。

「シェーバー、ですか?」

 私が聞き返すと、「お客様がおうちで剃ってきた際に使うシェーバーをお預かりし、剃り残しをこちらで処理する」とのこと。そんなこと一言も聞いていないし、剃り残しもなにもあたしのあそこはアマゾンの密林もびっくりなほどのボーボーのジャングルよ!?

 一切、処理していないことを伝えると、お姉さんはあわてふためき、「伝え忘れておりました」と謝られたあと、「家で剃ってきてほしい」と言われました。なんてこった……自分でアソコを剃らねばならぬのか……。しかし、自宅に帰っている時間はない。彼氏宅で剃るしかあるまい。

 彼氏宅に帰った私は、T字カミソリと顔用の電気シェーバーであそこをジョリジョリと剃ることに。その恰好のみっともなさったら! 風呂場はマン毛だらけだし、あたしは股間をパッカーンと開けて、真剣な表情でじょりじょりしているし、こんな姿、親には見せられないわ。しかし、どうしてもVIOのO部分がうまく剃れません。私の絶望的な体の固さゆえにお尻の穴付近の毛が剃れないのです。

 そうこうしている間にも予約時間は迫っています。私は背に腹は代えられず、叫びました。

「たくちゃーん!! ちょっと来て~~!!!!」

 そして彼氏を呼び出し、ケツを突き出し「ここ剃って!!」と言いました。彼氏はシェーバーを手に神妙な顔で「あー、ここは一人では剃れないよねえ」と言いながらジョリジョリ切ってくれました。うう……ありがとう。

 しかし、あれだね、私。VIOを脱毛しようと思った理由は、「処理した状態で彼とベッドインして、『N子ちゃんってつるつるなんだね』って言ってもらおう」と思ったわけなんだけど、その前のジャングル伐採中の姿を見せてしまったらなんの意味もないわよね……? てか、毛を剃る姿を親には見せられないくせに、付き合って半月の彼氏には見せられるのかよ……。

 紆余曲折ありながらもジャングル伐採は終了し、私はエステ店に戻りました。エステ店のお姉さんにジェルを塗られ、ピピっと光を当てられたのですが、全然痛くなかったです。ほえ~、今の脱毛器って進化しているのねえ。

 その昔、私は脱毛に挑戦したことがありまして。そのときもVIO無毛化計画にトライしたんですよ。でも、お金だけ大量にとられたものの効果はまるでなく、痛い思いだけして終わったのです。あれから10年。なんと今では毛周期も関係なく脱毛できるらしいです。1カ月に1度通っちゃってOKなのだそう。

 結局、調子に乗った私は、全身脱毛することにしました。顔も背中もぜーんぶ入れて、1回1万8,500円。毎月使途不明の金をじゃぶじゃぶ使っていたことを考えれば、すごく有意義なお金の使い方だわ? 問題は、全身脱毛が一体、何回で終われるのかってこと。1年くらい通えばなんとかなるのかしら……? またレポートします!

VIO脱毛を決意した買い物狂い、エステサロンの“ミス”で本末転倒!? 1回1万9,000円の効果やいかに


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 最近、彼氏ができた千葉N子。彼氏ができてからというもの、自分の中で美容に対する向上心が爆上がりしています。昔はウン十万の指輪をしながら、その指は指毛ボーボーだったりして、妹に「姉ちゃん、指毛くらい剃りなよ! 指輪が泣いてるよ!?」とか言われましたがね。

 もうそんな昔の私じゃないのよ! あたい、脱毛します!!

 私が住んでいるのはド田舎なので、脱毛なんて難しいんじゃないかなと思っていたのですが、調べるとエステ店がちゃーんとありました。外観は普通の一軒家のようだけど……改築してやっているようです。とりあえず私がやりたいのは、指毛の脱毛。あと、わきの脱毛。それとVIOラインもやりたい。あ、そうだ、膝もだわ!

 この間、初めてのお泊まりをした際、「ハッ!? 私の膝、じょりっとしてる!! これはいかん!!」と青くなりましたからね。もう毛という毛を根絶やしにしてつるっつる美ボディを手に入れてやるのです。

 思い立ったが吉日。私はすぐにエステ店に電話をかけました。やりたい部位について話すと「VIOはどんな形になさいますか?」と聞かれました。あー、あれね。ノリをはっつけたような形にするとか、そういうのよね? そうだなあ。私、どうせ手入れなんかしないからまったく毛がなくていいのよね。

「あ、じゃあつるっつるにしてください」

 すると、電話口のお姉さんは「えっ……」と一瞬黙ったあと、「わかりました。全部ですね」と頷きました。私が住むのは田舎町。つるっつるにしてくれ、なんてオーダーする女はいないのかもしれません。

 施術当日、私はエステ店を訪れました。問診票などを書いていると、お姉さんが「シェーバーをお預かりしていいですか?」と聞いてきます。

「シェーバー、ですか?」

 私が聞き返すと、「お客様がおうちで剃ってきた際に使うシェーバーをお預かりし、剃り残しをこちらで処理する」とのこと。そんなこと一言も聞いていないし、剃り残しもなにもあたしのあそこはアマゾンの密林もびっくりなほどのボーボーのジャングルよ!?

 一切、処理していないことを伝えると、お姉さんはあわてふためき、「伝え忘れておりました」と謝られたあと、「家で剃ってきてほしい」と言われました。なんてこった……自分でアソコを剃らねばならぬのか……。しかし、自宅に帰っている時間はない。彼氏宅で剃るしかあるまい。

 彼氏宅に帰った私は、T字カミソリと顔用の電気シェーバーであそこをジョリジョリと剃ることに。その恰好のみっともなさったら! 風呂場はマン毛だらけだし、あたしは股間をパッカーンと開けて、真剣な表情でじょりじょりしているし、こんな姿、親には見せられないわ。しかし、どうしてもVIOのO部分がうまく剃れません。私の絶望的な体の固さゆえにお尻の穴付近の毛が剃れないのです。

 そうこうしている間にも予約時間は迫っています。私は背に腹は代えられず、叫びました。

「たくちゃーん!! ちょっと来て~~!!!!」

 そして彼氏を呼び出し、ケツを突き出し「ここ剃って!!」と言いました。彼氏はシェーバーを手に神妙な顔で「あー、ここは一人では剃れないよねえ」と言いながらジョリジョリ切ってくれました。うう……ありがとう。

 しかし、あれだね、私。VIOを脱毛しようと思った理由は、「処理した状態で彼とベッドインして、『N子ちゃんってつるつるなんだね』って言ってもらおう」と思ったわけなんだけど、その前のジャングル伐採中の姿を見せてしまったらなんの意味もないわよね……? てか、毛を剃る姿を親には見せられないくせに、付き合って半月の彼氏には見せられるのかよ……。

 紆余曲折ありながらもジャングル伐採は終了し、私はエステ店に戻りました。エステ店のお姉さんにジェルを塗られ、ピピっと光を当てられたのですが、全然痛くなかったです。ほえ~、今の脱毛器って進化しているのねえ。

 その昔、私は脱毛に挑戦したことがありまして。そのときもVIO無毛化計画にトライしたんですよ。でも、お金だけ大量にとられたものの効果はまるでなく、痛い思いだけして終わったのです。あれから10年。なんと今では毛周期も関係なく脱毛できるらしいです。1カ月に1度通っちゃってOKなのだそう。

 結局、調子に乗った私は、全身脱毛することにしました。顔も背中もぜーんぶ入れて、1回1万8,500円。毎月使途不明の金をじゃぶじゃぶ使っていたことを考えれば、すごく有意義なお金の使い方だわ? 問題は、全身脱毛が一体、何回で終われるのかってこと。1年くらい通えばなんとかなるのかしら……? またレポートします!

6万円のニットを諦め、メルカリにあった安物で妥協したはずが……調子に乗って忘れていたフリマアプリの“欠点”


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 ねぇ、みんなはこんな経験はない? 欲しいものがあって、買いたくて買いたくて買いたくてたまらなくて、でも「私、買い物しすぎじゃない?」と一応ブレーキがかかって、でも買いたくて買いたくて買いたくて気持ちが抑えられなくて、そうこうしているうちにその商品のことばかり考えちゃって「キイーー!!」と叫びだしたくなること。そう、それはもはや恋と同じ。

 私にはそんな憧れの先輩……ならぬアンサンブルニットがあったの。それは「スローン」のアンサンブルニット。今年の春、デミルクスビームスのお店で一目ぼれしたんだけど、そのアンサンブルニットは絹100%で手洗いができないことを知り、6万円も払って醤油とかこぼしちゃった日にゃあ、あたし泣くわ……と散々悩んだ末に購入を見送ったのです。

 あれから月日は流れ、またもや季節は肌寒い季節に入ろうとしているとき、N子はアンサンブルニットを購入したくなってきました。憧れのスローンのアンサンブルがフリマアプリに出ていないかな~と探したところ……。あった! ありました!! スローンのアンサンブルニット! お値段3万5,000円也。しかし、色味が燃えるようなレッド。ううーん、真っ赤……真っ赤ねえ。赤い服を着た女はモテるって話を本で読んだことはあるけど、あたい、赤い色って苦手なんだよなあ。

 しかも今年の春、ディープピンクの色味のアンサンブルニットを購入したばかり。色味が果てしなく似ています……うーん、うーん。そうこうしているうちに、そのアンサンブルニットはあっさりSOLD OUTに。こうなってくると、なにがなんでもアンサンブルニットが欲しくなってきました。

 ニット!! ニット!! あたしゃ、アンサンブルニットの化身!! アンサンブルニットをよこせ、フォーーー!!!!!!

 すぐに私が突撃した先は、「ベイクルーズ」のサイト。ニットで検索をかけると……「FF30 クルーネック カーディガン」というオシャンティなカーディガンを発見しました。29件のレビューがあって、星4.6と高評価! こりゃ、食べログもびっくりな数字やで!

 中でも気に入ったのは、テラコッタ色といわれるブラウンCのお色。しかし、その色だけが「SOLD OUT」していました。ふふ……なんてお目が高いんだ千葉N子……。あたいが欲しいものは大抵売り切れていやがるぜ……!!

 しかし、私には伝家の宝刀があるのだ。そう、フリマアプリ!! 私はすぐに「FF30 クルーネック カーディガン」をメルカリとラクマで検索しました。すると、商品を発見! しかも私の欲しいテラコッタ色!! 価格はベイクルーズのサイトよりもちょっぴり高かったのですが、それはほら、「私のために予約していてくれてありがとう代金」だと思えばいいよね?

 というわけで、さっそくポチることに。えーと、カーディガンを購入したから、あとはニットのほうを購入して……と。

 …………ん? そのとき、はたと気が付きました。そのカーディガンとニットの値段に。

 カーディガン2万8,000円(本来は2万7,500円)、ニットは2万900円って、あれ……これ両方購入したらほぼ6万円……?

 めちゃくちゃ欲しくて欲しくて、結局あきらめたスローンのアンサンブルニットに迫る価格……。一度も現品を見ていないのに……そんなポーンと買っちゃっていいのかい!? しかし、「いいのかい!?」もなにも、すでにカーディガンをポチったあとでした。ううっ……頭が痛くなってきたぞ……。

 フリマアプリの性質上、一旦購入したものを返品やキャンセルすることは基本的にできません。どうする!?どうする、私!? ここは男気を出してニットを買うのが正解よね……!? しかし、どうしてもその勇気が出てきません……。今月もまだ5日だというのに脱毛クリームを購入したりなんだりと出費がかさみ、すでに7万円以上使っている身。そこに5万円……って、リボの支払いはどうすんのよお!!!! 結局、私はニットを購入する勇気が持てず、カーディガンだけ購入することにしました……。

 ああ、あんなにアンサンブルが欲しかったのに……手元に届いたのはカーディガンのみ……。仕方ないのでニットのように前をぴっちり閉めて着ようと思います……へへ……泣けるぜ。

6万円のニットを諦め、メルカリにあった安物で妥協したはずが……調子に乗って忘れていたフリマアプリの“欠点”


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 ねぇ、みんなはこんな経験はない? 欲しいものがあって、買いたくて買いたくて買いたくてたまらなくて、でも「私、買い物しすぎじゃない?」と一応ブレーキがかかって、でも買いたくて買いたくて買いたくて気持ちが抑えられなくて、そうこうしているうちにその商品のことばかり考えちゃって「キイーー!!」と叫びだしたくなること。そう、それはもはや恋と同じ。

 私にはそんな憧れの先輩……ならぬアンサンブルニットがあったの。それは「スローン」のアンサンブルニット。今年の春、デミルクスビームスのお店で一目ぼれしたんだけど、そのアンサンブルニットは絹100%で手洗いができないことを知り、6万円も払って醤油とかこぼしちゃった日にゃあ、あたし泣くわ……と散々悩んだ末に購入を見送ったのです。

 あれから月日は流れ、またもや季節は肌寒い季節に入ろうとしているとき、N子はアンサンブルニットを購入したくなってきました。憧れのスローンのアンサンブルがフリマアプリに出ていないかな~と探したところ……。あった! ありました!! スローンのアンサンブルニット! お値段3万5,000円也。しかし、色味が燃えるようなレッド。ううーん、真っ赤……真っ赤ねえ。赤い服を着た女はモテるって話を本で読んだことはあるけど、あたい、赤い色って苦手なんだよなあ。

 しかも今年の春、ディープピンクの色味のアンサンブルニットを購入したばかり。色味が果てしなく似ています……うーん、うーん。そうこうしているうちに、そのアンサンブルニットはあっさりSOLD OUTに。こうなってくると、なにがなんでもアンサンブルニットが欲しくなってきました。

 ニット!! ニット!! あたしゃ、アンサンブルニットの化身!! アンサンブルニットをよこせ、フォーーー!!!!!!

 すぐに私が突撃した先は、「ベイクルーズ」のサイト。ニットで検索をかけると……「FF30 クルーネック カーディガン」というオシャンティなカーディガンを発見しました。29件のレビューがあって、星4.6と高評価! こりゃ、食べログもびっくりな数字やで!

 中でも気に入ったのは、テラコッタ色といわれるブラウンCのお色。しかし、その色だけが「SOLD OUT」していました。ふふ……なんてお目が高いんだ千葉N子……。あたいが欲しいものは大抵売り切れていやがるぜ……!!

 しかし、私には伝家の宝刀があるのだ。そう、フリマアプリ!! 私はすぐに「FF30 クルーネック カーディガン」をメルカリとラクマで検索しました。すると、商品を発見! しかも私の欲しいテラコッタ色!! 価格はベイクルーズのサイトよりもちょっぴり高かったのですが、それはほら、「私のために予約していてくれてありがとう代金」だと思えばいいよね?

 というわけで、さっそくポチることに。えーと、カーディガンを購入したから、あとはニットのほうを購入して……と。

 …………ん? そのとき、はたと気が付きました。そのカーディガンとニットの値段に。

 カーディガン2万8,000円(本来は2万7,500円)、ニットは2万900円って、あれ……これ両方購入したらほぼ6万円……?

 めちゃくちゃ欲しくて欲しくて、結局あきらめたスローンのアンサンブルニットに迫る価格……。一度も現品を見ていないのに……そんなポーンと買っちゃっていいのかい!? しかし、「いいのかい!?」もなにも、すでにカーディガンをポチったあとでした。ううっ……頭が痛くなってきたぞ……。

 フリマアプリの性質上、一旦購入したものを返品やキャンセルすることは基本的にできません。どうする!?どうする、私!? ここは男気を出してニットを買うのが正解よね……!? しかし、どうしてもその勇気が出てきません……。今月もまだ5日だというのに脱毛クリームを購入したりなんだりと出費がかさみ、すでに7万円以上使っている身。そこに5万円……って、リボの支払いはどうすんのよお!!!! 結局、私はニットを購入する勇気が持てず、カーディガンだけ購入することにしました……。

 ああ、あんなにアンサンブルが欲しかったのに……手元に届いたのはカーディガンのみ……。仕方ないのでニットのように前をぴっちり閉めて着ようと思います……へへ……泣けるぜ。

「自傷行為をするようになった母」父が亡くなって12年、積み重なる違和感は「年を取ったから」だと考えていた息子

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 平成29年版高齢者白書によると、2012年の認知症患者数は462万人。2025年には5人に1人が認知症になるという推計もある。こうした状況もあって、認知症はかなり身近な病気だと感じている人は多いと思う。周りに認知症になった人がいるという人も少なくないはずだ。その一方で、老人性ウツはあまり話題になることがない。認知症と老人性ウツの初期症状が似ていることから、見分けがつきにくいという。「認知症よりも老人性ウツの方がやっかい」と話す医師もいるほどだ。

 今回、話を聞いた鷲津昇平さん(仮名・51)も、「母は認知症で、グループホームに入っています」というが、老人性ウツか、ウツ傾向の強い認知症なのではないかと思われる。鷲津さん自身、母親が認知症だと診断された記憶はないという。

母の金銭感覚がおかしくなった

 鷲津さんが母親の異変を感じたのは、父親が亡くなった12年前にさかのぼる。

「父が亡くなって母が一人暮らしになったころ、母のお金に対する感覚に違和感を抱くようになりました。『預金がこれくらいあるはずだ』とか何度も繰り返すし、それが現実とは明らかにかけ離れた額、億単位なんです。それでも、それが日々の生活に直接影響するわけでもわけでもなかったで、特に大ごととも思えませんでした。年を取ったからだろう、くらいに考えていたんです」

 鷲津さんの母親の場合、何か決定的に「おかしい」と思えるできごとはなかった。ただ、母親の近くの賃貸マンションに住んでいた鷲津さんにとっても、別世帯で暮らしていくのは経済的にもったいないという気持ちが大きくなっていった。父親が亡くなって2年ほどして、鷲津さんは母親が住んでいたマンションを処分し、戸建て住宅を購入して母親と同居することにした。

「それまでフリーで仕事をしていたんですが、体力的にも一人で仕事を続けるのが大変になっていました。会社組織にして従業員を雇い、自分はマネジメントに専念したいと考えていたので、家の購入は自宅を事務所にするいいきっかけとなりました」

 マンションだったとはいえ、母親の家を片付けるのは想像以上に大変だった。

「トラックで何十回ゴミ処理場に運んだかわかりません。思い出があって、捨てるに忍びないものもたくさんありましたが、捨てないとどうしようもない。割り切って処分しました。それでもすべて片づけるのに半年はかかりました」

 母親と同居することに関して、妻は「仕方ないよね」と納得してくれたが、大変だったのは食事だった。当時、中高生の娘がいて、母親とは好みが合わなかったということもあるが、母親自身にも認知症の影響は現れていた。

「母は昔、飲食店を経営していたこともあるくらい料理上手だったんですが、母が作ってくれる料理の味付けが明らかにおかしくなったんです。塩とか砂糖とか、調味料の量が多すぎる。料理のカンみたいなものがなくなったようでした」

 母親の症状は少しずつ悪化していった。長年住んでいた家から引っ越したとはいえ、近距離だったのでそう大きく環境が変わったわけではなかったが、土地勘がないせいか、外出して帰れなくなることが増えたり、感情を制御できなくなって怒りっぽくなったりした。

 鷲津さんも妻も働いていて、娘たちも学校に行くと、昼間は母親一人になる。

「デイサービスには週に2日行っていましたが、だんだん一人で家にいさせるのが危なくなってきました。火の始末も不安だったし、何より、母がノイローゼのようになって自傷行為をするようになったんです」

 ケアマネジャーに相談すると、施設に入れた方がいいのではないかと助言された。

――続きは11月29日公開

 

 

朝ドラ『おちょやん』、原作NGになった「ヤバすぎる」ストーリーとは!? NHKヒロインの「ドス黒い」人生

国民的ドラマといわれるNHKの連続テレビ小説、通称「朝ドラ」。ヒロインがさまざまざな苦難にめげず成長していく物語が根幹にあるドラマが大半だが、どうやら次期朝ドラはきな臭いようで……? 『本当は怖い世界史』(三笠書房)『あたらしい「源氏物語」の教科書』(イースト・プレス)などの著作を持つ歴史エッセイストの堀江宏樹氏が、朝ドラ『おちょやん』の本当のヒロイン像をひもとく!

 11月30日からの放送開始が決定したNHK連続テレビ小説『おちょやん』。昭和の名脇役女優・浪花千栄子さん(1907―73)の人生をモデルにした作品になるとのこと。

 しかし、浪花千栄子さんには自伝『水のように』(六芸書房、1965/現在は朝日新聞出版刊)という著作があるにもかかわらず、原作どころか原案としてすらクレジットされていません。NHKの公式サイトには「このドラマは実在の人物をモデルとしますが、物語を大胆に再構成し、フィクションとして描きます」の断り書き。

 これは怪しい。怪しいニオイがプンプンや。ということで『水のように』を入手、その内容を確認したところ、実に「あかん」事実が判明したのでした。おなかの子どもを流産するべく、凍える川に飛び込むシーンも描かれた『おしん(1983―84)』の時代なら大丈夫でしょうけど、最近の朝ドラでは“映像化不可”なヤバいシーンが頻発なのです。

 内容はすごく面白いのです。しかし、これはたとえ困難が訪れようとも「ハートウォーミング」であるべき昨今の「朝ドラ」には向かない。心が削られる。「ハートブレーキング」でしかないのでした――。

 「私の記憶はドス黒い汚点」。

 浪花千栄子さんは、自らの若き日々をそう言い切ります。まず、父親がものすごいダメ男なんですね。「鶏のヒナを売り歩く行商人」というニッチな職種なんですけど、浪花さんが9歳の時に、おそらくは芸者あがりの、だらしない後妻にメロメロになってしまいます。

 後妻が浪花さんと弟につらく当たるので、「こんな家にはいられない!」となった二人は家から逃げ出し、山で迷います。夜も更け、おなかも空いてきます。

 すると何処からか、嗅いだこともない甘い良い匂いが漂ってくるではありませんか……。

 二人はフラフラと匂いに惹かれて小屋に忍び込み、そこにあった「何か」を手当り次第に頬張ります。それは人生で未経験どころか、まるで異次元のおいしさで、もう手が止まらない。しかし、そこに小屋の持ち主のおじいさんが異変に気づいてやってきて、二人は見つかってしまいます。

 二人が頬張っていたのは、豚のエサでした。正確にはおじいさんが、町のパン屋で廃棄される食パンの耳を、豚のエサとするために買ってきて、豚用に準備していたのに、空腹の二人が豚小屋に乱入、豚からエサを奪って食べてしまっていた、という。まぁ、朝ドラにはできないですよね……。

 おじいさんは二人に同情してくれましたが、ダメな父親の心根が変わることなどありません。

 小学校に通えたのはたった2カ月のみ。再婚した継母に嫌われ、父親は実の娘を後妻の言うがまま、わずか9歳で大阪・道頓堀の芝居茶屋に売り飛ばしました。どんな貧乏な家でも12歳までは家に置いておくのが普通だったそうですが……。

 こうして、浪花さんの「おちょやん」時代の開幕です。

 そして、この「おちょやん」自体が激ヤバなんですわ。

 NHKの公式サイトでは「“おちょぼさん”がなまった大阪ことばで、茶屋や料亭などで働く、小さい女中さんを意味」するとごまかされていますが、実情は、店の労働者カースト最下層の児童労働者です。児童福祉法なんて存在すらしなかった時代の産物ですね。

 「トメ」とか「ウメ」とか、そういう名前で呼ばれさえせず、そもそも名前を覚えてもらえることが期待できない。一律、「おちょやん」として呼ばれ、こき使われ、布団で寝させてもらうわずかな時間以外に、まともな休憩時間がない。それこそ、「私が死んでも代わりはいるもの」(『エヴァンゲリオン』 綾波レイ)的な存在でしかない。

 取替可能、存在価値が低いので、大事になどされません。休憩しようと思ったら、便所で仮眠するしかない。いうまでもなく、当時のトイレは汲み取り式。悲惨すぎます。「おちょやん」は、「名前を失った少女」と考えてもらって結構かと思います。

 自分を押し殺し、奉公し続けるしか生きる術のない、それは苦しい日々だったようです。しかし、芝居に興味を持ちはじめた浪花さんは、文字さえ読めない自分から脱却するべく、独学で漢字を勉強しはじめます。それも汲み取り式の便所の個室で、でした。

 『水のように』には何回も自殺未遂のシーンが出てくるのですが、やっぱり「おちょやん」時代にもそういう気持ちになってしまうことがありました。

 原因はわずか2銭のことです。店の人から買い物を頼まれ、オツリの2銭を不注意で失ってしまいます。2銭を自分のフトコロに入れたと疑われることがイヤだったので、自殺しようと浪花さんは心を決めたのでした。

 首吊の場所として選ばれたのは、やっぱり便所……。しかし猫が何かを察したらしく、便所に乱入、まとわりついてきたので自殺しなくて済んだらしいのです。それ以来、浪花さんは猫を大事にしたそうです……。

 このような「ドス黒い汚点」ばかりの記憶が惜しげもなく披露されていくわけです。

 その後も続くわ続くわ、苦労の日々。「おちょやん」時代を抜け出し、あるご家庭の女中になったときも、給料はすべて先払いで、例のダメな父親が持って逃げた後だったりしたのです。悩んだ浪花さんは、

「そうだ、京都へ行こう」(原文ママ)

 と思い立ったのでした。

ーー後編に続きます!