ダムがないならアレでカレーを!! ラーメン屋が起こしたダムカレーレボリューション!

■ふざけてないマジメな水門カレー

 最近、一部メディアを騒がせているダムカレーではあるが、実際に食べたことはあるだろうか? その名の通り、カレーとライスでダムとダム湖を形取ったメニューで、全国各地、ご当地にあるダムの形をカレーライスに落とし込んだ、地域活性化のためのご当地メニューである。

 しかし、千葉県にある一軒のラーメン屋の店主が、とうとう反乱を起こした!

 その店は、千葉県の習志野市にあり、残念ながら習志野には自衛隊はあってもダムはない。そこで店主が考えたのが、「水門」だった(妄想)!?

 お隣、八千代市を流れる新川にある「大和田排水機場」、つまり「水門」を、カレーライスに落とし込んだメニューがこれだ!

 そう、今日はこれを食べに来たのだ。

 着皿したカレーライスのダム部分は、円形の皿を直線的に分断するロックフィルダムに似た形式だ。

 本来ならダム湖となるはずの上流部分に浮いている2分割された味付け玉子は、川のほとりに2体ある乙女のブロンズ像を、そしてチーズは村上橋を、ネギはナガエツルノゲイトウ(水草)を表しているそうだ。そして、下流側に見える揚げ物はとんかつで、ダム(水門)を支える支柱を表現している。

 ダムカレーを食べる時の楽しみのひとつは、見た目そのものでもあるが、本来のダム見学の楽しみと同様、なんと言っても、放水の瞬間を再現することではないだろうか。

 ということで、ご飯のダム部分を少しづつ掘っていくと……やがて堰止められていたカレーが川下に向かって放水されるのだった。

 ま、当然といえば当然だが、ダムカレーを食べる人は、大人、子どもにかかわらず、ほぼ全員がやるに違いないお楽しみではある。

 今回の「大和田排水機場のカツカレー」のルゥは、かなり濃厚なタイプで、ダムの一部を掘り下げても、放水速度は非常に緩やかなものだった。

 さて、恒例となったお楽しみ行事も終わったところで、いよいよ実食。同店のスプーンは、シャベルを模したもので形はユニークではあるが、実際には大きさといい形といい、若干食べづらい。

 が、カレーの味そのものは特にスパイシーということもなく、ルゥ自体の濃厚さにチーズのまろみとコクが加わり、白いご飯との相性は抜群。さらに、味付け玉子にカツが付き、女性なら食べきれないかもしれないほどの大満足なボリューム感である。

 同店には有名な「重力式ダムカレーラーメン」もあり、こちらは以前にも紹介したが(記事参照)、ダムとカレーとラーメンが楽しめる逸品となっている。その他にも、ダムカレーチャーハンなど、他のダムカレー店では食べられない特殊なダムカレーもあるので、「ダム好きなのにダムがない!」とお嘆きの首都圏住まいの方は、是非ともお試しいただきたい。

 尚、筆者は以前、建築関係に従事した経験があり、施工管理技士の資格も取得している。しかし、ダムカレーを食べたり、食べている人を見て、侮辱を感じたことなど一度もない。

『大和田排水機場カツカレー』大変うもうございました。

京成大久保 麺屋西陣『大和田排水機場カツカレー』1,000円
SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆!

(写真・文=よしよし)

ダムカレーは不謹慎なんかじゃない! でも、火山カレーは不謹慎……?

 ダムカレー。いつの間にか、全国のどこにいっても、メジャーになったグルメ。お米をダムのように盛り付け、カレーを貯水池と見立てて、堰(せき)の部分をスプーンでほじくり、カレーが貯水池から流れ込む様を楽しみながら食べるものだ。

 そのカレーライスに対して「不謹慎」と訴える記事が建設系メディアに掲載され、注目を集めている。その記事内容は、ダムを壊して食べる様子が災害を連想させて不謹慎ではないかというもの。

 この指摘に対して、真っ向から反論したのが全国のダムカレーの情報を集める、日本ダムカレー協会。協会では、不謹慎とする批判に対してTwitterで「多くのダムカレーは、過疎化に悩むダム水源地の方々が考えだしたものです。ダムカレーで、少しでも活気が取り戻せたらという気持ちから誕生しています」と発言。これを受けてか、当該記事は削除されるに至った。

 ダムカレーを食べ方ひとつで「不謹慎」とするのは、実に狭量な考え方。何しろ、カレーにはもっと「不謹慎」と批判されそうなものが、ご当地グルメとして人気を集めているという事実があるからだ。

 それが、全国各地にある火山系カレーだ。

 日本を代表する火山といえる富士山周辺には、「噴火カレー」という火口からマグマが流れ出している様子を再現したカレーライスが、名物として多くの人を楽しませている。

 マグマはダムの水よりもカレーとの連想がしやすいためか、著名な火山の周りには、似たようなスタイルのカレーライスがざらにある。阿蘇山には、ライスを円形に配置し中にカレーを盛り付けた「活火山カレー」なんてものも。

 そうした中で、もっともインパクトが強いのが福島県の会津地方でお土産として販売されている、レトルトの「会津磐梯山大噴火カレー」だ。

 これ、パッケージが、火山が大噴火して群衆がパニックになっている様子が描かれているというシロモノで「不謹慎」かといわれれば、イエスというしかないもの。ただ、そのインパクトゆえに密かに愛好者は多いという。

 何かと「不謹慎」と文句をつける人が涌いてきやすい昨今。これくらいは笑い飛ばせるのが、平和な世の中だよね。
(文=是枝了以)

【画像アリ】美味すぎるからか? 需要はどんどん増えている昆虫食の本場・伊那で開かれた「美味しい昆虫シンポジウム」

 やっぱり昆虫は美味いのだ。

 一昨年には、本気の昆虫食を展示する「大昆蟲食博」を開催し全国から人が集まる盛況となった長野県伊那市。今でも昆虫が盛んに食される本場で、今度は「美味しい昆虫シンポジウム」が上伊那地域振興局の主催で2月17日に開催された。

 伊那谷の内外から、昆虫食を語り倒す熱い人々が集まるという、この催し。会場では、各種の昆虫食が試食・販売されると聞き、さっそく会場の伊那市創造館を訪れた。

 実は、近年昆虫食は世界的に熱い。国連食糧農業機関(FAO)が、人口増加による食糧危機に備えて、昆虫食を提唱しているからだ。

 講演者のひとり、株式会社昆虫食のentomo代表の松井崇さんは語る。

「コオロギと牛を比較した時に、必要な土地は1:100、水は1:2000。それでいて、栄養価はタンパク質も栄養価もコオロギが圧倒的。昆虫は、いわばスーパーフードなんです。日本でもここ数十年食べていないだけで、今でも世界人口のうち20億人あまりは昆虫食に親しんでいるんですよ」

 大正時代の調査では日本でも全国の広い地域で昆虫が食べられていることがわかっている。食されている種類も現在よりずっと多かった。別に昆虫食は伊那谷で続いてきた特異な文化ではなく、たまたま伊那谷では現在まで続いたという見方が正しい。

 そんな昆虫の美味さを存分に語ってくれたのは、昆虫料理研究家の内山昭一さん。最初ら「来る時に、車窓を眺めていたら美味しい昆虫がいそうだなあと思いました」と語る内山さん。とにかく料理研究家だけあって、これまで手がけた料理を、美味しそうに語るのがうまい。

「佃煮のイメージが強いざざ虫だが、茹でて酢醤油で食べると美味い」「蚕は油分が酸化しやすいので繭から取り出して食べると美味い」「ゴトウムシ(カミキリムシの幼虫)は、(マグロの)トロみたいで美味い」

 ……などなど話は止まらない。

 この後、登壇した、伊那市を代表するざざ虫研究家の牧田豊さん、地蜂愛好会会長の有賀幸雄さん、駒ヶ根シルクミュージアム館長の中垣雅雄さんも、それぞれに昆虫食の美味さを語り続けたのである。

 そんな魅力たっぷりの昆虫食。単にゲテモノ食いではないし、食糧危機のことを考えて、嫌々食べようというわけでは決してない。既にビジネスとしても魅力的な商材になっているのだ。

 そんなことを語ってくれたのは、伊那谷の土産物屋に行くと売っている、ざざ虫の佃煮など各種の昆虫食を製造販売している、つかはら信州珍味の塚原保治さんだ。

 近年、イナゴの佃煮などは爆発的に売れている。塚原さんは国産のイナゴにこだわっているが(なんと全国シェアの9割近くを取り扱い)、中国からの輸入も行われるようになっている。

 名物である、ざざ虫の値段も高騰中。

「台風などで川が荒れた後の年は、収穫量が減るんです。前は一日で5~6キロは獲れていたのですが、今は1キロ程度。ざざ虫漁は、株と鑑札が必要なんですが高齢化で漁師は減っています。技術的には難しくないので、興味がある方はやってみてはどうでしょうか」

 そんなざざ虫だが、買い取り価格は1キロあたり6,000~6,500円程度。なるほど、イナゴの瓶詰めは300円なのに、同じ大きさのざざ虫の瓶詰めが1,200円な理由に納得。漁期は冬場だけど、天竜川でざざ虫を獲って暮らすのも悪くないな。

 さて、そんな伊那谷の昆虫食だが、なんと3月1日からは、銀座NAGANOで各種イベントと販売が実施される。銀座NAGANOといえば、今や全国で知られる伊那名物のローメンもろくに置いてない「信州」ではなく「長野」が支配するアンテナショップ。これを契機に信州の魅力を多くの人にアピールしてもらいたい。
(文=昼間たかし)

「押しも押されもせぬ国民食」って、今さら何言ってんの? ラーメンは和食でしょ?

純和風ラーメンの極み! 麺まで美味しいラーメンのヒミツ

「ラーメンは、もはや和食である」とは、よく言われる言葉。でも、「日本食」であっても、果たして「和食」か……? そんなことを考えていたら、大阪で「ひょっとしたら和食かもしれない」と思わせる珍級グルメに出会ってしまった。

 目の前に着丼したどんぶりには、うやうやしく木のフタが乗っている。単に中の料理が冷めないためという理由もあるのだろうが……。

「さてさて、丼の中身はどんな風になってるのかな?」

 と、フタを丼から外した瞬間、目の前に現れたのは、美味しそうなラーメン……じゃなかった!

「ナニこれ!?」

 何も知らずに開丼したら、確実にそう言っていたに違いない。

 丼の表面を覆い尽くしているのは、卵色で滑らかにテカるもの。見た感じでは、プリンか卵豆腐か茶碗蒸しのどれかに違いない。が、表面に浮いているのが、お麩と三つ葉ってことは……茶碗蒸し!?

 そう、今日はこれを食べに来たのだ。大阪の丹頂の名物は、茶碗蒸しらーめんなのだ!

 普通、ラーメンを食べる時は、まずスープからだが、この場合、スープも茶碗蒸しに覆われて見えない。なので、最初のひとくちは茶碗蒸しから。

 ぷるっとしたプリンみたいな茶碗蒸しをレンゲにすくい、ツルンと舌の上に滑らせる。と、口の中に出汁と卵の香りが広がり、その柔らかな塊が、喉を素早く駆け下りていく。そして、もうひとくち。

「ああ、日本人でよかった~」

 完全に和食である。

 茶碗蒸しのなくなった場所からチラ見えするのは、まぎれもなくラーメンで、次はそのスープをひとくちゴクリ。

「ンあ~、ホッとする味」

 安定の醤油ベースのラーメンスープである……。

 でも、待てよ……。チラッと感じたこの風味はなんぞや? それは麺をすすった時に、さらに強く感じられた。

「ナニこの香ばしさ。めちゃ美味しいんだけど」

 茶碗蒸しなのに、ラーメンなのに、なんだ、この香ばしい風味は?

 その答えはこれだった。

 野菜とひき肉を炒めた香ばしさが麺に絡み、非常に美味しい麺となっているのだ。具材はその他、かまぼこに小さめのチャーシューも。

 茶碗蒸しから始まって、醤油ラーメンに野菜炒め。一杯の丼料理に、三種類の楽しさと美味しさが詰まっている。そして開丼した瞬間の楽しみと驚き。フタが付いているにはそれなりの理由があるのだった。

 茶碗蒸しらーめん、うもうございました。

大阪港 丹頂「茶碗蒸しらーめん」750円

SNS映え  ☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

(写真・文=よしよし)

感謝感謝! 連載100回記念企画 今食べられる珍級ラーメンベスト3!!

感謝感謝!連載100回記念企画 今食べられる珍級ラーメンベスト3!!の画像1

 おかげさまで「珍級グルメハンター」も、とうとう連載100回を迎えることができました! ひとえに皆様の応援とクリックの賜物と感謝しております。

 そして今回は、現在の外食業界で、群雄割拠するラーメン部門ベスト3!「玉石混交」というより、「玉宝混交」の超激戦業界に、キワモノ系で切り込む勇者の作品トップ3がこちらです!

☆輝く珍級グルメ「ラーメン」部門第3位☆

インド人もびっくり!マハラジャも大好き!?
葛西 麺屋永吉 花鳥風月「踊るマハラジャまぜそば」740円(〆ライス付き)

感謝感謝!連載100回記念企画 今食べられる珍級ラーメンベスト3!!の画像2

 まず、目を引くそのフォルムだ。真ん中の三角のとんがり帽子は、ツナみたいに見えるけど、豚チャーシュー100%のミンチでできている。

「よーく混ぜて食べた後、追い飯すると美味しいので、ぜひやってみてくださいね」

 まぜそばも追い飯も美味しくて、セクシーなマダムも嬉しい下町の名店。

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

☆☆輝く珍級グルメ「ラーメン」第2位☆☆

切り株みたいなチャーシュー麺
松戸 そい屋「びっくりチャーチュー味噌らー麺」1090円

感謝感謝!連載100回記念企画 今食べられる珍級ラーメンベスト3!!の画像3

 まるで、でっかいコルクか丸太の輪切りで、丼に栓をしちゃったようなラーメンがこれ! もちろん栓でもなければ丸太でもない。でっかいチャーシューが乗っかった味噌ラーメンだ。

 もはや、ラーメンとチャーシュー、どっちが具かわからない(笑)。そのでっかいチャーシューに負けない、こってり味噌スープもバッチリマッチ。腹ペコ野郎にも、肉食野郎にも、もってこいのチャーシュー麺だ!

SNS映え  ☆☆☆!
味     ☆☆☆!
珍級度   ☆☆☆

☆☆☆輝く珍級グルメ「ラーメン」第1位☆☆☆

淡麗系スープに鮎が泳ぐラーメン
二子玉川 鮎ラーメン二子玉川店「鮎○ゴトラーメン」1000円

感謝感謝!連載100回記念企画 今食べられる珍級ラーメンベスト3!!の画像4

 鮎は、水の澄んだ川にしか棲まないように、ラーメンスープも究極の淡麗系だ。背開きの鮎は中骨が完全に抜かれていて、頭からガブッといける。

 見て「なんだこれ!?」、食べて「うま~い!」が味わえる。もはや、単なる「ラーメン」というよりは、創作和食の逸品。

SNS映え  ☆☆☆!
味     ☆☆☆!
珍級度   ☆☆☆!

 ちなみに、人気はあったけど、夏季限定のため「今食べられる」に入らず次点となったのがこちら。

市ヶ谷 黄金の塩らぁ麺ドゥエイタリアン「冷静トマトコレクション」1200円

感謝感謝!連載100回記念企画 今食べられる珍級ラーメンベスト3!!の画像5

 いろいろな味と食感のプチトマトと一緒に、パスタみたいなラーメンを楽しめる日本で唯一のラーメンだ。そして、プチトマトの中には一粒だけイチゴが。

 そして、すでに閉店してしまい、永遠に食べられなくなってしまったものの、ラーメンにこんなものをトッピングするという、店主の勇気とアイディアとラーメン愛に敬意を表した伝説のラーメンがこれだ!

北千住 菊や「アイスクリームラーメン」とんがり

感謝感謝!連載100回記念企画 今食べられる珍級ラーメンベスト3!!の画像6

 ラーメン自体はもちろん冷たいスープ。甘いアイスクリームに青海苔の風味が全く合わず、そういった意味でも超変態なラーメンだった。

(写真・文=よしよし)

過去と未来──古さと新しさが交わる街の新たな人情・山谷酒場のあたたかさ

 山谷酒場は、いろは会商店街の西寄り、日本堤1丁目10番6号の、もとはパン屋だった建物の一階を占めている。開くことなく朽ち果てていくシャッターが目立つ街に、久しぶりにオープンした、地元の人も期待する酒場である。

 かつては、日雇い労働者の街だった山谷。東京でも独特な地域の繁華街だったいろは会商店街は、時代の流れによる街の変化と共に、様変わりした。

 多くの労働者がドヤに住み、日々の労働に励んでいた時代。街には、たくさんの大衆食堂や酒場があった。商店街は、街の中心。夕方を過ぎれば、その日の稼ぎを得た労働者で、店は真っすぐ歩くのも大変なほどに混み合っていた。

 けれども、そんな賑わいは、もう過去のことである。産業構造の変化と共に、街も変わった。今では、ドヤに住まう大半は行政の保護を受けているかつての労働者。そして、安宿を求めてたどり着いた国内外の旅行者たち。最寄りの南千住駅も、今は再開発された街特有の、小洒落た駅。何層にも重なりコンクリートの柱に貼られていた新左翼系のビラもなく、改札をくぐると、自然にごくんと唾を飲み込んでしまう緊張感も、すでにない。威圧的で禍々しい雰囲気すらあった山谷交番も、今では単なる大きな交番である。

 街の変化と共に、商店街は衰退した。全国の終わりゆく商店街がそうであるように、客の減った、未来の展望のない店が、次の世代に受け継がれることはない。年齢を感じたり、何がしかの病気を得て、潮時と感じてシャッターを下ろすだけ。運のいい商店主は、デイケアだとか福祉系の事業所を店子にして、いくばくかを稼ぐ。でも、大半はシャッターを下ろしたまま、買い手も借り手もつかずに朽ち果てていくだけ。

 シャッター通りとなった商店街のアーケードは、昼間でも薄暗いだけの道になった。このままではいけないと、山谷が描かれる『あしたのジョー』のふるさとであることを掲げて、オブジェが並んだりもしたけれど、それでも街は変わらなかった。いつしかシャッターの前に、さび付いた自転車が並ぶのが、街の当たり前の風景になっていた。

 街を変えたいという地域の心情と、経年劣化も合致して、アーケードは2017年度に撤去された。通りの薄暗さはなくなったけれども、それだけで賑わいが戻ってくるはずもない。昼は、歩く人もわずか。日が暮れれば、ねぐらのない人がシャッターの前に布団を敷いて、しばしの安らぎを得る。街の古株が語る、かつての賑わいも、思い出が美化されたおとぎ話のようにしか思えない。

 沈んだ街にも、少しばかりは変化がある。酒場がそうだ。かつて、大勢の労働者で賑わった長いカウンターの大衆酒場。角打ちさせる酒屋。前世紀が終わる頃までは、都市に暮らす豊かさを求める人々は、そんなものは視界にも入れなかった。それらは「低俗」で、品性に欠けた人が集う場所。そんなところだと思われていた。それがどうだろう、今では女性までもが、それらに新たな価値を見いだし、ライフスタイルの中に取り入れている。そうした店が、点在する山谷には、わざわざ電車を乗り継いでくる人もいる。中には、予約しないと入ることもできないような酒場まである。

 山谷酒場を開いた酒井秀之がやってきたのは、そんな街である。

 丁寧で控えめな言葉遣いや立ち振る舞いに反して、酒井の人生はいささか無頼である。誰もが人生の早い時期に、何がしかの月給取りになって安定と安心を得たいと思う現代、酒井は青春期の大半をフリーターとして生きてきた。

「デパ地下でシェフをやったりしていたけど、ずっとフリーターで……28歳の時に初めて、福祉施設に正社員で入社したんですが、やっぱり喫茶店でも働きたいと思って、福祉のほうは非常勤にして……週3回は、喫茶店で働いてました」

 生まれ育ったのは岐阜。名古屋文化圏の地域性ゆえに、喫茶店は日常に当たり前に存在するものだった。「喫茶店は、好きとかじゃなくても、行くものと思ってました」それも、カウンターで注文して、自分で席を探すチェーン系ではない。昔ながらの、ソファ席があって、新聞が何紙も置いてあるような、純喫茶へ。今では純喫茶は、すでに時代から遅れたスタイルになりつつある。そうした店に入るのは限られた客層。もしも、さまざまな人に入ってもらい、利益を求めるならば、街でよく見かけるカフェのほうがいい。でも、酒井は昔ながらの喫茶店のほうがしっくりきた。

 生活に根ざしていて特段意識していなかった喫茶店を自分が好きだと気づいたのは、大阪を訪れた時だった。大阪の街が持つ独特の雰囲気は、心地よかった。その街を何度か訪れるうちに、喫茶店に魅力を感じている自分にも気づいた。

 特に気に入ったのは、西成区にある珈琲屋ナカノ。往時の純喫茶のスタイルのまま、時が止まったかのような店に引き込まれた酒井が東京で見つけた、喫茶店の働き口。それは、神保町のミロンガ・ヌオーバだった。さぼうるや、ラドリオなどの古い喫茶店が並ぶ裏路地にあるタンゴの流れる店。時の流れが染みこんだような調度品に囲まれて働くうちに、自分も店を始める決意が固まった。

 西調布に喫茶楓をオープンしたのは15年10月。覚悟はしていたけれど、なかなか客足は伸びなかった。長く続いている喫茶店というのは、大抵は店が店主の持ち家だったり、昔の契約とか、何がしかの理由で家賃が低く抑えられているもの。近所の人々が常連にはなってくれたものの、営業中の札を出していても悠然と流れている時間のほうが長かった。厳しさを感じつつ、何かをやらなければと思った。ふと、思いついたのはTwitterだった。でも、アカウントを作ってみてから、酒井は考えこんでしまった。

「店には日替わりメニューもなくて……ツイートすることが特になかったんです」

 放っておいてもしようがないと思って、半ば人力BOTのように、それまで歩いたことのある街の風景をアップするようになった。街歩きは、喫茶店以前からの趣味だった。坂に惹かれて、あちこちの坂を歩いて回ったこともある。井戸の手動ポンプに惹かれた時には、1,000くらいの井戸を見つけて歩いた。そんな写真を、毎日4枚ずつアップしていた。

 不思議なことに、徐々にフォロワーが増えていった。喫茶店のアカウントのはずなのに、まったく自分の店のことに触れずに、ずっと街の写真を上げている。それが、面白い……そんな見方をされていたことは、後から知った。それまでになかったつながりが増え、店を訪れてくれる人も出てくるようになった。

 とはいえ、少しばかり客足が伸びても、喫茶店で利益をあげることは難しい。見切りをつけようと思った時に考えたのが、酒場だった。

「何か、もう一段自分をステップアップするには、酒場しかないな……自分が好きなのは喫茶店と酒場だから」

 そんなことを考えたり、出会ったりしていると「うちの街に、おいでよ」と、声をかけてくれる人が現れた。Twitterを通じて知り合った親しい友人の一人に、カストリ書房の店主・渡辺豪がいた。16年に遊郭専門の書店をオープンした渡辺は、次いでカストリ出版を立ち上げて、遊郭や赤線、歓楽街などの書籍を世に送り出していた。そんな店があるのは、山谷から目と鼻の先の吉原である。吉原の表通りは、ソープランドが並ぶ風俗街。男なら歩けば、日の高いうちから呼び込みに声をかけられるような街。ところが、そんな街にあるカストリ書房には、女性客も多く訪れる。そんな街に新たな風を吹き込んでいた渡辺が紹介してくれたのは、カストリ書房からは道路を挟んだ目と鼻の先の物件。

「ここは、商店街の中でも一等地。物件探しはすごく大変なんだけど、一番よい場所が取れたんです」

 商店街の人々や行政も協力的だった。それまで、店を借りて閉じたままのシャッターを開けたいという業種は、大抵はデイケア。商店街にかつての賑わいを取り戻したいと、誰もが考えている中で、山谷酒場は大歓迎されたのである。

 こうしてオープンに至った山谷酒場は、朝から忙しい。朝8時から2時間は、モーニング喫茶・楓として営業する。それから、仕込みの時間があって、山谷酒場は夕方4時から夜の11時まで。居酒屋の基本メニューから、酒井が考えたオリジナルメニューまで、料理は多彩。ピリ辛の麻婆豆腐は、どんな酒にも合うようで、評判だ。

 酒で目立つのは、オリジナルの山谷酒と名付けた漬け込みのリキュール。そして、世界のビールも揃う。ビールを多彩に揃えたのは、どうしても値が張ってしまう生ビールは置けないから。店を訪れる人の財布に優しくしたいという、酒井の優しさである。自分の店だけが繁盛しようと思っているのではない。地域に点在する店を回って、はしご酒をする。そんな楽しい時間に山谷酒場も入ればいいと思っている。

 調度品も独特。店の看板やテーブル、椅子の色遣いは、日本の大衆酒場のイメージを裏切る。どこか、東南アジアあたりのバックパッカー街にある店のイメージである。

 ここは、単に地元に根ざしただけの店ではない。地元の人。味のある酒場を目指して、電車やバスでやってくる人。そして、国内外から集まる旅行者。そうした人々が、楽しい酒の刹那に交わるのが、山谷酒場という場。かつて、大勢の労働者で賑わっていた時代。山谷は、さまざまな問題を抱えつつも、流れ着いた者たちが、お互いに励まし合いながら生きていく人情の街だった。そんな街の伝統を思い出しつつ、新たな形で進化していく店。それが、山谷酒場の本当の魅力なのである。

「人生は一回しかないし……さすがに、もう年齢も40歳を過ぎて、お店は作れないと思うし、いい意味で最後の店にしたいですね」

(取材・文=昼間たかし)

皮まで美味! 絶品「ワニの手」を食い尽くす、今年はワニークリスマス!

料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。番外編です。

TOCANA編集部より冷凍の宅配便が届いた。

これはお歳暮なのか、ちょっと早いクリスマスプレゼントだろうか。

この時期だと正月用のカニかなと包みを開けると、一文字違った。

カニじゃない、ワニだ。

なんでもタイで養殖されたワニの手の1キロパックだそうで、これには3本入っていた。どうやらこれのレビューをしてねということか。


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ワニの肉は低脂肪かつ高タンパクで、コラーゲンも豊富なヘルシー食材らしい。私がワニを食べた記憶はないけれど、元ヤクルトスワローズでホームラン王のパリッシュがよく食べていたという記憶が蘇った。

ということで、ワニを調理するのは初めてなのだが、とりあえず築地のマグロ屋さんから習った、氷水に浸けるという冷凍マグロの解凍方法を試してみる。真空パックなので、そのままドボンでいいだろう。

解凍したワニの手の匂いをおそるおそる嗅いでみたが、そんなにワニ臭いという感じではない。それでもより美味しく食べるためには、しっかりと下処理をした方がいいだろう。

まずは水でサッと洗い、全体に塩を多めに振って、厚手のキッチンペーパーにしっかりと包んで、冷蔵庫で一晩寝かせて余計な水分を抜く。簡易的な干物みたいなもので、タイなどの白身魚はこれをやると美味しくなる。

それにしてもワニってどこまでが可食部分なのだろう。

肉はもちろん食べるとして、問題はこの皮だ。財布とかにされるくらいだから、やっぱり食べられないのかな。でも実際に触っていると、そこまで固くなく、けっこうプニプニしているんだよね。意外と食えちゃうのかな。

さてこのワニの手をどうやって食べようか。この形だとパリッシュがフロリダでよく食べたと聞くステーキという訳にはいかないので、やっぱりオーソドックスに唐揚げがいいかな。

食べてみて臭みがあったらイヤだなと思いつつ、素材の味を楽しみたい気もするので、あえて香辛料などは使わずに、下味は最初に振った塩だけでいってみよう。

中華鍋に入れる油をケチったら半分しか浸からなかったので、油を掬ってかけながら160度でじっくりと揚げる。ジュー。
アリゲーターをアゲーターというわけだ。

揚げたワニの上に揚げたタマネギをトッピング。オニオンフライというかワニオンフライだ。

さらにクレソンを敷いて、元巨人のピッチャーだったガリクソンならぬワニクレソン。……ちょっと無理があるかな。

個人的にはグロテスクとかゲテモノというよりは、素直に美味しそうという思いの方が強い一皿ができあがった。

鶏肉のようだと評判のワニだが、なるほど癖がなくて鶏っぽい。筋肉質でしっかりとした歯ごたえがあり、コラーゲンたっぷりの地鶏のようだ。そこにマグロのような筋肉の大きい魚の要素が加わっている。

ワニの唐揚げ、想像よりもずっとうまい。下手なフライドチキンなら全然勝っているね。

そして問題の皮だが、摘まんでみるとゴムのような弾力があり、食べられそうな気がしてくる。もしやばかったらすぐに吐き出せばいいかと噛んでみると、これがクニュクニュとグミキャンディのようでうまいのだ。なんだか原始的な鶏の皮みたいである。

ワニの皮が食べられるという事実に、頭の中がワニワニパニック。意外と癖もなく、沖縄料理のミミガー(豚の耳)とかが好きな人なら、まったく抵抗なく食べられると思う。ワニのベルトやバッグはあくまで加工した「革」であり、「皮」であれば食べられるようだ。

この肉や皮の感じ、前に似たようなものを食べたなと記憶を探ってみると、高級食材であるスッポンがそっくりなことに気が付いた。どちらも水中に住む爬虫類なので、味が似ていても不思議はないか。

ワニの手は3本あるので、せっかくなので他の調理方法も試してみよう。これぞカニ道楽ならぬワニ道楽だ。

次は焼きワニに挑戦。生焼けはちょっと避けたいので、下処理をしたワニを120度のオーブンで3時間焼いて、しっかりと中まで火を通しておく。

さらに醤油、味醂、オリーブオイルでつくったタレを塗りながら、魚焼きグリルで焼いて表面をこんがりさせる。こんな面倒なことをしなくても、最初からホイル焼きにでもすればよかったかもしれない。

焼きワニのマッシュルーム添え、略してワニマである。流行のバンドみたいだ。

本当はネギとワニでワニマにしようと思ったけど、それだとネギワになっちゃうなとマッシュルームに変更したのだが、今考えるとネギワでも別によかった。

マッシュルームの断面が予想外にドクロっぽくて、結果として必要以上に気持ち悪くなった。ある意味では最高の組み合わせだ。

見た目はワニの唐揚げ以上にやばいのだが(だからこそワニを食べる意味があるのかもしれないが)、香ばしさもあってこれまたちゃんとうまい。関節部分のねっとりしたところは豚足のようだ。そしてもちろん皮も食べられるのだが、シャケの皮の豪華版のようである。

食べ終える頃には、しばらくリップクリームはいらいなかなというくらい唇がペタペタになった。


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残るワニの手は1本。最後は煮込み料理にしてみようか。

鍋にお湯を沸かしたら、今まで食べたワニの骨をダシとして加え、そこにワニの手とショウガを入れて、じっくりと煮込んでいく。

タイで養殖されたワニなので、味付けはトムヤムクンペーストだ。

これぞ、トム・ヤム・クロコダイル!

追加の具としてエビ、マッシュルーム、小松菜を入れて、軽く煮たらできあがり。仕上げにパクチーをたっぷりと乗せよう。

盛り付けてみて気が付いたのだが、揚げるよりも、焼くよりも、煮た料理の方がワニの姿がそのままだ。
お好きな方にはこの調理法がオススメだ!

なんだか魔女の作った若返りのスープ、あるいは黒魔術の儀式だけど、個人的にはこの料理が一番ワニの個性が生きているように思える。

煮たワニの身はまるでアンコウのように弾力があり、皮もプルプルでとてもうまい。

その味は鶏のようであり、マグロのようであり、スッポンのようであり、豚足のようであり、アンコウのようなワニ。

似ている味はいろいろあれど、どの食材ともちょっと違うオンリーワニ、じゃなかった、オンリーワンの食材である。ワニの皮を食べるという経験だけで、値段分の価値はあるかもしれない。

今回はこの3品を作ったが、排骨飯(パイコーハン)ならぬ鰐骨飯(ワニコーハン)、オニギリならぬワニギリ、カニクリームコロッケならぬワニクリームコロッケ、肉じゃがならぬワニくじゃが、茶碗蒸しならぬ茶ワニ蒸しなども試してみたいところ。ワインとのマリアージュならぬワニアージュを探してみるのもいいだろう。
それでは皆様、See you later alligator。ワニークリスマス!


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もうすぐ100回記念企画第2弾! 今食べられる珍級カレーベスト3

 さて、前回の100回記念第1弾「ご飯ものベスト」はいかがでした? 六本木でチャーハン食べたくなったら是非、オッパイチャーハン食べに行ってみてくださいね(笑)。

 そして、今回は日本人の2大国民食のひとつ、カレーベスト3です!! 果たして、どんなカレーがランクインしているのでしょうか!

☆輝く珍級グルメ「カレー」第3位☆

いきなり二大国民食で圧倒! 全国を網羅するマニアカレー
京成大久保 麺屋西陣「ダムカレーラーメン」950円

 全国各地にあるダムを模倣したダムカレーが、マニアを中心に密かなブームとなっている。そのダムカレーが食べられるのは、普通はダム近くのレストランが中心なのだが、ダムなんかない千葉県船橋市で食べられるダムカレーがコレだ。

 どこのダムを模倣したのかは不明だが、形式としては重力式ダムだそうだ。しかし、数あるダムカレーの中でなんでこれがランクインしたのかというと、秘密はココ!

 なんと、ただのダムカレーではなく、ダム湖の中にネッシーならぬ、ラーメンが潜んでいたのだ! さもあらん、ここはカレー屋じゃなくて、ラーメン屋……。手の込んだマニアが喜ぶ一皿だ。

 ダムを掘ると、ちゃんと放流も可能だ(笑)。

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

☆☆輝く珍級グルメ「カレー」第2位☆☆

器ごと完食可能なメガ級カレーパン!?
千葉 カフェ 呂久呂「カツカレージャンボトースト」2,000円

「まあ、おいしそうなカツカレーだこと」

 筆者の友人女性はこの写真を見てそう思ったらしい(本当の話)。しかし、このメニューの本当の姿を見た時、「ゲッ!」と唸ったという(本当の話2)。その本性がコレだ!

 なんと、パン一斤の中をくりぬいてカレーが入り、その上にトンカツが乗っかっているのだ。さらに温玉がオンすれば、カレーが溢れて滴ってくるのも当前だ。

 どこぞのカラオケ屋にあるおしゃれな蜂蜜トーストはワケが違う、迫力満点のカレーパンがこれ、いやコイツなのだ!

 口調が荒くなるのも当然、カツはしっかり肉厚だし、カレーも途中、一回だけ好きなタイミングでおかわり可能。しかも、中身のパンは、くり抜かれていると思ったら、かなりの量が残っている。

 てことは、普通6枚とか8枚にスライスされて売ってるパン丸ごとってこと。そら腹もパンパンになるっつーの! 店主はえらいもんを創造してくれたもんだぜ…。

SNS映え  ☆☆☆!
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

☆☆☆輝く珍級グルメ「カレー」第1位☆☆☆

「銀座」「フルーツ盛り」は高級クラブじゃなくて……
銀座 ア・ヴォートル・サンテ・エンドー「フルーツカレー」1,400円

 冬はクリスマスにカウントダウン、お正月と、人恋しい季節であります。彼氏、彼女とデートで銀座を利用することもあるでしょう。

 そんな時、是非とも食べていただきたいのがこれ。なんと、高級クラブで出されるフルーツ盛りではなく、カレーなのだ。

 しかも、雰囲気たっぷりのイタリアンレストランだけに、カレーはけっこうスパイシーな本格派。意外だったのは、盛られたフルーツと一緒に頬張っても違和感が感じられないことだった。

 メインからデザートのアイスクリームまで乗ったワンプレート、クリスマスデートにいかが?

 次回はいよいよ第100回。珍級グルメラーメン部門ベスト3の発表だ!

SNS映え  ☆☆☆!!
味     ☆☆☆!!
珍級度   ☆☆☆!!

(写真・文=よしよし)

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像1

 5年前から始まったこの連載も、おかげさまで100回を迎えることができそうです! 始めた当初は、変な食い物がこんなにあるとは思わなかったんですが、あるところにはあるんですね~(笑)。

 そこで、今回から3回に渡って、過去に掲載した珍級グルメを、主だった「ご飯もの」「カレー」「麺類」に分類して、その中からそれぞれベスト3(筆者の独断)を紹介します!

 生まれては消えてゆく珍級グルメですが、今もなお店があり、そこに行けばほぼ確実に食べられる、とびっきりの変なヤツ! 今回は、ご飯ものベスト3!!

☆輝く珍級グルメ「ご飯もの」第3位☆

グルメとアートの究極コラボ「天空の丸木橋カツ丼」
秋葉原 炉端バル さま田「角煮カツ丼」700円

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像2

 未だかつて、誰も創造しうることができなかったこのフォルムこそ、このカツ丼の最大の特徴と言っていいだろう。グルメを超えたアートとも言える作品である。

 まるで、天の川に渡された丸木橋の様に、丼の淵を超えて横たわるカツは普通のカツではなく、なんと、角煮を揚げたもの。その上にフワリと乗っかっているのは、普通ならとじられているはずの玉子。それがまるで、あの映画に出てきたオムレツのように中身がトロけ出るのだ。

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像3

 そして、肝心のカツは煮込まれているのでホロホロ系の柔らかさ。唯一、この丼に文句を言うとすれば、ランチタイム以外は食べられないことだ……。行列ができるのも当然と言えるだろう。角煮ダブル(950円)もある。

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

 

☆☆輝く珍級グルメ「ご飯もの」第2位☆☆

バビロニアからやってきた(?)「神をも恐れぬチキンカツ」
大和郡山 とんまさ「若鶏かつ定食(大)」1800円

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像4

「そびえることバベルの塔の如し、危うきことジェンガの如し、減らざることダイエット中の体重の如し……」

 誰が言ったか知らないが(オレ!)、大和郡山にはそんなチキンカツを出す店があると聞き、わざわざ奈良県まで食べに行ったのがこれだ。

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像5

 ご当地では有名な店らしく、店内には取材したマスコミの放送日や、タレントのサインが貼られている。にしても、この姿よ。関西からは見えない富士山を偶像として表しているのかもしれない。

 肝心のお味の方は、サクサクと食感の利いた衣と柔らかいチキンカツで、どんどん腹に収まって……いかない! しかし、食べきれなくてもお持ち帰り用の容器をくれるのでひと安心。漢なら一度は超えたい山である。

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像6

SNS映え  ☆☆☆!
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

☆☆☆輝く珍級グルメ「ご飯もの」第1位☆☆☆

「オトナのチャーハン」の歴史は夜作られる!

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「あれ、なんか今までとちょっと傾向が違うな」

 そう思うでしょ? でもこれは横からの立面図。パッと見、チャーハンてことはわかるけど、普通のチャーハンとはちょっと違うってこともわかるのではないですか?

 そしてコレは斜め上から。

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 チャーハンの丸い造形や、添え物も露わになってきて、興味が湧いてきたでしょう!

 そして、珍級グルメご飯もの部門第一に輝いたのがコレだ!

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六本木 のんでこ「セクシーチャーハン」1500円

 オトナの街・六本木らしく、R18な珍級グルメの登場だ! あのテリー伊藤にも、「中国4000年の歴史にも登場しなかった!」と言わしめたチャーハンだが、中国でこれを販売したら、きっともんのすごいお仕置きが待っているに違いない(笑)。

 六本木のクラブでナンパした尻軽OLと、キャバクラからアフターで連れ出した前から狙っていたキャバ嬢と、路上で声をかけた金髪ビッチと、飲みついでに2人で食べればきっと楽しい思い出に! なるかどうかはアナタ次第。次回は珍級グルメカレー部門ベスト3の発表だ!

SNS映え  ☆☆☆!!
味     ☆☆☆?
珍級度   ☆☆☆!!

(写真・文=よしよし)

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像1

 5年前から始まったこの連載も、おかげさまで100回を迎えることができそうです! 始めた当初は、変な食い物がこんなにあるとは思わなかったんですが、あるところにはあるんですね~(笑)。

 そこで、今回から3回に渡って、過去に掲載した珍級グルメを、主だった「ご飯もの」「カレー」「麺類」に分類して、その中からそれぞれベスト3(筆者の独断)を紹介します!

 生まれては消えてゆく珍級グルメですが、今もなお店があり、そこに行けばほぼ確実に食べられる、とびっきりの変なヤツ! 今回は、ご飯ものベスト3!!

☆輝く珍級グルメ「ご飯もの」第3位☆

グルメとアートの究極コラボ「天空の丸木橋カツ丼」
秋葉原 炉端バル さま田「角煮カツ丼」700円

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像2

 未だかつて、誰も創造しうることができなかったこのフォルムこそ、このカツ丼の最大の特徴と言っていいだろう。グルメを超えたアートとも言える作品である。

 まるで、天の川に渡された丸木橋の様に、丼の淵を超えて横たわるカツは普通のカツではなく、なんと、角煮を揚げたもの。その上にフワリと乗っかっているのは、普通ならとじられているはずの玉子。それがまるで、あの映画に出てきたオムレツのように中身がトロけ出るのだ。

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像3

 そして、肝心のカツは煮込まれているのでホロホロ系の柔らかさ。唯一、この丼に文句を言うとすれば、ランチタイム以外は食べられないことだ……。行列ができるのも当然と言えるだろう。角煮ダブル(950円)もある。

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

 

☆☆輝く珍級グルメ「ご飯もの」第2位☆☆

バビロニアからやってきた(?)「神をも恐れぬチキンカツ」
大和郡山 とんまさ「若鶏かつ定食(大)」1800円

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像4

「そびえることバベルの塔の如し、危うきことジェンガの如し、減らざることダイエット中の体重の如し……」

 誰が言ったか知らないが(オレ!)、大和郡山にはそんなチキンカツを出す店があると聞き、わざわざ奈良県まで食べに行ったのがこれだ。

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像5

 ご当地では有名な店らしく、店内には取材したマスコミの放送日や、タレントのサインが貼られている。にしても、この姿よ。関西からは見えない富士山を偶像として表しているのかもしれない。

 肝心のお味の方は、サクサクと食感の利いた衣と柔らかいチキンカツで、どんどん腹に収まって……いかない! しかし、食べきれなくてもお持ち帰り用の容器をくれるのでひと安心。漢なら一度は超えたい山である。

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像6

SNS映え  ☆☆☆!
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

☆☆☆輝く珍級グルメ「ご飯もの」第1位☆☆☆

「オトナのチャーハン」の歴史は夜作られる!

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像7

「あれ、なんか今までとちょっと傾向が違うな」

 そう思うでしょ? でもこれは横からの立面図。パッと見、チャーハンてことはわかるけど、普通のチャーハンとはちょっと違うってこともわかるのではないですか?

 そしてコレは斜め上から。

もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像8

 チャーハンの丸い造形や、添え物も露わになってきて、興味が湧いてきたでしょう!

 そして、珍級グルメご飯もの部門第一に輝いたのがコレだ!

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もうすぐ100回記念企画第1弾! 今食べられる「珍級ご飯もの」ベスト3を大発表!!の画像9

六本木 のんでこ「セクシーチャーハン」1500円

 オトナの街・六本木らしく、R18な珍級グルメの登場だ! あのテリー伊藤にも、「中国4000年の歴史にも登場しなかった!」と言わしめたチャーハンだが、中国でこれを販売したら、きっともんのすごいお仕置きが待っているに違いない(笑)。

 六本木のクラブでナンパした尻軽OLと、キャバクラからアフターで連れ出した前から狙っていたキャバ嬢と、路上で声をかけた金髪ビッチと、飲みついでに2人で食べればきっと楽しい思い出に! なるかどうかはアナタ次第。次回は珍級グルメカレー部門ベスト3の発表だ!

SNS映え  ☆☆☆!!
味     ☆☆☆?
珍級度   ☆☆☆!!

(写真・文=よしよし)