見本と違いすぎる「小田急ステーキサンド」で大炎上! 仕掛けた自称グルメ集団のワケありな面々

 小田急百貨店で開催された催事で販売されたステーキサンドが「見本と違いすぎる」としてネットで大炎上。騒動は収まる気配がない。

 騒ぎになっているのは、小田急百貨店で16日から20日まで開催された『食べあるキング厳選!秋の食欲全開まつり』というイベントだ。

 これはグルメユニット「食べあるキング」(以下「食べキン」)が勧める店舗を集めたものだったが、その中の1軒が提供したステーキサンドが、1728円という高価格ながら極小の手のひらサイズだったため、ネットに告発ツイートが登場。百貨店側が謝罪する騒動へと発展した。

 店を選んだ食べキンは、「各ジャンルごとに精通した食べ歩きの達人」「自腹で食べ歩き、生活者と同じ等身大の目線で日々発信しているメンバー」(HPより、原文ママ)によって構成されているが、広告関係者はこう語る。

「メンバーの中でもっとも知名度があるのが『肉担当』のフォーリンデブはっしーですが、彼は電通勤務。食べキンの活動は電通総研がバックアップしており、要するに電通のいちプロジェクトに過ぎません」(広告関係者)

 単なる食いしん坊の集まりかと思いきや、大手広告代理店が絡んでいるとは白けるが、メンバーも過去に炎上騒ぎを起こしているワケありな面々で、なかなかの曲者揃い。週刊誌編集者がいう。

「メンバーには『ラーメン女子大生』の肩書でブレイクした美人ラーメン評論家の本谷亜紀が入っていますが、彼女は『日本初の女性ラーメン評論家』を名乗って、同業者から疑問の声が上がるような人物。また、苦手だと言ったラーメンを後に大プッシュするなど、評論内容がコロコロ変わったり、定休日に訪れた店に“臨時休業するな”と文句を付けて炎上したりして、今やすっかり要注意人物になっています。

 さらに定期的にネットで炎上騒ぎを起こしている、はあちゅうもメンバーの1人です。つい先日も、医学的根拠がない”血液クレンジング”のステマに加担していたとして、炎上したばかり。ちなみに彼女も元電通です。

 最近ちょくちょくテレビに出るようになった『カレー担当』の一条もんこは元々グラドルでしたが、当時のプロフィールとは生年月日が変わっており、当時はサバを読んでいたということでしょう。過去にはメンバーの1人が、飲食店から接待を受け、『食べログ』で高得点を付けていたとして騒動になったこともあります」(雑誌編集者)

 舌の方は人並み外れて優れているのかもしれないが、メンバーのキャラは少々スパイスが効きすぎているようだ。

テンセントにネットフリックスも参戦! もはや毒肉まんは過去の話、国家も支援する「中国食動画」

――中華料理なんてものはない――中国の広大な国土の中で多様な民族がおりなす食を紹介する動画が今、熱い。さままざな形で同地のグルメを追求する動画が中国では大量に生産されており、ユーチューブなどで配信されている。13億人の人民がユーザーが熱狂する、ハイクオリティグルメ動画をご紹介!

 最国・雲南省にある屋台街が真俯瞰で映し出される。もうもうと煙が立ち込める小さな店内に、客たちは名物の牛肉串焼きを50本、100本単位で注文し、黙々と食べ続けている。ドローンなど最新の撮影機器を使用した映像は、欧米のドキュメンタリーとそん色がない。ナレーションは従来のドキュメンタリーのように静ひつさや重厚さはなく、話し言葉のようにポップな口調で展開される。そこに「1本が安くてもこれだけ食べると割高だよ」「串焼きを食べ過ぎるとがんになるって、ばあちゃんが言ってた」などの弾幕(コメント)が映像にかぶさって飛び交う。

 中国各地の串焼きを紹介する「人生一串」【1】のワンシーンだ。同作は、中国最大級の動画プラットフォーム「bilibili(ビリビリ)」が2018年夏に初めて制作したオリジナルのドキュメンタリー。

「人生一串」のシーズン1(全6話)は約5697万回再生され、約1万人のユーザーによるレビューも9・8と高スコアとなっている。7月のシーズン2の放映開始を前にして、多くのユーザーが続編を心待ちにしているようだ。同作の特徴は「90后」や「00后」といった90年~00年代生まれの若者をターゲットにしたところで、ビリビリのメイン層である二次元・アニメオタクに刺さるタイトルやナレーションを多用している。弾幕でユーザーたちがコメントを入れられるよう、あえて「ツッコミどころ」を要所要所に忍ばせてあるのだ。

 中国では近年、ドキュメンタリー番組が急増している。中国国務院「中国ドキュメンタリー発展報告2019」によれば昨年、全土で番組制作に投入された総額は約766億円(前年比19%増)、同市場規模は約980億円以上となっている。この急成長の原因のひとつは間違いなくグルメ番組の存在だ。昨年、中国で最も観られたのはグルメドキュメンタリー「風味人間」【2】で、視聴回数は10・7億回、2位の「舌尖上的中国シーズン3」(約4億回)もグルメ番組だ。他ジャンルと違ってグルメ番組に若者の視聴者が多いのは、ビリビリのような事例のほか、スマホやスマートテレビの動画配信で気軽にクオリティの高いグルメ番組が見られるからだろう。
 世界的に「食コンテンツ」がはやり始めたのは16年頃から。ネットフリックスやアマゾンプライムでは「シェフのテーブル」や「アグリー・デリシャス」などグルメ番組が数多く作られるようになり、時を同じくしてSNS上では「Tasty」や「Delish Kitchen」などオシャレで質の高いレシピ動画が多くの人々の間でシェアされるようになる。日本では「孤独のグルメ」や「深夜食堂」などグルメドラマがヒットし、食コンテンツはテレビ・動画のメインジャンルのひとつとなった。

 こうしたなか、中国の食コンテンツは世界の潮流から影響を受けつつ、独自の進化を遂げてきた。中国のグルメドキュメンタリーの元祖にして金字塔とも言われるのは12年に放送された「舌尖上的中国(舌の上の中国)」【3】だ。中国国営のCCTVが制作した同作は各地の名産品や郷土料理を紹介する内容で、3シーズン累計で10億人以上が視聴し、ネットで10億回以上再生されたオバケ番組。シーズン1(全7話)の撮影期間は13カ月、中国の70のエリアで撮影され、ドキュメンタリー番組として中国で初めてHDカメラが導入された。国内だけでなく、マレーシアなど東南アジアやベルギーなどEU圏のテレビ局が放映権を購入し、各国で放送されている。

 映像はいわゆる欧米のドキュメンタリーそのもの。さまざまな手法で撮られた食材や料理、美しい山間や海辺の風景。生産者やシェフへのインタビューなどが“国営”ならではの重厚なナレーションとともに紹介されていく。一部ではクルーにオランダ人など海外のカメラマンを起用していたという。シーズン3は昨年2月に放送が終了したが、今も動画配信プラットフォームではキラー・コンテンツのひとつとなっている。

「舌尖上的中国」の総監督を務めたドキュメンタリー映画の著名な監督・陳暁卿は中国メディアのインタビューで、「当時、世界でスローフードがはやりだして、その視点で中国グルメを紹介したいと思った」と述べている。同作が誕生した時期はまだ胡錦濤政権の時代。規律より拝金が横行していた。毒食品や偽装食品など食の現場で不正が横行した時期でもある。こうした情勢の中、中国では安全で安心な食品・原材料への関心が高まっていたこともあり、同作のテーマと視点は一般大衆の心に刺さったのだろう。

 シーズン1終了後、陳には1・6億円の投資が集まり、番組名の使用権は12億円の値がついたという。一躍、有名人となった陳はこの後シーズン2で番組を降板し、新たにテンセントと前述の「風味人間」という人気シリーズを手がけていく。テンセントビデオで独占配信された同作は昨年の中国動画ランキングで特別賞を受賞し、公開3時間後に再生回数が1億回を突破するなど大きな話題を呼んだ。日本はもちろん、欧米のドキュメンタリーをも超える高レベルの圧倒的なクオリティにいち早く目をつけたのがネットフリックスで、同社は陳と独占配信契約を結び、「風味人間」の続編に当たる「風味原産地/Flavorful Origins(邦題:美味の起源 奥深き潮州料理の世界へ)」【4】を制作。同作はネットフリックスオリジナルのドキュメンタリー作品で初となる中国語作品で、20言語に翻訳され、190カ国以上に配信された。

 陳が切り開いた中国のグルメドキュメンタリーは、ネットフリックスが独占契約したことにより、新たなステージに入った。豊富な資金力でトップクリエイターを招集し、最新の撮影技術やCGで学術的な食材に関する知識をわかりやすく、丁寧に伝えて世界中の人々に感動を与える。完成した映像は芸術品そのものだ。お笑い芸人による食レポや大食いを中心とした稚拙な食コンテンツがまん延する我が国との差は歴然としている。中国人動画配信者による、日本料理や食品の紹介は中国本土でも人気コンテンツだが、近い将来、中国のクルーが日本にやってきて、和食をテーマにしたクオリティの高いグルメドキュメンタリーを制作する日も近いのではないか。

 中国の食コンテンツでもうひとつ、注目すべきは素人による動画配信だ。グルメの世界においても多数の中国版ユーチューバーが出現し、芸能人並みの人気を得ている配信者もいる。

 テンセントが発表した「2018年十大美食紅人」(紅人は人気配信者の意)に挙がった10人はそれぞれ、オーソドックスな中華料理のレシピを紹介する人や中国やアジアのスイーツをひたすら食べ歩く女性、美少女大食い系などジャンルもさまざまだ。皆、「優酷(Youku)」やテンセントビデオ、ビリビリ、微博などのプラットフォームを利用しており、フォロワー数は数百万人を抱えている。先の十大美食紅人でトップに輝いた「美食家大雄」【5】は、家庭料理を紹介するごく普通の内容だが、語り口調や手際の良さ、短時間で美味しい料理を作る小技が受け、フォロワー数は800万人に上る。

 ひときわオリジナリティ溢れる人気配信者のひとりが「亦公室小野(オフィスの小野さん)」【6】という25歳の女性だ。ユーチューブにもチャンネルがあり、日本語の動画説明もある。ただし日本人ではなく、四川師範大学出身でIT企業に勤める高畑充希似の中国人だ。日本名を名乗っているのは日本文化に親しみを持つ90后だからなのかもしれない。彼女はオフィスにあるもので料理を作るという一風変わったテーマを採用。17年に「ウォーターサーバーで火鍋を作ってみた」がバズって有名配信者となった。工作や実験の要素を取り入れたクッキング動画が世界中で受け、ユーチューブのチャンネル登録者数は670万人を突破。昨年、中国本土在住者で唯一のカリスマユーチューバーとしてグーグルからも表彰された。ちなみにユーチューブのアクセスが禁止されている中国で、彼女を含めた多くの食関連の配信者がどうやって動画をアップしているのか謎だが、国内動画サイトで配信した作品を、香港などにいるパートナーがアップしているようだ。テーマが食で“無害”だからか、今のところ中国当局は黙認している様子。

 もうひとり、十大美食紅人で忘れてはいけないのが「李子柒」【7】だ。四川省の山奥で祖母と暮らすアラサーの美女で、動画にナレーションはなく、彼女の声も一切入らない。ただ淡々と素朴な日々の暮らしを伝えるものばかりだ。映像は素人とは思えないクオリティで、美しい風景とともに自給自足の中国スローライフを紹介する彼女の動画は瞬く間に人気が出た。微博のフォロワーはなんと1698万人。ユーチューブのチャンネル登録者数は496万人に上っている。

 ただし李子柒をめぐっては、さまざまなうわさも飛び交う。「四川省の省都・成都でDJをしていたが父の死をきっかけに田舎に戻った」という設定だが、売れないタレントでバックにプロデュースする男性がいるという話もある。彼女の微博での投稿は中国共産党青年団のアカウントが頻繁にリツイートして称賛していることから、中国政府のプロパガンダではないかと見る向きもある。数々の謎に包まれている彼女だが、それもまた魅力になっているのだろうか。

 彼らは動画広告や企業とのタイアップ、番組出演などでマネタイズする。中には法人化して投資を受ける配信者もいる。テンセントが発表した「2018微博アカウント発展レポート」によれば、月10億PV以上ある20のカテゴリーのひとつに「美食」がランクインしている。関連アカウントは現在1・5億以上あり、MCN(配信者のマネジメント会社)は150を越えるという。今後も関連コンテンツは増えていくだろう。

「食の本場」の名の通り、中国の食コンテンツは想像をはるかに超える規模で発展し、欧米を凌駕しつつある。今後、どんな作品が発表されるのか楽しみだ。(サイゾー8月号『中韓(禁)エンタメ大全』より)

テンセントにネットフリックスも参戦! もはや毒肉まんは過去の話、国家も支援する「中国食動画」

――中華料理なんてものはない――中国の広大な国土の中で多様な民族がおりなす食を紹介する動画が今、熱い。さままざな形で同地のグルメを追求する動画が中国では大量に生産されており、ユーチューブなどで配信されている。13億人の人民がユーザーが熱狂する、ハイクオリティグルメ動画をご紹介!

 最国・雲南省にある屋台街が真俯瞰で映し出される。もうもうと煙が立ち込める小さな店内に、客たちは名物の牛肉串焼きを50本、100本単位で注文し、黙々と食べ続けている。ドローンなど最新の撮影機器を使用した映像は、欧米のドキュメンタリーとそん色がない。ナレーションは従来のドキュメンタリーのように静ひつさや重厚さはなく、話し言葉のようにポップな口調で展開される。そこに「1本が安くてもこれだけ食べると割高だよ」「串焼きを食べ過ぎるとがんになるって、ばあちゃんが言ってた」などの弾幕(コメント)が映像にかぶさって飛び交う。

 中国各地の串焼きを紹介する「人生一串」【1】のワンシーンだ。同作は、中国最大級の動画プラットフォーム「bilibili(ビリビリ)」が2018年夏に初めて制作したオリジナルのドキュメンタリー。

「人生一串」のシーズン1(全6話)は約5697万回再生され、約1万人のユーザーによるレビューも9・8と高スコアとなっている。7月のシーズン2の放映開始を前にして、多くのユーザーが続編を心待ちにしているようだ。同作の特徴は「90后」や「00后」といった90年~00年代生まれの若者をターゲットにしたところで、ビリビリのメイン層である二次元・アニメオタクに刺さるタイトルやナレーションを多用している。弾幕でユーザーたちがコメントを入れられるよう、あえて「ツッコミどころ」を要所要所に忍ばせてあるのだ。

 中国では近年、ドキュメンタリー番組が急増している。中国国務院「中国ドキュメンタリー発展報告2019」によれば昨年、全土で番組制作に投入された総額は約766億円(前年比19%増)、同市場規模は約980億円以上となっている。この急成長の原因のひとつは間違いなくグルメ番組の存在だ。昨年、中国で最も観られたのはグルメドキュメンタリー「風味人間」【2】で、視聴回数は10・7億回、2位の「舌尖上的中国シーズン3」(約4億回)もグルメ番組だ。他ジャンルと違ってグルメ番組に若者の視聴者が多いのは、ビリビリのような事例のほか、スマホやスマートテレビの動画配信で気軽にクオリティの高いグルメ番組が見られるからだろう。
 世界的に「食コンテンツ」がはやり始めたのは16年頃から。ネットフリックスやアマゾンプライムでは「シェフのテーブル」や「アグリー・デリシャス」などグルメ番組が数多く作られるようになり、時を同じくしてSNS上では「Tasty」や「Delish Kitchen」などオシャレで質の高いレシピ動画が多くの人々の間でシェアされるようになる。日本では「孤独のグルメ」や「深夜食堂」などグルメドラマがヒットし、食コンテンツはテレビ・動画のメインジャンルのひとつとなった。

 こうしたなか、中国の食コンテンツは世界の潮流から影響を受けつつ、独自の進化を遂げてきた。中国のグルメドキュメンタリーの元祖にして金字塔とも言われるのは12年に放送された「舌尖上的中国(舌の上の中国)」【3】だ。中国国営のCCTVが制作した同作は各地の名産品や郷土料理を紹介する内容で、3シーズン累計で10億人以上が視聴し、ネットで10億回以上再生されたオバケ番組。シーズン1(全7話)の撮影期間は13カ月、中国の70のエリアで撮影され、ドキュメンタリー番組として中国で初めてHDカメラが導入された。国内だけでなく、マレーシアなど東南アジアやベルギーなどEU圏のテレビ局が放映権を購入し、各国で放送されている。

 映像はいわゆる欧米のドキュメンタリーそのもの。さまざまな手法で撮られた食材や料理、美しい山間や海辺の風景。生産者やシェフへのインタビューなどが“国営”ならではの重厚なナレーションとともに紹介されていく。一部ではクルーにオランダ人など海外のカメラマンを起用していたという。シーズン3は昨年2月に放送が終了したが、今も動画配信プラットフォームではキラー・コンテンツのひとつとなっている。

「舌尖上的中国」の総監督を務めたドキュメンタリー映画の著名な監督・陳暁卿は中国メディアのインタビューで、「当時、世界でスローフードがはやりだして、その視点で中国グルメを紹介したいと思った」と述べている。同作が誕生した時期はまだ胡錦濤政権の時代。規律より拝金が横行していた。毒食品や偽装食品など食の現場で不正が横行した時期でもある。こうした情勢の中、中国では安全で安心な食品・原材料への関心が高まっていたこともあり、同作のテーマと視点は一般大衆の心に刺さったのだろう。

 シーズン1終了後、陳には1・6億円の投資が集まり、番組名の使用権は12億円の値がついたという。一躍、有名人となった陳はこの後シーズン2で番組を降板し、新たにテンセントと前述の「風味人間」という人気シリーズを手がけていく。テンセントビデオで独占配信された同作は昨年の中国動画ランキングで特別賞を受賞し、公開3時間後に再生回数が1億回を突破するなど大きな話題を呼んだ。日本はもちろん、欧米のドキュメンタリーをも超える高レベルの圧倒的なクオリティにいち早く目をつけたのがネットフリックスで、同社は陳と独占配信契約を結び、「風味人間」の続編に当たる「風味原産地/Flavorful Origins(邦題:美味の起源 奥深き潮州料理の世界へ)」【4】を制作。同作はネットフリックスオリジナルのドキュメンタリー作品で初となる中国語作品で、20言語に翻訳され、190カ国以上に配信された。

 陳が切り開いた中国のグルメドキュメンタリーは、ネットフリックスが独占契約したことにより、新たなステージに入った。豊富な資金力でトップクリエイターを招集し、最新の撮影技術やCGで学術的な食材に関する知識をわかりやすく、丁寧に伝えて世界中の人々に感動を与える。完成した映像は芸術品そのものだ。お笑い芸人による食レポや大食いを中心とした稚拙な食コンテンツがまん延する我が国との差は歴然としている。中国人動画配信者による、日本料理や食品の紹介は中国本土でも人気コンテンツだが、近い将来、中国のクルーが日本にやってきて、和食をテーマにしたクオリティの高いグルメドキュメンタリーを制作する日も近いのではないか。

 中国の食コンテンツでもうひとつ、注目すべきは素人による動画配信だ。グルメの世界においても多数の中国版ユーチューバーが出現し、芸能人並みの人気を得ている配信者もいる。

 テンセントが発表した「2018年十大美食紅人」(紅人は人気配信者の意)に挙がった10人はそれぞれ、オーソドックスな中華料理のレシピを紹介する人や中国やアジアのスイーツをひたすら食べ歩く女性、美少女大食い系などジャンルもさまざまだ。皆、「優酷(Youku)」やテンセントビデオ、ビリビリ、微博などのプラットフォームを利用しており、フォロワー数は数百万人を抱えている。先の十大美食紅人でトップに輝いた「美食家大雄」【5】は、家庭料理を紹介するごく普通の内容だが、語り口調や手際の良さ、短時間で美味しい料理を作る小技が受け、フォロワー数は800万人に上る。

 ひときわオリジナリティ溢れる人気配信者のひとりが「亦公室小野(オフィスの小野さん)」【6】という25歳の女性だ。ユーチューブにもチャンネルがあり、日本語の動画説明もある。ただし日本人ではなく、四川師範大学出身でIT企業に勤める高畑充希似の中国人だ。日本名を名乗っているのは日本文化に親しみを持つ90后だからなのかもしれない。彼女はオフィスにあるもので料理を作るという一風変わったテーマを採用。17年に「ウォーターサーバーで火鍋を作ってみた」がバズって有名配信者となった。工作や実験の要素を取り入れたクッキング動画が世界中で受け、ユーチューブのチャンネル登録者数は670万人を突破。昨年、中国本土在住者で唯一のカリスマユーチューバーとしてグーグルからも表彰された。ちなみにユーチューブのアクセスが禁止されている中国で、彼女を含めた多くの食関連の配信者がどうやって動画をアップしているのか謎だが、国内動画サイトで配信した作品を、香港などにいるパートナーがアップしているようだ。テーマが食で“無害”だからか、今のところ中国当局は黙認している様子。

 もうひとり、十大美食紅人で忘れてはいけないのが「李子柒」【7】だ。四川省の山奥で祖母と暮らすアラサーの美女で、動画にナレーションはなく、彼女の声も一切入らない。ただ淡々と素朴な日々の暮らしを伝えるものばかりだ。映像は素人とは思えないクオリティで、美しい風景とともに自給自足の中国スローライフを紹介する彼女の動画は瞬く間に人気が出た。微博のフォロワーはなんと1698万人。ユーチューブのチャンネル登録者数は496万人に上っている。

 ただし李子柒をめぐっては、さまざまなうわさも飛び交う。「四川省の省都・成都でDJをしていたが父の死をきっかけに田舎に戻った」という設定だが、売れないタレントでバックにプロデュースする男性がいるという話もある。彼女の微博での投稿は中国共産党青年団のアカウントが頻繁にリツイートして称賛していることから、中国政府のプロパガンダではないかと見る向きもある。数々の謎に包まれている彼女だが、それもまた魅力になっているのだろうか。

 彼らは動画広告や企業とのタイアップ、番組出演などでマネタイズする。中には法人化して投資を受ける配信者もいる。テンセントが発表した「2018微博アカウント発展レポート」によれば、月10億PV以上ある20のカテゴリーのひとつに「美食」がランクインしている。関連アカウントは現在1・5億以上あり、MCN(配信者のマネジメント会社)は150を越えるという。今後も関連コンテンツは増えていくだろう。

「食の本場」の名の通り、中国の食コンテンツは想像をはるかに超える規模で発展し、欧米を凌駕しつつある。今後、どんな作品が発表されるのか楽しみだ。(サイゾー8月号『中韓(禁)エンタメ大全』より)

読めないし書けない! フォントもない! 「珍文字の珍麺料理」って!?

文字か麺か、どっちが珍級?

 梅雨入り間近の日曜日、横浜の中華街を歩いてる時、中華料理屋のある看板がふと目に入った。

「……」

 書けない。てか、フォントがないのだ。しんにょうにうかんむり、肉月に糸? 長、言、馬……。こんな文字、もちろん日本にはないが、中国語の中でも最も画数の多い文字ということらしい。

 が、問題はそんなところじゃなくて、この料理。例の文字は「ビャン」と読むらしく、料理の名前は「ビャンビャン麺」。文字どおり、カックカクの麺なんだろうなと食べてみることにした。

 小ぎれいな店内で中国人の女将さんにビャンビャン麺を注文すると、

「ビャンビャン麺? 3ツアルヨ、ドレニスル?」

 カタコトのタメ口でそう言われ、よく見ると、ちゃんと別メニューに載っている。

「焼き牛肉ビャンビャン麺に、辛口ビャンビャン麺、高菜と和牛筋肉入りビャンビャン麺かぁ……」

 実は中華街に来る前に、BBQで肉をたらふく食べていたため、胃袋の肉用キャパは満タンだった。なので、筆者が注文したのは辛口のヤツ。どれくらい辛いのか、少し興味もあったのだ。

 客は全員日本人だが、その中に、自慢げに、覚えたばかりの中国語で中国人の女将に大声で質問し、日本語で返事されている痛客2人組が(笑)。

(っるせー客だなぁ)なんて思っていたら、カックカクのビャンビャン麺が着丼した。

 どう、カックカク? 57角らしい。

 まぜ麺タイプで、具材はひき肉にちんげん菜、もやしに小ネギ。そして下に見える薄べったい餅みたいなのがビャンビャン麺らしい。天地返しを数回繰り返し、いざ、実食と、箸で麺をつまんで持ち上げると……。

 

「ん?」

 

「んえ、ええっ……」

 

「えええっ、えええええええ……。長っげぇ~~~」

 椅子に腰掛けて麺上げするだけじゃ腕の長さが足りないので、行儀が悪いが立ち上がって麺を持ち上げる。麺の重さで箸を持つ指がつりそうだ! いったい何十センチあるんだ???

 再び腰掛け、からそうなタレが満遍なくついた1本麺をほおばり、ズズッとすすりあげると、あげると……、あげ、られない。1本というか1枚というか、幅広で肉厚の麺が重くて、口の吸引力では啜り上げることができないのだ。

 仕方なく、麺をたぐっては食い、食ってはたぐる。辛さは、期待したほど刺激的ではなく、ピリ辛以下という感じ。ひょっとしたら中国人女将が、辛味を弱めてくれたのかもしれない。タレも甘辛くて、麺の弾力もほどよい。

 聞くと、麺の長さは約70センチで、1人前だとそれが3本入っているらしい。名前の「ビャンビャン」は、手打ちの麺を伸ばす時の仕草や麺の音だという。なるほどね~。 

 玄奘三蔵法師が、インドから持ち帰った経典を保管したのが、「ビャンビャン麺」発祥の街・西安。三蔵もビャンビャン麺を食べたのだろうか? 今度、「西遊記」を見るときは、注意して見ることにする。

 ビャンビャン麺、うもうございました。

 

横浜中華街 蘭州牛肉拉面「ビャンビャン麺」880円

SNS映え  ☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

 

*尚、次回から「珍級グルメハンター」は、「おたぽる」 (https://otapol.com/) に移動となります。「おたぽる」でもよろしくね!

(写真・文=よしよし)

【GW10連休毎日連載企画】#10 キタとミナミって言っても大阪でも半島でもないあの国の珍な主食

●バットか包装紙か、はたまた木目のカーペットか?

 普段、自分たちが普通にやっていることが、違う地域や文化、慣習を持つ人たちにとっては、めっちゃ異様に見えることがある。食文化も同じで、外国人にとってニッポンの「納豆」なんて、その最たるものだろう。

 つい最近、そんな異文化交流を経験したのだが、それはカレーだった。インド料理の店で食べたあるものが、めっちゃ珍級だったのだ!

 まあ見てよ。これは南インドのタリーセット。大きなお盆に小さな器がいくつも並べられ、そこにソースやカレーが入っている。

 上段左から、サラダ、ターメリックライス、トマトチャトニ、ココナッツチャトニ。指で倒れないように押さえてるのが、平たくて大きな薄いお煎餅みたいなアプラム。そして下段左から、ラサム、ドーナツみたいなパンみたいなワダ、そしてサンバル……。たぶんあってると思う(汗)。

 そして、これよ、これ。

 そうそう、これね。

 今日はこれを食べに来たのだ!

 

 

 いきなり出されたらビックリするよね。

 この、でっかいブルボンルマンドみたいなやつは、南インド料理の「ドーサ」と呼ばれるもので、コメと豆のペーストでできたクレープを丸めたもの。決して、何かを包んだ油紙ではなーい。

 なので、中を覗くと向こう側が素通しで見えるはず……。

 

 見えなーい。何かが詰まってる。

 ちなみに、インドカレー定番の「ナン」は北インド料理で、南インドではナンではなく、ドーサやライスを食べるらしい。

 そんなことを思いつつ写真を撮っていたら、でっかいドーサが徐々にしぼんできてしまった。早く食べねば!

 まだパリパリしているドーサをちぎっては各種ソースをつけて口に放り込む。使うのはもちろん手だ。ドーサが柔らかくなってくると、ソースがすくいにくくなるので、ここからは時間との勝負。

 ちぎってはすくい、すくっては食べ、どんどん小さくなっていくドーサ。半分ほど食べたところで、トンネルの真ん中にあったものが現れた。ジャガイモのマサラだった。

 その時点でドーサはこんなにペッタンコに。筆者的には、アルデンテな食感が残っているうちが食べ頃という印象。

 最後はライスでカレーを。食べ方があっているかどうかは不明だけど、美味しいタリーセットだった。

 ちなみにこのお店、在日インド人に、東京で一番美味しいと言われている人気店らしい。

 南インドスペシャルタリー、うもうございました。

船堀 ゴヴィンダス「スペシャルタリーセット」950円(ランチタイムのみ)

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆
珍級度   ☆☆☆

(写真・文=よしよし)

【GW10連休毎日連載企画】#9 宇都宮にも浜松にもないジモティーに大人気の餃子の謎

●丸くて狐色で熱々の甘い揚げ物

 餃子は好きですか~!?

 あんまり嫌いな人は聞いたことがないくらい、ニッポン人は餃子ニストが多目。定番のひき肉と白菜の餃子の他にも、いろいろな餃子があるが、千葉県のある町に、ジモティー激推しの変わり種餃子があると聞いてやって来た。

 JR武蔵野線・市川大野駅から歩くこと約10分。商店街でもない小さな交差点に面したところに、何やら人が並んでるな~と思ったら、そこが目的の店だった。

 行列ができるほど人気の店とは知らなかったが、5分ほどで案内されてカウンター席へ。

 厨房を目の前にした席に座ると、丸っこくてキツネ色の、カピバラみたいなコロコロした揚げ物が、どんどん出来上がってはカウンターに乗せられ、客席に提供されていく。まるで工場みたいだ。

 厨房の中では、店主らしきおっちゃんが調理を担当し、そのおっちゃんにそっくりな顔の兄ちゃんが、餃子に餡を詰めている。

 そうそう、今日はそれを食べに来たのだ。

 目的である餃子ライスを注文すると、店員のおばちゃんが、目の前のカウンターにのっていたカピバラを、筆者の前に置くではないか。

 ええっ、これって、餃子だったの!?

 注文がカピバラ餃子に集中しているので、どんどん作っては、注文が入るとそれを提供するというシステムのようだ。後からご飯とスープ、お新香も来て、餃子定食一丁あがり!

 しっかし、丸いな。実に丸い。できそこないのパンか、カピバラみたいに丸っこい。

 同じ千葉県の野田市に本店があるホワイト餃子も、丸い揚げ焼き餃子で筆者は大好きだけど、それのふた回り以上大きい! そして重い!

 あらためて餃子の全貌をじっくり観察してみると、裏面には皮の合わせ目があり、これを見てやっと餃子だということがわかる。

 裏面は、カピバラというよりは、ラーメン大好き小池さんの口に見えてしまうのは、筆者だけであってほしい。

 

 そして、運命のひと口目。かぶりつくと、揚げ焼きされた厚めの皮はカリッカリ! そして、中の餡は熱っつアツのトロットロだ!

 ん~、餃子!
 ん? 餃子!?

 カリカリ、トロトロの食感はステキなんだけど、餡の味が予想と大幅に違うのだ。

 小皿にお酢、しょうゆ、ラー油とトウガラシのタレを作り、これにつけてまたひと口。

「……?」

 餃子の餡に、肉感やほとばしる肉汁感がほとんどなく、そしてなぜか甘いのだ。

 なんだろうこの甘さ。オイラの舌がおかしくなったのかな?

 そう思っては食べ、食べては味を確認するが、間違いなく甘い。それにこの甘さは、以前、どこかで食べた甘みに似ている……。

 そう、古奈屋の天ぷらだ! バナナの天ぷら。

 あったかいバナナって、確かこんな甘味だったような。辛いタレをつけても、やっぱり甘かった。

 果たしてこれは美味いのか?

 庶民の舌を持つ男としては、責任重大である。そう思って狭い店内を見回すと、ほとんどの客がこの丸っこくて大きな餃子を頬張り、お持ち帰りの客もすでに2名来ている。

 ということは、「美味い」が正解らしい。

 ようやく一皿(6個)食べ終わる頃には、かなりの満腹状態。これは、ラーメンのお供はムリだろうなと思っていたら、半餃子もあった。

 市川市民を虜にしている、甘い餃子の魅力は何処に!?

市川大野 ひさご亭「餃子」800円。ライスはスープとお新香付きで200円。

SNS映え  ☆☆
味     ☆☆?
珍級度   ☆☆☆

(写真・文=よしよし)

【GW10連休毎日連載企画】#8 ニッポン人の、ニッポン人による、世界中の人のためのカレー

●でっぱりは山かスイッチか、はたまたチクビ?

 もはやラーメンは、中華料理ではなく、「日本食」と言っても過言ではない。同じように、カレーライスも、インド料理かというと? なところはありますな。

 ラーメンに次ぐ、第二の国民食「カレー」は、いまや人気ラーメン店と同じように、行列のできる店が登場するほどの人気っぷりです。

 そんなジャパニーズカレーの美味しい店が北千住にあるというので行ってきました。

 駅から歩くこと数分で到着したのは、小洒落た感じのカレー屋さん。1階店内は、半円を描いたカウンター席で、これもなかなかシャレオツです。

 で、どんなカレーを食べにきたのかというと、これですよ、コレコレ。

 そう、今日はこれを食べに来たのだ!

 でも、なんスかね、これは? 網にかかったエアーズロック? それともなにかのスイッチっすかね?

 説明書きを読むと、茶色いのはもちろんスパイシーで美味しいカレーで、白いソースはココナッツミルク仕上げのポテトクリームらしい。そして、メッシュになってるのはチェダーチーズってことか。

 カレーもここまで綿密に味や盛り付けを計算して調理すれば、もはやB級グルメなんて呼べなくなてしまいそう。ましてや、珍級なんてとてもとても……(汗)。

 スプーンでそーっとてっぺんをカリカリしてみると、現れたのはなんと……

 温玉! 

 キミがトロ~リ流れ出してめっちゃ食欲をそそります。
 そしてその下にはゴハンが、と思ったら現れたのは、

 ローストビーフぅ! 

 温玉もローストビーフも全然予期してなかったのでちょっと驚きです。そして、そのローストビーフを剥がしていくと、真ん中にちゃんと白いゴハンがあるのでした。

 めっちゃ、ンマそーじゃないっすか!!

 まずは、ローストビーフにとろけ出た温玉のキミとカレーを絡めてひとくち。

 ん、んん? そんなに辛くなくておいしー!

 他にお客さんもなく、カウンターの中にいた女性の店員さんとおしゃべりしながらいただくと、この盛り方は、富士山を模していて、店名の「j」は「ジャパン」の「j」だと教えてくれた。

 つまり、“ニッポンのカレー”ってこと。なるほどねーと、感心しながら聞いていると、最初は辛くなかったはずのカレーが、どんどん辛味を増して来た。

 これって、今大阪から流れが来てるスパイスカレーってやつでは!?

「お客さんの中には、顔を仰ぎながら食べる人もいますよ」

 店員さんもそう言って笑っていたが、本当に旨くて辛いジャパニーズカレーなのでした。

 大満足して店を出て、もう一度看板を見たら、「j」の字がニッポン列島になっていた。

 ニッポン人が作ったニッポンのカレー、うもうございました。

 

北千住 j’sカレー「ジェイズ丼 武士」1140円

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

(写真・文=よしよし)

【GW10連休毎日連載企画】#7 爆発か流出か!? 中から溢れ出る人気のアレと肉のマリアージュ

●肉もチーズもたっぷり味わいたい強欲な貴女と

 最近のB級グルメって、チーズ盛り盛り系多くないっすか!? 例の韓国式ホットドッグがそうだし、ラクレットなんて一度は食べてみたいよね!!

 そんな中、秋葉原と御徒町の間にある小さなレストランに、こんなメニューを見つけた。パッと見、ハンバーグの上にトマトが乗っかってるようにも見えるのだが…。

 よーく見てみると、これ、トマトじゃなくて、どうやらベーコンで何かを包んでいるようにも見える。その下のハンバーグも粗挽き肉で、んまそ~。

 そう、今日はこれを食べに来たのだ!

 問題は、ベーコンの中に包まれたもの、ってもうわかるよね。上からナイフで切れ目を入れると、その中からトロ~~っと出てくるのは、カマンベールチーズぅぅ!

 あれ? カマンベールチーズ、カマ~ン!!

 ……予想外に流出の演出はできなかったけど、トマトみたいなベーコン包みの中にたっぷり入っていたのは、チーズの女王・カマンベールチーズなのだ!

 クリーミーでほどよい甘味と濃さの人気のチーズが、切った途端にハンバーグの上にオンという、誰が考えたか天才的なシステム。

 名付けて「ギャラクシーエクスプロージョン」って、銀河の爆発ってこと!? ネーミングセンスが!!

 チーズは流出しなかったけど、よだれは口の中で大爆発中なのでした(笑)。

 そしてもう一つ、この店の名物が、その名も「チーズ温泉」(笑)と名付けられたチーズフォンデュ。本来はパンや野菜をつけて食べるのだが、ここは肉レストラン。

 ということで、別添えのツミレやステーキをチーズの温泉に浸らせて、トロ~っと。

 これよこれ! こういう写真が撮りたかったのよ~。おいしそうでしょ。

 こんな肉々しい肉とチーズを孤独のグルメするのは寂しいので、ぜひ友達や家族で行かれてほしい。

 ギャラクシーエクスプロージョンとチーズ温泉、うもうございました。

 にしてもネーミングセンスが……。

御徒町 ミナトグリル「ギャラクシーエクスプロージョン」2480円

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆

(写真・文=よしよし)

【GW10連休毎日連載企画】#6 日本で一番おいしい街の入り口にある元まかないメシ

 

まかないの名物グルメは二度味わえる

 新宿歌舞伎町。きれいになり、歩きやすくなったその街は、ゴジラ見守る繁華街として国内外の観光客も急増している。昼から深夜まで賑わうその街に、名前からしてちと珍なるグルメを見つけた。

「とんかつ茶漬け」ってナニ!?

 そう、今日はこれを食べに来たのだ???

【GW10連休毎日連載企画】#6 日本で一番おいしい街の入り口にある元まかないメシの画像2

 歌舞伎町でも、最も通行人密度の高い一番街のその入り口という、めっちゃ最高のロケーションにある老舗とんかつ屋。そこの名物(?)がコレらしいのだが……。

 元は従業員のために、冷めたとんかつを暖かく食べられるレシピとして考案されたという。

 店内は窓ガラスが大きく、明るくて清潔感ある雰囲気。お昼時を外して入ると、目の前のテーブルには、アチラ系と思われるおじさまと、ソチラ系と思しき妙齢の美女カップルが。いかにもな歌舞伎町の風景ではあります。

 オーダーしたのは、とんかつ茶漬けの普通サイズ。ソースは「定番醤油味」、「からし醤油味」、「にんにく醤油味」の中から、「定番醤油味」をお願いし、温玉のトッピングも。

 10分足らずで着皿したのは、まさかの丼ではなく鉄板! お茶漬けなのに鉄板て!?

【GW10連休毎日連載企画】#6 日本で一番おいしい街の入り口にある元まかないメシの画像3

 若干驚く筆者に、店員さんは優しく説明してくれた。

「半分ほど食べましたらお声をかけてください。出汁をお持ちしますので、ご飯にとんかつを乗せて、その上から出汁をかけてお茶漬けにしてお召し上がりください」

 あ、そういうシステムだったのね。ちなみに、ご飯とキャベツはお代わり無料らしい。

 にしてもこの観てくれは、まるでキャベツ炒めじゃないか。運良く下にトンカツらしきひとかけらが見えちゃってるので「?」と思えるが……。

 そのひとかけらを箸でつまみ、じっくり観察してみると、

【GW10連休毎日連載企画】#6 日本で一番おいしい街の入り口にある元まかないメシの画像4

 どうやら、ヒレカツっぽい。

 まあ、まずは、出汁をかけずにそのままご飯にトッピングしていただくことに。

 や~わらか~~い……(笑)。

【GW10連休毎日連載企画】#6 日本で一番おいしい街の入り口にある元まかないメシの画像5

 衣が湿ってるところと乾いているところがあり、絶妙のしっとりサクサクからの、やんわらか~い食感! ヒレなのでロースに比べて肉汁は少ないものの、豚肉の旨味がドドっと押し寄せてくる!

 キャベツも柔らかく炒め煮されていて、柔らかいとんかつと実によく合う。これぞ「日本の味」じゃないんスかね~。

【GW10連休毎日連載企画】#6 日本で一番おいしい街の入り口にある元まかないメシの画像6

 とんかつを3切れほど残したところでお出汁をお願いし、残った温玉とキャベツと共にとんかつをお茶碗に乗せ、お出汁を注ぐ。

 と……、

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【GW10連休毎日連載企画】#6 日本で一番おいしい街の入り口にある元まかないメシの画像8

 途端にいい香りの湯気が美顔器のスチームのように、カメラと筆者の顔めがけて立ち上ってくるのだった。

 どーよ、これ!

【GW10連休毎日連載企画】#6 日本で一番おいしい街の入り口にある元まかないメシの画像9

 冷めたとんかつも暖たまり、さらさら食べられるお茶漬けで、二度目の美味しさが込み上げてくるのだった。

 思えば、東池袋大勝軒を一躍全国区にした「特製もりそば」も、元はまかない食だというし、東京・深川名物のアサリたっぷりの丼「深川めし」もそうだった。

 そう考えてみると、まかない食って、名物になる要素が多いのかもしれない。ま、他人が食べてるものって美味しそうに見えるんだよね!

 とんかつ茶漬け、うもうございました!

 

新宿 すずや「とんかつ茶漬け」1530円

SNS映え  ☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆

(写真・文=よしよし)

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメン

 

店内に香るのはアレかコレか、果たしてドレ?

 令和元年、誠におめでとうございます!

 本来であれば、改元は天皇が崩御なされて行われることであり、30年前の、国全体が喪に服した陰鬱な数日間を覚えている人も少なくないはずだ。

 しかし、今回ばかりは意味合いが大きく違う。生前攘夷を決断された平成の天皇によって、暗い数日間が祝賀の瞬間に変わることになった。まさに歴史に残る改元の日である。

 そんなおめでたい日に、是非とも披露したい、究極の珍級グルメが銀座の片隅にあった。

 その店は、歌舞伎座近くにあるフレンチレストラン。このコーナーで銀座のフレンチレストランを紹介できるなんて、滅多にないことですぞ(笑)。

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像2

 ランチ専用の3階カウンター席に座ると、目の前にはお目当てのラーメンの写真が。そうか、「ト○○ヌードル」っていうのか。しかも、店内にはもうすでにメイン食材のいい匂いが! と思ったら、これはどうも別のフレンチ料理の匂いなのでした……恥。

 オーダーして数分後、高級食材と初対面という緊張とワクワクの筆者の前に着皿したのは……ナニ?

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像3

 これは、ヌードルとセットになっている「しっ鶏サラダ」。パサつきがちな鶏むね肉が、しっとりいい感じ。タンパク質や野菜を先に食べると、健康にもいいようで、ありがたいものです。

 血糖値のことなど頭に浮かんでは消えたところで、いよいよ着丼したのがこれよ、これ!

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像4

 四角くておシャレな丼に漂うのは、透き通ったキレイなスープのラーメンなのだが、注目して欲しいのは、隣にあるパンとコーヒーフレッシュじゃなくて、トッピングされている具材だ。

 これこれ。

 そう、今日はこれを食べに来たのだ!

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像5

 キクラゲじゃないよ~、トリュフトリュフ! キャビア、フォアグラと並ぶ、世界三大珍味のひとつ! まさに、おめでたい日にぴったりの珍なる食材ではないですか。

 しかもこのトリュフの量、ハンパない。こんなにたくさんのトリュフが乗っかったラーメンが食べられるなんて、さすがギンザですな~!

 鶏出汁の香りの正体はこのスープだったうようで、レンゲにすくってみるが……いまいち、そのクリアさが伝わらない(汗)。

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像6

 ならばお味はというと、スッキリ澄んだ鶏スープと塩ダレなのか、ラーメンにしては珍しい洋風な香りが香って来る。もちろん、そのキモとなっているのが、トリュフなのですな~。10グラム入っているそうです。

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像7

 どうよどうよ、麺に絡みまくった珍味中の珍味のゼータクな景色は!? 麺も特注麺で、このスープとトリュフに合うように作られているようです。

 果たして、初トリュフのお味は……?

「う~~ん、わかんない……」

 すみません、所詮、庶民の舌を持つ男なので、高級食材を食べてもその高級感がピンとこない。

 正直、トリュフの味は、シイタケの薄切りという感じ。でも、肝心なのはその匂い。マッシュルームの匂いを強くした感じというか、そう、松茸を香ばしくしたような香り! やっぱり最初に感じた匂いはコレだったんだ(笑)。

 そして、フレンチレストランらしく気の利いたところが、途中でスープにミルクを垂らして味変できるところ。スープの旨味と香りにまろやかさが加味され、味は一変! 筆者はこっちの方が好きでした。

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像8

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像9

 残ったスープは一緒についてきたバケットに浸して、どんぶりの底まで。我が丼に一片の食い残しなし!

 トリュフヌードル、大変うもうございました。

【GW10連休毎日連載企画】#5 令和元年初日は銀座で食べる世界の三大珍味ラーメンの画像10

東銀座 ル・コチア「トリュフヌードル」1800円

SNS映え  ☆☆☆
味     ☆☆☆
珍級度   ☆☆☆

(写真・文=よしよし)