世は、芸能界の恋愛報道が好きだ。「あの俳優とあの女優は付き合っている」「あの芸人とあのアイドルが密会」「あのグラドルは実業家とデキている」などなど。
そのような報道を目にしていれば、一般人もかなりの精度でタレントの恋愛事情を知ることが可能となる。
■別れ話を交わした夜に食べた料理を作りながら、元カレとの思い出を暴露するグラドル
テレビ東京で、とても恐ろしい番組が2週にわたって放送されていたことをご存知だろうか? タイトルは『女ウラミ飯』。
番組ホームページには、そのコンセプトが勇ましく掲げられている。
「料理×暴露トークバラエティ」
「様々な女性ゲストを迎え、元カレとの思い出たっぷり、愛情たっぷり、そして“ウラミたっぷり”の手料理を作って頂きながら、放送ギリギリ!?の“元カレ話”をお聞きする番組です」
10月5日放送の第1回に登場した女性ゲストは、佐藤聖羅(元SKE48)、みちょぱ、川村エミコ(たんぽぽ)の3人。佐藤と川村に関しては、元カレの正体を知る人も少なくないだろう。
気を使っているつもりなのか、女性ゲストは元カレのことをあくまでイニシャルで呼ぶ。実名を出さず、交際時のエピソードを放出するのだ。
まずは、佐藤が料理をする。あくまで、これは料理番組である。元カレについて聞かれ「NスタイルのIさんです!」と、笑顔で発表する佐藤。彼女はIさんと別れ話をした日の夜に作ったシチューを、スタジオで振る舞ってくれるらしい。
とはいえ、見どころは言うまでもなく料理ではない。元カレにどうやって口説かれたか、そして恋愛中の様子などを、料理しながら暴露する女性ゲストたち。例えば、佐藤が明かしたIさんのエピソードにはこんなものがある。
「(口説かれた時は)読むのに3分くらいかかる長文のLINEがガンガン来た」
「SKEに入ってからずっと恋愛してなくて、恋愛の仕方がわからない時に『彼氏がいるってどんなことか全部、俺が教えてあげる』って言われて、好きになっちゃった。このセリフは2~3回言われてる」
「私と付き合ってることを知らないグラビアの友だちに、『井上さんに口説かれてる』ってLINEを見せられた」
別れた後、公共の電波でこうした実話を明かされるとは、さすがに元カレがかわいそうになってくる。っていうか最後のエピソードに関しては、もはやイニシャルじゃなくて実名を出してしまっているし……。
だが、井上に関しては佐藤がテレビで暴露することを認めているとのこと。レアケースだ。元カレ公認のエピソードトークということになるだろうか。
■夜の生活がどうだったかを元カノに暴露されるお笑い芸人
翌週12日に放送された第2回の女性ゲストは、宮崎宣子(元日本テレビアナウンサー)、わたなべるんるん(お笑い芸人)、真麻(袴田吉彦の浮気相手)の3人。なんとも、クセのある人選ではないか。
ここでフィーチャーしたいのは、女ピン芸人のわたなべるんるんである。彼女の元カレは「TエンジェルのTさん」。一応、イニシャルにしているものの、羽織っているエプロンの名札には「たかし」の3文字が記されている。たしかに彼女、今までにたかしとの諸々を他番組で何度か公開しており、元カレに半ば容認されていると言えるかもしれない。
それにしても、明かされるエピソードがしんどい。
「初めてのキスは、私の家。動画とか撮っておけばよかったなーって思いました」
「(初めての夜は)結構、早く終わった」
「Tさんが運良く下着を置いてってくれたんですよ。それをまだジップロックに入れて、私は取っておいてあります」
佐藤に関しても渡辺に関しても、元カレはお笑い芸人だ。なので、シャレで済む範囲内かもしれない。
しかし、第1回に出演したたんぽぽ川村が明かしたのは、一般企業社長との交際エピソードである。第2回に出演した宮崎アナは、元夫である会社員男性との夫婦生活を打ち明けている。芸能界にいるわけでもないのに、たまったものではないな……。
恋愛中ともなれば、とても他者には打ち明けられない秘密を共有する仲になるだろう。彼氏と彼女は、ある種の共犯関係だ。それを暴露される恥ずかしさと言ったら、筆舌に尽くしがたい。
しかしこの番組では、元カノが率先して過去を暴露しにかかる。「昨日の敵は今日の友」という言葉があるが、「昨日の彼女は今日の敵」とでも言うべきか?
コンセプトが危険極まりない番組だが、『女ウラミ飯』公式Twitterアカウントは「再び放送出来るよう、精進致します!」とつぶやいており、どうやら第3回放送に関しては未定のよう。
もしも次回放送があるならば、なんだかんだでまた観たい。世の野次馬根性を下品なまでにくすぐりにかかる番組である。
(文=寺西ジャジューカ)