楽しい買い物で社会貢献 途上国や震災の被災地で生まれる高品質商品のショップ3選

<p> 「社会貢献」というと、なんとなく何かを頑張らなくちゃいけない気がする。気軽にできることがあれば応援したい、けれど……そんなウジウジと悩んでいる人におすすめなのが、“買う”だけでできる社会貢献。アジア、アフリカなど発展途上国の農作物や加工品、東日本大震災で被災した漁港の女性たちの手によるアクセサリーなど、現地の人たちが現地の素材を使い、作ったものを購入することが自立支援へとつながります。<br />  そこで、本当に欲しいと思えるものが見つかる、とりわけ洗練されたアイテムを扱うウェブサイトや店舗を、ソーシャルビジネスの取材も多い、ライター上浦未来が厳選してみました。<br /> </p>

「SMAPの稲垣吾郎ちゃん、トモダチ」 店主がフレンドリーすぎる西葛西のインド食材店

 旅に行きたくて、行きたくて、ウズウズしながらも、仕事が忙しく旅立つことができない働き者のみなさん。そんな時は、日本にいながら外国を訪れた気分が体験できる“外国人街”へ。ひと度、店の扉を開けば、聞きなれない外国語が飛び交い、日本とはまったく違うゆるい空気が流れ、なんだかいろんなことがどうでもよくなるはず。

 旅好きライターが、インド、タイ、ベトナムの外国人街があるとのウワサを聞きつけ、食材の仕入れと交流を楽しみに、プチ旅行気分で訪れてみた!

■スパイスの香りが入り混じる空間で、鼻からインドを感じる

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インドの食材と雑貨 TMVS FOODS

 知る人ぞ知る、インド人街として有名な江戸川区西葛西。そのウワサの現場の最寄駅、東京メトロ東西線西葛西駅を降り立つと、スパイシーなカレーの香りが鼻をくすぐり……なんてことはさすがにないが、街を歩いていると、サリーではなく、洋服を着たインド人らしき人々をちらほら見かける。

 まず訪れたのは、駅から徒歩4分ほどの閑静な住宅街にあるインド食材店「スワガット・インディアンバザール」。心躍らせ、さっそく中へ入ると、思わぬインド人の大群が。店員らしき男性と主婦らしきインド人数名がヒンディー語でものすごい速さでやりとりをし、超本気で大量の買い物をしている。わたしの存在に気づいてもらおうと、周りをうろちょろするのだが、まるで相手にされない。インドを求めてやってきたが、あまりに濃厚なインドの風が吹き荒れ、これは楽しく会話するどころではない。一旦撤退することにして、別の店舗を訪れることにした。

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TMVS FOODSのピーライさん

 次に訪れたのは、「スワガット・インディアンバザール」から、歩いて5分ほどのところにある「インドの食材と雑貨 TMVS FOODS」。大きなマンションの1階にあり、なんだか陽気な感じが伝わる日本語で書かれた看板が目印だ。シンプルなワンフロアの店内は、インドらしくさまざまなスパイスが混ざりあった香りがして、異国情緒漂う。

 迎えてくれたのは、日本語が流暢なピーライさん。インドのおぼっちゃまという感じで、品がよく、ほどよくフレンドリーで、いい感じだ。10年ほど前に輸入業をするために家族で日本へやってきて、“スパイス屋さんが始めたインドカレー屋”がうたい文句の南インド料理店「アムダスラビー」も経営しているという。なかなかのやり手に違いない。お店ではとくにスパイスに力を入れていて、ざっと数えただけでも、30種類以上は並び、インド人だけでなく、本格的なカレー好きや料理好きな日本人も多く訪れているという。

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チリパウダー、ターメリックパウダ、コリアンダー(各100g216円)。お得
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インド風揚げせんべい(1パック216円)。イラストがすばらしい
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インドカレーの材料としてよく使う豆CHANA DAL(ヒヨコマメ・1 kg291円)。ほかにも、シナモンやココナッツもあるので、おやつ作りの材料もゲットできる

[住所]東京都江戸川区西葛西5-8-5-108 小島二丁目団地5号棟1F

■「チャイ飲む?」「SMAPの稲垣吾郎ちゃん、トモダチ」

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スワガット・インディアンバザールのオーナー、ビネシュさん

 インドの空気を体に染みこませたところで、再びあの店へ戻ってみる。すると、お客も減り、さきほどお客さんの対応でてんやわんやしていたインド人男性もすっかりリラックスモードだ。話しかけてみると、店のオーナーで名前はビネシュさんと教えてくれた。インドでは日本の大手旅行会社で働いていたそうで、日本語をとても上手に話す。

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棚にはさまざま商品が整然と並べられている

 お店のおすすめポイントを聞いてみると、唐突に、その場にいた別のインド人の男性が割り込んできた。「見てください」と言うと、棚に置かれた子袋を指差し、「彼はインドから食材をたくさん仕入れて、大きさを整えて、ひとつずつ小分けのパックにしています。アーモンドを見てください。粉々になってしまったもの、きれいに形が整ったもの、分かれているでしょ。安いのがほしい、きれいなのがほしい。いろんな人がいる。サービスです」。このなめらかな日本語、そして、見事なまでの宣伝文句を話すこの男性は一体!? と思ったが、月に1度程度会うぐらいの友達らしい。

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しばらく店の一角に座って3人で話し込んでいると、「チャイ、飲む?」と聞かれ、裏のキッチンでチャイを作ってくれた。うまい

 お店は2007年からオープンしているそうで、東日本大震災の時には、一気にインド人が減ってしまったらしい。その時も「ワタシ、お客さんをマッテタヨ!」と、お客さんが来なくても、店を開け続けていたのだという。そんなちょっといい話もしつつ、話はお店にやってきたお客さんの話に。

 「トモダチ」と言って、見せてくれたのは芸能人たちの写真。テレビ撮影時の話がとめどなく続き、そんな話をへぇーとか、ほぉーとか言いながら聞きつつ、最後に出てきた名前がSMAPの稲垣吾郎様。「彼もトモダチ。けど、忙しいから、なかなかコナイ」と言って、ちょっと寂しそうだ。

 そのいかにも親しげな話しぶりを聞いているうちに、ハッと10年ほど前にインドを訪れた時の記憶がよみがえった。インドの怪しげな旅行会社などで「このニホンジン、トモダチ」と言って、芸能人と友達であるとアピールされたこと。そして、初めて会ったのに「マイフレンド 、マイフレンド!」と連呼され、スペシャルプライスのごはんを食べようと追いかけられ、あまりのしつこさに全力で町を駆け抜けたことを。世界中どこで暮らしていたって、インド人はインド人。一度でも会った人はトモダチ。そのどこにいても変わらぬ姿勢に感動すらしてまった。

 帰り際には、「アナタ、独身? インド人の男好き? 興味あるなら教えるよ」と提案があり、どうやら結婚相手までめんどうみてもらえるらしい。「IT系たくさんいるよ」とのことなので、申し出があれば、きっと喜んで紹介してくれるはず。気になる人はぜひ。

[住所]東京都江戸川区西葛西5-12-2 西葛西モリタビル1F

(上浦未来)

大盛況の府中刑務所文化祭で見えた、塀の中の厳しい現実と課題

<p> 今年11月3日の文化の日、澄み切った秋晴れの空の下、日本最大の刑務所、府中刑務所で文化祭が行われた。刑務所で文化祭とは、かなりマニアックな気もするが、今年は例年を上回る約1万8,200人が訪れ、賑わいをみせた。先頭グループのひとりに聞いてみたところ、午前10時の開場に向けて8時から並んでいるという。<br /> </p>

今スナックの人気が急上昇! 初めての女性でも楽しめる極意をプロに聞いてみた

<p> スナックが今、アツい。オシャレ雑誌『Hanako FOR MEN』(マガジンハウス)で特集されたかと思ったら、『BRUTUS』(同)でも特集されているではないか。オシャレに取り上げられたとなれば、興味を持つ女性も少なからずいるはず。でもいったい、どんな店に、どうやって入ればいいの?<br />  そこで、全国のスナックを渡り歩くスナックのプロである『スナックガイド』の 宇野倫史氏に、初心者女性が知って得するスナックの楽しみ方を聞いた。<br /> </p>

イスラム国を取材した報道カメラマン横田徹が語る、日本が戦争に巻き込まれる可能性

<p> 報道カメラマン横田徹さんの著書『戦場中毒 撮りに行かずにいられない』(文藝春秋)が発売された。横田さんといえば、過激派組織「イスラム国」への取材経験を持ち、今年1月湯川遥菜さんと後藤健二さんの殺害予告を受けた時には、ニュースなどで、解説者としても登場していた人物だ。本書は写真集ではなく、アフガニスタン、カンボジア、そして、イスラム国など、横田さんが訪れた数々の戦地での壮絶な経験をまとめた体験記であり、自分の人生を振り返った集大成でもある。<br /> </p>

非正規職アラフォー独身女性の不安とは? 調査から見える厳しい生活の実情

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Photo by Petra Bensted from Flickr

 ここ数年、派遣切りやブラック企業など働く人の待遇、さらには賃金格差が問題となってきた。こうした問題では主に男性がクローズアップされ、女性の問題が出てきたと思ったら、若年女性の貧困、待機児童問題やマタハラ、シングルマザーの貧困、とちょっと世代や状況が限定的。同じ女性でもあまり聞かない私たち世代の独身女性はどうなってるの? と、なんだか釈然としないアラフォー女性もいたのではないだろうか。貧困とまではいかないけれど、生活にちょっと不安があるのよね、そんな人はなおさら気になるところ。

 そんな注目されてこなかったアラフォー以上の独身女性たちの仕事と暮らしに、今スポットライトが当たろうとしている。現在、「非正規職シングル女性(35-54歳)の社会的支援に向けたニーズ調査」という調査が公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会により実施されているのだ。この調査はニーズにあった社会的支援を検討し、公共のサポートとして望まれる資源を作っていくことを目的としている。すでに回答速報が出ているのでご紹介したい。

 それによれば非正規職で働く理由を約半数が「正社員で働ける会社がなかったから」と答えており、次に多い「体力的に正社員として働けなかったから」「専門的な資格・技能を生かせるから」とは大きな差があるようだ。

 そんな中での不安や悩みとして、深刻な回答が寄せられている。

・1年ごとの契約でこの先何年働けるか見通しが持てない(多数)。
・収入が少ない。費やすエネルギーに見合わない。
・派遣では継続して厚生年金に加入できない。将来の年金額が不安。
・住居の問題。親の持ち家でも、庭の手入れや経年劣化によるメンテナンスに費用が工面できない。
・健康に不安。(病気で)仕事を失う→仕事復帰できない→両親の介護→老後の生活不安、という負のスパイラルに陥りそう。
・法改正で5年の期間制限ができ、スキルを磨いてきたのは無駄だったかと悲観。
・職場会議に参加できず、見通しを持って働けない。歓送迎会にも呼ばれず、雑談しづらい。日々の悩みを話す場がない。
・フリー、在宅の仕事は単価が下落して割が合わない。母の年金が途絶えたり、仕事がなくなったりしたら……。

などなど。また、どんなサポートや利用できるものがあったら良いか、という問いにはさまざまな意見が寄せられている。

・無料で気軽に利用できる、充実した健康相談
・大きな病気をした時の経済的支援
・高齢者介護の相談はどこに行けばいいかの情報提供
・家事援助窓口
・低料金の就職・生活の相談窓口(役に立たない無料相談より、有料でも役に立つ相談を希望)
・食事の提供が格安で受けられる場所
・低家賃の住まいを保証人なしで貸してくれる住まいのサポートシステム
・実家から出て暮らし始めるための支援
・職場でもどこでも応用できるメンタルトレーニング
・フリーランスの人向けの仕事相談(財務、営業など)
・夜間・早朝・休日も利用できる税金・健康・キャリアアップなどの相談窓口や講座
・職業訓練や資格取得制度の充実
・シングル女性に特化したハローワーク
・結婚してもしなくても安心して生きていけるようなシングル女子のライフモデルを考えるワークショップや交流会、冊子
・若くない(!)非正規シングル女性がつながれる場所で、仕事、生活、介護など情報や思いをわかちあいたい

 さらには、社会に対しての要望や意見も書き込まれているようだ。最低賃金から、既婚女性優遇の制度や社会の風潮まで、さまざまな意見が挙げられている。調査期間は10月30日までだ。対象になる女性はぜひ回答して、あなたの想いもぶつけてみてはどうだろう。

鈴木晶子(すずき・あきこ)
生活に困窮する若者のメンタルヘルス、生活や就労の支援に従事。特に女性を多く支援。臨床心理士。現在、インクルージョンネットかながわ代表、インクル相談室鎌倉主任相談員。2002年よりひきこもり支援を始め、よこはま若者サポートステーション、横浜パーソナルサポートサービスを経て現職。NHK『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』出演、読売新聞連載等、TV・新聞等に出演、掲載。

東村アキコ『ヒモザイル』休載! 関係者が語る、少女漫画家が炎上に弱い理由

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「モーニングtwo」(講談社)2015年10月号

 「モーニング・ツー」(講談社)で連載していた東村アキコ氏の“実録ヒモ養成漫画”『ヒモザイル』が休載になった。1話、2話をネットで公開したところ、ネット上で批判が高まる“炎上状態”になり、東村氏から編集部に「休載」を申し出たという。東村氏は「嫌な気持ちになった方には本当に申し訳ない」などとコメントし、「お休みさせていただきながら、今後について考えたい」としている。

 この休載を聞いて、「えー! 続きを楽しみにしていたのに!」と嘆く東村ファンも多いだろう。人気作品には批判も出て当然だが、どうして、今回は休載という事態になってしまったのか。出版関係者に話を聞いてみた。

東大理IIIは勝ち組なのか? 国立大学病院医師は30代でも月収20万円の現実

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Photo by Takayuki Miki from Flickr

 息子3人を灘高から東大理IIIに入れたママ、佐藤亮子氏が炎上した。講演会での彼女の「受験に恋愛は邪魔」という発言が発端になり、彼女の猛烈な教育ママぶりは、テレビや週刊誌を巻き込んで大きな話題となった。通常の炎上と違い、著名人が実名で意見を言い、それでさらに燃え盛った印象だ。作家でタレントの乙武洋匡氏はTwitterで「この3兄弟が幸せな人生を歩んでいけることを心から祈るばかりです」と投稿している。普通、この手の子育て方法の論議は、子育て中のママたちが中心になって炎上させるが、今回は、乙武氏をはじめとして、中年男性が熱心に参加している。

 彼らはどこにイラっとくるのか。「東大理III」という日本最高峰の偏差値の学類は、学歴至上主義世代の彼らのコンプレックスを刺激するのだろうか。佐藤ママの長男はモデルとして「週刊朝日」(朝日新聞出版)の表紙を飾ったが、すっとしたイケメンだ。東大に取材に行くと、男女問わず学生の容姿レベルは高まっている。優秀な男性は、美人と結婚し、そういう夫婦の子供が東大に入るので、東大生に美男美女は増えて当然だ。佐藤ママの夫は評判のいい弁護士で、3兄弟を灘高、一人娘も私立に通わせ、かなりの経済力を持っている。それゆえに「結局、金持ちの子供が受験に有利でいい職業に就く。不公平だ」という批判もネットでは見かけられる。

 だが、ちょっと待ってほしい。理IIIに進学することは、果たして「勝ち組」なのか?

■医師の世界は、収入とカーストが反比例

 平成21年度の中央社会保険医療協議会の調査によると、病院勤務医の平均年収は1,479万円、開業医は2,468万円。開業医はビジネスセンスを磨けば、いくらでも稼げる可能性がある。彼らは多くが親の代から医師で、自営業者の後継ぎだ。たいていは私大の医学部を出ている。つまり、学費の高い私大出身の開業医こそ「金持ちの子が金持ちになる」世界を繰り広げている。

 だが、全国紙の医療記者はこう話す。
「いくら稼いでも、医師は、医学界で認められないと、劣等感を持つ生き物なんです」
 つまり、東大を頂点とする学閥・医局カーストがあり、研究業績が認められた人間が上に行く。エリートほど満たされ、自己肯定感を強くしていく。

 「医師の世界は、収入とカーストが反比例します。東大出身で国立大学付属病院に勤務したら、プライドは満たされるかもしれませんが、経済的には大変だと思います」と話すのは東大関係者。

 2009年に当時山形大学医学部長だった嘉山孝正氏が前出の協議会に提出した資料「医療の最後の砦の現状-特定機能病院(NCと大学病院)-」によると、国立大学病院勤務医の半分は非常勤職員で、彼らの年収は、研修医で341万円、医員(平均年齢33歳)で303万円だ。正規雇用になっても助教で475万円(同37.7歳)、准教授624万円(同48.8歳)、そして、“白い巨塔”の頂点である教授は721万円(同52.6歳)である。もちろん、バイトなどで副収入もあるが、先に紹介した勤務医の平均年収に比べても、かなり低く設定されている。

■30歳を過ぎて年収300万円以下

 東大理Ⅲは入学後もカリキュラムが厳しく、かなり勉強をしないとならない。そのため、バンド活動などの趣味を諦める学生もいる。また、卒業後2年間の研修医を終えると、たいていは大学院に進み、無給となる。週末、当直のバイトをすれば、サラリーマン以上に稼げるが、東大の院は研究者育成のための機関なので研究も忙しく、そうそうバイトもしていられない。苦労して、博士号を取っても、国立大学の付属病院ではすぐに正規雇用されず、非常勤として年収300万円程度の生活を強いられる。

 東大出身の若手研究者は、「特任助教」という肩書を持っていることが多いが、要は非常勤の助手であり、月収約20万円スタートである。30歳を過ぎて年収300万円以下というのは、かなり厳しいのではないか。そして、正規雇用されて、さらに准教授、教授と昇進していくのは激戦だ。バイトをすれば収入は増えるが、そちらに時間を取られると、研究で後れを取っていく。そのため、30代後半以降でも、親から仕送りを受けたり、妻の収入に依存したりするケースが出てくる。

 「製薬会社から割のいい仕事をもらって、お小遣い稼ぎ……というのが難しくなっています。今の時代、なにか事件が起きたら、すぐにやり玉に挙がるし、ネットで情報が拡散するから」(東大出身研究職)

 「激務で大学病院に泊まり込んでいて、家に帰ってこない。それなのに年収300万円ですよ。家事も生活費も全部私の負担です。しかも夫が、東大出身の医師だとバレると、激しく嫉妬される」(東大卒医師を夫に持つ30代女性)

 また、医師には訴訟リスクもある。特に大学病院には重篤な患者が来るので、最善を尽くしても、患者は死亡することが多く、訴えられる可能性が高くなる。最初に診察した町医者のミスが原因で患者が亡くなったのに、訴えられるのは、最後に担当していた大学病院の医師というケースもある。大学病院の医師というのはまったく割に合わない。

■看護師は、20代で年収400万円以上

 なぜ、そんな条件の悪い仕事を彼らは続けるのか? それは日本の社会で尊敬されるのは、金持ちではなく、「社会貢献した人」だからである。億ションで芸能人をはべらせパーティーをやっているIT企業オーナーと、ユニクロに白衣羽織って患者のために徹夜で働く大学病院の薄給医師のどちらが尊敬されるかといえば、やはり、後者だ。

 「大学でのキャリアを諦めて、民間病院で勤務しだすと、年収が2倍3倍になったりします。しかし、挫折感からストレスを抱え、家庭で妻へのDVが始まることも。DVに年収や学歴は関係なく、劣等感から発生するので」(病院勤務のカウンセラー)

 医師免許があるから、食いっぱぐれはしないが、30代で年収300万円程度で、しかも、家に帰れないほど忙しい彼らは、果たして“勝ち組”なのだろうか? 妻は30代前半までに出産したいのに、経済的に子どもが作れないというケースも出てくるのだ。
 
 この「東大医学部出身の医師の現状」を話すと、妙齢の女性たちが「じゃあ、どんな仕事の男性と結婚すればいいの?」と訊いてくる。医療関係では、おすすめしたいのは、看護師である。4年制大学の看護科が増えたことで、男子の看護師はこの10年で2倍に増えている。

 男性看護師たちの悩みは「土日休みじゃないから、恋人が作りにくい」「女性看護師は気が強いから、プライベートではつきあいたくない」である。看護師不足は今後も続くので、看護師は職に困ることもないし、男性は体力があるので夜勤も多くこなせるし、管理職への昇進が早いケースも多く、収入も安定している。なにより、女性上位の職場にいるので、女性への恐れというか敬意がある。

 看護師ならば、20代で年収400万円以上を安定して稼ぐ。また医師は医局に縛られるので、どこに飛ばされるかわからないが、看護師は勤務先を選べる。世間が知らないところに掘り出しものはあるわけで、現在の婚活的な狙い目は、エリート医師よりも男性看護師なのかもしれない。
(木原友見)

「誰の心もいらない」幸せを説く『プリンセスメゾン』、関係性の息苦しさをほぐす処方箋

<p> では現代のアラサー女性たちは、この苛烈な状況を甘んじて受け入れるしかないのでしょうか? いやいや、決してそうではありません。この息苦しい世界においてはなによりも「幸せになること」が最上のレジスタンスであります。</p>

“追い込み女子”よ、立ち上がれ! 男はドン引き必至のLINE連打がコワすぎる!?

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 「彼氏から連絡の返信が来ない……」と眠れない夜を過ごしたこと、女なら誰もがありますよね。携帯メールが主流の頃にも連絡の来ない携帯を部屋でぶん投げたことのある人も多いでしょうが、LINE時代になりそのストレスはさらに増加。「なんで既読がつかないの?」「なんで既読がついたのに返信ないの?」と、もうどんなことでもモヤモヤが溜まる一方! かといってそのままの怒りを彼氏にぶつければ“めんどくさい女”認定を受け、男は逃げてしまうという悲しい現実。なんとも生きづらい世の中になりましたねえ……。そのストレスをお酒でまぎらわしたりして不健康になる前に、積極的に解消する方法はないものかと思案していたら、見つけましたよ、「これぞ……!」というものを!