【薬剤師解説】春の「肌バリア機能」低下の対策法とは? 薏苡仁(よくいにん)など漢方活用法も解説

 寒い冬が終わり、春の暖かさが感じられる季節になりました。おしゃれもメイクも楽しめる時期ですが、肌は思った以上に冬のダメージを受けています。冬の乾燥に耐えた肌は、バリア機能や保湿機能が低下していることが多いため、季節の変わり目は、特にスキンケアを慎重に見直す必要があるのです。

 そこで今回は、肌のバリア機能を紹介するとともに、この時期だからこそ意識したい、正しいスキンケア方法を薬剤師の相田彩氏が解説します。

1.「肌バリア機能」って一体何?

 「肌バリア機能」という言葉を聞いたことはありませんか?  これは、紫外線やほこり、雑菌、刺激などからバリアのように肌を守る、皮膚の働きのこと。バリア機能によって必要な水分が閉じ込められて、肌の潤いが保たれます。肌バリアが正常に機能しているおかげで、私たちの肌はみずみずしく健康に維持されるのです。

 肌のバリア機能は、皮膚の一番外側にある角質層の「天然保湿因子」「皮脂膜」「細胞間脂質(セラミド)」から成り立っています。これらがバランスよく整っていると、肌から水分が必要以上に蒸発することを防ぎ、外部の刺激に対応して、肌に水分が保たれた健康な状態を作ることができます。

 肌は、季節の変わり目に敏感になりますが、気温や湿度、エアコンや花粉などの刺激物質と関係しています。そのため、冬の乾燥やエアコンを頻繁に使う時期を過ごしてきた肌は、春になってバリア機能や保湿機能などが低下している場合があるのです。

 また、春は気温の上昇につれて体の新陳代謝も上がり、汗や皮脂の分泌量が増え、赤みや痒みなどの肌トラブルが起こりやすい季節。肌バリア機能の低下を防ぐためにも、春は正しいスキンケアを心がけることが重要だといえます。

 肌のバリア機能が低下すると、潤いに必要な水分が蒸発し、乾燥肌になってしまいます。また、外部からの刺激にも弱くなるので、すぐに肌トラブルを起こしてしまうのです。ここでは、バリア機能を正常に維持するために必要な対策をご紹介します。

2-1.しっかり保湿をする

 肌の水分が不足すると、乾燥して敏感肌になってしまいます。水分は老化や新陳代謝のバランスも影響しますが、乾燥は特に大敵。乾燥によってバリア機能が低下した肌は、水分を保つ力も弱くなってしまうのです。

 肌の角質層の中でも、細胞間脂質(セラミド)は、バリア機能を正常に維持するために欠かせません。そのため、化粧品や保湿剤は、セラミドが配合されているものを選びましょう。なお、より浸透しやすい「ナノ化」されているものの使用をおすすめします。

2-2.肌に刺激を与えない

 洗顔で汚れや脂を落とそうと、肌をゴシゴシ強くこするのはNG。過度なケアは、かえってバリア機能を傷つけてしまいます。また、肌に合わない化粧水や化粧品を我慢して使うのも避けましょう。刺激を感じたり、肌に合わなかったりする商品は使用せず、自分の肌が心地よく感じるものを選んでください。

2-3.バランスのいい食事を心がける

 食事では、バランスよく栄養素をとり入れることが大切。肌のバリア機能で重要なセラミドは、栄養不足でも減少してしまいます。肌のもとになるタンパク質やアミノ酸を、肉や魚、卵などから上手にとり入れましょう。

 また、肌は毎日ターンオーバーを繰り返しています。ターンオーバーを正常に維持するために、ビタミン類を摂取することもポイント。ビタミンAやビタミンCのほか、亜鉛などの栄養素も、野菜やフルーツなどから偏りなくとるように心がけてみてください。

 肌トラブルの予防や対策として、体の内側からアプローチすることもできます。肌トラブルは血液の巡りが悪くなることによって、全身に栄養が行き渡らないことが原因と考えられるからです。自然の生薬からなる漢方薬で血の巡りを改善し、肌トラブルを起こす体質や症状を改善することもできます。

 漢方薬は、一般的に副作用が少ないといわれており、安心して使用しやすいです。自分に合った漢方を使用することで、体質の改善も期待でき、根本から症状を治すことにつながります。

肌にお悩みの方におすすめの漢方薬

薏苡仁(よくいにん)

 ハトムギの皮を除いた種子からできており、肌のターンオーバー活性化にも効果が期待できます。また、体内の余分な水分や老廃物を排出する助けもしてくれるので、イボや肌のキメを整えるのにも有効です。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

 体力が中等度以上の方に向いています。のぼせ気味の方や顔が赤い方などに適し、体に溜まった余分な熱を取り除くことで、肌にも作用する漢方薬です。また、体の中に熱がこもることで起こる、痒みや湿疹などにも用いられますが、熱を冷まし、体を冷やす生薬で構成されているため、冷え性の人には向きません。

 以上が肌に悩みを持つ方におすすめの漢方薬ですが、肌の状態やニキビ、アトピー、皮膚炎などの症状によって、適しているものは異なります。漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあるのです。

 しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.美しい肌のため「自分自身のケア」を大切に

 肌のケアというと、洗顔や化粧水、乳液などの外用品を思い浮かべますが、体質や食生活、睡眠やストレスなど、日常生活の基盤が深く関係しています。忙しい生活の中でも、バランスのよい食生活やストレスの軽減など、自分自身のケアを大切にしてみましょう。健康な生活が維持できてこそ、潤いのある美しい肌が映えるのです。

薬剤師・相田彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

【薬剤師解説】「むくみ」改善の生活習慣&3つのおすすめ食品! 五苓散(ごれいさん)ほか漢方活用法も

 日常生活でよく起こる「むくみ」。夕方になると脚がパンパンになったり、お酒を飲んだ翌日は顔がむくんだりした経験はありませんか? むくみは自然に解消されることが多いため、どうしても見過ごされがち。しかし、そのメカニズムや水分との関係、予防法や対策を知っておくと、早めに解決できる場合もあります。今回は、むくみの原因や解消法を、薬剤師・相田彩氏が解説します。

1.むくみは「血流の悪化」が原因! 疾患が隠れている可能性も? 

 むくみの主な原因は、血流の悪化。通常は、毛細血管が全身を巡り、血液が滞りなく流れることで老廃物や余分な水分を処理しています。しかし、血流が停滞するとそのバランスが崩れ、組織間液と細胞の間に余分な水分が溜まって、むくみが起こってしまうのです。

 血行が悪くなる原因には、冷えがあります。冷え性だと、滞った水分がさらに体を冷やす悪循環を招いたり、溜まった水分が血管やリンパ管を圧迫して、症状を悪化させることも。また、運動不足や睡眠不足、ストレスなども血流を悪化させる原因です。女性ホルモンが水分の排泄に関わっているため、月経周期や更年期によってむくみが起こりやすくなることもあります。

 さらに、むくみには内分泌疾患や内臓疾患が隠れている可能性も。甲状腺の異常や心臓、肝臓、腎臓などの機能が低下してむくみが生じる場合もあるため、しばらく続いたり、指で押すと跡がついたりする場合は、医療機関を受診してください。

2.むくみを改善する生活習慣、2つのポイント

 むくみは、皮膚の下に余分な水分が溜まった状態なので、末梢血管の血流をよくすると、改善につながります。また、脚などの筋肉が少なくなると、血流が悪くなることも。日頃から、ふくらはぎや、ももの筋力が低下しないように気を付けて過ごしましょう。そこで、日頃からできるむくみ改善のポイントを2つ紹介します。

2-1.湯船につかるなどして体を温める

 シャワーだけで済ませるのではなく、湯船にゆっくりつかって、しっかり体を温めましょう。そうすると血行がよくなり、むくみも解消されやすくなります。また、入浴時の水圧も停滞している血流を促す効果があるので、湯船にお湯をためる時間がない場合は、足湯をするだけでも効果が期待できますよ。

2-2.適度な運動やマッサージをする

 筋力が弱くなると、血液を心臓に押し戻す力も低下して、血流が悪くなります。そのため、心臓から遠くにある脚の筋力の低下は、むくみの原因になってしまうのです。少しの時間でも散歩をするなど、脚の筋力をつける意識をしましょう。

 また、長時間のデスクワークや同じ姿勢でいることは避け、ストレッチやマッサージなどをして、血液を循環させることも大切です。

 むくみを解消するには、ナトリウム(塩分)の排泄を促すカリウムが多く含まれる食品の摂取が効果的。また、利尿作用のある食品、血行をよくする食品などもバランスよくとり入れましょう。

3-1.カリウムが含まれる食べ物:野菜、果物、海藻など

 カリウムは、腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑制するほか、ナトリウムの尿中への排泄を促進します。ほうれん草やバナナといった野菜や果物のほか、海藻類、イモ類、豆類などに含まれており、なかでも、春先に旬を迎えるたけのこは、炊き込みご飯や煮物など、用途が広く食べやすい食材です。ただし、腎臓の悪い方は不整脈を起こす可能性があるため、カリウムをとりすぎないように注意しましょう。

3-2.利尿作用のある食べ物:きゅうり、小豆、スイカなど

 食べ物で利尿作用を促進できれば、余分な水分が排出されてむくみの改善につながります。利尿作用のある食べ物にはカリウムも多く含まれているので、積極的にとりたいですね。きゅうりや春菊、セロリなど緑系の野菜、料理の付け合わせとしてのパセリは、手軽に摂取できる食材。また、小豆や大豆、納豆、スイカ、メロン、冬瓜などもおすすめです。

3-3.血行をよくする食べ物:たまねぎ、ショウガ、香辛料など

 たまねぎやにんじん、ショウガのほか、唐辛子やターメリック、コリアンダーなどの香辛料も、体を温めて血行をよくするといわれています。料理でも、塩分を控えてこれらの香辛料を加えるなどひと工夫すると、食習慣も楽しく改善できるでしょう。

 生活習慣などで血行促進の工夫をしてもむくみが解消されない場合は、漢方薬などで東洋医学をとり入れる選択肢もあります。

 漢方医学でのむくみは、血液の不足や巡りが悪いことに加えて、水分の代謝が悪くなり、水分や老廃物が体の中に溜まってしまうことが原因と考えられているのです。漢方薬は、自然由来の生薬の力で血液や水の巡りをよくすることで、むくみや冷え、倦怠感などの症状を同時に改善させます。

 ここでは、水分の代謝を改善したり、滞った水の流れを整えたりする漢方薬をご紹介します。

<むくみで悩む方におすすめの漢方薬>

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
 体に溜まった余分な水分を取り除き、体の水分バランスを整えることで、むくみや水太りなどの症状を緩和。疲れやすく、肥満や汗かきの人に向いています。

・五苓散(ごれいさん)
 体内の水の偏りを改善し、水分代謝を整えることで、むくみなどの症状にも効果が期待できます。体力にかかわらず使用できる漢方薬で、体の中に溜まった余分な水分を排出する利水効果があり、特に口が渇く人におすすめです。

 漢方薬などの東洋医学では、体の不調を根本から改善してくれます。特に、冷えなどの悩みは、時間はかかっても体質の改善が大切。漢方薬は、自然由来の生薬から構成されているため副作用の心配も少なく、始めやすいといえます。しかし、むくみに効果がある漢方薬でも、体質や状態がそれぞれ異なるため、自分の体調や体質に合ったものを選ぶことが重要。

 自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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5.むくみの悩みを解消するため、生活を見直そう

 むくみの原因と予防法をしっかり把握できれば、必要以上に悩まされることは減っていくはず。日頃から、血液やリンパの流れをよくする生活習慣を心がけましょう。また、冷え性がある方は、まず冷え対策を心がけることが大切です。

 特に脚は、心臓から離れているためむくみやすい場所。食生活を見直すほか、定期的にストレッチや運動などもとり入れて、むくみの悩みを解消しましょう。

薬剤師・相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

【薬剤師監修】春の肩こりや頭痛は「気象病」が原因かも? 五苓散(ごれいさん)ほか漢方活用法

 季節の変わり目や天候の変化によって、肩こりや頭痛に悩まされることはありませんか? 気のせいではなく、その不調は「気象病」が原因かもしれません。気象病は気候や天気、季節によって起こり、症状も人によって異なります。今回は、気象病の症状や原因を知り、春をより快適に過ごすための予防法を、薬剤師・相田彩氏が解説します。

1.頭痛、めまい、肩こり……もしかして「気象病」かも?

 気象病とは、天気や気温、湿度などの変化によって起こる症状の総称。気管支喘息や脳卒中、心筋梗塞の悪化など、明らかな病気を起こす場合もありますが、ほとんどはめまいや頭痛、肩こり、イライラなどの一時的な不調です。「いつものこと」だとやり過ごさずに、一度立ち止まって、症状をチェックしてみてください。

1‐1.気象病の主な症状

 気候や天気の影響を受けて体調が優れないと感じても、それが気象病かどうか判断するのは難しいですよね。まずは、下記の項目に当てはまるかどうか、セルフチェックをしてみましょう。

・天候が悪いときに、調子が悪くなる
・雨が降る前に頭痛やめまいがする
・雨が降る前にだるさがある
・天気予報で雨だと知ると憂うつになる
・季節の変わり目や寒い日に体調がすぐれない
・雨の日や梅雨時期にイライラする
・台風の時期に調子が悪い
・頭痛、めまい、吐き気、イライラなどの症状が天気によって左右される

 いくつか当てはまる項目があれば、気象病、もしくは気象病の予備軍かもしれません。自分が気象病かどうかを知っておくだけで、対策がとれたり、体調の変化に備えたりできるようになります。

1‐2.気象病の主な原因

 気象病の主な原因は「気圧」「気温」「湿度」の3つ。これらがいつも一定に保たれていれば、体に大きな負担はかかりません。しかし、台風などの急激な低気圧が来ると、気圧の変化に対応するために、体の圧力のバランスが乱れやすくなるのです。

 また、急激な気温差も体に影響を及ぼします。暑いときや寒いときは、その環境に適応するために、自律神経が働いて血管を拡張させたり、収縮させたりして調節してくれていますが、急な気温の変化が起こると、そうしたバランスが崩れてしまうことも。

 特に女性は自律神経への影響を受けやすいため、気象病は男性よりも女性に多く見られます。また、筋肉量の少ない女性は、気温の変化により冷え性にもなりやすく、気象病を起こしてしまいがちです。

 「気象病かもしれない」と思ったとき、予防の方法はいくつかあります。日頃から予防策を意識的にやっておくことで、症状を回避もしくは緩和できるかもしれません。

2‐1.耳周りのリンパマッサージ

 気圧の変化によって起こる気象病には、耳が深く関係している場合があります。特に「内耳」と呼ばれる部分は、気圧の変化を感じやすい。そのため、内耳が大きな気圧の変化を感じると、耳がキーンとなったり、内耳センサーのバランスが崩れることがあります。

 それを緩和するには、耳周りのリンパマッサージがおすすめ。耳の周りの血流が悪くなると、リンパの流れも滞ってしまいます。それを防ぐために、耳を軽く引っ張りながら、くるくると回すようにマッサージをしましょう。

2‐2.正しい入浴方法を行う

 気象病の対策としては、自律神経を整えることが重要。お風呂に入ってゆっくりリラックスするのもひとつの方法です。

 ポイントは、長風呂を避けることと、ぬるめのお湯に浸かること。40℃以下のぬるめのお風呂に入ると、交感神経の興奮を抑えるだけでなく、副交感神経の活性化にもつながり、リラックス効果が期待できます。全身浴をすると血行促進や疲労回復につながりますが、長風呂は逆に体が疲れてしまうので避けましょう。

2‐3.体調の記録をつける

 自分の体調不良のパターンを知るために、体調の記録をつけることも大切。普段から日記などに書いておけば、天気や気温の変化と自分の体調との関連性がわかりやすくなり、対策もできるようになります。日記や記録をつけるのが苦手な人は、体調管理のアプリなどを上手に活用してみてください。

 気象病で起こる頭痛などの症状を和らげようとして、市販の痛み止めを飲むことはおすすめできません。痛み止めは、そのときの痛みを緩和する働きはありますが、原因を取り除けるわけではないからです。

 漢方医学で気象病は、天気や気圧の変化で体の水分バランスが悪くなることが原因と考えられています。水分バランスを整えることで、頭痛、倦怠感、めまい、むくみなどが改善され、天気や気圧に負けない体質を根本から目指していくのが漢方薬です。

<頭痛などの気象病に悩む方におすすめの漢方薬>

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
 水(すい)の巡りをよくする作用があり、特に、頭痛やめまい、立ちくらみなど、上半身や頭に水が滞った症状を改善してくれます。

 体にたまった余分な水分を尿として排出してくれるので、衝き上がった気を鎮め、滞った水分バランスを整えることにより、めまいや立ちくらみ、頭痛などの症状を緩和してくれます。

・五苓散(ごれいさん)
 体の各場所に停滞した水分のバランスを整える作用があります。五苓散に含まれる猪苓(ちょれい)や沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)にはむくみを改善する働き、桂皮(けいひ)には血行を促進する役割があります。

 全身の水分の偏りの緩和に効果があるので、吐き気や頭痛、むくみなどを改善。水が頭部を圧迫することで起こる症状や、気や血(けつ)の滞りも改善するため、気象病により起こる頭痛やめまい、肩こりなどにも効果が期待できます。

・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
 胃腸などの消化器系の水の巡りを整える作用があり、効き目が穏やかなので、胃腸が弱い人に向いています。

 半夏(はんげ)には嘔吐を抑える作用、天麻(てんま)にはめまいやふらつきを抑える働きがあります。また、白朮(びゃくじゅつ)や茯苓などの生薬には、消化機能を改善させて気を補ったり、余分な水を排出させる作用も。下肢の冷え、頭痛、めまいなどに効果があります。

 頭痛や肩こり、めまいなどは、「水」だけでなく「気」や「血」も関わっているため、それらも考慮しながら漢方薬を選ぶ必要があります。また、めまいがひどい場合には、大きな病気が隠れている可能性もあるので、症状に応じて耳鼻科の受診も考慮しなければなりません。

 とはいえ、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.気象病を予防&改善して、穏やかな春を過ごそう!

 気象病はの改善には、気圧や気温などで乱れた自律神経を整えることが大切。ストレスをためないこと、適度に運動すること、ゆっくりお風呂に入ることなど、できることから取り入れてみてはいかがでしょうか。どうしてもつらいときには考えこまず、誰かに相談することも大切ですよ。

薬剤師・相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

【薬剤師監修】寒い日は「頭痛」になりやすい!? 原因に合わせた“2つの予防法&3つの対処法”を解説

 寒い日に「頭痛」が起こることはありませんか? 天気や気温の変化を受けて、頭痛などの体調不良を起こす人は少なくないとか。寒さで血流が悪くなることや、逆に気温が上がって血流が良くなりすぎることで、頭痛が起こることも。

 このように、頭痛にもさまざまなタイプがあるので、正しい対策や対処法を知ることが大事。そこで今回は、頭痛に悩まされない快適ライフを送るための方法を、薬剤師が解説します。

1.その頭痛は「寒さ」が原因かも?

 意外な頭痛の原因として、「寒さ」があります。体が冷えると、なぜ頭痛が起こるのでしょうか? 以下に、寒さ由来の頭痛の症状や原因をまとめました。

1‐1.寒さからくる頭痛は2種類ある

 寒さからくる頭痛には、血流が悪くなることで肩こりが起こり、さらに、脳や首の神経が緊張するために生じる「緊張性頭痛」があります。これは、寒さによって生じる血管の収縮が血行不良につながり、首や頭の筋肉が緊張して発生する頭痛。ひどくなると、吐き気も感じることもあります。

 また、寒さによって「片頭痛」が起こる場合も。ズキズキとした痛みが片側、もしくは両側に起こり、数分間から数時間続くもので、光や音に敏感になるのも片頭痛の特徴です。

1‐2.なぜ、寒いと頭痛が起こるの?

 寒くなると、体の血流が悪くなるため、もともと冷え性の人や体を動かす習慣のない人は、頭痛が起こりやすくなります。また、寒さによるストレスや疲労などで頭痛が起こることもあるのです。

 それ以外にも、寒い外から急に暖房の効いた暖かい部屋に移る際に、血管が拡張しすぎてしまい、神経を刺激して片頭痛が起こる場合もあります。

2‐1.適度に体を動かす

 デスクワークやパソコン作業など、同じ姿勢で長時間過ごしていると、肩こりが起こります。これを防ぐために、長時間同じ姿勢で過ごすことは避けて、数十分に一度は立ち上がるなど、体を適度に動かしましょう。

 特に肩や肩甲骨、首を回すように動かしたり、ストレッチや屈伸をしたりするのもおすすめです。

2‐2.体をしっかり温める

 首元や肩などは特に冷やさないよう心がけ、マフラーやストールなどを使って温めましょう。また、ゆっくりと入浴する時間を設けて、全身をしっかり温め、血行を良くすることも大切です。

 食事でも、ショウガや根菜類など、体を温める食材をとるようにしてみましょう。

3.寒さ由来の頭痛への対処法

 前述のように、頭痛にはさまざまなタイプがあります。自分がどのタイプの頭痛なのか見極めて、正しい対処法を知りましょう。

3-1.血管の収縮で起こる頭痛は、首まわりや肩などを温める

 寒さにより、血管が収縮して起こる頭痛の場合は、首まわりや肩などの筋肉が緊張している状態。このようなときには、蒸しタオルなどで首や肩をゆっくり温めると、緊張がほぐれて痛みが改善しやすくなります。寒さで頭痛が起こっているときには、急激な温度変化はかえって逆効果になるため、「ゆっくり」温めることがポイントです。

 また、足元が冷えることも良くありません。冷えると体の血行が悪くなり、体内の水分循環が悪くなります。水分の巡りが悪くなると、水分が体に溜まり、頭痛の原因となることも。おしゃれを楽しむ際にも、足元は冷やさないように気をつけましょう。

3-2.片頭痛のズキズキした痛みは、頭を冷やす

 片頭痛の原因は不明なことも多いのですが、寒い場所から急に暖房の効いた暖かい場所へ移動することで血管が一気に広がり、血流が良くなりすぎることでも起こります。この場合は、少し涼しい場所に移動し、安静にして痛む場所を冷やしましょう。

3-3.繰り返す頭痛には、漢方もおすすめ

 頭痛に悩んでいるなら、日頃から規則正しい生活をして、バランスの良い食事をとり、お風呂でゆっくりと全身を温めるなどの対策が大切。しかし、それでも頭痛を繰り返す場合は、漢方薬という選択肢もあります。

 漢方医学では、ストレスなどで気の巡りが悪くなったり、血管が収縮して血(けつ)の巡りが悪くなったり、さらに水分代謝が悪いことで不要物が排出されなかったりすることなどが、頭痛の原因と考えられています。漢方薬は、そのようなさまざまな原因にアプローチすることで、根本からの改善を目指します。

・五苓散(ごれいさん)
 乱れた水分のバランスを整える働きがあり、体の中に溜まっている余分な水分を排泄したり、停滞している水分の偏りを改善してくれます。

 代謝がうまくいかず、体のあちこちに水分が滞ったり、偏っていたりする状態を取り除くことで、頭の血管のむくみにも働きかけるため、「水(すい)」がうまく体を巡るようになり、症状の緩和が期待できるのです。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
 血流の滞りを改善する働きがあり、肩こりや頭痛などの血の滞りで起こる症状を軽減する効果が期待できます。

 桂枝茯苓丸に含まれる芍薬には痛みをとる作用、牡丹皮(ぼたんぴ)や桃仁(とうにん)には血液の循環を良くする作用があります。また、茯苓は気分を落ち着ける作用や余分な水分を取り除く働きもあり、これらが一緒に作用することで、血行の障害による痛みなどの症状を和らげるのです。

・呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
 生姜や人参といった体を温める生薬が含まれています。また、呉茱萸と大棗(たいそう)は鎮痛作用を有し、これらを含む呉茱萸湯には保温・鎮痛作用があるため、片頭痛などの頭痛に働きかけるのです。ただし、呉茱萸には子宮収縮作用があるため、妊娠している方には使用できません。

 漢方薬は、いくつもの生薬が組み合わされて作られているため、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては重大な副作用が生じることも。とはいえ、たくさんの漢方薬から、ご自分に合った漢方薬を見つけるのはとても大変ですよね。

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4.頭痛の原因を知り、快適な日々を送ろう!

 寒さによる頭痛には、血流が悪くなり起こる緊張性頭痛や、疲労やストレスによって起こる片頭痛があります。しかし、頭痛の原因はさまざま。いつもと違う頭痛や、激しい痛みやしびれ、嘔吐などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

 冬は、寒さで血管が収縮するなどの身体的な影響だけでなく、寒さや日照時間の少なさなどの要因がストレスになってしまうこともあります。日頃から、十分な睡眠と適度な運動、バランスのとれた食生活などを心がけ、快適な日々を送りましょう。

薬剤師・相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

ヨガインストラクターが教える「肩こり解消ストレッチ」2選! 自律神経を整える効果も期待!?

 「慢性的な肩こりに悩んでいる」「肩がガチガチで体が重い……」このようなお悩みを持つ方は、多いのではないでしょうか? 現代病の代表ともいわれる肩こりは、放置すると症状が悪化するだけでなく、ほかの不調を招くことも。

 そこで今回は、スキマ時間にできて肩こり解消に役立つ「肩甲骨ストレッチ」2選と、肩こりを悪化させないための生活習慣を、ヨガインストラクターの古城美季氏が紹介。早めのメンテナンスでつらい肩こりを改善し、快適な毎日を取り戻すために大切なことを教えてもらいました。

1.肩こりがひどくなる4つの要因とは?

 肩こりの症状が悪化すると、頭痛や疲労感、めまいなど、ほかの不調を引き起こすこともあります。また、冷えやむくみ、自律神経の乱れといった症状にもつながり、美容面やメンタル面においても影響を及ぼすのです。

 肩こりの主な原因として、肩周辺の筋肉の疲労と血行不良が考えられます。症状がひどくなる前に、まずは肩こりを引き起こす要因を知り、早めのケアを心掛けましょう。まずは、肩こりがひどくなる4つの要因を説明します。

1‐1. 長時間、同じ姿勢を続ける

 肩こりを引き起こす要因の一つは、同じ姿勢が長時間続くこと。姿勢を支えるために筋肉が緊張して疲労し、血流が悪くなります。

 特に、デスクワークやスマートフォンの操作は、首や肩が体の前側に入った前かがみの姿勢になりやすいので要注意。重たい頭を支えるため、首や背中の筋肉に負担がかかって肩こりを招きます。このような悪い姿勢が続くと、体のゆがみも生じやすくなり、肩こりを加速させてしまうのです。

1‐2. 眼精疲労

 眼精疲労も肩こりがひどくなる要因です。目のかすみや渇き、痛み、まぶたのけいれんなどの症状を伴う眼精疲労は、目だけでなく、首や肩周りの血行不良を招くとされています。

 パソコンやスマホの長時間使用のほか、車の運転や細かい作業も長い時間続けていると、目を酷使する原因に。メガネやコンタクトが合っていない場合や、ドライアイで涙の出が悪い場合も眼精疲労が起こりやすく、肩こりが悪化する要因です。

1‐3. 筋力の低下

 運動不足や加齢による全身の筋力低下も、肩こりを引き起こします。人の頭と両腕の重さは体重のおよそ20%にもなるといわれますが、そんな重たい頭や腕を支えるため、首や肩には常に負担がかかっているのです。

 筋力が低下すると、これらを支える力が弱くなるので、両肩にかかる負担が増加。また、全身の筋肉量が減ると、血液を体の隅々まで届ける役割を担うポンプ機能も低下するため、血行不良が起こりやすくなり、肩こりを招くとされています。

1-4.ストレス

 ストレスを感じると自律神経が乱れやすくなり、肩こりを引き起こします。自律神経のうち交感神経が刺激されると、血管が収縮するので、血流が悪くなって肩こりが起こりやすくなるのです。

 また、ストレスがかかると知らず知らずのうちに体に力が入ったり、呼吸が浅くなったりすることも。これにより、肩周辺の筋肉疲労や血行不良を招くので、ストレスの蓄積は肩こりが慢性化することにつながります。

 つらい肩こりの解消には、肩甲骨へのアプローチが有効です。肩関節と肩甲骨は密接な関係にあり、肩甲骨まわりの凝り固まった筋肉がほぐれると、肩の動きがスムーズになって肩周辺の筋肉がゆるみやすくなります。肩甲骨を動かすと背骨にもアプローチできるので、自律神経を整える効果も期待できるでしょう。また、背中の大きな筋肉を刺激することで血流が促されて、肩こりを解消してくれるのです。

 ここでは、デスクワークや家事の合間など、スキマ時間にできる肩甲骨ストレッチを2つご紹介します。

2‐1. 肩甲骨を引き寄せて胸を開くストレッチ

 左右の肩甲骨を引き寄せるストレッチによって、胸を開いて深い呼吸を促し、血流をよくして肩こりの解消を目指します。立った状態でも座った状態でもできるので、気軽に取り入れてみましょう。

1)両手を体のうしろで組みます。握手をするように、左右の手はしっかりと握ってください。
2)背筋を伸ばし、息を吐きながら、ひじを伸ばして両手をぐっと下に下げます。このとき、左右の肩甲骨を引き寄せる意識を持ちましょう。
3)息を吸いながら、組んだ両手を体から離すイメージで、ゆっくりと無理のない範囲で引き上げます。
4)この姿勢のまま、5回呼吸するまでキープ。腰が反らないようにおなかを引き締め、息を吸うときに胸を開き、息を吐くときに左右の肩甲骨を引き寄せる意識を持って呼吸しましょう。

2‐2. 肩甲骨をほぐす8の字ストレッチ

 左右の肩甲骨を広げて、組んだ両手で8の字を描くことで肩甲骨まわりをほぐすストレッチ。背中から肩甲骨を離すイメージで、なるべく大きく動かしましょう。

1)楽な姿勢で座り、両手の指を組んだ状態で体の前側に肘を伸ばし、両腕を肩の高さにセット。
2)組んだ両手の手のひらは体のほうに向けたまま、息を吐きながら、組んだ両手を前方に押し出して背骨を丸め、左右の肩甲骨を広げます。
3)この姿勢のまま、ゆっくりと組んだ両手で8の字を描きながら、肩甲骨を動かします。この動きを30秒を目安にくり返し、呼吸に合わせてゆっくりと動かしましょう。

 肩こりを悪化させないためには、日頃の意識や習慣も大切です。ここでは、肩こりの慢性化を防ぐ生活習慣のコツをご紹介します。

3-1.こまめに動く

 肩こりの悪化を予防するには、体が凝り固まらないようにこまめに動くことが大切。これは、長時間の同じ姿勢を防ぐほか、筋力アップや血流の改善にも役立ちます。

 定期的に運動をするのが理想ですが、難しい場合は日常に運動の要素を取り入れてみてはいかがでしょうか。通勤がてら、腕を振りながらひと駅歩いたり、デスクワークの合間に軽いストレッチをしたり、普段から体を動かす習慣をつけましょう。

3-2.早めにストレスケアを

 肩こりを悪化させないためには、体だけでなく心のケアも必要。ストレスをケアすることは、体の過緊張や自律神経の乱れの予防につながります。

 仕事も家事も、頑張りすぎるとストレスから体の不調が生じ、パフォーマンスも低下してしまいます。ゆっくりお風呂に入ったり、好きな趣味に没頭したり、自分なりのストレス解消法を見つけて早めのケアを心掛けてください。

3-3.肩こりには漢方薬もおすすめ

 慢性的な肩こりには、整形外科でも使われている自然由来の漢方薬を取り入れた「飲むメンテナンス法」もおすすめ。漢方医学は、体のバランスを整えて自然治癒力を高めることで、体の内側から健康な心身を目指すのが特徴で、さまざまな症状に効果が認められています。漢方薬は、肩こりなどの不調を一時的に改善するのではなく、不調を引き起こす要因や体質の根本からの改善を目指す医薬品です。

 漢方医学では、肩こりは肩の筋肉や組織の血の巡りが悪くなることで栄養物質が行き渡らない、ストレスで自律神経が乱れるなどの理由で起こると考えられています。血液の巡りや自律神経を改善することは、漢方薬が得意としています。

 また、漢方薬は自然の生薬からできていて、一般的に副作用が少ないとされている点もおすすめできるポイント。頑固な肩こりにお悩みの方は、肩甲骨ストレッチや生活習慣のコツと同じく、日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

・大柴胡湯(だいさいことう)
体の熱や炎症をとり、痛みをやわらげる作用があります。高血圧にともなう肩こりのほかにも、肥満症、便秘などの諸症状に用いられている漢方です。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血行をよくして熱のバランスを整える漢方薬。肩こりのほかにもめまい、冷え、のぼせなどの諸症状に用いられています。

 漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.肩甲骨ストレッチ&生活習慣で、肩こりとさよなら!

 今回は、頑固な肩こりの解消に役立つ肩甲骨ストレッチと、肩こりを悪化させないための生活習慣をご紹介しました。つらい肩こりは、早めのケアと日常の意識が慢性化を防ぐポイントです。肩こりが悪化してほかの不調を招く前に、正しい方法でメンテナンスしてみてください。

 ご紹介した肩甲骨ストレッチは、自宅で簡単にできるものです。仕事や家事の合間に、就寝前のケアとして、リフレッシュとしてなど、生活のリズムに合わせて気軽に取り入れるのがおすすめ。肩甲骨ストレッチと生活習慣で肩こりを改善し、快適に毎日を過ごしましょう。

ヨガインストラクター・ライター 古城美季(こじょう・みき)
2015年、RYT200(全米ヨガアライアンス認定)を修了。グループレッスンやパーソナルレッスンなど、年間700本のクラスを担当する傍ら、新人インストラクターのトレーナーとしても経験を積む。20年に独立、スタジオとオンラインで年間500本のレッスンを行なう。また、ヨガの知識を活かしてライフスタイルメディアで記事を執筆するなど、兼業ライターとしても活動している。初心者から中上級者まで、一人ひとりのカラダに合わせたアライメント重視の指導が得意。ヨガを通して「心身の健康」や「心豊かな暮らし」のサポートができるように心掛けている。

【薬剤師監修】「正月太り」を解消する3つの方法! 増えた体重を元に戻すダイエットのコツとは?

 普段から厳しい体重管理をしていても、お正月を迎えるたびに、その努力が水の泡になってしまう……。毎年このような失敗を繰り返していませんか? そこで今回は、正月太りで増えた体重を短期間で元に戻すためのダイエット法を薬剤師が解説。どれも簡単にできる方法なので、ぜひ試してみてください。

1.正月太りの特徴と原因は?

 正月太りの特徴を一言でいうと「短期間での体重増加」。年末から続くイベントや行事で生活や食習慣が乱れ、そのままのペースでお正月を過ごしてしまうと、短期間で一気に体重が増えてしまいます。まずは、正月太りの主な原因を考えてみましょう。

1-1.食べすぎ

 仕事の休みに入った解放感もあり、お正月には、おせちやごちそうをつい食べすぎてしまうことも多いはず。また、久しぶりの友人や親戚との再会で会食の機会が続くと、食事のペースも乱れがちになります。

1-2.アルコールのとりすぎ

 いつもはお酒を飲まない人も、お正月の特別感からアルコールを摂取する機会が多くなるかもしれません。連日の休みに気が緩み、お酒の量がついつい増えてしまうことも……。アルコールをとりすぎると、むくみから体重増加につながるだけでなく、食事量に歯止めがきかなくなることもあります。

1-3.運動をしない

 寒くなるとどうしても、暖かい部屋に閉じこもりがちに。電車の時間に間に合わせようと早歩きしたり、スーパーの買い物で重い荷物を運んだり、忙しない日常を送るだけでも、無意識にカロリーを消費しています。しかし、時間がたっぷりあるお正月は、ゆったり過ごすことが多くなるので、日常生活の運動量も減ってしまうのです。

 正月太りを素早く簡単に解消するには、ちょっとしたコツがあります。意外に思われるかもしれませんが、冬はダイエットに最適な季節。気温が低いと体温を保とうとして基礎代謝が上がるからです。寒いこの季節と正月太りの特徴をうまく利用し、増えてしまった体重を元に戻しましょう。

2-1.甘辛い料理はなるべく避ける

 正月の楽しい雰囲気の中で食べる豪華なおせちは、ヘルシーなイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、保存を効かせるために糖分や塩分が多く含まれており、濃いめに味付けされているものが多いですよね。糖分の多い食品を食べると血糖値が上がり、体は中性脂肪をため込みやすくなります。さらに、塩分の多いものをとると、体は塩分濃度を一定にしようと水分をため込んでしまうのです。

 そのため、糖分や塩分は短期間での体重増加の原因となってしまいます。おせちだけでなく、すき焼き、煮物、照り焼きなどの甘辛い味付けの料理も注意。三が日が明けたら、こうした味付けの料理はなるべく控えましょう。

2-2.ウォーキングをする

 暴飲暴食によりカロリーを余分に摂取すると、貯蔵に回されます。この貯蔵されたエネルギーは体脂肪へと変わり、肥満につながるのです。

 貯蔵されたエネルギーを燃焼する方法としておすすめなのが、有酸素運動であるウォーキング。寒さを感じながら運動すれば基礎代謝がアップするので、冬は特に効率よく消費カロリーを増やすことができます。

2-3.筋肉量を増やす

 筋肉量が増えれば、お正月の間に蓄えられてしまった体脂肪を減らしやすくなります。筋肉量を増やすために、次の2点をおさえましょう。

<筋トレをする>
 特に「腹筋」や「太ももの筋肉」といった、大きな筋肉が集まっている部位を意識して鍛えると、効率よく代謝をアップできます。

<筋肉になりやすい食事をとる>
 脂肪の少ない赤身肉、魚、大豆製品は筋肉の元となるたんぱく質を多く含むので、積極的にとりたい食材。また、体を内側から温め、代謝をアップする効果があるショウガやニンニク、根菜類もおすすめです。

 また、「もっと効率的に早く体重を落としたい!」という人には漢方薬もおすすめ。これまでご紹介した運動や食事改善をベースに、漢方薬をプラスすれば、より大きな効果が期待できます。漢方薬は、デトックス、胃腸の疲れ、脂肪燃焼などのお悩みや、体形別に異なるアプローチを行うのが特徴です。

 漢方薬の中には、脂肪の分解や燃焼、脂質の吸収の抑制、脂質を便と一緒に排出する作用があるものなど、体質を根本から改善することを目的としているため、太りにくく痩せやすい体質が目指せます。さらに、漢方薬は一般的に自然の生薬からできていて副作用が少ないとされているのです。

<正月太り改善におすすめな漢方薬>

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):下半身が太りやすく、むくみやすい、いわゆる「水太り」の方に。
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):欲旺盛で腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな方に。
・大柴胡湯(だいさいことう):便秘がちでストレスによる過食をしやすい方に。

 漢方薬はご自身の状態や体質を考えて選ぶので、うまく合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

 しかし、たくさんの漢方薬から自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

4.正月太りを解消して、スッキリした体に!

 今回お伝えした方法を知っているだけで、お正月にうっかり食べすぎたり、飲みすぎたりしても安心。お正月を思いっきり楽しんだあとは、スッキリした体で1年をスタートさせましょう!

薬剤師・竹田由子
薬剤師。元漢方・生薬認定薬剤師で薬膳漢方マイスター。大学院では臨床薬学を専攻、病院に10年間勤務。結婚後は調剤薬局へ勤務するのと並行して、ライターとしての活動も始める。腎機能低下を機に、月経痛への鎮痛剤使用量を漢方で減量成功した経験があり、「日常の不調はまず漢方」をモットーに生活を送る。病院時代の長いDI経験を生かし、薬の面から分かり易くサポートしたいと考えている。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

【薬剤師監修】突然足がつる「こむら返り」の予防法4つ! 就寝&運動時の応急処置法も解説

 就寝時や運動時、突然起こるふくらはぎへの激痛……これを「こむら返り」と呼びます。「急に足がつって歩けなくなる」「こむら返りが原因で寝不足になった」といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?

 しかし、原因がわからないと対策のしようがありませんよね。そこで今回は、薬剤師の篠原明宏氏が「こむら返り」の具体的な症状と原因、さらに対策についても詳しく解説していきます。

1.「こむら返り」の症状と原因をチェック

 こむら返りの原因として挙げられるのは、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルバランスの乱れによる筋肉の異常な収縮です。通常、筋肉は神経の命令によって収縮します。しかし、運動のしすぎやストレスにより筋肉が疲労した場合、ミネラルバランスの乱れが生じてしまい、突然筋肉が収縮してしまうのです。

 特に、神経や筋肉の伝達に関与するマグネシウムが不足することにより、こむら返りが起こりやすくなるといわれています。また、妊娠中の方はミネラル不足になりやすい傾向があり、こむら返りが起こりやすいため注意してください。

2.こむら返りの対処法

 こむら返りは、就寝中や運動中に起こりやすいとされています。いざ起こってしまったとき、どのように対処したらいいのでしょうか?

 すぐにできる応急処置は、患部を伸ばすこと。足の指を持ち、アキレス腱をグッと伸ばしましょう。また、痙攣しているふくらはぎは、くれぐれも優しく扱うことが重要です。このときに無理やり行うと、肉離れを起こしてしまう可能性もあります。自宅にいるときであれば、ふくらはぎをほぐすようにマッサージを行う、蒸しタオルやお湯で温めるなども有効です。

 次に、こむら返りを繰り返さないための予防法を4つご紹介します。

3-1.ミネラルや水分をしっかり補給する

 こむら返りの一番の原因は、マグネシウムやカリウムなど、体のバランスを整えるミネラル不足や水分不足。そのため、ミネラルや水分を日頃からしっかり補給することが大切です。特に、マグネシウムを含む食品を意識的に摂ることで、こむら返りの予防に役立ちます。

<マグネシウムを含む食品>
アーモンドなどの種実類、魚介類、藻類、野菜類、豆類など

3-2.体を冷やさない

 体が冷えると筋肉が収縮し硬くなるため、こむら返りが起こりやすくなります。そのため、普段の生活から意識して、体を温めることが重要。朝起きたら1杯の白湯を飲む、レッグウォーマーを身につけるなど、簡単なことから始めるのも有効です。また、お風呂もシャワーで済ませず、しっかりと湯船につかるようにしましょう。

3-3.ストレッチの習慣を取り入れる

 足がつらないようにするには、体をよくほぐすことも大切です。ストレッチなどでふくらはぎの筋肉をほぐしてあげると、筋肉が柔らかくなり、こむら返りが起こりにくくなります。寝る前に下半身を軽く伸ばすだけでもかまいません。毎日の継続が大切なので、簡単なものから取り入れてみてはいかがでしょうか?

3-4.こむら返りには漢方薬も有効

 こむら返りの予防には、整形外科の治療でも使われている漢方薬もおすすめ。漢方では、こむら返りが起こるときは、一時的に「血(けつ)」が不足している状態になっていると考えます。これは血液のことを指し、全身に栄養分を届ける役割を持つため、不足すると栄養バランスが低下し、こむら返りが起こりやすくなるのです。

 漢方薬は、痙攣そのものや痙攣で起こる痛みを抑えるなどのアプローチによって、こむら返りを改善します。こむら返りに悩む方におすすめしたい漢方薬は「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」です。これは血を補う漢方薬で、筋肉の急な痙攣を鎮めるもの。運動前に服用しておくなど一時的な予防に使われることが多い漢方薬で、急性期の症状に対しても非常に即効性があります。

 また、冷えが原因となってこむら返りを起こしやすくなっている方には、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」や、「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」などの漢方薬もおすすめです。下肢の冷えや腰痛がある方に対し、予防効果が認められています。

・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう):こむら返りがよく起こる方に
・八味地黄丸(はちみじおうがん):体力がなく寒がりの方のこむら返り予防に
・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):腰から下の冷えがある方のこむら返り予防に

 ただし、漢方薬はご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。そのため、ご使用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師などに相談すると安心です。

 しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

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4.こむら返りを解消し、すっきりした毎日を送ろう!

 こむら返りの症状や原因、改善方法についてご紹介しました。こむら返りを繰り返さないためには、普段の生活スタイルを改善することも重要です。体を冷やさないようにする、ストレッチを取り入れるなど、簡単なところから始めてみましょう。

 また、バランスのいい食事と適度な水分補給も大切。漢方薬もおすすめなので、気になる方はぜひ漢方に詳しい専門家に相談してみてくださいね。

薬剤師・篠原明宏
薬剤師。東京薬科大学卒業。大学院にて子宮内膜症の研究に携わり修士課程を取得。その後、中国の上海中医薬大学に留学し本場の中医学を肌で学ぶ。帰国後は保険調剤薬局にて管理職、役員を経験。最新医療の知識と伝統的な東洋医学の多方面から患者様の現状にあった健康サポート提案を得意とする。

【薬剤師監修】風邪をひいたときの“NG行動”3つ! 寒気には「葛根湯」(かっこんとう)がおすすめなワケ

 忙しさや疲れ、気温差などで、体調管理をしているつもりでも、うっかり風邪をひいてしまうことは誰にでもありますよね。風邪は、ウイルスなどが体に侵入したことで起こる熱や咳、喉の痛みなど、さまざまな症状をまとめたものを指します。

 風邪のウイルスは約200種類以上あるといわれており、今のところ薬はありません。つまり、風邪を早く治すためには、薬に頼るよりも自分自身の体の持つ働きを高めることが大切といえます。そこで今回は、風邪をひいたときのNG行動や素早く治す対処法、おすすめの漢方薬を薬剤師がご紹介します。

1.本当はNG! 風邪をひいたときに「やってはいけないこと」

 まずは、風邪をひいたときにやってはいけないことを3つご紹介します。

1-1.悪化するまで休まない

 風邪をひいても、仕事などがあるとついつい頑張りすぎてしまう人は多いはず。しかし、「風邪が悪化したら休もう」という考えは危険です。悪化する前にしっかり休んだほうが、結果として治りは早くなります。

 風邪をひいたときには無理をせず休み、特に睡眠時間をしっかり確保しましょう。質のよい十分な睡眠をとることで体の持つ働きも高まり 、風邪のウイルスを早く撃退できます。寒気を感じるときは、布団をしっかりかけて、ゆっくり休みましょう。

1-2.薬ですぐに熱を下げる

 風邪の症状がつらいと、すぐにでも改善したいと思いますよね。しかし、風邪をひいてしまったときに薬などで無理やり症状を抑え込むと、かえって風邪をこじらせてしまうことがあります。

 風邪をひいたときに熱がグッと上がるのは、私たちの免疫機能が風邪のウイルスや病原体の増殖を防ぐための防御反応でもあります。そのため、解熱剤を使ってあまりにも早く熱を下げてしまうのは、かえってよくない場合があるのです。

1-3.サウナで汗をかく

 風邪のときに「サウナで汗をかくと早く治るのでは」と考える方もいますが、あまりよい対処法とはいえません。サウナで汗をたくさんかいても、風邪の症状が和らぐことはなく、かえって体温調節機能を混乱させたり、体力を消耗させたりしてしまうことも。無理はせず、休養を大切にしたほうが風邪を早く治せます。

 風邪をひいてしまったときは、初期の対応が肝心。まずは安静にして、しっかりと水分補給をしましょう。その上で行ってほしい、正しい対処法をご紹介します。

2-1.体を温める

 風邪のひきはじめや、熱が上がってくるときは、体がゾクゾクして寒くなることがあります。このような状態のときは、まずは体温を逃がさないために体を温めましょう。上着を1枚多く着る、室内を温める、保温性の高いパジャマを着る、布団を重ねてかけるなどして、体を温めるように努めてください。

2-2.水分補給で不足したミネラルや電解質(イオン)を補う

 風邪をひくと熱が出たり、汗をかいたりして脱水状態になりがちです。脱水を防ぐために、水分補給にも気を付けましょう。ただ、たくさん水を飲めばいいわけではなく、失われたミネラルや電解質(イオン)も上手に補う必要があります。そのため、水分補給には経口補水液やスポーツドリンクなどがおすすめです。

2-3.胃腸に優しい食べ物で栄養補給をする

 胃腸の働きが弱くなりやすいので、消化器官に負担をかけないように、油ものや刺激物は控えましょう。しかし、食事を減らすと栄養素が不足してしまうため、様子を見ながらおかゆやうどんなどを少し食べて、ビタミンやミネラル、たんぱく質も補うように心がけてください。

 発熱、鼻水、のどの痛みなど、風邪のひきはじめには漢方薬も有効です。漢方薬は風邪のウイルスを退治するのではなく、体の熱をコントロールすることなので、結果として状態が改善していきます。また、漢方薬を飲むことで、風邪のウイルスに負けない体をつくっていけるのです。

 風邪のひきはじめに症状に合った漢方薬を使用することで、その後の治り方が変わってきます。漢方では、寒気がする「寒い風邪」と、喉の痛みや炎症が起こる「熱い風邪」の2つに分けて考えますが、それぞれの風邪タイプに適した漢方薬をご紹介していきます。

3-1.寒い風邪には「葛根湯」(かっこんとう)や「麻黄湯」(まおうとう)

 ゾクゾクと寒気がする「寒い風邪」には、「葛根湯」(かっこんとう)がおすすめ。葛根湯(かっこんとう)は、体の表面を温めて発汗を促す効果があるため、寒い風邪の症状を改善するのに特に効果的です。なお、さらに強く発汗を促す効果がある漢方薬には「麻黄湯」(まおうとう)もあります。

 これらの漢方薬の特徴は、汗をかかせて体を温めること。寒い風邪かどうかを見分けるには、汗をかいているかどうかチェックしましょう。

3-2.熱い風邪には「銀翹散」(ぎんぎょうさん)

 体が冷えて寒気がする寒い風邪とは異なり、「熱い風邪」は喉の痛みや炎症が起こり、顔が赤くなり、体がほてった状態を指します。このような「熱い風邪」のひきはじめには、ほてった体の表面を冷やし、炎症を抑えることが大切です。

 熱い風邪の症状に効果的な漢方薬として は、「銀翹散」(ぎんぎょうさん)がおすすめ。体の表面を冷やして炎症を抑える効果があるので、熱や喉の痛み、口が乾く、咳が出るなどの症状が特徴の「熱い風邪」に適しています。

 漢方薬は、風邪のひきはじめに用いると効果的ですが、症状が進んで重症化した場合には適しません。また、自己判断で選べないからといって、複数の漢方を同時に服用するのもNG。漢方薬にも相互作用や副作用があり、症状に適した配合で、用法・用量を守って服用することが大切です。

 漢方薬は、ご自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあった漢方薬を見つけるのは大変ですよね。

 そんなときは、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAIがあなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方

 日頃から体の免疫機能がしっかり働いていれば、風邪のウイルスが体内に入っても、症状が出ずに済むこともあります。もしも風邪の症状が出てしまったときは、無理をせず、ゆっくりと養生しながら冷静に対応しましょう。

薬剤師・相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

【薬剤師監修】「冷え」から体を守る3つの方法を解説! 体を芯から温めるには?

 「冷えは万病のもと」とはよくいわれますが、体の冷えを放っておくと、実際にさまざまな悪影響をもたらします。冷えを軽視せず、自分自身で管理ができれば、体の不調も予防できるのです。そこで今回は、冷え対策として「体を芯から温める方法」について薬剤師が解説します。

1.冷えがもたらす体への影響とは?

 冷えは、女性に多くみられる悩み。健康面だけでなく、美容面にもトラブルをもたらすことがあるので、冷えた体をそのままにしておいても、いいことは何もありません。まずは、冷えを放っておくと体にどのような影響があるのか、具体的に見ていきましょう。

<健康面の影響>
・腰痛や頭痛、関節痛、神経痛
・肩こり
・下痢、便秘
・膀胱炎 など

<美容面の影響>
・肌荒れ
・肌のくすみ
・痩せにくくなる など

 このような不調につなげないためにも、正しい対策をしていくことが大切なのです。

2.食事や生活習慣を見直して、冷えから体を守る3つの方法

 まずは、「食事」「入浴」「睡眠」といった日々の生活にスポットを当て、日常生活に取り入れやすい冷え対策をご紹介します。

2-1.食事は温かいものではなく「体を温めるもの」を摂る

 私たちが毎日摂っている食事には「体を温めるもの」と「体を冷やすもの」があることをご存じでしょうか? 食事の際は、単純に温度が高いものではなく、「体を温めるもの」を選ぶことが大切です。冷えでお悩みの方は、「体を温めるもの」を積極的に食事に取り入れ、上手に冷え対策をしましょう。それぞれ、代表例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

<体を温めるもの>
にんじん、かぼちゃ、たまねぎ、じゃがいも 、玄米、鮭、納豆、紅茶、ショウガ湯 など

<体を冷やすもの>
キュウリ、キャベツ、レタス、ナス、ほうれん草、タケノコ、梨、スイカ、パイナップル、アサリ、緑茶、コーヒー など

2-2.入浴は「全身浴」にする

 入浴で体を温めるには、40℃のお湯に10〜15分程度浸かるのが最適とされています。さらに、半身浴よりも全身浴がおすすめ。肩までしっかりとお湯に浸かることで、全身の毛細血管が広がります。加えて、体全体に水圧がかかることで、末端部の手足にたまった血液やリンパを押し戻す効果もあるのです。全身浴は血流をよくするので、半身浴よりも効率的に体が温まりますよ。

2-3.就寝中の足の冷えは「レッグウォーマー」で対策

 寝るときに足が冷えてしまう場合は、靴下よりもレッグウォーマーを履くのがおすすめ。睡眠中の体は、手足から熱を逃がして体温調節を行っていますが、ぴったりと密着した靴下を履いていると体に熱がこもり、必要以上に汗をかくことがあるからです。余分な汗が足の体温を外に逃がそうとするため、かえって足を冷やしてしまいます。その点、レッグウォーマーであれば足先からうまく放熱でき、足の冷え対策に効果的なのです。

 ここまで、生活のなかで取り入れられる冷え対策をご紹介してきました。しかし、徹底的に対策しても、「冷えやすい体質」の方は効果を感じにくい場合も……。そこで、根本から冷えを対策したいなら、漢方薬もおすすめです。

 自分で冷えやすい体質を改善する場合、運動をしたり、規則正しい生活を送ったりする必要がありますが、実際には「忙しくて難しい」「継続できない」という方も多いはず。漢方薬であれば、毎日飲むだけなので無理せず続けられるでしょう。

3-1.そもそも漢方とは?

 漢方医学は自然治癒力を高めることで、体の内側からバランスを整え、健康を目指すための学問。漢方薬は医薬品として医師の治療でも使われていますが、自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な原因、体質の改善を目指せる漢方薬。そのため、特に便秘や疲れ、冷えなどの慢性的な症状や、太りやすい体質に悩む方にも最適です。

3-2.冷え対策におすすめの漢方薬3選

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):手足が冷える方に
血流を促して手足などの末梢を温める漢方薬。特に、痛みを伴うほどの冷えに使われます。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):足腰が冷え、むくみがある方に
血行をよくし、また水分代謝を整えることで余分な水分を体から取り除きます。

・五積散(ごしゃくさん):冷え体質で胃腸の弱い方に
冷えのほかに、腰痛や関節痛、胃腸症状、婦人科疾患にも使われる漢方薬です。

 漢方薬は体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもありますが、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

 漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたにピッタリの漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。

あんしん漢方

4.体の芯からポカポカに! 寒い冬を快適に過ごそう

 冷えは体に悪影響を及ぼしますが、言い換えれば、体を温めることは健康にも美容にもいいことずくめ。日々の生活に冷え対策を取り入れるだけでなく、根本から冷えにくい体質を目指すなら、漢方薬の服用もおすすめです。ぜひ専門家の選ぶ漢方薬を生活にプラスして、寒い冬でもポカポカで快適に過ごしましょう!

薬剤師・篠原明宏
薬剤師。東京薬科大学卒業。大学院にて子宮内膜症の研究に携わり修士課程を取得。その後、中国の上海中医薬大学に留学し本場の中医学を肌で学ぶ。帰国後は保険調剤薬局にて管理職、役員を経験。最新医療の知識と伝統的な東洋医学の多方面から患者様の現状にあった健康サポート提案を得意とする。

「腸活」にいい食材3選、管理栄養士が解説! 「和食」が最強? 便秘解消&ダイエットに効果アリ!? 

 「腸活」という言葉を聞いたことはありますか? 腸内細菌のバランスを整え、腸が元気に動けるようにメンテナンスすることを指し、ネットやテレビでも注目が集まっています。腸は老廃物排出の要の器官であり、免疫との関係も強いので、腸の不調を放っておくと病気につながることも。そこで今回は、腸活のメリットとおすすめの食べ物について管理栄養士・小原水月さんが解説します。

1.腸活、3つの効果とは?

 腸活するメリットはいくつもありますが、中でも女性にうれしい効果を3つご紹介します。

1‐1.便秘解消

 便秘とは、腸の動きが悪くなり、便が長く腸の中にとどまる状態。腸活をして腸の動きが活発になると、便の排出もスムーズに行われ、便秘になりづらくなります。

1‐2.免疫力アップ

 腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種があり、悪玉菌より善玉菌が優位な状態が理想です。善玉菌は腸内を酸性に保ち、食中毒や病原菌による感染予防に役立つほか、善玉菌自体に免疫機能を高める効果も報告されており、感染症予防に重要な働きをします。

1-3.ダイエット

 腸内細菌のバランスが整い、腸が元気な状態になると、栄養の吸収効率が上がって老廃物の排出もスムーズになります。すると、代謝が上がるのでエネルギーを消費しやすい体になり、ダイエット効果が期待できるのです。

 腸活で意識したい食品は、善玉菌を増やす「発酵食品」と、善玉菌のエサになる「食物繊維」。反対に、悪玉菌が喜ぶのは「動物性たんぱく質」と「脂質」なので、これが多くなりすぎないようにすることも大切です。

 つまり、日本人が昔から食べてきた和食は「最強の腸活食」といえます。和食の中でも腸活にとって特に重要なのは、米、味噌、漬物の3つ。それぞれくわしく解説します。

2-1.米

 現代の食生活の問題点として、食物繊維不足が懸念されていますが、これは穀物を食べる量が減っていることが一因です。米にも食物繊維が含まれているので、しっかり食べることで腸活につながります。

 また、米は咀嚼(そしゃく)を促してくれるのも特徴。咀嚼すると胃の動きを促し、胃の動きが腸の動きを促すというつながりがあるので、米は栄養と形状の両面で腸活に有効な食材といえるのです。

2-2.味噌

 味噌は日本を代表する発酵食品で、腸内環境改善を助ける菌も多く含まれています。例えば、野菜たっぷりの具だくさん味噌汁は食物繊維が豊富に摂れて、腸の中にいる善玉菌のエサとなるので一石二鳥な一品。また、味噌は胃腸に負担をかけづらい植物性たんぱく質の優秀な供給源でもあります。

2-3.漬物

 漬物は主に野菜を調味料などに漬けこんだもので、乳酸発酵させると保存性や風味が増加。油脂を使わないものが多いので、胃腸に負担をかける心配は少ないですし、善玉菌のエサになる食物繊維と、善玉菌のもとになる乳酸菌を摂れます。

 ただし、市販の漬物の中には風味調味料に浸けただけで、発酵させていないものもあるため、購入前に原材料名を確認してみましょう。

 「食事に気を付けているのに、便秘がなかなか解消しない」「忙しくて食事に気を使えない」といった人は、漢方薬の助けを借りるのも選択肢の一つ。漢方薬は内側から体を整えて腸活をサポートしてくれるので、便秘解消やダイエットにも効果が期待できます。

3-1.そもそも「漢方」とは?

 漢方医学は自然治癒力を高めることで、体の内側からバランスを整え、健康を目指すための学問。漢方薬は医薬品として、医師の治療でも使われていますが、自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。

 今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な原因、体質の改善を目指せる漢方薬。そのため、特に便秘や疲れなどの慢性的な症状や、太りやすい体質に悩む方に最適です。

 さらに、バランスのよい食事や適度な運動を毎日続けるのは難しい場合も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるはず。漢方医学を日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?

3-2.腸活におすすめの漢方2選

・麻子仁丸(ましにんがん)
 おなかの膨満感や、便が硬くなって排便が困難な状態の便秘に使われる漢方薬。食欲不振や痔の緩和にも用いられます。

・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
 便秘やおなかの膨満感を改善するほか、慢性的な便秘に使われる漢方薬。皮膚炎や吹き出物にも用いられます。

 漢方薬は体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもありますが、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

 漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたにピッタリの漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。

あんしん漢方

4.腸活でキレイにスッキリ!

 普段の食事に気を付けると腸が元気になり、便秘解消やダイエットも目指せます。腸は健康にも美容にも大切な器官ですので、常に整えておきたいですよね。そんな時は、専門家に相談したうえで、漢方薬の助けを借りるのも選択肢の一つ。自分に合った方法を取り入れ、毎日を気持ちよく過ごしましょう!

管理栄養士・小原水月(おはら・みづき)
ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。現在はWebを中心に食と健康の分野で執筆中。