元℃-ute鈴木愛理が、日本武道館公演を成功させねばならないこれだけの理由

 昨年6月に解散したハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)の5人組アイドルグループ・℃-uteの元メンバーである鈴木愛理が、7月9日にソロとしては初となる日本武道館公演を開催する。5月27日には、一般プレイガイドにて同公演のチケットが発売されたが、即日ソールドアウトとなった。

 ℃-ute解散後、ソロ活動スタートに向けて準備を進めていた鈴木愛理。2017年の大晦日から2018年の元日にかけて行われたハロー!プロジェクトのカウントダウンコンサートにサプライズ出演し、ソロとしての新曲「未完成ガール」を披露した。その後、3月からライブ活動を開始、6月6日にはファーストソロアルバム『Do me a favor』(アップフロントワークス)も発売される。

 2000年代後半のAKB48の大ブレイク以降、「アイドルブーム」と呼ぶべき状況ができあがりはした。しかし、グループから卒業したメンバーやグループ解散後のメンバーが、引き続きソロ歌手としても成功を収めた例は、残念ながら皆無に等しい。そんななか、ソロとしての日本武道館公演をソールドアウトさせた鈴木愛理は、ソロ歌手として成功する可能性を存分に秘めた“元アイドル”ということになるだろう。

 鈴木愛理は、“実力No.1アイドル”とも評されていた℃-uteでセンターを務めるだけでなく、アイドル活動と併行して有名大学にも通い、さらには女性ファッション誌「Ray」(主婦の友社)でも専属モデルを務めるという、八面六臂の活躍を続けるまさに鉄人ともいえる人物。現役アイドルの中にも彼女のファンを公言する者は多く、いつしか「アイドルが憧れるアイドル」と呼ばれるようになった、まさにアイドルの中のアイドルなのである。

 そんな鈴木愛理の成功を待ち望んでいるのは、何もファンだけではない。「彼女の成功は、彼女の所属する大手芸能プロ・アップフロントグループにとっても至上命題であるはず」と語るのは、ある大手芸能プロ関係者。

「一般の方はどうしてもアイドル自身の売れた売れないだけを話題にしがちですが、実は卒業後のアイドルが、自身の希望する分野できちんと成功を収められるかどうかというのは、その事務所のその後のビジネスにも大いに関係してくるのです。

 まずは、後輩たちのモチベーション。先輩アイドルが成功しているかどうかというのは、後輩アイドルたちのモチベーションに直結してきます。

 例えばAKB48グループは、確かに売れっ子メンバーこそメディアの注目を浴びてきらびやかに活動していますが、メンバーが多くて競争率も高い上、売れなければ“使い捨て”感も強く、卒業後は不遇をかこっているタレントさんも多いですよね。実際うちの10代のタレントでも、『AKBのオーディションも進んでいたけど、辞退してこちらに来た』という子がいます。

 ハロプロさんの場合でも、アイドル卒業後は藤本美貴さんや矢口真里さんなどバラドルとして成功するか、あるいは里田まいさんのように野球選手の奥さんとして成功している例はありますが、女優、あるいはミュージシャンとして大成功を収めている例は少ない。

 そうするとどうなるか。後輩アイドルたちは、『ここにいても大丈夫だろうか。卒業すれば結局引退するしかないのでは……』『いずれは女優さんになりたいんだけど、結局トーク技術を磨いてバラドルになるしかないのかな……』と不安になり、活動に身が入らなくなる。あるいは親御さんに説得されて中学卒業、高校卒業のタイミングで辞めてしまう……ということになってしまいがちなんです。そういうイメージができあがると、そのプロダクションが主催する新人オーディションの応募人数が減ったり、スカウト活動における成功率が下がったり……ということにも繋がっていく」(大手芸能プロ関係者)

 つまり、所属アイドルが成功裏に長く活動しているかどうかということは、その芸能プロへの次世代タレントのタマゴたちの集まり具合にも大いに関係してくる、というわなのである。 別の中堅芸能プロ関係者もこのように続ける。

「そもそもアイドルなんて、費用対効果でいったら非常に効率が悪いわけです。大人数をマネジメントし、ライブを重ね、そのためのリハをやり、握手会を繰り返し、物販で商品を大量にさばいてやっとなんとかペイできる。ところが女優になれば、ひと現場いくらで出演料が確実に入ってくるうえ、大型広告が取れれば数千万円単位が事務所に入ってくる。ミュージシャンになれば、マネジメントするのはひとりで済み、握手会の繰り返しで本人・事務所ともに疲弊せずとも、CDを含む物販が勝手に売れていく。もちろん“成功を納めれば”という条件付きではありますが、要はこうしていったん売れっ子を作ってしまえば、効率はきわめてよいビジネスをやっていけるわけです。だからこそ大手事務所になればなるほど、アイドルは才能を見極めるための準備期間。最終的には女優やミュージシャンとして羽ばたいてほしい。そのためにこそ戦略を巡らせたい……ってみんな考えてますよ」(中堅芸能プロマネージャー)

 さて、話を鈴木愛理に戻そう。もちろんミュージシャンとして成功することは、鈴木愛理個人の純粋な夢であることに変わりはないだろう。しかし、以上のような業界関係者の話を踏まえてみれば、彼女の成功は、単純に彼女本人のためだけでなく、彼女の後輩たちや所属事務所にとってもきわめて重要な意味を持つことはおわかりいただけたろう。そしてそのことは、キャリアの長い鈴木愛理にしてみれば、言われなくても本人こそが痛いほどわかっているはずなのである。

 そんな鈴木愛理なのだから、ソロ歌手として成功することは、もはや使命といえるはずだ。鈴木愛理のファンにとっても鈴木愛理に憧れているアイドルたちのためにも、そして鈴木愛理の後輩や所属事務所関係者にとっても、鈴木のソロデビューに失敗は許されない。だからこそ、ソロでの日本武道館公演という高いハードルを課され、実際にチケットのソールドアウトという形で、彼女は見事そのハードルを超えてみせた。それは世の中が鈴木愛理という“元アイドル”に注目していることの証であり、さらにいえば鈴木愛理の成功を願う人がそれだけたくさん存在しているということなのであろう。

後輩たちを“背負っている”元乃木坂46・生駒里奈
 鈴木愛理と同じく、元アイドルとしての今後が期待されるのが、元乃木坂46の生駒里奈であろう。鈴木愛理と同じ理由により、初代センターとして乃木坂46を支えてきた生駒が卒業後にどんな活動をしていくかは、現役の乃木坂46の人気メンバーたちの将来を左右していく重大事なのは想像に難くない。一般的な知名度でいえば鈴木愛理よりも高いであろう生駒里奈がもしも活躍できないとなれば、「結局、乃木坂46の看板がなければダメなのか」というレッテルが貼られかねない事態となりかねないのである。

 とはいえ、そんな生駒里奈も、人気マンガを舞台化した『魔法先生ネギま!~お子ちゃま先生は修行中!~』(7月12日~16日、AiiA 2.5 Theater Tokyo)で主演することが決定。ソロの表現者として、着実な一歩を踏み出した。“元アイドル”としての生駒里奈が結果を出せば出すほど、現役の乃木坂46のメンバーたちの未来も明るくなるだろう。

 鈴木愛理にしても生駒里奈にしても、ひときわ華やかな世界で光を浴びてきた“元アイドル”たちは、後から続いてくる“現役アイドル”たちを背負いながら、新たな道を示そうとしている。それはたとえば「アイドルだった過去をリセットする」といった考え方ではなく、むしろいつまでも“アイドル”という存在を見つめ続ける決意の現れなのかもしれない。鈴木は「Ray」7月号のインタビューでこんな話をしている。

〈ソロになったとき、いちばん忘れちゃいけないと思ってるテーマが、アイドルをやってきた自分の15年間を全部肯定して再出発すること〉

 アイドルを卒業したからといって、アイドルを捨てるのではなく、アイドルとして華やかに活動していた時間を全面的に受け入れる──そうすることによって、自分の“過去”と“未来”、さらにはアイドルとして活動している後輩たちの“今”をも明るく照らし出すのだ。

 ピークが過ぎたといわれるアイドルブームだが、鈴木愛理や生駒里奈のような“元アイドル”の活躍は、このブームに再び火を着けることになるだろう。輝きを増した“元アイドル”の姿は、“現役アイドル”たちのモチベーションを相当に高めるはず。アイドルブーム再燃のカギは“元アイドル”が握っているのである。

(文/青野ヒロミ)

木村拓哉の娘としてデビューしたKōki,は、杏のような道筋を辿ることになるか

 木村拓哉(45)と工藤静香(48)の次女・Kōki,(コウキ/15)のモデルデビューが注目を集めている。『ELLE ジャポン』2018年7月号(ハースト婦人画報社)の表紙を飾ったKōki,は、若い頃の木村拓哉を彷彿させる凛々しい顔立ちで、身長は15歳にして170cm。あどけなさの残る表情のカットもあるものの、インタビューでは「人は人、自分は自分。誰かと比べることなく自分を信じる強さと、長所と短所をしっかりと見つめて前に進むことの大切さ。それを教えてくれた両親が私の誇りです」「どんなときも自分を見失わずに意思を貫く強さと、少しでも前に進むための勇気。それさえあれば、きっとどんなことも怖くないです」と、芯の強さを感じさせる大人びた発言。数年前から「美人姉妹で、業界は熱視線」と噂されてはいたが、アイドルやバラエティタレント、あるいは女優や歌手としてではなく、世界を目指すモデルとしてのデビューは良い戦略かもしれない。両親の存在がヘンに影響したり、また本人が無理なキャラ付けをされたりせずに活動していくことが可能だからだ。

 華々しいデビューとなったKōki,について、両親の名前は伏せておいたほうがよかったのでは……という見方もないわけではない。もちろん、「デビューなのにいきなり表紙を飾った謎の15歳新人モデル」というだけでも話題性がゼロではなかっただろうが、スポーツ紙による「木村拓哉と工藤静香の愛娘」であるとの発表は、彼女への注目度を何十倍にも底上げした。しかし諸刃の刃で“二世”というだけ色眼鏡で見られ、備わっている才能や実力を“親の七光り”扱いされてしまうリスクもないわけではない。また、おそらくこの先、彼女のプライバシーに迫ろうとするゴシップ報道も出てくるのではないだろうか。

 そうした懸念はあるものの、世界的なトップモデルを目指すと公言するKōki,の野心は清々しい。そして日本の有名芸能人の娘として、その夢を実現させた先輩がいる。渡辺謙(58)の長女であり、海外コレクションで活躍するモデルとなった後、女優としても若くして大成した杏(32)だ。

 デビュー当初は本名の「渡辺杏」名義で芸能事務所・サンミュージックブレーンに所属していた杏だが、渡辺謙の娘であることを伏せ、自ら履歴書を持ち込んだという。両親が離婚係争中だという複雑な事情も影響していたのかもしれない。15歳から『non-no』(集英社)の専属モデルとして活動、2002年には「ビクター・甲子園ポスター」のキャンペーンモデルを務め、やがて2006年頃からはパリコレクションなど海外のショーでランウェイを歩くようになった。

 ちなみに杏の身長は174cmだ。日本国内では、2008年から実年齢よりも上の世代をターゲットにした『Oggi』(小学館)の専属モデル、さらに2012~2015年には『25ans』(ハースト婦人画報社)のカバーモデルとしてハイブランドを着こなした。『25ans』カバーモデル卒業後の2015年秋からは『Precious』(小学館)のカバーモデルに就任している。余談だが、筆者は2001~2002年頃『non-no』を何度か購入して読んでいたが、専属モデルとして登場する「渡辺杏」が自分と同学年と知り非常に驚いた記憶がある。当時15~16歳だった彼女は既に少女ではなく大人の女性に見えた。

 2016年3月に公開された、webサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』での糸井重里との対談で、杏はモデルの仕事をどう捉えてきたかを語っている。杏自身は、モデルを<生きたハンガー>と思っており、裏方スタッフの中心に立つ花ではなく、あくまでもスタッフの一員として仕事に取り組むのだという。海外のコレクションではそのように<生きたハンガー>として洋服を美しく見せるよう工夫して歩くが、一方で、近年の日本ではファッションショーが“エンタメイベント”として機能しているためモデルはハンガーではなく、モデル個人の可愛らしさや人気度も重要視されると分析もしている。

 また、海外のファッションショーではリハーサルもなく(そもそも直前に出演が決定する)、モデルウォークやポージングの指導もないため、モデル自身で演出して“いいハンガー”になるのだという。もちろんケイト・モスのようなファッションアイコンとなると話は別だが、ともかく杏はそうして様々な舞台を経験してきた。ちなみに夫である東出昌大との最初の出会いはパリコレだったという。

 その後、事務所を移籍した杏は女優の仕事も受けていくようになる。今ではすっかり人気女優の1人であり、出産によって映像作品への出演が途切れても存在感はまったく衰えていない。活動途中からは渡辺謙の娘であることが公表されたが、しかしそのことは彼女への見方を「親の七光りで活躍する女性タレント」に変化させはしなかった。

 さて、Kōki,の場合はデビューの時点で大御所の子息であることを明らかにしており、日本の芸能界でやっていこうとすれば、どれだけ拒んだとしても、良くも悪くも忖度を受けることになるだろうが、海外での活躍を目指すのであれば木村拓哉や工藤静香の威光は届かない。おそらく本人がその環境を望んでいるのだろう。Kōki,が憧れだというシンディ・クロフォードをはじめとするスーパーモデルたちは10代からすでに自立の道を突き進み、早々にブレイクしている。Kōki,の力強い瞳は、何が何でも夢を叶えてやるという意志に満ちているようだった。両親とは別のフィールドでの活躍を期待したい。

稲垣吾郎は「おにぎりを上手く開封できない」!! 浮世離れした言動にも批判皆無の衝撃

 5月26日、稲垣吾郎(44)が自身のブログを更新。「僕の小さな悩み」と題して「教えて世界…」と読者に質問したことが話題となっている。稲垣吾郎はブログにて草なぎ剛(43)の主演舞台『バリーターク』を観劇したと報告しており、楽屋で挨拶した際に「ゴロさん、このドレッシング美味いから持っててよー」と草なぎ剛から「最近見つけた超お気に入りの手作りドレッシング」をお土産にもらったという。

 しかし、早速朝食のサラダに使用したところ、容器が広口のためかけすぎてしまい「今後、このドレッシングを野菜へ均等にかける自信は全く生まれない」「しかも、慌ててキャップを締めたので、たら~っと容器から垂れるツヨポンお気に入りの貴重なドレッシング」と苦悩していると、ドレッシングのラベルに【100均などで売ってる容器に入れて使うことをオススメします】と記載されていることに気づいたとのこと。

 ところが稲垣吾郎は「ん?ヒャッキン??」「ドレッシングに適した容器、うちの近所では何処で売ってるの…」「教えて世界…」とラベルの意味を理解できず読者に助けを求めた。結局は、稲垣吾郎いわく「少しモダン」な容器を入手して解決していたが、ファンからは「100円ショップを知らない吾郎さん可愛い」「100円ショップに驚く五郎さんにほっこり」と好意的な反響が相次いでいる。

 なお、5月29日放送の『ヒャッキン!~世界で100円グッズ使ってみると?~スペシャル』(テレビ東京系)では、デヴィ・スカルノ(78)ですら100円均一ショップの存在を知っており、現在の家に引っ越した際に行ったハウスウォーミングパーティにて「割られちゃうと困るから、100円のお皿を数百枚買いました」と100円商品を愛用していることを告白していた。もしかすると稲垣吾郎も100均の存在は知っているが、自宅の近所にはなく、最寄りの100均店舗を知らないため困った……ということなのかもしれない。

 4月21日公開の「ユーチューバー草なぎチャンネル」の動画内でも、稲垣吾郎は驚きのセレブぶりを披露した。同動画では、稲垣吾郎、香取慎吾(41)の2人を招いて、以前、草なぎ剛が失敗したユーチューバーの登竜門と言われている「おにぎり30秒チャレンジ」なる、ひとつのおにぎりを30秒以内に完食する企画に挑戦。スーパーやコンビニなどで販売されている包装フィルムに包まれたおにぎりが机に用意されていた。

 稲垣吾郎の番になると、おにぎり袋を開封しようとするも苦戦。しばらくすると、他2人に対して「これちゃんと書いてあるの読まないで、下手な人いるよね」と自ら話し始めたかと思えば、その手には大きく破れた(全体の約半分ほど)海苔の破片が。

 稲垣吾郎は30秒チャレンジの作戦として海苔を剥がしたのかもしれないが、それを見た草なぎ剛が「な、な、なんで?」「引っ張ってないの?」と驚くと、稲垣吾郎は「なんかさ、メーカーとか店によって違うじゃないですか」「それ通りやったらスピーディなのはわかるけど、毎回全部記憶できないじゃん」と照れながら難しさを熱弁。しかし、草なぎ剛に「同じでしょ~(笑)」「こうやってこうやって引っ張れば良いだけでしょ」と一蹴され、共感を得ることはできなかった。なお、チャレンジの結果は失敗に終わっている。

 芸能人が「100円均一ショップを知らない」「おにぎりの包装をスムーズに開けられない」などの非庶民な言動をすると、多くの場合“金持ちアピール”と捉えられてネットで叩かれる流れが定番化している。しかし、稲垣吾郎に対して批判の声はまったくと言って良いほどあがっていない。彼の何をしても嫌味にならない圧倒的な好感度を再確認した出来事だった。

(夏木バリ)

「わざとぶつかる男」「ぶつかり痴漢」の危険 なぜ逮捕は難しいのか

 すれ違いざまに次々と痴漢行為をはたらく「痴漢おやじ」や、駅構内でわざと人にぶつかる「ぶつかり男」の様子を目撃者が撮影した動画がTwitterで公開され、物議を醸している。5月29日放送の『モーニングショー』(テレビ朝日系)では、「痴漢おやじ」と「ぶつかり男」について取り上げた。

 番組ではまず、5月24日午後10時頃、愛知県名古屋市栄区の繁華街に出没した「痴漢おやじ」のVTRを流した。「痴漢おやじ」は、背後から忍び寄るなどして、歩きながらすれ違いさまに次々と女性のお尻を触るという行為を繰り返し、1分半の間に6回の痴漢行為をはたらいた。動画には、道をキョロキョロし女性がいる方向に歩くジャージ姿の中年男性の姿が移っている。被害に遭った女性のひとりは、「お尻をつかまれる感じで触られました」と番組の取材に明かしているが、突然で一瞬の出来事に驚き声を上げる余裕もなかったという。その後、通報により警察が駆け付けたものの、“証拠”がなく中年男性は厳重注意を受けたのみで逮捕されるには至らなかったそうだ。

 他方、5月25日のJR新宿駅構内で撮影された「ぶつかり男」の映像動画では、20秒間に3人の女性にぶつかる男性の様子が映っている。こちらも、リュックを背負った男性は自ら女性のいる方向に歩み寄るなど、女性を狙い「わざと」ぶつかっているように見える。番組が街で女性50人に聞いたところ、50人中21人の女性が「ぶつかられた経験がある」と答え、ぶつかってきた相手は全員男性だったという。

 代表的な“ぶつかられ”パターンとしては、狙った女性を追跡して急に方向転換しぶつかってくるような「追跡型」、ぶつかられた女性が振り返ると相手が仁王立ちしているような「因縁型」、人の流れに逆行して歩き絶対に道を譲らない「我が道型」、ラッシュ時の階段で足を突き出しながら歩く「攻撃型」の4つが挙げられるという。いずれも大けがにつながりかねず、しかも見ず知らずの通りすがりの人による行為を予測するのも難しいだろう。

 人にわざわざぶつかる理由について、防犯ジャーナリストの清永賢二氏は、(1)女性と話すことに喜びを感じるが女性と話す勇気はない (2)ぶつかった相手が動揺する姿を見て楽しむ(つまりストレス発散)と分析。「ぶつかり男」に共通するのは「『悪い』という自覚はあるが犯罪ではないと思い込んでいる」ことだと述べていた。

 菅野朋子弁護士によると、「意図的にぶつかった場合、けがをした場合、暴行の故意が立証できれば傷害罪。故意が立証できなければ過失傷害罪」となるが、しかし「立証はほぼ難しい」。多くは人ごみで起こるため、「『わざとじゃなくてうっかりぶつかってしまった』と言われればそれまで」で、防犯カメラの映像があっても行為自体の立証が難しいという。今回、Twitterで話題となったJR新宿駅の映像でも難しいそうだ。すごく空いているところで敢えてぶつかっていることが明らかでなければ、故意認定ができず、また、自閉症や発達障害で距離感が取れないというケースもあり、「一概に故意でやっているとは言えないところもある」とのことだ。

 とはいえ、昨年7月には「ぶつかり」が恐ろしい事件を引き起こしている。兵庫県神戸市で、自称作家・ミュージシャンの60代男性が、JR三ノ宮駅のホームでスマートフォンを見ながら歩いていた50代女性に体当たりした結果、頭蓋骨骨折の重傷を負わせたとして逮捕されている。逮捕された男性は被害女性の歩きスマホを「悪い」と語ったそうだが、暴力行使していいことにはならない。わざとぶつかり、相手がホームから転落したり、乗り物に接触する可能性もあり、非常に危険な行為。「女性と話す勇気がない」「ストレス発散」では済まされない。

『リーガル・ハイ』脚本家が言及で第3シリーズに高まる期待!! 堺雅人は熱望?

 久々に話題の月9作品『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)が好調のまま終盤戦に突入する。5月28日放送の第8話“美のカリスマ編”は、りょう(45)演じるパワハラ社長・美濃部ミカがメインゲスト。ダー子(長澤まさみ/30)、ボクちゃん(東出昌大/30)、リチャード(小日向文世/64)はどのように彼女を騙すのだろうか。また、本編のストーリー展開以外にも、ドラマの副音声企画“五十嵐のスウィートルーム”も話題となっている。特に同作脚本の古沢良太氏(こさわ・りょうた/44)が、ヒット作『リーガル・ハイ』に言及したことが、ファンの間で好意的に拡散中だ。

 『コンフィデンスマンJP』の副音声企画“五十嵐のスウィートルーム”は、本編にて謎の男“五十嵐”を演じる小手伸也(44)がMCを務め、ゲストと共にドラマの裏話などを語っている。本編第4話から不定期で行われており、初回のゲストは主題歌を担当している“Official髭男dism”のボーカル・藤原聡とギター・小笹大輔、二回めにはボクちゃん役の東出、そして前回放送には脚本の古沢良太氏が参加した。

 その“古沢回”では“続編”に関する発言があり注目を集めている。古沢氏はシーズン2やスペシャル版まで制作された大人気ドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)の脚本家でもあり、今回の副音声では『リーガル・ハイ』の“シーズン3”について言及していたのだ。

 まず“五十嵐”こと小手伸也が「リーガル・ハイの3期を求める声が多い」と話を振ると、古沢氏は「うるせーよって思います。俺がやりたくて、好きで、これ(コンフィデンスマンJP)がやりたくてやってるんだ」と応答。しかし一方で、「またやりたいですよ」「でもリーガルハイをやったらやったで、『コンフィデンスマンを見たい』って声が出る」と話した。この発言を受け、ネット上では「『うるせーよ』って言ってたけど『やりたい』とも言ってたし、3期あるか?」「永遠に待ってます」と、リップサービスにせよ「またやりたい」との言葉が出たことに、『リーガル・ハイ』ファンは浮き足立っている様子。

 『リーガル・ハイ』シーズン3に期待がかかるのも無理はない。ヒロインを演じていた新垣結衣(29)は、シーズン2が終了して以降も『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)や『コード・ブルー』(フジテレビ系)シーズン3などでさらに女優として躍進した。主演の堺雅人(44)も、『真田丸』(NHK)を一年務め上げ、相変わらずの人気役者ぶりだ。この2人が再び共演するというだけでも大注目のドラマとなるだろう。

 ちなみに堺雅人は以前、「『リーガルハイ』公式BOOK 古美門研介 没頭記」(角川マガジンズ)収録の古沢氏との対談で、「2期を楽しむことができれば、そのメンバーでつくった3期はすごく面白いはず」「とにかく3期がいい」「3期をやりたい」と、シーズン3をごり押ししていた。古沢氏は「2期を楽しみましょうよ」と濁していたものの、果たして堺の願いは聞き入れられるのだろうか。すでに水面下で話が進んでいる可能性もなきにしもあらず。

(ボンゾ)

米倉涼子もエゴサしている? 浜崎あゆみ、藤原紀香らに続く表明のワケ

 米倉涼子(42)が、5月20日に東京都内で行われた「日経ヘルス」の創刊20周年記念『ビューティーミューズ大賞』のスペシャルトークショーに出席した。大人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)という代表作を持つ米倉涼子。ドラマのキメゼリフは「私、失敗しないので」だが、「失敗なんてない人はいない。私もネット調べるといろんな失敗してると思います。視聴率が取れないとか、頑張ってるのに『老けたな』とか『偉そうに』とか(書かれている)」と、インターネットで自身について書かれた文章を読んでいることを明かした。エゴサーチをしている、またはしたことがある、ということか。

 試しに「米倉涼子」というワードでGoogle検索をしてみると、関連キーワードとして提示されるのは「髪型」「離婚」「結婚」「ドラマ」「身長」「旦那」と、主にプライベートに関連する話題が多いが比較的穏当だ。上位に表示されるのは公式プロフィールにはじまり、Twitterのサーチ結果やポータルニュースサイトのまとめページ。あとはスポーツ紙などのネットニュースが多い。なぜか<米倉涼子と噂の安住紳一郎アナが結婚しない理由判明!>なるタイトルのYoutube動画も上位に表示されたが、非公式なうえ信憑性は一切ないチャンネルの「文章を下から上に流すだけ」の動画とも言えない動画である。

 しかし米倉涼子は「老けたな」等の一般ネットユーザーのコメントであったり、そうした“ネットの評判”を恣意的にまとめたページだったりを閲覧していることになる。思えば今年4月、藤原紀香(46)が『かんさい情報ネットten.』(読売テレビ)で、オンライン上での誹謗中傷に言及していた。

 アメーバでの公式ブログ「気愛と喜愛でノリノリノリカ」で情報発信することも多い藤原紀香だが、中谷しのぶアナウンサーに「情報発信すればするほど、批判とかあるのでは」と言われると、「あるある! 全然ありますよ、そんなん」。そして「昔は(ネットのコメントを)見てた見てた見てた。たぶんみんなに好かれたいと思ってたからだと思う」「(今は)そんなんいちいち見なくなった」「匿名やからって人の悪口言ったり書いたりすると、絶対自分(書いた人間)に返ってくる」との考えを明かした。

 「老けたな」という言葉自体は批判というよりも感想、ものによっては誹謗中傷だろう。それをもっとも多く寄せられているのは、やはり浜崎あゆみ(39)ではないだろうか。浜崎あゆみもまた、4月に「ネットの中傷を知っている」ことを明らかにしている。浜崎あゆみはLINEライブへの「太りすぎ」といった反応を受けて、「浮腫みまくりでプロ意識に欠けていた」と公式ファンブログで弁明。スタッフがネット上の書き込みを見て「悔しい」と漏らしていたために、その文章を投稿することにしたのだという。浜崎いわく、「4時にLINEライブやったわたしも、9時半にインスタライブやったわたしも、11時半に帰宅して自撮りしたわたしも、全部本当のわたしだよ」。

 また、浜崎あゆみといえば、親しい関係にあるAAAリーダーの浦田直也が3月に、Twitterの公式アカウントで「(浜崎あゆみに)文句あるなら、彼女の前と俺の前に美貌を持って文句言って来てね!アユ姉をぶすと言った人たちどんかひがびっても横に並んだらayuの可愛さにひかれるよ!」と、浜崎を貶める言葉をネット上に書き込むユーザーへのメッセージを投稿。浦田もまた、浜崎へのネット中傷を認識し、憤っていたのだ。

 「老けたな」同様、「劣化した」というワードや整形疑惑が一時期からネットで人気を博しているが、梨花(45)や渡辺満里奈(47)は「加齢で老けるのは当然」と反論し、鈴木亜美(36)や木下優樹菜(30)も「整形していない」と否定した。実在の芸能人は、ほとんどがスマートフォンを利用しているし、インターネットにアクセスして何らかの情報を得ている。ニュースサイトを閲覧もするだろう。自分に関する誹謗中傷やデマが飛び交っていることは、もはや誰もが十分に認識しているはずだ。そして「そろそろ、黙って耐えなくてもいい」ことに気付いたのかもしれない。匿名の書き込みであっても、世界中どこからでもアクセス可能なオンライン上に書き込む内容には責任が伴い、悪質な内容の場合は被害者が法的措置を取ることも可能だ。インターネットは気軽に落書きできるチラシの裏、ではない。

竹野内豊と倉科カナの結婚、なぜ「妨害」が起こるのか? 根底に「独身のほうが価値がある」

 5月22日、ボンベイ・サファイア「PRIME MOMENT Bar」オープン記念発表会に倉科カナ(30)が出席。「週刊新潮」(新潮社)に竹野内豊(47)と半同棲状態&結婚間近と報じられたことを受け、イベントは厳戒態勢で行われていたという。トークショーが終わった後に囲み取材を受けることになった倉科カナだが、事前にPR関係者は「質問はイベントに関することだけでお願いします。バラエティーじゃないので、“フリ”じゃないですから」と何度も釘を刺していたそうだ。結局このイベントで倉科カナが交際に関して発言することはなかった。

 「週刊新潮」の記事によると、2人は3年半交際を続け、現在は半同棲中で結婚は秒読みの段階。6月22日に入籍するとも推測されていたが、双方の事務所は「そのような事実はございません」と否定している。

 人気者同士ゆえ、過剰なまでにガードされる2人だが、事務所がピリピリする大きな理由は竹野内サイドの「結婚後も人気を維持できるだろうか」という苦悩があるようだ。入籍を発表した場合、“竹野内ロス”と騒がれ、福山雅治(49)や西島秀俊(47)の結婚も大騒ぎになったが、それに匹敵する事態となるだろう。だがここ数年で、福山と西島をはじめ、堤真一(53)、戸次重幸(44)、田中哲司(52)、吉井和哉(51)、伊藤英明(42)など何人もの男性芸能人が、竹野内豊と同じく年の差婚を果たした。いちいち“ロス”が騒がれもするが、たとえば西島秀俊は現在も人気を維持、そのほかの男性たちにしても結婚の影響で仕事が減ったということはない。そもそも私生活での慶事が、仕事を左右するという感覚には首を傾げざるを得ない。

 倉科カナについても、事務所が「結婚をすると人気が下がりそう」と懸念しているふしがあるのだろうか。最近「結婚間近」と報じられたケースとして、桐谷美玲(28)と三浦翔平(29)の例がある。2人も6月に結婚すると報道されていたが、双方の事務所がはっきり否定。その理由として、結婚によって桐谷の仕事が減ると事務所が考えていると報じられた。なかなか奇妙な理屈ではないだろうか。

 本当に女優は結婚すると仕事が減るのだろうか。木村文乃(30)は人気上昇中の2016年11月に結婚したが、以後も映画やドラマに引っ張りだこで、女優としての「格」をさらに上げている。映画化もされた実写ドラマ『伊藤くん A to E』(TBS系)で主演を務め、超高視聴率ドラマ『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)では榮倉奈々(30)に代わって新ヒロインに抜擢された。

 2010年に結婚、2016年に離婚した満島ひかり(32)も同様に、結婚している期間に仕事が舞い込み続け、今やトップ女優の仲間入りを果たしている。また、離婚が悪影響を及ぼしてもいない。昨年入籍し現在妊娠中の佐々木希(30)にいたっては、結婚後のほうが好感度は高くなった。桐谷美玲や倉科カナに関しても、悪い影響が出るとは考えにくいのである。もし、業界および複数の芸能事務所に「独身女優のほうが既婚女優より高い付加価値を持っている」という共通認識があるとしたら、それこそがおかしい。CM契約などのために結婚時期を調整するのは良いが、タレント価値のために結婚が制限されることには違和感しかないのである。

(ボンゾ)

本田圭佑のツイートが大炎上した理由 日大アメフト部の責任と私刑の問題

 連日メディアで大きく取り上げられている日本大学アメリカンフットボール部による悪質タックル問題。日大側のあまりにひどい対応と、すべての責任を選手に押し付けようとするブラック体質に怒りの声があがっているわけだが、そんななか、サッカー日本代表の本田圭佑選手がツイッター上にこんな文章を投稿。批判の声が多く寄せられている。

<監督も悪いし、選手も悪い。傷つけられた選手は生死に繋がるような怪我でなくて何より。

ただ毎日寄ってたかって責め続けるようなことでもないでしょう?

あのタックルは罪だし究明もすればいい。ただこのニュースにいつまでも過剰に責め続ける人の神経が理解できないし、その人の方が罪は重い>

 これに対し、フォロワーからは、<本田選手にはサッカー選手としてある種のリスペクトがあったんだけど、この発言で、その尊敬の念はなくなりましたわ。残念だよ><いやいや本田さん、あなたの視点ズレてるんじゃない? 毎日攻め続けているのではなく、監督やコーチ、大学が逃げずに真実を話せば終わる話でしょ!>といったリプライが投稿されている。

すべての責任を選手になすりつけようとする日大アメフト部
 今回の問題の本質は、圧倒的な権力の差を背景に、監督が選手に対し悪質プレーを行うよう仕向け、いざそれが問題になったら、監督がすべての責任を選手に押し付けて逃げようとしていることにある。

 5月23日夜に開かれた会見で、内田正人前監督は「私からの指示ではございません」と弁明。また、井上奨コーチは「QBを潰してこい」と言ったことは認めながらも、その言葉は「覚悟を決めてほしい」という意味合いだったと主張し、指示を受け止めた宮川泰介選手に責任転嫁した。ただ、たとえ彼らの発言が真実であったとしても、選手がそのように認識してしまった背景には、内田前監督からの強いプレッシャーがあったことは疑いようがなく、その問題について検証および説明する義務があるだろう。

 また、そもそも、内田前監督の「私からの指示ではございません」という言葉自体にも疑いが残る。というのも、「週刊文春」(文藝春秋)2018年5月31日号には、関西学院大学との試合後に囲み取材に応じた内田前監督の発言が掲載されているのだが、そこでの発言が明らかに悪質タックルを指示したものだからだ。

 内田前監督は宮川選手の反則プレーを<よくやったと思いますよ。もっといじめますけどね。だけど、そうじゃなかったら、関学みたいなチームに勝てないでしょ><法律的には良くないかもしれないけど、そうでしょ>と評価。また、<僕、相当プレッシャーかけてるから><宮川でも、全部、ディフェンスでも>と、選手に対するプレッシャーについて明言しつつ、挙げ句の果てには、ラフプレーに対して<内田がやれって言った、でいいじゃないですか><あのぐらいラフプレーにならないでしょ>とまで言い切っている。これは、いままで出ている内田前監督の発言とは明らかに齟齬があるが、これに対しても説明する必要がある。

真相解明のため、メディアの追及は絶対に必要
 本田選手のツイートに話を戻すが、もしも彼の<このニュースにいつまでも過剰に責め続ける人の神経が理解できないし、その人の方が罪は重い>という言葉が、日大アメフト部の問題を取り上げ続けるメディアのことを指しているのだとしたら、それはとんでもない考え違いだ。

 ここまでの経緯を見ればわかる通り、内田前監督をはじめとした日本大学側は事の真相を明かすことを拒み、有耶無耶にして逃げようとし続けてきた。その姿勢はこれだけの騒動にまで発展したいまになっても変わっていない。もしも、メディアがしつこく追及しなければどうだっただろうか? 事実が明かされることはおろか、内田前監督は監督の椅子に座り続け、さらなる犠牲者を出していた可能性だってある。

 この問題がなぜ人々の怒りを引き起こし、メディアも大々的に取り上げ続けているのか。それは、この日本大学のケースが日本社会を象徴するような出来事だからだろう。古くは、戦地の最前線にいる兵士を捨て鉢にして上官たちが逃げ出した大日本帝国軍もそうだろうし、「部下にすべての責任を覆いかぶせて上司は雲隠れ」という現象は、事の大小はともあれ、日本全国津々浦々の学校や職場で起きていることでもあるだろう。そしてそれは、巷間指摘されている通り、すべての責任を現場の官僚に押し付けようとしている点で、森友・加計の問題とも重なる。

 とはいえ、ひとつ気になるのが、この騒動がいわゆる「ネット私刑」の様相を呈している面もあることだ。お笑いタレントのスマイリーキクチはこのようにツイートして注意喚起した。

<日大アメフト部の監督とコーチの住所や家族を見つけ出し、ネットに晒そうとする人達がいる。あの2人を擁護する気持ちはないけどそこまでする必要もないと思う。情報ではなく憎悪の共有、言葉の集団リンチは情報化社会の病巣かもしれない。批判と中傷は別だし、正義と暴力は微々たる差だと意識しよ>

 スマイリーキクチといえばかつて、悪質なインターネットユーザーのイタズラにより、ある殺人事件の犯人だとする根も葉もないデマが流布されて誹謗中傷を受けている。そんな彼の発言だけに、この注意喚起は重く響く。

 実は、スマイリーキクチが指摘した個人情報を晒し上げる問題の他にも、井上コーチが過去にゲイビデオに出演していた疑惑をあげつらってネタにされる状況も起きている。悪質タックルや、その後の経緯について声が起きることはわかるが、だからといって、監督やコーチのプライバシーを暴き、罵倒することが許されるわけではない。

 今後も、内田前監督をはじめとした日本大学の暗部は徹底的に炙り出される必要があるが、白日の下に晒されるべきは日大アメフト部の監督やコーチの責任問題であって、彼らのプライバシーではないことは留意しておく必要があるだろう。

(白石 広)

藤田ニコルの悲壮感 「詰めすぎ」のスケジュールと危ういダイエット

 モデルでタレントの藤田ニコル(20)が5月20日放送の『情熱大陸』に登場した。『情熱大陸』といえば言わずと知れた密着ドキュメンタリー番組であり、藤田ニコルは4カ月に渡って密着取材を受けたという。昨年の夏に約3年間専属モデルを務めていた『Popteen』(角川春樹事務所)を卒業し、秋には『ViVi』(講談社)の専属モデルに仲間入りした藤田ニコル。いわゆる“ギャル雑誌の読者モデル”出身かと思いきや、そうではない。彼女がモデルデビューしたのは『nicola』(新潮社)という小学校高学年~中学生の女子をターゲットにしたファッション雑誌だった。2009年、小学校6年生で『nicola』のオーディションに合格した藤田ニコルは、やがてギャルファッションに目覚め、撮影時にカラーコンタクトの使用が許されるなど、他の『nicola』モデルたちとは違う個性を見せて読者の人気を集めた。

 大半のモデルは、あくまで雑誌モデルとしての活動がメインで、テレビタレントに転身して成功する例はごくわずか。しかし藤田ニコルは2015年に『めざましテレビ』(フジテレビ系)のイマドキガールを務めてからバラエティ番組の出演も増え、その存在は同世代の女性以外にも知られるようになった。ただ、藤田ニコルはあくまでも「本業はモデル」というスタンスをとっているようだ。

 『情熱大陸』のカメラが密着した藤田ニコルの毎日は仕事、仕事で忙しい。ニコルは自らプロデュースしたブランド「ニコロン(NiCORON)」を立ち上げたばかりだが、コンセプトや価格設定に携わり、自ら商品の着用モデルを務めている。プロデューサーとしてスタッフにシビアな指示をする一方で、ピリピリした雰囲気を和ませるのもニコル。そんな自分についてニコルは「ほかの人よりちょっと気を使えるのかなとは思う」そうだが、反面言い方が強くなってしまった時など「まだ子供だな」とも分析する。

 バラエティ番組など“表”では「おバカキャラ」をつくるほか、かわいこぶりっこしない「自然体」なイメージの強い藤田ニコルが、“裏”では努力を重ね、かなりストイックに努力していることを好意的に捉える番組内容だったが、他方、メンタル面で不安定な様子も垣間見え、彼女が1人で何もかもを背負いすぎているのではないかと心配にもなる。

 たとえば、密着撮影のスタッフがニコルに「体調悪い?」と聞かれた時は嬉しそうな表情が印象的だった。「え、なんで知ってるんですか? よくわかりましたね。朝からすっごい気持ち悪かった」「なんでわかんの?」「あんまり体調悪いの気付いてもらえないんですよね、ヘラヘラしてるから」「(だから気づいてもらえて)すごい嬉しい」「自分で言わなきゃいつも気づいてもらえない」と、はにかんでいる様子からは、彼女がまだ20歳の女の子であることを再認識させられる。

 2カ月間で休みは2回だけというハードスケジュールで、マネージャーには「詰めすぎ」とこぼすニコルだが、スケジュールには「仮」が多い。その「仮」が全部なくなる可能性もあるゆえマネージャーは仕事を詰め、しかし「仮」がほとんど実行された結果休みは少ない、というのが現状だという。マネージャーはスケジュール調整に苦心している様子だった。

 また健康管理にしても、彼女が常にダイエットしていることを番組は肯定的に放送していたが、疑問が残った。昨年、念願だった『ViVi』の専属モデルに選ばれ奮起したニコルは、頻繁にパーソナルトレーナーの元に通いトレーニングを重ねている。中学時代に「少し太っただけで仕事が激減した経験」を持つニコルは、当時の恐怖が忘れられず、普段から暴飲暴食は控えているという。また、昨年9月放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に出演したニコルが明かしたダイエット法は、週3~4回のジム通い、美容鍼に腸内洗浄、さらには1日3リットル白湯を飲む、夜18時以降は一切食事を摂らない、就寝前には脚マッサージなど全部実行するとなるとハードな内容だった。

 しかしニコルは決して太ってはいない。2016年夏発売の『ヤセる!Popteen』(角川春樹事務所)で、167cm・49.5㎏のニコルが「おデブ」扱いされ、ダイエットに挑戦していたことがあるが、その身長体重では日本の女性向けファッション誌のモデルとして「おデブ」だということに驚きだ。あまりに不健全な指標ではないだろうか。

 ひとり暮らしする2LDKの部屋で取材を受けたニコルは、「どういう風に未来を見てる?」という質問に対して次のように語る姿は、どこか悲壮感が漂っていた。

「今ある仕事は全部ちゃんとやりたいし、でもそんなのいつ終わるかわからないじゃないですか。願望は言えるけどさ、ぶっちゃけわからないじゃないですか。いきなり必要とされなくなったら終わりだし、何か自分が悪いことしちゃったら終わりだし。先見すぎても、何か、つらいじゃないけど……わかんないから、だったら今楽しんで、必要とされる分だけ頑張りたいなって感じ、テレビに関しては。まあモデルもそうかな」

 Twitterでは230万、Instagramでは197万のフォロワーを持つ人気モデルであり人気タレント。だが、次はこんな仕事がしたいと未来への希望を膨らませるより、「いつ終わるかわからない」から「今」のうちに楽しんでおこうという意識を持っている藤田ニコル。そんな藤田ニコルのプロ意識に迫る『情熱大陸』だったが、20歳の若さでこれだけ働き、稼ぎ、母親を養ってもいる彼女はたしかにすごい女性だ。ただ前述のように、彼女が背負っている負担はおそらく非常に大きい。それを称賛し美談として消費することは、ちょっと難しかった。

日大アメフト部の反則タックル事件、日本大学側が頑なに説明を避けることで組織は崩壊する

 5月6日に行われたアメリカンフットボールの定期戦で、日本大学の選手が、関西学院大学の選手に対して反則行為にあたる激しいタックルをした件が大きな波紋を広げている。特に争点となっているのは、日大選手の反則行為に監督の指示があったのか? ということだ。日大の内田正人監督は5月19日付で辞任、大学側が徹底して明言を避ける中で、反則行為を行ったとされる日大選手(20)が22日、日本記者クラブにて記者会見を行った。大学の部活動で起きた不祥事について、選手が実名や顔を公表して記者会見を行う事態は異例だ。しかも、弁護士は同席するが、日大関係者はノータッチだ。

 一連の経緯を振り返りたい。5月6日、東京・調布市で行われたアメリカンフットボールの定期戦で、無防備だった関学大選手の背後から日大選手が激しくタックルし、関学大選手は全治3週間のケガを負った。当該日大選手はその後も反則を繰り返し、3度目の反則では相手選手を殴り退場となった。試合後、日刊スポーツの取材に応じた日大の内田正人監督は「うちは力がないから、厳しくプレッシャーをかけている。待ちでなく、攻めて戦わないと。選手も必死。あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」と答えていた。

 5月10日、関東学生アメリカンフットボール連盟は、反則を繰り返した日大選手への対外試合出場禁止、および内田監督への厳重注意を発表。日大アメフト部は「事態を厳重に受け止め、これまで以上に学生と真摯に向き合い指導を徹底する」とコメントし、一方の関学大は同日、日大の部長、監督宛に正式な見解と謝罪を求める抗議文書を送付している。

 5月12日、関学大は会見を行い、6日の定期戦で日大選手が行ったタックルは生命に関わる危険のあるものだったと指摘し、日大側の対応次第では来年度以降の定期戦を行わない意向を示す。さらに5月17日、関学大が記者会見で日大から届いた回答書の内容を公開。日大の回答書では反則行為について「意図的な乱暴行為を行うこと等を選手へ教えることは全くございません。弊部の指導方針は、ルールに基づいた『厳しさ』を求めるものでありますが、今回、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きていたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関し、深く反省しております」というもので、具体的な経緯の説明はなかった。

 関学大の鳥内秀晃監督は「なぜあのプレーが起きた時『そういうプレーをしようと言ったのではない』と言えなかったのか」「(昨年はルールを守っていた日大の選手が)なぜ突然、このような意図的で悪質な行為に及んだのか」と疑問を呈し、また日大側から直接の謝罪もないため「誠意ある回答とは言えない」としている。

 5月19日、日大の内田監督が、ケガを負った関学大の選手と保護者に直接謝罪し、報道陣の取材に対して、監督を辞任する意向を発表。日大選手の反則行為について「私の責任」としながらも、反則行為の指示の有無については語らず、現在務めている日本大学の常務理事については「それは違う問題ですので」と辞任しない意向を示している。

 5月21日、日大側が19日付で内田監督の辞任届を受理したと発表。こうした経緯を経て、同日、負傷した関学大選手の父親が会見を開き、今回の件で警察に被害届を提出、受理されたことを発表。内田監督の会見について「加害者がなぜあそこまで追い込まれたか、一言言っていただきたかったです」と語った。

 そして5月22日午後、反則行為に及んだとされる日大選手が会見を行うに至った。20歳を過ぎたばかりの選手が実名も顔も公表して経緯を説明するという異例の事態について、会見冒頭、代理人弁護士が「一言でいうと、顔を出さない謝罪はないだろうという本人や両親の考え」からこのようなスタイルでの会見になったことを説明。弁護士によると、本件について、5月10日の関学大アメフト部からの抗議文書を受け、5月11日に本人と両親は個人として直接謝罪をしたい旨を内田監督に伝えるも、内田監督から止められたという。その一方で、部から事実関係について聞き取りが行われることはなかった。

 5月15日、個別にでも謝罪したいが認められない、加えて「事実について報道を見る限りは、監督・コーチからの指示があったということは否定されている」「本人が指示がなかったと否定しているというような報道」さえあり、「このままでは事実が明らかにならない、本人が勝手に突っ込んでケガをさせたことになってしまう」として、父親が弁護士に相談。

 5月17日に本人、父親、弁護士で日大総務部の事情聴取に応じた際も「部としての聞き取りではない」と明確に言われ、大学と部は違う団体であり、あくまで「大学として」の聞き取りだったという。21日時点で、部からの聞き取り調査はないとのことだ。

 会見で日大選手が説明した経緯からは、コーチがはっきりと「相手のクォーターバック(以下QB)をつぶせ」と選手に告げていることがわかる。以下が日大選手による説明だ。

 まず5月3日、日大選手はプレーが悪かったとコーチから練習を外され、監督から「やる気があるのかないのかわからないので、そういうヤツは試合に出さない。辞めていい」と言われた。

 5月4日の練習前には監督から「日本代表に行っちゃダメだよ」と、今年6月に開催される大学世界選手権大会の日本代表を辞退するように言われ、監督に理由を確認することはとてもできず「わかりました」と答えた。

 5月5日、実践練習を外された選手はコーチから「監督にお前をどうしたら試合に出せるかを聞いたら、相手のQBを1プレー目でつぶせば出してやると言われた。『QBをつぶしに行くんで、僕を使ってください』と監督に言いにいけ」と言われ、さらに「相手のQBとは知り合いなのか」「関学との定期戦がなくなってもいいだろう」「相手のQBがケガをして、秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう。これは本当にやらなくてはいけないぞ」と畳み掛けられたという。

 コーチは選手と同じポジションの先輩にも「1プレー目からQBをつぶせと言っておけ」と命じており、実際に選手はそう伝えられた。この時、選手は「相手をつぶすくらいの強い気持ちでやってこいという意味ではなく、本当にやらなくてはいけないのだ」と思い、追い詰められ、悩んだという。

 そして5月6日、試合前の練習時にコーチに「今行ってこい」と言われ、監督に「相手のQBをつぶしに行くので使ってください」と伝えた。監督からは「やらなきゃ意味ないよ」と言われた。さらに試合前の整列時には、コーチからも「『できませんでした』じゃすまされないぞ。わかってるな」と念を押された。そして選手は反則タックルを実行した。

 その後、2回目、3回目の反則行為についても選手は説明。「相手がつかんできてもおとなしすぎる」「やる気がない」と言われていたため、「向かってきた相手選手にやられっぱなしにできないと思って、意識的に行った行為」と認めた。試合後、監督はチームメンバーに対して「こいつのは自分がやらせた。こいつが成長してくれるんならそれでいい。相手のことを考える必要はない」という話をした。また、退場後に事の重大さに気づき泣いていると、コーチから「優しすぎるところがダメなんだ。相手に悪いと思ったんやろ。」と言われ、さらに気持ちが追い詰められたという。

 5月8日には監督や2人のコーチと話す機会があったが、選手が「もうフットボールはできない」と言うと、監督は「罰退になってお前の処罰は終わっているんだからいい。世間は監督を叩きたいだけでお前じゃない。気にするな」と言い、2人のコーチからは退部を慰留されたが、事実関係の確認はなかった。5月9日にはヘッドコーチから三軒茶屋のキャンパスに呼び出され、「辞めるべきじゃない。フットボールで返していくしかない。監督が厳しく言ったことを、そのままお前に伝えたコーチに責任がある」と言葉をかけられた。

 5月11日、監督とコーチ、選手、両親で面会した際、父親が「相手方選手と家族に謝りに行きたい」と申し入れたところ、監督に「今はやめてほしい」と止められる。また父親は、監督・コーチから選手に対して対戦校のQBにケガを負わせろと指示を出し、選手はそれに従っただけである旨の公表を求めたが、断られた。その後も紆余曲折があったが、結局、5月18日に選手と父親は、ケガを負わせた選手とその両親、関学大小野ディレクターと面会し、直接謝罪した。

 内田監督はどんな存在だったのかという質問に、選手は「いくら監督、コーチからの指示があったとはいえ、僕がやってしまったことについては変わらない」と前置きした上で、「日本代表に行くなって言われた時もそうですし、『なぜですか』とかいう意見を言えるような感じではなかった」と答えた。また、監督の指示が自身のスポーツマンシップを上回ってしまった理由については、「監督、コーチからの指示に自分で判断できなかったという、自分の弱さ」と語り、逆に言えば監督コーチがそれだけ怖い存在であったということかとの問いには「はい」とだけ答えた。

 この会見を受け、「真実を明らかにすることが償いの第一歩だと決意」し、実名・顔出しで会見に臨んだ選手を「立派」だとたたえる世論が湧いている。監督やコーチの指示に対し、理由を問うたり意見を言える立場、環境ではなかったにもかかわらず、このような会見に挑んだことは、確かにとても勇気ある行動だ。しかし一方で、その組織に属している以上、声を上げることのできない部員たちがおり、無邪気な称賛で、告発することのできない立場の人々を追い詰めることになってはいけないという危惧もある。

 選手の会見後に日大広報部は公式コメントを発表。かなり短いものであった。そこでは<コーチから「1プレー目で(相手の)QBをつぶせ」という言葉があったことは事実>としながら、<ただ、これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で、「最初のプレーから思い切って当たれ」という意味です。誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います>と説明。そして選手と監督・コーチの<コミュニケーションが不足していたことにつきまして、反省いたしております>と締めている。つまり、コミュニケーション不足による誤解が大本の原因だという見解だ。

 では、選手が会見で説明したその他の言葉についてはどう捉えているのだろうか。組織として事実を説明しようとはしなかった。コーチから掛けられたという「相手のQBとは知り合いなのか」「関学との定期戦がなくなってもいいだろう」「相手のQBがケガをして、秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう。これは本当にやらなくてはいけないぞ」。そこには明確に“相手のQBにケガをさせ、秋の試合にも出られないようにしてやれ”という意図があるのではないか。さらに試合後、相手選手が負傷し、日大選手が反則行為で退場になっているにもかかわらず、監督は「こいつのは自分がやらせた。こいつが成長してくれるんならそれでいい。相手のことを考える必要はない」という話をしたという。日大が組織として選手を、そして、それこそ監督や部を守る気があるのなら、詳細な経緯についてこそ丁寧な説明が必要だ。