嵐、NEWS、近藤真彦ら『FNS』ジャニーズ勢が酷評!! 「茶番」「気持ち悪い」と呆れた声続出

 12月6日にフジテレビ系で放送された『2017 FNS歌謡祭』の「第1夜」。各アーティスト同士のコラボレーションや新たな試みがみられ視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、ネットユーザーからは批判も多かった。

 今年の『FNS歌謡祭』は「第1夜」と「第2夜」(同13日放送)と、2週にわけて放送。「第1夜」には、嵐や関ジャニ∞、AKB48に乃木坂46といったアイドルグループから、椎名林檎やB’zなど幅広いジャンルのアーティストが出演した。

「番組は宝塚歌劇団・宙組の歌唱からスタートし、こちらは高評価。しかしその後、宝塚と郷ひろみや三浦大知、chay、大原櫻子がコラボして歌うと、ネット上には『大原いらない』との声が。大原は以前から“ゴリ押し”が指摘されており、『大して売れてないのに呼ばれていいね』『大原だけ存在感ナシ』などの書き込みが散見されました」(芸能ライター)

 また、ダチョウ倶楽部がTHE ALFEEに扮してステージに立つ場面もあり、モノマネ自体には「クオリティ高い」といったコメントもあったが、「なんで歌番組でコント見せられなきゃいけないんだ」「『FNS歌謡祭』は、こういう余計な演出が多いから嫌」と苛立つ視聴者も。

「さらに、ジャニーズ勢に対するブーイングも少なくありませんでした。今回はNEWSが自分たちで手がけたオリジナルミュージカル『NEWSICAL~LPS』を披露し、ファンは『可愛い!』などと盛り上がっていたのですが、それ以外のネットユーザーは『NEWSのはミュージカルではなく茶番。見てて恥ずかしくなる』『これ喜ぶのファンだけでしょ……』『サムすぎて、家族団らん中だった食卓が静まり返ったわ』と、ドン引きしていました」(同)

 ほかにも、嵐が人気キャラクター・ミニオンズとコラボしてクリスマスソングを歌ったが、放送時間が夜9時を過ぎていたために「やるなら子どもも見てる早い時間にやればいいのに、誰向けなんだ」「子どもが楽しみにしてたけど、めっちゃ引っ張るから待てずに寝ちゃった……」といった不満も。

「このようにさまざま批判が飛び交い、そして極めつけは『近藤真彦 with FNSマッチバンド』。近藤が後輩のTOKIO・城島茂や関ジャニ∞・大倉忠義、丸山隆平らを含むスペシャルバンドで歌ったのですが、『マッチの特別扱い、ほんと気持ち悪い』『マッチが自分に酔いしれてる姿なんて見たくない』『オワコンの自覚ないのかな』などと呆れた声が続出しました」(同)

 こうした意見を聞く限り、「第2夜」も思いやられる。

セックスの「ピストン運動」、正解はあるの? ペニスも膣も感じる“運動”を覚える

セックスで「挿入時の動き」と聞いたらどんな動きが思い浮かびますか? 腰を前後に動かす「ピストン運動」だけだと思っている方はいませんか? 膣に対してペニスを真っ直ぐ挿入して、腰を前後に振って出し入れする、ピストン「前後運動」……うん、はっきり言って、挿入からフィニッシュまで単調にペニスを膣に出し入れしているだけのピストンは……ノーグッド!!!

 ペニスは前後の摩擦で気持ちいいかもしれませんが、膣はそうでもありません。それどころか、「前後に出し入れする動きは、摩擦が痛い」と言う女性は少なくありません。角度やスピード(高速すぎない)など痛くないように注意することは色々あるわけですが、前後運動じゃない動きで、お互いに気持ちよくなれる腰の動かし方もやってみましょう。

 そもそも腰を動かすことは男性の任務、ではありません。女性も積極的に腰を動かして、気持ちいいポイントを探してみると良いこと絶対あります。そうすることで「前後の出し入れによる摩擦は痛みを感じるけど、この動きなら気持ちいいかも!」という動きが見つかるかもしれません。そのヒントになるような「運動」を、いくつかご紹介します。

※以下、「正常位」の場合です。

◎斜行運動

 ペニスを膣の下の方から斜めに挿入します。左斜め上・右斜め上など挿入角度に変化をつけながら突きます。真っ直ぐ挿入された時と違い、膣壁を刺激されることで、いつもと違う感覚を得ることができます。Gスポットを刺激するときも「斜行運動」で探っていくのが有効です。

◎圧迫運動

 膣口とペニスの根元を強く密着させるように、膣の奥まで挿入してゆっくりと力強く圧迫(恥骨同士を押し付けるように)します。これは、女性のクリトリスが強く刺激され、ジワ~っとした快感を得ることができる動作です。

 男性も前後運動とは違った快感を得ることができますし、子宮口近くのポルチオに当たるかもしれません。しかし「ポルチオに届けぇ~ぃ!」とばかりにズンズン突くのは禁物! ポルチオ刺激に慣れていれば別ですが、内臓をズンズン突くなんてそりゃ女性が激痛に襲われます。「ゆっくりと」を忘れずに。

▼ペニスのサイズよりも「恥骨」をくっつけること!! 思わず中イキしちゃうセックスのコツ

◎回転運動

 膣口を支点にして、円を描くように腰を「回転」する動きです。ペニスで「の」の字を描くように掻きまわす、と意識したほうが動きやすいかもしれません。この動きは、膣内の広い範囲を刺激され快感を感じることができます。

 この「の」の字ですが、早いスピードでグイングインと無心で回す男性いらっしゃいますけども、あれ何も感じないですよね。「激しい前後ピストン」同様、スピードが早い=快感には繋がりません。というよりも、摩擦が痛くなる可能性大。

 女性が男性の上に跨る「騎乗位」において、男性が女性に求める前後運動やグラインドの腰の動きを想像していただくとわかりやすいかと思います。カラダ全体で前後やグラインドされても、大して気持ちよさを感じず、思わず女性の腰を持って自分で前後に動かしてしまう男性も多いのではないでしょうか。膝をしっかり一定の場所に固定し、背中もブレないようにカラダの軸はしっかり安定した上で、骨盤だけを動かす。これが騎乗位の際、女性の動き方のポイント。

 男性の回転運動も同じです。ただ腰を「の」の字に回すのではなく、両腕両脚をしっかり地面につけて、カラダを安定させます(できれば、恥骨も離れないように意識しながら)、膣口を広げるように少し大きめの「の」を描くようにしてください。こうすることで、膣口やクリトリスに刺激を与えることができます。

 挿入位置「浅め」派「奥まで」派、挿入スピード「動かないくらいがイイ!」派「強めのズンズン来たれ!」派など、好みは人それぞれ。挿入角度も数ミリ違う場所になっただけで快感にもなれば、痛みにもなります。お互いにコミュニケーションを取りながら、お互いのベストを伝え合うことが、もっと気持ちいいセックスへ繋がると思います。

元公安が語る『奥様は、取り扱い注意』――綾瀬はるかの「元特殊工作員の主婦」は結構リアル!?

 主演ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)の演技が好評を博している女優・綾瀬はるか。彼女が演じる元特殊工作員・菜美の手法は、リアル工作員の目にどう映るのか。

 元・警視庁公安部に勤務、引退後は警察と裏社会について多数の著書を執筆し、最近『迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング』(双葉社)を上梓した北芝健氏にその解説をお願いした。

■公安の人は『奥様は、取り扱い注意』を大体見ている

――北芝さんは、『奥様は、取り扱い注意』を見ているそうですね。

北芝健氏(以下、北芝) はい、見てます。結構リアルでいいですよね。公安の人は大体見ているんじゃないでしょうか。現役の捜査官も、暇さえあれば見ていると聞いてます。

――現役の方もですか?

北芝 話している私自身が信じられないほど、関係者の視聴率は高いです。綾瀬さんの別のドラマ『精霊の守り人』(NHK)も同時に見ているようですが、こちらは槍を使っている。『奥様は、取り扱い注意』では、素手で戦っているので、より親近感が湧くんでしょうね。実際、良いアクションだと好評です。

――日本には実際に、特殊工作員のような組織に属する女性はいるのですか?

北芝 綾瀬さん演じる菜美のような戦闘をする、“エージェントの公務員”だと、内閣情報調査室や公安調査庁、警察の公安部外事課の女性がそれに当たります。内閣情報調査室は、生え抜きではなく、防衛省や警視庁などからの出向組の組織。菜美は“某国の特殊工作員”という設定ですが、警護もしていますし、逮捕術のようなものも駆使していますから、逮捕権があって、日常的に実践を積める公安外事警察に所属していたようにも見えました。あそこは気性の激しさがないと訓練段階で脱落してしまうので、とてもハイレベルなことをやっているんですよ。

――ちなみに菜美は、親に捨てられて養護施設育ちという設定でもあります。

北芝 菜美の境遇はまさに理想的です。親がいないか捨てられた人間は戻る家がないので、後腐れなく危険な任務に就かせられます。女も男もない、現場では、まさに戦闘員なのです。

――子どもの頃の養護施設のシーンで、菜美が飛んできたボールを素手で受け止めているシーンがあるのですが、身体的に恵まれているからこそエージェントになれたのでしょうか。

北芝 一見、無茶な設定と思われるかもしれないですが、あれはできないことではないんです。全身が繊細な人だと、後ろで風が動いただけで反応できる人もいます。ですが、幼少期からそれだけ体を鍛えると、成長が止まって背が低くなってしまうんです。だから菜美のようにスラッとした体形にはならないでしょうね。

■最前線にいる特殊工作員は普通の生活を送れるのか?

――菜美は特殊工作員から足を洗って主婦になりました。実際に、菜美のような戦闘員として活動している女性が、引退後に普通の主婦として暮らすことはできるのでしょうか?

北芝 本当の最前線にいる特殊工作員は、普通の暮らしは絶対ダメですね。主婦をしていると命を狙われます。相手は、主婦仲間といるときでもお構いなしでしょうから、巻き添えも出るでしょう。拉致されて情報を引き出そうとしてきます。

 実際に暮らすならば、イスラエルぐらいの住宅の防備と、防弾と爆弾を想定した底の厚い車で移動する。また、常に命を守る防刃防弾のベストを着て、日常生活を送らないとダメです。菜美ぐらいの格闘技の技術があれば襲われても生き残れますけど、遠くから体の自由を奪う吹き矢とかで撃たれたら、アウトですから。

――まさに「最前線で活動している」というわけではない女性工作員の場合はどうでしょうか? 北芝さんの周りにはいますか?

北芝 現実にも女性工作員はいっぱいますし、結婚して主婦をしている女性も大勢いますよ。時折、関係者で集まることがありますけど、普通の乗用車で来ていますね。

――そこまで私生活を縛られているわけではないのですね。

北芝 工作員をやっているときは、対象者や敵対組織に把握されないように、メガネをかけたりして変装をするなど、彼女たちは自分で防衛する技術がありますから。

――引退後の女性工作員から「昔の癖がつい出ちゃった」といった話を聞いたことはありますか?

北芝 癖が出たというのは聞かないですが、「エレベーターに乗ったら、抱きついてきた男がいたから、そのままの状態で、片目に指を突っ込んでやった」と話している女性はいましたね。普通の女性なら、恐怖心で体が固まってしまうでしょうが、彼女たちは慣れたもので、咄嗟の時に動じずに反撃できるんです。

 ちなみに、右翼担当の公安第二課の女性職員は、暴力団が相手であろうが全然怖がらないです。街宣車に乗っているのは99%暴力団員なんですが、「彼らが降りてきて殴り合いになっても、私は絶対負けません」と言い切るぐらいに強気ですね。

――菜美は、IT企業の経営者・勇輝(西島秀俊)と結婚しました。後に勇輝も「実は工作員ではないか?」といった疑惑が浮上するのですが、現実の女性工作員は、どういった相手を伴侶にしているのでしょうか?

北芝 IT企業の男性との結婚はほとんどいないですね。そもそも、IT系の頭脳派、飲食店経営やアパレルなど手広く手がける実業家に見初められても、飽き足らない女性が多いです。「街でヤンキーが絡んできたら一撃で倒してくれる旦那じゃなきゃ嫌だ」なんて言ってます(笑)。

――そうなると、相手は同僚ではないと、なかなか難しい気がします。

北芝 なので、職場結婚です。公安外事で捜査員やっている女性はほぼ100%職場結婚。普通の社会の男たちは面白くないらしいです。刺激的じゃないと。危険と隣り合わせの商売をやっている方が、自分の旦那としてはいいそうです。

 そう考えると、菜美があの旦那さんに惹かれたのは、最高の流れですよね。昔あったブラッド・ピッドとアンジェリーナ・ジョリーの『Mr.&Mrs. スミス』(2005年)を思い出します。

■電車内での尾行シーンにダメ出し!

――ドラマ内には、菜美が勇輝を尾行するシーンがあります。近しい人を尾行するのはかなりの困難だと思うのですが……。

北芝 難しいですね。振り向かれて、そこで目撃されるだけでアウトですから。ですが訓練していれば別です。1人ではかなり難しいのですが、2人であれば無線で連携することで、どんな相手でも追跡できます。

菜美の尾行時の服装は、目立たない色でしたし、結構いいと思います。実際は、帽子なども被るほか、体形を誤魔化すのに、肩パッドを入れたシャツを着たりします。人間は初めに上半身に目がいきますから、顔がはっきり見えなくて体形が違えばバレないです。服は全てリバーシブルにして、曲がり角でさっと着替えます。

――対象者に振り向かれるといったシーンもありましたが、北芝さんならどう対応しますか?

北芝 昔ならタバコを取り出して火をつける、靴紐を結ぶというのが定番でした。実際にモノを落として拾うといった手もありますね。多少変に思われても、しゃがんでいるので顔は見えませんし、実際に拾っているわけですから、相手も「尾行されていると思ったのは気のせいかな」となります。最近は道具がすごいので、数百メートル先からカメラではっきり撮れます。そういった道具を揃えることができるなら、もう相手は尾行に気づけないですね。

――逆に、もし尾行されていることに気がついたら、どうやって撒くのでしょうか?

北芝 電車のホームを使いますね。電車に乗って、ドアが閉まる直前に降りるんです。コンマ数秒だと相手は反応できないので撒くことができます。それでもついてくる相手はバスですね。バスは視界が狭く、身動きが取れない、そこで電車のように突然降りる。すると何がなんでも追尾したい相手は、バスを無理やり止めて降りて来ることがあるんです。そうなればバレバレですね。

――ドラマ内では、菜美が勇輝を電車内でも尾行していました。

北芝 ドラマのように、電車内でちらちら様子を窺うような尾行はしませんね。同じ車両内で視界に常に対象が見える位置を取ります。

■公安時代、グリコ・森永事件を振り返る

――「勇輝は公安の人間で、菜美を調べるために、潜入捜査をしているのではないか?」という説も、ドラマ初回から流れていました。公安ではこうした仕事もするのでしょうか。

北芝 公安外事にいたときに、同僚の女性とカップルを装ってパーティーに潜入したりはしました。人前ではイチャイチャして、人目がなくなったらパッと離れています。仕事を忘れてしまいそうになることもありました、ほんの一瞬ですがね。

 夫婦を装って、ターゲットの近所に引っ越すといったこともありました。グリコ・森永事件のときです。公安外事警察と刑事警察が別々に捜査していたのですが、公安は予算があったので、犯人と思われる家族のマンションの隣に引っ越して調べていたんです。犯人が子どもの声で脅迫電話をかけてきたじゃないですか? だから子どものいる人間がホシだろうと睨んだわけです。日本では昔からやっていますよ。

北芝健(きたしば・けん)
早稲田大学卒業後、商社に勤務するも一念発起して警視庁入庁し、交番勤務の後、私服刑事となる。一方で鑑識技能検定にもパスし、警視庁の語学課程で優等賞をもらい、公安警察に転属したが、巡査部長昇任試験を拒否し、巡査のまま退職。ロス市警の捜査に協力したことから、アジア特別捜査隊と懇意になり、犯罪捜査をネイティブの英語で伝える語学力を身につける。現在は現場捜査の経験を活かし、複数の学校の講師として犯罪学を教える。プロファイリングの第一人者としてテレビのコメンテーターとしても活躍。

『迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング』(北芝健 著、双葉社)
科学捜査の発達した現代でも尚、絶えず起こる未解決事件。その現場を訪れて、はじめて解き明かされる事件の深層、そして真犯人―。迷宮事件の霧をすべて晴らす「北芝プロファイリング」完全版事件現場の現在。

市川海老蔵一家が“普通”でないことの何処に問題があるのか

 市川海老蔵(39)が、2人の子供たちと小林麻耶(38)とともにハワイ旅行に出かけたことに対して、批判じみた報道が繰り返されている。

 1日に何度もブログを更新していることで有名な海老蔵。ここ数日はハワイバカンスを楽しむ様子をこまめにアップしているのだが、この行動が「ファンの神経を逆なでしている」「最愛の妻・小林麻央さんを亡くしてから、わずか半年も経たない間に早くも2回目のハワイ」と、非難されているという。とはいえ海老蔵のSNSに直接アンチがコメントはしていない。ブログのコメント欄は開放されているが、そこに「ハワイなんて非常識!」といった目立つコメントはない。主にネット上の掲示板で何名かが批判的な書き込みをして共感しあっている構図だ。

 海老蔵が一般男性でないのは誰でもわかることで、歌舞伎の名門一家を背負って立つ人間だからこそ、やれ後妻をどうするだの跡取りどうするだの騒がれるのはもう仕方がないのだろうが、であれば“喪中は暗い顔で、身を隠すような生活を”なんていう“常識”に彼ら一家を従わせようというのも無理筋だろう。それこそダブルスタンダードだ。

 驚くのは、海老蔵の長男・の勸玄くん(4)の表情を無関係な人が勝手に読み取り、「覇気のない顔ばかり」「夢中と言うよりも無表情で茫然としているよう」「カンカンの覇気のない顔気付いてる? 毎日だよ。海老蔵は心配じゃないの?」「もうね、目の奥が死んでる。海老蔵はそんなカンカンに親として気づかないの?」といった批判があるということである。たかが写真からどうしてそんなことが読み取れるのか……理解に苦しむし、もはや監視のようだ。

実際、「ママスタ(ママ向けコミュニティ ママスタジアム)」などを閲覧すると、海老蔵や麻耶に対する厳しいコメントが並んでいる。もちろん匿名のネット掲示板はそういう場所であって、面と向かっては言わないような言葉を書き、人を侮辱したり罵ったり愚痴を吐き出したりできることが良い作用をもたらすこともあるのだろう。利用者にとっては、そこはまったく気を遣わずに人の悪口をいくらでも書ける場所になっている。ただ、著名人のプライベートを監視し、干渉する行為自体、どれだけ暇なのかという意味で二重にびっくりする。

海老蔵一家が“普通”でなくても別にいいじゃないか。麻央さんの闘病中にはたくさん我慢をしていた子供たちをひたすら遊ばせるハワイ旅行、何泊ものリゾート滞在に使えるお金がたくさんあるのだから、いいじゃないか。虐待にあたる行動ではないし、誰も彼らを非常識だとか父親失格だとか評価する立場にはないだろう。旅行中の勸玄くんの表情が冴えないという指摘も、中には心から心配して発している人もいるのかもしれないが、4歳児の子供がどの写真でも満面の笑顔をキメることなどまずない。

海老蔵一家に限らず、よその家族が“普通”じゃないことにいちいち怒ったり口出ししたり、監視するほうも息苦しいものだろう。著名人が、ブログやTwitterやインスタグラムなどに投稿した内容(写真や文章)に対して、ネット上で批判の声が向けられることは幾度となくあるが、とりわけターゲットにされやすいのが「子育て」に絡んだ投稿だ。「子供がかわいそう」「非常識」といったフレーズは決まり文句といってもいい。もちろん本当に危険であったり、差別的、暴力的などなど、明らかに他者の介入が必要な家庭だってある。しかしそうしたレベルではない些末なことで、いちいち目くじらを立てる声がどれだけ多いか、インターネットは可視化している。他人は他人、「同調できないけど、何かしらの事情があるかもしれないし……」と想像し見守る態度でいられないものだろうか。

著名人が、ブログやTwitterやインスタグラムなどに投稿した内容(写真や文章)に対して、ネット上で批判の声が向けられることは幾度となくあるが、とりわけターゲットにされやすいのが「子育て」に絡んだ投稿だ。「子供がかわいそう」「非常識」といったフレーズは決まり文句といってもよく、子持ちの著名人に対する監視・抑圧とも取れ、息苦しいものである。著名人にせよ一般人にせよ、「同調できないけど、何かしらの事情があるかもしれないし……」と見守るという発想があれば、もっと気楽な世の中になると思うのだが。

ジャニーズJr.食いまくり!? エビ中・星名美怜の恋愛テクニックが気になる!

 12月2日放送の「文春砲Live」で、ジャニーズJr.「Love-tune」の阿部顕嵐(20)との“誕生日お泊りデート”をスクープされた私立恵比寿中学・星名美怜(20)の“ジャニ食い”がすごいと話題だ。

 報道によれば、星名は自身の誕生日の前日、仕事後に父親が運転する車で都内の阿部の自宅に向かい、翌日まで過ごしたのち、阿部の自宅から自身のソロライブの会場へ向かったという。阿部との交際は両親の公認を得ているようで、別の日にも両親が運転する車で阿部の元へ向かい、後に阿部もその車に乗り込んだという。

 この報道はエビ中オタに衝撃を与えているが、星名のスキャンダルはこれが初ではないため、「またか」という声は少なくない。星名は昨年9月、タレント・山形匠(21)の自宅に女友達と宿泊したことを「文春砲Live」報じられたほか、2015年には男女数名で撮影されたプリクラ画像が流出し、ネットの生放送で「写真は合成」と涙ながらに釈明した過去がある。エビ中の他メンバーに目立ったスキャンダルが出ていないこともあって、「エビ中のスキャンダル女王」と認定されている。

 ジャニーズJr.と親公認で交際していた星名だが、両親のサポートむなしく、文春の取材では「阿部と星名は破局した」と結論づけられている。しかし、ジャニオタの荒ぶる魂はまだ鎮まりそうにない。星名が繋がったジャニーズJr.は阿部だけではないと疑われているからだ。

 阿部は明治学院大学に在学中だが、星名も同大学の学生で、キャンパスで仲を深めたのでは、という見方がファンの間では根強い。明治学院大学にはジャニーズJr.「Mr.KING」の永瀬廉(18)も今年入学したのだが、今年6月、キャンパス内で撮影された、星名と永瀬と思われる男女が一緒に写る写真がネットで出回り話題を集めた。

 さらに星名は「Mr.KING」の平野紫耀とも繋がっているのでは、とまで疑われている。今年10月、平野が女性とコンビニに訪れておでんを購入していたという目撃情報がネットに書き込まれたのだが、その時、平野がその女性のことを「もえか」と呼んでいたという。それは星名の本名と一致するとして、平野と一緒にいたのは星名だったのでは……という疑惑だ。

 永瀬と平野の件に関しては、ネットでの目撃談ではあるが、もしもこれがすべて“恋愛関係”だとしたら、星名は相当“強い”。同級生である阿部と繋がり、その阿部と仲が良い永瀬とも繋がり、永瀬から平野とも繋がった、ということになる。しかも数カ月の間に。貪欲さだけでなく、イケメンを落とす技術、バレない作法など、高度なテクがないと成し遂げられないもので、彼女がかわいいアイドルだから、というだけでは簡単にはいかない。

 現役アイドルとしては正解ではないかもしれないが、その手練手管は非常に気になるところだ。

子宮系女子に代わる新勢力とは!?「トンデモ・オブザイヤー★ 2017」

 ついに2017年もあと残りわずか。この1年を振り返ると、スピリチュアルエッセンス漂うトンデモ物件が、政治の世界でも目立っていたような印象です。インパクトの強いものや、被害が大きそうな物件をピックアップしながら〈トップ10〉を勝手にランキングさせていただきましょう。

10位★「子宮系女子」筆頭格がついに地上波進出!
 当連載でも頻繁にスポットを当てさせていただいている「子宮カルト」こと子宮系女子。その代表格である子宮委員長はる氏が地上波デビューしたことは、トンデモウオッチャーたちの間でそこそこ大きなニュースでしょう。出演したのは『有田哲平の夢なら醒めないで』(TBS系)。

 さすがに番組内で「子宮の声」だの「カルマ粒」だの語るシーンはなく、美しい芸能人たちに混ざって、無難にニコニコしていただけという拍子抜けな感じではありましたがアウェイな場では仕方ないのかもしれません。常に「世間とずれがあっても後ろ指刺されても、自分軸で心の底から楽しいと思うことを!」と主張しているわりには、テレビだの映画だのメディアが絡むと大喜びで大宣伝する姿は、カルトの女王様らしからぬ小市民さを見せつけていました。

9位★来年は新勢力に!? 「膣系女子」誕生の予感
 以前より〈膣ケア〉を異常に重要視する一派はいましたが、今年3月『ちつのトリセツ 劣化はとまる』(径書房)なる本が登場し、7月には天下の朝日新聞で取り上げられ、Amazonの「家庭医学・健康」ジャンルで1位へ躍り出ているという快挙に。すると多くの女性誌で、「膣の劣化を防ぐ会陰マッサージ」なるものがやたらと増加。6月には森田敦子著『潤うからだ (美人開花シリーズ)』(ワニブックス)なる膣ケア本も登場しました。

 健康のバロメーターとなるパーツは他にもたくさんあるのに、なぜ子宮だの膣だの生殖器ばかりにスポットをあて「自分と向き合おう!」と謳われるのか、意味不明すぎます。その違和感は7月に桃子さんと対談でたっぷり語らせていただきましたので、ご興味ある方はぜひご一読を。

▼「健康のため」という言い訳がないと、自身の性や性器と向き合えない/徹底討論! 話題の1冊『ちつのトリセツ』がいかにトンデモ本か【1】 
▼西洋医学への不信感に目覚め、“膣系女子”に転身した女性が放つ呪いの書/徹底検証! 話題の1冊『ちつのトリセツ』がいかにトンデモ本か【2】

8位★あの医師が、トンデモ保育園設立の準備中…
 反医療を謳い、自ら「キチ○イ医」を名乗る内海聡医師こと〈うつみん〉が、なんと「保育園を作ろう」と寄付を募っているのです。目標額は1千万、500円でも1000円でも大歓迎だそうです。「残念ながら日本の保育園や幼稚園の多くはオワッテいます」という嘆きにより、うつみん基準で納得できる保育園を作るのだとか。その詳細はお次の通り。

 「内海の理論や真弓先生の理論※を参考とし、ワクチンについては一切の強制をせず、給食は予算の範囲で安全なものを選択し牛乳を義務化せず、おやつも砂糖菓子ではなく自然なものを選択し、保育園内の空気はutsumion(オリジナルのマイナスイオン発生器)で清浄化する、ありがとうボトル(陶器のボトルにお茶を入れると、水素が発生するお茶ができるというトンデモ商品)のお茶をみんなで飲める、土にできるだけ触れる教育、親子のコミュニケーションセミナーの開催、内海によるミニ勉強会の開催、って保育園を最初は考えています」 ※薬を使わない自然派育児を提唱する小児科医。ちなみに当連載次回は、真弓医師のドキュメンタリー映画レビューを予定しています。

 オカルト英才教育機関の設立、実現しませんように~。

7位★イメージ先行の「無痛分娩バッシング」急増
 無痛分娩による重大事故が相次いで報道されたことに対し、「無痛分娩は危険」「楽して産もうとするから罰があたった」「自分は真面目に産んだから子供は健康で幸せ~」という意見がネット上でよく見られるようになりました。

 これは「無痛分娩は怖い」と思わせてしまう情報が不十分な報道の責任が一部あるものの、極端な意見に共通していたのは、やはり従来の「自然に産んだほうが格上」という〈自然なお産教〉のエッセンス。「楽して産んだらおっぱいも母性も出ない!」なんて精神論やマウンティングをかまされたら、とりあえず産婦人科マンガ『コウノドリ』(講談社)でもそっと手渡しておきましょう。

6位★メルカリが温床に。「妊娠米」に批判殺到
 ジンクスのひとつとして「妊婦には〈妊娠菌〉なるものがあり、それを移してもらうと妊娠できる」というものは以前からありました。それが、フリマアプリ「メルカリ」にて、悪徳商法化されているとニュースになったこと自体が大ニュースです。

 メルカリでは〈妊婦が触れた米〉という触れ込みで「妊娠米(妊娠菌がついている米)」なるものが、通常の米の10倍近い価格で取引される現象が発生。目玉が飛び出るほど高額でもないし、直接的な健康被害があるわけでもない。でも、ワラにもすがりたくなる気持ちにつけこんだ、不妊ビジネスとして悪質であると叩かれたのです。

 そもそも妊娠菌自体、存在しないただの空想の産物。「小遣い稼ぎになる」と聞き、妊娠していない女性がプロフィールを装って販売していたケースもあるようで、なんとも手軽な商売だよな~と呆れるばかりです。現在は、効果効能を謳っていることから〈医薬品医療機器法(旧薬事法)〉に抵触する恐れがあるとして、妊娠菌商品は削除されています。神頼みという心境につけこむ不妊ビジネスのひとつとして、注目されたトンデモ物件でありました。

 ちなみにこの原稿を書いている今も、メルカリで〈安産菌〉を謳う中古衣服が販売されているのを確認しましたが、使用済みの下着を販売する商売のほうが、陰湿さがないだけまだマシなように感じてしまいました。

*   *   *

 次回はトンデモ度のシャレにならなさが恐ろしい、5位から1位の発表です!

心身の回復にかかる時間、回復するか否かは誰にもわからない。生活保護は心と命とを支える社会保障である/『助け合いたい』さいきまこ×『失職女子。』大和彩対談

 貧困が、人から奪うものとは何か。お金がなければ生活の水準は落とさなければならない。娯楽などにかかる費用を真っ先にけずり、衣食住のコストは極力抑えることになる。それによって健康に影響が出ることもあるだろう。子どもがいれば教育にお金をかけられず進学などの選択肢が減る……。

 と、ここまでは多くの人が想像がつくはずだが、漫画家のさいきまこさんは、それだけにとどまらず、「経済的な不安は体だけではなく心も蝕みます」という。さいきさんの最新著書『助け合いたい~老後破綻の親、過労死ラインの子~』(秋田書店)には、困窮していくほどにうつ症状が重くなる40代の男性・漆原諒が登場する。

『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』(WAVE出版)の著者で現在も生活保護を利用中の大和彩さんは同書のなかで「貧困はIQを下げる」といったことを書いている。申請のための書類を前にしても、そこに文字が書いてあることはわかるのに、目の焦点が合わず読み取れない、内容も頭に入ってこない。貧困は心だけでなく、脳にもダメージを与えると考えている。

 両氏の対談、後篇は貧困によるこうしたダメージとそこからの回復、そのために生活保護はどう活用されるべきかをお話いただく。

▼前篇はこちら
誰しものなかに貧困への差別心がある前提のもと、私たちは社会保障について考えなければならない

まずは心身を休息させる
さいきまこさん(以下、さいき)「お金がないっていう不安が人の心にまで大きな影響を与えることは、もっと知られてほしいです。生活保護を利用することによって、今夜の寝るところ、明日のご飯代を心配しなくて済むようになる……これでどれだけ安心できることか。生活保護というとすぐに就労支援に結びつけられがちですが、まずそうやって身を落ち着けてから必要があれば医療にかかり、心身を休息させることが大事なんです」

大和彩さん(以下、大和)「私のもとにも常に『働きましょう』という案内が届きます。私も働きたい気持ちは強く持っているのですが、これまでは精神疾患に加え、もともとの持病が悪化して寝込んでいる時間のほうが長い生活でした。その持病が、職を失った原因のひとつでもあるのですが。痛みが強くて、脳のCPUの99%がその沈静化に使われている感じで、ほかに何もできない。食事もできないから常に栄養失調状態でした。最近になってやっと手術を受け、痛みの原因を取り除けました。それでもまだ身体がボロボロな状態なので、回復には時間がかかるのだとつくづく思います」

ーー『助け合いたい』では、保護が決定した女性が「生活保護を受けることで、自分を取り戻して生きたい」と前向きになる様子が描かれていましたが、大和さんもそう思われましたか?

(C)さいきまこ/秋田書店
大和「なかなかそうは思えませんね。将来のことを考えれば考えるほど落ち込むし、何かに希望を託そうと思ってもその希望が思い浮かばない。もうこのまま死ぬのかなと絶望して、別に一生このままでもいいじゃん……という境地に至ってはじめて、やっと、最後にもうちょっと生きてみようか、という気持ちになれました」

さいき「そういうものなのかもしれませんね。『早くよくなりたい』『治さなきゃ』と焦っているうちは心も身体も回復しなくて、『もういいや、これで』と自分を受け入れることができてはじめて変化が訪れるのでしょう」

大和「ずっと寝たきりで死んでいくかもしれないけど、それはもうしょうがない。そう思ったうえでじゃあ最後に何かしたいことがあるかを自分に問いかけてみたら、手術を受けてみたいとか、やっぱりもうちょっと生きてみたいとか、そういう気持ちが見えてきたんです」

さいき「それが、自己肯定のひとつの形なんだと思いますよ」

ーー身体の回復と心、脳の回復、いずれも保護を利用できることが決まった時点では回復にどのくらいの時間がかかるのか、そもそも回復できるのかわからないものです。しかし、『助け合いたい』の漆原諒さんは、うつでドクターストップがかかっているにもかかわらず「働かなければ」と焦り、空回りしていました。

さいき「それだけ男性は働いて稼ぐ以外の人生が実質許されていないということですね。それは、女性がその男性を支えることになっているのと表裏一体で、男女の役割がそれぞ固定されているから、両方ともそこから逸脱しようとするとものすごい負荷がかかります。彼のように休養していも、それを世間が認めてくれずに『中年の男の人が昼間からフラフラ……』と怪しまれますし、本人も働いていない自分に存在意義を見出せなくなってしまうんです」

働くことをやめられない男性、働けない女性
ーー 一方で諒さんの姉は結婚して以来、長らく専業主婦をしていて、いざ自分も稼がなければならなくなったとき仕事の選択肢がほとんどないと知り、愕然としていましたね。一度仕事から離れた女性は仕事を得にくいのが現実です。

(C)さいきまこ/秋田書店
大和「それなのに最近、若い女性のあいだで早く結婚したい、専業主婦になりたいという傾向が強まっているように感じられませんか?」

ーー2013年の「少子高齢社会等調査検討事業報告書(若者の意識調査編)」では、「結婚(事実婚含む)したあとは専業主婦になりたいと思いますか」という問に対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人が合わせて約35%。「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」の合計が約39%なので、それよりは下回るものの、専業主婦願望を持つ女性は決して少なくないといえますね。

さいき「まず、働きたくないというのが大きな理由だと思います。親の世代がちょうど男女雇用機会均等法世代で、でも社会環境が整わずに潰れていった女性たちを見ていると仕事をしたい、続けたいとは思いにくいですよね。さらにいまの労働環境見ていたら、男女ともに働きたいと積極的に思えない人が多くても当然でしょう。生活保護=働かない人という思い込みをもとに、『俺だって働きたくねーよ』というバッシングをSNSなどでよく見かけます」

「老後破綻→生活保護」は必ず増える
大和「希望を持ちにくいですよね。諒さんは、大きなミスをしたわけでも何か悪いことをしたわけでもなく、むしろブラックな労働環境でも営業で好成績を収めてきたのにリストラされています。私も、さしたる理由もなく突然リストラされました。そういう現実を見ていると、働いてもいいことがないと思うのも無理からぬことなのかもしれません」

さいき「そういう理不尽な目に遭ったり、四大卒でも就職や働きつづけることがままならなかったり、これはもう個人の努力でどうこうできるものじゃなくなっているんですよ。多くの人がそこそこ稼いでそこそこ消費できて、老後は年金でちゃんと暮らしていけるんだったら、働くことに意味を見いだせるのでしょうけれど、いまはそれが破綻しているうえに、老後はもちろん、病気や事故で働けなくなったときのために自分自身で備えないといけません。給与や収入をサポートするタイプの保険、いまとても多いですよね。でもそこには、備えられる人はもともと貧困リスクは低いという矛盾があります」

ーーそこは本来なら、社会保障で受け止められるべき、ということですよね。

さいき「生活保護もそのひとつです。最後の最後にこのセーフティーネットがあるというのは、命の支えというだけでなく心の支えでもあります。病気や事故、そのほかの理由で働けなくなることは誰にでもあるし、それは自己責任ではないと早く気づいてほしいんです。誰にとっても自分事なんだ、と。なのにいま、社会保障の予算はどんどん削られようとしています。このままだと、いざ自分が支えてもらおうとした時にどうなっているか……。安定していると思われていた団塊世代も年金は不安定、長寿の親の介護と非正規雇用の子どもの扶養を抱えている。今後、老後破綻で生活保護が必要な人がますます増えるでしょう」

大和「団塊世代が一斉に生活保護を受給しはじめて、受給者がマイノリティでなくなったら、社会の偏見なども少しは変わっていくかもしれませんね。ところでさいきさん、今回は『助け合いたい』というタイトルですが、これは家族同士で助け合うという意味なんでしょうか?」

回復しなくても生きていていい。
さいき「自民党の改憲草案では、憲法24条に『家族は、互いに助け合わなければならない』の一文が加えられることになっています。こうなると虐待を受けた子どもが親の扶養義務を背負わされたり、経済的に不安のある家族がそろって共倒れになったり……今回描いた家族もあわやそうなるところでしたが、そんなことが強いられるようになる可能性があります。それでも、多くの人たちは家族で助け合いたいという気持ちがあると思うんです。ただそれは先立つものがあってこそ可能なので、ないなら社会保障制度で文字どおり『保障』してもらうしかないですよね」

ーーそれによって心身が回復して、また働けるようになったほうがいいですよね。

さいき「はい、一時的に休んで、回復して、働けるようになればそれはすばらしいことです。でも、生活保護=回復のためのツール、ではないんですよ。実際に受給されていた女性が『回復する人もいるけど、回復しない人もいるし、そういう人はずっと生活保護で支えてもらっていい』というのを聞いて、私もハッとしました。生活保護は回復が目的なんじゃなくて、生きつづけることが目的のツールなんです」

大和「そう考えると、生活保護の意味合いがまったく変わってきますね。生きること自体を、保障する」

さいき「生活保護の本来の意義って、実はここにこそあるんです」

誰しものなかに貧困への差別心がある前提のもと、私たちは社会保障について考えなければならない/『助け合いたい』さいきまこ×『失職女子。』大和彩対談・前篇

 人は無意識のうちに、他人と自分との違いを探し出す。それは劣等感につながることもあるが、「あの人と比べると、私は大丈夫」と、ひとまずの安心を得る材料にもなる。

『助け合いたい~老後破綻の親、過労死ラインの子~』(秋田書店)を読んでいるとき、筆者はそうした“違い”を探していたように思う。本作では、特別に裕福ではないけれど、これまでつつがなく人生を送ってきた老夫婦と40代の息子があれよあれよという間に困窮し、結婚して別に家庭を営む娘の援助を受けても間に合わず、持ち家を手放し、ますます追い詰められていく様が描かれる。

 親の健康状態や資産、きょうだいの就労状況などについて、思わず「ウチの場合は」と違いを見つけ出そうとしていたが、読み進めるうちにふと気づく。ディテールに違いはあっても、俯瞰すれば大差ないのではないか。精神疾患も含む病気は誰にでも訪れるものだし、いとも簡単に「働けない」状態に陥ることもある。つまり、この一家に起きたことは他人事ではない……。

 同書の著者、さいきまこさんは貧困と生活保護をテーマにした作品を継続して発表している。『陽のあたる家~生活保護に支えられて~』『神様の背中~貧困の中の子どもたち~』(共に秋田書店)につづいて、本書はその3作目に当たる。大和彩さんは『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』(WAVE出版)を2014年に著し、現在も保護を受けながら心身の回復を目指している。

 両氏の対談は、“違い”を探す人たちについてから始まった。

まさか自分たちが…
さいきまこさん(以下、さいき)「ウチは大丈夫と思っている人でも、リストラや病気、子どもの失業などを機にどんどん経済状況が悪化していくのは、取材をしていてもよく聞く話です。『助け合いたい』の老夫婦は住宅ローンを完済していた、子どもたちも自立していた、そして何より特にぜいたくをすることもなく暮らしていたのに、『まさか自分たちが』という状態に陥りました。誰にとっても、どの家庭においても起きうることとして描いたのですが、コミック誌で連載中に『この人の漫画はいつも“誰もがこうなりうる”みたいに思わせるけど、こんなの一部の特殊な人でしょ?』という感想が届きました」

ーー自分との“違い”を見つけて、そういうわけですね。

さいき「そうだと思います。たとえば過去の作品でも、父親の病気をきっかけに困窮していく家庭を描きましたが、病名はあえて具体的に書かなかったんです。『ウチも夫が入院したけど、違う病気だから大丈夫』と受け取られると困るので。そうしたら『ウチは丈夫な夫でよかった』という感想が届きましたが」

大和彩さん(以下、大和)「私の場合は“体重”ですね。『失職~』で、リストラ後の求職活動中に体重が100kgあったことを明かしています」

自分は大丈夫という思い込み
大和「すでに健康的な食生活もままならなくなっていたうえに薬などの影響で体重が増加していたのですが、そこが自分たちと違う部分、特異な部分だと思われたのでしょう。『だから就職できないんだ』『まずは痩せてからにしろ』という感想をSNSなどでよく見ました」

ーー自分はそんなに太ってないから職を失ってもなんとかなる、と思いたいのでしょうか。

大和「楽天的になりたいから“違い”を探すのかというと、そうともいえないところがあると思います。『失職~』に登場する行政側の人たちは、みなさん親切です。私は誰もが追い詰められる前に生活保護を利用したほうがいいといいたくてこの本を書いたので、申請の抵抗を少なくするためあえて親切さを強調したところはあるのですが、ネットには『この人の場合はケースワーカーがやさしかったから申請できたんだよね』という感想もありました。自分と違って特別にラッキーだったからに違いない、と」

ーー『助け合いたい』では、登場人物がすでに厳しい状況下にありながら、周囲と自分とを比べて「もっと大変な介護してるお友だちもいる」と自分に言い聞かせます。自分はまだマシ、と思い込むことで自身の状況が深刻であることに気づかなくなるケースもあるのではないでしょうか?

さいき「バイアスがかかっているんでしょうね、自分は大丈夫という思い込み。災害に遭ったときにすぐに逃げようとしない”正常化バイアス”と同じことが起きているように見えます」

大和「私の場合は、ホームレスになっているわけじゃないし……と思って自分が追い詰められていることにまったく気づかずにいた時期がありました。実際は住む場所を失うギリギリのところにいたのに。そんな思い込みがあったから、生活保護という発想にはなりませんでしたね」

さいき「自分が追い詰められている現実を直視すると、もう逃げ場はない、最悪の事態に向かって転がっていくしかないと思ってしまうんでしょうね。正気を保つために現実を見ないようにする人は多いのではないでしょうか」

違い探しは、差別につながる
大和「『助け合いたい』では、貧困状態にあるシングルマザーが『困窮しているのは人として何かが欠けてるからだと世間は思ってる』という台詞がありましたね。自分と違って何か欠如しているところがあるからこの人は貧困になったんだ、自分はそうでないから大丈夫と思わないと怖くてやっていられないのかもしれません。私の“100kg”も、人として欠けている何かだと受け取られたんですね」

C)さいきまこ/秋田書店
ーー違いを探すことが、差別につながることもあるように思います。さいきさんはかつて「貧困は“けがれ”のようなものだとみなされている」とお話されていましたが、これはいまでも変わらないのでしょうか?

さいき「そうした差別意識というのは、なくならないものですね。だから、私は小田原市役所の“HOGO NAMENNA”ジャンパーの一件がローカルニュースにとどまらず全国的な問題になったのを、意外に思ったほどです。あの問題は生活保護行政に携わる職員さえもが、生活保護の利用者に差別感情を抱いていることをあぶり出しました。一般の人ならなおのこと、差別感情をナチュラルに抱いていると思います。実際には、個人の努力ではどうしようもならないところで貧困状態を強いられている人が多いにもかかわらず。ただ私も、自分自身を掘り下げていくと、そうした差別的な感情がないわけではないと気づきました。かつて“大阪二児置き去り死事件”がありましたが……」

議論できない未成熟な社会
ーーシングルマザーの女性が2人の実子を餓死させた、2010年の事件ですね。女性が性風俗店で働いていたこと、家には不在で子どもをネグレクトしながら自分は外で遊興していたことが激しくバッシングされました。

さいき「最初に事件を知ったときに、私は『同じ状況に置かれれば、自分も同じことをするかも』とは思えなかったんですよね。いくらなんでも子どもを閉じ込めて餓死させるなんてことはしない、と。その後、事件に関する本などを読んでよくよく想像し、ようやく『私だってもしかしたら』と思えてきました。自分自身のなかにも差別意識や偏見があるんだっていうことを私たちはもっと知っておく必要があります」

大和「貧困だけでなく、日本には人種差別も男女差別もないと主張する人が少なからずいます。差別があることを認識して、そのうえで議論しようというところまで社会が成熟してないんだと思います」

さいき「そうした差別意識は、“理想の貧困像”を求める社会にもつながります。これは朝日新聞の記事で採り上げられていた現象ですが、貧困の人はいつも暗い顔で、申し訳なさそうにして息をひそめて暮らしていなければならないというプレッシャーがありますよね」

ーースマホを持っていたり、身ぎれいにしていたりすると「ほんとうは貧困ではないのでは」と思われるのですね。

大和「でも、人と会うときに汚い格好では失礼ですよね。『失職~』を出版した後いろいろとインタビューを受けましたが、身だしなみを最低限整えていくと、『想像と違いました』といわれることがよくありました。もっとボロボロの格好をしていると思われていたのかも……」

さいき「実は私も初めて生活保護を受給している女性に会ったとき、その方がすてきなイヤリングをしているのを見て、『アクセサリーを付けるんだ!』と驚いたことがあるんですよ。でも、驚いたということは、自分の中に『貧しい人はおしゃれなんかするものじゃない』という差別意識があったということです。そういうのって相手に毒矢を放つのと同じなんですが、それはいつか自分に返ってくるんですよ」

大和「ブーメランってことですか?」

さいき「はい、差別意識が強いほど自分が追いつめられたときに苦しくなりますよね。自分が差別していた人と同じことをするのには、抵抗がありますから。でも人って、実際にそうなってみないとわからないものです。そういう意味では、自分のなかにある差別意識や偏見、それを持ってしまう弱さをもともと自覚している人のほうが、いざ苦しい状況になったとき強いのだろうと思います」

*   *   *

『助け合いたい』では、夫の死後、経済的に困窮したうえに身体の自由がきかなくなってきた妻と、うつと診断され失職中の息子とが生活保護を利用して生活の立て直しを目指す。さいきさんと大和さんの対談、後篇では保護を受けて可能になる「回復」「立て直し」についてお話していただく。

誰しものなかに貧困への差別心がある前提のもと、私たちは社会保障について考えなければならない/『助け合いたい』さいきまこ×『失職女子。』大和彩対談・前篇

 人は無意識のうちに、他人と自分との違いを探し出す。それは劣等感につながることもあるが、「あの人と比べると、私は大丈夫」と、ひとまずの安心を得る材料にもなる。

『助け合いたい~老後破綻の親、過労死ラインの子~』(秋田書店)を読んでいるとき、筆者はそうした“違い”を探していたように思う。本作では、特別に裕福ではないけれど、これまでつつがなく人生を送ってきた老夫婦と40代の息子があれよあれよという間に困窮し、結婚して別に家庭を営む娘の援助を受けても間に合わず、持ち家を手放し、ますます追い詰められていく様が描かれる。

 親の健康状態や資産、きょうだいの就労状況などについて、思わず「ウチの場合は」と違いを見つけ出そうとしていたが、読み進めるうちにふと気づく。ディテールに違いはあっても、俯瞰すれば大差ないのではないか。精神疾患も含む病気は誰にでも訪れるものだし、いとも簡単に「働けない」状態に陥ることもある。つまり、この一家に起きたことは他人事ではない……。

 同書の著者、さいきまこさんは貧困と生活保護をテーマにした作品を継続して発表している。『陽のあたる家~生活保護に支えられて~』『神様の背中~貧困の中の子どもたち~』(共に秋田書店)につづいて、本書はその3作目に当たる。大和彩さんは『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』(WAVE出版)を2014年に著し、現在も保護を受けながら心身の回復を目指している。

 両氏の対談は、“違い”を探す人たちについてから始まった。

まさか自分たちが…
さいきまこさん(以下、さいき)「ウチは大丈夫と思っている人でも、リストラや病気、子どもの失業などを機にどんどん経済状況が悪化していくのは、取材をしていてもよく聞く話です。『助け合いたい』の老夫婦は住宅ローンを完済していた、子どもたちも自立していた、そして何より特にぜいたくをすることもなく暮らしていたのに、『まさか自分たちが』という状態に陥りました。誰にとっても、どの家庭においても起きうることとして描いたのですが、コミック誌で連載中に『この人の漫画はいつも“誰もがこうなりうる”みたいに思わせるけど、こんなの一部の特殊な人でしょ?』という感想が届きました」

ーー自分との“違い”を見つけて、そういうわけですね。

さいき「そうだと思います。たとえば過去の作品でも、父親の病気をきっかけに困窮していく家庭を描きましたが、病名はあえて具体的に書かなかったんです。『ウチも夫が入院したけど、違う病気だから大丈夫』と受け取られると困るので。そうしたら『ウチは丈夫な夫でよかった』という感想が届きましたが」

大和彩さん(以下、大和)「私の場合は“体重”ですね。『失職~』で、リストラ後の求職活動中に体重が100kgあったことを明かしています」

自分は大丈夫という思い込み
大和「すでに健康的な食生活もままならなくなっていたうえに薬などの影響で体重が増加していたのですが、そこが自分たちと違う部分、特異な部分だと思われたのでしょう。『だから就職できないんだ』『まずは痩せてからにしろ』という感想をSNSなどでよく見ました」

ーー自分はそんなに太ってないから職を失ってもなんとかなる、と思いたいのでしょうか。

大和「楽天的になりたいから“違い”を探すのかというと、そうともいえないところがあると思います。『失職~』に登場する行政側の人たちは、みなさん親切です。私は誰もが追い詰められる前に生活保護を利用したほうがいいといいたくてこの本を書いたので、申請の抵抗を少なくするためあえて親切さを強調したところはあるのですが、ネットには『この人の場合はケースワーカーがやさしかったから申請できたんだよね』という感想もありました。自分と違って特別にラッキーだったからに違いない、と」

ーー『助け合いたい』では、登場人物がすでに厳しい状況下にありながら、周囲と自分とを比べて「もっと大変な介護してるお友だちもいる」と自分に言い聞かせます。自分はまだマシ、と思い込むことで自身の状況が深刻であることに気づかなくなるケースもあるのではないでしょうか?

さいき「バイアスがかかっているんでしょうね、自分は大丈夫という思い込み。災害に遭ったときにすぐに逃げようとしない”正常化バイアス”と同じことが起きているように見えます」

大和「私の場合は、ホームレスになっているわけじゃないし……と思って自分が追い詰められていることにまったく気づかずにいた時期がありました。実際は住む場所を失うギリギリのところにいたのに。そんな思い込みがあったから、生活保護という発想にはなりませんでしたね」

さいき「自分が追い詰められている現実を直視すると、もう逃げ場はない、最悪の事態に向かって転がっていくしかないと思ってしまうんでしょうね。正気を保つために現実を見ないようにする人は多いのではないでしょうか」

違い探しは、差別につながる
大和「『助け合いたい』では、貧困状態にあるシングルマザーが『困窮しているのは人として何かが欠けてるからだと世間は思ってる』という台詞がありましたね。自分と違って何か欠如しているところがあるからこの人は貧困になったんだ、自分はそうでないから大丈夫と思わないと怖くてやっていられないのかもしれません。私の“100kg”も、人として欠けている何かだと受け取られたんですね」

C)さいきまこ/秋田書店
ーー違いを探すことが、差別につながることもあるように思います。さいきさんはかつて「貧困は“けがれ”のようなものだとみなされている」とお話されていましたが、これはいまでも変わらないのでしょうか?

さいき「そうした差別意識というのは、なくならないものですね。だから、私は小田原市役所の“HOGO NAMENNA”ジャンパーの一件がローカルニュースにとどまらず全国的な問題になったのを、意外に思ったほどです。あの問題は生活保護行政に携わる職員さえもが、生活保護の利用者に差別感情を抱いていることをあぶり出しました。一般の人ならなおのこと、差別感情をナチュラルに抱いていると思います。実際には、個人の努力ではどうしようもならないところで貧困状態を強いられている人が多いにもかかわらず。ただ私も、自分自身を掘り下げていくと、そうした差別的な感情がないわけではないと気づきました。かつて“大阪二児置き去り死事件”がありましたが……」

議論できない未成熟な社会
ーーシングルマザーの女性が2人の実子を餓死させた、2010年の事件ですね。女性が性風俗店で働いていたこと、家には不在で子どもをネグレクトしながら自分は外で遊興していたことが激しくバッシングされました。

さいき「最初に事件を知ったときに、私は『同じ状況に置かれれば、自分も同じことをするかも』とは思えなかったんですよね。いくらなんでも子どもを閉じ込めて餓死させるなんてことはしない、と。その後、事件に関する本などを読んでよくよく想像し、ようやく『私だってもしかしたら』と思えてきました。自分自身のなかにも差別意識や偏見があるんだっていうことを私たちはもっと知っておく必要があります」

大和「貧困だけでなく、日本には人種差別も男女差別もないと主張する人が少なからずいます。差別があることを認識して、そのうえで議論しようというところまで社会が成熟してないんだと思います」

さいき「そうした差別意識は、“理想の貧困像”を求める社会にもつながります。これは朝日新聞の記事で採り上げられていた現象ですが、貧困の人はいつも暗い顔で、申し訳なさそうにして息をひそめて暮らしていなければならないというプレッシャーがありますよね」

ーースマホを持っていたり、身ぎれいにしていたりすると「ほんとうは貧困ではないのでは」と思われるのですね。

大和「でも、人と会うときに汚い格好では失礼ですよね。『失職~』を出版した後いろいろとインタビューを受けましたが、身だしなみを最低限整えていくと、『想像と違いました』といわれることがよくありました。もっとボロボロの格好をしていると思われていたのかも……」

さいき「実は私も初めて生活保護を受給している女性に会ったとき、その方がすてきなイヤリングをしているのを見て、『アクセサリーを付けるんだ!』と驚いたことがあるんですよ。でも、驚いたということは、自分の中に『貧しい人はおしゃれなんかするものじゃない』という差別意識があったということです。そういうのって相手に毒矢を放つのと同じなんですが、それはいつか自分に返ってくるんですよ」

大和「ブーメランってことですか?」

さいき「はい、差別意識が強いほど自分が追いつめられたときに苦しくなりますよね。自分が差別していた人と同じことをするのには、抵抗がありますから。でも人って、実際にそうなってみないとわからないものです。そういう意味では、自分のなかにある差別意識や偏見、それを持ってしまう弱さをもともと自覚している人のほうが、いざ苦しい状況になったとき強いのだろうと思います」

*   *   *

『助け合いたい』では、夫の死後、経済的に困窮したうえに身体の自由がきかなくなってきた妻と、うつと診断され失職中の息子とが生活保護を利用して生活の立て直しを目指す。さいきさんと大和さんの対談、後篇では保護を受けて可能になる「回復」「立て直し」についてお話していただく。

生理中の彼女に「空気読めよ」「生理治して」…そのセックス強要、怖すぎます!

 12月に入り、1年の終わりを感じさせるこの頃。今年もさまざまな人と出会い、いろんなことがあったと、振り返る時期でもあります。そんな中、Twitterでは「#クソ男オブザイヤー2017」というハッシュタグが盛り上がりを見せていて、強烈すぎるエピソードが次々に投稿されています。

 そのハッシュタグを巡ると、「浮気された」「4股していた」「ヤり捨てされた」「避妊してくれない」といった、クソ男ならではの(?)エピソードから、“「他に好きな女ができた」と言って別れた元彼が「結婚はお前とするから、他の男を付き合うな」と言っていた”という、嘘だと信じたいエピソードもわんさか。本当に、ネタであることを祈りたい……!

 笑い飛ばすしかないクソエピソードだらけの「#クソ男オブザイヤー2017」ですが、中には笑えないエピソードもあります。生理になったことを貶してきたり、生理中にセックスをねだったり、生理中だから生セックスしても問題ないだろ、という男性がいるとの投稿です。少数ならまだしも、多数であるため見過ごせません。

「まんこ空気読めよ」「生理治して」!?
 生理中にもかかわらず、行為をしようとする男性もある意味“クソ男”のテンプレではあります。生理中のセックスはほとんどの女性が「不快」だと感じるでしょう。私自身も生理中のセックスを経験したことがあるのですが、経血の匂いがするし、気持ちよさより気持ち悪さが上回るためセックスは楽しめないし、というか血まみれでグロいし、散々でした。

 また、「生理中は妊娠しない」という迷信を信じて、コンドームを着けずセックスしたり、膣内射精しようとする男性もいますが、生理中のセックスは性感染症に感染しやすいうえ、妊娠の可能性もゼロではありません。

 「#クソ男オブザイヤー2017」には、生理痛で苦しんでいる最中にセックスをおねだりしてきた、生理だと伝えたら「中出しできるな」と言われた、生理でセックスできないなら「口でして」と言われた、というエピソードが多数見受けられました。中には、生理中のセックスが好きな男性の相手をしたせいで、腹膜炎を発症したという投稿もありました。……怖すぎ!

 また、彼に生理中だと伝えたら、「まんこ空気読めよ」と貶されたり、「じゃあ(セックスは)明日か!」と言われたという投稿もありました。生理は生理現象なので、空気を読んでくれるワケがありませんし、当然1日で経血が収まるワケがありません……! 「生理を治して」と言われた、という投稿などを見る限り、生理に対する知識の乏しさも感じます。

 「#クソ男オブザイヤー2017」の生理に関する投稿を見て思ったのは、ここに登場する“クソ男”たちは「彼女だから、自分の好きな時にセックスしてもいい女」と思っている節を感じます。彼氏彼女であっても(夫婦も)、生理などの理由ではなくても、“いつでも”セックスできるわけではありません。

 まあ、それをわかっていないから、“クソ男”認定されてしまうのですが……被害に遭った女性たちは来年こそNotクソな男性に出会ってほしいものです。