朝ドラ『スカーレット』で戸田恵梨香が増量した本当の理由

 戸田恵梨香さんがヒロインを務めるNHKの朝ドラ『スカーレット』も、スタートから2カ月半ほどが経過しすっかり視聴者の生活に馴染んできた頃ではないでしょうか。

 アツも『スカーレット』を熱烈視聴、そして素晴らしい俳優さんを見つけてしまった、と息巻いています。それはヒロインと恋に落ちる役柄を演じる松下洸平さん。業界内での評判もかなり高いようで……。

―――――――――

 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 最近はどこに行っても、誰に聞いても「テレビがつまらない。特にドラマが面白くない!」の声があがってばかりでしょんぼりすることが多いの。とはいえ年末にきて、我らが田中圭さん&吉田鋼太郎さんたちが大笑いさせてくれる『おっさんずラブーin the skyー』(テレビ朝日系)が絶好調よね。

 『おっさんずラブーin the skyー』はアツの周りでも「文句なく今年一番、面白かったドラマ。最高!」と評価され、今現在も快適に飛行中。先週お伝えした『オトナの土ドラ「リカ」』(フジテレビ系)が終わってしまいアツは「リカロス」になっているけど、今は「まだ大丈夫。"はるたん"がいる」と自分を励まし騙し騙し生きてる毎日なの。

 これで『おっさんずラブ』まで終わってしまったら「いったい何を支えに生きていけばいいの?」と仲間内で嘆きあう日々なんだけど、そんな矢先、アツは見つけてしまったのよ。2020年にブレイクするであろう逸材を!  見つけちゃったわぁ。

 それは連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)に出演中の松下洸平さん。演技もお上手だし、何より笑顔がキュートで、朝から洸平さんの顔を見られるだけでもう幸せ~。寒い冬の朝もほっこりして元気にお出かけできる感じなのよね。皆さんも注目されているんじゃないかしら?

戸田恵梨香のプロ意識
 2019年の4月に舞台となる滋賀県の信楽でクランク・インして、9月30日から放送を開始した『スカーレット』。戸田恵梨香さんが扮する喜美子は子供の頃から絵を描くことが得意な芸術家肌なんだけど、家計は火の車で、貴美子は家族を支えるために様々な苦労を重ね……遠回りしながらもようやく自分の道と決めた陶芸家を目指し邁進していくという、パワフルなストーリー。

 戸田さんは、「喜美ちゃんは自立しているパワフルな女の子」と言って全力で喜美子を演じているの。撮影に入る三カ月前から陶芸のお稽古を始めてるんだけど、あの華奢な体でしょ。「土を練るには体力を使うので、まさに男の世界なんです。男性の先生に教えていただいていたんですが、その先生も菊練りをした後は息があがるくらい激しくて。私もだいぶ体重を増やして挑んだ」そうなの。菊練りとは粘土中の空気を抜くための大切な作業なんだそうだけど「本当に力が必要で大変なんです」って。放送前から「太った?」なんて失礼な話題がネットで上がっていたけど、そのために増量していたのね。本当にプロだわ。

 そんな喜美子が愛に目覚め、結婚を意識した人が同じ職場で働く若き陶工の十代田八郎さん。その十代田さんを演じているのが洸平さんなのよ。喜美子に陶芸を教え導いていく運命の人なんだけど、破天荒な喜美子の父(北村一輝)に結婚を反対されて、なかなか前へ進めないというのが現状なの。

 でね、洸平さんのことはアツたち視聴者より一足先に戸田さんがチェックしていたようで、プライベートでも「2人は仲良し」なんて噂もチラホラ。さすが戸田さんよね。

 アツが初めて彼女と出会い取材をしたのは亀梨和也くん&山下智久くん主演のドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)の時だったんだけど、戸田さんは亀ちゃんのカノジョ・マリ子を演じていて、その清楚な立ち姿に「うわ、凄い可憐な女優さんが出てきたわ」と度肝を抜かれたのよ。亀ちゃんや山Pなんてクランクインからテンション上がりまくりで「戸田恵梨香、いいね!」と大はしゃぎしていて、笑っちゃったもの。

 あのころは、大人しくて笑顔が可愛くて爽やかで……という印象の少女だった戸田さんが今や31歳になり、女優として逞しく強く生きている姿は、何だか感慨深いわぁ。山Pとはドラマや劇場版の『コード・ブルー ードクターヘリ緊急救命ー』シリーズ(フジテレビ系)でも共演しているけど、今では戸田さんと言えば「しっかりした姉御肌の女優さん」という感じでしょ?

 ゴシップ的には、戸田さんには"アゲマン伝説"が根強くて、お付き合いした男性はその後「どんどん売れて一躍スター街道をひた走る」と言われているわよね。先見の明があるというか、男性を見る目があるというのか。素早く洸平さんに目をつけるなんて、本当にお目が高いこと!

民放のドラマプロデューサー陣も松下洸平に大注目
 で、で、その噂の洸平さんの話をしちゃうわね。東京生まれの32歳。お母様が画家で、子供の頃から芸術と音楽に触れ、中学からはダンスを習い始め、高校時代は油絵を専攻していたとか。とんでもなく華麗な経歴じゃない?  最初は歌い手を目指し、自作曲に合わせ絵を描きながら歌う"ペインティング・シンガーソングライターの洸平"として活動されてたみたい。その時に出会いたかったなぁ、悔やまれるわ。歌って踊れて絵も描けるなんてホント多彩よね。

 それから演技の道へと進み、諦めかけていた連続テレビ小説のオーディションに受かって、今回の十代田八郎役を掴んだんだけど、これがドンピシャの配役でね。真面目で不器用で、でも芸術への情熱を胸に秘めた一本気の、ちょっと謎めく青年で、アツの周りの女子たちは「やだ、絶対買いだわ。ちょっと遅くなったけど、30代でブレイクする俳優よ。来年の松下洸平は大忙しになること請け合い」と太鼓判を押してるの。

 民放のドラマプロデューサー陣も続々と目をつけてるし「真面目なお堅い役もできるし弾けた役もできそう。振り幅が広いからどんなオファーも可能なんじゃない?  将来が楽しみな役者だね」って言ってたもの。もう是が非でも押さえておきたい人材なのよ。

 ある女性編集者は、「キョトンとする顔も可愛いし、何と言っても目尻が下がるあの笑顔に癒されるし声もいいしね。30代でブレイクした中村倫也も土台が出来ていてブレないから強いし、もうこれからは安泰でしょ。松下洸平もこのまま伸びていくと思う。歌って踊れて絵も描ける何でもござれのパーフェクトな俳優だし。あとはトーク力があれば鬼に金棒じゃない?」とべた褒め。

 某局の女性プロデューサーは「いずれ主役も張れるだろうけど、相手を邪魔しない名バイプレイヤーにもなれるだろうから、もう食いっぱぐれることはないんじゃないかしら」って断言してたしね。あ~、楽しみだわぁ。

 2017年の連続テレビ小説『ひよっこ』に出演していた磯村勇斗くんも、ヒロイン・有村架純ちゃんの夫役をゲットして、今やすっかり時の人。どんな役も見事なまでに自分のものにしているし、やっぱり連続テレビ小説はいつの日も要チェックよね。朝からブレイク俳優探しで忙しいったらありゃしないけど、ワクワクしちゃうでしょ?

 アツも早く洸平さんに突撃しなくっちゃ!  「リカロス」も「はるたん&黒澤機長ロス」も乗り越えさせてくれるのは、たぶん松下洸平さんだけだと思うの。あ、そりゃ横浜流星くんや倫也くんも相変わらず気になる大好きな俳優さんだけど…。どんな疲れもロスも朝から吹っ飛ばしてくれる洸平さんを、皆さんもどうぞ応援してあげてください。令和元年、年末のアツの一文字は、勝手ながら「洸」とさせていただきま~す!

朝ドラ『スカーレット』で戸田恵梨香が増量した本当の理由

 戸田恵梨香さんがヒロインを務めるNHKの朝ドラ『スカーレット』も、スタートから2カ月半ほどが経過しすっかり視聴者の生活に馴染んできた頃ではないでしょうか。

 アツも『スカーレット』を熱烈視聴、そして素晴らしい俳優さんを見つけてしまった、と息巻いています。それはヒロインと恋に落ちる役柄を演じる松下洸平さん。業界内での評判もかなり高いようで……。

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 最近はどこに行っても、誰に聞いても「テレビがつまらない。特にドラマが面白くない!」の声があがってばかりでしょんぼりすることが多いの。とはいえ年末にきて、我らが田中圭さん&吉田鋼太郎さんたちが大笑いさせてくれる『おっさんずラブーin the skyー』(テレビ朝日系)が絶好調よね。

 『おっさんずラブーin the skyー』はアツの周りでも「文句なく今年一番、面白かったドラマ。最高!」と評価され、今現在も快適に飛行中。先週お伝えした『オトナの土ドラ「リカ」』(フジテレビ系)が終わってしまいアツは「リカロス」になっているけど、今は「まだ大丈夫。"はるたん"がいる」と自分を励まし騙し騙し生きてる毎日なの。

 これで『おっさんずラブ』まで終わってしまったら「いったい何を支えに生きていけばいいの?」と仲間内で嘆きあう日々なんだけど、そんな矢先、アツは見つけてしまったのよ。2020年にブレイクするであろう逸材を!  見つけちゃったわぁ。

 それは連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)に出演中の松下洸平さん。演技もお上手だし、何より笑顔がキュートで、朝から洸平さんの顔を見られるだけでもう幸せ~。寒い冬の朝もほっこりして元気にお出かけできる感じなのよね。皆さんも注目されているんじゃないかしら?

戸田恵梨香のプロ意識
 2019年の4月に舞台となる滋賀県の信楽でクランク・インして、9月30日から放送を開始した『スカーレット』。戸田恵梨香さんが扮する喜美子は子供の頃から絵を描くことが得意な芸術家肌なんだけど、家計は火の車で、貴美子は家族を支えるために様々な苦労を重ね……遠回りしながらもようやく自分の道と決めた陶芸家を目指し邁進していくという、パワフルなストーリー。

 戸田さんは、「喜美ちゃんは自立しているパワフルな女の子」と言って全力で喜美子を演じているの。撮影に入る三カ月前から陶芸のお稽古を始めてるんだけど、あの華奢な体でしょ。「土を練るには体力を使うので、まさに男の世界なんです。男性の先生に教えていただいていたんですが、その先生も菊練りをした後は息があがるくらい激しくて。私もだいぶ体重を増やして挑んだ」そうなの。菊練りとは粘土中の空気を抜くための大切な作業なんだそうだけど「本当に力が必要で大変なんです」って。放送前から「太った?」なんて失礼な話題がネットで上がっていたけど、そのために増量していたのね。本当にプロだわ。

 そんな喜美子が愛に目覚め、結婚を意識した人が同じ職場で働く若き陶工の十代田八郎さん。その十代田さんを演じているのが洸平さんなのよ。喜美子に陶芸を教え導いていく運命の人なんだけど、破天荒な喜美子の父(北村一輝)に結婚を反対されて、なかなか前へ進めないというのが現状なの。

 でね、洸平さんのことはアツたち視聴者より一足先に戸田さんがチェックしていたようで、プライベートでも「2人は仲良し」なんて噂もチラホラ。さすが戸田さんよね。

 アツが初めて彼女と出会い取材をしたのは亀梨和也くん&山下智久くん主演のドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)の時だったんだけど、戸田さんは亀ちゃんのカノジョ・マリ子を演じていて、その清楚な立ち姿に「うわ、凄い可憐な女優さんが出てきたわ」と度肝を抜かれたのよ。亀ちゃんや山Pなんてクランクインからテンション上がりまくりで「戸田恵梨香、いいね!」と大はしゃぎしていて、笑っちゃったもの。

 あのころは、大人しくて笑顔が可愛くて爽やかで……という印象の少女だった戸田さんが今や31歳になり、女優として逞しく強く生きている姿は、何だか感慨深いわぁ。山Pとはドラマや劇場版の『コード・ブルー ードクターヘリ緊急救命ー』シリーズ(フジテレビ系)でも共演しているけど、今では戸田さんと言えば「しっかりした姉御肌の女優さん」という感じでしょ?

 ゴシップ的には、戸田さんには"アゲマン伝説"が根強くて、お付き合いした男性はその後「どんどん売れて一躍スター街道をひた走る」と言われているわよね。先見の明があるというか、男性を見る目があるというのか。素早く洸平さんに目をつけるなんて、本当にお目が高いこと!

民放のドラマプロデューサー陣も松下洸平に大注目
 で、で、その噂の洸平さんの話をしちゃうわね。東京生まれの32歳。お母様が画家で、子供の頃から芸術と音楽に触れ、中学からはダンスを習い始め、高校時代は油絵を専攻していたとか。とんでもなく華麗な経歴じゃない?  最初は歌い手を目指し、自作曲に合わせ絵を描きながら歌う"ペインティング・シンガーソングライターの洸平"として活動されてたみたい。その時に出会いたかったなぁ、悔やまれるわ。歌って踊れて絵も描けるなんてホント多彩よね。

 それから演技の道へと進み、諦めかけていた連続テレビ小説のオーディションに受かって、今回の十代田八郎役を掴んだんだけど、これがドンピシャの配役でね。真面目で不器用で、でも芸術への情熱を胸に秘めた一本気の、ちょっと謎めく青年で、アツの周りの女子たちは「やだ、絶対買いだわ。ちょっと遅くなったけど、30代でブレイクする俳優よ。来年の松下洸平は大忙しになること請け合い」と太鼓判を押してるの。

 民放のドラマプロデューサー陣も続々と目をつけてるし「真面目なお堅い役もできるし弾けた役もできそう。振り幅が広いからどんなオファーも可能なんじゃない?  将来が楽しみな役者だね」って言ってたもの。もう是が非でも押さえておきたい人材なのよ。

 ある女性編集者は、「キョトンとする顔も可愛いし、何と言っても目尻が下がるあの笑顔に癒されるし声もいいしね。30代でブレイクした中村倫也も土台が出来ていてブレないから強いし、もうこれからは安泰でしょ。松下洸平もこのまま伸びていくと思う。歌って踊れて絵も描ける何でもござれのパーフェクトな俳優だし。あとはトーク力があれば鬼に金棒じゃない?」とべた褒め。

 某局の女性プロデューサーは「いずれ主役も張れるだろうけど、相手を邪魔しない名バイプレイヤーにもなれるだろうから、もう食いっぱぐれることはないんじゃないかしら」って断言してたしね。あ~、楽しみだわぁ。

 2017年の連続テレビ小説『ひよっこ』に出演していた磯村勇斗くんも、ヒロイン・有村架純ちゃんの夫役をゲットして、今やすっかり時の人。どんな役も見事なまでに自分のものにしているし、やっぱり連続テレビ小説はいつの日も要チェックよね。朝からブレイク俳優探しで忙しいったらありゃしないけど、ワクワクしちゃうでしょ?

 アツも早く洸平さんに突撃しなくっちゃ!  「リカロス」も「はるたん&黒澤機長ロス」も乗り越えさせてくれるのは、たぶん松下洸平さんだけだと思うの。あ、そりゃ横浜流星くんや倫也くんも相変わらず気になる大好きな俳優さんだけど…。どんな疲れもロスも朝から吹っ飛ばしてくれる洸平さんを、皆さんもどうぞ応援してあげてください。令和元年、年末のアツの一文字は、勝手ながら「洸」とさせていただきま~す!

Twitterがついにアダルトコンテンツ規制か 無法地帯な現状とこれから

 Twitterは、2020年1月1日より利用規約とプライバシーポリシーを一部変更する。これによってアダルトコンテンツ等の規制が強化され、投稿内容が厳しく取り締まられる可能性があると見られている。

 12月11日にはYouTubeもハラスメントに対するポリシーの強化を発表しており、SNSのプラットフォームは規制を強化する流れにある。

Twitterに成人向けの画像や動画が投稿できなくなる可能性
 Twitterが2020年1月1月より適用する新規約では、「本サービス利用」という項目の中で、ユーザーへの利用方法について次のように明記されている。

<本サービスのコンテンツの削除または配信の拒否、本サービス上のコンテンツの配信または表示の制限、利用者の資格停止または終了、および利用者名の返還を要求することができるものとします>

 <本サービス上のコンテンツの配信または表示の制限>という一文はこれまでの利用規約にはなく、今回新しく追加された内容だ。

 Twitterが今回の規約変更によってユーザーの<コンテンツの配信または表示>にどれほど干渉するかは不明だが、Twitter上に成人向けの画像や動画が投稿できなくなる可能性があるとして、海外のアダルトコンテンツ・クリエイターたちが不安を抱いていると「Real Sound TECH(テック)」は報じている。

 昨年12月には、メディアミックス・ウェブログサービスのTumblr(タンブラー)がアダルトコンテンツの掲載を禁止し、AIによる自動検出で表示をブロックする仕組みを導入。アダルトコンテンツを扱うユーザーの多くは活動の場を他のSNSサービスに移した。

 しかし現状の日本のTwitterは、“アダルトコンテンツ・クリエイター”の活躍の場といえるのだろうか。イラスト投稿と共有など、クリエイターとユーザーの交流の場として機能している側面も確かにあるが、他方であまりにリスキーなアダルト投稿が野放しにされていた現実もある。

 ネットではTwitterの規制について、「これまでが緩すぎた」「やっとかって感じ」「アダルト動画とか写真とか普通に流れてたのはおかしいと思ってた」という声が相次いでいる。

Twitterで共有されるアダルトコンテンツ
 Twitterは公に「13歳以上のユーザーを対象としたサービス」と謳っているが、アダルトな動画や画像を含んだツイートが垂れ流しの状態だ。

 試しに卑猥なワードをTwitterの検索にかけてみれば、すぐにわかる。アダルトビデオのGIF動画や画像、または一般人が肌を露出させ性行為や自慰行為に及んでいる動画または画像を含むツイートが大量に引っかかるのだ。

 個人アカウントがリプライやDM(ダイレクトメッセージ)でのやり取りを介して性行為を誘いかけるツイートもあれば、風俗や出会い系の広告も膨大。そもそもその個人アカウントも本人かどうかは怪しく、業者が跋扈している可能性は高いだろう。

 Twitterユーザーの間では、かねてよりアダルトコンテンツが野放しとなっている状況に疑問を抱く声も見られていた。とりわけ子どもを持つ親世代からは、「子どもにスマホを持たせていいのか……」という不安が多いが、上述したような現状である以上、その危惧はもっともだろう。

Twitterの「センシティブな画像/動画に関するポリシー」
 2019年11月、Twitterは「センシティブな画像/動画に関するポリシー」を設けた。

<ライブ放送、プロフィール画像、またはヘッダー画像として、過度にグロテスク、暴力的、または成人向けコンテンツを含む画像/動画を投稿することはできません。強姦及び性的暴行を含む画像/動画も許可されていません>

 あくまでも「ライブ放送、プロフィール画像、またはヘッダー画像」についてだったが、来年以降はこの限りではないかもしれない。ここでは、「グロテスクなコンテンツ」「ヘイト表現を伴う画像」「写実的な暴力描写」について言及しているほか、アダルトコンテンツを規制する下記の項目もある(「センシティブな画像/動画に関するポリシー」から引用)。

「成人向けコンテンツ」
・全裸または半裸(性器、臀部、または胸部を拡大したものを含みますが、授乳に関連するコンテンツは除外されます)
・性行為をしているように見せること
・性交などの性的行為全般 – 人間または人間的な特徴を持った動物が登場する、漫画/アニメまたはアダルト漫画/アニメも該当します。
(注記) 芸術、医療、健康、または教育を目的としたコンテンツは例外となる場合があります。

「強姦及び性的暴行に関するコンテンツ」
・強姦及びその他の形での性的暴行、または参加者の同意なく実行された性的行為(同意がないことを装ったものを含む)
・性に絡む暴力 – 私的な状況で個人に身体的危害を加える(合意のもとでの行為なのかは一見しただけでは不明)

 ポリシー違反に当たらないケースとしては、投稿する側が「画像/動画をセンシティブな内容」として設定し、他のユーザーが見たくないような内容であることをTwitter側に知らせることが条件となっている。

 つまり、原則として投稿する側は自由にコンテンツを投稿することができ、また「センシティブな内容」かどうかの判断も委ねられてきた。

 これまでも明らかなポリシー違反の場合、それを見つけたユーザーがTwitter側に報告すれば対応措置が取られるものの、そうした”自浄作用”がどこまで働いているかは疑問だった。プラットフォームを提供するTwitter側の主導で、無法地帯は変わりゆくのだろうか。

FacebookにInstagram、YouTubeも規制強化の流れ
 Twitterと並ぶ大手SNSサービスのFacebookやInstagramは、この1年間でアダルトコンテンツを含む投稿内容への規制の強化を進めてきた。

 YouTubeでは「性的満足を目的とした動画」はポリシー違反としているが、投稿動画の許容基準をより厳しくしており、過激と判断された動画はBAN(コンテンツ削除やアカウント停止)される。

 さらにYouTubeは12月11日、ハラスメントポリシーを強化すると発表。人種、性別、性的指向に基づいて人を侮辱する動画は、対象者が著名人かどうかに関わらず削除されるようになった。また、婉曲的・暗示的な表現を含む個人への脅迫や嫌がらせも規制され、動画による収益化が無効になる可能性があるとしている。 

 世界中の人々が日常的にSNSにアクセスして情報を得ている現在、SNSがユーザーに与える影響は過小評価できない。それぞれのプラットフォームがその責任を自覚し、コンテンツを選別する流れは、今後さらに加速するだろう。

消費税を上げて法人税は下げる…なぜ労働者ばかり搾取されるのか

 10月から消費増税がスタートした。株式会社ワークポートが11月に発表した調査結果によると、「消費増税を負担に感じている」と回答した人は57.8%と6割近くにのぼる。

 しかし経団連がまとめた2020年春闘の指針の原案は、そんな庶民の負担感とは程遠い。企業側に賃上げを要求する方針を掲げつつも、全社員一律ではなく個々の実績に応じて配分するという。一方で生産性向上のため、業務へのモチベーションを高めることを訴えるつもりのようだ。

 賃上げに対して慎重な姿勢を見せる経団連。社会学者の西田亮介氏は12月4日『モーニングCROSS』(TOKYO MX)内で、「経済界は日本社会の負担を負わなければいけない」と厳しく批判していた。

法人税率を下げても国際競争力に影響はない
 『モーニングCROSS』で西田氏は、「法人税率の引き下げはずっと続いている」と消費税率は増加しているが企業側の税負担は年々減少していることを指摘。

 実際、法人税率は1990年度(40%)から2018年度(23.2%)では大幅に下げられており、法人税の税収は1990年度(18.4兆円)から2018年度(12.3兆円)と減少している。

 法人税率の議論になると企業側は「税率が上がると海外に拠点を移すことになる」「日本企業の国際競争力が落ちてしまう」と反論してきた。

 しかし西田氏は、「世界の法人実効税率(法人税、地方法人税、住民税、事業税の合計税理)は20~30%と団子状態になっている」「法人実効税率を下げたからといって、日本企業の国際競争力が強くなることはない」と看破した。日本の法人実効税率は29.74%だが、フランス(31.00%)、ドイツ(29.89%)、アメリカ(27.98)と大きな差はない。

 そもそも日本では2018年度の内部留保が過去最高の463兆円に達しており、西田氏は「法人税率、補助金控除、外形標準課税の総合的な見直しが必要。内部留保の1%を課税するだけでも4.6兆円になる。4.6兆円は消費税2%相当の税収額になります」と、税率見直しを提案した。

 また西田氏は、企業が賃上げをするのであれば法人税率を引き下げても構わないとするが、一向に賃上げする気配がない以上、政府主導で内部留保を還元する政策を設け企業も税負担を担うように制度改正すべきだと続けた。

内部留保を3%人件費に回せば最低時給1500円は可能
 内部留保の還元については以前、日本の労働問題を研究してきた金沢大学名誉教授・伍賀一道氏に取材した。

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 伍賀氏は労働総研の内部留保に関する研究を上げ、<その試算によれば、現在の内部留保の約3%ほどを人件費に回せば、最低時給1500円は可能><政府主導で『内部留保を従業員に還元しなさい』と促す取り組みをすべき>と提言。東京都の最低賃金は2019年12月現在で1013円(時給)だが、まだまだ低いといえる。

 そして経団連の2020年春闘の指針原案からは、最低賃金1500円までの道のりは遠いと考えざるを得ない。消費増税企業の税負担の見直しや最低賃金の引き上げなど、国民の生活を守り安定した社会を維持するために政府が検討すべき策は多くあるはずだ。

痴漢冤罪を「ネタ」にしてしまう漫才と『スカッとジャパン』 痴漢が趣味で娯楽だった時代はまだ続いているのか?

 痴漢という性暴力は、かつて「犯罪」と認識されておらず、趣味のひとつ程度のものだった……何十年も前の雑誌や新聞記事を読み解き、痴漢を娯楽にしていた日本社会の実像に迫った牧野雅子さんの『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』(エトセトラブックス)は、衝撃的な一冊だ。

 今ようやく、「痴漢は犯罪です」という駅のポスターもあるように、痴漢が趣味でも娯楽でもなく性暴力であるとの認識が広められつつあるが、大衆への強い影響力を持つテレビでは未だに痴漢を“笑いのネタ”として扱い、物議を醸している。

 ひとつめは12月8日放送の『THE MANZAI 2019 マスターズ』(フジテレビ系)。お笑いコンビ・NONSTYLEが「電車内でのトラブル」をテーマにした漫才を披露し、痴漢冤罪を再現するシーンなどがあった。

 NONSTYLEは電車でのトラブルとして「席の譲り合い」「駆け込み乗車」「酔っぱらいに絡まれる」を挙げた後、井上裕介が「痴漢の冤罪にも気を付けるべき」として、石田明に<お前が両手で吊革を持っててもよ、触られてないのに触られた~とか言う女子高生の詐欺集団みたいなのがおる>と言う。

 そこからは、井上が「痴漢された」と嘘をつく女性、石田が痴漢を疑われる男性として、車内での痴漢冤罪シーンを再現する展開。石田が井上の臀部を触ったり慰謝料を渡すなどのボケを連発し、笑いをとった。

『スカッとジャパン』では痴漢呼ばわりする女を成敗
 ふたつめは9日放送の『痛快TV スカッとジャパン』(同)。この日の番組テーマは「あなたのピンチを法律が救う」で、「痴漢呼ばわりしてくる女を法律で成敗した話」というストーリーが紹介された。内容は次のようなものであった。

 物語の主人公は中年の男性。男性が満員のバスに乗ると、ファーストサマーウイカ演じる隣にいた女性に、<近づくの止めてください>と牽制される。その後も女性は男性に、<警察に電話して痴漢で~すって訴えますから><おじさんサラリーマンでしょ? 訴えられたら困るんじゃないの?>といった言葉をぶつけてくる。そこへ、大東駿介演じる弁護士が登場。女性に対して、痴漢被害の捏造は刑法172条に触れるもので、実際に有罪判決を受けた人もいると語り、おじさんにも広い心で接してくださいと諭すのであった。

<女性が社会的に弱い立場にあるとはいえ、今の時代何かとおじさんの肩身が狭いのも事実。もう少し広い心で接してあげませんか>

 痴漢呼ばわりする女を成敗するエピソードには、スタジオの出演者が全員が「スカッと」のボタンを押した。ゲストの橋本環奈も、「痴漢冤罪は多いのでVTRを見てスカッとした」とコメントしている。なお、痴漢冤罪の件数や発生率を調査した資料は存在しない。

<高校に通っているときに「痴漢の被害が多い」みたいな話を聞いていて。でも、それによって痴漢の冤罪も多かったりするじゃないですか。だから、(VTRを見て)スカッとするなと思いました>

 また、司会の内村光良は、VTRの中年男性の気持ちがわかると同情。「電車に乗るときはいつもこうしている」と、両手でつり革につかまるジェスチャーをし、スタジオは笑い声が響いた。

 しかしこれらの番組に対して、ネット上では「痴漢被害や冤罪被害を軽視している」と否定的な意見が噴出している。痴漢は性犯罪、痴漢の冤罪もひとりの人間の人生を壊しかねないものだが、なぜバラエティで笑いのネタにしてしまえるのか不思議だ。

 また、どちらの番組も痴漢に関して冤罪ばかりが先行している。ノンスタイルの漫才は「電車内でのトラブル」をテーマにしていたが、そもそも痴漢そのものが大きなトラブルだ。痴漢がなければ冤罪も発生しない。『スカッとジャパン』の痴漢呼ばわりする横暴な女を成敗するという構図は、「痴漢被害を訴える女にろくなやつはいない」「痴漢被害はどうせ冤罪」というイメージを植え付けかねない。

NHKで放送した痴漢の検証実験
 テレビが痴漢や冤罪を笑いのネタとして取り上げたことは昨年もあった。昨年3月に放送された『ろんぶ~ん』(NHK)という、ロンドンブーツ1号2号の田村淳の番組でのことだ。番組では、痴漢に関する論文をいくつか紹介したが、それは痴漢が犯罪であり暴力であることへの認識が不足していると言わざるを得ないものだった。

 最初に紹介された論文『手はどのように知覚されるのか?-臀部における触判断の検討-』。痴漢は客観的証拠が少ないため、被害女性の証言が唯一の証拠として争われるという。被害女性は当時の様子を具体的に証言する必要があるということから、出演者らも被害者の精神的負担を問題視していたが、すぐに、「誤って捕まった男性も悲劇」という冤罪批判の流れに話は変わる。

 手のひらや指先、リュック等で臀部を触られたとき、どのくらい正確に何で触られたのか回答できるのかを調べた研究を持ち出し、「本当は触られていないのに、触られたと誤認することがいかに多いか」を述べた。正答率の最も高かった「手のひら全体で触られた人のうち、手のひら全体で触られたと回答した人は40%」という研究結果は、「60%が間違えた」という形で紹介された。

 さらに、臀部の感覚がどれだけ不確かなのかを確かめるために、耳栓、ヘッドフォンをつけ背中を向けた状態の田村の臀部を、パンサーの向井慧氏が手や前で抱いたリュックで触るという検証実験を実施。向井はリュックを田村の臀部に押し付けるが、田村は「手のひら全体で触られた」と誤認してしまう。すると向井は「冤罪が発生しました!」と笑いながら叫ぶなど、実験は茶化しながら行われた。

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 痴漢は被害者に深刻な傷や恐怖心を与える暴力的な行為だし、痴漢の冤罪は確かに悲劇だ。そうである以上、他の事件と同様に神妙な顔で扱っていいはずだが、なぜか痴漢は“笑いのネタ”として軽く扱われてしまう。テレビが率先して、「痴漢は冤罪が多い」「冤罪は怖い」と発信することによって、実際の痴漢被害者が声を上げにくくなるのではないか。

高畑充希が共演女優との不仲報道を“捏造”と完全否定 「芸能人も人間なんだぜ」

 女優の高畑充希が、週刊誌の報道を一蹴した。高畑がInstagramを更新したのは今月8日で、以下の文章と共に、ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)で共演中の相武紗季に胸ぐらを掴まれる写真、相武に抱擁される写真など、3枚を投稿している。

<ネットニュースと週刊誌によると
私と相武さんは現場でバチバチらしいので
再現してみた。笑>
<記事の捏造は毎回普通に傷つくので
やめていただけると助かります(サクラ風)笑
芸能人も人間なんだぜ>
<#これだけは言いたい>
<#相武さんはめちゃくちゃエエ人>
<#現場の女神>

 高畑と相武が撮影現場でバチバチ……との記事を出したのは、「週刊文春」(文藝春秋)2019年11月28日号だ。同誌によると、二人の空気が微妙になったのは、相武が現場に差し入れたコスメを、高畑が「自分の愛用するものとは違う」と受け取らなかったことからだったという。

 ほかにも、相武は2017年に第1子を出産しており、撮影現場でも「子どもが可愛い」という話をするというが、多忙から結婚・出産どころでない高畑はそういった話にイラついているそうだ。

 しかし、高畑はInstagramでこの報道を完全に否定し、相武と仲の良い様子を見せている。文春の記事には<高畑と相武はコレが最後の共演かも>というドラマスタッフの証言が載っているが、この発言がどこの誰のものなのか、わからない。

高畑充希は熱愛の噂にも「根も葉もない」
 高畑充希の言う通り、芸能人も“人間”だ。マスメディアとは持ちつ持たれつの関係を保つ必要のある芸能人といえど、まったくの嘘が書かれていたら反論もしたくなるだろう。高畑は昨年12月にも、週刊誌とネットニュースに対して<根も葉もない>と苦言を呈している。

 高畑は以前から坂口健太郎との交際、マンション内での同棲が噂されているが、昨年9月、「女性セブン」(小学館)は二人の破局を報じた。さらに一部のメディアでは、高畑の新恋人として城田優の名前が挙げられていた。

 しかし高畑は、この記事が出た直後にInstagramに以下の文章を投稿し、反論している。

<根も葉もない、を通り越して、もはや砂漠、に樹を生やすエネルギーと潤いがあるなら。もう少し別の、美しい花を咲かせてくれたらいいのにな、と思う。今日この頃>
<世知辛いぜ、世の中っ。突然の飛び火に王子様もびっくりだろうな。。本当にごめんね>

 “王子”とは、城田優のことだろう。映画『シンデレラ』で、城田は高畑と共に王子役の吹き替えを担当している。

 この文章からだと、高畑は坂口との破局を否定しているのか、そもそも最初から交際などしていないのかはわからないが、少なくとも、城田との熱愛は「根も葉もない噂」ということなのだろう。

 高畑と坂口の交際に関しては、再び新たな情報が出現している。今月8日、「日刊ゲンダイDIGITAL」は、高畑の多忙なスケジュールを押し切って、結婚を“強行突破”する可能性があると報じた。2016年のドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)で二人と共演したメンバーたちも結婚を後押ししているそうだが、“鵜呑み”にしていい情報なのか、読者は一度立ち止まって考えてみてほしい。

英米がノーベル賞受賞者を独占するのはなぜか?

 今年もノーベル賞受賞者が発表された。アルフレッド・ノーベルの命日である12月10日にスウェーデンのストックホルムとノルウェーのオスロ(平和賞)で授賞式が行われる。

 ノーベル賞受賞者数は、アメリカとイギリスが1位、2位を独占している。同様に、アメリカとイギリスが上位を占める世界大学ランキングと合わせて、なぜこの2カ国が強いのか。

アメリカとイギリスのノーベル賞受賞者数
 今年の受賞者の発表を受け、アメリカとイギリスの現在の受賞者数は累計でいくつになったのだろうか。

 ノーベル賞の公式ホームページには国籍別の受賞者の数は掲載されていないが、文部科学省が集計している一覧表がある(参照:文部科学統計要覧 平成31年版 17.科学技術・学術 「国別・分野別のノーベル賞の受賞者数 (1901~2018年)」)。受賞時の国籍(二重国籍者は出生国)、不明な場合は受賞時にメインで活動している国で2018年分まで集計したものに、今年の受賞者の出生国で分類して追加すると以下のようになる。

 1位のアメリカが361人、2位のイギリスが115人である。全受賞者950人のうち、アメリカが38.0%、イギリスが12.1%に該当し、合わせて50.1%を占めている。6位である日本の27人(2.8%)と比べると、アメリカとイギリスの圧倒的な実績がリアルに感じられる(ちなみに3位ドイツ、4位フランス、5位スウェーデン、6位スイス、7位日本)。

 「候補者の国籍が一切考慮されてはならない」というノーベルの遺言があるが、その通りであれば、何が影響しているのだろうか。

イギリスは今も自然科学分野に強いのか?
 ノーベル賞はご存知の通り6分野で設定されている。「物理学」「化学」「生理学・医学」「経済学」「文学」「平和」であるが、今回は前者3つの自然科学分野のノーベル賞について見てみよう。

 特定非営利活動法人21世紀構想研究会理事長で科学ジャーナリストの馬場錬成氏は、中国の科学技術に関するサイトである『Science Portal China』において、「自然科学の3分野は、厳格に評価された業績に対して授与するものであり、公正で絶対的な評価である。それだけに価値が高い」としている。

 現在、自然科学分野のノーベル賞受賞者数は、アメリカ267人、イギリス82人、日本24人である。

 アメリカには優秀な研究者が集中するイメージはあっても、今のイギリスにそのイメージはないのではないだろうか。

 ノーベル賞が始まったのは1901年のこと。第二次世界大戦が終わった1945年には、アメリカ18人、イギリス25人となっていた。ちなみにこの時点ではドイツがトップで36人だった(参照:文部科学省 ノーべル賞の各国受賞者数)。文化的に遅れをとっていた日本はこの時点ではゼロ。初めてノーベル賞を手にしたのは湯川秀樹氏で、1949年のことである。

 その後アメリカは急激に受賞者数を増やす。2000年までの半世紀の間に、累計でドイツ(63人)を抜き、アメリカ198人、イギリス69人となる。日本は6人だった。

 前述の通り、現在の自然科学分野の受賞者数は、アメリカ267人、イギリス82人、日本24人であるため、2001年から2019年の間だけで見ると、アメリカ69人、イギリス13人、日本18人が受賞したことになる。

 21世紀に入ってから、イギリスよりも日本のほうが多く受賞している。つまり、イギリスの受賞者の多さは、20世紀の遺物であると言える。

 『科学者が消える ノーベル賞が取れなくなる日本』(東洋経済新報社)の著者である岩本宣明氏によると、受賞者が対象となる研究を発表した年と受賞した年はおよそ25年のタイムラグがある(参照:東洋経済ONLINE)。

 山中伸弥教授のIPS細胞の場合は、業績が確定するのが特別早く、成果発表から受賞までたった6年だったが、今年のノーベル化学賞受賞が決定した吉野彰氏が、現在のリチウムイオン電池の基本形を完成させたのが34年前の1985年で、実用化を経てソニーから発売となったのが28年前の1991年であるのを考えると納得がいく。

 日本も含めてだが、2019年になっても、受賞は20世紀中の研究成果に対するものがほとんどだということだ。

アメリカ、イギリスが多く受賞した理由
 イギリスには華々しい大英帝国の時代があり、アメリカは現在も誰もが認める世界随一の大国である。世界最高峰と呼ばれる大学はこれらの国々にあり、20世紀中に集積された知識や潤沢な研究資金などからノーベル賞受賞者を多く輩出してきたのは誰もが知るところである。

 自然科学分野で受賞した人々の多くは、大学に所属する研究者であるという。確かにアメリカでは、教授が研究に没頭できる環境があるとはよく言われている。また、学部生の教育が大学院生や博士研究員によって行われることも珍しくない。

 日本のような上下関係がないというカルチャーも、よい研究には必要なことなのだろう。1973年に物理学賞を受賞した江崎玲於奈氏は、ノーベル賞を取るための5か条として、「大先生を尊敬するのはいいが、のめりこんではいけない」「自分を大事にし、他人のいいなりになる人間にはならず、ときには闘うことを避けてはならない」といったことを学生たちに話していたという(参照:Science Portal China)。

 2014年物理学賞受賞の中村修二氏(米国籍のため、日本人受賞者の人数外)は、「日本の研究室は上意下達が過ぎる。米国は学生と教授が対等だ」「日本は職位や性別、年齢、健康で差別がある」「研究者や科学技術を尊重する社会ではない」と指摘する(参照:ニュースイッチ)。

 さて、それ以外のテクニック的な理由はあるのだろうか。

 先述の岩本氏によれば、「研究者の論文数や被引用論文数の多寡とノーベル賞受賞には関連性がある」という。たとえば、2018年の本庶佑氏の生理学・医学賞受賞は、論文数や被引用論文数の多さからある程度予想されていたという。(参照:東洋経済ONLINE)。

 研究内容は当然のことながら、世界中からよく読まれ、引用もされる論文を書くとなれば、英語がネイティブのアメリカ、イギリスにはアドバンテージとなることだろう。

 ニュートン別冊『ノーベル賞110年の全記録』(ニュートンプレス)では、自然科学分野の選考方法を簡単に紹介している。ノーベル委員会(物理学賞と化学賞はスウェーデン王立科学アカデミー、医学・生理学賞はスウェーデンのカロリンスカ研究所)は、過去の受賞者や各国の大学教授などに候補者の推薦を依頼し、期日までに集まった推薦と、ノーベル委員会が独自で選んだ候補者を合わせて、そこから絞っていくという。

 受賞者が同じ国籍の研究者を推薦するとは限らないが、近しい人を推薦する可能性は高い。つまりノーベル賞は、すでに受賞者の多い国が有利であり続けるシステムになっているのだ。

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「THE 世界大学ランキング」でアメリカ、イギリスが強い理由
 ノーベル賞同様に、上位をアメリカ、イギリスが独占しているのが、「THE 世界大学ランキング」である。イギリスの高等教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が毎年発表しているもので、2020年版が9月に発表された。

1位から順番に、

1. オックスフォード大学(英)
2. カリフォルニア工科大学(米)
3. ケンブリッジ大学(英)
4. スタンフォード大学(米)
5. マサチューセッツ工科大学(米)
6. プリンストン大学(米)
7. ハーバード大学(米)
8. イェール大学(米)
9. シカゴ大学(米)
10. インペリアル・カレッジ・ロンドン(英)
上位10校のうち、イギリス3校、アメリカ7校となっている。

 日本トップのはずの東京大学は36位とかなり低い。上位200校に入った日本の大学は、東京大学と京都大学(65位)のみだ。このランキングは純粋に学力だけを示しているわけではなく、日本の大学全般に「国際性が低い」という評価がつき、それが順位に影響したという(参照:教育新聞)。

 指摘された国際性の指標のひとつである留学生比率がランキングに添えられているが、上位5校で見てみると、オックスフォード大学(英)41%、カリフォルニア工科大学(米)30%、ケンブリッジ大学(英)37%、スタンフォード大学(米)23%、マサチューセッツ工科大学(米)34%とある。

 一方の日本は、東京大学12%、京都大学9%となっている。アジアのトップは23位の清華大学(中国)だが、ここも11%と低い。この比率は、明らかに世界共通語である英語圏が強い。

 ただ留学生比率を含め、ランキング指標のなかで国際性は7.5%にしかならない。「THE 世界大学ランキング」では、「教育(教育環境)」30%、「研究(量、収入、評判)」30%、「被引用論文(研究影響力)」30%、「国際性(教員、学生、研究)」7.5%、「産業界からの収入(知の移転)」2.5%という割合になっている。

 このように、「研究力」を重視しており、研究に関連する指標が60%も占めている。論文の被引用回数が、外部の研究への影響力として30%という高いウェイトであり、ノーベル賞と同様に重視されている。

 また「教育(教育環境)」30%のうち15%、「研究(量、収入、評判)」30%のうち18%、これらをポイントとして合算し、計33ポイントを占めるのが「評判調査」である。WEZZYの執筆者でもある畠山勝太氏が書いた現代ビジネス「日本人がほとんど知らない『世界大学ランキング』の問題点」によれば、「タイムズ紙の説明によると、評判調査は、地理的な偏りが出ないように選ばれた世界各地の著名な研究者に、教育・研究面、それぞれで素晴らしいと思う15の大学を挙げてもらい、何%の研究者に言及されたかで点数を決めている。」という。

 畠山氏は、この奇妙な手法について「極端なことを言えば、評判を上げるために、世界中の著名な研究者に、東大との共同研究に多額の研究資金を付ける、東大での贅沢な研究発表ツアーを組む、といった対策を取れば、東大の世界ランキングの大幅な上昇すら見込める」としている。

 つまり、それぞれの大学について個別に意見を聞くことすら行われていないということで、思いつきの15校に入っていなければおしまいなのだ。これではもともと世界的に知名度の高い大学が有利であり続けるのも致し方ないところだろう。

『世界中の著名な研究者』の散らばり具合がそもそも不明だが、『世界中の著名な研究者』ほど、権威付けも含み、「THE 世界大学」上位10校に入るような名門校で学んだ経験を持っていて、母校に愛着を感じている可能性がある。

 このように、ノーベル賞受賞者数も、「THE 世界大学ランキング」も、すでに上位である国が上位であり続ける構造がある。しばらくは変わらないだろう。

それ、デート商法じゃない? 「モテ期」は疑ったほうがいい

 SNSなどで、見知らぬ異性からなれなれしく「今度会おうよ!」などと書き込まれたら要注意だ。それは、罠かもしれない。

 恋愛感情や見栄を悪用して商材を売ったり会員登録させたりする「デート商法」や「恋人商法」は以前からあった。この「デート商法」がにわかに再注目されたのは、今年の5月に都内の20代女性が東京地裁に起こした訴訟だったろう。後述するが、銀行員がデート商法に加担して不正融資をしていたのだ。

 すでにデート商法は社会的に大きな問題となっており、3月には独立行政法人国民生活センターがデート商法を疑似体験できる動画を公開して注意喚起していた。6月に一部改正された消費者契約法には、デート商法による契約を取り消すことができる条項が盛り込まれた。

 われわれはデート商法の被害からどのように身を守ればいいのか。SNSやマッチングサイト・婚活サイトの「出会い」をどう見極めていくか、考えたい。

デート商法の定番商材は絵画や宝石、投資
 デート商法は、男性が女性にしかける場合もあれば、その逆もある。異性への恋愛感情や見栄を利用して、商品やサービスを法外な値段で売りつけたり、お金だけ支払わせて商品やサービスを提供しないなどの悪質な商法だ。

 まずは婚活パーティーなどのイベントを利用して異性に近づき、デートに誘ったり頻繁に連絡を取り合ったりすることで、ターゲットに親密さが増したと錯覚させたり、恋愛関係にあると思い込ませる。

 ターゲットがそういった心理状態になったところを見計らって、高額な商品の購入を持ちかけたり、投資の話を持ち出したりするのだ。するとターゲットは、冷静なときであれば断れた話であるにもかかわらず、恋愛感情を持っているがゆえに、断ったら相手に嫌われるのではないか、馬鹿にされるのではないか、裏切られたと感じさせてしまうのではないか、失望させてしまうのではないか――などと感じたり、あるいは相手のことを信じたいといった気持ちが働いたりして、相手の意のままに契約してしまう可能性が高まる。

 以前は、何らかの方法で手に入れたリストをもとに電話をかけてアプローチしたり、婚活パーティーなどのイベントでターゲットに近づいたりしたが、近年はSNSや婚活アプリ、マッチングサイトなどネットが利用できるようになったため、被害が拡大していると考えられる。

デート商法で持ちかけられる商材はさまざまだが、主に次のようものがある。

●芸術品
 絵画などの芸術作品は、素人には相場がわかりにくいため、高額でも「そんなものか」と思わされてしまう。「この作品は滅多に手に入らない」、あるいは「特別な作品だから、大切な人に飾って欲しいの」などとアプローチしてくるようだ。

●宝飾品
 これも芸術品と同様、相場がわかりにくい。ターゲットが女性なら、「僕が君のために特別にデザインしたんだ」、男性がターゲットなら、「2人の将来を真剣に考えてくれている証が欲しいの」などと甘い言葉をかけてくることもあるだろう。

●不動産投資
 近年、被害金額が大きいことで特に問題視されているのが不動産投資だ。誰もが持っている将来の経済的な不安を突き、不労所得を得たいという気持ちにも訴えかけてくる。そこに結婚を匂わせて、「二人の将来のことも考えて」とターゲットをそそのかす。

報道されたデート商法の例
  過去の報道から、デート商法の具体例を見ていこう。

●銀行マンが関わったデート商法
 まず、冒頭で取り上げた、銀行がデート商法に加担したとして訴えられた事件だ。主に20代の若者たちが被害者となった。被害金額は200万円~700万円と大きい。

  このデート商法は次のような手法だった。ある被害者の女性は、婚活アプリで知り合った男性から投資話を持ちかけられた。男性は投資に詳しいという別の男性と共に、女性に新規事業への投資を持ちかける。

 お金がないという女性に銀行員を引き合わせると、実際の女性の年収を数倍に見立てて融資の審査を通し、無担保ローンを組ませた。女性は有名な銀行の銀行員が立ち会ったことで、この話を信じた。

 被害者女性は、銀行員の指示に従って、話を持ちかけた男性の口座に融資を直接振り込ませてしまった。そして男性らは、その金を持って消息を絶ったというものだ。

●高額ネックレスを販売
 こちらもマッチングアプリで知り合った女性をターゲットにしている。特定商取引法違反(目的隠匿勧誘など)で逮捕されたのは宝石販売店の責任者と従業員の3人。2017年の6月から2018年の7月にかけて約200人の女性が計9000万円以上の被害を受けたとみられている。マッチングアプリで知り合った女性たちをデートに誘い出し、「本来は80万円だけど、特別に半額にする」などと言って宝飾品を売りつけていた。

●数万円のジュエリーを数十万円で買わせる
 2018年11月8日に、ジュエリーの訪問販売会社の代表者と社員、派遣社員、アルバイトらが特定商取引法違反(目的隠匿型誘引行為など)で逮捕された。やはりマッチングアプリでターゲットにした女性とメッセージを重ねて安心させ、実際に会って店に連れて行くパターンだ。

 しかも、一度落ちたターゲットとは、その後も交際を続けて信頼関係を築き、より高額な商品をローンを組ませて購入させていた。

●投資用マンションを無免許で販売
 2016年5月19日、警視庁は、無免許で投資用マンションの売買契約を仲介した男3人を宅建業法違反容疑で逮捕したことを発表した。逮捕されたのは不動産会社の元実質経営者とその社員だ。この事件でも婚活サイトが悪用されている。婚活サイトで知り合った女性に、投資マンションのオーナーになることで家賃収入が得られると勧誘していた。

 ターゲットになった女性には一流企業の社員が多く、年収は800万円から1000万円クラスだったという。このようにターゲットを絞っていたのは、ローンの審査が通りやすいためだ。

 投資させた物件は実在するものだったようだが、1件あたり2700万円程度の物件を購入させて、数百万円を中抜きしていたという。

●肉体関係まで持って高額ソフトを売りつける
 まだある。2013年5月28日、大阪府警は大阪市のソフトウエア販売会社社長ら男女13人を詐欺と特定商取引法違反(不実告知)の疑いで逮捕した。こちらはSNSを利用して知り合った男女をデートに誘い出し、事務所に連れて行くと「必ず儲かる」と言って100万円近い高額な株式やFXの自動売買ソフトなどを売っていた。

 こちらも突然買わせるのではなく、デートを重ねて恋愛感情を抱かせたところで契約に持ち込んでいた。逮捕されたのは美男美女揃いで、中には肉体関係まで持っていた者もいたという。特に狙われたターゲットは20代の看護師だった。

デート商法のやり口の基本
 恋愛とデート商法とは違う。もし、知り合った異性が、以下のようなそぶりを見せたら要注意だ。

●出会い
 リストをもとに電話でアポを取る方法は減り、近年はほぼネット経由でのアプローチ。多くは婚活アプリやマッチングサイト、そしてSNSだ。

 これらは利用時にプロフィールを登録するため、デート商法を仕掛ける側からすれば、予めターゲットの属性を絞りやすい。また、ターゲットの趣味や仕事など距離感を縮めるための話題を準備しておくことも容易だ。

 出会いの段階で相手がデート商法を仕掛けてきているのかどうかは、判断が難しい。性急に会いたがる場合は怪しいのだが、本当に相性が良くて話がとんとん拍子に運ぶ場合もあるだろう。

●デートを重ねて信頼感や恋愛感情を持たせる
 一度会うと、相手はターゲットの信頼感や恋愛感情を得るために、デートを重ねて距離感を縮めてくる。場合によっては、肉体関係に発展することまである。ターゲットが心を許し馴れ合いの関係になってくると、年収や資産について聞き出そうとし、この段階で商品に関する興味を持たせようと誘導してくることも多い。

 たとえば、将来のために資産運用が大切であるとか、おそろいの指輪が欲しいね、などといった話が出始める。特に宝飾品や不動産の購入に誘導するために、結婚を匂わせることも増えてくる。

●店舗や事務所に連れ込む
 ターゲットが商品に興味を持ったり、結婚を前提とした態度を示したりするようになると、「上司や世話になっている人がいる」などと言って、店舗や事務所に誘い込む。

 そこで商品の購入や契約を勧め、購入するまでターゲットを説得する。場合によっては、上司を名乗る人物などの第三者が登場して購入や契約を後押しする。

 以前なら購入や契約が済めば突然、詐欺師はターゲットの前から消え去り音信不通になったのだが、近年はより巧妙になり、しばらくは恋人の関係を持ち続ける。それは、後述するクーリング・オフを使わせないためだ。

●しばらく関係が続く
 ターゲットに商品を購入させたり契約させたりするといった目的を果たしても、しばらくの間は関係を続けることが多い。そのため、ターゲットはすぐには騙されたことに気づかないのだ。

 これは訪問販売(アポイントメントセール含む)で認められているクーリング・オフをターゲットが利用しないようにしている。クーリング・オフとは、契約から一定期間内であれば一方的な意思表示のみで申し込みの撤回や契約の解除ができる制度だ。

 一定の期間とは、商品や販売方法などにより異なる。たとえばキャッチセールス、アポイントメントセールスといった訪問販売などは8日間、マルチ商法の場合は20日間、宅地建物取引が8日間(クーリングオフの説明を受けてから)といった具合だ。このように近年のデート商法は念が入っている。

国民生活センターが恋愛ゲーム動画でシミュレーション
 デート商法の被害者が急増していることを受け、国民生活センターが今年の3月7日に、注意喚起のための恋愛ゲーム型の動画を公開。

 この動画『デート商法を恋愛ゲームで体験!』は、国民生活センターのサイトで観ることができる。概略を説明すると、20歳の男子大学生がSNSで知り合った女性と会うことになる。

 デートして仲良くなった2人は、女性の仕事場に行く。そこで女性が高額なアクセサリーを買って欲しいと言うのだ。そこから先は、視聴者が3つの選択肢から対応を選ぶ。選択によって、それぞれ異なる結末が待っているという趣向だ。

 国民生活センターがこの動画を公開した背景には、2022年の民法改正で成人年齢が20歳から18歳に引き下げられることにより、デート商法の被害が拡大することを防ぎたいということがあるようだ。

怪しいと思ったら記録を残して相談する
 それでは、デート商法の被害に遭ってしまったと気づいたらどうすれば良いのか。まずは、クーリング・オフ制度を利用できるかどうか検討することだ。もし、投資用マンションなどの手付金を払ってクーリング・オフの期間を過ぎてしまってから気づいた場合は、手付解除を行う手もある。手付金を放棄することで契約を解除するのだ。

 すでに物件の引き渡しが完了してしまった場合は、もはやこの手段も使えない。その場合は、裁判に持ち込むことになる。

 前述したように、今年6月15日に施行された消費者契約法には、デート商法による契約を取り消すことができる条項が盛り込まれた。消費者契約法第4条第3項第4号に下記の通り記されている。

 “当該消費者が、社会生活上の経験が乏しいことから、当該消費者契約の締結について勧誘を行う者に対して恋愛感情その他の好意の感情を抱き、かつ、当該勧誘を行う者も当該消費者に対して同様の感情を抱いているものと誤信していることを知りながら、これに乗じ、当該消費者契約を締結しなければ当該勧誘を行う者との関係が破綻することになる旨を告げること。”

 ただし、この改正でデート商法の被害者がすべて救済されるようになるとは限らない。というのも、条文中の「社会生活上の経験の乏しさ」や「当該消費者契約を締結しなければ当該勧誘を行う者との関係が破綻する旨を告げたこと」の立証は難しいためだ。

 特に社会経験の乏しさなど、境界線がわかりにくい。学生であるとか、恋愛経験がないとかもひとつの基準になるかもしれないが、いくつか恋愛を経てきた社会人でも騙されるときは騙されるだろう。この部分に関しては、今後の判例次第ということになる。

 デート商法に引っかかったと感じたら、やはり一人で悶々とするよりも、専門機関に相談することが必要だ。その際、可能な限り状況を伝えられる情報を集めておきたい。たとえばメッセージアプリやメールの記録、婚活サイトやマッチングアプリ上の相手のプロフィール、紹介された業者とのやりとりの記録、契約書や業者の所在地や連絡先、ホームページのURLなどだ。途中から怪しいと思って録音した音源もあればなお良い。

 相談先としては、消費者庁が設置している「消費者ホットライン」で、局番なしの「188」に電話すればよい。次に、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所として「法テラス」がある。電話とメールで受け付けている。

 すでに顧問弁護士がいる場合は、直接相談すれば迅速に対応してくれるだろう。とにかく、一人で悩まずに、相談することが大切だ。

それ、デート商法じゃない? 「モテ期」は疑ったほうがいい

 SNSなどで、見知らぬ異性からなれなれしく「今度会おうよ!」などと書き込まれたら要注意だ。それは、罠かもしれない。

 恋愛感情や見栄を悪用して商材を売ったり会員登録させたりする「デート商法」や「恋人商法」は以前からあった。この「デート商法」がにわかに再注目されたのは、今年の5月に都内の20代女性が東京地裁に起こした訴訟だったろう。後述するが、銀行員がデート商法に加担して不正融資をしていたのだ。

 すでにデート商法は社会的に大きな問題となっており、3月には独立行政法人国民生活センターがデート商法を疑似体験できる動画を公開して注意喚起していた。6月に一部改正された消費者契約法には、デート商法による契約を取り消すことができる条項が盛り込まれた。

 われわれはデート商法の被害からどのように身を守ればいいのか。SNSやマッチングサイト・婚活サイトの「出会い」をどう見極めていくか、考えたい。

デート商法の定番商材は絵画や宝石、投資
 デート商法は、男性が女性にしかける場合もあれば、その逆もある。異性への恋愛感情や見栄を利用して、商品やサービスを法外な値段で売りつけたり、お金だけ支払わせて商品やサービスを提供しないなどの悪質な商法だ。

 まずは婚活パーティーなどのイベントを利用して異性に近づき、デートに誘ったり頻繁に連絡を取り合ったりすることで、ターゲットに親密さが増したと錯覚させたり、恋愛関係にあると思い込ませる。

 ターゲットがそういった心理状態になったところを見計らって、高額な商品の購入を持ちかけたり、投資の話を持ち出したりするのだ。するとターゲットは、冷静なときであれば断れた話であるにもかかわらず、恋愛感情を持っているがゆえに、断ったら相手に嫌われるのではないか、馬鹿にされるのではないか、裏切られたと感じさせてしまうのではないか、失望させてしまうのではないか――などと感じたり、あるいは相手のことを信じたいといった気持ちが働いたりして、相手の意のままに契約してしまう可能性が高まる。

 以前は、何らかの方法で手に入れたリストをもとに電話をかけてアプローチしたり、婚活パーティーなどのイベントでターゲットに近づいたりしたが、近年はSNSや婚活アプリ、マッチングサイトなどネットが利用できるようになったため、被害が拡大していると考えられる。

デート商法で持ちかけられる商材はさまざまだが、主に次のようものがある。

●芸術品
 絵画などの芸術作品は、素人には相場がわかりにくいため、高額でも「そんなものか」と思わされてしまう。「この作品は滅多に手に入らない」、あるいは「特別な作品だから、大切な人に飾って欲しいの」などとアプローチしてくるようだ。

●宝飾品
 これも芸術品と同様、相場がわかりにくい。ターゲットが女性なら、「僕が君のために特別にデザインしたんだ」、男性がターゲットなら、「2人の将来を真剣に考えてくれている証が欲しいの」などと甘い言葉をかけてくることもあるだろう。

●不動産投資
 近年、被害金額が大きいことで特に問題視されているのが不動産投資だ。誰もが持っている将来の経済的な不安を突き、不労所得を得たいという気持ちにも訴えかけてくる。そこに結婚を匂わせて、「二人の将来のことも考えて」とターゲットをそそのかす。

報道されたデート商法の例
  過去の報道から、デート商法の具体例を見ていこう。

●銀行マンが関わったデート商法
 まず、冒頭で取り上げた、銀行がデート商法に加担したとして訴えられた事件だ。主に20代の若者たちが被害者となった。被害金額は200万円~700万円と大きい。

  このデート商法は次のような手法だった。ある被害者の女性は、婚活アプリで知り合った男性から投資話を持ちかけられた。男性は投資に詳しいという別の男性と共に、女性に新規事業への投資を持ちかける。

 お金がないという女性に銀行員を引き合わせると、実際の女性の年収を数倍に見立てて融資の審査を通し、無担保ローンを組ませた。女性は有名な銀行の銀行員が立ち会ったことで、この話を信じた。

 被害者女性は、銀行員の指示に従って、話を持ちかけた男性の口座に融資を直接振り込ませてしまった。そして男性らは、その金を持って消息を絶ったというものだ。

●高額ネックレスを販売
 こちらもマッチングアプリで知り合った女性をターゲットにしている。特定商取引法違反(目的隠匿勧誘など)で逮捕されたのは宝石販売店の責任者と従業員の3人。2017年の6月から2018年の7月にかけて約200人の女性が計9000万円以上の被害を受けたとみられている。マッチングアプリで知り合った女性たちをデートに誘い出し、「本来は80万円だけど、特別に半額にする」などと言って宝飾品を売りつけていた。

●数万円のジュエリーを数十万円で買わせる
 2018年11月8日に、ジュエリーの訪問販売会社の代表者と社員、派遣社員、アルバイトらが特定商取引法違反(目的隠匿型誘引行為など)で逮捕された。やはりマッチングアプリでターゲットにした女性とメッセージを重ねて安心させ、実際に会って店に連れて行くパターンだ。

 しかも、一度落ちたターゲットとは、その後も交際を続けて信頼関係を築き、より高額な商品をローンを組ませて購入させていた。

●投資用マンションを無免許で販売
 2016年5月19日、警視庁は、無免許で投資用マンションの売買契約を仲介した男3人を宅建業法違反容疑で逮捕したことを発表した。逮捕されたのは不動産会社の元実質経営者とその社員だ。この事件でも婚活サイトが悪用されている。婚活サイトで知り合った女性に、投資マンションのオーナーになることで家賃収入が得られると勧誘していた。

 ターゲットになった女性には一流企業の社員が多く、年収は800万円から1000万円クラスだったという。このようにターゲットを絞っていたのは、ローンの審査が通りやすいためだ。

 投資させた物件は実在するものだったようだが、1件あたり2700万円程度の物件を購入させて、数百万円を中抜きしていたという。

●肉体関係まで持って高額ソフトを売りつける
 まだある。2013年5月28日、大阪府警は大阪市のソフトウエア販売会社社長ら男女13人を詐欺と特定商取引法違反(不実告知)の疑いで逮捕した。こちらはSNSを利用して知り合った男女をデートに誘い出し、事務所に連れて行くと「必ず儲かる」と言って100万円近い高額な株式やFXの自動売買ソフトなどを売っていた。

 こちらも突然買わせるのではなく、デートを重ねて恋愛感情を抱かせたところで契約に持ち込んでいた。逮捕されたのは美男美女揃いで、中には肉体関係まで持っていた者もいたという。特に狙われたターゲットは20代の看護師だった。

デート商法のやり口の基本
 恋愛とデート商法とは違う。もし、知り合った異性が、以下のようなそぶりを見せたら要注意だ。

●出会い
 リストをもとに電話でアポを取る方法は減り、近年はほぼネット経由でのアプローチ。多くは婚活アプリやマッチングサイト、そしてSNSだ。

 これらは利用時にプロフィールを登録するため、デート商法を仕掛ける側からすれば、予めターゲットの属性を絞りやすい。また、ターゲットの趣味や仕事など距離感を縮めるための話題を準備しておくことも容易だ。

 出会いの段階で相手がデート商法を仕掛けてきているのかどうかは、判断が難しい。性急に会いたがる場合は怪しいのだが、本当に相性が良くて話がとんとん拍子に運ぶ場合もあるだろう。

●デートを重ねて信頼感や恋愛感情を持たせる
 一度会うと、相手はターゲットの信頼感や恋愛感情を得るために、デートを重ねて距離感を縮めてくる。場合によっては、肉体関係に発展することまである。ターゲットが心を許し馴れ合いの関係になってくると、年収や資産について聞き出そうとし、この段階で商品に関する興味を持たせようと誘導してくることも多い。

 たとえば、将来のために資産運用が大切であるとか、おそろいの指輪が欲しいね、などといった話が出始める。特に宝飾品や不動産の購入に誘導するために、結婚を匂わせることも増えてくる。

●店舗や事務所に連れ込む
 ターゲットが商品に興味を持ったり、結婚を前提とした態度を示したりするようになると、「上司や世話になっている人がいる」などと言って、店舗や事務所に誘い込む。

 そこで商品の購入や契約を勧め、購入するまでターゲットを説得する。場合によっては、上司を名乗る人物などの第三者が登場して購入や契約を後押しする。

 以前なら購入や契約が済めば突然、詐欺師はターゲットの前から消え去り音信不通になったのだが、近年はより巧妙になり、しばらくは恋人の関係を持ち続ける。それは、後述するクーリング・オフを使わせないためだ。

●しばらく関係が続く
 ターゲットに商品を購入させたり契約させたりするといった目的を果たしても、しばらくの間は関係を続けることが多い。そのため、ターゲットはすぐには騙されたことに気づかないのだ。

 これは訪問販売(アポイントメントセール含む)で認められているクーリング・オフをターゲットが利用しないようにしている。クーリング・オフとは、契約から一定期間内であれば一方的な意思表示のみで申し込みの撤回や契約の解除ができる制度だ。

 一定の期間とは、商品や販売方法などにより異なる。たとえばキャッチセールス、アポイントメントセールスといった訪問販売などは8日間、マルチ商法の場合は20日間、宅地建物取引が8日間(クーリングオフの説明を受けてから)といった具合だ。このように近年のデート商法は念が入っている。

国民生活センターが恋愛ゲーム動画でシミュレーション
 デート商法の被害者が急増していることを受け、国民生活センターが今年の3月7日に、注意喚起のための恋愛ゲーム型の動画を公開。

 この動画『デート商法を恋愛ゲームで体験!』は、国民生活センターのサイトで観ることができる。概略を説明すると、20歳の男子大学生がSNSで知り合った女性と会うことになる。

 デートして仲良くなった2人は、女性の仕事場に行く。そこで女性が高額なアクセサリーを買って欲しいと言うのだ。そこから先は、視聴者が3つの選択肢から対応を選ぶ。選択によって、それぞれ異なる結末が待っているという趣向だ。

 国民生活センターがこの動画を公開した背景には、2022年の民法改正で成人年齢が20歳から18歳に引き下げられることにより、デート商法の被害が拡大することを防ぎたいということがあるようだ。

怪しいと思ったら記録を残して相談する
 それでは、デート商法の被害に遭ってしまったと気づいたらどうすれば良いのか。まずは、クーリング・オフ制度を利用できるかどうか検討することだ。もし、投資用マンションなどの手付金を払ってクーリング・オフの期間を過ぎてしまってから気づいた場合は、手付解除を行う手もある。手付金を放棄することで契約を解除するのだ。

 すでに物件の引き渡しが完了してしまった場合は、もはやこの手段も使えない。その場合は、裁判に持ち込むことになる。

 前述したように、今年6月15日に施行された消費者契約法には、デート商法による契約を取り消すことができる条項が盛り込まれた。消費者契約法第4条第3項第4号に下記の通り記されている。

 “当該消費者が、社会生活上の経験が乏しいことから、当該消費者契約の締結について勧誘を行う者に対して恋愛感情その他の好意の感情を抱き、かつ、当該勧誘を行う者も当該消費者に対して同様の感情を抱いているものと誤信していることを知りながら、これに乗じ、当該消費者契約を締結しなければ当該勧誘を行う者との関係が破綻することになる旨を告げること。”

 ただし、この改正でデート商法の被害者がすべて救済されるようになるとは限らない。というのも、条文中の「社会生活上の経験の乏しさ」や「当該消費者契約を締結しなければ当該勧誘を行う者との関係が破綻する旨を告げたこと」の立証は難しいためだ。

 特に社会経験の乏しさなど、境界線がわかりにくい。学生であるとか、恋愛経験がないとかもひとつの基準になるかもしれないが、いくつか恋愛を経てきた社会人でも騙されるときは騙されるだろう。この部分に関しては、今後の判例次第ということになる。

 デート商法に引っかかったと感じたら、やはり一人で悶々とするよりも、専門機関に相談することが必要だ。その際、可能な限り状況を伝えられる情報を集めておきたい。たとえばメッセージアプリやメールの記録、婚活サイトやマッチングアプリ上の相手のプロフィール、紹介された業者とのやりとりの記録、契約書や業者の所在地や連絡先、ホームページのURLなどだ。途中から怪しいと思って録音した音源もあればなお良い。

 相談先としては、消費者庁が設置している「消費者ホットライン」で、局番なしの「188」に電話すればよい。次に、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所として「法テラス」がある。電話とメールで受け付けている。

 すでに顧問弁護士がいる場合は、直接相談すれば迅速に対応してくれるだろう。とにかく、一人で悩まずに、相談することが大切だ。

眞子さまの結婚問題を奔放なイギリス王室メンバーと比べてみれば

 眞子さまのご結婚関係儀式の日程を再来年に延期する旨を宮内庁が発表したのが、2018年2月7日だった。「再来年」である2020年が目前に迫り、今後の動向を窺うニュースが増えつつある。

眞子さまと小室さんへの中傷が定番化
 小室家の借金トラブル報道がピークを迎えたのは、おそらく2年前のご結婚延期発表の前後だっただろう。その後も小室さんがニューヨークのロースクールの奨学金を得る、ボディガードがつくといった特別待遇を受けることが分かった際は、バッシング記事が噴出し世論も不満の声一色になった。

 いつのまにかネット上では、小室さんが「キモい」扱いされ、眞子さまは呼び捨ての上、男を見る目がないと馬鹿にするような表現が定番化した。

 眞子さまの評価が底をついたのではと思われるのが、即位礼の後だ。このときブルネイ王国のマティーン王子の精悍な顔立ちと軍服姿が話題になり、ネット上では、「眞子さまのお相手にこのような王子だったらよかったのに……」といったコメントが見られた。それをテーマに書かれた記事「眞子さまとお似合い? 即位の礼に招かれたブルネイ『イケメン王子』と意気投合」がヤフーニュースに転載されると、ヤフーでのコメントは、目を疑うようなものだった。

「すみません。ブルネイの王子に失礼だと思ってしまいました。遅かれ早かれしっかりした美しい女性と結婚されるでしょう」
「ブルネイのマティーン王子が相手にすることは100%ないでしょう」
「わざわざこんなすでにミソの付いた血統の良くない姫を選ばすとも、美しく素性の良い女性との縁談が幾らでもおありでしょう」

 ブルネイ王室は経済的に非常に豊かであるが、自国の眞子さまよりも最近知ったばかりの王子を上に扱う人々が一定数出てきたことは、もはや末期段階に思われた。

 ところが近頃、即位礼の日に行われた「饗宴の儀」において、丸山穂高議員が眞子さまに対して、「米国は遠いですね。寂しいですか」と酔っぱらって話しかけたことが明らかになると、今度はネットでは丸山議員に対する非難が殺到。

「あまりにも人としての配慮がなさすぎる」
「私達平民でも、『今は触れてはならないな。お気持ちを察しよう』くらいの配慮はできるのに、一応国会議員たる者が」

 眞子さまの心情を慮るようなコメントが並んだのである。眞子さまのリアクションに興味を持つ人は、意外にもほとんど見受けられなかった。同じ「眞子さまと結婚」を扱っていても、それぞれのネットニュースにコメントするユーザー層が全く異なるのだろうか。

イギリス王室のスキャンダラスな報道
 一方で、イギリス王室である。日本の皇室に並び注目を集めるイギリス王室に関しては、連日不穏なニュースが飛び交っている。

 未成年の少女たちを性的目的で人身取引した罪で逮捕され、勾留中に急死したアメリカの富豪ジェフリー・エプスティーンと交流があったアンドリュー王子が公務を控えると発表したのだ。王子の立場にいる人物が未成年淫行の犯罪疑惑という、前代未聞の事態である。

 さらにメーガン妃に関するバッシング記事も未だに毎日のように流れ続け、ヘンリー王子とメーガン妃がアメリカに移住するのではないかという話まで出てきている。

 ヘンリー王子といえば、イートン校でのドラッグ・飲酒問題、淫行疑惑、泥酔全裸写真流出など、日本人には考えられないようなヤンチャぶりが報道されてきた。なぜ、王室メンバーはこんなに奔放なのだろうか。

 実はイギリス王室は、王子たちの独身時代の“女遊び”自体は推奨している。過去、フィリップ王配はチャールズ皇太子に手紙で「きみのような立場なら、若いときに放蕩のかぎりをつくし、身を固める前にできるだけ多くの色恋を経験しておくべきだろう」とアドバイスしている。またタイム誌に対し「チャールズは女性を次々とベッドに連れこんでいる」と誇らしげに語っていたという(参照:『ザ・ロイヤルズ』祥伝社)。

 そこからすると、現在独身のアンドリュー王子が、交際女性が1000人を超えるというプレイボーイであること自体は、問題はないという認識なのだろう。もちろん未成年淫行という疑惑についてはこの限りではない。

王室メンバーの自覚
 もっともエリザベス女王は、スキャンダルは恥と考えている。1992年のクリスマス演説の際、エリザベス女王は「アナス・ホリビリス(ラテン語でひどい年の意味)」と表現した。チャールズ皇太子など、女王の子ども3人が離婚か別居をして、それにまつわる醜聞が多く流れ出たからだ。スキャンダルだらけの年を「わが王室は世界中の笑いもの」と嘆いたとされている。

 イギリス王室にも、当然ながら、神秘性がある時代があった。エリザベス女王は、国民の支持を集めるため、周りの勧めもあり、1969年にドキュメンタリー映画『ロイヤル・ファミリー』で女王と王室メンバーの日常生活を公開した。この映画は国民の半分近くが観たとされていて、国民がイギリス王室に一気に親近感を持つと同時に、より知りたいという願望が強くなり、報道が激化したと言われている。

 ヨーロッパのマスコミは、キャサリン妃、メーガン妃のビーチでのトップレス隠し撮り写真を掲載したことさえある。さすがに日本の皇室の人々がこのような状態になることはなく、日本のパパラッチがここまでの写真を撮ろうとすることもない。文化や考え方の違いからだろう。

一時金1億円超は「高すぎる」のか
 イギリス王室に嫁いだ妃たちは、家族問題に関するニュースが多い。たとえばメーガン妃は、甥がほぼ全裸で歩き回っているところを逮捕され、父親や異母姉、伯父が恥を晒すなどしている。キャサリン妃の叔父も、妻を殴り逮捕されている。

 イギリスと比べるのもおかしな話だが、小室さん問題が随分と小さな話に思えてくる。

 ネット民には、結婚して民間に下る際の1億円超の一時金が眞子さまというよりも小室さんのものになることに悔しさを感じている人が多いように見受けられる。家庭のトラブルを報じられ、バッシングされ、その後も監視されているお二人にとって、果たしてそれが高すぎるのかは疑問だ。

 一度民間に下れば、お二人のことを耳にする機会もぐっと減るだろう。秋篠宮家、小室家、小室さんの母佳代さんの元婚約者といった実際の関係者が納得するのであれば、それだけの話だ。国民に心から喜ばれる民間人夫婦でなければならないという理由はどこにもない。