坂口杏里は相当に「困っている人」 逮捕やジョブチェンジをエンタメとして消費しないでほしい

 2013年に亡くなった俳優・坂口良子さんの長女で元タレントの坂口杏里(28)が8月28日、警視庁に逮捕された。前日の朝、元交際相手の飲食店従業員男性(30代)が住む東京都中野区のマンションに侵入した邸宅侵入の疑いだ。2人で飲食後にタクシーで帰宅する際、彼女は男性が降りた後を追いかけ、部屋のインターホンを鳴らしたという。

 坂口容疑者は逮捕前日、インスタに「元カレにタクシー代返してと言って部屋の前まで行ったらドアに指を挟まれました」という文言とともに、切れて流血した本人の指と思われる写真を投稿していた。

 「私が悪いと言われたのですがタクシー代返して頂くことは何も悪くないので、とりあえず痛かったのと血まみれにされてしまいました」「あと腫れが凄まじいです。二度目の骨折かな」などとも綴り、心配の声が寄せられていた。この投稿は現在、削除されている。

 実際、坂口容疑者はこの際「部屋のドアに手を挟まれた」と110番通報していた。こうした事案では先に警察に通報した方が被害者となり得る可能性が高い。だが、容疑者として逮捕されたのは坂口容疑者のほうだった。実は男性は以前から、坂口容疑者とトラブルになっていることを警察に相談していたのだという。

 インスタの投稿から察するに、タクシー代を払って欲しいという気持ちからの邸宅侵入だったのだろう。それゆえ、逮捕後も「逮捕の理由はわかるが、納得していない」と供述している。

 坂口杏里容疑者は、かつては“坂口良子の娘”として母とともにバラエティ番組に出演し、おとぼけキャラで活躍していた。彼女の言動に周囲が騒ぎ、心配するようになったのは、良子さんが亡くなってからだろう。

 2016年に所属事務所を退社した彼女は、同年10月「ANRI」名義でMUTEKIデビューし、ヘアヌード写真集を出版するなど、バラエティタレント時代とは異なる仕事を受けるようになった。

 その翌年、2月からAV作品を3カ月続けてリリースしていた時期のことだが、知人であるホストの男性から金を脅し取ろうとした恐喝未遂容疑で警視庁新宿署に逮捕された。坂口容疑者は金を借りようとしたが断られたため、SNSを使い男性に「貸さないと2人の関係が分かる写真をばらまく」とメッセージを送り、現金3万円を脅し取ろうとしたという。このとき捜査関係者は、彼女が金銭に窮していたと語っている。

 坂口容疑者は今年6月30日に放送された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)でも、密着取材を続けるディレクターの向けるカメラに「すごい好きなホストの人がいて、その人の誕生日にタワーやったりとか」と、ホストに通い詰めていたことを告白していた。1000万円を超える借金があるとも明かしている。

 一度めの逮捕で不起訴処分となったのちは、芸能界を引退してキャバ嬢として生きていく決意をインスタで公表。その後、浅草ロック座でのストリップデビューが報じられるも、直前でキャンセルになり、ステージに立つことはなかった。以降はデリヘルの店舗を渡り歩くなどジョブチェンジを繰り返してきたなかでの、今回の逮捕であった。

 これから再度の処分保留による釈放となろうとも、起訴されようとも、彼女の人生は続いていく。今に至るまで多くのメディアが彼女の行状をエンタメのように扱い、ユーザーはそれを消費してきたが、もはや再びこうしたことが起こらないよう見守る段階に来ているのではないか。

 

「報道による不安」で再犯、再逮捕されたマラソン女王
 かつて“マラソン女王”と呼ばれた原裕美子さんは、現役時代に厳しい体重制限が課される中、摂食障害を発症し、のちに万引きを繰り返すようになった。2017年11月、宇都宮地裁足利支部で執行猶予判決がくだされたが、そのわずか3カ月後、つぎは群馬県太田市のスーパーでキャンディ1袋など3点、販売価格計382円を万引きして再び逮捕起訴された。

 彼女は前橋地裁太田支部で開かれた公判で、前回の宇都宮での逮捕のときに感じていた大きなストレスのひとつが「報道による不安」だったことを明かしている。

「自分のことが大きく報道され、すごく不安な毎日を過ごしていました。知られているのはわかっているけど、それでも隠したかった自分がいて、怖いと感じながら日々を過ごしていました」

 と、万引きでの逮捕が報じられ広く知られてしまったことが、大きく心にのしかかっていたのだという。

 だが、太田市の事件での逮捕ののち、彼女はマインドを切り替えた。自身が万引きをやめられない「クレプトマニア」であるという事実を受け止め、進んでメディアの取材をうけることにより、メディアを通じて自分の思いを広く伝えようと考えるようになったのだ。

 ジョブチェンジのたびにネットニュースや夕刊紙に取りざたされ、注目を浴びてきた坂口容疑者。『杏里爆発』というバンドも結成し、活動を始めていた。だが自分がこれから何をしていきたいのか、どういったことで注目されたいのか、彼女自身が熟考しなければ、トラブルが続いてしまう懸念がある。

 本来ならまず、彼女が考えをまとめるための助言やサポートがあってしかるべきだ。原さんに寄り添い続けた両親のように、坂口容疑者にも、彼女を見守り続ける存在が必要だろう。芸能事務所を辞めて以降、彼女が周囲に迷惑をかける「困った人」であるという認識は広まっていたが、彼女自身がどうすれば安全に生きられるのかわからず「困っている人」であるという見方はあまりされていなかったように思う。

 庇護者であった母を失って6年、年齢的には一人前の大人といえる年であっても、彼女はまだ一人で自立できる段階にはないだろう。おそらく今回の逮捕により弁護士が公的支援への接続を促すと思われるが、メディア側もいたずらに彼女の尊厳を傷つけるような報道は控えたい。

相葉雅紀は「嵐のお荷物」なんかじゃない! 低視聴率でも好感度高くCM本数は1位

 今月24日から25日にかけて放送された『24時間テレビ42・愛は地球を救う』(日本テレビ系)。平均視聴率は16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)、瞬間最高視聴率は39.0%であり、昨年を超える数字を叩き出した。しかし、メインパーソナリティーである嵐の相葉雅紀が主演した番組内のスペシャルドラマの視聴率は芳しくなく、ネット上では、「相葉雅紀は嵐のお荷物」などという記事も出ている。

 相葉が主演を務めたドラマのタイトルは「絆のペダル」。相葉演じる自転車選手の主人公が、肝臓の病気を患った母親(薬師丸ひろ子)に生体肝移植をするという選択により自身も手術を受け、葛藤しながらも選手として復活するまでを描いた実話に基づくストーリーだ。

「相葉雅紀が足を引っ張った」は“いじめ”的
 相葉雅紀の他にも、田中圭や波瑠など人気役者も出演しており、視聴率は18.0%だった。通常のドラマと比較すると驚異的な高さの数字だが、『24時間テレビ』内の歴代ドラマでは、ワースト3位。嵐メンバーは櫻井翔以外の4人が同番組のスペシャルドラマに主演しているが、その中でも「絆のペダル」は最も低い視聴率だった。ちなみに嵐の視聴率の順位は、1位は松本潤の「みゅうの足パパにあげる」(2008年)で25.6%、2位は二宮和也の「車イスで僕は空を飛ぶ」(2012年)で23.8%、3位は大野智で「今日の日はさようなら」(2013年)で23.4%だ。

 このことから、「相葉雅紀が『24時間テレビ』の足を引っ張った」「相葉雅紀は嵐のお荷物」などと叩かれているわけだが、そもそもドラマの視聴率がすべて主演の責任ということは全くない。相葉を他のメンバーと比較し、「劣っている」と責めるような記事自体、いじめに等しいともいえる。

 

相葉雅紀の真骨頂は“好感度”の高さ
 相葉雅紀の真骨頂は、俳優として視聴率を稼ぐことではなく、その“好感度”の高さにある。

 相葉雅紀主演のドラマはコンスタントに制作・放送されてきたが、確かにどれも高視聴率を収めたとは言い難い。最新の主演作『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)は、深夜枠ということもあってか、平均視聴率は5.3%であった。

 しかし一方で、CMとレギュラー番組の本数が嵐の中でもっとも多いのも、相葉雅紀だ。『2019上半期タレントCM起用者数ランキング』(ニホンモニター)では、男性部門でお笑いコンビ・サンドウィッチマンと同数で1位を獲得している。ソロでのレギュラー番組は『天才! 志村どうぶつ園』(日本テレビ系)『相葉マナブ』(テレビ朝日系)『グッと! スポーツ』の3本だ。

 相葉にCMやバラエティ番組のオファーが多い理由のひとつは、嫌われにくさ、つまり安定した好感度があることがあげられる。

 相葉は「週刊女性PRIME」が公開している「好きなジャニーズランキング」2017年で7位を獲得しているが、その理由は「優しそう」「いい人そう」「謙虚で真面目」というものだった。このランキングは熱心なジャニーズファンによるものと考えられるが、しかしジャニーズファンでない層においても、相葉に対して「いい人そう」というイメージを持っている人は少なくないと思われる。

 今月13日には、相葉が日本テレビで初MCを務めた『はじめまして! 一番遠い親戚さん』が放送され、NHKの『ファミリーヒストリー』と似た企画ではあるものの「面白い」と話題になった。嵐の活動休止後も好感度の高さを活かし、バラエティ番組やスポーツ番組で活躍することが期待される。

 そんな相葉雅紀が「中居正広からMCの座を奪う」という声もあったが、しかし相葉と中居の持ち味はまるで違う。MCとしての相葉の魅力はおっとりした柔らかさであり、他のタレントのトークをビシバシさばくスキルとはまた別だ。

 嵐内で、あるいはジャニーズの先輩後輩で比較するでもなく、相葉雅紀のタレントとしての魅力を正当に評価すれば、「お荷物」などという言葉は決して出てこない。そして嵐ファンは、彼ら一人ひとりがソロで高いスキルを持っているからではなく、5人の調和・バランスが絶妙だからこそ、嵐を愛しているのではないだろうか。

NGT48疑惑メンバーの「つながり」否定で山口真帆と暴行犯の「つながり」証言する社長…NGT48の二転三転する「つながり」定義

 今年1月に発覚したNGT48の暴行事件。当初、メンバーが犯人グループに、被害者である山口真帆の住む部屋番号や、彼女が乗車しているバスを教えたとして、ファンとメンバーの近しい関係、いわゆる「つながり」の問題が指摘された。山口真帆は再三にわたり、「犯人とつながっているメンバーをNGTから排除してほしい」と訴えてきたが、NGT側は「犯行教唆したメンバーはいない」と繰り返しており、この齟齬は山口が脱退した今も解消していない。

 そして8月27日、「週刊文春デジタル」が公開した記事によれば、同17日に開かれたNGT48の保護者会において、AKSの吉成夏子社長は、事件の犯人側が「今回の事件は、事件じゃない。もともと繋がっていたのは山口さん」と話していることを明かしたという。また、吉成社長は事件発覚以降に山口真帆と面談やLINEでコミュニケーションを取る中で、山口が嘘をついていた部分もあったとも説明したようだ。ただし、具体的にそれがどの点をさすのかは曖昧だ。

 この保護者会の録音データがどこから流出して「文春」記事として公開されたのかは不明だが、ともかくAKSとしては山口真帆が絶対的な被害者とはいえないと認識していることがうかがえる。むしろ、混乱を引き起こしたのは山口真帆であり、NGTに残留しているメンバーには何の非もないと言いたいのだろう。

 だが、「犯人とつながっているメンバーがいる」という山口の主張は「証拠が確認できない」として却下する一方で、犯人側の「もともと繋がっていたのは山口さん」という言葉を保護者たちに伝えるという吉成社長の判断には強い違和感がある。

 そもそも「つながり」とは何なのか。AKSが示す「つながり」の定義は、たびたび変化している。

 事件発覚後から現在に至るまで、「つながり」の内容がどのように変わっているのか、時系列で振り返ってみよう。

 

つながり=「個別で会う」「メンバーのマンション内で会う」
 まず、今年3月21日に発表された第三者委員会の調査報告書では、調査によって、犯人である男性を含むごく一部のファンと、一部のメンバーは私的領域において「つながり」を持っていたことが“噂”レベルでなく“具体的な事実”として垣間見ることができたとしている。以下は調査報告書からの引用で、事件の犯人のひとりを甲、事件に何らかの形で関わっている人物を丙としている。

① 丙と思われる男性から話しかけられ,何の抵抗もなく会話しているメンバーがいること,しかも,その内容が他の複数のメンバーの現時点での行動に関するものであること
② 丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること
③ 甲が山口氏の部屋の番号を知った経緯について,相当前に何人かのメンバーに聞いたと述べていること(本件録音データ。④ないし⑥についても同様)
④ 甲が本事件が発生することを知っていたかもしれないとして特定のメンバーの名前を挙げていること
⑤ 甲が,以前より,該当マンション内で、他のメンバーと会うなどしていたことから,その延長線上で,山口氏が講演終了後に帰ってきた際に,外で話すより該当マンション内で声をかけたほうがいいと考えて該当マンション内で山口氏に声をかけたと述べていること
⑥ 甲が山口氏と話すために山口氏の家に行くことについて相談していたメンバーがいるような発言をしていること
⑦ 本件事件後に,数名のメンバーがファンとの「つながり」があったとして自ら申告していること

 上記から、一部のファンとメンバーが個別で会ったり、メンバーのマンションにファンが入ったりするなどのつながりを持っていたことがわかる。ただ、不適切な男女交際はなかったとし、責任は管理不行届きの運営にあるとして、メンバーの解雇はされなかった。なお、ファンから聞いた、メンバー間で聞いたという噂レベルのものも含めると、メンバー36名中12名に、ファンとのつながりがあったという。

AKSの会見では、つながりに「挨拶も含まれる」と解釈変更
 第三者委員会調査報告書を公開した翌22日、AKSは会見を開く。当時AKSの取締役であった松村匠氏は、調査報告書の「つながり」には“挨拶”も含まれると説明した。しかし、会見の最中に山口真帆本人がTwitterで、つながりに挨拶は含まれないと反論。

<報告書に記載もないのに繋がりには挨拶も含まれるというのは勝手な解釈です。他のファンには公表できないような、特定のファンとの私的交流を繋がりと言うのはメンバーのみならずファンの皆さんも認識していると思います。証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます >(山口真帆のツイート。現在は削除)

 このツイートについて記者から指摘されると、松村氏は「勝手な解釈であった」と訂正した。この時点ですでに、運営の解釈と第三者委員会の発表内容に相違がある。

 ネット上では、ファンとつながっているメンバーを憶測する動きが強まり、「犯行を教唆した」などとして、一部のメンバーが猛烈なバッシングを受けることとなった。

 

劇場支配人の早川麻衣子氏は「つながりはDM」
 会見から約2カ月後の5月23日、今村悦朗氏に代わってNGT48劇場支配人に就任した早川麻依子氏は、突如、個人のTwitterを開始する。<メンバーを預かる支配人として、違うことは違うと、NGT48のメンバーのために発信していきたいと思います>と宣言すると、第三者委員会の調査報告書でファンとの「つながり」があると名前が挙がった12名のつながりの内容は、“曖昧”であり全く根拠がないと説明した。

<報告書に出ている、具体的に名前が挙がった12人ですが、 ○○がつながっていると人から聞いた。 ○○っぽい子が男の人といるのを見た。 ○○はつながっていると思う。 ○○が人目を避けるように歩いていた。 という曖昧な話ばかり。 処分しようにも全く証拠がありません>
<つながりを申告してきたメンバーもいました。 DMを2回返信してしまったが私的に会った事はない。 また、 取材先の飲食店の方が偶然ファンで、クレープをサービスしてくれて、来店のお礼のDMについ返信をしてしまった。 そんな内容のものでした>
<このつながりの話は、私が第三者委員会の報告後にメンバーから聞いた話です。 私がこのtwitterに書くことは、自分が直接聞いた話や、自分が確認を取れたものだけになります>

 前出のように、第三者委員会の調査報告書にある「つながり」は、ファンと個別で複数回会ったメンバーがいた、メンバーのマンション内でファンと会っていたとの記述がある。しかし早川氏の独自調査によると、メンバーとファンのつながりは「TwitterでDMを返した」程度だったというから、あまりにかけ離れている。調査報告書の内容を否定する早川氏の投稿には、混乱するファンのリプライが多数寄せられている。

民事裁判の訴状にも「つながり」の内容が明記か
 7月になると、AKSは犯人である男性2人に対して3000万円の損害賠償金を求める民事裁判を起こしているが、その訴状には「一部のメンバーは犯人グループと食事をしたり遊んだりする関係だった」といった趣旨の記載がされているとの報道もあった。

 NGT48は今月18日から劇場公演を再開。公演当日、事件との関係が疑われているメンバーの西潟茉莉奈(事件後に新潟警察から事情聴取を受けている)は、「今日を迎えるまで、真実でないことが広まってしまって。すごくメンバーみんな苦しんだんですけど、言われたことが真実であるならば、このステージには立てません」と涙ながらに述べた。しかし、“真実”が何かには言及せず、結果、ネットでは炎上する。

 これを受け、8月19日付けの「東スポweb」は、「NGT西潟茉莉奈“大炎上”発言の真意 運営幹部を直撃」と題した記事を公開。記事によると、西潟の「真実ではない」とは、事件とは全く関わっていない」ということを言いたかったのではと運営幹部は推測している。一方、事件に関わっておらずとも、ファンとのつながりについては運営幹部も認めており、裁判の訴状にも、「一部メンバーとは以前から一緒に食事や遊んだりするなど交流を持っていた」との記載があるという。それ以上のつながりが発覚した場合は、メンバーを処分するそうだ。

 ただ、訴状に「つながり」の詳細が書かれているという部分は、記事公開後に削除された。

 

「AKB48新聞」でのつながりは「DMと挨拶」
 さらに、今月23日発売の「AKB48新聞」も、NGT48メンバーとファンとの「つながり」について「本紙見解」を出している。「AKB48新聞」の独自取材によると、つながりを指摘される12人を網羅することはできなかったものの、いずれのつながりも「SNS上でのDMの返信」「街で偶然出会った時の挨拶程度」だったという。劇場支配人である早川麻依子氏と同様の意見だ。なお、運営の意図や指示が「AKB48新聞」に介入したことは、創刊以来1度もないそうだ。

 第三者委員会の調査報告書と度々違う見解が示されるNGT48メンバーとファンの「つながり」。こうなると、第三者委員会の調査とは一体何だったのだろうか。

 もし、調査報告書が間違いで、早川氏や「AKB48新聞」にあるように、メンバーとファンの間には「SNS上でのDM」「挨拶」程度のつながりしかなかったというのであれば、今も炎上しているメンバーのためにも、あらためて正確に「メンバーとファンのつながりはどういうものだったか」を発表した方がよいのではないか。

長瀬智也「ジャニーズ辞める」報道を覆す、山口達也「TOKIOには歌ってほしい」

 8月29日発売の「女性セブン」(小学館)で、元TOKIOの山口達也が独占インタビューに応じていることがわかった。

 先んじて概要を伝えたweb版の「NEWSポストセブン」には、白Tシャツにジーンズ姿で丸刈りの、山口達也の近影も。顔色は良く、思いのほか体調は良好そうだ。

 2018年4月に、未成年への強制わいせつで書類送検されていたことが明らかになり、芸能界を去った山口達也。その後は、アルコール依存症や双極性障害の治療とリハビリに励んでいると伝えられてきた。

 「NEWSポストセブン」によれば、山口達也は自身の脱退後に音楽活動を休止しているTOKIOのことを思い、インタビューに応じたという。山口が抜けたとはいえ、代理のサポートベーシストを入れて音楽活動を再開することも不可能ではないと思われたが、TOKIOはそれを頑なに拒んだといわれる。

 一方で長瀬智也は、音楽活動に強いこだわりを持っており、音楽活動が出来ないならばジャニーズ事務所を辞めたいと漏らしているとの報道も噴出。ただ、ジャニーズ事務所に籍を置きつつも、たとえばソロのアーティストとして音楽活動を始めることは可能だろう。

 山口達也は同誌取材に「音楽ができなくて苦しむTOKIOは見たくない」「TOKIOには歌ってほしい」と吐露したという。モチベーション低下による空中分解、解散説まで浮上しているTOKIOだが、山口のメッセージを受けて再び音楽を奏でる日は来るだろうか。

NGT48と山口真帆サイドの確執再び 「山口こそ犯人と繋がり」の意味とは?

 NGT48の運営会社AKSが開いたメンバーの保護者に対する説明会の音声データを、「週刊文春」(文藝春秋)がweb版で公開した。音源の中には、AKSの吉成夏子社長による「暴行事件の犯人グループは『山口真帆と繋がっていた』と言っている」との証言もあり、ファンの間に波紋を広げている。

 保護者会があったのは、今月17日。NGT48が劇場公演を再開させる前日だった。40人ほどの保護者とAKSの役員、スタッフが出席したという。「週刊文春オンライン」においてその一部が、全文は有料会員制のサービス「週刊文春デジタル」にて公開されている。

山口真帆は「犯人とメンバーが繋がっている」という証拠の提出を拒否
 保護者会では最初に、セキュリティー強化やSNSの講習会の内容を紹介。その後、吉成夏子社長による「現在の状況」についての説明があったという。

 吉成氏はまず、山口真帆が卒業公演の際、吉成氏から「不起訴であれば事件じゃない」と言われパワハラを受けた、と明かしたことについて、「そのような事実は一切ない」と否定。公に否定しなかった理由は「言った言わないの話になってしまう」からだと説明した。

 吉成氏は山口と計15時間ほど、話し合いをしたという。山口は暴行事件をShowroomで告発した際も、その後のSNSでも、一貫して「犯人と繋がっているメンバーがおり、犯行を教唆した」と主張しているが、吉成氏との面談でも同様の証言をしたという。その証拠も持っていると言い、吉成氏に対して「事件に関わった4人を解雇してほしい」と主張していたそうだ。

 しかし山口は「メンバーと犯人が繋がっている証拠」の提出を求められると、「隠蔽されるから証拠は出せない」と頑なに拒んだという。今年3月に発表された「第三者委員会」の調査報告でもメンバーが事件に関与しているという事実は認められず、「証拠もないのにメンバーを解雇することはできない」ことから、運営は山口の言うメンバー4人を解雇しなかった。

 

民事裁判は「誰が一番“嘘つき”なのかをはっきりさせるため」
 吉成氏はAKSが暴行事件の犯人に対して起こした民事裁判についても言及。AKSが裁判を起こしたのは今年7月で、犯人である男性2人に対して3000万円の損害賠償金を求めているが、吉成氏によると賠償が目的ではなく、「誰が一番“嘘つき”なのかをはっきりさせるため」。被疑者は“和解”を求めているが、それを飲めば、「AKSが犯人を丸め込み、真実を闇に葬ろうとしている」という世論が形成され、疑惑が払拭されることはないと考えたからだ。

 驚くべきことに、吉成氏によれば、事件の犯人側は「今回の事件は、事件じゃない。もともと繋がっていたのは山口さん」と言っているのだという。この“繋がっていた”がどのような意味であるかは説明されていないが、裁判によって明らかにされるのだろうか。吉成氏はこの部分を明確にすれば、AKSが絶対悪かのように叩かれる状況が覆ると踏んでいるのかもしれない。

 時間を今年1月の山口真帆による事件告発まで巻き戻そう。山口は一部のメンバーに対して「間違ったことをしている」との怒りを抱いており、運営にも強い不信感を持っていた。一方で、山口が事件を告発するまで、他のNGTメンバーや運営のSNS投稿は不穏な空気を一切感じさせないものであり、山口とその他メンバーとの温度差は非常に激しいことがうかがえた。事件発覚から現在に至るまで、NGTメンバーは暴行被害を受けたはずの山口を気遣うコメントもなく、その関係不和は明らかだ。

 これは、山口真帆の主張が真実で、それを否定する側が虚偽だという意味ではないし、その逆でももちろんない。なぜ山口と一部メンバー・運営の間にこれほどまで深い溝ができてしまったのか、そこまで遡らなければ、全容解明に至らないのではないか、ということだ。

 ともすればこれはごく私的な領域の話になり、公にすべきではないのかもしれないが、事件発生の前段階で何らかの確執がなければ、山口真帆が「犯人と繋がっているメンバーがおり、犯行を教唆した」と主張し、「メンバーの解雇」を強硬に訴えることはあり得なかったのではないか。NGTサイドにそこまで掘り下げた説明を求めることは酷だろうか。

 この事件の“本質”は、まだ見えない。

木村拓哉がまた「型破りな天才」? ドラマ『グランメゾン東京』のデジャヴ感

 今年秋クールのTBS系「日曜劇場」で放送される木村拓哉主演の連続ドラマのタイトルが、『グランメゾン東京』に決定。すでに発表済みだった鈴木京香に加え、Kis-My-Ft2の玉森裕太、尾上菊之助、及川光博、沢村一樹らキャストが新たに発表された。

 木村拓哉が演じるのは、フランス料理のシェフ・尾花夏樹。パリで開いたフランス料理店で二つ星を獲得し、カリスマシェフともてはやされるも三つ星には手が届かず、ある事件を機に店も仲間もすべて失いどん底に落ちる。しかし、女性シェフ・早見倫子との出会いがきっかけで再起をかけ、世界最高の三つ星レストラン「グランメゾン東京」を作り上げることを決意。<“大人の青春”をかけたヒューマンストーリー>だそうだ。

 今年5月に、木村拓哉が秋クールの「日曜劇場」で天才シェフを演じることや、ヒロインが鈴木京香であることは発表されていた。その時点で「また天才の役?」と冷笑的な反応もネット上では多かったが、いつからか「木村拓哉といえば型破りな天才」というイメージがべっとりこびりついてしまっているようだ。

 

木村拓哉は「型破りな天才」役が多すぎる
 たしかに木村拓哉が今まででドラマで演じてきた役は、型破りな天才やカリスマ的な魅力を持つ人物が多かった。「何をやってもキムタク」「また天才役か」といった揶揄は、木村拓哉が連続ドラマで主演を務めると発表されるたびに繰り返されており、視聴者にも“飽き”が来ているのかもしれない。

 とはいえ、実のところ「天才(カリスマ/型破りな男)が活躍するストーリー」ばかりでもない。カリスマ美容師、一流の外科医、天才物理学者兼アンドロイド、モテモテのやり手事業家、元ホストの脳科学者、型破りな検事、型破りな内閣総理大臣、純粋でまっすぐなパイロット、「maybe」が口癖のアイスホッケー選手などの役を演じてきた木村だが、記憶を失ったコック見習い、民間のボディーガード、わらしべ長者、南極観測隊、華麗なる財閥一家の長男などの役でも好評を博している。

 今年1月に公開された木村拓哉主演の映画『マスカレード・ホテル』でヒロインを演じた長澤まさみは、「ザテレビジョン」(KADOKAWA)に掲載された木村との対談で「木村さんは、朝ドラのお父さん役をやるべきです」と提案していた。

 「朝ドラのお父さん」は、「ヒロイン」である娘を陰ながら見守り、応援するが、父親役であるがゆえ「ヒロイン」と結ばれることはなく、場合によっては物語途中で病死することもある。木村が今まで演じたことのない役どころだ。

 現在46歳の木村拓哉が父親役を演じることは不自然なことではなく、木村自身も二人の娘を持つ父親。そろそろ、「型破りな主役」ではなく「主演を見守る役」にシフトし、新たな一面を見せるのもアリかもしれない。

 なんだかんだ言われても、木村拓哉主演のドラマはここ数年も高視聴率を叩き出している。昨年1月から放送された木村主演のドラマ『BG〜身辺警護人〜』も、平均視聴率は15.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、最高視聴率は最終回の17.3%であった。『グランメゾン東京』も、二桁のラインは死守するだろう。

失業保険、自分はいくらもらえる? 仕事を辞めたらすぐにやってほしいお金の手続き

 何らかの理由で失業状態になり収入がなくなってしまった際、心強い制度といえるが「失業保険」です。とはいえ、「失業保険」が具体的にどのようなもので、どういった条件を満たしていれば受け取れるのかなど、知る機会はなかなかありません。

 「失業保険」はどんな時に、どんなふうに私たちを助けてくれるのか。また、失業保険以外に失業時に役立つ制度もご紹介します。

失業保険とは?
 実は、「失業保険」という名称の保険は存在しません。日本における「失業保険」とは、「雇用保険」の給付の1つ、「基本手当」のことを指しています。(以下ではわかりやすいように「失業保険」とします)

 社会保険の1つである「雇用保険」は、失業時以外にも、育児や介護などで休職する際に、一定条件を満たせばお金がもらえる制度として存在しています。雇用保険の保険料は、被雇用者(被保険者)の毎月の給与から天引きされているほか、事業主も負担しています。雇用保険を管轄するのは厚生労働省で、その窓口は公共職業安定所(ハローワーク)です。

 失業状態にあると認められた場合にもらえる「失業保険」。支給要件は、雇用保険被保険者が、失業状態にあることに加えて、離職日以前の2年間に「被保険者期間」が通算12カ月以上あること。ただし、後述する「特定受給資格者」や「特定理由離職者」に該当する人は、)離職日以前の1年間に、被保険者期間が通算6カ月以上あれば対象となります。

失業保険でもらえる金額は?
 では、実際に失業した時、失業保険はいくらもらえるのでしょうか。これは、失業保険日額×失業期間となります。

 「失業保険日額」がどうやって決まるのかというと、原則、離職した日の直前の6カ月間に支払われていた賃金の合計を180で割った金額のおよそ45~80%。この比率は、賃金の低い人ほど高い率で設定されています。一方で年齢区分ごとに上限額もあり、30歳未満は6,815円、30歳以上45歳未満は7,570円、45歳以上60歳未満は8,335円、60歳以上65歳未満は7,150円です。

 また、離職日以降、この失業保険が「いつから」「何日間(所定給付日数)」支給されるのかは、雇用保険の加入期間や、失業理由、年齢によって変わってきます。

会社都合退職の場合
 解雇や倒産など会社都合で失業した場合は「特定受給資格者」、疾病や妊娠、事業所の移転により通勤が困難など正当な理由で自己都合退職した場合は「特定理由離職者」に該当します。これらの場合に支給される日数は、以下の通りです。

・被保険者期間が1年未満:年齢にかかわらず90日
・被保険者期間が1年以上5年未満:30歳未満は90日、30歳以上35歳未満は120日、35歳以上45歳未満は150日、45歳以上60歳未満は180日、60歳以上65歳未満は150日
・被保険者期間が5年以上10年未満:30歳未満は120日、30歳以上45歳未満は180日、45歳以上60歳未満は240日、60歳以上65歳未満は180日
・被保険者期間が10年以上20年未満:30歳未満は180日、30歳以上35歳未満は210日、35歳以上45歳未満は240日、45歳以上60歳未満は270日、60歳以上65歳未満は210日
・被保険者期間が20年以上:30歳以上35歳未満は240日、35歳以上45歳未満は270日、45歳以上60歳未満は330日、60歳以上65歳未満は240日

自己都合退職の場合
 自己都合による離職の場合、ハローワークに離職票を持って出向き、失業認定がなされても、すぐに失業保険の支給対象となるわけではなく、3カ月の給付制限期間があります。つまり自己都合退職の場合、失業により無収入になっても最初の3カ月間は給付されないので、預貯金などでやりくりしなければなりません。

失業保険をもらうための手続き
 「離職」した人が失業保険をもらうには、いくつかの手続きが必要です。

 まずは離職後、居住地の管轄のハローワークに出向いて、受給資格の申請をします。窓口で、「求職申込」を行い、「離職票(雇用保険被保険者離職票)」を提出。受給資格があることが確認されると、職員から「雇用保険受給資格者のしおり」が渡され、「受給説明会」の日程が案内されます。

 受給説明会では雇用保険制度の説明がなされ、「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」が渡され、第1回目「失業認定日(失業状態であることが認定される日)」も知らされます。失業認定を受けるまでの間は、積極的な求職活動が望まれます。

 その後、原則4週間に1度、「失業の認定(失業状態にあることの確認)」が行われ、受給資格者は「失業認定申告書」「雇用保険受給資格者証」を提出します。

失業保険の待期期間や受給中にアルバイトは可能? バレない?
 失業保険の待期期間や、給付制限期間、あるいは失業保険受給中にアルバイトが可能なのかというと、ハローワークで手続きを行った受給資格決定日を含む7日間の待期期間中は、アルバイトなどの労働はできません。少しでも収入を得れば、待期期間の延長となるため、要注意。

 待期期間終了後は、給付制限期間の3カ月も失業保険受給中もアルバイト自体は可能。ただし、いずれも、一定の条件が設けられています。

 まず、給付制限期間は、雇用保険の加入条件を満たすほどの労働を行うと、ハローワーク側が「就職した」と見なす可能性があります。勤務日数や労働時間など、「就職した」と見なす基準は各ハローワークによって若干の違いがありますが、大まかなラインは、雇用保険加入条件の「週20時間以上の労働」「31日以上雇用される見込み」です。

 失業保険受給中にアルバイトをする場合は、「失業認定申告書」の提出時に、アルバイト申告を行うことが義務付けられています。失業保険受給中に1日4時間以上の労働を行うと、労働日数分だけ失業保険の支給が先送りとなり、所定給付日数が来ればその時点で支給は終了となります。1日4時間以下の労働の場合は、収入金額に応じて失業保険が減額されます。

 貯蓄に余裕がないなどで、給付制限期間や失業保険受給中にアルバイトをしたいと考えている人は、あらかじめハローワークに相談しておくことをお勧めします。もし内緒でアルバイトを開始し、それがハローワークにバレて「不正受給」と見なされた場合、ペナルティとして受給額の3倍の金額を納付しなければなりません。現在は「マイナンバー」も機能しているため、昔に比べてバレやすくなっています。嘘をつく意図はなくとも、うっかり申請漏れのないようにしてください。

失業保険受給中は扶養に入れる?
 給付制限期間中や失業保険受給中、「年収130万円以下」という条件を満たしていれば、家族の扶養に入ることができます。というのも健康保険組合で、被保険者(=従業員)の扶養に入れるのが「年収130万円以下」というルールになっているからです。

 そのため失業保険受給中は、失業保険日額×360日で算出した金額が130万円以下であれば、家族の扶養に入れます。場合によっては、給付制限期間中は扶養に入り、失業保険受給が始まると扶養から抜ける、ということもあり得ます。

失業中に受け取れる失業保険以外のお金・支援
 雇用保険では、失業保険(失業給付)のほかにも、失業に際して受け取れる可能性のあるお金や支援が用意されています。

再就職手当
 待期期間満了後、早期に再就職先が決まった時に支給されるのが「再就職手当」。なるべく早く再就職したほうが、支給額は高くなる仕組みになっています。

 給付制限期間のない人(特定受給資格者や特定理由離職者)は、待期期間満了後、失業保険の残日数が3分の1以上残っているうちに再就職すれば、就職の経路を問わず受け取ることができます。

 給付制限期間がある人の場合は、待期期間満了後、最初の1カ月はハローワークまたは職業紹介事業者の紹介で再就職した場合に支給され、それ以降の再就職では就職経路は問わず失業保険残日数30日以上であれば支給対象となります。

 再就職手当の申請は、就職日の翌日から1カ月以内に支給申請書を最寄りのハローワークに提出しなければならず、窓口持参のほか、郵送でも可能となっています。

 また、再就職手当を受給した人が再就職先に6カ月以上雇用され、かつ再就職先の賃金の1日分の額が離職前の賃金の1日分の額より低い場合には「就業促進定着手当」が支給されます。

 一方で、退職時にはすでに次の就職先が決まっている転職者も少なくありません。その場合はどうなるのか。 結論から言えば、離職時にすでに再就職先(1週間に20時間以上の労働)が決まっている場合、「再就職手当」は受け取れません。雇用保険はあくまでも失業に対応するものなので、失業期間がないのであれば保険でカバーする必要はないということです。

 ただしその場合、雇用保険の加入期間はリセットされず通算されていきます。また、再就職先をすぐに辞めた場合に失業保険を受けたいとなったら、その前の離職時に発行された離職票も必要になるため、離職票は4年間は保管しておいてください。

傷病手当
 「傷病手当」は、受給資格者が求職申込後、「15日以上引き続いて疾病又は負傷のために職業に就くことができない」と認められた場合に、失業保険に代わって支給される手当です。

 支給額は失業保険日額と同額であり、「30日以上引き続いて疾病又は負傷のために職業に就くことができない」場合は、受給資格者が申し出れば、受給期間を最大4年間まで延長できます。14日以内の疾病や負傷の場合は、失業保険が支給されます。なお、健康保険の傷病手当金とは別物です。

求職者支援制度
 失業中ですが雇用保険が適用されない人たち(失業保険受給中に再就職ができなかった、雇用保険の加入期間が足りず失業保険が支給されない、自営廃業、就職先が決まらないまま学校を卒業したなど)を「特定求職者」として支援するのが「求職者支援制度」です。

 特定求職者は、無料で「求職者支援訓練」や「公共職業訓練」を受講することができます(テキスト代は自己負担)。申し込みの窓口はハローワークとなります。

職業訓練受講給付金
 特定求職者で一定要件を満たした人に支給される「職業訓練受講給付金」には、「職業訓練受講手当」「通所手当」「寄宿手当」があります。

・職業訓練受講手当…月額10万円
・通所手当…職業訓練を受講するにあたってかかる交通費(上限あり)
・寄宿手当…月額10,700円 (職業訓練を受講するにあたり、配偶者などと別居して寄宿した場合に支給される)

 職業訓練受講給付金は、支給単位期間(原則1カ月)ごとに支給され、支給単位期間が終わるごとに、指定された日にハローワークに来所し、職業訓練受講給付金の支給申請と職業相談を行います。

 支給要件は以下の通りです。

(1)本人収入が月8万円以下 
(2)世帯全体の収入が月25万円以下 
(3) 世帯全体の金融資産が300万円以下 
(4)現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない 
(5)全ての訓練実施日に出席している(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)
(6)世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない 
(7)過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない 

 (1)~(7)のすべての要件を満たしていなければなりません。あくまでも、職業訓練および求職活動に熱心な人を応援するための制度であり、一度でも訓練を欠席・遅刻・欠課、早退、ハローワークの就職支援を拒否すると「職業訓練受講給付金」は受給できなくなります。また、たとえやむを得ない理由による欠席でも、支給単位期間ごとに出席率が8割以上に達していない場合は受給できません。

家賃補助
 「住居確保給付金」という、家賃補助の制度もあります。

支給対象者は

・申請日において65歳未満であって、離職等後2年以内の者
・離職等の前に世帯の生計を主として維持していたこと
・ハローワークに求職の申し込みをしていること
・国の雇用施策による給付(職業訓練受講給付金)等を受けていないこと

支給要件は

(1)収入要件:申請月の世帯収入合計額が、基準額(市町村民税均等割が非課税となる収入額の12分の1)+家賃額以下であること。家賃額は、住宅扶助特別基準額が上限。※雇用保険の失業等給付、児童扶養手当等各種手当、年金等の公的給付については収入として算定する。
(2)資産要件:申請時の世帯の預貯金合計額が、基準額×6(ただし100万円を超えない額)以下であること。※単身世帯:50.4万円(8.4万円×6)、2人世帯:78万円(13万円×6)、3人以上世帯: 100万円以下。
(3)就職活動要件:ハローワークでの月2回以上の職業相談、自治体での月4回以上の面接支援等。

 支給額は、賃貸住宅の家賃額です。上限額は住宅扶助特別基準額で、たとえば東京都1級地の場合は単身世帯は53,700円、2人世帯は64,000円までとされています。支給期間は原則3カ月間ですが、就職活動をしっかりと行っている場合は延長も可能で最長9カ月まで支給されます。

 「住居確保給付金」は、支給要件を満たしていれば、雇用保険加入の有無を問わず支給されますが「職業訓練受講給付金」との併用はできません。相談窓口は、ハローワークではなく、各自治体や都道府県の福祉事務所などに設置されている自立相談支援機関となっています。

国民年金保険料特例免除
 失業などの事情で国民年金保険料を納めることが困難になった際、申請できるのが「国民年金保険料特例免除」です。承認されると保険料の納付が免除、あるいは猶予となります。免除額は4種類あり、全額、4分の3、半額、4分の1です。

 雇用保険被保険者だった人が失業を理由として国民年金保険料の免除・納付猶予の申請を行う場合、必要な書類は、申請用紙、年金手帳または基礎年金番号通知書、雇用保険受給資格者証の写しまたは雇用保険被保険者離職票等の写し(雇用保険の被保険者であった方が失業等による申請を行う場合)。

 申請先は、住民登録をしている自治体の国民年金担当窓口で、郵送も可能です。

国民健康保険料の軽減
 離職日時点で65歳未満であり、「特定受給資格者」または「特定理由離職者」として失業保険を受給できる人は、国民健康保険料の軽減措置が適用されます。申請先は、各自治体の国民健康保険の担当窓口です。届出に必要となるのは、国民健康保険被保険者証、雇用保険受給資格者証、印鑑です。

 軽減内容は、離職者の「給与所得」を100分の30として保険料を算定します。軽減期間は、離職日の翌日が属する月から、翌年度3月31日まで(軽減期間内に国民健康保険の資格を喪失する場合は、喪失までの期間)。

住民税の減免・分納
 失業によって所得が減った場合、住民税の減免を認めている自治体もあります。

 各自治体によって、申請に必要な書類は異なりますが、自治体の市民税・区民税の担当部署が窓口となっており、雇用保険受給資格者証や給与明細書、疾病や負傷による失業の場合は医師による診断書などの提出が義務付けられている場合が多いようです。減免額などの詳細は、お住まいの自治体に電話などで問い合わせてご確認ください。

 どこに問い合わせたらいいのかわからない場合、住んでいる地域の区役所、市役所など役場の代表電話番号にかけて何を知りたいのかを伝えれば、担当部署の窓口につないでもらえたり、該当機関の電話番号を教えてくれたり、必要な情報を得られるはずです。

ジャニー喜多川氏の性的虐待、裁判所で真実と認められても闇に葬られた現実

 8月24日から25日にかけて放送される『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)では、7月9日に亡くなったジャニー喜多川氏の追悼企画が放送される。

 「生涯を捧げたエンターテインメント ジャニー喜多川の想い」と題されたこの『24時間テレビ』の特別企画では、メインパーソナリティーの嵐に加え、SixTONES、HiHi Jets、美 少年、少年忍者といったグループが、ジャニー喜多川氏の残した思い出の楽曲を歌うと告知されている。

 ファンからは嵐とジャニーズ事務所若手グループとのコラボを期待する声がある一方、「番組の私物化」「なぜ『24時間テレビ』で?」といった意見もネット上には多く見受けられる。

 そういった声があがるのは当然だろう。『24時間テレビ』は、障がい者や難病患者に対する福祉、災害の被災者への支援、環境保護などをテーマにしたチャリティー番組という名目で募金を募っている。ジャニー氏の追悼企画はその趣旨とはずれ、日テレとジャニーズ事務所の蜜月をアピールするものでしかないからだ。

 1978年に放送開始した『24時間テレビ』だが、2003年のTOKIOを皮切りに、今年の嵐に至るまで一度も途切れることなくジャニーズ事務所のタレントがメインパーソナリティーを務めている。そうした状況が、番組の主題とはそぐわないこの特別企画を実現させたのだろう。

 ジャニー氏が芸能界に残した足跡は非常に大きいもので、追悼企画を放送することの意義はあるだろう。音楽番組などで編まれる企画ならば違和感はない。実際、テレビ朝日系列の『ミュージックステーション』は7月19日放送回で追悼企画を放送している。

しかし日本テレビは、『24時間テレビ』という番組の掲げる目的との整合性や、視聴者がどんな感想を抱くかということよりも、ジャニーズ事務所のご機嫌伺いを優先したようだ。

ジャニー喜多川氏の性的虐待は「疑惑」ではない
 日本テレビに限らず、テレビ局は大きな力をもつジャニーズ事務所の力に怯え、「ジャニーズ事務所所属タレントのスキャンダル揉み消しに協力する」「ジャニーズ事務所を離脱したタレントに対する不当な干し上げに加担する」といったことを継続的に行ってきた。

 その「忖度」の象徴たるものが、ジャニー氏による所属タレントへの性虐待に関するものだろう。

 ジャニー氏が所属タレントに対して性的虐待を行っているという“疑惑”は生前から常に取り沙汰されてきた。そのなかには、裁判所によって“真実”であると認められたものもある。

 しかし、日本のメディアでジャニー氏の訃報を伝える際にそのことに触れるものは皆無であった。

 

 一方、海外メディアでは、ジャニー氏の訃報を伝える記事で、性的虐待についてはっきり記している。たとえば、2019年9月9日付ネットニュース版「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたジャニー氏の訃報を伝える記事にはこのように書かれている。

<2002年、東京地方裁判所は、所属する若いタレントたちへのセクシャルハラスメントを報じた週刊誌が名誉棄損であるとの喜多川の主張を支持したが、その後、裁判所は判決の一部を覆した>(編集部訳、以下同)

 同じ日のネットニュース版「BBCニュース」でも同様だった。

<彼のキャリアは論争と無縁ではなかった。1999年、日本の雑誌「週刊文春」が事務所の少年たちに対して性的虐待を加えている記事を何度も掲載したのだ。喜多川はすべての告発を否定。そして、雑誌を相手どった名誉毀損の裁判を起こし勝利した。しかし、その後、裁判所は判決の一部を覆した。彼はどの告発に関しても罪に問われることはなかった>

権力を利用した悪質なセクシャルハラスメント
 ジャニー氏の性的虐待疑惑については、ニューヨーク・タイムズやBBCの報道で触れられている「週刊文春」記事の前から、ジャニーズ事務所の元所属タレントたちが暴露本を通じて告発してきた。

 元フォーリーブスの北公次による『光GENJIへ』(データハウス)、元ジャニーズの中谷良『ジャニーズの逆襲』(データハウス)、平本淳也『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(鹿砦社)、豊川誕『ひとりぼっちの旅立ち』(鹿砦社)、そして、2005年には光GENJIの候補メンバーだった木山将吾による『Smapへ――そして、すべてのジャニーズタレントへ』(鹿砦社)と、何冊も暴露本が出版されている。

 だがすべては“公然の秘密”のままだった。しかし、「週刊文春」は1999年から2000年にかけ、10回以上におよぶ追及記事を掲載する。

 記事によれば、「合宿所」と呼ばれているジャニー氏の自宅や、コンサート先のホテルにジュニアのメンバーが宿泊する際、夜中になるとジャニー氏が夜這いをしかけてきて、そのまま肉体関係を強要するのだという。

 ジャニー氏はほとんど同じ手口で何人ものジュニアのメンバーに関係を迫った。「週刊文春」の追及記事では、複数の少年が同様の被害を語っている。

 

 ジャニー氏は翌朝になると必ず数万円単位のお小遣いを渡すというが、少年たちが肉体関係に応じたのは、そんなはした金のためではない。ジャニー氏の要求を断れば、事務所内での自分の立ち位置が悪くなったり、グループとしてデビューさせてもらえないかもしれないという恐怖があるからだ。実際、記事ではジャニー氏との関係を拒絶したことによって口をきいてもらえなくなった例も記されている。

 ジャニーズ事務所のタレントとして成功したければ、どんな理不尽なハラスメントであろうとも、歯を食いしばって耐えるしかない。「週刊文春」は、ジャニー氏のハラスメント自体はもちろん、こうした権力構造そのものを、記事のなかで何度も繰り返し批判していた。

 これに対しジャニーズ事務所とジャニー氏は、キャンペーン記事によって名誉を毀損されたとして東京地裁に民事訴訟を起こした。

 一審ではジャニーズ側の勝訴となったのだが、二審ではセクハラ行為の部分は事実であると認定して損害賠償額が減額された。

 「週刊文春」によれば、控訴審判決のなかで東京高裁は<喜多川が少年らに対しセクハラ行為をしたとの各証言はこれを信用することができ、喜多川が少年達が逆らえばステージの立ち位置が悪くなったり、デビューできなくなるという抗拒不能な状態にあるのに乗じ、セクハラ行為をしているとの本件記事は、その重要な部分について真実であることの証明があった>と結論づけたという。

 この後、ジャニーズ側は上告したが棄却された。結果的に、名誉毀損自体は認められたが、それは「合宿所のなかで少年らに飲酒や喫煙をさせている」といった記述に対するものであり、ジャニー氏のセクシャルハラスメント自体は事実と認定されたのである。

少年への性虐待は「なかったこと」にされている
 しかし、「週刊文春」記事やこの裁判について、日本国内の主要メディアは黙殺した。マスメディアは総出で少年への性虐待を見ないようにし、ジャニー氏の行為は糾弾されることも罰されることもなかった。こうした日本メディアの「圧力に屈する」「権力に忖度する」といった構図がジャニーズタブーをつくりだし、結果的に、少年たちの心に一生残るような傷を残す非道な行為がまかり通る環境を生み出してしまったのだ。

 これもジャニーズ事務所への忖度が必要ない海外メディアは別であり、2000年1月30日付「ニューヨーク・タイムズ」では、ジャニー氏の性的虐待のみならず、強大な力をもつジャニーズ事務所に屈服してジャニー氏に関するネガティブな報道ができない日本のメディア状況も含めて報道された。

 

 先に紹介した「BBCニュース」のジャニー氏訃報記事では、やはりこんな記述がある。

<彼の事務所は業界を支配していたため、ジャニー喜多川には誰も触れることができず、あえて強大な事務所を脅かそうとする日本の主要メディアはいなかった>

日本版『ネバーランドにさよならを』がつくられる必要性
 もちろん、亡くなってすぐに故人に対する批判を行うのは不謹慎であるという感情論も理解できなくはない。

 しかし、たとえば、今年3月に亡くなった萩原健一の訃報を伝える際には、俳優・ミュージシャンとしての功績のみならず、大麻取締法違反、飲酒運転、出演料をめぐる恐喝未遂容疑といった、過去の逮捕歴も同時に報道するメディアが多かった。

 であれば、ジャニー氏の訃報を伝える際、男性アイドルの市場を盛り上げた功績だけでなく、その裏で確かに起きていた性虐待に言及するのもメディアとして当然の責務なのではないだろうか。

 エンターテインメント業界の超大物による性的虐待疑惑といえば、海外ではマイケル・ジャクソンによる事例が真っ先に挙げられる。

 もちろんマイケルは世界のエンタメを牛耳る立場の人物ではなかったが、偉大なアーティストだった。それでも海外ではマイケルの事例に関してメディアが口をつぐむようなことは起きなかった。

 没後10年を迎えた今年は、マイケルに性的虐待を受けたと告発する被害者のドキュメンタリー『Leaving Neverland』(日本では『ネバーランドにさよならを』という邦題でNetflixにて配信されている)が大きな話題を呼んだ。

 イギリスのChannel 4とアメリカのHBOが共同製作した『ネバーランドにさよならを』は、内容の真偽について議論のある作品ではあるが、少なくとも芸能界の超大物が抱える性的虐待問題にメディアが踏み混むことは出来ている。

 性的虐待の被害者を生み出さないため、また、メディアの公平性のためにも、日本のテレビ局はジャニー氏の過去について正しく報道し、かつ、『ネバーランドにさよならを』のような検証企画を製作することが求められているのではないか。

宮迫博之は「子ども食堂」や清掃活動、田村亮は介護へ? ボランティアを“禊”扱いする違和感

 反社会的勢力への闇営業で謹慎処分となったお笑い芸人たちが、活動を再開した。一方、未だ芸能界復帰のめどが立っていない宮迫博之は、連日、ボランティア活動に励んでいるようだ。

 宮迫は、岡山県や神奈川県で振り込め詐欺の啓発チラシを配るなどしている。お笑い芸人ジャーナリストのインタビューマン山下によると、今月19日に山下が宮迫と電話をした際、宮迫は子どもたちに無料、または安価で食事を提供する「子ども食堂」にボランティアで参加し始めたと語っていたという。さらに詳細は不明だが、宮迫は「毎日一時間の清掃活動をして、反省の日々」を過ごしているそうだ。ただしそれら以外の時間は自宅にこもっているという。

 また、闇営業問題で謹慎処分となった吉本興業の芸人もボランティアを申し出ていたようだ。2012年に母親の生活保護不正受給が発覚し謝罪したことがきっかけで、老人ホームや介護施設、児童養護施設などをボランティアで回りトークなどをしている次長課長・河本準一は、謹慎処分となった吉本の芸人たちから「何でも良いのでボランティアをさせてください」と頼まれていたことを、自身のTwitterで明かしている。

 闇営業問題で真っ先にボランティアをすると宣言したワタナベエンターテインメント所属のザブングルは、7月7日から約1カ月間、熊本県にある介護施設で介護サポートなどをしたようだ。

 田村亮に至っては、都内にある介護付き老人ホームで介護の勉強をしていると、7月30日発売の「女性自身」(光文社)が報じている。

 今回の闇営業問題だけでなく、前出の河本準一然り、不祥事を起こした際に“禊”としてボランティア活動を始める芸能人は珍しくない。2009年に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された酒井法子も、「介護の勉強をする」と宣言しボランティアに参加していた。

 

EXIT兼近「ボランティアは禊のためのものじゃない」
 タレントが自発的にしていることなのかもしれないが、所属事務も不祥事を起こしたタレントにボランティアを勧め、メディアもそれを好意的に扱う。しかし、不祥事の“禊”のような形でボランティア活動や介護の仕事を始めることへの違和感もある。ボランティア活動が反省の証のように扱われることは、まるでその活動自体が一種の“罰”のように見えてしまうからだ。現場で働く人や介護職を専門とする人々への誤解も生みかねない。

 そのような違和感を表明する、吉本興業の芸人もいる。

 今月17日、お笑いコンビEXITは「EXIT早朝Fes.2019~オールナイトはもう古りぃ。朝からションテンガルアーで心も渋谷もキレイにしちゃってチャRadio体操ぶっかまし!YURIKAGOからHAKABAまで集まっちゃいまSHOW TIME!~」と題したイベントを東京・ヨシモト∞ホールで開催した。

 イベントは朝の8時からスタートし、ネタの披露やトークなどが行われたが、開演の1時間前には、自由参加でEXITと共にごみ拾いをする企画が設けられていた。EXITは昨年も、同様の企画を実施していた。

 兼近はボランティアでごみ拾いをすることについて、以下のように語っていた。

<子供もめちゃめちゃ来てくれてうれしかったです。大きくなったときに自発的にゴミを拾ってくれるんじゃないかな>
<「ボランティアは禊のためのものじゃない」ということは伝えたい>

 きっかけは何であれ、「ボランティアに参加することは良いこと」との意見もある。人手が足りない現場などでは、理由など関係なく、参加者が増えるだけで助かることもあるだろう。

 しかし少なくとも、ボランティアは誰かの罪滅ぼしをするための道具ではない。不祥事を起こした芸能人がボランティアに参加し、それをマスコミが積極的に美談として取り上げることは、やはり違うのではないだろうか。

『24時間テレビ』チャリティマラソン4人目のランナーは? 過熱する予想合戦、嵐の名も

 毎年恒例のチャリティー番組『24時間テレビ42・愛は地球を救う』(日本テレビ系)の放送が、8月24日(土)~25日(日)に迫っている。

 番組の名物企画ともいえるのが、「チャリティーマラソン」だ。今年のチャリティーマラソンは、チャリティーランナー4人による「24時間駅伝」という形をとる。

 チャリティーランナーを務める4人のうち3人の名前は既に発表されており、いとうあさこ、ハリセンボンの近藤春菜、ガンバレルーヤのよしこ。そして、4人目のチャリティーランナー発表は放送当日になるということで、ネット上では予想合戦が繰り広げられている。

4人目のランナーは嵐のメンバー?
 まず、4人目のランナーとして名前が多く上がっているのは、メインパーソナリティーである嵐のメンバー。嵐は2020年いっぱいでの活動休止を発表しており、今年の『24時間テレビ』はひときわ思い入れがあるようだ。「メンバーの誰かが走るのでは」との予想は本命と言えるだろう。

 日本テレビの水卜麻美アナウンサーを予想する人も少なくない。水卜アナは明るいキャラクターからバラエティ番組にも引っ張りだこで、好感度は随一。2012年には「東京マラソン」を完走するなど実力もある。

 その他、闇営業問題から謹慎に至った雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮の名前を挙げる人もいる。また昨年4月に女子高生へのわいせつ行為が発覚し、ジャニーズ事務所を退所した山口達也の名も根強い。しかしこうした面々の名前が挙がること自体、チャリティーマラソンが“禊”のような性質を持ってしまっていることを意味し、違和感を拭えない。

 そもそもこの番組では、何のためにタレントが24時間も通して走るのだろうか。丸一日以上寝ずにひたすら走り続けるというのは、どう考えても無茶苦茶な企画。無理を押してでも「頑張る姿」を見せることで、感動を呼ぶ仕掛けなのだろうが、ランナー選出にいちいち「理由」をつけることも最近ではなくなっている。

 

ランナーの体調に心配の声
 さて、当日は30度を超える猛暑との予報がされており、ランナーの体調が危惧される。2017年は、放送当日に出演者の中からチャリティーランナーが「指名」されるという形が取られ、学生時代に陸上競技経験のあるブルゾンちえみが選ばれたが、「猛暑の中、練習期間もなく走らせるのは危険」との声が上がっていた。

 しかし当然、対策はとられている。今年のチャリティーマラソンがリレー方式となった理由は、「猛暑」の中で走るランナーの体調を配慮したとの報道もあった。

 また今回、走行距離はチャリティーランナー1人につき42.195キロが予定されていたが、18日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)にて、近藤春菜とよしこは、10キロ短縮の32.195キロに変更となったことが発表された。

 近藤春菜は当初予定されていた走行距離を達成できなかったとして「複雑っていったら複雑ですね」と語っていたが、最優先は「安全に走る」ことだろう。当日は体調に十分気を付けて臨んでほしい。