昨年、第一子を産んだ女性ラッパーのカーディ・B。今年に入ると、「(産後太りでも)エクササイズする時間はないし、垂れた乳が上向きに戻るわけない」と、豊胸と脂肪吸引したこと、手術の後遺症で足首がむくみ、つらい思いしたことまで赤裸々に語ったのだ。
外見が重視されるショービズ界には美容整形を受けた人が多いとされているが、公にしなかったり、かたくなに否定したりする人たちがほとんどだった。しかし近年は、カーディのように美容整形をオープンにするセレブが増えている。今回はそんな、美容整形をカミングアウトしたセレブを紹介しよう。
イギー・アゼリア

2014年に世界的に大ヒットした曲「Fancy」で、一躍有名になった女性ラッパーのイギー。オーストラリア出身の白人で物おじしないブロンド美女、という異色の存在を毛嫌いする同業者は多かったが、裏表のない性格は多くの女性たちの支持を得た。
彼女が整形をカミングアウトしたのは15年のこと。米ファッション誌「VOGUE」で、「4カ月前に豊胸手術を受けたの」「ずっと大きくしたかったのよ。胸元にパッド入れるのが嫌でたまらなくって」「本当は秘密にしようとしていたの。自分には10代の女性ファンが多いから、彼女たちが自分の体をネガティブに受け止めちゃうかもしれないと思って。でも私は秘密を守れるタイプじゃないから」と告白。無名時代にモデルで生計を立てていた頃から、「上半身は小さくてサイズ0か2なのに、下半身が太いからパンツサイズが6」という「プロポーションの悪さ」に悩み、ずっと豊胸したかったのだという。
その5カ月後、今度は米誌「Seventeen」で、「鼻の形を整えた」と激白。その後も、「顔が変わった」「お尻がさらに大きくなった」などとウワサされ、16年カナダ版女性誌「ELLE」で、「16年は、有名、無名、関係なく、多くの女性が美容整形を受けている事実をみんなが受け入れる年になると思う」「だって、これが現実だから。みんなやってるんだから、美容整形はタブーなんかじゃないのよ」と持論を展開。「私が鼻を整形したのは、16歳の時にサッカーのボールが当たってこぶができちゃったから。それが嫌で仕方なくて、だから直したの」と、きちんとした理由があったのだと弁明していた。

カーダシアン三姉妹の末っ子で、姉たちには全く似ていないクロエ。「母親クリスが元夫の親友だったO・J・シンプソンと浮気してできた子」とゴシップされることも多く、幼い頃から「1人だけブス」と言われて傷ついてきたという。
そんなクロエは、アスリート男性と恋に落ちる傾向にあり、元夫も、娘の父親もプロバスケ選手。金持ちでモテモテの彼らは誘惑も多いため、クロエは男には泣かされてきた。男と別れるたびに心労でやせ、精神的に鍛えられて強くなったことから、美しくなってきたと人気も上昇。
2016年に司会を務めるトーク番組『Kocktails With Khloe』で、彼女は肌にハリを与えるフェイシャルフィラーを注入したと告白。しかし、「大失敗だった。私には合わなかったのか、顔全体の感覚がなくなってしまって」「時間がたっても感覚が戻らなくて、あまりにもひどいから3回くらいクリニックに通い、溶解治療を受けたの。でも今もまだ少し残っていると思う」と語った。気軽に受けたもののひどい目に遭った、自分のようなケースもあるから慎重になったほうがいいと、世間に注意を促した。
ちなみに、昨年出産した娘の父親とは、彼の浮気が原因で破局。その後、「顔が姉たちに似てきた」「整形したのか」などとウワサされたが、実姉キムや異父妹カイリー・ジェンナーのコスメを使い、顔に立体感を作るメイクを学んだおかげだと明かし、「整形しなくても、メイクでここまで変われるなんて!」と、多くの女性に希望を与えた。
ベティ・ホワイト
今年1月に97歳の誕生日を迎えた、大御所女優ベティ・ホワイト。コメディドラマ『ゴールデン・ガールズ』(1985~92)のキュートな天然ボケのおばあちゃん(ローズ)役で大ブレイクした彼女は、その後、コメディ作品に引っ張りだことなった。
全米から愛されている彼女が、11年に発売した自叙伝『If You Ask Me』で、「自然に逆らうのはよくないことだわ。でも76年に、私はまぶたの美容整形を受けてしまったの。そのことを後悔して、ずっと自分を責めていたけど、今じゃ、やってよかったと大満足してるわ」と激白したのだ。
ベティが受けたのは、まぶたの上についた脂肪や余分な皮を切り取る手術。70年代は美容整形は一般的ではなく、「失敗したらひどい後遺症が残る」というイメージがあったが、ベティはキャリアのため、女優として「もっと若々しく見られる」ために、54歳という年齢で思い切って受けたのだった。
手術のおかげで自信がついたのか、翌77年には人気シットコム『The Betty White Show』に主演。その後、数多くのドラマやコメディに出演し、『ゴールデン・ガールズ』で再ブレイクした。彼女のように中年以降もオファーが途絶えなかった女優は珍しく、95年にハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム入りを果たした。

トップモデル時代は名だたるブランドのランウェイを歩き、現在は司会者、プロデューサー、実業家、慈善家として活躍しているタイラ。アフリカン・アメリカン女性の憧れの的だが、昨年リリースした自叙伝『Perfect Is Boring』には、ローティーンのころに鼻について大いに悩み、整形手術を受けたことが書かれている。
タイラにとっての思春期はさまざまな“痛み”が伴うものだったようで、11歳の時にわずか3カ月間で身長が約8cm伸び、体重は13kg減ったという。何を食べても体重が増えなかったため、病気を疑って病院に行ったが、成長の過程だと片付けられてしまった。
同様の異変は、鼻にも起こったとのこと。「鼻の骨が成長し続けてしまい、かゆくてたまらなかった」と激白。医療処置が必要なわけではなかったが、鼻の骨がどんどん大きくなり、このままだと外見にも影響すると懸念し、美容整形で鼻を小さくしたとつづった。
現在45歳のタイラは「(美容整形やメイクなしでも美しい)ナチュラル・ビューティーたちが、美容整形した女性を批判する風潮には不快感を覚える」と述べ、自分はまだ受けていないと前置きした上で、「アンチエイジングの美容整形に対しても、私は批判するつもりはまったくない」と美容整形を肯定した。
リサ・クドロー
メガヒットコメディ『フレンズ』(1994~04)のフィービー役で知られるリサ。彼女が美容整形を受けたのは、高校生になる直前のこと。ユダヤ人の特徴とされるワシ鼻を小さくして、新生活をスタートさせたかったのだ。
彼女は13年に米誌「サタデー・イブニング・ポスト」のインタビューで、悲惨な中学時代を激白。「中学に上がる時、仲良しだった2人から『友達をやめる』と宣告されたの。中学には、彼女たちが知っている(イケてる)子がたくさん通っていて。私がいるのが、うっとうしかったみたい」と回想し、「人気のある生徒は、性格がいいから、みんなを楽しませてくれるから、人気者なわけじゃない。一番意地悪だから人気者になれるのよ」と、一人ぼっちだった中学時代を回想した。
そのため、知らない人たちばかりが通う高校に上がる際、「自分を醜くしている」と思い込んでいたワシ鼻を変える決意をしたとのこと。「過去の私を知らない人たちばかりだったから、自分にとっては最高だった。最高の変化だったの!」と語り、整形手術を受けたおかげで自信がつき、充実した高校生活を送れたのだと語った。
ジェニファー・グレイ
青春映画『ダーティ・ダンシング』(1987)でヒロイン役を演じたジェニファー・グレイ。キュートかつ知的なルックスのジェニファーはモテモテで、マイケル・J・フォックス、ジョニー・デップ、マシュー・ブロデリック、ウィリアム・ボールドウィンらと交際。どこに行ってもチヤホヤされ、セレブライフを謳歌していた。
しかし、その後、状況は一変。というのも、リサ・クドローと同じく、ユダヤ系だった彼女は89年に気にしていたワシ鼻にメスを入れたのだが、ほんの少し形を変えただけで、まるで別人のようになってしまったのだ。
ジェニファーは、12年に開催された『ダーティ・ダンシング』公開25周年の記念イベントで、「セレブとして美容整形の手術室に入ったのに、出てきた時は無名の人になってしまった」と、ため息まじりに話した。嫌いだった鼻が、皮肉にも彼女の最大のチャームポイントだったことを思い知ったという。「地獄のような手術となってしまったわ。私は誰にも気づかれなくなって、“有名だった女優”に成り下がってしまったのだから」と肩を落とした。

デザイナーとして、ファッション・アイコンとしてあがめられているヴィクトリア・ベッカム。女性グループ「スパイス・ガールズ」の一員だった頃からスリムだった彼女が、突然巨乳になったのは1999年のこと。その後さらに大きくなり、豊胸したとウワサされた。
ヴィクトリアが16年に英ファッション誌「VOGUE」の「18歳の自分に送る手紙」という企画で、「おっぱいは、いじらないほうがいいわよ」と豊胸手術を突然告白。「長年、ずっと否定してきたけど…… バカよね。自分に自信がない証しだわ。自分が持っているものに満足すればいいのにね」と吐露した彼女は、99年に最初の豊胸手術を、06年に2度目の豊胸手術を受け、09年に乳房縮小術を受けたと説明した。
本人は認めてはいないものの、近年はボトックス注射などの“シワ伸ばし”を打ち、レーザー治療で肌を若返らせているともウワサされている。しかし、今年45歳になった彼女の目元などは年相応。大がかりな整形には懲りているため、ボトックスやヒアルロン酸注射などのプチ整形でアンチエイジング対策していくとみられている
シャロン・オズボーン
度々騒動を起こすミュージシャンのオジー・オズボーン。彼を手のひらで転がす敏腕マネジャーで、妻でもあるシャロンは、美容整形を繰り返していることで有名だ。
ほとんどの女性が美容整形を隠したがるが、シャロンはオープンにしており、2013年に発売した自叙伝『Unbreakable』で、フェイスリフト術、おなかの脂肪や伸びた皮膚を切り取るタミー・タック術(腹壁形成術)、乳房縮小術など、さまざまな美容整形手術を受けたとつづった。
これまで受けた中で一番痛かった手術は、ずばり「膣を引き締める手術」。13年に人気トーク番組『The Graham Norton Show』に出演した際、「もう激痛だったわ」と顔をしかめて回想したシャロンに、隣に座っていた俳優のコリン・ファレルは「え!? そんな手術あるの?」と大仰天。シャロンは、オジーへの愛ゆえに、その手術を受けたと語った。
今年5月にも人気トーク番組『The Talk』で、「次の美容整形手術の日程が決まったの」「8月に受けるのよ」と明かしたシャロン。「9月にこの番組に戻ったら、全然違う顔になっているはずよ」とあっけらかんと語り、出演者から「え~、今の顔がいいのに」と言われても、「こういうのって慣れなの。大丈夫、私の新しい顔も、すぐに好きになるから」と笑って余裕を見せた。
なお、美容整形を受け始めた理由についてシャロンは、「ママみたいな外見になりたくなかったから。気づいたらママそのものになっていて、やばいと思って」と明かしている。