「3路線使用可能・駅徒歩10分」好条件に“決定的な欠点”アリ!?【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■物件三銃士から3つの助言
・「ユニットバス」は利点もあるが、“決定的な欠点”も多い
・物件情報には載らない「バスの路線図」を確認せよ
・「多路線使える」は基本的に“メリット”と見てOK

<物件の場所>

・都心部から電車で10~20分。周辺に3路線駅があり、一番近い駅まで徒歩10分、遠い駅で20分かかる(通勤で使う路線は徒歩10分)
・大通りから1本小道に入った住宅街だが、街灯もあり夜でも明るい

<詳細情報>

敷金/礼金それぞれ1カ月分、鉄筋コンクリート、4階建/2階(17戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラなし、ペット不可、オートロックあり、インターフォンあり(テレビモニターなし)、宅配ボックスなし、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段あり、エレベーターなし

 この前、一人暮らしの女性と話をしていたら、「ユニットバスは掃除がラクでいいよ!」と言っていて、ちょっと驚きました。これまで見ていただいた物件は、どれも「バス・トイレ別」で、何となくそれが“常識”だと思っていたからです。その話を聞いてから、ユニットバスの物件も含めて探してみたんですが、都心に近くて家賃も安く、かなりいい条件の部屋が結構あってまた驚き……。でも、イマイチ「ユニットバス」の利点がわからなくて、この部屋に決めるのは勇気がいります。やっぱり、無難に「バス・トイレ別」を選んだ方がいいですか? ちなみに、この物件は「3路線利用可能」を売りにしているようで、一番遠い駅だと徒歩20分とのこと。基本的には会社と家の行き来しかしないのですが、「路線は使えれば使えるだけいい物件」なのでしょうか?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★★★☆☆

 この物件の場合、駅近ではないものの「3路線使える」という利便性は、働く女性の住まいとして大きなメリットです。近年は突然の局所豪雨などで、鉄道の運行がストップしてしまうケースも増えていますから、そうした不測の事態のときに「鉄道トラブルを回避できる路線を複数持っている」という点は、“強み”と考えて良いでしょう。

 やはり、交通手段が充実したエリアというのは、賃貸物件としてもニーズが高くなる傾向にあります。鉄道に限らず、バス路線も含めて「どのような交通手段が使える物件か?」については、必ず自分でチェックするようにしましょう。物件情報には載っていなくても、意外と便利な都心直結のバス路線が通っているエリアもあるので、バス路線図の確認もマストです。

 一方で、個人的には「ユニットバス」がこの物件の減点ポイント。ユニットバス物件は、バス・トイレ別の物件と比較すると(同じ広さ・築年数であっても)5,000円~10,000円ほど賃料が下がると言われていますから、「賃料を抑えられる」という点は、確かにメリットです。そして、「掃除がラク」という利点もあるでしょう。ただし、この点をメリットとして捉えることができる人は、ふだんお風呂に入らない「シャワー派」の人のように思います。

 ユニットバスの場合、バスタブにお湯を張った状態で髪を洗ったり、体を洗うことはしませんよね。となると、「1日の汚れをシャワーでスッキリ落としてからお風呂に入る」ためには、シャワーを浴び終わってからお湯をためる必要がありますが、なかなかこれをやる人はいないでしょう。また、ユニットバスには「追い炊き」や「給湯のオートストップ」機能が付いていないことが多いですから、お湯張りの最中に疲れて寝落ちでもしてしまったら、下階への水漏れ事故など大変なことになりかねず……実はこれ、筆者の実体験。お湯張り中の寝落ちには、くれぐれもご注意を!

 また、「掃除がラク」と言いながらも、ユニットバスは湿気がこもりやすいので、カビや黒ずみが発生しやすくなるという事情もあります。「シャワー派」「こまめに掃除できる派」の方であれば、ユニットバス物件でも賃料メリットを感じながら快適に生活できると思いますが、そうでない方はやはり、「バス・トイレ別」を選ぶのが鉄則でしょう。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 一人暮らし向けの物件によくある間取りの1Kで、玄関を開けたときに室内が奥まで見通せない間取りは、悪くありません。また、ユニットバスであることを気にしているようですが、防犯的な視点から見ると、これも特に問題はありません。

 ただし、一般的に「バス・トイレ別」は、最も重視したい条件に上げられるほど、人気が高い物件です。ユニットバスはその狭さゆえ、お風呂やトイレでリラックスできなかったり、洗い場がないことに不便を感じたり、さらには湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいといったデメリットがあります。来客があったときにお風呂とトイレを同時に使えないというのも、住んでみたらわかる、地味に不便なポイントだと言えそうです。

 一方で、その地域の相場よりも家賃が安かったり、水回りが一箇所にまとまっていて掃除がしやすいというメリットもあり、あえて選ぶ人もいます。好みの問題にもなるので、「バス・トイレ別」が自分にとってどのくらい高い優先順位なのか、一度洗い出してみるといいでしょう。

 なお、防犯的に最も気になるのは、インターフォンにテレビモニターが付いていない点です。女性の一人暮らしの場合、いきなりドアを開けて来客を確認しなければならないのは、不安や心配があるでしょう。また、防犯カメラもついていないので、万が一犯罪が起こったときに、犯人の姿を確認できません。この物件を選ぶのであれば、賃貸住宅でも設置できるテレビモニター付きインターフォンの購入を検討してみてもいいでしょう。

 立地としては、3路線使えて最も近いところが徒歩10分とのことで、利便性がとても高いです。大通り近くで人通りも少なくないと推察されるので、安心感も高いでしょう。しかし、乗り入れ路線が多いと便利ではありますが、家賃や物価が高い傾向にあります。また、繁華街だと雑多な人が集まるため、治安が悪い可能性もあります。この物件の場合、都心部から電車で10~20分と離れているので、メリットの方が高いと考えられますが、都心に近く、かつ多路線使える物件の場合は、その地域の治安を確認しておく必要があるでしょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 お風呂は開運をするのにとても大事な場所で、「幸せの神様が宿る場所」と言われています。特に一人暮らし用の物件には、「ユニットバス」が設置されやすいようですが、風水的に見たとき、「良い」とは言えません。

 暑い日は汗でベタベタした体をサッパリ洗い流し、寒い日は芯から体を温めてくれるのがお風呂。「あ~、気持ちいい!」といった“陽の気”が高い言葉を思わず発する場合もありますよね。こうしたことから、お風呂は“幸せの神様”が集まりやすい場所となるのです。また、お風呂場は邪気を祓って良い気で満たす場所でもあり、とても重要なのです。一方、トイレは不浄なものを流すため、“陰の気”が強くなります。こういった場所は、できる限り湿気を排除する必要があります。

 これを踏まえ、ユニットバスはどうでしょう。用を足してからお風呂に入った場合、トイレのニオイがそのままになり、気持ち良くお風呂に入るのは難しそうです。また、お風呂の水が飛ばないよう、シャワーカーテンを設置されると思いますが、これはカビや雑菌、湿気の温床になりかねません。“陰の気”が強く、湿気を取らなければいけないトイレと、湿気が発生しやすいお風呂が一緒になっているということで、風水的に良くない理由がわかるのではないでしょうか。

 また、1駅だけしか使えない物件よりも、多数の路線が使える物件の方が、人の流れは増えるものの、これが「良い」か「悪い」かについては、物件の立地によって大きく左右されます。開けた土地の場合、そこに“人”の“気”が集まって「人気」となり、エネルギー的には強い場所となります。しかし、物件がカーブした道の外側であるとか、道の突き当たりに立つ物件だと、“気”だけが集まってしまうため、物件自体が朽ちやすくなります。物件に影響が出れば、もちろん住んでいる人にも影響が及ぶでしょう。

 とはいえ日本の場合は住宅が密集しているので、完璧な立地を見つけることは、現実的に難しいです。そう考えると、人の流れは、あまり多くない方が無難な物件となります。ただし、生活する上で3路線使えるということは、活動範囲が広がるため、気が運ばれていく、つまり「運気」が活発になります。その観点からいうと、3路線使えることは決して悪いことではありません。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 8点/15点

次回は……知ってるようで知らない「プロパンガス」の正体! 「自然に囲まれた物件」が低評価なワケ

物件の「日当たり」は気にする必要ない!? もっと重要視すべきポイントは?【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■物件三銃士から3つの助言
1)「日当たり」よりも「風通し」を重要視せよ
2)「洗濯物の室外干し」が危険な理由
3)運気が上がるベストな「部屋の形」とは

<物件の場所>

・都心部から電車で15分、最寄り駅(特急も停車)から徒歩10分
・大通りから2本離れた小道にあり
・周辺は同じ高さの住居やビルに囲まれており、建物の間隔が狭い

<詳細情報>

敷金なし/礼金1カ月分、鉄筋コンクリート、5階建/4階(9戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラあり、ペット不可、オートロックあり、テレビモニター付きインターフォンあり、宅配ボックスあり、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段・エレベーターあり、浴室乾燥機あり

 物件を探すとき、どうしても気になるのが「日当たり」。部屋が北を向いていると、あまり日が入ってこないのはわかるのですが、じゃあどこを向いていればいいのかというと、素人には判断がつきません。それに、たとえ日当たりの良い方角を向いていたとしても、周辺に高い建物があったら、光が遮られてしまって意味がないなんてことも……? いったい何に注意して「日当たり」を考えればいいのか教えてください! また、この物件は窓が小さく、バルコニー側の窓が“すりガラス”になっています。防犯の面では安心かもしれませんが、大きい窓の方が換気もしやすいし、部屋が広々と感じられそう。「窓は大きいに越したことはない」ような気もしますが、一人暮らしに“ベストな窓”って、どんなものなのでしょうか。

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★★★★☆

 駅徒歩10分、特急停車駅で都心へ15分、防犯・設備・管理もしっかりしている角住戸なら、とてもバランスの良い物件と言えます。唯一の課題は、「日当たり面で妥協できるかどうか?」というところでしょうか。

 日本人の多くは「日当たりの良い部屋」が好きで、特に“東南角住戸”が最も好まれる傾向にあります。しかし、アメリカ西海岸などの日射しの強い地域では、「日当たりの良い南向きの部屋は紫外線が強すぎる」という理由から、あえて家族団らんの場となるリビングを“北向き”に配置する住戸も多いようです。筆者自身も、家具の日焼けやお肌のシミ対策を考えて、“北向き”や“西向き”の住戸をあえて選んできました。実は“北向き”“西向き”の住戸というのは、“南向き”“東向き”の住戸と比べると、賃料の設定が安くなっていることが多いので、おトク感もあるのです。

 また、働くシングル女性の生活サイクルを考えてみると、朝から仕事に出かけ、夜は日が沈んでから帰宅するのが一般的でしょうから、せっかく「日当たりの良い部屋」を選んでも、昼間はほぼ自宅に不在の状態。もちろん、たまの休日にポカポカとした日だまりの中でまったり過ごす楽しみはありますが、その時間を“自分の人生で最も大切な時間”として重視している方でなければ、「日当たりの良さ」の恩恵を受ける機会は、「ほとんどない」と言えるでしょう。

 日当たりが悪いことで「洗濯物が乾きにくい」という懸念もあると思いますが、実は近年、防犯・防災と美観維持の理由などから、「洗濯物を外に干さないこと」というルールを設けた物件が、都心を中心に増えています。そもそも、女性の場合は「部屋干し派」や「夜干し派」が多いはずですから、この物件のように、夜でもカラっと乾燥できる「浴室乾燥機」があれば、洗濯物への心配はいらないと思われます。よって、働くシングル女性の住まいを選ぶのであれば、あまり「日当たり」については考えなくても良いのではないでしょうか?

 1点だけ注意するべきは、「日当たり」と「風通し」は別だということ。日当たりの悪い部屋で風通しまで悪いと、カビや湿気が発生しやすくなるため、オススメできません。この物件の場合は南・西の2方向に窓があり、風通しの良さそうな角住戸のため、評価は高めです。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 「管理人巡回」「防犯カメラありオートロックあり」「テレビモニター付きインターフォンあり」「宅配ボックスあり」「ゴミ出し24時間OK」と、設備や条件的に住みやすく、セキュリティが高いと思われる物件です。また、立地的に「特急も停車する駅から徒歩10分」な上に、大通りからもそう離れていないようなので、利便性も高いです。ただ、住居やビルに囲まれているということで、それらの物件がオフィスや賃貸物件が中心だと、住民同士の面識は少なく、地域の防犯意識は低い可能性があります。

 また、“すりガラス”についてですが、通常のガラス窓では向かいの建物から“丸見え”になってしまうため、すりガラスを使用して、部屋の中が見えにくいように計らっているのだと思われます。しかし、防犯的に効果が高いかというと疑問です。確かに目隠しにはなりますが、複層ガラスの間にフィルムを挟んだ「防犯ガラス」でなければ、ガラスを割って部屋に侵入できてしまうため、安全面ではあまり効果がないのです。それと、気になるのは「隣のビルとの距離」。バルコニー同士が接していると、窓から簡単に侵入されてしまう可能性があり、女性の一人暮らしでは不安が伴います。

 窓について、もう一つ確認してほしいのが“鍵”です。一般的に、賃貸住宅では「クレセント錠」が使われていますが、これは防犯性能が低く、ガラスを割って鍵を回すことで、簡単に窓を開けられてしまいます。クレセント錠でもロック機能のついているものは開けにくくなりますが、さらに自身で補助錠をつけたり、窓に防犯フィルムを貼ると安心でしょう。解錠までに時間がかかればかかるほど、不審者は侵入を諦めることが多いのです。

 また、この物件であれば、洗濯物の室外干しはオススメしません。ほかのビルと隣接した場所に洗濯物を干せば、女性の一人暮らしであることだけでなく、留守にしている時間が知られてしまう可能性があります。どうしても外干しをするのであれば、人に見られてもいい洗濯物に限り、下着等は部屋干しするのがいいでしょう。

 なお、この物件は防犯上の懸念も決して少なくはないですが、窓が小さく少ない点がとても気になります。入居前にはキレイにクリーニングされていても、通気性の悪い収納の中などは、カビが生えている可能性があるからです。湿気やニオイなど気になる点はないか、物件を見学する際に、収納等すべての扉をしっかり開けて確認しましょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 風水的に、窓は「大きさ」より「場所」の影響が強いです。例えば、高層ホテルの高層階から見た眺めのような、開放的な景色が堪能できる状態だったり、窓の外が庭園や森林公園で、緑豊かな美しい景色の場合は、窓があると運気が高くなります。一方で、窓を開けてもコンクリート壁があったり、ほかの家の窓があって顔を合わせてしまう状態の場合は、大きな窓であっても、換気をする時以外はカーテンを閉めておいた方が良いでしょう。

 玄関を入って廊下があり、そのまま窓がある間取りの場合、入って来た運気が窓から出て行ってしまうので、間にある扉などを閉めておく必要があります。また、レースのカーテンを1枚、常に閉めておくようにするといいでしょう。ちなみに、トイレや浴室は、しっかりと換気して良い気の入れ替えを行いたい場所ですので、窓があるととても良いです。

 日当たりはその方のライフスタイルによって、ストレスが少ない物件を選ぶと良いでしょう。ただし、基本的に日当たりは良い方が「陽の気」を多く受けるので、良い物件となります。そう考えると、この物件は建物の間隔が狭く、日当たり・風通しが悪いと考えられ、「陰の気」が強くなります。この気が強くなると、行動意欲がなくなったり、マイナス思考になったりしてしまいます。プライバシーを気にしなければならない部分も増えると思いますので、極端に建物の間隔が狭いような物件はオススメできません。

 この物件はほぼ“正方形”で欠けがない形なので、運気も欠けることがなく良いです。ただし、正方形の間取りは“結界”が張られる状態になり、悪い運気も良い運気も入りにくい状態が作られやすいです。長方形の物件、特に東西に長い辺があり、かつ、長辺・短辺のバランスがほどよく保たれている物件がベストと言えるでしょう。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 8点/15点

次回は……「ユニットバス」の“利点”を教えて! 「駅がたくさん使える」のはイイことばかりじゃない!?

「新築・オートロック・駅徒歩5分」を“最低評価”にしたヤバイ条件とは?【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■物件三銃士から3つの助言
1)「1階が飲食店」は大きなリスクが伴うと心得よ
2)「活気がある街」実は住むのに向いてない!
3)運気を上げる「新築物件」の豆知識

<物件の場所>

・都心部から電車で約20分、最寄り駅から徒歩5分、バス停もあり
・大通りに面しており、近隣にはコンビニや飲食店、薬局などが立ち並ぶ
・街灯や店の明かりがあるため、夜も明るい

<詳細情報>

敷金1カ月分/礼金なし、鉄筋コンクリート、4階建/2階(12戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラあり、ペット不可、オートロックあり、テレビモニター付きインターフォンあり、宅配ボックスなし、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段・エレベーターあり、IHクッキングヒーター、CATV・高速ネット対応

 前回の評価を見て、新築も視野に入れるようになったんですが、そんな中で見つけたのがこの物件。収納もしっかりあるし、何より洋室が広い! 新しい物件というだけあって、セキュリティ面も文句ナシなのですが、ただひとつ、1階にパン屋さんがあるんです。コンビニのように24時間営業しているわけではありませんが、やはり人の行き来は気になるところ。また、生ごみなどが出ることで、虫が湧いたり、ニオイがしたりしないかも心配。部屋だけを見たら即決したいところなのですが……やっぱり考え直すべきですか?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★★☆☆☆

 筆者の個人的見解では、「店舗の上のマンション」はあまりオススメできません。その理由は、1階に店舗が入っていることによって、「住民以外の不特定多数の人たちが出入りする建物」になってしまうからです。この物件では、一応「テレビモニター付きインターフォン」「オートロック」が装備されていますが、住まいのセキュリティやプライバシーを重視したい方は、なるべく避けたほうが良いと思います。

 1階が飲食店の場合、そこがお洒落なカフェであれば、休日にスッピンで友達と待ち合わせをしたり、出勤前においしいコーヒーを飲んで仕事モードへ切り替えたりと、いろいろ使い勝手は良いのですが、巨大な換気扇を設置する中華料理店や焼肉店だった場合は、「洗濯物にニオイがつくから外に干せない」「窓を開けるとニオイが入ってくるので1年中窓を閉じたまま」といった“店舗臭トラブル”をよく耳にします。また、店舗がどんどん変わり、短期間で開店~閉店を繰り返す“お店が定着しない物件”だと、生活環境としても落ち着かず、ストレスにつながることもあります。

 余談ですが、筆者の友人で、1階がお洒落な生活雑貨店だったので気に入って入居したら、ほどなくしてお店が潰れてしまい、ステーキハウスがオープンしたなんてことも……。「毎日ステーキを食べている気分で、かなり胃がもたれる」と嘆いていましたが、この物件に住むならば、同じことが起こる可能性を覚悟しておいた方がいいでしょう。

 24時間営業のコンビニやドラッグストアが入っている物件は一見便利なように感じますが、特に女性の場合は、店舗の利用者から物件への出入りが目につくことによって、居住階数や部屋番号まで特定される不安も。一人暮らしの女性には、できれば「店舗の入っていない賃貸物件」を選んでほしいものです。

 なお、今回は新築物件ということで「星2つ」の評価にしましたが、新築から2~3年の間は、建具やクロスの接着剤のニオイが気になったり、湿気・温度の変化の影響を受けて、建て付け家具に不具合が出ることもゼロではありません。この点は、“新築物件ならではのリスク”として頭に入れておきましょう。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 この物件は新築かつ「管理人巡回」「防犯カメラあり」「オートロックあり」「テレビモニター付きインターフォンあり」と、防犯的に安心感の高い条件が揃っています。新築であれば、これまでの住人による生活臭や傷、汚れなどがなく、設備も新しいものが使われていることが多く、気持ちよく生活できる可能性が高いです。しかし、気になる点がいくつかあります。

 最も気になるのは、階下が飲食店ということ。どのような業種であっても、飲食店だとゴキブリやねずみが出たり、ニオイや音が気になることは避けられません。また、仕入れや来客による車の出入りも多くあると考えられます。階下にあるのはパン屋さんということなので、基本的に深夜の営業はなく、客層も悪くないと考えられますが、反対に早朝から仕込みが始まると予想されるため、まだ寝ている時間に音やニオイが気になりそうです。特にこの物件は2階に位置し、パン屋さんの真上になるため、影響をモロに受けるでしょう。

 また、間取図から見て、バルコニーの下がパン屋さんの出入り口になると考えられます。窓のすぐ下を客が出入りすることになるため、人目が気になることは間違いありません。バルコニーに洗濯物を干すのもためらわれる可能性が高いです。

 同じ建物に飲食店が入っていると、常に人けがあるという安心感はありますが、不特定多数の人間がその物件の周辺にいることに誰もが違和感なく、地域や住民の防犯意識が弱まります。立地的には最寄り駅から徒歩5分の大通り沿いで、近隣にはコンビニや飲食店、薬局などがあり利便性は高いですが、治安面で不安が残ります。特に深夜、もしくは終日営業している居酒屋やファミリーレストラン、コンビニなどが近隣にある場合は、騒音が気になったり、たまり場となる可能性があるため、あまりオススメできません。内見の際には部屋だけではなく、物件周辺の環境もよく確認しておきましょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 「物事に吉凶はなし」という言葉があります。すべての事柄は、そのエネルギーの使い方で吉にもなり、凶にもなるのです。今回の物件で考えたとき、1階にはパン屋さんがあり、周辺もお店がたくさんあるようなので、「活気がある」環境かと思われます。しかし、住む場所を選ぶならば、風水的には「静か」な環境を選んだ方が◎。静かでリラックスできる状態であれば、気の状態も整い、良い運気が循環するからです。一方で、商いのためにお店を構える場合は、環境選びが逆になります。これが「物事に吉凶はなし」ということです。

 玄関を入ってすぐの場所に水回りが集中しているのも、良い物件とは言えません。玄関は運気の入り口であるため、邪気が集まる湿度を極力抑えたいからです。なおかつ、水回りの目の前にクローゼットがあるため、収納部分にも湿気がたまりやすい状況で、衣類等の運気も落としそうです。さらに「うなぎの寝床」と呼ばれる家相で、縦と横のバランスが悪い間取りなので、評価は低めです。

 この物件は新築ということなので、豆知識を少しお伝えしますね。新築物件は「人の気」がない状態で暮らすことになりますが、風水的には人の気があった方が、運気が上がります。取り入れる方法は簡単で、家中をたくさん掃除すると、自然に気が入っていきます。最も気が入るのは拭き掃除なので、新築物件に住む方は試してみてください。

 また、友だちを呼んでホームパーティーを開催するのもオススメ。特に小学生ぐらいまでの“無邪気”なお子さんを呼んで、ゴロゴロと床に転がってもらうと、家の邪気を取って、陽の気を入れてくれます(邪気がお子さんに移ることはありません)。そのほかにも、「柏手を打って部屋をまわる」「家の四隅とトイレなどの水回りに盛り塩をする」と、部屋が浄化されます。盛り塩は9日ほど置いたら、「ありがとうございます」と感謝を告げてから、生ごみと一緒に処分しましょう。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 5点/15点

次回は……どうしても気になる“日当たり”問題、一人暮らしなら「考えなくてもいい」って本当!?

「新築・オートロック・駅徒歩5分」を“最低評価”にしたヤバイ条件とは?【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■物件三銃士から3つの助言
1)「1階が飲食店」は大きなリスクが伴うと心得よ
2)「活気がある街」実は住むのに向いてない!
3)運気を上げる「新築物件」の豆知識

<物件の場所>

・都心部から電車で約20分、最寄り駅から徒歩5分、バス停もあり
・大通りに面しており、近隣にはコンビニや飲食店、薬局などが立ち並ぶ
・街灯や店の明かりがあるため、夜も明るい

<詳細情報>

敷金1カ月分/礼金なし、鉄筋コンクリート、4階建/2階(12戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラあり、ペット不可、オートロックあり、テレビモニター付きインターフォンあり、宅配ボックスなし、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段・エレベーターあり、IHクッキングヒーター、CATV・高速ネット対応

 前回の評価を見て、新築も視野に入れるようになったんですが、そんな中で見つけたのがこの物件。収納もしっかりあるし、何より洋室が広い! 新しい物件というだけあって、セキュリティ面も文句ナシなのですが、ただひとつ、1階にパン屋さんがあるんです。コンビニのように24時間営業しているわけではありませんが、やはり人の行き来は気になるところ。また、生ごみなどが出ることで、虫が湧いたり、ニオイがしたりしないかも心配。部屋だけを見たら即決したいところなのですが……やっぱり考え直すべきですか?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★★☆☆☆

 筆者の個人的見解では、「店舗の上のマンション」はあまりオススメできません。その理由は、1階に店舗が入っていることによって、「住民以外の不特定多数の人たちが出入りする建物」になってしまうからです。この物件では、一応「テレビモニター付きインターフォン」「オートロック」が装備されていますが、住まいのセキュリティやプライバシーを重視したい方は、なるべく避けたほうが良いと思います。

 1階が飲食店の場合、そこがお洒落なカフェであれば、休日にスッピンで友達と待ち合わせをしたり、出勤前においしいコーヒーを飲んで仕事モードへ切り替えたりと、いろいろ使い勝手は良いのですが、巨大な換気扇を設置する中華料理店や焼肉店だった場合は、「洗濯物にニオイがつくから外に干せない」「窓を開けるとニオイが入ってくるので1年中窓を閉じたまま」といった“店舗臭トラブル”をよく耳にします。また、店舗がどんどん変わり、短期間で開店~閉店を繰り返す“お店が定着しない物件”だと、生活環境としても落ち着かず、ストレスにつながることもあります。

 余談ですが、筆者の友人で、1階がお洒落な生活雑貨店だったので気に入って入居したら、ほどなくしてお店が潰れてしまい、ステーキハウスがオープンしたなんてことも……。「毎日ステーキを食べている気分で、かなり胃がもたれる」と嘆いていましたが、この物件に住むならば、同じことが起こる可能性を覚悟しておいた方がいいでしょう。

 24時間営業のコンビニやドラッグストアが入っている物件は一見便利なように感じますが、特に女性の場合は、店舗の利用者から物件への出入りが目につくことによって、居住階数や部屋番号まで特定される不安も。一人暮らしの女性には、できれば「店舗の入っていない賃貸物件」を選んでほしいものです。

 なお、今回は新築物件ということで「星2つ」の評価にしましたが、新築から2~3年の間は、建具やクロスの接着剤のニオイが気になったり、湿気・温度の変化の影響を受けて、建て付け家具に不具合が出ることもゼロではありません。この点は、“新築物件ならではのリスク”として頭に入れておきましょう。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 この物件は新築かつ「管理人巡回」「防犯カメラあり」「オートロックあり」「テレビモニター付きインターフォンあり」と、防犯的に安心感の高い条件が揃っています。新築であれば、これまでの住人による生活臭や傷、汚れなどがなく、設備も新しいものが使われていることが多く、気持ちよく生活できる可能性が高いです。しかし、気になる点がいくつかあります。

 最も気になるのは、階下が飲食店ということ。どのような業種であっても、飲食店だとゴキブリやねずみが出たり、ニオイや音が気になることは避けられません。また、仕入れや来客による車の出入りも多くあると考えられます。階下にあるのはパン屋さんということなので、基本的に深夜の営業はなく、客層も悪くないと考えられますが、反対に早朝から仕込みが始まると予想されるため、まだ寝ている時間に音やニオイが気になりそうです。特にこの物件は2階に位置し、パン屋さんの真上になるため、影響をモロに受けるでしょう。

 また、間取図から見て、バルコニーの下がパン屋さんの出入り口になると考えられます。窓のすぐ下を客が出入りすることになるため、人目が気になることは間違いありません。バルコニーに洗濯物を干すのもためらわれる可能性が高いです。

 同じ建物に飲食店が入っていると、常に人けがあるという安心感はありますが、不特定多数の人間がその物件の周辺にいることに誰もが違和感なく、地域や住民の防犯意識が弱まります。立地的には最寄り駅から徒歩5分の大通り沿いで、近隣にはコンビニや飲食店、薬局などがあり利便性は高いですが、治安面で不安が残ります。特に深夜、もしくは終日営業している居酒屋やファミリーレストラン、コンビニなどが近隣にある場合は、騒音が気になったり、たまり場となる可能性があるため、あまりオススメできません。内見の際には部屋だけではなく、物件周辺の環境もよく確認しておきましょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 「物事に吉凶はなし」という言葉があります。すべての事柄は、そのエネルギーの使い方で吉にもなり、凶にもなるのです。今回の物件で考えたとき、1階にはパン屋さんがあり、周辺もお店がたくさんあるようなので、「活気がある」環境かと思われます。しかし、住む場所を選ぶならば、風水的には「静か」な環境を選んだ方が◎。静かでリラックスできる状態であれば、気の状態も整い、良い運気が循環するからです。一方で、商いのためにお店を構える場合は、環境選びが逆になります。これが「物事に吉凶はなし」ということです。

 玄関を入ってすぐの場所に水回りが集中しているのも、良い物件とは言えません。玄関は運気の入り口であるため、邪気が集まる湿度を極力抑えたいからです。なおかつ、水回りの目の前にクローゼットがあるため、収納部分にも湿気がたまりやすい状況で、衣類等の運気も落としそうです。さらに「うなぎの寝床」と呼ばれる家相で、縦と横のバランスが悪い間取りなので、評価は低めです。

 この物件は新築ということなので、豆知識を少しお伝えしますね。新築物件は「人の気」がない状態で暮らすことになりますが、風水的には人の気があった方が、運気が上がります。取り入れる方法は簡単で、家中をたくさん掃除すると、自然に気が入っていきます。最も気が入るのは拭き掃除なので、新築物件に住む方は試してみてください。

 また、友だちを呼んでホームパーティーを開催するのもオススメ。特に小学生ぐらいまでの“無邪気”なお子さんを呼んで、ゴロゴロと床に転がってもらうと、家の邪気を取って、陽の気を入れてくれます(邪気がお子さんに移ることはありません)。そのほかにも、「柏手を打って部屋をまわる」「家の四隅とトイレなどの水回りに盛り塩をする」と、部屋が浄化されます。盛り塩は9日ほど置いたら、「ありがとうございます」と感謝を告げてから、生ごみと一緒に処分しましょう。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 5点/15点

次回は……どうしても気になる“日当たり”問題、一人暮らしなら「考えなくてもいい」って本当!?

「フローリング最強」「最上階が安全」は幻想? 今、知るべき2つの“新常識”【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■物件三銃士から3つの助言
1)プロは知ってる「築年数」古さの限界
2)「畳のある物件」は意外と高評価!
3)部屋選びの常識を覆す「最上階」に潜む危険

<物件の場所>

・都心から電車で30分、最寄り駅から徒歩5分
・最寄り駅前に公民館・スーパー、徒歩10分の場所に小学校あり
・交通量が多い大通りに面しているが、住宅地のため夜は街灯の明かりのみ

<詳細情報>

敷金1カ月分/礼金なし、鉄筋コンクリート、7階建/7階(35戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラなし、ペット不可、2人入居可、オートロックなし、テレビモニター付きインターフォンあり、宅配ボックスなし、ゴミ出し曜日指定、都市ガス、階段・エレベーターあり

 「やっぱり部屋は広々使えた方がいいな!」と思って探していたら、こんな物件を見つけました。都心へ出るまで電車で30分、築年数は45年と古いけど、周辺の環境が良くて家賃も安い。自治会で「防犯ボランティア活動」が行われていると聞いて、安全面から見てもアリな感じです。新築にこだわりはないですが、やっぱり“築年数”って気にするべきでしょうか? それと、この物件には畳の部屋があるんです! 単身用では「フローリングが常識」だと思ってましたが、こんな部屋も悪くないかも。とはいえ、賃貸だと畳を傷つけた時に面倒なことになりそう……。やっぱり床は“フローリング一択”と考えるべきですか?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★☆☆☆☆

 このマンションのような“築古物件”で一つの目安とするのは、「1981年より前に建てられた建物か? 後の建物か?」ということです。実は、建築基準法の改正によって「新耐震基準」が設けられ、建物に求められる耐震性能の基準がより厳しくなったのが、81年6月のこと。それ以前の物件は「旧耐震基準」の建物であり、「万一大きな地震が発生したときには、損壊・倒壊などの危険性が高くなる可能性がある」と考えられます。そうしたリスクを考慮した上で、賃料や間取りに納得感があれば住んでも良いのではないかと思います(ただし、積極的にオススメはしません)。

 築年数が古くなると家賃が安くなるのは、こうした点に理由があります。建物が古ければ、防災面での課題は当然ながら出てきますし、中には配管の劣化によって水漏れしたり、ネズミなどの害獣被害が発生するケースも少なくありません。「家賃の安さ」がセールスポイントになっている物件は、何かしらこうした課題がウラに隠れていることがありますから、不安があるようであれば仲介営業マンの情報だけに頼らず、何度か現地へ通って大家さんや住民の方と話をするなど、自分自身で事前リサーチをしてみると良いでしょう。

 ちなみに、マンションの場合は約12~15年のサイクルで大規模修繕が必要とされていて、室内設備についてもクロスの張り替えや、水まわり設備の更新などを行うのが理想的。そういう定期的なメンテナンスがきっちりと行われている物件であれば、築年数がたっていても十分快適に暮らせるはずです。

 また、近年はフローリング志向が高まっていて、畳のある新築賃貸マンションはほとんど見かけなくなりました。しかし、冬場の断熱性を考えると、実はフローリングよりも畳のほうが断然暖かく過ごせます。また、小さなお子さんをゴロンとお昼寝させるときも、畳の部屋があると便利。今回の物件は築年数の減点で星1つの評価としましたが、「これから出産や子育てを考えている」といったカップルなどには、畳のある部屋もオススメです。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 駅から徒歩5分と近く、車の通りが多い大通り沿いにある物件なので、駅までの道のりは安心感があります。ただし、車からのひったくりなど、道路沿いだからこその犯罪も決して少なくありません。スマホで通話をしながら歩いたり、道路側に荷物を持ったりするなどの行為は控えましょう。

 築45年の古い物件という点から考えると、最新の防犯設備が備わっていることは期待できませんが、「管理人巡回」「テレビモニター付きインターフォン」と、セキュリティ面の最低条件はクリアしていると言えるでしょう。ただし、「防犯カメラなし」「オートロックなし」となると、住人以外でも建物内に自由に入れてしまうため、不安な要素です。

 また、気になるのが“7階建ての最上階”という点。建物に屋上があって、そこも自由に行き来できるとしたら、屋上からすぐ下の階のベランダへは、比較的簡単に侵入できてしまいます。最上階だと侵入されにくいという油断を持つ人も多く、暑い時期に窓を開けっぱなしにしていて、窃盗や性犯罪の被害に遭ったという事例もあります。「一人暮らし女性は1階の部屋を避けるべき」というのは“部屋選びの常識”になっていますが、最上階にも危険があることを知っておきましょう。

 2DKという間取りは、一人暮らしで住むには広めの物件です。ほかの住人は家族暮らしが主ということも考えられます。一人暮らしと家族暮らしでは、生活時間帯やライフスタイルが異なるために、思わぬトラブルが起こることも。遅い時間には大きな音を立てないようにするなど、家族暮らしへの配慮が必要になるでしょう。

 また、近隣に小学校や公民館があり、防犯ボランティア活動が行われているとのことなので、住民にファミリー層が多く、防犯意識の高い地域と思われます。ご近所付き合いの多い地域は犯罪も起こりにくく、安心感はありますが、一方で「一人暮らしでも活動に参加しなきゃいけないの?」という不安があるかもしれません。地域活動の多くは、自治会などを通じて広報されます。賃貸の一人暮らしで自治会への加入を求められることは少ないですが、自治会費や活動内容などの折り合いがつくのであれば、加入しておくと地域の情報が得やすくなります。なお、自治会の加入はあくまで任意です。断ることもできますが、だからといってその地域に住む以上、ルールはしっかりと守って暮らしましょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 新築物件というのは、人の「気」が入っていない状態。ということは、これから“良い気”を入れていけるということにもなるので、家の中をこまめに掃除したり、ホームパーティーなどを開催したりして、人の気をどんどん入れていくと、運気が良くなります。

 逆に言えば、築年数の長い物件は、すでに人の気が多く入っている状態です。ただし、この気の状態が良いものか、悪いものかによって、家の運気も変わってきます。前に住んでいた方が成功者であったり、次のステージへ上がっていくための転居だった場合には、家の運気が良い状態と言えます。逆に、家賃が払えなくなりやむを得ず転居した場合や、実はごみ屋敷だった……となると、その家自体の運気が悪くなってしまいます。とはいえ、先住者がどういった理由で転居したかを確認するのは難しいと思いますので、そういった意味では、新築の方が自分で運気を上げていくことができるので、安心ですね。

 また、この物件には畳の部屋がありますが、これは“パワーの高い部屋”と言えます。一人暮らしの物件にはあまり見られないこともあり、知らない方が多いかもしれませんが、畳は呼吸するので気が循環しやすく、運気も上がりやすくなるのです。特にこの物件は“東南”に和室がありますので、寝室として使うと恋愛運や結婚運、コミュニケーション運がアップします。洋室はリビングやダイニングなど、「動きの多いスペース」として使うと良く、和室では睡眠など、「落ち着いて過ごす部屋」にすると良いでしょう。

 風水的に和室は、タンスなど大きな物を置かないようにしたい場所です。この物件の和室には押し入れがあるので、ここにすべて荷物が収まるように調整する必要があります。和室にベッドを置くのはもってのほかで、最も運気を落とします。畳は呼吸をしていますので、家具でふさいではならないというのが理由です。布団も敷きっぱなしにしないようにしましょう。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 7点/15点

次回は……広々10帖&新築物件! 文句ナシかと思いきや、全員「勧めない」最悪な条件が“1階”に!?

「フローリング最強」「最上階が安全」は幻想? 今、知るべき2つの“新常識”【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■物件三銃士から3つの助言
1)プロは知ってる「築年数」古さの限界
2)「畳のある物件」は意外と高評価!
3)部屋選びの常識を覆す「最上階」に潜む危険

<物件の場所>

・都心から電車で30分、最寄り駅から徒歩5分
・最寄り駅前に公民館・スーパー、徒歩10分の場所に小学校あり
・交通量が多い大通りに面しているが、住宅地のため夜は街灯の明かりのみ

<詳細情報>

敷金1カ月分/礼金なし、鉄筋コンクリート、7階建/7階(35戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラなし、ペット不可、2人入居可、オートロックなし、テレビモニター付きインターフォンあり、宅配ボックスなし、ゴミ出し曜日指定、都市ガス、階段・エレベーターあり

 「やっぱり部屋は広々使えた方がいいな!」と思って探していたら、こんな物件を見つけました。都心へ出るまで電車で30分、築年数は45年と古いけど、周辺の環境が良くて家賃も安い。自治会で「防犯ボランティア活動」が行われていると聞いて、安全面から見てもアリな感じです。新築にこだわりはないですが、やっぱり“築年数”って気にするべきでしょうか? それと、この物件には畳の部屋があるんです! 単身用では「フローリングが常識」だと思ってましたが、こんな部屋も悪くないかも。とはいえ、賃貸だと畳を傷つけた時に面倒なことになりそう……。やっぱり床は“フローリング一択”と考えるべきですか?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★☆☆☆☆

 このマンションのような“築古物件”で一つの目安とするのは、「1981年より前に建てられた建物か? 後の建物か?」ということです。実は、建築基準法の改正によって「新耐震基準」が設けられ、建物に求められる耐震性能の基準がより厳しくなったのが、81年6月のこと。それ以前の物件は「旧耐震基準」の建物であり、「万一大きな地震が発生したときには、損壊・倒壊などの危険性が高くなる可能性がある」と考えられます。そうしたリスクを考慮した上で、賃料や間取りに納得感があれば住んでも良いのではないかと思います(ただし、積極的にオススメはしません)。

 築年数が古くなると家賃が安くなるのは、こうした点に理由があります。建物が古ければ、防災面での課題は当然ながら出てきますし、中には配管の劣化によって水漏れしたり、ネズミなどの害獣被害が発生するケースも少なくありません。「家賃の安さ」がセールスポイントになっている物件は、何かしらこうした課題がウラに隠れていることがありますから、不安があるようであれば仲介営業マンの情報だけに頼らず、何度か現地へ通って大家さんや住民の方と話をするなど、自分自身で事前リサーチをしてみると良いでしょう。

 ちなみに、マンションの場合は約12~15年のサイクルで大規模修繕が必要とされていて、室内設備についてもクロスの張り替えや、水まわり設備の更新などを行うのが理想的。そういう定期的なメンテナンスがきっちりと行われている物件であれば、築年数がたっていても十分快適に暮らせるはずです。

 また、近年はフローリング志向が高まっていて、畳のある新築賃貸マンションはほとんど見かけなくなりました。しかし、冬場の断熱性を考えると、実はフローリングよりも畳のほうが断然暖かく過ごせます。また、小さなお子さんをゴロンとお昼寝させるときも、畳の部屋があると便利。今回の物件は築年数の減点で星1つの評価としましたが、「これから出産や子育てを考えている」といったカップルなどには、畳のある部屋もオススメです。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 駅から徒歩5分と近く、車の通りが多い大通り沿いにある物件なので、駅までの道のりは安心感があります。ただし、車からのひったくりなど、道路沿いだからこその犯罪も決して少なくありません。スマホで通話をしながら歩いたり、道路側に荷物を持ったりするなどの行為は控えましょう。

 築45年の古い物件という点から考えると、最新の防犯設備が備わっていることは期待できませんが、「管理人巡回」「テレビモニター付きインターフォン」と、セキュリティ面の最低条件はクリアしていると言えるでしょう。ただし、「防犯カメラなし」「オートロックなし」となると、住人以外でも建物内に自由に入れてしまうため、不安な要素です。

 また、気になるのが“7階建ての最上階”という点。建物に屋上があって、そこも自由に行き来できるとしたら、屋上からすぐ下の階のベランダへは、比較的簡単に侵入できてしまいます。最上階だと侵入されにくいという油断を持つ人も多く、暑い時期に窓を開けっぱなしにしていて、窃盗や性犯罪の被害に遭ったという事例もあります。「一人暮らし女性は1階の部屋を避けるべき」というのは“部屋選びの常識”になっていますが、最上階にも危険があることを知っておきましょう。

 2DKという間取りは、一人暮らしで住むには広めの物件です。ほかの住人は家族暮らしが主ということも考えられます。一人暮らしと家族暮らしでは、生活時間帯やライフスタイルが異なるために、思わぬトラブルが起こることも。遅い時間には大きな音を立てないようにするなど、家族暮らしへの配慮が必要になるでしょう。

 また、近隣に小学校や公民館があり、防犯ボランティア活動が行われているとのことなので、住民にファミリー層が多く、防犯意識の高い地域と思われます。ご近所付き合いの多い地域は犯罪も起こりにくく、安心感はありますが、一方で「一人暮らしでも活動に参加しなきゃいけないの?」という不安があるかもしれません。地域活動の多くは、自治会などを通じて広報されます。賃貸の一人暮らしで自治会への加入を求められることは少ないですが、自治会費や活動内容などの折り合いがつくのであれば、加入しておくと地域の情報が得やすくなります。なお、自治会の加入はあくまで任意です。断ることもできますが、だからといってその地域に住む以上、ルールはしっかりと守って暮らしましょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 新築物件というのは、人の「気」が入っていない状態。ということは、これから“良い気”を入れていけるということにもなるので、家の中をこまめに掃除したり、ホームパーティーなどを開催したりして、人の気をどんどん入れていくと、運気が良くなります。

 逆に言えば、築年数の長い物件は、すでに人の気が多く入っている状態です。ただし、この気の状態が良いものか、悪いものかによって、家の運気も変わってきます。前に住んでいた方が成功者であったり、次のステージへ上がっていくための転居だった場合には、家の運気が良い状態と言えます。逆に、家賃が払えなくなりやむを得ず転居した場合や、実はごみ屋敷だった……となると、その家自体の運気が悪くなってしまいます。とはいえ、先住者がどういった理由で転居したかを確認するのは難しいと思いますので、そういった意味では、新築の方が自分で運気を上げていくことができるので、安心ですね。

 また、この物件には畳の部屋がありますが、これは“パワーの高い部屋”と言えます。一人暮らしの物件にはあまり見られないこともあり、知らない方が多いかもしれませんが、畳は呼吸するので気が循環しやすく、運気も上がりやすくなるのです。特にこの物件は“東南”に和室がありますので、寝室として使うと恋愛運や結婚運、コミュニケーション運がアップします。洋室はリビングやダイニングなど、「動きの多いスペース」として使うと良く、和室では睡眠など、「落ち着いて過ごす部屋」にすると良いでしょう。

 風水的に和室は、タンスなど大きな物を置かないようにしたい場所です。この物件の和室には押し入れがあるので、ここにすべて荷物が収まるように調整する必要があります。和室にベッドを置くのはもってのほかで、最も運気を落とします。畳は呼吸をしていますので、家具でふさいではならないというのが理由です。布団も敷きっぱなしにしないようにしましょう。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 7点/15点

次回は……広々10帖&新築物件! 文句ナシかと思いきや、全員「勧めない」最悪な条件が“1階”に!?

ミニマリストに大人気の“極狭物件”、「風水的には問題外」!?【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。最適なタイミングで引っ越しをするには、まさに今から部屋を探すべき! とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■今回のポイント:話題の「極狭物件」って、本当に住みやすいの? 風水的に“問題外”なヤバい間取り

<物件の場所>

・ターミナル駅から2駅、最寄り駅から物件までは徒歩15分
・駅付近は夜も騒がしいが、物件周辺は薄暗く人けがない
・アパートや一軒家が立ち並ぶ、十字路の角
・近くに小さな公園あり(深夜、たまに人の声が聞こえる……)

<詳細情報>

敷金・家賃1カ月分/礼金なし、木造、3階建/3階(6戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラあり、ペット不可、オートロック、インターホンあり(モニターなし)、宅配ボックスなし、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段あり、エレベーターなし

 今、都心に住む若者を中心に人気なのが、6畳以下の狭い空間でミニマルに暮らす“極狭物件”。家賃を安く抑えながら、アクセスの良い都心に住めるということで、人気を集めているようです。また、必要最低限の持ち物だけで生活する“ミニマリスト”の流行によって、「部屋に広さは必要ない」と考える人も増えているとか。とはいえ、来客の時に困ったり、好立地ゆえに防犯が心配だったりと、暮らしてみると不便に感じる点が多そう。この物件の場合、むき出しの状態になっているトイレも気になるし…… 。“極狭物件”って、本当に魅力的なんでしょうか?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★★★☆☆

 5.13帖ながらロフトスペースも付いていますし、実際の生活面積としては、都心のビジネスホテルの1室ぐらいはありそうですね。学生さんや社会人になりたてのシングルの方なら、十分快適に暮らせそうです。トイレもロールスクリーンなどで間仕切りをすれば、おしゃれに演出できるのでは? 大きなネックは「駅徒歩15分」の距離ですが、駅から離れることでその分家賃を抑えられるなら、「良し」と判断しましょう。

 ところで、住まいには「広さの目安」があることをご存じでしょうか? 国土交通省の住生活基本計画(全国計画)による「最低居住面積水準」は、単身者の場合で25平米、2人以上の世帯なら10平米×世帯人数+10平米となっています。この物件は「最低居住面積水準」を満たさない広さではありますが、近年は断捨離やミニマリストのブームによって“モノを持たない暮らし”をする人が増えていますから、そういうライフスタイルを無理なく実践できる方には、ピッタリなのではないでしょうか。限られた生活スペースの中でシンプルな暮らしを心がければ、余計なモノが溢れることもなく、節約型の家計管理につながりますから、これぐらい割り切ってしまったほうが合理的なのかもしれません。

 今は全国的に都市圏の不動産価格が高騰しており、大家さんとしてはより高い利回りが見込める“極狭物件”を増やす傾向にあります。「家賃の安さ」と「生活利便」を優先する代わりに「住まいの広さ」を犠牲にするのは、仕方のないことでもあります。需要と供給が一致したことで、こうした物件に人気が集まるようになったのでしょう。ただし、極狭物件はあくまでも「自分1人のための空間」です。友だちだけでなく、恋人を呼ぶのも難しいと思うので、その点はよく考えたほうがよいでしょう。

 極狭物件はそもそも「室内を歩き回るスペース」が少ないため、上下階の生活音は気になりにくいはずですが、この物件のように木造の建物だと、隣の住戸から壁越しに話し声などの騒音が響いてくる可能性はあります(建物の防音性能にもよりますが、これは極狭物件に限らずどんな賃貸住宅でも同じです)。また、この住戸は最上階に位置しているので、ロフトの上り下りをするときに下の階へ「ドン!」という重量床衝撃音が響かないように配慮したほうが良いでしょう。日常生活の中でのちょっとした気遣いが、騒音トラブルを防ぎます。

 万一トラブルが起こってしまったときは、クレームを相手に告げる・告げられた際に「自分だけで解決しよう」と考えないこと。直接対決しようとすると、どうしてもお互いが感情的になってしまうからです。管理会社、または大家さんに相談して、必ず第三者を挟んで解決することをおすすめします。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 都心部から2駅と利便性は高いですが、駅から徒歩15分という距離が気になるところです。歩けない距離ではありませんが、決して近くはなく、途中で横断歩道や踏切などがあれば、20分以上かかる可能性もあります。夜遅く帰宅することが多い場合、その距離と時間は負担になるだけでなく、防犯面でも不安が残ります。

 さらに気になるのが、近くに公園があることです。ファミリーであれば、公園が近くにあるのも住みやすさにつながると思いますが、一人暮らしの女性にとっては、誰もが自由に入ることができる上に、木々や遊具など不審者が身を潜めやすい場所があるという点で、あまりメリットになりません。また、深夜に人の声が聞こえるという状況を考えると、“たまり場”になっている可能性も。物件周辺が薄暗く、人けがないということから、立地的にはおすすめできない物件と言えるでしょう。

 「管理人巡回」「防犯カメラあり」「オートロック」というのは防犯面でプラスの要因ですが、都心に近い、かつ極狭物件となると、長く住むよりも、利便性を求めて短期間住む人が多く、入居者の入れ替わりが頻繁にある可能性が高いです。住人かどうか判断がつきづらい人が建物内に多くいる可能性を考えると、玄関を開けずとも室外の様子が見られる「モニター付インターホン」は設置しておいてほしいところです。

 部屋の間取りを見ると、狭いために玄関から居室までが一続きになっていて、入口を開けると、外からでも部屋の一番奥が見通せる状況が生まれます。ハンガーパイプがあるのも玄関の真正面なので、部屋干ししている洗濯物も丸見えに……。防犯上、玄関の手前にドアがあって、奥が見えない造りの部屋が安心ですが、ワンルームタイプだと、極狭物件でなくとも、同じような間取りが多いです。こういった部屋は玄関と部屋の間にカーテンや間仕切りを入れて、部屋の奥まで見通せないように対策すると防犯的によいでしょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 部屋が狭いゆえ、物理的に「物を増やせない」「物を置けない」という部分だけ見ると、風水的には「良い」と言えます。部屋に置くものは少なければ少ないほど、自分の気が散らない(物が多いと、それぞれに自分の気が分散するため)ので、心地良いのです。極狭物件に住む方が「意外と住みやすい」とおっしゃるのは、これも理由の一つかと思われます。

 しかし、場所が狭いと“気の循環”ができないので、運気は回りません。「いつまでも現状維持」という状態が続いてしまうのです。風水的に良い物件とは、広めの部屋で、物が少なく、自分の気がしっかりと循環するスペースがあることが条件となります。

 またこの物件は、部屋の形としてベストな“長方形”ではありますが、極端に細長いので、良くはありません。このような部屋は「うなぎの寝床」と呼ばれ、縦と横のバランスが悪く、風水的にはあまりおすすめできないです。物事はすべてバランスが大事であり、偏りがあるとさまざまな問題が起きます。極端に狭い、極端に長い……その状態が、この物件では作られていることになります。

 また、トイレに壁や目隠しがなく、むき出しの状態になっていますが、これははっきり言って“問題外”です。ただでさえ狭い空間なので、トイレからの“陰の気”が家全体に回ってしまうだけでなく、体調面でも不安を抱えそうですね。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 6点/15点

次回は……「築年数」古さの限界って、いったい何年? 畳のある物件が意外と高評価なワケ

ミニマリストに大人気の“極狭物件”、「風水的には問題外」!?【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。最適なタイミングで引っ越しをするには、まさに今から部屋を探すべき! とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■今回のポイント:話題の「極狭物件」って、本当に住みやすいの? 風水的に“問題外”なヤバい間取り

<物件の場所>

・ターミナル駅から2駅、最寄り駅から物件までは徒歩15分
・駅付近は夜も騒がしいが、物件周辺は薄暗く人けがない
・アパートや一軒家が立ち並ぶ、十字路の角
・近くに小さな公園あり(深夜、たまに人の声が聞こえる……)

<詳細情報>

敷金・家賃1カ月分/礼金なし、木造、3階建/3階(6戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラあり、ペット不可、オートロック、インターホンあり(モニターなし)、宅配ボックスなし、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段あり、エレベーターなし

 今、都心に住む若者を中心に人気なのが、6畳以下の狭い空間でミニマルに暮らす“極狭物件”。家賃を安く抑えながら、アクセスの良い都心に住めるということで、人気を集めているようです。また、必要最低限の持ち物だけで生活する“ミニマリスト”の流行によって、「部屋に広さは必要ない」と考える人も増えているとか。とはいえ、来客の時に困ったり、好立地ゆえに防犯が心配だったりと、暮らしてみると不便に感じる点が多そう。この物件の場合、むき出しの状態になっているトイレも気になるし…… 。“極狭物件”って、本当に魅力的なんでしょうか?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★★★☆☆

 5.13帖ながらロフトスペースも付いていますし、実際の生活面積としては、都心のビジネスホテルの1室ぐらいはありそうですね。学生さんや社会人になりたてのシングルの方なら、十分快適に暮らせそうです。トイレもロールスクリーンなどで間仕切りをすれば、おしゃれに演出できるのでは? 大きなネックは「駅徒歩15分」の距離ですが、駅から離れることでその分家賃を抑えられるなら、「良し」と判断しましょう。

 ところで、住まいには「広さの目安」があることをご存じでしょうか? 国土交通省の住生活基本計画(全国計画)による「最低居住面積水準」は、単身者の場合で25平米、2人以上の世帯なら10平米×世帯人数+10平米となっています。この物件は「最低居住面積水準」を満たさない広さではありますが、近年は断捨離やミニマリストのブームによって“モノを持たない暮らし”をする人が増えていますから、そういうライフスタイルを無理なく実践できる方には、ピッタリなのではないでしょうか。限られた生活スペースの中でシンプルな暮らしを心がければ、余計なモノが溢れることもなく、節約型の家計管理につながりますから、これぐらい割り切ってしまったほうが合理的なのかもしれません。

 今は全国的に都市圏の不動産価格が高騰しており、大家さんとしてはより高い利回りが見込める“極狭物件”を増やす傾向にあります。「家賃の安さ」と「生活利便」を優先する代わりに「住まいの広さ」を犠牲にするのは、仕方のないことでもあります。需要と供給が一致したことで、こうした物件に人気が集まるようになったのでしょう。ただし、極狭物件はあくまでも「自分1人のための空間」です。友だちだけでなく、恋人を呼ぶのも難しいと思うので、その点はよく考えたほうがよいでしょう。

 極狭物件はそもそも「室内を歩き回るスペース」が少ないため、上下階の生活音は気になりにくいはずですが、この物件のように木造の建物だと、隣の住戸から壁越しに話し声などの騒音が響いてくる可能性はあります(建物の防音性能にもよりますが、これは極狭物件に限らずどんな賃貸住宅でも同じです)。また、この住戸は最上階に位置しているので、ロフトの上り下りをするときに下の階へ「ドン!」という重量床衝撃音が響かないように配慮したほうが良いでしょう。日常生活の中でのちょっとした気遣いが、騒音トラブルを防ぎます。

 万一トラブルが起こってしまったときは、クレームを相手に告げる・告げられた際に「自分だけで解決しよう」と考えないこと。直接対決しようとすると、どうしてもお互いが感情的になってしまうからです。管理会社、または大家さんに相談して、必ず第三者を挟んで解決することをおすすめします。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 都心部から2駅と利便性は高いですが、駅から徒歩15分という距離が気になるところです。歩けない距離ではありませんが、決して近くはなく、途中で横断歩道や踏切などがあれば、20分以上かかる可能性もあります。夜遅く帰宅することが多い場合、その距離と時間は負担になるだけでなく、防犯面でも不安が残ります。

 さらに気になるのが、近くに公園があることです。ファミリーであれば、公園が近くにあるのも住みやすさにつながると思いますが、一人暮らしの女性にとっては、誰もが自由に入ることができる上に、木々や遊具など不審者が身を潜めやすい場所があるという点で、あまりメリットになりません。また、深夜に人の声が聞こえるという状況を考えると、“たまり場”になっている可能性も。物件周辺が薄暗く、人けがないということから、立地的にはおすすめできない物件と言えるでしょう。

 「管理人巡回」「防犯カメラあり」「オートロック」というのは防犯面でプラスの要因ですが、都心に近い、かつ極狭物件となると、長く住むよりも、利便性を求めて短期間住む人が多く、入居者の入れ替わりが頻繁にある可能性が高いです。住人かどうか判断がつきづらい人が建物内に多くいる可能性を考えると、玄関を開けずとも室外の様子が見られる「モニター付インターホン」は設置しておいてほしいところです。

 部屋の間取りを見ると、狭いために玄関から居室までが一続きになっていて、入口を開けると、外からでも部屋の一番奥が見通せる状況が生まれます。ハンガーパイプがあるのも玄関の真正面なので、部屋干ししている洗濯物も丸見えに……。防犯上、玄関の手前にドアがあって、奥が見えない造りの部屋が安心ですが、ワンルームタイプだと、極狭物件でなくとも、同じような間取りが多いです。こういった部屋は玄関と部屋の間にカーテンや間仕切りを入れて、部屋の奥まで見通せないように対策すると防犯的によいでしょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 部屋が狭いゆえ、物理的に「物を増やせない」「物を置けない」という部分だけ見ると、風水的には「良い」と言えます。部屋に置くものは少なければ少ないほど、自分の気が散らない(物が多いと、それぞれに自分の気が分散するため)ので、心地良いのです。極狭物件に住む方が「意外と住みやすい」とおっしゃるのは、これも理由の一つかと思われます。

 しかし、場所が狭いと“気の循環”ができないので、運気は回りません。「いつまでも現状維持」という状態が続いてしまうのです。風水的に良い物件とは、広めの部屋で、物が少なく、自分の気がしっかりと循環するスペースがあることが条件となります。

 またこの物件は、部屋の形としてベストな“長方形”ではありますが、極端に細長いので、良くはありません。このような部屋は「うなぎの寝床」と呼ばれ、縦と横のバランスが悪く、風水的にはあまりおすすめできないです。物事はすべてバランスが大事であり、偏りがあるとさまざまな問題が起きます。極端に狭い、極端に長い……その状態が、この物件では作られていることになります。

 また、トイレに壁や目隠しがなく、むき出しの状態になっていますが、これははっきり言って“問題外”です。ただでさえ狭い空間なので、トイレからの“陰の気”が家全体に回ってしまうだけでなく、体調面でも不安を抱えそうですね。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 6点/15点

次回は……「築年数」古さの限界って、いったい何年? 畳のある物件が意外と高評価なワケ

「ロフト付き・メゾネット・管理人常駐」この中で“不要”な条件は?【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。最適なタイミングで引っ越しをするには、まさに今から部屋を探すべき! とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■今回のポイント:「ロフト」って本当に必要? 「メゾネット物件」「敷金・礼金」のマメ知識

<物件の場所>

・都心から電車で30分離れた駅にあり、物件は最寄り駅から徒歩10分
・周辺は一軒家・アパートが立ち並ぶ住宅街
・坂の途中、道沿い
・徒歩5分程度の場所に小学校あり

<詳細情報>

敷金/礼金どちらも1カ月分、木造、2階建/2階(8戸)、横並び4戸の真ん中、管理人常駐(1階に住んでいる)、防犯カメラなし、ペット可、オートロックなし、インターフォンあり(モニターなし)、宅配ボックスなし、ゴミ出し曜日指定、都市ガス、階段あり、エレベーターなし

 部屋を探していると、どんな地域・条件でも出てくるのが「ロフト付き物件」。収納スペースとしても、寝室としても使えて、すごく便利に見えます。でも、実際には物を上げ下げするのが大変そうだし、淀んだ空気も溜まりそう……。この物件は、クローゼットに十分な大きさがあるし、約6帖とそこまで狭くない。ロフトって、本当に必要でしょうか? また、メゾネットタイプの物件なので、防犯・騒音が気になります。都心部から離れていることもあって、家賃が安く魅力的だったのですが、この部屋ってぶっちゃけどうですか?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★☆☆☆☆

 管理人さんが常駐してくれている点はとても心強いのですが、オートロック無し、防犯カメラなし、宅配ボックスなしというのは減点要素。女性は家賃よりも防犯を優先した方がよいでしょう。

 ロフト付き物件というのは、賃貸住宅業界でも一定の人気がありますが、実際に暮らしはじめてみると「最初は喜んでロフトを使っていたのに、しばらくしたら昇り降りが面倒で物置きになった」というのはよくある話。また、ロフトがあると天井高が高くなる分、冷暖房の効きが悪くなり、仮に毎月の家賃が相場より安かったとしても、月々の光熱費が高くなるケースがあるため、注意した方がよいでしょう。

 お金の話でいうと、この物件は敷金・礼金をそれぞれ1カ月分支払う必要がありますね。この「敷金・礼金」というのは、賃貸住宅業界の古い慣習で、江戸時代の婚姻システムが由来している説が有力とか。その内容や相場は地域によって異なり、関東地方では「敷金=修繕費(預け金)」「礼金=大家さんへの謝礼金」を意味します。一方、西日本の一部地域では「保証金・敷引き」と呼ばれる制度があり、「保証金」の中から原状回復費用として「敷引き」が差し引かれ、「敷金」と違って差額返金されません。

 しかし、最近はこうした古い慣習を見直す大家さんが増え、「敷金・礼金ゼロ」を謳う物件も増加しつつあります。一見するとお得なように感じますが、安心してはダメ。室内をキレイに使わないと、退去時に数万円から数十万円の原状回復費用を請求されることがあります。タバコを吸う人、アロマを焚く人、ペットを飼う人などは特に気をつけてください。また「敷金・礼金ゼロ」の物件は、「人気がないから初期費用をサービスしている」という場合も多々あります。「なぜ敷金・礼金がゼロなのか?」を冷静に見極めた上で契約を検討しましょう。

 また、「木造」という点に不安を感じる方も多いかもしれませんが、築年数や工法によって建物強度は異なりますから、一概に「鉄筋のほうがおすすめ」とは言いにくいです。とはいえ、耐震・耐火などの防災性や遮音性能を考える上では、やはり鉄筋の建物に軍配が上がります。ちなみに、火災保険料も木造より鉄筋の方が安く抑えられる傾向があります。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帳

 外から廊下や玄関が見えないマンションやアパートも多いですが、メゾネットは構造上、玄関が通りに面したところに並ぶ場合が多いです。玄関周りが人目につきやすく、不審者が身を潜められなかったり、死角ができにくい点は防犯上のメリットですね。また、この物件は生活スペースが2階になっています。玄関は1階にあっても、覗かれたり侵入されたりする危険は減り、安心感があります。

 ただ、坂の途中に位置しているため、住居は2階でも、外から見ると道路と近い高さになっている場合があります。外から侵入しやすかったり、バルコニーに干した洗濯物に手が届いてしまうといった可能性があり、心配です。バルコニーの周辺がどのようになっているか、よく確認しておく必要があります。

 インターフォンにモニターがついていないのは、女性の一人暮らしの防犯としてはマイナスです。特にメゾネットだと、2階から1階まで降りて、玄関まで出てからでないと相手を確認できませんよね。階段を降りてしまうと気配も伝わるため、居留守も使いにくく、不安があります。ただし、管理人常駐というのは高ポイント。不審者の侵入を未然に防いだり、住人同士のトラブルも避けやすくなります。しかも、その物件に住んでいるのであれば、万が一夜間や休日にトラブルがあったときにも連絡が取りやすいというメリットがあります。

 また、小学校が近くにある住宅街に位置しているため、ファミリー層も多く住んでいる地域と考えられます。シングル世帯と比べて、ファミリー層は地域や学校のつながりも多く、近所づきあいも増えるでしょう。顔見知りが多い地域は不審者が入り込みにくく、自然と防犯意識が高まる傾向にあります。一人暮らしの場合は地域とのつながりを無理に持とうとする必要はありませんが、よく顔を合わせる近隣の人には笑顔であいさつをするなど、気持ちのいいつきあいを心がけましょう。

■河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 ロフト自体、もともと人が“寝室”として使う場所ではなく、あくまで“荷物をしまう場所”だと考えてください。人間は、寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかくと言われていますが、風水的に「良い家」というのは、第一に「湿気が少ない家」です。邪気は湿気を好むことから、いかにうまく除湿できるかがポイントになってきます。また、寝ている間は「天からの気」を受ける時間と言われていますが、そんな大事な時間に、天井が低い場所で圧迫を感じながら眠るというのも、あまりおすすめできません。この2点を考えてみても、ロフトを寝室にするのはNGと言えます。

 では“収納スペース”として使えばよいかと言うと、そうでもありません。ロフトには「使わないもの」を置く可能性が高いと思われますが、気を循環させるためには、こまめな掃除が必要です。これは単に「きれいな場所で生活をすると気持ちがいいから」ということだけでなく、掃除中に家具や家電に触れることで、自分の気が物に入り、循環していくのです。きちんとロフトの掃除ができて、毎日使うものばかり置いてあるというのであれば、収納として利用しても良いですが……。ロフトがある部屋は、風水の視点からは特別おすすめしません。

 また、この物件はメゾネットタイプになっており、玄関を入ってすぐの場所に階段が設置されています。玄関は“運気の入り口”と言われていて、ここから気が入って、家の中を循環していきます。そんな場所にいきなり階段があると、良い気が乱れてしまいます。 坂の途中にある家も、風水的にはNGです。平坦な土地に比べて偏りがあり、バランスが取れていないですから、「安定感がない=不安を招きやすい」場所となります。上り坂・下り坂というように、運気の浮き沈みも激しい場所です。

 この物件の良いところは、トイレに窓があるところ。トイレは、家の中でも最も“陰の気”が強いところです。窓があることで換気がスムーズにでき、気が循環しやすくなりますし、明るさも取れます。トイレに窓がある物件自体が少ないので、これは高ポイントとなります。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

■物件三銃士の総合評価 6点/15点

次回は……話題の「極狭物件」って、本当に住みやすいの? 風水的に“問題外”なヤバい間取りが登場!

「コンクリート壁・角部屋・コンビニ徒歩3分」“好条件”に落とし穴が!?【アラサー女、理想の賃貸物件を探す】

 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8~9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10~12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。最適なタイミングで引っ越しをするには、まさに今から部屋を探すべき! とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性ひとり暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

■今回のポイント:コンクリート壁は「おしゃれ」なだけ!? 間取り&セキュリティ面で確認するべきキホン

<物件の場所>

・2路線が通る駅から徒歩10分
・大通りから3本小道を挟んだ住宅街(夜は街灯があり、比較的明るい)
・徒歩3分の場所に24時間営業のコンビニあり

<詳細情報>

敷金/礼金なし、鉄筋コンクリート(コンクリート壁)、5階建/3階(10戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラあり、ペット可、オートロックあり(テレビモニター付きインターフォンあり)、宅配ボックスあり、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段・エレベーターあり

 「おしゃれ物件」の定番といえば、コンクリート打ちっぱなしの壁! 誰もが一度は憧れる物件ですが、「冬は寒く、夏は暑い」とも聞きます。それでも人気が高いってことは、これはウワサに過ぎないってこと? それとこの物件は、クローゼットが洋室から離れていて、生活動線に難がありそう。玄関・水回りの近くに収納があるのも気になるし……。セキュリティがしっかりしているので女性の一人暮らしに良さそうですが、物件三銃士のみなさんはどう思いますか!?

「住居のプロ」福岡由美氏の評価 ★★★★☆

 オートロック、宅配ボックス、24時間ゴミ出しOKというのは、イマドキの生活を送る上でハズせない条件です。駅からの距離も徒歩10分であれば許容範囲内ですし、全体的にバランスの良い物件だと思います。ただし、好みが分かれるのは、一番のセールスポイントである「コンクリート打ちっぱなし」のデザイン。確かに見た目がおしゃれで人気はありますが、築年数によっては、コンクリートから蒸発する水分で湿気に悩まされることも(新築に近ければ近いほど、湿気が高くなります)。

 木造と比較すると、コンクリート壁の場合は“熱伝導率”が高くなるため、外気の影響を受けて「夏はより暑く、冬はより寒い」という可能性が。もちろん、断熱構造やサッシ性能によって、ある程度改善されている物件もあるのですが、素人がそれを見分けるのは難しいので、「実際に暮らしてみないと、住み心地が想像できない」という怖さがありますね。

 なお、この物件は「ペット可」ですが、近年のペットブームを受けて、入居率を高めるために「ペット可物件」が増えつつあります。ペット可物件の良いところは、「ペットを飼えるマンションだ」ということを理解した上でほかの入居者が集まってくるため、ペット飼育に関する入居者同士のトラブルが起こりにくくなることです。逆に、「ペット不可」なのにこっそりペットを飼うというのは言語道断。入居者の中には動物アレルギーの方がいらっしゃる可能性もありますし、万一、規約違反でペットを飼っていたことが発覚した場合は「即日退去」を求められたり、「莫大なクリーニング費用」を請求されるなど、ペナルティを課せられることもあります。

 実は、筆者自身も“大家さん業”をしているのでよくわかるのですが、大家さんの心情としては、ペット可物件であっても「できればペットは飼ってほしくない」というのが本音。どうしても壁面やフローリングが傷みやすくなるため、退去時の原状回復費用がかさみますし、泣き声やニオイなどで近隣住戸からクレームが入るケースもあって、昔ながらの大家さんはいまだに「ペット不可」を徹底している人が多いです。賃貸物件でペットを飼う場合は、くれぐれも入居規約の厳守や、飼育マナーの徹底、ほかの入居者の方への配慮を忘れないようにしてくださいね。

■福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帳

 まず立地から見て、2路線利用できる駅ということは、比較的利用者が多く、人通りのある地域だと考えられます。夜遅くの帰宅となっても、徒歩10分以内かつ、物件近くまで大通りを通って帰宅できるのであれば、安心感もあります。さらに、「管理人巡回」「防犯カメラあり」「オートロック」「テレビモニター付きインターフォンあり」とセキュリティもしっかりとした物件で、この間取図と情報から見た範囲では、防犯面に大きな問題点は見つかりません。

 ただし、気をつけておきたいのは“角部屋”ということ。角部屋は、部屋の前を通る住民や、騒音問題が少ないといったメリットもありますが、通路の突き当たりになることが多いため、周囲の目に触れにくいというデメリットがあります。玄関の鍵を開けたところを狙って、部屋に押し込んで住民に暴行を加えるといった事件も起こっていますから、玄関周りに死角や人が潜めるような場所があるときは要注意です。

 また、5階建ての3階という物件なので、エレベーターを利用することが多いでしょう。わずかな時間でも、“密室”となるエレベーターの利用が、犯罪につながることもあります。エレベーターで先に待っている人がいたら、いったんエントランスでやり過ごすなど、見知らぬ人とは乗り合わせないように注意しましょう。あとから乗り込まれるなどして一緒になった場合は、ボタンがすぐに押せる位置に立ち、あえて自分の部屋とは違う階で降りるといった対策も覚えておいてください。非常用ボタンの位置と利用方法も確認しておくと安心です。

 近所にコンビニがあるのは、生活する上でとても便利です。夜でも人けがあるため、防犯的にもメリットが多いですが、自分が利用する際には注意が必要です。近くにあるとつい部屋着のようなラフな格好で出かけてしまいがちですが、そこで1人分のお弁当といった買い物をしていると、それだけで「近所に住む女性の一人暮らし」だと目をつけられてしまう可能性もあります。また、コンビニで起こる侵入強盗の発生が多いのは深夜の時間帯です。利用する場合は遅い時間を避け、身だしなみを整えることをおすすめします。

河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 クローゼットが生活スペース(洋室)ではなく、キッチンの奥にありますね。洋服を取り出すのに、毎回キッチンの奥まで行かなければならないのは、大きなストレスになりそうです。風水的に見ても、邪気(悪い気)は“湿気”を好むため、洋服などが保管されるクローゼットが、キッチン、トイレ、バスルームといった水回りに囲まれた場所にあるのは問題です。

 できればこうした物件は避けた方が無難ですが、どうしても選びたい場合は、改善策として、クローゼットの“除湿”を心がけてください。次の日に着ていく洋服は前夜のうちに決めてクローゼットから取り出し、洋室にかけて一晩置いておくのも良いでしょう。こうすると、寝ている間に自分の気が洋服にも入るため、運気の流れがスムーズになります。

 また本来であれば、水回りに家電を置くのも好ましくありません。家電は「火」のパワーがあり、水回りは文字通り「水」のパワーがあります。「水が火を消す」ことから、家電の故障を引き起こす場合があります。「水の気の方位」と言われる北に家電製品を置いた場合も、同じような象意が出ます。とはいえ、キッチンは電化製品を多く揃える場所でもあり、そうも言っていられません。対策としては、水気が残らないよう、小まめにキッチン周りの水滴を拭くと良いでしょう。

 適切な収納の位置としては、やはり洋室内がおすすめです。洋室に収納がない場合、タンスなどを置くことがあるかもしれませんが、その場合に注意することとして、入口の“対角線上”の場所に置くのは避けましょう。ここは“金運アップ”の場所なので、何も物を置かず、常に清潔な状態で保つのがベストです。

 そして、この物件一番の特徴である“コンクリートの壁”は、非常に部屋が冷えます。風水的に、冷えは「陰」を意味し、性別で見ると、女性は「陰」男性は「陽」に分類されます。「陰・陽」はバランスが大事なので、女性が部屋を選ぶときは、「陽」の要素をたくさん取り入れると、運気の良い状態が保てます。これを踏まえると、壁がコンクリートで冷えやすい「陰」の部屋は、女性が住むには向きません。

 さらにこの物件の場合、洋室の形が斜めに切られており、風水的にあまり良い形とは言えません。間取りに鋭角な部分ができるため、いつも刃物を向けられている状態、つまり、安心できない状況が生まれます。物件の形は“長方形”がベストです。欠けている部分がないため、どの運も網羅でき、運気が安定します。

■生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 10点/15点

次回は……「ロフト」って本当に必要? 「メゾネット物件」「敷金・礼金」のマメ知識