3億円豪邸も建設! 子ども番組に“抗議”した、デーモン閣下の堅実ぶり

 タレントでミュージシャンのデーモン閣下が、怒りをあらわにしている。発端はNHK Eテレで放送中のテレビアニメ『ねこねこ日本史』。このアニメで「デーモン風高杉」という、デーモン閣下そっくりのメイクを施したキャラクターが登場したのだが、事前に許諾を得たものではなかったため、閣下が激怒。15日付のブログで「『デザイン上[偶然]とか[たまたま]似てしまった』ではなく、名前も含めて明らかに【吾輩の姿の無断使用】である」と肖像権の侵害を訴えた。

 閣下は現在、Eテレで『ニュースで英会話』にレギュラー出演。相撲解説者としても長年NHKに貢献しているだけに「裏切られた」という思いが強いのだろう。「肖像権の無断使用は業界全体の問題にもなっており、閣下の怒りは十分理解できる」とは芸能プロ関係者。

 一方で、ネット上では閣下に対して「子ども番組なのに……」「器が小さい」「金にシビア」との意見も。スポーツ紙記者は「閣下はそもそも『前地獄副大魔王にして悪魔教教祖』という設定で、年齢も10万ウン歳だったはず(笑)。これからは“肖像権にうるさい悪魔”と呼ぶしかないですね」と皮肉る。

 また閣下は“財テク王”の一面もあり、資産運用はお手のもの。一部女性誌では最近、世田谷区内に「悪魔御殿」なる豪邸を建てたことが報じられ、話題になった。

「土地、建物含めて3億円は下らないと評判です。コツコツと貯めこんでいたようですね。ところが、女性誌が閣下に取材を申し込むと『悪魔なので……』という理由でコメントを拒否。肖像権にはうるさいのに、自分の家のことになると及び腰というのは、なんとも……」(週刊誌記者)

 タレントとして当然の声を上げたものの、叩かれまくるデーモン閣下。破天荒なキャラクターを期待したのに、実際はお金にシビアだったため、世間の反感を買ったのかもしれないが……。

映画『ドラえもん』大ヒットの今こそ見たい幻の“日テレ版”って!?

 春休みの風物詩として毎年映画化され、佳作と駄作を繰り返してきた『ドラえもん』だが、今年は超佳作だったようだ。

 3月3日に全国381スクリーンで公開された『映画ドラえもん のび太の宝島』だが、オープニングの2日間で動員71万超人、興収8億4,300万円の首位発進。その後も順調に客足を伸ばし、興収44.3億円を上げた前作を大幅に超える勢いだ。

「TBSドラマ『逃げ恥』でブレイクした星野源が主題歌を担当し、『君の名は。』(2016)をプロデュースして大ヒットに導いた川村元気氏が脚本を手掛けたことで、子どもだけでなく、大人の動員に結び付けた。公開前にスネ夫がLINEライブをするなど、宣伝の仕掛けがうまくいったのもヒットした要因でしょう。『ドラえもん』は2005年に声優が一新され、翌年から映画版は爆死続きだったのですが、時間と共に昔の声の印象が薄れ、今の声優陣に違和感がなくってきたのだと思います」(映画ライター)

 そんな国民的アニメであり、テレビ朝日の顔とも呼べる『ドラえもん』だが、最初は日本テレビ系で放送されていたことをご存じだろうか。

「1973年に放送され、“幻”とされる日本テレビ版ですが、今でも愛好家の間では語り継がれています」と言って、サブカル誌のライターが続ける。

「テレ朝版に比べるとドラえもんの脚が長く、ネズミを怖がることが、やたらと強調されています。テレ朝版ではスネ夫の声を演じていた肝付兼太がジャイアンの声を演じているので、紛らわしい(笑)。ほかにも、原作初期に登場していた『ガチャ子』という鳥型ロボットがレギュラーとして登場するなど、テレ朝版とは異なる設定も多かった。原作者の藤子不二雄がアニメの出来栄えのひどさに激怒したため、『なかったこと』にされてしまったともいわれている。永井豪原作のロボットアニメ『マジンガーZ』(フジテレビ系)と放送時間がかぶり、視聴率は5%前後と苦戦していたようですが、日テレ版で知名度が全国に広がったことで、テレ朝版のヒットにつながり現在に至ります」

 映画が大ヒットした今だからこそ、“パラレルワールド”として日テレ版の『ドラえもん』も見てみたいものだが……。

『ドラえもん』古参ファンが“声優交替”より許せない「お涙ちょうだい」に漂うカネのニオイ

 アニメ『ドラえもん』の声が大山のぶ代から水田わさびに代わったほか、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫と、メインキャラの声優交代があったのは、2005年。

 あれから13年も経つのに、いまだに「こんなの、ドラえもんじゃない」と嘆く声もある。

 とはいえ、子どもにとっては「今のドラえもん」が自分にとってのドラえもんであり、高齢化などによる声優交代は仕方のないこと。

 しかし、そんなやむを得ない事情よりも、今のドラえもんが「愛せない」理由として藤子不二雄ファンが挙げる要素に、実は「カネのニオイ」があるという。それが特に際立つのは、長編アニメ映画だ。

 ネット上には「最近のドラえもんの映画はお涙ちょうだいになってきていませんか」「感動傾向になっている」「偽ドラえもん映画で感動してる子供たち可哀想」「お涙ちょうだいのシーンには反吐がでる」といった意見が多数見られる。

「ドラえもんが、ちゃんと子どものほうを向いているならいいんです。でも、そうじゃなくて、今は大人ウケを狙ったいやらしさがどうも鼻についてしまいます。のび太のおばあちゃんの話とか、確かにいい話なんですが、近年はさまざまな形で何度放送されてるかわかりませんよね」

 そう話すのは、藤子不二雄ファンでマンガ好きの週刊誌編集者。

 また、漫画・アニメ好きのライターは言う。

「大人ウケ見え見えで、いやらしくて大嫌いなのは『ドラ泣き』とか『のび太泣き』とかいう言葉。そんな言葉、藤子・F・不二雄先生は絶対に使いませんよね」

 さらに、その「いやらしさ」が今春の『映画ドラえもん のび太の宝島』で頂点にきているのではないかと、ライターは言う。

「主題歌の星野源さんは、大人の女性には支持率が非常に高いですが、子どもたちにとっては“?”という感じでしょう。大人への媚びが見えますよね。また、今回は脚本がヒットメーカーの川村元気さんというのも、狙いすぎで怖いな、と思います」

 その「怖さ」の理由については次のように話す。

「川村元気さんは映画プロデューサーとして数々のヒット作を手がけていて、確かにその手腕はすごいと思います。長編アニメ映画では、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』(2012)や『バケモノの子』(15)、新海誠監督の『君の名は。』(16)などのプロデュースなどを手掛け、いずれも、かつてはサブカル好きやアニメオタク向けの作品だったところから、エンタメ性を高めた大衆娯楽として大ヒットとなりました。川村さんは時代の空気を読むのが非常にうまく、テンポがよく、わかりやすくポップな作品にしてくるので、ファンの裾野がグンと広がる意義が大きいと思います。しかし、その一方で従来のファンからはそれを残念がる声も多数あります」

 例えば、記録的ヒットとなった『君の名は。』は、新海監督がさまざまな作品でずっと描き続けてきた「離れ離れ感」「出会えない切なさ」を捨て、ハッピーエンドになってしまった。そこで物語を終焉させてしまったと考えるファンも少なくないという。

「『ドラえもん』の場合は、わかりやすくエンタメ性の高い大衆娯楽としていいのかもしれませんが、果たして子ども向け作品になるのかどうか。そのあたりは不安ですね」

 ネット上にも次のような声が多数ある。

「脚本川村元気か。子ども向け大丈夫なんか?」「向いてない気がする」「川村元気脚本だから内容はともかく、売上は凄そう」「脚本が素人だから心配」「なんか俳優の名前前面に出してキモいわ……」「つーか今年の声優 長澤まさみ、大泉洋、悠木碧って川村元気のプロデュースアニメの声優多いな」

『映画ドラえもん のび太の宝島』公開は3月3日から。子どもを切り捨てた、大人向けの媚び映画でなければ良いが……。

本業へ注力の方針? ファミリーマートがアニメ関連事業から撤退のウワサ

 大手コンビニチェーンのファミリーマートが、アニメ関連事業から撤退するとのウワサが、業界を駆け巡っている。

 ここ数年のうちにコンビニが実施するアニメ作品とのコラボ展開は、当たり前のものとなった。さらに、製作委員会への参加も目立ち、多くの作品で製作委員会の中に、ファミマ・ドット・コムか、ローソンHMVエンタテイメントの名前が見られるようになってきた。

 製作委員会に参加することで、店頭でのグッズ販売やコラボキャンペーンを、より実施しやすくする戦略を実行している状況だ。

 そうした中で、ファミリーマートがアニメ関連事業から撤退するというのは、どういうことなのか?

「コンビニ本来の事業である店頭でのサービスに注力する。それが、現在のファミリーマートの方針です」(コンビニ業界関係者)

 2016年にサークルKサンクスとの経営統合によって、ファミリーマートはセブン-イレブンに次ぐ業界第2位の地位に躍り出た。

「今、ファミリーマートが目指しているのは、セブン-イレブンを超えること。でも、すでに全国のコンビニ店舗数は飽和状態。そこで、深夜に客数が見込めない店舗では24時間営業を取りやめる。あるいは、新サービスの導入など、さまざまな方法で、1店舗あたりの売上の拡大を図っているわけです」

 昨年、ファミリーマートではフィットネスジムやコインランドリーを併設した店舗を導入するなどと発表し話題を集めた。これも、事業改革の一貫だ。そうした、本業への注力の中でアニメ事業への参加の見直しが始まっているというわけだ。一部では「違約金を払ってでも作品から撤退する」という話がなされているというウワサも。

 ただ、こうしたウワサに対して当のアニメ業界関係者は静観の構えだ。

「コンビニというのは、よくも悪くもフットワークが軽いものです。今年、撤退しても来年には戻ってきているかもしれませんし。そんなに大騒ぎするようなことじゃないと思うのですが……」

 ファミリーマートでは、昨年Twitterで、新たに売り出す弁当を『けものフレンズ』か「忖度」のどちらにするかのアンケートを実施。簡単に『けものフレンズ』に決まるだろうと思いきや「忖度弁当」が発売されて話題にもなった。これも、壮大な“フリ”だったのか?
(文=特別取材班)

ランキングからアニメを除外の「映画芸術」に聞いた「荒井晴彦さん、あなたはアニメが嫌いなのですか?」

「なんとも思ってはいない、ただ……」

 夕方、会議を終えて少し疲れた様子の荒井晴彦は、少し考えてから口を開いた。

 今、アニメ関係者の中でひとつの雑誌が話題になっている。荒井が編集発行人を務める「映画芸術」(編集プロダクション映芸)が、それだ。映画批評誌の中では老舗に位置づけられる雑誌。その最新号に掲載された「日本映画ベストテン&ワーストテン」。年1回発表される同誌のランキングで、2017年の作品からアニメ映画を除外したことが話題になっているのだ。

 その除外に至る論理、議論。アニメを外すなら選考を辞退することを決めた映画評論家の主張などは、これが掲載された最新462号に掲載されているので、興味のある人は各自で目を通してもらいたい。

 ともあれ、最新462号の発売と共に、主にアニメ関係者から、さまざまな形で批判が噴き上がった。「アニメが嫌いなのではないか」「CGが当たり前になっているのに、実写とアニメに違いはあるのか」。

 個々の意見はさまざまだが、主要なものは荒井が「アニメが嫌い」で「考え方が古い」というもの。そうした意見の背景には、アニメ映画は大勢の観客を動員し、世界的にも評価されている。それに対して、実写はどうなのか。ネットではさまざまな言葉を費やして、単なる対立軸ではない問題だとを書き連ねるものも目にした。

 それでも、アニメ関係者……評論家やライターを肩書にする人々や愛好者が、実写に対するコンプレックスのようなものを燃やしているのではないかという予断を拭うことはできなかった。そう考えたとき、アニメを除外することを決断した「映画芸術」編集部の、誌面には記されていないバックグラウンドの部分を訊ねてみたくなった。

 取材依頼を送った翌日の昼。電話で告げられたのは「今日の夕方どうですか。編集会議の後の時間なのですが……」。すぐに、私は「行きます」と答えた。移動の最中に、もう一度読み直しておこうと思いカバンを開くと「映画芸術」ではなく「映画批評」の1972年7月号が入っていた。この号に収録されている「共産主義者同盟赤軍派より日帝打倒を志すすべての人々へ」は、何度読んでも面白いが、今は要らない。新宿で電車を降りて、もう1冊買った。

 

■すずさんには「戦争責任」はあるのか

 

 荒井は、編集長の稲川方人と2人でやってきた。単刀直入に質問した。

「荒井さん……2016年のランキングで『この世界の片隅に』が1位になったのが悔しいんですか? それとも……アニメが嫌いなんですか?」

 冒頭の通り、少し考えてから荒井は話し始めた。

「『君の名は。』を映画館で観た時に思った。この映画館にいっぱいいる観客の人たちは、普通の映画を観ないのだろうか。よい映画というのは、映画の100年以上の歴史の中で、いっぱいある。けれど、ここにいるのは、そういうものがあることを知らない人たちなのではないかと。それで『いい映画だ』『いいアニメだ』と、言っているのか……そんなことを思ったのです」

 では『この世界の片隅に』は? 私が訊ねると、しばらくして、ようやく荒井の口が開いた。

「ん……どうしてこれが評価されるのか、よくわからなかった。時代考証をよくやっているという人は、私の周りにも多かった。でも、私は『(絵で)描けばいいんじゃないか』としか思わなかった。これまで、ぼくも実写で戦争中の日常を撮ったことはあるけれども、そういった評価はなかった。具体的に揃えるのは大変なのに……」

 私は、これまで50回くらい『この世界の片隅に』を観ている。そんな私にとっての「名作」に与えられる批判にも、苛立ちはなく新鮮に聞こえた。荒井は言葉を続けた。

「あの映画は評価されている。けれども、この映画は、日本の映画の中にずっとある戦争イコール被害の流れの中にある映画と同じ……被害だけを語っている……」

 被害だけを語っているという見方が気になった。

「被害だけを描くことが、本当にそれでいいのかという問題提起は無視されている。ぼくは『イノセントな女のコに戦争責任はないのか』と言っている。でも、そこにはみんな、なんにも……」

 また、少し考えてから荒井は口を開いた。

「『君の名は。』を観た時も、また疑問を感じた。これは、歴史修正主義……あったことをなかったことにしてしまうのは、映画のルールとしてやってはいけないこと。劇中では、隕石落下がなかったことになる。それは、東日本大震災だったり、戦争だったり、そういうのもなかったことにしてしまう思想。それは、あれだけの大勢の人がいい映画だと思って見ていることは、なんなのだろうと思う……」

 それから、また話題は『この世界の片隅に』に戻った。

「作品の中に登場する朝鮮人みたいな人とか、遊郭の描写。それを、どうして、あれで抑えてしまうのか。ぼくには、ヤバいところにいかない線で描いているように見えた。それでもなお、良心的な描写だといわれる。だから、こう考えた……南京陥落の時に、日本中で提灯行列をやっていたはず。あのヒロインは、ひょっとしてそこに行っていないのか……」

 思いも寄らなかった映画の見方に戸惑っているうちに、荒井の言葉は続いた。

「そう考えた時、この映画はなんなのだろう。地上戦があったのが沖縄だけだった結果、天変地異と同じようなものだというのが、日本人の戦争観。結局は、反省は何もせず、それが現在につながっているのではないか……」

 

■荒井さんの考えは古い? 古くていいのだ!

 

 しばし、どう言葉を返そうか迷って、別の質問を投げかけてみた。

「荒井さんの考えは古いといわれている……」

 ふっ、と荒井は笑顔を浮かべた。まるで、そんなことは意に介さないかのように。荒井に変わって、稲川が口を開いた。

「『古い』で、いいと思っている。私たちの考える古い・新しいは違う。新しいアイテムや情報を提供しているかどうかに、価値観は持っていない。今回の件で、アニメの人たちは『映画芸術』の考え方は古いと言う。でも、それは資本側から観た価値観。そういうのに『映画芸術』は依存しない」

 問題提起の根っこの部分が、少し見えた気がした。アニメが興行成績の上位に浮上した。大勢の人が「これは、よい映画だ」と絶賛をしている。でも「よい映画だといっている貴方たちは今まで、どれだけの映画を観て、考えた上で、そう主張しているのか」。それが、問題的の根本にあるように見えた。荒井が口を開いた。

「『君の名は。』に熱狂している人たちは、モノクロスタンダードの映画とか、いわゆる映画史に関してノータッチ。本当ににいい映画を知らないのではないのか……もっと、いい映画が日本にも世界にもいっぱいあるのに。『この世界の片隅に』に感じるのは、いわゆる『反戦映画』として捉えるならば、もっと実写にもいっぱいある。ぼくは『火垂るの墓』のほうがいいんじゃないのと思うけどね……」

 なぜ『この世界の片隅に』が評価されているのか。それについて意見したいことは、さまざまあったが、それは抑えて訊ねた。

「では、アニメを除外したのは、新たにテーゼを立てたということ……」

 先に荒井が口を開いた。

「そうです。以前には、実写も頑張らないとアニメに負けるよと考えて、アニメを評価したこともある。でも、こう何も考えずに『アニメだ、アニメだ』とやるのは違うのではないかと思っている」

 稲川も続いた。

「今回は、基本的な映画の力はどこにあるのか、改めて考えようと提起した。アニメを評価するかどうかは枝葉の部分にすぎない……」

「映画芸術」の歴史の中で、年に1回のランキングが、論争の始まりになったことは、これが初めてではない。「なぜ、この作品が1位なのか」を巡って、幾度も論争が行われてきた。今年のベストワンには『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』が選ばれているが、選考者の投票の結果としての1位と、編集部の見解は違う。だから「もしも……」と、稲川はいう。

「今年、これはという作品があれば、アニメが1位になるかもしれない……」

 

■これはアニメへの「映画芸術」の挑発だ

 

 40分ほどの短い取材時間にもかかわらず、帰り道でどっと疲れが出た。それだけ濃厚な時間だったのだ。駅のホームのベンチに座って、缶コーヒーを手の中で転がしながら、しばし考えた。この、濃密な問題提起の時間を、どのように私の文章として書き記していくのか。

 ともすれば「老いた左翼の戯言」。ネットでの炎上に燃料を投下するような荒井の発言。でも、確かなのは好き嫌い……アニメに対する嫉妬や嫌悪が、ランキングからの除外や、作品評へつながっているのではないということだった。

 それは、実写とアニメの双方への問題提起と挑発。

「私たちは……『映画芸術』は、このような見方をしている。ならば、貴方たちはどう考えて、どう行動するのか」

 とりわけ、アニメの側に属する人々が、議論の土俵に上ってくることを待ち望んでいるような気がした。インタビューの最後のほうでの稲川の言葉は、まさにそうだった。

「枝葉の部分で議論するよりも『映画芸術』は居直って、ちゃんと人間が作っている映画を対象にすることにした。だったら、そこで議論しよう。『もう、役者が演じなくても映画は成立する』というのなら、その議論を……」

 そして、アニメ関係者も「ベストテン&ワーストテン」をやってみてはどうかと薦めた。さらに挑発的な言葉で。

「その時に、アニメ評論家や関係者は、どういうテーゼを立てて、作品を観て評価するのか。すべての作品を観ることなどできないのに」

 今回、映画評論家の吉田広明は、アニメ除外を批判して選考を辞退した。誌面には、その選考基準の変更を批判する文章を可能な限り誌面を割いて掲載している。そして、荒井も稲川も、吉田がさらなる長文を送ってくることを期待していた。

「そういう論争で、特集を組むことができるとよいと思っています。ネットの100字200字ではない論争を……」

 稲川の言葉には、何かと好き嫌いや正邪の軽重ばかりに目を向けがちな、浮ついたものとは違う「議論」に人生の多くの時間を費やしてきた重みがあった。

 幾人かの、アニメを論じてきた人は、もしや気づいているのではあるまいか。このランキングからの除外は「映画芸術」からの論争を喚起するための挑発ではないのか、と。

 何か心を動かすものがなければ、わずか2,000部ほどしか発行されていない同人誌然とした季刊誌に、本気になるはずがない。真に気づいているアニメ関係者は、荒井の作品評がロートルの戯れ言でも炎上目的でもなく、論争を目的とした、批判的な見方の提起だと知っている。

 真に批評と呼ばれるものは「これは、こういうモノなんですよ~」と、頭のよい人が、わかりやすく解説するものではない。題材とするものを通して、自身の生き様や、世界のありようや、未来を「私は、こう思うが、あなたたちはどうなのだ」と突きつける物語だと思う。帰り道の電車で、間違えてカバンに入れてしまった「映画批評」を読み直した。映画をテーマとしながら、誰一人として面白いとかナンタラは語っていない。だから、その文章は21世紀の今でも震えるものがある。

 ランキングからアニメが除外されたという枝葉末節への批判を超える人物が、今のアニメ関係者にいるのか。誰かが、荒井や稲川が震え上がるような魂の論を「映画芸術」編集部に向けて送りつけることを、今はとても期待している。革命は電撃的にやってくる。

(文=昼間たかし)

アニメファンによる実写映画へのコンプレックスが丸出しなのは否めない……「映画芸術」のアニメ外し騒動

 アニメと実写の溝は、とにかく深い。

 ずいぶん前の話……もう10年も前のことだと思うが、映画関係者と雑談しているときに、こんな会話をしたことがある。

「なんか、三坂さんが、アニメ界で有名な人と結婚したらしいよ」

 三坂さんとは、女優の三坂知絵子のことである。へぇ~と思って、「誰なんですか?」と尋ねたところ、相手はしばし考えた。

「え~と、海なんとかって人……」

 海……と聞いて「それは、もしや新海誠ではありませんか?」と尋ねると、相手は大きくうなずいた。

「そうそう。有名らしいけど、何作ってる人?」

 すでに『秒速5センチメートル』(2007年)も話題になっている頃だったが、実写映画の世界での認識は、そんなものだった。

 でも「モノを知らないヤツらだなあ……」と、バカにすることなんてできない。

 だって『君の名は。』(16年)で、新海誠が一躍注目されていた頃、どこかのニュースサイトの見出しを見て驚いた。その見出しには「新海誠の嫁は女優の三坂知絵子だった」と、何かのスクープのように書かれていたからだ。

 知っている人には「刺身には醤油をつけると美味い」と書いているのと同レベル。でも、知らない人には興味深いことだったのだろう。

 そのことを思い出したのは、今、アニメに造詣の深い人たちが、我も我もと言及している雑誌「映画芸術」(編集プロダクション映芸)をめぐる問題を知ったからである。

 同誌が一年に一回発表する「日本映画ベストテン&ワーストテン」から今回よりアニメ映画を除外したことに、怒りの声を上げる人は数限りない。

 これをめぐっては、同誌の関係者の中にもさまざまな声があったことが「日本映画ベストテン&ワーストテン」を掲載した同誌462号収録の討議からもわかる。これによれば、映画評論家の吉田広明氏は、アニメを除外することに反対して選考委員を辞退。一方、討議に参加した同誌発行人の荒井晴彦氏らは、アニメを除外することについて持論を語っている。

「映画芸術」のスタンスについては、さまざま意見があってしかるべきだろう。ただ、ここぞとばかりに怒りの声を上げているアニメ関係者の姿は驚くほどに奇妙だ。

 いったい「映画芸術」という雑誌をどのような雑誌と思っているのだろうか。

 確かに同誌は1946年に創刊された伝統ある雑誌である。とはいえ、その実態はミニコミ誌。仄聞によれば発行部数は2,000部に過ぎないという。かつては、一流と呼ばれる映画雑誌が忌避していたポルノ映画も積極的に取り上げていたラジカルな雑誌であるし、そのパトスも残っているかも知れない。でも、実態は、一部のマニアを除けば誰も読んだことがない、荒井氏が個人で発行している雑誌というのが、正しい評価である……。個人的なことをいうと、筆者は学生のときに、こういうものを読んでいればカッコイイと思って「映画芸術」を買ったことがあるが、まったく内容は頭に入らなかった。

 いわば同人誌に、アニメ業界の「名のある」人たちが、よってたかって怒りの声を書き連ねている姿は、やはり奇妙だ。

 何が多くの人々の闘争心に火をつけているのか。ある有名アニメライターに話を聞いたところ「匿名で頼むよ!」と言った後、「アニメファンでも、わかっていない人がいるんだよね」と前置きして、次のように語った。

「アニメが人気と信じて疑わないアニメファンというのは、とても多いんです。そういう人たちが『実写映画のヤツらにバカにされた』と、コンプレックスを丸出しにしているだけですよ。ただ、『映画芸術』が昨年1位に選出したのが、アニメ『この世界の片隅に』だっただけに腑に落ちないのはわかりますが……」

 実写映画でもCGが当たり前のように使われたり、実写とアニメの垣根がなくなった時代にあって、この「映画芸術」が下した決断は、確かに逆行している。

 でも、その思想の持ち主が、個人の雑誌で「うちは、今年からこの方針でいくんだ」と頑固一徹を貫いていることを、とやかくいう必要があるのか……。
(文=昼間たかし)

アニメも自作に乗り出した! 西武鉄道が目指すのは“秩父=アニメの聖地”の延命工作か

 西武鉄道が、秩父を舞台としたオリジナルアニメ『ちちぶでぶちち』を制作すると発表し、注目を集めている。秩父市出身の声優、黒沢ともよをヒロイン役に起用したこの作品は、約20分のショートムービー。3月公開予定で、順次情報を公開していくとしている。

 この作品の特徴は、西武鉄道とトムス・エンタテインメントが制作する本気度の高い作品だというのに、目的が秩父の観光PRということ。現在、明らかになっている情報では、お見合いをすることになったヒロイン・薫子が、幼い頃に出会った名前も知らない少年との再会を願い、かつて訪れた秩父の名所を旅するという物語。

 作中には、西武鉄道の運行する「西武 旅するレストラン『52席の至福』」のほか、長瀞や秩父神社など景勝地や名所が次々と登場。英語や中国語などの字幕も作成し、秩父の魅力を発信していく予定とされている。

 秩父といえば『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』で、一躍大勢の観光客が集まるようになった「アニメツーリズム」の先進地域。『あの花』は劇場版が2013年。『ここさけ』も15年と、公開から少し時間が過ぎてしまったが、いまだに現地ではイベントが開催され観光客を集めている。

 とはいえ、作品が終われば新規の客が見込めなくなるのが、アニメの聖地巡礼の宿命。

「いまだにイベントが開催されるから、なんとなく訪問はしていますけれど、自分自身の熱は下がってますね。これからも、秩父をずっと訪問するかは、わかりません」(アニメファン)

 今回、西武鉄道が自らアニメ制作に乗り出した背景には、次のコンテンツを創出できない状況に切迫感があるように思える。

 また、アニメに外国語字幕をつける戦略からは、リピーターに頼るだけでは限界だという意識も見える。

 アニメの聖地巡礼で、成功している地域は、どこも名所や旧跡だけでなく、街並みが面白かったり、個性豊かな味のある店や人がそろっているところばかり。それでも、次第に人は減っていくもの。最盛期を維持するのは、ほぼ不可能であろう。

 今回の西武鉄道の戦略には、秩父を常にアニメの聖地だと考えて訪れる観光客がいる土地にしたいという意志すら見え隠れしている。

 果たして、そんなことは可能なのか。まずは、アニメの出来に注目したい。
(文=是枝了以)

韓国で再上映された『君の名は。』現地の“ホントの評価”と意外な意見「これはポルノか?」

 今月4日から、韓国で映画『君の名は。』の再上映がスタートし、話題を呼んでいる。

 そもそも同作は、昨年1月4日から韓国で上映され、367万4,362人を動員。韓国国内で公開された日本映画の最多観客動員数を塗り替える大ヒットを記録した。もともと韓国では、スタジオジブリ作品をはじめ日本アニメの人気が高いが、その中でも『君の名は。』の人気は飛び抜けているのである。

 そして今回、韓国での初上映からちょうど1年後にアンコール上映が始まったわけだが、爆発的な人気を集めた作品だけに、韓国メディアも今回の再上映に注目している。「劇場で再び鑑賞する『君の名は。』、見逃せない5つのポイント」(「マックスムービー」)、「『君の名は。』はどんな映画?“体が入れ替わる少年・少女の愛の物語」(「金剛日報」)、「映画『君の名は。』1月4日から再上映…“視線集中”」(「トップスターニュース」)といった具合だ。

 気になるのは『君の名は。』の韓国での評判だが、大ヒットを記録しただけに、内容に対する評価も軒並み高い。

 例えば、韓国最大手ポータルサイトNAVERの「映画」コーナーにある観客のレビュー欄では、1月29日現在、『君の名は。』が10点満点中9.02の評価を獲得している。昨年の国内興行収入ランキング1位の『タクシー運転手 約束は海を越えて』が9.28、2位の『神と共に~罪と罰』が8.74であることと比較すると、『君の名は。』の評価、満足度の高さがわかる。

 ネット上には、「人生最高の日本映画だ」「再上映してくれてうれしい。久しぶりに良い映画を観た」「OST(オリジナルサウンドトラック)だけ聴いても胸が熱くなる。3回観たけどまた観たい」といったコメントが並んでいる。中には、「瀧が三葉に会うために御神体のある山を登るシーンから彗星が落ちるまでの場面は、他のどの映画も勝てない没入感がある」「演出に声優の声、背景、音楽……最高だ」「彗星が落ちるシーンと瀧と三葉が再開する場面の曲が好き。涙が出る」など、具体的な感想もあった。

 もっとも、一部では酷評も上がっている。

「幼稚すぎる」「退屈で眠くなった。内容がわかりづらい」「ストーリーがありきたり。チケット代を返してほしい」「唯一良かったのは瀧の声優」「日本の国粋主義が作品の底を流れていると感じた」「日本の感性は私には合わない。主人公の二人が“君の名は!?”と声をそろえるところで吹き出してしまったよ」といったレビューも見受けられる。

 また、“韓国版2ちゃんねる”といわれるネット掲示板「日刊ベストストア」(イルベ)には、「『君の名は。』を観たが…これはエロすぎる」というスレッドが立てられている。

 スレッドには、「男子高生が女子高生の身体を見て…女子高生は男子高生のアソコを触り…これは映画かポルノか。なぜ19禁にならないんだ」「三葉は恥ずかしくて(瀧の)顔も見られないよ。死んでしまった方がハッピーエンドだった気がする」といったコメントが寄せられている。もともと韓国は、「表現の自由を侵害している」との論争が勃発するほど「児童ポルノ法」の処罰が厳しいだけに、『君の名は。』にも敏感に反応したのかもしれない。

 いずれにしても、韓国で再び関心を集めている『君の名は。』。再上映によって、その評価がどのように変わるか、注目したい。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・アンコールの熱望に応えて…韓国で再上映される『君の名は。』の“異例さ”
http://s-korea.jp/archives/25767?zo=1
・『君の名は。』に続き、あの恋愛作品が“異例の再々上映”…韓国の日本映画2017総決算
http://s-korea.jp/archives/25386?zo=1

韓国で再上映された『君の名は。』現地の“ホントの評価”と意外な意見「これはポルノか?」

 今月4日から、韓国で映画『君の名は。』の再上映がスタートし、話題を呼んでいる。

 そもそも同作は、昨年1月4日から韓国で上映され、367万4,362人を動員。韓国国内で公開された日本映画の最多観客動員数を塗り替える大ヒットを記録した。もともと韓国では、スタジオジブリ作品をはじめ日本アニメの人気が高いが、その中でも『君の名は。』の人気は飛び抜けているのである。

 そして今回、韓国での初上映からちょうど1年後にアンコール上映が始まったわけだが、爆発的な人気を集めた作品だけに、韓国メディアも今回の再上映に注目している。「劇場で再び鑑賞する『君の名は。』、見逃せない5つのポイント」(「マックスムービー」)、「『君の名は。』はどんな映画?“体が入れ替わる少年・少女の愛の物語」(「金剛日報」)、「映画『君の名は。』1月4日から再上映…“視線集中”」(「トップスターニュース」)といった具合だ。

 気になるのは『君の名は。』の韓国での評判だが、大ヒットを記録しただけに、内容に対する評価も軒並み高い。

 例えば、韓国最大手ポータルサイトNAVERの「映画」コーナーにある観客のレビュー欄では、1月29日現在、『君の名は。』が10点満点中9.02の評価を獲得している。昨年の国内興行収入ランキング1位の『タクシー運転手 約束は海を越えて』が9.28、2位の『神と共に~罪と罰』が8.74であることと比較すると、『君の名は。』の評価、満足度の高さがわかる。

 ネット上には、「人生最高の日本映画だ」「再上映してくれてうれしい。久しぶりに良い映画を観た」「OST(オリジナルサウンドトラック)だけ聴いても胸が熱くなる。3回観たけどまた観たい」といったコメントが並んでいる。中には、「瀧が三葉に会うために御神体のある山を登るシーンから彗星が落ちるまでの場面は、他のどの映画も勝てない没入感がある」「演出に声優の声、背景、音楽……最高だ」「彗星が落ちるシーンと瀧と三葉が再開する場面の曲が好き。涙が出る」など、具体的な感想もあった。

 もっとも、一部では酷評も上がっている。

「幼稚すぎる」「退屈で眠くなった。内容がわかりづらい」「ストーリーがありきたり。チケット代を返してほしい」「唯一良かったのは瀧の声優」「日本の国粋主義が作品の底を流れていると感じた」「日本の感性は私には合わない。主人公の二人が“君の名は!?”と声をそろえるところで吹き出してしまったよ」といったレビューも見受けられる。

 また、“韓国版2ちゃんねる”といわれるネット掲示板「日刊ベストストア」(イルベ)には、「『君の名は。』を観たが…これはエロすぎる」というスレッドが立てられている。

 スレッドには、「男子高生が女子高生の身体を見て…女子高生は男子高生のアソコを触り…これは映画かポルノか。なぜ19禁にならないんだ」「三葉は恥ずかしくて(瀧の)顔も見られないよ。死んでしまった方がハッピーエンドだった気がする」といったコメントが寄せられている。もともと韓国は、「表現の自由を侵害している」との論争が勃発するほど「児童ポルノ法」の処罰が厳しいだけに、『君の名は。』にも敏感に反応したのかもしれない。

 いずれにしても、韓国で再び関心を集めている『君の名は。』。再上映によって、その評価がどのように変わるか、注目したい。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・アンコールの熱望に応えて…韓国で再上映される『君の名は。』の“異例さ”
http://s-korea.jp/archives/25767?zo=1
・『君の名は。』に続き、あの恋愛作品が“異例の再々上映”…韓国の日本映画2017総決算
http://s-korea.jp/archives/25386?zo=1

大爆死? いや意外に面白いだろ? 第2期ゆえの障壁に悩まされるアニメ『おそ松さん』の評価

 テレビ東京系で現在放送中のアニメ『おそ松さん』第2期が大爆死した? ネットで飛び交う感想を見ると「第2期になってつまらなくなった」「見るのをやめた」というツイートが飛び交っているのだ。

 一時は、Twitterの検索窓に「おそ松さん」と打ち込むと「つまらない」とサジェストされる事態も起こり、視聴していないクラスタまでもが盛り上がる有様なのである。

 15年10月から16年3月までの2クールで放送された『おそ松さん』第1期は、空前の大ヒットとなった。いまや1万枚も売れれば大ヒットといわれる円盤(Blu-ray&DVD)の売り上げが11万枚を超え、作品だけで関連グッズなど300億円を超える市場規模となったのだ。

 それが今回は、初回は1.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった視聴率が、最低0.6%まで急落。円盤の売り上げランキングでも、第1期のような目を見張るような数値にはなっていない。

 この急落現象の背景として指摘されるのが、第2期の初回で握手会をネタに腐女子を小バカにするようなネタが展開されたというもの。しかし、その内容についてネット上で、それほど叩かれたわけではない。

 この衰退現象の理由を説明する、もっともわかりやすいものは「2期に伴う弊害」である。

「第1期の終了から1年半も時間が空いてしまったのは長すぎた。とりわけ『おそ松さん』のファン層は若い。このブランクのせいで、興味が別のコンテンツに移ってしまったことは否めません」(業界筋)

 多くの深夜アニメは、1クールで放送を終えて人気や反響が多ければ2期へと継続するスタイルが、当たり前のものになっている。だが、どんなに作品の内容がよくても2期になってから、右肩上がりになるものは少ない。多くの作品が1期の人気で得た“貯金”を食いつぶすことになる。

「17年では『神撃のバハムート』(TOKYO MXほか)がそうでしょう。前作に続いて、潤沢な資金を投じており作品のクオリティ自体は目覚ましかったのに、人気はパッとしなかった。そもそも2期から新規に視聴する人は少ないですから」(TV局関係者)

 2期までのブランクの間に、さまざまなグッズやイベントを通してファンをつなぎ止める方法は『おそ松さん』でも、当然行われている。だが、コラボの数こそ多いものの、どれもパッとしなかった。あるいは、コラボ企画が多すぎて、熱量を注ぎきれないというファンからの意見もあった。

 そうしたブランクを埋めるための戦略を見誤ったことが「2期が面白くない」という言葉で表されているようである。

 ネットでは「大爆死」と不評だらけだが、継続している視聴者の間では「変わらず面白い」という声も根強いが……。
(文=是枝了以)