“制服すらNG”で沈むAV業界……最後の希望は「同人AV」しかないのか

 ここ最近、夜のお供にアダルトビデオを観賞していて「これは、ちょっとな……」といいたくなるほど、ある変化が気になって仕方ない人が多いのではなかろうか。

 まず、さまざまな作品で増えているのが冒頭などに字幕で表示される「同意を得て撮影しています」の文字。これは、社会問題化する出演強要に対応したものだが、それに加えて表現の方法やタイトルにまで、さまざまな規制が及んでいるのだ。

「どんな表現がNGにされるのかは、警察当局の胸ひとつ。いつ逮捕されるのか危ない橋を渡っていると思います。いつまでも、続けられる仕事じゃないですよね」

 あるAV制作会社の関係者からは、そんな話も。そうした摘発の恐れがある中で、審査機関による審査を経て流通するAVには、多くの制約が課せられるようになっているのだ。

「タイトルに“ロリ”などの表現は、もってのほか。それに加えて、昨年からは女子高生などをイメージさせる制服も許されなくなりました。これまでの制作では、ルーティーンでシチュエーションのひとつに制服を入れることもありましたが、もう使うこともできませんよ」(前述関係者)

 加えて、凌辱的な表現にも極めて厳しい目が向けられるようになった。結局のところ、海外のポルノのようなノーマルな設定でのセックス表現以外は許されなくなっていく流れが現状といえる。

 本来なら「業界の危機」といえるのだが、そうならないのには、理由がある。

「流通が寡占化しているのが理由です。ある流通会社は傘下の制作会社のAVで、未発売のものを2,000本近くストックしているともいわれています。当局に目をつけられそうなAVをはじいても、さほど損はしないという態度です。泣くのは制作会社だけですよ」(同関係者)

 そうした中で、制作会社のフロンティアとなっているのが同人AVである。

「げっちゅ屋のダウンロード販売の同人AVのタイトル数はうなぎのぼり。理由は、不満を感じる制作会社が同人へと転換しているからです。その、げっちゅ屋は法務を強化し、アダルトビデオのメーカーなどでつくる団体・NPO法人知的財産振興協会(IPPA)の基準を遵守しつつも、表現の許容範囲が広いのです」(同)

 すでに多くの制作会社が廃業を余儀なくされているというAV業界だが、その実態は同人AVへの移行だという。締め付けを経て、新たな形でAVが進化することになるのか。
(文=特別取材班)

ハズレを引かない風俗遊びの決定版!「kaku-butsu」ってナンだ!?

■kaku-butsuって何だ?

 どうせ風俗で遊ぶのなら、ハズレを引かずにとことん楽しみたい──。そう感じる人は多いはず。最近はネットで調べれば、口コミサイトも増えているため、お店の情報や女性の情報、お得なクーポンなどが出てくる。賢く遊ぶのなら、こうした情報サイトは駆使して損はない。今回も遊ぶために情報収集していく中で、面白いサイトを発見。それが「kaku-butsu」という風俗情報サイト。ここはAVメーカーとして有名なソフト・オン・デマンドが運営する風俗情報サイトで、覆面調査団員が実際に風俗店の女の子とプレイし、点数とレポートを元に、風俗ユーザーにリアルな良嬢を紹介している。

「性風俗産業に関わる同業者の立場から悪質な風俗店の撲滅を促すことで、風俗業界の健全化・活性化に働きかけ『エロによる社会貢献をしよう!』」という志の元に、2013年秋から始動した「kaku-butsu」。ちなみに、覆面調査団員に入団することができれば、その調査費用は全てタダとなるそうで、その倍率はなんと100倍。狭き門を通過した者しか入団できず、厳しい採用基準の下に行われる講義・試験・面談をクリアした調査団員による精度の高い調査は興味深い。

■実際点数の良い子と遊んでみた

「kaku-butsu」では「CP値」と呼ばれる、支払った金額以上の感動があるかどうかを大きな基準として付けられた点数がある。

 可もなく不可もなくリピートもしないが、二度と行かないわけでもないプラスマイナスゼロの基準点を「65点」に設定しており、65点以上であれば遊びに行く価値があり、65点未満であれば、支払った金額には見合わないことを意味している。この値こそが、良嬢を見つける上での大きな指標となる。

 日々追加されたレポートからは、90点代をたたき出す女性から、基準点以下とされる女性まで、厳しくもリアルに評価されている。その中から私は、「kaku-butsu関西版」で80点と評価も高く、またレポート内容も事細かに書かれていた「夜這い専門 発情する奥様たち 梅田店」のともみさん(26)を指名し、実際に遊んでみることに。

■レポート読み、実際に遊んでみた感想

 調査団員自らの体験が赤裸々に書かれており、遊ぶ際のイメージが膨らみやすい。風俗遊びに慣れていない私にとって、このイメージは本当に大切。もちろん、お得な情報やクーポンももらえると嬉しいが、結局はイケたとしても女性との時間を楽しめなければ意味がない。また、初めてのお店であれば、お店に入るのも電話するのも勇気がいるもの。どんなお店なのか、客観的な意見があるのも非常にありがたい。

 ちなみに、今回遊ぶお店では、システムとして「拘束夜這いコース」「逆夜這いコース」「即尺夜這いコース」の3つのコースが用意されており、リクエストシートを使い最初に細かく指定できる。ともみさんのレポートには、調査団員が実際に選んだ「即尺夜這いコース」での流れが詳しく載っていたが、私は「逆夜這いコース」に興味をひかれ選択することに。

「逆夜這いコース」でのリクエストシートには、「どんな格好で?」「奥様に何と呼ばれたいですか?」「プレイ中に女の子に言ってほしい言葉はありますか?(※複数選択可)」「奥様に重点的にしてほしいこと(※複数選択可)」「一番感じてしまう所はドコですか?」「ご希望のフィニッシュは?」と事細かにリクエストすることができ、まさに自分好みにカスタマイズできる。

 3つのコースによってプレイ開始までの流れが異なる。実際私が選んだコースでは、お店から電話で指定されたホテルへ向かった後、先に自分だけシャワーを終わらせて再度お店へ電話し、その後女性が到着するという流れとなっている。この流れの通り、先に一人でシャワーを済ませてお店へ電話すると、ほどなくともみさんが到着。ドア越しに顔が見えないように手だけで支払いを済ませ、アイマスクを渡され、私は先にベッドへ。その後、そっと部屋に入ってきたともみさんは、リクエストシート通りに全裸姿となりベッドイン。

 ベッドに入ったともみさんは、調査団員のレポートに書かれていた通りキスが好きらしく、いきなりディープキスからプレイが開始。長い時間ディープキスをした後は、リクエストシートに書いた通り、丁寧に身体全体を舐め回してくれる。一通り身体中を舐めた後、そのままフェラへ。手を使って激しくしごくというよりか、ねっとりと頬張りながら舐める優しいフェラは丁寧で本当に気持ちいい。アイマスクをした状態も相まってか、その丁寧さと優しさを思う存分堪能できる。

 すると不意に「アイマスクを取って」とお願いされ、ようやくお顔を拝見。調査団員にも☆4と評価されていたスレンダーで美人顔のともみさんが、うっとりとした表情でこちらを見つめており、この子に責められていたのだなと考えると興奮も倍増。攻守交替し、先ほどのお礼とばかりに上から順番に攻めていく。感度はかなり高いようで、小ぶりで形もキレイな胸やスベスベな肌を丁寧に舐めていくと、少しずつ身体をヒクつかせながら感じるともみさん。責めるに連れて、声もしぐさもどんどん色っぽく変化していく。

 クンニを始めると、ともみさん自身もアソコに手を添え出し、舐めてほしいと言わんばかりにアソコを広げてくる。アンダーヘアもきっちりケアしており、ついつい見とれてしまうほど。クリトリスが性感帯らしく、丹念に攻めると先ほど以上に身体をヒクつかせ、ほどなく絶頂。絶頂した後も舐め続けると、声もさらに色っぽくなり連続で絶頂。そのまま手マンに移行しさらに攻め続けることに。いやらしい音がしてきたので激しくすると、先ほどとは一変し「あぁダメぇ、出ちゃう!」と叫びながら絶頂し、さらには大量に潮吹き。緩めずに手マンを続けると身体をヒクつかせ、「また出ちゃう!!」と叫びながら大量に潮吹きをするともみさん。びちゃびちゃになったシーツを見て「いっぱい出ちゃった」と顔を赤らめながらはにかむ表情は、さらに色っぽい。

 その後、びちゃびちゃになったあそこにこすり付けるかのように正常位素股を開始。その間も何度もディープキスを求めてくるともみさん。本当にキスが好きなのだろう。舌を絡ませながら、ゆったりと腰を動かす。クリトリスに当たっているからか、何度も身体をヒク付かせているのを見ると、ともみさん自身もプレイを楽しんでくれているのかなと感じてしまう。

 今度は騎乗位での素股に体勢を変えることに。スピードを上げて腰を動かすともみさん。先ほどまで攻められっぱなしだったためか、攻め返そうと動きに激しさが増す。早い腰の動き、そして収まらないあそこのびちゃびちゃが合わさり、ローションを使っていないにもかかわらず、動きが滑らかに。入れていると錯覚してしまうほどだ。

 その後、バックでの素股を希望。散々イッたであろうともみさんをさらに責めたくなってしまったためだ。腰を動かしつつも、ところところで指でクリトリスを攻める。ピンポイントで攻めるとすぐにイクともみさん。身体をヒクつかせている姿をみると興奮も高まり、腰の動きも早くなる。「イキそう」と伝えると、「キスしながらイッて」とお願いされ、舌を絡ませながらフィニッシュ。私がイッた後はあそこを優しくフェラし、後処理をてくれた。

 プレイが終わっても、最初と熱量が変わらない。少し余った時間やシャワーも合間でやはりキスが絡む。ともみさんいわく、「キスもイチャイチャするのも好き」とのこと。レポートにある「時間たっぷり楽しめる」というのは、まさにこのことだろう。結局、最後別れる時までともみさんのスタンスが変わることなく、最後まで恋人感覚を楽しめた。

 ともみさんのルックスもそうだが、特徴などもあらかじめ知れたこと、そして何より私自身がこのレポートから描いたイメージと差異がなかったのは大きい。特に、プレイが終わったあとに淡白な感じにされると冷めてしまう私にとって、最後まで楽しめたと感じることができたのは一番大きかった。こうして、事前にこのレポートを読んでいたことが正解だったかも知れない。

何?団員を募集中?

「kaku-butsu」を見ていると、「関西覆面調査団員、活動開始!覆面調査団員説明会in大阪」という文言のバナーがある。2017年9月26日にオープンした「kaku-butsu関西版」では現在、覆面調査団員を募集しているようだ。

 募集要項には条件として、「20歳以上の健全な社会人男性」「風俗遊びの経験が豊富な方」としている。団員合格までの流れとして、まず関西版説明会応募フォームにある必要事項に回答しメールを送信。その後、応募者が一定数集まり次第開催される説明会に参加。動画教材でレポートの書き方を勉強した後、試験レポートを提出。最終面接が行われ、合格すれば、見事調査団員となれる。

 入団までの道は決して楽ではないが、ソフト・オン・デマンドが「kaku-butsu」を立ち上げる際に志したように、「エロによる社会貢献をしよう!」と思いがあれば、この男冥利に尽きるともいえる経験ができるのも夢ではないのかも知れない。

■団員になりたい方はコチラ■

ハズレを引かない風俗遊びの決定版!「kaku-butsu」ってナンだ!?

■kaku-butsuって何だ?

 どうせ風俗で遊ぶのなら、ハズレを引かずにとことん楽しみたい──。そう感じる人は多いはず。最近はネットで調べれば、口コミサイトも増えているため、お店の情報や女性の情報、お得なクーポンなどが出てくる。賢く遊ぶのなら、こうした情報サイトは駆使して損はない。今回も遊ぶために情報収集していく中で、面白いサイトを発見。それが「kaku-butsu」という風俗情報サイト。ここはAVメーカーとして有名なソフト・オン・デマンドが運営する風俗情報サイトで、覆面調査団員が実際に風俗店の女の子とプレイし、点数とレポートを元に、風俗ユーザーにリアルな良嬢を紹介している。

「性風俗産業に関わる同業者の立場から悪質な風俗店の撲滅を促すことで、風俗業界の健全化・活性化に働きかけ『エロによる社会貢献をしよう!』」という志の元に、2013年秋から始動した「kaku-butsu」。ちなみに、覆面調査団員に入団することができれば、その調査費用は全てタダとなるそうで、その倍率はなんと100倍。狭き門を通過した者しか入団できず、厳しい採用基準の下に行われる講義・試験・面談をクリアした調査団員による精度の高い調査は興味深い。

■実際点数の良い子と遊んでみた

「kaku-butsu」では「CP値」と呼ばれる、支払った金額以上の感動があるかどうかを大きな基準として付けられた点数がある。

 可もなく不可もなくリピートもしないが、二度と行かないわけでもないプラスマイナスゼロの基準点を「65点」に設定しており、65点以上であれば遊びに行く価値があり、65点未満であれば、支払った金額には見合わないことを意味している。この値こそが、良嬢を見つける上での大きな指標となる。

 日々追加されたレポートからは、90点代をたたき出す女性から、基準点以下とされる女性まで、厳しくもリアルに評価されている。その中から私は、「kaku-butsu関西版」で80点と評価も高く、またレポート内容も事細かに書かれていた「夜這い専門 発情する奥様たち 梅田店」のともみさん(26)を指名し、実際に遊んでみることに。

■レポート読み、実際に遊んでみた感想

 調査団員自らの体験が赤裸々に書かれており、遊ぶ際のイメージが膨らみやすい。風俗遊びに慣れていない私にとって、このイメージは本当に大切。もちろん、お得な情報やクーポンももらえると嬉しいが、結局はイケたとしても女性との時間を楽しめなければ意味がない。また、初めてのお店であれば、お店に入るのも電話するのも勇気がいるもの。どんなお店なのか、客観的な意見があるのも非常にありがたい。

 ちなみに、今回遊ぶお店では、システムとして「拘束夜這いコース」「逆夜這いコース」「即尺夜這いコース」の3つのコースが用意されており、リクエストシートを使い最初に細かく指定できる。ともみさんのレポートには、調査団員が実際に選んだ「即尺夜這いコース」での流れが詳しく載っていたが、私は「逆夜這いコース」に興味をひかれ選択することに。

「逆夜這いコース」でのリクエストシートには、「どんな格好で?」「奥様に何と呼ばれたいですか?」「プレイ中に女の子に言ってほしい言葉はありますか?(※複数選択可)」「奥様に重点的にしてほしいこと(※複数選択可)」「一番感じてしまう所はドコですか?」「ご希望のフィニッシュは?」と事細かにリクエストすることができ、まさに自分好みにカスタマイズできる。

 3つのコースによってプレイ開始までの流れが異なる。実際私が選んだコースでは、お店から電話で指定されたホテルへ向かった後、先に自分だけシャワーを終わらせて再度お店へ電話し、その後女性が到着するという流れとなっている。この流れの通り、先に一人でシャワーを済ませてお店へ電話すると、ほどなくともみさんが到着。ドア越しに顔が見えないように手だけで支払いを済ませ、アイマスクを渡され、私は先にベッドへ。その後、そっと部屋に入ってきたともみさんは、リクエストシート通りに全裸姿となりベッドイン。

 ベッドに入ったともみさんは、調査団員のレポートに書かれていた通りキスが好きらしく、いきなりディープキスからプレイが開始。長い時間ディープキスをした後は、リクエストシートに書いた通り、丁寧に身体全体を舐め回してくれる。一通り身体中を舐めた後、そのままフェラへ。手を使って激しくしごくというよりか、ねっとりと頬張りながら舐める優しいフェラは丁寧で本当に気持ちいい。アイマスクをした状態も相まってか、その丁寧さと優しさを思う存分堪能できる。

 すると不意に「アイマスクを取って」とお願いされ、ようやくお顔を拝見。調査団員にも☆4と評価されていたスレンダーで美人顔のともみさんが、うっとりとした表情でこちらを見つめており、この子に責められていたのだなと考えると興奮も倍増。攻守交替し、先ほどのお礼とばかりに上から順番に攻めていく。感度はかなり高いようで、小ぶりで形もキレイな胸やスベスベな肌を丁寧に舐めていくと、少しずつ身体をヒクつかせながら感じるともみさん。責めるに連れて、声もしぐさもどんどん色っぽく変化していく。

 クンニを始めると、ともみさん自身もアソコに手を添え出し、舐めてほしいと言わんばかりにアソコを広げてくる。アンダーヘアもきっちりケアしており、ついつい見とれてしまうほど。クリトリスが性感帯らしく、丹念に攻めると先ほど以上に身体をヒクつかせ、ほどなく絶頂。絶頂した後も舐め続けると、声もさらに色っぽくなり連続で絶頂。そのまま手マンに移行しさらに攻め続けることに。いやらしい音がしてきたので激しくすると、先ほどとは一変し「あぁダメぇ、出ちゃう!」と叫びながら絶頂し、さらには大量に潮吹き。緩めずに手マンを続けると身体をヒクつかせ、「また出ちゃう!!」と叫びながら大量に潮吹きをするともみさん。びちゃびちゃになったシーツを見て「いっぱい出ちゃった」と顔を赤らめながらはにかむ表情は、さらに色っぽい。

 その後、びちゃびちゃになったあそこにこすり付けるかのように正常位素股を開始。その間も何度もディープキスを求めてくるともみさん。本当にキスが好きなのだろう。舌を絡ませながら、ゆったりと腰を動かす。クリトリスに当たっているからか、何度も身体をヒク付かせているのを見ると、ともみさん自身もプレイを楽しんでくれているのかなと感じてしまう。

 今度は騎乗位での素股に体勢を変えることに。スピードを上げて腰を動かすともみさん。先ほどまで攻められっぱなしだったためか、攻め返そうと動きに激しさが増す。早い腰の動き、そして収まらないあそこのびちゃびちゃが合わさり、ローションを使っていないにもかかわらず、動きが滑らかに。入れていると錯覚してしまうほどだ。

 その後、バックでの素股を希望。散々イッたであろうともみさんをさらに責めたくなってしまったためだ。腰を動かしつつも、ところところで指でクリトリスを攻める。ピンポイントで攻めるとすぐにイクともみさん。身体をヒクつかせている姿をみると興奮も高まり、腰の動きも早くなる。「イキそう」と伝えると、「キスしながらイッて」とお願いされ、舌を絡ませながらフィニッシュ。私がイッた後はあそこを優しくフェラし、後処理をてくれた。

 プレイが終わっても、最初と熱量が変わらない。少し余った時間やシャワーも合間でやはりキスが絡む。ともみさんいわく、「キスもイチャイチャするのも好き」とのこと。レポートにある「時間たっぷり楽しめる」というのは、まさにこのことだろう。結局、最後別れる時までともみさんのスタンスが変わることなく、最後まで恋人感覚を楽しめた。

 ともみさんのルックスもそうだが、特徴などもあらかじめ知れたこと、そして何より私自身がこのレポートから描いたイメージと差異がなかったのは大きい。特に、プレイが終わったあとに淡白な感じにされると冷めてしまう私にとって、最後まで楽しめたと感じることができたのは一番大きかった。こうして、事前にこのレポートを読んでいたことが正解だったかも知れない。

何?団員を募集中?

「kaku-butsu」を見ていると、「関西覆面調査団員、活動開始!覆面調査団員説明会in大阪」という文言のバナーがある。2017年9月26日にオープンした「kaku-butsu関西版」では現在、覆面調査団員を募集しているようだ。

 募集要項には条件として、「20歳以上の健全な社会人男性」「風俗遊びの経験が豊富な方」としている。団員合格までの流れとして、まず関西版説明会応募フォームにある必要事項に回答しメールを送信。その後、応募者が一定数集まり次第開催される説明会に参加。動画教材でレポートの書き方を勉強した後、試験レポートを提出。最終面接が行われ、合格すれば、見事調査団員となれる。

 入団までの道は決して楽ではないが、ソフト・オン・デマンドが「kaku-butsu」を立ち上げる際に志したように、「エロによる社会貢献をしよう!」と思いがあれば、この男冥利に尽きるともいえる経験ができるのも夢ではないのかも知れない。

■団員になりたい方はコチラ■

“男の娘”たちの輝き──性欲を超えた嗜好の快楽を見た「おちんコス感謝祭」

 そこは、リビドーの甘い香りが優しく包み込む空間。11月23日、勤労感謝の祝日の午後。五反田のオフィス街の地下にある写真スタジオ。アニソンとリンクした映像がチカチカと煌めく中には、男の子と男の娘……。そう、可愛いのは、決して女の子だけの特権とは限らない。ここは、それに気づいた幸せな人たちが集まる場所なのだ。

 同人サークル「おちんコス」。それは、現代におけるひとつの最先端。「おちんちん+コスプレ」を意味する新しいキーワードは、ジワジワと世間に溶け込んでいる。ちょっと検索すれば、見つかるのはTwitterの公式アカウントとダウンロード販売サイト。サイトの更新は頻繁。

『けもみみ男の娘のエッチな発情』『男だがしかし…』『おちんぽ白濁魔女のぎりぎりオナニー』。サイトまで見てしまったら、大半の人は、いつの間にかいくつかのタイトルをカートにいれて、クレジットカードの番号を入力しているはず。コスプレエッチを扱う動画タイトルも、ずいぶんと増えた。男の娘だって同様だ。でも、コスプレと男の娘を組み合わせ、その路線をストイックに追求しているのは、今のところは「おちんコス」だけ。絶えずニュータイトルがリリースされるのは「出演したい」と連絡してくる男の娘が絶えないから。

 

「連絡してきても、実際に撮影にまで至るのは10人のうち1人くらい」

 制作者のりゅうちんは、ディスカッションから撮影、編集、そして、男優までを、ただ一人でこなしている。そこまで情熱を燃やすことができるのは、男の娘の魅力に完全に取り憑かれているから。だから「自分のアナニーを撮影してほしい」「ハメられたい」、はたまた「女装レズを撮影されたい」という男の娘たちの願望を、少しでも実現しようと励んでいる。タイトルが評価され、売れることはもちろんうれしい。でも、それ以上に自身が男の娘と出会うこと、そして、男の娘の魅力に目覚める男の子が増えることが、彼にとっての至上の快楽。

 そんな同人サークルが、勤労を感謝する日に初めて開いた「おちんコス感謝祭」。それは、男の娘と男の子たちのための解放区。エレベーターを降りて、一歩入ったスタジオにあったのは、なんの枠も枷もない世界。そこにいる人々は、驚くほどに紳士で淑女。リビドーの香りの中で、各々が撮影にダンスにと楽しんでいるというわけだ。

 プロのメイクさんも待機して、いつも以上に可愛くなれる男の娘。その男の娘の姿も多種多様。完全に女の子みたいになっているコもいれば、男っぽさを漂わせるコも。でも、そこに優劣なんてない。可愛さというものは多種多様。男の娘を愛でることができる人は、そのことをよく知っている。可愛いのは、女の子に近いからだけじゃない。そこを目指して、なりかけのコ。すなわち、まだメイクや仕草が甘いコの独特の可愛さ。明らかな男っぽさが消せないからこその色気。どれもが、違った美味しさに充ち満ちている。だから、そこには枷がない。

 何よりも、男の娘の可愛さというものは、なりたい努力から滲み出てくるものなのだ。ふと、アニソンに身体を揺らしていた、ひときわ目立つ可愛いコに喫煙所で声をかけてみた。「どのタイトルに出ているの?」てっきり、どれかに出演しているコだろうと思い聞いてみた。アイコスを咥える姿もセクシーな、そのコは少し照れ笑いをしながら言う。

「私、出演はしていないんです……」

 でも、身にまとうのは、こうしたイベントに慣れ親しんでいる雰囲気。それが気になって、あれこれと尋ねてみる。B面……すなわち、女装していない時のこととか、目覚めのきっかけとか。

「普段はフツーに会社員だけど。週の半分くらいは女装しているし、男の姿で会社に行くときにスイッチをオンにしている感じかな」

 これは、少々意外な回答。てっきり、男の娘というものは衣服を身につけた時や化粧をした時に、心の中でスイッチをオンにするものだと思っていた。でも、その正反対ということは、男の娘であることが基本のライン。なるほど、その屹立が、このコの可愛さを生み出しているのか。でも、なぜそこまで確固たるものができたのだろう。話していると、そのセクシーな唇から、こんな言葉がポツリと。

「出演してないんだけど、撮影はしてもらったんです。プライベートAVみたいな感じに」

 リリースはしないけど撮影された幻の「おちんコス」タイトル。ただ一度、彼女も参加したイベントでだけ上映する機会があった。今のところ、生涯一度だけの、自分がセックスしている映像の披露。それは文字通り、顔から火が出るような恥ずかしい時間だった。でも、観客からは大好評だった。さまざまな映像を持ち寄って投票するという、そのイベント。彼女のタイトルは2位となった。

「帰りの電車の中で高揚感が止まりませんでした。何者にもなれなかった自分が、何かになれた気がして……」

 偶然の決意が、彼女に確固たる芯をつくったのか。でも、なぜ撮影してもらおうと思ったんです? 返ってきたのは、これまた意外な言葉。

「30歳を前に……20代最後の思い出にと思って」

 そんな言葉を聞いたときに、相手が返すことができるのは「すごく若く見えますね」という一言くらい。でも、それはお世辞やおべんちゃらの類いではない。実際に彼女の肌は、瑞々しく輝いていた。決してセクシーな衣装を身につけているわけではない。でも、何かが輝いている彼女の存在は、語っていた。

<男の娘というものは、誰かが技術を用いてなれるものじゃない。本人の意志によって生まれるものなのだ。>

 いわば「なりたいものになれる」を実現したのが男の娘たち。では、そんな彼女らに魅了されている男の子は、何を求めているか。高揚している男の娘たちに比べて、彼らはどこか控えめな印象。誰彼となく話しかけたりすることもなく、その場にいることだけで満足しているようにも見える。

 会場にいた、以前にも出会ったことのある、出演タイトルが人気の男の娘、ちびとり嬢や朝日みくる嬢。エッチなお店にも出勤している彼女らに、出演作を見て来るお客さんが多いのか尋ねてみる。答えは2人とも同じ。

「そういう人もいるけど。そうじゃない人が多いかな」

 余計に興味を惹かれる言葉。ならば直に聞いてみないといけない。会場に、勝新太郎のTシャツが目立つ、とても満足げな顔をしていた男性に声をかけてみた。彼の男の娘の目覚めは「いがらしゆみこの息子さん」だという。

「まだまだ自分は研究中なんですけど。可愛ければ男でもいいんじゃないかと思っています」

 このイベントを知ったのも、Twitterで可愛い男の娘をフォローしていたら、タイムラインで告知が流れてきたから。直接的な性欲よりも、可愛いコを愛でたいという素朴な欲求の中に、男の娘という新たなジャンルが加わったということか。

 ほかにも幾人かと話をしてみたけれど、多くの男の子が求めているのは、個人的な関係性や性的な欲求よりも、可愛さ。だから、さまざまな魅力を放つ男の娘と、同じ場にいるだけでクラクラするほど楽しいというわけだ。

 でも、ずっとそうだろうか。彼らもふと、さらに先にある楽しい世界を見てみたいと思う機会に遭遇するだろう。でも、彼らのスタンスは変わらないだろう。男の娘とは、決してギラギラと欲望のまなざしを向ける存在ではない。多くの人にとって男の娘は「なりたい自分」を追求する存在。憧れであり尊敬の対象。そして、自身の世界を拡張させてくれる依り代。

 

 無数のまなざしは、男の娘をより魅力的に輝かせる。とめどもなく広がっていく世界。誰が、その魅力に抗うことができようか。
(取材・文=昼間たかし)

【出展情報】
コミックマーケット3日目 東Y47b
詳細はTwitter(@otocosfeti)にて
https://twitter.com/otocosfeti

脱げる女優・佐々木心音×AV女優・紗倉まな「女の子たちが、絶対通る道」を語る──

 AV女優・紗倉まなの小説家としての処女作『最低。』(KADOKAWA)が映画化され、今月25日に公開される。メガホンを採ったのは、ピンク映画出身で、最近では東宝で『64-ロクヨン- 前編/後編』、松竹で『8年越しの花嫁 奇跡の実話』を手がけるなどメジャー進出にも積極的な瀬々敬久。同作は先月末から開かれた「東京国際映画祭(TIFF)」のコンペティション部門に選出されるなど、各界から高い評価を受けている。

 今週末の公開に先立ち、原作者の紗倉まなと、紗倉が「自らを投影した」と語る主人公のひとり・彩乃を演じた女優・佐々木心音に話を聞いた。

 実際に「AV女優」という仕事に携わる作家と、当代きっての“脱げる女優”として「AV女優」を演じきった佐々木。2人の対談から、「AV女優」という職業の実像が浮かび上がってきたような、まだまだ奥が深いような……。

■佐々木「AV女優さんが書いたとは思えない」

──佐々木さんは、この企画に入る前に紗倉さんのことを、どれくらいご存じだったのでしょうか?

佐々木心音(以下、佐々木) 『最低。』の本は読んでいたので、どちらかと言うと、この本の作者の方というイメージでしかなくて。最初に読んだときは、ホントにこれAV女優さんが書いたのかな? って思うくらい文章がキレイで、私はすごい好きになりました!

紗倉まな(以下、紗倉) えー、優しい……!

佐々木 いやいやいや、私けっこう本は読むんですけど、紗倉さんの独特な言葉の言い回しとか比喩みたいなものがキレイな人が好きなんです。後から文庫本に掲載されている後書きを拝見したときに、自分のことについて話していて、そういう(AV女優なんだという)印象が強くなりました。

紗倉 とってもうれしいです。ありがとうございます。

──映画なるというのは、読者から評価されることとはまた別の評価軸で価値を認められたということだと思うんですが、紗倉さんの中で受け取り方の違いってありますか?

紗倉 受け取り方、うーん……。

──たぶん、ごほうび的な感じかなと想像するんですが。

紗倉 あ、そうですね! ホントにそんな感じです。映画にしようと思って書いたものでもなかったし、逆に、映画にしにくいものだって思ってたんですね。エンタメ性とかに長けているわけでもないし……。ホントにびっくり。ごほうびみたいな、サプライズみたいな印象の方が強かったです。

──与えてくれた一派のひとりが、ここにいる佐々木さんなわけですが。

佐々木 一派です。あはははは。

紗倉 ねえー、ホントに! すっごいうれしい。

──佐々木さんは、瀬々監督とは『マリアの乳房』(2014)以来。

佐々木 そうですね、共通の友人がいて何度かお会いさせていただいていますが、作品自体は2回目です。

──瀬々監督と『最低。』という取り合わせって、ピンとくる感じってありましたか?

佐々木 はい、とっても。あ、瀬々さん! これ絶対ぴったりだ! って。

紗倉 へえー! ホントですか! すごい!

■紗倉「こういう仕事をしている女の子たちが、絶対通る道なので」

──彩乃という人物を演じることになったとき、佐々木さんはどんなイメージを抱きましたか?

佐々木 私は、本の中に出てくる女の子の中で一番、彩乃に共感できたので、うれしかったです。私自身も、どちらかというと男性から見られる仕事なので、そういう意味ではかぶる部分もあるので、私なりに出して(表現して)いきたいと思いましたね。

紗倉 私やっぱり、彩乃のシーンって、すごく泣いちゃったんですよ。親にバレることって、私は母親とはモメなかったですけど、学校でモメて、それはいまだに解決していなくって。すごく投影する部分があったし、本の中では描かなかった母親とのシーンで、彩乃が叫んで、結局お母さんが……っていう、あそこのシーンは、もう何物にも代えがたい思いというか。(初版の)本の帯に書いてあった「そこに落ちたら、もう戻れない」っていう言葉を、あのシーンですべて物語ってくださっていると感じました。こういう仕事をしている女の子たちが、絶対通る道なので……。

佐々木 私もグラビアをやっていたころ、母親じゃないんですけど、お爺ちゃんにけっこう似たようなことを言われて。あそこまでガーッとはやり合わなかったですけど、周りの環境も変わりましたし、見られ方も変わったっていう意味では、やっぱり、なんにもなかったころには戻れないよねっていう気持ちは、絶対的にありますよね。

紗倉 それを、あの性描写の部分とか、すごいがっつり身体を張ってくださってて、それがすごくキレイで、あれがなければこの話って物語れない部分だと思うんです。それを、あんなふうに受け入れて演じてくださっているなんてもう、こんなにうれしいことはないですよ、ホントに。

──それに、AVの中のセックスとプライベートのセックスを演じ分けている作品って、けっこう珍しいかもしれないですね。

佐々木 そっか、ひとつの作品の中に入っているのって、ないかも。

──女優ってすごいなって思いますよね。

紗倉 ホントに! 思いました。めちゃくちゃ思いました。

佐々木 いやいやいやいや。でも、このお話をいただきたときに「私がやっていいんだ」って思えた作品なんです。いろんな映画でも脱いでいるし、グラビアも、AVとはまた別だけども、同じような目線で見られる仕事をやっている中で、私はここにいていいんだなって、この役に言ってもらえた感じはあります。

──では、この役をもらうことで、佐々木さんも紗倉さんから贈り物をいただいたという感覚があると。

佐々木 そうですね、はい。すごく、居心地よかったです。

■佐々木「みんな普通に生きてる子たちじゃないですか」

──今回、AV女優を演じてみて、今後の女優としてのキャリアに何か収穫があったり、影響が出そうだったりすることってありますか?

佐々木 そうですね、あんまり肩書を意識しすぎないようにやろうと思ってたんですけど、そうじゃなくて、確かにAV女優なんだけど、でも普通に生きてる、誰だってみんな普通に生きてる子たちじゃないですか。それでも、周りから見られる目っていうのは意識しなくちゃいけなくて。私今回、いちばん現場で苦しくて、気持ち的にずっとモヤモヤして、モヤモヤモヤモヤモヤモヤして終えた彩乃だったんです。でも、その彩乃がすごくいい言葉(高い評価)をいただいたりして、あ、現場中にモヤモヤしてていいんだって気づいて。それが収穫でしたね。

──今までは、モヤモヤしなかった?

佐々木 わりと、「ああーやり切ったイエーイ!」みたいな感じだったんで、この感じのモヤモヤは、これでいいんだとわかりましたね。

紗倉 私の勝手なイメージで、心音さんって毎回、憑依型みたいな感じで、すごい没入して演じてらっしゃるような気がしていて、だから、どこでスイッチのオンオフを切り替えているんだろうとか、ずっと(自分と役の境界が)ぼやけているのかなとか、すごい気になっていたんですう。役によって、やっぱり違うんですか?

佐々木 どうなんだろう、あんまり「役になる」っていうよりは、自分と役が似ているところを探すっていう方法でやるようにはしているんですけど、親とかに聞くと、家に帰ってもその役を引きずっていたりとか、口が悪い役だったら悪いまんまになっちゃってたりするみたいです。だから今回の撮影中も、あんまり母親と楽しく会話した記憶はないですね。意識は特にしていないんですが……。

──今回の彩乃とは、似すぎていたのかも?

佐々木 そうかもしれないです、はい。

──ところで紗倉さん、今日(取材日は10月中旬)は「TIFF」でレッドカーペットを歩くための衣装合わせだったそうですね。このたびは、本当におめでとうございます。

紗倉 ありがとうございます。

──「TIFF」のコンペには日本から2つ作品が選出されましたが、もう1本は綿谷りささん原作の『勝手にふるえてろ』です。この2作品が並び立つということは、紗倉さんももう芥川賞を獲ったようなものなのでは……?

紗倉 そんなことないですよ! とんでもないですよ! 綿谷さんと並べられて、もう勝手にふるえてますよ……。
(取材・文=編集部/撮影=関戸康平)

●『最低。』
原作/紗倉まな 脚本/小川智子、瀬々敬久 監督/瀬々敬久
出演/森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈、忍成修吾、森岡龍、斉藤陽一郎、江口のりこ、渡辺真起子、根岸季衣、高岡早紀
配給/KADOKAWA 11月25日(土)より角川シネマ新宿ほか全国公開
C)2017 KADOKAWA
http://saitei-movie.jp/

●紗倉まな
1993年生まれ、千葉県出身。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。15年にはスカパー!アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。テレビ出演や雑誌グラビアでも活躍し、「週刊プレイボーイ」(集英社)、「messy」(サイゾー)でコラム連載。著書に『最低。』『凹凸』(KADOKAWA)、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの転職』(宝島社)、スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある。

金属系女子・紗倉まなの「愛ってなんですか?」(messy)
http://mess-y.com/archives/category/column/sakuramana/

●佐々木心音
1990年生まれ、東京都出身。10代から舞台女優として活動し、2011年に発売したファーストDVDがAmazonで売り上げ1位を記録。その後に発売したDVDでもヒットを連発。“芸能界で一番エロい体”とされる。主な出演作に『フィギュアなあなた』(13)、『パズル』(14)、『マリアの乳房』(14)、『TOKYO TRIBE』(14)、ドラマ『闇金ウシジマくん Season3』(16/TBS系)など。

脱げる女優・佐々木心音×AV女優・紗倉まな「女の子たちが、絶対通る道」を語る──

 AV女優・紗倉まなの小説家としての処女作『最低。』(KADOKAWA)が映画化され、今月25日に公開される。メガホンを採ったのは、ピンク映画出身で、最近では東宝で『64-ロクヨン- 前編/後編』、松竹で『8年越しの花嫁 奇跡の実話』を手がけるなどメジャー進出にも積極的な瀬々敬久。同作は先月末から開かれた「東京国際映画祭(TIFF)」のコンペティション部門に選出されるなど、各界から高い評価を受けている。

 今週末の公開に先立ち、原作者の紗倉まなと、紗倉が「自らを投影した」と語る主人公のひとり・彩乃を演じた女優・佐々木心音に話を聞いた。

 実際に「AV女優」という仕事に携わる作家と、当代きっての“脱げる女優”として「AV女優」を演じきった佐々木。2人の対談から、「AV女優」という職業の実像が浮かび上がってきたような、まだまだ奥が深いような……。

■佐々木「AV女優さんが書いたとは思えない」

──佐々木さんは、この企画に入る前に紗倉さんのことを、どれくらいご存じだったのでしょうか?

佐々木心音(以下、佐々木) 『最低。』の本は読んでいたので、どちらかと言うと、この本の作者の方というイメージでしかなくて。最初に読んだときは、ホントにこれAV女優さんが書いたのかな? って思うくらい文章がキレイで、私はすごい好きになりました!

紗倉まな(以下、紗倉) えー、優しい……!

佐々木 いやいやいや、私けっこう本は読むんですけど、紗倉さんの独特な言葉の言い回しとか比喩みたいなものがキレイな人が好きなんです。後から文庫本に掲載されている後書きを拝見したときに、自分のことについて話していて、そういう(AV女優なんだという)印象が強くなりました。

紗倉 とってもうれしいです。ありがとうございます。

──映画なるというのは、読者から評価されることとはまた別の評価軸で価値を認められたということだと思うんですが、紗倉さんの中で受け取り方の違いってありますか?

紗倉 受け取り方、うーん……。

──たぶん、ごほうび的な感じかなと想像するんですが。

紗倉 あ、そうですね! ホントにそんな感じです。映画にしようと思って書いたものでもなかったし、逆に、映画にしにくいものだって思ってたんですね。エンタメ性とかに長けているわけでもないし……。ホントにびっくり。ごほうびみたいな、サプライズみたいな印象の方が強かったです。

──与えてくれた一派のひとりが、ここにいる佐々木さんなわけですが。

佐々木 一派です。あはははは。

紗倉 ねえー、ホントに! すっごいうれしい。

──佐々木さんは、瀬々監督とは『マリアの乳房』(2014)以来。

佐々木 そうですね、共通の友人がいて何度かお会いさせていただいていますが、作品自体は2回目です。

──瀬々監督と『最低。』という取り合わせって、ピンとくる感じってありましたか?

佐々木 はい、とっても。あ、瀬々さん! これ絶対ぴったりだ! って。

紗倉 へえー! ホントですか! すごい!

■紗倉「こういう仕事をしている女の子たちが、絶対通る道なので」

──彩乃という人物を演じることになったとき、佐々木さんはどんなイメージを抱きましたか?

佐々木 私は、本の中に出てくる女の子の中で一番、彩乃に共感できたので、うれしかったです。私自身も、どちらかというと男性から見られる仕事なので、そういう意味ではかぶる部分もあるので、私なりに出して(表現して)いきたいと思いましたね。

紗倉 私やっぱり、彩乃のシーンって、すごく泣いちゃったんですよ。親にバレることって、私は母親とはモメなかったですけど、学校でモメて、それはいまだに解決していなくって。すごく投影する部分があったし、本の中では描かなかった母親とのシーンで、彩乃が叫んで、結局お母さんが……っていう、あそこのシーンは、もう何物にも代えがたい思いというか。(初版の)本の帯に書いてあった「そこに落ちたら、もう戻れない」っていう言葉を、あのシーンですべて物語ってくださっていると感じました。こういう仕事をしている女の子たちが、絶対通る道なので……。

佐々木 私もグラビアをやっていたころ、母親じゃないんですけど、お爺ちゃんにけっこう似たようなことを言われて。あそこまでガーッとはやり合わなかったですけど、周りの環境も変わりましたし、見られ方も変わったっていう意味では、やっぱり、なんにもなかったころには戻れないよねっていう気持ちは、絶対的にありますよね。

紗倉 それを、あの性描写の部分とか、すごいがっつり身体を張ってくださってて、それがすごくキレイで、あれがなければこの話って物語れない部分だと思うんです。それを、あんなふうに受け入れて演じてくださっているなんてもう、こんなにうれしいことはないですよ、ホントに。

──それに、AVの中のセックスとプライベートのセックスを演じ分けている作品って、けっこう珍しいかもしれないですね。

佐々木 そっか、ひとつの作品の中に入っているのって、ないかも。

──女優ってすごいなって思いますよね。

紗倉 ホントに! 思いました。めちゃくちゃ思いました。

佐々木 いやいやいやいや。でも、このお話をいただきたときに「私がやっていいんだ」って思えた作品なんです。いろんな映画でも脱いでいるし、グラビアも、AVとはまた別だけども、同じような目線で見られる仕事をやっている中で、私はここにいていいんだなって、この役に言ってもらえた感じはあります。

──では、この役をもらうことで、佐々木さんも紗倉さんから贈り物をいただいたという感覚があると。

佐々木 そうですね、はい。すごく、居心地よかったです。

■佐々木「みんな普通に生きてる子たちじゃないですか」

──今回、AV女優を演じてみて、今後の女優としてのキャリアに何か収穫があったり、影響が出そうだったりすることってありますか?

佐々木 そうですね、あんまり肩書を意識しすぎないようにやろうと思ってたんですけど、そうじゃなくて、確かにAV女優なんだけど、でも普通に生きてる、誰だってみんな普通に生きてる子たちじゃないですか。それでも、周りから見られる目っていうのは意識しなくちゃいけなくて。私今回、いちばん現場で苦しくて、気持ち的にずっとモヤモヤして、モヤモヤモヤモヤモヤモヤして終えた彩乃だったんです。でも、その彩乃がすごくいい言葉(高い評価)をいただいたりして、あ、現場中にモヤモヤしてていいんだって気づいて。それが収穫でしたね。

──今までは、モヤモヤしなかった?

佐々木 わりと、「ああーやり切ったイエーイ!」みたいな感じだったんで、この感じのモヤモヤは、これでいいんだとわかりましたね。

紗倉 私の勝手なイメージで、心音さんって毎回、憑依型みたいな感じで、すごい没入して演じてらっしゃるような気がしていて、だから、どこでスイッチのオンオフを切り替えているんだろうとか、ずっと(自分と役の境界が)ぼやけているのかなとか、すごい気になっていたんですう。役によって、やっぱり違うんですか?

佐々木 どうなんだろう、あんまり「役になる」っていうよりは、自分と役が似ているところを探すっていう方法でやるようにはしているんですけど、親とかに聞くと、家に帰ってもその役を引きずっていたりとか、口が悪い役だったら悪いまんまになっちゃってたりするみたいです。だから今回の撮影中も、あんまり母親と楽しく会話した記憶はないですね。意識は特にしていないんですが……。

──今回の彩乃とは、似すぎていたのかも?

佐々木 そうかもしれないです、はい。

──ところで紗倉さん、今日(取材日は10月中旬)は「TIFF」でレッドカーペットを歩くための衣装合わせだったそうですね。このたびは、本当におめでとうございます。

紗倉 ありがとうございます。

──「TIFF」のコンペには日本から2つ作品が選出されましたが、もう1本は綿谷りささん原作の『勝手にふるえてろ』です。この2作品が並び立つということは、紗倉さんももう芥川賞を獲ったようなものなのでは……?

紗倉 そんなことないですよ! とんでもないですよ! 綿谷さんと並べられて、もう勝手にふるえてますよ……。
(取材・文=編集部/撮影=関戸康平)

●『最低。』
原作/紗倉まな 脚本/小川智子、瀬々敬久 監督/瀬々敬久
出演/森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈、忍成修吾、森岡龍、斉藤陽一郎、江口のりこ、渡辺真起子、根岸季衣、高岡早紀
配給/KADOKAWA 11月25日(土)より角川シネマ新宿ほか全国公開
C)2017 KADOKAWA
http://saitei-movie.jp/

●紗倉まな
1993年生まれ、千葉県出身。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。15年にはスカパー!アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。テレビ出演や雑誌グラビアでも活躍し、「週刊プレイボーイ」(集英社)、「messy」(サイゾー)でコラム連載。著書に『最低。』『凹凸』(KADOKAWA)、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの転職』(宝島社)、スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある。

金属系女子・紗倉まなの「愛ってなんですか?」(messy)
http://mess-y.com/archives/category/column/sakuramana/

●佐々木心音
1990年生まれ、東京都出身。10代から舞台女優として活動し、2011年に発売したファーストDVDがAmazonで売り上げ1位を記録。その後に発売したDVDでもヒットを連発。“芸能界で一番エロい体”とされる。主な出演作に『フィギュアなあなた』(13)、『パズル』(14)、『マリアの乳房』(14)、『TOKYO TRIBE』(14)、ドラマ『闇金ウシジマくん Season3』(16/TBS系)など。

二次元にも規制強化が迫るダウンロード販売サイト これは新たな創作への希望か

 ダウンロード販売の大手であるDMMが、同人作品に対するレギュレーションを強化したことが波紋を呼んでいる。

 規制の対象となっているのは、作品のタイトルや説明文。制作者などに送付された説明によれば「幼児、小学生、中学生などを連想させるキーワードをタイトルや説明文に使用することを禁止し今後それらの取扱についてDMM規定にて販売停止」するとしている。

 さまざまなアダルトメディアを扱うDMMでは、これまでも幾度かレギュレーションの強化が行われている。過去には実写タイトルで獣姦作品の取り扱いを禁止。最近では、過度な凌辱描写のある実写タイトルの削除なども行われている。また作品タイトルや説明文でも「ロリータ」を「ロ○ータ」と表記するなどの措置が取られている。今回の同人での措置は、こうしたレギュレーションを援用したものとみてよいだろう。

 いわゆる「児童ポルノ」は、法律面では長年の議論を経て2015年に施行された現行の児童ポルノ法において「二次元」は対象外であることが明確にされた。それでも、創作物の児童ポルノ的な表現、性表現などに絡む論争は、現在までやむことがない。DMMは、レギュレーションを強化するに至った経緯を明確にはしていない。ただ、アダルトのみならず、一般メディアや証券など、多面的なプラットフォームとして存在感を増す中で、企業としての社会的な責任を迫られたということだろう。

 今回のDMMの措置によって明確になったのは、プラットフォームの寡占化がもたらす影響である。国家権力など公的機関による規制は、その成立過程における議論が明らかにされる。ところが、民間企業の場合は、そうではない。Twitterの凍結問題でも知られるように、民間企業のサービスは、それが生活に密着したインフラとなっていても、ブラックボックスのままなのである。

 今回のDMMのレギュレーション強化においてもTwitter上では、商品説明の「幼い頃に遊び場にした~」という文言が抵触するとされたなど、理不尽な検閲が起こっている。けれども、それに対する異議申し立てを行うのは困難なのである。

 こうした状況の中で、創作者の側は改めて覚悟を求められているといえるだろう。ダウンロード販売が存在感を増したことは、売る側・買う側にとってメリットが大きかった。とはいえ、創作を行う側はダウンロード販売を行うサイトがなければ、作品をつくらなかったのか? サイトの存在はきっかけになったかもしれないが、創作するにあたって、なくてはならないものではない。

 たとえ読み捨てにされる「実用」作品であっても、作者は「これで、読者のザーメンを搾り取ってやる……」とか、搾り取られた読者の感想を求めて、必死に机に、パソコンに向かっていたハズだ。そんなつくりたい欲求、見せたい欲求。消えない炎のようなものがあるのならば、作品を読者に送り届ける手段は、いくらでもあるのではないか。

 理不尽な規制に対する万感の怒りをもって、もっとトンデモない作品が次々と生まれることを期待してやまない。
(文=昼間たかし)

二次元にも規制強化が迫るダウンロード販売サイト これは新たな創作への希望か

 ダウンロード販売の大手であるDMMが、同人作品に対するレギュレーションを強化したことが波紋を呼んでいる。

 規制の対象となっているのは、作品のタイトルや説明文。制作者などに送付された説明によれば「幼児、小学生、中学生などを連想させるキーワードをタイトルや説明文に使用することを禁止し今後それらの取扱についてDMM規定にて販売停止」するとしている。

 さまざまなアダルトメディアを扱うDMMでは、これまでも幾度かレギュレーションの強化が行われている。過去には実写タイトルで獣姦作品の取り扱いを禁止。最近では、過度な凌辱描写のある実写タイトルの削除なども行われている。また作品タイトルや説明文でも「ロリータ」を「ロ○ータ」と表記するなどの措置が取られている。今回の同人での措置は、こうしたレギュレーションを援用したものとみてよいだろう。

 いわゆる「児童ポルノ」は、法律面では長年の議論を経て2015年に施行された現行の児童ポルノ法において「二次元」は対象外であることが明確にされた。それでも、創作物の児童ポルノ的な表現、性表現などに絡む論争は、現在までやむことがない。DMMは、レギュレーションを強化するに至った経緯を明確にはしていない。ただ、アダルトのみならず、一般メディアや証券など、多面的なプラットフォームとして存在感を増す中で、企業としての社会的な責任を迫られたということだろう。

 今回のDMMの措置によって明確になったのは、プラットフォームの寡占化がもたらす影響である。国家権力など公的機関による規制は、その成立過程における議論が明らかにされる。ところが、民間企業の場合は、そうではない。Twitterの凍結問題でも知られるように、民間企業のサービスは、それが生活に密着したインフラとなっていても、ブラックボックスのままなのである。

 今回のDMMのレギュレーション強化においてもTwitter上では、商品説明の「幼い頃に遊び場にした~」という文言が抵触するとされたなど、理不尽な検閲が起こっている。けれども、それに対する異議申し立てを行うのは困難なのである。

 こうした状況の中で、創作者の側は改めて覚悟を求められているといえるだろう。ダウンロード販売が存在感を増したことは、売る側・買う側にとってメリットが大きかった。とはいえ、創作を行う側はダウンロード販売を行うサイトがなければ、作品をつくらなかったのか? サイトの存在はきっかけになったかもしれないが、創作するにあたって、なくてはならないものではない。

 たとえ読み捨てにされる「実用」作品であっても、作者は「これで、読者のザーメンを搾り取ってやる……」とか、搾り取られた読者の感想を求めて、必死に机に、パソコンに向かっていたハズだ。そんなつくりたい欲求、見せたい欲求。消えない炎のようなものがあるのならば、作品を読者に送り届ける手段は、いくらでもあるのではないか。

 理不尽な規制に対する万感の怒りをもって、もっとトンデモない作品が次々と生まれることを期待してやまない。
(文=昼間たかし)

AV業界の頭脳たちが一堂に会す!? SODの極秘ミーティングに潜入!

 数多くの著名な監督たちが在籍する、AV業界の最右翼SOD(ソフト・オン・デマンド)。そんなSODもとい、AV業界の頭脳たちが一堂に集結するミーティングが、月に一度行われていることはご存じだろうか?

「ミーティングとはAV監督が40~50人がひと部屋に集まって、SODのプロデューサーさんのAV企画のプレゼンを元に、各監督が立候補する“競り”のようなものです。そこで手を挙げた監督の中から、SODさんから後日正式にオファーが来るという流れなんです。今月はアクメ物とか痴漢電車といった企画がありました」

 そう語るのは、映画『テレクラキャノンボール』でもおなじみの、カンパニー松尾監督。プロデューサーの出した企画を監督が実現するという流れだが、ということは監督たちから共感されずにボツになった、まだ見ぬどエロい企画もあるのではないだろうか? そんな、まだ日の目を見ないAVの情報をいち早く入手するために、10月某日、われわれ取材班はSODの本社に突撃した……が、われわれが到着する頃には会議は既に終わっていた。

「このまま手ぶらで帰るわけにはいかない」……そう考えていると、監督たちが別の部屋に移動し始めた。なんと、この日は会議の後に、現役人気AV女優・紗倉まなの小説を映画化した『最低。』の試写会が行われるという。

 

 いまや世界中に熱心なファンを持ちながら、世間から“最低”という偏見を持たれているAV女優という職業に足を踏み入れ、不安や孤独に苛まれながらも自分らしく生きようとする女性たちの姿を描いた本作。それでは実際の制作の現場を誰よりも知るAV監督たちの目にはどう映ったのか? 試写後に感想を直撃してみた。

「AV業界の特殊な話に見えるかもしれないけど、親子、特に母と娘の関係も大きなひとつのテーマになっていて、そういう意味で普遍的な話になっていましたね」とは、前出のカンパニー松尾監督。

「当たり前だけどAV女優も誰かの娘であり、母親であったり、恋人であったりする。AV女優の周囲の人間関係や痛切な思いをこの映画を通して改めて感じましたね。美化したり避けたりせず、そうした部分をちゃんと描いているなと思いました」(同監督)

 

 また、同じく会議に参加していた二村ヒトシ監督は「セックス自体が主題ではなく、セックスを仕事にすることが家族や恋愛に与える影響を描いた“家族”の映画ですが、女性の撮り方もバツグンに美しかった」と語るように、森口彩乃や佐々木心音の大胆な絡みシーンも本作の見どころのひとつとなっている。しかも、二村監督によればAV制作の裏側を垣間見られるような、妙に生々しい“AV業界あるある”(?)的なシーンも多かったという。

「単体女優のデビュー作の撮影を遠くのスタジオで行ったり、キカタン(企画単体)のコが親バレした翌日に平気な顔で現場に来るけども、きっと一晩中寝られなかったのでしょうか、絡み中に気を失ったり……と、僕から見ても実にリアルなシナリオでした」(二村ヒトシ監督)

 なかなか外からは見えにくいAV制作の舞台にしながら、多くの人の心を打つ物語が展開する映画『最低。』は、11月25日(土)より角川シネマ新宿ほか全国で公開予定だ。
(文=伊藤綾)

●『最低。』
出演/森口彩乃 佐々木心音 山田愛奈
忍成修吾 森岡龍 斉藤陽一郎 江口のりこ 渡辺真起子 根岸季衣 高岡早紀
監督/瀬々敬久
原作/紗倉まな『最低。』(角川文庫刊)
脚本/小川智子、瀬々敬久
製作・配給/KADOKAWA
11月25日より角川シネマ新宿他にて全国公開
C)2017 KADOKAWA
http://saitei-movie.jp/

AV業界の頭脳たちが一堂に会す!? SODの極秘ミーティングに潜入!

 数多くの著名な監督たちが在籍する、AV業界の最右翼SOD(ソフト・オン・デマンド)。そんなSODもとい、AV業界の頭脳たちが一堂に集結するミーティングが、月に一度行われていることはご存じだろうか?

「ミーティングとはAV監督が40~50人がひと部屋に集まって、SODのプロデューサーさんのAV企画のプレゼンを元に、各監督が立候補する“競り”のようなものです。そこで手を挙げた監督の中から、SODさんから後日正式にオファーが来るという流れなんです。今月はアクメ物とか痴漢電車といった企画がありました」

 そう語るのは、映画『テレクラキャノンボール』でもおなじみの、カンパニー松尾監督。プロデューサーの出した企画を監督が実現するという流れだが、ということは監督たちから共感されずにボツになった、まだ見ぬどエロい企画もあるのではないだろうか? そんな、まだ日の目を見ないAVの情報をいち早く入手するために、10月某日、われわれ取材班はSODの本社に突撃した……が、われわれが到着する頃には会議は既に終わっていた。

「このまま手ぶらで帰るわけにはいかない」……そう考えていると、監督たちが別の部屋に移動し始めた。なんと、この日は会議の後に、現役人気AV女優・紗倉まなの小説を映画化した『最低。』の試写会が行われるという。

 

 いまや世界中に熱心なファンを持ちながら、世間から“最低”という偏見を持たれているAV女優という職業に足を踏み入れ、不安や孤独に苛まれながらも自分らしく生きようとする女性たちの姿を描いた本作。それでは実際の制作の現場を誰よりも知るAV監督たちの目にはどう映ったのか? 試写後に感想を直撃してみた。

「AV業界の特殊な話に見えるかもしれないけど、親子、特に母と娘の関係も大きなひとつのテーマになっていて、そういう意味で普遍的な話になっていましたね」とは、前出のカンパニー松尾監督。

「当たり前だけどAV女優も誰かの娘であり、母親であったり、恋人であったりする。AV女優の周囲の人間関係や痛切な思いをこの映画を通して改めて感じましたね。美化したり避けたりせず、そうした部分をちゃんと描いているなと思いました」(同監督)

 

 また、同じく会議に参加していた二村ヒトシ監督は「セックス自体が主題ではなく、セックスを仕事にすることが家族や恋愛に与える影響を描いた“家族”の映画ですが、女性の撮り方もバツグンに美しかった」と語るように、森口彩乃や佐々木心音の大胆な絡みシーンも本作の見どころのひとつとなっている。しかも、二村監督によればAV制作の裏側を垣間見られるような、妙に生々しい“AV業界あるある”(?)的なシーンも多かったという。

「単体女優のデビュー作の撮影を遠くのスタジオで行ったり、キカタン(企画単体)のコが親バレした翌日に平気な顔で現場に来るけども、きっと一晩中寝られなかったのでしょうか、絡み中に気を失ったり……と、僕から見ても実にリアルなシナリオでした」(二村ヒトシ監督)

 なかなか外からは見えにくいAV制作の舞台にしながら、多くの人の心を打つ物語が展開する映画『最低。』は、11月25日(土)より角川シネマ新宿ほか全国で公開予定だ。
(文=伊藤綾)

●『最低。』
出演/森口彩乃 佐々木心音 山田愛奈
忍成修吾 森岡龍 斉藤陽一郎 江口のりこ 渡辺真起子 根岸季衣 高岡早紀
監督/瀬々敬久
原作/紗倉まな『最低。』(角川文庫刊)
脚本/小川智子、瀬々敬久
製作・配給/KADOKAWA
11月25日より角川シネマ新宿他にて全国公開
C)2017 KADOKAWA
http://saitei-movie.jp/