2018年2月24日、8人組アイドルグループ「アイドルネッサンス」が解散した。クオリティの高い音楽を数々生み出し、たくさんのファンを獲得してきた彼女たちだけに、グループの解散を惜しむ声は多かった。
解散から4ヶ月後、メンバーであった原田珠々華は、自ら曲を作り、ギターを持って歌うという、「ソロ活動」の道を選んだ。アイドルネッサンスとしての時間は、彼女の中でどんな存在になっているのか? 新たな道で彼女が目指す未来とは――? 1stワンマンライブを直前に控えた、彼女の等身大の気持ちを伺った。
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――アイドルになろうと思ったキッカケは?
原田珠々華(以下、原田) 元々アイドルを見るのは好きだったんですけど、自分がアイドルになることは考えていなかったんです。でも、アイドルネッサンスのライブを見た時に、一番前に出ていたのが「自分たち」ではなく「歌」で、それがすごいなと感じて。それで候補生のオーディションを受けようと思いました。
――6人で活動していた中、2016年に、原田さんと野本ゆめかさんが新メンバーとして加入したわけですよね。心細さなどはありましたか?
原田 もう本当に心細くて。同期のゆめかがいたから、救われていた部分があります。彼女がいなかったら、絶対、すぐにくじけちゃってた。ゆめかとは、仲が良すぎるっていうくらいに仲良しで。性格は自分とは正反対で、それがすごい羨ましかったし、憧れてました。今でも、お互いが頑張れたらいいなって思います。

■一番の思い出は「ファンから求められていたこと」
――アイドルネッサンスに入って、一番思い出に残っていることは?
原田 ファンの方の存在ですね。初めて自分のことを「推し」と言ってもらえて、“誰かから求められている”と感じられたのが一番嬉しかったし、印象に残ってます。
――記憶に残っているライブは?
原田 去年、地元・神奈川の「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」でやったライブです。その時に、「前髪」という曲を初披露したんです。出だしを私が歌うんですが、それまで練習で一回も決まったことがなかったんですよ。でも、本番で初めて、「これだ!」って思えて、達成感がすごくありました。
――解散が決まった時のお気持ちは?
原田 「やりきったな」と。ただ、解散が近づいてくるにつれて、卒業式が近づいてくるみたいな感覚で。「つらい思い出とかも、全部本当は楽しかったんだな」って思い返したりしましたね。
――今振り返ってみて、アイドルネッサンスはどんなグループでしたか?
原田 改めてすごいグループだったなと思います。まるで、水のように、何にも染まっていなくて、それでいて全員がいろんなことに迷って、いろんなことを考えて……。同じものを目指していたということ、メンバーであったことを誇りに思ってます。
――2月の解散から6月のソロ活動始動までの間は、どのように過ごしていましたか?
原田 やりたいことを決めるまでに結構時間がかかりました。ギターと歌でやっていくなら、まだまだ技術が足りなすぎるなと、たくさん練習をしていましたね。
――その間、石野理子さんが「赤い公園」に加入したり、比嘉奈菜子さんが舞台の主演を務めるなど、他のメンバーもソロ活動を始めていましたよね。
原田 正直焦りはありました。いつか、「この子もアイドルネッサンスだったんだ」と思われたいから、“みんなに頑張ってほしいし、全員が何かで成功すればいい”って応援する気持ちもあるんです。その反面、自分のことに精一杯で、他の人のニュース見ると、どんどん追い込まれていって……。
■背中を押してくれた母の言葉
――ソロ活動に挑戦しようと決意したのはなぜですか?
原田 一番大きかったのは、母からの助言です。シンガーソングライターという方向にしても、私よりずっと前から路上で歌ったり、ライブ活動をしている方もいるわけで。その中にいきなり混じって通用するのかと、怖かったんです。でも、それまで私がTwitterにアップした弾き語り動画に反響があったことを、母が「見てくれている人がいるってことは、あなたには何か伝える力があるんじゃない?」と言ってくれたんです。それで勇気が出ました。アイドルネッサンスで一回終わった物語の続きが描けるんじゃないかなと思ってます。
――グループ時代と比べて、一人でステージに立つ感覚は違いますか?
原田 違いますね。グループの時は周りのメンバーに頼っていた部分があって、まずは「このライブをやりきる」という感覚でやってしました。でも今は、「この会場にいらっしゃるお客様を楽しませる」っていう気持ちと、「もっと上に行くからその姿を見てて!」っていう思いも届けなきゃいけないと思うようになって。自分で見せたものが全部自分に返ってくるので、意識が変わりました。
――今は、アイドルのライブイベントで歌う機会が多いかと思います、そのあたりはどう受け止めていますか?
原田 「好きな音楽を届けたい」っていう気持ちは、どういう風に見てもらえたとしても変わらないと思っています。
――以前、「キャラが定まらない」と仰っていましたが、ソロになって、キャラは見えてきましたか?
原田 「キャラが定まらない」って言い出したのも、そういうキャラにするためなんですよ! 「キャラが定まらないキャラ」にしちゃえば、自分がこれから何になっても許されるんじゃないかと思って(笑)。実際そう言い出してから、ブログの書き方とかも自由になった気がしたし、結構受け入れてもらえている気がしたので、今でもそのキャラは続いてると思ってます。
――原田さんのファンの方は、どんな人が多いですか?
原田 文学的な人が多いなっていうイメージです。私は結構ブログが長い方なんですが、それにつられてなのか、ファンの方のコメントもすごい長いんですよ(笑)。あとは、すごく賑やかな人もいらっしゃって、私とは正反対だなと、逆に励まされたりします。
――先ほどの話にもあったTwitterの弾き語り動画を含め、SNSを積極的に活用している原田さんにとって、SNSはどんなツールですか?
原田 自分の中で、一番の武器かなと思ってます。結構ちっちゃい頃から趣味程度にやってたんですよ。やっぱり自分が「こうしたい」って思ったことをすぐに発信できるから、SNSは大切だなって。

■「Fifteen」に込められた思い
――11月3日にデジタルリリースされた「Fifteen」は、まさに15歳の時に作られたとか。
原田 16歳になる前日に作りました。誕生日を迎える前に「一曲作りたい」って思って、その翌日に作ってできたのがこの曲です。結構悩んで曲作りするタイプで、それまでは時間をかけて作っていたんですけど、「Fifteen」は今の思いを全部書いたので、すぐにできたのかなって思ってます。
――曲の背景には、アイドルネッサンス時代を含め、15歳の原田さんが反映されているのかなとも思います。
原田 それはありますね。15歳って、私にとってすごい大きくて。今までの人生で一番なんじゃないかってくらい楽しかったんです。学校も、アイドルネッサンスとしての活動も充実してたなって思うし。そういう思い出を、16歳を過ぎてつらくなった時にも思い出せるように、という気持ちが込められているんです。
――曲を作るときは、詞と曲、どちらが先ですか?
原田 「この歌詞のサビだったら、このメロディーをつけたい」って思って、当てはめていくことが多いですね。
――曲作りの上で、影響を受けたアーティストはいますか?
原田 曲によって、影響受ける人は違うんですが、一貫してこの人っていうのは、やっぱり星野源さんです。ずっとファンなんですけど、歌詞の世界観がすごい好きで、詞の感じとかはすごく影響を受けています。
――今好きなアイドルグループは?
原田 「tipToe.」さんが好きです。アイドルネッサンスファンの方が結構ライブに行ってるっていう噂を聞いて、この前初めてライブ見させていただいたんですけど、アイドルネッサンスと少し近い匂いを感じることもあったりして。ファンの方が、tipToe.さんを好きな理由もわかるし、すごい素敵なグループだなって思います。

■初のワンマンライブに向けて
――12月に1stワンマンライブがありますが、準備のほうはいかがですか?
原田 いろんな方がほんとに私のために動いてくださっています。私も、もうちょっとレベルアップした姿を見せたいと思っているので、「いろいろと準備中」という感じです(笑)。曲も作って、もう完成に近づいてきています!
――バンドセットと、アコースティックと2回ありますが、それぞれ「ここに注目して!」というところは?
原田 バンドセットの時は、自分の明るい面を打ち出したようなパフォーマンスを見せようと思ってるんですけど、アコースティックの時は、ちょっと自分の深い部分や暗い面も見せつつ、“暗いけど励みになる”ような感じにできたらいいなと。
――来年以降の展望などがあれば聞かせてください。
原田 自分の中で、「絶対成功したい!」って思っている理由のひとつに、「どうせダメだろ」って思っている人たちへの悔しさがあるんです。その気持ちが一番バネになってる気がして。もちろんそれだけではありませんが、私の音楽を純粋に聴いてくださる方や、それ以外の方にも、もっと音楽を共有してもらえたらいいなと思っています。あとは、自分を救うためにやってる部分もあるんですよね。夢はワンマンで横浜アリーナに立つことです!
――では、そのファンの方に向けてメッセージがあればお願いします。
原田 いつも応援してくださって本当にありがとうございます。今も変わらずに思っているのは、「ファンの方がいなければ、私は何もできてないし、成り立ってない」ということです。私は絶対にもっと大きい舞台に行くので、それを見守って下されば嬉しいです!
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新たな道を見つけ、突き進む彼女からは、アイドル活動を経てきたからこその「表現者」としての顔が見えてきた。
選んだ道が正しいかどうか、答えはすぐには出てこない。しかし、確固たる信念を持っていれば、何かしらを掴むことはできるはずだ。結果がどうであったかは、必ず歴史が証明してくれる。その未来は、きっと輝かしいものであるだろう。
(取材・文=プレヤ-ド)

●原田珠々華(はらだ・すずか)
2002年神奈川県生まれ、16歳。2016年より「アイドルネッサンス」のメンバーとして活動。2018年2月のグループ解散後、6月よりシンガーソングライターとしてソロ活動をスタート。数々のライブイベントに参加している他、12月には、初となるワンマンライブも控えている。
公式サイト:https://www.haradasuzuka.com/
Twitter:@harada_suzuka
Instagram:harada_suzuka_official
LINEブログ:https://lineblog.me/haradasuzuka/
◆デビュー曲「Fifteen」配信中!
https://linkco.re/0EsF61Pn
◆「Fifteen」ミュージックビデオ公開中!
■原田珠々華 ワンマンライブ~BAND SET~ 「ハジマリのオト」
日時:2018年12月13日(木)開場18:15/開演19:00
会場:渋谷WWW
チケット:¥4,800(税込)別途ドリンク代
Band Member : 山本幹宗(G)、おかもとえみ(B)、戸高亮太(D)、野崎泰弘(Key)、
Asuka Mochizuki(Vl)、井上陽介(S.G&A.G&Banj)
■原田珠々華 ワンマンライブ~Acoustic Set~ 「title」
日時:2018年12月23日(日)開場16:15/開演17:00
会場:下北沢GARDEN
チケット:¥3,800(税込)別途ドリンク代
主催・企画・制作タワーレコード株式会社
協力・問合せオデッセー03-5444-6966(平日11:00~18:00)