吉高由里子『定時で帰ります。』セクハラ大澄賢也に喝! スッキリ展開も、「桜宮は自業自得」と厳しい声……

(これまでのレビューはこちらから)

 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の第5話が5月14日に放送され、平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 平成令和特番で一気に視聴率を落としたものの、徐々に回復しつつある同ドラマ。ドラマ自体の満足度は高く、私の周りでも毎回話題になっており、注目度は高いんですけど、イマイチヒットしないんですよね~。本当に残念です……。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

セクハラ疑惑に戸惑う結衣……

 クライアントのランダー社から急に呼び出され、サイトデザインのやり直しを要求される結衣(吉高)たち。予算も時間もかかると、躊躇する結衣だったが、派遣デザイナーの桜宮(清水くるみ)が「大丈夫です!」と返答し、チームのメンバーは困惑する。その帰り際、結衣は桜宮がランダーの中西(大澄賢也)らと親しげに話す姿を目撃し、関係を不信に思う。

 数日後、吾妻(柄本時生)に呼び出された結衣はある動画をみせられる。動画には露出の多いユニフォームを着てランニングをさせられる桜宮の姿が……。セクハラと確信し、激怒した結衣はランダーとの打ち合わせで、それを問いただすも、中西はシラを切り、逆に結衣を怒鳴る。するとそこに、種田(向井理)がやってきて……、という話でした。

 今回は、桜宮がクライアントからセクハラのターゲットにされ……という話。こういうと、桜宮が可哀想な感じがしますが、桜宮も桜宮なんですよね。「上手く人の懐に入れば、私みたいな才能のない人間でも仕事が取れる」という考えを持っている人物でして。それで、気に入られようと八方美人な態度をみせちゃう。

 なので、セクハラされて「可哀想」と同情する声ももちろんあったんですが、それよりも「ざまあ」とか「自業自得」といった「それは厳しすぎるだろ! おい!」とツッコミたくなる声の方が多かったんです……。(特に女性からが多くて……)

 確かに、ぶりっ子で八方美人という設定でしたから、女性から嫌われるのはしょうがない。でも、セクハラされて「ざまあ」と言われるのは可哀想すぎませんか? それに桜宮は「自分が我慢すればいい」と堪えてるんですよ! 

「ざまあ」とか言っていた人に言いたいです。もし、自分が桜宮の立場だったらどうするのかって聞きたいですよ。ちょっと、ドラマ自体が面白かったぶん、ネットの声を見て愕然として怒りしか沸いてこず、久しぶりに不快な気持ちになりました。

種田に惚れる人続出。

 そんな不快なネットの声はこの辺でやめて、そうそう、向井理演じる種田のファインプレーに賞賛の声がたくさん集まっていました。

 結衣がクライアントに激怒している打ち合わせに現れ、表面上はクライアント側につくようにみせるも、無言で結衣に「言いたいこと俺に全部言え!」というメッセージを送るところとか、個人的に幹部に相談してクライアントを切っていいと了解を得ていたところとか。もうね、本当にできる男は違いますよね~。仕事人間で「仕事しろ~」と言っているばかりの男だと思ってしまい、種田さん、すみません。むしろ、惚れました。

 ネットも種田に惚れる人続出でして(まあ、外見が向井だという点もありますが)。放送中は種田フィーバー状態。結衣と元サヤになって欲しいなって気持ちもわいてきちゃうほど。

 次回は結衣と結衣の今カレ・巧(KAT-TUN中丸雄一)と種田の三人の間で何かがあるよう……。めっちゃくっちゃ楽しみです!

中丸雄一の演技が変だけど、それが逆にいい!

 初回から棒読み芝居で一人だけ浮いている中丸くん。ネットでは「棒丸」とのあだ名がつき、失笑の嵐となっている様子ですが、中丸くんはそこがいいんですよ。(べつに私は中丸くんのファンではありません)

 たくさんドラマに出てますが、毎回安定の棒読み。批判も多いですが、中丸くんのところはそんな声を知ってか知らずかブレないところです!

 それに、今回の役はいい人な感じがしますが、原作では結構腹黒い一面もある人物。棒読み演技の無表情演技によるサイコパスな感じが結構合うような気がして個人的にはなりません(笑)。

 なので、あまり意地悪なことを言わず、長い目で中丸くんを見て欲しいです(笑)。

 以上、5話のレビューでした。

 まあ、いろいろと周囲でよく見かけるような人たちが登場してくるだけあって、親近感がわいちゃう同ドラマ。視聴率はダメでも中身は最高なので、スタッフのみなさんには頑張って欲しいです(きっと、スタッフの方々は『わたし、定時で帰れません。』状態のはず……)。次回も楽しみに放送を待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』向井理がひと皮剥けた? 苦悩する姿に「一番好きなキャラ」との声!

 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の第4話が5月7日に放送され、平均視聴率8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を記録しました。

 平成最後の日に放送された3話は6.4%を記録。令和特番には勝てなかったようですが、今回は上昇し、ひと安心。結構いいドラマなので、もっと視聴率が増えて欲しいものですが……。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

働くためのモチベーションとは?

 制作4部の部長・福永(ユースケ・サンタマリア)の元に、制作4部のデザイナー・吾妻(柄本時生)が常識から逸脱したサービス残業をしているとの話が入る。

 福永から話を聞いた晃太郎(向井理)は結衣を呼び出し、吾妻が一旦退社するも、また会社に戻り自宅のように生活をしているとのウワサを話す。驚く結衣は吾妻を呼び出して注意するも、なかなか直らないまま……。

 そんな中、新規の仕事で派遣デザイナーの桜宮(清水くるみ)がやってくる。桜宮は明るく誰とでも仲良くできる性格。吾妻はそんな桜宮に一目ぼれし、いいところを見せようと努力する。だが、仕事で大きなミスをしてしまい、自暴自棄に。そんな吾妻に結衣(吉高)は「何のために働くのか?」と問いかける、というのが今回のストーリーでした。

 1話は自分に厳しすぎるモンスター社員、2話は復帰したばかりのママ社員、3話はゆとり世代の新人社員。で、今回は会社に住み着く社員の話でしたが、他の回に比べ面白さは下がった気がしました。というのも、これまでは身近にひとりはいる社員のエピソードが満載で「あるあるぅ~」と共感を持てて面白かった。ですが、会社に連日いる社員ってそうそういないような。それに恋愛を絡めてって言うのはあまり共感を得られなかったようですね。

 ただ、結衣が吾妻と話し合ったときに言った「仕事のために何が楽しみを持ってみたら」という旨の言葉は響いたようで、「そこだよね!」「私も一回考えてみよう!」などといった声が、若い人たちを中心に聞こえていました。

 4話まで見ていて思ったのが、このドラマはストーリーよりも主人公のセリフが結構心に刺さることが多い! 「仕事よりもプライベートを大事にしたい」「育休は最長の3年は取りたい」など、「理想が高い!」とツッコミも多いですが、みな本当は心のどこかで思っていることですし、セリフひとつで「そうだよね~」と思わせてしまう。正直、視聴率は悪いしご都合主義な部分もあり、「ありえないよ、これ」なんて思ってしまうんですが、セリフひとつひとつに注目すると、また違った楽しみ方が見つかってきて毎回楽しみです。

平社員の結衣に押し付けすぎでは?

 定時出社退社を目指している結衣は“一生平社員でもいい”と思っている人物。そんな彼女を周囲は「向上心がない」「もっと働け!」と批判し、いい評価していないのですが、そのくせ何かあるとすぐに結衣に頼るという……。まあ、彼女が主人公のドラマだし、しかたないと思うのですが、主任でも課長でもない平社員の彼女に社内の問題を押し付けすぎではないか? とふと思ってしまいました。

 それこそ、これってブラック会社特有のような気がするんですが……。せっかくホワイトな働き方を提案するドラマだし、結衣がいなくても問題が解決するような回があってもいいかなと。結衣が周囲を見渡して笑顔を見せるっていう姿が見たいです!

向井理がひと皮剥けた!

 それと、4話まで見て特に思ったのが、向井理の演技が向上している点です。 今まで、イケメンでシャカリキに頑張る役やちょっとクセがあるイケメンの役とか……とにかく彼には“イケメン”の看板しかなく、「向井理は向井理を演じてるんだな~」なんて思ってたんです。

 ですが、今回は元婚約者の結衣に未練タラタラで、仕事はできるけど、それでいいのかと悩んでいるような、ちょっとかわいそうな役。「あ、なんだ~こういう役もできるんだ!」と再評価! ネット「今までの向井理で一番好きなキャラだわ」「こういう役もできるんだね。向井理」と好評の様子。

 顔はいい分、こういうちょっとかわいそうな役の方が魅力的に見えました! いや~どうしたんでしょうか? 向井理。

 向井理にはこのドラマで新境地を切り開いて欲しいです!

 以上、4話のレビューでした。

 次回は女子社員へのセクハラがテーマ。結構、炎上しそうなテーマですが、どんなストーリーになるのか、今から楽しみです!

(どらまっ子KOROちゃん)

TBS『わたし、定時で帰ります。』シリアスな題材で光る、吉高由里子の“チャラさ”という才能

 TBSの火曜夜10時枠のドラマ『わたし、定時で帰ります。』が話題を呼んでいる。

 本作は、会社での働き方に深く切り込んだ作品だ。始まる前は、主演の吉高由里子が定時に帰り、居酒屋を飲み歩くようなお気楽な内容になるかと思われていたが、予想に反したシリアスな内容だったため、第1話放送終了後、SNSでは主人公の働き方に対する賛否両論が巻き起こった。自分の職場と重ねて見ている人が多いようで、他人事ではないと感じているようだ。

 WEB制作会社で働く東山結衣(吉高)は定時になると誰よりも早く退社し、残業ゼロをモットーとしている。前の会社で超過労働による事故を起こし、意識不明の重体となった結衣は、今の会社に入る際に無理することはやめようと思い、効率の良い仕事を心がけて恋人との時間も大切にしていた。

 そんな結衣の考えは、働き方改革が叫ばれる世の中とマッチしたものだ。しかし、誰もが彼女のように生きられるわけではない。一生懸命働こうとするあまり、自分のやり方を押し付けて孤立する三谷佳菜子(シシド・カフカ)や、産後に復帰してワーキングマザーとして仕事ができることを証明しようとするあまり、育児との狭間で疲弊していく賤ヶ岳八重(内田有紀)。職場で空回りする彼女たちに対して「無理しなくていいんだよ」と結衣が受け止めることで、彼女たちがラクになる姿が、第1~2話では描かれた。

『ゆとりですがなにか』や『獣になれない私たち』(ともに日本テレビ系)など、会社を舞台にした話題作が近年増えている。会社モノがいま面白いのは、労働問題や女性差別といった、社会が抱える諸問題が会社に集約されているからだ。中でも「働き方」をめぐる世代間の意見対立は深刻で、50代前後の上司世代と新入社員に挟まれて葛藤する30代の中堅社員に、そのしわ寄せがいっている。上は昭和のバブル世代。下は何を考えているかわからないさとり世代。30代はその狭間で苦しんでいる。

 そんな悩める30代女子の葛藤をシリアスに演じ高く評価されたのが『獣になれない私たち』の新垣結衣だったが、近い境遇の30代女子を演じても吉高のほうが安心して見ていられるのは、彼女のほうが何倍も“チャラい”からだろう。

 吉高は現在30歳。女優としての彼女が世間に広く知られるようになったのは、蜷川幸雄の映画『蛇にピアス』だ。芥川賞を受賞した金原ひとみの同名小説を映画化した本作で吉高が演じたのは、ルイという少女。ルイは、タトゥー、スプリット・タン、ピアッシングといった人体改造にハマるアマ(高良健吾)と出会ったことで未知の世界へと足を踏み入れる。

 本作で吉高は、茶髪で巻き髪のギャルを演じている。劇中ではヌードを披露し、激しい濡れ場も演じているため、今の吉高しか知らない人が見たらショックを受けるかもしれない。

 しかし、当時からしゃべり方が軽妙でふわっとしていて、殺伐としたシーンを演じてもどこかユーモラスなチャラさが漂う。これは彼女が持つ天賦の才能だろう。逆にどれだけチャラいキャラを演じていても、常に暗い影が見え隠れする。

 園子温の映画『紀子の食卓』は、そんな吉高の明るさの中にある暗さが引き出された初期の代表作だろう。チャラさと暗さをオセロの表裏のようにひっくり返し、明るさの中にある暗さと、暗さの中にある明るさを体現してきた。だからこそ、女優として高く評価されるようになったのだ。

 やがて、20歳を越えると前田弘二のコメディ映画『婚前特急』や沖田修一監督の『横道世之介』などに出演し、コミカルな部分を強く打ち出した明るい作品が増えていく。そして連続テレビ小説『花子とアン』(NHK)で主演を務めたことで、彼女は国民的女優の一人に仲間入りを果たした。

 現在の彼女のイメージは、陽気なお姉ちゃんという感じだ。ヘラヘラしたしゃべり方はいつも軽く酔っ払っているみたいで、一緒にお酒を飲んだらさぞかし楽しいことだろう。

 その意味で彼女の一番のハマり役は、サントリー「トリス・ハイボール」のCM かもしれない。「ドリフ大爆笑のテーマ」の替え歌に乗ってハイボールを飲む吉高は、陽気で明るく健康的。いつもヘラヘラしているチャラいイメージは、このCMで完成した。

 吉高のこうしたキャラクターは、近年のドラマや映画においては悪目立ちしており、女優としての幅を狭めているようで不満だった。しかし『わたし、定時で帰ります。』の結衣は、彼女のキャラクターがうまく生かされている。ドラマで描かれる問題がシリアスで重いからこそ、吉高のチャラさの中にある優しさが救いとなるのだ。

 それは、キツイ現実に対する中和剤のようなものだ。本作を見て、吉高の女優としてのポテンシャルの高さをあらためて理解したような気がする。つらいご時世だからこそ、職場に一人、吉高がいてくれたらと思う。

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

『わたし、定時で帰ります。』キャリアシートに結婚・出産時期……吉高百合子が“腰掛けOL”化!?

 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の第2話が4月23日に放送され、平均視聴率10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 前回から0.9ポイント増となり、好調の兆しを見せていますが……。さあ、今回はどうだったのか。あらすじから振り返りましょう!

定時退社の女vs産休明けママ社員

 結衣(吉高)の先輩・賤ヶ岳八重(内田有紀)がたった1カ月の育休で復帰してきた。もともとは結衣と一緒で定時退社の女だったが、復帰早々クライアントから指名されやる気を見せる八重。しかし、張り切りすぎて同僚たちは困惑し、不満が漏れ始めていた。そんな中、完成したサイトが他社のものと酷似するというトラブルが発生。その対応をチーム総出で取り掛かる。

 一方、八重の代わりに育休取得している夫・陽介(坪倉由幸)から子どもたちが熱を出したという連絡が入り困惑する八重。結衣は自宅に帰るべきだと諭すも、八重は「子どもがいるから」と周りから言われるのが嫌だと拒否。見かねた結衣は八重を帰宅させようと、他の社員に八重の現状と理由を話し、一旦隠れてもらう。

 社員全員が隠れすっからかんのような状態になった職場へ八重が戻ってくると、結衣は「みんな明日でも仕事できるからって帰りましたよ」と告げ、それを聞いた八重は笑顔で早々に自宅へ帰るのだった、というのが今回のストーリーでした。

 今回、産後1カ月で復帰したママ社員の八重がメインの回。休み続けると会社での立場がなくなるという不安からスピード復帰したものの、育児に家事に仕事の両立はやっぱり難しいですよね〜。そこの描き方がリアルすぎて。ネットでも「内田有紀のママ社員がリアル」「同じ体験したわ〜」など共感する声がたくさん上がってました。

 確かに、ママになって仕事復帰って大変ですよね。会社がフォローしても周りの社員も助けてあげないと、復帰してもつらいだけ。現実社会もそれに気づいて欲しいですよね。で、今回の放送最後は、社員全員が席の下に隠れて(八重にはバレてましたが)、八重を帰らせてあげるという、ほっこりシーンが良かった。

 何としても定時で帰ってやるからな! という内容かと思いきや、1話と2話を見て、価値観や働き方がたくさんある中で、自分に合った働き方をちゃんと見つけていこうという内容だなと実感。働き方改革とはこういうことではないかと再認識させてくれるドラマで、本当に面白い! まだ2話ということで、この先、どんな社員の話が出てくるのか、今から楽しみです。

結衣はただの腰掛けOL?

 ただ、今回のストーリーでイラッとした部分が。主人公の結衣がキャリアシートを会社に提出したところ(余談ですが、WEB会社なのに手書きって、え?)、「今年中に結婚」「3年後に出産」といったプランを描き、種田(向井理)に怒られるというシーン。

 ちょっと、あまりにもこのキャリアシートはひどくないですか? 「それはライフプランであってキャリアじゃなくないか? 嘘でもいいから書けよ、大人だろ!」と思わず突っ込んじゃいましたよ。小学生の道徳の授業じゃないんだし、これはひどすぎる。

 いくらちゃんと仕事をこなし、定時帰宅しているからって、ナメすぎ。キャリアシートも評価対象のひとつ。もし今後不景気になったとしたら、真っ先にリストラ候補になるはず。これじゃ、ただの定時退社ばかりを宣言する腰掛けOLにしか見えない! せっかく、定時帰宅推奨している主人公なんですから、できればみんなの手本となるようにここもきちんと描いてほしいと思いました。

放送後のネットが愚痴大会に……

 今週、放送後にネットの声をチェックしたところ、ネットが仕事の愚痴大会みたいになっていたんですが、これが結構面白くて(不謹慎ですみません)。

 というものも、「会社から強制されている研修なのに無給。どうにかしてくれ」とか「お前定時で上がっていいから、◯◯に何時までに書類届けてくれと言われて 自宅に着くのは夜11時……」といった、リアルな労働現状の愚痴がたくさん上がっていたんです。

 愚痴大会と聞くと、あまりいい印象がありませんが、逆に放送を見てここまで次々と愚痴が出てくるということは、このドラマに共感している人がたくさんいるってことで、それは良い傾向かなと。

 このドラマをきっかけに自分の職場環境・労働環境を見直すのもいいかもしれません。

 以上、2話のレビューでした。

 次回はバカッター新入社員がメイン。バカッターは最近の社会問題ですからどう描かれるのか、期待したいです!

(どらまっ子KOROちゃん)

吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』“定時帰宅”の主人公はファンタジーでも、リアルな労働問題に共感の声!

 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)の第1話が4月16日に放送され、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 お仕事ドラマといえば、ひと昔前は篠原涼子というイメージでしたが、『正義のセ』に続き今回。時代は吉高に変わりそうですね。ではでは、1話を振り返ってみましょう。

定時で帰るがモットー!

 WEB制作会社『NETHEROS』に務める東山結衣(吉高)は入社以来、残業ゼロ(本当かよ!)を貫き、退社後を充実させたいと考えている女性。恋人の諏訪巧(中丸雄一)との関係も良好で、私生活は充実していたが、突然、会社に仕事人間だった元カレ・種田晃太郎(向井理)が来てしまい、結衣は困惑する。

 そんな中、吸収合併された会社からやってきた堅物社員・三谷佳菜子(シシド・カフカ)が新人社員・小泉咲(ついひじ杏奈)と対立。耐えかねた小泉は突然会社を辞め、腹いせに三谷のパソコンのパスワードを勝手に書き換えてしまった。

 困った結衣は小泉に連絡するも、取り合ってくれず。三谷は会社中から責められてショックで無断欠勤してしまう。結衣は三谷の自宅へ赴くと、三谷は本音を吐露。結衣も自分が定時で帰る理由を告白し、2人は仲良く。結衣に説得され、三谷は翌日出社。仕事は種田が穴埋めしてくれ、無事、問題は解決した、というのが今回のストーリーでした。

 当初の予想では「有能な社員が大量仕事を電光石火の如く仕事をこなし、定時帰社するドラマ」だと思い、「それって『ハケンの品格』(日本テレビ系)と同じじゃん!」と思っていたのですが、見たら全然違ってました(笑)。(スタッフの皆さん、すみません……)

 よくあるお仕事ドラマではなく、現代に蔓延する労働問題を取り上げたドラマでして、それが結構リアルだなと。特に三谷が仕事ばかりしているのが、過去に受けたパワハラが原因だったという部分。三谷はゆとり世代で就職氷河期に就職した世代のようで、「休んだら終わり」「バカにされたくない」という気持ちで仕事しかしてこなかったんでしょう。

 世の中にもこういう人たくさんいるんじゃないでしょうか? 特に三谷と同じ世代は。ネットには「わかるわ~、私もそうだもん」「仕事やめても次があるかどうかわからないし、しがみついちゃうんだよね」「バカにされてできないってレッテル貼られたくない気持ちわかる」と共感する声がいっぱいありました。

“パスワードを変えてやめる”“口答えする”新入社員に関してですが、「こんな奴いるの?」とみなびっくりしていたよう。ですが、実際問題いるんですよね~。筆者の友人たち(全員アラサー)が毎年4月になると、「今年の新入社員はヤバイ」「仕事できないのに『それ、必要あります?』とか言ってくる」「入社早々、『あと3年したらやめるつもりなんで』と宣言された」など、衝撃的な話をするんですよ(笑)。だから、実際にモンスターな新入社員はたくさんいるです。そういうところもやけにリアル。(ただ、パスワード変えてやめるのは会社に損害を与えているので、賞罰欄に書かれ再就職不利になるだけではなく、損害賠償請求される可能性があるので、これを読んでいる新入社員の皆さんはやめておいたほうがいいと思います)

 ただ、主人公が残業ゼロを貫いているという設定に、ファンタジーかつ“働き方改革”の理想像ではないかという疑問が。しかしながら、その疑問がチャラになってしまう内容がリアルなだけに次回も楽しみです。

中丸と吉高のキスにジャニオタざわつく……

 放送開始早々、結衣と恋人の巧のキスシーンが放送され、びっくり! それも何度もチュッチュするもんだから、「おお! これは、ジャニオタ案件じゃああああ!」とワクワク(?)しながらTwitterを覗いたら、案の定ジャニオタのみなさんがすごい反応していたんですよ(笑)。

ただ、

「結構いい雰囲気! いい感じでよかった!」

「ゆっちと吉高さんっていいコンビ!」

「美男美女のキスシーンだしいいじゃん!」

「嫌ではなかった。むしろ良かった(笑)!」

といった声がある一方で、

「毎日定時で上がって中丸くんとキスして、現実では大倉と付き合ってって、吉高由里子ムカつく」

「ゆっちがキスシーン…………時止まった………」

「軽くじゃないんですね。結構ちゃんとした……」

「中丸くんは最高だけどイライラする」

「一周回って大倉と中丸がキスしたようなものか」

といった声も。さまざま意見はあるようですね。

個人的には、中丸&吉高のキスシーン、嫌いじゃなかったです(笑)。

スタートは良かったけど……終わり方がモヤモヤして残念。

 中盤まではよかったんです。先に言ったように、仕事でのリアルな問題をブッ込んでいて。ですが、終わり方はふんわりして終わってしまい、ちょっとショック。

 というのも、突然やめた新人がパスワードを勝手に変えてしまい大変なことに。さらに新人は意地悪で新しいパスワードを教えてくれず、といったストーリーでしたが、最後にその新人との一件が解決したのか、しなかったのか描かれていないんですよね。

 パスワードが開かない分は種田が代わりに仕事して解決したらしいんですが、セリフひとつで終わらせて。それに、新入社員が正式に辞めたことにも触れず。(放送後、ホームページの相関図を見たら、思いっきり小泉が消去されていましたが(苦笑))

 仕事ドラマならば、その辺の決着を1シーンでいいので、しっかり見せてほしい。モヤモヤが残って気持ち悪い感じがしました。

 以上、1話のレビューでした。

 次回は6カ月という短期間の育休をとり戻ってきた内田有紀演じるママ社員がメインに。最長3年取れるはずの育休を「会社での席がなくなる」不安から6カ月で戻ってきてしまい(筆者の昔の上司は同じ理由で出産後1カ月という脅威のスピードで戻ってきて、会社中から「そんなことしたらあとに続くママたちが困る」と批判を浴びてましたが……)ということで、何かしら問題が起きそう。

 次回も楽しみに放送を待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)