<p>――やくさんご夫妻は、月々一定額を特定の地域に支援し、その地域の子どもと手紙を通して交流するフォスターペアレントという制度を利用されていますね。きっかけは、なんだったのですか?</p>
「ぶっちゃけ結婚ってどうですか?」カテゴリーアーカイブ
子どもや親のことも話し合わない、やくみつる夫妻の「委ねられている」という着地点
<p>――やくさんと奥さんの出会いを教えてください。 やくみつる氏(以下、やく) 私が連載を持っていたマンガ誌上で、「親しくなってもいいという人」を募集しました。そこにカミさんから、熱い手紙が来たんです。熱いといっても女性として熱いのではなくて、野球に対する情熱が熱かった。1年近くは手紙だけのやりとりで、昭和61年のプロ野球の開幕戦を一緒に見に行くことになりました。</p>
すべての夫婦は“特殊”、「こうあるべき」を無視していい
<p>――新刊『自分を愛する力』(講談社現代新書)には、妊娠中に奥さんが「私、この子のこと、愛せるかな……」とこぼしたというエピソードが掲載されています。乙武さんはうろたえるどころか「だいじょうぶだよ。そのぶん、オレが二倍愛してやるんだから」という言葉をかけていますね。</p> <p>乙武洋匡氏(以下、乙武) ……カッコイイこと言いますね(笑)。僕は、人間の感情は縛れないと思っています。その感情が道徳に沿ったものであるかないかにかかわらず、そう思ってしまうのは仕方ないし、そこで彼女を責めても何も状況は好転せずに苦しめるだけ。だったら彼女がそう思っていることを前提に、どうしたらいいか考えるしかない。</p> <p>――誕生後は、奥さんはお子さんに愛情を注いでいますが、今度は乙武さんがおむつを替えることも扇風機に手を入れそうになった子どもを助けてあげることもできず、「僕に手があったなら――。僕がフツーの父親だったなら――」と泣いたと書かれています。</p>
乙武さんの提言「労働も家事・育児も大変、だからこそ互いの立場を想像しよう」
<p>――現在、2児の父親である乙武洋匡さんは、24歳で結婚しました(当時、夫人は22歳)。今年で結婚13年目。お互い、どこに惹かれ合ったのでしょうか。</p> <p>乙武洋匡氏(以下、乙武)僕はもともと、自分に自信のない人・暗い人・僕に興味がない人という3拍子揃った人が好きなタイプだったんです。なんとなく、彼女はそういうタイプかなあと(笑)。</p> <p>――外交的な乙武さんとしては、好きなタイプが意外ですね。</p> <p>乙武 そういうタイプの人といると、居心地がいいんですよ。妻はぐうたらしてるのが好きな人で、子どもが生まれる前までは、昼過ぎまで起きてこないこともよくありました。なので、僕はしょっちゅう餓死しかけてました(笑)。まあ、僕はチャキチャキ家事することをパートナーに求めてないので、特に不満はなかったし、むしろぐうたらしている彼女に居心地のよさを感じていました。</p>