『最高の片思い』から18年、『泣くな、はらちゃん』に見る長瀬智也の吸収力

長瀬主演ってだけで、涙腺の管理が
甘くなるもん

 今回ツッコませていただくのは、『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系)に主演中のTOKIO・長瀬智也。

 ヒロインが描くマンガの世界から飛び出し、実体化して、ヒロインと恋に落ちるという主人公「はらちゃん」を、底抜けにピュアに演じている長瀬。マンガから現実の世界に出てきた「はらちゃん」は、見るもの聞くもの触れるものすべてが初めてのものばかり。別世界にきて、さまざまな未知のものに触れる様子は最初、ジャングルでワニと戦ってきた男がニューヨークに出てきて活躍する映画『クロコダイル・ダンディー』(1986)みたいだと思った。でも、言葉にならない魂の揺らぎのような感動を、顔をくしゃくしゃにして大きな体全体で表現する「はらちゃん」の姿を見るうちに、いつしか『奇跡の人』でヘレン・ケラーが水に触れて「ウォーター」と発したのは、こんな感じだったのだろうかなんて考えてしまう。