平野紫耀&中川大志は、松本潤&小栗旬になれるか――? F4頼りの『花晴れ』、花沢類登場で視聴率アップも、漂う物足りなさ

 TBSが誇る超人気ドラマ『花より男子』(以下、花男)の続編という高いハードルにもめげず、ジワジワと視聴者からの評価を高めている火曜ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(以下、花晴れ)。

 超セレブ校の英徳学園に通う主人公・江戸川音(杉咲花)が、実は“庶民”であることが全校生徒にバレてしまうという絶体絶命のピンチを迎えた第3話は、視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、前回から1.7ポイントの大幅アップ!

 回を重ねるごとに『花男』らしさが強まり、第1話に登場した嵐・松本潤が扮する「F4」道明寺司に続いて、今話では小栗旬演じる花沢類が登場し、これまたファンを沸かせました。

 しかし、King & Prince・平野紫耀くん演じる神楽木晴率いる、今作での「F4」的存在の「C5」は、どうも頼りなく、先輩たちがそれを補ってくれている状態。この先は、F4人気に頼らず、いかに作品を自分たちのものにできるかが課題となりそうです……。

 では、早速あらすじから振り返りたいと思います。

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■音のピンチを救ったのは……

 

 晴のことが大好きなC5メンバーの愛莉(今田美桜)の暴露メールによって、全校生に隠れ庶民であることをバラされてしまった音。婚約者である馳天馬(中川大志)の母となった利恵(高岡早紀)は、音が英徳を卒業することを条件に、天馬の亡き母(堀内敬子)の遺言である2人の結婚を受け入れてくれました。しかし、庶民であることがバレてしまった以上、その約束を守ることはできません。

 覚悟を決めた音は、「もう遺言に縛られなくていいし、私と会わなくていい」「これからはもっと自由に生きて」と、天馬に英徳をやめることになったことを打ち明けます。

 その翌日、音は晴たちC5が動く前に、全校生徒から「庶民狩り」という名のイジメの対象に。晴は「お前のことは庶民狩りしねえ」と言っていただけに、音はショックを受けます。生卵をぶつけられたり、理不尽に土下座をさせられたり、暴力を振るわれたりと、それはそれはひどいものです。

 音のことを暴露したのは愛莉であると知った晴は、急いで音の元へ駆けつけますが、音の周りには人だかりができていて、なかなか近寄ることができません。男子生徒が音にバットを振りかざした瞬間、庇うようにして音の前に現れたのは、晴ではなく、天馬でした。男子生徒を圧倒する天馬を、晴は黙って見ていることしかできません。

「寄付金さえあれば退学にならないな」と、天馬はさらに音の名義で5,000万円を学園に寄付。そのためC5ですら、音に手を出すことはできなくなりました。

「音は言ったよね? これからは天馬くんは自由に生きてって。なら、今日から好きに生きる。もう我慢しない。音への気持ちを」

 そう優しく微笑み、ボロボロの音を抱きあげると、「今度、音を傷つけたらお前を潰す。江戸川音の婚約者として」と、これまで見せたことない冷たい目つきで晴に宣戦布告し、その場を立ち去ります。

 

■10年経っても無自覚であざとい花沢類

 

 何もできなかったと自分の不甲斐なさに打ちひしがれる晴の前に現れたのは、ピンクのパーカー姿の花沢類。おばたのお兄さんではありません。本物です。

「大事なモンが何か分からなくなって、がんじがらめで……こういうとき、道明寺さんならどうします?」と問いかける晴に、花沢類は言います。

「司は野性だからさ、そのゴチャっとした中の一番大事なものしか眼中にないよ」

 あの若干口をすぼませて、ボソボソとゆっくり話すあざといしゃべり方で、晴の背中を押すのでした。『花男』で、主人公のつくし(井上真央)に「ピンチのときの花沢類」と言われていた彼。パーカーのフードを被っていたため、いろいろと誤魔化された感は否めませんが、10年前も同じようにフードを被っていましたし、何年経っても変わらない花沢類の姿に、私含め、視聴者はみな興奮したことでしょう。一瞬にして『花男』ファンの記憶を呼び起こした小栗旬、すごい。

 もちろん、Twitterでは「花沢類」がトレンド1位を獲得。おばたのお兄さんもちゃっかりトレンド入りを果たしました。ちなみに、おばたのお兄さんのインスタグラムには、花沢類を再現した写真や動画がたくさんアップされているので、今話で花沢類が恋しくなった人は、こちらで癒やされてみてはいかがでしょう。

■天馬→音←晴の三角関係

 

 天馬の気遣いで、音は入院することになりました。「ごめん」と漏らす音に、天馬くんは「音は何も悪いことしてないよ」と微笑みます。

「音のこと、可哀想だからとか、親が決めた相手だからとか思ったこと一度もないよ」
「全然伝えられてなかったんだね、僕の気持ち」

 ちなみに英徳に寄付した5,000万円は、自分で運用して作ったお金だから、音が返す必要はないとか。天馬くん、いい子かつ有能すぎでは……? 普通の女子なら間違いなく「結婚して!」と言うでしょうが(私なら間違いなく言います)、これまたいい子すぎる音は、自分の気持ちを伝えることができません。

 そんな天馬と入れ違いで音の病室にやってきた晴。誤って音の胸を触り昇竜拳をくらい、見舞いに来ていながら自分が寝込んでしまうというハプニングもありつつ、「全部俺のせいだ」と、愛莉が仕組んだ一件を謝ります。音も、「分かってたから。アンタがやったわけじゃないってことくらい。そんなことする人じゃないって思ってたから」と許してあげるのでした。

 その言葉に、「やばーい! 死ぬほど嬉しいんだけど!!」と女子みたいに布団を頭から被ってニヤける顔を隠す晴。テレビの前のオタクはそんな晴、いや平野くんのアホかわいい姿に「やばーい!」と手で顔を覆ったはずです。

 なんやかんやありながら、一件落着し、距離を縮めつつある音と晴。一方、あっさりと自分を許した晴に、「許せるほど晴の心は、穏やかってこと?」と、愛莉ちゃんはこれまた大きなおめめをかっ開いて苛立ちを募らせます。

 

■デートシーンは平野紫耀の宣伝動画?

 

 そんな愛莉ちゃんの気持ちなんて1ミリも気がついていない晴は、消しゴムを買いに来たという口実を作って、音のバイト先にやってきました。そして、音を気にかけてくれている紺野先輩(木南晴夏)の提案で、先輩の彼氏・ミータン(浜野謙太)とWデートをすることに。

 バッティングセンターに行けば、ミータンに対抗して、手のひらに血マメを作りながら真剣な表情を浮かべて何時間もバットを振り続ける晴。社交辞令でミータン先輩に言った「すごい」「かっこいい」という言葉が引き金になっているとは知らない音は、努力家でまっすぐな姿を見て、少しずつ、晴に対する印象が変わっていきます。

 粘った甲斐あって、ようやくホームランを打つことができた晴(喜ぶ姿は、晴というより、素の平野くんという感じでした)。紺野先輩がずっと狙っていたという景品(飯豊まりえ演じる人気モデル・西留めぐみの抱き枕)を、サラっとプレゼントした晴に、「そういう優しいとこもアンタのいいとこだし」と音は笑顔を見せます。

 その後、訪れたもんじゃ焼き屋さんでは、ミータンに「あ~ん」をしてもんじゃを食べさせてあげる紺野先輩を見て、「あ~ん」を音に口を開ける晴に、「何でよ、バカっ!」と音が怒ってみせたり、「熱っ!」と騒ぐ晴に、「何してんの、ほら、飲んで」と音がお水を渡してあげたり、なんだかんだイイ感じの2人。晴がボケて音がツッこんで、テンポのいいやりとりは、かつての道明寺(松本潤)とつくしを見ているようです。

「音っちが最近明るくなったのって、晴っちのせいだ!」「俺らには及ばないけど、Youたち最高のカップルだWa!」と冷やかす先輩カップルに、戸惑いながら少し照れる音と、にやける顔を手で隠す晴(※全く隠せていません)。この2人、とってもかわいいです。

 1話(記事参照)で「平野くんの棒演技」と書きましたが、まだ否定はできないものの、回を追うごとに表情が豊かになってきているように思います。特に、杉咲花ちゃんとの掛け合いのシーンはリアルな2人を見ているように感じました。静かなイメージの強い花ちゃんも、コミカルな演技をとってもナチュラルに演じていますし、ポンコツキャラが様になってきた平野くんが今後どう進化してくれるかに期待したいところです。

 さて、次回の第4話では、晴を音にとられて激オコな愛莉ちゃんが暴走する予感……! 天馬、音、晴の三角関係はいったいどうなるのでしょうか!? 今夜もテレビの前から離れられません。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

身も心も“真っ白”な中川大志に漂うキナ臭さ ピュアすぎる平野紫耀が早くも目覚めた『花のち晴れ』、次回はF4のアノ人も登場!?

 杉咲花ちゃんが自慢のロングヘアをバッサリカットして、気合を入れて主演に臨んでいる火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系/以下、花晴れ)。

 24日放送の第2話の視聴率は、7.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と初回から0.5%アップ! 第1話では、前作『花より男子』(同/以下、花男)から、嵐・松本潤演じる道明寺司の登場もあり、大きな話題を呼びましたが、今話でも『花男』ネタがふんだんに炸裂!

 もちろん、平野紫耀くんお目当てのジャニオタのみなさんが悶絶必至の“胸キュンシーン”もあった第2話を、今回もあらすじから振り返ってみたいと思います。

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■アノ名セリフが復活!

 

 かつて英徳学園を牛耳っていた道明寺率いる「F4」に代わって、学園の品格と秩序を守る「C5」のカリスマリーダー・神楽木晴(「King & Prince」平野紫耀)が、実は“ヘタレ”男子であることを知ってしまった主人公・江戸川音(杉咲花)。元令嬢で現在は“隠れ庶民”である彼女は、自分を英徳に居させるのであれば、晴の秘密を守ると彼を脅しました(※脅すと言っても物騒なものではありません)。

 前話のラストで、音はバイト先の同僚・前野(戸塚純貴)に襲われたところを晴に助けられました。晴が自分と同じ庶民であるバイト先の紺野さん(木南晴夏)を侮辱したことは許せませんが、礼儀正しい音は、「ありがとう助けてくれて」と頭を下げ、晴にお礼を言います。この一件以来、晴はどうも胸が苦しくて仕方がありません。その原因に、視聴者の誰もが気がついたかと思いますが、当の本人はまだ気づいていないようです。

 晴は、自分を脅した音を“懲らしめる”ために、自分に惚れさせてからバッサリと捨ててやるんだとか。その作戦のために、前野から助けてあげたお礼をさせてやると、一緒にパンケーキを食べに行くことを提案。「土曜、恵比寿ガーデン広場、1時」と、約束を取り付けます。『花男』ファンならばお気づきかと思いますが、これ、かつて道明寺がつくし(井上真央)に言った誘い文句です。原作にはない台詞だけに、制作スタッフの愛を感じますね。

 約束の日、なぜかゴリゴリのカウボーイスタイルでキメてきた晴(ラッキーアイテムが西部劇だったからだそうです)。お目当てのパンケーキは、お店まるごと買い取って貸切という気合の入れようですが、音が美味しそうにパンケーキを頬張る一方で、誘った張本人は一口も口にせず……。本当は“ヘタレ男子”であることを気にしていると考えた音は、秘密は守るから英徳にいさせて欲しいと晴にお願いをしますが、これを聞いて、音が英徳にいるのはF4が目当てだと勘違いをした晴は、聖地巡礼といわんばかりに、道明寺家へと連れていくのでした。

 

■『花男』でおなじみのアノ人たち

 

「一人でよく来るっていうのは、アイドルの出待ちみたいなこと?」と、現役ジャニーズアイドルの平野くんにやんわり爆弾を落とす花ちゃん。思わぬメタ発言に笑ってしまいました。「ちげえよ」と平野くん、いや晴が否定してくれて安心です。

 さて、そこで出会ったのが『花男』でもおなじみの、道明寺家に仕えるメイド頭・タマさん(佐々木すみ江)。2人をお茶に誘ってくれます。自室に道明寺の3Dホログラム映像を備え付けるほどの強火道明寺担である晴は、家のあちこちで記念写真を撮って「体の細胞全部でこの空間を味わってんだよ」と、テンション最高潮。その勢いで、

「この尊い場所に恥ねえ英徳のリーダーになる!」
「道明寺さんがいた頃みたいに、みんなが学園を誇りに思える学園に戻してみせる!」

 と、音に誓うのです。

 そんな晴のまっすぐな姿を見た音。英徳に思い入れのない彼女は「私はここにふさわしくない」と、自分の婚約の条件が英徳を卒業すること、そして卒業したら婚約者である馳天馬(中川大志)と結婚をすることを打ち明けます。思わぬ音の告白に言葉をなくす晴の口からやっとのことで出てきたのは、「お前、ダッセェな。婚約者の馳にすがって貧乏から脱出かよ」「ひっでえ人生だな」という皮肉。

「言われなくてもわかってる。ほんと、しょーもないって。そのしょーもない人生に、あなたは1ミリも関係ないでしょ」と、音は立ち去ってしまいます。

“ヘタレ”男・晴は、その後、その場に倒れ、これまた『花男』でおなじみの、道明寺の母の秘書・西田さん(デビット伊東)に家まで送り届けてもらいました。それからというもの、食事も喉を通らず、夜も眠れず重病。晴に呼び出され神楽木家へやってきたC5メンバーの海斗(濱田龍臣)、そして執事の小林(志賀廣太郎)に諭されるも、音への気持ちを否定し、学校的にも恋愛的にもライバルである桃乃園学園の生徒会長・天馬へと対抗心を燃やすのでした。

■中川大志は白? 黒?

 

 母親同士が仲が良く、幼い頃から家族ぐるみの付き合いをしてきた音と天馬。天馬の母親・美代子(堀内敬子)が病気で亡くなり、新たな母・利恵(高岡早紀)が来てからも2人の関係は続いています。

 制服も真っ白、音との月1デートの日も前身ホワイトコーデ。レストランに行けば、慣れない靴で疲れた音を気遣い、「お行儀悪いけど気持ちいいよ。音も試してみたら?」と自ら靴を脱いでみたり、レストランのVIPルームを、赤ちゃんを連れた家族に譲ったり。紳士すぎるほど紳士な天馬。立ち位置としては、『花男』におけるつくしの初恋相手・花沢類的ポジションです。

 そんな天馬役の中川くん、ドラマの事前告知番組で母親役の高岡さんについて「学園ものなんですけど、そっちもあるのかなって……」「好きになってますね」と発言していただけに、ちょいちょいママを見る目が怪しく感じるのは気のせいでしょうか……?

 それはさておき、敵情視察にやってきたC5をもてなし、晴の失礼な態度に怒ることもなく、握手まで交わそうとする天馬くんの器の大きさたるや……。英徳が伝統を重んじる学校なら、桃乃園は最新設備が整った超ハイテク高校で、天馬は生徒からの信頼も厚いし、そりぁ、ヘタレな晴が猛ダメージを受けてしまうのも無理ありません。

 傷心の晴は、なぜか音のバイト先へ(本人も無自覚です)。「俺じゃダメか……?」と、まるでチワワの子犬のように弱々しく音へ投げかますが、何のことだかさっぱりわからない音。晴の気持ちを察しているバイトの先輩・紺野さんのアシストもあって、空腹かつ家に帰りたくないという晴を連れて、紺野さんの家へ向かいます。

 

■ピュアな2人の関係性に変化……?

 

 紺野さんのリクエストで、冷蔵庫にあるもので手料理を振る舞うことになった音。誰かが料理をするところを見るのは初めてという晴は、いちいち大げさなリアクションをとりながら音のそばを離れません。でき上がったタコさんウィンナーには「すげえな!? 魔法かよ!?」と目を輝かせてまるで子どもみたい。「うまい! うますぎる!!」とおかわりをしようとして、足がしびれたり、学園で見せる姿とは違った気取らない無邪気の晴の姿に、音は少しずつ晴の印象を変えていきます。

 帰り道、音は晴に、自分のために天馬に無理をさせてしまっていることや、「昔は天馬くんの前でも普通に笑えた」と、ポツリポツリと話しはじめます。

「俺なら、そんな思いはさせない。俺なら悩ませねえ。気を遣わせたりしねえ」
「俺だってそいつに負けねえくらい完璧な男になってやる」

 そんな晴に、音は優しく言います。

「いいんじゃない? 完璧なんてならなくて。完璧になろうと必死に頑張ってる。そんな神楽木には神楽木なりの良さがあるはずだよ」

 こんなこと言われて、晴がときめかないわけがありません。「俺、お前のことは庶民狩りしねえから」「だから……関わるなとか言うな。1ミリも関係ねえなんて言うな」と、音に約束し、翌朝には海斗に「江戸川のことが好きだ。婚約者だろうが関係ねえ。絶対振り向かせてやる!」と堂々宣言するのでした。

 しかし、音が登校すると、ケータイに一通のメールが届きます。それは、音が隠れ庶民であることを告発する内容。困惑する音に生徒から向けられる冷たい視線、そして校舎から「絶対に許さない……」と音を見下ろすC5の紅一点・愛莉(今田美桜)の姿が――。と、何やら不穏な気配を残して今週はここまで。

 

■今田美桜のドSぶりに期待

 

 晴にゾッコンな愛莉は、英徳に入ったのもC5に入ったのも、彼を追いかけるためだそうです。クリクリしたおめめをかっ開きながら、瞬きせずに「晴を苦しめる女を見つけてつるし上げないと気が済まない」と海斗に迫る姿はなかなかの迫力でした。おまけに、中庭の石像に石を投げつけ「あースッキリした」って無邪気でかわいい笑顔を浮かべる彼女、すごく怖いし、敵に回したくないタイプです。

 次回からは、愛莉ちゃんがブラック全開で音に牙をむきそうなニオイがプンプンです。さらには、F4メンバーのあの人も登場するとか! 今田美桜ちゃんの怪演ぶりにも注目しながら、今夜放送の第3話を楽しみたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

キンプリ・平野紫耀の“棒演技”が逆にイイ!? 『花のち晴れ~花男 Next Season~』を支えるのは、杉咲花の圧倒的演技力

 井上真央、嵐・松本潤、小栗旬など豪華俳優陣が多数出演し、社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ『花より男子』(以下、花男)の続編となる『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系/以下、花晴れ)が、17日にいよいよスタート!

 初回放送には、道明寺司(松本潤)が登場し、Twitterの国内トレンド1位、世界10位にランクイン。さらには一時的なシステムエラーが発生するなど、“道明寺ショック”が発生。これは世界的に起きたもので、ドラマとは直接の関係はなかったようですが、前作の放送から10年たった今でもその人気は衰えず。道明寺、恐るべしです。

 そんな第1話だけあって、高視聴率を期待してしまいますが、実際は7.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と、先行き不安な結果に。平均視聴率は19.8%、『花男2(リターンズ)』は21.6%(最終話はなんと27.6%!)という、圧倒的な数字を叩き出していた前シリーズがどれだけ人気があったのかがよくわかりますね。

 前身がTBSの誇る歴史的名作だけに、いかにそのイメージを払拭できるかが今後の課題となりそうです……。ということで、今夜放送の第2話を前に、まずはあらすじから振り返っていきたいと思います。

 

■『花男』と『花晴れ』の関係

 

 今作はもちろん、『花男』生みの親・神尾葉子の同名漫画(集英社のマンガアプリ『少年ジャンプ+』で連載中)が原作のラブコメディです。

 主人公は、父が経営してした化粧品会社が倒産してしまった“元”社長令嬢の江戸川音(杉咲花)。『花男』の主人公・牧野つくし(井上真央)が、一般家庭の娘でありながら、超セレブ校の英徳学園に通っていたように、音もまた、身分を隠しながら英徳に通学しています。

 10年前(原作では2年前)、そんな英徳には、道明寺率いる「花の4人組(Flower Four)」(通称・F4)というお金持ちのイケメン集団が存在していました。少しでも気に入らない生徒がいれば、ロッカーに「赤札」を貼り、全校生徒のいじめの標的に指定、対象がどこまで耐えられるかを賭けるという胸糞の悪い遊びをして学園を牛耳っていた彼ら。

 そんなF4に成り代わって現在の学園を仕切っているのが、「コレクト5」(通称:C5)と呼ばれる5人組です。

政治家一家の跡取り。インテリキャラで英徳歴代トップのIQを持つ平海斗(濱田龍臣)

不動産王の娘で可愛らしいルックスのC5の紅一点・真矢愛莉(今田美桜)

花道界の名門の跡取りで、超女好き。F4・西門に憧れている成宮一茶(鈴木仁)

日本が誇るスポーツメーカーの一人息子で武道の達人。筋肉キャラの栄美杉丸(中田圭祐)

 そして、リーダーの神楽木晴(「King & Prince」平野紫耀)。神楽木グループの御曹司で、カリスマリーダーとして英徳のトップに立つ晴ですが、彼にもまた、音と同じようにある“秘密”があるのです。

 

■終わりの始まり

 

 この10年で生徒数が減り、IT企業「HASE LIVE」の御曹司で音の許婚でもある馳天馬(中川大志)率いるライバル校の桃乃園学園との差もほんのわずか、とすっかり落ちぶれ気味の英徳。“正しき5人”ことC5は、「学園の品位を保つ」という名目で、学園への寄付が疎かになっていたり、授業料を滞納している生徒を退学に追い込む“庶民狩り”を行っていました。特に、英徳のトップである晴は「これ以上学園の品格が落ちたら、あの人たちに顔向けできねえ……」と焦りを募らせていきます。

 あの人たちとは、もちろんF4のこと。晴は道明寺に強い憧れを抱いており、自室に道明寺の3Dホログラム映像を備え付け、「眺めてるだけで、心が洗われるだろ……」と、まるでどこかのオタクのように、道明寺を崇め奉っていました。さらには、少しでも道明寺に近づこうと、「カリスマ性に磨きがかかる火星の石」などなどアヤシイ通販グッズをたくさん買い漁っていました(さすがコレクト5)。学園内ではカリスマを演じていますが、実は晴は、超がつく“ヘタレ”だったのです!

 そうとは知らず、以前、晴たちが乗る車の前に飛び出してしまい、顔を覚えられてしまったことから、いつ自分が庶民狩りの標的にされるのか怯える音。あるとき、セレブな英徳生とは無縁のバイト先のコンビニに、ぎっくり腰になった執事の小林の代わりに通販グッズを受け取りに来た晴が現れ、互いに気がついた2人。同時に「終わった……」と覚悟するのでした。

 しかし、苦しい家計を助けるためにも「英徳を卒業する」という天馬との婚約の条件をクリアしなければならない音。翌日、意を決して登校しますが、晴につかまり「失せろ」と言われてしまいます。すると、校門の前で不良に絡まれている女子生徒が。しかし、助ける素振りを見せない晴に音は言います。「C5なんて名乗る資格ない! こんな石買う暇あったら、自分磨けば!?」ド正論です。この言葉に、晴はかつて、いじめられていた海斗を自分に代わり助けてくれた道明寺に言われた「強くなれよ。頼んだぞ、英徳を」という言葉を思い出します。

 この回想シーンで道明寺が登場するわけですが、ド派手な柄物ジャケットにストール+先のとがった革靴、そして圧倒的カリスマオーラを放ちながらいじめっ子たちをボコボコにする松潤、いや道明寺パイセンがめちゃくちゃかっこいいのです。1話の見どころは、間違いなくこのシーンでしょう。

 その後、道明寺パイセンパワーで不良相手に啖呵を切り、ヘタレのクセに奇跡的に不良をやっつけた晴は、もはや学園のヒーロー。生徒たちから歓声を浴びいい気になっている晴ですが、音は「私を英徳にいさせなさい。さもないと全部バラす」と脅し、その場を離れるのでした。

■杉咲花の圧倒的な演技力

 どうにか音を黙らせるため、チャラ男・一茶のアドバイス通りに、音を手なずけるために、音のバイト先に押しかけ、紺野先輩(木南晴夏)もろともパーティーに招いた晴ですが、「やばーい!」とはしゃぐ先輩に比べ、音は豪華な食事や王様が乗るような白馬、そしてなぜか純白のタキシード姿の晴にも、決してなびきません。

 そんな中、紺野先輩がつまずいた拍子に晴の勝負服を汚してしまうアクシデントが発生。弁償すると涙目の紺野先輩を、晴は「アンタに払えるの? 払えないよな?」「庶民のクセによ」「浮かれちまったんだよな、あまりにもかけ離れすぎてて……」と罵倒します。

 すると、「紺野さんを傷つけるのは絶対許さない」と、音がA5ランクの肉の塊で晴に殴りかかる暴挙に! 『花男』1話で、つくしが「自分で稼いだこともないガキが、調子こいてんじゃねー!」と道明寺を殴り飛ばしましたが、あのときの井上真央ちゃんに負けず劣らず、杉咲花ちゃんが勇猛果敢な姿を見せてくれました。

「金持ちがそんなに偉い? C5がなんだっていうの? 英徳学園? 辞めていいならとっくに辞めてる。あんな冷たい人たちしかいない、最低な学園。いっつも高いところからふんぞり返って、弱い人を切り捨てて。アンタって本当にしょーもない」

 この長セリフを、感情を爆発させながら、でもごくナチュラルに話す花ちゃん、さすが、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16年)で「日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞を受賞した女優さんだなあと、思わず感動してしまいました。この先、晴役の平野くんとはいろんな絡みがあるのでしょうが、ジャ二オタのみなさんには、ぜひとも大目にみていただきたい限りです。

 さて、ドラマのほうに話を戻すと、その後、紺野先輩を残して神楽木家を出た音が、キモくてウザいバイト先の前野(戸塚純貴)につかまっているところを、後を追いかけてきた晴が「二度とこいつに近づくな!」と助けるというまさかの展開(馬乗りになって、両手をグーにして前野をポコスカ殴る晴の姿がかわいかったです)。

 さらには、「俺はテメェのことなんか好きでもなんでもねぇ! 勘違いすんなよ!」と怒鳴りつけたかと思えば、「私、婚約者いるから」という音の言葉に動揺するあたり、ただのフラグでしかありません。おまけに、偶然音の姿を見かけ、天馬も駆けつけるという、いきなりの三角関係(さすが、少女マンガ)。今後、3人はどうなるのでしょうか……?

 

■C5は“物足りなさ”も……

 やはり、松潤に小栗旬、松田翔太、阿部力という豪華キャストが揃っていた『花男』に比較すると、C5メンバーの“弱さ”が気になる『花晴れ』ですが、まだ第1話。これからそれぞれをフィーチャーした物語が描かれていくと思うので、今後に期待といったところでしょうか。                                              

 しかし、先ほども書いたように、音は“元令嬢”というキャラクターだけに、上品で柔らかい印象の強い花ちゃんによく合っていますし、ハマリ役。演技面も申し分ありません。

 一方、平野くんの演技はやや一辺倒ですが、彼自身の天然キャラが、“残念なイケメン”である晴とよくマッチしているようにも思えますし、馬鹿正直で素直なところがかわいく見えてくるので、杉咲花ちゃんの演技の巧さと、平野くんのかわいさがこの作品を支えていくのだと思います。

 現在、コミックス9巻まで発売されている『花晴れ』。残り10話でどこまで描くのか、また、ドラマオリジナルのストーリーが展開されるのか、今夜の放送が楽しみです。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

ツンデレ・山崎賢人が門脇麦へ“愛”のメッセージ――『トドメの接吻』最終話、「続きはHuluで……」でも炎上しなかったワケ

 山崎賢人が成り上がるために門脇麦との「キス」で死に、「タイムリープ」を繰り返すというトンデモSFドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)。最終話の視聴率は、7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、自己最高をマーク! 全話平均は6.9%で、同枠で昨年放送されたディーン・フジオカ&武井咲の『今からあなたを脅迫します』の6.1%になんとか打ち勝ち、日テレ日曜ドラマ“史上最低”をギリギリ避けることができました。

 さて、主人公・旺太郎(山崎)が、自分を尊氏(新田真剣佑)からかばって命を落とした宰子(門脇)を失って初めて自分の気持ちに気付くという、ベタ過ぎる展開を迎えた前回。自他共に認める“クズ男”旺太郎は、100億もの大金(美尊ちゃん/新木優子)を取るのか、愛(宰子)を取るのか――!? ということで、最後のレビューをしてみたいと思います。

 

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■やっと明かされた春海の正体

 

「幸せになって」という宰子の言葉通り、美尊ちゃん(新木)との幸せを掴もうとする旺太郎の前に、ストリートミュージシャンの春海(菅田将暉)が。彼は、初めから宰子の能力を知っていたとか。高校生のときに一家心中をし、生死をさまよったからなのか、彼も宰子と同じようにキスで過去に遡れるようになったそう。宰子とキスをしてもタイムリープをしなかったのは(参照記事)、互いの力がぶつかり、打ち消し合ってしまったためでしょう。

 春海は、偶然にも居酒屋で宰子が自分と同じ力があることを聞いてから、タイムリープの力を持つ人間が本当に幸せになれるのか、観察していたそうです。これまで旺太郎や宰子、尊氏にまで助言をしてきたのも、そのため。ちなみに、宰子のキスが7日前に戻る一方で、春海のキスは3カ月前、旺太郎と宰子が出会った直後か、出会う前に戻るんだとか。

“キス”の契約を交わしたことで、旺太郎は両親との「絆」を取り戻し、宰子は「人を愛する気持ち」を手にしました。でも、春海とキスをすれば、宰子の命が助かる一方で、2人がそれぞれ手にしたものと、一緒に過ごしてきた時間は戻ってきません。タイムリープは完璧に人生をやり直せるものではないのです。

「自分がした過ちは一生、とり返せない。宰子さんを死なせたお前の記憶は残ったままだ。戻ったら最後、お前の後悔の無限ループだよ」

 思い悩む旺太郎の元へ、美尊ちゃんから電話が。決断のときが迫ります。

 

■旺太郎が出した答え

 

 メガネにジャージという、ありのままの姿で美尊ちゃんを部屋に迎え入れた旺太郎は、しっかり記入済の婚姻届を手渡す彼女に、これまで宰子の力でタイムリープを繰り返してきたことを正直に告白。そして、尊氏(新田)が「美尊さえいればそれでいい」と話していたこと、尊氏や布袋(宮沢氷魚)、長谷部くん(佐野勇斗)、周りの人たちの人生を狂わせてしまったと頭を下げながら、「僕が本当に幸せにしたいのは、宰子なんだ。ごめん」と、どストレートに打ち明けます。

 フラれた美尊ちゃんは、警察に捕まっている兄・尊氏を待ちながら、並樹グループを自分が継ぐとお偉いさんたちの前で宣言。美尊ちゃんのズルズル引きずらないこの切り替えの早さに、女の強さを感じました(褒めてる)。

 

■並樹兄妹の結末

 

 菅田くんが歌う主題歌「さよならエレジー」が流れる中、宰子との思い出を頭に浮かべながら、ダッシュする旺太郎。「1回でいいからキスさせてくれ!」と、春海の元へ駆け寄り、ブッチューをキメた2人は過去へ。顔が綺麗な男同士のキス、腐女子媚びもバッチリです。

 タイムリープしたのは、大みそかの並樹家でのカウントダウンパーティー。美尊ちゃんはまだ旺太郎のことを“ただのチャラいホスト”としてしか見ていないし、尊氏もまだ闇化前の真っ白なまま、妹想いなお兄ちゃんです。そんな彼に旺太郎は、「美尊さんの幸せを願うなら、彼女に素直な気持ちを伝えてやれ」と忠告。その後、布袋や長谷部くんにも上から目線でご丁寧にアドバイスをし、尊氏の叔父・郡次からは12年前の海難事故の証拠となるテープを奪い、ぐしゃっと踏み潰します。

 もちろん美尊ちゃんは、いきなり現れ説教を垂れる旺太郎を不審がりますが、旺太郎は「未来の君と約束したんだよ。今度こそ幸せになって。祈ってる」と、キザに会場を去るのでした。

 旺太郎がテープを壊したことで踏ん切りがついたのか、尊氏は12年前の海難事故の真相を美尊ちゃんに話し、「美尊を妹だなんて思ってないよ」と告白。美尊ちゃんも「私、お兄ちゃんが好き。どんなことがあっても離れたりしない」と思いを告げ、ギュウッとハグ。お互いチョロすぎる感は拭えませんが、とりあえず、こちらの世界の並樹兄妹はハッピーエンドにたどり着きました。めでたしめでたし。

■「俺の本当の夢は、宰子と出会うことだった」

 

 その一方で、旺太郎と宰子はそうはいきません。まだ何も知らない宰子に思わず近づくも、旺太郎は避けられてしまいます。そんな彼女に、どこまでもツンデレな旺太郎は、

「お前、男を見る目が無さすぎるんだよ。気をつけろよ。クズみたいな男がお前の能力に気付いたら、きっとお前を利用すると思う。好きな男ができたら遠慮なんてすんな。ガンガンいけ。間違ってもそいつのために『道具になる』なんて言うんじゃないぞ。お前ならいつか、そのキスを受け入れてくれる人に出会えると思う。お前はもっともっと幸せになれんだよ。だから、クズにはだまされんな。俺みたいなクズだけは好きになるな」

「二度とお前には会わない。これで本当にさよならだ」

「ありがとう。今までありがとう」

 これまた謎の上から目線で、前の世界で宰子に伝えられなかった言葉とともに別れを告げ、わけがわからないはずの宰子は、ほぼ他人に近いこの男の言葉にポロポロと涙を流します。たった一人の女の子の幸せを思って身を引くなんて、これまで自分が成り上がるためだったらどんな手段も選ばなかったクズ男とは思えない“らしくない”行動です。ですが、旺太郎はタイムリープする前に美尊ちゃんに言われた通り、自分の欲ではなく、周りの人たちの幸せを願うことで、人生を狂わせてしまったこれまでの罪を償っているのでしょう。

 そしてそれは、自分を殺そうとした和馬(志尊淳)に対しても同じ。No.1ホストの「エイト」として働くホストクラブ「ナルキッソス」では、「自分が死んで、初めてあいつは大切な人を失うつらさを知る」と、和馬を改心させるために、和馬が毒を仕込んだ精力ドリンクを飲んで死……んだように見せかけます。そうすることで、ある意味、自分から和馬を解放してあげました。

「過去に戻らなくても、人生は変えられる。生きてる限り、好きなように変えられる」

 この3カ月ですっかり“クズさ”が抜けた旺太郎はその後ホストを辞めて、まずは香港にいるであろう父親に会いに行こうと決心。春海とは、一緒にご飯に行くくらい仲良しになったみたいです。一方の宰子はというと、なんと会社にバイトとしてやってきた長谷部くんと一緒に働くことに。旺太郎は遠くからそれを見守っていました――。これで、おしまい。

 

■「Hulu」での続編はアリ? ナシ?

 

 さて、この最終話を見て、みんなハッピーなご都合主義的結末ではなかったことに、ちょっぴり驚きました。正直、春海のキスで3カ月前に戻るのなら、もう少し宰子がいない世界を耐えて、宰子が尊氏に刺された結婚式の直前あたりに戻ればいいじゃん! と、ドラマを見終えた直後は思ってしまったんです。

 でも、仮に宰子が助かっていたとしても、また尊氏が暴走したり、和馬が何かをやらかしていたかもしれないし、きっとまた誰かの人生を狂わせていたでしょう。旺太郎はみんなの運命を変えてしまったことに気付き、しっかりと反省をしていたので、宰子との別れを選んだのはちょっぴり寂しいものがありましたが、これはこれでアリなのかもしれません。

 おそらく、視聴者が一番見たい結末を見せてくれたのは、「Hulu」で配信されている『トドメのパラレル』だと思います。最終話から1年後、「ナイン探偵事務所」の探偵として働く旺太郎を、宰子が訪ねてくる……という再会を描いた内容なのですが、同枠で昨年放送された福士蒼汰主演の『愛してたって秘密はある』でも、同じように「Hulu」で「本当の完結編」と謳ったドラマが配信され、「地上波で完結してほしかった」「悪質商法」とネット上で大炎上。今回はそこまで批判的な声はみられないため、この終わり方に納得している視聴者が多かったんだと思います。

 タイムリープはなぜ起きるのかとか、長谷部くんが無駄に死にすぎ問題とか、3カ月でホストを好きになって結婚を決める美尊ちゃんは、恋愛体質なのかな? とか、ツッコみたいところは山ほどあるのですが、そもそも、“キスでタイムリープする”というトンデモSFドラマなので、そのあたりはもう何も気にしないことにします。

「一度きりの人生なんだし、例え失敗したとしても自分の思うように生きろ」というありきたりなメッセージを、全10話を通して届けてくれた本作。正直なところ、ストーリー的には、1話と後半2話ぐらいで十分理解できたかと思いますが、山崎くんと麦ちゃんがキスをしまくって後半はキュンキュンさせてくれたので、もうそれで満足です。個人的には、ブラックな真剣佑がとてもよかったので、どんどん悪役を演じてほしいなと思う次第です。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

山崎賢人と門脇麦に待ち受ける「別れ」――『トドメの接吻』“闇堕ち”した新田真剣佑の悲惨な末路

 予想を裏切るストーリー展開で、回を追うごとに面白味が増しているにもかかわらず、どうも視聴率がついてこない『トドメの接吻』(日本テレビ系)ですが、4日放送の第9話は7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、前回から0.6ポイントアップ!(大拍手)

 物語も終盤ということで、クズ(山崎賢人)vs クズ(新田真剣佑)のバトルが激化していますが、いよいよその決着がつきそうです。金のためならなんでもするクズか、妹のためならなんでもするクズか、どちらのクズが勝つのか、今回もあらすじから振り返っていきます。

*これまでのレビューはこちらから

 

■優しかった兄・尊氏の悲しい結末

 

 主人公・旺太郎(山崎)に大切な妹・美尊(新木優子)を奪われ、もはやヤケクソ状態の尊氏(新田)に拉致されてしまった宰子(門脇麦)。旺太郎と宰子がタイムリープしていることに勘づき始めている尊氏は、宰子を脅してその秘密を暴こうとしますが、「どんなことをされても、彼が幸せになれるなら私は構わない」と、宰子は口を割りません。尊氏はそんな宰子を別の場所に連れ出します。

 一方の旺太郎はというと、美尊ちゃんからの誘いを断れずに彼女と旅行へと出かけますが、どこか上の空。考え事をしているようすの旺太郎に、美尊ちゃんは、「宰子さんのこと?」と不安気に問いかけます。どうやら、宰子の素性を調べていた母・京子(高橋ひとみ)から、2人が親戚ではないという事実を知ってしまったようです。旺太郎は、そんな彼女を諭すように、12年前に事故が起きたクルーズ船に宰子も乗っていたこと、旺太郎と弟・光太で彼女を助けたこと、宰子に恋愛感情はないことを打ち明けました。と、そこへ尊氏から電話が。呼び出された旺太郎はその場に美尊ちゃんを残し、走り出します。

「宰子っ!!」とゼェハァしながら工場へ駆けつけた旺太郎、まるで、ヒロインを助けにきたヒーローです。が、宰子にナイフを突きつける尊氏を、「金があるうちは(美尊ちゃんを)愛してやるよ。偽りの愛だけど」「美尊さんが愛しているのは、お前じゃなくて俺だから」「愛されないって虚しいよな」と躊躇なく煽りまくります。案の定、尊氏はブチ切れ。もはやタイムリープの秘密なんてどうだっていいと、旺太郎の首にチェーンをぐるぐる。全力で殺しにかかってきます。

 と、そこに警察が駆けつけ幕引きに。そう、旺太郎と宰子は尊氏の隙をついてキスをし、この状況を作り出すために芝居を打ちながら同じことを繰り返していたのです。前回ラストで宰子が拉致されたのに余裕の表情を浮かべていたのは、そういうことだったんですね。

 尊氏逮捕の現場には、長谷部くんとともに、彼から12年前の事故の真相と、尊氏が布袋に長谷部くんを襲わせたことを聞いた美尊ちゃんもやってきました。

「美尊を守りたかったんだ。ただそれだけだったんだ……」

 泣きながら妹の名前を何度も呼び、警察を振り切ろうとする兄と、そんな兄を拒み、怒りと悲しみの両方が入り混じった涙を流す妹。あんなに仲の良かった並樹兄妹の悲しい結末です。

 

■失って「愛」に気付いた旺太郎

 

 尊氏の逮捕後、叔父の郡次(小市慢太郎)は旺太郎側に寝返り、旺太郎と美尊ちゃんの結婚の話は猛スピードで進行し、今度こそ、旺太郎は100億を手に入れたも同然です。

 そんな旺太郎の帰りを、前にリクエストされたビーフストロガノフを作って待っていた健気女子代表・宰子。決して嫌味っぽくない、明るくやさしい口調で旺太郎に問いかけます。

「あなたは美尊さんに愛された。次はあなたが愛する番だと思う」
「結婚、おめでとう。お幸せに」
「あなたは幸せを手に入れた。だからもう、私はいらないでしょう?」

「バイバイするみたいな言い方すんなよ」
「俺達だったらうまくやってけるよ。別にキスしなくたって……」
「2人で幸せになるって契約だろ? 俺が宰子を幸せにするっつっただろ!」

 ここまで口にしてやっと自分の気持ちに気がつきはじめた無自覚ツンデレ・旺太郎は、それからというもの、美尊ちゃんの超絶綺麗なウエディングドレス姿を見ても、頭に浮かぶのは宰子のことばかり。でも、そんなこととはつゆ知らずの宰子は、ガード下でストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)にバッタリ。さらにはキスをされてしまいます。でも、春海が死ぬこともなければ、タイムリープをすることもありません。

「想いの届かないキスなんてつらくない? 君はもっと楽に生きていいんだよ」

 これまで恋愛を諦めてきた宰子ですが、春海とタイムリープをしない“普通”のキスができた宰子は、「彼氏ができたら出て行ってもいい」という冗談半分の旺太郎の言葉の通り、旺太郎の元を離れることに。「普通にキスできた」「普通にした」と旺太郎に電話で報告する宰子に、「お前を幸せにするのは俺だって言っただろ」と取り乱す旺太郎、「宰子ちゃんは俺が幸せにするからバイビー!」とお気楽な春海、新たな三角関係ができ上がりました。

 ついにやってきた、旺太郎と美尊ちゃんの結婚式。いよいよ誓いのキスです。でも、寸前でためらう旺太郎。そこで扉がバーンと開き、「ちょっと待ったー!」と言わんばかりに現れたのは宰子でした。旺太郎は嬉しさを隠し切れていません。すると背後から、ナイフを手に、完全に目がイッちゃってる尊氏が!

 旺太郎を庇うようにして尊氏の前に立った彼女は、血を流して倒れこみます。彼女に駆け寄り抱きしめた旺太郎は、6話で布袋に襲われ命を落とした旺太郎へ宰子がしたように(参照記事)、「戻ろう?」と泣きじゃくりながら、何度もキスをしますが、死んだ相手には、タイムリープの力は働きません。「俺を置いていくな……」素直な旺太郎の気持ちが溢れ出ます。

■“想う側”の宰子と尊氏は、似てるようで似ていない

 

「式が終わったら、目を覚ましてくれるはず」と、宰子は教会に来る前、春海に止められながらも、尊氏への誘拐の訴えを取り下げようと、警察に行っていました。一方通行の恋をしている自分と“似ている”尊氏を放ってはおけなかったんです。

 宰子はこれまで旺太郎が幸せになれるように手を貸してきましたが、尊氏は美尊ちゃんを愛するがあまり、彼女を邪魔者から守るべく悪事に手を染めてしまいました。同じ「自己犠牲」でもそこは決定的に違います。似ているようでまったく違う2人ですが、「想いが届かないとわかっているのに、この想いだけは捨てられない」と、寂しそうにつぶやいていた尊氏の気持ちを理解できるのは、きっと宰子だけ。だからこそ、彼女は刺された直後、「大丈夫」といわんばかりに、尊氏をそっと抱きしめたのかもしれません。

「愛してくれなくていいんです。あの人にはたくさんのものをくれたから」
「この気持ちだけは捨てたくないんです。彼を想うだけで私は生きていけます」

 優しい表情と明るい声でそう春海に話していただけに、旺太郎を庇っての宰子の死は、胸に刺さるものがありました。

 

■何が“ハッピーエンド”で、何が“バッドエンド”か

 

 ドラマが始まったばかりの頃は、妹想いの優しいお兄ちゃんだった尊氏。そんな彼がここまで変わってしまったのは、旺太郎、というよりも、旺太郎が繰り返した“タイムリープ”のせいでしょう。もし旺太郎がタイムリープを繰り返し、美尊ちゃんとの距離を縮めなければ、布袋に長谷部くんを襲わせたり、宰子を拉致して監禁したり、旺太郎を殺そうとまではしなかったはず。ある意味、彼はタイムリープによって人生を狂わされてしまった被害者なのかもしれません。

 美尊ちゃんも、旺太郎が先回りして襲ってくる和馬(志尊淳)から守ったり(3話参照)、兄と結婚する運命を受け入れるしかないと諦めていた彼女の背中を押してあげたりしなければ(5話参照)、「チャラいホスト」のイメージのまま、好きになったりすることはなかっただろうし、すべてはタイムリープによって旺太郎の“望むまま”の形になっただけ。パラレルワールドがあるとするならば、思い描いた通りの世界がある一方でその真逆も有り得るでしょう。

「Hulu」で配信されているスピンオフドラマ『トドメのパラレル』が、まさしくそれです。9話のラストでは、尊氏と春海が重なり合うようにして一緒に死んでいたのが発見されました。しかも、尊氏はニヤッと笑っていたとか……。おそらく、尊氏が春海とキスをしてタイムリープしたということでしょう。これ、本編の最終回と繋がっていきそうな予感です。

 次回予告では、口から血を流す旺太郎の姿が……。もしかして、ハッピーエンドではなく、ロミジュリ的バッドエンド展開!? これまで引っ張りまくってきた春海の正体や、タイムリープの謎が、今夜放送の最終話で明らかになります。果たして、旺太郎が選ぶのは「金」か「愛」か――? “邪道ラブストーリー”の結末をしっかり見届けたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

家族愛が泣けた! 『トドメの接吻』 山崎賢人と新田真剣佑、本当にクズなのはどっち!? 

 主演の山崎賢人のクズさよりも、新田真剣佑の“闇化”が目立ち、門脇麦が見るたびに可愛く変身している『トドメの接吻』(日本テレビ系)も、残すところあと2話。

 今回も念のため報告しておきますが、第8話の視聴率は、前回から0.8ポイントダウンの6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でした。これまでの視聴率を折れ線グラフにすると、限りなく下のほうで、ジグザグに推移しています。

 まぁ、もうここまできてしまえば、視聴率は二の次。いち視聴者として、伏線をスパッと回収し、物語の落としどころをキッチリしていただきたいところですが、今話は最終話への不安・不満が残る回でした……。“クズ”を見すぎて耐性がついてしまったせいでしょうか? 何がクズなのかもうわかりません……。ということで、あらすじから振り返ります。

*これまでのレビューはこちらから

■暴走が止まらない尊氏

 

 キス女・宰子(門脇麦)の協力もあって、年商100億円の並樹グループのご令嬢・美尊(新木優子)ちゃんとイイ感じの主人公・旺太郎(山崎賢人)。前回(参照記事)、美尊ちゃんに宰子とハグしているところを見られてしまった旺太郎は、苦し紛れに「親戚」と嘘をつき、なんとか誤魔化すことに成功。あっさり信じた世間知らずの美尊ちゃんは、「結婚を前提にわたしと付き合ってください」と、旺太郎にまさかの逆告白! なんだかいいムードですが、完全に空気と化している宰子が切ないです……。

 家に帰宅した美尊ちゃんは、母・京子(高橋ひとみ)に旺太郎と結婚を前提に付き合うことになったと告白。「彼ね、親戚の面倒も見てるの。偉いと思わない? 宰子さんっていうの」とナチュラルにノロケる美尊ちゃんから「宰子」という名前を聞いたときの尊氏の表情がわかりやすすぎるくらいに一変、旺太郎と宰子を食事に招待します。

 そしてやってきた会食の日。貼り付けたような笑顔で2人を迎える尊氏。宰子のことを嗅ぎまわっていた彼は、まるで合コンに来た男ばりに宰子を質問攻めにします。美尊ちゃんに婚約指輪代わりのペアリングを手渡す旺太郎にも余裕綽々で、廊下で宰子と2人きりになると、「君、本当は親戚じゃないよね? 堂島旺太郎はなぜ君を囲っているんだ? 君にどんな力があるんだ?」とグイグイ。必死すぎてキモイし怖いです。

 その翌日、旺太郎に「長谷部(佐野勇斗)が殺された」という連絡が入ります。なんでも長谷部くんの病室で、看護師・鮫島(荒井敦史)がナイフを手にした旺太郎の父・旺(光石研)を発見し、取り押さえたとか。やがて旺は警察に連行されてしまいます。事件を知り、旺太郎の元へやってきた宰子は、キスでタイムリープし、旺を助けようと提案しますが、旺太郎はこれを拒否。

 12年前の海難事故の原因を作った真犯人は尊氏ですが、事故の容疑者として刑務所に入り、出所したかと思えば母・光代(奥貫薫)と自分、そして3億円もの賠償金を残して姿を消した父のせいで、さんざんな目に遭ってきた旺太郎からしてみれば、そんな簡単に父を許すことができないのは、当然かもしれません……。

 しかし、もはやストーカーと化した尊氏が宰子の秘密を探ろうとアパートの前で待ち伏せしていたのをキッカケに、「秘密を教えてやるよ」と、旺太郎は尊氏の前で堂々と宰子にキス。そうして事件が起きた日にタイムリープし、病院に駆けつけた2人は、長谷部を刺したのは看護師の鮫島であったことを知ります。鮫島は、尊氏の叔父である郡次(小市慢太郎)から長谷部くんの監視役として病院に送り込まれた人間でした。

 長谷部くんの病室では、旺太郎がテープをネタに並樹家を脅迫するのではないかと心配した旺が、旺太郎にテープを渡さぬよう長谷部くんにお願いをしています。そんな父に、「コソコソ長谷部のところにきてどういうつもりだ?」「あんたを助けにきたわけじゃない。あんたと別れるためにここにきたんだ」「もう二度と会うことはない」と怒りをぶつける旺太郎。「すまなかった」と言葉を残し、旺は去っていきます。このシーンの光石さんの背中、とても切なかったです。

■バラバラだった家族がひとつに

 

 そんな親子2人を救ってくれたのが、またしても宰子です。尊氏からまた狙われるのを心配する旺太郎の提案で、彼の部屋に住むことになった彼女。2人で引っ越し準備をしながら、「これ返す」と事故で行方不明になったままの弟・光太の靴に加え「これも」と、旺の連絡先が書かれたメモを差し出します。

「あなたなら乗り越えられると思う。光太くんのために」
「私はあなたを信じてる。あなたが信じてるって言ってくれたから」

 宰子からメモを受け取った旺太郎は、先に家に行っていろと鍵を手渡します。はい、ここ、胸キュンポイントその1です。

 そうして父に会いに行った旺太郎は、どうして家に帰らず逃げたのかを父に問い詰めます。「母さんが光太を探しているのを見たんだ。死んでいるのに。なのに必死で探し続けていた。つらかった。つらくて、母さんに声をかけられなかった」と自分の弱さを認めた父に、光太の靴を手渡す旺太郎。「行ってやれよ。おふくろに持っていってやれよ。おふくろも逃げてるんだよ。あの時からずっと」と、背中を押してあげるのです。

「光太はもういないんだよ。旺太郎が言ってくれたんだ。これを母さんに持っていけと。あいつが一番つらいはずなのに。旺太郎が助けてくれた」

 旺太郎は、泣き崩れながら抱き合う両親の姿を遠くから見守っていました。現実から逃げていた父、光太はいないということを受け入れられなかった母、そして愛を信じなかった旺太郎、事故によってバラバラになった家族が、宰子のおかげで再びひとつになろうとしています。

 2人を見届けた後、旺太郎は、宰子に電話をかけます。

旺太郎「靴は渡した。ありがとな」
宰子「ううん」
旺太郎「それとさ、道具だなんて言うなよ。俺は宰子を道具とは思ってない。お前さ、料理とか作れるの? 地味な一人暮らしだから自炊くらいしてるんだろ?」
宰子「いっ、一応作れる」
旺太郎「じゃあ、作ってくれ。今から帰る」
宰子「分かった。待ってる」

 はい、胸キュンポイントその2です。恋人を通り越して夫婦みたいなこのやり取り、見るからに、お互い好き同士ですよね(?)宰子に対してデレる割合が高くなってきた旺太郎ですが、それに気がついていないところがまたイイ。

 と、何かを察し、走り出す旺太郎。部屋へ戻るとそこに宰子の姿はありません。どうやら尊氏に拉致されてしまったようす。しかし、旺太郎はニヤッと口元を緩ませて、なんだか余裕そう。何かウラがありそうな予感を残し、今週はここまで。

 

■旺太郎が美尊と結婚する意味はあるのか?

 

 筆者が“旺太郎&宰子推し”なせいかもしれませんが、果たして旺太郎は美尊ちゃんと結婚する意味はあるのか、少々疑問に思ってしまいます。

 賠償金の3億円を肩代わりしてきた旺太郎は、美尊ちゃんと出会うまで、No.1ホストとして女の子をまるでお金を得るための道具のように扱い、せっせとお金を稼いできました。もちろん、“年商100億”こと美尊を手に入れるためには、ホストテクニックを駆使して彼女に近づくことが一番手っ取り早かったわけです。

 が、事故の真犯人は尊氏だったとわかった今、お金だけが目的であれば、尊氏を脅すなり何なりして大金を得ることだってできるはず。そりゃあ、美尊ちゃんはかなりの美人なわけで、美尊ちゃんと結婚して並樹グループを手に入れたら100億の資産と美人、両方を手にいれることができるので、十分幸せな生活を手に入れられるかもしれません。でも、これまでの旺太郎を見ていると、お金と尊氏への復讐ばかりに意識が向いているので、美尊ちゃんへの愛は1ミリも感じないんですよね。なんなら、宰子と一緒にいるほうが、よっぽど自然体だし、楽しそうです。

 美尊ちゃんのことを考えても、いろいろ方法は間違えているし、こじらせてしまっていますが、「美尊さえいてくれれば、それ以上の幸せは僕はいらない」「美尊を守るためなら、何だってしてやる」と涙を流すくらいに想ってくれている尊氏の美尊ちゃんへの愛は本物でしょうし、尊氏と仲良く並樹家を継いだほうが、幸せだと思うのは私だけでしょうか?

 一体、旺太郎は美尊ちゃんと宰子、どちらを選ぶのか、残り2話でハッキリさせてほしいところです。また、1話から重要人物感をプンプン匂わせておきながら、いまだ謎に包まれたままのストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)の正体もそろそろ明かされて欲しいですが……。

 なお、今夜放送の9話では、旺太郎のホスト時代の後輩・和馬(志尊淳)も再登場するようなので、またまた物語をひっかきまわしてくれそうな予感です。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

家族愛が泣けた! 『トドメの接吻』 山崎賢人と新田真剣佑、本当にクズなのはどっち!? 

 主演の山崎賢人のクズさよりも、新田真剣佑の“闇化”が目立ち、門脇麦が見るたびに可愛く変身している『トドメの接吻』(日本テレビ系)も、残すところあと2話。

 今回も念のため報告しておきますが、第8話の視聴率は、前回から0.8ポイントダウンの6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でした。これまでの視聴率を折れ線グラフにすると、限りなく下のほうで、ジグザグに推移しています。

 まぁ、もうここまできてしまえば、視聴率は二の次。いち視聴者として、伏線をスパッと回収し、物語の落としどころをキッチリしていただきたいところですが、今話は最終話への不安・不満が残る回でした……。“クズ”を見すぎて耐性がついてしまったせいでしょうか? 何がクズなのかもうわかりません……。ということで、あらすじから振り返ります。

*これまでのレビューはこちらから

■暴走が止まらない尊氏

 

 キス女・宰子(門脇麦)の協力もあって、年商100億円の並樹グループのご令嬢・美尊(新木優子)ちゃんとイイ感じの主人公・旺太郎(山崎賢人)。前回(参照記事)、美尊ちゃんに宰子とハグしているところを見られてしまった旺太郎は、苦し紛れに「親戚」と嘘をつき、なんとか誤魔化すことに成功。あっさり信じた世間知らずの美尊ちゃんは、「結婚を前提にわたしと付き合ってください」と、旺太郎にまさかの逆告白! なんだかいいムードですが、完全に空気と化している宰子が切ないです……。

 家に帰宅した美尊ちゃんは、母・京子(高橋ひとみ)に旺太郎と結婚を前提に付き合うことになったと告白。「彼ね、親戚の面倒も見てるの。偉いと思わない? 宰子さんっていうの」とナチュラルにノロケる美尊ちゃんから「宰子」という名前を聞いたときの尊氏の表情がわかりやすすぎるくらいに一変、旺太郎と宰子を食事に招待します。

 そしてやってきた会食の日。貼り付けたような笑顔で2人を迎える尊氏。宰子のことを嗅ぎまわっていた彼は、まるで合コンに来た男ばりに宰子を質問攻めにします。美尊ちゃんに婚約指輪代わりのペアリングを手渡す旺太郎にも余裕綽々で、廊下で宰子と2人きりになると、「君、本当は親戚じゃないよね? 堂島旺太郎はなぜ君を囲っているんだ? 君にどんな力があるんだ?」とグイグイ。必死すぎてキモイし怖いです。

 その翌日、旺太郎に「長谷部(佐野勇斗)が殺された」という連絡が入ります。なんでも長谷部くんの病室で、看護師・鮫島(荒井敦史)がナイフを手にした旺太郎の父・旺(光石研)を発見し、取り押さえたとか。やがて旺は警察に連行されてしまいます。事件を知り、旺太郎の元へやってきた宰子は、キスでタイムリープし、旺を助けようと提案しますが、旺太郎はこれを拒否。

 12年前の海難事故の原因を作った真犯人は尊氏ですが、事故の容疑者として刑務所に入り、出所したかと思えば母・光代(奥貫薫)と自分、そして3億円もの賠償金を残して姿を消した父のせいで、さんざんな目に遭ってきた旺太郎からしてみれば、そんな簡単に父を許すことができないのは、当然かもしれません……。

 しかし、もはやストーカーと化した尊氏が宰子の秘密を探ろうとアパートの前で待ち伏せしていたのをキッカケに、「秘密を教えてやるよ」と、旺太郎は尊氏の前で堂々と宰子にキス。そうして事件が起きた日にタイムリープし、病院に駆けつけた2人は、長谷部を刺したのは看護師の鮫島であったことを知ります。鮫島は、尊氏の叔父である郡次(小市慢太郎)から長谷部くんの監視役として病院に送り込まれた人間でした。

 長谷部くんの病室では、旺太郎がテープをネタに並樹家を脅迫するのではないかと心配した旺が、旺太郎にテープを渡さぬよう長谷部くんにお願いをしています。そんな父に、「コソコソ長谷部のところにきてどういうつもりだ?」「あんたを助けにきたわけじゃない。あんたと別れるためにここにきたんだ」「もう二度と会うことはない」と怒りをぶつける旺太郎。「すまなかった」と言葉を残し、旺は去っていきます。このシーンの光石さんの背中、とても切なかったです。

■バラバラだった家族がひとつに

 

 そんな親子2人を救ってくれたのが、またしても宰子です。尊氏からまた狙われるのを心配する旺太郎の提案で、彼の部屋に住むことになった彼女。2人で引っ越し準備をしながら、「これ返す」と事故で行方不明になったままの弟・光太の靴に加え「これも」と、旺の連絡先が書かれたメモを差し出します。

「あなたなら乗り越えられると思う。光太くんのために」
「私はあなたを信じてる。あなたが信じてるって言ってくれたから」

 宰子からメモを受け取った旺太郎は、先に家に行っていろと鍵を手渡します。はい、ここ、胸キュンポイントその1です。

 そうして父に会いに行った旺太郎は、どうして家に帰らず逃げたのかを父に問い詰めます。「母さんが光太を探しているのを見たんだ。死んでいるのに。なのに必死で探し続けていた。つらかった。つらくて、母さんに声をかけられなかった」と自分の弱さを認めた父に、光太の靴を手渡す旺太郎。「行ってやれよ。おふくろに持っていってやれよ。おふくろも逃げてるんだよ。あの時からずっと」と、背中を押してあげるのです。

「光太はもういないんだよ。旺太郎が言ってくれたんだ。これを母さんに持っていけと。あいつが一番つらいはずなのに。旺太郎が助けてくれた」

 旺太郎は、泣き崩れながら抱き合う両親の姿を遠くから見守っていました。現実から逃げていた父、光太はいないということを受け入れられなかった母、そして愛を信じなかった旺太郎、事故によってバラバラになった家族が、宰子のおかげで再びひとつになろうとしています。

 2人を見届けた後、旺太郎は、宰子に電話をかけます。

旺太郎「靴は渡した。ありがとな」
宰子「ううん」
旺太郎「それとさ、道具だなんて言うなよ。俺は宰子を道具とは思ってない。お前さ、料理とか作れるの? 地味な一人暮らしだから自炊くらいしてるんだろ?」
宰子「いっ、一応作れる」
旺太郎「じゃあ、作ってくれ。今から帰る」
宰子「分かった。待ってる」

 はい、胸キュンポイントその2です。恋人を通り越して夫婦みたいなこのやり取り、見るからに、お互い好き同士ですよね(?)宰子に対してデレる割合が高くなってきた旺太郎ですが、それに気がついていないところがまたイイ。

 と、何かを察し、走り出す旺太郎。部屋へ戻るとそこに宰子の姿はありません。どうやら尊氏に拉致されてしまったようす。しかし、旺太郎はニヤッと口元を緩ませて、なんだか余裕そう。何かウラがありそうな予感を残し、今週はここまで。

 

■旺太郎が美尊と結婚する意味はあるのか?

 

 筆者が“旺太郎&宰子推し”なせいかもしれませんが、果たして旺太郎は美尊ちゃんと結婚する意味はあるのか、少々疑問に思ってしまいます。

 賠償金の3億円を肩代わりしてきた旺太郎は、美尊ちゃんと出会うまで、No.1ホストとして女の子をまるでお金を得るための道具のように扱い、せっせとお金を稼いできました。もちろん、“年商100億”こと美尊を手に入れるためには、ホストテクニックを駆使して彼女に近づくことが一番手っ取り早かったわけです。

 が、事故の真犯人は尊氏だったとわかった今、お金だけが目的であれば、尊氏を脅すなり何なりして大金を得ることだってできるはず。そりゃあ、美尊ちゃんはかなりの美人なわけで、美尊ちゃんと結婚して並樹グループを手に入れたら100億の資産と美人、両方を手にいれることができるので、十分幸せな生活を手に入れられるかもしれません。でも、これまでの旺太郎を見ていると、お金と尊氏への復讐ばかりに意識が向いているので、美尊ちゃんへの愛は1ミリも感じないんですよね。なんなら、宰子と一緒にいるほうが、よっぽど自然体だし、楽しそうです。

 美尊ちゃんのことを考えても、いろいろ方法は間違えているし、こじらせてしまっていますが、「美尊さえいてくれれば、それ以上の幸せは僕はいらない」「美尊を守るためなら、何だってしてやる」と涙を流すくらいに想ってくれている尊氏の美尊ちゃんへの愛は本物でしょうし、尊氏と仲良く並樹家を継いだほうが、幸せだと思うのは私だけでしょうか?

 一体、旺太郎は美尊ちゃんと宰子、どちらを選ぶのか、残り2話でハッキリさせてほしいところです。また、1話から重要人物感をプンプン匂わせておきながら、いまだ謎に包まれたままのストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)の正体もそろそろ明かされて欲しいですが……。

 なお、今夜放送の9話では、旺太郎のホスト時代の後輩・和馬(志尊淳)も再登場するようなので、またまた物語をひっかきまわしてくれそうな予感です。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

“キスをしない”山崎賢人と門脇麦、2人の関係に変化が――? 「愛」が加速する『トドメの接吻』

 物語も折り返し地点を過ぎたところで、まさかの視聴率5%台をたたき出してしまった山崎賢人主演『トドメの接吻』(日本テレビ系)。しかし、18日放送の第7話では、なんと7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、前回から1.4%アップ!

 6話では、主人公・旺太郎が頭を殴られて死ぬという、絶体絶命どころではない衝撃展開を迎えましたが、視聴率的な意味でも、主演の山崎賢人くんや日テレにとって「黒歴史」にならないよう、そして、「死に枠」とも呼ばれている日テレ22時台の汚名を返上できるよう、なんとかこの数字をキープしてもらいたいところです。ということで、7話のあらすじから振り返ります。

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■宰子がキスの相手に選んだのは、意外なあの人

 

 12年前の海難事故の証拠となるビデオテープを奪うために奔走していた旺太郎(山崎賢人)ですが、尊氏(新田真剣佑)の差し金により、尊氏大好きマンの布袋(宮沢氷魚)の手によって命を奪われてしまいました。そこで立ち上がるのが、キスで7日前にタイムリープできる力を持つ宰子(門脇麦)です。前回、「宰子は長谷部くん(佐野勇斗)とキスしてタイムリープするはず!」と書きました。旺太郎と宰子と共に襲われた現場にいた長谷部くんとキスをすれば、タイムリープを経験者している旺太郎に事情を話すことで、黒幕である尊氏を長谷部くんと2人で追いつめることができるからです(参照記事)。が、その予想が大きく外れました。

 宰子がキスをした相手は、長谷部くんでもなければ、タイムリープに気がついている様子のストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)でもなく、なんと、美尊ちゃん(新木優子)! 並樹家にメイドとして忍び込んだ宰子は、彼女にキスをして、7日前にタイムリープします。

 並樹乗馬倶楽部では、旺太郎と長谷部、布袋の3人が絶賛バトル中。長谷部くんは重傷を負い病院に運ばれてしまいますが、宰子が助けに入ったことで、旺太郎は腕のケガだけで済みました。襲われた際、布袋の顔を見ていた旺太郎は彼を脅しますが、布袋は尊氏を庇うようにして自ら警察に通報。「2人で尊氏をつぶそう」という旺太郎の誘いを拒否したのです。

 なんでも、小さい頃、弁護士の父のことで散々いじめられていた彼を、たった一人で助けてくれたのが尊氏だったとか。「あの人は、神だよ……(微笑)」って、幼い尊氏にはまだ何の下心もなかったかもしれませんが、以来、布袋はすっかり尊氏信者です。それにしても、尊氏の洗脳力、恐ろしいですね。

 

■不審者かつ謎すぎる春海の目的は……?

 

 そんな尊氏を、ビルのエレベーターで待ち伏せていた春海。いきなり現れたかと思えば、「世の中にはエレベーターで降りるみたいに、簡単に過去に戻れる人間がいるって知ってる?」「もし、そんな奴が自分に敵意を持っていたら……アァァアアア怖いよねぇ~!!!!」って、完全に不審者です。尊氏はまったく相手にしませんが、「曙橋のガード下にいるから」と宰子が写った写真を押し付けて去っていきます。

 これまで旺太郎や宰子に助言していたかと思えば、今度は尊氏に接触してみたり。一体何が目的なのか、そして彼は何者なのか、全く不明です。宰子のタイムリープの力があることを知っているみたいたし、ネット上では、「学生時代に宰子とキスをしてタイムリープをした同級生では?」なんて声もありますが……。どうでもいいですが、オネェ口調の菅田くん、かわいいです。

■100億が、旺太郎の手に!?

 

 タイムリープしたことには気がついておらず、夢を見ていたと思っている美尊ちゃんは、信頼していた母・京子(高橋ひとみ)が尊氏との結婚に賛成しはじめたことに憤りを感じていました。もちろん、勝手に結婚の段取りを進め、旺太郎への苛立ちからか、長谷部くんにまで暴力を振るっていた兄にも強い不信感を抱きます。

 そうして並樹グループに関わるお偉いさんが大勢集っている中、堂々と尊氏との結婚を拒否。尊氏のおめめウルウル攻撃も、旺太郎にゾッコンの美尊ちゃんにはもう効きません。そこに現れた旺太郎は、尊氏と母も聞いている前で、他の女性との関係も絶って、ホストをやめると宣言。ついに、100億を手にできるところまできました。

 店を辞めることを告げようと、その足で、勤め先のホストクラブ「ナルキッソス」に向かった旺太郎と美尊ちゃん。旺太郎は、店で美尊ちゃんから、旺太郎が殺されてからの1週間ぶんの夢を見ていたこと、夢が覚める前に女にキスをされたこと、キスをされたとき「エイトと幸せになって」とその女に言われたことを聞きました。そういえば、この店でのシーンで、ゆりやんレトリィバァが客として登場しましたが、この演出については特に必要性を感じなかったので、ノーコメントです。

 

■「キス」よりも「ハグ」を選んだ“意味”

 

 全てを知り、美尊ちゃんを残して店を飛び出した旺太郎。宰子の元へと向う途中、頭の中では走馬灯のようにこれまでの宰子とのやりとりがぐるぐる。もうコレ、好きになってるやつじゃん! 「一度だけなら、夢だと思ってくれるかも……」と美尊ちゃんにキスをした理由を話す宰子に「本当にそれだけか? 他に理由があるんじゃないのか?」と、問い詰めて言わせようとするあたり、ズルい男です。も~! わかってるくせに!

「あなたへの想いを残したまま、会わせてあげたかった。あなたを幸せにできるのはあの人だから」

「生きてるほうがつらいなんて言わないで。つらいことがあったらいつでもする。あなたが幸せになるまで何度でもキスする。私がいれば、過去を変えられる」

「それが私が生き残った理由だと思うから。私はそれを自分の幸せにする」

「私、道具になる。あなたの役に立つ道具になる」

 悲しそうな表情を浮かべつつも、宰子からは、強い決意のようなものを感じます。こんなふうに、ほぼ告白に近いことを言われて、心が動かない男がいるわけがないでしょう。旺太郎は、キスをしてタイムリープしようとする宰子を、ケガをしていないほうの腕でギュッと抱きしめ制止。宰子も旺太郎の背中に腕を回します。

 5話(参照記事)で母を助けたときのように、以前までの旺太郎なら間違いなくここでキスをしてタイムリープすることを選んだのでしょうが、ここではハグを選んだ。真意はわかりませんが、過去に戻りたくて抱きしめたわけではないのは確かです。宰子が12年前に自分と弟・光太が助けたあの少女だとわかった途端、散々ひどい言葉を浴びせてきましたが、宰子の自己犠牲ともいえる献身的な愛に触れ、愛を必要としていなかった彼が、少しずつ、愛を受け入れるように変わってきています。そして、2人の関係も“ただの契約相手”から何か別のものに変化しているように感じました。そのことに2人が気付くキッカケになるような、キスよりも意味のあるシーンだったのではないでしょうか?

 

■尊氏、ホストになる!?

 

 と、そんなところにタイミング悪く現れた美尊ちゃん。はい、修羅場です。抱き合う2人、そして宰子を見るなり、「この人、夢で見た人!」と戸惑います。

 一方、叔父の郡次(小市慢太郎)に宰子について調べさせ、その結果、宰子も12年前にあの船に乗っていたということを知った尊氏は、春海の狙い通り、彼の元を尋ねます。

 残り3話を前に、物語が大きく動いた今話。旺太郎を訪ねてきた父・旺(光石研)や、長谷部くんが入院している病院の看護師さんもなんだか怪しかったし、この先いったいどう展開していくのでしょうか? 個人的には、100億よりも、旺太郎は宰子とうまくいってほしいですが……。

 そういえば、「Hulu」で配信されている、7日前に遡って生き返らない“死後の世界”を描いたスピンオフドラマ『トドメのパラレル』では、闇の帝王こと尊氏が、歌舞伎町の帝王に! 「ナイン」という名前でナルキッソスのホストになっています。こっちの尊氏は、エグいくらいに“闇化”しているので、ブラック真剣佑がお好きな方は、こちらもぜひ。

 

ついに5%台! 視聴率大爆死の『トドメの接吻』、山崎賢人に“救い”はあるのか……?

 12日放送の第6話の視聴率は、なんと、5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、1.4ポイントの大幅ダウン。初の5%台を記録してしまいました。同時間帯には、NHK総合で9日から開幕した平昌冬季オリンピックの「フリースタイル・女子モーグル決勝」の中継と、「デイリーハイライト」が放送されていたため、その影響を受けたとも考えられますが、元々が“アレ”なだけに、余計に視聴率の低さが目立つ結果に。

 ドラマも折り返し地点を過ぎ、残り4話。まぁ確かに、序盤はイケメン俳優・山崎賢人くんや新田真剣佑がキスをしまくる、ただの“ファン媚びドラマ”かと思いましたけど、回を重ねるごとにストーリーが面白くなっているので、なんだか残念です。

 前回(参照記事)、美尊ちゃん(新木優子)と尊氏(新田真剣佑)の婚約披露パーティーをぶち壊すかのように、参加者たちが見ている前で堂々と美尊ちゃんとキスをしてみせた旺太郎(山崎賢人)。ブチ切れ寸前の尊氏&尊氏の忠犬・布袋(宮沢氷魚)に何かされないか心配ですが、果たして……。

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■クズ(尊氏)の親は、やっぱりクズ

 

尊氏の叔父である郡次(小市慢太郎)から奪ったテープに映っていた少年は尊氏であり、12年前の海難事故が起きた原因を作ったのは、尊氏だったことに気がついた旺太郎。結局テープは尊氏によって焼かれてしまいましたが、どこかにコピーがあるはずだと、テープの捜索を開始します。

 興信所の根津(岡田義徳)によれば、並樹グループの前社長・尊(山田明郷)が息子である尊氏の罪を隠蔽するために、クルーズ船の運営会社に手を回したそう。根津からの情報を頼りに、服役後に姿を消した父・旺(光石研)がいるであろう香港を訪れた旺太郎は、父の仕事仲間から、父もテープのコピーを探していたこと、父を貶めるよう嘘の証言をしたのが、クルーズ船の運営会社に務めていた長谷部くん(佐野勇斗)の父だったという情報を掴みました。

 旺太郎は電話越しに「尊氏と一緒にお前の親父も潰してやる」だの「もしテープのコピーを見つけられなかったら、お前に地獄を見せてやる」だのと長谷部くんを脅迫。しかし、旺太郎が帰国すると、なんと長谷部が死んだとのニュースが! なぜ彼は死んだのか、死の原因を探り長谷部を助けるべく(内心は長谷部が見つけていたテープのコピーを手にするべく)、旺太郎は宰子とキスをするのですが、過去にタイムリープしても結局、長谷部くんは死んでしまいました。

 2度目のタイムリープで、長谷部くんが死ぬ前に会っていたのが尊氏だということがわかったものの、旺太郎の努力もむなしく、何度タイムリープしても長谷部くんは死んでしまうのです。

 

■健気すぎる宰子が完全に「恋する乙女」

 

 前回、旺太郎と美尊ちゃんがキスしているところを見てしまった宰子は、いくら契約を結んだからといって、旺太郎が美尊ちゃんに本気なら「キスしたら悪い」と、旺太郎を気遣ってみせます。

 ほかにも、旺太郎に「この間(唇が)がガサガサしてたぞ」と言われたのを気にして、「今、ガサガサ……」と拒否したり(「キス」は嫌じゃない様子)、旺太郎からの香港土産に目を輝かせたり。

 さらには、ストリートミュージシャンの春海(菅田将暉)から、旺太郎がキス女のことを「不気味で陰気な女」と言っていたと聞いてしょぼくれたり、夜な夜な鏡の前で笑顔の練習&赤いリップを手にメイクを研究したり……いや~、もう完全に「恋する乙女」状態です。

 “恋をすると女の子は綺麗になる”とはよく言いますが、宰子もまさにソレ。回を追うごとにどんどん可愛くなっています。そんな乙女モード全開の宰子に「こんなこと話して自慢できんの宰子だけだからさぁ」とかヘラヘラ笑顔を向ける旺太郎。無自覚ツンデレほど、破壊力が強いことを彼は知らないのでしょうか? そんな2人を見ているからこそ、今話では、悲しく、切ないシーンがありました。

■旺太郎のつらい過去とすれ違う2人

 

 どうすれば長谷部の死を食い止めることができるのか、宰子の部屋で計画を練っていたとき、彼女が弟・光太の靴を持っていることに気がついた旺太郎。沈黙の末、2人はようやくお互いが12年前にあの船で出会った少年・少女だったことに気が付きました。

 自分だけが助かってしまったと自分を責めて生きてきた宰子は、「生きてた……あなたは生きててくれた……よかった……」と涙ぐみますが、「お前を助けたばっかりに」「あのときお前を助けたりしなかったら(光太は助かったかもしれない)……」と、旺太郎は彼女を激しく責めます。

“海難事故を起こした船長の遺族”として世間から冷たい視線を浴びせられながらも、父が負った3億円もの事故の賠償金を支払うため、仕方なくホストの道を選び、がむしゃらに働いてきた旺太郎。散々つらい目に遭ってきたこれまでの間、「よかった」なんて思った瞬間は一度もありませんでした。

「俺たちが出会ったのは偶然じゃなかった」「お前は光太に命をもらったんだよ」「償え」

 旺太郎に「幸せになっていい」と言われたことで、自分を縛っていた過去から抜け出して前を向き、旺太郎にも恋心のようなものも抱き始めていた宰子にとって、この旺太郎の言葉は、あまりにも残酷です。皮肉なことに、過去が繋がったことで、2人の間に大きな隔たりが生まれてしまいました。

 春海が言った「何度も同じ時間を繰り替えすと、元の出来事が抵抗して自分に振りかかってくる」という言葉から旺太郎の身を心配する宰子は必死に抵抗しますが、男の力に敵うはずも無く、無理やりキスされてしまいます。

 前回(参照記事)は、まるでお互いの想いが通じあったかのような、ベストキスシーンを見せてくれた2人ですが、今話ではうってかわって、『ドメキス』始まって以来の一番悲しいキスシーンでした。このとき、裏で春海こと菅田くんが歌う主題歌「さよならエレジー」がBGMとして流れるのですが、これがまたイイ。そのまま過去へと時間が遡り、春海がアコギを抱えて路上で歌うシーンへと繋がるのですが、ニクイ演出でした。

 

■そしてネタバレ通り、「旺太郎、死す」!?

 

 タイムリープした先で目を覚まし、涙をポロポロ流す宰子。一方、長谷部くんの上着のポケットに入っていた馬のエサから、彼は並樹乗馬倶楽部で死んだと推理する旺太郎は、やりきれない思いを押し殺すようにして拳をギュッと握り、長谷部くんがいるであろう並樹乗馬倶楽部に急ぎます。

 そして案の定、そこには長谷部くんと揉み合う黒ずくめの男が。旺太郎が助けに入りますが、ハンマーを片手に殴りかかってくる男に対抗できません。そこに、宰子が駆けつけ男の前に立ちはだかりますが、彼女をかばった旺太郎が犠牲に。男はテープを奪い去っていきました。

 頭から血を流し、呼びかけにも応じない旺太郎に宰子はキスをしますが、何も起こりません。「戻ろうよ? ねぇ……お願い……」と、涙を流しながら何度もキスをしますがタイムリープすることはできず、長谷部の「もう………死んでるよ」という言葉に泣き崩れます。

 2人を襲ったのは、並樹乗馬倶楽部の部員で尊氏ラブの忠犬・布袋でした。いくら尊氏ラブだからって、主のために殺しまでする布袋もヤバいですし、布袋からの報告の電話に、「そこまでしてくれなくても良かったのに……そう、ありがとう」と満面の笑みを浮かべる尊氏もいよいよヤバい気がします。“ブラック”どころの話ではありません。

 そういえば、旺太郎が2度目のタイムリープをしたとき、「これで本当のお開きだよ」と意味深な言葉を残していました。もしかして、長谷部くんの上着に馬のエサを仕込んでわざと旺太郎に気付かせて、乗馬倶楽部におびきよせたの? なんて、深読みしすぎでしょうか……?

 おそらく7話では、宰子が他の誰かとキスをして旺太郎を助けるでしょう。その相手は一体誰なのか……。きっと、旺太郎が殺されるところを見ており、自分自身も襲われた長谷部くんでしょう。宰子とキスをすれば、長谷部くんは未来の出来事を知ったまま過去に戻ることができる。つまり、乗馬倶楽部で自分と旺太郎が襲われることを旺太郎に話せば、2人ともそれを回避できるし、全てを仕組んだ尊氏を2人で追い詰めることが可能になります。間違っていたらごめんなさい。

 ともあれ、宰子の奮闘ぶりに期待しつつ、今夜の放送に備えたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

ついに5%台! 視聴率大爆死の『トドメの接吻』、山崎賢人に“救い”はあるのか……?

 12日放送の第6話の視聴率は、なんと、5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、1.4ポイントの大幅ダウン。初の5%台を記録してしまいました。同時間帯には、NHK総合で9日から開幕した平昌冬季オリンピックの「フリースタイル・女子モーグル決勝」の中継と、「デイリーハイライト」が放送されていたため、その影響を受けたとも考えられますが、元々が“アレ”なだけに、余計に視聴率の低さが目立つ結果に。

 ドラマも折り返し地点を過ぎ、残り4話。まぁ確かに、序盤はイケメン俳優・山崎賢人くんや新田真剣佑がキスをしまくる、ただの“ファン媚びドラマ”かと思いましたけど、回を重ねるごとにストーリーが面白くなっているので、なんだか残念です。

 前回(参照記事)、美尊ちゃん(新木優子)と尊氏(新田真剣佑)の婚約披露パーティーをぶち壊すかのように、参加者たちが見ている前で堂々と美尊ちゃんとキスをしてみせた旺太郎(山崎賢人)。ブチ切れ寸前の尊氏&尊氏の忠犬・布袋(宮沢氷魚)に何かされないか心配ですが、果たして……。

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■クズ(尊氏)の親は、やっぱりクズ

 

尊氏の叔父である郡次(小市慢太郎)から奪ったテープに映っていた少年は尊氏であり、12年前の海難事故が起きた原因を作ったのは、尊氏だったことに気がついた旺太郎。結局テープは尊氏によって焼かれてしまいましたが、どこかにコピーがあるはずだと、テープの捜索を開始します。

 興信所の根津(岡田義徳)によれば、並樹グループの前社長・尊(山田明郷)が息子である尊氏の罪を隠蔽するために、クルーズ船の運営会社に手を回したそう。根津からの情報を頼りに、服役後に姿を消した父・旺(光石研)がいるであろう香港を訪れた旺太郎は、父の仕事仲間から、父もテープのコピーを探していたこと、父を貶めるよう嘘の証言をしたのが、クルーズ船の運営会社に務めていた長谷部くん(佐野勇斗)の父だったという情報を掴みました。

 旺太郎は電話越しに「尊氏と一緒にお前の親父も潰してやる」だの「もしテープのコピーを見つけられなかったら、お前に地獄を見せてやる」だのと長谷部くんを脅迫。しかし、旺太郎が帰国すると、なんと長谷部が死んだとのニュースが! なぜ彼は死んだのか、死の原因を探り長谷部を助けるべく(内心は長谷部が見つけていたテープのコピーを手にするべく)、旺太郎は宰子とキスをするのですが、過去にタイムリープしても結局、長谷部くんは死んでしまいました。

 2度目のタイムリープで、長谷部くんが死ぬ前に会っていたのが尊氏だということがわかったものの、旺太郎の努力もむなしく、何度タイムリープしても長谷部くんは死んでしまうのです。

 

■健気すぎる宰子が完全に「恋する乙女」

 

 前回、旺太郎と美尊ちゃんがキスしているところを見てしまった宰子は、いくら契約を結んだからといって、旺太郎が美尊ちゃんに本気なら「キスしたら悪い」と、旺太郎を気遣ってみせます。

 ほかにも、旺太郎に「この間(唇が)がガサガサしてたぞ」と言われたのを気にして、「今、ガサガサ……」と拒否したり(「キス」は嫌じゃない様子)、旺太郎からの香港土産に目を輝かせたり。

 さらには、ストリートミュージシャンの春海(菅田将暉)から、旺太郎がキス女のことを「不気味で陰気な女」と言っていたと聞いてしょぼくれたり、夜な夜な鏡の前で笑顔の練習&赤いリップを手にメイクを研究したり……いや~、もう完全に「恋する乙女」状態です。

 “恋をすると女の子は綺麗になる”とはよく言いますが、宰子もまさにソレ。回を追うごとにどんどん可愛くなっています。そんな乙女モード全開の宰子に「こんなこと話して自慢できんの宰子だけだからさぁ」とかヘラヘラ笑顔を向ける旺太郎。無自覚ツンデレほど、破壊力が強いことを彼は知らないのでしょうか? そんな2人を見ているからこそ、今話では、悲しく、切ないシーンがありました。

■旺太郎のつらい過去とすれ違う2人

 

 どうすれば長谷部の死を食い止めることができるのか、宰子の部屋で計画を練っていたとき、彼女が弟・光太の靴を持っていることに気がついた旺太郎。沈黙の末、2人はようやくお互いが12年前にあの船で出会った少年・少女だったことに気が付きました。

 自分だけが助かってしまったと自分を責めて生きてきた宰子は、「生きてた……あなたは生きててくれた……よかった……」と涙ぐみますが、「お前を助けたばっかりに」「あのときお前を助けたりしなかったら(光太は助かったかもしれない)……」と、旺太郎は彼女を激しく責めます。

“海難事故を起こした船長の遺族”として世間から冷たい視線を浴びせられながらも、父が負った3億円もの事故の賠償金を支払うため、仕方なくホストの道を選び、がむしゃらに働いてきた旺太郎。散々つらい目に遭ってきたこれまでの間、「よかった」なんて思った瞬間は一度もありませんでした。

「俺たちが出会ったのは偶然じゃなかった」「お前は光太に命をもらったんだよ」「償え」

 旺太郎に「幸せになっていい」と言われたことで、自分を縛っていた過去から抜け出して前を向き、旺太郎にも恋心のようなものも抱き始めていた宰子にとって、この旺太郎の言葉は、あまりにも残酷です。皮肉なことに、過去が繋がったことで、2人の間に大きな隔たりが生まれてしまいました。

 春海が言った「何度も同じ時間を繰り替えすと、元の出来事が抵抗して自分に振りかかってくる」という言葉から旺太郎の身を心配する宰子は必死に抵抗しますが、男の力に敵うはずも無く、無理やりキスされてしまいます。

 前回(参照記事)は、まるでお互いの想いが通じあったかのような、ベストキスシーンを見せてくれた2人ですが、今話ではうってかわって、『ドメキス』始まって以来の一番悲しいキスシーンでした。このとき、裏で春海こと菅田くんが歌う主題歌「さよならエレジー」がBGMとして流れるのですが、これがまたイイ。そのまま過去へと時間が遡り、春海がアコギを抱えて路上で歌うシーンへと繋がるのですが、ニクイ演出でした。

 

■そしてネタバレ通り、「旺太郎、死す」!?

 

 タイムリープした先で目を覚まし、涙をポロポロ流す宰子。一方、長谷部くんの上着のポケットに入っていた馬のエサから、彼は並樹乗馬倶楽部で死んだと推理する旺太郎は、やりきれない思いを押し殺すようにして拳をギュッと握り、長谷部くんがいるであろう並樹乗馬倶楽部に急ぎます。

 そして案の定、そこには長谷部くんと揉み合う黒ずくめの男が。旺太郎が助けに入りますが、ハンマーを片手に殴りかかってくる男に対抗できません。そこに、宰子が駆けつけ男の前に立ちはだかりますが、彼女をかばった旺太郎が犠牲に。男はテープを奪い去っていきました。

 頭から血を流し、呼びかけにも応じない旺太郎に宰子はキスをしますが、何も起こりません。「戻ろうよ? ねぇ……お願い……」と、涙を流しながら何度もキスをしますがタイムリープすることはできず、長谷部の「もう………死んでるよ」という言葉に泣き崩れます。

 2人を襲ったのは、並樹乗馬倶楽部の部員で尊氏ラブの忠犬・布袋でした。いくら尊氏ラブだからって、主のために殺しまでする布袋もヤバいですし、布袋からの報告の電話に、「そこまでしてくれなくても良かったのに……そう、ありがとう」と満面の笑みを浮かべる尊氏もいよいよヤバい気がします。“ブラック”どころの話ではありません。

 そういえば、旺太郎が2度目のタイムリープをしたとき、「これで本当のお開きだよ」と意味深な言葉を残していました。もしかして、長谷部くんの上着に馬のエサを仕込んでわざと旺太郎に気付かせて、乗馬倶楽部におびきよせたの? なんて、深読みしすぎでしょうか……?

 おそらく7話では、宰子が他の誰かとキスをして旺太郎を助けるでしょう。その相手は一体誰なのか……。きっと、旺太郎が殺されるところを見ており、自分自身も襲われた長谷部くんでしょう。宰子とキスをすれば、長谷部くんは未来の出来事を知ったまま過去に戻ることができる。つまり、乗馬倶楽部で自分と旺太郎が襲われることを旺太郎に話せば、2人ともそれを回避できるし、全てを仕組んだ尊氏を2人で追い詰めることが可能になります。間違っていたらごめんなさい。

 ともあれ、宰子の奮闘ぶりに期待しつつ、今夜の放送に備えたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)