フジテレビが報道の“ヤラセ取材”を糾弾!? 亀梨和也『FINAL CUT』挑戦的脚本も6.5%大コケ

 ワイドショーの捏造編集やヤラセ取材を糾弾していくドラマを、なんとフジテレビが放送するという、勇気りんりんドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』(関西テレビ制作、フジテレビ系)。初回から平均視聴率7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわなかった同作ですが、16日放送の第2話では6.5%まで下がってしまいました。

 初回では、日常的に印象操作を行っているワイドショー『ザ・プレミアワイド』のプロデューサーである井出(杉本哲太)に「ファイナルカット」(同作においては、“公開されるとその人の人生が終わる致命的な映像”のこと)を突きつけた主人公ですが、今回はどんな復讐劇が見られるのでしょうか? 第2話のあらすじを振り返ります。

※これまでのレビューはこちら
http://www.cyzo.com/tag/FINAL-CUT

■低視聴率の原因は?

 12年前、母の恭子(裕木奈江)を殺人犯かのように報じ、自殺にまで追い込んだ『ザ・プレミアワイド』。番組スタッフにムギギな慶介(KAT-TUN・亀梨和也)は、警察官として働く傍ら、「MP.info.net」というネット掲示板(?)を運営し、自分と同じような目に遭っている被害者の情報を集めています。

 今回、「MP.info.net」に寄せられたタレコミは、妻を殺されたという男性。アパートの大家をしていた妻を刺し殺した容疑で、このアパートの住人である住吉(高橋努)が逮捕目前だったものの、突如、逃走。その原因は、『ザ・プレミアワイド』のディレクター・真崎(水野美紀)が、「取材を自粛するように」との警察のお達しを無視し、捜査妨害をしたからだといいます。

 12年前、真崎の口車に乗せられた揚げ句、騙された恭子を見ていた慶介は、「真崎さんには、僕から話をつけます。フッ。お任せください」と復讐を開始。幼なじみの大地(Hey! Say! JUMP・高木雄也)と共に、前回の井出同様、真崎の行く先々でせっせと隠し撮りをします。

 そんな中、指名手配中の住吉から真崎宛てに「本当のことを話したい」と電話が。独占インタビューを取りつける真崎ですが、番組の編集会議で、警察よりも先に犯人と接触することへの倫理的問題が浮上。すると、司会者の百々瀬(藤木直人)が警視庁の高田副署長(佐々木蔵之介)に電話し、断りを入れます。どうやら、百々瀬と警察はツーカーの仲のようです。

■初回と全く同じパターンで解決

 翌日、カメラの前に現れた住吉は、殺した大家と不倫関係にあったことを告白。動機は世間で言われているアパートの立ち退き問題によるトラブルではなく、痴情のもつれであると説明。先に包丁を持ち出したのは大家のほうで、「殺すつもりはなかった」と泣き出します。

 カットがかかると、真崎からコソコソと数万円を受け取る住吉。どうやら、不倫というのは作り話だったようで、「結構、盛り上がったろ」「サービス。フフフフフ……」と笑いながら住吉はその場を立ち去ります。が、インタビュー後に番組スタッフが即通報。あっけなく御用に。

 この一部始終を隠しカメラ越しに見ていた慶介は、真崎を呼び止め、初回の井出のときと同じパターンへ。慶介は、スクープのためなら手段を選ばない真崎の本当の姿を画面に映し出し、「これがあなたの、ファイナルカットです」と、キメゼリフでドヤります。

 結局、慶介の脅迫により、インタビュー映像をお蔵にした真崎は、スタッフたちに謝罪。ここで、日頃、スタッフに圧力をかけている百々瀬が狂ったように怒り出すかと思いきや、台本と思しき紙でこしらえたお手製のバラを真崎に渡し、「僕の、大事な戦力だ」と励まします。

 初回では、放送中に突然、シャンソンを歌いだしたり、「てえへんだ、てえへんだ!」と、突然狂ったように報道論を繰り広げたりしていた百々瀬ですが、どうやら、ただのヤベー奴ではなさそう。さらに、今回は「真実だけを伝えればいい」と真っ当なことも言っており、百々瀬という人物を理解するにはまだ時間がかかりそうです。

 最後は、名前を変えて警察官をしている慶介の正体が高田副署長にバレバレであることが発覚し、第2話は終了です。いやあ、12年前の事件にこれだけ固執していたら、そりゃあバレるでしょう……。

■見どころ不足か

 藤木の激ヤバ演技が同作の見どころかと思いきや、今回は目立った激ヤバシーンが見られなかった『FINAL CUT』。慶介の見せ場であるパルクールのシーンもほとんどなく(撮影中に、手を負傷したから?)、さらに問題の解決方法も初回と全く同じパターンだったため、“見どころ不足”という印象は否めませんでした。

 そんな早くも中弛み感が漂う同作ですが、今後、物語が大きく動きそうな予感も……。そのときが来るまで、寛容な気持ちでじっと見たいと思います。

 主演の亀梨は、今回、涙を流したり、「ふざけんな!」と突然怒鳴ったりと、感情的な演技を見せていましたが、今のところキャラに人間臭さが一切感じられないせいか、視聴者が感情移入するのは難しそう。その辺りも、雪子(栗山千明)との関係が進むにつれ、変わっていくかもしれませんね。

 てなわけで、今のところ誰にも感情移入できず、ボンヤ~リとテレビを眺めるだけに留まっている『FINAL CUT』。まだまだ序章という雰囲気なので、もう少し様子を窺いたいと思います。って、視聴率的にはそんな悠長なこと言ってられなさそうですが……。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

山田涼介の“顔芸”が悲惨!! 日テレ『もみ消して冬』13.3%好スタートも、サムすぎる演出にドン引き

 Hey! Say! JUMP・山田涼介主演のコメディドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)が13日にスタート。初回平均視聴率は13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。同枠前クールで初回10.1%、期間平均8.7%と微妙な数字だった嵐・櫻井翔主演『先に生まれただけの僕』の後とは思えない好スタートです。

 さらに、脚本は山下智久主演『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)や、嵐・大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、KAT-TUN・亀梨和也主演『ボク、運命の人です。』(同)など、ジャニタレ主演のコメディドラマが軒並み高評価を得てきた金子茂樹氏が手掛けるとあり、期待感は高まるばかり。さぞかし面白いんでしょうね~。

 てなわけで、日刊サイゾーでは『もみ消して冬』を最終回まで勝手にレビュー。早速、初回のあらすじを振り返ります。

■設定は面白いけど……

 警察庁の幹部候補生が集まる刑事総務課で働く北沢秀作(山田)は、20年前に母を亡くして以来、難関私立中の学園長の父・泰蔵(中村梅雀)、敏腕弁護士の姉・知晶(波瑠)、天才外科医の兄・博文(小澤征悦)、そして執事たちと共に巨大な屋敷で生活。兄弟全員が東大出身で、世間からは「平成の華麗なる一族」と呼ばれています。

 しかし、泰蔵の63歳の誕生日に事件が。家族でお祝いをしようとした矢先、泰蔵が突然「寝てる間に、全裸の写真を撮られた!」と告白。「本気で好きになってしまったんだ!」という生徒の母親・島畑富士子(磯山さやか)から、交際の証拠写真を1枚1,000万円で買い取るよう要求されたといいます。

 このとき、秀作がショックの表情を浮かべると、同局『火曜サスペンス劇場』でお馴染みの「ジャジャジャジャッ、ジャジャジャジャッ、ジャージャー♪」という効果音が。同作は「痛快どコメディ」をうたっていますから、きっと、本日最初の笑いどころなのでしょう。全く笑えないけど。

 父のピンチを救うため、秀作に「お前のところの組織で、もみ消せ」と言い放つ博文。さらに千晶が、「あなたのプレゼント、一度も封を開けずに中学校のバザーに出してるのよ」と、泰蔵が秀作からの誕生日プレゼントを見てもいないことを暴露。傷ついた秀作は「ひどいよ、父さん!」と、雨の中、庭に飛び出します。

 秀作のセクシーシャワーシーンが意味なく差し込まれた後、父親の問題解決に動き出す子どもたち。富士子が明日、精密検査のために自身が勤める病院に訪れることを突き止めた博文は、秀作に「スマホが(手元から)離れている数分間、パスワードのロックを解除し、(泰蔵の)画像を消去しろ」と命令します。

 翌日、清掃員に扮した秀作が診察室のベッドの下に身を隠すと、予定通り富士子が。「僕は一体、何をしているのだろう」と自問自答と繰り返しながらも、富士子のスマホをゲット。ツーショット画像を見ながら「父さんのこんな幸せそうな顔を、久しぶりに見た……」と感慨に耽っていると、スマホを富士子のバッグに戻す間もないまま、富士子が帰ってしまいます。

 秀作は、海へ車を走らせ、海にスマホをポイ! その足で神社へ移動し、絵馬に「画像のバックアップが取られていませんように」と書きこみ奉納します。

 神への願いが通じたのか、富士子の息子は転校。泰蔵への脅迫メールもなくなり、問題は解決。秀作を見直した様子の泰蔵は、初めて誕生日に秀作からもらったセーターを着て、夕食に現れます。

■恐ろしいほど、サムい!!

 同作の笑いどころは、おそらく秀作の長~い心の声と、それに伴う顔芸、さらに秀作の心情を表した突発的な効果音だと思うのですが、これに笑った視聴者って何人いるのでしょうか……?

 初回視聴率が表す通り、キャストや設定はキャッチーですし、ちょっと変わった家族関係を見る分には面白いドラマだと思うのですが、コメディの比重が多いわりに、山田は全く顔芸ができていないし、演出もサムすぎる……。『世界一難しい恋』の大野演じる主人公なんて最高に笑えたのに、同じ脚本家から、なんでこんな駄作が誕生してしまったのでしょう? タイトルの「冬」は、ギャグのサムさを表しているという解釈でよろしいでしょうか? それとも、ジャニーズ事務所の口出しが特に今回、酷いんでしょうか? 

 ただ、山田が悪いとは思いません。この主人公役、単調な演技しかできない山田には荷が重過ぎる! ヤバい父親役がはまっている中村や、目力だけでボケに説得力が生じる波瑠、日に日に堀内孝雄化している小澤のボケっぷりはそれなりに見ていられますが、同作の山田は目を背けたくなるほど酷い。同じ童顔末っ子キャラなら、同作に執事見習い役で出演する千葉雄大が主演だったほうが、顔芸にも長けていますし、しっくりきたかもしれません。いや、主演を替えたぐらいで、どうにかなる代物ではないかもしれない……。

 というわけで、“どコメディ”という難しいジャンルに挑戦した結果、初回からドンズベリしてしまった『もみ消して冬』。13.3%という数字が、今後どこまで下がっていくのか、温かく見守りましょう。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

山田涼介の“顔芸”が悲惨!! 日テレ『もみ消して冬』13.3%好スタートも、サムすぎる演出にドン引き

 Hey! Say! JUMP・山田涼介主演のコメディドラマ『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)が13日にスタート。初回平均視聴率は13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。同枠前クールで初回10.1%、期間平均8.7%と微妙な数字だった嵐・櫻井翔主演『先に生まれただけの僕』の後とは思えない好スタートです。

 さらに、脚本は山下智久主演『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)や、嵐・大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、KAT-TUN・亀梨和也主演『ボク、運命の人です。』(同)など、ジャニタレ主演のコメディドラマが軒並み高評価を得てきた金子茂樹氏が手掛けるとあり、期待感は高まるばかり。さぞかし面白いんでしょうね~。

 てなわけで、日刊サイゾーでは『もみ消して冬』を最終回まで勝手にレビュー。早速、初回のあらすじを振り返ります。

■設定は面白いけど……

 警察庁の幹部候補生が集まる刑事総務課で働く北沢秀作(山田)は、20年前に母を亡くして以来、難関私立中の学園長の父・泰蔵(中村梅雀)、敏腕弁護士の姉・知晶(波瑠)、天才外科医の兄・博文(小澤征悦)、そして執事たちと共に巨大な屋敷で生活。兄弟全員が東大出身で、世間からは「平成の華麗なる一族」と呼ばれています。

 しかし、泰蔵の63歳の誕生日に事件が。家族でお祝いをしようとした矢先、泰蔵が突然「寝てる間に、全裸の写真を撮られた!」と告白。「本気で好きになってしまったんだ!」という生徒の母親・島畑富士子(磯山さやか)から、交際の証拠写真を1枚1,000万円で買い取るよう要求されたといいます。

 このとき、秀作がショックの表情を浮かべると、同局『火曜サスペンス劇場』でお馴染みの「ジャジャジャジャッ、ジャジャジャジャッ、ジャージャー♪」という効果音が。同作は「痛快どコメディ」をうたっていますから、きっと、本日最初の笑いどころなのでしょう。全く笑えないけど。

 父のピンチを救うため、秀作に「お前のところの組織で、もみ消せ」と言い放つ博文。さらに千晶が、「あなたのプレゼント、一度も封を開けずに中学校のバザーに出してるのよ」と、泰蔵が秀作からの誕生日プレゼントを見てもいないことを暴露。傷ついた秀作は「ひどいよ、父さん!」と、雨の中、庭に飛び出します。

 秀作のセクシーシャワーシーンが意味なく差し込まれた後、父親の問題解決に動き出す子どもたち。富士子が明日、精密検査のために自身が勤める病院に訪れることを突き止めた博文は、秀作に「スマホが(手元から)離れている数分間、パスワードのロックを解除し、(泰蔵の)画像を消去しろ」と命令します。

 翌日、清掃員に扮した秀作が診察室のベッドの下に身を隠すと、予定通り富士子が。「僕は一体、何をしているのだろう」と自問自答と繰り返しながらも、富士子のスマホをゲット。ツーショット画像を見ながら「父さんのこんな幸せそうな顔を、久しぶりに見た……」と感慨に耽っていると、スマホを富士子のバッグに戻す間もないまま、富士子が帰ってしまいます。

 秀作は、海へ車を走らせ、海にスマホをポイ! その足で神社へ移動し、絵馬に「画像のバックアップが取られていませんように」と書きこみ奉納します。

 神への願いが通じたのか、富士子の息子は転校。泰蔵への脅迫メールもなくなり、問題は解決。秀作を見直した様子の泰蔵は、初めて誕生日に秀作からもらったセーターを着て、夕食に現れます。

■恐ろしいほど、サムい!!

 同作の笑いどころは、おそらく秀作の長~い心の声と、それに伴う顔芸、さらに秀作の心情を表した突発的な効果音だと思うのですが、これに笑った視聴者って何人いるのでしょうか……?

 初回視聴率が表す通り、キャストや設定はキャッチーですし、ちょっと変わった家族関係を見る分には面白いドラマだと思うのですが、コメディの比重が多いわりに、山田は全く顔芸ができていないし、演出もサムすぎる……。『世界一難しい恋』の大野演じる主人公なんて最高に笑えたのに、同じ脚本家から、なんでこんな駄作が誕生してしまったのでしょう? タイトルの「冬」は、ギャグのサムさを表しているという解釈でよろしいでしょうか? それとも、ジャニーズ事務所の口出しが特に今回、酷いんでしょうか? 

 ただ、山田が悪いとは思いません。この主人公役、単調な演技しかできない山田には荷が重過ぎる! ヤバい父親役がはまっている中村や、目力だけでボケに説得力が生じる波瑠、日に日に堀内孝雄化している小澤のボケっぷりはそれなりに見ていられますが、同作の山田は目を背けたくなるほど酷い。同じ童顔末っ子キャラなら、同作に執事見習い役で出演する千葉雄大が主演だったほうが、顔芸にも長けていますし、しっくりきたかもしれません。いや、主演を替えたぐらいで、どうにかなる代物ではないかもしれない……。

 というわけで、“どコメディ”という難しいジャンルに挑戦した結果、初回からドンズベリしてしまった『もみ消して冬』。13.3%という数字が、今後どこまで下がっていくのか、温かく見守りましょう。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

広瀬すず主演の“どんより”ドラマ『anone』9.2%、『カルテット』ファン必見の理由

 広瀬すず主演連続ドラマ『anone(あのね)』(日本テレビ系)が10日にスタート。同枠前クールの綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』は、期間平均12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大健闘したものの、『anone』の初回は9.2%。人気枠の初回としては、少々物足りない数字となりました。

 脚本は、2010年放送の松雪泰子主演『Mother』(同)で芦田愛菜演じる幼女をゴミ袋に入れて捨てたり、13年放送の『Woman』で満島ひかり演じるシングルマザーに病気まで背負わせた坂元裕二氏。ほかにも、『Mother』『Woman』のスタッフが再集結しています。

 そんな、彦摩呂なら「不幸のミルフィーユや~」と叫びそうな“どんより展開”が待っていることは間違いなさそうな同作。キャッチコピーは、「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」だそうです。すでに、どよ~ん。

 日刊サイゾーでは、誰にも頼まれてないのに『anone』のレビューを最終回までお届け! 早速、初回のあらすじを振り返ります。

■倍賞美津子が大活躍

 一晩1,200円のネットカフェで同い年の有紗(碓井玲菜)と美空(北村優衣)と共に寝泊りしている19歳の辻沢ハリカ(広瀬)。特殊清掃員のバイト中は、死体跡がくっきり残った部屋を無表情で掃除する一方、暇な時間には、自身を“ハズレ”と名乗り、“カノン”と名乗る病気で入院中の男性とスマホのチャットゲームで会話を楽しむ日々。ハリカはカノンに、大好きなおばあちゃん(倍賞美津子)と森の中の家で幸せに暮らしていた8歳から12歳の思い出を話します。

 そんな中、有紗から海辺で大金が入った保冷バッグを見つけたとの報告が。450万円くらい入っていたといい、有紗はそのまま置いてきたから、3人で取りに行こうと提案。「おやじとカラオケ行ったら、いきなり殴られた」と前歯を1本失っている有紗は、「私、あのお金で差し歯入れるの!」とノリノリです。

 早速、ハリカはスケボーに、有紗と美空は自転車に乗って、海辺へ。テトラポッドの隙間に保冷バッグを見つけますが、裏切った美空が持っていたスタンガンで有紗を攻撃し、奪い去ってしまいます。

 そうこうしていると、金の持ち主である亜乃音(田中裕子)が登場。有紗から強引に保冷バッグを奪った後、なんだかんだあって、結局、スケボーで通りかかったハリカがゲット。金を持って逃げていると、幼少期におばあちゃんと過ごした家にたどり着きます。

 一方、余命半年を宣告された持本(阿部サダヲ)が営むカレーショップに、元放火犯のるい子(小林聡美)が来店。メニューにない焼きうどんを注文した揚げ句、代金を踏み倒すかなりヤベー女ですが、なぜか2人は意気投合。カレーショップの車で、一緒に死に場所を探す旅へ……。

■虐待受けてました

 幼少期に過ごした家で、おばあちゃんとの楽しかった日々を回想するハリカ。しかし、風見鶏から「君のその思い出は、間違ってるよ」との幻聴が……。

 本当は、この屋敷は全寮制の更生施設「ためがい学舎」で、両親にこの施設に入れられたハリカは、ここで虐待を受けていたようです。当時、ここで経営者の為貝(倍賞)から「あなたは病気」「あなたの名前はハズレ」と言われたハリカは、天真爛漫さを失ってしまったのだとか。はい、どんより。

 そんな過去に苦しみ続けるハリカですが、結局、保冷バッグは亜乃音の元へ返却。その帰り道、カノンが「窓から見える」と言っていたハシビロコウ(鳥)の看板をたまたま見つけ、近くの病院へ。すると、病室の窓越しにそれらしき男性を発見。チャットを送ると、カノンは“ハズレ”の正体がハリカであることを知っていてチャットで近づいたと告白。カノンは、「ためがい学舎」の元生徒の紙野彦星(清水尋也)だといい、ハリカと2人で脱走を試みたこともあるといいます。ハリカは彦星に会いたがりますが、彦星は「死ぬのが怖くなってしまう」という理由で会おうとしません。

 ラストは、保冷バッグの大金が偽札であることが発覚し、初回は終了です。

■『カルテット』要素も

「クッキーだって何枚も焼けば、ハズレができるの」と個性を封印されてしまったハリカの幼少時代を見るのは、筆者のように子を持つ親としてはつらい! しかしながら、現状が不幸すぎた『Mother』『Woman』に比べると、つらい場面が回想シーンだったためか、覚悟していたほどどんよりしませんでした。

 ここ2年ほど連ドラから遠ざかり、映画にばかり出演していた広瀬ですが、同作で「初めてちゃんと演技を見た」という視聴者も意外に多そう。ボーイッシュな役柄ながら、甲高い声や長い前髪からチラ見えする大きな目……かわいさが隠しきれないあたり、「腹黒」「あざとい」と言われる広瀬にはピッタリの役ではないでしょうか? あと、幼少期のハリカを演じている子役の大迫莉榎が、声も演技も昔の芦田愛菜にソックリです。

 また、脚本の坂元氏といえば、昨年1月期に話題となった松たか子主演『カルテット』(TBS系)でもお馴染み。持本とるい子による「1日にスマホを3時間見てる人は、一生のうちに10年間見てることになるんですって。それでトイレに使ってる時間は、一生のうち3年!」「行くのやめて漏らし続けたら?」「3年長生きってことですよね」といった掛け合いシーンは、『カルテット』ファンが好きなアレではないでしょうか?

 残念ながら筆者は、こういったウィットに富んだ小粋でオシャレな会話劇を見ると「えーい、小ざかしい」とムズ痒くなってしまう体質ですが、『カルテット』ファンは『anone』も見たほうがいいと思います。

 というわけで、カノンを発見するシーンは少々強引だったものの、全体的には味わい深かった『anone』。一視聴者として最後まで見守っていきたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

広瀬すず主演の“どんより”ドラマ『anone』9.2%、『カルテット』ファン必見の理由

 広瀬すず主演連続ドラマ『anone(あのね)』(日本テレビ系)が10日にスタート。同枠前クールの綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』は、期間平均12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大健闘したものの、『anone』の初回は9.2%。人気枠の初回としては、少々物足りない数字となりました。

 脚本は、2010年放送の松雪泰子主演『Mother』(同)で芦田愛菜演じる幼女をゴミ袋に入れて捨てたり、13年放送の『Woman』で満島ひかり演じるシングルマザーに病気まで背負わせた坂元裕二氏。ほかにも、『Mother』『Woman』のスタッフが再集結しています。

 そんな、彦摩呂なら「不幸のミルフィーユや~」と叫びそうな“どんより展開”が待っていることは間違いなさそうな同作。キャッチコピーは、「私を守ってくれたのは、ニセモノだけだった。」だそうです。すでに、どよ~ん。

 日刊サイゾーでは、誰にも頼まれてないのに『anone』のレビューを最終回までお届け! 早速、初回のあらすじを振り返ります。

■倍賞美津子が大活躍

 一晩1,200円のネットカフェで同い年の有紗(碓井玲菜)と美空(北村優衣)と共に寝泊りしている19歳の辻沢ハリカ(広瀬)。特殊清掃員のバイト中は、死体跡がくっきり残った部屋を無表情で掃除する一方、暇な時間には、自身を“ハズレ”と名乗り、“カノン”と名乗る病気で入院中の男性とスマホのチャットゲームで会話を楽しむ日々。ハリカはカノンに、大好きなおばあちゃん(倍賞美津子)と森の中の家で幸せに暮らしていた8歳から12歳の思い出を話します。

 そんな中、有紗から海辺で大金が入った保冷バッグを見つけたとの報告が。450万円くらい入っていたといい、有紗はそのまま置いてきたから、3人で取りに行こうと提案。「おやじとカラオケ行ったら、いきなり殴られた」と前歯を1本失っている有紗は、「私、あのお金で差し歯入れるの!」とノリノリです。

 早速、ハリカはスケボーに、有紗と美空は自転車に乗って、海辺へ。テトラポッドの隙間に保冷バッグを見つけますが、裏切った美空が持っていたスタンガンで有紗を攻撃し、奪い去ってしまいます。

 そうこうしていると、金の持ち主である亜乃音(田中裕子)が登場。有紗から強引に保冷バッグを奪った後、なんだかんだあって、結局、スケボーで通りかかったハリカがゲット。金を持って逃げていると、幼少期におばあちゃんと過ごした家にたどり着きます。

 一方、余命半年を宣告された持本(阿部サダヲ)が営むカレーショップに、元放火犯のるい子(小林聡美)が来店。メニューにない焼きうどんを注文した揚げ句、代金を踏み倒すかなりヤベー女ですが、なぜか2人は意気投合。カレーショップの車で、一緒に死に場所を探す旅へ……。

■虐待受けてました

 幼少期に過ごした家で、おばあちゃんとの楽しかった日々を回想するハリカ。しかし、風見鶏から「君のその思い出は、間違ってるよ」との幻聴が……。

 本当は、この屋敷は全寮制の更生施設「ためがい学舎」で、両親にこの施設に入れられたハリカは、ここで虐待を受けていたようです。当時、ここで経営者の為貝(倍賞)から「あなたは病気」「あなたの名前はハズレ」と言われたハリカは、天真爛漫さを失ってしまったのだとか。はい、どんより。

 そんな過去に苦しみ続けるハリカですが、結局、保冷バッグは亜乃音の元へ返却。その帰り道、カノンが「窓から見える」と言っていたハシビロコウ(鳥)の看板をたまたま見つけ、近くの病院へ。すると、病室の窓越しにそれらしき男性を発見。チャットを送ると、カノンは“ハズレ”の正体がハリカであることを知っていてチャットで近づいたと告白。カノンは、「ためがい学舎」の元生徒の紙野彦星(清水尋也)だといい、ハリカと2人で脱走を試みたこともあるといいます。ハリカは彦星に会いたがりますが、彦星は「死ぬのが怖くなってしまう」という理由で会おうとしません。

 ラストは、保冷バッグの大金が偽札であることが発覚し、初回は終了です。

■『カルテット』要素も

「クッキーだって何枚も焼けば、ハズレができるの」と個性を封印されてしまったハリカの幼少時代を見るのは、筆者のように子を持つ親としてはつらい! しかしながら、現状が不幸すぎた『Mother』『Woman』に比べると、つらい場面が回想シーンだったためか、覚悟していたほどどんよりしませんでした。

 ここ2年ほど連ドラから遠ざかり、映画にばかり出演していた広瀬ですが、同作で「初めてちゃんと演技を見た」という視聴者も意外に多そう。ボーイッシュな役柄ながら、甲高い声や長い前髪からチラ見えする大きな目……かわいさが隠しきれないあたり、「腹黒」「あざとい」と言われる広瀬にはピッタリの役ではないでしょうか? あと、幼少期のハリカを演じている子役の大迫莉榎が、声も演技も昔の芦田愛菜にソックリです。

 また、脚本の坂元氏といえば、昨年1月期に話題となった松たか子主演『カルテット』(TBS系)でもお馴染み。持本とるい子による「1日にスマホを3時間見てる人は、一生のうちに10年間見てることになるんですって。それでトイレに使ってる時間は、一生のうち3年!」「行くのやめて漏らし続けたら?」「3年長生きってことですよね」といった掛け合いシーンは、『カルテット』ファンが好きなアレではないでしょうか?

 残念ながら筆者は、こういったウィットに富んだ小粋でオシャレな会話劇を見ると「えーい、小ざかしい」とムズ痒くなってしまう体質ですが、『カルテット』ファンは『anone』も見たほうがいいと思います。

 というわけで、カノンを発見するシーンは少々強引だったものの、全体的には味わい深かった『anone』。一視聴者として最後まで見守っていきたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

フジとジャニーズが“テレビの印象操作問題”に切り込むも……亀梨和也『FINAL CUT』7.2%のズッコケ発進

 KAT-TUN・亀梨和也主演連続ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』(関西テレビ制作、フジテレビ系)が9日にスタート。前クールの同枠で大コケした井上真央主演『明日の約束』の影響もあってか、初回平均視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と不安なスタートとなりました。

 亀梨が演じるのは、母親が女児殺害事件で犯人扱いされ、自殺に追い込まれた過去を持つ男。12年の時を経て、主人公は真犯人を探し出し、母を追い詰めた者たちへの復讐に燃えるとか……。

 はい、そうです。元SMAP・草なぎ剛主演で1年前にヒットした『嘘の戦争』とそっくりなんです。しかも、同じカンテレ制作の火曜ドラマ枠で、監督も同じ。おまけに主人公と敵対する役どころを藤木直人が演じる点も同じです。

 というわけで、同作は『銭の戦争』『嘘の戦争』に続く「草なぎ剛・復讐3部作」の3作目だったという説が浮上。草なぎが“新しい地図”を描いたがために、主演をジャニタレに取られたのではないかとウワサされています。

 そんな疑惑の同作ですが、日刊サイゾーでは最終回まで各話レビューをお届け。早速、初回のあらすじを振り返ります。

■裕木奈江が約23年ぶりの民放連ドラ

 中村慶介(亀梨)の母・恭子(裕木奈江)は、女手ひとつで慶介を育てながら、園長として保育園を切り盛り。しかし、女児が殺害される事件が起こり、ニュース番組『ザ・プレミアワイド』が、あたかも恭子が犯人であるかのように報道。精神的に追い詰められた恭子は、お風呂場で手首を切って自殺してしまいます。

 そんな12年前の出来事を思い出しムギギとなりながら、公園でパルクール(物を使わずに、周囲の地形や建物などを使って飛んだり登ったりするトレーニングカルチャー)をする慶介。ちなみに、亀梨が撮影中に左手人差し指を骨折したのは、どうやらこのシーンだったようです。

 慶介は、女児殺害事件の鍵を握る若葉(橋本環奈)に「たかはしまもる」の偽名で接近。若葉はデートのたびに勝負下着をつけていますが、慶介が手を出してこないことに不満げです。

 加えて、若葉の姉・雪子(栗山千明)にも「よしざわゆう」という偽名で近づく慶介。雪子も、たちまち慶介に胸キュンのようです。どうやら、慶介は女性を虜にできるモテキャラのようですね。

 着々と復讐計画を進める慶介ですが、ウェブサイト「MP.info.net」の管理人でもあります。初回では「MP.info.net」がどんなサイトなのかイマイチわかりませんでしたが、ここには『ザ・プレミアワイド』の取材でなんらかの被害を受けた人の情報が集まってくるみたいです。

 そんな「MP.info.net」に、喜美子(矢田亜希子)から『ザ・プレミアワイド』から取材を受けたとの書き込みが。慶介は早速、喜美子に事情を聞くため接触。喜美子は、心臓移植しか助かる見込みのない4歳の娘・みずきちゃんの移植費用のため、『ザ・プレミアワイド』の取材を受けるも、番組は恣意的な編集で病院の印象を操作。あたかも、主治医が医療ミスをしたかのような内容で放送したといいます。

 この話を受け、「僕たちにお任せください」と伝える慶介。ん? 「MP.info.net」って、もしかして復讐屋さんの依頼サイトなんでしょうか? 依然として「MP.info.net」が謎ですが、ここに書き込めば助けてくれるみたいです。

■「ファイナルカット」って何?

 慶介は、仲間の大地(Hey! Say! JUMP・高木雄也)と共に、『ザ・プレミアワイド』のプロデューサー・井出(杉本哲太)を徹底的に監視。井出は、12年前の事件の際も同番組のプロデューサーを務めており、慶介はかなりの恨みを持っているようです。

 そんな中、『ザ・プレミアワイド』の恣意的な編集のせいで、みずきちゃんの主治医が病院を辞める事態に。喜美子は井出に「(番組から)病院に謝罪してください」と頼みますが、逆に井出から“募金詐欺目的の胡散臭い両親”のように報じることも可能だと脅されてしまいます。

 この後、井出を呼び出した慶介は、井出の素顔を隠し撮りした数々の映像を「ネットにバラ撒く」と脅迫。「お前の人生を編集するのは、俺だ」と、うまいことを言った後、キメ顔で「つまり、これがあなたの、ファイナルカットです」と敬語で言い放ちます。どうやら、これがキメゼリフみたいです。

 ちなみに、フジのドラマ資料によると、同作における「ファイナルカット」とは、「公開されるとその人の人生が終わる致命的な映像」のことだとか。しかし、劇中ではこの言葉が唐突に出てくるので、正直「へ?」ってなります。

 映画やテレビ番組の公開用の最終編集版を指す映像を、業界では「ファイナルカット」と呼ぶようですが、同ドラマの使用方法としては、プロレス技の“首折り落とし”を指す「ファイナルカット」のほうが意味合いは近いのかもしれません。それにしてもこのキメゼリフ、モヤモヤする……。

 そんなこんなで、慶介に脅された井出は、『ザ・プレミアワイド』の編集会議で、みずきちゃんの病院へ謝罪することを提案。しかし、司会者の百々瀬(藤木直人)は、その場で井出が放送賞を受賞した際のトロフィーを机にガンガン打ちつけ、狂ったように激怒。「さあ、てーへんだ、てーへんだ!」と昔の瓦版屋の口上を再現し、井出に説教をし始めます。

 なるほど、このドラマの見どころは、亀梨の復讐っぷりでも、華麗なパルクールでもなく、藤木の怪演で間違いなさそうです。そういえば、『嘘の戦争』の藤木も最高だったなあ……。

 ラストは、慶介が実は警察官であることが発覚し、初回は終了です。

■見どころは、亀梨よりも藤木!

 どうしても「もし、草なぎが主演だったら……」と想像しながら見てしまった初回ですが、とりあえず亀梨の化粧っ気が薄れてて安心しました。昨年、4月期の主演ドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)は、目張りとファンデーション感が強烈で、最後までサラリーマンに見えなかったんですよ……。

 また、アクのない演技が良くも悪くも特徴的な亀梨なだけに、草なぎのような“ムギギ感”は期待できなさそうですが、その分、藤木演じるクセの強いキャラクターが視聴者を楽しませてくれそうです。

 ストーリー的には、テレビ局の捏造編集による印象操作を糾弾する内容を、フジやジャニーズ事務所がよくやったなという印象。近年、ニュース番組の司会にジャニタレを送り込み、都合の悪い芸能ニュースをファイナルカットしているジャニーズ事務所は、どんな顔してこのドラマの制作に携わってるんだろう……と想像することも含め、ワクワクするドラマと言えそうです。

 そんな、いろいろと楽しみ方が多そうな『FINAL CUT』ですが、まだ始まったばかり。視聴率が心配ではありますが、最終回まで見守っていきます!
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

『ドクターX』独走! 月9が『逃げ恥』人気に便乗!? 『ひよっこ』脚本家作品が謎の激コケ……冬ドラマ視聴率ランキング

 今月、最終回を迎えた民放プライム帯連続ドラマを、ランキング形式で振り返ります(ビデオリサーチ調べ、関東地区/クールまたぎ除く)。

1位『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)20.7%
2位『陸王』(TBS系)16.0%
3位『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)12.7%
4位『コウノドリ』(TBS系)11.9%
5位『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)8.7%
6位『監獄のお姫さま』(TBS系)7.7%
7位『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ計)6.7%
8位『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)6.5%
9位『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)6.1%
10位『明日の約束』(フジテレビ系)5.7%
11位『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~』(テレビ東京系)4.0%

■ツートップが15%超え!

 トップはいわずもがな、米倉涼子主演『ドクターX』の第5期。「結末がわかっていても、やっぱり見ちゃうのよね~」という人が多いのでしょうね。ただ、今回は脚本に中園ミホ氏が参加しなかったせいか、薄っぺらいストーリーが目立った印象も。特に最終回は、ご都合主義展開が満載で、「シリーズ史上、最低」との声も少なくないようです。

 今回は、最終回目前で主人公・大門未知子が余命3カ月の後腹膜肉腫を患っていることが判明! 漫画『ブラック・ジャック』や、ロシア人登山家(関連記事 http://tocana.jp/2015/05/post_6490_entry.html)よろしく、「ついに自分で自分を手術か!?」と淡い期待を寄せてしまいましたが、そんな尖ったシーンはありませんでした。

 2位は、最終回が自己最高の20.5%を記録した役所広司主演『陸王』。筆者は、ビートたけし扮する鬼瓦権造のような役柄を演じた名優・寺尾聰に、「ありがとう!」と高級海苔とかをあげたい気持ちです。

 しかし、ほぼ全ての回の山場で、決まって「エーブリデーアイリッスントゥーマイハー♪」と、Little Glee Monsterの「Jupiter」が流れていた同作ですが、これが本当に邪魔で邪魔で……。役所、志賀廣太郎、正司照枝など、いぶし銀の演技に酔いしれている筆者の心を、毎回、見事に興ざめさせてくれました。逆に言えば、「リトグリうぜー!」と思っていた視聴者ほど、このドラマにのめり込んでいたという、ある意味リトマス試験紙的なものだったとも……!?

■『コウノドリ』を降ろされた俳優

 3位は、兎にも角にも女優・綾瀬はるかの魅力が爆発していた『奥様は、取り扱い注意』。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが共演した映画『Mr.&Mrs. スミス』(2005)のオマージュとも思える同作ですが、“元特殊工作員の主婦”という役柄を演じた綾瀬のアクションシーンがエロくてたまりませんでした。

 難癖をつけるとすれば、原作・脚本の金城一紀氏が女性視聴者を意識するあまり、レイプや乳がん、女の友情といったフェミ展開を“雑に”盛り込んでいた点が残念……。それを除けば、完成度の高い娯楽作品に仕上がっており、視聴者の満足度も総じて高かったのではないでしょうか?

 4位は、綾野剛が眉と目尻を垂らし、三角形の目で産婦人科医を演じた『コウノドリ』の第2シリーズ。第1シリーズで麻酔科医役を演じた東京03・豊本明長がしれっと降ろされていたのは、濱松恵の暴露の影響でしょうか?

 ハッピーな結末を迎える妊婦キャラが多かったからか、第1シリーズに比べると泣きどころは少なかったものの、第5話の死産展開で号泣する視聴者が続出。

 また、お腹の大きな妻の横でオロオロしている夫役には、ナオト・インティライミや、ゴールデンボンバー・喜矢武豊といった意外なキャストも。劇中で無神経亭主を演じたナオトですが、Twitterでは「#うちのインティライミ」というハッシュタグが散見され、夫の愚痴をこぼすママが相次ぎました。

■『ひよっこ』脚本家ドラマ、謎の激コケ

 7位は、最終回で月9史上最低となる4.6%を記録してしまった篠原涼子主演『民衆の敵』。“市政エンターテインメント”とうたっていた同作ですが、途中からエンターテインメント性は薄れ、地味で説教臭い市議会内の内紛ドラマに。石田ゆり子や高橋一生といった旬の俳優を揃えたものの、「俳優の無駄遣い」感は否めません。

 また、第8話で石田演じるシングルマザーに「恋愛できなかったら、子どもを持つ幸せも諦めなくてはいけないんでしょうか!?」「家族の形はひとつじゃない」などと“精子提供”について語らせていた同作。これって、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で話題となった「自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまいなさい!」というセリフ的なフィーバーを狙ったものだったのでしょうか? あまりにも唐突だったため、疑ってしまいます。

 9位は、ディーン・フジオカと武井咲がダブル主演を務めた『今からあなたを脅迫します』。しかし、妊娠中の武井はどんどん登場シーンが減り、劇中ではもはやなんだかよくわからない存在と化していきました。そのせいか否か、日テレでは珍しい大コケぶり。最初からディーンの単独主演であれば、こんな事態にはならなかったかも?

 そんなディーン以上に大コケしたのが、沢村一樹主演で金曜夜8時台に放送された『ユニバーサル広告社』。初回から4.4%と低調だった同作ですが、最終回ではなんと2.9%まで落ち込んでしまいました。

「テレ東のドラマなんてこんなもんだろ?」と思った方、ノンノン。このボロボロぶり、結構見過ごせないんですよ。だって、同枠前クールの小泉孝太郎主演『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』は、期間平均7.2%だったんですよ。しかも、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』の岡田惠和氏が脚本を手掛けているというのに……。視聴者の満足度は高いようなので、なぜこんなことになってしまったのか、今期最大の謎です。

 そんなわけで、さまざまなネタを提供してくれた秋ドラマ。日刊サイゾーでは、来年も引き続き全話レビュー(http://admin.cyzo.com/review.html)をお届けしますので、暇つぶしに覗いていってくださいね。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

『ドクターX』独走! 月9が『逃げ恥』人気に便乗!? 『ひよっこ』脚本家作品が謎の激コケ……冬ドラマ視聴率ランキング

 今月、最終回を迎えた民放プライム帯連続ドラマを、ランキング形式で振り返ります(ビデオリサーチ調べ、関東地区/クールまたぎ除く)。

1位『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)20.7%
2位『陸王』(TBS系)16.0%
3位『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)12.7%
4位『コウノドリ』(TBS系)11.9%
5位『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)8.7%
6位『監獄のお姫さま』(TBS系)7.7%
7位『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ計)6.7%
8位『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)6.5%
9位『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)6.1%
10位『明日の約束』(フジテレビ系)5.7%
11位『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~』(テレビ東京系)4.0%

■ツートップが15%超え!

 トップはいわずもがな、米倉涼子主演『ドクターX』の第5期。「結末がわかっていても、やっぱり見ちゃうのよね~」という人が多いのでしょうね。ただ、今回は脚本に中園ミホ氏が参加しなかったせいか、薄っぺらいストーリーが目立った印象も。特に最終回は、ご都合主義展開が満載で、「シリーズ史上、最低」との声も少なくないようです。

 今回は、最終回目前で主人公・大門未知子が余命3カ月の後腹膜肉腫を患っていることが判明! 漫画『ブラック・ジャック』や、ロシア人登山家(関連記事 http://tocana.jp/2015/05/post_6490_entry.html)よろしく、「ついに自分で自分を手術か!?」と淡い期待を寄せてしまいましたが、そんな尖ったシーンはありませんでした。

 2位は、最終回が自己最高の20.5%を記録した役所広司主演『陸王』。筆者は、ビートたけし扮する鬼瓦権造のような役柄を演じた名優・寺尾聰に、「ありがとう!」と高級海苔とかをあげたい気持ちです。

 しかし、ほぼ全ての回の山場で、決まって「エーブリデーアイリッスントゥーマイハー♪」と、Little Glee Monsterの「Jupiter」が流れていた同作ですが、これが本当に邪魔で邪魔で……。役所、志賀廣太郎、正司照枝など、いぶし銀の演技に酔いしれている筆者の心を、毎回、見事に興ざめさせてくれました。逆に言えば、「リトグリうぜー!」と思っていた視聴者ほど、このドラマにのめり込んでいたという、ある意味リトマス試験紙的なものだったとも……!?

■『コウノドリ』を降ろされた俳優

 3位は、兎にも角にも女優・綾瀬はるかの魅力が爆発していた『奥様は、取り扱い注意』。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが共演した映画『Mr.&Mrs. スミス』(2005)のオマージュとも思える同作ですが、“元特殊工作員の主婦”という役柄を演じた綾瀬のアクションシーンがエロくてたまりませんでした。

 難癖をつけるとすれば、原作・脚本の金城一紀氏が女性視聴者を意識するあまり、レイプや乳がん、女の友情といったフェミ展開を“雑に”盛り込んでいた点が残念……。それを除けば、完成度の高い娯楽作品に仕上がっており、視聴者の満足度も総じて高かったのではないでしょうか?

 4位は、綾野剛が眉と目尻を垂らし、三角形の目で産婦人科医を演じた『コウノドリ』の第2シリーズ。第1シリーズで麻酔科医役を演じた東京03・豊本明長がしれっと降ろされていたのは、濱松恵の暴露の影響でしょうか?

 ハッピーな結末を迎える妊婦キャラが多かったからか、第1シリーズに比べると泣きどころは少なかったものの、第5話の死産展開で号泣する視聴者が続出。

 また、お腹の大きな妻の横でオロオロしている夫役には、ナオト・インティライミや、ゴールデンボンバー・喜矢武豊といった意外なキャストも。劇中で無神経亭主を演じたナオトですが、Twitterでは「#うちのインティライミ」というハッシュタグが散見され、夫の愚痴をこぼすママが相次ぎました。

■『ひよっこ』脚本家ドラマ、謎の激コケ

 7位は、最終回で月9史上最低となる4.6%を記録してしまった篠原涼子主演『民衆の敵』。“市政エンターテインメント”とうたっていた同作ですが、途中からエンターテインメント性は薄れ、地味で説教臭い市議会内の内紛ドラマに。石田ゆり子や高橋一生といった旬の俳優を揃えたものの、「俳優の無駄遣い」感は否めません。

 また、第8話で石田演じるシングルマザーに「恋愛できなかったら、子どもを持つ幸せも諦めなくてはいけないんでしょうか!?」「家族の形はひとつじゃない」などと“精子提供”について語らせていた同作。これって、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で話題となった「自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまいなさい!」というセリフ的なフィーバーを狙ったものだったのでしょうか? あまりにも唐突だったため、疑ってしまいます。

 9位は、ディーン・フジオカと武井咲がダブル主演を務めた『今からあなたを脅迫します』。しかし、妊娠中の武井はどんどん登場シーンが減り、劇中ではもはやなんだかよくわからない存在と化していきました。そのせいか否か、日テレでは珍しい大コケぶり。最初からディーンの単独主演であれば、こんな事態にはならなかったかも?

 そんなディーン以上に大コケしたのが、沢村一樹主演で金曜夜8時台に放送された『ユニバーサル広告社』。初回から4.4%と低調だった同作ですが、最終回ではなんと2.9%まで落ち込んでしまいました。

「テレ東のドラマなんてこんなもんだろ?」と思った方、ノンノン。このボロボロぶり、結構見過ごせないんですよ。だって、同枠前クールの小泉孝太郎主演『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』は、期間平均7.2%だったんですよ。しかも、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』の岡田惠和氏が脚本を手掛けているというのに……。視聴者の満足度は高いようなので、なぜこんなことになってしまったのか、今期最大の謎です。

 そんなわけで、さまざまなネタを提供してくれた秋ドラマ。日刊サイゾーでは、来年も引き続き全話レビュー(http://admin.cyzo.com/review.html)をお届けしますので、暇つぶしに覗いていってくださいね。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

ラストシーンに鳥肌……『民衆の敵』最終回は“月9史上最低4.6%”篠原涼子の黒歴史確定!

 篠原涼子主演の月9『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)。25日放送の最終回(15分拡大SP)の平均視聴率は、単話として月9史上最低の4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。1月期の西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』第6話の5.0%を0.4%も下回ってしまいました。ああ……、前クールの月9『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』の最終回は、16.4%だったのに……。

 なお、『民衆の敵』全10話の期間平均視聴率は、『突然ですが、明日結婚します』と並ぶ6.7%。最近、地味などんより展開が続いていた同作ですが、「見たくないなあ……」「全話レビュー書くって言わなきゃよかったなあ……」という気持ちが募るあまり、最終回の放送中は裏番組の『きょうの料理』(NHK Eテレ)で束の間の逃避を計ってしまいました。だって、土井善晴先生が白みそ仕立てのお雑煮(丸餅入り)作ってたんだもん。ハッピー。

 で、『民衆の敵』って初回は9.0%と、ここまで悪くなかったんですよ。なんで約半分にまで落ち込んでしまったのでしょう? その原因を探りつつ、あらすじを振り返ります。

※前回までのレビューはこちら
http://www.cyzo.com/tag/民衆の敵

■一生のペロペロシーンは?

 市議会のドン・犬崎(古田新太)にはめられ、不正献金の疑いをかけられてしまった佐藤智子市長(篠原涼子)。そんな中、藤堂(高橋一生)が千葉報知新聞の和美(石田ゆり子)に接触。「犬崎を告発してほしい」と、犬崎会派の不正流用された領収書のコピーを預けます。

 新聞の一面で不正献金が報じられた犬崎は、マスコミから追及される身に。さらに、犬崎の手下だった元福祉課長の富田(渡辺いっけい)は、犬崎が前市長の河原田(余貴美子)や智子を貶めていたことを暴露。自身も嫌疑をかけることに協力したことを認めます。

 市議会から犬崎が去り、「やっと市長の仕事ができる」「ここからが本当のスタート」と笑顔を見せる智子。犬崎が押し進めてきたニューポート建設計画も白紙に戻るかと思いきや、藤堂が智子に向かって「僕は、ニューポート建設に賛成している」と告白。ニューポート建設の真の目的は“産廃処理場”の併設であり、「国から多額の交付金が入ります。その交付金があれば、佐藤市長の福祉政策はすべて実現します」と説明します。

 これに、智子は「そんな良いことだったらさ、なんで最初からそう言わないの?」と反論。藤堂は「最初から言ったら、みんな反対するでしょ?」「民衆に伝えず、導いたほうがいいこともある」と反論し、選挙投票に行った経験が「ない」という智子に“主権在民”について説明します。

 この後もあーだこーだと政治論を交わす2人。「みんなのために1人が犠牲になるのはおかしい」と言い切る智子に、藤堂は「僕は国政に行って、みんなの幸せを選びます」と吐き捨て、その場を去っていきます。

■一生のチュパチュパシーンは?

 産廃処理場の建設計画について市民に公表した智子は、「議会を開いて、みなさんに決めてもらいたいと思います」と、この件は直接民主主義制で決めると宣言。1回目の「市民の議会」では閑古鳥が鳴いていたものの、智子や仲間たちがビラなどで参加を呼びかけ、徐々に人が集まるように。

 一方、「どうしても書きたいことがある」と新聞社に辞表を提出した和美は、『佐藤智子の挑戦 あおば市の投票率を全国一にした市長』という本を執筆、出版します。

 そして、場面は3年後へ。子どもを抱えた未亜(前田敦子)や、市議を続けている岡本(千葉雄大)や園田(トレンディエンジェル・斎藤司)、市長の座に戻った河原田、穏やかな隠居生活を送る犬崎、大学で勉強するデリヘル嬢・莉子(今田美桜)、政治記者として活躍する和美、国政で活躍する藤堂の姿がパッパッと少しずつ映り、最後は議員バッジを付けた智子が登場。国会議事堂を背景に、カメラ目線で「本当に、この世の中を変えられるのは、あなたです」と微笑み、終了です。

■う……

 うぜええーーー!! 最後のセリフ、うぜええーーー!!

 いや、響く人には響くんでしょうよ。でも、報酬金目的で市議会議員になった主婦が、カメラ目線で「政治への無関心はダメ」って視聴者に説教するまでがあまりにも短すぎて……。しかも、これまで描いてたのって、ほとんど市議会内の内紛だったじゃん。最終回に「政治への無関心」っていうテーマをギュウギュウに詰め込まれても……。これ100回見るより、池上彰が笑顔で「みなさん、今、議会で何が行われてるか、知りたくないですか?」って1回言ったほうが、よっぽど人々の興味を引きますよ……。

 ちなみに、9回目に開かれた「市民の議会」で、智子は「いいですか、みなさん。私たち、ひとりひとりの無関心が積み重なって、結局は一部の人間だけが得をする。そんな世の中になってしまうんです! あとになって、あれ、おかしいなあ、なんて思ったって、もう遅いんですよ。民衆の敵は外にいるんではありません。私たち、ひとりひとりの無関心、それこそが民衆の敵なんです!」と力説するんですが、どうしても「なんで大切なこと描いてるのに、『民衆の敵』をみんな見てくれないの!? 見てくれない視聴者こそ、民衆の敵よ!」という制作サイドの嘆き声に聞こえてしまって、物悲しく感じられてしまいました。

 というわけで、一生がデリヘル嬢役の女の子とケーキの生クリームをペロペロしていた頃がピークだった『民衆の敵』。いつまでも「篠原の黒歴史」と言われるのはかわいそうなので、早く忘れてあげましょう。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

ラストシーンに鳥肌……『民衆の敵』最終回は“月9史上最低4.6%”篠原涼子の黒歴史確定!

 篠原涼子主演の月9『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)。25日放送の最終回(15分拡大SP)の平均視聴率は、単話として月9史上最低の4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。1月期の西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』第6話の5.0%を0.4%も下回ってしまいました。ああ……、前クールの月9『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』の最終回は、16.4%だったのに……。

 なお、『民衆の敵』全10話の期間平均視聴率は、『突然ですが、明日結婚します』と並ぶ6.7%。最近、地味などんより展開が続いていた同作ですが、「見たくないなあ……」「全話レビュー書くって言わなきゃよかったなあ……」という気持ちが募るあまり、最終回の放送中は裏番組の『きょうの料理』(NHK Eテレ)で束の間の逃避を計ってしまいました。だって、土井善晴先生が白みそ仕立てのお雑煮(丸餅入り)作ってたんだもん。ハッピー。

 で、『民衆の敵』って初回は9.0%と、ここまで悪くなかったんですよ。なんで約半分にまで落ち込んでしまったのでしょう? その原因を探りつつ、あらすじを振り返ります。

※前回までのレビューはこちら
http://www.cyzo.com/tag/民衆の敵

■一生のペロペロシーンは?

 市議会のドン・犬崎(古田新太)にはめられ、不正献金の疑いをかけられてしまった佐藤智子市長(篠原涼子)。そんな中、藤堂(高橋一生)が千葉報知新聞の和美(石田ゆり子)に接触。「犬崎を告発してほしい」と、犬崎会派の不正流用された領収書のコピーを預けます。

 新聞の一面で不正献金が報じられた犬崎は、マスコミから追及される身に。さらに、犬崎の手下だった元福祉課長の富田(渡辺いっけい)は、犬崎が前市長の河原田(余貴美子)や智子を貶めていたことを暴露。自身も嫌疑をかけることに協力したことを認めます。

 市議会から犬崎が去り、「やっと市長の仕事ができる」「ここからが本当のスタート」と笑顔を見せる智子。犬崎が押し進めてきたニューポート建設計画も白紙に戻るかと思いきや、藤堂が智子に向かって「僕は、ニューポート建設に賛成している」と告白。ニューポート建設の真の目的は“産廃処理場”の併設であり、「国から多額の交付金が入ります。その交付金があれば、佐藤市長の福祉政策はすべて実現します」と説明します。

 これに、智子は「そんな良いことだったらさ、なんで最初からそう言わないの?」と反論。藤堂は「最初から言ったら、みんな反対するでしょ?」「民衆に伝えず、導いたほうがいいこともある」と反論し、選挙投票に行った経験が「ない」という智子に“主権在民”について説明します。

 この後もあーだこーだと政治論を交わす2人。「みんなのために1人が犠牲になるのはおかしい」と言い切る智子に、藤堂は「僕は国政に行って、みんなの幸せを選びます」と吐き捨て、その場を去っていきます。

■一生のチュパチュパシーンは?

 産廃処理場の建設計画について市民に公表した智子は、「議会を開いて、みなさんに決めてもらいたいと思います」と、この件は直接民主主義制で決めると宣言。1回目の「市民の議会」では閑古鳥が鳴いていたものの、智子や仲間たちがビラなどで参加を呼びかけ、徐々に人が集まるように。

 一方、「どうしても書きたいことがある」と新聞社に辞表を提出した和美は、『佐藤智子の挑戦 あおば市の投票率を全国一にした市長』という本を執筆、出版します。

 そして、場面は3年後へ。子どもを抱えた未亜(前田敦子)や、市議を続けている岡本(千葉雄大)や園田(トレンディエンジェル・斎藤司)、市長の座に戻った河原田、穏やかな隠居生活を送る犬崎、大学で勉強するデリヘル嬢・莉子(今田美桜)、政治記者として活躍する和美、国政で活躍する藤堂の姿がパッパッと少しずつ映り、最後は議員バッジを付けた智子が登場。国会議事堂を背景に、カメラ目線で「本当に、この世の中を変えられるのは、あなたです」と微笑み、終了です。

■う……

 うぜええーーー!! 最後のセリフ、うぜええーーー!!

 いや、響く人には響くんでしょうよ。でも、報酬金目的で市議会議員になった主婦が、カメラ目線で「政治への無関心はダメ」って視聴者に説教するまでがあまりにも短すぎて……。しかも、これまで描いてたのって、ほとんど市議会内の内紛だったじゃん。最終回に「政治への無関心」っていうテーマをギュウギュウに詰め込まれても……。これ100回見るより、池上彰が笑顔で「みなさん、今、議会で何が行われてるか、知りたくないですか?」って1回言ったほうが、よっぽど人々の興味を引きますよ……。

 ちなみに、9回目に開かれた「市民の議会」で、智子は「いいですか、みなさん。私たち、ひとりひとりの無関心が積み重なって、結局は一部の人間だけが得をする。そんな世の中になってしまうんです! あとになって、あれ、おかしいなあ、なんて思ったって、もう遅いんですよ。民衆の敵は外にいるんではありません。私たち、ひとりひとりの無関心、それこそが民衆の敵なんです!」と力説するんですが、どうしても「なんで大切なこと描いてるのに、『民衆の敵』をみんな見てくれないの!? 見てくれない視聴者こそ、民衆の敵よ!」という制作サイドの嘆き声に聞こえてしまって、物悲しく感じられてしまいました。

 というわけで、一生がデリヘル嬢役の女の子とケーキの生クリームをペロペロしていた頃がピークだった『民衆の敵』。いつまでも「篠原の黒歴史」と言われるのはかわいそうなので、早く忘れてあげましょう。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)