広瀬すずの出番激減、水子まで登場……自由すぎる問題作『anone』自己最低6.4%で“大コケ”のワケ

 万人受けは絶望的ともいえるクセの強さから、案の定、大コケしている広瀬すず主演『anone(あのね)』(日本テレビ系)。先月31日放送の第4話の平均視聴率は、過去最低の6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。初回の9.2%以降、右肩下がりが続いています。

 初回は主人公・ハリカ(広瀬)の虐待エピソード、第2話は亜乃音(田中裕子)の悲しい身の上、第3話はドタバタ誘拐劇と、毎回、話の方向がコロコロと変わり、もはや面白いんだか面白くないんだか計れないうちに振り落とされそうな筆者ですが、第4話も必死であらすじを振り返ります。

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■ついに水子まで登場!

 亜乃音の1,000万円を持ち逃げしたるい子(小林聡美)は、1人暮らし中のアパートの畳に金をバラ撒き、その上に寝てスリスリ。そうこうしていると、るい子の部屋の前の住人だか、隣の住人だかに「金を貸している」という怪しい男が訪ねてきたりします。

 明らかに1人暮らし用の狭いアパートですが、るい子の近くにはなぜか靴を履いた女子高生の姿が。るい子は高校時代、初体験で妊娠・流産を経験。そのとき、るい子の中で水子が実体化し、アオバ(蒔田彩珠)と名付け一緒に生活してきたといいます。はい、ついに幻覚的なキャラが出てきました。まだ開始5分ですが、今回も受け止められるか不安……。

 流産後のるい子は、OLを経て、現在の夫(関幸司)と結婚し、出産。しかし、姑(高林由紀子)や息子の樹(武藤潤)とうまくいかず、るい子がリビングで倒れた際も、2人はるい子を跨いで外出するほどの関係に……。ついに半年前、樹に「お金稼いで、樹を迎えに行くから」と言い残し、家出したそうです。

 そして、いざ手にした1,000万円を持って樹を迎えに行こうとしていたところで、ハリカと持本(阿部サダヲ)に見つかり、1,000万円を返却するよう迫られるるい子。しかし、隠し場所から金が消えていることに気付き、大慌て。どうやら、序盤で登場した怪しい男が、るい子の留守中に金を盗んだようです。

■不倫展開フラグ?

 途方に暮れたるい子は、夫たちが住む自宅に戻ると言い出します。が、持本がいきなり「あなたのことが好きなんです!」と告白。るい子はこれをスルーして自宅へ戻るも、夫から離婚届を突きつけられます。

 最後の願いとして、樹と夕食を作りたいと懇願するるい子のため、嫌々ハンバーグ作りの手伝いを始める樹。しかし、4人分の夕食が出来上がった頃には、姑も夫も樹も外食へ出かけてしまい、結局、アオバと2人で食事を取ることに。アオバに「こっちにおいでよ」とあの世へ誘われるますが、「もうしばらく生きてみる」と自殺を留まり、1,000万円が返せない代わりに警察への自首を決意します。

 一方、亜乃音は、15年前に家出したシングルマザーの娘・玲(江口のりこ)と再会。手土産のイチゴを渡す間もなく、玲に「私、再婚するんだ」「約束してくれるかなあ、二度と私たちに近づかないって」と、冷たくすごまれてしまいます。

 ラストは、玲と息子が暮らすアパートから、なぜか妻子持ちの理市(瑛太)がひょっこり顔を出し、不倫をにおわせたところで第4話が終了です。

■これは一体……

 主演のはずの広瀬の登場シーンは申し訳程度で、るい子と水子による“あったかストーリー”が主だった第4話。今回でかなり耐性がつきましたから、最終回までにどんな突飛な展開がぶっこまれても、私は大丈夫! たぶん!

 ただ、これまで散々、自分勝手に振る舞ってきたるい子が、なぜ突然「自首する」と言い出したのか、心の動きがイマイチ理解できない……。だって、初めて入ったカレー屋でメニューにない焼きうどんを平気で頼んだり、自分は“会社の倉庫に火をつけて5年も服役してた元犯罪者”と謎すぎる嘘をつく(あれ? 嘘ってことでいいんですよね?)女性ですよ? 自殺を覚悟した人間は、ここまでクレイジーになれるという演出でしょうか? ああ、もう何がなんだか……。

 気になる伏線は多々あれど、一生懸命見ていると頭がとろけて「私は一体、何を見せられているのだろう……」という気分になってくる『anone』。最終回まで自分の体力が残っているか、心配です!
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

今期最凶の駄作!? 亀梨和也のワンパターン復讐劇『FINAL CUT』は、なぜこんなにもつまらないのか

 数字、評判ともに“微妙”といわざるを得ないKAT-TUN・亀梨和也主演『FINAL CUT』(関西テレビ制作、フジテレビ系)。30日放送の第4話の平均視聴率は、3回連続で6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした

 毎回、同じパターンで復讐を繰り返す主人公ですが、うまくいきすぎるゆえに、ドキドキ感はゼロ……。特に前回は、驚くような見せ場もなく、ダラダラと進む中でついに睡魔に襲われてしまいました……。

 もはや子守唄と化し始めている『FINAL CUT』ですが、第4話も睡魔に負けず、あらすじを振り返っていきます!

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■主人公の運営サイトは、掲示板じゃなかった!

 これまで、ネット掲示板なんだか、闇サイトなんだか、よくわからなかった慶介(亀梨)が運営しているサイト「MP.info.net」ですが、今回、序盤で画面がアップになったことで、なんとなく明らかに。

 目を凝らして見てみると、掲示板ではなく「報道被害者のための救済サイト」で、サイト名の「MP」は「メディア・パニッシュメント(報道断罪)」の略なんだとか。また、「報道被害者を救いたい—。その一心で、私たちは当サイトを~」といったサイトの説明もチラ見え。

 また、今回、パソコンの画面上に「新着メール」とのポップアップが登場しましたから、これまで掲示板への書き込みに見えた被害者の訴えは、メールだったみたいです。これ、一時停止したからわかったものの、普通に見てたらわからないですよ……。

 今回、「MP.info.net」に助けを求めたのは、子役として活動する“こうきくん”の母親。オーディション会場で人気子役の“ゆめちゃん”が階段から落ちてケガを負った際、近くにいたこうきくんが「押したのでは?」と疑われ、マスコミから追われているといいます。

 このシーンを見る限り、こうきくんを追いかけているマスコミ媒体は複数ありそうですが、慶介は個人的に恨みを持つ『ザ・プレミアワイド』だけをロックオン。早速、同番組のカメラマン・皆川(やついいちろう)の鞄に隠しカメラを仕込みます。

■ぐうぐう……

 慶介の読みどおり、こうきくんを執拗に追いかけまわす皆川。こうきくんが必死で逃げていると、2メートル程の高さから転落。こうきくんは「痛い……」と足を痛がりますが、皆川は気に留めず、カメラを向けながら「押した? 君は、ゆめちゃんを押しましたか?」と詰問。すると、こうきくんは「押しました」と罪を認めてしまいました。

 この直後、慶介が到着。こうきくんに事情を聞くと、リュックの中から「お母さんに内緒で飼っている」というハムスターを取り出し、「本当のことを言ったら、捨てられる……」としょんぼり。ゆめちゃんは、こうきくんのリュックから逃げ出したこのハムスターに驚いて、足を踏み外したんだそうです。なんじゃそりゃ。

 その晩、皆川を競馬場に呼び出した慶介は、巨大スクリーンに皆川を隠し撮りした映像を映し出し……もうここからは、初回からずっと同じパターンなので省略します……。もう眠いし……。

■「GYAO!」のサイドストーリーのほうが見応え高し

 はあ、なんてワンパターンで退屈な脚本なのでしょう……。しかも、犯人はハムスターなのに、ゆめちゃんのドラマ出演を大々的に宣伝するため、所属事務所が戦略的に沈黙しているって……それなら、情報に踊らされてるマスコミよりも、こうきくんをかばわずに無視を決め込んでるゆめちゃんの所属事務所が悪いんじゃ……。

 相変わらず見せ場もなく、本編にすっかり期待が持てなくなってしまった筆者ですが、若手ディレクター役の林遣都の巧妙な演技にはうっとり。細かい表情の作り方とか、本当にすごい! 歴然とした演技力の差に、亀梨がかわいそうになるほどです。

 ちなみに、無料動画サイト「GYAO!」では番組終了後、林が主演を務める約5分間のチェインストーリーを毎回配信。『ザ・プレミアワイド』のスタッフ2人が社内でダラダラと話しているだけのミニドラマですが、林の演技もさることながら、脚本(本編と違う人が書いてる)もしっかりしていて面白いんですよ……って、本編より5分のサイドストーリーのほうが見応えあるって、どんだけー!

 というわけで、IKKOさんすらあまり言わなくなったギャグが飛び出すほど、脚本が残念すぎる『FINAL CUT』。林や藤木直人や水野美紀といった役者の無駄遣いにならないことを祈るばかりです。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

山田涼介『もみ消して冬』、『鋼の~』汚名返上も……“ジャニーズバーターシーン”が退屈!?

 小澤征悦の“堀内孝雄顔”がコメディ感を倍増させている『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)。27日放送の第3話の平均視聴率は、前回と同じ11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。

 2016年に主演を務めた月9『カインとアベル』(フジテレビ系)は全話1ケタと惨敗、昨年12月公開の主演映画『鋼の錬金術師』でも散々な目に遭ったHey! Say! JUMP・山田涼介ですが、今作で汚名返上できそうで何よりです。

 なお、“痛快「どコメディ」ホームドラマ”をうたう同作ですが、初回ではおサムいシーンが続き、死んだ魚のような目でテレビを眺めてしまった筆者。しかし、第2話ではサムさがだいぶ軽減し、一般的なコメディドラマとして違和感なく見られるようになってきました。助かった!

 というわけで、第3話のあらすじを振り返ります。

■お決まりシーンは“ジャニーズ忖度”か

 世間から「平成の華麗なる一族」と呼ばれる秀才一家・北沢家。そこに20年仕える執事の小岩井(浅野和之)が、崖から飛び降り自殺を図ろうとしたとして、警察が保護。何やら小岩井は、この前日にメイド喫茶「ミルキー王国 別館」から出てきたところで長男の博文(小澤)と鉢合わせに。博文と目が合った途端、走って逃げたといいます。

“執事がメイドにはまっていた!”という週刊誌が食いつきそうな事態に、父・泰蔵(中村梅雀)は「あいつの居場所は、もう家にはない!」と激怒。小岩井を幼少期から慕う秀作(山田)は、泰蔵に結論を待つよう頼み込み、警察へ小岩井を迎えに行きます。

 小岩井に事情を聞くと、「海を眺めていただけ」と自殺を否定。さらに、「あなたの子守をするのは、もううんざりなんですよ!」と秀作に本音をぶちまけ、退職願を渡して去ってしまいます。

 そんな中、小岩井の娘・冨美代(桜井日奈子)が、例のメイド喫茶で働いていることを突き止めた長女・知晶(波瑠)は、早速、冨美代の元へ。冨美代いわく、小岩井はこれまで、秀作を冨美代以上に気にかけ、秀作が東大や警視庁に合格した際には、涙を流して喜んでいたといいます。

「あなたの子守をするのは、もううんざりなんですよ!」という言葉が本音でないことを知った秀作は、小岩井を呼び出し「戻ってきてほしい」と懇願。しかし、すでにラーメン屋に再就職した小岩井は、「店長を裏切ることはできません」とかたくなです。

 打つ手がなくなった秀作は、いつものように警視庁の後輩・尾関(ジャニーズWEST・小瀧望)に相談。会話の中でヒントをもらい、ある計画がひらめきます。

 毎回定番となっている尾関への相談シーンですが、これってもっとワクワクするシーンにならないもんですかね? 秀作が尾関に全幅の信頼を寄せているのはわかるのですが、この場面って刑事ドラマで言うと、主人公が事件解決への糸口をピコーンと見つける、いわゆる山場だと思うんですよ。しかし、秀作が「例え話」として話しているからか、これまでの回想のような会話が続くだけだし、尾関が優れた助言をしているようにも思えず、フワフワしてて面白くもないし……。どうしても、山田のバーターである小瀧の見せ場を作らないといけないという制約に縛られているようにしか……。

 もっと言うと、毎回恒例の、アンジャッシュ・児嶋一哉演じるクリーニング屋店主と執事のやり取りも、なんとも退屈……。北沢家に出入りする野次馬的な役どころにしては、キャラが地味すぎるというか……。

■もう、サムくない!

 秀作はその晩、冨美代から鍵を受け取り、ラーメン屋に目出し帽姿で侵入。小岩井が仕込んだラーメンスープをジャバーっと捨て、おいしくもまずくもないスープを作り、小岩井がクビになるよう仕向けます。

 そうこうしていると、厨房へ目出し帽をかぶった泰蔵が登場。泰蔵はなぜか、スープ用の寸胴鍋で泰蔵特製カレーを作り始めます。翌日、カレーを味見した小岩井は、「ご主人様!」と泰蔵の味であることに気付き、店長に「私がやりました」とカレーを作ったのは自分だと告げ、クビに。小岩井は北沢家に戻り、第3話は終了です。

 子ども時代に家出をした秀作が、家に戻った際に出されたカレーが、小岩井でなく父が作ったものであることが発覚するなど、後半に感動シーンが続いた第3話。“笑いどころ”と言わんばかりだった秀作の“心の声”も減り、かなり見やすくなりました。

 また、「ジャジャジャジャッ、ジャジャジャジャッ、ジャージャー♪」といった『火曜サスペンス劇場』でお馴染みの効果音も、繰り返し出てくることもなくなり、全体的にスッキリ。正直、あの音で興ざめした人って、多かったと思うんですよ。ジャニヲタは、山田の顔芸にさぞかし大爆笑していたんでしょうけど……。

 というわけで、「これって必要?」と言いたくなるシーンはあるものの、おサムい演出が削られ、形が出来上がってきた感のある『もみ消して冬』。この感じなら、今後の2ケタキープも見込めそうですね!
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

瑛太を本格投入した日テレ『anone』6.6%、衝撃のとっ散らかりぶり!

 広瀬すずが親に捨てられた孤独な少女を演じる『anone(あのね)』(日本テレビ系)。24日放送の第3話の平均視聴率は、前回から0.6ポイントダウンの6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。全話2ケタだった綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』の後番組としては、なかなか厳しい状況です。

 偽札を印刷したり、燃やしたりするシーンが登場する同作。「お金って、印刷したりコピーした時点で犯罪じゃなかったっけ……」とモヤモヤしていましたが、番組の最後に「番組で使用されているお札は 本物またはCGで加工されたものです」との補足が表示されていました。

 というわけで、CG処理されたお札にも注目しつつ、第3話のあらすじを振り返ります。

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■頭悪そうな瑛太が登場!

 これまでチラチラ出演していた謎の男・理市(瑛太)が、今回からがっつり登場。弁当屋で働いている理市は、店長から「スタイリッシュな弁当のサービス券を作ってくれ」と頼まれ、その晩、怪しいアパートの一室で制作を開始。怪しいメカを使い、ホログラムや透かしといった加工を施して完成。次の日、自信満々で提出しますが、店長から制作コストの高さを指摘され、却下されてしまいます。300円のサービス券を、1枚50円のコストをかけて作ってしまうあたり、要領がいいキャラではなさそうです。

 一方、なんだかんだあって誘拐されたハリカ(広瀬)は、持本(阿部サダヲ)の同級生・西海(川瀬陽太)に拳銃で脅され、持本、るい子(小林聡美)と共に、カレーショップに監禁されてしまいます。さらに、るい子が、ハリカの親が「裏金を隠してる」と発言したため、西海はハリカの親から身代金を奪うことに。しかし、るい子が親だと勘違いしている亜乃音(田中裕子)は、ハリカとは赤の他人。亜乃音に裏金なんてものはありませんが、ハリカは口にガムテープを貼られているため、伝えることができません。

 西海に命令されたるい子は、身代金を要求するため亜乃音の元へ。ハリカの危機を知らされた亜乃音は、銀行へ行き、死んだ夫の保険金1,000万円を引き出し、現金を用意。それでも、るい子に「あのお金は?」と裏金も出すよう要求されたため、仕方なく夫が偽札を作っていた印刷機を見せることに。そうこうしていると、西海に金の受け渡し場所を指定されたため、1,000万円を持ってそこへ向かいます。

 1,000万円が入った袋を受け取った西海は、ハリカを解放し、逃走。しかし、るい子が1,000万円と偽札をすり替えていたため、西海は偽札をつかまされてしまいます。

 すでに上司を撃って警察に追われている西海は、偽札を前に「生きてる意味がわからない」と絶望し、その場で自殺。たまたま(?)通りがかった理市が、その偽札を回収し、第3話は終了です。

■こりゃあ、数字取れないよ……

 前回までは、持本とるい子のコミカルなやり取りに「ウッゼー!」とうんざりしていたものの、第3話でやっとバラバラだった登場人物たちが一体となり、今回は理屈抜きに楽しいドタバタ誘拐劇が見られました。よかった!

 また、悪党のはずの西海のキャラが愛おしく思え、自殺シーンでは「ああ、来週から出ないなんて!」と、本気で悲しい気持ちに。持本やるい子なんかより、よっぽどナイスキャラだったため、非常に残念です……。

 それにしても、同作はいったい、どこへ向かっているドラマなのでしょう? 初回はハリカの虐待の過去、第2話は亜乃音の悲しい身の上、第3話はドタバタ誘拐劇と、もはや1話ずつ別々のドラマと言ってもいいようなとっ散らかりぶり。しかし、そんなとっ散らかった中で、とっ散らかっていない部分を視聴者が探し出す作業こそが、同作の楽しい見方なのだと、第3話でやっと気づきました。ありがとう。

 わかりやすいドラマが視聴率を取る傾向がある中、これを放送する日テレの挑戦的な姿勢は、「なんかすごい……」としか言いようがありません。

 てなわけで、間違いなく数字は取れないでしょうが、「ギャラクシー賞」なんかの類いを取りそうな『anone』。筆者もこのグラグラとした展開に振り落とされないよう、しっかりしがみついていきたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

フジ・亀梨和也『FINAL CUT』が退屈すぎ……マンネリ復讐劇に「睡魔襲う」の声

 KAT-TUN・亀梨和也演じる主人公が、ワイドショーのヤラセ取材を断罪する『FINAL CUT』(関西テレビ制作、フジテレビ系)。23日放送の第3話の平均視聴率は、前回から横ばいの6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。今期の数あるプライム帯のジャニーズドラマの中で、唯一大コケしています。

 ただ、24日付の各スポーツ紙が、やたらと「関西地区では10.8%だったよ!」という記事を掲載しています。何やら、23日に亀梨が『よ~いドン!』(関西テレビ)を皮切りに、関西ローカル生番組で電波ジャックを行った効果だとか。当然、関東の6.5%は、記事にどこにも書かれていません。実に微笑ましいですね!

 さて、毎回、憎き報道番組『ザ・プレミアワイド』のスタッフを1人ずつ盗撮し、“ネットにアップすっぞ!”“もう、晒すためのドメインも取得してんぞ!”と脅迫している主人公ですが、初回、第2話と、こらしめ方が全く同じパターン……。今回こそは別のパターンが見られることを期待しつつ、第3話のあらすじを振り返ります。

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■なんと、また同じパターン!

 12年前に母・恭子(裕木奈江)を自殺に追い込んだ『ザ・プレミアワイド』に復讐心を燃やす慶介(亀梨)ですが、今回のターゲットは、“人面魚”や“ラーメン特集”といった“暇ネタ”ばかりを取材している若手ディレクターの小池(林遣都)。12年前、恭子の葬式に訪れ、棺桶の中をカメラで撮影しようとした人物です。

 番組スタッフの間で「ミスター暇ネタ」と揶揄されている小池ですが、ネット上では裏の顔が。「ゴッドアイ」というハンドルネームで、迷惑老人や半グレ集団など一般人の個人情報をネット掲示板で晒しては、神と崇められ調子に乗っています。

 そんな小池ですが、スクープを取りたいという気持ちもある模様。ある中学校の合唱部顧問・沢渡(関めぐみ)が、生徒に「今度そんな口聞いたら、ぶっ殺すよ!」などと怒鳴っている音声データをSNS上で偶然見つけ、暴言女教師による“部活ハラスメント”だとして番組で報道。すると、ほかの番組も次々と後追いし、大騒ぎになります。

 しかし、慶介が沢渡から真実を聞き出すと、生徒が仕組んだ計画であったことが判明。沢渡が部活内でイジメをしていた女生徒たちを叱ったところ、「教育委員会に、先生からぶたれたとか言っちゃおうか?」などと逆に脅されたため、「ぶっ殺すよ!」と口走ってしまったんだそうです。

 その頃、テレビ局では、イジメグループの1人が小池の元へ。生徒から「全部、計画的に仕掛けたこと」と告白され、オロオロする小池。しかし、この直後、番組ではイジメっこがでっち上げた沢渡の金銭授受疑惑を番組で報じる段取りになっています。

 そうこうしていると、生放送がスタート。小池は誤報の可能性があることを誰にも伝えず、「ヤッベー」という表情を浮かべたまま。そんな小池の異変を察した司会の百々瀬(藤木直人)は、咄嗟に金銭授受疑惑の話題をスルーします。

 その後、カラオケ店に小池を呼び出す慶介。例のごとく、画面に小池の素顔を盗撮した映像を流し、「http://finalcut.koike/movie.jp」と書かれた紙を手渡し、「これがあなたのファイナルカットです」と敬語でかまします。

 最後は、12年前の事件の鍵を握る学芸員・雪子(栗山千明)とのデート中、慶介がいきなりキスをかまし、第3話は終了です。

■睡魔が襲う復讐劇

 はい、前回、前々回と全く同じパターンでした。しかも、今回は小池が勝手に自滅しただけという……。林の演技が最高なのが救いでしたが。

 それにしても、もう第3話を迎えるのに、いまだ主人公から「事件の真相に迫りたい」という執念や、クールな中に押し殺している熱い思いが全く伝わってこないんですよね。盗撮方法も「復讐相手のバッグにそんなわかりやすいカメラ仕掛けたら、絶対バレるだろ」と突っ込みたくなる雑さながら、毎回うまくいきすぎて、ヒヤリ感も皆無……。そういえば、初回で「てえへんだ、てえへんだ!」と面白キャラを炸裂させていた百々瀬の見せ場もないなあ……。

 いや、主人公は前回、涙を流して12年前を回想したり、今回も「ここまで調べて、なんで番組では何もー!」と怒鳴ったりしてたんですよ。わかりやすく。なのに、なぜこんなにも心に押し迫るものが何もないのでしょうか……。こんなんなら、主人公を「これがお前のFINAL CUTだー(ドーン!)」と、喪黒福造ばりのキャラにでもしちゃったほうが……。

 早くも、昨年10月期の木村多江主演復讐劇『ブラックリベンジ』(日本テレビ系)に完全に負けている感のある同作。次回もこのパターンだったら、私、グウグウと寝てしまいそうです。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

日テレ・山田涼介『もみ消して冬』に早くもテコ入れ!? “激サム演出”が激減

“痛快「どコメディ」ホームドラマ”をうたうHey! Say! JUMP・山田涼介主演の『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)。初回平均視聴率13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好スタートを切った同作ですが、20日放送の第2話は2.2ポイントダウンの11.1%でした。

 山田演じる警察官・秀作がショックの表情を浮かべるたびに、同局『火曜サスペンス劇場』でお馴染みの「ジャジャジャジャッ、ジャジャジャジャッ、ジャージャー♪」といった効果音が流れる同作。視聴者を笑わそうという意欲満々ながら、初回は山田の顔芸が微妙で、どうにもおサムい印象……。しかも、問題の解決法が強引すぎる上に、結末がはっきりせず、「もみ消せてないんじゃ?」とどうもスッキリしませんでした。

 そんな先行き不安な同作ですが、改善されていることを期待しつつ、第2話のあらすじを振り返ります。

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■前回はもみ消せてなかったけど……

 前回、父・泰蔵(中村梅雀)の愛人問題をなんとなくうやむやにした北沢家ですが、間髪入れずに堀内孝雄、もとい、エロい口ひげを生やした小澤征悦演じる秀作の兄・博文に問題が発生。博文はこの日、院長(柴俊夫)のホームパーティーに参加。昇進したい一心で、院長が溺愛する犬・ジョンを手なずけようとしたところ、開いていた裏口からジョンが逃げてしまったといいます。

 ただ、幸いなことに院長の庭に防犯カメラはなく、博文が逃がしたことは今後、バレない可能性も。にもかかわらず、なぜか博文は「副院長争いから脱落する」「見つからないとクビになる」と大慌てです。

 この報告を受け、泰蔵は自業自得だとチクリ。これに博文が反論すると、泰蔵は持っていたバカラのグラスを博文に向かって思い切り投げつけます。こういうところ、なんとなく『アダムス・ファミリー』を意識してるんでしょうか? なお、このとき、秀作による「兄さんがバカラのグラスを投げられるのを初めて見た! でも僕は、あと1回で100の大台に到達する。つまり、100バカラだ!」という心の声(お笑いポイント)が……。

 翌日、院長に呼び出され、ジョンの行方を知らないかと聞かれる博文。当然、「知らない」としらを切りますが、この翌日、再度呼び出された博文は、ホームパーティーの日に博文とジョンが庭で遊んでいる動画を見せられ、「72時間以内にジョンが戻ってこなかったら、クビだ」と宣告されます。どうやら、博文をライバル視する医師が、ホームパーティーで動画を撮影し、裏口のドアをわざと開けっぱなしにしたようです。

■サムい心の声が激減して、ホッ

 博文の危機を知った秀作の姉・知晶(波瑠)は、「そっくりな犬を見つければいいのよ!」と、ジョンの影武者探しを提案。「嘘だろ……(ジャージャージャーン♪)」と、この作戦に難色を示す秀作は、知晶と博文に仲間外れにされてしまいます。

 翌日、知晶は、ジョンの弟を探し出し、大金を使ってゲット。見習い執事の楠木(千葉雄大)に犬のしつけを命じますが、このままでは北沢家での自分のヒエラルキーが危ういと感じた秀作は、「僕がやる」と楠木の仕事を横取り。さらに、博文が犬を逃がした事実を抹消するため、偽ジョンをしれっと院長の庭に放つ方法を思いつきます。

 翌晩、秀作が考えた作戦を実行する3兄弟。知晶がクリーニング屋の手毛綱(アンジャッシュ・児嶋一哉)を家に呼びつけ、洗面台でブラウスの染みを落としてもらっているうちに、秀作は手毛綱の作業着と車を拝借。クリーニング屋を装って院長の家へ入り込み、偽ジョンを裏口から入れます。

 作戦成功……と思いきや、偽ジョンと自分を重ね合わせた秀作は、「これほど愛おしい存在のジョンを、置いてくるなんて!」と思い直し、塀をよじ登って再び院長宅に侵入。警報機が鳴り、慌てて偽ジョンを裏口から逃がすと、入れ替わりで本物のジョンがトコトコと帰宅。秀作が、勝手に犬の兄弟愛に感動し、第2話は終了です。

■普通のコメディになって、ホッ

 初回は、長すぎる秀作の心の声や、笑えない小ボケの連発にウンザリしてしまいましたが、今回は笑わせシーンも少なく、全体的にすっきり。一般的なコメディドラマという印象で、テンポの悪さも改善されていました。

 とはいえ、山田には荷が重い役であることには変わりはなく、相当、脇役に助けられてるなと。ジャニヲタの間では、「山ちゃんは、コメディ向いてる!」と評判のようですが、筆者には正直、今のところ、山田の演技の魅力がわからないのですよ……。そつなくこなしてはいると思うのですが、主役を張るレベルなのかなと……。

 また、ネット上で「安心して子どもと見られるドラマ」との意見が意外と多いことに驚き。だって、初回はホテルで全裸写真を撮られた父親のために、愛人のバッグからスマホを盗む話、第2話は警察官が他人の家に不法侵入したり、クリーニング屋の車を盗む話ですよ……。

 とりわけ「毎週、見なきゃ!」という感じはないものの、だいぶ見やすくなってきた『もみ消して冬』。スマホをいじりながらボンヤ~リと見るには、ちょうどいいとも言えるかもしれません。てなわけで、山田のCMでおなじみの「香味ペースト」でも舐めながら、次回を待ちたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

ジャニーズが上位独占も、満足度はフジの深キョン!? 石原さとみのエロ解剖、木村文乃に辛らつ……冬ドラ初回視聴率ランキング

 続々とスタートした民放プライム帯の冬ドラマ。初回平均視聴率をランキングで振り返ります。

■トップは我らがキムタク!

 トップ10は以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。※クール跨ぎ、テレビ東京系除く。

1位『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)15.7%
2位『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)15.1%
3位『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)13.3%
4位『アンナチュラル』(TBS系)12.7%
5位『きみが心に棲みついた』(TBS系)9.4%
6位『anone』(日本テレビ系)9.2%
7位『海月姫』(フジテレビ系)8.6%
8位『トドメの接吻』(日本テレビ系)7.4%
9位『FINAL CUT』(フジテレビ系)7.2%
10位『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)7.0%

 トップは、主演の元SMAP・木村拓哉が番宣に奔走していた『BG~身辺警護人~』。今月スタートした鈴木亮平主演のNHK大河ドラマ『西郷どん』の初回15.4%をも上回りました。結局、なんだかんだ言って、みんなキムタクが大好きなんですね~!

 と思いきや、視聴者からは「脇役が豪華だから見たけど、面白くなかった」「どう考えても、(SP役の)江口洋介が主役のほうが見応えあった」「キムタクの演技が悪目立ちしてる」といった声が目立ちます。

 同作は江口、上川隆也、斉藤工、石田ゆり子、菜々緒といった豪華役者がズラリ。キムタクドラマは、脇役を主役級で固める“大河ドラマ化”が進んでいますから、視聴率はおのずとついてくるのかもしれません。

 また、最近のキムタクは、西島秀俊路線を狙っているのかなと。SMAP分裂騒動後、悲壮感が漂っている(ように見える)キムタクですが、それを大人の渋い色気に換えることはできるでしょうか?

■ジャニーズがトップ3を独占!

 2位は、またもやジャニーズドラマの嵐・松本潤主演『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』。約2年前に放送された前シーズンは、第2話と最終回で19.1%を記録した人気シリーズなだけあって、ファンは多いようです。

 なお、前シーズンでは、榮倉奈々演じるプロレス好き(オカダ・カズチカファン)の弁護士がヒロイン的ポジションでしたが、榮倉が育児に専念しているためか、シーズン2では“アメリカ留学中”という設定に。その代打として、今シーズンでは木村文乃が投入されました。

 しかし、視聴者からは「榮倉奈々のほうがよかった」の大合唱。木村文乃演じる役柄に「うざい」「感じ悪い」「真面目すぎて面白みがない」と厳しい声が飛び交い、木村にとっては少々気の毒な状況となっています。

 3位は、またもやジャニーズドラマのHey! Say! JUMP・山田涼介主演『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』。上記ランキングでは、ジャニーズドラマがトップ3を独占しました。

 ドラマ資料によれば、「笑いながら見る痛快『どコメディ』ホームドラマ」とのことですが、山田ファンではない筆者としては、サムい! とにかくサムい! 簡単に言ってしまえば、約1時間に渡るコントなのですが、「これなら、東京03のコント見るよ……」と言いたくなります。

 ただ、昨年放送の長瀬智也主演『ごめん、愛してる』では、演技に違和感しかなかった中村梅雀が、同作では“ヤベー父親役”がばっちりはまっています。中村のアンパンマンのような表情は、コメディ作品のほうがしっくりくるのかもしれません。

 4位は、架空の研究機関・不自然死究明研究所を舞台にした石原さとみ主演の『アンナチュラル』。石原が死臭漂う中、血みどろになりながら死体を解剖していくシーンから、底知れないエロさを感じたのは筆者だけでしょうか。

 脚本は、最終回が20%超えを記録した『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の野木亜紀子氏。初回は、大きな展開も多く、スピード感も抜群で見応え十分。解剖医役の井浦新が、もじゃもじゃ髪型のせいか、もしくは太ったせいか、近藤真彦にしか見えない点も要注目です。

■満足度トップは、深キョンドラマか?

 ランキング下位には、例のごとくフジテレビ系ドラマが密集。放送前から「大コケ必至」と言われていた芳根京子主演の月9『海月姫』も、案の定な結果となっています。

 また、プライム帯のジャニーズドラマで唯一コケているのが、KAT-TUN・亀梨和也主演『FINAL CUT』。どう考えても、元SMAP・草なぎ剛主演で企画で進められていたであろう同ドラマですが(関連記事 http://www.cyzo.com/2017/11/post_143493.html)、復讐に燃える主人公役に、亀梨では迫力不足な感も……。今後、大胆な面白展開が期待できそうな同作ですが、やはり草なぎの“憑依系演技”で見たかった……というのが、正直なところです。

 今期の民放プライム帯ドラマ最下位(テレ東除く)は、深田恭子と松山ケンイチが妊活に励む夫婦を演じる『隣の家族は青く見える』。脚本は、スペシャルドラマ化もされた石原主演『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の中谷まゆみ氏。同作は「みんなの力で心を軽く!」をキャッチコピーに、厚生労働省とタイアップを行っているそうです。

 視聴率は振るわなかったものの、視聴者の評判はかなり高い! 内容的に女性視聴者が多いようですが、満足度は「今クール、トップ」と言ってもいいのでは? 長らく数字が取れず“死に枠”と化している「木曜劇場」ですが、前クールで好評だった浅野忠信主演『刑事ゆがみ』しかり、今後は「数字は低いけど、面白さはピカイチ」というイメージが定着するかもしれませんね。

 というわけで、「視聴率≠評判」であるということが如実に現れた形の冬ドラマ。ジャニーズドラマは、このまま上位を独占できるでしょうか?
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

ジャニーズが上位独占も、満足度はフジの深キョン!? 石原さとみのエロ解剖、木村文乃に辛らつ……冬ドラ初回視聴率ランキング

 続々とスタートした民放プライム帯の冬ドラマ。初回平均視聴率をランキングで振り返ります。

■トップは我らがキムタク!

 トップ10は以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。※クール跨ぎ、テレビ東京系除く。

1位『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)15.7%
2位『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)15.1%
3位『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)13.3%
4位『アンナチュラル』(TBS系)12.7%
5位『きみが心に棲みついた』(TBS系)9.4%
6位『anone』(日本テレビ系)9.2%
7位『海月姫』(フジテレビ系)8.6%
8位『トドメの接吻』(日本テレビ系)7.4%
9位『FINAL CUT』(フジテレビ系)7.2%
10位『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)7.0%

 トップは、主演の元SMAP・木村拓哉が番宣に奔走していた『BG~身辺警護人~』。今月スタートした鈴木亮平主演のNHK大河ドラマ『西郷どん』の初回15.4%をも上回りました。結局、なんだかんだ言って、みんなキムタクが大好きなんですね~!

 と思いきや、視聴者からは「脇役が豪華だから見たけど、面白くなかった」「どう考えても、(SP役の)江口洋介が主役のほうが見応えあった」「キムタクの演技が悪目立ちしてる」といった声が目立ちます。

 同作は江口、上川隆也、斉藤工、石田ゆり子、菜々緒といった豪華役者がズラリ。キムタクドラマは、脇役を主役級で固める“大河ドラマ化”が進んでいますから、視聴率はおのずとついてくるのかもしれません。

 また、最近のキムタクは、西島秀俊路線を狙っているのかなと。SMAP分裂騒動後、悲壮感が漂っている(ように見える)キムタクですが、それを大人の渋い色気に換えることはできるでしょうか?

■ジャニーズがトップ3を独占!

 2位は、またもやジャニーズドラマの嵐・松本潤主演『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』。約2年前に放送された前シーズンは、第2話と最終回で19.1%を記録した人気シリーズなだけあって、ファンは多いようです。

 なお、前シーズンでは、榮倉奈々演じるプロレス好き(オカダ・カズチカファン)の弁護士がヒロイン的ポジションでしたが、榮倉が育児に専念しているためか、シーズン2では“アメリカ留学中”という設定に。その代打として、今シーズンでは木村文乃が投入されました。

 しかし、視聴者からは「榮倉奈々のほうがよかった」の大合唱。木村文乃演じる役柄に「うざい」「感じ悪い」「真面目すぎて面白みがない」と厳しい声が飛び交い、木村にとっては少々気の毒な状況となっています。

 3位は、またもやジャニーズドラマのHey! Say! JUMP・山田涼介主演『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』。上記ランキングでは、ジャニーズドラマがトップ3を独占しました。

 ドラマ資料によれば、「笑いながら見る痛快『どコメディ』ホームドラマ」とのことですが、山田ファンではない筆者としては、サムい! とにかくサムい! 簡単に言ってしまえば、約1時間に渡るコントなのですが、「これなら、東京03のコント見るよ……」と言いたくなります。

 ただ、昨年放送の長瀬智也主演『ごめん、愛してる』では、演技に違和感しかなかった中村梅雀が、同作では“ヤベー父親役”がばっちりはまっています。中村のアンパンマンのような表情は、コメディ作品のほうがしっくりくるのかもしれません。

 4位は、架空の研究機関・不自然死究明研究所を舞台にした石原さとみ主演の『アンナチュラル』。石原が死臭漂う中、血みどろになりながら死体を解剖していくシーンから、底知れないエロさを感じたのは筆者だけでしょうか。

 脚本は、最終回が20%超えを記録した『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の野木亜紀子氏。初回は、大きな展開も多く、スピード感も抜群で見応え十分。解剖医役の井浦新が、もじゃもじゃ髪型のせいか、もしくは太ったせいか、近藤真彦にしか見えない点も要注目です。

■満足度トップは、深キョンドラマか?

 ランキング下位には、例のごとくフジテレビ系ドラマが密集。放送前から「大コケ必至」と言われていた芳根京子主演の月9『海月姫』も、案の定な結果となっています。

 また、プライム帯のジャニーズドラマで唯一コケているのが、KAT-TUN・亀梨和也主演『FINAL CUT』。どう考えても、元SMAP・草なぎ剛主演で企画で進められていたであろう同ドラマですが(関連記事 http://www.cyzo.com/2017/11/post_143493.html)、復讐に燃える主人公役に、亀梨では迫力不足な感も……。今後、大胆な面白展開が期待できそうな同作ですが、やはり草なぎの“憑依系演技”で見たかった……というのが、正直なところです。

 今期の民放プライム帯ドラマ最下位(テレ東除く)は、深田恭子と松山ケンイチが妊活に励む夫婦を演じる『隣の家族は青く見える』。脚本は、スペシャルドラマ化もされた石原主演『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の中谷まゆみ氏。同作は「みんなの力で心を軽く!」をキャッチコピーに、厚生労働省とタイアップを行っているそうです。

 視聴率は振るわなかったものの、視聴者の評判はかなり高い! 内容的に女性視聴者が多いようですが、満足度は「今クール、トップ」と言ってもいいのでは? 長らく数字が取れず“死に枠”と化している「木曜劇場」ですが、前クールで好評だった浅野忠信主演『刑事ゆがみ』しかり、今後は「数字は低いけど、面白さはピカイチ」というイメージが定着するかもしれませんね。

 というわけで、「視聴率≠評判」であるということが如実に現れた形の冬ドラマ。ジャニーズドラマは、このまま上位を独占できるでしょうか?
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

兄逮捕で話題の広瀬すず主演『anone』が7.2%に急落! 独特すぎる世界観に脱落者続出か?

兄逮捕で話題の広瀬すず主演『anone』が7.2%に急落! 独特すぎる世界観に脱落者続出か?の画像1

 静岡の兄(24歳・無職)が何かと話題の広瀬すず主演『anone(あのね)』(日本テレビ系)。初回は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とまずまずの滑り出しでしたが、17日放送の第2話は7.2%まで急落。同枠前クールの綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』が全話2ケタだったことを思い返すと、なかなか厳しい現状といわざるを得ません。

 初回では、欅坂46・平手友梨奈ばりに前髪で目元を隠している主人公・ハリカ(広瀬)の衝撃の過去が描かれましたが、物語はどの方向へ向かっていくのでしょうか? 第2話のあらすじを振り返ります。

※これまでのレビューはこちら
http://www.cyzo.com/tag/anone

■田中裕子の悲壮感が最高

 1年前に亡くなった夫・京介(木場勝己)が作っていた偽札を自宅の床下から発見し、なぜかわざわざ人に目撃されそうな海辺で燃やした亜乃音(田中裕子)。亜乃音は15年前に娘の玲(江口のりこ)が失踪して以来、どんよりとしたテンションで生きています。

 一方、広瀬の兄同様に無職となったハリカ(広瀬)は、あの大金が偽札であると気付き、亜乃音の自宅へ。京介が生前、印刷所を営んでいたここで働き、偽札を作りたいと志願。「お金使った後なら、刑務所入っていいの」と覚悟を見せます。

 また、勝手に床下を覗いたハリカが、京介のデジカメを発見。そこには、京介と玲のツーショット写真が満載。亜乃音は、2人が隠れて会っていたことにショックを受けます。

 娘に会いたい亜乃音は、とりあえずハリカと共にデジカメに写っているラーメン屋へ。どうやら玲は常連客だったようで、居合わせた客から「(玲は)県道沿いのガソリンスタンドで働いてるよ!」との情報が。また、玲は離婚して、息子を連れて地元に戻ってきたものの、「お母さんと反りが合わないから戻りたくない」のだとか。

■なぜ海へ……?

 その晩、ハリカは亜乃音の家に泊まることに。すると亜乃音は、玲は京介の浮気相手が産んだ子であると告白。0歳から自分の子として育てたものの、あるとき玲の前に本当の母親が現れて以来、親子関係が悪化したといいます。

 そうこうしていると、印刷機にセットされたままの偽札の版を発見してしまう亜乃音。「印刷してみようか」と機械を稼動させると、あっという間に大量の1万円札が印刷されていきます。しかし、“透かし”なども再現された京介が作った偽札に比べると、雲泥の差。亜乃音は「わかった? コレが限界なの」とハリカに偽札作りを諦めさせ、2人で1,500万円分ほどの偽札を台所で燃やします。って、床下で見つけた偽札は450万円分くらいだったはず。同じように家の中で処分できたんじゃ……。

 一方、持本(阿部サダヲ)は、父から継いだカレー屋を、3年前に同級生・西海(川瀬陽太)の口車にまんまと乗せられフランチャイズ化。揚げ句、西海が勤める本社に乗っ取られそう。しかし、店舗譲与の契約書にハンコを押そうとしているところに、カレー屋で堂々と焼きうどんを頼んだりするヤベー女性・るい子(小林聡美)が登場。るい子が契約書をビリビリに破ると、2人は川へ。楽しそうに小銭を投げ捨てる遊びをし、ドキドキします。なお、ドラマ資料によれば、2人は“死に場所を探している”という設定のようです。

 前回、亜乃音が偽札を燃やしている現場を目撃した2人は、亜乃音が闇金を隠していると踏んで元印刷所へ侵入。しかし、それらしいものは何も見つからず、諦めて帰ろうとしたところで買い物から戻ってきたハリカと鉢合わせ。捕まえようと追いかけたハリカは、持本の車で誘拐されてしまいました。

 その後、亜乃音が仕事から帰宅。荒らされた自宅に唖然とし、第2話は終了です。

■視聴率は期待できない

 終盤では拳銃も飛び出し、予期せぬ方向へ動き出した同作。亜乃音の不幸話ばかりがつらつらと描かれるのかと思いきや、痛快活劇のようになってきました。この、予想のつかないなんでもありの展開は、『カルテット』とも共通。とはいえ、作風が独特すぎるだけに、視聴率は期待できなさそうです。

 今回は、るり子が「この世界には裏メニューっていうのがあるんです」「裏メニューのほうがおいしいんですよ」と、“裏金”を“裏メニュー”に置き換えて話したシーンや、100円玉を川にポイポイ投げ入れて、持本が「ドキドキして気持ちいい」と喜ぶシーンが『anone』ファンの間で話題となっているようですが、筆者はもともとわざとらしい“演劇臭”が苦手だからか、小林と阿部の掛け合いにアレルギー反応が……。痒い痒い。

 まあ、好みの問題でしょうが、田中の自然なふんわり演技でドラマに入り込んでいるところに、急に小林と阿部がテンション高めでウィットに富んだ小粋なセリフをぶっ込んでくるため、思わず「入ってくんなよ!」と……。テンションのまるで異なるキャラクターたちを絡ませるところに、制作側の狙いがあるのでしょうが、これは視聴者を選びそう。好きな人は、「名言連発!」「セリフが心に響く!」と騒いでるんでしょうけどね……。

 というわけで、『カルテット』同様、「見続けている視聴者は賞賛!」「ピンと来ない人は見ない!」という二極化が起きていそうな『anone』。視聴率至上主義と言われる最近の日テレとしては、かなり攻めたドラマかと。とりあえず、初回で芦田愛菜の生き写しのような演技を見せた子役・大迫莉榎(ハリカの幼少期役)が、またあの“ソックリ演技”を見せてくれることを期待しつつ、次回を待ちたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

フジテレビが報道の“ヤラセ取材”を糾弾!? 亀梨和也『FINAL CUT』挑戦的脚本も6.5%大コケ

 ワイドショーの捏造編集やヤラセ取材を糾弾していくドラマを、なんとフジテレビが放送するという、勇気りんりんドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』(関西テレビ制作、フジテレビ系)。初回から平均視聴率7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわなかった同作ですが、16日放送の第2話では6.5%まで下がってしまいました。

 初回では、日常的に印象操作を行っているワイドショー『ザ・プレミアワイド』のプロデューサーである井出(杉本哲太)に「ファイナルカット」(同作においては、“公開されるとその人の人生が終わる致命的な映像”のこと)を突きつけた主人公ですが、今回はどんな復讐劇が見られるのでしょうか? 第2話のあらすじを振り返ります。

※これまでのレビューはこちら
http://www.cyzo.com/tag/FINAL-CUT

■低視聴率の原因は?

 12年前、母の恭子(裕木奈江)を殺人犯かのように報じ、自殺にまで追い込んだ『ザ・プレミアワイド』。番組スタッフにムギギな慶介(KAT-TUN・亀梨和也)は、警察官として働く傍ら、「MP.info.net」というネット掲示板(?)を運営し、自分と同じような目に遭っている被害者の情報を集めています。

 今回、「MP.info.net」に寄せられたタレコミは、妻を殺されたという男性。アパートの大家をしていた妻を刺し殺した容疑で、このアパートの住人である住吉(高橋努)が逮捕目前だったものの、突如、逃走。その原因は、『ザ・プレミアワイド』のディレクター・真崎(水野美紀)が、「取材を自粛するように」との警察のお達しを無視し、捜査妨害をしたからだといいます。

 12年前、真崎の口車に乗せられた揚げ句、騙された恭子を見ていた慶介は、「真崎さんには、僕から話をつけます。フッ。お任せください」と復讐を開始。幼なじみの大地(Hey! Say! JUMP・高木雄也)と共に、前回の井出同様、真崎の行く先々でせっせと隠し撮りをします。

 そんな中、指名手配中の住吉から真崎宛てに「本当のことを話したい」と電話が。独占インタビューを取りつける真崎ですが、番組の編集会議で、警察よりも先に犯人と接触することへの倫理的問題が浮上。すると、司会者の百々瀬(藤木直人)が警視庁の高田副署長(佐々木蔵之介)に電話し、断りを入れます。どうやら、百々瀬と警察はツーカーの仲のようです。

■初回と全く同じパターンで解決

 翌日、カメラの前に現れた住吉は、殺した大家と不倫関係にあったことを告白。動機は世間で言われているアパートの立ち退き問題によるトラブルではなく、痴情のもつれであると説明。先に包丁を持ち出したのは大家のほうで、「殺すつもりはなかった」と泣き出します。

 カットがかかると、真崎からコソコソと数万円を受け取る住吉。どうやら、不倫というのは作り話だったようで、「結構、盛り上がったろ」「サービス。フフフフフ……」と笑いながら住吉はその場を立ち去ります。が、インタビュー後に番組スタッフが即通報。あっけなく御用に。

 この一部始終を隠しカメラ越しに見ていた慶介は、真崎を呼び止め、初回の井出のときと同じパターンへ。慶介は、スクープのためなら手段を選ばない真崎の本当の姿を画面に映し出し、「これがあなたの、ファイナルカットです」と、キメゼリフでドヤります。

 結局、慶介の脅迫により、インタビュー映像をお蔵にした真崎は、スタッフたちに謝罪。ここで、日頃、スタッフに圧力をかけている百々瀬が狂ったように怒り出すかと思いきや、台本と思しき紙でこしらえたお手製のバラを真崎に渡し、「僕の、大事な戦力だ」と励まします。

 初回では、放送中に突然、シャンソンを歌いだしたり、「てえへんだ、てえへんだ!」と、突然狂ったように報道論を繰り広げたりしていた百々瀬ですが、どうやら、ただのヤベー奴ではなさそう。さらに、今回は「真実だけを伝えればいい」と真っ当なことも言っており、百々瀬という人物を理解するにはまだ時間がかかりそうです。

 最後は、名前を変えて警察官をしている慶介の正体が高田副署長にバレバレであることが発覚し、第2話は終了です。いやあ、12年前の事件にこれだけ固執していたら、そりゃあバレるでしょう……。

■見どころ不足か

 藤木の激ヤバ演技が同作の見どころかと思いきや、今回は目立った激ヤバシーンが見られなかった『FINAL CUT』。慶介の見せ場であるパルクールのシーンもほとんどなく(撮影中に、手を負傷したから?)、さらに問題の解決方法も初回と全く同じパターンだったため、“見どころ不足”という印象は否めませんでした。

 そんな早くも中弛み感が漂う同作ですが、今後、物語が大きく動きそうな予感も……。そのときが来るまで、寛容な気持ちでじっと見たいと思います。

 主演の亀梨は、今回、涙を流したり、「ふざけんな!」と突然怒鳴ったりと、感情的な演技を見せていましたが、今のところキャラに人間臭さが一切感じられないせいか、視聴者が感情移入するのは難しそう。その辺りも、雪子(栗山千明)との関係が進むにつれ、変わっていくかもしれませんね。

 てなわけで、今のところ誰にも感情移入できず、ボンヤ~リとテレビを眺めるだけに留まっている『FINAL CUT』。まだまだ序章という雰囲気なので、もう少し様子を窺いたいと思います。って、視聴率的にはそんな悠長なこと言ってられなさそうですが……。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)