坂口健太郎『イノセンス』真犯人・武田真治が急に登場! 視聴者「いきなりすぎ」とブーイングの嵐!

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 坂口健太郎主演ドラマ『イノセンス~冤罪弁護士~』の第9話が3月16日に放送され、平均視聴率8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 やっと、最終章を迎えた同ドラマ。拓に弁護士となるきっかけを与えた幼馴染が起こしたとされる殺人事件がメインということで、波乱の展開を迎えそうな予感ですが……

 ではでは、今週もあらすじから振り返ってきましょう!

■連続殺人事件が11年前の事件と類似し、動揺する拓!

 美大生が殺される事件が起こり、彼女に付きまとっていた富士田(坂本真)が逮捕され、弁護を担当することとなった拓(坂口)と楓(川口春奈)。この事件は拓の幼馴染が起こしたとされている事件と類似する点がいくつもあり、疑いを持つ拓は、真犯人は別にいると考え始め、調べ始める。

 そんな中、新たな遺体が発見され、富士田が再逮捕されたとの連絡が入る。連続殺人事件ということで、世間の脚光を浴び、拓と過去の事件の関係も掘り起こされ、拓は窮地に。

 裁判後、落ち込む拓は楓に「一人にしてくれ」と言い、夜道を一人歩いていた。そんな時、楓は新情報を手に入れる。それを早く拓に伝えようと後を追いかけるも、ある人物に刺されてしまうのだった、というのが今回のストーリーでした。

■最後の章はお約束「権力の圧力」

 今週やっと最終章を迎えましたが、リーガルドラマだけに、最後はやっぱり権力の圧力がテーマ。別にこれに関しては、弁護士がメインなので、検察・検事側を悪く描くのは仕方ないと思います(検事ドラマだと弁護士が悪く描かれますしね)。

 ですが、これまで、ちゃんと現実に起こった事件を元にストーリーを作ってきており、日本テレビには珍しい本格派ドラマだと思っていたんですが、急にここで「権力の圧力」をテーマに持ってくるとは……正直、別のドラマでもよくやるじゃないですか。このテーマって。なんだか、「あ~結局これですか~」ってガッカリしたんですよね。

 もっと現実社会で起こった冤罪事件にスポットを当てられるような最終章を期待してたんですが……。ちょっと残念です。

■急に恋愛要素をぶっこんできて萎える……

 今週、急に拓と楓の関係が急展開するようなシーンがいくつか放送されたんです。ですが、急な展開に、「え? この恋愛になりそうな展開は期待していないんだけど」と思わず、ツッコミ。だって、今までそんな兆候はなく、いきなりぶっこんできたんですから。

 で、最後は楓が拓の代わりに刺されてしまう……って、この展開もどうかと。だって普通に考えて、相当好きじゃないと代わりに刺されるなんてことしないでしょ(笑)。

 なんでしょうか、この展開は……。真面目に見ていて騙された気分になりました。

■あら、真犯人から会いに来てくれるなんて……

 楓を刺したのは、拓の幼馴染が疑われた事件と今回の連続殺人事件の真犯人である人物で、演じるのは武田真治。自分が起した事件が注目を浴びる中、怖くなって拓を刺しにきたんでしょうか、それとも拓に恨みがあるのか、動機は次回にならないとわかりません。

 ですが、ひとついえるのは、武田真治の登場が急すぎるんです(笑)。これまで、幼馴染の事件に関しては毎回さらっと冒頭や終わりで広げてきていたんです。で、「冤罪っぽいな、誰だ真犯人は?」なんていわれていたんですが、突如今回の9話でシンディーが登場。まったく脈絡がありませんでしたからね、案の定ネットは騒然。「え? 急に出てきた武田真治が犯人だったの?」「推理とかさせてくれないんだね(笑)」「あれだけ、冤罪かもなんてストーリー広げて、じゃあ誰が犯人? ってなったら、急に出てきた武田真治って、視聴者なめてる展開(笑)」とブーイングの嵐でしたよ(苦笑)。で、ここまでこの事件を引っ張っておいて、次回予告では武田真治が自白する展開になる様子。

 もうね、急に出てきた登場人物が決定的なぼろ出して、全部かぶせて終わりって……これで本当に終わるのでしょうか? もっと考えて欲しんですけど(笑)。こんな展開は視聴者も期待していないですからね。ちょっと次回の放送を待たずにガッカリしてしまったのは否めないですね。

■楓が前の事務所で受けたセクハラ事件の件は?

 拓の事件ばかりが目立ちますが、過去に楓が前の事務所でセクハラ事件を受けたというシーンがあったんです。そのセクハラした上司が別のセクハラ事件で注目を浴びたときに、どうしようと悩んでいた姿が放送されていたんですが、この件が一向に解決していないんですよ。もしかして、それで終わりなんでしょうか? だったら、別に拾う必要なかったんじゃ……?

 最終回にちゃんとこのセクハラの件が回収されるのか、そこにも注目して欲しいです。

 以上9話のレビューでした。

 次回ついに最終回を迎えますが、一体どんな最後を迎えるのか、気になる! 最終回も見逃せません。

(どらまっ子KOROちゃん)

常盤貴子『グッドワイフ』最後は大団円も、視聴者は賛否両論……日本的な結末に原作ファンからは批判も!

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 常盤貴子主演ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の最終回が3月17日に放送され、平均視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 最終回で自己最高タイを記録し、2ケタ回復で終わりました。やたら、夫の事件の件で引き伸ばしし、前回の最後で今度は多田に賄賂の容疑が浮上し……と、残り1話で終わるのかと思われていましたが、無事最終回を迎え、胸をなでおろしました(笑)。

 ではでは、最終回のあらすじから振り返っていきましょう!

■多田が賄賂容疑で逮捕され、動揺する杏子

 容疑が晴れ、検察へ復帰した壮一郎(唐沢寿明)の指揮で、多田(小泉孝太郎)は裁判官・小宮(野間口徹)へ賄賂を渡した容疑で逮捕された。多田は否認するも、小宮へ金銭を渡していた証拠となる写真が見つかり、弁護する杏子(常盤)たちは不利に。そんな中、杏子は金銭を渡していたワケを知り「裁判で告白して」と多田に言うも、多田は裁判では金銭授受はなかったと言い続けると、聞く耳を持たなかった。

 裁判では脇坂(吉田鋼太郎)が、多田が小宮へ金銭を渡していた証拠となる写真を提出し、さらに不利な立場に。杏子に説得された多田は真実を告白することを約束。渡していた金銭は「冤罪被害者の会へ会を支援する小宮を通し、毎月10万円を寄付していた」と告白する。

 さらに同じ頃、壮一郎の方にも動きが。なんと、多田の事件の裏で、検事正の御手洗(中村育二)が裁判官と癒着していた証拠を掴み、逮捕。壮一郎は御手洗と仲の良かった脇坂を多田の事件に専念させ、その間にこの事件の捜査を進めるために、多田を利用しただけだった。

 無事、多田も不起訴となり、弁護士に復帰。そして杏子は壮一郎と円満離婚したのだった、というのが今回のストーリーでした。

■詰め込みすぎ? 猛スピードで進む最終回!

 多田が起訴されて終わりましたが、今回は多田の事件の調査と裁判がメイン。最終回直前でこの展開ということで、放送前から「本当に1話で終わるの?」「終わるつもりないだろ」とツッコミの嵐でしたが……。

 結論から言うと、無事に終わりました。が、テンポが猛スピード(笑)。まるで高速ジェットコースターに乗ってるような感じで……(汗)。それも、意外と簡単に無実だということも発覚(笑)。その上、多田の事件のストーリーばかりが進み、壮一郎が裏で捜査していた検事正と裁判官の癒着に関しては、最後の“大ドンデン返し”風に描いていたものの、その前は詳しく描いておらず……。そのため、視聴者もこのドンデン返しには、あ然となった様子で、放送直後のネットには「あの最後の壮一郎の展開はもう少し詳しく描いて欲しかったわ」「突然すぎて笑った」「なんだろうこのモヤモヤ感(笑)」と、正直あまりいい反応はなく、ブーイングに近いものが(苦笑)。

 だ~か~ら~、壮一郎の事件の方をもう少しまとめればよかったのに! なんで、「本当の黒幕は誰だ!」というネタで引っ張ったのでしょうか!? まとめたら2話ぐらいは残るし、そこで今回の件を詳しく、面白く描けたような気がするんですけどね~。

 ドラマ全体的には面白かったですが、展開の時間配分だけはちょっと許せませんでした。

■大団円も、都合よく描きすぎ?

 結局、多田の疑惑も晴れ、杏子と壮一郎は円満離婚。さらに、杏子と戦った朝飛(北村匠海)は神山(賀来千賀子)の父親(橋爪功)の弁護士事務所に就職し、円香と杏子の仲も元通りと、すべてがハッピーエンドの大団円になりました。

 ですが、この終わり方にネットは賛否両論。細かく言うと、原作ファンVS日本版ファンといったもの。明るいハッピーエンドの日本版に対し、原作の最終回は、主人公が浮気を繰り返していた夫を捨て、新しい男(イタリア料理が似合うジゴロ風なおじさん)と一緒に再出発するというもので、原作の毒気や皮肉を抜いて無難にまとめた感じがいただけないといった感想が。

 まあ、ハチャメチャでアメリカンな展開が目立つ原作をまるっとそのまま日本で放送したら苦情や批判が来るに決まってますからね。(原作は主人公が多田に当たる人物と不倫し、さらに多田に当たる人物が裁判中に撃たれて死亡。また円香にあたる人物は、撮影中に主人公の役を演じている女優と仲が悪くなり、最後は電話で謝罪し仲直りという出演だけに……。それぐらい展開がヤバイです(笑))。

 苦肉の策だったのでしょうかね(笑)。ですが、個人的にはこの展開はすごく良かったし、最後の身内でワイワイする裁判シーンも最初は「え? このシーン必要?」と思いましたが、まあ、日本的な終わり方にするならあったほうがいいかもなと。

 明るく登場人物たちの未来が垣間見られる終わり方で満足しました。

■視聴率悪かったが、ファンは獲得! 次回作を希望する声も

 初回から段々と下がり、8~9%台をふらふら~っとする視聴率(それでもほかのドラマよりは良いほうかと)でしたが、ファンを多く獲得した様子で、視聴者からは「満足」「おもしろかった」との声が聞こえていました。元々、原作はシーズン6ぐらいまである大作ドラマですから、1シーズンにまとめるのは大変だったと思います。それだけに、次回作を希望する声も多く聞こえていました。

 終わりが明るく前向きなものだっただけに、このまま終わりにしてもいいですが、できれば、離婚して一流弁護士として活躍する杏子が見てみたいなという気持ちも。(原作では、独立する展開もありますから、その展開を日本版でも見たいかも!)

 日曜劇場はあまりシーズン2という展開をしないので、希望は薄いですが、ぜひ放送して欲しいです。

 以上最終回のレビューでした。

 グッドワイフが最終回を迎え、4月からは福山雅治主演の『集団左遷』が放送されるようですが、こちらはどうでしょうかね? オワコンと呼ばれている福山さんの演技に期待したいです。

(どらまっ子KOROちゃん)

坂口健太郎『イノセンス』再審請求の難しさを忠実に再現! 片岡鶴太郎と星野真里の演技に涙する第8話

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 坂口健太郎主演ドラマ『イノセンス~冤罪弁護士~』(日本テレビ系)の第8話が3月9日に放送され、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 前回と同じ視聴率を記録し、じわじわと人気となっている様子。当初は『坂口健太郎を愛でるだけのドラマ』『川口春奈要らない説』など、いろいろと言いましたが、回を重ねるごとに最近めっきりダメだった日テレドラマとは違い、結構いいドラマでは?』と思い始めました。作り手の皆さんには、本当に申し訳ありません、と謝りたいです。

 ではでは、今週も、あらすじから振り返りましょう。

■再審請求の壁にぶち当たる拓と楓

 社宅パーティーで振る舞われた酒にシアン化カリウムを混入させ、6人を殺害したという罪で死刑判決を受けた式根大充(片岡鶴太郎)の冤罪を晴らして欲しいというテレビ局社員・聡子(市川実日子)の依頼を受けた拓(坂口健太郎)と楓(川口春奈)。

 24年前に事件は起こり、死刑判決が下ってから、ずっと式根の弁護を担当していた前弁護士は過去に4度再審請求を行ったが、すべて棄却されているため、厳しい中で卓たちは再審請求を行わなくてはいけない状況に。

 引き受けた拓と楓は式根に会いに刑務所へ。だが、式根は再審を望んでおらず、また、健康状態が悪化していることが判明。拓はなんとか式根を説得して、早急に再審請求の準備に取り掛かる。

 そんな中、楓は前弁護士が残したメモを発見。そこには式根の娘・玲子(星野真里)が泣きじゃくる友人の由美をなだめていたこと。由美は「もうすぐ死ぬ」と不穏な言葉を口にしていたことが書かれていた。それを元に拓と楓は事件を再調査。すると、由美の父親は当時会社をリストラされ、家族に暴力を振るっていた事実、また、由美が母親に頼まれて、毒物が入っていたとされる瓶を捨てに行ったことが判明。さらに、科学実験で冤罪である証拠も用意できた。それらを元に拓は再審請求を行い、証言台には大人になった由美(酒井美紀)もたった。

 しかし、届いた結果は棄却通知。それにみなショックを受ける中、式根と長らくあっていなかった玲子が接見したいと式根のいる拘置所へ赴き、再会を果たした、という内容でした。

■キレイごとで終わらせず、社会へ問題提起

 今回のストーリーの元ネタは昭和36年に起こった「名張毒ぶどう酒事件」です。これは、小さな集落の懇親会酒席で振る舞われたぶどう酒に農薬が混入され、これを飲んだ女性17人が中毒症状を起し、うち5人が死亡したという事件。犯人とされた奥西勝は死刑判決を受けるも、冤罪を訴え、生前9回も再審請求を起こすも、いずれも棄却。2016年に獄死しました。

 結局、再審請求が認められないまま、奥西は亡くなってしまったという事件だけあって、描き方がどうなるのか(ハッピーエンドになるのか、それとも事実のままなのか)、放送前から気にしていたんですが……。放送を見て結論を先にいうと、結構満足しました。

 というのも、事実に結構忠実だったのです。事件の内容に脚色はあるものの、再審が受理されない理由や式根と娘の関係などに、実際の事件を取り入れており、これがとてもいい作りでした。

 実際に起こった事件を題材にしている作品は多くあるんですが、中でも東海テレビ制作の『約束 〜名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯〜』『眠る村 〜名張毒ぶどう酒事件 57年目の真実〜』『ふたりの死刑囚』という作品ではなぜ再審請求が認められないのか、奥西と子どもたちのその後を伝えていたりするので、多分、脚本を書くにあたり、このあたりの作品を参考にしたのかもしれません。

 実際のところ、再審請求は本当に難しい。いくら新証拠を用意しても、認められることはほぼありません。8話でも、それについて冒頭で丁寧に説明しているほか、新証拠を2つも容易して、再審請求に臨み、「おお、これは認められるでしょ!」と希望の光が見えてきたところで、やっぱり棄却という、ドラマらしいハッピーエンドで終わらせず。逆にバッドエンドにしたことで、視聴者にモヤモヤを与え、日本の司法へ危機感を持たせることに成功。司法への関心を高めることができたかと思います。

 こういう、再審請求を行う事件の場合、風化して世間が無関心になることが一番危険ですから、現実社会で起こった事件を元にして世間に訴えた今回の内容は個人的に好評価です。

■片岡鶴太郎と星野真里の親子演技に涙

 忠実な一方で、大いに脚色された部分も。それは最後の式根と娘の拘置所での再会シーンです。

 実際の事件で死刑囚となった奥西には男女の子どもたちがいましたが、事件後、氏名を変えて別々に生活し、一家離散状態に。さらに、刑務所で服役していた奥西に一度も会っておらず、奥西は医療刑務所で一人ぼっちで亡くなったということを以前、ドキュメンタリーで見ました。

 それから比較すると、この点は結構な脚色がされており、少しだけ明るい終わり方に。しかし、考えてみれば、現実は悲しすぎる。ドラマだし、少しは明るくしておかないと視聴者もつらいはずですしね。

 それに、奥西だって、死ぬ前に子どもたちに会いたかったはず。今回の終わり方は、そんな彼へ向けたハッピーエンドだったのかもしれません。

 また、親子役を演じた片岡鶴太郎と星野真里の演技も非常によかった。

 特に、星野が、再審請求しようと動きだしたせいでまた世間の注目があつまってしまったと聡子に殴りこんでくるシーン。「中途半端な正義感だけで人の人生振り回すな!」と激怒するんですが、迫真の演技でセリフがジーンと来る!

 で、片岡のほうだと、長年、刑務所にいたことで、拘禁反応が現れ、事件以前の記憶しかなくなってしまったシーン。冒頭で暗い印象が強かった分、嬉しそうに娘の誕生日のプレゼントの話をするんですが、このときの顔に涙しちゃいました。

 やっぱり、演技力がある俳優・女優だと、いいですね~。前回の川島海荷と比較したら、今回は見やすかったです。

 以上、8話のレビューでした。

 見ごたえがあり、とても良かった回。今回をきっかけに世間が再審請求や冤罪事件にもっと注目して欲しいと願うばかりです。

 次回はついに最終章です。拓の幼馴染みの事件と同様の事件が発生し、幼馴染みの事件にも切り込んでいく様子。まだまだ見逃せません! 放送を楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

坂口健太郎『イノセンス』再審請求の難しさを忠実に再現! 片岡鶴太郎と星野真里の演技に涙する第8話

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 坂口健太郎主演ドラマ『イノセンス~冤罪弁護士~』(日本テレビ系)の第8話が3月9日に放送され、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 前回と同じ視聴率を記録し、じわじわと人気となっている様子。当初は『坂口健太郎を愛でるだけのドラマ』『川口春奈要らない説』など、いろいろと言いましたが、回を重ねるごとに最近めっきりダメだった日テレドラマとは違い、結構いいドラマでは?』と思い始めました。作り手の皆さんには、本当に申し訳ありません、と謝りたいです。

 ではでは、今週も、あらすじから振り返りましょう。

■再審請求の壁にぶち当たる拓と楓

 社宅パーティーで振る舞われた酒にシアン化カリウムを混入させ、6人を殺害したという罪で死刑判決を受けた式根大充(片岡鶴太郎)の冤罪を晴らして欲しいというテレビ局社員・聡子(市川実日子)の依頼を受けた拓(坂口健太郎)と楓(川口春奈)。

 24年前に事件は起こり、死刑判決が下ってから、ずっと式根の弁護を担当していた前弁護士は過去に4度再審請求を行ったが、すべて棄却されているため、厳しい中で卓たちは再審請求を行わなくてはいけない状況に。

 引き受けた拓と楓は式根に会いに刑務所へ。だが、式根は再審を望んでおらず、また、健康状態が悪化していることが判明。拓はなんとか式根を説得して、早急に再審請求の準備に取り掛かる。

 そんな中、楓は前弁護士が残したメモを発見。そこには式根の娘・玲子(星野真里)が泣きじゃくる友人の由美をなだめていたこと。由美は「もうすぐ死ぬ」と不穏な言葉を口にしていたことが書かれていた。それを元に拓と楓は事件を再調査。すると、由美の父親は当時会社をリストラされ、家族に暴力を振るっていた事実、また、由美が母親に頼まれて、毒物が入っていたとされる瓶を捨てに行ったことが判明。さらに、科学実験で冤罪である証拠も用意できた。それらを元に拓は再審請求を行い、証言台には大人になった由美(酒井美紀)もたった。

 しかし、届いた結果は棄却通知。それにみなショックを受ける中、式根と長らくあっていなかった玲子が接見したいと式根のいる拘置所へ赴き、再会を果たした、という内容でした。

■キレイごとで終わらせず、社会へ問題提起

 今回のストーリーの元ネタは昭和36年に起こった「名張毒ぶどう酒事件」です。これは、小さな集落の懇親会酒席で振る舞われたぶどう酒に農薬が混入され、これを飲んだ女性17人が中毒症状を起し、うち5人が死亡したという事件。犯人とされた奥西勝は死刑判決を受けるも、冤罪を訴え、生前9回も再審請求を起こすも、いずれも棄却。2016年に獄死しました。

 結局、再審請求が認められないまま、奥西は亡くなってしまったという事件だけあって、描き方がどうなるのか(ハッピーエンドになるのか、それとも事実のままなのか)、放送前から気にしていたんですが……。放送を見て結論を先にいうと、結構満足しました。

 というのも、事実に結構忠実だったのです。事件の内容に脚色はあるものの、再審が受理されない理由や式根と娘の関係などに、実際の事件を取り入れており、これがとてもいい作りでした。

 実際に起こった事件を題材にしている作品は多くあるんですが、中でも東海テレビ制作の『約束 〜名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯〜』『眠る村 〜名張毒ぶどう酒事件 57年目の真実〜』『ふたりの死刑囚』という作品ではなぜ再審請求が認められないのか、奥西と子どもたちのその後を伝えていたりするので、多分、脚本を書くにあたり、このあたりの作品を参考にしたのかもしれません。

 実際のところ、再審請求は本当に難しい。いくら新証拠を用意しても、認められることはほぼありません。8話でも、それについて冒頭で丁寧に説明しているほか、新証拠を2つも容易して、再審請求に臨み、「おお、これは認められるでしょ!」と希望の光が見えてきたところで、やっぱり棄却という、ドラマらしいハッピーエンドで終わらせず。逆にバッドエンドにしたことで、視聴者にモヤモヤを与え、日本の司法へ危機感を持たせることに成功。司法への関心を高めることができたかと思います。

 こういう、再審請求を行う事件の場合、風化して世間が無関心になることが一番危険ですから、現実社会で起こった事件を元にして世間に訴えた今回の内容は個人的に好評価です。

■片岡鶴太郎と星野真里の親子演技に涙

 忠実な一方で、大いに脚色された部分も。それは最後の式根と娘の拘置所での再会シーンです。

 実際の事件で死刑囚となった奥西には男女の子どもたちがいましたが、事件後、氏名を変えて別々に生活し、一家離散状態に。さらに、刑務所で服役していた奥西に一度も会っておらず、奥西は医療刑務所で一人ぼっちで亡くなったということを以前、ドキュメンタリーで見ました。

 それから比較すると、この点は結構な脚色がされており、少しだけ明るい終わり方に。しかし、考えてみれば、現実は悲しすぎる。ドラマだし、少しは明るくしておかないと視聴者もつらいはずですしね。

 それに、奥西だって、死ぬ前に子どもたちに会いたかったはず。今回の終わり方は、そんな彼へ向けたハッピーエンドだったのかもしれません。

 また、親子役を演じた片岡鶴太郎と星野真里の演技も非常によかった。

 特に、星野が、再審請求しようと動きだしたせいでまた世間の注目があつまってしまったと聡子に殴りこんでくるシーン。「中途半端な正義感だけで人の人生振り回すな!」と激怒するんですが、迫真の演技でセリフがジーンと来る!

 で、片岡のほうだと、長年、刑務所にいたことで、拘禁反応が現れ、事件以前の記憶しかなくなってしまったシーン。冒頭で暗い印象が強かった分、嬉しそうに娘の誕生日のプレゼントの話をするんですが、このときの顔に涙しちゃいました。

 やっぱり、演技力がある俳優・女優だと、いいですね~。前回の川島海荷と比較したら、今回は見やすかったです。

 以上、8話のレビューでした。

 見ごたえがあり、とても良かった回。今回をきっかけに世間が再審請求や冤罪事件にもっと注目して欲しいと願うばかりです。

 次回はついに最終章です。拓の幼馴染みの事件と同様の事件が発生し、幼馴染みの事件にも切り込んでいく様子。まだまだ見逃せません! 放送を楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

坂口健太郎『イノセンス~冤罪弁護士~』川島海荷に人妻役はまだ早い? 演技に違和感ありすぎる!

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 坂口健太郎主演ドラマ『イノセンス~冤罪弁護士~』第7話が3月2日に放送され、平均視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 自己最高となる視聴率を記録した今回。未亡人となった容疑者の冤罪を証明するというストーリーで、現実社会で起こった「紀州のドンファン事件」を思い出させるような内容に注目が集まったのかもしれませんね。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

■偽装殺人を疑われた若妻は本当にシロなのか?

 自殺を装い夫で資産家の乗鞍権三郎(団時朗)を殺害した容疑で逮捕された妻の満里奈(川島海荷)。満里奈は夫が無理心中を図ったと主張するも、事件前の行動がおかしすぎると疑惑を掛けられ、拓(坂口)の上司である湯布院(志賀廣太郎)に依頼したという。拓は無罪の方向で裁判を進めようとするも、なぜ満里奈だけが生き残ったのかと疑問を持ってしまい、うまく弁護できず。

 そんな中、満里奈の家族が投資詐欺に遭い、家族一過心中を起していたことが判明し、その投資詐欺には乗鞍が関わっていた事実も発覚。さらに満里奈には、心中によって脳障害を負い、寝たきりの弟がいる事実も発覚。それを満里奈に突きつけるも、満里奈は無罪を主張し続ける。

 そんな満里奈に拓の疑問は、さらに深まる一方。満里奈が生き残ったワケを拓自ら被験者となって命がけの実験を行なう。そこでわかった事実を満里奈へ伝えると、満里奈は自分が乗鞍を殺害したことを自白し、拓を解任する。

 弁護士を変えて裁判に挑む満里奈。しかし、弟が亡くなったと知り、愕然。自分が乗鞍を殺したと供述を翻すのだった、というのが今回のストーリーでした。

■川島海荷に人妻役は無理? 演技が変すぎる

 今回未亡人という役柄を演じた川島。子役から見ているだけに「大人の役をこなすって、もうそんな大人になったか~」と思っちゃったんです。ですが、ドラマを見ていたら「ん? なんか違う!」と一瞬にして、演技に違和感を持ってしまったんですよね(苦笑)。

「私、無罪だよ~」と目を見開いたり、開き直って態度がすごく悪くなったり、本人としては、未亡人の若妻になりきろうと頑張っているのかもしれませんが、すごい無理して演技している感が……。ネットでも「あれ、変じゃない?」といった疑問の声が多く上がっており、筆者と同じく違和感を持った人がたくさんいました。

 放送前の予告ではね~、よかったんですよ。それに、ほら、川島といえば、不倫疑惑が上がっていただけに、「おお、地でいく感じかな!?」と期待が大きくなっていただけに、この結果は残念。

 最後に自白するところも、う~ん、あまり良くなかったし……。演技が激しすぎて、正直着いていけませんでした。

■真実を追っていく坂口健太郎の演技が「か、かわいい」!

 今回、実は冤罪ではなかったという内容のためか、いつも以上に暗い演技を見せていた坂口。その演技がとてもカワイイんですよ(キュン)!

 満里奈の家族に起こった過去の事件を調べていくうちに、「弟には会っていない」といった満里奈が実は弟に会っていたことを知り、ウソをつかれていたと拓はショックを受けるんですが、目を点にして「会ってないって言ってたのに……」と悲しそうな声を出すんですが、このときの小さく弱々しい声が本当にかわいい!

 また、全体的にシリアスなシーンが多い回だったんですが、弱っていく坂口にカメラも寄るわ寄るわ。何度も寄る! もう、演出家の方に「あざ~っす!」と礼を言いたい。

 1話のレビューで「坂口を愛でるドラマ」だと言いましたが、今回はそれがさらに強まったような……。ファンにはたまらない回となったのではないでしょうか?

■やっぱり今回も……警察・検察側が無能すぎる!

 どうして満里奈だけが生き残ったのか、という理由に二酸化マンガンを使って酸素を作り、吸って助かった、さらに使った二酸化マンガンは事件現場となった寝室の水槽の中にあったという事実を発見した拓たち。ですが、普通ならこういう証拠って警察や検事が捜査して見つけるはずではないのか、とふと思ったんですよ。

 警察は結構、隅々まで調べますからね。普通ならすぐに見つかるはず。

 なのに、今回は弁護士側が見つけるという……。なんとも、無能すぎはしませんか? 前に、検察側が無能すぎると何度も言ってきましたが、懲りずにまたもや。

 う~ん。弁護士側がメインで扱っているテーマが冤罪だから、敵の警察・検察側を無能に描かなければいけないのかもしれませんが……。あまりに無能すぎて、不快な気分に。

 この点はきっと、最後まで続くのでしょうね……。我慢するしかなさそうですね。

 以上、7話のレビューでした。

 次回は、やっと、拓が弁護士になるきっかけとなった事件が明らかになりそうな予感! まだまだ見逃せませんよ~。放送を楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

常盤貴子『グッドワイフ』“裏切り者判明”と前回予告も、お預け……「詐欺だ」と視聴者激怒!

(これまでのレビューはこちらから)

 常盤貴子主演ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第8話が3月3日に放送され、平均視聴率8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 夫・壮一郎(唐沢寿明)の事件のほうは原作と違い、日本版オリジナルとなっているため、見ごたえ十分なのですが、一向にリアルタイムの視聴率は上がらず……。モヤモヤ感が募るばかりです。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

■「あと一歩」というところで振り出しに戻るばかり……

壮一郎の裁判がついに始まるも、杏子たちは証拠を何もつかめておらず、検察側が有利のまま。壮一郎は本当の情報提供者を見つけることが重要だと、杏子たちに説明する。

一方、杏子は夫と不倫していたとされる遠山亜紀(相武紗季)に接触。秘密の情報を聞き出そうとするも、亜紀はなかなか口を割ろうとしない。だが、杏子はめげず、亜紀の周辺を調査。すると、亜紀の娘が海外で心臓手術を受けていたことが判明し、それには8,000万円もの大金がかかっていることを知る。杏子は亜紀の元夫に会いに行き、娘からの手紙を預かる。それを渡しに亜紀へ再び会いに行った杏子。亜紀はその手紙を受け取り、涙を流しながら、真実を告白。壮一郎を無実にできる証拠を渡すというも、数日後、駅の階段から何者かによって突き落とされ重体となってしまう。

 再び振り出しに戻ってしまった杏子。しかし、そんな杏子のために、多田(小泉孝太郎)が機密情報書類を入手。杏子たちは喜ぶも、佐々木(滝籐賢一)が本当に信じていいのかと疑問を呈し、また振り出しに。

 そんな苦しい状況が続く中、壮一郎は杏子に「俺たちも本当の裏切り者を見にいこう」と告げ、夜の駐車場で2人が待つことに。すると、そこに黒い人影が現れ……というストーリーでした。

■杏子と亜紀、直接対決の軍配は!?

 今週の見どころは、なんと言っても、夫の不倫相手とされる亜紀と杏子の直接対決! まあ、案の定、杏子の勝利(そうならないと、ストーリーが前に進みませんからね)。杏子が亜紀と1歳で別れたという実の娘からの手紙を見て、南原(三遊亭円楽)の秘書から8,000万円で壮一郎にハニートラップを仕掛けるようにとの依頼があり、それに乗ったこと、また壮一郎とは何もなく、写真を撮られた日はクスリを飲ませて、朦朧とした壮一郎を介抱しようとしただけだということを告白。さらに、その証拠となるものを保管しているとも明かすんです。

 まあ、実に日本のドラマらしい展開に(笑)。お涙ちょうだいといったところで、杏子の心理作戦勝ちだったというしかありません。ですが、娘からの手紙だけで、ここまで白状しますか? だって、8,000万円もの大金をもらってるんですよ。バラしたら、「金返せ!」と言われる可能性だってありますからね。それぐらいでそんなリスキーなこと普通はしないでしょ。案の定、その後亜紀は駅の階段から何者かに突き落とされ、重体に(あ~ほら、いわんこっちゃない)。

 そういう点でこの内容はありえなく、リアル感がまったくないなと。そういうバラしちゃう展開にしたいなら、杏子側も亜紀のばらされたくない過去の証拠を掴み交換条件にするとかいう展開の方がいいかなと思いました。

■予告でわかるって言ってたのに……裏切り者は誰?

”裏切り者”は誰かというくだりだけで、かれこれ5週ぐらいは引き伸ばしているのですが、前回の次週予告で「ついに判明」といわれており、ネットは「誰だ?」とお祭り状態。で、今週の放送になり、開始直後から話題となっていたんですが……。

 最後に黒い影が映って今週は終わり……。

 思わず、「おいおいおいおいおい!」とテレビに突っ込んじゃいましたよ(笑)。ここまで引っ張って、さらにやっとわかると宣伝しておきながら、この仕打ちとは……(涙)。ネットでも筆者と同じような意見が多数あり、中には「詐欺だろ、これ!」と怒りの声を上げる視聴者まで現れる結果に。

 う~ん。裏切り者が誰かという部分がポイントとなるだけに、製作側のこの仕打ち(?)にはびっくりというか、がっかりですね。視聴率があまり良くないから引っ張って上げたいという気持ちがあるのかもしれませんが、あまりこういう展開は見ていて腹が立つのでやめて欲しいですね。

 で、話は戻るんですが、この裏切り者に関して、放送直後にネットでは「誰なのか?」という推測祭りに。

 多くの予想では多田か佐々木。大穴で朝飛(北村匠海)だといわれていましたが……。果たして!? 来週が楽しみですね!

■夫の不倫は捏造! ということは……多田と杏子が関係は?

 亜紀のハニトラということがわかり、壮一郎の「違う違う。そうじゃない!」との主張が証明された今回。不倫疑惑はシロでこっちは一件落着。

 となるはずですが……ここで、ふと疑問が。ということは杏子が多田と不倫関係になるのは筋違いということになりますよね?

 原作だと、夫が娼婦と寝ていたから事務所の上司で同級生の弁護士と妻が不倫関係に走るという内容でしたが、そこを大幅に変えているため、このままじゃ、杏子だけが悪くなるような……。筋違いと言われても仕方ない展開に。

 これじゃ、まったく『グッドワイフ』となりませんよね!? ということは、ここでなんか一発、ビックリな真実をひとつかましてくれるのかも!? さあ~、こちらの話もまだまだ注目ですね!

 以上、8話のレビューでした。

 来週、ついに最終章に突入するということで、話もどんどん進みますよ! あと数話で終わってしまうだけに、目が離せません。9話の放送も楽しみに待ちましょう!
(どらまっ子KOROちゃん)

常盤貴子『グッドワイフ』“裏切り者判明”と前回予告も、お預け……「詐欺だ」と視聴者激怒!

(これまでのレビューはこちらから)

 常盤貴子主演ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第8話が3月3日に放送され、平均視聴率8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 夫・壮一郎(唐沢寿明)の事件のほうは原作と違い、日本版オリジナルとなっているため、見ごたえ十分なのですが、一向にリアルタイムの視聴率は上がらず……。モヤモヤ感が募るばかりです。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

■「あと一歩」というところで振り出しに戻るばかり……

壮一郎の裁判がついに始まるも、杏子たちは証拠を何もつかめておらず、検察側が有利のまま。壮一郎は本当の情報提供者を見つけることが重要だと、杏子たちに説明する。

一方、杏子は夫と不倫していたとされる遠山亜紀(相武紗季)に接触。秘密の情報を聞き出そうとするも、亜紀はなかなか口を割ろうとしない。だが、杏子はめげず、亜紀の周辺を調査。すると、亜紀の娘が海外で心臓手術を受けていたことが判明し、それには8,000万円もの大金がかかっていることを知る。杏子は亜紀の元夫に会いに行き、娘からの手紙を預かる。それを渡しに亜紀へ再び会いに行った杏子。亜紀はその手紙を受け取り、涙を流しながら、真実を告白。壮一郎を無実にできる証拠を渡すというも、数日後、駅の階段から何者かによって突き落とされ重体となってしまう。

 再び振り出しに戻ってしまった杏子。しかし、そんな杏子のために、多田(小泉孝太郎)が機密情報書類を入手。杏子たちは喜ぶも、佐々木(滝籐賢一)が本当に信じていいのかと疑問を呈し、また振り出しに。

 そんな苦しい状況が続く中、壮一郎は杏子に「俺たちも本当の裏切り者を見にいこう」と告げ、夜の駐車場で2人が待つことに。すると、そこに黒い人影が現れ……というストーリーでした。

■杏子と亜紀、直接対決の軍配は!?

 今週の見どころは、なんと言っても、夫の不倫相手とされる亜紀と杏子の直接対決! まあ、案の定、杏子の勝利(そうならないと、ストーリーが前に進みませんからね)。杏子が亜紀と1歳で別れたという実の娘からの手紙を見て、南原(三遊亭円楽)の秘書から8,000万円で壮一郎にハニートラップを仕掛けるようにとの依頼があり、それに乗ったこと、また壮一郎とは何もなく、写真を撮られた日はクスリを飲ませて、朦朧とした壮一郎を介抱しようとしただけだということを告白。さらに、その証拠となるものを保管しているとも明かすんです。

 まあ、実に日本のドラマらしい展開に(笑)。お涙ちょうだいといったところで、杏子の心理作戦勝ちだったというしかありません。ですが、娘からの手紙だけで、ここまで白状しますか? だって、8,000万円もの大金をもらってるんですよ。バラしたら、「金返せ!」と言われる可能性だってありますからね。それぐらいでそんなリスキーなこと普通はしないでしょ。案の定、その後亜紀は駅の階段から何者かに突き落とされ、重体に(あ~ほら、いわんこっちゃない)。

 そういう点でこの内容はありえなく、リアル感がまったくないなと。そういうバラしちゃう展開にしたいなら、杏子側も亜紀のばらされたくない過去の証拠を掴み交換条件にするとかいう展開の方がいいかなと思いました。

■予告でわかるって言ってたのに……裏切り者は誰?

”裏切り者”は誰かというくだりだけで、かれこれ5週ぐらいは引き伸ばしているのですが、前回の次週予告で「ついに判明」といわれており、ネットは「誰だ?」とお祭り状態。で、今週の放送になり、開始直後から話題となっていたんですが……。

 最後に黒い影が映って今週は終わり……。

 思わず、「おいおいおいおいおい!」とテレビに突っ込んじゃいましたよ(笑)。ここまで引っ張って、さらにやっとわかると宣伝しておきながら、この仕打ちとは……(涙)。ネットでも筆者と同じような意見が多数あり、中には「詐欺だろ、これ!」と怒りの声を上げる視聴者まで現れる結果に。

 う~ん。裏切り者が誰かという部分がポイントとなるだけに、製作側のこの仕打ち(?)にはびっくりというか、がっかりですね。視聴率があまり良くないから引っ張って上げたいという気持ちがあるのかもしれませんが、あまりこういう展開は見ていて腹が立つのでやめて欲しいですね。

 で、話は戻るんですが、この裏切り者に関して、放送直後にネットでは「誰なのか?」という推測祭りに。

 多くの予想では多田か佐々木。大穴で朝飛(北村匠海)だといわれていましたが……。果たして!? 来週が楽しみですね!

■夫の不倫は捏造! ということは……多田と杏子が関係は?

 亜紀のハニトラということがわかり、壮一郎の「違う違う。そうじゃない!」との主張が証明された今回。不倫疑惑はシロでこっちは一件落着。

 となるはずですが……ここで、ふと疑問が。ということは杏子が多田と不倫関係になるのは筋違いということになりますよね?

 原作だと、夫が娼婦と寝ていたから事務所の上司で同級生の弁護士と妻が不倫関係に走るという内容でしたが、そこを大幅に変えているため、このままじゃ、杏子だけが悪くなるような……。筋違いと言われても仕方ない展開に。

 これじゃ、まったく『グッドワイフ』となりませんよね!? ということは、ここでなんか一発、ビックリな真実をひとつかましてくれるのかも!? さあ~、こちらの話もまだまだ注目ですね!

 以上、8話のレビューでした。

 来週、ついに最終章に突入するということで、話もどんどん進みますよ! あと数話で終わってしまうだけに、目が離せません。9話の放送も楽しみに待ちましょう!
(どらまっ子KOROちゃん)

坂口健太郎『イノセンス~冤罪弁護士~』小市慢太郎は冤罪製造機!? 検事が毎回一緒はおかしすぎ!

(これまでのレビューはこちらから)

 坂口健太郎主演ドラマ『イノセンス~冤罪弁護士~』(日本テレビ系)の第6話が2月23日に放送され、平均視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 自己最高タイとなった今回ですが、今回はどういう内容となったのでしょうか?

 あらすじから振り返っていきましょう!

■真犯人が判明するも、拓の怒りは収まらず……

 大学時代からの悪友・新島彰を殺害した容疑で逮捕された樽前裕也(須賀健太)を弁護するとなった拓(坂口)と楓(川口春奈)。樽前は顧問契約している樽前物産の息子ということで、なんとしてでも冤罪を証明しろと事務所から圧力をかけられてしまった。

 しかし、当の樽前は拓と楓に悪態をつき、近所からも嫌われている人物。その上、大学時代に性的暴行したウワサも。そんな樽前の弁護をやめて欲しいと新島の母を名乗る女性(山下容莉枝)がやってくるも、事務所は無視。

 そんな中、パラリーガルの穂香(趣里)の息子が誘拐されるという事件が。犯人はだれなのか、捜査したところ、新島の母を名乗っていた女性だったことが発覚し逮捕。新島の母を名乗っていた女性は、大学時代に新島から性的暴行を受けた娘の母親だったことがわかり、その娘の父親は樽前家の使用人・有珠田(吹越満)だった。

 法廷でその事実とともに、事件当時、近所の住民は樽前が弾いていたというベース音が聞こえなかったという「聴覚特性」による現象を証明した拓は、樽前の冤罪を証明。さらに、真犯人が有珠田であるとも解き明かし、事件は万事解決。だが、冤罪となり開き直る樽前に拓は激怒。後日、樽前が性的暴行容疑で起訴となるも、事務所は弁護しないと頑なに樽前の父親からの依頼を拒否した、というのが今回のストーリーでした。

■冤罪になる事件にリアル感がない……

 今回、冤罪となった事件を簡単に説明すると、依頼人が過去に起こした性的暴行の被害者の両親が犯人で、彼らが復讐のためにやったという動機。

 う~ん。ドラマとしてはいいのかもしれませんが、なんだか浮世離れしているというか、リアル感がなかったんですよね。今までは結構、事件も科学実験も現実に起こった事例を取り上げていて良かったんですが……急に2時間ドラマ風な作りになって残念。

 せっかく冤罪弁護士というだけあるのだから、実際に起こった冤罪事件を取り上げてほしいんですよね。痴漢とかでもいいし、それこそ有名な冤罪事件とかを扱って欲しい。せっかく、本格リーガルドラマの作りで評判もいいですから、残りの回でそんなリアルな冤罪事件のお話があればいいなと思います。

■誘拐事件のくだりがうまく絡み合ってない……

 鬼畜な樽前の弁護をやめて欲しいと新島の母を名乗る母が言っても、聞かない事務所側に怒りを感じ、誘拐事件を起こしたという流れですが、この誘拐事件がメインである事件にうまく絡んでいないのではと思ってしまいました。

 というのも、この誘拐事件が意外とあっさりと解決する上、犯人の動機を語らせるだけの場となってしまっただけで……。正直、だったら別に誘拐事件にしなくても、爆破予告とかでもいいわけなんですよね~。これまで、出番の少なかった穂香役の趣里の出番を増やしてあげたかったとしたか思えなくて仕方ない。この誘拐事件を扱うなら、もう少し掘り下げて、四苦八苦する事務所の面々を見たかった。この点もちょっと残念だったと思いました。

■検事が毎回同じって……おかしすぎ!

 冤罪がテーマなだけあって、検事が無能であるのは仕方ないのですが、この検事が毎回一緒で、指宿検事役の小市慢太郎。毎回坂口と小市の2人の間で冤罪が起こっているので、この2人が日本の冤罪率を上げているとしか思えない(ドラマだからしょうがないといわれれば仕方ないんですが……)!

 特に、小市の方は、毎回冤罪を生み出してしまっているので、検察での立場は大丈夫なのか? と、毎回心配してしまい、ストーリーよりもそのことが頭に浮かんで仕方ないんです(笑)。絶対検察で「アイツ無能」だと言われているはず。

 なんともかわいそうな指宿検事です。

 で、それを踏まえて思うのが、なぜ出てくる検事を1人に設定してしまったのか。チームにしてあげたほうが、まだよかったのは? と思っちゃうんですよね~(笑)。

 う~ん。ちょっとここは設定ミスった感が否めません。

 以上、6話のレビューでした。

 今回は残念なところばかりをあげてしまいましたが、個人的には好きなドラマのひとつ。拓の過去も段々明らかになってきており、これからもっと面白くなりそうな予感。次回放送を期待して待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

常盤貴子『グッドワイフ』、「唐沢派、それとも孝太郎派?」女性視聴者の間で論争勃発!?

(これまでのレビューはこちらから

 常盤貴子主演ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第7話が2月24日に放送され、平均視聴率8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 以前、8〜9%台を行ったり来たりしている同ドラマ。主婦層からの人気は高いので、この状態はちょっと残念ですが……。

 ではでは、今週もあらすじからいきましょう!

■夫の弁護人となり、真相を突き止めようとする杏子

 自分がモデルとなったであろう映画の公開差し止めと謝罪動画公開を求めた新進気鋭のIT社長・剣持(浜野謙太)の弁護を担当することとなった杏子(常盤)。映画は、誰がどう見ても剣持をモデルにしているのは明確で、悪者として描かれていた。しかし、映画プロデューサー・二見(田中要次)は「勘違いだ」と言い張る。

 決定的な証拠がなく困難を伴う中、多田は二見が剣持をモデルにした映画と話して出資を募っていた事実を発見。裁判でその事実を突きつけ、無事勝訴する。

 一方、夫・壮一郎(唐沢寿明)の弁護人となり、杏子は事件の全容を知ることに。1年前に内閣副官房長官・南原(三遊亭圓楽)の汚職を知った壮一郎が、部下の佐々木(滝藤賢一)とともに極秘捜査。情報提供者から秘密文書をもらう約束を取り付けていたが、バレて逮捕されてしまったという。それを聞いた杏子は驚くも無実だと信じることに。弁護のためにと、不倫相手・遠山(相武紗季)にも話を聞きに行くも、会えないまま……。なかなか、前進できずにいた。

 そんな中、夫は情報提供者から再度、秘密文書をもらおうと試みるも、検察側にバレてしまい、苦境に立たされる。「おしまいだ」と弱音を吐く壮一郎を見た杏子は、なんとしても夫を無実にすると心に決めるのだった、というのが今回のストーリーでした。

■壮一郎のシーンにツッコミどころが満載

 毎回、杏子が担当する案件や裁判シーンに関しては、内容も面白く、1話完結で満足なので何もいうことはありません。ですが、壮一郎の事件の方ではツッコミどころが満載なんですよね。特にツッコんじゃったのが、杏子と壮一郎が佐々木と会い、事件の全容を杏子に説明するんですが、そこが思いっきり喫茶店……。前回、保釈されて妻が弁護人になり、という展開で、検察側からマークされているだろう人物が、こんな大ぴろげなところで事件の全容を説明して大丈夫なのか? ふと、そんな疑問が湧いたんです。で、そのあとの検察庁でのシーンで、佐々木が杏子に「こちらの関係を(検察側に)悟られないように気をつけてください」というのですが、「あんだけ大ぴろげに会っておいて、お前それ今言うか?」と思っちゃう。

 う〜ん。壮一郎のシーンは、もう少しリアル感を突き詰めて欲しいです……。

■「唐沢派? 孝太郎派?」女性層の間で毎回話題に

 女性視聴者からアツイ支持を受けている同ドラマ。中でも、毎回話題になるのが、“唐沢派なのか、孝太郎派なのか”ということ。

 前回、多田が杏子の携帯の留守電に告白メッセージを残し、それを聞いた壮一郎が激怒し消去という修羅場シーンがあったのですが、それがネットで論争に。

「勝手に消しちゃう旦那はどうなの?」「多田もさ、相手の声を聞いてから話せよ」といったツッコミもありましたが、「嫉妬している唐沢さんいいわ〜」「ずっと思い続けている多田も一途でいいな〜」など、様々な声が。さらに、今週2人が杏子を巡って、ケンカ腰を見せるんですが、もう視聴者は、最終的に杏子がどっちを選ぶのかと物議に。

 女性層の注目はいつの間にか恋愛要素になっており、弁護士部分や事件部分はおまけっぽい感じに(まあ、原作もそういった感じなので、日本版でもいいのでしょうが……)。

 原作では、この三角関係で結構引っ張っている上、予想外な展開になるだけに、これを3月で終わらせるのは結構きつい感じがするんですが。日本版は最終的にどっちを選ぶのか、それともどちらも選ばないのか?

 この部分の結末にも、期待が膨らみますね!

■ついに、悪女・相武紗季が登場!

 壮一郎の不倫相手と報道された遠山が、今回の最後でついに登場し、こちらも修羅場が加速!

 会いに来た杏子に「本当に聞きたかったのは、ご主人との関係ではないのですか」と、突っ込む相武紗季がなんとも言えないほどの悪女感が漂っているんですよね〜。で、来週は「ご主人からはしょっちゅう、情報をもらってましたから」とさらっとぶっちゃけるし。

 さらに杏子との対決が面白くなりそうな予感が。この2人の対決も見どころ。次週の放送も期待できそうです!

(どらまっ子KOROちゃん)

坂口健太郎『イノセンス』実は社会派ドラマ!? 報道やネットのあり方に切り込み賞賛の嵐! 

(これまでのレビューはこちら

 坂口健太郎主演ドラマ『イノセンス〜冤罪弁護士』(日本テレビ系)の5話が2月16日に放送され、平均視聴率9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 前回から0.7ポイント増となった今回ですが、なかなか2桁に届かず。このままこの調子でいくのでしょうか?

 ではでは、今回もあらすじから振り返りましょう!

■部活中に起こった事件の真相は……

 高校のフェンシング部で起こった体罰事件で加害者となった顧問・高松洋介(豊原功補)の弁護を担当しすることとなった拓(坂口)と楓(川口春奈)。

 高松は部活練習中、生徒・藤里(清水尋也)を剣でついたところ、不整脈による心停止を起こし転倒。藤里は運よく一命はとりとめたものの、高松は業務上過失傷害の容疑で在宅起訴されてしまった。

 拓は事実関係を調べようと、藤里の自宅に赴くが母親から門前払い。さらに、裁判で証言するといった副部長・田代(柾木玲弥)は以前から藤里が高松から暴力を受けていた。当日もパワハラするところを見たと証言。一気に窮地に陥る。

 そんな中、拓は事件現場となった体育館の床下収納庫に焼け焦げた跡を見つけ、ある事実を見つける……といった内容でした。

■報道のあり方に一石を投じる!

 最近、一方的な報道の仕方が問題になっていますが、今回はそれに一石を投じる内容になっていました。

 加害者である高松は本当は生徒想いのいい顧問なんです。ですが、今回の事件が起こったせいで、根掘り葉掘り過去を書かれ、さらにパワハラ顧問と言われ、家族にも被害が発生。で、ネットでは集中攻撃。そういった部分を描き、さらに登場人物たちのセリフでも疑問を投げかけ、視聴者に問題提起していたんです。

 ちなみに、このネットや報道問題を『スキャンダル弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)でも使っていたのですが、こちらはそれを逆手に弁護するといった内容で、ちょっといただけないなと。まあ、娯楽的な内容のドラマなので仕方ないかと思うのですが、あまり茶化さないほうがよかったなと思っていただけに、とてもいい展開だなと。

 同ドラマは冤罪がメインですが、こういった裏部分が面白いだけに、今後も社会問題に切り込んでいってほしいです。

■自殺する理由に説得力に欠ける

 現代の報道やネットのあり方を描いたとことはすごくよかったですが、一方で、残念な部分も。

 まず、裁判で部員が証言するんですが、これが、成人と同じ扱いで、顔も実名も晒されてしまっている点。部員は未成年ですから、通常の裁判では顔を隠し、実名を伏せるなどの対応をするはず。ドラマの演出で晒すようにしたのかもしれませんが、リアル感を出すためにも実際の裁判のように描いで欲しかったです。

 それと、今回の真相は被害者の藤里が顧問の高松からの期待にプレッシャーを感じたことと部内いじめに耐えかねて、自殺を考え、高松に責任をかぶせてやろうと、収納庫に電気を発生させる装置をおきそこから高松の剣に電磁波を流し、自分の胸を突かせたというのが真相。ですが、ここで一つ疑問が残るのが、自殺したくなった理由に説得力がないんですよね。そんなに嫌なら断固として「俺はやめる!」と言い張ればいいだけで……。

 こういう風に高校生の犯行と描きたいなら、短絡的な思いつきでやってしまって、 取り返しのつかなくなってしまったとしないと、リアリティが無いんですよね〜。検証が優先し、そういう内容にしたのでしょうが、これは失敗かと思いました。 

■川口春奈にようやく存在感が

 先週やっと、相棒として活躍し始めた楓ですが、今回はやっと存在感が生まれ、あのうざったさが一切なくりました(涙)!

 というのも、楓が前の事務所を辞めた理由が「上司からのセクハラ」だったことが判明。そしてその上司が他にもセクハラ事件を起こし、マスコミに叩かれることになったことで、楓の苦悩がやっと描かれ始めたんですが、これでやっと、存在感が!

 この上司によるセクハラが今後、ドラマでどう描かれるのか。すごく楽しみですし、これに拓がどう関わってくるのか。そこの点も楽しみです。

 以上、5話のレビューでした。

 次回は友人を射殺したという事件。容疑者は素行が悪く限りなく黒であると言われているため、すでに苦労しそうなフラグが。また、拓が弁護士を目指すきっっかけが判明するということで、面白そう。放送を楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)